JP2002226958A - 光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板およびその製造法 - Google Patents

光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板およびその製造法

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JP2002226958A JP2001026662A JP2001026662A JP2002226958A JP 2002226958 A JP2002226958 A JP 2002226958A JP 2001026662 A JP2001026662 A JP 2001026662A JP 2001026662 A JP2001026662 A JP 2001026662A JP 2002226958 A JP2002226958 A JP 2002226958A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続溶融めっきラインで溶融Zn−Al−M
g系めっき鋼板を製造するさいに発生することがある表
面光沢劣化を防止する。 【解決手段】 めっき層凝固後の水冷過程における「め
っき層と水流との接触温度」ひいては「水流と接触する
ときの材料温度」の制御を適切にすること,さらには,
めっき浴に微量の「易酸化性の元素」を配合しておくこ
とによってめっき表層のAlとMgの酸化状態を安定化
させ,これによって溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板
の表面光沢劣化を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,連続溶融めっきラ
インで溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を製造するさ
いに発生することがある表面光沢劣化を防止する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】本願と同一出願人に係る特開平10−2
26865号公報や特開平10−306357号公報等
に記載されているように,Al:4.0〜10%,M
g:1.0〜4.0%,さらにはTi:0.002〜0.1
%,B:0.001〜0.045%を含有し,残部がZn
および不可避的不純物からなる溶融Zn−Al−Mg系
のめっき浴を用いて溶融Zn基めっき鋼板を製造し,そ
のめっき層を,〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組
織〕の素地中に〔初晶Al相〕と,さらには〔Zn単
相〕が混在した金属組織にすれば,工業製品として十分
な耐食性と表面外観をもつめっき鋼板を得ることがで
き,この金属組織を得るための製造条件も当該公報に記
載されている。
【0003】本発明者らは,その後の製造過程で,この
ようなAlとMgを比較的多量に含有する溶融Zn基め
っき鋼板では,製造条件によっては,2〜3日のうちに
めっき層の表面光沢が劣化する現象が起きることを経験
した。
【0004】ここで「めっき層の表面光沢劣化」とは,
製造直後のめっき表面は美麗な金属光沢を有していて
も,時間を経るにつれて(最も早い場合は2〜3日後,
場合によっては4〜7日後に)やや黒っぽい緩衝色に似
た色に変色することを指し,この極表層の変色の程度
(一種の黒化現象)は「明度」を測定することによって
定量化できる。例えば,製造直後のめっき表面の明度
(L値)がL=82付近であったものが,7日後にはL
=72付近にまで低下するといった具合である。このL
値が低下したとしても,製品の耐食性は特に劣化するも
のではなく,当該めっき鋼板の物理的および化学的価値
は何ら損なわれないが,表面外観の点から好ましいこと
ではない。とくに,めっき表面一様に表面光沢が劣化す
るのではなく,ところどころが変色するのは美観を損な
うことになる。
【0005】この表面光沢の劣化は,AlとMgの含有
量が比較的多い前記のような溶融Zn−Al−Mg系め
っき鋼板特有のものであると考えられる。この劣化は,
おそらく,めっきの極表層に濃化したMgの酸化の程度
や表層Alの酸化状態が複雑に関与して起きるものと推
察される。これまで,このような溶融Zn−Al−Mg
系めっき鋼板に発生する当該表面光沢の劣化機構やその
抑制法についての報告例はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって,本発明
は,溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板特有に現れる前
記の表面光沢の劣化を抑制できるような手段を見いだす
ことを課題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決すべ
く,本発明者らは種々の試験研究を重ねた結果,この溶
融めっき鋼板の表面光沢劣化は,めっき後の冷却過程で
水冷するときのめっき層表面と水との反応挙動にその原
因があることを突き止めることができ,表面光沢赤化を
防止するには,ひとつには,めっき層凝固後の水冷過程
における「めっき層と水流との接触温度」の制御,ひい
ては「水流と接触するときの材料温度」の制御を適切に
すること,さらには,適切な「易酸化性の元素」をめっ
き浴に微量配合しておくことによってめっき表層のAl
とMgの酸化状態を安定化させることが,有効に機能す
ることを見い出した。ここで,水流と接触するときの材
料温度とは,めっき層凝固完了後の冷却過程でめっき層
表面に水膜を形成しながら冷却される場合の材料温度を
意味し,より具体的には,凝固完了しためっき層に水流
を当てて,めっき層の表面に水膜が形成されるような状
態でめっき層が冷却されるときのめっき層温度を意味す
る。
【0008】すなわち,前述のような溶融Zn−Al−
Mg系めっき浴に鋼帯を連続的に浸漬して引き上げたあ
と,凝固完了後のめっき層表面を水流と接触させながら
(めっき層表面に一時的に水膜が形成されるような量の
水をめっき層表面に供給しながら)水冷するウォータク
エンチ帯域に連続的に通板するさいに,該ウォータクエ
ンチ帯域への入側材料温度を105℃未満に制御すれ
ば,前述のようなめっき層の表面光沢の劣化を抑制でき
ることが判明した。
【0009】ウォータクエンチ帯域への入側材料温度は
設備条件にもよるが,板厚に大きく依存し,板厚が厚い
とウォータクエンチ帯域への入側材料温度を105℃未
満に制御することが必ずしも容易ではないこともある。
この場合には,酸素と非常に親和力の強い易酸化性の元
素であってAl酸化物の安定化作用を有する元素,例え
ば希土類元素,Y,Zr,Siなどを当該めっき浴中に
微量に添加しておけば(実際には0.002〜0.05質
量%程度添加しておけば),ウォータクエンチ帯域への
入側材料温度を105℃未満にまで下げなくても(10
5℃以上としても),同様に該表面光沢の劣化を抑制で
きることが判明した。
【0010】したがって本発明によれば,Zn浴中に
4.0〜15質量%のAlおよび1.0〜4.0質量%の
Mgを含有した溶融Zn基めっき浴に鋼帯を連続的に浸
漬して引き上げたあと,凝固完了後のめっき層表面を水
流と接触させながら水冷するウォータクエンチ帯域に連
続的に通板すること,そのさい,該ウォータクエンチ帯
域への入側材料温度を105℃未満に制御してめっき層
光沢の劣化を抑制することを特徴とする光沢保持性の良
好な溶融Zn基めっき鋼板の製造法を提供する。この溶
融Zn基めっき浴は,好ましくは,質量%で,Al:
4.0〜15%,Mg:1.0〜4.0%,Ti:0.00
2〜0.1%,B:0.001〜0.045%,残部:Z
nおよび不可避的不純物からなる。
【0011】さらに本発明によれば,Zn浴中に4.0
〜15質量%のAlおよび1.0〜4.0質量%のMgを
含有した溶融Zn基めっき浴に,希土類元素,Y,Zr
またはSiから選ばれた易酸化性元素の少なくとも1種
を0.002〜0.05質量%添加したうえ,当該浴に鋼
帯を連続的に浸漬して引き上げたあと,凝固完了後のめ
っき層表面を水流と接触させながら水冷するウォータク
エンチ帯域に連続的に通板すること,そのさい,該ウォ
ータクエンチ帯域への入側材料温度を105℃以上30
0℃以下に制御してめっき層表面の光沢劣化を抑制する
ことを特徴とする光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき
鋼板の製造法を提供する。この溶融Zn基めっき浴は,
好ましくは,質量%で,Al:4.0〜15%,Mg:
1.0〜4.0%,Ti:0.002〜0.1%,B:0.
001〜0.045%,希土類元素,Y,ZrまたはS
iから選ばれた易酸化性元素の少なくとも1種:0.0
02〜0.05%,残部:Znおよび不可避的不純物か
らなる。
【0012】そして,このような製造法によって得られ
た溶融Zn基めっき鋼板として,本発明は,質量%で,
Al:4.0〜15%,Mg:1.0〜4.0%,Ti:
0.002〜0.1%,B:0.001〜0.045%,希
土類元素,Y,ZrまたはSiから選ばれた易酸化性元
素の少なくとも1種:0.002〜0.05%,残部:Z
nおよび不可避的不純物,からなる溶融めっき浴を用い
て鋼帯を溶融めっきしてなる,光沢保持性の良好な溶融
Zn基めっき鋼板を提供するものである。このめっき層
は,〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組織〕の素地
中に〔初晶Al相〕更には〔Zn単相〕が混在した金属
組織を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】本明細書において,溶融めっきラ
インでの説明では原則として「鋼帯」の用語を用い,成
品としての説明では「鋼板」の用語を使用するが,特性
的には鋼帯も鋼板も同一である。
【0014】図1に溶融Zn基めっき鋼板の製造設備の
概略を示した。炉1を通過して所定温度に維持された鋼
帯2は,めっき浴3に連続的に送り込まれ,このめっき
