JP5469431B2 - 機械式駐車設備及びその車両入出庫方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の車両を駐車させることができる機械式駐車設備と、その駐車設備で車両を安定して入出庫させることができる車両入出庫方法に関する。
従来、建物の構造や立地条件(平地、傾斜地)、周囲環境(建物と外部車道との配置関係)等に応じて種々のレイアウトの機械式駐車設備が採用されている。例えば、建物の地下空間において多数の車両搭載用パレットを移動(循環又は縦横移動)させて車両を格納するような駐車装置を有する機械式駐車設備では、一般的に地下の駐車装置から地上の車両乗入室に向って鉛直状に延びる昇降路を設け、この昇降路に駐車装置との問でパレットの受渡しを行うリフトが設けられている。このような駐車設備の場合、上記昇降路の上部が車両乗入室の地上床に開口したパレット嵌入用の矩形開口となっており、この車両乗入室に入出庫口が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
このような機械式駐車設備としては、例えば、図5(a),(b) に示すように、建物100において利用価値の高い地上1階に入退場口111が設けられた車両待機室101と車両乗入室102とが配置されている。この車両待機室101には一般的にターンテーブル103が設けられ、車両待機室101の奥に設けられた車両乗入室102の床104には矩形開口105が設けられ、この矩形開口105に駐車装置115のパレット106がリフト107で配置されるようになっている。
このような構成の場合、入庫時、入退場口111の扉112を開放して車両待機室101に入場した利用者は、車両待機室101で運転操作盤116によって入庫操作を行う。この入庫操作により、車両待機室101の奥に設けられた車両乗入室102の入出庫口108の扉109が開き、利用者は車両Vを車両乗入室102に入場させて床104の矩形開口105に配置されて待機しているパレット106に乗り入れる。このとき、車両Vは、車両乗入室102に配設された複数の物体検知器110によって検知され、その検知情報に基いて車両乗入室102の奥に配置された入庫誘導案内手段113(運転者が入庫車両の姿勢を視認するための鏡及び案内表示器・スピーカ等)による誘導案内がなされるので、利用者(運転者)はその誘導案内に従ってパレット106上の所定位置(パレットからはみ出ない位置)に停車する。そして、利用者が車両乗入室102から退場した後、扉109を締めると上記リフト107によってパレット106が地下の駐車空間114に搬送されて所定の格納場所に格納されるようになっている。
特公平1−29949号公報
ところで、機械式駐車設備のレイアウトは、上記したように建物の構造、立地条件(平地、傾斜地)、周囲環境(建物と外部車道との配置関係)等により種々のレイアウトが採用されている。例えば、図6に示すように、建物120が傾斜地に構築され、建物120の両側(対面側)で地上高さ(車道121,122の高さ)が異なっていたり、地上の外部車道から傾斜路123(二点鎖線)を介して地下(又は、半地下等)に設置された1層循環式駐車装置124にアクセスするレイアウトの機械式駐車設備125では、建物120の端部に扉136を有する入退場口126が設けられ、この奥にターンテーブル135を設けた車両待機室127を設け、その奥の駐車装置124の一部領域を車両乗入部130として利用して直接パレット128に車両Vを乗り込む方式が採用される場合がある。このような方式の場合、上述したリフト107のような大掛かりな設備は不要になる利点があるものの、入庫誘導案内上、種々の課題が浮上してくる。
