JP2005126913A - 機械式駐車装置および入庫案内方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 設置するコンベアをコンパクト化することによってエレベータおよび駐車棚の重量を軽減し、設備コストの低減が実現した機械式駐車装置を提供すること。
【解決手段】 エレベータ2と、エレベータ2上に配設された前輪用コンベヤ10および後輪用コンベヤ11と、入出庫階Eに設置された前輪照射用の可視光照射装置17および前輪視認用の鏡16とを備えており、可視光照射装置17が複数個のレーザポインタを有し、このレーザポインタが、前輪用コンベヤ10上の適正停止位置SPにある車輪FWを照射する方向に向けられており、入庫車両の運転者がレーザポインタによってレーザを照射された前輪を上記鏡16を介して視認することにより、当該前輪が適正停止位置SPに停止するように運転者みずから車両を移動することができるようにされている。
【選択図】 図2
【解決手段】 エレベータ2と、エレベータ2上に配設された前輪用コンベヤ10および後輪用コンベヤ11と、入出庫階Eに設置された前輪照射用の可視光照射装置17および前輪視認用の鏡16とを備えており、可視光照射装置17が複数個のレーザポインタを有し、このレーザポインタが、前輪用コンベヤ10上の適正停止位置SPにある車輪FWを照射する方向に向けられており、入庫車両の運転者がレーザポインタによってレーザを照射された前輪を上記鏡16を介して視認することにより、当該前輪が適正停止位置SPに停止するように運転者みずから車両を移動することができるようにされている。
【選択図】 図2
Description
本発明は機械式駐車装置および入庫案内方法に関する。さらに詳しくは、車両を収容するための駐車区画と、入庫車両を駐車区画へ搬入し出庫車両を駐車区画から搬出するための搬送装置とを備えた機械式駐車装置、および、この機械式駐車装置に入庫する車両の運転者に対して効果的な入庫案内を提供する入庫案内方法に関する。
従来、機械式駐車装置としては、たとえばエレベータ式駐車装置、水平循環式駐車装置、箱形循環式駐車装置、垂直循環式駐車装置などが知られている。このような機械式駐車装置は車両搬送装置およびその付帯機構として、エレベータ、車両搭載用のパレット、昇降用のケージ、横送りコンベヤなどを有している。そして、入庫する車両がこれらエレベータ、パレット、昇降用のケージ、横送りコンベヤなどに乗り入れる際、車両がこれらからはみ出さないように種々の手段によって規制している。搬送中に車両が他の構造物や他の車両等と干渉することを防止するためである。入庫する車両はその車種(たとえば普通乗用車、軽自動車、ハイルーフ車など)によって車長が大きく異なるため、この車長変動に対応してパレット等の搬送装置上の車両停止位置を正しく規制する必要がある。
一般的には入庫車両の前端と後端とが所定位置からはみ出しているか否かを検知し、さらに、車両の長短に拘わらず、運転者が容易に車両の前端の停止位置を限られた範囲に収めることができるように案内且つ誘導している(たとえば特許文献1および特許文献2参照)。
このような車両停止位置の規制手段によれば、パレット上に車両を乗り込ませる、いわゆるパレット方式の駐車装置ではパレットから車両がはみ出ないようにするだけでよい。車両は載置されたパレットごと駐車区画等へ移載されるからである。車両は、はみ出さなければパレット上のどの位置に停止しても大きな問題はない。したがって、前述した車両のはみ出しを検知する手段だけで十分である。
一方、いわゆるパレットレスタイプの駐車装置は、パレットを介在させずに車両を搬送装置から直接に駐車区画等へ移載するものである(たとえば、特許文献3および特許文献4参照)。たとえば、車両の前輪と後輪とを別々に異なるコンベヤや櫛歯付きスライドフォークのうえに載置する。コンベヤや櫛歯付きスライドフォークを前輪用と後輪用とに分けて設置しているのは、搬送装置の全体をコンベア化すると重量が大きくなりすぎるからである。さらに、前輪用と後輪用とに分けることにより、車両が斜めに停車したときに前輪用および後輪用のいずれかのコンベヤを作動させることによってこの傾斜を修正することができるからである。
このように、車輪が載るべき範囲が狭いので、搬送装置からの車両のはみ出しを検知する手段だけでは問題が生じる。すなわち、車両の左、右、前、後の各車輪が前後それぞれのコンベヤ等に確実に載っている必要があるので、車両(車体)のはみ出しを検知するだけでは不十分である。したがって、車両のはみ出しを検知する手段とともに、車輪がコンベヤ等の上に確実の載っていることを検知する手段が必要となる。たとえば、車両の前端の停止位置を所定範囲内に規制する手段が必要となる。かかる手段を用いたとしても、実際に車両の停止位置を調節するのは車両の運転者であることに変わりはない。いかに的確な案内、誘導が成されるかが問題である。
従来、このような手段が提案されている(たとえば、特許文献3、特許文献4、特許文献5および特許文献6参照)。特許文献3に開示され駐車装置は、入庫ステージにある前輪用の横送りコンベヤの側方にカメラを設置して入庫車両の前輪を撮影する。また、前輪用横送りコンベヤの前方にモニタ画面が設置されており、横送りコンベヤに乗り入れた運転者が前方のモニタ画面を注視しながら車両の前後方向の位置決めを行うというものである。しかしながら、運転者にとって前方に写る車両の前進後進の影像と、実際の前進後進との方向感覚の一致が伴わず(実感に乏しい)、運転操作のミスを招くおそれがある。しかも、カメラや大きなモニタ画面等はたいへん高価なものである。
特許文献4および特許文献5に開示された駐車装置は、入出庫区画におけるパレット載置位置の前方に入庫車両の前面を写すミラーが設置されたものである。運転者が入庫車両の前輪を前方から観察するものであるため、前輪の前後位置を正確に確認することができない。したがって、運転者が限られた幅のコンベヤ等の上の所定範囲に前輪を正確に位置させることは容易ではない。
