JP2023018561A - 垂直搬送装置 - Google Patents

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Tetsuya Shimbashi
伸彦 石坂
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Abstract

【課題】主に、垂直搬送装置の設備構成を全体的に簡略化する。【解決手段】搬送物を積載して床面4を走行する無人搬送車11と、搬送物を収容して昇降するキャレッジ12と、キャレッジ12の昇降を案内する案内フレーム13とを備えた垂直搬送装置1に関する。キャレッジ12は、案内フレーム13を設置した設置床面14に対して直接接地される。設置床面14には、直接接地されたキャレッジ12への無人搬送車11の乗降を補助する乗降補助手段15が設けられる。乗降補助手段15は、設置床面14における、少なくとも案内フレーム13内のキャレッジ12が接地する部分に形成された、キャレッジ12の底面16の厚みt相当分の深さDを有する凹所17、または、案内フレーム13の入口部に設置された、キャレッジ12の底面16の高さまで登る傾斜したスロープの少なくとも一方とされる。【選択図】図1B

Description

この発明は、垂直搬送装置に関する。
例えば、工場や物流倉庫などの倉庫では、物品を上下方向に移動したり搬送したりするのに、垂直搬送装置が使われている。このような垂直搬送装置は、物品を収容して昇降する箱枠状のキャレッジと、キャレッジの昇降を案内する案内フレームとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-290804号公報
上記特許文献1に記載された垂直搬送装置では、各階の物品を、コンベヤを用いてキャレッジまで(水平)移動する構成にしていた。そのため、各階に、案内フレームへ向けて延びるコンベヤが必要になると共に、垂直搬送装置には、コンベヤとキャレッジとの間で物品の受け渡し(移載)を行う移載装置を設ける必要がある。よって、全体として垂直搬送装置やその周辺設備が大掛かりになっていた。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものである。
上記課題に対して、本発明は、搬送物を積載して床面を走行する無人搬送車と、前記搬送物を収容して昇降するキャレッジと、該キャレッジの昇降を案内する案内フレームとを備え、前記キャレッジは、前記案内フレームを設置した設置床面に対して直接接地されるようになっており、前記設置床面には、直接接地された前記キャレッジへの前記無人搬送車の乗降を補助する乗降補助手段が設けられ、該乗降補助手段は、前記設置床面における、少なくとも前記案内フレーム内の前記キャレッジが接地する部分に形成された、前記キャレッジの底面の厚み相当分の深さを有する凹所、または、前記案内フレームの入口部に設置された、前記キャレッジの前記底面の高さまで登る傾斜したスロープの少なくとも一方である垂直搬送装置を特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、垂直搬送装置の設備構成を全体的に簡略化することができる。
本実施の形態にかかる垂直搬送装置の全体側面図である。 図1Aの垂直搬送装置の下部に設けられた凹所を示す部分拡大側面図である。 図1Aの垂直搬送装置の下部に設けられたスロープを示す部分拡大側面図である。 図1の垂直搬送装置の全体正面図である。 キャレッジの拡大側面図である。 図3Aのキャレッジの正面図である。 図3Aのキャレッジの平面図である。 (a)はスロープの平面図、(b)はスロープの側面図である。 昇降駆動機構、昇降索およびカウンターウェイトを示す、図1Aの案内フレームの上部周辺の部分拡大図である。 案内フレームに対するカウンターウェイトおよびオーバーラン検知センサの設置状態を示す、図3Cの部分拡大平面図である。 オーバーラン検知センサの作動状態を示す案内フレームの上部周辺の部分拡大側面図である。このうち、(a)は作動前、(b)は作動後である。 垂直搬送装置の制御系統図である。 昇降駆動機構および位置センサの部分拡大図である。このうち、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 床面からキャレッジへ無人搬送車が乗り込む前の状態を示す側面図である。 床面からキャレッジへ無人搬送車が乗り込んでいる途中に生じるキャレッジの下方変位の状態を示す側面図である。 キャレッジから床面へ無人搬送車が降りる前の状態を示す側面図である。 キャレッジから床面へ無人搬送車が降りている途中に生じるキャレッジの上方変位の状態を示す側面図である。 無人搬送車の下部の側面図である。このうち、(a)は駆動輪と前後の自在輪の位置関係、(b)は水平姿勢、(c)は前上がりの姿勢を示す図である。 無人搬送車の底面図である。 スロープに対するくぼみの設け方の説明図である。このうち、(a)はくぼみの最短の終了位置の求め方、(b)はくぼみの深さの求め方である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1~図11は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
図1A(図2)に示すように、工場や倉庫などの建屋に垂直搬送装置1を設置する。垂直搬送装置1は、物品(搬送物2)を上下方向3に移動したり搬送したりする装置である。上下方向3は、工場や倉庫などのほぼ水平な床面4を基準として、床面4と面直な方向である。垂直搬送装置1は、各階の床面4の間に亘るように上下に長く設けられる。ただし、垂直搬送装置1を設けることができる施設は、工場や倉庫などに限るものではない。また、建屋は、二階以上であれば何階でも良い。
(1)この実施例の垂直搬送装置1は、搬送物2を積載して床面4を走行(自走)する無人搬送車11と、搬送物2を収容して昇降(上下移動)するキャレッジ12と、キャレッジ12の昇降を案内する案内フレーム13とを備える。キャレッジ12は、案内フレーム13を設置した設置床面14に対して直接接地(着床)されるようになっている。そして、図1B、図1Cに示すように、設置床面14には、直接接地されたキャレッジ12への無人搬送車11の乗降を補助する乗降補助手段15が設けられる。乗降補助手段15は、設置床面14における、少なくとも案内フレーム13内のキャレッジ12が接地する部分に形成された、キャレッジ12の底面16の厚みt相当分の深さDを有する凹所17とされる(図1B)。または、乗降補助手段15は、案内フレーム13の入口部18に設置された、キャレッジ12の底面16の高さまで登る傾斜したスロープ19とされる(図1C)。凹所17とスロープ19は、少なくとも一方が設けられる。
ここで、垂直搬送装置1は、物品(搬送物2)を上下方向3へ移動させる昇降装置、および、昇降装置と各階との間で物品を移載する移載装置を有する。
搬送物2は、無人搬送車11で搬送できて、キャレッジ12に乗せることができる物品であれば、どのようなものでも良い。搬送物2は、例えば、ラック2aに載せた状態で、ラック2aごと無人搬送車11によって搬送される。
床面4は、工場や倉庫の各階に設けられる床のことであり、ほぼ水平な面とされる。床面4は、少なくとも、無人搬送車11が走行する部分(走行範囲)を、可能な限り平らな状態にするのが好ましい。
無人搬送車11は、例えば、指定された経路に沿って、障害物を避けながら床面4を自律的に走行する走行体(AGV)である。無人搬送車11は、例えば、搬送物2を載せたラック2aの下へ入り込んで、ラック2aごと搬送物2を移動する。無人搬送車11は、各階の床面4を走行する水平移動装置として使われると共に、昇降装置への移載装置としても機能する。
無人搬送車11は、搬送物2と共にキャレッジ12に乗って昇降し、別の階へ移動するようにしても良い。また、無人搬送車11は、搬送物2のみをキャレッジ12に乗せてキャレッジ12から降りると共に、その階に運ばれた搬送物2をキャレッジ12内へ引き取りに行ったりすることで、その階のみを移動するようにしても良い。
キャレッジ12は、図3A~図3Cに示すように、ほぼ直方体状をした荷室であり、無人搬送車11や搬送物2を内部に収容して上下方向3に移動する。キャレッジ12は、無人搬送車11および搬送物2を収容可能な大きさを有する箱状体または箱枠などとされる。キャレッジ12は、案内フレーム13と共に垂直搬送装置1の昇降装置を構成する。
キャレッジ12は、少なくとも、平面視ほぼ矩形状のコーナー部の位置に設置された4本の柱12aと、4本の柱12aのほぼ上端間を前後に連結する上側の横梁12b、および、4本の柱12aのほぼ下端間を前後に連結する下側の横梁12b,12cを有する左右の横枠を有している。左右の横枠は、キャレッジ12の左右の側面を形成する。なお、案内フレーム13の入口部18に向かって、手前側と奥側を前後とし、その両側を左右としている。
この左右の横枠は、以下のような、正面視ほぼ門型をした固定フレームによって上側が一体に連結される。また、左右の横枠は、底面16によって下側が一体に連結される。
