JP3800453B2 - 3縦列型昇降式駐車装置 - Google Patents
3縦列型昇降式駐車装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3800453B2 JP3800453B2 JP13312197A JP13312197A JP3800453B2 JP 3800453 B2 JP3800453 B2 JP 3800453B2 JP 13312197 A JP13312197 A JP 13312197A JP 13312197 A JP13312197 A JP 13312197A JP 3800453 B2 JP3800453 B2 JP 3800453B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pallet
- floor
- parking
- building
- feed device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は昇降式駐車装置に係り、特に昇降式駐車装置を縦方向に3列並べた3縦列型昇降式駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昇降路内を昇降するリフトと、昇降路に沿ってその両側に多段に設けられた駐車棚とを有し、リフトにより自動車を搬送して駐車棚に格納する昇降式駐車装置が従来から用いられている。かかる昇降式駐車装置の駐車台数を増すため、縦方向(車の長手方向)に複数並べて配置する縦列型昇降式駐車装置がある。なお、従来2縦列型昇降式駐車装置は多数存在するが、3縦列のものは少なかった。3縦列型昇降式駐車装置は、例えば、特開平5−106359号「エレベータ式立体駐車装置」に開示されている。
【0003】
図7は上記公報に開示されたものである。図示するように、建屋aの中央部に設けたエレベータシャフト(昇降路)bを昇降するエレベータEに隣接して、その前後左右および対角位置の合計8箇所に配置された格納スペース(駐車棚)P1〜P8と、エレベータEおよび格納スペースP1〜P8の床に、自動車を載せたパレットを縦方向、横方向に選択的に移動するパレット搬送手段(図示せず)を備えている。
【0004】
パレット搬送手段はビーム上に適宜間隔でローラを配した1対の縦行ガイドと、それと直角方向を向けてローラを配した1対の横行ガイドとを有しており、ローラは駆動ローラと従動ローラが交互に配してある。縦行ガイドは固定されており、横行ガイドは昇降可能で、パレットを縦行(車の長手方向の移動)させるときには横行ガイドを下降させてパレットを縦行ガイドにより支持し、パレットを横行(車の幅方向の移動)させるときには横行ガイドを上昇させて、それによりパレットを支持するようになっている。
【0005】
かかるエレベータ式立体駐車装置に自動車を格納する場合、エレベータEに直接隣接しているP2,P4,P5,P7の格納スペースについてはエレベータEとの間で直接自動車の受渡しをすればよいが、対角の位置にあるP1,P3,P6,P8の格納スペースについては一旦隣接する格納スペース(P2,P4,P5,P7のいずれか1つ)に水平移動し、次いで対角位置の格納スペース(P1,P3,P6,P8)に水平移動することにより車の受渡しをすることになる。この水平移動のためP1〜P8の内いずれかの1ヶ所の格納スペースをパレットのない空スペースとしておく必要があり、従って各階毎の駐車可能台数は7台ということになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の3縦列型昇降式駐車装置(特開平5−106359号)については以下の問題点があった。
(1)7台の格納スペースに対して1台のエレベータEで処理しており、しかもエレベータEと対角の位置にある格納スペースとの間で自動車の受渡しをするには一旦エレベータEに直接隣接する格納スペースに自動車を水平移動させねばならないので、その分入出庫時間が余計にかかり、円滑性が十分とはいえない。
(2)上記水平移動のための縦行ガイドおよび横行ガイドの構造が複雑であり、かつ駆動モータが多数必要である。従って、故障の機会もそれだけ多くなり、コストも高い。
【0007】
本発明は従来技術のかかる問題点に鑑み案出されたもので、入出庫の円滑性に優れ、しかも機構が簡単でコストが安く、故障の少ない3縦列型昇降式駐車装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の3縦列形昇降式駐車装置は、縦方向に縦列された手前側A、中央B、奥側Cの3基からなる3縦列型昇降式駐車装置であって、各昇降式駐車装置は2階以上に、パレット横送り装置を内蔵し昇降路内を昇降する主リフトと、昇降路を挟んで多段に設けられた駐車棚とを備え、主リフトと駐車棚との間でパレットに載せた自動車を幅方向に横送りして受渡しするようになっており、手前側Aの1階部分は、全面が前面空地になっており、中央Bの1階部分主リフト下部は入出庫スペースとなっており、該入出庫スペースにはパレット横送り装置が設置され、中央Bの入出庫スペースの両側の駐車棚下部には、1階と2階との間を昇降する補助リフトが設けられ、中央Bの2階部分にはパレット縦送り装置と中2階との間で昇降可能なパレット横送り装置とが設けられ、更に、手前側Aと奥側Cの主リフトは、パレット縦送り装置を備えており、パレット縦送り装置は、主リフトの内部で昇降可能となっており、縦送り装置が上昇することで、パレットを主リフトのパレット横送り装置からこのパレット縦送り装置に載せ換えるものとした。
【0009】
次に本発明の作用を説明する。駐車開始前にすべての駐車棚には自動車の載置していないパレット(以下「空パレット」という)を載せておく。駐車する自動車が来ると管理人はパネル操作により、任意の駐車棚から空パレットを主リフトに移動する。主リフトは2階部分まで下降する。
主リフトが中央Bの駐車装置(以下「B棟」という)のものである場合は、主リフトに設けられたパレット横送り装置により直接主リフトから左右いずれか一方の補助リフトに空パレットを引き渡し、補助リフトは1階まで下降する。1階では入出庫スペースに設けられたパレット横送り装置により空パレットを補助リフトから受け取り、入庫に備える。
【0010】
また、主リフトが手前側Aの駐車装置(以下「A棟」という)または奥側Cの駐車装置(以下「C棟」という)のものである場合には主リフトに設けられたパレット縦送り装置をリフト内で上昇させて空パレットをパレット縦送り装置上に載せ、それによりB棟の2階部分に送られる。その際、B棟の主リフトは上方に退避しており、B棟の2階部分に設けられたパレット横送り装置は中2階に下降している。その後B棟のパレット横送り装置が2階部分に上昇してA棟またはC棟からB棟に送られた空パレットを左右いずれか一方の補助リフトに引き渡す。以下先に述べたのと同様にしてB棟の入出庫スペースに空パレットを載置する。
【0011】
入出庫スペースに空パレットが載置されて入庫準備が完了すると、入出庫口扉を開いて、空パレット上に自動車が乗り込む。運転者が降車した後、自動車が乗ったパレット(以下「実パレット」という)は入出庫スペースのパレット横送り装置により左右いずれか一方の補助リフト引き渡され、補助リフトは2階まで上昇する。なお、補助リフトは左右いずれか一方を入庫専用とし、他方を出庫専用とすることにより、入出庫の流れが整流されて円滑な入出庫が可能になる。
【0012】
自動車をB棟に格納する場合には、B棟の主リフトが2階部分で待機し、主リフトに設けられたパレット横送り装置により、補助リフトから実パレットを受け取り、先に空パレットを引き出した駐車棚に格納する。
【0013】
自動車をA棟またはC棟に格納する場合にはB棟の主リフトは上方に退避しており、B棟の2階部分に設けた昇降式のパレット横送り装置が2階部分に上昇して補助リフトから実パレットを引き込む。次いで昇降式パレット横送り装置は中2階に下降し、中央Bの2階部分に設けられたパレット縦送り装置とA棟またはC棟の2階部分に待機している主リフト内のパレット縦送り装置により、A棟またはC棟の主リフト内に実パレットを送り込む。引き続き、A棟またはC棟の主リフトが上昇して先に空パレットと引き出した駐車棚に実パレットを格納する。
【0014】
以上述べたように本発明によれば各階のすべての駐車棚は主リフトに直接隣接しており、各階の駐車棚間での水平移動がないので、円滑性に優れている。また、B棟の1階部分と2階部分の間を昇降する補助リフトを設けたので、入出庫時間の短縮が可能である。更に立体駐車場については少くとも5m角の前面空地が法的に義務付けられているがA棟の1階部分は全面が前面空地になっており、従ってA棟は前面空地の上方空間の有効利用になっている。また、各駐車棚には駆動用のモータは無く、構造も簡単なので故障も少ない。
【0015】
更に、中央Bの入出庫スペースに更にターンテーブルを設置することが好ましい。この構成により、入出庫スペースにおいて車の向きを反転することができ、前進入庫、前進出庫が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の3縦列型昇降式駐車装置の側面図である。図2(A)は図1の1階部分の平面図であり、図2(B)は同じく2階部分の平面図であり、図2(C)は同じく3階以上の平面図である。また、図3は図1のA−A線における拡大断面図である。
【0017】
図1、図2に示すように、本発明の3縦列型昇降式駐車装置は、縦方向(図1で左右方向)に縦列された手前側A、中央B、奥側Cの3基の昇降式駐車装置からなる。各昇降式駐車装置(A棟、B棟、C棟)は2階以上に、パレット横送り装置7を内蔵し昇降路内を昇降する主リフト3と、昇降路を挟んで多段に設けられた駐車棚4とを備え、主リフト3と駐車棚4との間でパレット4に載せた自動車を幅方向(図1で紙面に直交方向)に横送りして受渡しするようになっている。
【0018】
図3に示すように、1は建屋であり、2は主リフト3の昇降路である。また、昇降路2を挟んで多段に駐車棚4が設けられている。5はパレットであり、自動車6を載せて駐車棚4に格納される。パレット5には4隅に車輪5aが取り付けられている。
また、図1、図3において、主リフト3は、昇降路2内を昇降するケージ3aと、ケージ3aをワイヤーロープ3cを介して吊り下げる昇降装置3bとを有している。なお、ケージ3aは図示しないカウンタウエイトにワイヤーロープを介して連結され、自重がバランスされている。また、ケージ3aの上にはパレット横送り装置7が設けられている。
【0019】
図4はA棟とB棟の2階部分の平面図であり、図5はB棟の1,2階部分の正面図であり、図6は昇降式横送り装置の平面図である。なお、図4において、C棟はA棟と同じである。
図4〜図6に示すように、パレット横送り装置7は、先端にローラの突起7aを有するアーム7bを旋回装置7cにより旋回させて、突起7aをパレット5の側面に設けられ下方に開いた溝5b内に挿入し、更にアーム7bを旋回させることにより、パレットを横行させるものである。なお、溝5bは図4に示すように、パレット5の長手方向中央から一方に伸びて設けられている。パレット5は駐車棚4の長手方向両端に設けられたレール4a上と、ケージ3aの長手方向両端に設けられたレール3d上との間で横行する。旋回装置7cはモータ7dにより駆動される。また旋回装置7cは台座7e上に設けられている。台座7eはケージ3aの幅方向に延びるレール7f上にリニヤベアリング等を介して取り付けられており、電動シリンダ7gにより駆動されて摺動し、左右いずれか一方のパレット5の受渡しを可能とする。
【0020】
本発明の3縦列型昇降式駐車装置は、以上述べた昇降式駐車装置を縦方向に3列連設したもので、図2(A)に示すように、中央B(B棟)の1階部分には自動車6の入出庫口扉8を有する入出庫スペース9が設けられている。また、B棟の手前側(この図で左側)の棟は手前側Aの駐車装置(A棟)であり、1階部分は全面が前面空地10になっており、そこにはターンテーブル11が設けられている。B棟の奥側(この図で右側)の棟は奥側Cの駐車装置(C棟)であり、1階部分は制御装置や資材を置く機械室12になっている。
【0021】
上記入出庫スペース9には、先に説明したケージ3a上のパレット横送り装置7と同様のパレット横送り装置17が設けられている。また、長手方向の両端部にレール9aが設けられている。
【0022】
図5に示すように、B棟の入出庫スペース9の左右両側には1階と2階との間を昇降する補助リフト13が設けられている。補助リフト13は側面視L字状のケージ13aを有している。ケージ13aの側面にはローラ13bが取り付けられており、支柱13cに沿って立設されたI型鋼製のレール13d上を昇降する。13eは上下に設けられたチェーンスプロケット13fの間に張設された前後1対のチェーンで、各1ヶ所が補助リフト13のケージ13aに接続されている。13gは駆動装置で、モータ、減速機、ブレーキ等を有しており、下方のチェーンスプロケット13fに接続されている。補助リフト13のケージ13aの水平部材上にレール13hが取り付けられている。なお、補助リフト13のケージ13aは図示しないチェーンを介して図示しないカウンタウエートに連結されており、自重がバランスされている。
【0023】
図5において、14は昇降床で補助リフト13の下方に設けられており、補助リフト13が上昇したとき上昇して入庫した自動車6を降りた運転者の通路となり、補助リフト13が下降したとき邪魔にならないように下降する。昇降床の構造は種々のものがあるが、本実施形態ではパンタグラフ式のものを図示している。
【0024】
B棟の2階部分には中2階との間で昇降可能なパレット横送り装置27が設けられている。パレット横送り装置27は先に説明したパレット横送り装置7と同一である。
【0025】
図6は昇降フレーム15の平面図である。図5および図6に示すように昇降フレーム15は4本のボールねじ15aにより支持されている。ボールねじ15aはベアリング15bにより回転可能に支持されている。15cは昇降フレーム15に固着されたボールナットで、ボールねじ15aと螺合している。ボールねじ15aにはチェーンスプロケット15dが固着されており、チェーンスプロケット15dはチェーン15eにより回転駆動される。15fは昇降駆動装置でチェーンスプロケット15gを有しており、チェーン15eを駆動する。昇降フレーム15の長手方向両端部にはパレットが横行する1対のレール15hが設けられている。
【0026】
更に図2(B)に示すように、B棟の昇降路2の2階床部分にはパレット縦送り装置16が設けられている。また、図4および図5に示すようにパレット縦送り装置16は、昇降路2を挟んで、建屋1から支持された1対のビーム16aに、所要の間隔で鍔付ローラ16bを取付けたもので、鍔付ローラ16bによりパレット5の底面を幅方向の両側で支持する。鍔付ローラ16bを駆動することによりパレット5を縦方向に移動させる。鍔付ローラ16bの支軸の反対側にはチェーンスプロケット16cが固着されており、隣合うチェーンスプロケット16cをチェーン16dを介して互いに連結する。チェーンスプロケット16cのうちの1つを駆動装置16eにより駆動する。なお、主リフト3のケージ3aの幅は図4および図5に示すように、上記鍔付ローラ16b間の内寸法よりも狭くなっていてケージ3aが通過できるようになっている。
【0027】
また、図2(C)に示すように、手前側Aと奥側Cの主リフト3は、パレット縦送り装置26を備えている。このパレット縦送り装置26は、主リフト3の内部で昇降可能になっており、この昇降によりパレットをパレット横送り装置7からパレット縦送り装置26に載せ換えることができるようになっている。なお、パレット縦送り装置26の構造は、パレット縦送り装置16と同様である。
【0028】
次に本発明の3縦列型昇降式駐車装置の作動順序を説明する。駐車開始前にはすべての駐車棚4には図3に示すように空パレット5を載置しておく。駐車する自動車6が来ると管理人はパネル操作により任意の駐車棚4から空パレット5を主リフト3のケージ3aに移動する。ケージ3aは2階部分まで下降する。
主リフト3がB棟のものである場合は、主リフト3に設けられたパレット横送り装置7により、空パレット5を左右いずれかの補助リフト13に引き渡す。補助リフト13が1階部分まで下降すると、1階の入出庫スペース9に設けられたパレット横送り装置7により、空パレット5を補助リフト13から受取り、入庫に備える。
【0029】
主リフト3がA棟またはC棟のものである場合は、主リフト3に設けられたパレット縦送り装置26をリフト内で上昇させて空パレット5をその上に載せ、それによりB棟の2階部分に送られる。すなわち、空パレット5はケージ3aの長手方向両端に設けられたレール3d上に載っているが、パレット縦送り装置26をリフト内で上昇させることにより、主リフト3内のパレット縦送り装置16の鍔付ローラ16b上に乗り移る。パレット縦送り装置16、26を駆動して空パレット5をA棟またはC棟からB棟に送る。その際、B棟の主リフト3は上方に退避しており、昇降フレーム15は下方に退避している。空パレット5がB棟に送られると、昇降フレーム15が上昇し鍔付ローラ16b上の空パレットをレール15h上に引取り、パレット横送り装置27を作動させて、補助リフト13に引き渡す。以下先に述べたのと同様にして入出庫スペース9に空パレット5を載置する。
【0030】
B棟の入出庫スペース9に空パレット5が載置されて入庫準備が完了すると、入出庫口扉8を開いて、自動車6が空パレット5上に乗込む。運転者が降車し入出庫口扉8から出たことを確認して、入出庫口扉8を閉じ、実パレット5を入出庫スペース9に設けられたパレット横送り装置7により左右いずれか一方の補助リフト13に引渡す、補助リフト13は2階まで上昇する。補助リフト13は左右いずれか一方を入庫専用とし、他方を出庫専用にすることにより入出庫の流れが整流されて、円滑な入出庫が可能となる。
【0031】
自動車6をB棟に格納する場合にはB棟の主リフト3のケージ3aが2階部分で待機し、ケージ3aに設けられたパレット横送り装置7により補助リフト13から実パレット5を受取り、先に空パッレト5を引き出した駐車棚4に格納する。
【0032】
自動車6をA棟またはC棟に格納する場合には、B棟の主リフト3は上方に退避しており、B棟の2階部分に設けられた昇降式のパレット横送り装置7が上昇していて、補助リフト13から実パレット5を引き込む。次いで昇降フレーム15がわずかに下降して、実パレット5をパレット縦送り装置16の鍔付ローラ16b上にあずける。この時、A棟またはC棟の2階部分には主リフト3内のパレット縦送り装置26が上昇して待機している。鍔付ローラ16bを駆動してA棟またはC棟のパレット縦送り装置26に実パレット5を送り込む。縦送りが完了すると、A棟またはC棟の主リフト3内のパレット縦送り装置26が下降し、主リフト3が上昇して先に空パレットと引き出した駐車棚4に実パレットを格納する。自動車6を出庫する場合は空パレット5を駐車棚4から入出庫スペース9に移送したのと同様にして実パレット5を移送すればよいので説明を省略する。
【0033】
以上述べたように本発明の3縦列型昇降式駐車装置によれば各階の駐車棚4は主リフト3に直接隣接していてパレット5の受渡しができ、先に述べた従来例のように各階の駐車棚間での水平移動がないので円滑性に優れている。B棟の1階と2階の間を昇降する補助リフト13を2基設けたので入庫作業中に出庫準備ができるなど入出庫時間の短縮が可能である。立体駐車場については少くとも5m角の前面空地10が法的に要求されているが、A棟の1階部分が前面空地10となっており、従って、A棟は前面空地の上方空間の有効利用となっている。各駐車棚4には駆動用のモータがなく、構造も簡単なので故障も少い。
【0034】
なお本発明は以上述べた実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば本実施形態ではパレット5の4隅に走行用の車輪5aを取付けているが、パレット5には車輪を取付けず、レール3d,4a,9a,13h,15hにパレット5を支持する支持ローラを取付けてもよい。またB棟1階の入出庫スペース9のパレット横送り装置7をターンテーブル兼用型(本願出願人の出願に係る特願平8−72858号(未公開)に開示されている)にすれば前進入庫、前進出庫が可能になる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の3縦列型昇降式駐車装置はA,B,Cの各棟に主リフトが設けられ、B棟には補助リフトが設けられ、A,B,Cの各棟の2階部分にはパレット縦送り装置装置が設けられ、A棟の1階部分は前面空地となっているので次のような優れた効果を有する。
(1)入出庫の円滑性に優れていて、入出庫時間が短縮できる。
(2)前面空地の上方空間の有効利用が図れる。
(3)構造が簡単で、駆動モータの数も少く、故障が少い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3縦列型昇降式駐車装置の全体側面図である。
【図2】図1の1階、2階部分、及び3階以上の平面図である。
【図3】図1のAーA矢視図である。
【図4】図1のA棟およびB棟の2階部分の拡大平面図である。
【図5】図1のB棟の1,2階部分の拡大正面図である。
【図6】B棟の2階部分に設けられた昇降式パレット横送り装置の平面図である。
【図7】従来の3縦列型昇降式駐車装置の平面図である。
【符号の説明】
2 昇降路
3 主リフト
4 駐車棚
5 パレット
6 自動車
7、17、27 パレット横送り装置
9 入出庫スペース
10 前面空地
13 補助リフト
16、26 パレット縦送り装置
Claims (3)
- 縦方向に縦列された手前側A、中央B、奥側Cの3基からなる3縦列型昇降式駐車装置であって、各昇降式駐車装置は2階以上に、パレット横送り装置を内蔵し昇降路内を昇降する主リフトと、昇降路を挟んで多段に設けられた駐車棚とを備え、主リフトと駐車棚との間でパレットに載せた自動車を幅方向に横送りして受渡しするようになっており、手前側Aの1階部分は、全面が前面空地になっており、中央Bの1階部分主リフト下部は入出庫スペースとなっており、該入出庫スペースにはパレット横送り装置が設置され、中央Bの入出庫スペースの両側の駐車棚下部には、1階と2階との間を昇降する補助リフトが設けられ、中央Bの2階部分にはパレット縦送り装置と中2階との間で昇降可能なパレット横送り装置とが設けられ、更に、手前側Aと奥側Cの主リフトは、パレット縦送り装置を備えており、
パレット縦送り装置は、主リフトの内部で昇降可能となっており、パレット縦送り装置が上昇することで、パレットを主リフトのパレット横送り装置からこのパレット縦送り装置に載せ換える、ことを特徴とする3縦列型昇降式駐車装置。 - 中央Bの入出庫スペースに更にターンテーブルを設置する、ことを特徴とする請求項1に記載の3縦列型昇降式駐車装置。
- 前記パレット縦送り装置は、縦方向の一対のビームと、これらビームに取り付けれ、駆動されるローラとを有し、
手前側Aと奥側Cの主リフトには、前記一対のビームの長手方向両側において、横方向のレールが設けられており、
手前側Aと奥側Cの主リフトのパレット横送り装置は、前記レール上のパレットを横行させる、ことを特徴とする請求項1に記載の3縦列型昇降式駐車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13312197A JP3800453B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 3縦列型昇降式駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13312197A JP3800453B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 3縦列型昇降式駐車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10317703A JPH10317703A (ja) | 1998-12-02 |
JP3800453B2 true JP3800453B2 (ja) | 2006-07-26 |
Family
ID=15097290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13312197A Expired - Fee Related JP3800453B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 3縦列型昇降式駐車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3800453B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP13312197A patent/JP3800453B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10317703A (ja) | 1998-12-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3701090B2 (ja) | 3縦列型昇降式駐車装置 | |
JP3800453B2 (ja) | 3縦列型昇降式駐車装置 | |
JPH05179832A (ja) | 駐車装置 | |
JP3608154B2 (ja) | 複列式駐車装置 | |
JP3960566B2 (ja) | 3縦列型昇降式駐車装置 | |
JP2863705B2 (ja) | 機械式立体駐車装置 | |
JP3960565B2 (ja) | 3縦列型昇降式駐車装置 | |
JP3891528B2 (ja) | 3縦列型昇降式駐車装置 | |
JP3912710B2 (ja) | 3縦列中間乗入型昇降式駐車装置 | |
JP3960567B2 (ja) | 3縦列型昇降式駐車装置 | |
JP3606342B2 (ja) | 機械式立体駐車装置 | |
JP3916112B2 (ja) | 中間乗入3縦列型昇降式駐車装置 | |
JP4117862B2 (ja) | 3縦列型昇降式駐車装置 | |
JP3748659B2 (ja) | 縦列型昇降式駐車装置 | |
JP4043120B2 (ja) | 旋回装置を内蔵した3縦列型昇降式駐車装置とこれを用いた自動車の入出庫方法 | |
JP4318406B2 (ja) | 前面空地付き縦列型昇降式駐車装置 | |
JP4046168B2 (ja) | 2縦列型昇降式駐車装置 | |
JP3295066B2 (ja) | 多段式立体駐車装置 | |
JPH10184059A (ja) | 縦列型昇降式駐車装置 | |
JP4379850B2 (ja) | 複数の入出庫口を有する3縦列型昇降式駐車装置 | |
JP3712149B2 (ja) | 3縦列型昇降式駐車装置 | |
JPH10153008A (ja) | 3縦列型昇降式駐車装置 | |
JP2002309792A (ja) | 昇降式駐車装置 | |
JPH10140868A (ja) | 3縦列型昇降式駐車装置 | |
JP2001200651A (ja) | 3縦列型昇降式駐車装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040217 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050929 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20051209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132 Effective date: 20060131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060420 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060420 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 4 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |