JP2002213094A - 機械式駐車装置 - Google Patents

機械式駐車装置

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JP2002213094A
JP2002213094A JP2001375880A JP2001375880A JP2002213094A JP 2002213094 A JP2002213094 A JP 2002213094A JP 2001375880 A JP2001375880 A JP 2001375880A JP 2001375880 A JP2001375880 A JP 2001375880A JP 2002213094 A JP2002213094 A JP 2002213094A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後輪を各々載置して車両を移載する両コン
ベアを少なくとも入庫領域、駐車区画に備える機械式駐
車装置で、両コンベアを共通化し且つコンベアを総量で
軽量化して低コスト化を図り、従来は特定の位置であっ
た車輪停止基準を無くし停止位置の自由度を高めて入庫
作業の容易化を図り、特定の車輪停止基準が無くても隣
接するコンベアに対する車両の移載を可能とし駐車区画
への搬入を可能とする。 【解決手段】 コンベア8a,8bの幅を従来の前輪コ
ンベアに比して広く且つ従来の後輪コンベアに比して狭
くして同一幅とし、且つ、第1の検出手段61〜64に
より、入庫領域3での車輪2a,2b及びこの車輪2
a,2bの移動方向を検出可能とし、この検出結果に基
づいて、制御装置により、車輪2a,2bの位置を判定
し、車輪2a,2bが両コンベア8a,8b上に各々載
置されるように運転者に知らしめるべく、表示手段に対
して停止、前進又は後退の何れかの旨の指令を出して誘
導して成るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式駐車装置に
関し、特に、車両の車輪を車両の幅方向に移送して当該
車両を移載する横行コンベアを備える機械式駐車装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】運転者が降車した車両を所定の駐車階の
駐車区画に自動搬入する機械式立体駐車装置が知られて
いる。この機械式立体駐車装置では、運転者が降車する
入庫領域と、駐車階に配設されて自走する走行台車と、
この走行台車の走行路の脇に複数並設された駐車区画
と、入庫領域と駐車階とに停止可能に昇降移動するリフ
トと、これらの各々に設置され車両の車輪(タイヤ)を
車両の幅方向に移送して当該車両を移載する横行コンベ
アと、を備え、入庫領域の車両を当該入庫領域からリフ
トへ、リフトから走行台車へ、走行台車から該当する駐
車区画へ、と順に搬送するように構成されている。
【0003】上記横行コンベアは、車両の前輪を載置す
る前輪コンベアと、後輪を載置する後輪コンベアと、を
備え、当該前輪コンベアが車両の停止基準とされてい
る。このため、前輪コンベアは、その幅が非常に狭く、
一方、後輪コンベアは、前輪基準で停止した車両の長さ
のバラツキを吸収すべく、その幅が非常に広くされてい
る。そして、運転者は、入庫領域に対する入庫に際し
て、当該入庫領域の前輪コンベアの中央に前輪を載置す
るように車両を入庫する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな横行コンベアを有する機械式立体駐車装置にあって
は、以下の問題がある。すなわち、幅狭の前輪コンベア
の中央に車両を停止しなければならないため、運転者に
よる入庫作業が難しいといった問題がある。ここで、停
止位置を判り易くすべく、例えば特開平7−24772
4号公報に、前輪コンベアを特殊形状とする開示がされ
ているが、コンベアが高価になるので好ましくない。
【0005】また、コンベアに対する負荷はコンベア幅
の2乗、撓みはコンベア幅の3乗に比例するが、後輪コ
ンベアの幅は上述のように非常に広いため、後輪コンベ
アの剛性を大幅に高める必要があり、重量が増加し、高
コスト化するといった問題もある。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、両コンベアの幅を同一幅とする
ことで、コンベアを共通化して低コスト化を図り、さら
に、両コンベアの幅を従来の前輪コンベアに比して広く
し且つ従来の後輪コンベアに比して狭くして同一幅とす
ることで、特定の車輪停止基準を無くし停止位置の自由
度を高めて入庫作業の容易化を図ると共にコンベアを総
量で軽量化して低コスト化を図り、加えて、特定の車輪
停止基準が無くても、車輪が両コンベアに各々載置され
るように車両を適切に誘導することで、隣接するコンベ
アに対する当該車両の移載を可能として当該車両の該当
する駐車区画への搬入を可能とする機械式駐車装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による機械式駐車
装置は、運転者の運転により車両が入庫されて当該運転
者が降車する入庫領域と、車両を収容する複数の駐車区
画と、入庫領域及び駐車区画の各々に設置され車両の車
輪を車両の幅方向に移送して当該車両を移載する横行コ
ンベアを含み入庫領域に入庫された車両を駐車区画のう
ちの該当する駐車区画に搬入するのを可能とする搬入装
置と、を備えた機械式駐車装置において、横行コンベア
は、車両の前輪若しくは後輪の何れか一方輪が載置され
る一方輪コンベアと、この一方輪コンベアと同一の幅を
有し車両の前輪若しくは後輪の他方輪が載置される他方
輪コンベアと、を備え、入庫領域での車両の車輪及びこ
の車輪の移動方向を検出可能な第1の検出手段と、この
第1の検出手段の検出結果に基づいて車輪の位置を判定
