JP2023041401A - 機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置 - Google Patents

機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023041401A
JP2023041401A JP2021148760A JP2021148760A JP2023041401A JP 2023041401 A JP2023041401 A JP 2023041401A JP 2021148760 A JP2021148760 A JP 2021148760A JP 2021148760 A JP2021148760 A JP 2021148760A JP 2023041401 A JP2023041401 A JP 2023041401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
rocking
swing
plate
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021148760A
Other languages
English (en)
Inventor
賢一郎 吉田
Kenichiro Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Transport Machinery Co Ltd
Original Assignee
IHI Transport Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Transport Machinery Co Ltd filed Critical IHI Transport Machinery Co Ltd
Priority to JP2021148760A priority Critical patent/JP2023041401A/ja
Publication of JP2023041401A publication Critical patent/JP2023041401A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

【課題】パレットへの車両の進入を容易にすると共に、車両がパレットから落下することを防止する。【解決手段】機械式駐車装置1のパレット10であって、パレットに載置される車両CのタイヤTの移動を規制するタイヤ止め17と、タイヤ止めが配置される開口16hと、を有してなる。タイヤ止めは、開口に配置される揺動板171と、揺動板を開口内で揺動可能に支持する揺動軸172と、を備える。揺動軸の軸方向は、パレットに進入する車両の進入方向に直交する。【選択図】図10

Description

本発明は、機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置とに関する。
機械式駐車装置は、限られたスペースに複数の車両を駐車するために利用されている。機械式駐車装置は、マンション、オフィスビル、ショッピングセンター等の地下、あるいは、建物に併設する地上に設置される。
地下方式の駐車装置は、機械式駐車装置の一例である。水平循環方式の駐車装置(以下「水平循環式駐車装置」という。)は、地下方式の駐車装置の一例である。
水平循環式駐車装置は、入出庫部と、パレットと、リフトと、複数の格納部と、を有してなる。入出庫部は、車両の入庫と出庫とが行われる空間である。パレットは、入出庫部から前進入庫した車両を載置(搭載)する。パレットは、リフトの昇降により昇降路を上下に搬送されると共に、地下の格納空間を水平に搬送される。昇降路は、入出庫部と、格納部が配置された格納階と、を接続する、パレットの上下方向の搬送路である。パレットの平面視の形状は、矩形である。パレットは、パレットの長手方向(パレットに載置された車両の前後方向)、および、パレットの短手方向(パレットに載置された車両の幅方向)に搬送される。パレットが長手方向に搬送される動作は「縦送り」であり、パレットが短手方向に搬送される動作は「横送り」である。リフトは、昇降路において、車両が載置されたパレット、あるいは、車両が載置されていないパレット(以下「空パレット」という。)を昇降させる。格納部は、格納階において、パレット(空パレットを含む)が格納されるエリアである。格納部は、格納空間に複数区画される。
車両が載置されたパレットが縦送りされるとき、パレットに載置された車両は、縦送りに起因して発生する加速度や、搬送(移動)中のパレットが停止することに起因する慣性により、パレット上の停止位置から移動するおそれがある。換言すれば、車両が載置されたパレットが縦送りされるとき、パレットに載置された車両のタイヤの位置は、変位するおそれがある。このようなタイヤの位置の変位は、特に、パレットに載置された車両のパーキングブレーキのかけ忘れにより発生しやすい。縦送りの際にタイヤの位置が変位すると、車両は、パレットから落下し得る。このような問題を解決するため、車両のタイヤの動きを規制するタイヤ止め(車止め装置)がパレットの上面に配置されたパレットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-129374号公報
特許文献1に開示されたタイヤ止め(車止め装置)は、パレットの上面に固定された複数の棒状部材(車止め)を備える。複数の棒状部材は、パレットの長手方向の前端側(車両のパレットへの前進入庫時における進入方向の前方側)における短手方向の一方側(例えば、車両の右前タイヤ側)に、所定の間隔で配置される。パレットの上面の各棒状部材同士の間は、タイヤの停止位置を構成する。停止位置は、パレットに載置された車両のタイヤ(右前タイヤ)が載置される位置である。停止位置の前後に配置される各棒状部材は、車両がパレットに載置されたとき(停止位置にタイヤが載置されたとき)、タイヤの前後方向の変位を規制する。
特許文献1に開示されたタイヤ止めは、車両がパレットに載置されたとき、タイヤの前後に棒状部材が配置された状態になる。特許文献1に開示されたタイヤ止めは、パレットの縦送りの際に加速度や慣性が発生しても、タイヤの前後方向の変位を棒状部材により規制できる。その結果、車両のパレットから落下は、抑制される。
近年、パレットへの車両の進入(入庫)を容易にすることを目的として、パレットのバリアフリー化が望まれている。タイヤ止めを無くすことで、パレットのバリアフリー化は、実現できる。しかし、タイヤ止めが配置されていないパレットでは、縦送りの際に車両がパレットから落下し得る問題は、解消できない。
本発明は、パレットへの車両の進入を容易にすると共に、車両がパレットから落下することを防止することができる、機械式駐車装置のパレットと、機械式駐車装置と、を提供することを目的とする。
本発明に係る機械式駐車装置のパレットは、機械式駐車装置のパレットであって、パレットに載置される車両のタイヤの移動を規制するタイヤ止めと、タイヤ止めが配置される開口と、を有してなり、タイヤ止めは、開口に配置される揺動板と、揺動板を前記開口内で揺動可能に支持する揺動軸と、を備え、揺動軸の軸方向は、パレットに進入する車両の進入方向に直交する、ことを特徴とする。
本発明によれば、パレットへの車両の進入が容易にすると共に、車両がパレットから落下することを防止できる。
