JP4043120B2 - 旋回装置を内蔵した3縦列型昇降式駐車装置とこれを用いた自動車の入出庫方法 - Google Patents

旋回装置を内蔵した3縦列型昇降式駐車装置とこれを用いた自動車の入出庫方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は昇降式駐車装置を縦方向に3列並べた3縦列型昇降式駐車装置に係わり、更に詳しくは、各列に旋回装置を内蔵した3縦列型昇降式駐車装置とこれを用いた自動車の入出庫方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
昇降路内を昇降するリフトと、昇降路に沿ってその両側に多段に設けられた駐車棚とを有し、リフトにより自動車を搬送して駐車棚に格納する昇降式駐車装置が従来から用いられている。かかる昇降式駐車装置の駐車台数を増すため、縦方向(車の長手方向)に複数並べて配置する縦列型昇降式駐車装置がある。なお、従来2縦列型昇降式駐車装置は多数存在するが、3縦列のものは少なかった。3縦列型昇降式駐車装置は、例えば、特開平5−106359号「エレベータ式立体駐車装置」に開示されている。
【0003】
図6は上記公報に開示されたものである。図示するように、建屋aの中央部に設けたエレベータシャフト(昇降路)bを昇降するエレベータEに隣接して、その前後左右および対角位置の合計8箇所に配置された格納スペース(駐車棚)P1〜P8と、エレベータEおよび格納スペースP1〜P8の床に、自動車を載せたパレットを縦方向、横方向に選択的に移動するパレット搬送手段(図示せず)を備えている。
【0004】
パレット搬送手段はビーム上に適宜間隔でローラを配した1対の縦行ガイドと、それと直角方向を向けてローラを配した1対の横行ガイドとを有しており、ローラは駆動ローラと従動ローラが交互に配してある。縦行ガイドは固定されており、横行ガイドは昇降可能で、パレットを縦行(車の長手方向の移動)させるときには横行ガイドを下降させてパレットを縦行ガイドにより支持し、パレットを横行(車の幅方向の移動)させるときには横行ガイドを上昇させて、それによりパレットを支持するようになっている。
【0005】
かかるエレベータ式立体駐車装置に自動車を格納する場合、エレベータEに直接隣接しているP2,P4,P5,P7の格納スペースについてはエレベータEとの間で直接自動車の受渡しをすればよいが、対角の位置にあるP1,P3,P6,P8の格納スペースについては一旦隣接する格納スペース(P2,P4,P5,P7のいずれか1つ)に水平移動し、次いで対角位置の格納スペース(P1,P3,P6,P8)に水平移動することにより車の受渡しをすることになる。この水平移動のためP1〜P8の内いずれかの1ヶ所の格納スペースをパレットのない空スペースとしておく必要があり、従って各階毎の駐車可能台数は7台ということになる。
【0006】
上述した従来の3縦列型昇降式駐車装置(特開平5−106359号)については以下の問題点があった。
(1)7台の格納スペースに対して1台のエレベータEで処理しており、しかもエレベータEと対角の位置にある格納スペースとの間で自動車の受渡しをするには一旦エレベータEに直接隣接する格納スペースに自動車を水平移動させねばならないので、その分入出庫時間が余計にかかり、円滑性が十分とはいえない。
(2)上記水平移動のための縦行ガイドおよび横行ガイドの構造が複雑であり、かつ駆動モータが多数必要である。従って、故障の機会もそれだけ多くなり、コストも高い。
【0007】
上記問題点を解決するために、本発明の発明者等は、先に、上述した問題点を解決することができる3縦列型昇降式駐車装置(特開平10−131537号)を創案し出願した。しかしこの装置は、2階と中2階との間で昇降可能なパレット横送り装置を用いており、この中2階のために、例えば1.5〜2m程度駐車装置の全高が高くなり、全高が制限される場合に一定高さ内の駐車台数が減ることがあった。
【0008】
そこで、本発明の発明者等は、上記駐車装置を更に改良し、入出庫の円滑性に優れ、機構が簡単でコストが安く、故障が少なく、かつ中2階等の無駄な空間がなく全高を低くでき、これにより一定高さ内の駐車台数を増やすことができる3縦列型昇降式駐車装置を創案し出願した(特願平9−183590号、未公開)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の3縦列型昇降式駐車装置では、1階の前面空地に独立したターンターブルを設置するか、或いは1階中央部の入出庫スペースにターンターブルを設置することにより、前進で入庫した車を入庫時又は出庫時に旋回させて前進で出庫できるようになっていた。
しかし、かかるターンターブルは1階部分の前面空地と入出庫スペースのいずれかにしか設置されない(両方に設置しても同時に利用できない)ため、特に劇場等のように、連続入庫や連続出庫が多い場合には、車の旋回のために待ち時間が長くなり円滑性が低くなる問題点があった。
【0010】
本発明はかかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、中2階等の無駄な空間がなく全高を低くでき、かつ装置を大型化することなく各列に旋回装置を内蔵することができ、これにより連続入庫や連続出庫が多い場合でも、車の旋回のための待ち時間を大幅に短縮し円滑性を高めることができる3縦列型昇降式駐車装置とこれを用いた自動車の入出庫方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の3縦列形昇降式駐車装置は、縦方向に縦列された手前側A、中央B、奥側Cの3基の昇降式駐車装置からなり、各昇降式駐車装置は、パレット横送り装置を内蔵し2階まで昇降路内を昇降する主リフトと、3階以上の昇降路を横方向に挟んで多段に設けられた駐車棚とを備え、前記各主リフトと前記駐車棚との間で自動車が積載されるパレットを前記パレット横送り装置により横方向に受渡しするようになっている3縦列型昇降式駐車装置において、前記3基のパレット横送り装置のうち少なくとも1台が、横行旋回兼用装置であり、
1階部分において、前記手前側Aの全面に前面空地が設けられ、前記中央Bの主リフト下部が入出庫スペースになっており、該入出庫スペースにはパレット横送り装置が設置され、前記中央Bの前記入出庫スペースの横方向両側には、パレット縦送り装置を内蔵し1階と2階との間を昇降し1階に位置する時に前記入出庫スペースの前記パレット横送り装置との間でパレットが横方向に受渡しされる補助リフトが設けられ、
2階部分の前記手前側Aと前記奥側Cには昇降路の横方向両側には、2階に位置する前記補助リフトの前記パレット縦送り装置との間でパレットを縦方向に受渡しできるパレット縦送り装置が配置され、
前記入出庫スペースにターンテーブルが設置されているか、または、前記入出庫スペースのパレット横送り装置が横行旋回兼用装置であり、
前記手前側Aと前記奥側Cの少なくとも一方の前記昇降式駐車装置の前記パレット横送り装置が横行旋回兼用装置であり、
前記手前側Aと前記奥側Cの少なくとも一方の前記昇降式駐車装置の前記主リフトに内蔵された前記横行旋回兼用装置は、2階部分にてパレットを旋回できるようになっている
【0012】
本発明の構成によれば、3基の昇降式駐車装置の主リフトの少なくとも1台のパレット横送り装置が横行旋回兼用装置であるので、装置を大型化することなく旋回機能を付加することができ、かつこの横行旋回兼用装置により駐車棚の設置されていない2階部分で車を旋回させることができる。従って、連続入庫や連続出庫の際には旋回なしに車を格納し、その間の空き時間に2階部分で車を旋回させることにより、車の旋回のための待ち時間を大幅に短縮し円滑性を高めることができる。
【0014】
