JP7412034B1 - 搬送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】効率良く複数の階をまたぐ搬送を行える搬送システムを提供する。【解決手段】搬送システム1は、複数階の間でワークを搬送する垂直搬送機10と、各階においてワークを搬送する第1のAGV30aと、垂直搬送機10に乗って階を跨いでワークを搬送する第2のAGV30bとを備え、第1のAGV30aは、垂直搬送機10の前の待機スペースにあるワークWを検知し、検知したワークWを、待機スペース内で垂直搬送機10の側に搬送し、第2のAGV30bは、待機スペースにあるワークWを検知し、待機スペースの先頭にあるワークWを垂直搬送機10に搬送する。【選択図】図1

Description

本発明は、垂直搬送機と無人搬送車を組み合わせた搬送システムに関する。
近年、自律走行を行う無人搬送車が開発され、物流の倉庫等においても無人搬送車が利用されている。特許文献1は、倉庫において、貨物を積載した台車を牽引して搬送する無人搬送車の自動走行システムを開示している。特許文献1に記載された自動走行システムは、ある棚から別の棚への搬送要求があると、管理サーバが走行ルートを決定し、無人搬送車は管理サーバからの指示にしたがって走行する。
特開2022-45454号公報 特開2020-123079号公報
特許文献1に記載された自動走行システムは、フロア内における貨物の搬送について記載しているが、複数の階をまたいでの搬送については考慮していない。物流の分野ではないが、工事現場において、自律走行する自動搬送手段を用いて資機材を運ぶ自動搬送システムとして特許文献2がある。特許文献2では、資機材を保持した自律搬送手段を工事用エレベータや工事用リフトに乗せ、目的階へ運ぶことにより、異なる階にある目的地へと資機材を搬送する。
物流の分野においては、多くの貨物(以下「ワーク」ともいう)を効率良く運ぶことが求められるが、特許文献2に記載された発明は、搬送効率の点で物足りない。
本発明は、上記背景に鑑み、効率良く複数の階を跨ぐ搬送を行える搬送システムを提供することを目的とする。
本発明の搬送システムは、複数階の間でワークを搬送する垂直搬送機と、各階においてワークを搬送する第1の無人搬送車と、前記垂直搬送機に乗って階を跨いでワークを搬送する第2の無人搬送車とを備え、前記第1の無人搬送車は、前記垂直搬送機の前の待機スペースにあるワークを検知し、検知したワークを、前記待機スペース内で前記垂直搬送機の側に搬送し、前記第2の無人搬送車は、待機スペースにあるワークを検知し、前記待機スペースの先頭にあるワークを前記垂直搬送機に搬入する。
このように第1の無人搬送車が待機スペース内でワークを垂直搬送機の側に搬送しておく構成により、第2の無人搬送車はワークを速やかに垂直搬送機に乗せて搬送することができる。垂直搬送機の稼働率を高めて階を跨いだ搬送を効率良く行える。
なお、無人搬送車は、人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できる搬送車である。無人搬送車には、磁気テープなどの誘導体によって誘導されるAGV(automatic guides vehicle)も、誘導体なしで自律走行が可能なAMR(autonomous mobile robot)のいずれも含む。
本発明の搬送システムにおいて、前記第1の無人搬送車は、先頭にあるワークを前記垂直搬送機の側に搬送した後、2番目以降のワークを順次、前記垂直搬送機の側に搬送してもよい。このように、2番目以降のワークを順次垂直搬送機の側に詰めておくことにより、先頭のワークが垂直搬送機に搬入された後に、速やかに前詰めを行って効率良くワークを搬送できる。
本発明の搬送システムは、前記第2の無人搬送車が前記垂直搬送機から搬出して垂直搬送機の前においたワークを、所定の収納スペースへと搬送する第3の無人搬送車を備えてもよい。このように垂直搬送機から搬出したワークを所定の収納スペースへと搬送することにより、垂直搬送機の前にワークが渋滞することがないので、垂直搬送機を使った搬送の効率化につながる。
本発明の搬送システムにおいて、前記第2の無人搬送車は、割込みスペースにあるワークを検知すると、前記待機スペースにあるワークより先に前記割込みスペースにあるワークを前記垂直搬送機に搬入してもよい。この構成により、優先して搬送したいワークがある場合に対応が可能である。
本発明の搬送システムにおいて、前記垂直搬送機は、前記無人搬送車が出入りする出入口に扉を備え、前記第2の無人搬送車は、前記垂直搬送機から出たとき、前記扉が閉まるまで前記垂直搬送機の前で停止し、前記垂直搬送機は、前記第2の無人搬送車が前記垂直搬送機に入るときに前記垂直搬送機の前で停止してから、前記扉を開いてもよい。この構成により、扉が開けっ放しにしたまま無人搬送車が垂直搬送機から離れることがないので、誤って、人が垂直搬送機に乗るリスクを低減できる。
本発明の搬送システムは、前記垂直搬送機の周辺の人を検知する検知手段を備え、前記垂直搬送機は、前記検知手段にて人が検知されたときには、前記扉を開かない構成としてもよい。この構成により、誤って、人が垂直搬送機に入ってしまうリスクを低減できる。
本発明の搬送システムにおいて、前記第2の無人搬送車は、前記待機スペースにワークがないときには、前記垂直搬送機の中で待機し、前記垂直搬送機の扉を閉じておいてもよい。この構成により、搬送を行わないときに、第2の無人搬送車が邪魔にならない。