浴3を出たあと,ワイピングノズル4で付着量が調整さ
れ,エアジエットクーラー5を通過する間にめっき層の
凝固が完了する。次いで,気水冷却帯域6aや6bと気
体冷却帯域(エアージェットクーラー)14との複合ま
たは単独を稼働し,または稼働せずに,ウォータクエン
チ帯域7を通過させたあとスキンパスミル8で調質圧延
され,テンションレベラ9を経たあと,検査工程を経て
テンションリール10で巻き取られる。化成処理例えばク
ロメート処理する場合には,テンションレベラ9を経た
あと,ロールコータ11で処理され,乾燥帯域12,エア冷
却帯域13を経てテンションリール10aに巻き取られる。
【0015】先述のようにAlとMgを比較的多量に含
有する溶融Zn−Al−Mgめっき鋼板(以下「含Mg
溶融Znめっき鋼板」と略称する)を製造する場合,表
面性状の点からめっき層凝固完了までの冷却速度や凝固
完了位置の適正な制御が肝要であり,このために通板速
度や板厚に応じてエアジエットクーラー5を通過する時
点の材料温度が厳密にコントロールされねばならない。
そのあとは,スキンパス8での調質圧延が適切に実施で
きるように,気水冷却帯域6(さらには気体冷却帯域1
4)やウォータクエンチ帯域7での冷却によって,スキ
ンパス入側の材料温度を所定温度以下(例えば70℃以
下)とする必要がある。これらの冷却帯域での冷却負荷
は通板速度と板厚に関連して変動する。一般に気水冷却
帯域では水や水溶液の噴霧,気体冷却帯域ではエアージ
ャット,ウォータクエンチ帯域ではめっき層表面に一時
的に水膜が生成するに十分な水流が供給される。したが
って,後者のウォータクエンチ帯域ではめっき層表面が
水流と接触することによって前者より大きな冷却速度を
確保できるから,冷却負荷の変動に拘わらずウォータク
エンチ帯域で冷却操作を行うのは,効率がよい。気水冷
却帯域6においても水や水溶液が空気流に同伴させて噴
霧されるが,めっき層表面に水膜が形成される程の水量
が供給される訳ではなく,蒸発潜熱による抜熱が主であ
る。したがってウォータクエンチ帯域のような水流との
接触による抜熱とは抜熱形態が異なり冷却速度も相違す
る。
【0016】ところが,このウォータクエンチ帯域への
入側材料温度の如何によってめっき表面の光沢維持性能
が異なることがわかった。該温度が105℃未満の場合
に,前述の表面光沢が劣化する現象が起きやすいのであ
る。その原因については必ずしも明らかではないが,ウ
ォータクエンチ帯域に入るときの材料温度が100℃以
上であるとめっき層表面に水膜が形成している間はある
種の沸騰現象が起きてめっき層表面が反応性に富むよう
になること,大気圧下での水の存在下でのAlの挙動
は,約110℃を境として,それ以上では Al2O3・H2O
( または AlOOH)化合物が安定であるが,それ以下では
Al2O3・3H2O (または Al(OH)3) 化合物が安定であるこ
とから,該入側材料温度によってウォータクエンチ帯域
のめっき層表面で生成するAl化合物が異なること,な
どが関与しているのではないかと推察される。
【0017】〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組
織〕の素地中に〔初晶Al相〕や〔Zn単相〕が混在し
た金属組織を有する前記のような含Mg溶融Znめっき
鋼板においては,その三元共晶素地の最外表面が,前記
のような化学的な反応によって,酸化されやすい形態に
変化する結果,めっき後2〜3日で明度変化が生じるよ
うな表面光沢劣化を生じるのでないかと考えられる。
【0018】いずれにしても,ウォータクエンチ帯域に
入る材料温度を105℃未満にすれば,後記の実施例に
示したように,含Mg溶融Znめっき鋼板の表面光沢劣
化はほぼ防止できることがわかった。この場合,ウォー
タクエンチ帯域に入る前の冷却操作は,ウォータクエン
チ帯域のように水膜が形成されるような水量を凝固完了
めっき表面に供給して急冷するのではなく,気水冷却
(ミスト噴霧)や気体冷却(例えばエアージェットクー
ラー)のような軽度な冷却操作で行う必要がある。ウォ
ータクエンチ帯域に入る前で,ウォータクエンチ帯域と
同じように水膜が形成するような急冷操作を行うので
は,ウォータクエンチ帯域に入る材料温度を105℃未
満にする意義がないからである。板厚と通板速度に関係
するが,気水冷却でもウォータクエンチ帯域への入側材
料温度を105℃未満にすることは可能である。
【0019】しかし,板厚が厚い場合には,ウォータク
エンチ帯域への入側材料温度を105℃未満にすること
が無理な場合がある。板厚が厚い場合でも通板速度を遅
くすれば,気水冷却帯域での冷却量を稼げるが,凝固点
制御に問題が生じたり生産性を悪くするので得策ではな
い。ところが,凝固完了直後のめっき表面に酸素との親
和力が強くAl酸化物の安定化作用をもつ易酸化性元
素,例えば希土類元素,Y,Zr,Si等が適量存在し
ていると,ウォータクエンチ帯域への入側材料温度が1
05℃以上であっても,後記の実施例に示すように,該
表面光沢劣化を効果的に抑制できる。希土類元素,Y,
Zr,Si以外にも,同様の効果を示す元素が存在する
