JP4642214B2 - 機械式駐車装置の無人誘導・管理方法及び装置 - Google Patents

機械式駐車装置の無人誘導・管理方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両の入出庫及び駐車料金徴収等を管理する機械式駐車装置の無人誘導・管理方法及び装置にかかわり、更に詳しくは、不特定利用者の入出庫操作を安全に行える技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
立体空間を効率的に利用する大規模な機械式駐車装置として、平面往復方式、エレベータ方式、タワーパーキング方式等が種々が既に開発されている。これらの機械式駐車装置は、装置自体は完全に自動化され、無人運転ができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
機械式駐車装置の操作は安全確認(同乗者、ペットの車内置き去り禁止、及びドアの施錠)の後に操作手順の確実な進展が必要となるため、不特定利用者が自ら操作することができず、必ず専任のオペレータが必要であった。
【0004】
また、機械式駐車装置の入庫バースまでの車の誘導、入庫した車の安全確認(車体の大きさ、ミラー,アンテナの収納、等)、乗客の安全確保、等のためにも、特に不特定の利用者が駐車する駐車装置では、専任の管理人やオペレータ(以下、オペレータ等)が不可欠であった。
【0005】
すなわち、大規模な機械式駐車装置では、オペレータ等が車を誘導し、駐車する車の大きさや、ミラー,アンテナの収納を確認し、車の乗客が入庫バースで降車し、入庫バースから安全に退出するのを確認した後、駐車装置を作動させて自動運転していた。そのため、装置自体が完全に自動化されているにもかかわらず、入庫バース毎にオペレータを必要とし、特に大規模な駐車装置や24時間営業をする場合には、駐車装置の台数に比例して多数のオペレータを必要とし、人件費がかさみすぎる問題点があった。
【0006】
なお、誘導や安全確保の必要性が少ない駐車場の省人化のために、図7に示す「駐車場管理システム」が既に提案されている(特開平5−46625号公報)。このシステムはCPU、監視モニタ、データベース、PC、料金徴収機、発券機、入出ゲート制御器、車両センサ等を備え、駐車券の発行(発券)と料金の徴収を自動化している。しかし、このシステムをそのまま大規模な機械式駐車装置に適用すると、発券と料金徴収はできるが、車の誘導や車や人の安全確保が不十分となるおそれがあった。
【0007】
本発明はかかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、(1)不特定利用者が操作しても一歩一歩確実にかつ安全に進行し入出庫が終了でき、(2)大規模な機械式駐車装置であっても、入庫バースまで車を自動で確実に誘導することができ、(3)車体の大きさ、ミラー,アンテナの収納等、駐車する車の安全を自動で確保することができ、(4)乗客の安全確保を自動で確実にでき、これにより誘導や安全確保に必要なオペレータ数を削減もしくはゼロにすることができる、機械式駐車装置の無人誘導・管理方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、入庫の際に利用者が入庫バースに停車させた車から降車し、ドアに施錠した後に隣接する入庫操作室に移動し、利用者が直接盤操作して入庫・発券作業を終えて退出し、出庫の際に利用者が駐車料金を支払った後に、出庫バース際で利用者が直接盤操作して出庫作業を終えて退場する機械式駐車装置の無地誘導・管理方法において、
(F)入庫バース(16)内の所定の定位置にある車両(1)を検知し、車体が入庫可能な場合に入庫バースと入庫操作室を連通する入庫バース自動扉(18)を解除し、同時に「全員降車」と「退室」を案内し、(G)乗客全員が入庫バースを退室し入庫操作室に移動し、入庫操作室の発券操作盤(22)から駐車券が取り出された時に、前記入庫バース自動扉をロックして、入庫バースからの退室を誘導し、