本発明の搬送システムにおいて、前記垂直搬送機は、搬器内の人を検知する検知手段を備え、前記垂直搬送機は、前記検知手段にて人が検知されたときには、前記搬器を移動させない構成としてもよい。この構成により、誤って人が垂直搬送機に乗ってしまった場合には、搬器を移動させないことで安全性を担保できる。
本発明の搬送システムにおいて、前記垂直搬送機の搬器は、ターンテーブルを備えてもよい。この構成により、無人搬送車が移動しやすい方向と搬出方向を合わせることができる。一例を挙げると、無人搬送車がワークを牽引して搬送する場合には、無人搬送車がワークを先導する形となるので入った方向と同じ方向に出ることは難しい。ターンテーブルによって向きを変えることにより、入った方向と同じ方向へワークを牽引することができる。
本発明の搬送システムにおいて、前記垂直搬送機の搬器内に、前記無人搬送車の充電を行う充電装置を備えてもよい。この構成により、ワークの搬送中に、第2の無人搬送車を充電できる。
本発明の搬送システムにおいて、前記第1の無人搬送車と前記第2の無人搬送車は、所定のタイミングで役割を交代して、前記垂直搬送機に乗って階を跨いでワークを搬送するときに前記搬器内で充電を行ってもよい。ここで役割の交代について説明する。「第1の無人搬送車」と「第2の無人搬送車」は、無人搬送車の役割によって名称を付したものである。役割の交代とは、第1の無人搬送車の役割を担っていた無人搬送車に第2の無人搬送車の役割を担わせ、第2の無人搬送車の役割を担っていた無人搬送車に第1の無人搬送車の役割を担わせることである。搬送作業中に、搬器内の充電装置によって第1の無人搬送車と第2の無人搬送車の両方を充電することで、全体として、長時間の連続稼働が可能となる。なお、所定のタイミングは、例えば1時間ごとに交代するといったように時間で規定してもよいし、例えば、残り充電量が30%になったら交代するといったように残り充電量によって規定してもよい。
本発明の搬送システムにおいて、前記第1の無人搬送車及び前記第2の無人搬送車は、地震検知センサから地震検知信号を受信する手段を備え、前記第1の無人搬送車及び前記第2の無人搬送車は前記地震検知信号を受信したときに停止してもよい。
本発明の搬送システムにおいて、前記第1の無人搬送車及び前記第2の無人搬送車は、ワークを持ち上げて搬送する無人搬送車であり、前記第1の無人搬送車及び前記第2の無人搬送車は前記地震検知信号を受信したときに、持ち上げているワークを下ろしてもよい。この構成により、地震によってワークが転倒するリスクを低減できる。
本発明の搬送システムにおいて、前記垂直搬送機は、垂直方向に延びる枠状のフレームと、前記フレーム内を昇降可能な搬器と、前記搬器に設けられたガイドピンと、前記フレームの上端に設けられ、前記ガイドピンと係合する受け部とを備え、前記搬器がフレームの上端に到達したときに前記ガイドピンが前記受け部に係合する。この構成により、搬器が上端に停止したときの搬器の位置決めを精度良く行うことができ、無人搬送車がスムーズに搬器に出入りすることができる。
本発明の搬送システムにおいて、前記垂直搬送機は、垂直方向に延びる枠状のフレームと、前記フレーム内を昇降可能な搬器と、前記搬器に設けられたガイドピンと、前記フレームの下端に設けられ、前記ガイドピンと係合する受け部とを備え、前記搬器がフレームの下端に到達したときに前記ガイドピンが前記受け部に係合する。この構成により、搬器が下端に停止したときの搬器の位置決めを精度良く行うことができ、無人搬送車がスムーズに搬器に出入りすることができる。
本発明の搬送システムにおいて、前記垂直搬送機は、垂直方向に延びる枠状のフレームと、前記フレーム内を昇降可能な搬器と、前記搬器の側面に設けられ、水平方向に駆動するガイドピンと、前記フレームに設けられ、前記ガイドピンと係合する受け部とを備え、前記搬器が所定の階で停止したときに、前記ガイドピンを前記フレーム側に延出させて前記ガイドピンを前記受け部に係合させてもよい。この構成により、搬器の位置決めを精度良く行うことができ、無人搬送車がスムーズに搬器に出入りすることができる。
本発明の搬送システムにおいて、前記垂直搬送機は、垂直方向に延びる枠状のフレームと、前記フレーム内を昇降可能な搬器と、前記搬器の底部に収納された渡り板と、前記搬器が所定の階で停止したときに、前記渡り板を前記フレームの外側にスライドさせ、前記搬器と前記所定の階のフロアとの間にかけ渡してもよい。この構成により、搬器とフロアとにかけ渡された渡り板の上を無人搬送車が走行できる。
本発明の搬送システムにおいて、前記垂直搬送機は、垂直方向に延びる枠状のフレームと、前記フレーム内を昇降可能な搬器と、前記搬器の出入口に回動可能に取り付けられた渡り板と、前記搬器が所定の階で停止したときに、前記渡り板をフロアに向けて倒して、前記搬器と前記所定の階のフロアとの間にかけ渡してもよい。この構成により、搬器とフロアとにかけ渡された渡り板の上を無人搬送車が走行できる。
本発明によれば、垂直搬送機と無人搬送車を用いて、効率的にワークを搬送することができる。