門型の固定フレームは、左右の横枠に取付けられた側面視ほぼ矩形枠状のサイドフレーム12dと、左右のサイドフレーム12dの上端間を互いに連結する平面視ほぼ矩形枠状の連結フレーム12fとを有している。左右のサイドフレーム12dは、上下前後の4つの辺で構成され、下辺が下側の横梁12cと共通になっており、左右の横枠よりも、狭幅で縦長に形成されると共に、上辺が左右の横枠の上へ突出している。連結フレーム12fは、前後左右の4つの辺で構成され、左右の辺がサイドフレーム12dの上辺と共通になっている。ただし、キャレッジ12の構成は、上記に限るものではない。
案内フレーム13は、図1A(図2、図3C)に示すように、建屋内の設置床面14に設置された縦長の鉄塔状の固定構造物である。案内フレーム13は、ほぼ均一な断面形状を有して上下方向3へ延び、設置床面14よりも上の各階の床面4を貫通することで、内部にキャレッジ12を収容すると共に、キャレッジ12の昇降が可能な昇降空間13aを形成する。これにより、案内フレーム13は昇降装置の固定部分となり、キャレッジ12は昇降装置の可動部分となる。
案内フレーム13は、少なくとも、キャレッジ12よりも一回り程度大きい平面視ほぼ矩形状のコーナー部の位置に設置された4本の柱13bと、4本の柱13bの間を横に連結する前後および左右の横梁13cとで構成されたほぼ直方体状の枠部を有している。横梁13cは、上下方向に適宜の間隔を有して複数本設置される。
案内フレーム13には、上下方向3へ延びて、キャレッジ12の昇降を案内するガイドレール13eが設けられ、キャレッジ12には、ガイドレール13eに沿って移動するガイドローラ12eが設けられる。ガイドレール13eは、案内フレーム13における、キャレッジ12のサイドフレーム12dと対向する両側位置に一対設けられる。各ガイドレール13eは、案内フレーム13のほぼ幅中央部の位置に設置される。
ガイドレール13eは、キャレッジ12に向かって手前側および両側の3面が案内面となるように、平面視U字状の部分を有している。ガイドローラ12eは、サイドフレーム12dの上下の辺に、ガイドレール13eを両側から挟むように少なくとも一対ずつ設けられる。更に、サイドフレーム12dの上下の辺には、ガイドレール13eの対向する面に沿って転動する別のガイドローラ12eを設けて、三方から案内されるようにしても良い。
設置床面14は、工場や倉庫などの建屋内の床面4のうち、垂直搬送装置1の案内フレーム13を設置する基礎面である。設置床面14は、例えば、最も下の階の床面4などとされる。
直接接地とは、キャレッジ12の底面16が、設置床面14に対して直接当接した状態で停止することである。キャレッジ12の底面16が、設置床面14に当たることで、キャレッジ12は、停止精度がシビアになる。
乗降補助手段15は、設置床面14とキャレッジ12との間を、無人搬送車11が自走してそのまま乗降できるようにするための補助的な手段である。乗降補助手段15は、設置床面14における、案内フレーム13の内部や入口部18の周辺(入口部18の手前側の設置床面14など)に設置される。
キャレッジ12の底面16は、キャレッジ12の底を塞ぐ面であり、無人搬送車11が上に乗る平らな面とされる。キャレッジ12の底面16は、キャレッジ12の箱枠の下部を構成する左右の横梁12cの下端間を連結するように取付けられる。
底面16の厚みtは、底面16の下面と上面との間の上下方向3の寸法である。キャレッジ12の底面16は、下面が、設置床面14または凹所17の上にほぼ直接的に接地される面(接地面)となり、上面が、無人搬送車11が乗る面(乗車面)となる。
底面16の厚みt相当分の深さDは、凹所17の上下方向3の寸法が、キャレッジ12の底面16の厚みtとほぼ等しくなっているか(厚みt=深さD)、それよりも僅かに大きく(深く)なっていることである(厚みt+α=深さD)。
凹所17は、設置床面14に設けた、キャレッジ12の底面16を収容する凹みであり、底面16が凹所17内に接地したときに、底面16の上面(乗車面)を、設置床面14とほぼ同一の高さにするものである。凹所17は、後述するような浅いものとなるため、設置床面14とほとんど同じ高さとなる。よって、キャレッジ12を凹所17に直接接地させることも、実質的に、設置床面14に直接接地することに含まれる。
凹所17は、底を全面に亘ってほぼ平坦にすることで、キャレッジ12の底面16を凹所17の底全体に直接当接させるようにしても良い。また、凹所17は、底の適宜の位置に受部材17aを単数または複数設置して、受部材17aにキャレッジ12の底面16を部分的に当接させるようにしても良い。なお、受部材17aは、キャレッジ12の底面16の側や、凹所17とキャレッジ12の底面16との両方に設けても良い。
この実施例では、凹所17の底(または、キャレッジ12の底面16)に、4つの受部材17aを、平面視ほぼ矩形状に設置している。4箇所の受部材17aの位置は、底面16の前縁部と後縁部における、キャレッジ12に乗ったときの無人搬送車11の両側部の位置のほぼ真下とされている。更に、受部材17aは、補助的に矩形状の中心の位置に1箇所設けて5箇所としても良い。
キャレッジ12の底面16を凹所17に対して、直接面接触させる場合には、凹所17の深さDをキャレッジ12の底面16の厚みtとほぼ等しくする(厚みt=深さD)。また、キャレッジ12の底面16を、受部材17aを介して当接させる場合には、凹所17の深さDは、キャレッジ12の底面16の厚みtよりも受部材17aの厚み分程度大きくする(厚みt+α=深さD)。受部材17aを設けることで、凹所17は底の平坦度を低くして、凹所17の加工形成の容易化を図りつつ、受部材17aによってキャレッジ12の底面16を精度良く受けることができる。なお、受部材17aに対する接地も、凹所17への直接接地に含まれるものとする。
凹所17は、少なくとも、設置床面14における、キャレッジ12の底面16(接地面)の接地部分が全て含まれるような大きさに形成する。凹所17は、最低限、案内フレーム13の内側の上記接地部分に、キャレッジ12の底面16とほぼ同じ形状および大きさで設ければ良いが、キャレッジ12の底面16(接地面)より広い範囲に形成しても良い。この場合、凹所17は、案内フレーム13の内側に収まる範囲内に形成しても良いし、案内フレーム13よりも外側へハミ出るように形成しても良い。
この実施例では、凹所17は、案内フレーム13よりも一回り程度大きくなるように、案内フレーム13の内側および外側に跨って形成している。なお、凹所17をキャレッジ12の底面16よりも大きくした場合、少なくとも無人搬送車11が通る部分には、凹所17を部分的に埋めて設置床面14と同じ高さにするための乗継部材(不図示)を適宜設置する。なお、同様の乗継部材は、各階の入口部18における床面4とキャレッジ12との間などにも必要に応じて設置される。乗継部材は、床面4の一部となる。
案内フレーム13の入口部18は、無人搬送車11および搬送物2が出入りする開放部分であり、案内フレーム13の側面の、設置床面14および各階の床面4に面した位置にそれぞれ形成される。案内フレーム13の入口部18は、上記したガイドレール13eやガイドローラ12eのない前後の側面(の片側または両側)に設けられる。
入口部18は、少なくとも、無人搬送車11および搬送物2が出入りできる大きさおよび形状を有していれば良いが、一般的には、キャレッジ12の側面とほぼ同じかそれ以上の大きさおよび形状とされる。
スロープ19は、図4に示すように、設置床面14からキャレッジ12の底面16(の上面)の高さに向かって上がり勾配に延びる、無人搬送車11よりも幅寸法の広い傾斜面であり、入口部18に面した設置床面14の上に設置される。
スロープ19は、基本的に直線状の傾斜面とするのが好ましい。なお、凹所17を設けた設置床面14にスロープ19を設置する場合には、スロープ19は、乗継部材の上に設置するか、または、乗継部材の機能を備えたものとして、スロープ19のみ設置する。
スロープ19は、上面を形成する単数または複数枚の面材19aと、面材19aの下側に設置されて面材19aを所要角度に傾斜させる単数または複数の縦横の傾斜支持部材19bと、傾斜支持部材19bを設置床面14に安定して固定するための、床固定部19cとを有している。スロープ19は、各部を固定部材19dによって設置床面14に固定される。固定部材19dには、例えば、アジャストアンカーが使用される。
なお、凹所17とスロープ19は、どちらか一方のみを設けても良いし、両方同時に設けても良い。凹所17とスロープ19を両方設ける場合には、凹所17の深さDとスロープ19の高さを合わせた値を、キャレッジ12の底面16の厚みtと同じにする。これにより、凹所17の深さDとスロープ19の高さを、一方のみ設ける場合よりも、それぞれを小さくできる。
(2)垂直搬送装置1では、図1A、図2に示すように、案内フレーム13に、キャレッジ12を昇降させる昇降駆動機構21が設けられる。昇降駆動機構21は、キャレッジ12とカウンターウェイト22とを両端部に取付けた昇降索23(図5A)を、上下逆方向に移動するものとされている。更に、図5Cに示すように、カウンターウェイト22が上限位置に達したことを検知するオーバーラン検知センサ24と、オーバーラン検知センサ24で検知したカウンターウェイト22の高さが上限位置を越えたときに、キャレッジ12を停止させる過巻防止装置26(図6)とが備えられても良い。