入庫操作室と一般通路(25)との間に発券室自動扉(24)を設け、入庫バース自動扉(18)が解除されている間は、発券室自動扉(24)をロックし、入庫バース自動扉のロックと同時に発券室自動扉を解除する、ことを特徴とする機械式駐車装置の無人誘導・管理方法が提供される。
【0009】
この発明により、不特定利用者の安全確保により専任の入出庫操作員の張り付けが不要となる。
【0012】
請求項の発明によれば、前記(F)の前に(A)機械式駐車装置の作動中に入庫ゲート(14)を閉じたままで「進入不可」を案内し、機械式駐車装置の作動完了後に「進入可」を案内して入庫バース前(12)への車両(1)の進入を促し、(B)入庫バース前への車両の進入中に、「ゆっくり前進」を案内し、同時に車両の長さと高さを検知して車体を判別し、(C)入庫バース前の定位置まで前進した車両を検知して「一旦停止」を案内して、入庫バース前の所定の定位置まで車両を誘導する、ことを特徴とする機械式駐車装置の無人誘導・管理方法が提供される。
【0013】
この方法によれば、機械式駐車装置の作動中は入庫ゲート(14)を閉じたままで「進入不可」を案内してその進入を抑制することができ、作動完了後に「進入可」を案内して入庫バース前(12)への車両の進入を促すことができる。また、車両の進入中に、「ゆっくり前進」を案内し同時に車両の長さと高さを検知して車体を判別し、入庫の可否を確認することができる。更に、定位置まで前進した車両を検知して「一旦停止」を案内し、入庫バース前の定位置に停止させることができる。
【0014】
なお、車体判別により入庫不可の場合や、定位置に停止しない場合には、その旨の案内を出すこともできる。
【0015】
請求項の発明によれば、前記(C)と前記(F)の間で(D)入庫バース前(12)の所定の定位置にある車両(1)を検知し、車体が入庫可能な場合に入庫ゲート(14)を開き、入庫バース(16)内への車両の進入中に、「ゆっくり前進」を案内し、同時に車両の長さと高さを検知して車体を判別し、(E)入庫バース内の定位置まで前進した車両を検知して「停止」を案内して、入庫バース内の所定の定位置まで車両を誘導する、ことを特徴とする機械式駐車装置の無人誘導・管理方法が提供される。
【0016】
この方法によれば、入庫バース前(12)の所定の定位置にある車両(1)を検知し、車体が入庫可能な場合に入庫ゲート(14)を開き、入庫を促すことができる。また、車両の進入中に、「ゆっくり前進」を案内し同時に車両の長さと高さを検知して車体を判別し、入庫の可否を再確認することができる。更に、入庫バース(16)内の定位置まで前進した車両を検知して「停止」を案内し、入庫バース内の定位置に停止させることができる。
【0017】
なお、車体判別により入庫不可の場合や、定位置に停止しない場合には、その旨の案内を出すこともできる。
【0019】
また、本発明によれば、入庫バース内(16)の定位置に停止した車両の乗客の降車と退室を促すことができる。また、乗客全員が入庫バースを退室し入庫操作室に移動し、入庫操作室の発券操作盤(22)から駐車券が取り出された時に、入庫バース自動扉(18)をロックするので、退室後に乗客が入庫バースに戻るのを防止して安全性を確保することができる。
【0021】
また、本発明によれば、駐車券の発券なしに一般通路へ乗客が進むのを防止することができる。
【0022】
上記各発明の好ましい実施形態によれば、前記案内は、案内サイン、LED表示、音声案内のいずれか又はこれらを併用して行う。
【0023】
この方法により、乗客へ視覚と聴覚で案内することができ、案内の確実性を高めることができる。
【0024】
請求項の発明によれば、入庫バース(16)の隣りに設けられた入庫操作室と、
入庫操作室内に設けられ入庫・発券を行う発券操作盤(22)と、
前記入庫操作室前記入庫バースとを連通し前記入庫バース(16)内の所定の定位置にある車両(1)を検知して車体が入庫可能な場合に解除されかつ乗客全員が入庫バースから退室し前記入庫操作室に移動した後であって前記入庫操作室の発券操作盤(22)から駐車券が取り出された時にロックされる入庫バース自動扉(18)と、
