JP2009180005A - 多目的機械式駐車設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動車の入出庫のみならず二輪車等の入出庫に際しても方向転換の要なく入出庫口とパレットとの間の移動を可能にした多目的機械式駐車設備を提供する。
【解決手段】 収容物搭載用のパレット5と、複数のパレットを移動可能に収納するパレット収納部と、このパレット収納部と入出庫部2とにパレットを昇降するための昇降路3と、この入出庫部に配設されたパレット旋回用のターンテーブル20と、駐車設備の運転を制御する制御装置27とを備えており、ターンテーブルには、昇降路を昇降してきたパレットが嵌合固定されることによって閉塞される開口部24が形成されており、前記パレットが、自動車用パレット5Mおよび二輪車用パレット5A、5Bを含み、さらに、収納ロッカー用、荷箱用および荷物用のうちの少なくとも一のためのパレットを含んでおり、前記制御装置が、パレットが嵌合固定されたターンテーブルを、パレット上に収納される物が入出庫口2aとの間で方向転換の必要なく移動しうる向きに旋回停止させるように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は多目的機械式駐車設備に関する。さらに詳しくは、複数のパレットが循環または往復しうるパレット収納部に収容され、このパレット収納部のうちの少なくとも一部にパレットを昇降するための昇降路が形成され、この昇降路に通じるようにターンテーブルを有する入出庫部が形成された多目的機械式駐車設備に関する。
最近では、集合住宅や商業ビルでは、自動車(この明細書では主に四輪車であり、六輪車、三輪車をも含む)ばかりでなく、自転車、大型自動二輪車(オートバイ)、原動機付き自転車、電動補助自転車、ミニバイク、スクータを含む二輪車、収納ロッカー等も、盗難に遭う危険性の少ない安全な場所に格納したいという要求が増えている。かかる状況下、多目的な機械式駐車設備の需要が高まっている。
この種の駐車設備としては、自動車搭載用パレットと同サイズのパレットを、その長手方向について前後に二分するように仕切り、この仕切を挟んでバイクを前後に対向して配置するように構成された垂直循環式駐車装置が知られている(特許文献1)。また、同じ垂直循環式駐車装置であって、自動車搭載用パレットと同サイズのパレットの幅方向に沿って、複数台の二輪車を並行に配置するように構成されたものが知られている(特許文献2)。この駐車設備では、パレットの入出庫側のみ開放して他の三辺に柵が設けられている。また、この特許文献2のパレットと同様にその幅方向に沿って複数台の二輪車を並行に配置するように構成されてはいるが、柵は一切設けられていないパレットを備えたエレベーター式駐車設備が知られている(特許文献3)。これらの駐車設備はいずれも自動車と二輪車との混載が可能な駐車設備である。
しかしながら、特許文献1の駐車設備では、前後に仕切られたパレットのうち入出庫階の奥側(反入出庫口側)の部分に収納された二輪車は、その出入庫のために狭いところで方向転換する必要があり、不便である。一方、特許文献2の駐車設備では、パレットに搭載された全ての二輪車の前後方向が入出庫を向くようにされている。しかし、そのために全二輪車がパレットの幅方向を向くように配置されるため、標準的な自動車用パレットを流用した場合、大型バイクなどではその端部がパレットからはみ出してしまい、搭載することができないという問題がある。また、これら特許文献1〜3の駐車設備では収納ロッカー等を収容することはできない。
入出庫部に搭載物の方向転換を行うためのターンテーブルを備えた水平循環式、箱形循環式、円形循環式、平面往復式、縦横移動パズル式(以上は社団法人立体駐車場工業会による機械式駐車装置の分類による)の各種駐車設備、すなわち、前述した垂直循環式やエレベータ式以外の駐車設備を多目的駐車設備とした文献は見当たらない。
実公平3−7483号公報 特公平2−19268号公報 実開平6−82315号公報
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、入出庫部に配設されたターンテーブルの旋回により、自動車の入出庫のみならず二輪車等の入出庫に際しても方向転換の要なく入出庫口とパレットとの間の移動を可能にした多目的機械式駐車設備を提供することを目的としている。
本発明の箱形循環式駐車設備は、
収容物を搭載するためのパレットと、
複数のパレットを移動可能に収納するためのパレット収納部と、
このパレット収納部のうちの少なくとも一部に配設された、パレットを昇降するための昇降路と、
少なくとも一の昇降路に通じるように形成された、入出庫口を有する入出庫部と、
この入出庫部に配設されたパレットを旋回させるためのターンテーブルと、
駐車設備の運転を制御する制御装置とを備えており、
前記ターンテーブルには、昇降路を昇降してきたパレットが嵌合固定されることによって閉塞される開口部が形成されており、
前記パレットが、自動車用パレットおよび二輪車用パレットを含み、さらに、収納ロッカー用、荷箱用および荷物用のうちの少なくとも一のためのパレットを含んでおり、
前記制御装置が、パレットが嵌合固定されたターンテーブルを、パレット上に収納される物が入出庫口との間で方向転換の必要なく移動しうる向きに旋回停止させるように構成されている。
かかる構成により、多種多様な収納物を容易に入出庫させることが可能となる。なお、パレット収納部において複数のパレットを移動(たとえば循環または往復)させることにより、昇降路を通して入出庫部に搬出することができ、また、入出庫部から昇降路を通してパレット収納部に搬入することもできる。
人、車椅子、運搬用手押し車等が安心して通行できるようにするために、前記ターンテーブルの上面、および、各パレットの上面をそれぞれ平坦に形成し、パレットがターンテーブルの開口部に嵌合固定されたとき、両者の上面に実質的な突出部や段差が生じないようにすることができる。
少し車長が長くてもできるだけ多数の二輪車を収納可能にするために、二輪車用パレットを平面視長方形に形成するとともに、この二輪車用パレット上に複数台の二輪車固定具を、パレットの幅方向に対して水平面内に所定角度傾斜した方向に沿って二輪車が配列されうるように配置することができ、
さらに、前記制御装置が、開口部に嵌合固定された二輪車用パレットの幅方向が前記入出庫口に向かう方向から前記所定角度だけ傾斜した方向となる入出庫位置、すなわち、二輪車の前後方向が入出庫口に向かう方向となる入出庫位置に、前記ターンテーブルを停止させるように制御することができる。
かかる駐車設備においては、開口部に嵌合固定された自動車用パレットの長手方向が前記入出庫口に向かう方向となるように、前記ターンテーブルを停止させるように制御することができる。
パレットに種々の収納物を出し入れし易くするために、前記制御装置が、開口部に嵌合固定された、収納ロッカー用、荷箱用および荷物用のうちの少なくとも一のためのパレットの長手方向が前記入出庫口に向かう方向となるように、前記ターンテーブルを停止させるように制御することができる。
二輪車用パレットからのはみ出し物を検出するために、前記入出庫部に物体検出用ビームを発信するセンサを設置し、この物体検出用ビームが、前記所定角度傾斜した入出庫位置に停止した状態における二輪車用パレットの入出庫口側の長辺に沿って直進するように構成することができる。一方、前記物体検出用ビームが通る二輪車用パレットの入出庫口側を開放し、他の三辺に沿って、物体検出用ビームを遮ることのできるフェンスを立設することができる。
二輪車用パレットから搭載物のはみ出しを防止するために、前記フェンスの入出庫口開放部に、上下に回動して開放部を閉止且つ開放しうる扉を配設することができる。そして、前記二輪車用パレットが所定角度傾斜した入出庫位置に停止した状態において、閉止状態にある前記扉を検出しうるセンサを入出庫部に設置することができる。
前記パレット収納部に、連結されたパレットを横行させる少なくとも上下一段の横移送路を備え、全パレットを同一寸法に形成し、パレット上から突起物を除くために、パレットの側辺同士を連結するための連結具をパレットの上面より下方に設置し、この連結具同士を、パレット同士の幅方向の離間を規制し、上下方向に離脱させうるように構成することができる。
前記ターンテーブルの開口における、パレットの側辺に対向する辺に連結具を設置し、この連結具を、前記パレットの連結具に対して、パレットの水平方向の離間を規制するとともに上下方向に離脱可能に係合しうるように構成することができる。
本発明によれば、入出庫部においてパレットを保持したターンテーブルが、パレットに収納される搭載物を入出庫口との間で方向転換の必要なく移動させうる向きに旋回停止するので、自動車のみならず二輪車等も容易に入庫して収納し、また、容易に出庫することができる。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の一実施形態にかかる多目的機械式駐車設備(以下、単に駐車設備と呼ぶ)を説明する。
図1は本発明の多目的機械式駐車設備の一実施形態である箱形循環式駐車設備を示す縦断面図である。図2は図1のII−II線断面図であり、駐車設備における入出庫部を示している。図3は図2のIII−III断面図である。図4は図1のIV−IV線断面図であり、駐車設備におけるパレット収納部を示している。
この駐車設備1は、地階に上下二層にわたってパレット収納部としての横移送路11、12が形成されている。横移送路はとくに二層に限定する必要はなく、一層でも三層以上でもよい。また、横移送路11、12の左端側には車両等の入出庫部2に通じる入出昇降路3が形成されている。入出庫部2は入出昇降路3の上端部である地上階に形成されている。入出庫部2には車両等が出入りするための入出庫口2aが形成されている。横移送路11、12の右端側には循環昇降路4が形成されている。もちろん、循環昇降路4にも入出庫部を形成してもよい。すなわち、全横移送路の左右両端側に入出昇降路を形成してもよい。
各横移送路11、12にはパレット5が横行するための横行レール6が敷設されている。パレット5の上面は特別な凸部もなく、平坦に形成されている。これは、同一パレットを自動車用、二輪車用、収納ロッカー用等に変更使用可能にするためである。パレット5の下面には横行レール6上を転動する横行輪7が設置されている。パレット5の下面には図示しない被係合溝部材が配設されいる。各横移送路11、12に設置されたパレット横行装置8がこの被係合溝部材8に係合したうえで、パレット5に横行力を加えて横行させる。
パレット5の両側辺にはパレット同士を連結するための雌雄連結器(単に連結器と呼ぶ)9が設置されている。図4に示すように、この連結器9はほぼU字状のフックからなり、連結されたパレット5相互の上下相対移動によって係合および係合解除がなされ、横移動時には連結を維持するものである。
入出昇降路3および循環昇降路4にはそれぞれ車両を昇降するためのリフト13、14が設置されている。いずれのリフト13、14においても、昇降路の上下端に設置されたスプロケット15、16に四本の無端チェーン17が掛け回されている。横方向に対向するチェーン17には、パレット5を載置するための昇降用レール18が水平に掛け渡されている。下部スプロケット16は図示しない駆動装置によって回転させられる駆動スプロケットである。昇降用レール18の上下間隔は、横移送路11、12の高さ間隔と同一に設定されている。したがって、リフト13、14を昇降させて一の昇降用レール18を一の横移送路11(12)に対応させたとき、他の層の横移送路12(11)にも他の昇降用レール18が対応する。パレット横行装置8によってパレット5を一台ずつ横行させ、リフト13、14によってパレット5を一台ずつ昇降させることにより、全パレット5を二層の横移送路11、12にわたって循環させることができる。
図2に示すように駐車設備1の入出庫部2にはパレット旋回装置19が装備されている。この旋回装置19は上面がほぼ平坦な円盤状のターンテーブル20を有している。ターンテーブル20は、パレット5を、その長手方向が入出庫口2aに向く入出庫方向(矢印Fで示す)と、入出昇降路3のリフト13の方向(矢印Gで示し、リフト方向とも呼ぶ)との間に旋回させるものである。本実施形態ではF方向とG方向とは90°の角度をなしている。もちろん、入出庫部等の形状や構造に応じて他の角度、たとえば180°に設定してもよい。ターンテーブル20は入出庫部2の床に形成された円形ピット21内に旋回可能に支持されている。この平坦なターンテーブル20はその上面を入出庫部2の車路面と同レベルにされている。
図2および図3に示すように、円形ピット21にはターンテーブル20を旋回させるためのモータを有する旋回駆動装置22が配設されている。また、円形ピット21の外周に沿って、旋回駆動装置22等のための給電用ケーブル類が挿通される周方向溝21aが形成されている。ターンテーブル20の周縁の二カ所それぞれに端部23aが固定された旋回用チェーン23を旋回駆動装置22が正逆方向に引くことにより、ターンテーブル20が時計回りおよび反時計回りに旋回する。
ターンテーブル20の中央部にはパレット5が嵌合して固定されうる寸法の矩形の開口部24が形成されている。この開口部24の左右両側縁には、パレット5の両側辺の連結器9と上下相対移動によって係合および係合解除がなされ、横方向には連結を維持するための、同様の連結器9aが設置されている。これにより、パレット5はターンテーブル20に対して水平方向の移動が規制された状態で保持される。この開口部24に平坦なパレット5が嵌合固定されると、平坦なターンテーブル20との間に大きな隙間や孔がなくなる。また、入出庫口2aからパレットまで段差なくバリアフリーとなる。したがって、二輪車はもとより、人、車椅子、手押し車等も問題なくその上を通行することができる。
ターンテーブル20の下面には、パレット5をリフト13から持ち上げて上記開口部24に嵌合して保持し、また、開口部24から降ろしてリフト13に移載するパレット受渡し装置25が配設されている。このパレット受渡し装置25には、前記開口部24内に進出し且つ退避するパレット支持爪25aが昇降可能に設置されている。このパレット支持爪25aによってパレット5がリフト13とターンテーブル20との間を昇降させられる。もちろん、パレットとターンテーブルとの受渡し機構および係合機構は、このような構成に限定されることはない。たとえば、特公昭63−5539号公報に開示されているような、リフトに装備された回転自在な矩形搭載体にパレットを搭載したままターンテーブルとともに回転させうる機構を採用してもよい。
図2に示すように、入出庫部2の外側には利用者が入出庫口扉2bの開閉およびパレット5の呼び出し等の操作をするための後述する運転操作盤26と、ターンテーブル20の旋回動作を制御するための制御装置27とが配設されている。この制御装置27は、パレット5上に収納される物(後述する自動車、二輪車、収納ロッカー等)を入出庫させる際に、パレット5と入出庫口2aとの間で方向転換の必要なく移動させうる向きに、ターンテーブル20が旋回停止するように制御する。
図1および図4に示すように、上面が平坦なパレット5には種々の収納物が搭載される。本実施形態では、四輪自動車M、大型自動二輪車(バイク)A、自転車B、収納ロッカーLが例示されている。パレット5自体はこれらの収納物間の転用が可能な形状にされている。四輪自動車Mはパレット5の長手方向に進入して載置するが、バイクAおよび自転車B(以下、これらをまとめて二輪車とも呼ぶ)は、その複数台をパレットの幅方向に対してα°(たとえば、約45°)傾斜した方向に配列するようにされている。これは、標準的な四輪車用パレットと同サイズのパレットでは、その幅方向にバイクAを進入させた場合、パレット5の幅サイズの不足によってバイクAの後端がパレット側辺からはみ出すおそれがあるからである。一方、自転車Bは、その長さがパレット幅サイズより小さいことが多いので、幅方向に配列してもよい。または、自転車BをバイクA用のα°とは異なる小さい角度に傾斜させて配列してもよい。
バイクA用パレット5Aおよび自転車B用パレット5B(以下、これらをまとめて二輪車用パレット5A、5Bとも呼ぶ)には、バイクAおよび自転車Bを起立保持するための起立係留具28、29が設置されている。バイクA用の起立係留具28は一台のパレット5上に、三台分がパレットの長手方向に等間隔を置いて並行に配列されている。いずれの起立係留具28もパレット5の幅方向に対してα°傾斜した方向に向いている。自転車B用の起立係留具29は一台のパレット5上に、五台分がパレットの長手方向に等間隔を置いて並行に配列されている。いずれの起立係留具29も幅方向に対してα°傾斜した方向に向いている。パレット一台当たりの起立係留具28、29の設置台数は上記には限定されない。また、二輪車用パレット5A、5Bは、後述するように、その長手方向の一側辺を除いて、他の三辺(前後端辺と一側辺)に沿ってバイクA等がパレット外にはみ出すことを防止するフェンス31が立設されている。
一方、自動車M用のパレット5Mの平坦な上面には、運転者が視認できるように自動車の適正な停止位置の範囲Sが塗装やシートの貼着等によって表示されている。この自動車用パレット5Mは普通乗用車はもとより、ハイルーフ車も搭載可能である。前記収納ロッカーLはたとえば市販のプレハブ物置等でもよく、標準的なサイズのパレット5上に無駄スペースを生じることなく載置できるものが好ましい。本実施形態では、パレット5の長手方向に三個の収納ロッカーLが近接して配置されている。収納ロッカーLの中には子供用自転車や梱包箱等、様々なものが収納されるであろう。図4に示すように、バイクAや自転車Bは複数台の全てが同じ方向を向くように配置する。収納ロッカーLも全て同じ方向に扉(引き戸でもよい)Ld(図12参照)が位置するように配置する。収納ロッカーLへの収納物の出し入れが容易になるからである。
図5にはバイクA用の起立係留具28が示されている。この係留具28は、フレーム28aに固定された前輪前部保持体28b、フレーム28aに前後に回動可能に取り付けられた前輪後部保持体28c、および、後輪の左右移動を規制する左右一対の後輪規制スタンド28dを含んでいる。使用に際しては、前輪後部保持体28cを前方に倒しながらバイクAの前輪を後方から前輪前部保持体28bに係合させる。そうすると、前輪前部保持体28bのロックアーム28eと前輪後部保持体28cのロックアーム28fとが重なり合うので、これらに形成された孔に錠前28gを係合してロックする。これにより、バイクAは起立状態で保持される。この係留具28の詳細については特許第4004057号公報を参照のこと。
図6には自転車B用の起立係留具29が示されている。この係留具29は、自転車Bの前輪前部を左右から弾力的に挟持するための、下端が固定された前輪挟持棒29aと、前輪の後部をばね29bによって弾力的に前方の前輪挟持棒29a間へ付勢するための前後に回動可能な前輪押付具29cと、後輪の左右移動を規制する左右一対の後輪規制スタンド29dとを含んでいる。前輪挟持棒29aの左右に対向する部分には自転車Bの前輪が進入し易いようにローラ29eが装着されている。使用に際しては、前輪押付具29cを前方に倒しながら自転車Bの前輪を後方から前輪挟持棒29aに係合させる。そうすると、前輪押付具29cがばね29bの力によって前輪を前輪挟持棒29aに押圧する。これにより、自転車Bは起立状態で保持される。この係留具29の詳細については実開昭56−155055号公報を参照のこと。
バイクA用の起立係留具および自転車B用の起立係留具としては、とくに上記した係留具28、29に限定されることはなく、如何なる好適な公知の起立係留具を用いてもよい。
図7には前記運転操作盤26の一例が示されている。この操作盤26には、自動車、バイク、自転車、ロッカーなど、収納対象物に応じたパレットの呼び出しボタン32が設置されている。また、安全確認ボタン、契約者の暗証番号入力ボタン、運転スタートボタン、運転終了ボタン、非常停止ボタン等の各種操作ボタン33が設置されている。さらに、現在の空パレットの台数、搭載パレットの台数および待ち時間等を表示し、また、テンキー34の操作によって該当する入出庫部の番号および呼び出し番号等を表示する表示部35が設置されている。
この運転操作盤26に接続された制御装置27は、操作盤26による指示操作に応じて、パレット収納部における各層の横行装置8、入出リフト13および循環リフト14の作動を開始させてパレット5の循環動作や入出庫部2への搬送動作を行う。また、入出庫部2におけるパレット受渡し装置25の作動、ターンテーブル20の旋回、入出庫口扉2bの開閉を行う。さらに、後述する各センサPH1〜PH8の検出結果を判断し、必要に応じて警報器や入庫誘導案内表示器30(図2、図9〜図12参照)を作動させる。
つぎに、図8〜図12を参照しながら、収納物に応じた各種パレット5の形態、制御装置27によるターンテーブル20の旋回、停止、および、収納物を検出するためのセンサPH1〜PH8の働きを説明する。
以下に説明するように、制御装置27はパレット5に収納される対象物に応じてターンテーブル20の停止する角度位置を変えている。
まず、図8(実線で示すパレット)および図9に示すように、自動車用パレット5Mの場合はパレット5Mの長手方向が入出庫口2aに向かう方向(入出庫方向F)となる位置にターンテーブル20を停止させる。こうすることにより、自動車Mは入出庫口2aを通過して方向転換することなくそのまま前進直進してパレット5M上に乗り入れることができる。出庫時はターンテーブル20が入庫時から180°旋回して停止するので、自動車Mは前進直進してパレット5Mから降り、そのまま入出庫口2aを通過して出庫することができる。また、前述のとおり、パレット5およびターンテーブル20の上面は平坦であり、大きな隙間や孔もないので、車椅子Wでも安心して移動することができる。
図8(二点鎖線で示すパレット5A)および図10に示すように、バイク用パレット5Aの場合は、パレット5の幅方向が、前記入出庫口2aに向かう入出庫方向Fから前記所定角度α°だけ傾斜(旋回)した方向となる位置にターンテーブル20を停止させる。換言すれば、パレット5A(の長手方向)が、入出庫方向Fに直角なリフト方向Gから前記所定角度α°だけ傾斜(旋回)した方向となる位置にターンテーブル20を停止させる。これは、前述したように、複数台のバイクAがパレット5Aの幅方向に対してα°傾斜した方向に配列するようにされているからである。こうすることにより、バイクAは入出庫口2aを通過して方向転換することなくそのまま前進直進して、フェンス31が形成されていない長辺からパレット5A上に乗り入れることができる。出庫時は、バイクAは後進直進してパレット5Aから降り、そのまま入出庫口2aを通過して出庫することができる。したがって、パレット5Aがリフト方向Gからα°だけ傾斜(旋回)した方向となる停止位置が、このバイク用パレット5Aの入出庫位置と言うことになる。
図8(二点鎖線で示すパレット5B)および図11に示すように、自転車用パレット5Bの場合も、前述したバイク用パレット5Aの場合と全く同一である。したがって、説明を省略する。
図10および図11に示すように、バイク用パレット5Aおよび自転車用パレット5B上にはそれぞれ、開放された一側辺を除いて、前端辺、後端辺および一側辺に前述したフェンス31が立設されている。しかし、前後の端辺に立設されたフェンスは前記開放された一側辺まで延びてはおらず、フェンスの非設置部分31aが存在している。これは、図示のとおり、これらの二輪車用パレット5A、5Bがリフト方向Gから前記所定角度α°だけ傾斜した方向を向いて停止しているとき、複数の検出センサのうちの所定のセンサPH2、PH8からの検出光をフェンスが遮ることなく、検出されないようにするためである。
つぎに、図8(破線で示すパレット5L)および図12に示すように、収納ロッカーL用のパレット5Lの場合はパレット5の幅方向が入出庫口2aに向かう入出庫方向Fとなる位置にターンテーブル20を停止させる。すなわち、パレット5Lはリフト方向Gを向いたままである。これは、前述したように、パレット5L上に整列された収納ロッカーLは全て同じ方向に扉Ldや引き戸が位置するように配置されているからである。こうして、収納ロッカーLの扉Ldや開き戸を全て入出庫口2aに向けると、入出庫口2aを通って持ち込んだ収納物を方向転換することなくそのまま直進させて容易に収納ロッカーLに収納することができる。出庫するときも同様である。
次ぎに図8〜図12を参照しながらセンサPH1〜PH8を説明する。これらのセンサPH1〜PH8としては、発光素子と受光素子とが対になった光電式センサが使用されている。
入出庫口2a内側に設置されたセンサPH1は、自動車M等が入出庫口2aを通過していることを検出することによって入出庫を確認する。
入出庫方向Fを向いて停止しているパレット5の後端(入出庫口側)の辺に沿って検出光を照射するセンサPH2は、パレット搭載物(主に自動車M)のパレット5後端からのはみ出しを検出する。この停止位置でのパレット5の前端(入出庫部の奥側)の辺に沿って検出光を照射するセンサPH5は、パレット搭載物(主に自動車M)のパレット5前端からのはみ出しを検出する。このセンサPH5より僅かに後方に設置されたセンサPH4は、自動車Mの進入時の案内を行うためのセンサであり、このセンサPH4が自動車の先端を検出したときに、当該自動車に対して停止案内をする。
また、これらのセンサPH4、PH5は、前記フェンス31を備えた二輪車用パレット5A、5Bがリフト方向Gから前記所定角度α°だけ傾斜(旋回)した方向を向いて停止しているか否かを確認するためにも用いられる。この確認ができるのは、このセンサPH4、PH5の検出光が、前記位置に停止したパレット5A、5Bのフェンス31によって遮られるからである。なお、前記センサPH2の検出光は、リフト方向Gから前記所定角度α°だけ傾斜した位置に停止した二輪車用パレット5A、5Bを検出することはない。なぜなら、前述したように、このパレット5A、5Bのフェンス31は、前記開放された一側辺まで延びておらず、センサPH2の検出光を遮らないフェンス非設置部分31aがあるからである。
入出庫口2aの左右両側と、これに対向する奧端側とに設置された二対のセンサPH6、PH7は、入出庫方向Fを向いて停止しているパレット5の左右両側辺からの搭載物のはみ出しを検出する。具体例としては、自動車Mのドアが開いたままである場合等である。また、このセンサPH6、PH7は、二輪車用パレット5A、5Bがリフト方向Gから前記所定角度α°だけ傾斜(旋回)した方向を向いて停止しているか否か、および、リフト方向Gを向いて停止しているパレット5L上に搭載物(主に収納ロッカーL)が存在しているか否かを確認するためにも用いられる。この確認ができるのは、このセンサPH4、PH5の検出光が、前記位置に停止した二輪車用パレット5A、5Bのフェンス31によって遮られるからであり、また、前記位置に停止した収納ロッカー用パレット5L上の収納ロッカーLによって遮られるからである。
なお、図中にPH6およびPH7の受光素子が破線で示されている。これは、検出光を上下方向に傾斜させて投光するように、受光素子を床面に形成された凹所内に設置し、その上を透明板で覆っていることを示すものである。もちろん、かかる配置はPH6およびPH7に限定はされない。
リフト方向Gを向いて停止しているパレット5の入出庫口2a側の側辺に沿って検出光を照射するセンサPH3は、パレット搭載物(主に収納ロッカーL)のパレット5Lの当該側辺からのはみ出しを検出する。具体例としては、収納ロッカーLの扉Ld(図12参照)が開いたままである場合、収納ロッカーL内の収納物がこぼれ出ている場合等である。また、このセンサPH3は、前述の入出庫方向Fを向いて停止している自動車用パレット5M上に搭載物(主に自動車M)が存在しているか否か、および、二輪車用パレット5A、5Bがリフト方向Gから前記所定角度α°だけ傾斜(旋回)した方向を向いて停止しているか否かを確認するためにも用いられる。
リフト方向Gから前記所定角度α°だけ傾斜(旋回)した方向を向いて停止しているパレット5の入出庫口側の側辺に沿って検出光を照射するセンサPH8は、パレット搭載物(主にバイクAや自転車B)のパレット5A、5Bの当該側辺からのはみ出しを検出する。とくにこのセンサPH8として多光軸ワイド光電センサを採用し、これを鉛直方向に延設するのが好ましい。これは、多数の発光素子を鉛直方向に並べて、バイクのマフラーや自転車の荷台等、複雑な小型突起物をも検出することができるからである。また、バイク用パレット5Aと自転車用パレット5Bとの停止角度が異なる場合には、当然、このセンサPH8の向きもその角度に合わせて相違させる必要がある。このセンサPH8は、入出庫方向Fを向いて停止しているパレット5上に搭載物(主に自動車M)が存在しているか否か、および、リフト方向Gを向いて停止しているパレット5上に搭載物(主に収納ロッカーL)が存在しているか否かを確認するためにも用いられる。
図8には以上の各センサPH1〜PH8の検出結果をまとめたものが示されている。図中の表で、○印はセンサによる受光(搭載物やフェンス31を検出せず)を示し、×印は遮光(搭載物やフェンス31を検出)を示している。
自動車用パレット5に自動車が乗り入れたとき(入庫動作が終了したとき)には、所定のセンサPH3、PH4、PH8は遮光(検出)し、他のセンサPH1、PH2、PH5、PH6、PH7は受光している(検出していない)。しかし、車長の短い軽自動車等の場合は特定のセンサPH4は受光する。これらのセンサの検出結果により、自動車が入庫したことが確認される。一つのセンサでもこの結果と異なれば、自動車は適正な位置に乗り入れていないことになる。
自動車が自動車用パレット5Mから乗り出て入出庫口2aから退出したとき(出庫が完了したとき)には、全センサPH1〜PH8は受光する(検出していない)。この検出結果から自動車の出庫が完了したことが確認される。一つのセンサでもこの結果と異なれば、自動車の出庫は完了していないことになる。
二輪車用パレット5A、5Bが入出庫のための位置(リフト方向Gからα°旋回した位置)に停止しているときには、所定のセンサPH3〜PH7は遮光(検出)し、他のセンサPH1、PH2、PH8は受光している(検出していない)。このセンサの検出結果により、二輪車用パレット5A、5Bが入出庫のための位置に停止していることが確認される。一つのセンサでもこの結果と異なれば、パレット5A、5Bは上記位置に停止していないか、または、パレット5A、5Bの開放された側辺から二輪車がはみ出していることになる。
収納ロッカーLを搭載したパレット5Lがリフト方向Gを向いた位置に停止しているときには、所定のセンサPH6〜PH8は遮光(検出)し、他のセンサPH1〜PH5は受光している(検出していない)。このセンサの検出結果により、当該パレット5Lが収納物の入出庫のための位置に停止しており、しかも、ロッカーLの扉Ld(図12参照)が開いていたり、収納物が外にこぼれ出たりしていないことが確認される。
以上のように、全てのセンサPH1〜PH8により、入出庫部における入出庫作業等の完了後の正常な状態を検知することができる。
図13には、バイク用の他のパレット40Aが示されている。このパレット40Aには、前述の二輪車用パレット5A、5Bと同じく、幅方向に対してα°傾斜した方向に向いて三台の起立係留具28(図13中には見えない)がパレットの長手方向に等間隔を置いて並行に配列されている。さらに、その長手方向の一辺(開放された一側辺)を除き、他の三辺に沿ってフェンス41が立設されている。しかしながら、前記開放された入出用の側辺には、ここを開閉するための扉42が設置されている。この扉42は側辺部分のフェンスとほぼ同等の大きさおよび同様の矩形状を呈している。そして、旋回アーム43によって上下に回動可能にフェンス41に取り付けられている。扉42の下端の中央部には人の手で持ち上げるための取っ手44が形成されている。さらに、旋回アーム43には、フェンスの重量を打ち消すべく、床面との間にエアダンパーシリンダ45が介装されている。使用者は、取っ手44を持って扉42を上に跳ね上げると、扉42はほぼ水平状態になるまで上方に回動されて当該側辺部を開放する。そして、鉛直となるまで下方に回動させると開放側辺部が閉止する。
このパレット40Aを採用した駐車設備の入出庫部2には、上記扉42の開閉状態を検出するための投受光式の光電センサPH9が設置されている。このセンサPH9は、扉42が閉まっているときには投光した検出光が扉42に反射し、この反射光を受光することによって閉止状態を検知する。一方、扉42が開放されているときには反射光が戻ってこないので受光せず、これによって開放状態を検知する。図13ではバイク用パレット40Aを例示したが、同様の扉42は自転車用のパレットにも設置することができる。
また、上下に開閉する扉42をパレットの左右両側辺に設けてもよい。この場合、フェンスはパレットの前後の端辺のみに形成される。このように構成することにより、二輪車は一方の側辺側から前進してパレットに乗り入れ、他方の側辺側から前進してパレットから降りることができる。しかし、その場合には、前方にも脱出可能な起立係留具を採用する必要がある。
つぎに、図14〜図18を参照しながら、各種収納物が入出庫する際の、この駐車設備1の運転動作および制御装置27の制御フローを説明する。
まず図14において、(1)利用者または駐車設備の管理人が前述した操作盤26によって入庫又は出庫の呼び操作を行った場合にこの入出庫要求を検出する。(2)入出庫要求があったとき、呼び出されたパレットが入出庫部に到着するように呼び動作を行う。(3)入出庫部に到着したパレットが自動車用か、二輪車用か、収納ロッカー用かが、利用者等による操作盤26の操作結果に基づいて判断され、(4)二輪車用であれば図17のAからのフローに移り収納ロッカー用であれば図18のBからのフローに移る。(5)このパレットが自動車用であれば、空か否かが所定のセンサ(PH6〜PH8等)を通して検知される。(6)空パレットであれば入庫要求と判断し、ターンテーブルを反時計回りに90°旋回させることによって(7)空パレットを入出庫方向Fに向け、(8)入出庫扉を開けると、入庫車が入出庫部に入場する。その後は図15のCからのフローに沿って入庫動作の制御がなされる。(9)しかし、到着したパレットが空パレットではない(自動車が搭載されている)場合には出庫要求であると判断し、ターンテーブルを時計回りに90°旋回させることによって(10)このパレットを入出庫方向Fに向け、(11)入出庫扉を開けると、出庫車がパレットから出る。このように、自動車の場合は、常に前進して入出庫するため、入庫のときと出庫のときとではパレットの向きを180°反転する必要がある。この点は、二輪車および収納ロッカーと異なるところである。その後は図16のDからのフローに沿って出庫動作の制御がなされる。
図15は自動車の入庫に関する制御フローを示している。まず、(12)パレット上に乗り入れた入庫車が正規の停止位置範囲内に停止しているか否かが所定のセンサ(PH2、PH3、PH5、PH8等)を通して検知され、必要に応じて当該範囲内に誘導案内する。(13)入庫車が正規の停止位置範囲内に停止したことが確認されると、「サイドブレーキを引いて降車してください」等の表示または音声による案内がなされる。(14)入出庫部における各センサ(PH1〜PH8)が図8に示すような所定の正常検知状態にあるか否かが確認される。(15)操作盤の「安全確認ボタン」および「扉の閉ボタン」がオン操作されたか否かが確認され、(16)オンであれば入出庫扉が閉められる。(17)ついで、ターンテーブルが時計回りに90°旋回させられ、(18)ターンテーブルの上記旋回が完了すると、(19)パレットのリフトへの移載、昇降、循環等の入庫パレットの格納動作の制御が行われる。
図16は自動車の出庫に関する制御フローを示している。まず、(20)出庫車が入出庫口を通過して退場したか否かが所定のセンサ(PH1等)によって確認され、(21)入出庫部における各センサ(PH1〜PH8)が図8に示すような所定の正常検知状態にあるか否かが確認される。(22)操作盤の「安全確認ボタン」および「扉の閉ボタン」がオン操作されたか否かが確認され、(23)オンであれば入出庫扉が閉められる。(24)ついで、ターンテーブルが反時計回りに90°旋回させられ、(25)ターンテーブルの上記旋回が完了して出庫制御が完了する。ターンテーブル上の空パレットは次の入出庫呼び出しがあるまでそのまま待機させられる。
図17は二輪車の入出庫に関する制御フローを示している。前述したように、二輪車の入庫は前進して行い、出庫のときは後進して行うため、自動車の場合と異なり、入出庫いずれの場合でもパレットの向きは同じである。したがって、(26)入庫か出庫かに拘わらず、ターンテーブルを時計回りにα°旋回させて、パレットがリフト方向Gに対してα°をなす方向に向け(収納される二輪車が入出庫方向Fを向く方向にし)、(27)そこで旋回を停止する。(28)ついで入出庫扉を開く。バイクまたは自転車が前進で入出庫口を通ってパレットへ直進(入庫)してくるか、または、パレットから入出庫口に向かって後進して退場(出庫)する。(29)そこで、入出庫部における各センサ(PH1〜PH8)が図8に示すような所定の正常検知状態にあるか否かが確認される。(30)操作盤の「安全確認ボタン」および「扉の閉ボタン」がオン操作されたか否かが確認され、(31)オンであれば入出庫扉が閉められる。(32)ターンテーブルを反時計回りにα°旋回させて、(33)パレットがリフト方向Gに対してα°をなす方向となる位置に停止させると、(34)パレットのリフトへの移載、昇降、循環等の入庫パレットの格納動作の制御が行われる。
なお、前述したような、上下に開閉する扉42が左右の両側辺ともに設けられた二輪車用パレットの場合は、たとえば入庫時に時計回りにα°旋回させるのであれば、出庫時には反時計回りに180°−α°の角度だけ旋回させることになる。
図18はパレット上の収納ロッカーへの収納物の出し入れに関する制御フローを示している。前述したように、収納ロッカーへの収納物の出し入れいずれの場合であっても、パレットの向きは同じでリフト方向Gである。したがって、パレットがリフトからターンテーブルへ移載された状態のまま、ターンテーブルの旋回は行う必要がない。(35)そこで、最初に入出庫扉を開く。入出庫口から入出庫部内へ入場した利用者は収納ロッカーの扉を開いて収納物を出し入れする。その作業が済むと利用者は入出庫部から退場する。(36)入出庫部における各センサ(PH1〜PH8)が図8に示すような所定の正常検知状態にあるか否かが確認される。(37)操作盤の「安全確認ボタン」および「扉の閉ボタン」がオン操作されたか否かが確認され、(38)オンであれば入出庫扉が閉められる。(39)ついで、パレットのリフトへの移載、昇降、循環等のパレットの格納動作の制御が行われる。
以上の実施形態の一つとして収納ロッカー用パレット5Lを例示しているが、搭載物はとくにロッカーに限定されるものではない。たとえば、パレットの周囲にフェンスを立設し、一辺側から収納物を第知れできるように構成したものでもよい。
以上説明した実施形態では箱形循環式駐車設備を例示したが、本発明はかかる駐車設備に限定されることはない。入出庫部に搭載物の方向転換を行うためのターンテーブルと、上面が平らなパレットとを備えておれば、水平循環式、円形循環式、平面往復式、縦横移動パズル式(以上は社団法人立体駐車場工業会による機械式駐車装置の分類による)等の各種駐車設備に適用可能である。
本発明は、入出庫部においてパレットを保持したターンテーブルが、パレットに収納される種々の搭載物を入出庫口との間で方向転換の必要なく移動させうる向きに旋回停止するので、多数のパレットを収納することができ、且つ、昇降路を通して入出庫させることのできる、たとえば地下設置型の機械式駐車設備にとって有用である。
本発明の多目的機械式駐車設備の一実施形態である箱形循環式駐車設備を示す縦断面図である。している。 図1のII−II線断面図であり、駐車設備における入出庫部を示す図である。 図2のIII−III断面図である。 図1のIV−IV線断面図であり、駐車設備におけるパレット収納部を示す図である。 パレット上に設置された起立係留具に保持されているバイクの一例を示す斜視図である。 図6(a)はパレット上に設置された起立係留具に保持されている自転車の一例を示す側面図であり、図6(b)はその起立係留具のみを示す正面図である。 図1の駐車設備における、運転操作盤の一例、および、制御装置による制御の一例を示すブロック図である。 図1の駐車設備における、入出庫が完了した後のセンサによる入出庫部の正常な検知状態を示す図である。 図2の入出庫部における、自動車用パレットに対する入庫時状況を示す平面図である。 図2の入出庫部における、バイク用パレットに対するバイクの入出および格納の状況を示す平面図である。 図2の入出庫部における、自転車用パレットに対する自転車の入出および格納の状況を示す平面図である。 図2の入出庫部における、収納ロッカー用パレットに対する収納物の出し入れの状況を示す平面図である。 図2の入出庫部におけるバイク用パレットの他の例を示す斜視図である。 図1の駐車設備の運転制御の一例を示すフローチャートである。 図1の駐車設備の運転制御の一例を示すフローチャートである。 図1の駐車設備の運転制御の一例を示すフローチャートである。 図1の駐車設備の運転制御の一例を示すフローチャートである。 図1の駐車設備の運転制御の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・駐車設備
2・・・入出庫部
3・・・入出昇降路
4・・・循環昇降路
5・・・パレット
5A・・バイク用パレット
5B・・自転車用パレット
5M・・自動車用パレット
6・・・横行レール
7・・・横行輪
8・・・パレット横行装置
9・・・連結器
11・・・上横移送路
12・・・下横移送路
13・・・(入出昇降路の)リフト
14・・・(循環昇降路の)リフト
15・・・上スプロケット
16・・・下スプロケット
17・・・無端チェーン
18・・・昇降用レール
19・・・パレット旋回装置
20・・・ターンテーブル
21・・・円形ピット
22・・・旋回駆動装置
23・・・旋回用チェーン
24・・・開口部
25・・・パレット受渡し装置
26・・・操作盤
27・・・制御装置
28・・・バイク用起立係留装置
29・・・自転車用起立係留装置
31・・・フェンス
32・・・呼び出しボタン
33・・・操作ボタン
34・・・テンキー
35・・・表示部
41・・・フェンス
42・・・扉
43・・・旋回アーム
44・・・取っ手
45・・・エアダンパーシリンダ
A・・・バイク
B・・・自転車
L・・・収納ロッカー
M・・・自動車

Claims (9)

  1. 収容物を搭載するためのパレットと、
    複数のパレットを移動可能に収納するためのパレット収納部と、
    このパレット収納部のうちの少なくとも一部に配設された、パレットを昇降するための昇降路と、
    少なくとも一の昇降路に通じるように形成された、入出庫口を有する入出庫部と、
    この入出庫部に配設されたパレットを旋回させるためのターンテーブルと、
    駐車設備の運転を制御する制御装置とを備えており、
    前記ターンテーブルには、昇降路を昇降してきたパレットが嵌合固定されることによって閉塞される開口部が形成されており、
    前記パレットが、自動車用パレットおよび二輪車用パレットを含み、さらに、収納ロッカー用、荷箱用および荷物用のうちの少なくとも一のためのパレットを含んでおり、
    前記制御装置が、パレットが嵌合固定されたターンテーブルを、パレット上に収納される物が入出庫口との間で方向転換の必要なく移動しうる向きに旋回停止させるように構成されている、多目的機械式駐車設備。
  2. 前記ターンテーブルの上面、および、各パレットの上面がそれぞれ平坦に形成されており、パレットがターンテーブルの開口部に嵌合固定されたとき、両者の上面に実質的な突出部や段差が生じないようにされている、請求項1記載の多目的機械式駐車設備。
  3. 二輪車用パレットが平面視長方形に形成されており、この二輪車用パレット上に複数台の二輪車固定具が、パレットの幅方向に対して水平面内に所定角度傾斜した方向に沿って二輪車が配列されうるように配置されており、
    前記制御装置が、開口部に嵌合固定された二輪車用パレットの幅方向が前記入出庫口に向かう方向から前記所定角度だけ傾斜した方向となる入出庫位置、すなわち、二輪車の前後方向が入出庫口に向かう方向となる入出庫位置に、前記ターンテーブルを停止させるように制御する、請求項2記載の多目的機械式駐車設備。
  4. 前記制御装置が、開口部に嵌合固定された自動車用パレットの長手方向が前記入出庫口に向かう方向となるように、前記ターンテーブルを停止させるように制御する、請求項3記載の多目的機械式駐車設備。
  5. 前記制御装置が、開口部に嵌合固定された、収納ロッカー用、荷箱用および荷物用のうちの少なくとも一のためのパレットの長手方向が前記入出庫口に向かう方向となるように、前記ターンテーブルを停止させるように制御する、請求項3または4記載の多目的機械式駐車設備。
  6. 前記入出庫部に二輪車用パレットからのはみ出し物を検出するためのセンサが設置されており、
    前記センサからの物体検出用ビームが、前記所定角度傾斜した入出庫位置に停止した状態における二輪車用パレットの入出庫口側の長辺に沿って直進するようにされており、
    前記物体検出用ビームが通る二輪車用パレットの入出庫口側を開放し、他の三辺に沿って、物体検出用ビームを遮ることのできるフェンスが立設されている、請求項3〜5のうちのいずれか一の項に記載の多目的機械式駐車設備。
  7. 前記フェンスの入出庫口開放部に、上下に回動して開放部を閉止且つ開放しうる扉が配設されており、
    前記二輪車用パレットが所定角度傾斜した入出庫位置に停止した状態において、閉止状態にある前記扉を検出しうるセンサが入出庫部に設置されている、請求項6記載の多目的機械式駐車設備。
  8. 前記パレット収納部が、連結されたパレットを横行させる少なくとも上下一段の横移送路を備えており、
    全パレットが同一寸法に形成されており、
    パレットの側辺同士を連結するための連結具がパレットの上面より下方に設置されており、
    この連結具同士が、パレット同士の幅方向の離間を規制し、上下方向の離脱を可能にするように係合しうる、請求項2〜7のうちのいずれか一の項に記載の多目的機械式駐車設備。
  9. 前記ターンテーブルの開口における、パレットの側辺に対向する辺に連結具が設置されており、この連結具が、パレットの水平方向の離間を規制し、上下方向の離脱を可能にするように前記パレットの連結具に係合しうる、請求項8記載の多目的機械式駐車設備。
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