ここで、昇降駆動機構21は、図7に示すように、駆動モータ21aと、減速機構21bと、スプロケット21cとを有しており、案内フレーム13の最上部に設けられた懸架フレーム13fなどに取付けられる。昇降駆動機構21では、駆動モータ21aを作動して、減速機構21bを介しスプロケット21cを回転させることで、昇降索23の両端を上下逆方向に移動する。これにより、キャレッジ12が高くなったときに、カウンターウェイト22は低くなり、キャレッジ12が低くなったときに、カウンターウェイト22は高くなる。そして、キャレッジ12が設置床面14へ接地するときに、カウンターウェイト22は最も位置が高くなり、運用上の上限位置に到達する。
カウンターウェイト22は、キャレッジ12と重さのバランスを取るための重錘である。図5Bに示すように、案内フレーム13内部の昇降空間13aには、キャレッジ12が通る部分と、カウンターウェイト22が通る部分との間に仕切梁13gが設けられている。カウンターウェイト22が通る側では、上記したガイドレール13eは、仕切梁13gに取付けられる。
そして、案内フレーム13内のカウンターウェイト22が通る部分には、上下方向3へ延びて、カウンターウェイト22の昇降を案内するガイドレール13hが設けられ、カウンターウェイト22には、ガイドレール13hに沿って移動するガイドローラ22aが設けられる。ガイドレール13hは、案内フレーム13における、カウンターウェイト22の両側部と対向する柱13bの位置に一対設けられる。
ガイドレール13hは、カウンターウェイト22の側部に向かって手前側および両側の3面が案内面となるように、平面視U字状の部分を有している。ガイドローラ22aは、カウンターウェイト22の上下の位置に、ガイドレール13hを両側から挟むように少なくとも一対ずつ設けられる。更に、カウンターウェイト22の上下の位置には、ガイドレール13hの対向する面に沿って転動する別のガイドローラ22aを設けて、三方から案内されるようにしても良い。
昇降索23は、金属製の長尺の索条体であり、例えば、チェーンやワイヤが使用される。昇降索23は、中間部が案内フレーム13の上部に設けられたスプロケット21cに上から巻き掛けられることで、案内フレーム13の上部を通って上下に折り返すように取回される。昇降索23の下へ向いた両端には、キャレッジ12(のサイドフレーム12d)とカウンターウェイト22とがそれぞれ吊下支持される。昇降索23には、キャレッジ12およびカウンターウェイト22によって張力が作用されており、更に、無人搬送車11および搬送物2の重量が作用されることで、弾性変形による若干の伸びが発生する。反対に、無人搬送車11および搬送物2の重量が作用されなくなることで、弾性変形による若干の縮みが発生する。なお、スプロケット21cおよび昇降索23は、一対のサイドフレーム12dと対応して、キャレッジ12の両側に設けられ、互いに連動されるようになっている。
そして、図7(c)に示すように、スプロケット21cの回転軸には、スプロケット21cの回転数や回転角度によってキャレッジ12の上下方向3の位置を検出するための位置センサ27が取付けられる。位置センサ27には、例えば、非接触式のロータリーエンコーダなどが使用される。位置センサ27で検出した位置データは、図6に示すように、垂直搬送装置1の制御装置28内に設けられたキャレッジ位置制御装置29(またはキャレッジ昇降制御装置)へ送られて、キャレッジ位置制御装置29が、昇降駆動機構21を制御してキャレッジ12を各階で停止させたり、上昇時や下降時の速度制御を行ったりするのに使用される。
オーバーランとは、キャレッジ12の底面16が、設置床面14または凹所17の底に直接当接(着地)して停止したときに、カウンターウェイト22が停止せずにそのまま上昇を続けて上限位置を超えることである。このようなオーバーランが生じた場合、カウンターウェイト22が案内フレーム13の上部に衝突するおそれがあるため、好ましくない。
オーバーラン検知センサ24(図5C)は、カウンターウェイト22が上限位置を越えたか否かを直接検知するセンサである。オーバーラン検知センサ24は、案内フレーム13の上部における、カウンターウェイト22の上限位置の周辺に取付けられる。オーバーラン検知センサ24には、カウンターウェイト22の接触を検知するリミットスイッチなどが使用される。オーバーラン検知センサ24は、例えば、上側のガイドローラ22aが接触することによってオーバーランを検知する検知アーム24aを有している。検知アーム24aは、側面視ほぼL字状をして、中央の屈曲部を中心に回動自在に取付けられる。
そして、検知アーム24aは、ガイドローラ22aの下方から上方への通過によって、図の(a)の状態から(b)の状態へと(反時計回りに)回動され、ガイドローラ22aの上方から下方への通過によって、図の(b)の状態から(a)の状態へと(時計回りに)対に回動して復帰されるようになっている。(a)がオーバーランを検知しない状態となり、(b)がオーバーランを検知した状態となる。オーバーラン検知センサ24で検知したカウンターウェイト22の高さ情報は、過巻防止装置26へ送られる。
過巻防止装置26は、キャレッジ12を緊急停止させる安全装置(緊急停止装置)であり、垂直搬送装置1の制御装置28の内部機能として設けられる。過巻防止装置26は、オーバーランを検知したときに、例えば、不図示の電源装置へ制御信号を送って駆動モータ21aへの電流供給を止めて、キャレッジ12を緊急停止させる。または、過巻防止装置26は、不図示のブレーキ装置へ制御信号を送ってブレーキ装置を作動させるようにしても良い。
更に、案内フレーム13の下部に対して、カウンターウェイト22が下限位置に達したことを検知する上記と同様のオーバーラン検知センサを設けても良い。この場合、過巻防止装置26は、オーバーラン検知センサで検知したカウンターウェイト22の高さが下限位置を越えたときに、キャレッジ12を停止させる。
(3)垂直搬送装置1では、キャレッジ12の底面16は、搬送物2を積載した無人搬送車11の重量では撓まない剛性を有する一枚板31で形成されても良い(図3C)。
ここで、キャレッジ12の底面16が撓むとは、キャレッジ12の底面16が、底面16の自重や、無人搬送車11や搬送物2などの重みにより、下へ歪むなどして平坦度が低下し、各部の高さが不均一になることである。キャレッジ12の底面16が撓むことで、キャレッジ12に対する無人搬送車11の乗降などに悪影響が生じる。
一枚板31は、キャレッジ12の底面16と同じ形状および大きさをした平らな面と、一定の板厚とを有する一枚物の面材であり、木製、金属製、樹脂製、セラミック製、または、これらを適宜組み合わせたものなどとされる。一枚板31は、単板(無垢板)でも、薄い単板を貼り合わせて一体化した多層材や、複数の材料片を寄せ集めて一体に貼り合わせることで実質的に一枚の板に加工した集合材でも良い。
通常の場合、キャレッジ12の底面16は、補強枠と、補強枠の上に貼った単数または複数枚の薄い板材とから成るパネル状などとされるが、このような複数の構成(薄い板材と補強枠など)を有するものや、下に補強枠を有するもの、複数枚の薄い板材を横に並べて取付けたようなものは、この実施例における一枚板31(一枚の面材のみでできたもの)には含まれない。
一枚板31の板厚は、材質や、面積や、無人搬送車11および搬送物2の最大の重量などによって決められる。この実施例では、一枚板31は、例えば、厚みtが16mmの一枚の鉄板などとされている。そして、凹所17は、キャレッジ12の底面16の厚みtよりも受部材17aの厚み分だけ深さDを大きくした、例えば、25mm程度の浅いものとされている。ただし、一枚板31の厚みtおよび凹所17の深さDは、これに限るものではない。
(4)垂直搬送装置1は、少なくとも、キャレッジ12が、設置床面14の階以外の階で停止する際に、無人搬送車11の空荷状態または荷積状態に応じて、キャレッジ12の停止位置41を調整する停止位置調整装置42(図6)を備えても良い。
ここで、設置床面14の階は、案内フレーム13を設置した階(下階)である。設置床面14の階では、キャレッジ12は設置床面14の上や凹所17に直接接地することで、それ以上は、下方へ変位できなくなっている。ただし、構造的には、設置床面14にキャレッジ12の底面16よりも十分に深いピットを形成してキャレッジ12を宙に浮いた状態で停止させる構成にすることもできるので、この場合には、設置床面14の階についても、停止位置調整装置42による停止位置41の調整を行わせても良い。
それ以外の階は、設置床面14の階よりも上の階(上階)である。それ以外の階では、キャレッジ12は必ず宙に浮いた状態で停止される。
空荷状態は、無人搬送車11が搬送物2を積載していない最も軽い状態である。荷積状態は、無人搬送車11が搬送物2を積載して重くなった状態である。