かも知れないが,現在のところはこれ以外は未知であ
る。
【0020】これらの易酸化性元素は,含Mg溶融Zn
めっき鋼板のめっき層が凝固する過程で,或いは凝固し
たあとでも,めっき層の最外表層部に濃縮する性質を有
しており,このために,めっき浴に微量に添加しても,
めっき層の最外表面部では比較的高い濃度で存在し得る
のであり,このことが,表面光沢維持性に悪影響するウ
ォータクエンチ帯域での表面反応を抑制するものと考え
られる。しかし,めっき浴中のへのこれらの易酸化性元
素の添加量が0.002%未満では,その抑制効果は発
揮できないので,めっき浴組成中の含有量が0.002
質量%以上となるように添加する必要がある。他方,あ
まり多く添加してもめっき浴への溶解に支障をきたした
り,溶解できても,めっき表層部の粒界付近にこれらの
元素が過剰に析出するだけであり,該表面光沢劣化の抑
制効果が飽和するだけであるから,めっき浴中の含有量
が0.10質量%以下,場合によっては0.08質量%以
下,好ましくは0.05質量%以下,さらに好ましくは
0.03質量%の量で添加すればよい。
【0021】易酸化性元素の添加は,前記のようにウォ
ータクエンチ帯域の入側材料温度が105℃以上となる
ときに最も効率よく表面光沢劣化防止に作用するが,ウ
ォータクエンチ帯域の入側材料温度が105℃未満のと
きであっても,安全を見てこれらの易酸化性元素をめっ
き浴に添加しておくこともできる。
【0022】なお,ウォータクエンチ帯域の入側材料温
度については,105℃以上になる場合であっても,3
00℃を超えるようでは,ウォータクエンチ帯域での冷
却負荷が大きくなりすぎて,スキンパス入側温度を十分
に低くできなくなることがあるので,300℃以下に制
御することが好ましい。
【0023】通常の製造ラインでは,板厚が1.6mm
未満であれば,ウォータクエンチ帯域への入側材料温度
を105℃未満にすることが比較的容易にでき,これに
よって光沢保持性が確保できる。板厚が1.6mm以上
である場合には,ウォータクエンチ帯域の入側材料温度
を105℃未満にまで強制的に冷却するよりは易酸化性
元素の添加で光沢保持性を確保するのが実操業上好まし
い。
【0024】本発明は,このようにして含Mg溶融Zn
めっき鋼板の表面光沢劣化を防止することに成功したも
のであり,したがって,表面光沢劣化を生じるような含
Mg溶融Znめっき鋼板を対象とするものである。その
ような含Mg溶融Znめっき鋼板は,代表的には,前述
の特開平10−226865号公報や特開平10−30
6357号公報に提案したように,質量%で,Al:
4.0〜10%,Mg:1.0〜4.0%を基本とし,さ
らに,Ti:0.002〜0.1%,B:0.001〜0.
045%を含有し,残部がZnおよび不可避的不純物か
らなる溶融Zn基めっき浴を使用し,そのめっき層を,
〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組織〕の素地中に
〔初晶Al相〕と,さらには〔Zn単相〕が混在した金
属組織とすることによって,優れた耐食性と表面外観を
具備した溶融Zn−Al−Mgめっき鋼板が挙げられ
る。
【0025】したがって,本発明によれば,質量%で,
Al:4.0〜15%,Mg:1.0〜4.0%,Ti:
0.002〜0.1%,B:0.001〜0.045%,希
土類元素,Y,ZrまたはSiから選ばれた易酸化性元
素の少なくとも1種:0.002〜0.05%,残部:Z
nおよび不可避的不純物,からなる溶融めっき浴を用い
て鋼帯に溶融めっきを施した光沢保持性の良好な溶融Z
n基めっき鋼板が提供される。そのめっき層は,〔Al
/Zn/Zn2Mgの三元共晶組織〕の素地中に〔初晶
Al相〕更には〔Zn単相〕が混在した金属組織を有し
ており,また,そのめっき層の最外表層部には前記の易
酸化性元素が濃縮している点に組織的な特徴を有してい
る。
【0026】ここで,めっき浴組成を構成するAl,M
g,Ti,Bなどの添加量とその作用効果は,本発明に
従って易酸化性元素を添加したものにおいても,特開平
10−226865号公報や特開平10−306357
号公報に記載された効果をそのまま享受し得る。とく
に,TiとBについては,めっき層の金属組織を前記の
ようにZn2Mg系三元共晶の金属組織とする場合に,
外観および耐食性に悪い影響を与えるZn11Mg2相の
生成・成長を抑制する作用を供するのでその添加が有益
である。この効果を得るために,Ti,BまたはTi−
B合金もしくは化合物を浴に添加する場合には,浴中の
含有量がTi:0.002〜0.1%,B:0.001〜
0.045%となるように添加すればよい。これより多
く含有させると,めっき層中に析出物が成長し,めっき
層に凹凸が生じ(現場用語でブツと呼ばれるものに対応
する),外観を損ねることがある。
【0027】めっき層中のAlは,当該めっき鋼板の耐
食性の向上と当該めっき鋼板製造時のドロス発生を抑制
する作用を供する。Al含有量が1.0重量%未満では
耐食性向上効果が十分ではなく,またMg酸化物系のド
ロス発生を抑制する効果も低い。好ましくはAlは4.