前記入庫操作室と一般通路(25)とを連通し前記入庫バース自動扉(18)が解除されている間はロックされ前記入庫バース自動扉がロックされるのと同時に解除される発券室自動扉(24)とを備えた、ことを特徴とする機械式駐車装置の無人誘導・管理装置が提供される。
【0025】
この構成により、乗客全員が入庫バースを退室し発券室(20)に移動し、発券室の発券操作盤(22)から駐車券が取り出された時に、入庫バース自動扉(18)をロックして、退室後に乗客が入庫バースに戻るのを防止して安全性を確保できる。また、入庫バース自動扉のロックと同時に発券室自動扉を解除して駐車券の発券なしに一般通路へ乗客が進むのを防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付して使用し重複した説明を省略する。
【0027】
図1は、本発明の方法及び装置を適用する平面往復方式駐車装置の部分構成図である。この平面往復方式駐車装置は、図に示すように、入庫バース2aに車1を乗り入れ、入庫リフト3aが下降して所定のフロアに停止し、平面往復台車4に車1を移載し、台車4が水平に走行して所定の格納棚5の前で停止し、格納棚に車1を移載して格納する方式の機械式駐車装置である。出庫の場合には、この逆に棚5から所定の車1を台車4上に移載し、水平に走行し、出庫リフト3bが上昇して出庫バース2bから車を出庫するようになっている。
【0028】
なお、この例では、入出庫バース2a,2bが地上にあり、地下に駐車する例を示しているが、平面往復方式駐車装置は、この例に限定されず、下部乗り入れ方式、その他の乗り入れ方式であってもよい。また、本発明の無人誘導・管理方法及び装置は、平面往復方式の機械式駐車装置に限定されず、エレベータ方式、タワーパーキング方式等にも同様に適用することができる。以下、平面往復方式に適用した場合について説明する。
【0029】
図2は、図1の入出庫フロアの平面図である。この例では、複数(この図では3列)の平面往復方式駐車装置が図で上下方向に間隔を隔てて配置されている。
すなわち、入庫リフト3aと出庫リフト3bが3組示され、その間に図で上下方向に一般通路25が配置されている。なお、本発明は3列に限定されず、1列でも2列以上の複数列でもよい。
【0030】
この図に示すように、本発明の機械式駐車装置の無人誘導・管理装置は、入庫バース16の隣りに設けられた発券室20と、発券室内に設けられ入庫・発券を行う発券操作盤22と、発券室と入庫バースとを連通する入庫バース自動扉18と、発券室と一般通路25とを連通する発券室自動扉24とを備える。
【0031】
この構成により、乗客全員が入庫バースを退室し発券室20に移動し、発券室の発券操作盤22から駐車券が取り出された時に、入庫バース自動扉18をロックして、退室後に乗客が入庫バースに戻るのを防止して安全性を確保している。
また、入庫バース自動扉のロックと同時に発券室自動扉を解除して駐車券の発券なしに一般通路へ乗客が進むのを防止することができる。
【0032】
言い換えれば、本発明では車両1が機械式駐車装置へ入庫する場所(入庫バース16)と車両1の格納操作を行う場所(入庫操作室、この例では発券室20)を分離・独立させ、不特定利用者が入庫バース16から発券室20に移動後、その間の扉(入庫バース自動扉18)をロックすることにより、利用者の安全を確保している。
【0033】
また、入庫操作室(発券室20)内では発券操作盤22によって機械駐車の操作手順を音声・映像で指示し不特定利用者が機械駐車を操作できるようにしている。更に、異常発生時の確認・再生が可能な車路・手順誘導システムにより不特定利用者に戸惑いを起こさせないことと、状態監視システムにより手順の修正・復帰を可能にし安全性を確保している。
【0034】
以下、本発明を具体的に説明する。
【0035】
図2において、入出庫フロアの入庫側(図で一般通路25の左側)には、入庫バース前12、入庫ゲート14、入庫バース16、発券室20がこの順で配置されている。
【0036】