停止位置41は、上記した各階の入口部18で、キャレッジ12が実際に停止する位置である。停止位置調整装置42を備えていない場合には、停止位置41は、一律に、キャレッジ12の底面16(の上面)と床面4とが一致する高さとされる。以後、床面4の高さを基準位置という。
例えば、図8Aに示すように、基準位置で停止している空のキャレッジ12は、搬送物2によって重くなった無人搬送車11(下部のみ示す)が乗り込む際に、無人搬送車11の重さにより昇降索23が弾性変形で伸びて、図8Bに示すように、基準位置よりも下へ下がってしまう(停止位置41が下に変位する)。このとき、キャレッジ12が基準位置に対して所要量以上に低くなると、床面4とキャレッジ12の底面16との間に(下りの)大きな段差44ができ、この段差44に無人搬送車11がはまって立ち往生する可能性が生じるので、これを防止する必要がある。所要量は、無人搬送車11が駆動力を底面16などに伝えられなく成る高さである。
反対に、図8Cに示すように、搬送物2によって重くなった無人搬送車11を載せて基準位置で停止しているキャレッジ12は、無人搬送車11が降りる際に、無人搬送車11の重さが減少することにより、昇降索23が弾性変形で縮んで、図8Dに示すように、基準位置よりも上へ上がってしまう(停止位置41が上に変位する)。このとき、キャレッジ12が基準位置に対して所要量以上に高くなると、キャレッジ12の底面16と床面4との間に(下りの)大きな段差44ができ、この段差44に無人搬送車11がはまって立ち往生する可能性が生じるので、これを防止する必要がある。
停止位置調整装置42は、キャレッジ12の停止位置41を微調整する機構である。停止位置調整装置42は、昇降駆動機構21を制御することで、無人搬送車11の重さに応じて、各階でのキャレッジ12の停止位置41を僅かに(数ミリ程度)調整する。キャレッジ12の停止位置41は、無人搬送車11がキャレッジ12に対して乗降できる範囲内で微調整される。停止位置調整装置42は、垂直搬送装置1の制御装置28の内部機能として設けられる。
停止位置調整装置42は、例えば、荷積状態の無人搬送車11が空のキャレッジ12へ乗り込む際に、キャレッジ12に無人搬送車11による荷重が作用して重くなって行くのに合わせて、キャレッジ12の停止位置41をリアルタイムで微調整するように構成しても良い。
また、停止位置調整装置42は、例えば、荷積状態の無人搬送車11を載せたキャレッジ12から、無人搬送車11が床面4へ降りる際に、キャレッジ12に作用している無人搬送車11の荷重が減少して軽くなって行くのに合わせて、キャレッジ12の停止位置41をリアルタイムで微調整するように構成しても良い。
この実施例では、停止位置調整装置42は、例えば、荷積状態の無人搬送車11が空のキャレッジ12へ乗り込む前に、乗り込んだときに下がる分だけ上に位置するように、キャレッジ12の停止位置41を、予め見込んだ変位量(下降量)の分だけ基準位置より高くなるように調整する。この際、キャレッジ12の停止位置41は、無人搬送車11(の少なくとも前輪)が乗り越えられる程度の高い位置に設定される。しかも、無人搬送車11(の少なくとも前輪)の乗り込みによって重くなったキャレッジ12が、基準位置、または、立ち往生しない程度に小さな段差44となる位置までしか下がらないような停止位置41にする。
即ち、停止位置調整装置42は、無人搬送車11が荷積状態のときには、乗り込む前と後の両方で、無人搬送車11が乗り越えられる程度の高低差に収まる範囲内で、キャレッジ12の停止位置41を予め基準位置よりも高くする。無人搬送車11が空荷状態のときには、上記停止位置の微調整は行わない。
また例えば、停止位置調整装置42は、荷積状態の無人搬送車11がキャレッジ12から床面4へ降りる前に、降りたときに上がる分だけ下に位置するように、キャレッジ12の停止位置41を、予め見込んだ変位量(上昇量)の分だけ基準位置より低くなるように調整する。この際、キャレッジ12の停止位置41は、無人搬送車11(の少なくとも前輪)が乗り越えられる程度の低い位置に設定される。しかも、無人搬送車11(の少なくとも前輪)の降車によって軽くなったキャレッジ12が、基準位置、または、立ち往生しない程度に小さな段差44となる位置までしか上がらないような停止位置41にする。
即ち、停止位置調整装置42は、無人搬送車11が荷積状態のときには、降りる前と後の両方で、無人搬送車11が乗り越えられる程度の高低差に収まる範囲内で、キャレッジ12の停止位置41を予め基準位置よりも低くする。無人搬送車11が空荷状態のときには、上記停止位置の微調整は行わない。
なお、上記した乗り込むときの停止位置調整と、降りる時の停止位置調整は、必要に応じて、両方行わせても良いし、どちらか一方のみを行わせても良い。また、上記した停止位置調整装置42による停止位置41の調整量は、垂直搬送装置1や搬送物2などの具体的な状況に応じて予め設定される。
停止位置調整装置42は、例えば、図6に示すように、無人搬送車11の運行状況や、搬送物2を乗せるラック2aの運用状態を監視し制御する運行制御装置46からの運行情報や物品搬送情報を入力することで、無人搬送車11が空荷状態か荷積状態かを取得(または判断)できる。運行制御装置46は、垂直搬送装置1の制御装置28とは別に構成される。運行制御装置46は、無人搬送車11やラック2aと無線で繋がれて、各種の情報を送受信できるようになっている。
また、制御装置28は、運行制御装置46と有線または無線で繋がれて、各種の情報を送受信できるようになっている。
あるいは、停止位置調整装置42は、垂直搬送装置1に設けた各種のセンサ47からの重量情報や物品検知情報などを入力して、無人搬送車11の重さ、または、無人搬送車11が空荷状態か荷積状態かを取得(または判断)するようにしても良い。センサ47は、例えば、無人搬送車11自体に取付けたり、昇降装置(キャレッジ12、案内フレーム13、入口部18など)や建屋などに設けたりしたものを適宜使うことができる。
停止位置調整装置42は、例えば、図3Bに示すように、キャレッジ12のセンサ47を使うことができる。このようなセンサ47には、例えば、キャレッジ12の内部における搬送物2の位置や傾きなどを検知するものがある。このセンサ47は、例えば、投光部47aと受光部47bとを有する光学センサとされている。このような光学センサは、例えば、キャレッジ12内の手前側および奥側の左右の位置の上下間や、手前側および奥側上中下の位置の左右間の位置や、手前側および奥側のコーナー部の対角間の位置などに、対の状態で多数設置されている。ただし、無人搬送車11の重さや空荷状態か荷積状態かを検知できるセンサ47は、上記に限るものではない。
(5)垂直搬送装置1は、図2に示すように、案内フレーム13の各階の入口部18に、電動で昇降開閉するオートドア51がそれぞれ設置されても良い。そして、各入口部18に無人搬送車11を検知するエリアセンサ52が備えられると共に、案内フレーム13にキャレッジ12の位置を検知するキャレッジ検知センサ53(図3C)が備えられても良い。更に、図6に示すように、エリアセンサ52からの検知信号52a、および、キャレッジ検知センサ53からの検知信号53aによって、無人搬送車11が存在し、かつ、キャレッジ12が位置している階の入口部18のみオートドア51の開閉を許可するインターロック機構54を備えても良い。
ここで、オートドア51は、案内フレーム13の各階の入口部18にそれぞれ設けられて、各階の入口部18を開閉する。なお、入口部18の手前側の両脇には、必要に応じて、安全柵などを取付けても良い。
オートドア51は、入口部18を自動的に開閉する昇降式の開閉装置であり、単数または複数枚の扉51a~51cを上下方向3へ移動可能に備えている。各扉51a~51cは、それぞれ不図示の開閉駆動装置によって上げ下げされるようになっており、上段の扉51a,51bは、下段の扉51b,51cを、開閉駆動装置ごと昇降する。昇降開閉するオートドア51は、開閉の際に、扉51a~51c(図2)が入口部18の手前側へ出て来くることがないため、少ないスペースで開閉ができて、無人搬送車11の邪魔にならない。オートドア51は、例えば、運行制御装置46からの制御指令によって自動的に開閉させるようにしても良いし、入口部18に設けた操作スイッチによって手動操作で開閉させるようにしても良いし、これらを組み合わせて開閉させるようにしても良い。なお、オートドア51は、無人搬送車11が空荷状態か荷積状態かに応じて、必要な高さ分だけ開けるように、昇降開閉させる扉51a~51cの枚数を調整しても良い。これにより、入口部18が必要以上に広く開かないようにして、安全性を確保すると共に、設備運用面の効率向上を図ることができる。
エリアセンサ52は、入口部18の周辺の状況を所定範囲に亘り監視して、無人搬送車11や作業者の有無を知らせるセンサである。エリアセンサ52は、例えば、入口部18の上部などに設置される。エリアセンサ52には、例えば、光を用いて検知と測距を行うLIDARや、赤外線センサや、超音波センサや、監視カメラなどが使用できる。エリアセンサ52からの検知信号52aは、インターロック機構54へ送られる。エリアセンサ52からの検知信号52aによって、入口部18の周辺への無人搬送車11や作業者の立ち入りなどを検知することができる。作業者の立ち入りを検知した場合には、例えば、警報を鳴らして入口部18の周辺から立ち去るように注意喚起しても良い。
