JP2002226958A - 光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板およびその製造法 - Google Patents
光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板およびその製造法Info
- Publication number
- JP2002226958A JP2002226958A JP2001026662A JP2001026662A JP2002226958A JP 2002226958 A JP2002226958 A JP 2002226958A JP 2001026662 A JP2001026662 A JP 2001026662A JP 2001026662 A JP2001026662 A JP 2001026662A JP 2002226958 A JP2002226958 A JP 2002226958A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot
- dip
- water
- steel sheet
- plating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
g系めっき鋼板を製造するさいに発生することがある表
面光沢劣化を防止する。 【解決手段】 めっき層凝固後の水冷過程における「め
っき層と水流との接触温度」ひいては「水流と接触する
ときの材料温度」の制御を適切にすること,さらには,
めっき浴に微量の「易酸化性の元素」を配合しておくこ
とによってめっき表層のAlとMgの酸化状態を安定化
させ,これによって溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板
の表面光沢劣化を抑制する。
Description
インで溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を製造するさ
いに発生することがある表面光沢劣化を防止する技術に
関する。
26865号公報や特開平10−306357号公報等
に記載されているように,Al:4.0〜10%,M
g:1.0〜4.0%,さらにはTi:0.002〜0.1
%,B:0.001〜0.045%を含有し,残部がZn
および不可避的不純物からなる溶融Zn−Al−Mg系
のめっき浴を用いて溶融Zn基めっき鋼板を製造し,そ
のめっき層を,〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組
織〕の素地中に〔初晶Al相〕と,さらには〔Zn単
相〕が混在した金属組織にすれば,工業製品として十分
な耐食性と表面外観をもつめっき鋼板を得ることがで
き,この金属組織を得るための製造条件も当該公報に記
載されている。
ようなAlとMgを比較的多量に含有する溶融Zn基め
っき鋼板では,製造条件によっては,2〜3日のうちに
めっき層の表面光沢が劣化する現象が起きることを経験
した。
製造直後のめっき表面は美麗な金属光沢を有していて
も,時間を経るにつれて(最も早い場合は2〜3日後,
場合によっては4〜7日後に)やや黒っぽい緩衝色に似
た色に変色することを指し,この極表層の変色の程度
(一種の黒化現象)は「明度」を測定することによって
定量化できる。例えば,製造直後のめっき表面の明度
(L値)がL=82付近であったものが,7日後にはL
=72付近にまで低下するといった具合である。このL
値が低下したとしても,製品の耐食性は特に劣化するも
のではなく,当該めっき鋼板の物理的および化学的価値
は何ら損なわれないが,表面外観の点から好ましいこと
ではない。とくに,めっき表面一様に表面光沢が劣化す
るのではなく,ところどころが変色するのは美観を損な
うことになる。
量が比較的多い前記のような溶融Zn−Al−Mg系め
っき鋼板特有のものであると考えられる。この劣化は,
おそらく,めっきの極表層に濃化したMgの酸化の程度
や表層Alの酸化状態が複雑に関与して起きるものと推
察される。これまで,このような溶融Zn−Al−Mg
系めっき鋼板に発生する当該表面光沢の劣化機構やその
抑制法についての報告例はない。
は,溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板特有に現れる前
記の表面光沢の劣化を抑制できるような手段を見いだす
ことを課題としたものである。
く,本発明者らは種々の試験研究を重ねた結果,この溶
融めっき鋼板の表面光沢劣化は,めっき後の冷却過程で
水冷するときのめっき層表面と水との反応挙動にその原
因があることを突き止めることができ,表面光沢赤化を
防止するには,ひとつには,めっき層凝固後の水冷過程
における「めっき層と水流との接触温度」の制御,ひい
ては「水流と接触するときの材料温度」の制御を適切に
すること,さらには,適切な「易酸化性の元素」をめっ
き浴に微量配合しておくことによってめっき表層のAl
とMgの酸化状態を安定化させることが,有効に機能す
ることを見い出した。ここで,水流と接触するときの材
料温度とは,めっき層凝固完了後の冷却過程でめっき層
表面に水膜を形成しながら冷却される場合の材料温度を
意味し,より具体的には,凝固完了しためっき層に水流
を当てて,めっき層の表面に水膜が形成されるような状
態でめっき層が冷却されるときのめっき層温度を意味す
る。
Mg系めっき浴に鋼帯を連続的に浸漬して引き上げたあ
と,凝固完了後のめっき層表面を水流と接触させながら
(めっき層表面に一時的に水膜が形成されるような量の
水をめっき層表面に供給しながら)水冷するウォータク
エンチ帯域に連続的に通板するさいに,該ウォータクエ
ンチ帯域への入側材料温度を105℃未満に制御すれ
ば,前述のようなめっき層の表面光沢の劣化を抑制でき
ることが判明した。
設備条件にもよるが,板厚に大きく依存し,板厚が厚い
とウォータクエンチ帯域への入側材料温度を105℃未
満に制御することが必ずしも容易ではないこともある。
この場合には,酸素と非常に親和力の強い易酸化性の元
素であってAl酸化物の安定化作用を有する元素,例え
ば希土類元素,Y,Zr,Siなどを当該めっき浴中に
微量に添加しておけば(実際には0.002〜0.05質
量%程度添加しておけば),ウォータクエンチ帯域への
入側材料温度を105℃未満にまで下げなくても(10
5℃以上としても),同様に該表面光沢の劣化を抑制で
きることが判明した。
4.0〜15質量%のAlおよび1.0〜4.0質量%の
Mgを含有した溶融Zn基めっき浴に鋼帯を連続的に浸
漬して引き上げたあと,凝固完了後のめっき層表面を水
流と接触させながら水冷するウォータクエンチ帯域に連
続的に通板すること,そのさい,該ウォータクエンチ帯
域への入側材料温度を105℃未満に制御してめっき層
光沢の劣化を抑制することを特徴とする光沢保持性の良
好な溶融Zn基めっき鋼板の製造法を提供する。この溶
融Zn基めっき浴は,好ましくは,質量%で,Al:
4.0〜15%,Mg:1.0〜4.0%,Ti:0.00
2〜0.1%,B:0.001〜0.045%,残部:Z
nおよび不可避的不純物からなる。
〜15質量%のAlおよび1.0〜4.0質量%のMgを
含有した溶融Zn基めっき浴に,希土類元素,Y,Zr
またはSiから選ばれた易酸化性元素の少なくとも1種
を0.002〜0.05質量%添加したうえ,当該浴に鋼
帯を連続的に浸漬して引き上げたあと,凝固完了後のめ
っき層表面を水流と接触させながら水冷するウォータク
エンチ帯域に連続的に通板すること,そのさい,該ウォ
ータクエンチ帯域への入側材料温度を105℃以上30
0℃以下に制御してめっき層表面の光沢劣化を抑制する
ことを特徴とする光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき
鋼板の製造法を提供する。この溶融Zn基めっき浴は,
好ましくは,質量%で,Al:4.0〜15%,Mg:
1.0〜4.0%,Ti:0.002〜0.1%,B:0.