本実施の形態の搬送システムの構成を示す図である。 ワークの搬出階を示す平面図である。 ワークの搬入階を示す平面図である。 垂直搬送機の外観を示す図である。 (a)AGVの構成を示す図である。(b)ワークを持ち上げる状態のAGVを示す図である。 (a)搬器の底板の平面図である。(b)搬器の底板の断面図である。 (a)搬器が上端に停止したときの状態を搬器の横方向から見た図である。(b)搬器が上端に停止したときの状態を搬器の出入口から見た図である。 (a)搬器が下端に停止したときの状態を搬器の横方向から見た図である。(b)搬器が下端に停止したときの状態を搬器の出入口から見た図である。 (a)スライド式の渡り板の構成を説明するための図である。(b)渡り板の収納状態から使用状態までの動きを示す図である。 (a)回転式の渡り板の構成を示す図である。(b)渡り板の収納状態から使用状態までの動きを示す図である。 (a)中間階での停止精度を高めるための構成を備えた垂直搬送機の例を示す図である。(b)ガイドピンが延出した状態を示す図である。 ガイドピンの駆動機構の一例を示す図である。
以下、本実施の形態の搬送システムについて図面を参照して説明する。なお、以下の説明はあくまでも好ましい態様の一例を示したものであり、特許請求の範囲に記載された発明を限定する意図ではない。
(全体構成)
図1は、本実施の形態の搬送システム1の構成を示す図である。本実施の形態の搬送システム1は、階を跨いでワークWを搬送する搬送システム1である。図1では、ワークWを垂直搬送機10に搬入する階を「搬入階」、ワークWを垂直搬送機10から搬出する階を「搬出階」と記載している。ワークWは、搬入階から搬出階へと搬送され、搬出階の収納スペース(図3参照)に収納される。搬送システム1が搬送するワークWは、例えば、カゴ台車や貨物であるが、これらに限定されるものではない。図1では、ワークWとしてカゴ台車を記載している。なお、カゴ台車は、キャスターを備えているが、搬送システム1で搬送する際には、キャスターにストッパーをかけて移動しないようにしておいてもよい。
搬送システム1は、搬入階と搬出階との間で垂直方向にワークWを搬送する垂直搬送機10と、ワークWを載せて搬送するAGVとを備えている。本実施の形態の搬送システム1は、無人搬送車としてAGV(automatic guides vehicle)を用いているが、無人搬送車はAGVに限らず、例えば、AMR(autonomous mobile robot)を用いることができる。
本実施の形態の搬送システム1は、3台のAGV30a~30cを備えている。すなわち、搬入階のフロア内においてワークWを搬送する第1のAGV30aと、垂直搬送機10に乗って搬入階と搬出階との間を行き来する第2のAGV30bと、搬出階のフロア内においてワークWを搬送するAGV30cである。3台のAGV30a~30cは同じ構成を有している。3台のAGV30a~30cを総称して「AGV30」という。
図2は、ワークWの搬入階を示す平面図である。搬入階のフロアには、待機スペース40と割込みスペース41が用意されている。待機スペース40は、搬入階から運び出すワークWを置くスペースであり、搬送システム1は、待機スペース40に置かれたワークWを検知すると、そのワークWを搬出階へと搬送する。
待機スペース40に置かれたワークWを検知する方法としては、例えば、ワークWにRFIDのタグをつけておき、待機スペース40内にあるワークWを検知してもよいし、待機スペース40をカメラで撮影し、撮影した映像を解析してワークWを検知してもよい。待機スペース40に複数のワークWが置かれた場合には、垂直搬送機10に近い方のワークWから順番に搬入される。
割込みスペース41は、待機スペース40に置かれたワークWよりも優先して搬入するワークWを置くスペースである。搬送システム1は、割込みスペース41に置かれたワークWを検知すると、待機スペース40にあるワークWよりも先に垂直搬送機10に搬入し搬出階へと搬送する。図2では、割込みスペース41を垂直搬送機10から待機スペース40に向かって右手に設けた例を挙げているが、割込みスペース41を設ける位置は限定されない。例えば、割込みスペース41は、待機スペース40に隣接した位置に設けてもよい。
垂直搬送機10から待機スペース40と割込みスペース41への床面には、磁気テープ50が貼られている。磁気テープ50は、AGV30を目的地まで誘導するためのテープであり、これによりAGV30の走行ルートを設定している。
図3は、ワークWの搬出階を示す平面図である。搬出階のフロアには、ワークWの収納スペース43が用意されている。収納スペース43は、運びこまれたワークWを収納するスペースである。
搬送システム1が備える3台のAGV30a~30cのそれぞれは、次の役割を担っている。第1のAGV30aは、待機スペース40に置かれたワークWを垂直搬送機10の側に前詰めする役割を有する。第2のAGV30bは、待機スペース40の先頭にあるワークWまたは割込みスペース41にあるワークWを垂直搬送機10に乗せて搬出階に搬送する役割を有する。第3のAGV30cは、垂直搬送機10で搬送されてきたワークWを収納スペース43へと搬送し、収納スペース43で奥詰めする役割を有する。
このように3台のAGV30a~30cが連携してワークWを搬送することにより、垂直搬送機10を効率良く使って、短時間で多くのワークWを運ぶことができる。なお、3台のAGV30a~30cと垂直搬送機10との連携は、図示しないコントロールセンターが行うこととしてもよいし、3台のAGV30a~30cの相互間およびAGV30a~30cと垂直搬送機10との間で通信をすることで連携をとってもよい。
(垂直搬送機)
