JP3883464B2 - 機械式駐車設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は機械式駐車設備に関する。さらに詳しくは、入出庫口から入庫した車両を所定の駐車スペース(車両収容スペース)に搬送する機能を備えた機械式駐車設備に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
機械式駐車設備として、入出庫階に入庫した車両をエレベータやリフトによって複数の駐車スペースの一に搬送して収容するものが知られている。従来、この駐車設備において、利用者が入庫した車両のドアを閉め忘れた結果、搬送途中にこのドアが大きく開いて車両や駐車設備が破損する事故が知られている。また、アンテナやドアミラー(車外面に設置されたバックミラー)が収納されていない場合にも同様の事故を発生することもある。
【0003】
かかる事故を防止するために、従来では搬送装置上や旋回装置上において所定の駐車空間外へ突出した車両の部分、たとえば開いたドア、アンテナ、ドアミラー等を検出するための光電管センサ等を配設している。とくに最近ではこのセンサは搬送経路に設置されている。そして、センサの光軸を開いたドアまたは突出したアンテナやドアミラーが通過したときに異常状態と判断して搬送装置の作動を緊急停止させる制御が行われている。このような安全装置が設置された駐車設備としては実公平6−45011号公報に開示されたものが知られている。
【0004】
しかしながら、かかる駐車設備では搬送装置を緊急停止させることによって車両と駐車設備との干渉による事故は防止できるが、緊急停止することにより、次の利用者がすぐには入出庫することができない。管理会社の出張員やメンテナンス係員の到着を待って、復旧されるまで待たねばならない。
【0005】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、搬送される車両の異常状態が検出されて搬送装置が緊急停止したときでも、次の利用者が長時間待たされることなく利用できる駐車設備を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の駐車設備は、入出庫扉を有する入出庫階と車両収納スペースとを備えた機械式駐車設備であって、上記機械式駐車設備の利用を許可された者であるか否かを判断するための利用者照合手段と、車両の異常状態を検出するための車両状態検出手段と、入出庫階と車両収納スペースとに車両を搬送するための車両搬送装置とを備えており、該車両搬送装置が、上記利用者照合手段からの一の照合信号によって作動可能になった上記車両搬送装置に入庫した車両を、利用者照合手段からの次の照合信号に基づいて搬送可能となり、車両状態検出手段からの異常検出信号によって車両を入出庫階に戻すように構成されており、利用者照合手段からの上記次の照合信号と、異常検出信号によって車両が入出庫階に戻されたことにより、上記入出庫扉が開くように構成されている。また、本発明の他の駐車設備は、入出庫扉を有する入出庫階と車両収納スペースとを備えた機械式駐車設備であって、上記機械式駐車設備の利用を許可された者であるか否かを判断するための利用者照合手段と、車両の異常状態を検出するための車両状態検出手段と、入出庫階と車両収納スペースとに車両を搬送するための車両搬送装置とを備えており、該車両搬送装置が、上記利用者照合手段からの照合信号によって車両搬送可能となり、車両状態検出手段からの異常検出信号によって車両を入出庫階に戻すように構成されており、上記異常検出信号に基づいて入出庫階に戻された車両がある場合に、次の利用者照合手段からの照合信号によって上記入出庫扉が開くように構成されている。
【0007】
かかる構成により、利用を許可された者によって車両搬送装置が作動すること、および、車両に異常状態が発見されたときは当該車両が入出庫階に戻されること、によって利用許可者同士が互いの車両の異常を復旧することができる。したがって、メンテナンス係員等の到着を待たずして迅速に車両の異常を復旧し、次の利用者の利用に供することができる。また、利用許可者同士が互いに復旧するのでセキュリティーの問題が大幅に改善される。
【0008】
そして、上記車両状態検出手段からの異常検出信号によって警告を発する警告手段をさらに備えてなる機械式駐車設備が好ましい。異常を復旧すべき利用者が事態を事前に把握して対応することができるからである。
【0009】
また、利用者照合手段からの一の照合信号に基づいて作動可能になった上記車両搬送装置に入庫した車両を、利用者照合手段からの次の照合信号に基づいて搬送可能になるように構成されてなる機械式駐車設備にあっては、先に入庫した車両が次の利用者の操作によって搬送されるので、先の利用者の車両の異常状態が次の利用者に知らされる。もちろん、先の利用者と次の利用者とが同一であることはある。また、先の利用者の車両が入出庫階に戻されたときには必ず次の利用者が待機しているので車両のセキュリティが守られるという利点がある。
【0010】
如上の駐車設備において、上記車両状態検出手段が、入庫車両のドアが開放されている状態、車外面に設置されたバックミラーが収納されていない状態、アンテナが突出されている状態、トランクリッドが開放されている状態のうちの少なくともいずれか一の状態を検出したときに異常検出信号を発するように構成することができる。
【0011】
上記車両状態検出手段が車両搬送装置の車両搬送経路に配設されてなる機械式駐車設備が好ましい。移動している車両からの突出部を検出するため、複数種の突出部を一個の検出手段によって検出することが可能となり、設置する検出手段の数量を低減することができるからである。たとえば一のセンサからの検出ビームを通過する突出部が複数種類有れば(たとえばドアとドアミラー)、一のセンサによって両方を検出することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の一実施形態にかかる機械式駐車設備を説明する。
【0013】
図1は本発明の駐車設備の一実施形態である水平循環式の駐車設備を示す縦断面図である。
【0014】
この駐車設備1には車両Mを搭載するための複数枚のパレット2と、このパレット2を収容する車両収納スペースとしての複数段の横移送路3と、パレット2を入出庫階30およびその下方に形成された各段の横移送路3に昇降させる第一リフト4と、パレット2を各段の横移送路3に昇降させる第二リフト5とが備えられている。パレット2はその下面に横移送路3上を横方向に移動するための車輪6を有し、その側辺には隣接パレット2と連結するための雌雄連結器7を有している。雌雄連結器7は鉄道車両同士を連結しているようなもので、連結されたパレット相互の上下相対移動によって係合および係合解除され、横移動時には連結を維持する公知のものである。横移送路3にはパレット列を横行させるための図示しない横送り手段が設置されている。両リフト4、5はともに二列の無端チェーン8にパレット2の車輪6が乗って転動するレール9が架設されたものであり、図示しない昇降駆動装置によって無端チェーン8が旋回させられる。上記リフト4、5の昇降路4a、5aおよび横移送路3が車両Mの搬送経路である。
【0015】
一方、入出庫階30にはパレット旋回装置(ターンテーブル)10が設置されており、入庫した車両Mの方向を第一リフト4に載せうる方向にすべく旋回する。ターンテーブル10にはパレット2が下方に通過する開口が形成されている。以下、このターンテーブル10、上記横送り手段およびリフト4、5を併せて搬送装置ともいう。
【0016】
入出庫階30には車両が出入りする入出庫口Pがあり、この入出庫口Pを開閉する扉Dが設けられている。入出庫口Pの外部には利用者が扉Dの開閉およびパレットの呼び出し等の操作をするため、ならびに、当該駐車設備1の利用者として登録された者を照合するための操作盤11が配設されている。したがって、この操作盤11が利用者照合手段としても機能する。
【0017】
図2に示すように、この操作盤11には利用者のIDカードを挿入する挿入口12、押しボタン13a、スタートボタン13bおよび各種表示部13c等が配設されている。そして、挿入された磁気カード等からなるIDカードに記憶されている利用者のIDを読みとり、利用許可者として登録されているか否かを判断する。登録されていれば扉Dが開き、また押しボタン13aやスタートボタン13b等の操作が可能となる。もちろん、IDカードに代えて押しボタン13aによって登録暗証番号を入力するようにしてもよい。
【0018】
駐車設備1には入庫車両の異常状態を検出するためのセンサ14aが配設されている。この実施形態ではセンサ14aはリフト4の昇降路4aの上端に設置されている。リフト4の下降時に車両Mのドアが開いていること、または、ドアミラーが収納されていないことを検出するためである。したがって、センサ14aはパレットの左右両辺より若干外側をパレット2の長手方向に沿って検出ビームを送受する位置に設置されている。すなわち、パレット2から外方へ突出している部分が装置と干渉して破損することを防止するのである。
【0019】
また、他のセンサ14bが各横移送路3の出入り口、すなわちリフト4、5の昇降路4a、5aに設置されている。このセンサ14bは横移送路3において横行している車両のトランクリッドが開いていること、または、アンテナが収納されていないことを検出するためのものである。
【0020】
このように、車両の搬送経路にセンサ14a、14bを設けることによって搬送中に異常状態を検出しようというものである。センサを車両の搬送経路に備えることにより、設置するセンサの数量を低減することができる。すなわち、停止状態の車両についてその開放ドアやドアミラー等の複数種の突出部を検出するにはそれに応じて多くのセンサが必要であるが、移動中の車両の突出部を検出するには、各突出部がたとえば光電センサの検出ビームを通過することによって検出することができるからである。
【0021】
もちろん、ドアやトランクリッドの開状態、アンテナの収納状態を検出するセンサに代えて、または、これに加えて、たとえばヘッドライト等のライトが点灯している状態等を検出するためのセンサを設置してもよい。なお、これは例示であり、その他に必要と考えられる異常状態検出センサを設置してもよい。これらのセンサは、その検出ビームを車両の部分が遮ると信号(異常状態検出信号)を発する。
【0022】
また、このセンサとしては光電管が一般的であるが、光電管に限らず、撮像カメラを用いてもよい。たとえばこのカメラによってパレット上の車両の上方からまたは側方から撮像した画像を処理して、所定範囲から突出している車両の部分が存在したときに異常状態と判断し、異常状態検出信号を発するものである。この詳細は本願の出願人の出願にかかる特開2001−132259号公報に詳しい。
【0023】
上記入出庫口Pの外部には表示装置15が配設されている。この表示装置15は、上記センサが車両の異常状態検出信号を発することにより、その異常状態の内容を表示するものである。たとえば、「ドアが開いた車が入出庫階に停止しています」「トランクリッドが開いた車が入出庫階に停止しています」等の表示である。本実施形態では上記操作盤11が表示装置15としての機能も有しており、上記表示部13cに表示される。もちろん、この表示部13cではなく、入出庫口Pの上部に大きい表示装置を備えてそこに表示してもよい。また、この表示に代えて、または、これとともに赤色ランプの点灯、警告音、警告アナウンス、音声で異常状態の内容を知らせるアナウンスが発せられるようにしてもよい。このようなアナウンス手段または表示装置等が警告手段に該当する。
【0024】
本駐車設備1には制御装置16が配設されている。この制御装置16は操作盤11の操作およびセンサ14a、14bの作動によって搬送装置の作動を制御するものである。利用者のIDが照合されて利用許可者であると判断されると搬送装置の作動が可能となり、車両の搬送中に車両の異常状態がセンサによって検出されると当該車両は入出庫階30に戻される。また、異常状態が検出されたことが上記表示装置15に表示される。
【0025】
以下に、この制御装置16の制御を含めた搬送装置の作動の例を図3〜8を参照しつつ説明する。図3〜8において、二重枠で示す動作が搬送装置を含めた駐車設備1の動作であり、その他の枠は利用者の操作等を示す。
【0026】
まず図3において、(1)利用者Xが入庫すべく駐車設備1に到着する。(2)利用者Xが操作盤11にIDカードを挿入するか、または押しボタン操作によってIDを入力する。(3)利用者Xが操作盤のスタートボタンを押すと、(4)操作盤がこの利用者XのIDを登録者IDと照合し、照合されると照合信号が発せられ、(5)最寄りの空パレットが呼び出される。すなわち、搬送装置が最寄りの空パレットを選択してこれを搬送する。(6)この空パレットが入出庫階に到着すると、(7)入出庫口の扉が開く。(8)パレットはこの入出庫階に待機しているので、(9)利用者Xは自分の車両をパレット上に乗り入れる。ついで(10)上記扉が閉まる。
【0027】
この(10)以降は、つぎの利用者Yの操作によって搬送装置が作動する場合A(図4)と、つぎの利用者Yの操作が無くても引き続き作動する場合B(図5)とに分けて説明する。いずれの制御法をも採用することが可能である。
【0028】
図4に示すAの場合では、(11)次の利用者Yが到着し、(12)自分のIDを入力する。(13)利用者Yがスタートボタンを押すと、(14)操作盤がこの利用者XのIDを登録者IDと照合し、照合されると照合信号が発せられ、(15)入出庫階に停止していた利用者Xの車両を乗せたパレットの搬送が開始される。(16)搬送中にセンサが利用者Xの車両の異常を検出すれば異常状態検出信号を発するが、異常が検出されなければ後述するDまたはE(図7、図8)のごとく作動する。(17)異常状態検出信号が発せられると搬送装置が緊急停止し、(18)反転して利用者Xの車両を入出庫階に向けて搬送する。(19)車両が入出庫階に到着すると、(20)扉が開くとともに(21)表示装置に利用者Xの車両の異常内容が表示され、アナウンスが発せられる。利用者Yは利用者Xの車両の異常内容を認識する。なお、この表示とアナウンスは上記異常状態検出信号が発せられると同時になされてもよい。
【0029】
つぎに動作は図6のCに移るのであるが、その前に、図5を参照しつつ前述した(9)利用者Xが自分の車両をパレット上に乗り入れて(10)扉が閉まったあとの別の制御法Bを説明する。
【0030】
利用者Yの到着を待たずして(22)利用者Xの車両を乗せたパレットの搬送が開始される。(23)搬送中にセンサが利用者Xの車両の異常を検出すれば異常状態検出信号を発するが、異常が検出されなければ後述するDまたはE(図7、図8)のごとく作動する。(24)異常状態検出信号が発せられると搬送装置が緊急停止し、(25)反転して利用者Xの車両を入出庫階に向けて搬送する。(26)車両は入出庫階に到着し、(27)そこで待機する。(28)表示装置には利用者Xの車両の異常内容が表示され、アナウンスが発せられる。前述のごとく、この表示とアナウンスとは上記異常状態検出信号が発せられると同時になされてもよい。このとき、利用者Xが未だ入出庫階に居て異常を知ったときには、利用者Xが再度(2)および(3)の操作を行うことにより、次の利用者Yに頼らずに自ら異常状態を復旧することが可能である。(29)次の利用者Yが到着すると、(30)上記表示またはアナウンスによって利用者Yは利用者Xの車両の異常内容を認識する。(31)利用者Yが自分のIDを入力して(32)スタートボタンを押すと、(33)操作盤がこの利用者YのIDを登録者IDと照合し、照合されると照合信号が発せられ、(34)扉が開く。
【0031】
つぎに、図4の制御法Aまたは図5の制御法Bによって(21)(34)扉が開いた後、図6に示すようにC以下の動作が継続する。すなわち、(35)利用者Yが利用者Xの車両の異常状態を確認し、これを復旧したあと(36)利用者Yが扉を閉める。(37)利用者Yが再度スタートボタンを押すと(38)搬送装置が再起動する。
【0032】
その後は図7に示すようにDのごとく入庫優先制御によって作動するか、または、図8に示すように出庫優先制御によってEのごとく作動する。いずれの制御法を採用することも可能である。まず、制御法Dについて説明する。
【0033】
図7に示すように、(39)利用者Xの車両を呼び出されていた駐車スペースまで搬送する。(40)利用者Xの車両を乗せたパレットが当該駐車スペースに戻される。(41)利用者Yのために空パレットを選択し、(42)この空パレットを搬出リフトまで移動させる。(42)この空パレットを入出庫階まで搬送して停止する。以降は前述の(7)からの作動となる。もちろんこれ以降は図3〜8において利用者Yは利用者Zと読み替え、利用者Xは利用者Yと読み替える。
【0034】
つぎに、図8を参照しつつ出庫優先制御法Eを説明する。図6において(38)搬送装置が再起動したあと、(44)利用者Xの車両を呼び出されていた駐車スペースまで搬送する。(45)利用者Xの車両を乗せたパレットが当該駐車スペースに戻される。(46)搬送機は停止して待機する。しかし、利用者Yが呼び出しているので、前述の(5)からの作動が再開される。これ以降は図3〜8において利用者Yは利用者Zと読み替え、利用者Xは利用者Yと読み替える。
【0035】
以上の制御法は一例であるので、本発明ではかかる例に限定されない。要するに、利用許可者であると判断されたときに搬送装置の作動が可能となり、車両の搬送中に車両の異常状態がセンサによって検出されると当該車両は入出庫階に戻されるのである。利用が許可されている駐車設備が前提であるため、たとえば、期間決め契約の駐車設備や共同所有の駐車設備等が対象となる。
【0036】
このような作動がなされる駐車設備は前述した水平循環式には限定されない。その他の駐車設備、たとえば、エレベータ式や多段式のものにも適用可能である。図9にはそのうちのエレベータ式駐車設備21の一例が示されている。この駐車設備21はパレット22を昇降させるためのエレベータ23を備えている。エレベータ23は駐車設備21内部の平面視中央部を昇降する昇降体24と、この昇降体24を吊り下げるワイヤ25と、ワイヤ25を昇降させる巻き上げ装置26と、カウンターウエイト27とを備えている。また、昇降体24の昇降路28の両側に多数段の駐車棚(以下、単に棚という)29が配設されている。棚29にはパレット22の左右方向の横行を案内するための図示しないレールが取り付けられている。レールは棚29の前後端近傍に取り付けられている。そして、各棚29のレール上にパレット22が載置される。
【0037】
昇降体24は両側のパレット群の間を昇降し、呼び出されたパレット22の棚29まで移動したうえで当該パレット22を受け取り、入出庫階30へ搬送する。本駐車設備21では入出庫階30は一番下の床面(1階)とされている。昇降体24には、棚29からパレット22を受け取り、且つ、戻すための図示しない移動装置が配設されている。また、入出庫階30には載置されたパレット22を水平面内で旋回させるためのターンテーブル10が備えられている。
【0038】
この駐車設備21にも前述の駐車設備と同様に操作盤31、表示装置32および制御装置33が配設されている。また、昇降路28の入出庫階部分には車両Mのドアが開いているか、または、ドアミラーが収納されていないことによってパレットから突出しているのを検出するためのセンサ34aが配設されている。したがって、このセンサ34aはパレットの左右両辺より若干外側をパレット22の長手方向に沿って検出ビームを送受する位置に設置されている。すなわち、パレット22上に載置された車両幅より若干広い間隔をおいて設置されている。
【0039】
また、他のセンサ34bが昇降体24に設置されている。このセンサ34bは車両を搭載したパレット22が昇降体24と棚29との間を移動する際に、車両のトランクリッドが開いていること、または、アンテナが収納されていないことを検出するためのものである。
【0040】
この駐車設備21においても前述した制御がなされる。また、センサは以上説明した目的および設置位置に限定されることはなく、必要に応じて適切な位置に設ければよい。
【0041】
以上は入庫時の作動について説明したが、出庫時にも異常状態を検出したときには同様に作動する。すなわち、出庫する利用者が自分の車両を呼び出すと、先の利用者が入庫した車両(入出庫階に待機している車両)の駐車スペースへの搬送が開始される。そして、センサが異常状態を検出すると先の利用者の車両が入出庫階に戻され、出庫待ちの利用者がこれを確認して異常を復旧することになる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、搬送される車両の異常状態が検出されて搬送装置が緊急停止したときでも、管理会社の作業員やメンテナンス係員等の到着を待たずして迅速に車両の異常を復旧し、次の利用者の利用に供することができる。また、利用許可者同士が互いに復旧するのでセキュリティーの問題が大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駐車設備の一実施形態である水平循環式の駐車設備を示す縦断面図である。
【図2】図1の駐車設備における操作盤の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明の駐車設備における搬送装置の作動の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の駐車設備における搬送装置の作動の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の駐車設備における搬送装置の作動の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の駐車設備における搬送装置の作動の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の駐車設備における搬送装置の作動の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の駐車設備における搬送装置の作動の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の駐車設備の他の実施形態であるエレベータ式の駐車設備を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・駐車設備
2・・・パレット
3・・・横移送路
4・・・第一リフト
5・・・第二リフト
6・・・車輪
7・・・雌雄連結器
8・・・無端チェーン
9・・・レール
10・・・ターンテーブル
11・・・操作盤
12・・・挿入口
13a・・押しボタン
13b・・スタートボタン
13c・・表示部
14a、14b・・センサ
15・・・表示装置
16・・・制御装置
21・・・駐車設備
22・・・パレット
23・・・エレベータ
24・・・昇降体
25・・・ワイヤ
26・・・巻き上げ装置
27・・・カウンターウエイト
28・・・昇降路
29・・・棚
30・・・入出庫階
31・・・操作盤
32・・・表示装置
33・・・制御装置
34a、34b・・センサ
D・・・扉
M・・・車両
P・・・入出庫口

Claims (5)

  1. 入出庫扉を有する入出庫階と車両収納スペースとを備えた機械式駐車設備であって、
    上記機械式駐車設備の利用を許可された者であるか否かを判断するための利用者照合手段と、
    車両の異常状態を検出するための車両状態検出手段と、
    入出庫階と車両収納スペースとに車両を搬送するための車両搬送装置と
    を備えており、
    該車両搬送装置が、上記利用者照合手段からの一の照合信号によって作動可能になった上記車両搬送装置に入庫した車両を、利用者照合手段からの次の照合信号に基づいて搬送可能となり、車両状態検出手段からの異常検出信号によって車両を入出庫階に戻すように構成されており、
    利用者照合手段からの上記次の照合信号と、異常検出信号によって車両が入出庫階に戻されたことにより、上記入出庫扉が開くように構成されてなる機械式駐車設備。
  2. 入出庫扉を有する入出庫階と車両収納スペースとを備えた機械式駐車設備であって、
    上記機械式駐車設備の利用を許可された者であるか否かを判断するための利用者照合手段と、
    車両の異常状態を検出するための車両状態検出手段と、
    入出庫階と車両収納スペースとに車両を搬送するための車両搬送装置と
    を備えており、
    該車両搬送装置が、上記利用者照合手段からの照合信号によって車両搬送可能となり、車両状態検出手段からの異常検出信号によって車両を入出庫階に戻すように構成されており、
    上記異常検出信号に基づいて入出庫階に戻された車両がある場合に、次の利用者照合手段からの照合信号によって上記入出庫扉が開くように構成されてなる機械式駐車設備。
  3. 上記車両状態検出手段からの異常検出信号によって警告を発する警告手段をさらに備えてなる請求項1または2記載の機械式駐車設備。
  4. 上記車両状態検出手段が、入庫車両のドアが開放されている状態、車外面に設置されたバックミラーが収納されていない状態、アンテナが突出されている状態、トランクリッドが開放されている状態のうちの少なくともいずれか一の状態を検出したときに異常検出信号を発するように構成されてなる請求項1または2記載の機械式駐車設備。
  5. 上記車両状態検出手段が車両搬送装置の車両搬送経路に配設されてなる請求項1または2記載の機械式駐車設備。
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