JP2023068900A - 機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パレットへの車両の進入を容易にすると共に、車両がパレットから落下することを防止する【解決手段】車両Cの進入が可能な入庫位置(開口22h)と、入庫位置と異なる位置と、の間を移動する機械式駐車装置1のパレット10は、車両Cが載置される載置面(上面)を備えるパレット本体11と、載置面に載置された車両CのタイヤTの移動を規制するタイヤ止め18と、を有する。タイヤ止めTは、パレット本体11に着脱自在である。【選択図】図9

Description

本発明は、機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置とに関する。
機械式駐車装置は、限られたスペースに複数の車両を駐車するために利用されている。機械式駐車装置は、マンション、オフィスビル、ショッピングセンター等の建物の地下に配置、あるいは、建物に隣接する地上に併設される。
地下に配置される機械式駐車装置の一例として、水平循環方式の駐車装置(以下「水平循環式駐車装置」という。)が知られている。
水平循環式駐車装置は、入出庫部と、昇降路と、格納空間と、パレットと、リフトと、を有してなる。入出庫部は、車両の入庫と出庫とが行われる空間である。昇降路は、入出庫部と格納空間とを接続する、パレットの上下方向の搬送路である。格納空間は、複数の格納階に区画され、格納階ごとに複数の格納部が区画されている地下空間である。格納部は、格納階において、パレットが格納される空間である。パレットは、入出庫部に前進入庫した車両が載置(搭載)される搬送床である。パレットは、リフトの昇降により昇降路を上下に搬送されると共に、地下の格納空間を水平に搬送される。パレットは、平面視で矩形状である。格納空間において、パレットは、パレットの長手方向(パレットに載置された車両の前後方向)に搬送(縦送り)され、パレットの短手方向(パレットに載置された車両の幅方向)に搬送(横送り)される。リフトは、昇降路において、車両が載置されたパレット、または、車両が載置されていないパレット(以下「空パレット」という。)を昇降させる。
車両が載置されたパレットが縦送りされるとき、パレットに載置された車両は、縦送りの開始時に受ける加速度、および、停止時に受ける慣性により、パレット上の停止位置から移動するおそれがある。換言すれば、車両が載置されたパレットが縦送りされるとき、パレットに載置された車両のタイヤの位置は、変わり得る。縦送りの際にタイヤが変位すると、車両は、移動して、パレットから落下し得る。このような問題を解決するため、車両のタイヤの変位を規制するタイヤ止め(車止め)が上面に配置されたパレットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2021-046672号公報
特許文献1に開示されたタイヤ止め(車止め)は、パレット(トレー)の上面に固定された複数の棒状部材で構成される。複数の棒状部材は、例えば、溶接等によりパレットに固定される。複数の棒状部材は、パレットの長手方向の一方側(パレットへ前進入庫する車両の進入方向の前部側)における短手方向の一方側(例えば、車両の右前のタイヤの位置付近)に、所定の間隔で配置される。各棒状部材同士の間は、パレットに載置された車両のタイヤ(右前のタイヤ)が載置される位置(以下「停止位置」という。)を構成する。停止位置の前後に配置される各棒状部材は、車両がパレットに載置されたとき(停止位置にタイヤが載置されたとき)、縦送りによるタイヤの前後方向の移動を規制する。
しかし、パレットの縦送りの際に、車両に対して断続的、突発的に発生する加速度や慣性により、タイヤには、より大きな前後方向への変位を生じさせる力が作用する。加速度や慣性が大きくなると、タイヤが棒状部材(タイヤ止め)を乗り越えて、車両が移動することがある。その結果、車両は、パレットから落下し得る。
ここで、タイヤが棒状部材を乗り越えることを防止するために、棒状部材の高さが高く設定されると、車両の棒状部材の乗り越えは防止される。しかしながら、棒状部材の高さを高くし過ぎると、パレットへの車両の進入は、困難になる。すなわち、タイヤが高さの高い棒状部材を乗り越えるために、運転手は、アクセルペダルを強く踏み込む必要が生じる。アクセルペダルの踏み込み具合によっては、タイヤがタイヤ止めを乗り越えた後、車両は勢いよく移動してパレットを越えて入出庫部の壁に衝突し得る。
本発明は、パレットへの車両の進入を容易にすると共に、車両がパレットから落下することを防止することができる、機械式駐車装置のパレットと、機械式駐車装置と、を提供することを目的とする。
本発明に係る機械式駐車装置のパレットは、車両の進入が可能な入庫位置と、入庫位置と異なる位置と、の間を移動する機械式駐車装置のパレットであって、車両が載置される載置面を備えるパレット本体と、載置面に載置された車両のタイヤの移動を規制するタイヤ止めと、を有してなり、タイヤ止めは、パレット本体に着脱自在である、ことを特徴とする。
本発明によれば、パレットへの車両の進入が容易になると共に、車両がパレットから落下することを防止できる。
本発明に係る機械式駐車装置の実施の形態を示す模式断面図である。 図1の機械式駐車装置が備える格納空間の模式平面図である。 図1の機械式駐車装置が備える入出庫部の模式平面図である。 図1の機械式駐車装置が備えるパレットの平面図である。 図4のパレットが備えるタイヤ止めの模式図であり、(a)は側面図、(b)は斜視図である。 図4のパレットが備える開口に、図5のタイヤ止めが格納された状態を示す、パレットの平面図である。 図6のAA線における断面図である。 図6のBB線における断面図である。 図6のパレットに車両が載置されて、図5のタイヤ止めがタイヤの移動を規制する位置に設置された状態を示す、パレットの平面図である。 図9のDD線における断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る機械式駐車装置のパレットと、機械式駐車装置と、の実施の形態について説明する。
以下に説明する本発明に係る機械式駐車装置(以下「本装置」という。)の実施の形態は、車両を前進入庫させる水平循環式駐車装置を例に、説明する。