図4は、垂直搬送機10の外観を示す図である。垂直搬送機10は、垂直方向に延びる枠状のフレーム11を有している。垂直搬送機10には、フレーム11は搬入階と搬出階の間の床を貫通して設置される。垂直搬送機10は、フレーム11の内部を上下に移動する搬器を有する。搬器は、搬入階と搬出階との間でワークWを搬送する箱型のカゴである。搬器の側面は、出入口12の側は開放されており、出入口12に面しない側には柵を有している。搬器は、昇降機構15によってフレーム11内を昇降する。
フレーム11には、フレーム11の下部と上部の2箇所に、AGV30が搬器に出入りするための出入口12が形成されている。本実施の形態においては図1に示すように下の階から上の階にワークWを搬送する例を挙げているので、下部の出入口12は搬入階に対応し、上部の出入口12は搬出階に対応している。上の階でワークWを搬入し、下の階でワークを搬出する態様では、上部の出入口12が搬入階に対応し、下部の出入口12が搬出階に対応する。また、ここでは、出入口12が2つの例を挙げているが、搬入階や搬出階が複数ある場合には3つ以上の出入口12があってもよい。
本実施の形態では、垂直搬送機10の出入口12は同じ側に設けられている。このようなタイプを「C型」と呼ぶ。2つの出入口12が反対に設けられているタイプもあり、これを「Z型」と呼ぶ。図1は、C型の垂直搬送機10を例としているが、本発明の搬送システム1で用いる垂直搬送機10は、Z型にも適用することができる。
垂直搬送機10の出入口12にはシャッター式の扉13が設けられている。扉13が開くときには、扉13は上部のケース14に収容される。扉13は、誤って人が搬器に乗り込んだり、搬器がないときにフレーム11に侵入しないようにAGV30が出入りするとき以外は閉じられている。なお、ここでは扉13の例として上下に開閉するシャッター式の扉の例を挙げたが、扉13はシャッター式に限られない。扉13は、横方向に開閉する方式でもよいし、フロア側に開く外開き式または観音開き式でもよい。
(AGV)
図5(a)は、AGV30の構成を示す図である。図5(b)はワークWを持ち上げる状態のAGV30を示す図である。AGV30は、前後に長い略直方体の本体31を有している。図5(a)において左側を前、右側を後ろとして説明する。
図5(b)に示すように、AGV30は、上面に、前後方向に延びる2本のバー32を備えている。図5(a)では2本のバー32が下がった状態を示し、図5(b)では2本のバー32が上がった状態を示している。なお、図5では、ワークWを持ち上げる2本のバー32を有するAGV30を例としているが、ワークWを持ち上げる構成は2本のバー32に限定されることはなく、例えば、AGVの上面に上下に移動可能な1枚のプレートを設けることとしてもよい。
AGV30はワークWの下に潜り込んで、図5(b)に示すようにバー32を上に上げることで、ワークWを地面から持ち上げる。AGV30はワークWを持ち上げた状態で搬送する。AGV30が持ち上げることができるワークWの重量は、一例として300~500Kgである。
AGV30は前後方向の中央に左右2つの駆動輪33を有しており(図では、一方だけが見えている)、前方に2つ、後方に2つの自在キャスターを備えている。なお、自在キャスターの個数は限定されず、例えば、前方および後方に1つずつでもよい。また、AGV30は前方に無線LAN通信部34を備え、側面に光通信部35を備えている。無線LAN通信部34および光通信部35はいずれも垂直搬送機10との通信を行う機能を有する。AGV30は、基本的には無線LAN通信部34を使って垂直搬送機10と通信を行うが、搬器内にいるときには、光通信部35も併用して垂直搬送機10との通信を行う。
AGV30の底面中央には、ワイヤレス充電のための受電ヘッドを有している。受電ヘッドをワイヤレス充電の給電部と近接して対向させることで、AGV30の充電を行うことができる。
次に、AGV30を充電する機構について説明する。AGV30の充電は、AGV30の底面中央に設けられた受電ヘッドに、充電装置の給電ヘッド17を対向させることにより、非接触で充電を行う。本実施の形態では、垂直搬送機10の搬器の中で、AGV30の充電を行う。
図6(a)は搬器の底板16の平面図、図6(b)は搬器の底板16の周辺の断面図である。AGV充電用の給電ヘッド17は、図6(b)に示すように、底板16と面一の状態(すなわち、底板16と給電ヘッド17の面が同じ高さの状態)で底板16に埋め込まれている。給電ヘッド17の近傍には、AGV30の位置決めに用いられるRFID18が埋め込まれている。
通常、底板16の下には、搬器に乗せられるワークWの荷重を支持するために金属製の角材19を有するが、本実施の形態では、この角材19を設けない空間を形成している。給電ヘッド17は、この空間内で、底板16に取り付けられた支持板20の上に載置されている。給電ヘッド17と金属製の角材19との間には所定の隙間(一例として10mm以上)を設けている。これは、給電ヘッド17から出力される電気力線が金属の影響を受けないようにするためである。