特許文献6に開示された駐車装置は、その昇降台(搬送装置)に設置された前輪用のスラットコンベヤの上面近傍を光軸が横切るように光電管検出装置が設置されたものである。この光電管検出装置によれば、前輪用のスラットコンベヤの上に前輪が存在することは検知できるものの、運転者にスラットコンベヤ上の所定範囲と前輪との位置関係を直接的に視認させるものではない。したがって、運転者が限られた幅のコンベヤ等の上の所定範囲に前輪を正確に位置させることは容易ではない。
特開昭51−42268号公報
実開平5−64365号公報
特開平10−280722号公報
特開2001−12100号公報
実開平6−62136号公報
実公平7−51568号公報
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、駐車装置の搬送装置に乗り入れる車両の運転者が、当該車両の前輪と適正停車位置との位置関係を容易に視認し、調整することができる機械式駐車装置、および、この機械式駐車装置に入庫する車両の運転者に対する効果的な入庫案内方法を提供することを目的としている。
本発明の機械式駐車装置は、
車両の乗り入れ区画と、
車両を格納する駐車区画との間で車両を受け渡ししてこの車両を搬送するための搬送装置と、
搬送装置上に形成された前輪載置部および後輪載置部と、
上記乗り入れ区画に設置された、前輪照射用の可視光照射装置および前輪視認用の鏡と、
上記可視光照射装置の作動を制御する制御装置とを備えており、
上記可視光照射装置が、前輪載置部上の適正停止位置にある車輪を照射する方向に向けられており、上記鏡が、前輪載置部上にある車輪の反射像を当該車両の少なくとも運転席から視認しうる方向に向けられている。
車両の乗り入れ区画と、
車両を格納する駐車区画との間で車両を受け渡ししてこの車両を搬送するための搬送装置と、
搬送装置上に形成された前輪載置部および後輪載置部と、
上記乗り入れ区画に設置された、前輪照射用の可視光照射装置および前輪視認用の鏡と、
上記可視光照射装置の作動を制御する制御装置とを備えており、
上記可視光照射装置が、前輪載置部上の適正停止位置にある車輪を照射する方向に向けられており、上記鏡が、前輪載置部上にある車輪の反射像を当該車両の少なくとも運転席から視認しうる方向に向けられている。
ここで前輪載置部および後輪載置部とは、それぞれが別体のコンベヤから構成される場合の他、一つのコンベヤの上に定められた前輪が載る範囲と後輪が載る範囲とを意味する場合等も含んでいる。
本発明の他の機械式駐車装置は、
車両の乗り入れ区画と、
車両を格納する駐車区画との間で車両を受け渡ししてこの車両を搬送するための搬送装置と、
搬送装置上に形成された前輪載置部および後輪載置部と、
上記乗り入れ区画に設置された、前輪載置部上の前輪適正停止範囲を照射するための可視光照射装置および前輪および前輪適正停止範囲を視認するための鏡と、
上記可視光照射装置の作動を制御する制御装置とを備えており、
上記鏡が、前輪載置部上にある車輪および適正停止範囲の反射像を当該車両の少なくとも運転席から視認しうる方向に向けられている。
車両の乗り入れ区画と、
車両を格納する駐車区画との間で車両を受け渡ししてこの車両を搬送するための搬送装置と、
搬送装置上に形成された前輪載置部および後輪載置部と、
上記乗り入れ区画に設置された、前輪載置部上の前輪適正停止範囲を照射するための可視光照射装置および前輪および前輪適正停止範囲を視認するための鏡と、
上記可視光照射装置の作動を制御する制御装置とを備えており、
上記鏡が、前輪載置部上にある車輪および適正停止範囲の反射像を当該車両の少なくとも運転席から視認しうる方向に向けられている。
上記可視光照射装置は前輪適正停止範囲を照射するので、乗り入れ車両の前輪が前輪適正停止範囲に停止するとこの前輪を照射することになる。
上記二種の機械式駐車装置において、前輪載置部が前輪用の第一横送りコンベアから構成され、上記後輪載置部が後輪用の第二横送りコンベアから構成されており、
第一横送りコンベアと第二横送りコンベアとが搬送装置上に前後に離間して配置されているのが好ましい。
第一横送りコンベアと第二横送りコンベアとが搬送装置上に前後に離間して配置されているのが好ましい。
上記制御装置が、乗り入れ車両の車輪の大きさに応じて可視光照射装置による光の照射範囲を変更するように構成されているのが好ましい。
そして、入庫車両の車長を検出するための車両検出装置をさらに備えており、
上記制御装置が、車両検出装置による検出情報に基づいて当該入庫車両の車輪の大きさを判断するように構成されているのが好ましい。
上記制御装置が、車両検出装置による検出情報に基づいて当該入庫車両の車輪の大きさを判断するように構成されているのが好ましい。
上記制御装置が、車両検出装置による検出情報に基づいて当該入庫車両が大型であるか小型であるかを判別し、大型車両の車輪を大型の車輪と判断し、小型車両の車輪を小型車輪と判断し、可視光照射装置による光の照射範囲を二段階に変更するように構成されているのが好ましい。ここで、車両の「大型」「小型」は、その車両の車長に基づいて決定されるが、車種によって適宜分類するのが便利である。一例として、普通乗用車やハイルーフ車を大型車と定義し、軽自動車を小型車と定義するなどである。車輪の「大型」「小型」は車輪の直径をいうものであるが、上記のごとく、その車輪を装着した車両の車種が大型か小型かに基づいて車輪の大型小型を分類するのが便利である。たとえば普通乗用車やハイルーフ車が装着している車輪を大型と定義し、軽自動車が装着している車輪を小型と定義することができる。
上記車両検出装置が、乗り入れ区画の入口近傍に設定された第一位置を検出対象とする第一検出器と、搬送装置における上記入口側の後端近傍に設定された第二位置を検出対象とする第二検出器と、搬送装置上に設定された、上記第一検出器から搬送装置の前後軸の方向に所定距離離間した第三位置を検出対象とする第三検出器とを有しており、