なお、以下の説明において、本明細書における前方は車両がパレットへ進入する方向(以下「進入方向」という。)であり、後方は前方の反対方向(進入方向とは反対の方向)である。左方はパレットへ進入する車両の左方向(進入方向に対する左方向)であり、右方はパレットへ進入する車両の右方向(進入方向に対する右方向)である。下方は重力方向(前後左右に対する下方向)であり、上方は重力方向の反対方向(前後左右に対する上方向)である。
●機械式駐車装置●
●機械式駐車装置の構成
図1は、本装置の実施の形態を示す断面模式図である。
同図は、地下の格納空間に複数の車両が格納(駐車)されている状態を模式的に示す。同図は、格納空間が、複数の格納階(本実施の形態においては2階)に区画されていることを示す。また、同図では、後述するパレットの具体的構成の図示は、省略されている。
本装置1は、複数の車両Cを格納する。本装置1は、格納空間SPと、昇降路UDと、パレット10と、入出庫部20と、入出庫口30と、リフト装置40と、搬送装置50と、パレット支持装置60と、タイヤ止めセンサ70(図3参照)と、車両センサ80(図3参照)と、を有してなる。本装置1は、地下の格納空間SPにおいて、パレット10を前後左右方向に搬送することで、車両Cを格納する。
格納空間SPは、複数の車両Cを格納する空間である。格納空間SPは、複数の格納階(本実施の形態では第1格納階B1、第2格納階B2)に区画され、格納階ごとに複数の格納部が区画されている地下空間である。第1格納階B1は、第2格納階B2の上方(地上側)に配置される。第2格納階B2は、第1格納階B1の下方に配置される。すなわち、例えば、第1格納階B1は、地下1階である。第2格納階B2は、地下2階である。
第1格納階B1は、後述する図2に示されるように、複数の格納部B11、B12、・・・B111を備える。すなわち、第1格納階B1は、11箇所の格納部B11-B111を備える。複数の格納部B11-B111それぞれは、後述する図2に示されるように、パレット10(10a,10b・・・,10i,10z)と、パレット10に載置された車両C(図2において不図示)と、を格納する空間である。
第2格納階B2は、第1格納階B1と同様に、複数の格納部(例えば、11箇所の格納部)を備える。
なお、本発明において、格納空間に配置される格納階の数は、「2」に限られない。すなわち、例えば、格納階の数は、「1」でもよく、あるいは、「3」以上でもよい。
また、本発明において、各格納階に配置される格納部の数は、「11」に限定されない。すなわち、例えば、格納部の数は、「10」以下でもよく、あるいは、「12」以上でもよい。
昇降路UDは、入出庫部20と格納空間SPとを接続する、パレット10を上下方向に搬送する搬送路である。昇降路UD内では、リフト装置40が昇降する。
図2は、格納空間SPの平面を模式的に示す模式平面図である。
同図は、格納空間SP内の第1格納階B1の平面図を模式的に示す。ただし、説明の便宜上、車両Cの図示は、省略されている。同図は、第1格納階B1が11箇所の格納部B11-B111を含むことを示す。同図は、11箇所の格納部B1-B111のうちの9箇所の格納部B11-B14,B17-B111にパレット10が格納されていることを示す。すなわち、第1格納階B1には、2箇所のパレット10が格納されていない格納部(格納部B15,B16)が形成されていることを示す。つまり、本装置1は、第1格納階B1に最大9台の車両Cを格納できる。第2格納階B2の格納部の構成は、第1格納階B1の格納部の構成と同様である。
なお、本発明において、格納部に格納される車両の最大数は、「9」に限定されない。
本装置1の構成に関する以下の説明は、図1も参照される。また、以下の説明において、パレット10の平面方向(水平方向)の搬送は、パレット10が第1格納階B1で搬送される場合を例に説明する。また、以下の説明において、個別のパレットを特定して説明するときは個別のパレットに個別の符号(10a-10i,10z)を付して説明し、個別のパレットを特定する必要がないときは単にパレット10と総称して説明する。
パレット10は、車両Cが載置される搬送床である。パレット10(10a-10i,10z)は、搬送装置50を介して、リフト装置40と、格納部B11-B111のいずれかと、に搬送される。パレット10は、昇降路UDにおいて入出庫部20と格納空間SPとの間を上下方向に搬送されて、第1格納階B1において水平に搬送される。パレットは、前後方向に長い平面視矩形状である。パレット10は、本発明に係る「機械式駐車装置のパレット」の例である。パレット10の具体的構成は、後述する。
入出庫部20は、入出庫口30を介して車両Cの入庫と出庫とが行われる空間である。入出庫部20は、例えば、格納空間SPの上方の地上に設置される。入庫時において、車両Cは、入出庫部20に前進入庫する。出庫時において、車両Cは、入出庫部20から前進出庫する。入出庫部20は、プラットホーム21と開口22hとを備える。
プラットホーム21は、入出庫部20の床を構成する。
開口22hは、入出庫部20と昇降路UDとを連通させる平面視矩形状の孔である。開口22hは、プラットホーム21に配置される。パレット10は、開口22hを介して、入出庫部20と昇降路UDとの間を搬送される。開口22hの開口面積は、パレット10の平面積よりも若干広い。入出庫部20において車両Cが入出庫可能な状態のとき、パレット10は、開口22hに配置される。すなわち、パレット10が開口22hに位置しているとき、パレット10は、パレット10への車両Cの進入が可能な入庫位置に位置している。つまり、開口22hの位置は、入庫位置である。パレット10が開口22hに配置されているとき、プラットホーム21の上面(表面)は、パレット10の上面(表面)と略平坦な面を構成する。
なお、本発明において、入出庫部の構成は、車両を前進入庫または前進出庫させる構成に限られない。すなわち、例えば、入出庫部の構成は、車両を後進入庫または後進出庫させる構成でもよい。
入出庫口30は、入出庫部20への車両Cの出入口である。入出庫口30は、開閉式の扉31を備える。
扉31は、入出庫部20の内部と外部との車両Cの往来を抑止する。扉31は、本装置1の利用者や管理者などにより操作盤(不図示)の操作がされたときに開閉する。すなわち、例えば、扉31が開いているとき、車両Cは、入出庫部20の内部と外部とを往来できる。扉31が閉まっているとき、車両Cは、入出庫部20の内部と外部とを往来できない。扉31は、入出庫部20に前進入庫した車両Cの後方における入出庫部20と入出庫口30との境界に配置される。