通常、充電装置の給電ヘッド17は、取付面から出っ張った状態で配置されるが、本実施の形態の搬送システム1では、AGV30が走行する底板16に給電ヘッド17を取り付ける関係上、給電ヘッド17と搬器の底板16との間に段差のないように取り付けるために、このような工夫をしている。なお、本実施の形態では、底板16に対して面一の状態で給電ヘッド17を取り付ける例を説明しているが、搬器内におけるAGV30の走行軌道が予め決まっていて、その軌道と干渉しない位置に給電ヘッド17を取り付ける場合には、給電ヘッド17は底板16より上に出っ張っていてもよい。ただし、給電ヘッド17は、AGV30の本体31の下面の受電部と対向する必要があるから、給電ヘッド17の高さが本体31の下面の高さより低いことは言うまでもない。
本実施の形態の垂直搬送機10は、給電ヘッド17を搬器の底板16に設けることにより、ワークWを搬送するためにAGV30が搬器に乗り込んだときに、ワイヤレス充電することができるので、別途、充電するためだけの時間を取らなくても連続してAGV30を駆動することができる。
以上では、搬器に乗る第2のAGV30bの充電について説明したが、フロア内を走行する第1のAGV30a及び第3のAGV30cはフロアに用意した別の充電装置によって充電することとしてもよい。
また、第1のAGV30a~第3のAGV30cの役割を交代して、搬器内で充電を行うこととしてもよい。例えば、所定のタイミングで第1のAGV30aと第2のAGV30bの配置を変え、第1のAGV30aの役割を担っていたAGVに第2のAGV30bの役割を担わせ、第2のAGV30bの役割を担っていたAGVに第1のAGV30aの役割を担わせる。このように役割を交代することで、搬送作業中に、第2のAGV30bとして配置されたAGVを充電することができる。
一例として、搬器内の充電装置で充電をしつつ搬送する場合には充電率100%を保つことができ、充電をせずに稼働すると半日で100%→40%の充電率になると仮定する。この仮想例では、1回の充電では、第1のAGV30a、第3のAGV30cは一日の連続稼働を行うことはできない。
第1のAGV30aと第2のAGV30bと第3のAGV30cが交代で3分の1ずつ搬器に乗って搬送を行うように制御することにより、搬器に乗って搬送をしている3分の1の時間は充電率が減らないので、第1のAGV30a~第3のAGV30cの電力消費は2/3ずつになる。そうすると、充電率は半日で100%→60%、一日で100%→20%となるので、第1のAGV30a~第3のAGV30cは一日の連続可能が可能となる。すなわち、第1のAGV30a~第3のAGV30cのいずれも、充電のための休止時間を要せずに、一日中稼働させることができる。
(搬器の停止精度について)
垂直搬送機10の搬器にAGV30を出入りさせるために、搬器の底板16とフロアとの隙間、および、搬器とフロアとの段差を小さくする必要がある。例えば、人が搬器にワークWを積み込んだり、コンベアでワークWの搬出入を行う場合には多少の隙間や段差は許容できるが、AGV30の場合には隙間や段差があると引っかかってしまうおそれがある。したがって、垂直搬送機10は、所定の位置に精度良く停止する必要がある。また、搬器内のワークWの搬出入による重量変化によって、搬器の停止位置が上下することも好ましくない。このような停止精度の向上は、AGV30と垂直搬送機10を連携させる新しい搬送システム1で生じた課題である。本実施の形態の搬送システム1は、搬器の停止精度を高めるために次の構成を備えている。
図7は、搬器21が上端に停止したときの状態を説明するための図である。図7(a)は搬器21を横方向から見た図、図7(b)は搬器21を出入口12から見た図である。図7(a)及び図7(b)に示すように、搬器21の上には、4つの位置決め用のガイドピン22が設けられている。ガイドピン22は上方に延びるピンであり、先端にテーパが形成されて細くなっている。
垂直搬送機10の上端位置には、ガイドピン22を受ける受け部23が設けられている。受け部23は、ガイドピン22が嵌る筒状の形状を有しており、内面は樹脂で形成されている。搬器21が上端に停止するときには、ガイドピン22と受け部23とが係合することにより、搬器21の水平方向の位置を正確に決めることができる。また、搬器21が上端に到達したら、搬器21を吊っている吊り索をさらに締めることにより、搬器21を上端に押し付ける。なお、吊り索の種類は限定されず、例えば、チェーン、ロープ、ワイヤ等である。
これにより、ガイドピン22と受け部23とがしっかりと係合し、垂直方向の位置も正確に決めることができる。吊り索を締めることで、搬器21にワークWが搬入されても搬器21が下がってしまうことがないので、フロアと搬器21の底板16とを同じ高さに保つことができる。
図8は、搬器21が下端に停止したときの状態を説明するための図である。図8(a)は搬器21を横方向から見た図、図8(b)は搬器21を出入口12から見た図である。図8(a)及び図8(b)に示すように、垂直搬送機10は、床面より下に掘り下げて形成されたピット24に設置されている。図8では、ピット24の深さはhであり、床面よりも距離hだけ下の位置に垂直搬送機10が設置される。図8(a)及び図8(b)に示すように、搬器21の下には、4つの位置決め用のガイドピン22が設けられている。ガイドピン22は下方に延びるピンであり、先端にテーパが形成されて細くなっている。
垂直搬送機10の下端位置には、ガイドピン22を受ける受け部23が設けられている。受け部23は、ガイドピン22が嵌る筒状の形状を有しており、内面は樹脂で形成されている。搬器21が下端に停止するときには、ガイドピン22と受け部23とが係合することにより、搬器21の水平方向の位置を正確に決めることができる。また、搬器21が下端に到達したら、搬器21を吊っている吊り索を緩めることにより、搬器21の自重でピット24内に収まる。これにより、ガイドピン22と受け部23とがしっかりと係合し、垂直方向の位置も正確に決めることができる。また、吊り索を緩めるので、搬器21に乗っているワークWを搬出されても搬器21が上がってしまうことがなくフロアと搬器21の底板16とを同じ高さに保つことができる。
(安全システム)
本実施の形態の搬送システム1は、ワークWを搬送するAGV30を垂直搬送機10によって運び、上下階の間での搬送を可能にするシステムである。垂直搬送機10はAGV30またはワークWを搬送するが、人が乗ることは予定されていない。本実施の形態の搬送システム1は、垂直搬送機10に人が立ち入らないようにするために、各種の安全システムを有している。
まず、垂直搬送機10の扉13の制御について述べる。上述したとおり、垂直搬送機10の扉13は安全性確保のため、AGV30が出入りするとき以外は閉じておく。搬送すべきワークWがないときには、AGV30を搬器の中に入れて、搬器の扉13を閉じたままにしておく。
垂直搬送機10の扉の開閉制御は、AGV30の動きと連動している。具体的には、ワークWを搬送するために、第2のAGV30bが搬器から搬出階または搬入階に出たときには、扉13が閉じるまで第2のAGV30bは垂直搬送機10の前で停止する。第2のAGV30bは、垂直搬送機10の前の一旦停止スペース42(図2及び図3参照)で扉13が閉じるまで停止する。また、第2のAGV30bが搬器内に入るときも同様に、第2のAGV30bが垂直搬送機10の前の一旦停止スペース42に停止してから、垂直搬送機10の扉13を開くこととする。
これにより、第2のAGV30bがワークWを取りに行く、あるいはワークWを置きに行く間に扉13が開放された状態にはならないので、間違って人が搬器に乗り込むリスクを低減できる。なお、第2のAGV30bは扉13が完全に閉じるまで移動を開始しないことが望ましいが、扉13が半分以上閉まり、実質的に人が搬器内に入れない状態になったタイミングで移動を開始することとしてもよい。
また、垂直搬送機10は、垂直搬送機10の周辺の人を検知するセンサを備え、センサで人が検知されたときには、扉13を開かない構成としている。これにより、人が近くにいるときには扉13が開かないので、搬器内に人が誤って入ってしまうことを防止できる。
また、垂直搬送機10は、搬器内の人を検知するセンサを備え、センサで人が検知されたときには、搬器を移動させない。この構成により、もし間違って人が搬器に入ってしまった場合には、搬器を移動させないことで安全性を担保できる。
以上、本実施の形態の搬送システム1について説明した。本実施の形態の搬送システム1は、垂直搬送機10と、第1のAGV30aと、第2のAGV30bと、第3のAGV30cとが連携することにより、垂直搬送機10の稼働率を高めて効率良くワークWを搬送することができる。
(変形例)
以上、本発明の搬送システムについて実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明の搬送システムは上記した実施の形態に限定されるものではない。
搬送システムは、搬器内にターンテーブルを備えてもよい。ターンテーブルを備えることにより搬器に入ったAGV30の方向を変更することができる。本実施の形態では、AGV30がワークWを持ち上げて搬送するので、前後左右いずれにも移動することができるが、例えば、ワークWを牽引するAGV30の場合には、AGV30がワークWを先導する形になる。しかしながら、本実施の形態で説明したC型の垂直搬送機10のように搬器に入るときと搬器から出るときの方向が同じである場合、牽引して入れたワークWを牽引して出すことが難しい。そのような場合に、ターンテーブルによって向きを変えることにより、AGV30がワークWを牽引して搬器の外に出すことができる。
上記した実施の形態では、停止位置精度を向上させる構成として、ガイドピン22と受受け部23を係合させる構成について説明したが(図7,図8)、上記構成に代えて、あるいは上記構成に加えて、AGV30をスムーズに出入りさせるために、搬器の底板16と停止階のフロアとにかけ渡す渡り板を用いることとしてもよい。
図9は、スライド式の渡り板25の構成を説明するための図である。図9(a)に示すように、搬器の底板16の下に渡り板25の収納部26を設け、ワークWの搬入搬出を行わないときには、渡り板25を収納部26に収納しておく。図9(b)は、渡り板25の収納状態から使用状態までの動きを示す図である。搬器が搬入階または搬出階で停止して、ワークWの搬出または搬入を行う際には、図9(b)に示すように渡り板25をスライドさせて、搬器の底板16とフロアとを渡り板25で接続する。これにより、AGV30をスムーズに出入りさせることができる。
図10(a)は、回転式の渡り板27の構成を示す図である。渡り板27は、搬器16の出入口付近において、底板16に取り付けられている。渡り板27は、固定部28によって回動可能に取り付けられており、図10(b)に示すように上方向を向けた状態(これを「収納状態」という)から、フロアの床面に倒した状態(これを「使用状態」という)へと回動することができる。なお、収納状態では、渡り板27が搬器の上下移動の邪魔にならない程度に上向きにされていればよい。
渡り板27の回動は、図示しない制御部によって制御され、搬器が上下に移動するときには収納状態とされ、搬器が所定の階に停止したときに床面に対して倒して使用状態とされる。使用状態においては、渡り板27は搬器の底板16とフロアの床面との間にかけ渡される。この構成により、搬器が所定の階に停止したときには、渡り板27によりAGV30をスムーズに出入りさせることができる。
上記した実施の形態では、垂直搬送機10の上端と下端で搬器が停止する例を挙げたが、上端と下端以外の中間階で搬器が停止する垂直搬送機10を備えた搬送システム1を構成することも可能である。ただし中間階の場合には、停止位置精度を高めるために、上記した実施の形態の方法を用いることができない。ここで、中間階における停止精度を高める構成を説明する。
図11は、中間階での停止精度を高めるための構成を備えた垂直搬送機10の例を示す図である。搬器21の上部に、水平方向に延びるガイドピン22とその駆動機構を設け、フレーム11側にガイドピン22の受け部23を設ける。
図12は、ガイドピン22の駆動機構の一例を示す図である。ガイドピンの可動部60には雄ネジ62が形成され、ブロック63に雌ネジが形成されている。この構成により、駆動機構61によってガイドピンの可動部60が回転させられると、ガイドピンの可動部60は矢印の方向に駆動する。回転方向を変えることで、ガイドピンの可動部60を、フレーム11側に延出させたり、元に戻したりできる。
図11(a)は、ガイドピン22が引っ込んで搬器21が移動可能な状態を示している。中間階に停止したときには、図11(b)に示すように、搬器21に設けられたガイドピン22を延出することにより、ガイドピン22と受け部23とを係合させる。これにより、搬器21の水平方向及び垂直方向の位置決めを行い、搬器21とフロアとの隙間および搬器21の底板16とフロアとの段差を小さくすることができる。また、搬器21からワークWを搬出したり、搬器21へワークWを搬入したりして、搬器21にかかる荷重が変化しても、搬器21の上下位置が固定されているので、搬器21の底板16とフロアとの段差が生じることがない。
なお、図11では、搬器21にガイドピン22を設け、フレーム11に受け部23を設ける例を示したが、これとは逆にフレーム11にガイドピン22を設け、搬器21に受け部23を設けることとしてもよい。ただし、中間階が複数ある場合には、駆動機構を持つガイドピン22を搬器21に設ける方がコストの上でメリットがある。
上記した実施の形態では、非接触のワイヤレス充電方式によってAGV30の充電を行う例を挙げたが、AGV30の充電には接触式の充電方式を用いてもよい。接触式の充電方式を用いる場合には、搬器に設けた給電部とAGV30の受電部とが適切に接触する必要があるので、垂直方向の位置決めが重要である。
本実施の形態で説明したAGV30の駆動輪33は、ワークWを搬送する際に床面とのグリップを良くするために、バネにより床面に向けて付勢されている。したがって、AGV30がワークWを保持していない状態では、駆動輪33は前後のキャスターより床面側に押し出された形となるので、AGV30は駆動輪33を支点として、シーソーのように若干前傾または後傾する。この状態だと、前傾するか後傾するかが不定なので、車体の下部にある受電部と底板にある給電部との位置決めを行うことが難しいという事情がある。
本実施の形態のAGV30に対し、ワークWの有無にかかわらず、接触式で充電を行うための工夫として、AGV30の前あるいは後ろの自在キャスターに所定の荷重をかける。これにより、AGV30は荷重のかかった方が下になるように傾くので、AGV30の受電部の床からの高さを一定にすることができる。ここで自在キャスターにかける荷重は、例えば10Kg程度である。
本実施の形態の搬送システム1では、AGV30がワークWを持ち上げて搬送するので、地震のときにはワークWが転倒する恐れがある。そこで、搬送システム1は、地震検知センサからの地震検知の信号を受信する受信部を備えてもよい。この受信部にて地震検知の信号を受信した場合には、AGV30は直ちに停止し、ワークWを床面に下ろす。これにより、ワークWが安定するので、地震によるワークWの転倒リスクを低減できる。なお、ワークWを牽引して搬送するタイプのAGV等、ワークを持ち上げるタイプでないAGVの場合には、地震検知信号を受信したら、AGVは直ちに停止する。
上記した実施の形態では、AGV30と垂直搬送機10を連携した搬送システム1について説明したが、上記した説明の中で垂直搬送機10に関する構成については、AGV30と連携していない垂直搬送機単体にも適用することができる。具体的には、停止位置精度を向上させるガイドピンおよび受け部の構成、搬器とフロアの床面の間をかけ渡す渡り板の構成を備えた垂直搬送機は、本発明の範囲に含まれる。
1 搬送システム
10 垂直搬送機
11 フレーム
12 出入口
13 扉
14 ケース
15 昇降機構
16 底板
17 給電ヘッド
18 RFID
19 角材
20 支持板
21 搬器
22 ガイドピン
23 受け部
24 ピット
25 渡り板
26 収納部
27 渡り板
28 固定部
29 吊り索
30 AGV
31 本体
32 バー
33 駆動輪
40 待機スペース
41 割込みスペース
42 一旦停止スペース
43 収納スペース
50 磁気テープ
60 ガイドピンの可動部
61 駆動機構
62 雄ネジ
63 ブロック
W カゴ台車(ワーク)

Claims (18)