入庫バース前12は、入庫ゲート14の前(図で左側)の一時停止スペースであり、入庫車路10から車両1が進入する。この入庫バース前12の入庫車路10側の隅部には、入庫案内灯11aと注意表示灯11bが配置され、入庫バース前12への車両1の進入を案内する。入庫案内灯11aは、案内サインとLED表示からなり、案内サインでは、「高さ制限○○m」や「入庫禁止」等を回転式に表示し、「窓を開けて下さい」の表示も内照式に行う。また、LED表示では、「優先入庫」「入庫可能」「次に直進」「入庫中、待機」「満車」「高さ制限○○m」等をLEDを用いた点灯、点滅、色表示により案内する。更に、「窓を開けて下さい」との音声案内も行われる。
【0037】
また、入庫バース前12には、光電管13a,13bが互いに平行に配置され、光電管13bを遮断した時に光電管13aが遮断されているか否かで車両1の長さを検出する。この入庫バース前12には、図示しない車高検出装置とアンテナ検出装置も設けられている。更に、入庫ゲート14の扉及びゲートの脇部分に、「ここでは降車禁止」「アンテナを下げて下さい」「入庫できる車の大きさ...」「ゆっくり前進」「もう少し前進」「一旦停止」等がLED表示等で適宜表示できる。
【0038】
また、入庫バース前12には、図示しない音声案内設備が設けられ、「ゆっくり前進して下さい」「アンテナを下げて下さい」「一旦停止して下さい」等の音声案内を適宜できるようになっている。
【0039】
入庫バース16は、入庫リフト3aと入庫リフト扉15を介して連通しており、入庫リフト扉15が開いた状態で、入庫バース16の所定の定位置にある車両1を入庫リフト3a内に水平移動させ、車を図示しない駐車フロアに昇降させる。入庫バース16にも、上述の光電管13a,13bと同様の光電管(図示せず)が設置され、車両の長さ、車高、及びアンテナを検出する。
【0040】
入庫バース16と発券室20との間は、入庫案内壁17で仕切られ、入庫バース自動扉18により人が行き来することができる。入庫案内壁17の入庫バース側には、下部入庫案内ミラー、案内サイン、LED表示が設けられている。また、入庫案内壁17にも音声案内設備が設けられている。これにより、「アンテナを下げて下さい」「ゆっくり前進」「もう少し前進」「停車」等を案内サイン、LED表示及び音声案内することができる。
【0041】
発券室20には、発券操作盤22が設置され、駐車券が随時取り出せるようになっている。また、発券室20と一般通路25との間に発券室自動扉24が設けられ、入庫バース自動扉18が解除されている間は、発券室自動扉24をロックし、入庫バース自動扉18のロックと同時に発券室自動扉24を解除するようになっている。
【0042】
入庫バース16で降車した乗客(駐車場のユーザ)が、入庫バース自動扉18から発券室20に入り、発券操作盤22から駐車券を取り出し、発券室自動扉24から一般通路25に出ることで駐車が完了する。その後、入庫バース16内では、駐車装置が自動運転され、所定の駐車棚に車両が駐車(格納)される。
【0043】
図2において、入出庫フロアの出庫側(図で一般通路25の右側)には、出庫バース2b、出庫ゲート8がこの順で配置されている。また、一般通路25と出庫バース2bは、出庫バース自動扉7で連通している。駐車場のユーザ(この場合、不特定人)が、駐車場に戻り、駐車料金の清算を済ませた駐車券を出庫受付盤6に挿入すると、このユーザの車両1が出庫バース2bまで自動で出庫された後、出庫バース自動扉7が解除され、同時に出庫ゲート8を開く。ユーザは出庫バース自動扉7を通って出庫バース2bに入り、車両1に乗車して、出庫ゲート8から出庫通路に出る。その後、出庫ゲート8が閉じて、出庫が完了する。
【0044】
図3は、本発明の無人誘導・管理方法のフロー図である。この図に示すように、本発明の無人誘導・管理方法は、(A)〜(G)の7つのステップからなる。また、図4〜図6は、本発明の無人誘導・管理方法の模式図であり、図4は図3の(A)(B)に相当し、図5は(C)(D)に相当し、図6は(E)(F)に相当する。以下、図3〜図6に基づき各ステップを説明する。
【0045】
機械式駐車装置(この場合は、平面往復方式駐車装置)の作動中は入庫ゲート14を閉じたままで入庫案内灯11aと注意表示灯11bで「進入不可」を案内し車両1の入庫バース前12への進入を禁止している。この禁止を無視して車両が入庫バース前12へ進入した場合には、そのまま放置するか、案内サイン、LED表示、又は音声案内で後退、退出を案内する。