し、一方輪が一方輪コンベアに載置されると共に他方輪
が他方輪コンベアに載置されるように車両を誘導する前
進、停止又は後退の何れかの旨の誘導表示指令を与える
制御装置と、この制御装置からの誘導表示指令を受ける
と、その旨を表示する表示手段と、を具備したことを特
徴としている。
【0008】このように構成された機械式駐車装置によ
れば、両コンベア(一方輪コンベアと他方輪コンベア)
の幅が同一幅とされるため、コンベアが共通化される。
また、このように両コンベアの幅を同一幅とすべく、当
該両コンベアの幅を従来の前輪コンベアに比して広く且
つ従来の後輪コンベアに比して狭くするのが可能とされ
るため、特定の車輪停止基準が無くされて停止位置の自
由度が高められると共にコンベアが総量で軽量化される
(コンベアに対する負荷はコンベア幅の2乗、撓みはコ
ンベア幅の3乗に比例するため)。また、このように特
定の車輪停止基準が無くされても、第1の検出手段によ
り、入庫領域での車両の車輪及びこの車輪の移動方向が
検出可能とされ、この検出結果に基づいて、制御装置に
より、車輪の位置が判定され、車輪が両コンベアに各々
載置されるように運転者に知らしめるべく、表示手段に
対して停止、前進又は後退の何れかの旨の指令が出され
て車両が適切に誘導されるため、隣接するコンベアに対
する当該車両の移載が可能とされる。さらに、両コンベ
アが配設される領域でのこれらの配置によっては、当該
領域に入庫が可である車両が当該領域において車両前後
方向の何れの方向を向いていても収められ得るため、入
庫領域に対して当該車両が前進、後進の何れでも入庫さ
れ得る。
【0009】ここで、その機能を十分に発揮するのに特
に好ましい構成としては、例えば、搬入装置は、車両を
垂直方向及び水平方向の少なくとも一方の方向の経路に
て移送する移送装置をさらに備えると共に、この移送装
置にも横行コンベアを備え、入庫領域に入庫された車両
は、各横行コンベア及び移送装置を中継して駐車区画の
うちの該当する駐車区画に搬入される構成が採用され
る。
【0010】また、入庫領域での車両の車輪及びこの車
輪の移動方向を検出可能な第1の検出手段としては、一
方輪コンベア及び他方輪コンベアの各々の車両前後方向
両端近傍位置での車輪の有無を検出する車輪検出センサ
を、車両前後方向に2個を1組として並設して成るもの
や、カメラ等の撮像装置が挙げられるが、撮像装置では
画像処理等の高度なシステムが必要とされるため、低コ
スト化の観点からは、車輪検出センサを車両前後方向に
2個を1組として並設して成るものを採用するのが好ま
しい。
【0011】また、制御装置は、第1の検出手段の検出
結果に基づいて、一方輪が一方輪コンベアに、他方輪が
他方輪コンベアに同時に載置可能か否かを判定し、載置
不可能と判定した場合には、車両の入庫が不可であり退
出する旨を表示手段に表示させる退出表示指令を当該表
示手段に与えるのが好ましい。
【0012】このような構成を採用した場合、横行コン
ベアによる移載が不可能な車両は、表示手段による車両
の入庫が不可であり退出する旨の表示に従って、速やか
に入庫領域から退出される。
【0013】また、入庫領域の両コンベアより車両前後
方向両外側の位置での車両を検出する第2の検出手段を
備え、制御装置は、第2の検出手段の検出結果に基づい
て、一方輪コンベア及び他方輪コンベアが配設される領
域のうち車両前後方向の範囲が最小の領域に車両が収ま
るようにさらに車両を誘導する誘導表示指令を表示手段
に与えるのが好ましい。
【0014】このような構成を採用した場合、横行コン
ベアによる移載時に、車両の前後端が最小の領域を画成
する部分に干渉するのが防止される。
【0015】また、制御装置は、第2の検出手段の検出
結果に基づいて、最小の領域に車両が収まるか否かを判
定し、収まらないと判定した場合には、車両の入庫が不
可であり退出する旨を表示手段に表示させる退出表示指
令を当該表示手段に与えるのが好ましい。
【0016】このような構成を採用した場合、最小の領
域に収まらない車両は、表示手段による車両の入庫が不
可であり退出する旨の表示に従って、速やかに入庫領域
から退出される。
【0017】ここで、入庫領域の両コンベアより車両前
後方向両外側の位置での車両を検出する第2の検出手段
としては、具体的には、例えば、車両の有無を検出する
車両検出センサを車両前後方向に2個を1組として並設
して成るものが挙げられる。
【0018】また、最小の領域としては、具体的には、
例えば、駐車区画が挙げられる。
【0019】また、搬入装置として、横行コンベアを有
し入庫領域に隣接する領域に位置して当該入庫領域との
間で車両の移載が可能であり、且つ、この入庫領域に隣
接する領域と駐車区画を備える駐車階との間を昇降可能
なリフトを備え、このリフトの車両前後方向の範囲が駐
車区画のそれより小さい場合には、リフトが最小の領域
となる。
【0020】また、一方輪コンベア及び他方輪コンベア
は、これらが配設される領域の車両前後方向の略中心位
置を基準として当該車両前後方向に略均等に振り分けら
れて配置されているのが好ましい。
【0021】このような構成を採用した場合、一方輪コ
ンベア及び他方輪コンベアが配設される領域において、
入庫が可である車両が車両前後方向の何れの方向を向い
ていても当該車両が収められるため、入庫領域に対して
当該車両が前進、後進の何れでも入庫可能とされる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形
態に係る機械式立体駐車装置の全体構成を示す一部破断
斜視図、図2は、図1中の入庫領域を示す正面斜視図、
図3は、図1中の入庫領域を示す側面構成図である。
【0023】図1に示すように、機械式立体駐車装置1
は、所定のフロアAに、入庫領域(入庫バース)3及び
出庫領域(出庫バース)9を各々備えている。入庫領域
3は、車両2を駐車装置1内に自動搬入すべく運転者の
運転により車両2を乗り入れて当該運転者が降車する領
域であり、出庫領域9は、自動搬出されてきた車両2に
運転者が乗車して当該車両2を運転者の運転により駐車
装置1から乗り出しする領域である。
【0024】入庫領域3には、図1及び図2に示すよう
に、その入口部に、当該入庫領域3に対する車両2の進
入を可能とすべく開閉する入庫ゲート24が配設され、
その出口部に、当該入庫領域3からの車両2の退出を可
能とすべく開閉する出庫ゲート30が配設されている。
【0025】また、フロアAには、入庫領域3に隣接し
て退出区画41が設けられている。この退出区画41と
入庫領域3とは壁50により仕切られており、この壁5
0に出口扉42が開閉可能に設けられている。車両2か
ら降車した運転者を含む乗員は、この出口扉42を介し
て入庫領域3から退出区画41に退出する。
【0026】出口扉42には、図1に示すように、当該
出口扉42を開閉するノブ51が設けられ、このノブ5
1の退出区画41側に、当該ノブ51を閉状態でロック
する入庫領域出口扉ロック装置22が付設されている。
乗員は、入庫領域3から退出区画41に退出したら、当
該入庫領域出口扉ロック装置22を操作して出口扉42
をロックすることになる。なお、この出口扉42は手動
扉に限られず、入庫領域出口扉ロック装置22を有する
自動扉であっても良い。
【0027】フロアAの下方には、単数若しくは複数の
駐車階が設定され、この駐車階には、車両2を収容する
多数の駐車区画4が複数列に並設されている。これらの
駐車区画4の列と列との間には走行路5が設定され、こ
の走行路5に当該走行路5を自走する走行台車(搬入装
置;移送装置)6が配設されている。
【0028】入庫領域3脇(退出区画41とは反対側)
及び出庫領域9脇の各領域には、駐車階の走行路5脇の
領域と連絡するように下方に延在する昇降路が各々設定
され、各昇降路に当該昇降路を昇降移動するリフト7
a,7bが各々配設されている。入庫領域3脇の領域と
駐車階とを連絡する一方のリフトは、入庫用リフト(搬
入装置;移送装置)7aであり、出庫領域9脇の領域と
駐車階とを連絡する他方のリフトは、出庫用リフト7b
である。
【0029】入出庫領域3,9、リフト7a,7b、走
行台車6、各駐車区画4には、横行コンベア(搬入装
置)8が各々配設されている。この横行コンベア8は、
車両2の前輪2aを載置する前輪コンベア8aと、後輪
2bを載置する後輪コンベア8bと、を備える。これら
のコンベア8a,8bは、公知のベルトコンベアであ
る。
【0030】特に、本実施形態においては、コンベア8
a,8bは、図1〜図3に示すように、その幅が同一幅
とされており、同一構造のコンベアが用いられている。
【0031】これらのコンベア8a,8bは、これらが
配設される各領域(入出庫領域3,9、リフト7a,7
b、走行台車6、駐車区画4)の車両前後方向の中心位
置を基準として当該車両前後方向に均等に振り分けられ
て配置されている。勿論、前輪コンベア8aと後輪コン
ベア8bとの間隔は、全領域で同じであり、リフト7
a,7bの昇降、走行台車6の自走に従って隣接するこ
とになるコンベア同士(入庫領域3とリフト7a、出庫
領域9とリフト7b、リフト7a,7bと走行台車6、
走行台車6と駐車区画4の前輪コンベア8a同士、後輪
コンベア8b同士)が、車両の幅方向に並ぶようになっ
ている。この隣接する横行コンベア8,8同士は、同一
方向に同時駆動され、車両2の車輪2a,2bを車両2
の幅方向に移送して、当該車両2を隣接する一方の横行
コンベア8から他方の横行コンベア8に移載する。
【0032】上記入庫領域3と退出区画41とを仕切る
壁50には、図2及び図3に示すように、車輪の有無及
びこの車輪の移動方向を検出可能な第1の検出センサ
(第1の検出手段)61〜64が設置されると共に、車
両2の有無及びこの車両2の移動方向を検出可能な第2
の検出センサ(第2の検出手段)65,66が設置され
ている。
【0033】第1の検出センサ61〜64は各々、車輪
検出センサとしての例えば反射型センサ61a,61b
〜64a,64bを車両前後方向に2個を1組として並
設して成るもので、第2の検出センサ65,66も各
々、上記車輪検出センサと同様な構成の車両検出センサ
としての反射型センサ65a,65b,66a,66b
を車両前後方向に2個を1組として並設して成るもので
ある。
【0034】この反射型センサ61a,61b〜66
a,66bは、例えば、投光素子及び受光素子を備え、
光路に遮光物(車輪、車両)が無い場合には、投光素子
より投光した光が入庫用リフト7aのリフト扉52の反
射板で反射され受光素子に受光されてオン信号を出力
し、一方、光路に遮光物が有る場合には、光路が遮光さ
れてオフ信号を出力し、このオン/オフ信号により、第
1の検出センサ61〜64では車輪の有無が検出され、
第2の検出センサ65,66では車両2の有無が検出さ
れ、且つ、反射型センサ61a,61b〜66a,66
bが車両前後方向に2個を1組として並設されること
で、第1の検出センサ61〜64では車輪の移動方向が
検出可能とされ、第2の検出センサ65,66では車両
2の移動方向が検出可能とされている。
【0035】第1の検出センサ61〜64では、図3に
示すように、車輪検出センサ61a,61bが後輪コン
ベア8bの車両前後方向後端位置での車輪の有無を検出
し、車輪検出センサ62a,62bが後輪コンベア8b
の車両前後方向前端位置での車輪の有無を検出し、車輪
検出センサ63a,63bが前輪コンベア8aの車両前
後方向後端位置での車輪の有無を検出し、車輪検出セン
サ64a,64bが前輪コンベア8aの車両前後方向前
端位置での車輪の有無を検出する。
【0036】また、第2の検出センサ65,66は、駐
車区画4の車両収容範囲4a(図3の仮想線参照)の車
両前後方向前後端位置に対応する位置での車両2の有無
を検出するように設置され、図3に示すように、駐車区
画4の車両収容範囲4aの後端位置に対応する位置での
特に車両2の後端部の検出を主目的とする(実際にはそ
れ以外の車両部分も検出する)のが車両検出センサ65
a,65bであり、駐車区画4の車両収容範囲4aの前
端位置に対応する位置での特に車両2の前端部の検出を
主目的とするのが車両検出センサ66a,66bであ
る。
【0037】さらに、壁50の略中央には、図2及び図
3に示すように、入庫領域3での在車の有無を検出する
在車検出センサ67が設置されている。この在車検出セ
ンサ67も、車輪検出センサ、車両検出センサと同様な
反射型センサである。この在車検出センサ67を設置し
ているのは、上記センサ61a,61b〜66a,66
bでは、入庫領域3に車両2が無い場合、入庫領域3に
車両2が有っても例えば図3の実線で示す車両2のよう
に、前輪2aが前輪コンベア8aに、後輪2bが後輪コ
ンベア8bに各々載置されると共に車両2が車両収容範
囲4a内に収まっている場合、の何れの場合でも、全て
オフ信号の出力となり、在車の有無が確認不可能で、入
庫領域3に車両2が有っても次の車両2を入庫領域3に
誘導してしまう(進入させてしまう)虞があるからであ
る。
【0038】また、入庫領域3の前部上方には、図2に
示すように、表示器(表示手段)23が設置されてい
る。この表示器23は、入庫領域3に進入した車両2の
運転者がその表示を認識可能に配置され、図4に示すよ
うに、入庫領域3に進入した車両2の停止を命じる「停
止」、前進を命じる「前進」、後退を命じる「後退」、
車両2の入庫が不可であり当該入庫領域3からの退出を
命じる「入庫不可・退出」の各表示が可能に構成されて
いる。なお、これらの旨が表示できれば、他の表示であ
っても勿論良い。
【0039】上記構成を有する機械式立体駐車装置1
は、さらに、図4に示すように、制御装置20を有する
車両2の入庫制御システムを具備している。この制御装
置20は、センサ61a,61b〜66a,66b,6
7の各出力、入庫ゲート24の開動作、入庫領域出口扉
ロック装置22のロック動作に応答して、表示器23、
入庫領域3の出庫ゲート30に所定の制御信号を与える
中央処理装置(CPU)25を備えている。
【0040】この中央処理装置25は、後述の種々の処
理を実行するが、特に、車輪検出センサ61a,61b
〜64a,64b、車両検出センサ65a,65b,6
6a,66bの出力に基づく所定のカウント処理を実行
し、予め設定されている入庫領域3での車両2のモード
判別基準データテーブルと上記カウントとに基づいて車
両2のモードを判別し、このモードに基づいて、車両2
を入庫領域3にて適切に誘導する誘導表示指令、車両2
を停止させる停止表示指令、車両2を入庫領域3から退
出させる退出表示指令の何れかを適宜表示器23に与え
るように構成される。
【0041】また、制御装置20は、中央処理装置25
にて処理されたカウントを更新しながら記憶する一方で
この記憶しているカウントを中央処理装置25に必要に
応じて送出するカウント記憶部26を備えている。この
カウント記憶部26は、第1、第2の検出センサ61〜
66に対応してカウントを記憶するカウント記憶領域6
1c〜66cを各々有している。
【0042】さらに、制御装置20は、中央処理装置2
5に対して出力可能に接続され、当該中央処理装置25
の処理手順をプログラムの形で格納すると共に上記モー
ド判別基準データテーブルを固定データの形で記憶する
ROM29と、中央処理装置25に対して入出力可能に
接続され、所定の情報を一時的に記憶するRAM31
と、を備えている。
【0043】次に、ROM29に書き込まれているプロ
グラムに従い実行される制御装置20の処理手順につい
て、図7に示すフロー図を参照しながら説明する。先
ず、ステップ1(S1)において、在車検出センサ67
がオフになるのを待ち、オフになったら、車両2の駐車
装置1内への搬入が開始されて入庫領域3には車両2が
無いと判定して、ステップ2(S2)において、入庫領
域3に車両2が進入するのを待ち、車両2が入庫領域3
に進入するのを、入庫ゲート24の開動作により検知し
たら、ステップ3(S3)において、第2の検出センサ
65のカウントが1になるのを待つ。
【0044】ここで、車輪検出センサ61a,61b〜
64a,64b及び車両検出センサ65a,65b,6
6a,66bの出力に基づくカウント処理について説明
する。図5のフロー図に示すように、本実施形態におい
ては、該当するセンサ6Na,6Nbがこの順に遮光さ
れると、カウント記憶部26のカウント記憶領域6Nc
のカウントを+1とする(但し、N=1〜6)。具体的
には、N=1の場合で説明すると、センサ61a,61
bがこの順に遮光されると、カウント記憶部26の第1
の検出センサ61に対応するカウント記憶領域61cの
カウントが+1となる。例えば、車両2が進入してきて
最初の車輪が該当する検出センサを遮光すると、カウン
トは+1となる。
【0045】また、該当するセンサ6Na,6Nbがこ
の順に受光されると、カウント記憶部26のカウント記
憶領域6Ncのカウントを+1とする。従って、センサ
6Na,6Nbがこの順に遮光されて、センサ6Na,
6Nbがこの順に受光されると、カウント記憶部26の
カウント記憶領域6Ncのカウントは+2となる。例え
ば、車両2が進入してきて最初の車輪が該当する検出セ
ンサを遮光してから通過すると、カウントは+2とな
る。
【0046】また、該当するセンサ6Nb,6Naがこ
の順に遮光されると、カウント記憶部26のカウント記
憶領域6Ncのカウントを−1とする。例えば、車両2