001〜0.045%,希土類元素,Y,ZrまたはS
iから選ばれた易酸化性元素の少なくとも1種:0.0
02〜0.05%,残部:Znおよび不可避的不純物か
らなる。
た溶融Zn基めっき鋼板として,本発明は,質量%で,
Al:4.0〜15%,Mg:1.0〜4.0%,Ti:
0.002〜0.1%,B:0.001〜0.045%,希
土類元素,Y,ZrまたはSiから選ばれた易酸化性元
素の少なくとも1種:0.002〜0.05%,残部:Z
nおよび不可避的不純物,からなる溶融めっき浴を用い
て鋼帯を溶融めっきしてなる,光沢保持性の良好な溶融
Zn基めっき鋼板を提供するものである。このめっき層
は,〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組織〕の素地
中に〔初晶Al相〕更には〔Zn単相〕が混在した金属
組織を有する。
インでの説明では原則として「鋼帯」の用語を用い,成
品としての説明では「鋼板」の用語を使用するが,特性
的には鋼帯も鋼板も同一である。
概略を示した。炉1を通過して所定温度に維持された鋼
帯2は,めっき浴3に連続的に送り込まれ,このめっき
浴3を出たあと,ワイピングノズル4で付着量が調整さ
れ,エアジエットクーラー5を通過する間にめっき層の
凝固が完了する。次いで,気水冷却帯域6aや6bと気
体冷却帯域(エアージェットクーラー)14との複合ま
たは単独を稼働し,または稼働せずに,ウォータクエン
チ帯域7を通過させたあとスキンパスミル8で調質圧延
され,テンションレベラ9を経たあと,検査工程を経て
テンションリール10で巻き取られる。化成処理例えばク
ロメート処理する場合には,テンションレベラ9を経た
あと,ロールコータ11で処理され,乾燥帯域12,エア冷
却帯域13を経てテンションリール10aに巻き取られる。
有する溶融Zn−Al−Mgめっき鋼板(以下「含Mg
溶融Znめっき鋼板」と略称する)を製造する場合,表
面性状の点からめっき層凝固完了までの冷却速度や凝固
完了位置の適正な制御が肝要であり,このために通板速
度や板厚に応じてエアジエットクーラー5を通過する時
点の材料温度が厳密にコントロールされねばならない。
そのあとは,スキンパス8での調質圧延が適切に実施で
きるように,気水冷却帯域6(さらには気体冷却帯域1
4)やウォータクエンチ帯域7での冷却によって,スキ
ンパス入側の材料温度を所定温度以下(例えば70℃以
下)とする必要がある。これらの冷却帯域での冷却負荷
は通板速度と板厚に関連して変動する。一般に気水冷却
帯域では水や水溶液の噴霧,気体冷却帯域ではエアージ
ャット,ウォータクエンチ帯域ではめっき層表面に一時
的に水膜が生成するに十分な水流が供給される。したが
って,後者のウォータクエンチ帯域ではめっき層表面が
水流と接触することによって前者より大きな冷却速度を
確保できるから,冷却負荷の変動に拘わらずウォータク
エンチ帯域で冷却操作を行うのは,効率がよい。気水冷
却帯域6においても水や水溶液が空気流に同伴させて噴
霧されるが,めっき層表面に水膜が形成される程の水量
が供給される訳ではなく,蒸発潜熱による抜熱が主であ
る。したがってウォータクエンチ帯域のような水流との
接触による抜熱とは抜熱形態が異なり冷却速度も相違す
る。
入側材料温度の如何によってめっき表面の光沢維持性能
が異なることがわかった。該温度が105℃未満の場合
に,前述の表面光沢が劣化する現象が起きやすいのであ
る。その原因については必ずしも明らかではないが,ウ
ォータクエンチ帯域に入るときの材料温度が100℃以
上であるとめっき層表面に水膜が形成している間はある
種の沸騰現象が起きてめっき層表面が反応性に富むよう
になること,大気圧下での水の存在下でのAlの挙動
は,約110℃を境として,それ以上では Al2O3・H2O
( または AlOOH)化合物が安定であるが,それ以下では
Al2O3・3H2O (または Al(OH)3) 化合物が安定であるこ
とから,該入側材料温度によってウォータクエンチ帯域
のめっき層表面で生成するAl化合物が異なること,な
どが関与しているのではないかと推察される。
織〕の素地中に〔初晶Al相〕や〔Zn単相〕が混在し
た金属組織を有する前記のような含Mg溶融Znめっき
鋼板においては,その三元共晶素地の最外表面が,前記
のような化学的な反応によって,酸化されやすい形態に
変化する結果,めっき後2〜3日で明度変化が生じるよ
うな表面光沢劣化を生じるのでないかと考えられる。
入る材料温度を105℃未満にすれば,後記の実施例に
示したように,含Mg溶融Znめっき鋼板の表面光沢劣
化はほぼ防止できることがわかった。この場合,ウォー
タクエンチ帯域に入る前の冷却操作は,ウォータクエン
チ帯域のように水膜が形成されるような水量を凝固完了
めっき表面に供給して急冷するのではなく,気水冷却
(ミスト噴霧)や気体冷却(例えばエアージェットクー
ラー)のような軽度な冷却操作で行う必要がある。ウォ
ータクエンチ帯域に入る前で,ウォータクエンチ帯域と
同じように水膜が形成するような急冷操作を行うので
は,ウォータクエンチ帯域に入る材料温度を105℃未
満にする意義がないからである。板厚と通板速度に関係
するが,気水冷却でもウォータクエンチ帯域への入側材
料温度を105℃未満にすることは可能である。
エンチ帯域への入側材料温度を105℃未満にすること
が無理な場合がある。板厚が厚い場合でも通板速度を遅
くすれば,気水冷却帯域での冷却量を稼げるが,凝固点
制御に問題が生じたり生産性を悪くするので得策ではな
い。ところが,凝固完了直後のめっき表面に酸素との親
和力が強くAl酸化物の安定化作用をもつ易酸化性元
素,例えば希土類元素,Y,Zr,Si等が適量存在し
ていると,ウォータクエンチ帯域への入側材料温度が1
05℃以上であっても,後記の実施例に示すように,該
表面光沢劣化を効果的に抑制できる。希土類元素,Y,
Zr,Si以外にも,同様の効果を示す元素が存在する
かも知れないが,現在のところはこれ以外は未知であ
る。
めっき鋼板のめっき層が凝固する過程で,或いは凝固し
たあとでも,めっき層の最外表層部に濃縮する性質を有
しており,このために,めっき浴に微量に添加しても,
めっき層の最外表面部では比較的高い濃度で存在し得る
のであり,このことが,表面光沢維持性に悪影響するウ
ォータクエンチ帯域での表面反応を抑制するものと考え
られる。しかし,めっき浴中のへのこれらの易酸化性元
素の添加量が0.002%未満では,その抑制効果は発
揮できないので,めっき浴組成中の含有量が0.002
質量%以上となるように添加する必要がある。他方,あ
まり多く添加してもめっき浴への溶解に支障をきたした
り,溶解できても,めっき表層部の粒界付近にこれらの
元素が過剰に析出するだけであり,該表面光沢劣化の抑
制効果が飽和するだけであるから,めっき浴中の含有量
が0.10質量%以下,場合によっては0.08質量%以
下,好ましくは0.05質量%以下,さらに好ましくは
0.03質量%の量で添加すればよい。
ータクエンチ帯域の入側材料温度が105℃以上となる
ときに最も効率よく表面光沢劣化防止に作用するが,ウ
ォータクエンチ帯域の入側材料温度が105℃未満のと
きであっても,安全を見てこれらの易酸化性元素をめっ
き浴に添加しておくこともできる。
度については,105℃以上になる場合であっても,3
00℃を超えるようでは,ウォータクエンチ帯域での冷
却負荷が大きくなりすぎて,スキンパス入側温度を十分
に低くできなくなることがあるので,300℃以下に制
御することが好ましい。
未満であれば,ウォータクエンチ帯域への入側材料温度
を105℃未満にすることが比較的容易にでき,これに
よって光沢保持性が確保できる。板厚が1.6mm以上
である場合には,ウォータクエンチ帯域の入側材料温度
を105℃未満にまで強制的に冷却するよりは易酸化性
元素の添加で光沢保持性を確保するのが実操業上好まし
い。
めっき鋼板の表面光沢劣化を防止することに成功したも
のであり,したがって,表面光沢劣化を生じるような含
Mg溶融Znめっき鋼板を対象とするものである。その
ような含Mg溶融Znめっき鋼板は,代表的には,前述
の特開平10−226865号公報や特開平10−30
6357号公報に提案したように,質量%で,Al:
4.0〜10%,Mg:1.0〜4.0%を基本とし,さ
らに,Ti:0.002〜0.1%,B:0.001〜0.
045%を含有し,残部がZnおよび不可避的不純物か
らなる溶融Zn基めっき浴を使用し,そのめっき層を,
〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組織〕の素地中に
〔初晶Al相〕と,さらには〔Zn単相〕が混在した金
属組織とすることによって,優れた耐食性と表面外観を
具備した溶融Zn−Al−Mgめっき鋼板が挙げられ
る。
Al:4.0〜15%,Mg:1.0〜4.0%,Ti:
0.002〜0.1%,B:0.001〜0.045%,希
土類元素,Y,ZrまたはSiから選ばれた易酸化性元
素の少なくとも1種:0.002〜0.05%,残部:Z
nおよび不可避的不純物,からなる溶融めっき浴を用い
て鋼帯に溶融めっきを施した光沢保持性の良好な溶融Z
n基めっき鋼板が提供される。そのめっき層は,〔Al
/Zn/Zn2Mgの三元共晶組織〕の素地中に〔初晶
Al相〕更には〔Zn単相〕が混在した金属組織を有し
ており,また,そのめっき層の最外表層部には前記の易
酸化性元素が濃縮している点に組織的な特徴を有してい
る。
g,Ti,Bなどの添加量とその作用効果は,本発明に
従って易酸化性元素を添加したものにおいても,特開平
10−226865号公報や特開平10−306357
号公報に記載された効果をそのまま享受し得る。とく
に,TiとBについては,めっき層の金属組織を前記の
ようにZn2Mg系三元共晶の金属組織とする場合に,
外観および耐食性に悪い影響を与えるZn11Mg2相の
生成・成長を抑制する作用を供するのでその添加が有益
である。この効果を得るために,Ti,BまたはTi−
B合金もしくは化合物を浴に添加する場合には,浴中の
含有量がTi:0.002〜0.1%,B:0.001〜
0.045%となるように添加すればよい。これより多
く含有させると,めっき層中に析出物が成長し,めっき
層に凹凸が生じ(現場用語でブツと呼ばれるものに対応
する),外観を損ねることがある。
食性の向上と当該めっき鋼板製造時のドロス発生を抑制
する作用を供する。Al含有量が1.0重量%未満では
耐食性向上効果が十分ではなく,またMg酸化物系のド
ロス発生を抑制する効果も低い。好ましくはAlは4.