【0046】
ステップ(A)及び図4(A)において、機械式駐車装置の作動が完了すると、案内サイン、LED表示、又は音声案内で「進入可」を案内して入庫バース前12への車両1の進入を促す。
【0047】
ステップ(B)及び図4(B)において、入庫バース前12への車両1の進入中に、「ゆっくり前進」を案内サイン、LED表示、及び音声案内で案内し、同時に光電管13a,13bその他により、車両1の長さと高さを検知して車体(入庫可能な大きさかどうか)を判別する。同時にアンテナの有無を確認し、アンテナが出ている場合には、「アンテナを下げて下さい」と案内サイン、LED表示及び音声案内で案内する。
【0048】
ステップ(C)及び図5(C)において、入庫バース前12の所定の定位置まで前進した車両1を検知して「一旦停止」を案内サイン、LED表示及び音声案内で案内する。
【0049】
上記ステップ(A)〜(C)により、入庫通路10から入庫バース前12の所定の定位置まで車両1を誘導することができる。
【0050】
次いで、ステップ(D)及び図5(D)において、入庫バース前12の所定の定位置にある車両1を検知し、車体1が入庫可能な場合に入庫ゲート14を開き、入庫バース16内への車両の進入中に、「ゆっくり前進」等を案内サイン、LED表示及び音声案内で案内し、同時に車両の長さと高さを検知して車体を判別する。
【0051】
ステップ(E)及び図6(E)において、入庫バース16内の定位置まで前進した車両1を検知して「停止」を案内サイン、LED表示及び音声案内で案内する。
【0052】
上記ステップ(D)(E)により、入庫バース前12の所定の定位置から入庫バース16内の所定の定位置まで車両1を誘導することができる。
【0053】
次に、ステップ(F)及び図6(F)において、入庫バース16内の所定の定位置にある車両1を検知し、車体が入庫可能な場合に入庫バース16と発券室20を連通する入庫バース自動扉18を解除し、同時に「全員降車」と「退室」を案内サイン、LED表示及び音声案内で案内する。
【0054】
最後に、ステップ(G)において、乗客9a,9b(ユーザ=不特定人)の全員が入庫バース16を退室し発券室20に移動し、発券室20の発券操作盤22から駐車券が取り出された時に、入庫バース自動扉18をロックする。この際、入庫バース自動扉18が解除されている間は、発券室自動扉24をロックし、入庫バース自動扉24のロックと同時に発券室自動扉18を解除して、乗客9a,9bの密室への閉じ込めを防ぐと共に、駐車券の発券なしに一般通路25へ乗客が進むのを防止するようになっている。
【0055】
上記ステップ(F)(G)により、入庫バース16からの乗客9a,9bの安全な退室を誘導し、無人で入庫操作を完了させることができる。
【0056】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0057】
【発明の効果】
上述した本発明の無人誘導・管理方法及び装置は、以下の特徴を有する。
(1)不特定利用者による機械駐車の操作が可能である。
(2)不特定利用者用の機械駐車操作員(専任オペレータ)が不要である。
(3)無人でも安全確保できる。
(4)すべての機械式駐車設備に適用できる。
(5)管理人の人件費が削減てき、ランニングコストを低減できる。
【0058】
従って、本発明の機械式駐車装置の無人誘導・管理方法及び装置は、大規模な機械式駐車装置であっても、(1)入庫バースまで車を自動で確実に誘導することができ、(2)車体の大きさ、ミラー,アンテナの収納等、駐車する車の安全を自動で確保することができ、(3)乗客の安全確保を自動で確実にでき、これにより誘導や安全確保に必要なオペレータ数を削減もしくはゼロにすることができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を適用する平面往復方式駐車装置の部分構成図である。
【図2】図1の入出庫フロアの平面図である。
【図3】本発明の無人誘導・管理方法のフロー図である。
【図4】本発明の無人誘導・管理方法の模式図である。