が進入してきて最初の車輪が該当する検出センサを遮光
してから通過し、さらに後退して該当する検出センサを
遮光すると、カウントは+1となる。
【0047】また、該当するセンサ6Nb,6Naがこ
の順に受光されると、カウント記憶部26のカウント記
憶領域6Ncのカウントを−1とする。例えば、車両2
が進入してきて最初の車輪が該当する検出センサを遮光
してから通過し、さらに後退して該当する検出センサを
遮光してから通過すると、カウントは0となる。
【0048】このように、本実施形態では、センサ61
a,61b〜66a,66bが車両前後方向に2個を1
組として並設されているため、車輪2a,2b及び車両
2の移動方向が判定可能とされている。
【0049】そして、図7に示すステップ3(S3)
で、第2の検出センサ65のカウントが1になったら、
車両2の前端部が後輪コンベア8bの手前まで進入して
きたとして、ステップ4(S4)において、表示器23
に「前進」を表示させる。この誘導表示に従って車両2
は前進することになる。そして、ステップ5(S5)に
おいて、車両2のモードが入庫不可モードに在るか否か
を判定する。
【0050】ここで、予め設定されている入庫領域3で
の車両2のモード判別基準データテーブルについて説明
する。このモード判別基準データテーブルでは、図6に
その概要を示すように、停止モード、入庫不可モード、
前進モード、後退モードの4種のモードが設定されてい
る。停止モードは、車両2の前輪2aが前輪コンベア8
aに載置されると共に後輪2bが後輪コンベア8bに載
置され、且つ、検出センサ61〜66の何れもが遮光さ
れていない場合であり、この場合には、カウント記憶領
域61c〜66cのカウントが“4”、“2”、
“2”、“0”、“2”、“0”となる。
【0051】より具体的に説明すれば、この状態では、
例えば、第1の検出センサ61にあっては前後輪2a,
2bの通過による遮光、受光が1回づつあり、第1の検
出センサ62にあっては前輪2aの通過による遮光、受
光が1回あり、第1の検出センサ63にあっては前輪2
aの通過による遮光、受光が1回あり、第1、第2の検
出センサ64,66にあっては遮光が無く、第2の検出
センサ65にあっては車両2の通過による遮光、受光が
1回あり、従って、上記カウント処理により、カウント
記憶領域61c〜66cのカウントは、“4”、
“2”、“2”、“0”、“2”、“0”となる。
【0052】また、入庫不可モードは、車両2の前端部
から後端部までの長さ(車長)が駐車区画4以上で駐車
区画4への車両2の収容が不可能な場合、または、車両
2のホイールベースが不適合で前輪2aが前輪コンベア
8aに、後輪2aが後輪コンベア8bに同時に載置不可
能な場合であり、これらの場合には、カウント記憶領域
65c,66cのカウントが共に“1”となるか、また
は、カウント記憶領域61cのカウントが“3”且つカ
ウント記憶領域64cのカウントが“1”若しくは
“2”となるか、または、カウント記憶領域62cのカ
ウントが“3” 若しくは“4”且つカウント記憶領域
63cのカウントが“0” 若しくは“1”となる。
【0053】また、前進モードは、車両2が停止位置に
達していない(前輪2aが前輪コンベア8aに達してい
ない、後輪2bが後輪コンベア8bに達していない)場
合、または、車両2の後輪2bの中心軸を基準として車
両2の後端部までの長さ(リアオーバーハング)が大き
い場合、または、車両2のホイールベースが短い場合で
あり、これらの場合には、入庫不可モード以外のカウン
トで、カウント記憶領域63cのカウントが “0”若
しくは “1”となるか、または、カウント記憶領域6
5cのカウントが“1”となる。
【0054】また、後退モードは、車両2の停止位置が
行き過ぎている場合、または、車両2の前輪2aの中心
軸を基準として車両2の前端部までの長さ(フロントオ
ーバーハング)が大きい場合、または、車両2のホイー
ルベースが短い場合であり、これらの場合には、入庫不
可モード以外のカウントで、カウント記憶領域64cの
カウントが “0”以外になるか、または、カウント記
憶領域66cのカウントが “0”以外になるか、また
は、カウント記憶領域62cのカウントが “1”、
“2”以外になる。
【0055】図7に示すステップ5(S5)では、この
ようなモード判別基準データテーブルと実際のカウント
とに基づいて、車両2のモードが入庫不可モードに在る
か否かを判定し、入庫不可モードに在る場合には、ステ
ップ6(S6)において、表示器23に「入庫不可・退
出」を表示させ、ステップ7(S7)において、この退
出表示と同時に入庫領域3の出庫ゲート30を開ける。
この退出表示に従って車両2は速やかに退出することに
なる。そして、ステップ8(S8)において、カウント
記憶部26のカウントをリセットする等の初期化を実行
してステップ1(S1)に戻る。
【0056】一方、ステップ5(S5)において、入庫
不可モードに無いと判定した場合には、ステップ9(S
9)において、前進モードに在るか否かを判定し、前進
モードに在る場合には、ステップ5(S5)に戻り、ス
テップ4(S4)にて表示器23に表示されている「前
進」の誘導表示に従って車両2はさらに前進することに
なる。
【0057】一方、ステップ9(S9)において、前進
モードに無いと判定した場合には、ステップ10(S1
0)において、後退モードに在るか否かを判定し、後退
モードに在る場合には、ステップ11(S11)におい
て、表示器23に「後退」を表示させる。この誘導表示
に従って車両2は後退することになる。そして、ステッ
プ5(S5)に戻る。
【0058】一方、ステップ10(S10)において、
後退モードに無いと判定した場合には、ステップ12
(S12)において、停止モードに在るか否かを判定