0重量%以上とするのがよい。他方,Al含有量が15
重量%を越えると,めっき層と母材鋼板との界面でFe
−Al合金層の成長が著しくなり,めっき密着性が悪く
なる。好ましいAl含有量は4.5〜13.0重量%,更
に好ましいAl含有量は5.0〜10.0重量%,一層好
ましいAl含有量は5.0〜7.0重量%である。
な腐食生成物を生成させて当該めっき鋼板の耐食性を著
しく高める作用を供する。Mg含有量が1.0%以下で
はかような腐食生成物を均一に生成させる作用が十分で
はなく,他方,Mg含有量が4.0%を越えてもMgに
よる耐食性向上効果は飽和し,かえってMg酸化物系の
ドロスが発生しやすくなるので,Mg含有量は好ましく
は1.0〜4.0%とする。好ましいMg含有量は1.5
〜4.0重量%,さらに好ましいMg含有量は2.0〜
3.5重量%,一層好ましいMg含有量は2.5〜3.5
重量%である。
めっき鋼板の製造ラインの後段において,ロールコータ
ー11などで化成処理を施す場合,例えばクロメート皮
膜,非クロム酸系皮膜,クロム酸含有有機樹脂皮膜,ク
ロム酸含有シリケート皮膜などを形成する場合も,前述
の表面光沢劣化の問題は同様に発生することがわかっ
た。化成処理皮膜を有しているめっき製品でも,数日す
ると明度が低下して表面光沢が劣化する現象が,化成処
理しない場合と全く同じように,その製造条件によっ
て,発生したりしなかったりするのである。そして,こ
の問題は,本発明によれば,前述したウォータクエンチ
帯域への材料温度の管理と,易酸化性元素のめっき浴へ
の添加によって,同様に回避できることがわかった。
たあと,さらに化成処理帯域を通板する場合でも,前記
の含Mg溶融Znめっき鋼板の製造法と同じく,ウォー
タクエンチ帯域への入側材料温度を105℃未満に制御
するか,或いは,めっき浴に易酸化性元素を0.002
〜0.05質量%添加することによって,当該化成処理
した含Mg溶融Znめっき鋼板の表面光沢劣化を抑制で
きる。
で,Al:4.0〜15%,Mg:1.0〜4.0%,T
i:0.002〜0.1%,B:0.001〜0.045
%,希土類元素,Y,ZrまたはSiから選ばれた易酸
化性元素の少なくとも1種:0.002〜0.05%,残
部:Znおよび不可避的不純物,からなる溶融めっき浴
を用いて鋼帯に溶融めっきを施し,さらに該めっき層に
化成処理を施した光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき
鋼板を提供する。
1:ほぼ6質量%,Mg:ほぼ3質量%,Ti:ほぼ
0.05質量%,B:ほぼ0.01質量%を亜鉛中に含有
する溶融Zn基めっき浴を建浴し,めっき層の金属組織
が〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組織〕の素地中
に〔初晶Al相〕更には〔Zn単相〕が混在した組織を
もつ含Mg溶融Znめっき鋼板(板厚0.8〜1.0m
m)を製造した。そのさい,エアジエットクーラー5の
出側の材料温度を335℃以下として,該クーラー内で
めっき層の凝固を完了させ,気水冷却帯域6a,6b,
エアージェットクーラー14およびウォータクエンチ帯
域7での冷却条件および通板速度をほぼ一定として,ウ
ォータクエンチ帯域7への入側材料温度を100℃以下
とし,スキンパスミルに約70℃以下で通板するように
した。得られた含Mg溶融Znめっき鋼板は,表面光沢
が良好でその劣化は生じるような現象は生じなかった。
6mm以上の鋼帯を通板したところ,ウォータクエンチ
帯域7への入側材料温度が120〜150℃程度に上昇
したが,操業自体はトラブルなく前記同様の表面光沢が
良好な含Mg溶融Znめっき鋼板が製造できた。しか
し,これらの鋼板は2〜3日経過すると,表面光沢がや
や低下し,明度L値は製造直後の82から2日後には7
5程度にまで低下するものが散見された。そこで,気水
冷却帯域6aと6bでの冷却能力を上げて,ウォータク
エンチ帯域7への入側材料温度を105℃未満にまで落
とした。その結果,表面光沢が劣化する現象は見られな
くなった。
ータクエンチ帯域7への入側材料温度の違いによって,
表面光沢の劣化の有無が生じた。すなわち,この表面劣
化の現象は,クロメート処理しない場合と同じようにし
て起きることがわかった。
種々変化させた試験でめっき層の表面光沢の劣化の程度
を調べた。表面光沢は,分光光度計を用いてLab法の
L値で測定した明度(L)で評価した。
Al−Mg系めっき鋼板を製造するさい,めっき層の凝
固完了から材料温度が約30℃まで下記の「冷却条件」
でめっき層に気水冷却(ミスト吹付け)とウォータクエ
ンチ(水流照射)を行った。そして,得られた各めっき
鋼板の試験片についてめっき直後のL値を測定すると共
に,60℃で相対湿度90%に維持した恒温恒湿槽にめ
っき直後から装入し槽内に20時間保持する処理を行
い,この恒温恒湿試験後のL値を測定することによって
表面光沢の劣化程度を評価した。
%,残部=Zn めつき浴温:430℃ 目付量:90g/m2 通板速度:80m/min
=4.0kPa) 噴霧水量:表1に表示 噴霧空気量:表1に表示 平均ミスト粒径:約50μm ミスト吹付開始材料温度:表1に表示 ミスト吹付終了材料温度:表1に表示 (2) ウォータクエンチ 水流投射装置:フラットスプレーノズルを板幅方向に1
50mm間隔で10本配置したヘッダーを7列設置 使用流体:水(水圧=2.5kgf/cm2 ) 水量:表1に表示 水流投射開始時の材料温度:表1に表示 水流投射終了時の材料温度:表1に表示
度(ウォータクエンチへの入側材料温度)を変えた場合
に得られた各めっき鋼板のめっき直後のL値と前記の2
0時間の恒温恒湿試験後のL値の測定結果を表1に示し
た。また,各めっき鋼板のめっき層断面の顕微鏡観察か
らめっき層の金属組織を調べたが,いずれの鋼板も,
〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組織〕の素地中に
〔初晶Al相〕と場合によってはさらに〔Zn単相〕が
混在した金属組織(以下,「Zn2Mg系」の金属組織
と言う)を有するものであった。
エンチへの入側材料温度が105℃以上の時には,その
温度が高くなるに従って,めっき後の明度L値の低下傾
向が大きくなることがわかる。これに対して,該温度が
105℃未満の時には,めっき直後の明度が時間を経過
してもそのまま維持されており,表面光沢保持性の良好
な含Mg溶融Znめっき鋼板が得られたことがわかる。
層凝固完了後の冷却条件で実施例2と同様にして含Mg
溶融Znめっき鋼板を得たときの表面光沢劣化状況を調
べ,表2の結果を得た。
%,Ti=0.008質量%,B=0.002重量%,残
部=Zn めつき浴温:390℃ 目付量:120g/m2 通板速度:表2に示したように変化させた。
50mm間隔で10本配置したヘッダーを7列設置 使用流体:水(水圧=2.2kgf/cm2 ) 水量:表2に表示 水流投射開始時の材料温度:表2に表示 水流投射終了時の材料温度:表2に表示
と同様に,ウォータクエンチへの入側材料温度が105
℃以上の時には,その温度が高くなるに従って,めっき
後の明度L値の低下傾向が大きくなるが,該温度が10
5℃未満の時には,めっき直後の明度が恒温恒湿試験2
0時間後もそのまま維持されていることがわかる。ま
た,各めっき鋼板のめっき層断面の顕微鏡観察からめっ
き層の金属組織を調べたが,いずれの鋼板も安定して
「Zn2Mg系」系の金属組織が得られた。
ついて,ウォータクエンチ後のめっき表面に下記の条件
で化成処理し,実施例2と同様にして,処理直後と恒温
恒湿試験20時間後の明度を調べ,その結果を表3に示
した。
3387N(液中トータルクロム濃度:10g/L) クロム付着量:10mg/m2
1g/L添加した液(液中トータルクロム濃度:20g
/L) クロム付着量:40mg/m2
カリウム10g/L,有機酸3g/Lを主成分とする水
溶液 金属成分付着量:50mg/m2
皮膜形成 〔下層〕 塗布方法:シャワーリンガー方式 処理液:ジンクロム3387N(液中トータルクロム濃
度:10g/L) クロム付着量:10mg/m2 〔上層〕 塗布方法:ロールコーター方式 有機皮膜:ウレタン系樹脂(膜厚:1.5μm)
成処理でも,ウォータクエンチへの入側材料温度が10
5℃以上の時には,めっき後の経時変化によって明度L
値が低下するが,該温度が105℃未満の時には,めっ
き直後の明度が時間を経過してもそのまま維持されてい
ることがわかる。
でめっきしたさいに,めっき浴に易酸化性元素を添加し
た場合の表面光沢劣化状況を調べた。その結果を表4に
示した。
(空気圧=2.5〜5.0kgf/cm2 ) 噴霧水量:0〜8m3/h 噴霧空気量:0〜600m3/min 平均ミスト粒径:10〜30μm (2) 気体冷却 使用ノズル:スリット幅5mmの板状ノズル 使用気体:空気(風圧=4kPa) 風量:0〜3500m3/min (3) ウォータクエンチ 水流投射装置:フラットスプレーノズルを板幅方向に1
50mm間隔で10本配置したヘッダーを7列設置 使用流体:水(水圧=3.0kgf/cm2 ) 水量:180m3/h 水流投射開始時の材料温度:表4に表示
恒温恒湿試験20時間後に明度L値が71程度まで低下
したものでも,易酸化性元素の添加によって,明度L値
の低下が抑制できたことがわかる。易酸化性元素として
Siを添加したNo.C−7の含Mg溶融Znめっき鋼板
についてESCAによってめっき表層部の元素分析を行
ったところ,Siはめっき極表層部にその殆んどが濃縮
しており,めっき層内部には殆んど存在しないことが確
認された。また,ESCA分析によると,恒温恒湿試験
20時間後に明度L値が低下した例(No.C−10)
と,明度L値が低下しなかった例(No.C−5)とを対
比すると,前者のものはめっき極表層部にMgが偏在す
る傾向が見られた。
き層に化成処理した例も挙げたが(No.C−12〜No.
C−15),易酸化性元素の添加の有無によって,明度
L値の低下の程度が異なり,易酸化性元素を添加すれ
ば,明度L値の低下が抑制できることがわかる。
含Mg溶融Znめっき鋼板特有の表面光沢劣化の現象が
効果的に防止できる。したがって,耐食性が良好で且つ
表面光沢保持性に優れた含Mg溶融Znめっき鋼板を提
供できる。
する設備例の概略を示しためっきライン図である。 1:炉 2:鋼帯 3:めっき浴 4:ワイピングノズル 5:エアジエットクーラー 6a,6b:気水冷却帯域 7:ウォータクエンチ帯域 8:スキンパスミル 9:テンションレベラ 10,10a:テンションリール 11:ロールコータ 12:乾燥帯域 13:エア冷却帯域 14:エアージェットクーラー
Claims (9)
- 【請求項1】 Zn浴中に4.0〜15質量%のAlお
よび1.0〜4.0質量%のMgを含有した溶融Zn基め
っき浴に鋼帯を連続的に浸漬して引き上げたあと,凝固
完了後のめっき層表面を水流と接触させながら水冷する
ウォータクエンチ帯域に連続的に通板すること,そのさ
い,該ウォータクエンチ帯域への入側材料温度を105
℃未満に制御してめっき層表面の光沢劣化を抑制するこ
とを特徴とする光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼
板の製造法。 - 【請求項2】 質量%で,Al:4.0〜15%,M
g:1.0〜4.0%,Ti:0.002〜0.1%,B
:0.001〜0.045%,残部:Znおよび不可避
的不純物からなる溶融Zn基めっき浴に鋼帯を連続的に
浸漬して引き上げたあと,凝固完了後のめっき層表面を
水流と接触させながら水冷するウォータクエンチ帯域に
連続的に通板すること,そのさい,該ウォータクエンチ
帯域への入側材料温度を105℃未満に制御してめっき
層表面の光沢劣化を抑制することを特徴とする光沢保持
性の良好な溶融Zn基めっき鋼板の製造法。 - 【請求項3】 Zn浴中に4.0〜15質量%のAlお
よび1.0〜4.0質量%のMgを含有した溶融Zn基め
っき浴に,希土類元素,Y,ZrまたはSiから選ばれ
た易酸化性元素の少なくとも1種を0.002〜0.05
質量%添加したうえ,当該浴に鋼帯を連続的に浸漬して
引き上げたあと,凝固完了後のめっき層表面を水流と接
触させながら水冷するウォータクエンチ帯域に連続的に
通板すること,そのさい,該ウォータクエンチ帯域への
入側材料温度を105℃以上に制御してめっき層表面の
光沢劣化を抑制することを特徴とする光沢保持性の良好
な溶融Zn基めっき鋼板の製造法。 - 【請求項4】 質量%で,Al:4.0〜15%,M
g:1.0〜4.0%,Ti:0.002〜0.1%,B
:0.001〜0.045%,希土類元素,Y,Zrま
たはSiから選ばれた易酸化性元素の少なくとも1種:
0.002〜0.05%,残部:Znおよび不可避的不純
物からなる溶融Zn基めっき浴に鋼帯を連続的に浸漬し
て引き上げたあと,凝固完了後のめっき層表面を水流と
接触させながら水冷するウォータクエンチ帯域に連続的
に通板すること,そのさい,該ウォータクエンチ帯域へ
の入側材料温度を105℃以上300℃以下に制御して
めっき層表面の光沢劣化を抑制することを特徴とする光
沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板の製造法。 - 【請求項5】 ウォータクエンチ帯域を通板したあと,
さらに化成処理帯域に通板させる請求項1ないし4のい
ずれかに記載の光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼
板の製造法。 - 【請求項6】 質量%で,Al:4.0〜15%,M
g:1.0〜4.0%,Ti:0.002〜0.1%,B:
0.001〜0.045%,希土類元素,Y,Zrまたは
Siから選ばれた易酸化性元素の少なくとも1種:0.
002〜0.05%,残部:Znおよび不可避的不純
物,からなる溶融めっき浴を用いて鋼帯に溶融めっきを
施した光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板。 - 【請求項7】 易酸化性元素は,めっき層の最外表層部
に濃縮している請求項6に記載の光沢保持性の良好な溶
融Zn基めっき鋼板。 - 【請求項8】 めっき層は,〔Al/Zn/Zn2Mg
の三元共晶組織〕の素地中に〔初晶Al相〕更には〔Z
n単相〕が混在した金属組織を有する請求項6または7
に記載の光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板。 - 【請求項9】 質量%で,Al:4.0〜15%,M
g:1.0〜4.0%,Ti:0.002〜0.1%,B:
0.001〜0.045%,希土類元素,Y,Zrまたは
Siから選ばれた易酸化性元素の少なくとも1種:0.
002〜0.05%,残部:Znおよび不可避的不純
物,からなる溶融めっき浴を用いて鋼帯に溶融めっきを
施し,さらに該めっき層に化成処理を施した光沢保持性
の良好な溶融Zn基めっき鋼板。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001026662A JP4064634B2 (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | 光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板およびその製造法 |
TW91116441A TW567243B (en) | 2001-02-02 | 2002-07-24 | Hot-dip Zn plated steel sheet excellent in luster-retaining property and method of producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001026662A JP4064634B2 (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | 光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板およびその製造法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002226958A true JP2002226958A (ja) | 2002-08-14 |
JP2002226958A5 JP2002226958A5 (ja) | 2005-09-29 |
JP4064634B2 JP4064634B2 (ja) | 2008-03-19 |
Family
ID=18891443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001026662A Expired - Lifetime JP4064634B2 (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | 光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板およびその製造法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4064634B2 (ja) |
TW (1) | TW567243B (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003138359A (ja) * | 2001-10-29 | 2003-05-14 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融Zn−Al−Mg−Zr合金めっき鋼板およびその製造方法 |
WO2004009863A1 (ja) * | 2002-07-24 | 2004-01-29 | Nisshin Steel Co., Ltd. | 光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板およびその製造法 |
JP2006193776A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Nisshin Steel Co Ltd | 摺動性に優れたZn−Al−Mg系合金めっき鋼板及び摺動部材 |
JP2009537698A (ja) * | 2006-05-15 | 2009-10-29 | ティッセンクルップ スチール アクチェンゲゼルシャフト | 防食システムによりコーティングされるフラット鋼生成物の製造方法 |
JP2010106293A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Nisshin Steel Co Ltd | Mg、Al含有溶融Znめっき鋼板の製造方法 |
JP5450874B1 (ja) * | 2012-11-27 | 2014-03-26 | 日新製鋼株式会社 | 溶融Zn合金めっき鋼板の製造方法 |
JP2015108166A (ja) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 日新製鋼株式会社 | 溶融Zn合金めっき鋼板 |
WO2015083326A1 (ja) | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 日新製鋼株式会社 | 溶融Zn合金めっき鋼板およびその製造方法 |
JP2015193879A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 日新製鋼株式会社 | 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム系合金めっき鋼板の製造方法 |
JP2016502590A (ja) * | 2012-10-17 | 2016-01-28 | ブルースコープ・スティール・リミテッドBluescope Steel Limited | 金属被覆鋼ストリップの製造方法 |
US9744743B2 (en) | 2012-12-26 | 2017-08-29 | Posco | Zn—Mg alloy plated steel sheet, and method for manufacturing same |