即ち、図6に示すような方式の機械式駐車設備125では、車両待機室127に入場して運転操作盤137で入庫操作を行った利用者は、その奥の入出庫口129から駐車空間131に待機している駐車装置124のパレット128に車両Vを乗り込ませるが、この場合には、駐車装置124の一部を利用している車両乗入部130に複数の物体検知器132を設ける必要があるとともに、入庫誘導案内手段133を駐車空間131の最奥部に設置するか(図6の二点鎖線)、車両乗入部130の中間連通開口134の上部(図6の実線)に設置することになる。
しかし、入庫誘導案内手段131を駐車空間131の最奥部に設置した場合、車両乗入部130を通過する車両Vの運転者からは遠過ぎて案内表示を視認し難く、また中間連通開口132の上部に設置した場合には、運転者は斜め上を眺めながらの乗り込み作業となり安定した乗り入れは難しい。
一方、上述した図5のような車両乗入室102の場合は、乗入床104の矩形開口105が待機パレット106で塞がれた状態で乗り入れるので、乗り入れ時に運転者は駐車装置のリフト107やその他駐車装置の機械構造物を目にすることがなく、不安感を抱くことは無い。それに対し、上記図6のような構成の場合には、乗り入れに際し、運転者は駐車装置115の真っ只中に直接入り込み、駐車装置115の機械構造物を目の当たりにすることになり、人によっては不安感や恐怖感を伴う。
しかも、駐車装置115に車両Vを乗り入れる場合、パレット128の両側部に人が通行するための通路を設ける必要があるため、パレット128間に、格納する車両間を人が通行する時の利便性を考慮した幅及び高さの通路を確保することとなり、駐車装置全体が大きくなるとともに、立地条件(平地、傾斜地)、周囲環境(建物と外部車道との配置関係)等に応じたレイアウトの採用が難しくなる。
そこで、本発明は、入出庫時に利用者が不安感等を抱くことが無く安定した入出庫作業を行うことができるとともに、立地条件等に応じたレイアウトを採用し易い機械式駐車設備とその車両入出庫方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る機械式駐車設備は、複数のパレットを格納する駐車装置の駐車空間から水平方向にパレットを搬出入する方式の機械式駐車設備であって、前記駐車空間からパレットを直接引出す車両乗入室を該駐車空間に隣接して備え、該車両乗入室と前記駐車空間との間に仕切り扉を有する仕切り扉装置と、該車両乗入室と駐車空間との間でパレットを水平方向に搬出入するパレット搬出入機構と、前記車両乗入室に配置して車両を検知する複数の物体検知器と、該物体検知器の検知情報に基いて車両を誘導案内するように前記車両乗入室の入出庫方向前面に配置した入庫誘導案内手段とを有し、前記入庫誘導案内手段を、前記仕切り扉の車両乗入室側に配置し、該入庫誘導案内手段を前記仕切り扉装置で仕切り扉と一体的に移動させるように構成したことを特徴とする。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「直接引出す」とは、駐車空間から車両乗入室に向けてパレットを水平方向に直接引出すことをいう。これにより、駐車空間に隣接して備えさせた車両乗入室における車両入出庫時に、運転者(利用者)は乗り入れ時には車両乗入室における車両前方の近い位置の仕切り扉に配置された入庫誘導案内手段を容易に確認しながら機械構造物の無い部屋で安心感を持ってて所定位置に乗り入れることができ、入庫後は仕切り扉と一体的に入庫誘導案内手段を移動させて車両前方を開放し、容易に駐車空間へ移送するようにできるので、入出庫作業を安定して行うことができる。その上、立地条件等に応じて車両乗入室を配置することで種々のレイアウトに対応し易くなる。
また、前記車両乗入室を前記駐車空間のパレット縦配置方向に隣接して配設し、該車両乗入室と前記駐車空間との間に、前記パレットを縦向きで水平方向に搬出入するパレット搬出入用縦送り機構を具備させてもよい。このようにすれば、パレットに車両を乗り入れた状態で、そのパレットを縦向きのまま搬出入用縦送り機構で駐車空間に移送することができるので、車両乗入室と駐車空間との間で迅速な搬出入作業を行うことができる。
また、前記仕切り扉を複数の構成に分割し、前記入庫誘導案内手段を該仕切り扉の分割構成に合わせて分割して配置してもよい。このようにすれば、仕切り扉の分割構成に応じた配置で入庫誘導案内手段も分割して配置し、入庫時には認識し易い配置で、仕切り扉開放時には分割構成に応じて開放されるようにすることができる。
一方、本発明に係る車両入出庫方法は、上記いずれかの機械式駐車設備における車両入出庫方法であって、前記車両乗入室における入出庫時には、該車両乗入室と前記駐車空間との間を仕切り扉で封鎖し、該車両乗入室の入出庫口を閉鎖することで、前記仕切り扉を開放して車両乗入室と駐車空間との間でパレットの移送を可能とするように構成したことを特徴とする。このようにすれば、利用者が車両乗入室に入って入出庫作業を行うときは、仕切り扉によって駐車空間との間が封鎖されているので、利用者が駐車空間に立ち入ることを確実に防止することができるとともに、居室のような車両乗入室で安定して入出庫作業を行うことができる。
本発明によれば、駐車装置への入庫時に運転者(利用者)は前面の近い位置に設けられた入庫誘導案内手段を容易に確認しながら機械構造物の無い車両乗入室において安心感を持って入庫することができ、常に安定した入出庫作業を行うことが可能となる。
本発明の一実施の形態である水平循環式駐車装置を備えた機械式駐車設備の図面であり、(a) は全体概略平面図、(b) はI−I矢視断面図、(c) はパレット連結器部分の正面図である。 図1に示すII−II矢視拡大側面図である。 図1に示す機械式駐車設備における車両乗入室の全体斜視図である。 図3に示す仕切り扉装置の変形例を示す正面図である。 従来の機械式駐車装置の一例を示す図面であり、(a) は外壁を除いた側面図、(b) はV−V矢視平面図である。 図5と異なるレイアウトの機械式駐車装置を示す外壁を除いた側面図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基いて説明する。以下の実施の形態では、機械式駐車設備の一例として、一層の水平循環式駐車装置を備えた設備を例に説明する。
図1(a) に示すように、この実施の形態の機械式駐車設備1には、一層の水平循環式駐車装置2が設けられており、図示する横長の建物躯体4の一階層が駐車空間3となっている。この例の建物躯体4は、図示する平面視において、左側端部が一方に狭まるように傾斜状に形成されており、その狭まる方向から入出庫するような状況を例に説明する。
図示するように、水平循環式駐車装置2は、駐車空間3の長手方向に形成された横移送路5に沿って複数のパレット7(この図では簡略記載)が横送りされ、両端部の縦移送路6において縦送りされることで平面視が矩形の水平循環をするようになっている。
上記横送りは、図1(b) に示すように、横移送路5に沿って設けられた支持体10に横行支持用ローラ11が回転可能に支持され、この横行支持用ローラ11に上記パレット7の下面に設けられた横行被案内レール12が案内されるようになっている。このように横行可能に支持されたパレット7は、横送り機構16で横送りさせることにより、図1(c) に示すように、横送り方向には受部材13と掛部材14とが係合し、縦送り方向には受部材13と掛部材14とが離れるように構成された雄雌連結器15によって、複数のパレット7が横移送路5で連結されて一体的に横送りされるようになっている。上記横送り機構16としては、パレット7の下面に設けられた横送り用溝部材17に係合する係合ローラ18を端部に有するアーム部材19を180°旋回させることで1パレット分の横送りがされる機構が採用されている。この横送り機構16は、他の機構を採用してもよい。
上記縦送りは、上記縦移送路6に設けられた循環用縦送り機構20によって行われるようになっている。この縦送り機構20は、パレット7の長手方向端部の下面に設けられた縦送り用溝部材21に係合させる係合部材22が取付けられた縦送り用チェーン23と、この縦送り用チェーン23を回転させるスプロケット24(駆動機は図示略)とを有している。上記横送り機構16によって縦移送路6に移送されたパレット7は、その下面に設けられた縦行用車輪25が縦移送路6に設けられたコロユニット27によって受けられる。このパレット7の縦送りは、上記縦送り用チェーン23を回転させることで、この縦送り用チェーン23に取付けられた上記係合部材22がパレット7の下面に設けられた縦送り用溝部材21に係合され、その状態で更に回転させることでパレット7の下面の縦行用車輪25が縦レール26に沿って縦送りされる。この縦送りの時には、上記連結器15の係合状態は離れて、縦移送路6のパレット7が縦送りされる。
なお、この実施の形態では、建物躯体4の左側端部における傾斜状に形成された空きスペースに補助席9を設けて駐車車両数の増加を図っており、上記縦移送路6からパレット7を格納することができるようにしている。このパレット格納機構は、図示を省略する。
そして、上記駐車装置2を設置した駐車空間3に隣接して車両乗入室30が備えられている。この車両乗入室30は、上記建物躯体4の狭まる側が前方(図示する下方)に突出するように形成されて設けられている。この実施の形態の車両乗入室30は、上記パレット7を水平循環させる縦移送路6の一方から縦方向にパレット7を直接引出すようにしている。
また、上記駐車空間3と車両乗入室30との間の隔壁31には、連通開口32が設けられている。この連通開口32には、駐車空間3と車両乗入室30とを仕切る仕切り扉33を有する仕切り扉装置34が設けられている。
さらに、上記車両乗入室30の乗入床35には、パレット配置用の矩形開口36が形成されており、この矩形開口36と上記駐車空間3の下部との間に上記連通開口32の下方を連通するような縦長ピット37が形成されている。この縦長ピット37には、駐車装置2と車両乗入室30との間でパレット7を縦方向に移送するパレット搬出入用縦送り機構50が設置されている。
上記パレット搬出入用縦送り機構50は、上記循環用縦送り機構20と同様の構成であり、パレット7の下面端部に設けられた縦送り用溝部材21に係合させる係合部材51が取付けられた縦送り用チェーン52と、この縦送り用チェーン52を回転させるスプロケット53(駆動機54は、図2参照)とを有している。
このパレット搬出入用縦送り機構50によれば、スプロケット53を回転させて縦送り用チェーン52を回転させることにより係合部材51が縦送り用溝部材21に係合され、その状態で更に縦送り用チェーン52を回転させることによって、駐車空間3の縦移送路6に循環させられたパレット7が、循環時の縦移送される方向とは逆方向の車両乗入室30の方向に縦送りされる。この縦送り時には、駐車空間3の縦レール26から車両乗入室30に設けられた縦レール55にパレット下面の縦行用車輪25が移動することでスムーズな縦送りが行われ、パレット7が駐車空間3から車両乗入室30に直接引出される。
また、車両乗入室30に形成された矩形開口36の両側部には、乗入床35と面一に形成された乗降用サイドデッキ38が設けられている。さらに、車両乗入室30の入出庫側には入出庫口扉40を有する入出庫口41が設けられ、その側方には運転操作盤42と非常用出入口43が設けられている。この実施の形態では、入出庫口41の前方にターンテーブル44が設けられており、入出庫口41の前方で出庫する車両Vを方向転換させるようにしている。