0重量%以上とするのがよい。他方,Al含有量が15
重量%を越えると,めっき層と母材鋼板との界面でFe
−Al合金層の成長が著しくなり,めっき密着性が悪く
なる。好ましいAl含有量は4.5〜13.0重量%,更
に好ましいAl含有量は5.0〜10.0重量%,一層好
ましいAl含有量は5.0〜7.0重量%である。
【0028】めっき層中のMgは,めっき層表面に均一
な腐食生成物を生成させて当該めっき鋼板の耐食性を著
しく高める作用を供する。Mg含有量が1.0%以下で
はかような腐食生成物を均一に生成させる作用が十分で
はなく,他方,Mg含有量が4.0%を越えてもMgに
よる耐食性向上効果は飽和し,かえってMg酸化物系の
ドロスが発生しやすくなるので,Mg含有量は好ましく
は1.0〜4.0%とする。好ましいMg含有量は1.5
〜4.0重量%,さらに好ましいMg含有量は2.0〜
3.5重量%,一層好ましいMg含有量は2.5〜3.5
重量%である。
【0029】図1の下方に示すように,含Mg溶融Zn
めっき鋼板の製造ラインの後段において,ロールコータ
ー11などで化成処理を施す場合,例えばクロメート皮
膜,非クロム酸系皮膜,クロム酸含有有機樹脂皮膜,ク
ロム酸含有シリケート皮膜などを形成する場合も,前述
の表面光沢劣化の問題は同様に発生することがわかっ
た。化成処理皮膜を有しているめっき製品でも,数日す
ると明度が低下して表面光沢が劣化する現象が,化成処
理しない場合と全く同じように,その製造条件によっ
て,発生したりしなかったりするのである。そして,こ
の問題は,本発明によれば,前述したウォータクエンチ
帯域への材料温度の管理と,易酸化性元素のめっき浴へ
の添加によって,同様に回避できることがわかった。
【0030】すなわち,ウォータクエンチ帯域を通板し
たあと,さらに化成処理帯域を通板する場合でも,前記
の含Mg溶融Znめっき鋼板の製造法と同じく,ウォー
タクエンチ帯域への入側材料温度を105℃未満に制御
するか,或いは,めっき浴に易酸化性元素を0.002
〜0.05質量%添加することによって,当該化成処理
した含Mg溶融Znめっき鋼板の表面光沢劣化を抑制で
きる。
【0031】したがって,また本発明によれば,質量%
で,Al:4.0〜15%,Mg:1.0〜4.0%,T
i:0.002〜0.1%,B:0.001〜0.045
%,希土類元素,Y,ZrまたはSiから選ばれた易酸
化性元素の少なくとも1種:0.002〜0.05%,残
部:Znおよび不可避的不純物,からなる溶融めっき浴
を用いて鋼帯に溶融めっきを施し,さらに該めっき層に
化成処理を施した光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき
鋼板を提供する。
【0032】
【実施例】〔実施例1〕図1に示すような設備で,A
1:ほぼ6質量%,Mg:ほぼ3質量%,Ti:ほぼ
0.05質量%,B:ほぼ0.01質量%を亜鉛中に含有
する溶融Zn基めっき浴を建浴し,めっき層の金属組織
が〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組織〕の素地中
に〔初晶Al相〕更には〔Zn単相〕が混在した組織を
もつ含Mg溶融Znめっき鋼板(板厚0.8〜1.0m
m)を製造した。そのさい,エアジエットクーラー5の
出側の材料温度を335℃以下として,該クーラー内で
めっき層の凝固を完了させ,気水冷却帯域6a,6b,
エアージェットクーラー14およびウォータクエンチ帯
域7での冷却条件および通板速度をほぼ一定として,ウ
ォータクエンチ帯域7への入側材料温度を100℃以下
とし,スキンパスミルに約70℃以下で通板するように
した。得られた含Mg溶融Znめっき鋼板は,表面光沢
が良好でその劣化は生じるような現象は生じなかった。
【0033】前記とほぼ同じ条件のもとで,板厚が1.