本発明に係る機械式駐車装置の実施の形態を示す模式断面図である。 図1の機械式駐車装置が備える格納空間の模式平面図である。 図1の機械式駐車装置が備える入出庫部における、車両の入庫位置の模式平面図である。 図1の機械式駐車装置が備えるパレット支持部の側面拡大模式図である。 図3の入庫位置における、パレット支持部の動作を示す模式平面図であり、(a)はパレット支持部が支持位置にある状態を示し、(b)はパレット支持部が退避位置にある状態を示す。 本発明に係る機械式駐車装置のパレットの平面図である。 図6のパレットのAA線における断面図でる。 図6のパレットのBB線における断面図である。 入出庫部に車両が入庫された状態を示す模式側面図である。 本発明に係る機械式駐車装置のパレットが備えるタイヤ止めの揺動の規制が解除された状態を示す模式側面図である。 本発明に係る機械式駐車装置のパレットが備えるタイヤ止めの揺動の規制が解除された別の状態を示す模式側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る機械式駐車装置のパレットと、機械式駐車装置と、の実施の形態について説明する。
以下に説明する実施の形態は、本発明に係る機械式駐車装置(以下「本装置」という。)が前進入庫させる水平循環式駐車装置である場合の例である。
なお、以下の説明において、車両がパレットへ進入する方向(以下「進入方向」という。)は本明細書における前方であり、進入方向の逆方向は本明細書における後方である。進入方向に対する左方向は本明細書における左方であり、進入方向に対する右方向は本明細書における右方である。
●機械式駐車装置●
●機械式駐車装置の構成
図1は、本装置の実施の形態を示す断面模式図である。
同図は、地下の格納空間に複数の車両が格納(駐車)されている状態を模式的に示す。格納空間は、複数の階(2階)に設けられる。また、同図では、後述するパレットの具体的構成の図示は、省略されている。
本装置1は、複数の車両C(C1,C2)を格納する。本装置1は、格納空間SPと、昇降路UDと、パレット10と、入出庫部20と、入出庫口30と、リフト40と、搬送装置50と、パレット支持部60(図3参照)と、傾き防止ストッパ70(図3参照)と、駆動装置80(図3参照)と、を有してなる。本装置1は、地下の格納空間SPにおいて、パレット10を前後左右方向に搬送することで、車両C(C1,C2)を格納する
車両C1は、例えば、フロントオーバーハングの長い車両である。車両C2は、例えば、フロントオーバーハングの短い(車両C1よりもフロントオーバーハングが短い)車両である。以下の説明において、「車両」は、車両C1,C2を特に区別する必要がないときは、車両Cと総称する。
「フロントオーバーハング」は、前タイヤの車軸中心線から車両最先端部までの水平距離である。
格納空間SPは、複数の車両Cを格納する。格納空間SPは、複数の格納階(第1格納階B1、第2格納階B2)を備える。第1格納階B1は、第2格納階B2の上側(地上側:図1における紙面上側)に配置される。第2格納階B2は第1格納階B1よりも下側に配置される。すなわち、例えば、第1格納階B1は地下1階である。第2格納階B2は地下2階である。
第1格納階B1は、図2に示されるように、複数の格納部B11、B12、・・・B1n(n=整数)を備える。複数の格納部それぞれは、パレット10(10a,10b・・・,10i,10z)と、パレット10に載置された車両Cと、を格納する。
第2格納階B2は、第1格納階B1と同様に、複数の格納部を備える。
なお、本発明において、格納空間に配置される格納階の数は、「2」に限られない。すなわち、例えば、格納階の数は、「1」でもよく、あるいは、「3」以上でもよい。
昇降路UDは、入出庫部20と格納空間SPとを接続する通路である。昇降路UD内では、リフト40が昇降する。
図2は、格納空間SPの平面を模式的に示す模式平面図である。
同図は、格納空間SP内の第1格納階B1の平面図を模式的に示す。ただし、説明の便宜上、車両Cの図示は、省略されている。同図は、第1格納階B1が11箇所の格納部B1-B111を含むことを示す。同図は、11箇所の格納部B1-B111のうちの9箇所の格納部にパレット10が配置されていることを示す。すなわち、第1格納階B1は、2箇所の空き領域が配置されていることを示す。つまり、本装置1は、第1格納階B1に9台の車両Cを格納できる。第2格納階B2に配置される格納部の構成は、第1格納階B1に配置される格納部の構成と同様である。
なお、本発明において、各格納階に配置される格納部の数や、各格納部に格納できる車両の数は、前述の数に限定されない。
本装置1の構成に関する以下の説明は、図1も参照して説明する。また、以下の説明において、パレット10の平面方向(水平方向)の搬送は、第1格納階B1で搬送される場合を例に説明する。また、以下の説明において、個別のパレットを特定して説明するときは個別の符号(10a-10i,10z)を付して説明し、パレットを総称して説明するときは単にパレット10として説明する。
パレット10(10a-10i,10z)は、車両Cを載置する。パレット10は、搬送装置50を介して、リフト40、および、格納部B11-B111のいずれかに移動可能に載置される。パレット10は、入出庫部20と格納空間SPとの間を搬送されて、第1格納階B1において水平に移動する。パレットの形状は、平面視矩形である。パレット10は、本発明における機械式駐車装置のパレットの例である。パレット10の具体的構成は、後述する。
入出庫部20は、車両Cの入庫と出庫とが行われる空間である。入出庫部20は、例えば、地上階に配置される。入庫時において、車両Cは、入出庫部20に前進入庫する。出庫時において、車両Cは、入出庫部20からが前進出庫する。入出庫部20は、プラットホーム21と開口22hとを備える。
プラットホーム21は、入出庫部20の床を構成する。
開口22hは、入出庫部20(開口22hを除く空間)と昇降路UDとを連通させる矩形の孔である。パレット10は、開口22hを介して、入出庫部20と昇降路UDとの間を搬送される。開口22hは、プラットホーム21に配置される。開口22hの開口面積は、パレット10の平面積よりも若干広い。車両Cが入出庫部20において入出庫可能な状態のとき、パレット10は、開口22hに配置される。すなわち、開口22hの位置は、車両Cのパレット10への進入が可能な入庫位置である。パレット10が開口22hに配置されたとき、プラットホーム21の上面(表面)は、パレット10の上面(表面)と略平坦な面を構成する。
なお、入出庫部は、車両を前進入庫または前進出庫させる構成に限られない。すなわち、例えば、入出庫部は、車両を後進入庫または後進出庫させる構成でもよい。
入出庫口30は、入出庫部20への車両Cの出入口である。入出庫口30は、開閉式の扉31を備える。
扉31は、入出庫部20の内部と外部との車両Cの往来を抑止する。扉31は、本装置1の利用者や、本装置1の管理者など、により操作盤(不図示)の操作がされたときに開閉する。すなわち、例えば、扉31が「開」のとき、車両Cは、入出庫部20の内部と外部とを往来できる。扉31が「閉」のとき、車両Cは、入出庫部20の内部と外部とを往来できない。扉31は、入出庫部20に前進入庫した車両Cの後方に配置される。