上記所定距離が、大型車両の全長より短く、且つ、小型車両の全長より長く設定されており、
上記制御装置が、上記第一、第二および第三の検出器による入庫車両の検出に基づいて当該入庫車両が大型車両か小型車両かを判断するように構成されているのが好ましい。
上記所定距離が、大型車両の全長より短く、且つ、小型車両の全長より長く設定されており、
上記制御装置が、上記第一、第二および第三の検出器による入庫車両の検出に基づいて当該入庫車両が大型車両か小型車両かを判断するように構成されているのが好ましい。
上記可視光照射装置が、横方向に沿って所定ピッチで複数個の光束を発する光源を有し、且つ、任意の光源を点灯しうるように構成されており、
上記制御装置が、光源の点灯数を変えることによって光の照射範囲を変更するように構成されているのが好ましい。
上記制御装置が、光源の点灯数を変えることによって光の照射範囲を変更するように構成されているのが好ましい。
上記可視光照射装置が、横方向に沿って所定ピッチで複数本の上下方向のスリット状光束を発する光源を有し、且つ、任意の光源を点灯しうるように構成されており、
上記制御装置が、光源の点灯数を変えることによって光の照射範囲を変更するように構成されているのも好ましい。
上記制御装置が、光源の点灯数を変えることによって光の照射範囲を変更するように構成されているのも好ましい。
上記可視光照射装置が、横方向に延びるスリット状光源を有し、且つ、このスリットを任意の長さに調節しうるように構成されており、
上記制御装置が、スリットの長さを変えることによって光の照射範囲を変更するように構成されているのが好ましい。
上記制御装置が、スリットの長さを変えることによって光の照射範囲を変更するように構成されているのが好ましい。
本発明の入庫車両に対する入庫案内方法は、
車両の乗り入れ区画と、車両を格納する駐車区画との間で車両を受け渡しして該車両を搬送するための搬送装置と、該搬送装置上に形成された前輪載置部および後輪載置部とを備えた機械式駐車装置へ車両が入庫する際の入庫案内方法であって、
入庫要求に応じて上記搬送装置を乗り入れ区画へ着床させる工程と、
検出器を用いて車両の入庫動作を検出する工程と、
複数個の検出器を用いて、搬送装置への乗り入れ経路に沿って上記車両を順次検出することによって当該車両の大きさを分類する工程と、
分類された車両の大きさに応じて照射範囲を変化させた確認用の光束を、上記前輪載置部における前輪の適正停止範囲に照射する適正停止範囲への案内工程と、
少なくとも上記搬送装置の前後端における車両のはみ出しを検出する検出器を用いて車両が搬送装置上に適正に乗り入れていることを検出するはみ出し警告工程とを含んでおり、
上記適正停止範囲への案内工程とはみ出し警告工程とにより、当該車両の運転者に対して適正停止位置への車両の誘導案内を提供する。
車両の乗り入れ区画と、車両を格納する駐車区画との間で車両を受け渡しして該車両を搬送するための搬送装置と、該搬送装置上に形成された前輪載置部および後輪載置部とを備えた機械式駐車装置へ車両が入庫する際の入庫案内方法であって、
入庫要求に応じて上記搬送装置を乗り入れ区画へ着床させる工程と、
検出器を用いて車両の入庫動作を検出する工程と、
複数個の検出器を用いて、搬送装置への乗り入れ経路に沿って上記車両を順次検出することによって当該車両の大きさを分類する工程と、
分類された車両の大きさに応じて照射範囲を変化させた確認用の光束を、上記前輪載置部における前輪の適正停止範囲に照射する適正停止範囲への案内工程と、
少なくとも上記搬送装置の前後端における車両のはみ出しを検出する検出器を用いて車両が搬送装置上に適正に乗り入れていることを検出するはみ出し警告工程とを含んでおり、
上記適正停止範囲への案内工程とはみ出し警告工程とにより、当該車両の運転者に対して適正停止位置への車両の誘導案内を提供する。
本発明によれば、搬送装置上に車両を乗り入れた運転者が、当該車両の前輪が前輪載置部の上の適正停止位置にあるか否かを、照射されている光を視認用の鏡で見ることによって容易に確認することができる。したがって、当該車両を前後させて前輪を適正停止位置に移動させることも容易である。
添付の図面を参照しながら本発明にかかる機械式駐車装置および入庫案内方法の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかるエレベータ式駐車装置(以下、単に駐車装置という)を示す縦断面図である。図2は図1のII−II線断面図であり、駐車装置の入出庫階を示している。図3は図1のIII−III線断面図であり、駐車棚が配設された駐車階を示している。
この駐車装置1では、車両Mを搭載して昇降させるための搬送装置としてのエレベータ2がワイヤ3によって吊り下げられており、このワイヤ3を巻き上げ繰り出してエレベータ2を昇降させる駆動装置(巻き上げ装置)4およびカウンターウエイト5が備えられている。エレベータ2の昇降路6の両側には多数段の駐車区画としての駐車棚7が配設されている。
エレベータ2は両側の駐車棚7の間を昇降し、呼び出された車両Mの駐車棚7まで移動したうえで当該車両Mを受け取り、これを入出庫階Eへ搬送する。また、エレベータ2は入出庫階Eで入庫車両Mを乗せて所定の駐車棚7まで搬送してこれを当該駐車棚7にあずける。本駐車装置1では入出庫階Eは一番下の床面(1階)とされている。
図2中に符号Edで示すのは入出庫階Eにおける入出庫口Gの扉であり、符号Bで示すのは駐車塔を構成する鉄骨、符号Pで示すのは駐車塔の外装パネルである。入出庫階Eの外方には車両旋回装置(ターンテーブル)20が設置されている。ターンテーブル20は、前進入庫した車両Mが出庫する際に、この車両Mを180゜旋回して前進出庫を可能にするものである。