6mm以上の鋼帯を通板したところ,ウォータクエンチ
帯域7への入側材料温度が120〜150℃程度に上昇
したが,操業自体はトラブルなく前記同様の表面光沢が
良好な含Mg溶融Znめっき鋼板が製造できた。しか
し,これらの鋼板は2〜3日経過すると,表面光沢がや
や低下し,明度L値は製造直後の82から2日後には7
5程度にまで低下するものが散見された。そこで,気水
冷却帯域6aと6bでの冷却能力を上げて,ウォータク
エンチ帯域7への入側材料温度を105℃未満にまで落
とした。その結果,表面光沢が劣化する現象は見られな
くなった。
【0034】クロメート処理した場合についても,ウォ
ータクエンチ帯域7への入側材料温度の違いによって,
表面光沢の劣化の有無が生じた。すなわち,この表面劣
化の現象は,クロメート処理しない場合と同じようにし
て起きることがわかった。
【0035】〔実施例2〕前例の経験をもとに,条件を
種々変化させた試験でめっき層の表面光沢の劣化の程度
を調べた。表面光沢は,分光光度計を用いてLab法の
L値で測定した明度(L)で評価した。
【0036】まず,下記の「めっき条件」で溶融Zn−
Al−Mg系めっき鋼板を製造するさい,めっき層の凝
固完了から材料温度が約30℃まで下記の「冷却条件」
でめっき層に気水冷却(ミスト吹付け)とウォータクエ
ンチ(水流照射)を行った。そして,得られた各めっき
鋼板の試験片についてめっき直後のL値を測定すると共
に,60℃で相対湿度90%に維持した恒温恒湿槽にめ
っき直後から装入し槽内に20時間保持する処理を行
い,この恒温恒湿試験後のL値を測定することによって
表面光沢の劣化程度を評価した。
【0037】「めっき条件」 処理鋼帯:板厚2.0mmの熱延鋼帯 めっき浴組成:A1=9.0質量%,Mg=2.3質量
%,残部=Zn めつき浴温:430℃ 目付量:90g/m2 通板速度:80m/min
【0038】「冷却条件」 (1) 気水冷却 使用ノズル:2流体ノズル, 使用流体:水(水圧=12.5kPa)+空気(空気圧
=4.0kPa) 噴霧水量:表1に表示 噴霧空気量:表1に表示 平均ミスト粒径:約50μm ミスト吹付開始材料温度:表1に表示 ミスト吹付終了材料温度:表1に表示 (2) ウォータクエンチ 水流投射装置:フラットスプレーノズルを板幅方向に1
50mm間隔で10本配置したヘッダーを7列設置 使用流体:水(水圧=2.5kgf/cm2 ) 水量:表1に表示 水流投射開始時の材料温度:表1に表示 水流投射終了時の材料温度:表1に表示
【0039】上記の条件で,水流投射開始温時の材料温
度(ウォータクエンチへの入側材料温度)を変えた場合
に得られた各めっき鋼板のめっき直後のL値と前記の2
0時間の恒温恒湿試験後のL値の測定結果を表1に示し
た。また,各めっき鋼板のめっき層断面の顕微鏡観察か
らめっき層の金属組織を調べたが,いずれの鋼板も,
〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組織〕の素地中に
〔初晶Al相〕と場合によってはさらに〔Zn単相〕が
混在した金属組織(以下,「Zn2Mg系」の金属組織
と言う)を有するものであった。
【0040】
【表1】
【0041】表1の結果に見られるように,ウォータク
エンチへの入側材料温度が105℃以上の時には,その
温度が高くなるに従って,めっき後の明度L値の低下傾
向が大きくなることがわかる。これに対して,該温度が
105℃未満の時には,めっき直後の明度が時間を経過
してもそのまま維持されており,表面光沢保持性の良好
な含Mg溶融Znめっき鋼板が得られたことがわかる。
【0042】〔実施例3〕下記のめっき条件と,めっき
層凝固完了後の冷却条件で実施例2と同様にして含Mg
溶融Znめっき鋼板を得たときの表面光沢劣化状況を調
べ,表2の結果を得た。
【0043】「めっき条件」 処理鋼帯:板厚3.2mmの熱延鋼帯 めっき浴組成:A1=6.3質量%,Mg=3.2質量
%,Ti=0.008質量%,B=0.002重量%,残
部=Zn めつき浴温:390℃ 目付量:120g/m2 通板速度:表2に示したように変化させた。
【0044】「冷却条件」 (1) 気体冷却(エアージェットクーラーだけで冷却) 使用ノズル:スリット幅5mmの板状ノズル 使用気体:空気(風圧=4kPa) 風量:表2に表示 気体冷却開始材料温度:表2に表示 気体冷却終了材料温度:表2に表示 (2) ウォータクエンチ 水流投射装置:フラットスプレーノズルを板幅方向に1