し、停止ードに無い場合には、ステップ5(S5)に戻
り、ステップ4(S4)にて表示器23に表示されてい
る「前進」の誘導表示に従って車両2は前進することに
なる。
【0059】一方、ステップ12(S12)において、
停止モードに在ると判定した場合には、ステップ13
(S13)において、表示器23に「停止」を表示させ
る。この停止表示に従って車両2は停止し、運転者を含
む乗員は車両2から降車して出口扉42を介して入庫領
域3から退出区画41に退出し、入庫領域出口扉ロック
装置22をロックすることになる。
【0060】ステップ14(S14)では、この入庫領
域出口扉ロック装置22のロックを待ち、当該入庫領域
出口扉ロック装置22がロックされたら、入庫が完了し
たとして、ステップ8において、前述したように、状態
の初期化を実行してステップ1(S1)に戻る。
【0061】そして、ステップ13を経て入庫領域3に
入庫された車両2は、以降、入庫領域3及び入庫用リフ
ト7aの両横行コンベア8の協働により入庫用リフト7
aに移載され、この入庫用リフト7aは、降下して駐車
階に停止し、車両2は、入庫用リフト7a及び走行台車
6の両横行コンベア8の協働により走行台車6に移載さ
れる。この走行台車6は、自走して該当する駐車区画4
の脇に停止し、車両2は、走行台車6及び駐車区画4の
横行コンベア8の協働により該当する駐車区画4に移載
されて搬入が完了される。
【0062】一方、駐車区画4から車両2を出庫する場
合には、入庫の場合の動作と概ね逆となり、駐車区画4
に収容されている車両は、当該駐車区画4から走行台車
6へ、この走行台車6から出庫用リフト7bへ、この出
庫用リフト7bから出庫領域9へ、と順に搬出されて、
運転者により当該出庫領域9から駐車装置1外に乗り出
される。
【0063】このように、本実施形態においては、前輪
コンベア8aと後輪コンベア8bの幅が同一幅とされて
いるため、コンベア8a,8bが共通化され、部品点数
が減少されて、低コスト化が図られている。また、前輪
コンベア8aが従来の前輪コンベアに比して広くされて
いるため、特定の車輪停止基準が無くされ、図3に実線
及び仮想線で示す範囲での車両2の入庫が可能とされて
停止位置の自由度が高められ、入庫作業の容易化が図ら
れていると共に、前輪コンベア8aの幅は従来の前輪コ
ンベアに比して広くされるが、特に後輪コンベア8bの
幅が従来に比して狭くされるため、コンベアが総量で軽
量化され(コンベアに対する負荷はコンベア幅の2乗、
撓みはコンベア幅の3乗に比例するため)、一層の低コ
スト化が図られている。
【0064】また、両コンベア8a,8bの幅を従来の
前輪コンベアに比して広く且つ従来の後輪コンベアに比
して狭くして同一幅とし、単に、入庫領域3の前輪コン
ベア8a、後輪コンベア8bの車両前後方向両端近傍位
置及び中央位置に対応して、車輪の有無を検出する光電
センサを1個づつ(単一で)設けた場合には、車輪の移
動方向が判らないため、前後輪2a,2bの位置が正確
に判らず、前述のような適切な車両2の誘導を行えず
に、駐車区画4への搬入が不可能であるが、本実施形態
においては、特定の車輪停止基準を無くしても、第1の
検出センサ61〜64により、入庫領域3での車輪2
a,2b及びこの車輪2a,2bの移動方向が検出可能
とされ、この検出結果に基づいて、制御装置20によ
り、車輪2a,2bの位置が判るため、車輪2a,2b
が両コンベア8a,8bに各々載置されるように車両2
が適切に誘導され、入庫用リフト7aのコンベア8a,
8bに対して車両2が移載されて、当該車両2の該当す
る駐車区画4への搬入が可能とされている。
【0065】また、本実施形態においては、第1の検出
センサ61〜64で検出される車輪2a,2bの有無に
基づいて、前輪2aが前輪コンベア8aに、後輪2bが
後輪コンベア8bに同時に載置可能か否かが判定され、
例えば、カウント記憶領域61cのカウントが“3”且
つカウント記憶領域64cのカウントが“1”若しくは
“2”となるか、または、カウント記憶領域62cのカ
ウントが“3” 若しくは“4”且つカウント記憶領域
63cのカウントが“0” 若しくは“1”となる場合
に、同時に載置不可能と判定されて、表示器23に車両
2の退出表示が表示されるため、移載が不可能な車両
は、この退出表示に従って速やかに入庫領域3から退出
され、車両2が渋滞するのが防止されていると共に、コ
ンベア8a,8bにより当該車両(移載不可能な車両)
を移載すると生じる虞がある当該車両及び装置の互いの
破損・損傷が回避されている。
【0066】また、第2の検出センサ65,66で検出
される車両2の有無に基づいて、フロントオーバーハン
グが大きい場合、リアオーバーハングが大きい場合に
は、たとえ、前輪2aが前輪コンベア8aに、後輪2b
が後輪コンベア8bに、各々載置されていても、駐車区
画4に車両2が収まるように当該車両2が誘導されるた
め、走行台車6及び駐車区画4の横行コンベア8,8の
協働により車両2が該当する駐車区画4に移載される際
に、車両2の前後端が駐車区画4を画成する部分(例え
ば前後端を画成する柱等)に干渉するのが防止され、互
いの破損・損傷が回避されている。
【0067】また、第2の検出センサ65,66で検出
される車両2の有無に基づいて、駐車区画4に車両2が
収まるか否かが判定され、例えば、カウント記憶領域6
5c,66cのカウントが共に“1”となる場合に、収
まらないと判定されて、表示器23に車両2の退出表示
が表示されるため、駐車区画4に収容が不可能な車両
は、この退出表示に従って速やかに入庫領域3から退出
され、車両2が渋滞するのが防止されていると共に、コ
ンベア8a,8bにより当該車両(収容不可能な車両)
を移載すると生じる虞がある当該車両及び駐車区画4を
画成する部分の互いの破損・損傷が回避されている。
【0068】なお、前輪コンベア8a及び後輪コンベア
8bは、これらが配設される領域の車両前後方向の中心
位置を基準として当該車両前後方向に均等に振り分けら
れて配置されているため、これらが配設される領域にお
いて、入庫が可である車両2は車両前後方向の何れの方
向を向いていても収められるようになっている。このた
め、入庫領域3に対して当該車両2は前進、後進の何れ
でも入庫可能であり、装置用途の多様化を確実に図るの
が可能となっている。
【0069】以上、本発明をその実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施形態においては、横行コ
ンベア8が配設される領域のうち車両前後方向の範囲が
最小の領域を駐車区画4とし、この駐車区画4に車両2
が収まるように当該車両2を入庫領域3において誘導し
たり、当該駐車区画4に車両2が収まるか否かを判定す
るようにしているが、例えば、リフト7aの車両前後方
向の範囲が駐車区画4のそれより小さい場合には、当該
リフト7aを最小の領域とし、このリフト7aに車両2
が収まるように当該車両2を入庫領域3において誘導し
たり、当該リフト7aに車両2が収まるか否かを判定す
ることになる。
【0070】また、上記実施形態においては、横行コン
ベア8をベルトコンベアとしているが、ローラコンベ
ア、スラットコンベア等としても良い。
【0071】また、上記実施形態においては、低コスト
化を図るべく、車輪検出センサ61a,61b〜64
a,64bを車両前後方向に2個を1組として並設して
第1の検出センサ61〜64を構成するようにしている
が、これに代えて、カメラ等の撮像装置を用いても良
い。この撮像装置では、車輪を撮像し得る位置にカメラ
等を設置し、入庫領域3での車輪及びこの車輪の移動方
向を検出すべくカメラ等の出力に所定の画像処理を施し
て、車輪の位置を判定することになる。
【0072】また、上記実施形態においては、車両検出
センサ65a,65b,66a,66bを車両前後方向
に2個を1組として並設して第2の検出センサ65,6
6を構成するようにしているが、第2の検出センサ6
5,66は、各1個づつ(単一)の車両検出センサで構
成しても良く、また、エリアセンサであっても良い。
【0073】また、上記実施形態においては、入庫領域
3と出庫領域9が別々で、入庫用リフト7aと出庫用リ
フト7bが別々な機械式立体駐車装置1に対する適用を
述べているが、入庫領域3と出庫領域9を兼用とした入
出庫領域を有すると共に、入庫用リフト7aと出庫用リ
フト7bを兼用とした入出庫用リフトを有する機械式立
体駐車装置に対しても勿論適用できる。
【0074】また、上記実施形態においては、その機能
を十分に発揮できるとして、リフト及び走行台車6を備
える機械式立体駐車装置1に対して適用しているが、リ
フト及び走行台車6の少なくとも一方を備える機械式駐
車装置に対しても勿論適用可能であり、また、車両2を
昇降させる昇降機能付き走行台車を備える機械式駐車装
置に対しても勿論適用可能であり、さらに、入庫領域に
隣接して駐車区画を上方向及び下方向の少なくとも一方
の方向(上方向または下方向若しくは上下方向)に並設
し当該駐車区画自体を例えば上下に移動することで、入
庫領域に入庫された車両2を横行コンベア8を介して該
当する駐車区画に搬入可能とする昇降・横行式の機械式
駐車装置に対しても同様に適用可能である。
【0075】
【発明の効果】本発明の機械式駐車装置は、両コンベア
の幅を同一幅とし、コンベアを共通化するように構成し
たものであるから、低コスト化を図るのが可能となる。
また、このように両コンベアの幅を同一幅とすべく、当
該両コンベアの幅を従来の前輪コンベアに比して広く且
つ従来の後輪コンベアに比して狭くするのを可能とし、
特定の車輪停止基準を無くして停止位置の自由度を高め
ると共にコンベアを総量で軽量化するように構成したも
のであるから、入庫作業の容易化を図ると共にさらなる
低コスト化を図るのが可能となる。また、このように特
定の車輪停止基準を無くしても、第1の検出手段によ
り、入庫領域での車両の車輪及びこの車輪の移動方向を
検出可能とし、この検出結果に基づいて、制御装置によ
り、車輪の位置を判定して、車輪が両コンベアに各々載
置されるように運転者に知らしめるべく、表示手段に対
して停止、前進又は後退の何れかの旨の指令を出して車
両を適切に誘導し、隣接するコンベアに対する当該車両
の移載を可能とするように構成したものであるから、当
該車両の該当する駐車区画への搬入が可能となる。さら
に、両コンベアが配設される領域でのこれらの配置によ
っては、当該領域に入庫が可である車両を当該領域にお
いて車両前後方向の何れの方向を向いていても収めるの
が可能であり、入庫領域に対して当該車両を前進、後進
の何れでも入庫し得るように構成したものであるから、
装置用途の多様化を図るのが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る機械式立体駐車装置の
全体構成を示す一部破断斜視図である。
【図2】図1中の入庫領域を示す正面斜視図である。
【図3】図1中の入庫領域を示す側面構成図である。
【図4】図1の機械式立体駐車装置が備える入庫制御シ
ステムの概要を示すブロック構成図である。
【図5】図4中の制御装置のカウント処理手順を示すフ
ロー図である。
【図6】図4中の制御装置のカウントによるモード判別
基準を示す図表である。
【図7】図4中の制御装置の入庫案内処理手順を示すフ
ロー図である。
【符号の説明】
1…機械式立体駐車装置(機械式駐車装置)、2…車
両、2a…前輪、2b…後輪、3…入庫領域、4…駐車
区画、6…走行台車(搬入装置;移送装置)、7a…入
庫用リフト(搬入装置;移送装置)、7b…出庫用リフ
ト、8…横行コンベア(搬入装置)、8a…前輪コンベ
ア、8b…後輪コンベア、20…制御装置、23…表示
器(表示手段)、25…中央処理装置、26…カウント
記憶部、29…ROM、61〜64…第1の検出センサ
(第1の検出手段)、61a,61b〜64a,64b
…車輪検出センサ、65,66…第2の検出センサ(第
2の検出手段)、65a,65b,66a,66b…車
両検出センサ、67…在車検出センサ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の運転により車両が入庫されて当
    該運転者が降車する入庫領域と、車両を収容する複数の
    駐車区画と、前記入庫領域及び前記駐車区画の各々に設
    置され前記車両の車輪を車両の幅方向に移送して当該車
    両を移載する横行コンベアを含み前記入庫領域に入庫さ
    れた車両を前記駐車区画のうちの該当する駐車区画に搬
    入するのを可能とする搬入装置と、を備えた機械式駐車
    装置において、 前記横行コンベアは、前記車両の前輪若しくは後輪の何
    れか一方輪が載置される一方輪コンベアと、この一方輪
    コンベアと同一の幅を有し前記車両の前輪若しくは後輪
    の他方輪が載置される他方輪コンベアと、を備え、 前記入庫領域での前記車両の車輪及びこの車輪の移動方
    向を検出可能な第1の検出手段と、 この第1の検出手段の検出結果に基づいて前記車輪の位
    置を判定し、前記一方輪が前記一方輪コンベアに載置さ
    れると共に前記他方輪が前記他方輪コンベアに載置され
    るように前記車両を誘導する前進、停止又は後退の何れ
    かの旨の誘導表示指令を与える制御装置と、 この制御装置からの誘導表示指令を受けると、その旨を
    表示する表示手段と、を具備した機械式駐車装置。
  2. 【請求項2】 前記搬入装置は、前記車両を垂直方向及
    び水平方向の少なくとも一方の方向の経路にて移送する
    移送装置をさらに備えると共に、この移送装置にも前記
    横行コンベアを備え、 前記入庫領域に入庫された車両は、前記各横行コンベア
    及び前記移送装置を中継して前記駐車区画のうちの該当
    する駐車区画に搬入されることを特徴とする請求項1記
    載の機械式駐車装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の検出手段は、前記一方輪コン
    ベア及び前記他方輪コンベアの各々の車両前後方向両端
    近傍位置での車輪の有無を検出する車輪検出センサを、
    車両前後方向に2個を1組として並設して成るものであ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の機械式駐車
    装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記第1の検出手段の
    検出結果に基づいて、前記一方輪が前記一方輪コンベア
    に、前記他方輪が前記他方輪コンベアに同時に載置可能
    か否かを判定し、載置不可能と判定した場合には、前記
    車両の入庫が不可であり退出する旨を前記表示手段に表
    示させる退出表示指令を当該表示手段に与えることを特
    徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の機械式駐車
    装置。
  5. 【請求項5】 前記入庫領域の前記両コンベアより車両
    前後方向両外側の位置での車両を検出する第2の検出手
    段を備え、 前記制御装置は、前記第2の検出手段の検出結果に基づ
    いて、前記一方輪コンベア及び前記他方輪コンベアが配
    設される領域のうち車両前後方向の範囲が最小の領域に
    前記車両が収まるようにさらに前記車両を誘導する誘導
    表示指令を前記表示手段に与えることを特徴とする請求
    項1〜3の何れか一項に記載の機械式駐車装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、前記第2の検出手段の
    検出結果に基づいて、前記最小の領域に前記車両が収ま
    るか否かを判定し、収まらないと判定した場合には、前
    記車両の入庫が不可であり退出する旨を前記表示手段に
    表示させる退出表示指令を当該表示手段に与えることを
    特徴とする請求項5記載の機械式駐車装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の検出手段は、前記車両の有無
    を検出する車両検出センサを、車両前後方向に2個を1
    組として並設して成るものであることを特徴とする請求
    項5または6記載の機械式駐車装置。
  8. 【請求項8】 前記最小の領域は、前記駐車区画である
    ことを特徴とする請求項5または6記載の機械式駐車装
    置。
  9. 【請求項9】 前記搬入装置は、前記横行コンベアを有
    し前記入庫領域に隣接する領域に位置して当該入庫領域
    との間で車両の移載が可能であり、且つ、この入庫領域
    に隣接する領域と前記駐車区画を備える駐車階との間を
    昇降可能なリフトを含み、 前記最小の領域は、前記リフトであることを特徴とする
    請求項5または6記載の機械式駐車装置。
  10. 【請求項10】 前記一方輪コンベア及び前記他方輪コ
    ンベアは、これらが配設される領域の車両前後方向の略
    中心位置を基準として当該車両前後方向に略均等に振り
    分けられて配置されていることを特徴とする請求項1〜
    9の何れか一項に記載の機械式駐車装置。
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