図2および図3に示すように、エレベータ2の昇降路6の四隅にはエレベータ2の昇降を案内するガイドレール8が立設されている。エレベータ2の四隅にはガイドレール8に係合して転動する係合ローラ9が取り付けられている。図2に示すように、本駐車装置1の入出庫口Gの扉Edのすぐ横に運転操作盤30が設置されており、運転操作盤30には図示しない制御装置が接続されている。図2中に符号31で示すのは後述の電光案内表示装置である。
エレベータ2の上には、車両Mの前輪FWが載置される前輪載置部としての前輪用スラットコンベア10、および、後輪RWが載置される後輪載置部としての後輪用スラットコンベア11が前後方向に離間して配設されている。後輪用のスラットコンベア11の前後方向寸法が前輪用のそれ10と比較して大きくされているのは、収容対象車両のホイールベースのバラツキに対応するためである。各スラットコンベア(以下、単にコンベヤともいう)10、11はエレベータ2の幅方向(横方向という)に移動することにより、載置された車両を横行させる。このスラットコンベアは、幅方向の両端に配設されたスプロケット18aに掛け回された複数本の無端チェーン18bが幅方向に回動させられ、この無端チェーン18bに多数本のスラットバー18cが平行に掛け渡された状態で取り付けられた公知のものである。上記スプロケット18aの一方には駆動装置19が連結されている。
運転者は車両Mをエレベータ2に乗り入れる際、その前輪FWおよび後輪RWが両スラットコンベア10、11の上にそれぞれ載置されるように車両を前後に調整移動する。その後、スラットコンベア10、11を横方向に移動させることにより、エレベータ2に対する車両Mの横方向の位置調整がなされ、また、後述するように駐車階においてエレベータ2に対向した駐車棚7上へ車両Mが移送される。
図3には駐車棚7が示されている。駐車棚7は駐車塔の鉄骨Bに固定された支持フレーム12と、この支持フレーム12上の前部と後部とに離間して設置された前輪用のスラットコンベア13および後輪用のスラットコンベア14とを備えている。両コンベヤ(以下、単にコンベヤともいう)13、14は駆動装置を有さない無動力コンベヤであり、後述するようにエレベータ2のコンベヤ10、11の回転力が伝動されて駆動される。駐車棚7の前後のスラットコンベヤ13、14は、エレベータ2が駐車棚7に至ったときのエレベータ2の前後のスラットコンベヤ10、11とそれぞれ対向する位置に設置されている。本実施形態では前輪用のコンベヤ10、13の前後方向寸法はほぼ同一とされ、後輪用のコンベヤも11、14もその前後方向寸法はほぼ同一とされている。しかし、これに限定されることはない。駐車棚7のコンベヤ13、14の前後方向寸法をエレベータ2のコンベヤ10、11のそれより大きくしてもよい。なお、エレベータ2および駐車棚7のコンベヤはとくにスラットコンベヤに限定されることはなく、たとえば、ローラコンベヤやベルトコンベヤを用いてもよい。
駐車棚7のコンベヤ13、14の昇降路側の支持フレーム12の部分と、エレベータのコンベヤ10、11の端部とにはそれぞれ伝動機構15が配設されている。この伝動機構15はエレベータのコンベヤ10、11の回動力を駐車棚のコンベヤ13、14に伝動するためのものである。エレベータのコンベヤ10、11にその回動力が伝わる可動式の伝動ギアが設置されており、駐車棚のコンベヤ13、14にはそのスプロケットに接続された伝動ギアが固定されている。そして、エレベータ6が駐車棚7に対向する位置に到着したとき、エレベータのコンベヤ10、11の可動式伝動ギアが駐車棚に向けて移動し、駐車棚のコンベヤ13、14の伝動ギアに咬合する。この伝動機構15の詳細またはその類似機構が特開昭47−17169号公報、特開平10−8759号公報、特開平9−279885号公報等に開示されているので説明を省略する。
図2、図4および図5に示すように、入出庫階Eにおけるエレベータ2の着床位置(昇降路の下端の位置)の左右両側方の壁面にはそれぞれ鏡16が設置されている。この鏡16はエレベータ2の前後方向の中央部から前方にほぼ対応する位置に設置されている。これは、エレベータ2に乗り入れた車両の運転者がこの鏡16によって当該車両の前輪を横方向から視認するためである。したがって、この目的を達成する設置方法なら上記位置には限定されない。図5において、二点鎖線で示すのが普通乗用車NMであり、実線で示すのが軽自動車LMである。
図4および図5に示すように、各鏡16の上方にはそれぞれ入庫車両の前輪を照射するための可視光照射装置17が設置されている。この可視光照射装置17は横方向に所定ピッチで配置された複数個(本実施形態では八個)の光束を発する光源L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8(以下、一括して符号Lでも示す)を有しており、任意の光源17aを点灯しうるように構成されている。図5に示すように各光源Lは前輪用コンベヤ10上の適正停止位置SPにある車輪の側面を照射する方向に向けられている。具体的には、図2に示すように光軸がエレベータ2の前後方向中心軸にほぼ垂直となるように向けられている。このようにすれば、車両がエレベータの幅方向の異なる位置に停止しても車輪の側面における照射点が前後方向にほとんど変位しないからである。もちろん、適正停止位置SPを厳密に規定しなくてもよい場合は光軸が上記方向から傾斜していてもよい。適正停止位置SPとは、前輪用コンベヤ10の前後方向でいえば、車輪を通して車両の荷重がほぼ前輪用コンベヤ10に負荷され、その他のエレベータ部分にはほとんど加わらない範囲といえよう。
また、上記「所定ピッチで配置」とは、たとえば適正停止位置上の普通乗用車(ハイルーフ車)の車輪上に照射したときに、八個の光点がスペースの過不足無く車輪の側面に存在するように、等間隔で配置されていることである。すなわち、両端の車輪上の光源L1、L8による光点と車輪の縁との間に大きなスペースがないことである。
また、図5に示すように可視光照射装置17は鏡16の上方に設置され、光源Lから車輪FWへの光軸が下方へ傾斜しているが、かかる構成にも限定されない。可視光照射装置17を鏡16の下方に設置して、光軸が車輪FWへ向けて上方へ傾斜するようにしてもよい。また、可視光照射装置17を車輪とほぼ同一の高さ位置に設置して、光軸が車輪FWへ向けて水平となるようにし、鏡16を可視光照射装置17の上方に近接して設置してもよい。この場合、鏡16を介して車輪を見やすくするために鏡16をわずかに下方へ傾斜させてもよい。
図6および図7には、前輪用コンベヤ10上の適正停止位置SPに載っている車輪(前輪FW)の側面に可視光照射装置17からの複数の光がそれぞれ点状に照射されている状態が示されてれいる。図6は普通乗用車NMやハイルーフ車HMなどの前輪FWを示し、図7は軽自動車LMの前輪FWを示す。普通乗用車とは大型、中型、小型の一般乗用車である。これらの車両の車輪は通常、呼びサイズで15〜19インチ程度であろう。軽自動車の車輪の呼びサイズは通常11〜13インチ程度であろう。図6に示すように、本実施形態では普通乗用車(ハイルーフ車)に対しては可視光照射装置17の八個の光源Lを全て点灯する。図7に示すように軽自動車に対しては八個の光源Lのうち両端を除く六個の光源L2、L3、L4、L5、L6、L7を点灯する。車輪の直径に応じて適正な範囲を照射するためである。このためには、後述するような、入庫車両が普通乗用車(ハイルーフ車)か軽自動車かを自動的に判別する手段を備えておくのが好ましい。また、可視光照射装置17の構成は上記に限定されない。入庫車両を大小二分類に限定せず三種以上の大きさに分類する場合は、八個の光源の点灯数を分類された車長に応じて増減すればよい。また、全体の光源数も八個には限定されない。
ここで、図8を参照しながら上記適正停止位置SPを説明する。図8には、前輪用コンベヤ10と後輪用コンベヤ11にそれぞれ前輪FWと後輪RWとが載った状態の普通乗用車NM(破線で示す)、ハイルーフ車HM(二点鎖線で示す)、軽自動車LM(実線で示す)が示されている。適正停止位置SPは、いずれの車種NM、HM、LMについてもその車輪(前輪FW)が停止すべき前輪用コンベヤ10上の所定の狭い範囲SPである。したがって、前輪用コンベヤ10の前後方向寸法は車輪の直径程度あればよい。いずれの車種も常にその前輪FWがこの適正停止位置SPに停止する限り、後輪RWが後輪用コンベヤ11の上に載るためには、後輪用コンベヤ11の前後方向寸法は少なくとも後述のホイールベース差だけあればよい。この条件下では前輪用コンベヤ10および後輪用コンベヤ11ともに、その前後方向寸法を最小限にすることができる。ただし、上記光源Lの点灯個数の違いからも明らかなように、普通乗用車NMやハイルーフ車HMと軽自動車LMとでは適正停止位置SPの範囲は自ずと異なる。軽自動車LMの適正停止位置SPは普通乗用車NMやハイルーフ車HMにとってのそれより狭くなる。
ホイールベースは前輪の車軸と後輪の車軸との離間距離である。ホイールベース差とは、当該駐車装置に収容可能な車種のうち最大ホイールベースの車両(普通乗用車またはハイルーフ車)のホイールベースWL1と最小ホイールベースの車両(軽自動車)のホイールベースWL2との差X1=WL1−WL2である。この場合、車種によっていわゆるノーズ距離(フロントオーバーハングであり、前輪の車軸から車両前端までの距離である)が異なるため、前輪用コンベヤ10からエレベータの前端までの距離は少なくともノーズ距離が最も長い車種に合わせておく必要がある。
一方、図14に示すように、上記適正停止位置SPを定めずに、乗り入れ車両Mの前端が二カ所の位置センサ51、52によって規制される所定の狭い範囲NBに収まるように停止させる従来の駐車装置では、前輪用コンベヤの前後方向寸法として、上記図8に示す前輪用コンベヤ10の前後方向寸法に、少なくとも下記ノーズ距離の差X2に相当する寸法を加えたものにしておく必要がある。ノーズ距離の差とは、当該駐車装置に収容可能な車種のうち最大ノーズ距離の車両(図14(c)に実線で示す普通乗用車またはハイルーフ車)のノーズ距離N1と最小ノーズ距離の車両(図14(c)に二点鎖線で示す軽自動車)のノーズ距離N2との差である。その結果、後輪用コンベヤの前後方向寸法は図8に示す後輪用コンベヤ11の前後方向寸法(上記ホイールベース差)X1に、少なくとも上記ノーズ距離の差X2=N1−N2を加えた寸法にしておく必要がある。
以上説明したごとく、適正停止位置SPを定めて入庫車両を案内することができる駐車装置1(図8)では、適正停止位置SPを定めずに車両Mの前端停止位置を定める駐車装置(図14)に比べて、前輪用および後輪用の各スラットコンベヤ10、11の前後方向寸法がはるかに小さくて済む。これに合わせて、駐車棚の前輪用および後輪用の各スラットコンベヤ13、14の前後方向寸法も、図14の駐車装置に比べてはるかに小さくて済む。駐車装置1全体でコンベヤ10、11、13、14がコンパクト化される。
つぎに、図9〜図12を参照しながら、エレベータ2に乗り入れた車両を、上記可視光照射装置17および鏡16を使用してその前輪が上記適正停止位置SPに停止するように案内する手法を説明する。図9および図10は普通乗用車NMの乗り入れ状態を示し、図11および図12は軽自動車LMの乗り入れ状態を示している。
図9(a)に示すように、エレベータ2に乗り入れた普通乗用車NM(ハイルーフ車でもよい)の前輪FWが適正停止位置SPに停止すると、前述したように可視光照射装置17の八個の光源L全てから可視光が前輪FWの側面に照射される。当該車両の運転者は運転席にいながらにして、鏡16を見ることによって前輪FWの側面に八個の光の点(図9(b))を視認し、前輪が適正停止位置SPに停止していることを確認する。図11(a)に示すように、軽自動車LMの前輪FWが適正停止位置SPに停止した場合、前述したように可視光照射装置17の八個の光源Lのうちの中央の六個L2、L3、L4、L5、L6、L7からの可視光が前輪FWの側面に照射される。当該車両の運転者は運転席にいながらにして、鏡16を見ることによって前輪FWの側面に六個の光の点(図11(b))を視認し、前輪が適正停止位置SPに停止していることを確認する。
ところが、図10(a)に示すように、普通乗用車NMの前輪FWが適正停止位置SPからわずかに外れた位置(若干後方)に停止すると、八個の光源Lからの可視光のうちたとえば後部の四個L5、L6、L7、L8からの可視光のみが前輪FWの側面の前方寄りに照射される(図10(b))。この照射状態を当該車両の運転者は鏡16によって視認するので、前輪FWが適正停止位置SPから後方に外れていることを確認することができる。そうすると、運転者は車両をわずかに前進させて前輪FWを図9(a)に示す適正停止位置SPに停止させることができる。軽自動車LMの場合も、図12(a)に示すように前輪FWが適正停止位置SPからわずかに外れた位置(若干後方)に停止すると、六個の光源Lからの可視光のうちたとえば後部の三個L6、L7、L8からの可視光のみが前輪FWの側面の前方寄りに照射される(図12(b))。運転者は鏡16によってこの照射状態を視認し、前輪FWが適正停止位置SPから後方に外れていることを確認する。そうすると、運転者は車両をわずかに前進させて前輪FWを図11(a)に示す適正停止位置SPに停止させることができる。
以上説明した光源Lとしてはいわゆるレーザポインタ等を採用し得る。光束が拡散しにくいからである。また、光の色は赤やオレンジ色が視認しやすいので好ましい。レーザポインタに代えて、水平方向に広がった(延びた)スリット光を照射することができるスリット状光源を用いてもよい。これは、たとえば、光源の前にスリット構成部材を配置しておくものであり、このスリット構成部材のスリットの長さを変化させうるように構成したものである。そして、入庫車両が普通乗用車(ハイルーフ車)か軽自動車かによってこのスリットの長さをその車輪の大きさに応じて変える。
または、前述した八個の点光源Lに代えて、八本の縦方向に延びるスリット状光源を用いてもよい。この光源は、上記点光源Lと同等の等間隔で配置する。適正停止位置SPに停止した車輪の側面には、八本の縦縞の光が等間隔で照射される。この構成によれば、点光源のように照射すべき車輪側面の高さ位置を調節する必要がないので好ましい。以上のスリット状光源の場合にはレーザを用いる必要はなく、通常の可視光ランプでよい。
図2を参照しつつ、入出庫階E(図1および図2)に入庫した車両が普通乗用車(ハイルーフ車)か軽自動車かを判別する構成を説明する。入出庫階Eには、エレベータ2に車両Mが乗り入れているか否かを検出するため、乗り入れた車両の位置を検出するため、入出庫口Gにおける人や車両の通過の有無等を検出するために各種の検出センサが設置されれている。本実施形態では各検出センサとして発光体と受光体との対からなる光電センサを例にとっているが、他の公知のセンサも採用することができる。入庫車両の大きさを判別するためには上記検出センサを組み合わせて用いるため、まず、これら各検出センサを説明する。
入出庫口Gには、第一位置たる入出庫口G近傍における人や車両の通過に伴う遮光を検知して当該通過を検出する第一センサ21が設置されている。この第一センサ21によって車両や人が駐車装置内に入ったか出たかが判る。入出庫階に位置したエレベータ2を垂直に横切る仮想直線(第三位置)の両側に対応する入出庫階E内の左右両側の所定位置には、エレベータ2の上に車両Mが存在するか否かを車両Mによる遮光の有無によって検出する第三センサ23が設置されている。
エレベータ2の後端縁(第二位置)および前端縁に対応する入出庫階E内の左右両側の所定位置には、エレベータ2の後端から車両Mがはみ出しているか否かを車両Mによる遮光の有無によって検出する第二センサ(後端検出センサ)22、および、前端から車両Mがはみ出しているか否かを検出する第四センサ(前端検出センサ)24が設置されている。このセンサ22、24により、エレベータ2上に乗り入れた車両Mの後端または前端がエレベータ2からはみ出していると判断されると、電光案内表示装置31等にアラームが発せられ、駐車装置1の運転が停止する。
以上の第一〜第四のセンサ21、22、23、24は、それらの光軸が互いにほぼ平行となるように設置されている。
エレベータ2の右側縁および左側縁に対応する入出庫階E内の前後両側の所定位置には、エレベータ2の左右両側縁から車両Mがはみ出しているか否かを車両Mによる遮光の有無によって検出する第五センサ25および第六センサ26が設置されている。この両センサ25、26により、エレベータ2上に乗り入れた車両Mがエレベータ2の左右の所定位置からはみ出していると判断されると、アラームが発せられ、スラットコンベア10の作動によって適正値に修正される。または、駐車装置1の運転が停止する。たとえば車両Mのドアが開いているときには上記第五および第六のセンサ25、26によって検出され、アラームとともに駐車装置1の運転が停止する。
つぎに入庫車両の大きさの判別であるが、この判別には上記第一センサ21、第二センサ(後端検出センサ)22および第三センサ23を用いる。図2に示す第一センサ21と第三センサ23との光軸間距離Dは軽自動車の車長より若干長く、且つ、普通乗用車(ハイルーフ車)の車長よりは短く設定されている。したがって、入庫車両がこれらのセンサを21、23、22を遮光しながらエレベータ2に乗り入れる際に、軽自動車では第一センサ21および第二センサ22を遮光した後、第三センサ23を遮光する前に第一センサ21の遮光が解除される(第一センサ21が受光する)。軽自動車がエレベータ2上に停止するまでに第一センサ21と第三センサ23とを同時に遮光することはない。換言すれば、第二センサ22のみ遮光して第一および第三のセンサ21、23が受光する時間帯が必ず存在する。しかし、入庫車両が普通乗用車(ハイルーフ車)であれば、第一センサ21および第二センサ22を遮光した後、第三センサ23を遮光した後第一センサ21が受光する。すなわち、普通乗用車(ハイルーフ車)がエレベータ2上に停止するまでに必ず第一、第二および第三のセンサ21、22、23の全てを同時に遮光する時間帯がある。かかるセンサ21、22、23の検出の相違によって軽自動車と普通乗用車(ハイルーフ車)とを判別する。
上記第三センサをエレベータ2の前後軸に沿って二個以上設置することによって入庫車両の大きさを三種類以上に分類することが可能となる。もちろん、車種判別にセンサを利用する構成には限定されない。たとえば、テレビカメラ等を利用して入庫車両またはその車輪を撮影し、画像処理によってその車長を検出することによって車種を判別するか、または、車輪径を直接検出してもよい。しかし、前述したセンサ21、22、23を用いるほうが構成が簡易で、しかも廉価であるため好ましい。
図13のフローチャートを参照しつつ、車両が入庫するときを例にとった本駐車装置1の一運転例を説明する。前述の制御装置には以下のルーティンをプログラムして組み込むこともできる。(1)まず操作盤30(図2)や図示しない遠隔走査装置によって入庫操作がなされると、(2)上層階にあったエレベータが入出庫階に着床する。(3)そうすると入出庫口の扉Edが開き、車両が入出庫階Eに入場する。(4)入庫車両がエレベータ2に乗り入れる際、第一センサ21および第二センサ22を同時に遮光すれば車両が入庫中であると判断される。
(5)ついで、第一センサ21、第二センサ22および第三センサ23の全てを同時に遮光すれば当該車両が普通乗用車またはハイルーフ車であると判断され、(6)可視光照射装置17の八個のレーザポインタL1〜L8が全て点灯するが、この三つのセンサが同時に遮光することが無く、(7)第二センサ22だけを遮光し、第一センサ21および第三センサ23が受光すれば当該車両が軽自動車であると判断され、(8)八個のレーザポインタのうち六個L2〜L7が点灯する。
その後、(9)第一〜第六の全てのセンサ21〜26のうち第三センサ23のみが遮光すると、車両がエレベータ上の正規位置に停車したと判断され、(10)運転者に降車および退出の案内がなされる。なお、図示しないが、前述した第二センサ22および第四〜第六のセンサ24〜26を遮光すると、電光案内表示装置31(図2)や音声案内装置によって正規位置に移動するように誘導される。また、上記(6)および(7)の工程の後、運転者は運転席にいながらにして前述したレーザポインタから車輪へ照射された光点を鏡16を介して観察し、必要に応じて前輪FWを前輪用コンベヤ10の適正停止位置SPに停止させるべく前後動して調整する工程が存在する。
(11)第一〜第三のセンサなどによって利用者およびその車両の退出が完了したと判断されると、(12)入出庫口の扉がしまり、(13)全てのレーザポインタを消灯し、(14)入庫車両を搭載したエレベータ2は指定された駐車棚に向かって上昇する。
以上説明した実施形態では、前輪用と後輪用とのコンベヤが別体に構成されているが、かかる構成に限定されない。たとえば、前後方向寸法の長い一つのコンベヤであって、このコンベヤ上に前輪が載置される範囲(前輪載置部)と後輪が載置される範囲(後輪載置部)が定められているものにも本発明を適用することができる。この場合、前輪の適正停止位置SPはコンベヤの前端近傍となるであろう。また、この場合には駐車棚のコンベヤは図3に示すごとく前輪用と後輪用とが別体であってもよく、上記のごとく前輪載置部と後輪載置部とが定められた一つのコンベヤであってもよい。
上記実施形態ではエレベータ式駐車装置を例にとっているが、本発明はたとえば前述した特許文献6中の図1に示すようないわゆる箱形循環式駐車装置、特許文献6の図9に示すような水平循環式駐車装置にも適用することができる。さらに、搭載車両の前輪および後輪を載置する前輪用櫛歯および後輪用櫛歯がそれぞれ別体のスライドフォークに形成されており、これらのスライドフォークが横送り装置としてエレベータ等に配設された駐車装置にも適用することができる。本発明は、要するに搬送装置に設置されたコンベヤ等の移載部から駐車区画のコンベヤ等の移載部に移載する必要のある駐車装置に好適である。
本発明によれば、コンベアの前後方向寸法を小さくすることができるので、駐車棚の重量が軽減される。その結果、駐車装置の骨組みの簡素化、軽量化が可能となり、設備コストの低減を図ることができる。
1・・・・駐車装置
2・・・・エレベータ
3・・・・ワイヤ
4・・・・巻き上げ装置
5・・・・カウンターウエイト
6・・・・昇降路
7・・・・駐車棚
8・・・・ガイドレール
9・・・・係合ローラ
10・・・・(エレベータの)前輪用スラットコンベア
11・・・・(エレベータの)後輪用スラットコンベア
12・・・・支持フレーム
13・・・・(駐車棚の)前輪用スラットコンベア
14・・・・(駐車棚の)後輪用スラットコンベア
15・・・・伝動機構
16・・・・鏡
17・・・・可視光照射装置
20・・・・ターンテーブル
21〜26・・・・検出センサ
30・・・・運転操作盤
31・・・・電光案内表示装置
B・・・・鉄骨
D・・・・第一センサと第三センサとの光軸間距離
E・・・・入出庫階
Ed・・・(入出庫口の)扉
G・・・・入出庫口
M・・・・車両
L1〜L8・・・・光源
LM・・・・軽自動車
HM・・・・ハイルーフ車
NM・・・・普通乗用車
P・・・・外装パネル
SP・・・・(前輪の)適正停止位置
W・・・・(車両の)車輪
FW・・・・前輪
RW・・・・後輪
2・・・・エレベータ
3・・・・ワイヤ
4・・・・巻き上げ装置
5・・・・カウンターウエイト
6・・・・昇降路
7・・・・駐車棚
8・・・・ガイドレール
9・・・・係合ローラ
10・・・・(エレベータの)前輪用スラットコンベア
11・・・・(エレベータの)後輪用スラットコンベア
12・・・・支持フレーム
13・・・・(駐車棚の)前輪用スラットコンベア
14・・・・(駐車棚の)後輪用スラットコンベア
15・・・・伝動機構
16・・・・鏡
17・・・・可視光照射装置
20・・・・ターンテーブル
21〜26・・・・検出センサ
30・・・・運転操作盤
31・・・・電光案内表示装置
B・・・・鉄骨
D・・・・第一センサと第三センサとの光軸間距離
E・・・・入出庫階
Ed・・・(入出庫口の)扉
G・・・・入出庫口
M・・・・車両
L1〜L8・・・・光源
LM・・・・軽自動車
HM・・・・ハイルーフ車
NM・・・・普通乗用車
P・・・・外装パネル
SP・・・・(前輪の)適正停止位置
W・・・・(車両の)車輪
FW・・・・前輪
RW・・・・後輪
Claims (11)
- 車両の乗り入れ区画と、
車両を格納する駐車区画との間で車両を受け渡しして該車両を搬送するための搬送装置と、
該搬送装置上に形成された前輪載置部および後輪載置部と、
上記乗り入れ区画に設置された、前輪照射用の可視光照射装置および前輪視認用の鏡と、
上記可視光照射装置の作動を制御する制御装置とを備えており、
上記可視光照射装置が、前輪載置部上の適正停止位置にある車輪を照射する方向に向けられており、上記鏡が、前輪載置部上にある車輪の反射像を当該車両の少なくとも運転席から視認しうる方向に向けられてなる機械式駐車装置。 - 車両の乗り入れ区画と、
車両を格納する駐車区画との間で車両を受け渡しして該車両を搬送するための搬送装置と、
搬送装置上に形成された前輪載置部および後輪載置部と、
上記乗り入れ区画に設置された、前輪載置部上の前輪適正停止範囲を照射するための可視光照射装置および前輪および前輪適正停止範囲を視認するための鏡と、
上記可視光照射装置の作動を制御する制御装置とを備えており、
上記鏡が、前輪載置部上にある車輪および適正停止範囲の反射像を当該車両の少なくとも運転席から視認しうる方向に向けられてなる機械式駐車装置。 - 上記前輪載置部が前輪用の第一横送りコンベアから構成され、上記後輪載置部が後輪用の第二横送りコンベアから構成されており、
第一横送りコンベアと第二横送りコンベアとが搬送装置上に前後に離間して配置されてなる請求項1または2記載の機械式駐車装置。 - 上記制御装置が、乗り入れ車両の車輪の大きさに応じて可視光照射装置による光の照射範囲を変更するように構成されてなる請求項1または2記載の機械式駐車装置。
- 入庫車両の車長を検出するための車両検出装置をさらに備えており、
上記制御装置が、車両検出装置による検出情報に基づいて当該入庫車両の車輪の大きさを判断するように構成されてなる請求項4記載の機械式駐車装置。 - 上記制御装置が、車両検出装置による検出情報に基づいて当該入庫車両が大型であるか小型であるかを判別し、大型車両の車輪を大型の車輪と判断し、小型車両の車輪を小型車輪と判断し、可視光照射装置による光の照射範囲を二段階に変更するように構成されてなる請求項5記載の機械式駐車装置。
- 上記車両検出装置が、乗り入れ区画の入口近傍に設定された第一位置を検出対象とする第一検出器と、搬送装置における上記入口側の後端近傍に設定された第二位置を検出対象とする第二検出器と、搬送装置上に設定された、上記第一検出器から搬送装置の前後軸の方向に所定距離離間した第三位置を検出対象とする第三検出器とを有しており、
上記所定距離が、大型車両の全長より短く、且つ、小型車両の全長より長く設定されており、
上記制御装置が、上記第一、第二および第三の検出器による入庫車両の検出に基づいて当該入庫車両が大型車両か小型車両かを判断するように構成されてなる請求項6記載の機械式駐車装置。 - 上記可視光照射装置が、横方向に沿って所定ピッチで複数個の光束を発する光源を有し、且つ、任意の光源を点灯しうるように構成されており、
上記制御装置が、光源の点灯数を変えることによって光の照射範囲を変更するように構成されてなる請求項4記載の機械式駐車装置。 - 上記可視光照射装置が、横方向に沿って所定ピッチで複数本の上下方向のスリット状光束を発する光源を有し、且つ、任意の光源を点灯しうるように構成されており、
上記制御装置が、光源の点灯数を変えることによって光の照射範囲を変更するように構成されてなる請求項4記載の機械式駐車装置。 - 上記可視光照射装置が、横方向に延びるスリット状光源を有し、且つ、該スリットを任意の長さに調節しうるように構成されており、
上記制御装置が、スリットの長さを変えることによって光の照射範囲を変更するように構成されてなる請求項4記載の機械式駐車装置。 - 車両の乗り入れ区画と、車両を格納する駐車区画との間で車両を受け渡しして該車両を搬送するための搬送装置と、該搬送装置上に形成された前輪載置部および後輪載置部とを備えた機械式駐車装置へ車両が入庫する際の入庫案内方法であって、
入庫要求に応じて上記搬送装置を乗り入れ区画へ着床させる工程と、
検出器を用いて車両の入庫動作を検出する工程と、
複数個の検出器を用いて、搬送装置への乗り入れ経路に沿って上記車両を順次検出することによって当該車両の大きさを分類する工程と、
分類された車両の大きさに応じて照射範囲を変化させた確認用の光束を、上記前輪載置部における前輪の適正停止範囲に照射する適正停止範囲への案内工程と、
少なくとも上記搬送装置の前後端における車両のはみ出しを検出する検出器を用いて車両が搬送装置上に適正に乗り入れていることを検出するはみ出し警告工程とを含んでおり、
上記適正停止範囲への案内工程とはみ出し警告工程とにより、当該車両の運転者に対して適正停止位置への車両の誘導案内を提供する入庫案内方法。
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-
2003
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