JP2020117858A - 機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置 - Google Patents

機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置 Download PDF

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Abstract

【課題】格納された車両に対して充電を行うことのできる機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置を提供することを目的とする。【解決手段】乗入階における入庫領域70aに駐車された車両を、格納階66における格納領域へ搬送し入庫を行う機械式駐車装置60の充電制御システムであって、充電制御システムは、格納された車両に対して充電を行う場合に、充電の対象となる車両を格納領域から予め設定された充電用領域70cへ搬送する。【選択図】図1

Description

本発明は、機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置に関するものである。
機械式駐車装置では、車両を長時間格納するため、格納している間に電気自動車に対して充電を行うことが検討されている。
特許文献1では、車両が載置されてパレットを搬送するパレット式の機械式駐車装置であって、パレットに電源供給部が設けられることが開示されている。特許文献1では、パレット上に車両を載置したときに、電源供給部に接続した充電ガンを車両に接続し、接続された車両とパレットとが一体的に搬送され格納される。
特開2013−83107号公報
特許文献1のように車両とパレットとを一体として搬送するパレット式の機械式駐車装置では、車両をパレットへ載置したとき(車両の入庫時)に、車両とパレットの電源供給部とを接続することが可能である。しかしながら、例えばバース式(平面往復コンベア式)の機械式駐車装置では、コンベアによって車両自体を搬送するため、車両の入庫時に充電のための接続を行うことができない。すなわち、パレットのように車両と一体的に搬送される部材を用いない機械式駐車装置では、特許文献1のような方法を採用することができず、電気自動車に対して充電を行うことが困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、格納された車両に対して充電を行うことのできる機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置を提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御システムであって、格納された前記車両に対して充電を行う場合に、前記車両を前記格納領域から予め設定された充電用領域へ搬送する搬送制御部を備える機械式駐車装置の充電制御システムである。
上記のような構成によれば、格納された車両を充電用領域へ搬送して充電を行うため、コンベア式のように自動車自体が搬送される機械式駐車装置であっても、入庫後において車両を充電することが可能となる。すなわち、パレット式のように車両と一体的に搬送される部材を用いる方式でない方式の機械式駐車装置であっても、車両に対して充電を行うことが可能となる。なお、充電用領域は、充電を行う領域として専用に設けてもよいし、入庫または出庫を行う領域を一時的に充電用領域として設定してもよい。
上記充電制御システムにおいて、前記搬送制御部は、前記車両に対する充電が完了した場合に、前記車両を前記充電用領域から前記格納領域へ搬送することとしてもよい。
上記のような構成によれば、充電用領域に搬送された車両に対する充電が完了した場合に格納領域へ搬送されるため、他の車両についても逐次充電を行うことが可能となる。
上記充電制御システムにおいて、前記搬送制御部は、前記車両に対して予め設定された充電予約時間帯に基づいて、前記車両を前記格納領域から前記充電用領域へ搬送することとしてもよい。
上記のような構成によれば、車両に対して充電予約時間帯が予め設定されるため、利用者の利便性を向上させることが可能となる。
上記充電制御システムにおいて、複数の前記車両が格納されている場合に、各前記車両の予定駐車期間、充電状態、及び前記格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、各前記車両に対して充電時間帯を設定する設定部を備え、前記搬送制御部は、前記充電時間帯に基づいて、前記車両を前記格納領域から前記充電用領域へ搬送することとしてもよい。
上記のような構成によれば、各車両の予定駐車期間、充電状態、及び格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて充電時間帯を設定するため、格納されている各車両に対して効率的に充電時間帯を設定することが可能となる。なお、各車両に対して充電時間帯を設定することとは、換言すると、各車両の充電順番と充電時間帯の幅(時間幅)を設定することである。
上記充電制御システムにおいて、前記搬送制御部は、前記充電時間帯に基づいて、充電完了時刻を所定の端末へ送信することとしてもよい。
上記のような構成によれば、設定された充電時間帯に基づく充電完了時刻を利用者が確認することができ、利便性を向上させることができる。
本発明の第2態様は、乗入階に設けられた入庫領域及び出庫領域と、格納階に設けられた格納領域と、前記乗入階と前記格納階との間で車両を搬送する搬送手段と、上記の機械式駐車装置の充電制御システムと、を備えた機械式駐車装置である。
上記機械式駐車装置において、前記乗入階には、前記入庫領域及び前記出庫領域とは別に前記充電用領域が設けられていることとしてもよい。
上記のような構成によれば、入庫領域及び出庫領域とは別に充電用領域が設けられることで、車両の入出庫への影響を抑えつつ、充電対象の車両に対して充電を行うことが可能となる。
上記機械式駐車装置において、前記乗入階には、前記入庫領域及び前記出庫領域の少なくともいずれか一方の1部区画に前記充電用領域が設けられていることとしてもよい。
上記のような構成によれば、充電を行う専用の領域として充電用領域を設けることなく、入庫領域及び出庫領域の少なくともいずれか一方の1部区画を充電用領域として使用することができる。すなわち、既存の設備にも充電用領域を設けることができる。
上記機械式駐車装置において、前記充電用領域には、複数の充電用区画が設けられ、複数の前記充電用区画は、横送り機構によって前記搬送手段から前記車両を横送り可能なように横送り方向に沿って一列に設けられ、前記搬送制御部は、充電に要する時間が短いと推定される前記車両ほど、前記搬送手段に近い位置の前記充電用区画へ搬送することとしてもよい。
上記のような構成によれば、複数の充電用区画が横送り方向に沿って一列に設けられている場合に、充電に要する時間が短いと推定される車両ほど、搬送手段に近い位置の充電用区画へ搬送するため、効率的に車両の充電を行うことが可能となる。具体的には、搬送手段に遠い位置で車両を充電している間に、搬送手段に近い位置で充電に要する時間がより短いと推定される車両を逐次充電することができる。
本発明の第3態様は、乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御システムであって、複数の前記車両が格納されている場合に、各前記車両の予定駐車期間、充電状態、及び前記格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、各前記車両に対して充電時間帯を設定する設定部を備える機械式駐車装置の充電制御システムである。
上記のような構成によれば、各車両の予定駐車期間、充電状態、及び格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて充電時間帯を設定するため、格納されている各車両に対して効率的に充電時間帯を設定することが可能となる。なお、各車両に対して充電時間帯を設定することとは、換言すると、各車両の充電順番と充電時間帯の幅(時間幅)を設定することである。
本発明の第4態様は、乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御方法であって、格納された前記車両に対して充電を行う場合に、前記車両を前記格納領域から予め設定された充電用領域へ搬送する搬送制御工程を含む機械式駐車装置の充電制御方法である。
本発明の第5態様は、乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御プログラムであって、格納された前記車両に対して充電を行う場合に、前記車両を前記格納領域から予め設定された充電用領域へ搬送する搬送制御処理をコンピュータに実行させるための機械式駐車装置の充電制御プログラムである。
本発明の第6態様は、乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御方法であって、複数の前記車両が格納されている場合に、各前記車両の予定駐車期間、充電状態、及び前記格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、各前記車両に対して充電時間帯を設定する設定工程を含む機械式駐車装置の充電制御方法である。
本発明の第7態様は、乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御プログラムであって、複数の前記車両が格納されている場合に、各前記車両の予定駐車期間、充電状態、及び前記格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、各前記車両に対して充電時間帯を設定する設定処理をコンピュータに実行させるための機械式駐車装置の充電制御プログラムである。
本発明によれば、格納された車両に対して充電を行うことができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の入庫領域の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の出庫領域の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の充電用領域の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置における制御装置が備える機能を示した機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の簡略図である。 本発明の第1実施形態に係る充電予約時間帯の設定例を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る設定された充電予約時間帯の例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る充電制御のフローチャートを示した図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の入庫領域の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の出庫領域の概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る予定駐車時間の設定例を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る充電状態の設定例を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る充電制御のフローチャートを示した図である。 本発明の第3実施形態に係る機械式駐車装置の入庫領域の概略構成図である。 本発明の第4実施形態に係る機械式駐車装置の入庫領域の概略構成図である。
〔第1実施形態〕
以下に、本発明に係る機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置60の概略構成を示す図である。本実施形態における機械式駐車装置60は、バース式(平面往復コンベア方式)であり、例えば地上に設けた乗入階から車両を入出庫させる。なお、本実施形態では、バース式の機械式駐車装置60を例として説明するが、充電制御システムは、他の方式の機械式駐車装置についても同様に適用することができる。また、充電の対象となる車両は、主として電気自動車(EV)である。
図1に示すように、乗入階には、乗降室(乗降領域)70が設けられており、乗降室70には、入庫領域(入庫バース)70aと出庫領域(出庫バース)70bとが設けられている。入庫領域70aに駐車された車両が格納階66における格納領域へ格納される。格納領域に格納された車両は、出庫領域70bへ搬送され出庫が行われる。
図2は、入庫領域70aの概略構成図である。図2に示すように、入庫領域70aには、入庫リフト62が接続可能な構成となっている。入庫リフト62が乗入階へ配置されると(入庫リフト62が入庫領域70aにおける床面と略同じ高さへ配置されると)、横送りコンベア61a〜61dによって、車両が入庫領域70aから入庫リフト62へ横送りされる。入庫領域70aの外側には、操作盤22が設けられている。操作盤22は、機械式駐車装置60における各種動作を実行させるための入力装置である。
車両を入庫させる場合、入庫のために入庫領域70aに駐車された車両は、横送りコンベア61a〜61dによって入庫リフト62へ移される。そして入庫リフト62によって車両が格納階66における所定の格納棚まで搬送(降下)され、横送りコンベア61c〜61fによって入庫リフト62から走行台車63へ車両が移動される。そして、入庫車両を載置した走行台車63は台車走行路64を走行して所定の格納区画まで移動する。その後、横送りコンベア61e〜61hによって、走行台車63上の入庫車両が所定の格納区画へ格納される。
図3は、出庫領域70bの概略構成図である。図3に示すように、出庫領域70bには、出庫リフト65が接続可能な構成となっている。出庫リフト65が乗入階へ配置されると(出庫リフト65が出庫領域70bにおける床面と略同じ高さへ配置されると)、横送りコンベア61i〜61lによって、車両が出庫領域70bから出庫リフト65へ横送りされる。出庫領域70bの外側には、操作盤22が設けられている。操作盤22は、機械式駐車装置60における各種動作を実行させるための入力装置である。
車両を出庫させる場合、出庫車両は、横送りコンベア61e〜61hによって格納区画から走行台車63へ移され、また、横送りコンベア61e、61f、61i、61jによって走行台車63から出庫リフト65に移される。そして、出庫車両は、出庫リフト65によって出庫領域70bまで搬送(上昇)され、横送りコンベア61i〜61lによって出庫領域70bに移される。
また、乗入階における乗降室70には、車両に対して充電を行うための領域である充電用領域(充電用バース)70cが設けられている。充電用領域70cは、入庫領域70aや出庫領域70bと同じ乗入階など、係員等が容易にアクセス可能な位置に設けられることが好ましい。しかしながら、車両の充電を行うことが可能な領域として充電用領域70cが設けられれば、上記構成に限定されない。また、本実施形態では、充電用領域70cを入庫領域70a及び出庫領域70bとは別に、専用の領域として設けることとしているが、入庫領域70aや出庫領域70bなどと兼用するなど、専用の領域として設ける場合に限定されない。また、充電用領域70cは、乗入階に設けられる場合に限定されず、例えば、格納階66に設けることとしてもよい。充電用領域70cの設定に係る他の形態については後述する。
図4は、充電用領域70cの概略構成図である。図4に示すように、充電用領域70cには、充電用リフト68が接続可能な構成となっている。充電用リフト68が乗入階へ配置されると(充電用リフト68が充電用領域70cにおける床面と略同じ高さへ配置されると)、横送りコンベア61m〜61pによって、車両が充電用領域70cと充電用リフト68との間を横送りされる。充電用領域70cの外側には、操作盤22が設けられている。操作盤22は、機械式駐車装置60における各種動作を実行させるための入力装置である。
充電用領域70cには、搬送されてきた車両を充電するための充電器69が複数設けられている。充電器69は、例えば普通充電器や急速充電器、非接触充電器等である。充電の対象となっている車両の仕様に応じて適切な充電器69を選択可能なように複数種類の充電器69が設けられていることが好ましい。そして、充電用領域70cに車両が搬送されると、係員等によって適切な充電器69が選択され、車両の受電口に充電ガン等を接続し充電が行われる(非接触受電の場合には、受電位置に非接触充電器が配置されて充電が行われる)。なお、対象となっている車両の受電口の位置が予め把握可能な場合には、係員等によって接続を行わなくても、自動的に車両と充電器69とを接続することとしてもよい。また、充電器69側において車両の受電口(受電位置)を探索可能な場合には、自動的に探索及び接続を行うこととしてもよい。
車両を充電する場合、充電の対象となっている車両は、横送りコンベア61e〜61hによって格納区画から走行台車63へ移され、また、横送りコンベア61e、61f、61o、61pによって走行台車63から充電用リフト68に移される。そして、車両は、充電用リフト68によって充電用領域70cまで搬送(上昇)され、横送りコンベア61m〜61pによって充電用領域70cに移される。そして、充電が完了すると、車両は、横送りコンベア61m〜61pによって充電用リフト68へ移される。そして充電用リフト68によって車両が格納階66における所定の格納棚まで搬送(降下)され、横送りコンベア61e、61f、61o、61pによって充電用リフト68から走行台車63へ車両が移動される。そして、車両を載置した走行台車63は台車走行路64を走行して所定の格納区画まで移動する。その後、横送りコンベア61e〜61hによって、走行台車63上の入庫車両が所定の格納区画へ格納される。
なお、入庫リフト62、出庫リフト65、及び充電用リフト68は、乗入階と格納階66との間で車両を搬送する搬送手段である。
図5は、機械式駐車装置60の制御装置(充電制御システム)30が備える機能を示した機能ブロック図である。制御装置30は、車両の入出庫に係る制御を実行する。また、制御装置30は、後述する充電制御処理を実行する。
制御装置30は、例えば、図示しないCPU(中央演算装置)、RAM(Random Access Memory)等のメモリ、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等から構成されている。後述の各種機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラムの形式で記録媒体等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、後述の各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線または無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
図5に示されるように、制御装置30は、搬送制御部31と、設定部32とを備えている。なお、本実施形態では、制御装置30が、搬送制御部31及び設定部32を備えることとしているが、いずれか一方を備えることとしてもよい。
搬送制御部31は、格納された車両に対して充電を行う場合に、車両を格納領域から予め設定された充電用領域70cへ搬送する。具体的には、搬送制御部31は、車両に対して予め設定された充電予約時間帯に基づいて、車両を格納領域から充電用領域70cへ搬送する。そして、搬送制御部31は、車両に対する充電が完了した場合に、車両を充電用領域70cから格納領域へ搬送する。
具体的には、充電予約時間帯(開始時刻と終了時刻が設定された期間)が車両の入庫時に入力され、現在の時刻が充電予約時間帯の開始時刻となった場合に、搬送制御部31は、充電対象の車両を充電用領域70cへ搬送する。図6は、機械式駐車装置60を簡略的に示した図である。格納階66は、3段の格納棚によって構成されているものとする。図6に示すように、格納領域に格納されている車両は、搬送制御部31によって充電用領域70cへ搬送される(C1)。充電用領域70cへの搬送が完了すると、係員等に通知することとしてもよい。充電用領域70cへ搬送された車両は、係員等によって充電器69と接続され、充電が行われる。
本実施形態では、充電予約時間帯に基づいて自動的に充電用領域への搬送を行うこととしているが、係員等による操作盤22への操作などによって手動で充電用領域への搬送を開始することとしてもよい。
車両に対する充電が完了すると、車両から充電器69が外され、係員等によって操作盤22に対して充電完了の操作が行われる。搬送制御部31は、充電完了の操作に基づいて車両を充電用領域70cから格納領域へ搬送する。図6に示すように、充電が完了した車両は、搬送制御部31によって充電用領域70cから格納領域へ搬送される(C2)。格納領域へ搬送する場合には、元の格納区画へ戻すこととしてもよいし、出庫バースのより近い位置の格納領域へ格納することとしてもよい。
車両の充電については、予め設定した時間だけ充電を行った場合に充電完了としてもよいし、車両の充電状態が把握可能な場合には、満充電状態となった場合に充電完了とすることとしてもよい。
設定部32は、操作盤22に対する入力に基づいて、各車両と充電予約時間帯とを対応づける。充電予約時間帯は、車両を入庫する際に、予め設定した充電予約時間帯の選択肢の中から、希望する時間帯が選択されることで設定される。図7は、操作盤22における充電予約時間帯の設定例を示した図である。図7の操作は、車両を入庫する際に行われる。操作盤22の操作については、利用者が行っても、係員等が行ってもよい。選択画面では、時間帯と時間帯の選択状況(選択可能か否か)が表示される。図7では、選択可能である場合に「選択」ボタンが表示され、選択不可能な場合には「満」と表示される。係員や利用者は、選択画面に従って、選択可能な時間帯のうち希望する時間帯を選択する。設定部32は、入庫する車両と選択された充電予約時間帯とを対応づけて記憶する。
図8は、設定された充電予約時間帯の例を示した図である。図8に示すように、時間帯と、利用者ID(駐車券番号等)と、車種とが対応づけられている。なお、充電予約時間帯については少なくとも車両が識別可能な情報(例えば利用者ID)と対応づけられる。図8の場合では、10:00となると、搬送制御部31によって利用者IDがID2に対応した車両が充電用領域70cへ搬送され、充電予約時間帯(10:00から10:30までの間の時間帯)において充電が行われる。充電予約時間帯の選択肢として設定される時間帯の長さについては、車両を満充電とするための平均時間や、車両を満充電とするための最大時間などに基づいて設定される。
既に設定された充電予約時間帯については、利用者の携帯端末や操作盤22によってキャンセルや変更が可能としてもよい。また、車両の充電終了時間を利用者の端末へ送信して通知することとしてもよい。また、予め設定した充電予約時間帯の選択肢の中から希望の時間帯を選択する場合に限定されず、充電用領域70cが空いている予定の時間帯内において、希望の時間帯を自由に設定することとしてもよい。
次に、上述の制御装置30による充電制御のフローについて図9を参照して説明する。図9のフローでは、充電予約時間帯に基づいて自動的に格納領域から充電用領域70cへ車両の搬送が開始される場合について説明するが、格納領域から充電用領域70cへ車両の搬送を係員等が手動で開始させる場合についても同様に適用可能である。
まず、現在の時刻が充電予約時間帯の開始時刻となったか否かを判定する(S101)。なお、格納領域から充電用領域70cへ車両の搬送を手動で開始する場合には、S101において、操作盤22への充電開始指示が入力されたか否かを判定する。
現在の時刻が充電予約時間帯の開始時刻となっていない場合(S101のNO判定)には、S101が繰り返し実行される。
現在の時刻が充電予約時間帯の開始時刻となった場合(S101のYES判定)には、該充電予約時間帯に対応する車両を格納領域から充電用領域70cへ搬送(仮出庫)する(S102)。
充電用領域70cへの搬送が完了すると、係員等に車両を充電用領域70cに配置したことを通知する(S103)。なお、車両が充電用領域70cに配置された後に、充電用領域70cへ入る扉のロックが解除されることとしてもよい。S103が完了すると、係員等が充電用領域70cに入り、車両と充電器69とを接続し、充電を開始する。なお、係員は、充電を行うために車両の鍵が必要な場合には、入庫時に利用者から車両の鍵を受け取っておく。充電が完了すると、係員等は、車両から充電器69を外し、車両を格納可能な状態にする。
次に、操作盤22に対して充電完了の操作が入力されたか否かを判定する(S104)。充電完了の操作が入力されないと車両を格納できないため、充電完了の操作を促す通知を行うこととしてもよい。
操作盤22に対して充電完了の操作が入力されていない場合(S104のNO判定)には、S104が繰り返し実行される。
作盤に対して充電完了の操作が入力された場合(S104のYES判定)には、充電用領域70cにある車両を格納領域へ搬送(再入庫)する(S105)。以上のようにして、車両の充電が行われる。
なお、操作盤22や待合室等に設置された表示装置に、各車両の充電状況を表示することしてもよい。充電状況を利用者の端末等に送信して通知することとしてもよい。
なお、図1では、充電用領域70cに対応して充電用リフト68を設けることとしているが、入庫リフト62及び/または出庫リフト65を充電用リフト68の代用として用いることとしてもよい。例えば、図10のように、入庫リフト62を介して入庫領域70aの反対側に充電用領域70cを設け、充電用リフト68の代わりに入庫リフト62を用いることとしてもよい。また、例えば、図11のように、出庫リフト65を介して出庫領域70bの反対側に充電用領域70cを設け、充電用リフト68の代わりに出庫リフト65を用いることとしてもよい。この場合には、入庫リフト62や出庫リフト65は、車両の入出庫が実施されていないときに、充電の対象の車両を搬送することが好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係る機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置によれば、格納された車両を充電用領域70cへ搬送するため、コンベア式のように、自動車自体が搬送される機械式駐車装置60であっても、入庫後において車両を充電することが可能となる。すなわち、パレット式のように車両と一体的に搬送される部材を用いない方式の機械式駐車装置であっても、車両に対して充電を行うことが可能となる。なお、充電用領域70cは、充電を行う領域として専用に設けてもよいし、入庫または出庫を行う領域を一時的に充電用領域70cとして設定してもよい。
また、入庫領域70a及び出庫領域70bとは別に充電用領域70cが設けられることで、車両の入出庫への影響を抑えつつ、車両に対して充電を行うことが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置について説明する。
上述した第1実施形態では、利用者等によって充電予約時間帯が選択される場合について説明したが、本実施形態では、各車両の充電を行う充電時間帯を自動設定する場合について説明する。以下、本実施形態に係る機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置について、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
本実施形態における設定部32では、格納領域に複数の車両が格納されている場合に、各車両の予定駐車期間、充電状態、及び格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、各車両に対して充電時間帯を設定する。すなわち、設定部32では、各情報に基づいて、各車両に対して充電する順番と時間帯(開始時間と終了時間)とを最適化して設定する。なお、設定部32による充電時間帯の設定については、車両が入庫する度に実施されることが好ましい。このようにすることで、各車両に対してより最適な充電時間帯を設定することが可能である。
各車両は、機械式駐車装置60に格納される期間(駐車時間)が異なる。このため、予定される駐車時間に基づいて、予定駐車期間の短い車両については優先的に充電を行うことで、各車両の駐車中においてより確実に充電を完了させることができる。予定駐車期間がそれほど短くない車両については、予定駐車期間内に充電が完了すればよい。このため、予定駐車期間に基づくことで、各車両に対して総合的に効率よく充電の順番を設定することが可能となる。
予定駐車時間は、車両を入庫する際に選択される。図12は、操作盤22における予定駐車時間の設定例を示した図である。図12の操作は、車両を入庫する際に行われる。操作盤22の操作については、利用者が行っても、係員等が行ってもよい。選択画面では、予定駐車時間と選択ボタンとが対応づけられて表示される。係員や利用者は、選択画面に従って、予定する駐車時間を選択する。予定駐車時間は、車両(例えば利用者ID)等と対応づけられて記憶される。
また、各車両の入庫時における充電状態はそれぞれ異なる。このため、充電状態に基づいて、充電状態の低い(充電残量が少ない)車両の充電時間帯の幅を短く設定することで、各車両の充電時間を短縮化することが可能となる。このため、充電状態に基づくことで、各車両に対して総合的に効率よく充電時間帯幅を設定することが可能となる。
充電状態は、車両を入庫する際に選択される。図13は、操作盤22における充電状態の設定例を示した図である。図13の操作は、車両を入庫する際に行われる。操作盤22の操作については、利用者が行っても、係員等が行ってもよい。選択画面では、車両の充電状態と選択ボタンとが対応づけられて表示される。係員や利用者は、選択画面に従って、入庫時における車両の充電状態を選択する。なお、車両の充電状態を自動的に取得可能な場合には、図13のような操作を行うことなく、充電状態を取得することとしてもよい。車両の充電状態は、車両(例えば利用者ID)等と対応づけられて記憶される。
また、格納領域における車両の格納位置についても車両ごとに様々である。車両の格納位置に基づくことで、格納位置から充電用領域70cまでの搬送に係る時間を推定することが可能である。このため、車両の格納位置に基づくことで、車両の搬送時間も考慮して充電時間帯の幅を設定することが可能となる。
車両の格納位置については、通常の入庫処理に基づいて決定される。このため、設定部32では、車両の格納位置に基づいて、該格納位置から充電用領域70cへの搬送に要する時間を推定する。そして、設定部32は、各車両の搬送に要する時間に基づいて、各車両に対して充電時間帯を設定する。
設定部32では、各車両の予定駐車期間、充電状態、及び格納領域における格納位置の少なくとも1つの情報に基づいて各車両の充電時間帯を設定するが、複数種の情報を組み合わせて最適化することによって、総合的により効率よく充電を行うことが可能となる。最適化については、最適化ロジックを用いてもよいし、AI(人工知能)の機械学習を応用することとしてもよい。
搬送制御部31は、設定された充電時間帯に基づいて、車両を格納領域から充電用領域70cへ搬送する。そして、搬送制御部31は、車両に対する充電が完了した場合に、車両を充電用領域70cから格納領域へ搬送する。
搬送制御部31は、充電時間帯に基づいて、充電完了時刻を所定の端末へ送信することとしてもよい。本実施形態では、制御装置30側において、各車両の充電時間帯が設定されるため、設定された充電時間帯に基づいて充電完了時刻を利用者の端末や操作盤22等に送信することで、利便性を向上させることができる。
次に、上述の制御装置30による充電制御のフローについて図14を参照して説明する。なお、各車両の充電時間帯については設定部32によって設定されているものとする。
まず、現在の時刻が充電時間帯の開始時刻となったか否かを判定する(S201)。
現在の時刻が充電時間帯の開始時刻となっていない場合(S201のNO判定)には、S201が繰り返し実行される。
現在の時刻が充電時間帯の開始時刻となった場合(S201のYES判定)には、該充電時間帯に対応する車両を格納領域から充電用領域70cへ搬送(仮出庫)する(S202)。
充電用領域70cへの搬送が完了すると、係員等に車両が充電用領域70cに配置されたことが通知される(S203)。なお、車両が充電用領域70cに配置された後に、充電用領域70cへ入る扉のロックが解除されることとしてもよい。S203が完了すると、係員等が充電用領域70cに入り、車両と充電器69とを接続し、充電を開始する。なお、係員は、充電を行うために車両の鍵が必要な場合には、入庫時に利用者から車両の鍵を受け取っておく。充電が完了すると、係員等は、車両から充電器69を外し、車両を格納可能な状態にする。
次に、操作盤22に対して充電完了の操作が入力されたか否かを判定する(S204)。充電完了の操作が入力されないと車両を格納できないため、充電完了の操作を促す通知を行うこととしてもよい。
操作盤22に対して充電完了の操作が入力されていない場合(S204のNO判定)には、S204が繰り返し実行される。
操作盤22に対して充電完了の操作が入力された場合(S204のYES判定)には、充電用領域70cにある車両を格納領域へ搬送(再入庫)する(S205)。以上のようにして、車両の充電が行われる。
以上説明したように、本実施形態に係る機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置によれば、各車両の予定駐車期間、充電状態、及び格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて充電時間帯を設定するため、格納されている各車両に対して効率的に充電時間帯を設定することが可能となる。複数の情報を組み合わせることで、各車両に対して総合的に効率よく充電を行うことが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置について説明する。
上述した第1実施形態では、入庫領域70a及び出庫領域70bとは別に充電用領域70c(及び充電用リフト68)を設ける場合について説明したが、本実施形態では、入庫領域70aや出庫領域70bを一時的に充電用領域70cとして用いる場合について説明する。以下、本実施形態に係る機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置について、第1実施形態と異なる点について主に説明する。なお、第2実施形態と本実施形態とを組み合わせることも可能である。
本実施形態における乗入階には、入庫領域70a及び出庫領域70bの少なくともいずれか一方の1部区画に充電用領域70cが設けられている。具体的には、例えば入庫領域70aが図15のように入庫リフト62を挟んで2か所に設けられている場合、入庫車両が少ない時間帯では、片側を休止しても入庫に支障が生じない場合がある。そこで、例えば図15における片側の入庫領域70aを、一時的に充電用領域70cとして設定する。
すなわち、搬送制御部31は、充電を行う場合には、充電用領域70cとして一時的に設定した入庫領域70aへ充電の対象となる車両を搬送し、充電用領域70cにおいて係員等により車両の充電が行われる。なお、充電用領域70cとして設定されることが想定される入庫領域70aには、各種の充電器69が設けられているものとする。
出庫領域70bについても、同様に、一時的に充電用領域70cを設定することとしてもよい。すなわち、同時に複数台の車両が入庫せずに片側のみでまかなえる場合には、入庫領域70aの1部区画を一時的に充電用領域70cとして設定することが可能である。同様に、同時に複数台の車両が出庫せずに片側のみでまかなえる場合には、出庫領域70bの1部区画を一時的に充電用領域70cとして設定することが可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置によれば、充電を行う専用の領域として充電用領域70cを設けることなく、入庫領域70a及び出庫領域70bの少なくともいずれか一方の1部区画を充電用領域70cとして使用することができる。すなわち、既存の設備にも充電用領域70cを設けることができる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態に係る機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置について説明する。
本実施形態では、充電用領域70cに複数の充電用区画が設けられる場合について説明する。以下、本実施形態に係る機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置について、第1実施形態と異なる点について主に説明する。なお、第2実施形態及び/または第3実施形態と本実施形態とを組み合わせることも可能である。
本実施形態における充電用領域70cには、複数の充電用区画が設けられている。図16には、充電用領域70cの設定例が示されている。図16のように、充電用領域70cは、充電用区画D1、充電用区画D2、及び充電用区画D3を含んで構成されているものとする。なお、充電用区画の数については上記に限定されない。本実施形態では、入庫リフト62を用いて充電用領域70cへ車両を搬送する場合について説明するが、出庫リフト65に対して充電用領域70cを設けることとしてもよいし、専用の充電用リフト68に対して充電用領域70cを設けることとしてもよい。
充電用領域70cは、入庫リフト62を介して入庫領域70aと反対側に設けられている。すなわち、入庫リフト62は、入庫領域70aに駐車された車両の入庫に用いられるとともに、充電の対象となっている車両の搬送にも用いられる。そして、充電用領域70cには、それぞれ車両が配置可能な充電用区画が複数設けられている。複数の充電用区画は、横送り機構である横送りコンベア61m−1、61m−2、61m−3、61n−1、61n−2、61n−3によって入庫リフト62から車両を横送り可能なように横送り方向に沿って一列に設けられている。各充電用区画における横送りコンベア61m−1、61m−2、61m−3、61n−1、61n−2、61n−3はそれぞれ独立して横送り可能である。例えば、充電用区画D1では、充電用区画D2及び充電用区画D3に載置された車両とは独立して、充電用区画D1に載置した車両を入庫リフト62へ横送り可能である。各充電用区画は、それぞれ仕切り扉で区分けされており、仕切り扉は車両を横送りする際に開閉する。また、各充電用区画には、それぞれ各種の充電器69が設けられている。
図16のような充電用領域70cの構成では、省スペースにより多くの車両を配置して充電を行うことが可能となる。しかしながら、例えば充電用区画D3に配置された車両は、充電用区画D2または充電用区画D1に充電中の車両があると搬送を開始することができない。そこで、本実施形態における搬送制御部31は、充電用区画の位置に応じて車両の搬送制御を行う。
搬送制御部31は、充電に要する時間が短いと推定される車両ほど、入庫リフト62に近い位置の充電用区画へ搬送する。入庫時の充電状態が取得可能であれば、取得した充電状態に基づいて充電に要する時間が推定される。また、車種ごとの充電容量(蓄電池の容量)に基づいて、充電に要する時間が短いか否かを判断することとしてもよい。また、車両が対応する充電方式(普通充電、急速充電、及び非接触充電)に基づいて、充電に要する時間が短いか否かを判断することとしてもよい。例えば、充電状態が低い場合や急速充電を行えない場合には、充電に要する時間は長いと推定する。また、充電状態が高い場合や急速充電を行うことができる場合には、充電に要する時間は短いと推定する。充電に要する時間が短いか否かの判断については、上記に限定されず採用することが可能である。
例えば、図16では、入庫リフト62に近い位置から充電用区画D1、充電用区画D2、及び充電用区画D3の順に配置されているため、充電に要する時間が短いと推定される車両ほど入庫リフト62に近い充電用区画D1に配置され、充電に要する時間が長いと推定される車両ほど入庫リフト62に遠い充電用区画D3に配置される。このように、推定される充電に要する時間に基づいて車両を配置することによって、充電用区画D3で長時間車両を充電している間に、充電用区画D1で短い時間で充電が完了する車両を複数台処理することが可能である。このため、限られたスペースを有効活用して、複数台の車両を効率的に充電することが可能となる。
設定部32では、推定される充電に要する時間に基づいて、各格納区画において充電する車両の順番及び時間帯の組合せを最適化し、各車両の充電時間帯を設定する。なお、車両に対して入庫時に充電予約時間帯が設定される場合には、同じ充電予約時間帯が設定されている車両が、各充電用区画に配置される。
以上説明したように、本実施形態に係る機械式駐車装置の充電制御システム、及びその方法並びにプログラム、機械式駐車装置によれば、複数の充電用区画が横送り方向に沿って一列に設けられている場合に、充電に要する時間が短いと推定される車両ほど、入庫リフト62に近い位置の充電用区画へ搬送するため、効率的に車両の充電を行うことが可能となる。具体的には、入庫リフト62に遠い位置で車両を充電している間に、入庫リフト62に近い位置で充電に要する時間がより短いと推定される車両を逐次充電することができる。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施が可能である。なお、各実施形態を組み合わせることも可能である。
例えば、充電用領域70cにおいて充電を行っている車両を急に出庫させたい場合には、充電を中止し、充電用領域70cから直接的に車両を出庫させることとしてもよい。
22 :操作盤
30 :制御装置
31 :搬送制御部
32 :設定部
60 :機械式駐車装置
61a−61p:横送りコンベア
62 :入庫リフト
63 :走行台車
64 :台車走行路
65 :出庫リフト
66 :格納階
68 :充電用リフト
69 :充電器
70 :乗降室
70a :入庫領域
70b :出庫領域
70c :充電用領域
D1−D3 :充電用区画

Claims (14)

  1. 乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御システムであって、
    格納された前記車両に対して充電を行う場合に、前記車両を前記格納領域から予め設定された充電用領域へ搬送する搬送制御部を備える機械式駐車装置の充電制御システム。
  2. 前記搬送制御部は、前記車両に対する充電が完了した場合に、前記車両を前記充電用領域から前記格納領域へ搬送する請求項1に記載の機械式駐車装置の充電制御システム。
  3. 前記搬送制御部は、前記車両に対して予め設定された充電予約時間帯に基づいて、前記車両を前記格納領域から前記充電用領域へ搬送する請求項1または2に記載の機械式駐車装置の充電制御システム。
  4. 複数の前記車両が格納されている場合に、各前記車両の予定駐車期間、充電状態、及び前記格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、各前記車両に対して充電時間帯を設定する設定部を備え、
    前記搬送制御部は、前記充電時間帯に基づいて、前記車両を前記格納領域から前記充電用領域へ搬送する請求項1または2に記載の機械式駐車装置の充電制御システム。
  5. 前記搬送制御部は、前記充電時間帯に基づいて、充電完了時刻を所定の端末へ送信する請求項4に記載の機械式駐車装置の充電制御システム。
  6. 乗入階に設けられた入庫領域及び出庫領域と、
    格納階に設けられた格納領域と、
    前記乗入階と前記格納階との間で車両を搬送する搬送手段と、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の機械式駐車装置の充電制御システムと、
    を備えた機械式駐車装置。
  7. 前記乗入階には、前記入庫領域及び前記出庫領域とは別に前記充電用領域が設けられている請求項6に記載の機械式駐車装置。
  8. 前記乗入階には、前記入庫領域及び前記出庫領域の少なくともいずれか一方の1部区画に前記充電用領域が設けられている請求項6に記載の機械式駐車装置。
  9. 前記充電用領域には、複数の充電用区画が設けられ、
    複数の前記充電用区画は、横送り機構によって前記搬送手段から前記車両を横送り可能なように横送り方向に沿って一列に設けられ、
    前記搬送制御部は、充電に要する時間が短いと推定される前記車両ほど、前記搬送手段に近い位置の前記充電用区画へ搬送する請求項6から8のいずれか1項に記載の機械式駐車装置。
  10. 乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御システムであって、
    複数の前記車両が格納されている場合に、各前記車両の予定駐車期間、充電状態、及び前記格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、各前記車両に対して充電時間帯を設定する設定部を備える機械式駐車装置の充電制御システム。
  11. 乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御方法であって、
    格納された前記車両に対して充電を行う場合に、前記車両を前記格納領域から予め設定された充電用領域へ搬送する搬送制御工程を含む機械式駐車装置の充電制御方法。
  12. 乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御プログラムであって、
    格納された前記車両に対して充電を行う場合に、前記車両を前記格納領域から予め設定された充電用領域へ搬送する搬送制御処理をコンピュータに実行させるための機械式駐車装置の充電制御プログラム。
  13. 乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御方法であって、
    複数の前記車両が格納されている場合に、各前記車両の予定駐車期間、充電状態、及び前記格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、各前記車両に対して充電時間帯を設定する設定工程を含む機械式駐車装置の充電制御方法。
  14. 乗入階における入庫領域に入庫された車両を格納階における格納領域へ搬送する機械式駐車装置の充電制御プログラムであって、
    複数の前記車両が格納されている場合に、各前記車両の予定駐車期間、充電状態、及び前記格納領域における格納位置の少なくともいずれか1つの情報に基づいて、各前記車両に対して充電時間帯を設定する設定処理をコンピュータに実行させるための機械式駐車装置の充電制御プログラム。
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