キャレッジ検知センサ53は、案内フレーム13内におけるキャレッジ12の現在位置(または停止階)を検知するセンサ(階検知センサ)である。キャレッジ検知センサ53は、各階で停止したキャレッジ12のほぼ高さ範囲内の位置に設置される。キャレッジ検知センサ53は、例えば、案内フレーム13内における、各階の床面4とほぼ同じ高さの位置にそれぞれ設置することができる。キャレッジ検知センサ53は、例えば、二股状の検知部53b(図3C)を有するものとされる。二股状の検知部53bの間には光や磁力線などが通される。これに対し、キャレッジ12には、検知部53bと対応する位置、例えば、下部(下側の横梁12c)などに、二股状の検知部53bの間を上下に通過可能な遮断板53cが取付けられる。
そして、キャレッジ12が各階で停止した際に、遮断板53cが二股状の検知部53bの間へ入って光を遮ったり磁力線の強さが変化したりするのを検知することで、キャレッジ12が停止した階が検知される(在階検知)。キャレッジ検知センサ53からの検知信号53aは、インターロック機構54へ送られる。
なお、キャレッジ検知センサ53は、検知部53bに限らず、例えば、上記したロータリーエンコーダなどの位置センサ27や、その他のセンサ47を用いることができるし、これらを組み合わせて用いることもできる。
インターロック機構54は、複数の条件(検知信号52a,53a)が同時に整ったときにロックの解除を許可するようにした安全機構である。インターロック機構54には、各階のエリアセンサ52からの検知信号52aと、キャレッジ検知センサ53からの検知信号53aとが入力され、各階のオートドア51に開閉禁止信号または開閉許可信号を出力する。インターロック機構54は、垂直搬送装置1の制御装置28の内部機能として設けられる。
(6)垂直搬送装置1では、図9に示すように、無人搬送車11は、側方から見て、走行方向の前後に自在輪61,62を有すると共に、前後の自在輪61,62の間に、駆動輪63を有しても良い。駆動輪63は、前後の自在輪61,62の下端61a,62a間を結んだ線64よりも下へ突出した状態にて、無人搬送車11に対して上下に変位しないように位置固定されても良い。これにより、無人搬送車11は、走行時に前後の自在輪61,62の一方が浮いた状態になる。
ここで、走行方向は、無人搬送車11の車体前後方向65の前方Fである。無人搬送車11の車幅方向66(図10)は、車体前後方向65と直交する、無人搬送車11の前方Fへ向かって左右となる方向である。
自在輪61,62は、360℃自由に水平旋回するように構成された、従動輪(キャスター)のことである。図10に示すように、自在輪61,62は、無人搬送車11に対し、前後左右(車体前後方向65および車幅方向66)に離して矩形状に4つ設置される。
駆動輪63は、走行のための駆動力を床面4に伝える車輪である。駆動輪63は、走行方向へ向けて転動するように、左右一対設置される。駆動輪63は、無人搬送車11の、車体前後方向65の中間部(ほぼ中央)の位置に設置される。駆動輪63は、自在輪61,62よりも大径とされる。
自在輪61,62の下端61a,62aは、前後の自在輪61,62の最下点であり、ほぼ床面4などに接地する点(接地点)となる。
自在輪61,62の下端61a,62a間を結んだ線64は、床面4に対して僅かに傾いたものになる。この線64よりも下へ突出した状態とは、駆動輪63の下端63aが前後の自在輪61,62の下端61a,62aよりもレベルが高くならないことである。駆動輪63の線64に対する下方への突出量は、僅かで良い。
これにより、無人搬送車11は、駆動輪63と、前後の自在輪61,62のうちのどちらかとによって、床面4に対し、側方から見て二点支持の状態となるため(図9(b)(c))、駆動輪63は床面4にほぼ常時接地し、駆動力を床面4へ伝え易くなる。また、駆動輪63が線64よりも下方へ突出することにより、キャレッジ12への乗降時に生じる段差44に対しても、無人搬送車11は立ち往生し難くなる。
無人搬送車11(の車体)は、どのような平面形状であっても良いが、ほぼ矩形状、または、矩形を基本とした変形形状(例えば、多角形状)などとするのが好ましい。この実施例では、矩形状の前後の辺の両側を、曲率半径の大きな円弧状にカットすることで、ほぼ小判型(またはレーストラック型)の平面形状にしている(図10)。無人搬送車11は、少なくとも下面11aがほぼ平らな面とされる。無人搬送車11は、車体を低くするために、下面11aが自在輪61,62のほぼ半径程度の高さとされている。車体を低くしたことで、無人搬送車11は、比較的段差に弱いものとなる。
上下は、上下方向3でも良いが、無人搬送車11の下面11aに対して面直な方向である。駆動輪63が上下に変位するとは、例えば、駆動輪63がダンパ装置を介して無人搬送車11(の車体)に取付けられることで、無人搬送車11に対して相対的に昇降動することである。無人搬送車11は、駆動輪63にダンパ装置を取付けても良いが、この実施例では、駆動輪63を、ダンパ装置を介さずに取付けることで、駆動輪63は無人搬送車11に対して昇降動できなくしている。これにより、無人搬送車11は、駆動輪63が、上記した線64よりも上へ変位できなくなり、常に線64よりも下へ突出している状態に保たれる。なお、前後の自在輪61,62も、無人搬送車11に対して昇降動できないように取付けられている。
前後の自在輪61,62の一方が浮いた状態とは、無人搬送車11が、駆動輪63と、前後の自在輪61,62のうちの他方とで二点支持の状態になることで、一方が床面4から離されることである。
この実施例では、駆動輪63は、無人搬送車11に対し、前後の自在輪61,62間の丁度真ん中の位置よりも若干前側に片寄せた位置に設置されている。即ち、後側の自在輪62(後輪)から駆動輪63までの下端間の距離L1が、駆動輪63から前側の自在輪61(前輪)までの下端間の距離L2よりも大きくなっている(L1>L2)。そのため、後側の自在輪62の浮き代a1が、前側の自在輪61の浮き代a2よりも大きくなる(a1>a2)。なお、後側の自在輪62の浮き代a1は、床面4に前側の自在輪61と駆動輪63とが接触された二点支持状態のときに、後側の自在輪62が床面4に対して浮く量である。また、前側の自在輪61の浮き代a2は、床面4に後側の自在輪62と駆動輪63とが接触された二点支持状態のときに、前側の自在輪61が床面4に対して浮く量である。
これにより、無人搬送車11の重量バランスが若干後寄りになるので、前側の自在輪61が浮く確率が高くなる。前側の自在輪61が浮くことで、無人搬送車11は、前進走行中に、前にある段差を乗り越え易くなる(または、前側の自在輪61の浮き代a2以下となる数ミリ程度の段差を比較的容易に乗り越えられるようになる)。宙に浮く側の自在輪61,62は、走行時の状況によって適宜入れ替わる。
また、どちらの自在輪61,62が宙に浮くかによって、側方から見たときの無人搬送車11の姿勢が変化する。この実施例では、無人搬送車11に対し、後側の自在輪62を前側の自在輪61よりも高い位置に設置するか、または、小径にするか、その両方にするかしており、これによって、前側の自在輪61の下端61aとほぼ同じ高さレベルの駆動輪63の下端63aを線64の下側へ突出させるようにしている。そして、無人搬送車11は、前側の自在輪61が床面4に接地したときに水平姿勢となり(図9(b))、後側の自在輪62が床面4に接地したときに、前上がりの姿勢となるように車体の傾きが設定されている(図9(c))。
なお、無人搬送車11の構成は、上記のようにするのが好ましいが、構造的には、駆動輪63の位置は、前後の自在輪61,62の真ん中や、真ん中よりも若干後側の位置に設置することができる。また、無人搬送車11は、後側の自在輪62が床面4に接地したときに水平姿勢となり、前側の自在輪61が床面4に接地したときに後上がりの姿勢となるようにできる。
(7)垂直搬送装置1では、図10に示すように、無人搬送車11に対し、駆動輪63および自在輪61,62は、車幅方向66の異なる位置に取付けられても良い。スロープ19には、自在輪61,62が通る部分に、駆動輪63が設置床面14からスロープ19に乗り移るときに、前側の自在輪61の高さを下げて駆動輪63を接地状態に保つくぼみ71が設けられても良い。
ここで、車幅方向66の異なる位置とは、駆動輪63と自在輪61,62との車幅方向66の位置が車体前後方向65に対して重ならないような位置である。駆動輪63と自在輪61,62とは、車幅方向66に対して僅かにでも重複することのない位置に設置される。例えば、駆動輪63は、自在輪61,62よりも車幅方向66の外側の位置に取付けられる。これにより、駆動輪63と自在輪61,62は、直進走行時に同じ通路を通らなくなる。なお、駆動輪63は、自在輪61,62よりも車幅方向66の内側の位置に取付けても良い。
具体的には、この実施例では、駆動輪63は、無人搬送車11の幅端部の位置に取付けられている。また、前後の自在輪61,62は、無人搬送車11の円弧状にカットされた前後の辺における、中央の未カット部分の両側の位置またはその近傍に、左右に離して取付けられている。前後の自在輪61,62は、左右とも同じ位置に取付けられている。
駆動輪63が設置床面14からスロープ19へ乗り移るときとは、駆動輪63がスロープ19の手前側の周辺に達してからスロープ19を上り始めて暫くするまでの間、即ち、スロープ19への移乗の前後のことである。
このとき、スロープ19の傾斜角度が急だと、無人搬送車11は、前後の自在輪61,62による二点支持の状態になって、駆動輪63が宙に浮くおそれがある。そして、駆動輪63が宙に浮くと、駆動輪63の駆動力が床面4やスロープ19に伝えられなくなり(スタック)、無人搬送車11は走行ができなくなって立ち往生する。また、前後の自在輪61,62および駆動輪63による三点支持の状態になった場合でも、駆動輪63の床面4に対する接触圧が低いと、駆動輪63が空回り(スリップ)して立ち往生するおそれがある。
そこで、少なくとも、前後の自在輪61,62による二点支持の状態が起きないようにすれば、駆動輪63が宙に浮くことや空回りすることがなくなり、駆動輪63が常に接地されて、床面4やスロープ19に十分な駆動力を伝えられるようになるので、スロープ19周辺での安定した走行が可能になる。
くぼみ71は、下へ凹んだ部分のことであり、スロープ19が急な場合に、スロープ19の自在輪61,62が通る通路内の位置に、局所的に形成される。なお、スロープ19が、前後の自在輪61,62による二点支持の状態が起こらない程度の緩い傾斜角度の場合には、くぼみ71は設ける必要がない。
くぼみ71は、左右の自在輪61,62が通る部分に、左右別々に2つ設けても良いが、左右の自在輪61,62の幅範囲内にまとめて1つ設けるようにしても良い。このくぼみ71は、スロープ19の下寄りの部分に形成される。
くぼみ71は、前側の自在輪61が接することなく通過する深さにするのが好ましいが、軽く接触する程度の深さにしても良い。くぼみ71は、前側の自在輪61が軽く接触する場合には、スムーズに通過できるように、滑らかな形状にするのが好ましい。また、くぼみ71の開始位置の下側や、終了位置の上側には、スロープ19の一般面(全体を構成する傾斜面)とくぼみ71との間を滑らかに繋ぐような移行形状を形成するのが好ましい。
そして、無人搬送車11は、前側の自在輪61が浮き代a2の高さに浮いている状態でも、床面4やスロープ19を通常どおりに走行することができるので、くぼみ71の開始位置は、スロープ19の始端(下端)から、前側の自在輪61の浮き代a2とほぼ等しい高さの位置までの間に設定することができる。
また、無人搬送車11は、スロープ19と平行な状態になれば、それ以降は、床面4と同様にスロープ19を走行することができるので、くぼみ71の終了位置は、無人搬送車11が、スロープ19と平行な状態になる位置、または、それよりも後側(スロープ19の上端までの間)に設定することができる。くぼみ71は、なるべく短くしたいので、くぼみ71の終了位置は、無人搬送車11がスロープ19と平行な状態となる位置に、移行形状の長さを足した分だけ上側の位置などとするのが好ましい。
即ち、くぼみ71は、無人搬送車11が、床面4と平行な状態からスロープ19と平行な状態になるまでの間、または、その周辺の範囲に設けられる。
無人搬送車11が、スロープ19と平行な状態になる位置は、図11(a)に示すように、スロープ19の始端から、無人搬送車11がスロープ19と平行な状態になったときの前側の自在輪61の位置までの水平方向の距離s=x+L2として求めることができる(xはそのときの駆動輪63の位置)。
具体的には、無人搬送車11がスロープ19と平行な状態になるときの駆動輪63の高さhは、
h=(L1×tanθ)-a1-b・・・(式1)となり、
θ:(スロープ19の傾斜角度)
b:(スロープ19の始端の高さ)
この高さhのときの、スロープ19の始端から(スロープ19上の)駆動輪63の現在位置までの水平距離xは、
x=h/tanθ・・・(式2)となるので、
くぼみ71の最短の終了位置は、
s=x+L2・・・(式3)となる。
また、くぼみ71の各部の、床面4からの最大の高さwは、図11(b)に示すように、後側の自在輪62と駆動輪63とで二点支持状態にした無人搬送車11の駆動輪63をスロープ19上の任意の位置に置いたときの、駆動輪63の位置におけるスロープ19の高さh1から無人搬送車11の現在の角度φを求め、この角度φのときの無人搬送車11の前側の自在輪61の位置の高さh2に、前側の自在輪61の浮き代a2を足した高さ、として求めることができる。
具体的には、
h1=x1×tanθ+b・・・(式4)
φ=tan-1(h1/L2)・・・(式5)
h2=tanφ×(L1+L2)・・・(式6)
高さw=h2+a2・・・(式7)となる。
h1:(駆動輪63の位置のスロープ19の高さ)
x1:(駆動輪63の位置までの水平距離)
φ:(無人搬送車11の角度)
この高さwをくぼみ71の各部について求めることで、くぼみ71を側方から見た形状が得られる。なお、くぼみ71は、高さwよりも低く(深く)する分には大きな支障はない。
駆動輪63は、自在輪61,62と同じ通路を通らないので、くぼみ71の影響は駆動輪63には及ばない。また、後側の自在輪62については、くぼみ71に入ることになるが、駆動輪63が接地していれば、くぼみ71を支障なく通過できるので、特に影響はない。
以上は、無人搬送車11がスロープ19を上る場合であるが、スロープ19を下る場合についても、くぼみ71による影響は特に生じない。なお、構造的には、くぼみ71に代えて、駆動輪63の通路にくぼみ71とはほぼ上下逆形状の上方突出部を形成することも可能である。この場合、自在輪61,62の通路は、全面を一般面と同じ傾斜面にする。または、自在輪61,62のためのくぼみ71と、駆動輪63のための上方突出部とを組み合わせて設けることも構造的には可能である。この場合、くぼみ71と上方突出部は、合わせた深さと高さが上記とほぼ同じになるようにする。ただし、無人搬送車11をよりスムーズに通過させるためには、くぼみ71のみを自在輪61,62の通路に設けるのが好ましい。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
無人搬送車11は、設定された経路に沿って、各階の床面4を自在に走行する。これにより、無人搬送車11は、搬送物2を各階で積載したり、積載した搬送物2を各階で搬送したりすることができる。よって、無人搬送車11は、各階の横移動装置として機能し、各階にコンベヤなどの大掛かりな横移動装置を設ける必要をなくすことができる。
そして、無人搬送車11は、キャレッジ12に対して搬送物2を載せたり降ろしたりできると共に、自分でキャレッジ12に乗って異なる階層へ移動することができる。これにより、無人搬送車11は、他の階層へ搬送物2を取りに行ったり、積載した搬送物2を他の階層へ搬送したりすることができる。
そのため、無人搬送車11は、キャレッジ12に対する移載装置としても機能し、キャレッジ12などの昇降装置と共に、垂直搬送装置1の一部を構成することができる。無人搬送車11を用いることで、コンベヤなどの横移動装置や、この横移動装置との間で搬送物2の受け渡しを行うための専用の移載装置が不要になり、垂直搬送装置1の全体としての設備構成の簡略化を図ることができる。
そして、垂直搬送装置1は、無人搬送車11と、搬送物2を収容して昇降(上下移動)するキャレッジ12と、キャレッジ12の(階層間に亘る)昇降を案内する案内フレーム13とを備えたものとなる。上記したように、無人搬送車11は、搬送物2を積載して床面4を自在に走行(自走)する自動搬送装置であり、垂直搬送装置1においては、横移動装置および移載装置として機能させることができる。
しかし、無人搬送車11は、使用できるモータや減速機が限られており、構造的にも段差に弱いため、数ミリ程度以下の小さな段差は助走なく乗り越えられても、それ以上の大きな段差があるとスリップやスタックなどを起こして立ち往生してしまい、走行不能に陥る可能性が高い。そのため、搬送物2の搬送に無人搬送車11を用いる場合には、床面4などにおける、無人搬送車11が走行する部分(走行範囲)を、可能な限り段差のない平らな状態(平坦度が高い状態)に整えておく必要がある。よって、平坦度に対する要求はシビアとなっており、特に、各階の床面4と、キャレッジ12の底面16との間には、大きな段差ができないようにする必要がある。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果が得られる。
(効果 1)この実施例では、キャレッジ12を、案内フレーム13を設置した設置床面14に対して直接接地(着床)させる構成にしている。これにより、既存の床面4をほとんど掘削することなく、ほぼ現状の設置床面14のままで、設置床面14に垂直搬送装置1(の案内フレーム13)を設置できる。また、垂直搬送装置1の装置全体としての設置スペースも少なくできる。
このように設置床面14に案内フレーム13を設置した場合、設置床面14とキャレッジ12との間には、キャレッジ12の底面16の厚みt相当分の段差が生じるが、キャレッジ12を設置床面14に直接接地(着床)させることで、段差は最小限に抑えられる。
更に、設置床面14とキャレッジ12の底面16との間に乗降補助手段15を設けることで、上記した段差をなくすか、または、段差の影響を小さくして、設置床面14に直接接地されたキャレッジ12に対し、無人搬送車11を支障なく乗降させることができる。段差はキャレッジ12の設置床面14への直接接地によって最小限に抑えられるので、乗降補助手段15も、最小限の構成で済む。
具体的な乗降補助手段15は、例えば、設置床面14における、少なくとも案内フレーム13内のキャレッジ12が接地する部分に局所的に形成した凹所17とすることができる。これにより、キャレッジ12が凹所17へ入ることで、凹所17へ入った分だけ凹所17に直接接地されたキャレッジ12の底面16の位置が低くなるので、段差の影響をなくすことができる。
この凹所17は、キャレッジ12の底面16の厚みt相当分程度の深さDにすることで、床面4とキャレッジ12の底面16(の上面)とをほぼ面一化できる。また、凹所17は、例えば、キャレッジ12の底面16程度の大きさにすれば最小限の大きさで済む。よって、凹所17は、比較的形成範囲が狭くて浅いものでも成立するので、凹所17を最小化して、必要な掘削工事を小規模にすることが可能になる。また、凹所17は、比較的浅くて済むので、状況に応じてより広い範囲に設けることも容易にできる。
なお、各階にコンベヤを設けていた既存の垂直搬送装置1の場合には、コンベヤからキャレッジ12への搬送物2の受け渡しなどを行わせるために、設置床面14に対して、(キャレッジ12の底面16の厚みtよりも)かなり深い本格的なピットを掘る必要があった。そのため、ピットをなくしたり浅くしたりすることが難しく、垂直搬送装置1を設置床面14に設置するのは、容易ではなかった。
これに対し、この実施例の垂直搬送装置1のように、設置床面14に直接接地されたキャレッジ12に対して、無人搬送車11を乗降させる構成にすることで、上記したように、深いピットが不要となり、キャレッジ12の底面16との僅かな段差をなくすのに、例えば、浅い凹所17(段差防止用凹所)を形成するだけで済むようにできる。そして、上記した段差をなくすための浅い凹所17は、キャレッジ12の底面16の厚みt相当分の深さDで良いため、大掛かりな掘削工事が不要となり、設置床面14の簡単な加工だけで、容易に垂直搬送装置1を設置することができる。また、浅い凹所17は、施工が容易であるため、例えば、案内フレーム13とほぼ同じか、それよりも一回り程度大きい範囲に形成したとしても、施工の手間が特に大きく増えることはないので、費用がかからず、工期も短くて済む。
また例えば、乗降補助手段15は、案内フレーム13の入口部18に設置された、キャレッジ12の底面16の高さまで登る傾斜したスロープ19とすることができる。これにより、案内フレーム13の入口部18に、低いスロープ19を置くだけで、簡単に段差の影響をなくせるので、設置床面14を全く掘削せずに、より簡単に垂直搬送装置1を設置できる。
(効果 2)垂直搬送装置1では、昇降駆動機構21により昇降索23を上下に動かしてキャレッジ12とカウンターウェイト22を上下逆方向に移動させることで、キャレッジ12を昇降させるようにしても良い。キャレッジ12は、カウンターウェイト22によって重量が相殺された状態で、昇降索23に接続されるので、少ない力で昇降索23を動かして、キャレッジ12を容易に昇降移動できる。
キャレッジ12の昇降は、キャレッジ位置制御装置29によって制御される。キャレッジ位置制御装置29は、キャレッジ12を昇降させて各階で停止させたり、上昇時や下降時に速度制御を行ったりする。キャレッジ12の位置検出には、例えば、(昇降駆動機構21のスプロケット21cの回転軸に取付けられた)ロータリーエンコーダなどの位置センサ27が使用される。
更に、垂直搬送装置1では、上記したキャレッジ位置制御装置29の他に過巻防止装置26を備えても良い。過巻防止装置26は、キャレッジ12の底面16が設置床面14へ直接接地する際に、カウンターウェイト22が止まらずに上限位置を越えて上昇(オーバーラン)するのをオーバーラン検知センサ24が検知した場合に、(昇降駆動機構21を停止させるなどにより)キャレッジ12を緊急停止させる。
これにより、オーバーランの発生が防止され、キャレッジ12の底面16を設置床面14に設置してもカウンターウェイト22の上昇が止まらないで、案内フレーム13の上部に衝突することによる、昇降駆動機構21の破損や、昇降索23の破断によるカウンターウェイト22の落下などの不具合を防止すると共に、キャレッジ12の底面16を設置床面14に精度良く確実に着地させることができる。
そして、カウンターウェイト22の上限位置にオーバーラン検知センサ24を設置することで、設置床面14とキャレッジ12との間の狭いスペースに、オーバーラン検知センサ24を設置することが物理的に不可能である課題を解決することができる。そして、案内フレーム13の上部の比較的広いスペースに余裕を持ってオーバーラン検知センサ24を設置すると共に、オーバーランを直接かつ確実に検知することができる。
(効果 3)垂直搬送装置1では、キャレッジ12の底面16は、搬送物2を積載した無人搬送車11の重量で撓まない剛性を有する一枚板31の部材によって形成しても良い。これにより、搬送物2を積載した無人搬送車11を乗せても、キャレッジ12は、底面16が撓まないため、底面16の変形によって無人搬送車11がキャレッジ12の内外間を走行できなくなる不具合を防止できる。また、キャレッジ12の底面16を一枚板31にすることで、キャレッジ12の底面16を可能な限り薄くして、設置床面14とキャレッジ12の底面16との間の接地時の段差をより小さくできる。これにより、乗降補助手段15としての凹所17やスロープ19を小規模化できると共に、キャレッジ12への乗降時の無人搬送車11の負担を小さくできる。
(効果 4)無人搬送車11が荷積状態で重くなっていると、無人搬送車11が各階の床面4から空のキャレッジ12へ乗降する最中に、無人搬送車11および搬送物2の重みで(昇降索23が弾性変形により伸びて)キャレッジ12の停止位置41が下がる現象が生じる。すると、床面4とキャレッジ12の底面16(の上面)との間に乗降による段差44が生じてしまい、この段差44が大きいと無人搬送車11がスリップしたり、スタックしたりして走行不能になるおそれが生じる。
反対に、荷積状態で重くなっている無人搬送車11がキャレッジ12から各階の床面4へ降りる最中に、キャレッジ12に作用する無人搬送車11および搬送物2の重さが減少することで(昇降索23が弾性変形により縮んで)キャレッジ12の停止位置41が上がる現象が生じる。すると、キャレッジ12の底面16(の上面)と床面4との間に乗降による段差44が生じてしまい、この段差44が大きいと無人搬送車11がスリップしたり、スタックしたりして走行不能になるおそれが生じる。
なお、設置床面14の階については、キャレッジ12は、設置床面14に直接接地して設置床面14で下から支えられることで、その位置よりも下がれなくなっているので、キャレッジ12へ乗り込む際の、無人搬送車11および搬送物2の重みでキャレッジ12が下がる現象は生じない。
そこで、垂直搬送装置1では、少なくとも、キャレッジ12が設置床面14の階以外の階で停止する際に、キャレッジ12の停止位置41を無人搬送車11の重さの状態(空荷状態、荷積状態)に応じて調整する停止位置調整装置42を備えても良い。
停止位置調整装置42は、無人搬送車11の重さの状態に応じて停止位置41を細かく段階的にまたは無段階に、リアルタイムで調整するようにしても良い。この実施例では、停止位置調整装置42は、無人搬送車11が空荷状態であるか、荷積状態であるかに応じて、キャレッジ12の停止位置41を予め二段階または多段階に調整するようにしている。
例えば、無人搬送車11が空荷状態で軽い場合には、キャレッジ12は、無人搬送車11の(床面4からキャレッジ12への)乗降中にほとんど下がらないと想定して、基準位置丁度の高さ(または若干高い位置)にキャレッジ12を停止させる。反対に、無人搬送車11が荷積状態で重い場合には、キャレッジ12が、無人搬送車11の(床面4からキャレッジ12への)乗降中に下がると想定して、その分だけ基準位置よりも高い位置にキャレッジ12を停止させる。
同様に、無人搬送車11が空荷状態で軽い場合には、キャレッジ12は、無人搬送車11の(キャレッジ12から床面4への)乗降中にほとんど上がらないと想定して、基準位置丁度の高さ(または若干低い位置)にキャレッジ12を停止させる。反対に、無人搬送車11が荷積状態で重い場合には、キャレッジ12が、無人搬送車11の(キャレッジ12から床面4への)乗降中に上がると想定して、その分だけ基準位置よりも低い位置にキャレッジ12を停止させる。
これらの少なくともいずれかを行うことにより、無人搬送車11の重さの状態に応じた最適な位置(即ち、キャレッジ12が下がる分だけ高くした位置、または、上がる分だけ低くした位置)に予めキャレッジ12を停止させることができる。
よって、例えば、重い状態の無人搬送車11が床面4からキャレッジ12へ乗降している最中に、無人搬送車11の重みによって、キャレッジ12の位置が下がっても、キャレッジ12は、最終的に下がった高さが、段差44がないか、または、段差44が小さい状態となるので、無人搬送車11は支障なくキャレッジ12へ乗り込むことができる。
反対に、例えば、重い状態の無人搬送車11がキャレッジ12から床面4へ乗降している最中に、無人搬送車11による重さが減って、キャレッジ12の位置が上がっても、キャレッジ12は、最終的に上がった高さが、段差44がないか、または、段差44が小さい状態となるので、無人搬送車11は支障なく床面4へ降りることができる。
(効果 5)垂直搬送装置1では、案内フレーム13の各階の入口部18に、電動で昇降開閉するオートドア51をそれぞれ設置しても良い。これにより、自動的に昇降開閉する電動のオートドア51によって、入口部18の手前側のスペースをほとんど使わずに、案内フレーム13の入口部18を、手間をかけずに開閉することができる。
そして、エリアセンサ52からの検知信号52a、および、キャレッジ検知センサ53からの検知信号53aを基に、オートドア51の開閉を制限するインターロック機構54を備えても良い。これにより、インターロック機構54は、無人搬送車11が存在し、かつ、キャレッジ12が位置している階の入口部18のみオートドア51の開閉を許可し、他の階の入口部18についてはオートドア51の開閉を禁止する。よって、オートドア51が開いたときには、必ずキャレッジ12が存在するため、入口部18の安全性を確保することができる。
(効果 6)垂直搬送装置1では、無人搬送車11は、駆動輪63が、前後の自在輪61,62の下端61a,62a間を結んだ線64よりも下へ突出した状態にて、無人搬送車11に対し上下に変位しないように位置固定されても良い。
これにより、無人搬送車11では、駆動輪63が、前後の自在輪61,62よりも低い状態のままで位置が固定となるため、駆動輪63を接地状態に保ち易くなる。よって、多少の段差があっても、駆動輪63の駆動力を床面4に伝えることが可能となり、無人搬送車11のスリップやスタックを有効に防止できる。
また、駆動輪63を、無人搬送車11に対し上下に変位しないように位置固定したことで、無人搬送車11と搬送物2の重量が、常に駆動輪63に直接作用されるため(または、ダンパ装置による荷重の逃げなどが生じなくなるため)、駆動輪63の駆動力を床面4へより確実に伝えて、駆動輪63の空転を防止できる。
そして、無人搬送車11は、床面4を走行しているときには、前後の自在輪61,62の一方が浮いて、他方の自在輪61,62と駆動輪63とが接地して走行する状態となるため、浮いた自在輪61,62の浮き代a1,a2以下となる数ミリ程度の段差があっても、容易に乗り越えることができる。
(効果 7)垂直搬送装置1では、無人搬送車11は、駆動輪63および自在輪61,62を、車幅方向66の異なる位置に取付けても良い。これにより、走行時に駆動輪63が通る通路と、自在輪61,62が通る通路とを分けて、駆動輪63と自在輪61,62を別々の通路に沿って走行させることができる。そのため、駆動輪63および自在輪61,62は、それぞれ独自の通路を通るようになる。
そして、スロープ19には、自在輪61,62が通る部分に(のみ)前側の自在輪61の高さを下げるくぼみ71を設けても良い。これにより、駆動輪63がスロープ19に差し掛かったときに、先にスロープ19に入っている前側の自在輪61がくぼみ71を通ることで、くぼみ71の分だけ前側の自在輪61の高さが下がるため、その分、無人搬送車11の角度も緩くなって駆動輪63の位置が下がる。そのため、スロープ19に差し掛かったときに生じ易い駆動輪63の浮きが防止され、駆動輪63を接地状態に保つことができる。よって、床面4とスロープ19との間の乗り移り時に、駆動輪63の駆動力が確実に床面4やスロープ19に伝えられるようになり、無人搬送車11のスリップやスタックが有効に防止される。これにより、スロープ19を、無人搬送車11が上れる範囲内で、より急角度に、より短くすることが可能になる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態及び実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
1 垂直搬送装置
2 搬送物
3 上下方向
4 床面
11 無人搬送車
12 キャレッジ
13 案内フレーム
14 設置床面
15 乗降補助手段
16 底面
17 凹所
18 入口部
19 スロープ
21 昇降駆動機構
22 カウンターウェイト
23 昇降索
24 オーバーラン検知センサ
26 過巻防止装置
31 一枚板
41 停止位置
42 停止位置調整装置
51 オートドア
52 エリアセンサ
52a 検知信号
53 キャレッジ検知センサ
53a 検知信号
54 インターロック機構
61 自在輪
62 自在輪
63 駆動輪
64 線
66 車幅方向
71 くぼみ
t 底面の厚み
D 凹所の深さ

Claims (7)

  1. 搬送物を積載して床面を走行する無人搬送車と、前記搬送物を収容して昇降するキャレッジと、該キャレッジの昇降を案内する案内フレームとを備え、前記キャレッジは、前記案内フレームを設置した設置床面に対して直接接地されるようになっており、前記設置床面には、直接接地された前記キャレッジへの前記無人搬送車の乗降を補助する乗降補助手段が設けられ、該乗降補助手段は、前記設置床面における、少なくとも前記案内フレーム内の前記キャレッジが接地する部分に形成された、前記キャレッジの底面の厚み相当分の深さを有する凹所、または、前記案内フレームの入口部に設置された、前記キャレッジの前記底面の高さまで登る傾斜したスロープの少なくとも一方であることを特徴とする垂直搬送装置。
  2. 請求項1に記載の垂直搬送装置であって、
    前記案内フレームには、前記キャレッジを昇降させる昇降駆動機構が設けられ、該昇降駆動機構は、前記キャレッジとカウンターウェイトとを両端部に取付けた昇降索を、上下逆方向に移動するものとされており、更に、前記カウンターウェイトが上限位置に達したことを検知するオーバーラン検知センサと、該オーバーラン検知センサで検知した前記カウンターウェイトの高さが前記上限位置を越えたときに、前記キャレッジを停止させる過巻防止装置とを備えていることを特徴とする垂直搬送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の垂直搬送装置であって、
    前記キャレッジの前記底面は、前記搬送物を積載した無人搬送車の重量では撓まない剛性を有する一枚板で形成されていることを特徴とする垂直搬送装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の垂直搬送装置であって、
    前記キャレッジが、前記設置床面の階以外の階で停止する際に、前記無人搬送車の空荷状態または荷積状態に応じて、前記キャレッジの停止位置を調整する停止位置調整装置を備えたことを特徴とする垂直搬送装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の垂直搬送装置であって、
    前記案内フレームの各階の前記入口部に、電動で昇降開閉するオートドアがそれぞれ設置され、前記各入口部に前記無人搬送車を検知するエリアセンサが備えられると共に、前記案内フレームに前記キャレッジの位置を検知するキャレッジ検知センサが備えられ、更に、前記エリアセンサからの検知信号、および、前記キャレッジ検知センサからの検知信号によって、前記無人搬送車が存在し、かつ、前記キャレッジが位置している階の前記入口部のみ前記オートドアの開閉を許可するインターロック機構を備えていることを特徴とする垂直搬送装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の垂直搬送装置であって、
    前記無人搬送車は、側方から見て、走行方向の前後に自在輪を有すると共に、前後の前記自在輪の間に、駆動輪を有しており、前記駆動輪は、前後の前記自在輪の下端間を結んだ線よりも下へ突出した状態にて、前記無人搬送車に対して上下に変位しないように位置固定され、前記無人搬送車は、走行時に前後の前記自在輪の一方が浮いた状態となることを特徴とする垂直搬送装置。
  7. 請求項6に記載の垂直搬送装置であって、
    前記無人搬送車に対し、前記駆動輪および前記自在輪は、車幅方向の異なる位置に取付けられており、前記スロープには、前記自在輪が通る部分に、前記駆動輪が前記設置床面から前記スロープに乗り移るときに、前側の前記自在輪の高さを下げて前記駆動輪の接地状態を保つくぼみが設けられていることを特徴とする垂直搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102600223B1 (ko) * 2023-09-04 2023-11-08 이정용 순차식 양방향 순환 수직 리프터

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