また、3階以上の階のすべての駐車棚は主リフトに直接隣接しており、各階の駐車棚間での水平移動がないので、円滑性に優れている。また、B棟の1階部分と2階部分の間を昇降する2台の補助リフトを設けて交互に連続的に入出庫できるので、入出庫時間の短縮が可能である。特に、前記補助リフトの一方が1階に停止時に他方は2階に位置し、次の入出庫の待機状態にあることにより、横行、昇降の2ステップのみで、入出庫スペースにおける入出庫を連続して一層円滑に行うことができる。更に立体駐車場については少くとも5m角の前面空地が法的に義務付けられているがA棟の1階部分は全面が前面空地になっており、従ってA棟は前面空地の上方空間の有効利用になっている。また、各駐車棚には駆動用のモータは無く、構造も簡単なので故障も少ない。更に、中2階がなく、補助リフトにより2階と1階との間でパレットを昇降させるので、中2階に必要とされた1.5〜2m程度の高さ分全高を低くでき、これにより一定高さ内の駐車台数を増やすことができる。
【0015】
更に、中央Bの入出庫スペースにターンテーブルが設置されているか、または、入出庫スペースのパレット横送り装置が横行旋回兼用装置であり、手前側Aと奥側Cの少なくとも一方のパレット横送り装置が横行旋回兼用装置であるので、中央Bの駐車棚に格納する車は、入出庫スペースのターンテーブルにより入庫時又は出庫時に旋回させ、手前側A及び/又は奥側Cの格納する車は、連続入庫や連続出庫の際には旋回なしに車を格納し、その間の空き時間に2階部分で車を旋回させることにより、車の旋回のための待ち時間を大幅に短縮し円滑性を高めることができる。
また、本発明の3縦列型昇降式駐車装置を用いた自動車の入出庫方法では、前記手前側Aと前記奥側Cの少なくともいずれかの前記昇降式駐車装置の前記駐車棚に対し、旋回させることなく格納された自動車が積載されたパレットを、2階部分に配置された前記縦送り装置に自動車がない時間に、当該昇降式駐車装置の前記主リフトにより2階部分に下降させ、当該主リフトに内蔵された前記横行旋回兼用装置によりこの2階部分にて旋回させておく。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の3縦列型昇降式駐車装置の側面図である。図2(A)は図1の1階部分の平面図であり、図2(B)は同じく2階部分の平面図であり、図2(C)は同じく3階以上の平面図である。また、図3は図1のA−A線における拡大断面図である。
【0017】
図1、図2に示すように、本発明の3縦列型昇降式駐車装置は、縦方向(図1で左右方向)に縦列された手前側A、中央B、奥側Cの3基の昇降式駐車装置からなる。各昇降式駐車装置(A棟、B棟、C棟)はパレット横送り装置を内蔵し2階まで昇降路2内を昇降する主リフト3と、3階以上の昇降路を挟んで多段に設けられた駐車棚4とを備え、主リフト3と駐車棚4との間でパレットに載せた自動車を幅方向(図1で紙面に直交方向)に横送りして受渡しするようになっている。
また、図1及び図2において、中央Bの入出庫スペース9にターンテーブル11が設置され、手前側Aと奥側Cの少なくとも一方(この図では両方)のパレット横送り装置が横行旋回兼用装置17であり、中央Bのパレット横送り装置のみが旋回機能を有さない通常のパレット横送り装置7となっている。
【0018】
図3に示すように、1は建屋であり、2は主リフト3の昇降路である。また、昇降路2を挟んで3階以上に多段に駐車棚4が設けられている。5はパレットであり、自動車6を載せて駐車棚4に格納される。パレット5には4隅に車輪5aが取り付けられている。
また、図1、図3において、主リフト3は、昇降路2内を昇降するケージ3aと、ケージ3aをワイヤーロープ3cを介して吊り下げる昇降装置3bとを有している。なお、ケージ3aは図示しないカウンタウエイトにワイヤーロープを介して連結され、自重がバランスされている。また、ケージ3aの上にはパレット横送り装置7が設けられている。
【0019】
パレット横送り装置7は、先端にローラの突起7aを有するアーム7bを旋回させて、突起7aをパレット5の側面に設けられ下方に開いた溝内に挿入し、更にアーム7bを旋回させることにより、パレットを横行させるものである。図2(C)に示すように、パレットは駐車棚4の長手方向両端に設けられたレール4a上と、ケージ3の長手方向両端に設けられたレール3d上との間で横行する。
また、横行旋回兼用装置17は、このパレット横送り装置7に旋回機能を付加したものである。かかる横行旋回兼用装置17は、本発明と同一の出願人による特開平9−302977号公報記載の装置を用いることができる。
【0020】
本発明の3縦列型昇降式駐車装置は、以上述べた昇降式駐車装置を縦方向に3列連設したもので、図2(A)に示すように、中央B(B棟)の1階部分には自動車6の入出庫口扉8を有する入出庫スペース9が設けられている。また、B棟の手前側(この図で左側)の棟は手前側Aの駐車装置(A棟)であり、1階部分は全面が前面空地10になっている。B棟の奥側(この図で右側)の棟は奥側Cの駐車装置(C棟)であり、1階部分は制御装置や資材を置く機械室12になっている。
【0021】
上記入出庫スペース9には、先に説明したケージ3a上のパレット横送り装置7と同様のパレット横送り装置17が設けられている。また、長手方向の両端部にレール9aが設けられている。更に、図2(A)に示すように、入出庫スペース9には、ターンテーブル11が設けられている。なお、入出庫スペース9のパレット横送り装置17として横行旋回兼用装置27と同様の装置を用い、ターンテーブル11を省略してもよい。
【0022】
また、図3に示すように、中央Bの入出庫スペース9の両側には、1階と2階との間を昇降する補助リフト13が設けられている。この補助リフト13は、図2(A)に示すように、パレット縦送り装置16を内蔵している。
また、2階床部に補助リフト13が通過する吹抜け開口部15が設けられている。更に補助リフト13は一体に昇降する天井部13aを有し、この天井部13aにより1階停止時に吹抜け開口部15を閉鎖するようになっている。また、補助リフト13は、側面視コの字状のケージであり、支柱に沿ってチェーン等で昇降されるようになっている。かかる天井部13aにより、1階停止時に吹抜け開口部15が閉鎖されるので、利用者の安全性を更に高めるとともに、意匠的効果を得ることができる。
更に、図3に示すように、2階床部は、吹抜け開口部15を除き、剛性の高い鉄骨14で構成されている。この構成により、主リフトが下降時にオーバーランした場合等でも、人の出入する入出庫スペースの安全性を更に高めることができる。
また、中央Bの入出庫スペースに更にターンテーブルを設置することが好ましい。かかるターンテーブルを内蔵することにより、入出庫スペースにおいて車の向きを反転することができ、前進入庫、前進出庫が可能となる。
【0023】
更に、図2(B)に示すように、2階部分には昇降路2を挟んで両側の手前側Aと奥側Cにパレット縦送り装置16が配置されている。パレット縦送り装置16は、パレットの長手方向に延びかつ上下移動可能な縦送り用レール16aと、このレール16aに取り付けられた鍔付ローラ16bとからなり、縦送り用レール16aを上昇させると、鍔付ローラ16b上にパレットが載り同時にパレットの車輪が横送り用レールから外れて、鍔付ローラ16bの回転によりパレットを縦方向に移動させることができる。逆に縦送り用レール16aを下降させると、鍔付ローラ16bがパレットから離れ同時にパレットの車輪が横送り用レール上に乗って、パレット横送り装置7,17によりパレットを横方向に移動させることができる。
【0024】
図4は、本発明の3縦列型昇降式駐車装置の作動を模式的に示す図であり、図5はその作動説明図である。また、図4において(A)は側面図、(B)は2階平面図である。以下、図4及び図5を用いて本発明の装置の作動を説明する。なお、駐車開始前にすべての駐車棚には車の載らない空パレットをおいておく。
(A)入出庫時には、図3に示すように、一方の補助リフトは1階(B地点)に、他方の補助リフトは2階に位置する。1階の入出庫スペースAのパレット横送り装置17により、1階に位置する補助リフトから入出庫スペースAに空パレットが横送りされている。また、2階に位置する補助リフトは空パレットを載せている。
(B)車が入出庫スペースAのパレット上に入庫すると(図5の丸1)、車を載せた実パレットを1階に位置する補助リフト上に横行させ(図5の丸2′)、同時に2階に位置する空パレットを載せた補助リフト13を下降させる(図5の丸3)。次に実パレットを載せた補助リフト13が上昇し(図5の丸3′)、同時に1階に位置する補助リフト13から空パレットが入出庫スペースAに横送りされる(図5の丸2)。従って、2つの補助リフトは並行して作動し、横行、昇降の2ステップのみで、入出庫スペースAにおける入庫を連続して円滑に行うことができる。逆に出庫を連続的に行う場合も同様であり、更に、入庫と出庫が同時に行われる場合も、空パレットが出庫予定の車を載せた実パレットに代わる点を除き、同様である。
【0025】
(C)2階(C地点)に位置する補助リフト13からの作動順序は、中央Bの駐車装置(以下「B棟」という)の場合と、手前側A(A棟)と奥側C(C棟)の場合で若干相違する。B棟に駐車する場合には、2階(C地点)に位置する補助リフト13からB棟の主リフト上にパレットを移載し(図5の丸4)、主リフトが上昇して(図5の丸5)、A棟の所定の駐車棚に車を載せた実パレットを移載して入庫が完了する。更に、続けてA棟に入庫する場合には、別の駐車棚から空パレットを主リフト上に移載し、2階まで下降して2階に位置する補助リフト上に空パレットを移載する。また、A棟から出庫する場合には、空パレットの代わりに出庫予定の車を載せた実パレットを同様に補助リフト13上に移載する。また、このステップにおいて、中央Bの駐車棚に格納する車は、入出庫スペースのターンテーブル11により入庫時又は出庫時に旋回させる。
【0026】
A棟又はC棟に駐車する場合には、補助リフト13上のパレット縦送り装置16と、A棟又はC棟のパレット縦送り装置16とを連動させて、2階に位置する補助リフトから予めA棟又はC棟にパレットを縦送りする(図5の丸6)。また、手前側A及び/又は奥側Cの格納する車は、連続入庫や連続出庫の際には旋回なしに車を格納する。次いで、入庫と出庫の間の空き時間に駐車棚4に旋回なしに格納した車をケージ3内に収容し、次いで2階部分まで下降して横行旋回兼用装置17により2階部分で車を旋回させておく。2階部分の両側には駐車棚4がなく、また入庫と出庫の間の空き時間にはパレット縦送り装置16上に車がないので、この位置で旋回することにより、装置を大型化することなく旋回装置を内蔵し、旋回させることができる。その後の作動順序は、B棟の場合と同様である。また、入庫を続けて行う場合及び出庫する場合も、補助リフト上にパレット縦送り装置によりパレットを縦送りする必要がある点を除き、B棟の場合と同様である。
【0027】
以上述べたように本発明によれば3階以上の階のすべての駐車棚4は主リフト3に直接隣接しており、各階の駐車棚間での水平移動がないので、円滑性に優れている。また、B棟の1階部分と2階部分の間を昇降する2台の補助リフト13を設けて交互に連続的に入出庫できるので、入出庫時間の短縮が可能である。特に、補助リフト13の一方が1階に停止時に他方は2階に位置し、次の入出庫の待機状態にあることにより、横行、昇降の2ステップのみで、入出庫スペースにおける入出庫を連続して一層円滑に行うことができる。
更に立体駐車場については少くとも5m角の前面空地が法的に義務付けられているがA棟の1階部分は全面が前面空地になっており、従ってA棟は前面空地の上方空間の有効利用になっている。また、各駐車棚には駆動用のモータは無く、構造も簡単なので故障も少ない。
【0028】
更に、中2階がなく、補助リフトにより2階と1階との間でパレットを昇降させるので、中2階に必要とされた1.5〜2m程度の高さ分全高を低くでき、これにより一定高さ内の駐車台数を増やすことができる。
【0029】
更に、中央Bの入出庫スペースにターンテーブル11が設置され、手前側Aと奥側Cの少なくとも一方のパレット横送り装置が横行旋回兼用装置27であるので、中央Bの駐車棚に格納する車は、入出庫スペースのターンテーブルにより入庫時又は出庫時に旋回させ、手前側A及び/又は奥側Cの格納する車は、連続入庫や連続出庫の際には旋回なしに車を格納し、その間の空き時間に2階部分で車を旋回させることにより、車の旋回のための待ち時間を大幅に短縮し円滑性を高めることができる。
【0030】
なお本発明は以上述べた実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば本実施形態ではパレット5の4隅に走行用の車輪5aを取付けているが、パレット5に車輪を取付けず、レールにパレットを支持する支持ローラを取付けてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の旋回装置を内蔵した3縦列型昇降式駐車装置は、中2階等の無駄な空間がなく全高を低くでき、かつ装置を大型化することなく各列に旋回装置を内蔵することができ、これにより連続入庫や連続出庫が多い場合でも、車の旋回のための待ち時間を大幅に短縮し円滑性を高めることができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3縦列型昇降式駐車装置の全体側面図である。
【図2】図1の1階、2階部分、及び3階以上の平面図である。
【図3】図1のAーA矢視図である。
【図4】本発明の3縦列型昇降式駐車装置の作動を模式的に示す図である。
【図5】本発明の3縦列型昇降式駐車装置の作動説明図である。
【図6】従来の3縦列型昇降式駐車装置の平面図である。
【符号の説明】
1 建屋
2 昇降路
3 主リフト
4 駐車棚
5 パレット
6 自動車
7 パレット横送り装置
8 入出庫口扉
9 入出庫スペース
10 前面空地
11 ターンテーブル
12 機械室
13 補助リフト
14 鉄骨
15 吹抜け開口部
16 パレット縦送り装置
17 パレット横送り装置
27 横行旋回兼用装置

Claims (2)

  1. 縦方向に縦列された手前側A、中央B、奥側Cの3基の昇降式駐車装置からなり、各昇降式駐車装置は、パレット横送り装置を内蔵し2階まで昇降路内を昇降する主リフトと、3階以上の昇降路を横方向に挟んで多段に設けられた駐車棚とを備え、前記各主リフトと前記駐車棚との間で自動車が積載されるパレットを前記パレット横送り装置により横方向に受渡しするようになっている3縦列型昇降式駐車装置において、前記3基のパレット横送り装置のうち少なくとも1台が、横行旋回兼用装置であり、
    1階部分において、前記手前側Aの全面に前面空地が設けられ、前記中央Bの主リフト下部が入出庫スペースになっており、該入出庫スペースにはパレット横送り装置が設置され、前記中央Bの前記入出庫スペースの横方向両側には、パレット縦送り装置を内蔵し1階と2階との間を昇降し1階に位置する時に前記入出庫スペースの前記パレット横送り装置との間でパレットが横方向に受渡しされる補助リフトが設けられ、
    2階部分の前記手前側Aと前記奥側Cには昇降路の横方向両側には、2階に位置する前記補助リフトの前記パレット縦送り装置との間でパレットを縦方向に受渡しできるパレット縦送り装置が配置され、
    前記入出庫スペースにターンテーブルが設置されているか、または、前記入出庫スペースのパレット横送り装置が横行旋回兼用装置であり、
    前記手前側Aと前記奥側Cの少なくとも一方の前記昇降式駐車装置の前記パレット横送り装置が横行旋回兼用装置であり、
    前記手前側Aと前記奥側Cの少なくとも一方の前記昇降式駐車装置の前記主リフトに内蔵された前記横行旋回兼用装置は、2階部分にてパレットを旋回できるようになっている、ことを特徴とする3縦列型昇降式駐車装置。
  2. 請求項1に記載の3縦列型昇降式駐車装置を用いた自動車の入出庫方法であって、
    前記手前側Aと前記奥側Cの少なくともいずれかの前記昇降式駐車装置の前記駐車棚に対し、旋回させることなく格納された自動車が積載されたパレットを、2階部分に配置された前記縦送り装置に自動車がない時間に、当該昇降式駐車装置の前記主リフトにより2階部分に下降させ、当該主リフトに内蔵された前記横行旋回兼用装置によりこの2階部分にて旋回させておく、ことを特徴とする自動車の入出庫方法。
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