【図5】本発明の無人誘導・管理方法の別の模式図である。
【図6】本発明の無人誘導・管理方法の更に別の模式図である。
【図7】従来の無人駐車システムの模式図である。
【符号の説明】
1 車(車両)、2a 入庫バース、2b 出庫バース、
3a 入庫リフト、3b 出庫リフト、4 平面往復台車、
5 格納棚、6 出庫受付盤、7 出庫バース自動扉、
8 出庫ゲート、9a,9b ユーザ(不特定人)、
10 入庫車路、11a 入庫案内灯、11b 注意表示灯、
12 入庫バース前、13a,13b 光電管、
14 入庫ゲート、15 入庫リフト扉、
16 入庫バース、17 入庫案内壁、
18 入庫バース自動扉、20 発券室、
22 発券操作盤、24 発券室自動扉、
25 一般通路

Claims (5)

  1. 入庫の際に利用者が入庫バースに停車させた車から降車し、ドアに施錠した後に隣接する入庫操作室に移動し、利用者が直接盤操作して入庫・発券作業を終えて退出し、出庫の際に利用者が駐車料金を支払った後に、出庫バース際で利用者が直接盤操作して出庫作業を終えて退場する機械式駐車装置の無地誘導・管理方法において、
    (F)入庫バース(16)内の所定の定位置にある車両(1)を検知し、車体が入庫可能な場合に入庫バースと入庫操作室を連通する入庫バース自動扉(18)を解除し、同時に「全員降車」と「退室」を案内し、(G)乗客全員が入庫バースを退室し入庫操作室に移動し、入庫操作室の発券操作盤(22)から駐車券が取り出された時に、前記入庫バース自動扉をロックして、入庫バースからの退室を誘導し、
    入庫操作室と一般通路(25)との間に発券室自動扉(24)を設け、入庫バース自動扉(18)が解除されている間は、発券室自動扉(24)をロックし、入庫バース自動扉のロックと同時に発券室自動扉を解除する、ことを特徴とする機械式駐車装置の無人誘導・管理方法。
  2. 前記(F)の前に(A)機械式駐車装置の作動中に入庫ゲート(14)を閉じたままで「進入不可」を案内し、機械式駐車装置の作動完了後に「進入可」を案内して入庫バース前(12)への車両(1)の進入を促し、(B)入庫バース前への車両の進入中に、「ゆっくり前進」を案内し、同時に車両の長さと高さを検知して車体を判別し、(C)入庫バース前の定位置まで前進した車両を検知して「一旦停止」を案内して、入庫バース前の所定の定位置まで車両を誘導する、ことを特徴とする請求項1に記載の機械式駐車装置の無人誘導・管理方法。
  3. 前記(C)と前記(F)の間で(D)入庫バース前(12)の所定の定位置にある車両(1)を検知し、車体が入庫可能な場合に入庫ゲート(14)を開き、入庫バース(16)内への車両の進入中に、「ゆっくり前進」を案内し、同時に車両の長さと高さを検知して車体を判別し、(E)入庫バース内の定位置まで前進した車両を検知して「停止」を案内して、入庫バース内の所定の定位置まで車両を誘導する、ことを特徴とする請求項2に記載の機械式駐車装置の無人誘導・管理方法。
  4. 前記案内は、案内サイン、LED表示、音声案内のいずれか又はこれらを併用して行う、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の機械式駐車装置の無人誘導・管理方法。
  5. 入庫バース(16)の隣りに設けられた入庫操作室と、
    入庫操作室内に設けられ入庫・発券を行う発券操作盤(22)と、
    前記入庫操作室前記入庫バースとを連通し前記入庫バース(16)内の所定の定位置にある車両(1)を検知して車体が入庫可能な場合に解除されかつ乗客全員が入庫バースから退室し前記入庫操作室に移動した後であって前記入庫操作室の発券操作盤(22)から駐車券が取り出された時にロックされる入庫バース自動扉(18)と、
    前記入庫操作室と一般通路(25)とを連通し前記入庫バース自動扉(18)が解除されている間はロックされ前記入庫バース自動扉がロックされるのと同時に解除される発券室自動扉(24)とを備えた、ことを特徴とする機械式駐車装置の無人誘導・管理装置。
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