「利用者」は、例えば、車両Cの運転手や同乗者である。「管理者」は、例えば、本装置1の利用者に対して入出庫を誘導する者、あるいは、本装置1の管理人や、保守員である。
リフト40は、昇降路UDにおいて、パレット10を昇降させて、パレット10を、入出庫部20と、第1格納階B1と、第2格納階B2と、の間を移動させる。リフト40は、パレット10を、入出庫部20の開口22h(入庫位置)に移動させる。リフト40は、搬送装置50を介してパレット10を載置する。リフト40に載置されるパレット10は、車両Cが載置されたパレット、あるいは、空パレットである。リフト40は、旋回部(不図示)を備える。
旋回部は、パレット10を旋回させる。
なお、入出庫部は、旋回部を備えなくてもよい。
搬送装置50は、パレット10を、第1格納階B1において、水平方向(前後方向、左右方向)に搬送する。搬送装置50は、駆動ローラ51を備える。駆動ローラ51は、駆動装置(不図示)の動力による駆動で回転する。駆動ローラ51は、パレット10の下面(後述する縦レール12a、横レール12b)を支持する。搬送装置50は、リフト40に載置された第1搬送装置50aと、格納部B11-B111それぞれに載置された第2搬送装置50bと、を備える。第1搬送装置50aの構成は、第2搬送装置50bの構成と同じである。すなわち、第1搬送装置50aは駆動ローラ51aを備え、第2搬送装置50bは駆動ローラ51bを備える。
第1搬送装置50aは、リフト40に載置されたパレット10を、駆動ローラ51aの回転により駆動ローラ51aの上を移動させて、第2搬送装置50bに搬送する。第2搬送装置50bは、第2搬送装置50bに載置されたパレット10を、駆動ローラ51bの回転により駆動ローラ51bの上を移動させて、他の第2搬送装置50b、あるいは、第1搬送装置50aに搬送する。
パレット10は、駆動ローラ51a,51bの回転により、第1格納階B1において、前後方向(長手方向)や左右方向(短手方向)に搬送される。パレット10を前後方向に搬送させる動作は「縦送り」であり、左右方向に搬送させる動作は「横送り」である。
図3は、入出庫部20における、車両Cの入庫位置の模式平面図である。
図4は、パレット支持部60の側面拡大模式図である。
図5は、車両Cの入庫位置における、パレット支持部60の動作を示す模式平面図であり、(a)はパレット支持部60がパレット支持位置にある状態を示し、(b)はパレット支持部60が退避位置にある状態を示す。
図3,図4,図5(a),図5(b)では、説明の便宜上、パレット10と車両Cとの図示は、省略されている。また、図5(a),図5(b)では、説明の便宜上、第1ストッパ部72と、第2ストッパ部73と、第3ストッパ部74との図示は、省略されている。
パレット支持部60は、開口22h(入庫位置)に配置されたパレット10を支持する。パレット支持部60は、パレット10の前端側と後端側それぞれ2点ずつ支持するように、プラットホーム21の下面(地下側の面)に配置されて、固定される。すなわち、パレット支持部60の数は、「4」である。プラットホーム21の前方側に配置された各パレット支持部60は、開口22hにパレット10が配置されたときに、パレット10の短手方向に沿う方向に間隔を空けて配置される。同様に、プラットホーム21の後方側に配置された各パレット支持部60は、開口22hにパレット10が配置されたときに、パレット10の短手方向に沿う方向に間隔を空けて配置される。
各パレット支持部60は、駆動装置80の駆動により、パレット支持位置と退避位置との間を進退可能に移動する。
「パレット支持位置」は、パレット10を支持する位置である。図5(a)に示されるように、パレット支持部60がパレット支持位置にあるとき、パレット支持部60の一部は、平面視で開口22h内に位置する。すなわち、パレット支持部60がパレット支持位置にあるとき、パレット10はパレット支持部60に支持される。パレット支持位置は、本発明における「支持位置」の例である。
「退避位置」は、パレット10の支持を解除して、開口22h内のパレット10の通過を許容する位置である。パレット支持部60が退避位置にあるとき、パレット支持部60の位置は、平面視でプラットホーム21に重なる(例えば、図5(b)参照)位置となる。
開口22hにパレット10が配置されるとき、パレット支持部60は、パレット支持位置に進出する。開口22hからパレット10が移動するとき(移動したとき)、パレット支持部60は、退避位置に退避する。
各パレット支持部60は、本体部61と、アーム部62と、突起部63と、を備える。
本体部61は、プラットホーム21の下面に配置されて、固定される。
アーム部62は、本体部61に取り付けられて、パレット支持位置と退避位置との間を進退可能に移動する。アーム部62は、板状部材である。
突起部63は、アーム部62の上面(図4における紙面上方の面)に配置される。突起部63は、パレット支持部60がパレット支持位置にあるとき、パレット10の下面を支持する。突起部63は、例えば、角形鋼管である。
傾き防止ストッパ70は、後述するパレット10のタイヤ止め17(図6参照、後述する第1揺動板171,第2揺動板173)の揺動を規制する。傾き防止ストッパ70は、4つのパレット支持部60のうち、前方右側のパレット支持部60の先端に配置される(取り付けられている)。すなわち、傾き防止ストッパ70の数は、「1」である。傾き防止ストッパ70は、駆動装置80の駆動により、パレット支持部60の進退と共に、揺動規制位置と揺動規制解除位置との間を進退可能に移動する。
「揺動規制位置」は、タイヤ止め17の揺動を規制する位置である。傾き防止ストッパ70が揺動規制位置にあるとき、傾き防止ストッパ70は、平面視で開口22h内に位置する。揺動規制位置は、本発明における「規制位置」の例である。
「揺動規制解除位置」は、タイヤ止め17の揺動の規制を解除して、タイヤ止め17の揺動を許容する位置である。傾き防止ストッパ70が揺動規制解除位置にあるとき、傾き防止ストッパ70の位置は、平面視でプラットホーム21に重なる(例えば、図5(b)参照)位置となる。揺動規制解除位置は、本発明における「規制解除位置」の例である。
開口22hにパレット10が配置されるとき、傾き防止ストッパ70は揺動規制位置に進出し、開口22hからパレット10が移動するとき(移動したとき)、傾き防止ストッパ70は退避位置に退避する。すなわち、開口22hにパレット10が配置されるとき、パレット支持部60はパレット支持位置に進出すると共に、傾き防止ストッパ70は揺動規制位置に進出する。同様に、開口22hからパレット10が移動するとき(移動したとき)、パレット支持部60は退避位置に退避すると共に、傾き防止ストッパ70は退避位置に退避する。
傾き防止ストッパ70は、台座部71と、第1ストッパ部72と、第2ストッパ部73と、第3ストッパ部74と、を備える。
台座部71は、アーム部62の先端に配置された(取り付けられた)板状部材である。つまり、台座部71は、アーム部62と共に1つの板状部材を構成する。
第1ストッパ部72と第2ストッパ部73と第3ストッパ部74それぞれは、タイヤ止め17の揺動を規制する。第1ストッパ部72と第2ストッパ部73と第3ストッパ部74それぞれは、台座部71の上面(図4における紙面上方の面)に配置される。第1ストッパ部72と第2ストッパ部73と第3ストッパ部74それぞれは、タイヤ止め17の下面を支持する。第1ストッパ部72と第2ストッパ部73と第3ストッパ部74それぞれは、例えば、柱状部材である。
駆動装置80は、パレット支持部60をパレット支持位置と退避位置との間を進退させると共に、傾き防止ストッパ70を揺動規制位置と揺動規制解除位置との間で進退させる。すなわち、駆動装置80は、傾き防止ストッパ70の進退と同時に、パレット支持部60を、パレット支持位置と退避位置との間を進退させる。つまり、駆動装置80は、傾き防止ストッパ70を揺動規制位置に進出させるとき、パレット支持部60をパレット支持位置に進出させ、傾き防止ストッパ70を揺動規制解除位置に退避させるとき、パレット支持部60を退避位置に退避させる。駆動装置80は、プラットホーム21の前方側に配置された各パレット支持部60同士の間、および、プラットホーム21の前方側に配置された各パレット支持部60同士の間における、プラットホーム21の下面に配置されて、固定される。すなわち、駆動装置80の数は、「2」である。駆動装置80は、例えば、モータである。駆動装置80は、リンク機構81を備える。
リンク機構81は、駆動装置80と、駆動装置80の両側に配置された各パレット支持部60と、を連結する。駆動装置80に駆動されるリンク機構81は、アーム部62(パレット支持部60)を進退させる。換言すれば、駆動装置80に駆動されるリンク機構81は、台座部71(傾き防止ストッパ70)を進退させる。
●機械式駐車装置のパレット
図6は、本発明に係る機械式駐車装置のパレット10の平面図である。
図7は、パレット10のAA線における断面図である。
図8は、パレット10のBB線における断面図である。
パレット10は、パレット本体11と、縦レール12aと、横レール12bと、転向部13と、縦フレーム枠14と、横フレーム枠15と、開口16hと、タイヤ止め17と、第1揺動調整板18と、第2揺動調整板19と、を備える。
パレット本体11は、車両C(図1参照)を載置する。パレット本体11は、例えば、鋼材で構成される板状部材である。パレット本体11の形状は、矩形である。
縦レール12aは、パレット本体11の下面(裏面)に配置されて、パレット本体11の長手方向(図6における紙面上下方向)に延びる。縦レール12aは、パレット10が縦送りされるとき、駆動ローラ51に支持される。縦レール12aは、例えば、H形鋼で、パレット本体11と同じ鋼材である。縦レール12aは、パレット本体11の短手方向(図6における紙面左右方向)に間隔を空けて2本配置される。縦レール12aは、長手方向の所定箇所において、不連続である。
横レール12bは、パレット本体11の下面(裏面)に配置されて、短手方向(図6における紙面左右方向)に延びる。横レール12bは、パレット10が横送りされるとき、駆動ローラ51に支持される。横レール12bは、例えば、H形鋼で、パレット本体11と同じ鋼材である。横レール12bは、長手方向に間隔を空けて2本配置される。横レール12bは、短手方向の所定箇所において、不連続である。横レール12bの不連続箇所は、縦レール12aの不連続箇所との交差部である。縦レール12aの不連続箇所と、横レール12bの不連続箇所とには、転向部13が配置される。
転向部13は、パレット10の搬送方向を転向して、縦送りと横送りとを切り換える。転向部13は、交差部に配置される。転向部13の数は、例えば、「4」である。転向部13は、転向レール(不図示)を備える。
転向レールは、転向部13におけるパレット本体11の下面側に配置される。転向レールは、パレット本体11の平面方向に直交する方向(図6における紙面奥手前方向)を回転軸として、パレット本体11の長手方向と短手方向との間で回転する。すなわち、転向レールは、長手方向を向いた状態と、短手方向を向いた状態と、で切り換えられる。つまり、転向レールは、長手方向を向いた状態で縦レール12aの延長線上に位置し、短手方向を向いた状態で横レール12bの延長線上に位置する。換言すれば、転向レールが長手方向を向いた状態のとき、パレット10は縦送りされ、転向レールが短手方向を向いた状態のとき、パレット10は横送りされる。
縦フレーム枠14は、パレット本体11の下面(裏面)に配置されて、長手方向に延びる。縦フレーム枠14は、パレット本体11の短手方向の両側辺に沿って配置される。縦フレーム枠14には、横レール12bの端部が配置される(固定される)。縦フレーム枠14は、例えば、角形鋼管で、パレット本体11と同じ鋼材である。
横フレーム枠15は、パレット本体11の下面(裏面)に配置されて、短手方向に延びる。横フレーム枠15は、パレット本体11の長手方向の両側辺に沿って配置される。横フレーム枠15は、縦フレーム枠14と共に、パレット10の強度を補強する。横フレーム枠15には、縦レール12aの端部が配置される(固定される)。横フレーム枠15は、例えば、角形鋼管で、パレット本体11と同じ鋼材である。
開口16hは、タイヤ止め17が配置される。開口16hは、パレット本体11の前方右側に形成された矩形の孔である。開口16hの開口面積は、後述する第1揺動板171と第2揺動板173とを合わせた平面積よりも若干広い。
タイヤ止め17は、パレット10に載置された車両Cの変位、つまり、車両CのタイヤTのパレット10上での移動を規制する。タイヤ止め17は、開口16hに配置される。すなわち、タイヤ止め17は、車両Cの右前タイヤTの移動を規制する。
タイヤ止め17は、第1揺動板171と、第1揺動軸172と、第2揺動板173と、第2揺動軸174と、を備える。
第1揺動板171は、開口16hに配置されて、揺動する。第1揺動板171は、平面視矩形であり、側面視等脚台形状である。第1揺動板171の平面積は、開口16hの開口面積の約3分の2の大きさである。すなわち、第1揺動板171の平面積は、開口16hの開口面積よりも小さい。第1揺動板171は、開口16h内の後方側に配置される。第1揺動板171は、第1揺動軸172を支点に、後方側、および、前方側へ揺動する(傾く)。第1揺動板171は、パレット本体11と同じ鋼材である。第1揺動板171は、本発明における揺動板の例である。
第1揺動板171は、第1揺動軸172を支点に後方側に揺動するとき、第1揺動板171の後方側は開口16h内に落ち込み、第1揺動板171の前方側はパレット本体11の上面より突出する。一方、第1揺動板171は、第1揺動軸172を支点に前方側に揺動するとき、第1揺動板171の後方側はパレット本体11の上面より突出し、第1揺動板171の前方側は開口16h内に落ち込む。
開口22hにパレット10が配置されているとき(入庫位置にパレット10が配置されているとき)、傾き防止ストッパ70は揺動規制位置に進出しているため、第1揺動板171の揺動は、第1ストッパ部72と第2ストッパ部73とにより規制される。すなわち、第1揺動板171の後方への揺動は第1ストッパ部72により規制され、第1揺動板171の前方への揺動は、第2ストッパ部73により規制される。第1揺動板171の揺動が規制されているとき、パレット本体11の上面はフラットである。
開口22hにパレット10が配置されていないとき(開口22hからパレット10が移動したとき)、第1揺動板171は、傾き防止ストッパ70による規制が解除されて、揺動する。パレット10に車両Cが配置された状態で第1揺動板171が揺動しているとき、第1揺動板171は、車両C(特に車両C1)の右前タイヤTの移動を規制する。