50mm間隔で10本配置したヘッダーを7列設置 使用流体:水(水圧=2.2kgf/cm2 ) 水量:表2に表示 水流投射開始時の材料温度:表2に表示 水流投射終了時の材料温度:表2に表示
【0045】
【表2】
【0046】表2の結果から,本例においても実施例2
と同様に,ウォータクエンチへの入側材料温度が105
℃以上の時には,その温度が高くなるに従って,めっき
後の明度L値の低下傾向が大きくなるが,該温度が10
5℃未満の時には,めっき直後の明度が恒温恒湿試験2
0時間後もそのまま維持されていることがわかる。ま
た,各めっき鋼板のめっき層断面の顕微鏡観察からめっ
き層の金属組織を調べたが,いずれの鋼板も安定して
「Zn2Mg系」系の金属組織が得られた。
【0047】〔実施例4〕実施例3のNo.B-2〜No.B-5に
ついて,ウォータクエンチ後のめっき表面に下記の条件
で化成処理し,実施例2と同様にして,処理直後と恒温
恒湿試験20時間後の明度を調べ,その結果を表3に示
した。
【0048】〔化成処理条件A〕 塗布方法:スプレーリンガーロール方式 処理液:日本パーカライジング株式会社製のジンクロム
3387N(液中トータルクロム濃度:10g/L) クロム付着量:10mg/m2
【0049】〔化成処理条件B〕 塗布方法:ロールコーター方式 処理液:ジンクロム3387Nにフッ化ジルコニウムを
1g/L添加した液(液中トータルクロム濃度:20g
/L) クロム付着量:40mg/m2
【0050】〔化成処理条件C〕 塗布方法:ロールコーター方式 処理液:リン酸マグネシウム50g/L,フッ化チタン
カリウム10g/L,有機酸3g/Lを主成分とする水
溶液 金属成分付着量:50mg/m2
【0051】〔化成処理条件D〕下記の2段階処理にて
皮膜形成 〔下層〕 塗布方法:シャワーリンガー方式 処理液:ジンクロム3387N(液中トータルクロム濃
度:10g/L) クロム付着量:10mg/m2 〔上層〕 塗布方法:ロールコーター方式 有機皮膜:ウレタン系樹脂(膜厚:1.5μm)
【0052】
【表3】
【0053】表3の結果に見られるように,いずれの化
成処理でも,ウォータクエンチへの入側材料温度が10
5℃以上の時には,めっき後の経時変化によって明度L
値が低下するが,該温度が105℃未満の時には,めっ
き直後の明度が時間を経過してもそのまま維持されてい
ることがわかる。
【0054】〔実施例5〕下記のめっき条件と冷却条件
でめっきしたさいに,めっき浴に易酸化性元素を添加し
た場合の表面光沢劣化状況を調べた。その結果を表4に
示した。
【0055】「めっき条件」 処理鋼帯:板厚1.6mmの熱延鋼帯 めっき浴組成:表4に記載 めつき浴温:450℃ 目付量:190g/m2 通板速度:60〜120m/min
【0056】「冷却条件」 (1) 気水冷却 使用ノズル:2流体ノズル, 使用流体:水(水圧=1.0〜3.5kgf/cm2 )+空気
(空気圧=2.5〜5.0kgf/cm2 ) 噴霧水量:0〜8m3/h 噴霧空気量:0〜600m3/min 平均ミスト粒径:10〜30μm (2) 気体冷却 使用ノズル:スリット幅5mmの板状ノズル 使用気体:空気(風圧=4kPa) 風量:0〜3500m3/min (3) ウォータクエンチ 水流投射装置:フラットスプレーノズルを板幅方向に1
50mm間隔で10本配置したヘッダーを7列設置 使用流体:水(水圧=3.0kgf/cm2 ) 水量:180m3/h 水流投射開始時の材料温度:表4に表示
【0057】
【表4】
【0058】表4に見られるように,実施例2〜3では
恒温恒湿試験20時間後に明度L値が71程度まで低下
したものでも,易酸化性元素の添加によって,明度L値
の低下が抑制できたことがわかる。易酸化性元素として
Siを添加したNo.C−7の含Mg溶融Znめっき鋼板
についてESCAによってめっき表層部の元素分析を行
ったところ,Siはめっき極表層部にその殆んどが濃縮
しており,めっき層内部には殆んど存在しないことが確
認された。また,ESCA分析によると,恒温恒湿試験
20時間後に明度L値が低下した例(No.C−10)
と,明度L値が低下しなかった例(No.C−5)とを対
比すると,前者のものはめっき極表層部にMgが偏在す
る傾向が見られた。
【0059】なお表4には,ウォータクエンチ後のめっ
き層に化成処理した例も挙げたが(No.C−12〜No.