  1. 複数階の間でワークを搬送する垂直搬送機と、
    各階においてワークを搬送する第1の無人搬送車と、
    前記垂直搬送機に乗って階を跨いでワークを搬送する第2の無人搬送車と、
    を備え、
    前記第1の無人搬送車は、前記垂直搬送機の前の待機スペースにあるワークを検知し、検知したワークを、前記待機スペース内で前記垂直搬送機の側に搬送し、
    前記第2の無人搬送車は、前記待機スペースにあるワークを検知し、前記待機スペースの先頭にあるワークを前記垂直搬送機に搬入する搬送システム。
  2. 前記第1の無人搬送車は、先頭にあるワークを前記垂直搬送機の側に搬送した後、2番目以降のワークを順次、前記垂直搬送機の側に搬送する請求項1に記載の搬送システム。
  3. 前記第2の無人搬送車が前記垂直搬送機から搬出して垂直搬送機の前においたワークを、所定の収納スペースへと搬送する第3の無人搬送車を備える請求項1に記載の搬送システム。
  4. 前記第2の無人搬送車は、割込みスペースにあるワークを検知すると、前記待機スペースにあるワークより先に前記割込みスペースにあるワークを前記垂直搬送機に搬入する請求項1に記載の搬送システム。
  5. 前記垂直搬送機は、前記無人搬送車が出入りする出入口に扉を備え、
    前記第2の無人搬送車は、前記垂直搬送機から出たとき、前記扉が閉まるまで前記垂直搬送機の前で停止し、
    前記垂直搬送機は、前記第2の無人搬送車が前記垂直搬送機に入るときに前記垂直搬送機の前で停止してから、前記扉を開く請求項1に記載の搬送システム。
  6. 前記垂直搬送機の周辺の人を検知する検知手段を備え、
    前記垂直搬送機は、前記検知手段にて人が検知されたときには、前記扉を開かない請求項5に記載の搬送システム。
  7. 前記第2の無人搬送車は、前記待機スペースにワークがないときには、前記垂直搬送機の中で待機し、前記垂直搬送機の扉を閉じておく請求項5に記載の搬送システム。
  8. 前記垂直搬送機は、搬器内の人を検知する検知手段を備え、
    前記垂直搬送機は、前記検知手段にて人が検知されたときには、前記搬器を移動させない請求項1に記載の搬送システム。
  9. 前記垂直搬送機の搬器は、ターンテーブルを備える請求項1に記載の搬送システム。
  10. 前記垂直搬送機の搬器内に、前記無人搬送車の充電を行う充電装置を備える請求項1に記載の搬送システム。
  11. 前記第1の無人搬送車と前記第2の無人搬送車は、所定のタイミングで役割を交代して、前記垂直搬送機に乗って階を跨いでワークを搬送するときに前記搬器内で充電を行う請求項10に記載の搬送システム。
  12. 前記第1の無人搬送車及び前記第2の無人搬送車は、地震検知センサから地震検知信号を受信する手段を備え、
    前記第1の無人搬送車及び前記第2の無人搬送車は前記地震検知信号を受信したときに停止する請求項1に記載の搬送システム。
  13. 前記第1の無人搬送車及び前記第2の無人搬送車は、ワークを持ち上げて搬送する無人搬送車であり、
    前記第1の無人搬送車及び前記第2の無人搬送車は前記地震検知信号を受信したときに、持ち上げているワークを下ろす請求項12に記載の搬送システム。
  14. 前記垂直搬送機は、
    垂直方向に延びる枠状のフレームと、
    前記フレーム内を昇降可能な搬器と、
    前記搬器に設けられたガイドピンと、
    前記フレームの上端に設けられ、前記ガイドピンと係合する受け部と、
    を備え、
    前記搬器がフレームの上端に到達したときに前記ガイドピンが前記受け部に係合する請求項1に記載の搬送システム。
  15. 前記垂直搬送機は、
    垂直方向に延びる枠状のフレームと、
    前記フレーム内を昇降可能な搬器と、
    前記搬器に設けられたガイドピンと、
    前記フレームの下端に設けられ、前記ガイドピンと係合する受け部と、
    を備え、
    前記搬器がフレームの下端に到達したときに前記ガイドピンが前記受け部に係合する請求項1に記載の搬送システム。
  16. 前記垂直搬送機は、
    垂直方向に延びる枠状のフレームと、
    前記フレーム内を昇降可能な搬器と、
    前記搬器の側面に設けられ、水平方向に駆動するガイドピンと、
    前記フレームに設けられ、前記ガイドピンと係合する受け部と、
    を備え、
    前記搬器が所定の階で停止したときに、前記ガイドピンを前記フレーム側に延出させて前記ガイドピンを前記受け部に係合させる請求項1に記載の搬送システム。
  17. 前記垂直搬送機は、
    垂直方向に延びる枠状のフレームと、
    前記フレーム内を昇降可能な搬器と、
    前記搬器の底部に収納された渡り板と、
    前記搬器が所定の階で停止したときに、前記渡り板を前記フレームの外側にスライドさせ、前記搬器と前記所定の階のフロアとの間にかけ渡す請求項1に記載の搬送システム。
  18. 前記垂直搬送機は、
    垂直方向に延びる枠状のフレームと、
    前記フレーム内を昇降可能な搬器と、
    前記搬器の出入口に回動可能に取り付けられた渡り板と、
    前記搬器が所定の階で停止したときに、前記渡り板をフロアに向けて倒して、前記搬器と前記所定の階のフロアとの間にかけ渡す請求項1に記載の搬送システム。
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