第1揺動軸172は、第1揺動板171を開口16h内で揺動可能に支持する。第1揺動軸172は、第1揺動板171の軸孔(不図示)を貫通して配置されることにより、第1揺動軸172を中心に、第1揺動板171を、シーソー状に揺動可能に支持する。第1揺動軸172は、一端が縦レール12aに取り付けられる(接合される)と共に、他端が縦フレーム枠14に取り付けられる(接合される)。すなわち、第1揺動軸172は、パレット本体11の短手方向に延びる。つまり、第1揺動軸172の延びる方向(軸方向)は、進入方向に直交する方向である。第1揺動軸172は、本発明における揺動軸の例である。
「進入方向」は、パレット10の短手方向と交差する方向(短手方向と直交する方向に限定されない)を意味し、パレット10の短手方向と交差する任意の方向を意味するように、広義に解釈される。すなわち、パレット10の短手方向と直交する方向は、パレット10の短手方向と直交する方向以外の方向と共に、いずれも「進入方向」である。つまり、「パレット10に対して車両Cが若干斜めに進入する」場合であっても、進入方向は、パレット10の長手方向に沿う方向である。
第2揺動板173は、開口16hに配置されて、揺動する。第2揺動板173は、平面視矩形であり、側面視直角台形状である。第2揺動板173の平面積は、開口16hの開口面積の約3分の1の大きさである。すなわち、第2揺動板173の平面積は、開口16hの開口面積よりも小さく、第1揺動板171の平面積よりも小さい。第2揺動板173は、開口16h内の前方側に配置される。すなわち、第2揺動板173は、第1揺動板171よりも前方に配置される。第2揺動板173は、第2揺動軸174を支点に、後方側へ揺動する。第2揺動板173は、第2揺動軸174を支点に後方側に揺動するとき、第2揺動板173の後方側は開口16h内に落ち込む。第2揺動板173は、パレット本体11と同じ鋼材である。
開口22hにパレット10が配置されているとき(入庫位置にパレット10が配置されているとき)、傾き防止ストッパ70は揺動規制位置に進出しているため、第2揺動板173の後方への揺動は、第3ストッパ部74により規制される。第2揺動板173の揺動が規制されているとき、パレット本体11の上面はフラットである。
開口22hにパレット10が配置されていないとき(開口22hからパレット10が移動したとき)、第2揺動板173は、傾き防止ストッパ70による規制が解除されて、揺動する。パレット10に車両Cが配置された状態で第2揺動板173が揺動しているとき、第2揺動板173は、車両C(特に車両C2)の右前タイヤTの移動を規制する。
第2揺動軸174は、第2揺動板173を開口16h内で揺動可能に支持する。第2揺動軸174は、第2揺動板173の軸孔(不図示)を貫通して配置されることにより、第2揺動軸174を支点に、第2揺動板173を、片持梁状に揺動可能に支持する。第2揺動軸174は、一端が縦レール12aに取り付けられる(接合される)と共に、他端が縦フレーム枠14に取り付けられる(接合される)。すなわち、第2揺動軸174は、パレット本体11の短手方向に延びる。つまり、第2揺動軸174の延びる方向(軸方向)は、第1揺動軸172の延びる方向(軸方向)と平行である。第2揺動軸174は、第1揺動軸172よりも前方に配置される。
第1揺動調整板18は、第1揺動板171の揺動範囲を規制する。第1揺動調整板18は、長手方向に沿う1辺(後方側の辺)が横レール12bに取り付けられて(接合されて)、長手方向に沿う他辺(前方側の辺)が前方に突出する板状部材である。すなわち、第1揺動調整板18は、横レール12bに片持梁状に支持される。第1揺動板171が第1揺動軸172を支点に後方側に揺動したとき、第1揺動調整板18は、第1揺動板171の後方部を支持して、第1揺動板171の後方側への揺動範囲を規制する。つまり、第1揺動板171の後方側への最大揺動範囲は、第1揺動調整板18までである。換言すれば、第1揺動板171が後方側に揺動したとき、第1揺動板171の後方部は、横レール12bの下方端(図7における紙面右側の端)よりも下がらない。
第2揺動調整板19は、第1揺動板171の揺動範囲を規制すると共に、第2揺動板173の揺動範囲を規制する。第2揺動調整板19は、一端が縦レール12aに取り付けられて(接合されて)、他端が縦フレーム枠14(縦フレーム枠14の下面)に取り付けられる(接合される)。第2揺動調整板19は、第2揺動板173が第2揺動軸174を支点に後方側に揺動したとき、第2揺動板173の後方部を支持して、第2揺動板173の後方側への揺動範囲を規制する。また、第2揺動調整板19は、第1揺動板171が第1揺動軸172を支点に前方側に揺動したとき、第1揺動板171の前方部を支持して、第1揺動板171の前方側への揺動範囲を規制する。つまり、第2揺動板173の後方側への最大揺動範囲は、第2揺動調整板19までである。第1揺動板171の前方側への最大揺動範囲は、第2揺動調整板19までである。換言すれば、第2揺動板173が後方側に揺動したとき、および、第1揺動板171が前方側に揺動したとき、第2揺動板173の後方端、および、第1揺動板171の後方端は、縦レール12aの下方端(図8における紙面下側の端)よりも下がらない。
●機械式駐車装置の動作
次に、本装置1の動作について、本装置1に駐車する車両Cの動作と共に説明する。
●入庫動作
先ず、車両Cが入出庫口30の扉31の手前に停車された後に、利用者もしくは管理者により操作盤が操作されると、本装置1は、搬送装置50により空パレット10(パレット10z)を、格納空間SP内で搬送させると共に、リフト40により空パレット10(パレット10z)を、昇降路UD内で入出庫部20の開口22hまで上昇させる。このとき、第1揺動板171と第2揺動板173それぞれは、揺動した状態である。リフト40は、パレット10zを開口22hのわずかに上方(パレット本体11の下面がプラットホーム21の上面よりも上方になる位置)まで上昇させる。このとき、パレット支持部60は退避位置に位置し、傾き防止ストッパ70は揺動規制解除位置に位置する。
次いで、パレット支持部60は、駆動装置80の駆動により、退避位置からパレット支持位置まで進出する。このとき、傾き防止ストッパ70は、パレット支持部60と共に、揺動規制解除位置から揺動規制位置に進出する。
パレット支持部60、および、傾き防止ストッパ70がそれぞれ対応する位置に進出した後、リフト40は、パレット10zを開口22hの位置まで降下させて、パレット支持部60にパレット10zを支持させる。このとき、第1揺動板171と第2揺動板173それぞれの揺動は傾き防止ストッパ70により規制されて、パレット本体11の上面はフラットになる。
パレット10zが入出庫部20の開口22hに配置されると、扉31は、開く。
図9は、入出庫部20に車両Cが入庫された状態を示す模式側面図である。
同図は、パレット10zにフロントオーバーハングの長い車両C1が載置されていると共に、右前タイヤTが第1揺動板171の上面に載置されている状態を示す。
次いで、車両C1が入出庫口30から入出庫部20に進入するとき、本装置1は、スピーカ(不図示)からの音声案内や、表示盤(不図示)への表示などにより、例えば、車両C1の運転手に「前進」「後退」「停止」などの案内をする。車両C1が入出庫口30から入出庫部20に進入し、車両C1がパレット10zの所定箇所(停止位置)に停車される(車両C1のタイヤTが所定位置に配置される)と、利用者もしくは管理者による操作盤の操作により、扉31は、閉まる。車両C1が入出庫部20(パレット10z)に進入する進入方向は、パレット10zの長手方向に沿う方向である。図9において、車両C1は、紙面左方から右方に向けて進入する。
利用者は、車両C1をパレット10zの所定箇所に停車させると、車両C1から降車して、本装置1の外に退出する。
「パレット10の所定箇所」は、車両Cの前側、後側、左側、右側、のいずれもの端部がパレット10の上面の空間に収まる位置である。
「停止位置」は、パレット10の上面における、タイヤ止め17(第1揺動板171および第2揺動板173)の配置された位置である。
なお、車両がパレットの所定箇所に無いとき(車両の前側、後側、左側、右側、の少なくともいずれかの端部がパレットの上面上の空間からはみ出しているとき)や、車両のタイヤが停止位置に無いとき、扉は、操作盤の操作によっても閉まらない。機械式駐車装置は、車両がパレットの所定箇所に無いことを検知すると、スピーカからの音声案内や、表示盤への表示などにより、車両の運転手に車両がパレットの所定箇所に無いことを案内する。
「車両がパレットの所定箇所に無いことの案内」は、例えば、再入庫の案内や、入庫しようとしている車両は規格外で入庫できないことを知らせる案内である。車両がパレットの所定箇所に無いことは、例えば、入出庫部内に複数配置される車両のはみ出しを検知するセンサ(不図示)により検知される。
次いで、扉31が閉まった後、リフト40は、車両C1が載置されたパレット10zを、昇降路UDを降下させる。このとき、リフト40は、先ず、パレット10zを、開口22hのわずかに上方まで上昇させる。
次いで、パレット支持部60は、駆動装置80の駆動により、パレット支持位置から退避位置まで退避する。このとき、傾き防止ストッパ70は、パレット支持部60と共に、揺動規制位置から揺動規制解除位置に退避する。
パレット支持部60、および、傾き防止ストッパ70がそれぞれの位置に退避した後、リフト40は、パレット10zを、昇降路UD内を降下させる。傾き防止ストッパ70による規制が解除されることにより、第1揺動板171と第2揺動板173それぞれは、揺動する。第1揺動板171は第1揺動調整板18により揺動範囲が規制され、第2揺動板173は第2揺動調整板19により揺動範囲が規制される。
図10は、タイヤ止め17(第1揺動板171,第2揺動板173)の揺動の規制が解除された状態を示す模式側面図である。
同図は、第1揺動板171と第2揺動板173それぞれが後方側に揺動し、第1揺動板171の揺動によりタイヤTの移動が規制されている状態を示す。
本実施の形態のようにパレット10zに載置された車両Cがフロントオーバーハングの長い車両C1のとき、車両C1のタイヤTの停止位置は、第1揺動板171における後方側である。第1揺動板171は後方側に揺動するため、第1揺動板171に載置されたタイヤTの一部は、開口16hに落ち込む。これにより、タイヤTの一部は、開口16hに落ち込んで、前後方向において、第1揺動板171とパレット本体11とに2点接触している。また、第1揺動板171の前方側は、パレット本体11の上面より突出している。このため、タイヤTの前後方向の移動は、規制される。
リフト40の降下に伴い昇降路UDを降下したパレット10zは、制御部(不図示)の制御により第1格納階B1に停止する。第1格納階B1に停止したパレット10zは、駆動ローラ51aの回転により縦送りまたは横送りされて、隣接する第2搬送装置50bに搬送される。
第2搬送装置50bは、駆動ローラ51bの回転により、パレット10zを、隣接する他の第2搬送装置50bに縦送りまたは横送りする。これにより、本装置1は、パレット10を、任意の格納部(他のパレット10a-10iが載置されていない空き領域)に格納する。パレット10zが第2搬送装置50bにより任意の格納部に搬送されるとき、第2搬送装置50bに載置されている他のパレット10a-10iは、適宜縦送りや横送りされる。すなわち、本装置1は、パレット10zや、第2搬送装置50bに載置されている他のパレット10a-10iを、パズルのように移動させることにより、パレット10zを任意の格納部に格納する。
第2搬送装置50bにより縦送りされるとき、パレット10zに載置された車両C1や、他のパレット10a-10iに載置された他の車両CのタイヤTの一部は、開口16hに落ち込んで、前後方向において、第1揺動板171とパレット本体11とに2点接触している。また、第1揺動板171の前方側は、パレット本体11の上面より突出している。このため、タイヤTの前後方向の移動は、規制される。
●出庫動作
以下の説明は、格納部B16に格納されているパレット10zに載置された車両Cを出庫させる場合を例とした、本装置1による出庫動作の説明である(図2においてパレット10zは不図示)。出庫動作は、入庫動作の略反対の動作である。そのため、入庫動作と共通する出庫動作の説明は、省略する。
先ず、パレット10zに載置された車両Cの利用者または管理者により、操作盤(不図示)が操作されると、本装置1は、パレット10zを呼び出す。
パレット10zは、格納部B16に載置された第2搬送装置50bの駆動ローラ51bの回転により縦送りや横送りされて、昇降路UDにおけるリフト40に載置された第1搬送装置50aまで搬送される。パレット10zが格納部B16に載置された第2搬送装置50bから第1搬送装置50aまで搬送されるとき、第2搬送装置50bそれぞれに載置されたパレット10a-10iは、適宜縦送りや横送りされる。
第2搬送装置50bにより縦送りされるとき、パレット10zに載置された車両C1や、他のパレット10a-10iに載置された他の車両CのタイヤTの一部は、開口16hに落ち込んで、前後方向において、第1揺動板171とパレット本体11とに2点接触している。また、第1揺動板171の前方側は、パレット本体11の上面より突出する。このため、タイヤTの前後方向の移動は、規制される。
第1搬送装置50aにパレット10zが載置された後、パレット10zは、リフト40の上昇により昇降路UDを上昇する。リフト40は、パレット10zを開口22hのわずかに上方まで上昇させる。このとき、パレット支持部60は退避位置に位置し、傾き防止ストッパ70は揺動規制解除位置に位置する。
次いで、パレット支持部60は、駆動装置80の駆動により、退避位置からパレット支持位置まで進出する。このとき、傾き防止ストッパ70は、パレット支持部60と共に、揺動規制解除位置から揺動規制位置に進出する。
パレット支持部60、および、傾き防止ストッパ70がそれぞれの位置に進出した後、リフト40は、パレット10zを開口22hの位置まで降下させて、パレット支持部60にパレット10zを支持させる。このとき、第1揺動板171と第2揺動板173それぞれの揺動は傾き防止ストッパ70により揺動が規制されて(揺動した状態が解除されて)、パレット本体11の上面はフラットになる。
パレット10zは、制御部の制御により入出庫部20の開口22hに停止すると共に、パレット支持部60に支持されるパレット10zが入出庫部20の開口22hに停止した状態では、パレット10zに載置された車両Cは、車両Cの後部側が扉31に対向した状態で配置されている。パレット10zは、旋回部(不図示)の回転により180度旋回されて、車両Cの前部側が扉31に対向して配置される。
次いで、扉31が開き、利用者は車両Cに乗車して入出庫部20(本装置1)から前進出庫する。車両Cが出庫された後、利用者もしくは管理人による操作盤の操作により、扉31は、閉まる。
このように、パレット10zは、入出庫部20においては、傾き防止ストッパ70により第1揺動板171と第2揺動板173それぞれの揺動が規制されて、フラットになる。一方、パレット10zは、入出庫部20から移動しているとき(昇降路UDを昇降しているとき、格納空間SPを縦送りや横送りされているとき)、傾き防止ストッパ70による規制が解除されて、第1揺動板171と第2揺動板173それぞれは、揺動可能となる。
●まとめ●
以上説明した実施の形態によれば、本装置1は、傾き防止ストッパ70を備える。本装置1が有してなるパレット10は、タイヤ止め17を備える。タイヤ止め17は、第1揺動板171と第2揺動板173とを備える。パレット10は、入出庫部20においては、傾き防止ストッパ70の第1ストッパ部72と、第2ストッパ部73と、第3ストッパ部74とにより、第1揺動板171と第2揺動板173それぞれの揺動が規制されて、フラットになる。入出庫口30から進入する車両Cは、従来のタイヤ止めのような凹凸のあるパレットを走行することがなく、フラットなパレット10の上面(表面)を走行できる。これにより、パレット10は、バリアフリーになり、パレット10への車両Cの進入を容易にする。
一方、パレット10は、入出庫部20から移動しているとき(昇降路UDを昇降しているとき、格納空間SPを縦送りや横送りされているとき)、傾き防止ストッパ70の第1ストッパ部72と、第2ストッパ部73と、第3ストッパ部74と、による規制が解除されて、第1揺動板171と第2揺動板173それぞれは、揺動可能となる。第1揺動板171は後方側に揺動し、第1揺動板171の揺動範囲は第1揺動調整板18により規制される。第2揺動板173は後方側に揺動し、第2揺動板173の揺動範囲は第2揺動調整板19により規制される。第1揺動板171の揺動により、入出庫部20において第1揺動板171に載置されていた車両CのタイヤTの一部は、開口16hに落ち込む。これにより、タイヤTの一部は、開口16hに落ち込んで、前後方向において、第1揺動板171とパレット本体11とに2点接触する。また、第1揺動板171の前方側は、パレット本体11の上面より突出している。このため、タイヤTの前後方向の移動は、規制される。その結果、車両Cがパレット10から落下することを防止できる
なお、以上説明した実施の形態では、パレット10にフロントオーバーハングの長い車両C1が載置されている場合を例に説明した。しかし、パレット10にフロントオーバーハングの短い車両C2が載置される場合は、パレットに10に車両C1が載置される場合とと、タイヤTの載置される位置が異なる。
図11は、タイヤ止め17(第1揺動板171,第2揺動板173)の揺動の規制が解除された別の状態を示す模式側面図である。
同図は、車両C2のタイヤTが第1揺動板171と第2揺動板173とに跨って載置されていることを示す。また、同図は、第1揺動板171が前方に揺動すると共に、第2揺動板173が後方側に揺動し、第1揺動板171の揺動と、第2揺動板173の揺動とにより、タイヤTの移動が規制されている状態を示す。
また、同図に示すパレット10は、先に説明した実施の形態におけるパレット10の構成と同じである。
パレット10は、入出庫部20から移動しているとき(昇降路UDを昇降しているとき、格納空間SPを縦送りや横送りされているとき)、傾き防止ストッパ70の第1ストッパ部72と、第2ストッパ部73と、第3ストッパ部74とによる規制が解除されて、第1揺動板171と第2揺動板173それぞれは、揺動可能となる。第1揺動板171は前方側に揺動し、第1揺動板171の揺動範囲は第2揺動調整板19により規制される。第2揺動板173は後方側に揺動し、第2揺動板173の揺動範囲は第2揺動調整板19により規制される。
第1揺動板171と第2揺動板173それぞれの揺動により、入出庫部20において第1揺動板171と第2揺動板173とに跨って載置されていた車両C2のタイヤTの一部は、開口16hに落ち込む。これにより、タイヤTの一部は、開口16hに落ち込んで、前後方向において、第1揺動板171と第2揺動板173とに2点接触する。このため、タイヤTの前後方向の移動は、規制される。その結果、車両Cがパレット10から落下することを防止できる。
なお、タイヤ止めが配置される位置は、パレット本体の前方側の右側に限られない。すなわち、例えば、タイヤ止めが配置される位置は、パレット本体の前方側の左側、あるいは、前方側の左右の両側に配置されてもよい。
また、タイヤ止めは、パレット本体の後方側の左右の両側、あるいは、後方側の左右のいずれか一方側に配置されてもよい。
さらに、タイヤ止めは、パレット本体の前後の両方に配置されて、それぞれ左右の一方側、あるいは、左右の両側に配置されてもよい。
タイヤ止めがパレット本体の前方側の右側以外の箇所にも配置されるとき、開口は、各タイヤ止めが配置される位置に対応して構成されればよい。この場合、各タイヤ止めに対応する傾き防止ストッパが、パレット支持部の先端に配置される。
さらにまた、第2揺動板は、第1揺動板と同様のシーソー状の揺動板でもよい。
さらにまた、タイヤ止めは、第1揺動板の後方に、第1揺動板と同様のシーソー状の揺動板、あるいは、第2揺動板と同様の片持梁状の揺動板、または、その両方を備えてもよい。
さらにまた、先に説明した実施の形態では、入出庫部20においては、第1揺動板171と第2揺動板173それぞれの揺動は、傾き防止ストッパ70の第1ストッパ部72と、第2ストッパ部73と、第3ストッパ部74とにより、規制されていた。しかし、入出庫部において、車両の重量により、第1揺動板や第2揺動板の揺動しようとする力(第1揺動板や第2揺動板にかかる荷重)は増加する。第1揺動板や第2揺動板の揺動をより確実に規制するため、機械式駐車装置は、補助部材を備えてもよい。補助部材は、リフトまたは第1搬送装置に取り付けられる。補助部材は、傾き防止ストッパを下方から支持して、揺動を規制する力を補強する。
1 機械式駐車装置
10 パレット
11 パレット本体
12a 縦レール
12b 横レール
13 転向部
14 縦フレーム枠
15 横フレーム枠
16h 開口
17 タイヤ止め
171 第1揺動板(揺動板)
172 第1揺動軸(揺動軸)
173 第2揺動板
174 第2揺動軸
18 第1揺動調整板
19 第2揺動調整板
20 入出庫部
21 プラットホーム
22h 開口
30 入出庫口
31 扉
40 リフト
50 搬送装置
50a 第1搬送装置
50b 第2搬送装置
51 駆動ローラ
51a 第1駆動ローラ
51b 第2駆動ローラ
60 パレット支持部
61 本体部
62 アーム部
63 突起部
70 傾き防止ストッパ
71 台座部
72 第1ストッパ部
73 第2ストッパ部
74 第3ストッパ部
80 駆動装置
81 リンク機構
SP 格納空間
B1 第1格納階
B2 第2格納階
UD 昇降路
C、C1、C2 車両
T タイヤ(右前タイヤ)

Claims (12)

  1. 機械式駐車装置のパレットであって、
    前記パレットに載置される車両のタイヤの移動を規制するタイヤ止めと、
    前記タイヤ止めが配置される開口と、
    を有してなり、
    前記タイヤ止めは、
    前記開口に配置される揺動板と、
    前記揺動板を前記開口内で揺動可能に支持する揺動軸と、
    を備え、
    前記揺動軸の軸方向は、前記パレットに進入する車両の進入方向に直交する、
    ことを特徴とする機械式駐車装置のパレット。
  2. 前記タイヤ止めは、
    前記開口に配置される第2揺動板と、
    前記第2揺動板を前記開口内で揺動可能に支持する第2揺動軸と、
    を備え、
    前記第2揺動軸の軸方向は、前記揺動軸の軸方向と平行である、
    請求項1記載の機械式駐車装置のパレット。
  3. 前記揺動板は、前記揺動軸を中心にシーソー状に支持される、
    請求項2記載の機械式駐車装置のパレット。
  4. 前記第2揺動板は、前記第2揺動軸を支点に片持梁状に支持される、
    請求項3記載の機械式駐車装置のパレット。
  5. 前記第2揺動軸は、前記揺動軸より前記進入方向の前方に配置される、
    請求項2または4記載の機械式駐車装置のパレット。
  6. 前記揺動板が前記進入方向の前方側に傾いたとき、前記第2揺動板は、前記進入方向の後方側に傾く、
    請求項5記載の機械式駐車装置のパレット。
  7. 車両が載置されるパレットを備える機械式駐車装置であって、
    前記パレットは、
    前記パレットに載置される車両のタイヤの移動を規制するタイヤ止めと、
    前記タイヤ止めが配置される開口と、
    を有してなり、
    前記タイヤ止めは、
    前記開口に配置される揺動板と、
    前記揺動板を前記開口内で揺動可能に支持する揺動軸と、
    を備え、
    前記揺動軸の軸方向は、前記パレットに進入する車両の進入方向に直交し、
    前記揺動板の揺動を規制する傾き防止ストッパ、
    を有してなる、
    ことを特徴とする機械式駐車装置。
  8. 前記タイヤ止めは、
    前記開口に配置される第2揺動板と、
    前記第2揺動板を前記開口内で揺動可能に支持する第2揺動軸と、
    を備え、
    前記第2揺動軸の軸方向は、前記揺動軸の軸方向と平行である、
    請求項7記載の機械式駐車装置。
  9. 前記傾き防止ストッパを、前記揺動板の揺動が規制される規制位置と、前記揺動板の揺動の規制が解除される規制解除位置と、の間を進退させる駆動装置、
    を有してなる、
    請求項7記載の機械式駐車装置。
  10. 前記揺動板は、前記揺動軸を支点にシーソー状に支持され、
    前記第2揺動板は、前記第2揺動軸を支点に片持梁状に支持され、
    前記傾き防止ストッパは、
    前記揺動板の揺動を規制する第1ストッパ部と第2ストッパ部と、
    前記第2揺動板の揺動を規制する第3ストッパ部と、
    を備える、
    請求項8記載の機械式駐車装置。
  11. 前記パレットを、前記車両の前記パレットへの進入が可能な入庫位置に移動させるリフトと、
    前記入庫位置の前記パレットを支持するパレット支持部と、
    を有してなり、
    前記駆動装置は、前記傾き防止ストッパの進退と同時に、前記パレット支持部を、前記パレットが支持される支持位置と、前記パレットの支持が解除される退避位置と、の間を進退させる、
    請求項9記載の機械式駐車装置。
  12. 前記駆動装置は、
    前記傾き防止ストッパを前記規制位置に進出させるとき、前記パレット支持部を前記支持位置に進出させ、
    前記傾き防止ストッパを前記規制解除位置に退避させるとき、前記パレット支持部を前記退避位置に退避させる、
    請求項11記載の機械式駐車装置。
JP2021148760A 2021-09-13 2021-09-13 機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置 Pending JP2023041401A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021148760A JP2023041401A (ja) 2021-09-13 2021-09-13 機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021148760A JP2023041401A (ja) 2021-09-13 2021-09-13 機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023041401A true JP2023041401A (ja) 2023-03-24

Family

ID=85641782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021148760A Pending JP2023041401A (ja) 2021-09-13 2021-09-13 機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023041401A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4189685B2 (ja) 台車式搬送装置
JP6530674B2 (ja) 機械式駐車装置
JP2023041401A (ja) 機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置
JP2007302242A (ja) 台車式搬送装置
JP4091786B2 (ja) トレー送り機構
JP2023047799A (ja) 機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置
JP6006099B2 (ja) 機械式駐車装置
JP2023034136A (ja) パレットのタイヤ止めと機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置
JP2023059716A (ja) 機械式駐車装置
JP3018370U (ja) 立体式駐車装置のパレット保持機構
US11884308B2 (en) Transport device for transport of loads suspended on tracks raised with respect to the ground
JP3863840B2 (ja) 機械式駐車装置
JP2006176338A (ja) トレー送り機構
JP3448037B2 (ja) 平面往復式駐車装置
JPH10131537A (ja) 3縦列型昇降式駐車装置
JP3912710B2 (ja) 3縦列中間乗入型昇降式駐車装置
JP3960566B2 (ja) 3縦列型昇降式駐車装置
KR20240088240A (ko) 도시철도 화물열차 롤테이너 용기 결박장치
JP2023068900A (ja) 機械式駐車装置のパレットと機械式駐車装置
JP2571044Y2 (ja) 物品搬送装置および物品搬送台車
JP3385256B2 (ja) 機械式駐車装置
JP2001098785A (ja) 3縦列型昇降式駐車装置の補助リフト位置決め装置
JP4043120B2 (ja) 旋回装置を内蔵した3縦列型昇降式駐車装置とこれを用いた自動車の入出庫方法
JP2023174412A (ja) 機械式駐車装置
JPH11303444A (ja) 機械式駐車場の乗降室構造