JP2001295489A - 平面往復方式駐車装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員降車後の車の高さを測るようにした平面
往復方式駐車装置を提供する。 【解決手段】 車１が入庫する入庫バース２a及び出庫
する出庫バース２bと、入庫バース２aで車１を積載し台
車位置まで降下する入庫リフト３aと、台車位置から車1
を積載し出庫バース２bまで昇降する出庫リフト２bと、
車1を積載して水平に走行する走行台車4と、台車4の走
行路に隣接して配置された格納棚5と、を備えた平面往
復方式駐車装置において、入庫バース２aに車１の高さ
を調べる高さセンサ16を設け、乗員が降車した後に車1
の高さを調べる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はリフトと台車と格納
棚により機械的駐車を行う平面往復方式駐車装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】地下空間を効率的に利用する大規模駐車
装置として、平面往復方式駐車装置が開発されている。
この平面往復方式駐車装置は、図３に模式的に示すよう
に、入庫バース２aに車１を乗入れ、入庫リフト３aが降
下して所定のフロアに停止し、平面往復台車４に車１を
移載した後、台車４が水平に走行して所定の格納棚５の
前で停止し、格納棚に車１を移載して格納する方式の機
械式駐車装置である。出庫の場合はこの逆に棚５から所
定の車１を台車４に移載し、水平に走行し、出庫リフト
３bに移載し、出庫リフト３bが上昇して出庫バース２b
から車を出庫するようになっている。

【０００３】駐車装置は格納できる車の高さが決められ
てあり、その高さを越える車の駐車は拒否するようにな
っている。従来、入庫バース２aの入口に車の高さ検出
器が設けられ、入口通過時に高さが計測され入庫バース
２aに入って停止し,乗員が降車する。ここで計測された
データにより入庫が許可される。入庫した車の扉等が開
いたりすると格納棚に格納できなくなるので、適切に格
納されるのを調べるため、リフトや台車などに幅や高さ
等が格納制限内かを調べるカメラ等を用いたはみ出し検
知センサがあり、格納棚５に格納前に、車の高さも入口
での検査よりややゆるい制限で再度検知される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】車の乗員が数人になる
と車は沈み高さは低くなる。入庫バースの入口通過時の
車の高さは乗員が乗ったときの低い高さであり、はみ出
し検知センサのときは乗員の乗っていないときで、高さ
が高くなっており、はみ出し検知センサで、はみ出しあ
りと判定される場合が発生する。はみ出しありと判定さ
れると、入庫作業は停止してしまい、駐車機能が混乱す
るという問題がある。

【０００５】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
で、乗員降車後の車の高さを測るようにした平面往復方
式駐車装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、車が入庫する入庫バース及び出庫する出
庫バースと、入庫バースで車を積載し台車位置まで降下
する入庫リフトと、台車位置から車を積載し出庫バース
まで昇降する出庫リフトと、車を積載して水平に走行す
る走行台車と、台車の走行路に隣接して配置された格納
棚と、を備えた平面往復方式駐車装置において、前記入
庫バースに車の高さを調べる高さセンサを設け、乗員が
降車した後に車の高さを調べる。

【０００７】入庫する車は、車の乗員に運転されて入庫
バース内に入り、乗員が降車する。これにより車の高さ
は格納時の高さとなる。入庫バース内には車の高さが格
納制限値以内かを調べる高さセンサが設けられているの
で、乗員が降車後、車の高さが格納制限値以内かの調査
が行われる。これにより格納時の車の高さを調べること
ができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は本発明の入庫バースの構成
を示す図である。図２は図１のA−A断面図である。入庫
バース２aは入庫する車１が入ってきて停止し乗員が降
車する入庫室１０と、入庫リフト３aが上がってくるリ
フト室１１とが横に並んで配置されている。入庫室１０
には入口扉１３があり、入庫する車１があると開くよう
になっている。入庫室中央には停車スペース１４が定め
られており、この位置に入庫する車１は停止する。リフ
ト室１１には停車スペース１４の真横に開口１５があ
り、この開口１５に入庫リフト３aが上がってくるよう
になっている。入庫室１０とリフト室１１との間には仕
切り扉１２が設けられ、入庫リフト３aが上がってきて
開口１５を塞いだ後、開くようになっている。これによ
り入庫室１０で車１を降りた乗員の安全が確保される。

【０００９】停止スペース１４には車１を乗せ移動や格
納するパレット１７が置かれており、このパレット１７
を入庫リフト３aと停車スペース１４間で横移動する横
移動装置１８が設けられている。横移動はパレット１７
の下部にアームを掛けて旋回するものであるが、ローラ
により移動するようにしてもよい。

【００１０】高さセンサ１６は停車スペース１４を挟ん
で左右の入庫室１０の壁１０aとリフト室１１の壁１１a
に取付けられている。高さセンサ１６はレーザ光等を発
光する発光素子１６aと、この発光を受けて電流に変換
する受光素子１６bを対とし、この対を水平平面内に複
数配置したもので、エリアセンサと呼ばれている。この
高さセンサ１６を格納棚に格納できる限界高さ（例えば
普通車のみを格納する場合１５５０mm）とし、この限界
高さより大きいか否かを検出する。これによりリフト室
１１の壁１１aには発光素子1６aが同一高さで一列に並
び、入庫室１０の壁１０aには受光素子1６bが発光素子1
６aと同じ高さで一列に並んでいる。 なお、発光素子
１６aを入庫室１０に、受光素子1６bをリフト室１１に取
付けてもよい。また、高さセンサ１６を駆動し受光結果
を解析する計測装置は本駐車装置に組み込まれている。

【００１１】上記は普通車等の１種類の高さの車を格納
する場合であるが、ハイルーフ車も格納する場合は、ハ
イルーフ車の格納限界高さ（例えば２000mm）の位置に
も高さセンサ１６を設ける。入庫する車が普通車かハイ
ルーフ車か予め調べ対応するセンサを可動させるように
する。

【００１２】次に入庫バース２aに車１が入庫する場合
の動作を説明する。車１が入庫できる状態であると、入
口扉１３が開いているので車１は入庫室１０に入り停車
スペース１４のパレット１７上に乗り込む。乗員はここ
で降車し入庫室１０を退室する。この間にリフト室１１
の開口１５には入庫リフト３aが上がってきている。入
口扉１３が閉まり、仕切り扉１２が開くと、計測装置が可
動し、高さセンサ１６が発光する。光が車１で遮光され
ず受光素子に到達した場合は、格納可能として横移動装
置１８で入庫リフト３aに移動され、降下して台車４に載
置する。台車４でははみ出し検出センサで高さや幅を検
出後、格納棚５に移動し格納する。なお、車１の高さが
大きく光が車１で遮光される場合は、入庫は拒絶され
る。これにより高さ制限を越える車１を格納領域まで進
入させず、駐車装置の機能停止を未然に防ぐことができ
る。

【００１３】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、車の高さを乗員が降りた後計測するので、格納時の
高さを計測することができる。これにより格納領域に高
さ制限を越えた車が進入し、駐車機能を停止させること
を未然に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の入庫バースの平面図であ
る。

【図２】図１のA−A断面図である。

【図３】平面往復方式駐車装置の模式図である。

【符号の説明】

１ 車 ２a 入庫バース ２b 出庫バース ３a 入庫リフト ３b 出庫リフト ４ 台車 ５ 格納棚 １０ 入庫室 １１ リフト室 １２ 仕切り扉 １３ 入口扉 １４ 停車スペース １５ 開口 １６ 高さセンサ １６a 発光素子 １６b 受光素子 １７ パレット １８ 横移動装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 浩幸 東京都中央区明石町６番４号 石川島運搬 機械株式会社内 (72)発明者 浅野 東 東京都中央区明石町６番４号 石川島運搬 機械株式会社内 (72)発明者 大本 充一 東京都中央区明石町６番４号 石川島運搬 機械株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車が入庫する入庫バース及び出庫する出
   庫バースと、入庫バースで車を積載し台車位置まで降下
   する入庫リフトと、台車位置から車を積載し出庫バース
   まで昇降する出庫リフトと、車を積載して水平に走行す
   る走行台車と、台車の走行路に隣接して配置された格納
   棚と、を備えた平面往復方式駐車装置において、前記入
   庫バースに車の高さを調べる高さセンサを設け、乗員が
   降車した後に車の高さを調べることを特徴とする平面往
   復方式駐車装置。