また、図2,3に示すように、上記車両乗入室30には、縦長ピット37の所定位置に配置されたパレット7の車路8に乗り入れる車両Vを検知する複数の物体検知器が配設されている。この物体検知器には、入出庫口41に設けられた物体検知器PH1と、車両Vの後はみ出しを検知する物体検知器PH2、車両Vの実車検知を行う物体検知器PH3、車両Vの前はみ出しを検知する物体検知器PH4、車両Vの左はみ出しを検知する物体検知器PH5、及び車両Vの右はみ出しを検知する物体検知器PH6が備えられている。上記物体検知器PH2,PH4,PH5,PH6は、多光軸ワイドセンサが採用されており、車両Vの形状が変化しても端部を容易に検知できるようにしている。特に、左右のはみ出しを検知する物体検知器PH5,PH6は、上記仕切り扉33の下部に一体的に設けられたデッキ39と上記入出庫口41の上方との間で傾斜した光軸によって検知するように設けられており、最も突出する車体側方部分(入庫後に折り畳まれるドアミラーMの部分)を検知するように配設されている。
そして、上記連通開口32には、この連通開口32の少なくとも過半部以上を封鎖可能にした上記昇降式の仕切り扉装置34が設けられている。この仕切り扉装置34は、昇降する仕切り扉33と、この仕切り扉33の下部において車両乗入室30側に突き出した水平状の上記デッキ39と、仕切り扉33及びデッキ39に設けられた入庫誘導案内手段60とを有している。この入庫誘導案内手段60は、鏡61、入庫誘導案内表示器62、音声案内用スピーカ63、及び上記前後及び左右のはみ出しを検知する物体検知器PH5,PH6の一方を有している。この例では、上記入庫誘導案内表示器62や鏡61、スピーカ63、及び左右のはみ出しを検知する物体検知器PH5,PH6の一方が仕切り扉33及びデッキ39と一体的に昇降するように構成されている。
このような仕切り扉33は、上方に設けられた仕切り扉昇降機構70によって昇降させられる。この仕切り扉昇降機構70は、駆動モータ71で回転させられるプーリ72によって巻かれるワイヤロープ73によって仕切り扉33を昇降させるようになっている。上記ワイヤロープ73の他端には、巻上げ力を軽減するカウンタウエイト74が設けられている。また、昇降する仕切り扉33は、連通開口32の両側部に設けられたガイドポスト75のガイドシュー76に沿って昇降するようになっている。他の構成で上述した図1と同一の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
なお、上記仕切り扉33は1枚扉としているが、上下2枚扉としてもよい。また、上記実施の形態では、仕切り扉33の扉体を連通開口32の裏側(駐車空間3側)に配置してデッキ39を車両乗入室30に突き出しているが、仕切り扉装置34全体を車両乗入室30側に配置してもよい。
一方、図4に示すように、上記実施の形態における縦方向昇降式で開閉する仕切り扉装置34は、左・右横方向開閉式としてもよい。図示する例では、中央の分割部から左右に開閉する左右開閉式仕切り扉装置80としており、上方に設けられた仕切り扉開閉機構81によって開閉するようになっている。この仕切り扉開閉機構81は、駆動モータ82で駆動する駆動スプロケット83によって循環チェーン84を従動スプロケット85との間で回転させることで、この循環チェーン84に連結された移動支持材86に吊下げられた仕切り扉87を左右に開閉するようになっている。
このような左右開閉式仕切り扉装置80の場合も、仕切り扉87に、鏡61、入庫誘導案内表示器62、スピーカ63、及び左右はみ出しを検知する物体検知器PH5,PH6が設けられている。これら鏡61、入庫誘導案内表示器62、スピーカ63、及び左右はみ出し検知器PH5,PH6は、仕切り扉87の分割構成に合わせて分割して配置されている。そして、この左右開閉式の仕切り扉87の開閉時には、これらの鏡61、入庫誘導案内表示器62、スピーカ63、及び左右はみ出し検知器PH5,PH6が仕切り扉80と同様に分割されて開閉させられる。
なお、この例では仕切り扉87を左右2枚扉としているが、4枚扉でもよい。また、連通開口32の左・右片側スペースに余裕あれば1枚扉の片開きとしてもよい。これらは、駐車空間3や車両乗入室30のスペースの状況によって適宜決定すればよい。
次に、上述した図1〜3に示す機械式駐車設備1へ入庫する時の作用を以下に説明する。入庫時の初期状態としては、入出庫口扉40が閉じており、仕切り扉33は上昇して連通開口32を開いており、車両乗入室30の乗入床35に形成された矩形開口36にはパレット7が配置されていないものとする。この初期状態から入庫を行う際の順次動作について説明する。
まず、入庫しようとする車両Vを入出庫口41の手前で停車させ、利用者(運転者)又は駐車場管理人が運転操作盤42にて空パレット7の呼び出し操作を行う。この操作によって、空パレット7が、駐車装置2のパレット循環移動により、連通開口32に対面する縦移送路6上に配置される。
次に、上記空パレット7が、パレット搬出入用縦送り機構50により、縦長ピット37に沿って連通開口32を通過して移送されて車両乗入室30内に直接引出され、車両乗入室30の床に形成された矩形開口36に配置される。これにより、パレット7が矩形開口36を塞いだ状態となる。
次いで、仕切り扉装置34が仕切り扉33の全体を下降させて連通開口32を閉鎖する。これに伴い、デッキ39も一体に下降して、上記矩形開口36に配置されたパレット7と連通開口32の直下の縦長ピット37との間に残された空間が封鎖される。また、入庫誘導案内手段60の各機器(鏡61、入庫誘導案内表示器62、スピーカ63)が入出庫口41に対し対面して配置され、さらにデッキ39上の左・右はみ出し検知器PH5,PH6も検知作動位置に配置される。
その後、入出庫口扉40が開き、車両Vが前進運転で車両乗入室30に入場し、パレット7の車路8上に乗り込む。この乗り込みに際し、複数の物体検知器PH1〜PH6が車両Vを検知し、これらの検知情報に基いて入庫車両Vの真正面で、且つ間近に配置された入庫誘導案内表示器62によって「前進」、「停車」、「後退」、及び「もう少し右へ」、「もう少し左へ」等の表示案内がされるとともに、音声案内用スピーカ63からの音声案内によって入庫誘導が行われるので、車両Vの運転者は入庫誘導案内を容易に認識することができる。また、運転者は、近くの正面に配置された鏡61に映る車両Vの姿勢を確認しながら入庫するので、上記入庫誘導案内表示器62及び音声案内用スピーカ63による誘導に従い易い。
そして、所定位置に乗り込んで停車させた後、運転者は降車して入出庫口41の外に退場し、利用者(運転者)自身又は駐車場管理人が車両乗入室30内及び入出庫口41周囲の無人安全確認を行った上で、入出庫口扉40を閉鎖する。この入出庫口扉40が閉鎖されると、仕切り扉装置34(仕切り扉33、デッキ39、入庫誘導案内表示器62、スピーカ63等)が上昇して連通開口32が開かれ、パレット搬出入用縦送り機構50の駆動によって車両Vを搭載したパレット7が駐車空間3に引き込まれて格納される。これで一連の入庫動作が終了する。
以上のように、上記機械式駐車設備1によれば、入出庫対象のパレット7を駐車空間3から隔てた車両乗入室30に直接引出して配置し、このパレット7に対して車両Vの乗り込み及び乗り出しを行うレイアウトとしているので、利用者自身は駐車装置2が設置された駐車空間3に入る必要がなく、車両乗入室30という居室のような部屋で常に安心感をもって入出庫作業を行うことができる。その上、駐車装置2の拡大を抑え、立地条件等に応じて車両乗入室30を駐車空間3に隣接して配置することで種々のレイアウトに対応し易くなる。
また、入庫誘導案内手段60の各機器(鏡61、入庫誘導案内表示器62、スピーカ63等)が仕切り扉33及びデッキ39上に設置されているため、仕切り扉33の下降封鎖状態においては、入庫誘導案内手段60の各機器が入庫車両Vの真正面で、且つ間近に配置されるので、車両Vの運転者は入庫誘導案内を認識しやすく、従い易い。
さらに、車両乗入室30と駐車空間3との連通開口32は、利用者が車両乗入室30に入って入出庫作業を行うときは、仕切り扉33によって封鎖されているので、利用者が駐車空間3に立ち入ることを確実に防止することができる。
なお、上記実施の形態では、機械式駐車装置として1層の水平循環式駐車装置1を採用したが、駐車装置2の駐車空間3から直接パレット7を引出す形式とすることができる構成であれば、その他種々の方式(多層式の水平循環式、箱型循環式、又は縦横パズル移動式等)にも適用可能である。例えば、横移送路5の中間部に縦移送路6を設けた形式や、リフトでパレット7を昇降させる形式でも、駐車空間3に隣接して車両乗入室30を設け、この車両乗入室30に駐車空間3からパレット7を水平方向に直接引出す構成とすることができる形式であれば適用することができる。
また、上記実施の形態の入庫時作用説明では、初期状態として、入出庫口扉40が閉状態で連通開口32の仕切り扉33を開いた状態としたが、この仕切り扉33も閉じて連通開口32を封鎖した状態としてもよい。
さらに、上述した実施の形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
本発明に係る機械式駐車設備は、建物の構造、立地条件(平地、傾斜地)、周囲環境(建物と外部車道との配置関係)等に応じて採用される種々のレイアウトの機械式駐車設備に利用できる。
1 機械式駐車設備
2 水平循環式駐車装置
3 駐車空間
4 建物躯体
5 横移送路
6 縦移送路
7 パレット
10 支持体
11 横行支持用ローラ
12 横行被案内レール
15 連結器
16 横送り機構
17 横送り用溝部材
20 循環用縦送り機構
21 縦送り用溝部材
22 係合部材
23 縦送り用チェーン
25 縦行用車輪
26 縦レール
30 車両乗入室
32 連通開口
33 仕切り扉
34 仕切り扉装置
35 乗入床
36 矩形開口
37 縦長ピット
39 デッキ
40 入出庫口扉
41 入出庫口
50 パレット搬出入用縦送り機構
51 係合部材
52 縦送り用チェーン
55 縦レール
60 入庫誘導案内手段
61 鏡
62 入庫誘導案内表示器
63 音声案内用スピーカ
70 扉昇降機構
74 ガイドポスト
75 ガイドシュー
80 左右開閉式仕切り扉
81 仕切り扉開閉機構
PH1〜PH6 物体検知器
V 車両

Claims (4)

  1. 複数のパレットを格納する駐車装置の駐車空間から水平方向にパレットを搬出入する方式の機械式駐車設備であって、
    前記駐車空間からパレットを直接引出す車両乗入室を該駐車空間に隣接して備え、
    該車両乗入室と前記駐車空間との間に仕切り扉を有する仕切り扉装置と、該車両乗入室と駐車空間との間でパレットを水平方向に搬出入するパレット搬出入機構と、前記車両乗入室に配置して車両を検知する複数の物体検知器と、該物体検知器の検知情報に基いて車両を誘導案内するように前記車両乗入室の入出庫方向前面に配置した入庫誘導案内手段とを有し
    前記入庫誘導案内手段を、前記仕切り扉の車両乗入室側に配置し、該入庫誘導案内手段を前記仕切り扉装置で仕切り扉と一体的に移動させるように構成したことを特徴とする機械式駐車設備。
  2. 前記仕切り扉を複数の構成に分割し、前記入庫誘導案内手段を該仕切り扉の分割構成に合わせて分割して配置した請求項に記載の機械式駐車設備。
  3. 前記車両乗入室を前記駐車空間のパレット縦配置方向に隣接して配設し、該車両乗入室と前記駐車空間との間に、前記パレットを縦向きで水平方向に搬出入するパレット搬出入用縦送り機構を具備させた請求項1又は2に記載の機械式駐車設備。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の機械式駐車設備における車両入出庫方法であって、
    前記車両乗入室における入出庫時には、該車両乗入室と前記駐車空間との間を仕切り扉で封鎖し、該車両乗入室の入出庫口を閉鎖することで、前記仕切り扉を開放して車両乗入室と駐車空間との間でパレットの移送を可能とするように構成したことを特徴とする車両入出庫方法
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