JP2017190489A (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-19 | 新日鐵住金株式会社 | めっき鋼材 |
JP2019151914A (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-12 | Jfeスチール株式会社 | 表面外観に優れた溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造方法および溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造ライン |
JP2020063480A (ja) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | 日鉄日新製鋼株式会社 | 化成処理めっき鋼板の製造方法及び製造設備 |
US11332816B2 (en) | 2017-12-26 | 2022-05-17 | Posco | Zinc alloy plated steel material having excellent surface quality and corrosion resistance |
Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58177446A (ja) * | 1982-04-09 | 1983-10-18 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性および塗装性に優れた溶融合金めつき鋼板の製造方法 |
JPH02259055A (ja) * | 1989-03-31 | 1990-10-19 | Nippon Steel Corp | 合金めっき鋼線の製造方法 |
JPH0472047A (ja) * | 1990-07-11 | 1992-03-06 | Daido Steel Sheet Corp | アルミニウム・亜鉛合金溶融めっき被覆物及びアルミニウム・亜鉛合金溶融めっき方法 |
JPH04325662A (ja) * | 1991-04-25 | 1992-11-16 | Nippon Steel Corp | 均一溶融メッキ方法 |
JPH08165549A (ja) * | 1994-12-09 | 1996-06-25 | Kobe Steel Ltd | 耐黒変性に優れた溶融Zn−5%Al系合金めっき鋼 板およびその製造方法 |
JPH10310858A (ja) * | 1997-05-09 | 1998-11-24 | Kobe Steel Ltd | 表面外観と耐黒変性に優れたZn−Al系溶融めっき鋼 |
JPH11279732A (ja) * | 1998-03-30 | 1999-10-12 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐傷付性、耐摩耗性および耐食性に優れた溶融Zn基めっき縞鋼板 |
JP2001295015A (ja) * | 2000-02-09 | 2001-10-26 | Nisshin Steel Co Ltd | 高Al含有溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板 |
JP2002080952A (ja) * | 2000-06-29 | 2002-03-22 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性に優れた住宅用資材および住宅部材 |
JP2002119145A (ja) * | 2000-08-08 | 2002-04-23 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性に優れた鉄基農業用資材および農業用部材 |
JP2002121659A (ja) * | 2000-08-08 | 2002-04-26 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性に優れた鉄基道路用資材および道路用部材 |
JP2002146504A (ja) * | 2000-08-22 | 2002-05-22 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性及び耐ホイスカ性に優れた電装用資材及び電装用部材 |
JP2002172457A (ja) * | 2000-12-05 | 2002-06-18 | Nisshin Steel Co Ltd | 亜鉛合金鋳塊の製造方法 |
-
2001
- 2001-02-02 JP JP2001026662A patent/JP4064634B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-07-24 TW TW91116441A patent/TW567243B/zh not_active IP Right Cessation
Patent Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58177446A (ja) * | 1982-04-09 | 1983-10-18 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性および塗装性に優れた溶融合金めつき鋼板の製造方法 |
JPH02259055A (ja) * | 1989-03-31 | 1990-10-19 | Nippon Steel Corp | 合金めっき鋼線の製造方法 |
JPH0472047A (ja) * | 1990-07-11 | 1992-03-06 | Daido Steel Sheet Corp | アルミニウム・亜鉛合金溶融めっき被覆物及びアルミニウム・亜鉛合金溶融めっき方法 |
JPH04325662A (ja) * | 1991-04-25 | 1992-11-16 | Nippon Steel Corp | 均一溶融メッキ方法 |
JPH08165549A (ja) * | 1994-12-09 | 1996-06-25 | Kobe Steel Ltd | 耐黒変性に優れた溶融Zn−5%Al系合金めっき鋼 板およびその製造方法 |
JPH10310858A (ja) * | 1997-05-09 | 1998-11-24 | Kobe Steel Ltd | 表面外観と耐黒変性に優れたZn−Al系溶融めっき鋼 |
JPH11279732A (ja) * | 1998-03-30 | 1999-10-12 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐傷付性、耐摩耗性および耐食性に優れた溶融Zn基めっき縞鋼板 |
JP2001295015A (ja) * | 2000-02-09 | 2001-10-26 | Nisshin Steel Co Ltd | 高Al含有溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板 |
JP2002080952A (ja) * | 2000-06-29 | 2002-03-22 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性に優れた住宅用資材および住宅部材 |
JP2002119145A (ja) * | 2000-08-08 | 2002-04-23 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性に優れた鉄基農業用資材および農業用部材 |
JP2002121659A (ja) * | 2000-08-08 | 2002-04-26 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性に優れた鉄基道路用資材および道路用部材 |
JP2002146504A (ja) * | 2000-08-22 | 2002-05-22 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性及び耐ホイスカ性に優れた電装用資材及び電装用部材 |
JP2002172457A (ja) * | 2000-12-05 | 2002-06-18 | Nisshin Steel Co Ltd | 亜鉛合金鋳塊の製造方法 |
Cited By (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003138359A (ja) * | 2001-10-29 | 2003-05-14 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融Zn−Al−Mg−Zr合金めっき鋼板およびその製造方法 |
WO2004009863A1 (ja) * | 2002-07-24 | 2004-01-29 | Nisshin Steel Co., Ltd. | 光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板およびその製造法 |
EP1524326A1 (en) * | 2002-07-24 | 2005-04-20 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Zinc-base hot dip galvanized steel sheet excellent in retention of gloss |
AU2002323927B2 (en) * | 2002-07-24 | 2005-08-25 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Zinc-base hot dip galvanized steel sheet excellent in retention of gloss |
EP1524326A4 (en) * | 2002-07-24 | 2006-09-13 | Nisshin Steel Co Ltd | FIRE-GALVANIZED GALVANIZED ZINC BASE STEEL PLATE WITH EXCELLENT CONSERVATION OF THE GLOSS |