C−15),易酸化性元素の添加の有無によって,明度
L値の低下の程度が異なり,易酸化性元素を添加すれ
ば,明度L値の低下が抑制できることがわかる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によると,
含Mg溶融Znめっき鋼板特有の表面光沢劣化の現象が
効果的に防止できる。したがって,耐食性が良好で且つ
表面光沢保持性に優れた含Mg溶融Znめっき鋼板を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う含Mg溶融Znめっき鋼板を製造
する設備例の概略を示しためっきライン図である。 1:炉 2:鋼帯 3:めっき浴 4:ワイピングノズル 5:エアジエットクーラー 6a,6b:気水冷却帯域 7:ウォータクエンチ帯域 8:スキンパスミル 9:テンションレベラ 10,10a:テンションリール 11:ロールコータ 12:乾燥帯域 13:エア冷却帯域 14:エアージェットクーラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 敦司 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA05 AA22 AB05 AB07 AB14 AB15 AB44 AC64 AC72 AD26 AE03 AE12 AE21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Zn浴中に4.0〜15質量%のAlお
    よび1.0〜4.0質量%のMgを含有した溶融Zn基め
    っき浴に鋼帯を連続的に浸漬して引き上げたあと,凝固
    完了後のめっき層表面を水流と接触させながら水冷する
    ウォータクエンチ帯域に連続的に通板すること,そのさ
    い,該ウォータクエンチ帯域への入側材料温度を105
    ℃未満に制御してめっき層表面の光沢劣化を抑制するこ
    とを特徴とする光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼
    板の製造法。
  2. 【請求項2】 質量%で,Al:4.0〜15%,M
    g:1.0〜4.0%,Ti:0.002〜0.1%,B
    :0.001〜0.045%,残部:Znおよび不可避
    的不純物からなる溶融Zn基めっき浴に鋼帯を連続的に
    浸漬して引き上げたあと,凝固完了後のめっき層表面を
    水流と接触させながら水冷するウォータクエンチ帯域に
    連続的に通板すること,そのさい,該ウォータクエンチ
    帯域への入側材料温度を105℃未満に制御してめっき
    層表面の光沢劣化を抑制することを特徴とする光沢保持
    性の良好な溶融Zn基めっき鋼板の製造法。
  3. 【請求項3】 Zn浴中に4.0〜15質量%のAlお
    よび1.0〜4.0質量%のMgを含有した溶融Zn基め
    っき浴に,希土類元素,Y,ZrまたはSiから選ばれ
    た易酸化性元素の少なくとも1種を0.002〜0.05
    質量%添加したうえ,当該浴に鋼帯を連続的に浸漬して
    引き上げたあと,凝固完了後のめっき層表面を水流と接
    触させながら水冷するウォータクエンチ帯域に連続的に
    通板すること,そのさい,該ウォータクエンチ帯域への
    入側材料温度を105℃以上に制御してめっき層表面の
    光沢劣化を抑制することを特徴とする光沢保持性の良好
    な溶融Zn基めっき鋼板の製造法。
  4. 【請求項4】 質量%で,Al:4.0〜15%,M
    g:1.0〜4.0%,Ti:0.002〜0.1%,B
    :0.001〜0.045%,希土類元素,Y,Zrま
    たはSiから選ばれた易酸化性元素の少なくとも1種:
    0.002〜0.05%,残部:Znおよび不可避的不純
    物からなる溶融Zn基めっき浴に鋼帯を連続的に浸漬し
    て引き上げたあと,凝固完了後のめっき層表面を水流と
    接触させながら水冷するウォータクエンチ帯域に連続的
    に通板すること,そのさい,該ウォータクエンチ帯域へ
    の入側材料温度を105℃以上300℃以下に制御して
    めっき層表面の光沢劣化を抑制することを特徴とする光
    沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板の製造法。
  5. 【請求項5】 ウォータクエンチ帯域を通板したあと,
    さらに化成処理帯域に通板させる請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼
    板の製造法。
  6. 【請求項6】 質量%で,Al:4.0〜15%,M
    g:1.0〜4.0%,Ti:0.002〜0.1%,B:
    0.001〜0.045%,希土類元素,Y,Zrまたは
    Siから選ばれた易酸化性元素の少なくとも1種:0.
    002〜0.05%,残部:Znおよび不可避的不純
    物,からなる溶融めっき浴を用いて鋼帯に溶融めっきを
    施した光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板。
  7. 【請求項7】 易酸化性元素は,めっき層の最外表層部
    に濃縮している請求項6に記載の光沢保持性の良好な溶
    融Zn基めっき鋼板。
  8. 【請求項8】 めっき層は,〔Al/Zn/Zn2Mg
    の三元共晶組織〕の素地中に〔初晶Al相〕更には〔Z
    n単相〕が混在した金属組織を有する請求項6または7
    に記載の光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板。
  9. 【請求項9】 質量%で,Al:4.0〜15%,M
    g:1.0〜4.0%,Ti:0.002〜0.1%,B:
    0.001〜0.045%,希土類元素,Y,Zrまたは
    Siから選ばれた易酸化性元素の少なくとも1種:0.
    002〜0.05%,残部:Znおよび不可避的不純
    物,からなる溶融めっき浴を用いて鋼帯に溶融めっきを
    施し,さらに該めっき層に化成処理を施した光沢保持性
    の良好な溶融Zn基めっき鋼板。
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