「利用者」は、例えば、車両Cの運転手や同乗者である。「管理者」は、例えば、本装置1の利用者に対して入出庫を誘導する者、本装置1の管理人、または、保守員である。
リフト装置40は、昇降路UDを昇降することによりパレット10を昇降させて、入出庫部20と、第1格納階B1と、第2格納階B2と、の間でパレット10を搬送(移動)させる。すなわち、リフト装置40は、入出庫部20の開口22h(入庫位置)と、開口22hと異なる位置と、の間でパレット10を搬送させる。パレット10は、搬送装置50を介してリフト装置40に載置される。リフト装置40に載置されるパレット10は、車両Cが載置されたパレット10、または、車両Cが載置されていないパレット10(空パレット)である。リフト装置40は、水平方向におけるパレット10の向きを180度旋回させる旋回部(不図示)を備える。リフト装置40は、本発明における移動装置の例である。
なお、リフト装置は、旋回部を備えなくてもよい。
搬送装置50は、格納空間(第1格納階B1)において、パレット10を水平方向(前後方向、左右方向)に搬送する。搬送装置50は、搬送ローラ51を備える。搬送ローラ51は、パレット10の下面(後述する縦レール12、横レール13)を支持すると共に、駆動部(不図示)の動力により回転して、パレット10を搬送する。搬送装置50は、リフト装置40に載置された第1搬送装置50aと、格納部B11-B111それぞれに載置された第2搬送装置50bと、を備える。第1搬送装置50aは、第1搬送ローラ51aを備える。第2搬送装置50bは、第2搬送ローラ51bを備える。第2搬送装置50bの構成は、第1搬送装置50aの構成と同じである。
第1搬送装置50aは、第1搬送ローラ51aの回転により、リフト装置40に載置されたパレット10を、第2搬送装置50bに搬送する。換言すれば、第1搬送装置50aは、パレット10を第2搬送装置50bに送る。第2搬送装置50bは、第2搬送ローラ51bの回転により、第2搬送装置50bに載置されたパレット10を、他の第2搬送装置50b、あるいは、第1搬送装置50aに搬送する。換言すれば、第2搬送装置50bは、パレット10を、他の第2搬送装置50b、あるいは、第1搬送装置50aに送る。
このように、格納空間SPにおいて、パレット10は、第1搬送ローラ51a,第2搬送ローラ51bにより、前後方向(パレット10の長手方向)や左右方向(パレット10の短手方向)に搬送される。パレット10を前後方向に搬送させる本装置1の動作は「縦送り」であり、パレット10を左右方向に搬送させる本装置の動作は「横送り」である。
なお、第2格納階に配置される搬送装置の構成や機能は、第1格納階に配置される搬送装置の構成や機能と同じである。すなわち、例えば、第1格納空間と同様に、第2格納階において、第2搬送装置は、格納部ごとに配置されている。
パレット支持装置60は、開口22h(入庫位置)に配置されたパレット10を支持する。パレット支持装置60は、パレット10の前端側と後端側それぞれの2点を支持する。すなわち、パレット支持装置60は、4点でパレットを支持する。パレット支持装置60は、プラットホーム21の下面(地下側の面)に配置される。
パレット支持装置60は、駆動装置(不図示)の駆動により、支持位置と退避位置との間を進退可能に移動する。
「支持位置」は、パレット10が支持される位置である。パレット支持装置60が支持位置に位置するとき、パレット支持装置60の一部は、平面視で開口22h内に位置する。すなわち、パレット支持装置60が支持位置に位置するとき、パレット支持装置60は、パレット10を支持可能である。
「退避位置」は、パレット10の支持が解除されて、開口22hにおけるパレット10の通過を許容する位置である。パレット支持装置60が退避位置に位置するとき、パレット支持装置60は、平面視でプラットホーム21に重なる位置となる。すなわち、パレット支持装置60が退避位置に位置するとき、パレット支持装置60は、開口22hに位置しない。
パレット10が開口22hに配置されるとき(パレット10が入庫位置に配置されるとき)、パレット支持装置60は、駆動装置(不図示)の駆動により、退避位置から支持位置に進出する。パレット10が開口22hから搬送されるとき(パレット10が入庫位置とは異なる位置に移動するとき)、パレット支持装置60は、駆動装置(不図示)の駆動により、支持位置から退避位置に退避する。
図3は、入出庫部20の模式平面図である。
同図は、入出庫部20にパレット10が配置されている様子を示す。また、図3は、タイヤ止めセンサ70と車両センサ80それぞれから投光されている光を一点鎖線で示す。
タイヤ止めセンサ70は、後述するタイヤ止め18がパレット10の所定位置に有るか否か(タイヤ止め18が後述する開口17hに格納されているか否か)を検知する。タイヤ止めセンサ70は、例えば、投光器71と受光器72とを備える公知の光電センサである。投光器71は、受光器72に向けて光を投光する。受光器72は、投光器71から投光された光を受光する。投光器71は、開口22h(入庫位置)にパレット10が配置されたとき、所定位置に配置されているタイヤ止め18(後述する開口17hに格納されているタイヤ止め18)に光が投光されるように入出庫部20の壁面に配置される。受光器72は、タイヤ止め18が所定位置に配置されていないとき、投光器71からの光を受光するように入出庫部20の壁面に配置される。受光器72が投光器71からの光を受光しているとき、タイヤ止め18は所定位置に配置されていない。一方、受光器72が投光器71からの光を受光していないとき、タイヤ止め18は所定位置に配置されている。このように、タイヤ止めセンサ70は、受光器72の受光の有無に基づいて、タイヤ止め18がパレット10の所定位置に有るか否かを検知する。タイヤ止めセンサ70は、本発明における「センサ」の例である。
車両センサ80は、車両Cがパレット10上の所定位置に停車しているか否か(タイヤTが停止位置(図3において破線で示された位置)に有るか否か)を検知する。車両センサ80は、例えば、投光器81と受光器82とを備える公知の光電センサである。投光器81は、受光器82に向けて光を投光する。受光器82は、投光器81から投光された光を受光する。投光器81は、開口22h(入庫位置)に配置されたパレット10に車両Cが載置されたとき、停止位置に停止されているタイヤTに光が投光されるように入出庫部20の内部の壁面に配置される。受光器82は、車両Cが所定位置に停車されていないとき、投光器81からの光を受光するように入出庫部20の壁面に配置される。受光器82が投光器81からの光を受光しているとき、車両Cは所定位置に配置されていない。一方、受光器82が投光器81からの光を受光していないとき、車両Cは所定位置に配置されている。このように、車両センサ80は、受光器82の受光の有無に基づいて、車両Cがパレット10の所定位置に停車しているか否かを検知する。車両センサ80は、本発明における「第2センサ」の例である。
ここで、車両Cがパレット10上に停車しているにもかかわらず、車両センサ80が車両Cを検知しないとき、タイヤTは、パレット10上の停止位置に無い。すなわち、タイヤTは、停止位置よりも前方または後方にある。タイヤTが停止位置に無いとき、車両Cの前側または後側の少なくともいずれかの端部がパレットの前側または後側の端部からはみ出し得る。すなわち、タイヤTが停止位置に無いとき、車両Cの停車位置は、適切な位置でない。
なお、タイヤ止めセンサは、入出庫部の内部の壁面ではなく、プラットホーム上またはパレット上に配置されてもよい。また、車両センサは、入出庫部の内部の壁面ではなく、プラットホーム上またはパレット上に配置されてもよい。
●機械式駐車装置のパレット
図4は、パレット10の平面図である。
パレット10に関する以下の説明では、図1,2も参照される。
パレット10は、パレット本体11と、縦レール12と、横レール13と、転向部14と、縦フレーム15と、横フレーム16と、開口17hと、タイヤ止め18(図5参照)と、を備える。
パレット本体11は、上面(載置面)に車両Cが載置される搬送床である。パレット本体11は、例えば、鋼材で構成される板状部材である。パレット本体11の形状は、前後方向に長い平面視矩形状状である。
縦レール12は、パレット本体11の前後方向に延びるように、パレット本体11の下面(裏面)に配置される。縦レール12は、パレット10が縦送りされるとき、搬送ローラ51(第1搬送ローラ51a,第2搬送ローラ51b)に支持される。縦レール12は、例えば、H形鋼で、パレット本体11と同じ鋼材で構成される。縦レール12は、パレット本体11の左右方向に間隔を空けて、パレット本体11の下面に2本配置される。縦レール12は、前後方向の所定箇所において、不連続である。
横レール13は、パレット本体11の左右方向に延びるように、パレット本体11の下面(裏面)に配置される。横レール13は、パレット10が横送りされるとき、搬送ローラ51(第1搬送ローラ51a,第2搬送ローラ51b)に支持される。横レール13は、例えば、H形鋼で、パレット本体11と同じ鋼材で構成される。横レール13は、パレット本体11の前後方向に間隔を空けて、パレット本体11の下面に2本配置される。横レール13は、左右方向の所定箇所において、不連続である。横レール13の不連続箇所は、縦レール12の不連続箇所との交差部(パレット本体11の下面において、縦レール12と横レール13とが連続すれば交差する位置)である。縦レール12の不連続箇所と、横レール13の不連続箇所とには、転向部14が配置される。
転向部14は、パレット10の搬送方向を転向して、縦送りと横送りとを切り換える。転向部14は、交差部に配置される。転向部14の数は、例えば、「4」である。転向部14は、転向レール(不図示)を備える。
転向レールは、転向部14の下面に配置される。転向レールは、鉛直方向(図4における紙面奥手前方向)を回転軸として回転する。すなわち、転向レールは、回転することにより、前後方向を向いた状態と、左右方向を向いた状態と、に切り換えられる。つまり、転向レールは、前後方向を向いた状態で縦レール12の不連続な部分に繋がるように位置し、左右方向を向いた状態で横レール13の不連続な部分に繋がるように位置する。換言すれば、転向レールが前後方向を向いた状態のとき、パレット10は縦送りされ、転向レールが左右方向を向いた状態のとき、パレット10は横送りされる。
縦フレーム15は、前後方向に延びるように、パレット本体11の左右方向の両側辺の下面に配置される。縦フレーム15には、横レール13の端部が配置される(固定される)。縦フレーム15は、例えば、角形鋼管で、パレット本体11と同じ鋼材で構成される。
横フレーム16は、左右方向に延びるように、パレット本体11の前後方向の両側辺の下面に配置される。横フレーム16は、縦フレーム15と共に、パレット10の強度を補強する。横フレーム16には、縦レール12の端部が配置される(固定される)。横フレーム16は、例えば、角形鋼管で、パレット本体11と同じ鋼材で構成される。
開口17hは、車両Cが載置面(パレット本体11)に載置されていないとき(車両Cがパレット本体11から移動したとき)に、タイヤ止め18(図3参照)を格納するための孔である。開口17hは、パレット本体11の前後方向を長手方向とする、パレット本体11に形成された貫通孔である。開口17hは、投光器71(タイヤ止めセンサ70)からの光が載置面に載置された車両Cに遮られない位置に配置される。すなわち、例えば、開口17hは、パレット本体11における、載置面に載置された車両Cの右前のタイヤTの停止位置よりも前方に配置される。
「進入方向」は、パレット10の短手方向と交差する方向(短手方向と直交する方向に限定されない)を意味し、パレット10の短手方向と交差する任意の方向を意味するように、広義に解釈される。すなわち、パレット10の短手方向と直交する方向は、パレット10の短手方向と直交する方向以外の方向と共に、いずれも「進入方向」である。つまり、「パレット10に対して車両Cが若干斜めに進入する」場合であっても、進入方向は、パレット10の長手方向に沿う方向である。
図5は、タイヤ止め18の模式図であり、(a)は側面図、(b)は斜視図である。
図6は、パレット10の開口17hにタイヤ止め18が格納された状態を示す、パレット10の平面図である。
図7は、図6のAA線における断面図である。
図8は、図6のBB線における断面図である。
図9は、図6のパレット10に車両Cが載置されて、タイヤ止め18がタイヤTの移動を規制する位置に設置された状態を示す、パレット10平面図である。
図10は、図9のDD線における断面図である。
図7では、説明の便宜上,横フレーム16の図示は省略され、図8,図10では、説明の便宜上,縦フレーム15の図示は省略されている。図9,図10では、車両Cは2点鎖線で示されている。
タイヤ止め18は、載置面(パレット本体11)に載置された車両CのタイヤTの移動を規制する。タイヤ止め18は、パレット本体11に着脱自在な手動式のタイヤ止めである。タイヤ止め18は、車両Cが載置面に載置されているとき、パレット本体11における、タイヤTの移動を規制する位置に設置され(図9参照)、車両Cが載置面に載置されていないとき(車両Cがパレット本体11から移動したとき)、タイヤTの移動を規制する位置から取り除かれる。パレット10から取り除かれたタイヤ止め18は、一部がパレット本体11の上面より突出した状態で開口17hに格納される。タイヤ止め18は、例えば、ポリプロピレン等の樹脂製である。タイヤ止め18は、一対のタイヤ止め18,18として構成される。すなわち、例えば、一対のタイヤ止め18,18は、タイヤTが前方へ移動するのを規制する移動規制部材、タイヤTが後方へ移動するのを規制する移動規制部材、として構成される。
タイヤ止め18の形状は、底面181と、移動規制面182と、背面183と、を有する三角柱形状であり、持手部184を備える。
底面181は、タイヤ止め18がパレット本体11に設置されるときにパレット本体11と当接する面である。底面181には、磁石(不図示)が取り付けられる。すなわち、例えば、タイヤ止め18は、パレット本体11に設置されたとき、磁石の磁力により、パレット本体11に固定される。
移動規制面182は、タイヤ止め18がパレット本体11に設置されたときに、底面181(パレット本体11)より斜め上方に延びる(パレット本体11に対して傾斜する)面であり、タイヤTの外周面(車両Cの走行時に路面と接触する面)に当接、あるいは、近接した位置にタイヤTの外周面に対向するように配置される。移動規制面182にタイヤTが当接することで、タイヤTの前後方向への移動は、規制される。換言すれば、底面181と移動規制面182とによる、パレット本体11(載置面)とタイヤTの外周面とに対する楔止め効果により、タイヤTの前後方向への移動は、規制される。移動規制面182は、タイヤ止め18が背面183を上方に向けた状態で開口17hに格納されたとき、開口17hの開口端に当接する。これにより、タイヤ止め18は、一部がパレット本体11の上面より突出した状態で開口17hに格納される。その結果、パレット本体11の上面より突出したタイヤ止め18の部分は、投光器71からの光を遮る。このとき、タイヤ止めセンサ70は、開口17hに格納されているタイヤ止め18を検知する。
背面183は、タイヤ止め18がパレット本体11に設置されたときに、底面181(パレット本体11)より上方に延びる面である。背面183は、底面181と移動規制面182それぞれに隣接する。タイヤ止め18がパレット本体11に載置されたときの底面181から延びる背面183の高さ(以下単に「背面183」の高さという。)は、パレット10の縦送りの際に、車両Cに対して断続的、突発的に発生する加速度や慣性によっても、タイヤTがタイヤ止め18を乗り越えることのない高さである。すなわち、タイヤ止め18のパレット10の上面からの高さ(背面183の高さ(長さ))は、従来の固定式のタイヤ止めにおけるパレットの上面からの高さ(長さ)よりも高い(長い)。
また、背面183の高さ(長さ)は、図7に示されるように、開口17hの左右方向の幅(長さ)よりも大きい(長い)。これにより、タイヤ止め18が開口17hに格納されたとき、移動規制面182が開口17hの開口端に当接するので、タイヤ止め18は、開口17hから下方へ落ちない。
持手部184は、利用者がタイヤ止め18を移動させるときに利用者に把持される持手である。持手部184は、タイヤ止め18を開口17hから取り出すとき、パレット10に設置されたタイヤ止め18を開口17hに格納するときなどに、利用者に把持される。持手部184は、背面183に配置される。タイヤ止め18が開口17hに格納されたとき、持手部184は、背面183の上部に位置する。
●機械式駐車装置の動作
次に、本装置1の動作について、図1-3,6,9-10を参照して、本装置1に駐車する車両Cの動作と共に説明する。本装置1の動作は、入庫動作と出庫動作とを含む。
●入庫動作
先ず、車両Cが入出庫口30の扉31の手前に停車された後に、利用者または管理者により操作盤が操作されると、扉31は、開く。このとき、パレット10z(空パレット10)は、入出庫部20の開口22h(入庫位置)に配置されて、パレット支持装置60に支持されている。タイヤ止め18は、開口17hに格納されている。このとき、パレット本体11の上面より突出したタイヤ止め18の部分が投光器71(タイヤ止めセンサ70)から投光された光を遮っているため、タイヤ止めセンサ70は、開口17hに格納されているタイヤ止め18を検知する。また、受光器82が投光器81からの光を受光することにより、車両センサ80は、パレット10zの上面の車両Cを検知しない。
なお、パレットが入出庫部の開口に配置されていないとき、扉は開かない。パレットが入出庫部の開口に配置されていないとき、本装置は、空パレットを格納部から入出庫部の開口まで搬送する。
次いで、車両Cが入出庫口30から入出庫部20に進入する。このとき、本装置1は、スピーカ(不図示)からの音声案内や、表示盤(不図示)への表示などにより、例えば、車両Cの運転手に「前進」「後退」「停止」などの案内をする。例えば、図3において、車両Cは、紙面下側から上側に向けて進入する。車両Cが入出庫口30から入出庫部20に進入し、パレット10zの所定位置に到達したとき、右前のタイヤTは、停止位置に到達する。このとき、右前のタイヤTが投光器81(車両センサ80)から投光された光を遮っているため、車両センサ80は、パレット10の上面(所定位置)に停車しているか車両Cを検知する。
利用者は、車両Cをパレット10zの所定位置に停車させると、車両Cから降車して、タイヤ止め18を開口17hから取り出して(抜き出して)、右前のタイヤTの前後(パレット本体11の載置面)に設置する。このとき、タイヤ止め18は、右前のタイヤTの外周面に移動規制面182が当接するように、同タイヤTの前後に設置される。また、タイヤ止め18は、磁石の磁力により、利用者に設置された位置に固定される。さらに、タイヤ止め18が開口17hから取り出されることにより、投光器71からの光は受光器72に受光される。その結果、タイヤ止めセンサ70は、タイヤ止め18を検知しない。その後、利用者は、本装置1の外に退出する。
利用者は、本装置1の外に退出した後、操作盤の操作をして、扉31を閉める。
リフト装置40は、タイヤ止めセンサ70と車両センサ80それぞれの後述する一連の検知結果に基づいて、開口22h(入庫位置)から格納空間SP内の所定位置(本実施の形態では、第1格納階B1)へパレット10zの搬送を開始する。
ここで、入庫時において、扉31およびリフト装置40の動作は、タイヤ止めセンサ70と車両センサ80それぞれの検知結果に基づいて、制御される。すなわち、例えば、タイヤ止めセンサ70がタイヤ止め18を検知しているとき、または、車両センサ80がタイヤTを検知していないとき、扉31は操作盤が操作されても閉まらず、リフト装置40はパレット10zを搬送不可能である(パレット10zを搬送させない)。また、タイヤ止めセンサ70がタイヤ止め18を検知しているとき、かつ、車両センサ80がタイヤTを検知しているとき、扉31は操作盤が操作されても閉まらず、リフト装置40はパレット10zを搬送不可能である。一方、タイヤ止めセンサ70がタイヤ止め18を検知しておらず、かつ、車両センサ80がタイヤTを検知しているとき、扉31は操作盤の操作により閉まり、リフト装置40はパレット10zを搬送可能である(パレット10zを搬送させる)。
リフト装置40は、扉31が閉まった後、タイヤ止めセンサ70と車両センサ80それぞれの検知結果に基づいて、昇降路UDにおいて、車両Cが載置されたパレット10zを降下させる。
次いで、リフト装置40は、開口22h(入庫位置)から格納空間SP内の所定位置(本実施の形態では、第1格納階B1)へ、パレット10zを搬送させる。リフト装置40は、扉31が閉まった後、昇降路UDにおいて、車両Cが載置されたパレット10zを降下させる。
リフト装置40は、パレット10zを第1格納階B1に停止させる。第1格納階B1に停止したパレット10zは、第1搬送ローラ51aの回転により縦送りまたは横送りされて、第1搬送装置50aから、第1格納階B1の隣接する第2搬送装置50bに搬送される。
第2搬送装置50bに搬送されたパレット10zは、第2搬送ローラ51bの回転により、隣接する他の第2搬送装置50bに縦送りまたは横送りされて、他のパレット10a-10iが載置されていない任意の格納部(例えば、図2における格納部B16)に搬送される。パレット10zが任意の格納部に搬送されるとき、第2搬送装置50bに載置されている他のパレット10a-10iは、適宜縦送りや横送りされる。すなわち、本装置1は、パレット10zや、第2搬送装置50bに載置されている他のパレット10a-10iを、パズルのように移動させることにより、パレット10zを任意の格納部に格納する。
パレット10zが第2搬送装置50bにより縦送りされるとき、パレット10zに載置された車両Cや、他のパレット10a-10iに載置された他の車両CのタイヤTの前後方向への移動は、タイヤT(右前のタイヤT)の前後に設置されたタイヤ止め18により、規制される。このとき、前述のとおり、タイヤ止め18は磁力によりパレット本体11に固定されている。そのため、縦送りにより車両Cがパレット10zに対して前後方向に移動しようとしても、タイヤ止め18はパレット本体11から外れず、タイヤTの変位はタイヤ止め18により規制される。
●出庫動作
次いで、本装置1の出庫動作について説明する。出庫動作は、入庫動作の略反対の動作である。
先ず、パレット10zに載置された車両Cの利用者または管理者が、車両Cを呼び出すために操作盤(不図示)を操作すると、本装置1は、パレット10zに載置された車両Cを呼び出す。
このとき、入出庫部20の開口22h(入庫位置)には、空パレット10(パレット10a-10i)が配置されていて、リフト装置40は、空パレット10を格納空間SP(例えば、第1格納階B1)まで降下させる。
ここで、出庫時において、リフト装置40の動作は、タイヤ止めセンサ70と車両センサ80それぞれの検知結果に基づいて、制御される。すなわち、例えば、タイヤ止めセンサ70がタイヤ止め18を検知しているとき、かつ、車両センサ80がタイヤTを検知していないとき、リフト装置40は空パレット10を搬送可能である。空パレット10は、格納空間SPにおいて、搬送装置50により、他のパレット10が格納されていない格納部B11-B15,B17-B111のいずれかに格納される。空パレット10が格納部B11-B15,B17-B111のいずれかに格納されるまでの動作は、パレット10zが任意の格納部に格納されるまでの動作と共通する。
パレット10zは、格納部B16に載置された第2搬送装置50bの第2搬送ローラ51bの回転により縦送りや横送りされて、昇降路UDにおけるリフト装置40に載置された第1搬送装置50aまで搬送される。このとき、他のパレット10a-10iは、適宜縦送りや横送りされる。
パレット10zが第2搬送装置50bにより縦送りされるとき、パレット10zに載置された車両C(タイヤT)の前後方向への移動は、入庫動作と同様に、タイヤ止め18により規制される。すなわち、例えば、タイヤ止め18は磁力によりパレット本体11に固定されている。そのため、縦送りにより車両Cがパレット10zに対して前後方向に移動しようとしても、タイヤ止め18はパレット本体11から外れず、タイヤTの変位はタイヤ止め18により規制される。
第1搬送装置50aにパレット10zが載置された後、リフト装置40は、昇降路UDにおいて、パレット10zを開口22h(入庫位置)まで上昇させる。上昇後、パレット10zは、旋回部(不図示)の回転により180度旋回される。その結果、車両Cの前部側は、扉31に対向して配置される。パレット10zは、入出庫部20の開口22h(入庫位置)に配置されて、パレット支持装置60に支持される。
次いで、扉31が開き、利用者は、右前のタイヤTの前後に設置されたタイヤ止め18を、パレット本体11の上面から取り外し、タイヤ止め18を開口17hに格納する。
次いで、利用者は、車両Cに乗車して入出庫部20(本装置1)から前進出庫する。車両Cが出庫された後、利用者または管理者による操作盤の操作により、扉31は、閉まる。
●まとめ●
以上説明した実施の形態によれば、パレット10は、パレット本体11に着脱自在の手動式のタイヤ止め18を備える。入出庫部20における開口22h(入庫位置)に配置されたパレット10に車両Cが進入するとき、タイヤ止め18は、パレット本体11の上面から取り除かれている。このため、車両Cは、パレット10への進入時に、タイヤ止め18がないフラットなパレット本体11の上面を走行できる。そのため、従来の固定式のタイヤ止めが配置されたパレットのように、パレット10上の所定位置に車両Cを停車させるとき、車両Cは、タイヤ止めを乗り越えなくてよい。その結果、パレット10への車両の進入は、容易になる。
また、以上説明した実施の形態によれば、パレット10は、タイヤ止め18を格納する開口17hを備える。パレット本体11の上面から取り除かれたタイヤ止め18は、開口17hに格納できる。このため、空パレット10の搬送時に、タイヤ止め18は、開口17hに格納されるので、パレット10から落下しにくい。
さらに、以上説明した実施の形態によれば、開口17hは、パレット本体11における、載置面に載置された車両CのタイヤTの停止位置よりも、車両Cの前方に配置される。このため、パレット10に車両Cが進入するとき、開口17hに格納されたタイヤ止め18は、邪魔にならない。
また、以上説明した実施の形態によれば、タイヤ止め18はパレット本体11に着脱自在である。そのため、前述のとおり、パレット10上の所定位置に車両Cを停車させるとき、車両Cは、タイヤ止めを乗り越えなくてよい。その結果、タイヤ止め18がパレット本体11に設置されたときの底面181から延びる背面183の高さ(タイヤ止め18のパレット本体11からの高さ、以下単に「タイヤ止め18の高さ」という。)は、自由に設定可能である。すなわち、例えば、タイヤ止め18の高さは、従来の固定式のタイヤ止めにおけるパレット上面からの高さよりも高く設定可能である。このため、パレット10が縦送りの際に、車両Cに対して断続的、突発的に発生する加速度や慣性によっても、タイヤTは、タイヤ止め18を乗り越えない。その結果、パレットからの車両Cの落下は、防止される。
また、以上説明した実施の形態によれば、本装置1は、タイヤ止めセンサ70を備える。リフト装置40は、入庫時において、タイヤ止めセンサ70がタイヤ止め18を検知しているとき、パレット10zを搬送不可能である。これにより、利用者は、タイヤTに対してタイヤ止め18が設置されていないことが分かる。このため、タイヤ止め18は、タイヤTに対して、利用者により確実に設置される。その結果、パレット10zが格納空間SPにおいて縦送りされるとき、パレット10zに載置された車両CのタイヤTの前後方向への移動は、タイヤT(右前のタイヤT)の前後に設置されたタイヤ止め18により、規制される。
さらに、以上説明した実施の形態によれば、本装置1は、車両センサ80を備える。リフト装置40は、入庫時において、タイヤ止めセンサ70がタイヤ止め18を検知しておらず、かつ、車両センサ80がタイヤTを検知しているとき、パレット10zを搬送可能である。これにより、利用者は、車両Cの停車位置に問題がないことが分かる。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、リフト装置40は、入庫時において、タイヤ止めセンサ70がタイヤ止め18を検知しているとき、かつ、車両センサ80がタイヤTを検知しているとき、パレット10zを搬送不可能である。すなわち、タイヤ止めセンサ70がタイヤ止め18を検知しているときは、車両センサ80がタイヤTを検知しているときであっても、パレット10zを搬送不可能である。これにより、利用者は、タイヤTに対してタイヤ止め18が設置されていないことが分かる。このため、タイヤ止め18は、タイヤTに対して、利用者により確実に設置される。その結果、パレット10zが格納空間SPにおいて縦送りされるとき、パレット10zに載置された車両CのタイヤTの前後方向への移動は、タイヤT(右前のタイヤT)の前後に設置されたタイヤ止め18により、規制される。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、リフト装置40は、出庫時において、タイヤ止めセンサ70がタイヤ止め18を検知しているとき、かつ、車両センサ80がタイヤTを検知していないとき、リフト装置40は空パレット10を搬送可能である。このため、空パレット10は、タイヤ止め18が開口17hに確実に格納された状態で搬送される。すなわち、空パレット10は、タイヤ止め18がパレット10上に放置された状態で搬送されない。
なお、本装置1の構成は、出庫時において、利用者が操作盤を操作して扉31を閉めようとしても、タイヤ止めが開口に格納されていなければ、扉が閉まらない構成としてもよい。この場合、本装置1は、旋回部の旋回により180度旋回したパレットにおける開口にタイヤ止めが格納されているか否かを検知する第3センサを備える。第3センサの構成および機能は、本実施の形態におけるタイヤ止めセンサ70の構成および機能と同じである。すなわち、例えば、第3センサは、タイヤ止めがパレットの所定位置に有るか否か(開口に格納されているか否か)を検知する。第3センサは、投光器と受光器とを備える公知の光電センサである。この構成によれば、利用者は、タイヤ止めが開口に格納されていないことに気付く。
また、本装置1は、出庫時において、タイヤ止めが開口に格納されていないことを報知する報知器を、さらに備えてもよい。すなわち、例えば、報知器は、出庫時において、第3センサがタイヤ止めを検知していないとき、報知してもよい。なお、報知器が報知するタイミングは、第3センサがタイヤ止めを検知していないとき、利用者が操作盤を操作して扉を閉めようとした場合に報知してもよい。報知手段は、例えば、スピーカや赤色灯である。この構成によれば、利用者は、タイヤ止めが開口に格納されていないことに気付く。そのため、タイヤ止めがパレット上に放置されたまま利用者に立ち去られることが無くなる。
さらに、本装置1は、車両の前側、後側、左側、右側、の少なくともいずれかの端部がパレットからはみ出していること(車両がパレットの所定箇所に無いこと)を知らせる車両はみ出しセンサを、さらに備えてもよい。車両はみだしセンサは、パレットからの車両のはみ出しを検知することにより、スピーカからの音声案内や、表示盤への表示などにより、車両の運転手に案内する。車両の運転手への案内は、例えば、再入庫の案内や、入庫しようとしている車両は規格外で入庫できないことを知らせる案内である。そのため、利用者は、車両のパレットからのはみ出しに起因する、車両の搬送中における本装置の機材等への接触のリスクを避けることができると共に、自身の車両が本装置に入庫可能な車両であるかを知ることができる。
さらにまた、本装置1は、タイヤに対してタイヤ止めが設置されていることを検知するタイヤ設置センサを、さらに備えてもよい。この場合、例えば、入庫時において、タイヤ止めセンサがタイヤ止めを検知しておらず、かつ、車両センサがタイヤを検知しているときであって、さらに、タイヤ設置センサがタイヤに対してタイヤ止めが設置されていることを検知しているとき、リフト装置は、パレットを搬送可能である。この構成によれば、タイヤ止めが、開口より取り出されても、タイヤに対して設置されないことを防止できる。その結果、タイヤ止めは、タイヤに対して、利用者により確実に設置される。
さらにまた、タイヤ止めセンサは、投光機能と受光機能とを備えた1つの投受光器で構成されてもよい。同様に、車両センサは、投光機能と受光機能とを備えた1つの投受光器で構成されてもよい。
さらにまた、タイヤ止めセンサは、パレットに取り付けられてもよい。この場合、タイヤ止めセンサは、開口にタイヤ止めが格納されたこと(開口にタイヤ止め(移動規制面)が接触したこと)を検知するセンサとすればよい。
さらにまた、本装置1は、タイヤ止めセンサを備えなくてもよい。同様に、本装置1は車両センサを備えなくてもよい。
さらにまた、タイヤ止めの形状は、三角柱形状に限定されない。すなわち、例えば、移動規制面を構成する傾斜面の形状は、タイヤの外周面に対応する凹状の曲面でもよい。また、タイヤ止めは、鉄やゴムなど樹脂以外の素材で構成されてもよい。
さらにまた、タイヤ止めを構成する一対のタイヤ止め同士は、紐やチェーンなどの接続部により、接続された構成としてもよい。
さらにまた、パレットに開口が配置される位置は、パレット本体の右前部に限られない。すなわち、例えば、開口が配置される位置は、パレット本体の左前部、または、右前部と左前部の両方に配置されてもよい。この場合、タイヤ止めは、パレット本体の左前部、または、右前部と左前部の両方に格納される。このとき、タイヤ止めは、左前のタイヤ、または、左前のタイヤと右前のタイヤそれぞれのタイヤに対して設置されるようにすればよい。
さらにまた、パレットの開口(開口17h)の開口方向は、左右方向を長手方向とする開口でもよい。この場合、例えば、パレットへの車両の進入時に、停止位置よりも前方に進んだタイヤが開口に格納されたタイヤ止めに接触することで、運転手は、停止位置を越えていることに気付く。
1 機械式駐車装置
10 パレット
11 パレット本体
12 縦レール
13 横レール
14 転向部
15 縦フレーム枠
16 横フレーム枠
17h 開口
18 タイヤ止め
20 入出庫部
21 プラットホーム
22h 開口
30 入出庫口
31 扉
40 リフト装置(移動装置)
50 搬送装置
50a 第1搬送装置
50b 第2搬送装置
51 搬送ローラ
51a 第1搬送ローラ
51b 第2搬送ローラ
60 パレット支持装置
70 タイヤ止めセンサ(センサ)
71 投光器
72 受光器
80 車両センサ(第2センサ)
81 投光器
82 受光器
SP 格納空間
B1 第1格納階
B2 第2格納階
UD 昇降路
C 車両
T タイヤ

Claims (11)

  1. 車両の進入が可能な入庫位置と、前記入庫位置と異なる位置と、の間を移動する機械式駐車装置のパレットであって、
    前記車両が載置される載置面を備えるパレット本体と、
    前記載置面に載置された前記車両のタイヤの移動を規制するタイヤ止めと、
    を有してなり、
    前記タイヤ止めは、前記パレット本体に着脱自在である、
    ことを特徴とする機械式駐車装置のパレット。
  2. 前記パレット本体は、
    前記車両が前記載置面に載置されていないときに前記タイヤ止めが格納される開口、
    を備える、
    請求項1記載の機械式駐車装置のパレット。
  3. 前記開口は、前記載置面上における、前記載置面に載置された前記車両のタイヤの停止位置よりも、前記車両が前記パレット本体に進入する進入方向の前方の位置に配置される、
    請求項2記載の機械式駐車装置のパレット。
  4. 車両が載置されるパレット、
    を有してなり、
    前記パレットは、
    前記車両が載置される載置面を備えるパレット本体と、
    前記載置面に載置された前記車両のタイヤの移動を規制するタイヤ止めと、
    を備え、
    前記タイヤ止めは、前記パレット本体に着脱自在である、
    ことを特徴とする機械式駐車装置。
  5. 前記パレット本体は、
    前記車両が前記載置面に載置されていないときに前記タイヤ止めが格納される開口、
    を備え、
    前記開口に前記タイヤ止めが格納されているか否かを検知するセンサ、
    を有してなる、
    請求項4記載の機械式駐車装置。
  6. 前記パレットを、前記車両の進入が可能な入庫位置と、前記入庫位置と異なる位置と、の間を移動させる移動装置、
    を有してなり、
    前記移動装置は、前記センサが前記タイヤ止めを検知しているとき、前記パレットを移動させない、
    請求項5記載の機械式駐車装置。
  7. 前記車両が前記載置面の所定位置に停車しているか否かを検知する第2センサ、
    を有してなり、
    前記移動装置は、
    前記センサが前記タイヤ止めを検知していて、かつ、前記第2センサが前記車両の前記所定位置での停車を検知しているとき、
    前記パレットを移動させない、
    請求項6記載の機械式駐車装置。
  8. 前記開口に前記タイヤ止めが格納されているか否かを検知する第3センサ、
    を有してなり、
    前記移動装置は、
    前記パレットを水平方向に180度旋回させる旋回部、
    を備え、
    前記第3センサは、前記旋回部により旋回された前記パレットにおける、前記開口に前記タイヤ止めが格納されているか否かを検知する、
    請求項6記載の機械式駐車装置。
  9. 前記タイヤ止めが前記開口に格納されていないことを報知する報知器、
    を有してなり、
    前記報知器は、
    前記第3センサが前記タイヤ止めを検知していないとき、報知する、
    請求項8記載の機械式駐車装置。
  10. 前記移動装置は、
    前記センサが前記タイヤ止めを検知しておらず、かつ、前記第2センサが前記車両の前記所定位置での停車を検知しているとき、
    前記パレットを移動させる、
    請求項7記載の機械式駐車装置。
  11. 前記移動装置は、
    前記センサが前記タイヤ止めを検知していて、かつ、前記第2センサが前記車両の前記所定位置での停車を検知していないとき、
    前記パレットを移動させる、
    請求項7記載の機械式駐車装置。
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