JP2006193776A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Nisshin Steel Co Ltd | 摺動性に優れたZn−Al−Mg系合金めっき鋼板及び摺動部材 |
JP2009537698A (ja) * | 2006-05-15 | 2009-10-29 | ティッセンクルップ スチール アクチェンゲゼルシャフト | 防食システムによりコーティングされるフラット鋼生成物の製造方法 |
JP2010106293A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Nisshin Steel Co Ltd | Mg、Al含有溶融Znめっき鋼板の製造方法 |
JP2016502590A (ja) * | 2012-10-17 | 2016-01-28 | ブルースコープ・スティール・リミテッドBluescope Steel Limited | 金属被覆鋼ストリップの製造方法 |
JP5450874B1 (ja) * | 2012-11-27 | 2014-03-26 | 日新製鋼株式会社 | 溶融Zn合金めっき鋼板の製造方法 |
WO2014083713A1 (ja) | 2012-11-27 | 2014-06-05 | 日新製鋼株式会社 | 溶融Zn合金めっき鋼板の製造方法 |
US10202676B2 (en) | 2012-11-27 | 2019-02-12 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Method for producing hot-dip Zn alloy-plated steel sheet |
US10167542B2 (en) | 2012-11-27 | 2019-01-01 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Method for producing hot-dip Zn alloy-plated steel sheet |
US9744743B2 (en) | 2012-12-26 | 2017-08-29 | Posco | Zn—Mg alloy plated steel sheet, and method for manufacturing same |
WO2015083326A1 (ja) | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 日新製鋼株式会社 | 溶融Zn合金めっき鋼板およびその製造方法 |
KR20160064239A (ko) | 2013-12-03 | 2016-06-07 | 닛신 세이코 가부시키가이샤 | 용융 Zn 합금 도금 강판 및 그 제조 방법 |
KR20160075654A (ko) | 2013-12-03 | 2016-06-29 | 닛신 세이코 가부시키가이샤 | 용융 Zn 합금 도금 강판 |
US10125414B2 (en) | 2013-12-03 | 2018-11-13 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Method of producing hot-dip Zn alloy-plated steel sheet |
WO2015083325A1 (ja) | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 日新製鋼株式会社 | 溶融Zn合金めっき鋼板 |
JP2015108166A (ja) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 日新製鋼株式会社 | 溶融Zn合金めっき鋼板 |
JP2015193879A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 日新製鋼株式会社 | 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム系合金めっき鋼板の製造方法 |
JP2017190489A (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-19 | 新日鐵住金株式会社 | めっき鋼材 |
US11332816B2 (en) | 2017-12-26 | 2022-05-17 | Posco | Zinc alloy plated steel material having excellent surface quality and corrosion resistance |
US11643714B2 (en) | 2017-12-26 | 2023-05-09 | Posco Co., Ltd | Method for manufacturing zinc alloy plated steel material having excellent surface quality and corrosion resistance |
JP2019151914A (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-12 | Jfeスチール株式会社 | 表面外観に優れた溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造方法および溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造ライン |
JP2020063480A (ja) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | 日鉄日新製鋼株式会社 | 化成処理めっき鋼板の製造方法及び製造設備 |
JP7452945B2 (ja) | 2018-10-17 | 2024-03-19 | 日本製鉄株式会社 | 化成処理めっき鋼板の製造方法及び製造設備 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4064634B2 (ja) | 2008-03-19 |
TW567243B (en) | 2003-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11840763B2 (en) | Metal-coated steel strip | |
TWI438302B (zh) | 熔融鍍敷鋼材及其製造方法 | |
JP2019521257A (ja) | 低密度溶融亜鉛めっき鋼及びその製造方法 | |
WO2004009863A1 (ja) | 光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板およびその製造法 | |
JP4064634B2 (ja) | 光沢保持性の良好な溶融Zn基めっき鋼板およびその製造法 | |
JP2021508777A (ja) | 表面品質及び耐食性に優れた亜鉛合金めっき鋼材及びその製造方法 | |
JP2018172783A (ja) | 溶融Al系めっき鋼板とその製造方法 | |
JP2904809B2 (ja) | 溶融亜鉛めっき熱延鋼板の製造方法 | |
US6677058B1 (en) | Hot-dip Zn plated steel sheet excellent in luster-retaining property and method of producing the same | |
KR20230048464A (ko) | 금속 코팅된 강철 스트립 | |
KR100817735B1 (ko) | 광택 유지성이 양호한 용융 Zn 기본 도금 강판의 제조방법 | |
JPH09209109A (ja) | 微小スパングル溶融Zn−Al系合金めっき鋼板とその製法 | |
JPH06256925A (ja) | プレス成形性に優れた亜鉛−鉄合金化溶融亜鉛めっき鋼板 | |
WO2018181392A1 (ja) | 溶融Al系めっき鋼板とその製造方法 | |
JP2005290418A (ja) | プレス加工性に優れた溶融Al−Zn系めっき鋼板及びその製造方法 | |
JP7265217B2 (ja) | ホットスタンプ用めっき鋼板 | |
KR20110018701A (ko) | 도금 밀착성과 스폿 용접성이 우수한 용융아연도금강판 및 그 제조방법 | |
JP2003251401A (ja) | 冷延鋼板の製造方法および溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JP2000336466A (ja) | 溶融Zn−Al系合金めっき鋼板の製造方法 | |
JP2002249862A (ja) | 加工性と加工部耐食性に優れた表面処理鋼板及びその製造方法 | |
JP2002302777A (ja) | 加工性と加工部耐食性に優れた表面処理鋼板及びその製造方法 | |
JPH0920974A (ja) | 外観および耐黒変性に優れた溶融Zn−Al系合金めっき鋼板の製造方法 | |
JPH04314848A (ja) | 加工性に優れた高張力合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JPH05311373A (ja) | 密着性の優れた溶融メッキの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050422 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050422 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070529 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071225 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4064634 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |