JP7445039B1 - 機械式駐車装置、機械式駐車装置の充電制御装置、充電制御方法、及び充電制御プログラム - Google Patents

機械式駐車装置、機械式駐車装置の充電制御装置、充電制御方法、及び充電制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 充電口の位置が異なる様々な電気自動車対して充電可能であるとともに、小容量の電力でも、供給される電力容量に合わせて、複数台の電気自動車に対して、効率よく充電可能な機械式駐車装置に関する技術を提供する。【解決手段】 機械式駐車装置は、設置面に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本の支柱と、4本の支柱の間に配置され、駆動装置により昇降されるパレットと、4本の支柱のそれぞれに設けられ、パレットが上昇したときの下段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの下段用充電口と、パレット上に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本のスタンドと、4本のスタンドのそれぞれに設けられ、パレット上である上段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの上段用充電口と、電力容量に合わせて、下段用充電口と上段用充電口とから充電ケーブルを介して電気自動車へ電流を流す充電動作を制御する充電制御装置と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、機械式駐車装置、機械式駐車装置の充電制御装置、充電制御方法、及び充電制御プログラムに関する。
従来、スペースの有効利用を図るために、複数の自動車等の車両を駐車させるための駐車設備として、機械式駐車装置(機械式駐車設備)が多く設置されている。機械式駐車装置としては、例えば、上下二段の各段に車両を駐車させることで省スペース化を図った二段式立体駐車装置(二段式立駐機)が、設置条件等に応じて採用されている。
一方、近年、電動機(モーター)を動力源とした電気自動車(EV:Electric Vehicle)が急速に普及している。このような電気自動車は、二酸化炭素や窒素酸化物等の排気ガスの量を削減することができるため、従来のガソリン車等の化石燃料車よりも、環境保全上優れている。
しかし、電気自動車は、走行させるためには、電気を蓄電池(バッテリ)に充電する必要があるが、電気自動車への充電は、従来の化石燃料車への給油よりも時間を要する。また、電気自動車のバッテリは、電気自動車が駐車(放置)されている時間が長いと、自然放電等により残量が減少してしまうことがある。
このため、電気自動車が駐車されている時間を利用して電気自動車のバッテリに充電することが可能な充電機能付きの機械式駐車装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2011-084859号公報 特開2014-091934号公報
しかし、一般に、電気自動車は、自動車メーカーや車種等によって充電口の位置が異なるため、機械式駐車装置の充電口(充電用コネクタ)は、駐車される電気自動車の充電口の位置を事前に確認してから設置される。このため、機械式駐車装置では、充電口の位置が異なる車種の電気自動車が駐車された場合、当該電気自動車への充電対応は困難である。
また、従来の機械式駐車装置では、電気自動車に対して、普通充電が可能であるが、駐車区画に駐車可能な全台数を同時に充電可能とすると、過大な電力契約容量や新たな電気設備等が必要となるため、現状では充電可能な電気自動車の台数が制限されている。
そこで、本件開示は、充電口の位置が異なる様々な電気自動車対して充電可能であるとともに、小容量の電力でも、供給される電力容量に合わせて、複数台の電気自動車に対して、効率よく充電可能な機械式駐車装置に関する技術を提供することを目的とする。
一態様に係る機械式駐車装置は、設置面に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本の支柱と、4本の支柱の間に配置され、駆動装置により昇降されるパレットと、4本の支柱のそれぞれに設けられ、パレットが上昇したときの下段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの下段用充電口と、パレット上に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本のスタンドと、4本のスタンドのそれぞれに設けられ、パレット上である上段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの上段用充電口と、電気自動車に流れる電流値が所定の上限値を超えないように、シーケンス制御方式またはデマンドコントロール方式により、下段用充電口と上段用充電口とから充電ケーブルを介して電気自動車へ電流を流す充電動作を制御する充電制御装置と、を備え、4つの下段用充電口のうち、いずれか一つの下段用充電口が、電気自動車と充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの下段用充電口は、充電ケーブルを介して電気自動車と接続することが禁止されるようにロックされ、4つの上段用充電口のうち、いずれか一つの上段用充電口が、電気自動車と充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの上段用充電口は、充電ケーブルを介して電気自動車と接続することが禁止されるようにロックされることを特徴とする。
また、他の態様に係る機械式駐車装置は、設置面に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本の支柱と、4本の支柱の間に配置され、駆動装置により昇降されるパレットと、4本の支柱のそれぞれに設けられ、パレットが上昇したときの下段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの下段用充電口と、パレット上に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本のスタンドと、4本のスタンドのそれぞれに設けられ、パレット上である上段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの上段用充電口と、電気自動車に流れる電流値が所定の上限値を超えないように、シーケンス制御方式またはデマンドコントロール方式により、下段用充電口と上段用充電口とから充電ケーブルを介して電気自動車へ電流を流す充電動作を制御する充電制御装置と、を備える。充電制御装置は、複数の区画のうち、充電対象とする充電区画を設定する充電区画設定部と、充電区画設定部によって設定された充電区画についての充電時間を設定する充電時間設定部と、充電区画設定部によって設定された充電区画についての充電順序を設定する充電順序設定部と、充電区画設定部によって設定された充電区画と、充電時間設定部によって設定された充電時間と、充電順序設定部によって設定された充電順序との少なくともいずれか一つの設定に基づいて、電気自動車への充電を行わせる充電制御部と、を備え、4つの下段用充電口のうち、いずれか一つの下段用充電口が、電気自動車と充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの下段用充電口は、電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように下段用充電口からの充電動作を制御し、4つの上段用充電口のうち、いずれか一つの上段用充電口が、電気自動車と充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの上段用充電口は、電気自動車と充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように上段用充電口からの充電動作を制御することを特徴とする。
一態様に係る充電制御装置は、設置面に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本の支柱と、4本の支柱の間に配置され、駆動装置により昇降されるパレットと、4本の支柱のそれぞれに設けられ、パレットが上昇したときの下段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの下段用充電口と、パレット上に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本のスタンドと、4本のスタンドのそれぞれに設けられ、パレット上である上段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの上段用充電口と、を備える機械式駐車装置における充電制御装置であって、充電制御装置は、電気自動車に流れる電流値が所定の上限値を超えないように、シーケンス制御方式またはデマンドコントロール方式により、下段用充電口と上段用充電口とから充電ケーブルを介して電気自動車へ電流を流す充電動作を制御するものであって、複数の区画のうち、充電対象とする充電区画を設定する充電区画設定部と、充電区画設定部によって設定された充電区画についての充電時間を設定する充電時間設定部と、充電区画設定部によって設定された充電区画についての充電順序を設定する充電順序設定部と、充電区画設定部によって設定された充電区画と、充電時間設定部によって設定された充電時間と、充電順序設定部によって設定された充電順序との少なくともいずれか一つの設定に基づいて、電気自動車への充電を行わせる充電制御部と、を備え、4つの下段用充電口のうち、いずれか一つの下段用充電口が、電気自動車と充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの下段用充電口は、電気自動車と充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように下段用充電口からの充電動作を制御し、4つの上段用充電口のうち、いずれか一つの上段用充電口が、電気自動車と充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの上段用充電口は、電気自動車と充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように上段用充電口からの充電動作を制御することを特徴とする。
一態様に係る充電制御方法は、設置面に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本の支柱と、4本の支柱の間に配置され、駆動装置により昇降されるパレットと、4本の支柱のそれぞれに設けられ、パレットが上昇したときの下段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの下段用充電口と、パレット上に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本のスタンドと、4本のスタンドのそれぞれに設けられ、パレット上である上段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの上段用充電口と、を備える機械式駐車装置における充電制御方法であって、充電制御方法は、電気自動車に流れる電流値が所定の上限値を超えないように、シーケンス制御方式またはデマンドコントロール方式により、下段用充電口と上段用充電口とから充電ケーブルを介して電気自動車へ電流を流す充電動作を制御する方法であって、複数の区画のうち、充電対象とする充電区画を設定する充電区画設定ステップと、充電区画設定ステップで設定された充電区画についての充電時間を設定する充電時間設定ステップと、充電区画設定ステップで設定された充電区画についての充電順序を設定する充電順序設定ステップと、充電区画設定ステップで設定された充電区画と、充電時間設定ステップで設定された充電時間と、充電順序設定部で設定された充電順序との少なくともいずれか一つの設定に基づいて、電気自動車への充電を行わせる充電制御ステップと、を備え、4つの下段用充電口のうち、いずれか一つの下段用充電口が、電気自動車と充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの下段用充電口は、電気自動車と充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように下段用充電口からの充電動作を制御し、4つの上段用充電口のうち、いずれか一つの上段用充電口が、電気自動車と充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの上段用充電口は、電気自動車と充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように上段用充電口からの充電動作を制御することを特徴とする。
一態様に係る充電制御プログラムは、上記の充電制御方法の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本件開示によれば、充電口の位置が異なる様々な電気自動車対して充電可能であるとともに、小容量の電力でも、供給される電力容量に合わせて、複数台の電気自動車に対して、効率よく充電可能な機械式駐車装置に関する技術を提供することができる。
第1実施形態に係る機械式駐車装置の構成の一例を示す図である。 図1に示す機械式駐車装置において、上段用充電用コンセントと電気自動車とが接続されたときの様子の一例を示す図である。 図1に示す機械式駐車装置において、上段用充電用コンセントと電気自動車とが接続されたときの様子の別の例を示す図である。 図3に示すパレットが上段の所定の定位置に停止しているときの様子の一例を示す図である。 図1から図4に示す機械式駐車装置の構成の一例を示す正面図である。 図5に示す機械式駐車装置の構成の一例を示す平面図である。 図5及び図6に示す機械式駐車装置の構成の一例を示す側面図である。 図8は、図1から図7に示す機械式駐車装置における下段用充電用コンセントの構成の一例を示す図である。 図9は、図1から図7に示す機械式駐車装置における上段用充電用コンセントの構成の一例を示す図である。 図8及び図9に示す充電用コンセントの仕様の一例を示す図である。 図1から図7に示す機械式駐車装置における充電操作盤の構成の一例を示す図である。 図1から図11に示す機械式駐車装置の制御構成の一例を示す図である。 図1から図12に示す機械式駐車装置における充電制御盤の動作の一例を示すフローチャートである。 図13に示すフローチャートの処理の続きを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る機械式駐車装置の制御構成の一例を示す図である。 普通充電の充電制御方式について説明する図である。 図1から図16に示した実施形態における充電制御盤が有する処理回路のハードウェア構成例を示す概念図である。
以下、本件開示の機械式駐車装置、機械式駐車装置の充電制御装置、充電制御方法、及び充電制御プログラムの実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態では、本件開示の一例として、機械式駐車装置及び機械式駐車装置の充電制御装置について説明する。
<第1実施形態の構成>
図1は、第1実施形態に係る機械式駐車装置1の構成の一例を示す図である。
機械式駐車装置1は、例えば、図1に示すとおり、上下二段の各段に車両を駐車させることが可能な二段式立体駐車装置(二段式立駐機)である。図1に示す例では、機械式駐車装置1が横方向に2機連接されている。なお、本実施形態の機械式駐車装置1は、連接される数は2機には限られず、設置される敷地の広さや電力容量等に合わせて、複数機連接することができる。また、本実施形態の機械式駐車装置1は、駐車されている車両が、電気自動車EV等である場合、電気自動車EV等(のバッテリ)を充電することが可能な充電機能を有している。
機械式駐車装置1は、設置面11と、4本の支柱12と、パレット13と、スタンド14と、昇降操作盤15と、駆動装置16と、下段用充電用コンセント21と、上段用充電用コンセント22と、充電操作盤23と、充電制御盤24とを有する。
設置面11は、下段において車両が駐車(収容)される下段の区画35L(図5等参照)となる場所である。
支柱12は、例えば、一般的な車両の大きさに基づく広さを有するように、設置面11に、所定間隔をおいて矩形状に4本立設される。なお、以下の実施形態において、4本の支柱12がそれぞれ区別して称されるときは、前方の支柱12は、図中左から順に支柱12a、支柱12bとも称され、後方の支柱12は、図中左から順に支柱12c、支柱12dとも称される。
パレット13は、4本の支柱12の間に配置され、駆動装置16の動作に基づいて、4本の支柱12の間を上下に昇降する。パレット13は、上段において車両が駐車(収容)される上段の区画35U(図5等参照)となる場所である。
スタンド14は、例えば、一般的な車両の大きさに基づく広さを有するように、パレット13上に、所定間隔をおいて矩形状に4本立設される。なお、以下の実施形態において、4本のスタンド14がそれぞれ区別して称されるときは、前方のスタンド14は、図中左から順にスタンド14a、スタンド14bとも称される。また、後方のスタンド14は、図中左から順にスタンド14c、スタンド14dとも称される。
昇降操作盤15は、例えば、パレット13を昇降させるときに、不図示のユーザによって操作される操作部材である。昇降操作盤15は、例えば、複数のボタンが配置され、不図示のユーザによるボタンの押下げを受け付けると、駆動装置16に対してパレット13の昇降指示を出力する。なお、昇降操作盤15は、例えば、パレット13の昇降中に異常が発生したときに、異常を知らせる警報ランプや、パレット13の昇降を緊急停止させる緊急停止ボタン等を備えてもよい。
駆動装置16は、不図示のユーザの操作に基づく昇降操作盤15からの指示等に基づいて、パレット13を昇降させる。駆動装置16は、例えば、パレット13の昇降に必要なギヤやモーター等を有するとともに、パレット13の昇降の制御等を行う後述の駆動制御装置27(図12参照)等を有する。
下段用充電用コンセント21は、4本の支柱12a~12dにそれぞれ設けられる。下段用充電用コンセント21は、後述の充電ケーブル32(図2等参照)を介して、パレット13が上昇したときの下段の区画35L(図5等参照)に駐車(収容)される後述の電気自動車EVと接続される充電用コネクタ(充電口)である。下段用充電用コンセント21が4本の支柱12a~12dにそれぞれ設けられることで、機械式駐車装置1は、充電口の位置が異なる様々な電気自動車EVに対して充電することができる。なお、下段用充電用コンセント21は、「下段用充電口」の一例である。
上段用充電用コンセント22は、4本のスタンド14a~14dにそれぞれ設けられる。上段用充電用コンセント22は、後述の充電ケーブル32(図2等参照)を介して、パレット13上である上段の区画35U(図5等参照)に駐車(収容)される電気自動車EVと接続される充電用コネクタ(充電口)である。上段用充電用コンセント22が4本のスタンド14a~14dにそれぞれ設けられることで、機械式駐車装置1は、充電口の位置が異なる様々な電気自動車EVに対して充電することができる。なお、上段用充電用コンセント22は、「上段用充電口」の一例である。
充電操作盤23は、例えば、4本の支柱12のいずれか一本の支柱12に設けられ、図1においては、図中右側の機械式駐車装置1の前方の支柱12bに設けられている。充電操作盤23は、例えば、不図示のユーザによって操作されるボタン形式又はGUI(Graphical User Interface)形式のタッチパネル等の操作部材を有する。充電操作盤23は、充電制御盤24と接続され、例えば、充電区画と、充電時間と、充電順序とに関する少なくともいずれか一つの操作を受け付けて、受け付けた操作に基づく指示を充電制御盤24に出力する。充電操作盤23は、異常が検出されたときに警報等を発報するランプや表示部等を有していてもよい。なお、充電操作盤23は、機械式駐車装置1が複数設置されたときは、複数の機械式駐車装置1に対する操作を一括して受け付けてもよい。図1においては、図中右側の充電操作盤23が、図中左右2機の機械式駐車装置1の4つの区画35(図5等参照)に対する操作を一括して受け付けている。なお、充電操作盤23と充電制御盤24とは、共通の筐体に設けられていてもよい。なお、充電操作盤23は、「操作部材」の一例である。
充電制御盤24は、例えば、4本の支柱12のいずれか一本の支柱12に設けられ、図1においては、図中右側の機械式駐車装置1の後方の支柱12dにそれぞれ設けられている。充電制御盤24は、各下段用充電用コンセント21と、各上段用充電用コンセント22と接続される。充電制御盤24は、機械式駐車装置1が利用できる電力容量に合わせて、下段用充電用コンセント21と上段用充電用コンセント22とから、後述の充電ケーブル32(図2等参照)を介して電気自動車EVへ電流を流す充電動作を制御する。充電制御盤24は、充電操作盤23とも接続され、例えば、不図示のユーザによる充電操作盤23を介した充電区画と、充電時間と、充電順序とについての少なくともいずれか一つの操作に基づいた指示を受け付ける。充電制御盤24は、受け付けた指示に基づいて、充電動作を制御する。
なお、充電制御盤24は、パレット13の昇降の制御等を行う後述の駆動制御装置27(図12参照)と、例えば、サーバや専用のネットワーク等を介して接続されていてもよく、後述の駆動制御装置27の機能を有していてもよい。また、図1においては、充電制御盤24は、各機械式駐車装置の後方の支柱12dにそれぞれ設けられているが、機械式駐車装置1が複数設置されたときは、複数の機械式駐車装置1の充電動作を一括して制御する一つの充電制御盤24が設けられていてもよい。この場合、充電操作盤23と充電制御盤24とが、共通の筐体に備えられていてもよい。なお、充電制御盤24は、「充電制御装置」の一例である。充電制御盤24による充電制御の詳細は、後述する。
図2は、図1に示す機械式駐車装置1において、上段用充電用コンセント22と電気自動車EVとが接続されたときの様子の一例を示す図である。図2において、パレット13は下がっているが、電気自動車EVは、図中右側の機械式駐車装置1のパレット13上の上段の区画35Uに駐車(収容)されている。
図2において、電気自動車EVは、前部のボンネットに充電口31を有し、充電口31と、スタンド14bに設けられた上段用充電用コンセント22とが、充電ケーブル32及び充電用プラグ33を介して接続されている。
電気自動車EVは、例えば、電動機(モーター)を動力源とした電気自動車(EV)である。なお、本明細書における電気自動車EVには、電気自動車(EV)のほか、内燃機関(エンジン)と電動機(モーター)とを併用する電気式ハイブリッド車(HEV:hybrid electric vehicle)等も含まれる。そして、電気式ハイブリッド車には、例えば、プラグインハイブリッド車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle、又はPHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)等が含まれる。電気自動車EVは、機械式駐車装置1に駐車(収容)されているときは、充電制御盤24による制御に基づいて、バッテリが充電される。なお、本明細書において、電気自動車EVが充電されるとの記載と、電気自動車EVのバッテリが充電されるとの記載とは、同義である。
充電口31は、電気自動車EVにおける充電用プラグ33の差込口であり、電気自動車EVの充電時に、充電用プラグ33が差し込まれる。
充電ケーブル32は、下段用充電用コンセント21又は上段用充電用コンセント22と電気自動車EVとが接続され、電気自動車EVが充電されるときに電流が流れる電気ケーブルである。なお、充電ケーブル32は、電気自動車EVと接続される充電用プラグ33を有する一端側とは反対側の他端側に下段用充電用コンセント21又は上段用充電用コンセント22と接続される不図示の別のプラグ73(図16参照)を有していてもよい。
充電用プラグ33は、電気自動車EVの充電口31に差し込まれ、電気自動車EVの充電時に電気自動車EVと接続される。電気自動車EVの充電時には、充電用プラグ33を介して、下段用充電用コンセント21又は上段用充電用コンセント22から電気自動車EVに電流が流れる。
図3は、図1に示す機械式駐車装置1において、上段用充電用コンセント22と電気自動車EVとが接続されたときの様子の別の例を示す図である。図3において、図2と同様に、パレット13は下がっているが、電気自動車EVは、図中右側の機械式駐車装置1のパレット13上の上段の区画35Uに駐車(収容)されている。なお、図3において、パレット13は、下段の所定の位置(下限位置)で停止している。
図3において、電気自動車EVは、後部の側面に充電口31を有し、充電口31と、スタンド14dに設けられた上段用充電用コンセント22とが、充電ケーブル32及び充電用プラグ33を介して接続されている。なお、その他の構成については、図2と同様であるため、説明を割愛する。
図4は、図3に示すパレット13が上段の所定の定位置に停止しているときの様子の一例を示す図である。図4に示す電気自動車EVは、図3と同様に、後部の側面に充電口31を有し、充電口31と、スタンド14dに設けられた上段用充電用コンセント22とが、充電ケーブル32及び充電用プラグ33を介して接続されている。
機械式駐車装置1のパレット13上である上段の区画35Uに駐車(収容)され、上段用充電用コンセント22と接続されている電気自動車EVは、図3、4に示すように、パレット13が所定の位置(上下限の定位置)に停止しているときにのみ充電が開始される。すなわち、例えば、上段用充電用コンセント22と接続されている電気自動車EVは、図3、4に示すような、パレット13が下段の定位置又は上段の定位置にないときは、充電が開始されない。また、例えば、上段用充電用コンセント22と接続されている電気自動車EVは、パレット13が昇降動作したときは、充電が停止される。これにより、充電中のパレット13の昇降により起こる事故が防止され、安全を担保することができる。なお、図4の構成は、パレット13が上段の所定の位置(上限位置)にある点を除けば、図3と同様であるため、その他の構成の説明を割愛する。
図5は、図1から図4に示す機械式駐車装置1の構成の一例を示す正面図である。図6は、図5に示す機械式駐車装置1の構成の一例を示す平面図である。図7は、図5及び図6に示す機械式駐車装置1の構成の一例を示す側面図である。以下、図5から図7に基づいて説明する。
図5から図7に示すとおり、2機の機械式駐車装置1は、二段式立体駐車装置(二段式立駐機)であり、それぞれ下段の区画35Lと上段の区画35Uとに区画35が分かれており、それぞれの区画35には、電気自動車EVが駐車(収容)されている。そして、電気自動車EVは、下段の区画35Lでは、充電ケーブル32を介して、下段用充電用コンセント21と接続されており、上段の区画35Uでは、充電ケーブル32を介して、上段用充電用コンセント22と接続されている。
一つの区画35には、下段用充電用コンセント21又は上段用充電用コンセント22が4つずつ備えられている。しかし、本実施形態では、4つの下段用充電用コンセント21又は上段用充電用コンセント22のうち、いずれか一つのみが、電気自動車EVと接続及び充電することができる。
例えば、いずれか一つの下段用充電用コンセント21が、電気自動車EVと充電用プラグ33を介して接続されたときは、残りの3つの下段用充電用コンセント21は、充電用プラグ33を介して電気自動車EVと接続されることが禁止されるようにロックされる。同様に、いずれか一つの上段用充電用コンセント22が、電気自動車EVと充電用プラグ33を介して接続されたときは、残りの3つの上段用充電用コンセント22は、充電用プラグ33を介して電気自動車EVと接続されることが禁止されるようにロックされる。ロックの方法は、ハードウェア的に接続が出来ないように、例えば、蓋やロック機構等が設けられるものであってもよく、ソフトウェア制御にて、例えば、接続不可の表示や通電の禁止等がされるものであってもよい。
機械式駐車装置1は、一つの区画35に下段用充電用コンセント21又は上段用充電用コンセント22が4つずつ設けられることで、充電口の位置が異なる多種多様な電気自動車EV、すなわち、ほとんどの電気自動車EVと充電可能とすることができる。一方で、一つの区画35に下段用充電用コンセント21又は上段用充電用コンセント22が4つずつ設けられると、同時に複数の下段用充電用コンセント21又は上段用充電用コンセント22と電気自動車EVとが接続される可能性がある。このため、機械式駐車装置1は、上記のロック機構又はロック機能を設けることで、電気自動車EVと接続可能な下段用充電用コンセント21又は上段用充電用コンセント22は一つのみとしている。これにより、機械式駐車装置1は、接続又は充電が行われていない下段用充電用コンセント21又は上段用充電用コンセント22と電気自動車EVとの誤接続や誤充電を防止することができ、安全を担保することができる。
また、図5から図7に示すとおり、機械式駐車装置1は、ケーブルリール37を有する。
ケーブルリール37は、4本の支柱12の何れか一本の支柱に配置され、パレット13の昇降に応じて、上段用充電用コンセント22に接続される不図示のケーブルの巻き取り又は繰り出しが行われる。なお、不図示のケーブルは、下段の不図示の電源設備と接続され、下段と上段とを接続している。すなわち、例えば、駆動装置16によってパレット13が上昇したときは、ケーブルリール37は、下段の不図示の電源設備と接続されている不図示のケーブルを繰り出す。一方、例えば、駆動装置16によってパレット13が下降したときは、ケーブルリール37は、不図示のケーブルを巻き取る。これにより、パレット13が上昇したときの不図示のケーブルの長さを確保しつつ、パレット13が下降したときの不図示のケーブルのたるみを防止することができる。なお、パレット13上では、ケーブルリール37から不図示の電気ケーブルが分岐し、4つの各上段用充電用コンセント22へ電気が供給される。
図8は、図1から図7に示す機械式駐車装置1における下段用充電用コンセント21の構成の一例を示す図である。図8(a)は、下段用充電用コンセント21の構成の一例を示す正面図である。図8(b)は、下段用充電用コンセント21の構成の一例を示す側面図である。
図9は、図1から図7に示す機械式駐車装置1における上段用充電用コンセント22の構成の一例を示す図である。図9(a)は、上段用充電用コンセント22の構成の一例を示す正面図である。図9(b)は、下段用充電用コンセント21の構成の一例を示す側面図である。
なお、以下の説明について、下段用充電用コンセント21と上段用充電用コンセント22とは、これらをまとめて「充電用コンセント21,22」とも称される。以下、図8及び図9に基づいて説明する。
充電用コンセント21,22は、上述のとおり、充電ケーブル32及び充電用プラグ33を介して、電気自動車EVと接続される充電用コネクタ(充電口)である。充電用コンセント21,22は、図8及び図9に示すとおり、コンセント本体41と、カバー42と、保護カバー43と、保護カバー用鍵44と、差込口45とを有する。
コンセント本体41は、支柱12又はスタンド14に設けられ(図1、図9等参照)、充電制御盤24からの制御に従って、差込口45から下方から上方に向けて差し込まれるプラグ73(図16参照)へ電流を流す。
カバー42は、コンセント本体41を覆うように設けられ、コンセント本体41を、例えば、衝撃や風雨等から保護する。
保護カバー43は、下から上に開閉可能にカバー42上に設けられ、差込口45から下方から上方に向けて差し込まれるプラグ73(図16参照)が抜き差しされるときに開閉される。保護カバー43は、プラグ73が抜き差しされるとき以外は閉じており、差込口45を、例えば、衝撃や風雨等から保護する。なお、一つの区画35の4つの充電用コンセント21又は22のうち、一つの充電用コンセント21又は22が使用されているときは、保護カバー43は、残りの3つの充電用コンセント21又は22では、ロックされ開閉不可となるよう構成されていてもよい。
保護カバー用鍵44は、保護カバー43が、例えば、不特定の第三者によって開閉されないよう、保護カバー43に設けられる。なお、保護カバー用鍵44は、一つの区画35の4つの充電用コンセント21又は22のうち、一つの充電用コンセント21又は22が使用されているときは、残りの3つの充電用コンセント21又は22の保護カバー43をロックするものであってもよい。
差込口45は、保護カバー43の内部に設けられ、電気自動車EVの充電時に、充電用プラグ33及び充電ケーブル32と接続されるプラグ73(図16参照)が下方から上方に向けて差し込まれる。差込口45が、プラグ73が下方から上方に向けて差し込まれるように構成され、保護カバー43で覆われることで、充電用コンセント21,22の電気系統を降雨から保護することができる。
なお、下段用充電用コンセント21は、支柱12において、設置面11から少なくとも所定の高さ以上の位置に設けられる。また、上段用充電用コンセント22は、スタンド14において、パレット13から少なくとも所定の高さ以上の位置に設けられる(図1、図9等参照)。なお、所定の高さは、例えば、平均的な成人の胸の高さである。充電用コンセント21,22が所定の高さ以上の位置に設けられることで、充電用コンセント21,22のユーザによる操作性が向上するとともに、充電用コンセント21,22が水没することを防止することができる。
図10は、図8及び図9に示す充電用コンセント21,22の仕様の一例を示す図である。
充電用コンセント21,22は、例えば、普通充電のモードを有し、図10に示すとおり、20A・250Vの定格を有するEV・PHEV充電用のコンセントである。充電用コンセント21,22は、例えば、所定の法規や規格に適合しており、充電用コンセント21,22一つにつき2本鍵がついている。
また、充電用コンセント21,22は、パレット13が所定の位置(上下限位置)にないときは、通電されない。なお、所定の位置は、例えば、図10に示すとおり、パレット13の上限位置である。これにより、電気自動車EVと充電用コンセント21,22とが充電ケーブル32及び充電用プラグ33を介して接続された場合であっても、パレット13が所定の位置(上下限位置)にないときは充電が開始されない。これにより、充電中のパレット13の昇降により起こる事故が防止され、安全を担保することができる。
図11は、図1から図7に示す機械式駐車装置1における充電操作盤23の構成の一例を示す図である。
充電操作盤23は、例えば、タッチパネル47を有する。図11に示す充電操作盤23は、複数の機械式駐車装置1に対する操作を一括して受け付けるものである。
タッチパネル47は、例えば、GUI形式のタッチパネル等であり、不図示のユーザからの充電区画と、充電時間と、充電順序とについての少なくともいずれか一つの操作を受け付ける。タッチパネル47は、不図示のユーザによって操作される非常停止(緊急停止)ボタンの表示を有していても、異常が検出されたときに、ランプやエラー表示等により、警報等が発報されるものであってもよい。なお、充電操作盤23は、タッチパネル47を有するものには限られず、上記の操作を受け付ける物理的なボタンを有するものであってもよい。なお、タッチパネル47は、「操作部材」の一例である。
充電操作盤23は、タッチパネル47から受け付けた不図示のユーザの操作に基づく指示を充電制御盤24に出力する。なお、充電操作盤23は、充電制御盤24と共通の筐体に設けられていてもよく、充電制御盤24の機能を有していてもよい。
図12は、図1から図11に示す機械式駐車装置1の制御構成の一例を示す図である。なお、図12において、図示は省略するが、機械式駐車装置1は、複数機連接されているものとする。そして、充電操作盤23は、一括して複数の機械式駐車装置1に対する不図示のユーザからの操作を受け付け、充電制御盤24は、一括して複数の機械式駐車装置1に対する充電制御を行っているものとする。なお、複数の機械式駐車装置1は、複数の充電操作盤23と、複数の充電制御盤24とを有していてもよい。
図12において、機械式駐車装置1は、下段用充電用コンセント21と、上段用充電用コンセント22と、センサ26と、駆動制御装置27とを有する。機械式駐車装置1は、充電操作盤23と、充電制御盤24とそれぞれ接続されている。機械式駐車装置1と、充電操作盤23と、充電制御盤24とは、互いに接続されている。なお、充電操作盤23と、充電制御盤24と、駆動制御装置27と、昇降操作盤15(図1等参照)とのいずれか一つ又は複数は、同一の筐体内に備えられていても、不図示のサーバや専用のネットワークを介して接続されていてもよい。
下段用充電用コンセント21と、上段用充電用コンセント22と、充電操作盤23とは、上記で説明したため、説明を省略する。
センサ26は、機械式駐車装置1の状態や動作等を検出する各種のセンサである。センサ26は、例えば、パレット13の上下の位置、充電用コンセント21,22と電気自動車EVとの接続状況、充電中の電流値、機械式駐車装置1の異常等を検出する。センサ26は、検出した値や情報を駆動制御装置27や、充電制御盤24等に出力する。
駆動制御装置27は、例えば、昇降操作盤15(図1等参照)を介した不図示のユーザからの指示やセンサ26からの情報等に基づいて、駆動装置16(図1等参照)の動作を制御する。駆動制御装置27は、例えば、昇降操作盤15における不図示のユーザからの緊急停止ボタンの押下げ操作やセンサ26から異常検出の情報等に基づいて、駆動装置16の駆動系の異常を検出し、所定のエラー処理や、駆動装置16の緊急停止などを行ってもよい。
なお、駆動制御装置27と、充電制御盤24と、充電操作盤23と、昇降操作盤15(図1等参照)とは、これらの一部又は全部が共通の筐体に設けられていてもよく、それぞれが、これらの機能の一部又は全部の機能を有していてもよい。また、これらの一部又は全部が別々の筐体に備えられているときは、これらはそれぞれ直接接続されていても、不図示のサーバや専用のネットワーク等を介して接続されていてもよい。
充電制御盤24は、制御部50と、記憶部60とを有する。充電制御盤24は、機械式駐車装置1又は充電操作盤23から情報や指示を取得する。また、充電制御盤24は、制御部50による制御指示や情報を機械式駐車装置1又は充電操作盤23に出力する。充電制御盤24は、機械式駐車装置1が利用できる電力容量に合わせて、充電用コンセント21,22から、充電ケーブル32及び充電用プラグ33を介して電気自動車EVへ電流を流す充電動作を制御する。
制御部50は、例えば、プログラムを実行することにより動作するCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の後述のプロセッサ91(図17参照)を有する。制御部50は、例えば、記憶部60や後述のメモリ92(図17参照)に記憶された所定のプログラムを実行することにより後述のプロセッサ91(図17参照)を動作させて、機械式駐車装置1の充電動作を統括的に制御する。制御部50は、例えば、不図示のユーザによって操作された充電操作盤23から受け付けた指示や機械式駐車装置1の各部から取得した情報等に基づいて機械式駐車装置1の充電動作を制御する。
制御部50は、例えば、記憶部60又は後述のメモリ92(図17参照)に記憶された所定のプログラムを実行することにより、以下の各部として機能する。すなわち、制御部50は、充電区画設定部51と、充電時間設定部52と、充電順序設定部53と、充電制御部54と、異常検出部55として機能する。なお、上記の各機能は、制御部50が有する後述の処理回路90(図17参照)における後述のプロセッサ91(図17参照)が実行するプログラムにより実現されても、後述のハードウェア93(図17参照)により実現されてもよい。充電区画設定部51と、充電時間設定部52と、充電順序設定部53と、充電制御部54と、異常検出部55とは、所定のプログラムを実行して、以下の処理を行う。
充電区画設定部51は、複数の区画35のうち、充電対象とする区画35である充電区画35aを設定する。充電区画設定部51は、例えば、不図示のユーザによって操作された充電操作盤23から受け付けた指示に基づいて充電対象とする区画35である充電区画35aを設定する。
充電時間設定部52は、充電区画設定部51によって設定された充電区画35aについての充電時間を設定する。充電時間設定部52は、例えば、不図示のユーザによって操作された充電操作盤23から受け付けた指示に基づいて充電時間を設定する。
充電順序設定部53は、充電区画設定部51によって設定された充電区画35aについての充電順序を設定する。充電順序設定部53は、例えば、不図示のユーザによって操作された充電操作盤23から受け付けた指示に基づいて充電順序を設定する。
充電制御部54は、充電区画設定部51によって設定された充電区画35aと、充電時間設定部52によって設定された充電時間と、充電順序設定部53によって設定された充電順序との少なくともいずれか一つに基づいて、電気自動車EVへの充電動作を制御する。例えば、充電制御部54は、例えば、不図示のユーザによって操作された充電操作盤23から受け付けた充電区画と、充電時間と、充電順序との少なくともいずれか一つの指示に基づいて、電気自動車EVへの充電を行わせる。これにより、機械式駐車装置1は、小容量の電力でも、供給される電力容量に合わせて、複数台の電気自動車EVに対して効率よく充電することができる。
また、充電制御部54は、充電制御動作を統括的に制御し、例えば、最大5連棟(駐車台数:10台)の各区画35の電気自動車EVに対する充電を制御する。充電制御部54は、例えば、充電操作盤23を介した不図示のユーザから受け付けた指示に基づいて、充電区画35aを個別に指定して、個別に充電を開始させることもできる。一方、充電制御部54は、例えば、充電操作盤23を介した不図示のユーザから受け付けた指示に基づいて、指定した複数の充電区画35aの電気自動車EVに予め設定した時間毎に順次充電を行わせることもできる。
また、充電制御部54は、例えば、異常検出部55によって充電動作についての異常が検出されたときは、電気自動車EVへの充電動作を停止させる。また、充電制御部54は、パレット13が所定の位置(上下限位置)で停止していないときは、電気自動車EVへの充電を開始させない。これにより、充電中の電気自動車EVに対する事故や、充電中のパレット13の昇降等により起こる事故が防止され、安全を担保することができる。
異常検出部55は、機械式駐車装置1の充電動作についての異常を検出する。異常検出部55は、機械式駐車装置1の駆動装置16の昇降動作についての異常等、充電動作以外の異常を検出してもよい。異常検出部55は、例えば、センサ26や駆動制御装置27等から取得した情報や、昇降操作盤15や充電操作盤23を介した不図示のユーザによる緊急停止操作の情報等に基づいて、異常を検出してもよい。検知される異常は、例えば、不図示のブレーカのトリップや、充電用コンセント21,22の誤接続や、充電操作盤23と充電制御盤24との通信断絶や、非常停止ボタンの押下げ等が挙げられる。
異常検出部55により異常が検出されたときは、充電制御部54は、所定のエラー処理を行う。この場合、充電制御部54は、所定のエラー処理として、例えば、少なくとも異常が検出された充電区画35aに駐車(収容)されている電気自動車EVへの充電シーケンスを停止させる。なお、充電制御部54は、所定のエラー処理として、異常が検出された充電区画35a及びその近隣の充電区画35aの電気自動車EVへの充電を停止させても、充電区画35aに駐車(収容)されている全ての電気自動車EVへの充電を停止させてもよい。これにより、充電中の電気自動車EVに対する事故が防止され、安全を担保することができる。
記憶部60は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、その他の半導体メモリ等の揮発性又は不揮発性の記憶媒体である。記憶部60は、例えば、充電制御盤24の各部の動作に必要なプログラムを記憶するとともに、充電制御盤24の各部により、各種の情報の書き込みや読み出しが行われる。また、記憶部60は、例えば、センサ26から取得された値や、充電操作盤23から受け付けた指示や、充電制御盤24の各部で用いられる各種の演算式や係数値、所定の判定値や制御値等を記憶する。
記憶部60は、例えば、不図示のバス(システムバス)等により、各種の情報の入出力が可能なように充電制御盤24の各部と接続されている。なお、記憶部60は、充電制御盤24の外部に設けられ、有線又は無線で充電制御盤24と接続されていてもよく、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disc)等の外部記憶媒体等であっても、オンラインストレージ等であってもよい。また、記憶部60は、後述のメモリ92(図17参照)と共通であってもよい。
<第1実施形態の動作>
図13は、図1から図12に示す機械式駐車装置1における充電制御盤24の動作の一例を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートは、機械式駐車装置1の区画35に駐車(収容)されている少なくとも1台の電気自動車EVが、充電ケーブル32及び充電用プラグ33を介して、充電用コンセント21又は22に接続されているときに開始される。なお、充電制御盤24は、例えば、最大5連棟の二段式立体駐車装置である機械式駐車装置1と接続され、当該最大5連棟の二段式立体駐車装置である機械式駐車装置1(駐車台数:10台)の動作を制御するものであるとする。
ステップS1において、制御部50の充電制御部54は、例えば、不図示のユーザによって操作された充電操作盤23から受け付けた充電モードの選択についての指示に基づいて充電モードを設定する。充電制御部54は、例えば、自動充電モード(自動モード)であるか指定充電(個別充電)モードであるかの指示を受け付け、受け付けた指示に基づいて充電モードを設定する。
ステップS2において、制御部50の充電制御部54は、設定された充電モードが、自動充電モード(自動モード)であるか否かを判定する。充電制御部54は、設定された充電モードが、自動充電モードであると判定したときは(Yes側)、ステップS3に処理を移行させる。一方、充電制御部54は、設定された充電モードが、自動充電モードではないと判定したときは(No側)、ステップS4に処理を移行させる。
ここで、自動充電モードとは、例えば、後述のステップで予め設定された区画、時間、順序等に基づいて、順次、自動的に順序良く充電していくシーケンス制御方式による充電モードである。機械式駐車装置1は、自動充電モードを備えることによって、小容量の電力でも、供給される電力容量に合わせて、複数台の電気自動車EVに対して効率よく充電することができる。
ステップS3において、制御部50の充電区画設定部51は、例えば、不図示のユーザによって操作された充電操作盤23から受け付けた充電区画35aの指定(充電駐車番号の指定)についての指示に基づいて、充電区画35aを設定する。なお、以下の説明において、充電区画35aは、「充電駐車番号」とも称される。上述のとおり、充電制御盤24は、5連棟の二段式立体駐車装置である機械式駐車装置1(駐車台数:10台)を制御するものであるため、充電区画設定部51は、最大10箇所の区画35のうち、何れの区画35を充電区画35aとするかを設定する。なお、充電制御盤24は、充電モードが自動充電モードである場合、充電操作盤23からは、一箇所又は複数箇所の区画35の指定(充電駐車番号の指定)を受け付け可能であり、受け付けた指示に基づいて一箇所又は複数箇所の充電区画35aを設定する。例えば、1~10番の区画35(充電駐車番号)のうち、1~4番の区画35の指定(充電駐車番号の指定)を受け付けたときは、1~4番の区画35(充電駐車番号)を充電区画35aと設定する。
ステップS4において、制御部50の充電区画設定部51は、例えば、不図示のユーザによって操作された充電操作盤23から受け付けた充電区画35aの指定(充電駐車番号の指定)についての指示に基づいて、充電区画35aを設定する。なお、充電制御盤24は、充電モードが指定充電(個別充電)モードである場合、充電操作盤23からは、一箇所の充電区画35aの指定(充電駐車番号の指定)のみ受け付け可能であり、受け付けた指示に基づいて充電区画35aを一箇所のみ設定する。例えば、1~10の区画35(充電駐車番号)のうち、4番の区画35の指定(充電駐車番号の指定)を受け付けたときは、4番の区画35(充電駐車番号)のみを充電区画35aと設定する。
ステップS5において、制御部50の充電時間設定部52は、例えば、不図示のユーザによって操作された充電操作盤23から受け付けた充電時間の設定についての指示に基づいて充電時間を設定する。なお、充電時間設定部52は、充電操作盤23からの指示に基づいて、充電区画35aとして設定された1~4番の区画35の合計充電時間を設定してもよく、1~4番の充電区画35aの充電時間をそれぞれ個別に設定してもよい。例えば、充電時間設定部52は、1番の充電区画35aの電気自動車EVには、充電時間を10分と設定し、3番の充電区画35aの電気自動車EVには、充電時間を3時間と設定してもよい。なお、充電時間設定部52は、充電操作盤23からの指示に基づいて充電時間を設定するものには限られず、例えば、所定のアルゴリズムや電気自動車EVのバッテリ残量や走行距離等に基づいて、充電時間を設定してもよい。
ステップS6において、制御部50の充電順序設定部53は、例えば、不図示のユーザによって操作された充電操作盤23から受け付けた充電順序の設定についての指示に基づいて充電順序を設定する。なお、充電順序設定部53は、充電操作盤23からの指示に基づいて充電順序を設定するものには限られず、所定のアルゴリズムや充電時間やバッテリ残量等に基づいて、充電順序を設定してもよい。
ステップS7において、制御部50の充電制御部54は、例えば、不図示のユーザによる充電開始ボタンの操作を受け付けた充電操作盤23からの充電開始についての指示を受け付ける。なお、充電制御部54は、上述の充電モード、充電区画、充電時間、充電順序の少なくともいずれか一つの指示を受け付けてないときは、充電開始についての指示を受け付けないようにしてもよい。一方、充電制御部54は、上述の充電モード、充電区画、充電時間、充電順序の少なくともいずれか一つ又は複数の指示を受け付けたときは、充電開始についての指示を受け付けるようにしてもよい。
ステップS8において、制御部50の充電制御部54は、パレット13の停止位置が所定の定位置(上下限位置)であるか否かを判定する。充電制御部54は、パレット13の停止位置が所定の定位置(上下限位置)であるときは(Yes側)、図14におけるステップS9に処理を移行させる。一方、充電制御部54は、パレット13の停止位置が所定の定位置(上下限位置)でないときは(No側)、ステップS7に処理を戻し、ステップS7、S8の処理を繰り返す。なお、充電制御部54は、充電中に所定の上段の定位置(上限位置)にあるパレット13について下降の操作が行われ、パレット13が下降して所定の上段の定位置(上限位置)から離れたときは、充電を停止させ、ステップS7に処理を戻してもよい。また、充電制御部54は、充電中に所定の下段の定位置(下限位置)にあるパレット13について上昇の操作が行われ、パレット13が上昇して所定の下段の定位置(下限位置)から離れたときは、充電を停止させ、ステップS7に処理を戻してもよい。これにより、充電制御部54は、パレット13が所定の定位置(上下限位置)で停止していないときは、電気自動車EVへの充電を開始させない又は停止させるため、充電中のパレット13の昇降等により起こる事故が防止され、安全を担保することができる。
図14は、図13に示すフローチャートの処理の続きを示すフローチャートである。図14に示すフローチャートは、図13に示すフローチャートのステップS8において、Yes側に処理が移行されたときに開始される。
ステップS9において、制御部50の充電制御部54は、設定された充電モード、充電区画、充電時間、充電順序に基づいて、充電用コンセント21,22から電気自動車EVへの充電を開始させる。例えば、充電制御部54は、ステップS1で自動充電モードが選択されている場合、ステップS6で設定された充電順序に従って充電区画35aに駐車(収容)されている電気自動車EVの充電を開始させる。すなわち、充電制御部54は、充電順序が1番目の充電駐車番号を最初に充電を開始させる充電駐車番号としてセットし、当該充電駐車番号に駐車(収容)されている電気自動車EVの充電を開始させる。そして、充電制御部54は、最初の電気自動車EVの充電が終了したときは、充電順序が2番目の充電駐車番号を次に充電を開始させる充電駐車番号としてセットし、当該充電駐車番号に駐車(収容)されている電気自動車EVの充電を開始させる。充電制御部54は、後述のステップS13で、充電順序が最後の電気自動車EVの充電が終了したと判定されるまで、上記の動作を行う。
ステップS10において、制御部50の充電制御部54は、異常検出部55により、充電動作等の機械式駐車装置1の異常が検出されたか否かを判定する。充電制御部54は、異常検出部55により、機械式駐車装置1の異常が検出されたと判定したときは(Yes側)、ステップS11に処理を移行させる。一方、充電制御部54は、異常検出部55により、機械式駐車装置1の異常が検出されていないと判定したときは(No側)、ステップS12に処理を移行させる。充電動作等の機械式駐車装置1の異常は、例えば、不図示のブレーカのトリップや、充電用コンセント21,22の誤接続等であり、異常検出部55は、センサ26等から取得した情報や不図示のユーザによる緊急停止操作等に基づいて異常を検出する。これにより、充電中の電気自動車EVに対する事故が防止され、安全を担保することができる。
ステップS11において、制御部50の充電制御部54は、機械式駐車装置1について所定のエラー処理を行う。エラー処理は、例えば、異常が検出された充電区画35aに駐車(収容)されている電気自動車EVへの充電の停止等である。また、充電制御部54は、エラー処理として、電気自動車EVへの充電の停止の他に、あるいは電気自動車EVへの充電の停止とともに、例えば、昇降操作盤15や充電操作盤23等に対し、警報ランプの点灯やエラー表示等を行わせてもよい。充電制御部54は、エラー処理を行った後は、図13及び図14に示すフローチャートの処理を終了させる。
ステップS12において、制御部50の充電制御部54は、設定された充電時間が経過(充電タイマーが終了)したか否かを判定する。充電制御部54は、設定された充電時間が経過(充電タイマーが終了)したと判定したときは(Yes側)、ステップS13に処理を移行させる。一方、充電制御部54は、設定された充電時間が経過(充電タイマーが終了)していないと判定したときは(No側)、ステップS10に処理を戻し、ステップS10~S12の処理を繰り返す。例えば、電気自動車EV一台当たり(一パレット当たり)に設定された充電時間が1時間であるときは、充電制御部54は、1時間が経過するまでステップS10~S12の処理を繰り返す。このように、複数台の電気自動車EVのそれぞれに充電時間が設定されることで、機械式駐車装置1は、小容量の電力でも、供給される電力容量に合わせて、複数台の電気自動車EVに対して効率よく充電することができる。
ステップS13において、制御部50の充電制御部54は、充電区画35aに駐車(収容)されている電気自動車EVのうち、充電順序が最後(最終充電駐車番号)の電気自動車EVの充電が完了したか否かを判定する。充電制御部54は、充電順序が最後(最終充電駐車番号)の電気自動車EVの充電が完了したと判定したときは(Yes側)、図13及び図14に示すフローチャートの処理を終了させる。一方、充電制御部54は、充電順序が最後(最終充電駐車番号)の電気自動車EVの充電が完了していないと判定したときは(No側)、ステップS9に処理を戻し、ステップS9~S13の処理を繰り返す。例えば、1~4番の充電区画35aについて、1~4番の順に充電順序が設定されているときは、充電制御部54は、4番の充電区画35a(充電駐車番号)に駐車(収容)されている電気自動車EVの充電が完了するまでステップS9~S13の処理を繰り返す。このように、設定された充電順序に従って、最後の電気自動車EVまで順番に充電が行われることで、機械式駐車装置1は、小容量の電力でも、供給される電力容量に合わせて、複数台の電気自動車EVに対して効率よく充電することができる。
なお、充電モードが指定充電(個別充電)モードのときは、充電区画35aが一箇所のみ設定されている。このため、充電制御部54は、最初の充電区画35aの電気自動車EVの充電が完了したときに、図13及び図14に示すフローチャートの処理を終了させる。
<第1実施形態の作用効果>
以上、図1から図14に示す第1実施形態によれば、充電制御部54は、設定された充電モードが自動充電モードであるときは、充電区画、充電時間、充電順序に基づいて、複数の電気自動車EVへの充電を行わせる。これにより、本実施形態によれば、小容量の電力でも、供給される電力容量に合わせて、複数台の電気自動車に対して効率よく充電することができる。
すなわち、図1から図14に示す第1実施形態では、充電制御盤24は、充電操作盤23を介して受け付けた充電区画、充電時間、充電順序を設定し、充電が必要な電気自動車EVに効率よく充電する方式(シーケンス制御方式)である。このため、図1から図14に示す第1実施形態によれば、後述のMode3以外の充電制御方式にも対応可能であり、電気設備の容量が少ない場合など、限られたリソースを活用して効率よく充電できるシステムを構築することができる。
また、図1から図14に示す第1実施形態によれば、電気自動車EVの充電制御盤24と各機械式駐車装置1の駆動制御装置27等とは、不図示のサーバや専用のネットワーク等で接続されている。このため、図1から図14に示す第1実施形態によれば、不図示のユーザが機械式駐車装置1の異常などを充電制御盤24や充電操作盤23にて確認することが可能であり、充電制御盤24は、安全のため、充電シーケンスを自動で停止させることができる。
<第2実施形態>
図15は、第2実施形態に係る機械式駐車装置1の制御構成の一例を示す図である。なお、第2実施形態において、図1から図14に示す第1実施形態と同一又は同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略又は簡略化する。
図1から図14に示す第1実施形態では、充電区画、充電時間、充電順序が設定され、充電が必要な電気自動車EVに効率よく充電する方式(シーケンス制御方式)について説明した。このような、図1から図14に示す第1実施形態におけるシーケンス制御方式では、後述のMode3以外の充電制御方式にも対応可能なものであった。
一方、以下で説明する第2実施形態では、2台以上の電気自動車EVに対する同時充電に向いている方式(デマンドコントロール方式)が採用される。このような第2実施形態におけるデマンドコントロール方式では、後述のMode3の充電制御方式にのみ対応することができる。
なお、図15において、図示は省略するが、図12と同様に、機械式駐車装置1Aは、複数機連接されているものとする。そして、充電操作盤23Aは、一括して複数の機械式駐車装置1Aに対する不図示のユーザからの操作を受け付け、充電制御盤24Aは、一括して複数の機械式駐車装置1Aに対する充電制御を行っているものとする。なお、複数の機械式駐車装置1Aは、複数の充電操作盤23Aと、複数の充電制御盤24Aとを有していてもよい。
図15において、機械式駐車装置1Aは、下段用充電用コンセント21Aと、上段用充電用コンセント22Aと、センサ26Aと、駆動制御装置27とを有する。機械式駐車装置1Aと、充電操作盤23Aと、充電制御盤24Aとは、それぞれ互いに接続されている。なお、充電操作盤23Aと、充電制御盤24Aと、駆動制御装置27と、昇降操作盤15(図1等参照)とのいずれか一つ又は複数は、同一の筐体内に備えられていても、不図示のサーバや専用のネットワークを介して接続されていてもよい。
下段用充電用コンセント21A及び上段用充電用コンセント22A(充電用コンセント21A,22A)は、普通充電の充電制御方式のうち、Mode3の充電制御方式に対応する。
図16は、普通充電の充電制御方式について説明する図である。図16(a)は、Mode1の充電制御方式について説明する図である。図16(b)は、Mode2の充電制御方式について説明する図である。図16(c)は、Mode3の充電制御方式について説明する図である。
IEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)の規格によれば、普通充電のモードは、充電制御方式によってMode1~Mode3に分かれる。そして、IECの規格では、CaseAは、車からケーブルが出ているものを指し(固定)、CaseBは、ケーブルセットを使用するものを指し(車載)、CaseCは、充電設備からケーブルが出ているものを指す。
図16(a)において、Mode1では、車載の充電ケーブル72が使用され(CaseB)、充電ケーブル72には、充電設備71側に接続されるプラグ73と、電気自動車EV側に接続されるプラグ74とが備えられている。Mode1では、電力供給のみが行われる。
図16(b)において、Mode2では、車載の充電ケーブル72が使用され(CaseB)、充電ケーブル72には、充電設備71側に接続されるプラグ73と、電気自動車EV側に接続されるプラグ74とが備えられている。さらに、充電ケーブル72には、CPLT(Control Pilot:コントロールパイロット)機能を有する制御回路75が備えられている。なお、CPLT機能とは、充電設備71と電気自動車EVとの確実な接続確認と、電気自動車EV側の確認による通電開始などが行われる機能である。Mode2では、充電ケーブル72に備えられるCPLT機能を有する制御回路75により充電動作が制御される。
図16(c)において、Mode3では、充電設備71から充電ケーブル72が出ており(CaseC)、充電設備71には、CPLT機能を有する制御回路75が備えられている。充電設備71から出る充電ケーブル72の先端には、電気自動車EV側に接続されるプラグ74が備えられている。Mode3では、充電設備71に備えられたCPLT機能を有する制御回路75により充電動作が制御される。Mode3によれば、充電ケーブル72が充電設備71に搭載されるため、充電ケーブル72を取り出す手間が省け、充電作業時の利便性にも優れている。
図15に戻り、充電用コンセント21A,22Aは、上述のとおり、Mode3の充電制御方式に対応し、CPLT機能を有する制御回路75が備えられている。充電用コンセント21A,22Aは、その他については、第1実施形態に示す充電用コンセント21,22と同様の構成又は機能を有する。
制御回路75は、CPLT機能により、電気自動車EVと通信を行い、充電用コンセント21A,22Aと電気自動車EVとの確実な接続確認や、電気自動車EV側の確認による通電開始等を制御する。
図15において、機械式駐車装置1Aは、センサ26に代えてセンサ26Aを有する。充電制御盤24Aの制御部50Aは、充電電流監視部57Aをさらに有し、充電制御部54に代えて充電制御部54Aを有する。
センサ26Aは、各充電用コンセント21A,22AにおけるCPLT機能を有する制御回路75と接続され、各充電用コンセント21A,22Aから電気自動車EVに流れる電流値を検出する。センサ26Aは、検出した電流値を充電制御盤24Aに出力する。センサ26Aは、その他については、第1実施形態に示すセンサ26と同様の構成又は機能を有する。
充電操作盤23Aは、充電制御盤24Aと接続され、少なくとも、充電区画に関する操作を受け付けて、受け付けた操作に基づく指示を充電制御盤24Aに出力する。第2実施形態のデマンドコントロール方式では、複数台の電気自動車EVに対して同時に充電が行われるため、充電モードや充電時間や充電順序についての操作は任意又は不要とすることができるためである。
充電電流監視部57Aは、例えば、センサ26Aによって検出された電流の検出値を取得し、充電区画35aで充電されている複数の電気自動車EVへの充電電流の合計値を監視する。そして、充電制御部54Aは、充電電流監視部57Aによって監視される充電電流の合計値が、所定の上限値を超えないように制御しながら、複数の充電区画35aに駐車(収容)されている複数の電気自動車EVへの充電を同時に行わせる。
なお、第2実施形態では、Mode3の充電制御方式が採用されるため、充電制御部54Aは、制御回路75のCPLT機能により、充電用コンセント21A,22Aと電気自動車EVとの接続確認を行うことができる。このため、充電制御部54Aは、4つの充電用コンセント21A又は22Aのうち、いずれか一つの充電用コンセント21A又は22Aと電気自動車EVとが接続されたときは、当該接続を検出することができる。この場合、充電制御部54Aは、残りの3つの充電用コンセント21A又は22Aと電気自動車EVとの接続が行われないよう制御し、仮にこれらが接続された場合であっても、充電が行われないように充電動作を制御する。これにより、機械式駐車装置1Aは、接続又は充電が行われていない充電用コンセント21A又は22Aと電気自動車EVとの誤接続や誤充電を防止することができ、安全を担保することができる。
なお、充電制御盤24Aは、その他については、第1実施形態に示す充電制御盤24と同様の構成又は機能を有する。また、充電制御盤24Aの動作は、図13及び図14に示す第1実施形態のフローチャートと同様である。但し、充電制御盤24Aは、図13及び図14に示す第1実施形態のフローチャートにおいて、少なくとも、充電区画について設定すればよく、充電モードや充電時間や充電順序についての設定は任意又は不要とすることができる。第2実施形態のデマンドコントロール方式では、複数台の電気自動車EVに対して同時に充電が行われるため、充電モードや充電時間や充電順序についての設定は任意又は不要とすることができるためである。
<第2実施形態の作用効果>
以上、図15及び図16に示す第2実施形態によれば、図1から図14に示す第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
また、図15及び図16に示す第2実施形態によれば、Mode3の充電制御方式に対応することができる。これにより、複数台の電気自動車EVに対して同時に充電を行うことができるため、機械式駐車装置1Aは、小容量の電力でも、供給される電力容量に合わせて、複数台の電気自動車EVに対して効率よく充電することができる。
そして、図15及び図16に示す第2実施形態によれば、2台以上の同時充電に向いているデマンドコントロール方式に対応し、センサ26Aで検出される充電電流値の合計値が、充電電流監視部57Aによって監視されながら電気自動車EVへの充電が行われる。これにより、充電制御部54Aは、例えば、設定値(最大値)である所定の上限値を超えないように電気自動車EVへの充電を制御するため、複数台の電気自動車EVを同時に効率よく充電することができる。
<ハードウェア構成例>
図17は、図1から図16に示した実施形態における充電制御盤24、24Aが有する処理回路90のハードウェア構成例を示す概念図である。上述した各機能は処理回路90により実現される。一態様として、処理回路90は、少なくとも1つのプロセッサ91と少なくとも1つのメモリ92とを備える。他の態様として、処理回路90は、少なくとも1つの専用のハードウェア93を備える。
処理回路90がプロセッサ91とメモリ92とを備える場合、各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、メモリ92に格納される。プロセッサ91は、メモリ92に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。
処理回路90が専用のハードウェア93を備える場合、処理回路90は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、又はこれらを組み合わせたものである。各機能は処理回路90で実現される。
充電制御盤24、24Aが有する各機能は、それぞれ一部又は全部がハードウェアによって構成されてもよく、プロセッサが実行するプログラムとして構成されてもよい。すなわち、充電制御盤24、24Aは、コンピュータとプログラムとによっても実現可能であり、プログラムは、記憶媒体に記憶されることも、ネットワークを通して提供されることも可能である。
<実施形態の補足事項>
以上、図1~図17に示す実施形態によれば、図1~図14に示す第1実施形態と、図15及び図16に示す第2実施形態とに分かれているが、これらの実施形態が組み合わされてもよい。組み合わされた実施形態であっても、組み合わされる前の各実施形態が奏する各作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
また、図1~図17に示す実施形態では、充電制御盤24、24Aは、不図示のユーザからの充電操作盤23、23Aを介した操作に基づく指示に基づいて、充電モード、充電区画、充電時間、充電順序等を設定する。しかし、これには限られず、充電制御盤24、24Aは、所定の条件や所定のアルゴリズムや事前設定等に従って、充電制御を行ってもよい。例えば、充電制御盤24、24Aは、機械式駐車装置1の所定の区画35に駐車(収容)され、充電用コンセント21,22等が接続されている電気自動車EVについては、所定の時刻を超えた夜間になったと判定したときは、充電を開始するよう制御してもよい。あるいは、例えば、Mode3の充電制御方式の場合、充電制御盤24Aは、充電用コンセント21A,22Aが接続されている電気自動車EVのバッテリ残量が所定の閾値以下になったと判定したときは、充電を開始するよう制御してもよい。
また、図1~図17に示す実施形態によれば、本件開示の一態様として、機械式駐車装置1、1A及びこれらが有する充電制御盤24、24Aを例に説明したが、これには限られない。本件開示は、充電制御盤24、24Aの各部における処理ステップが行われる充電制御方法としても実現可能である。
また、本件開示は、充電制御盤24、24Aの各部における処理ステップをコンピュータに実行させる充電制御プログラムとしても実現可能である。
また、本件開示は、充電制御プログラムが記憶された記憶媒体(非一時的なコンピュータ可読記憶媒体)としても実現可能である。充電制御プログラムは、例えば、CD(Compact Disc)あるいはDVD(Digital Versatile Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のリムーバブルメディア等に記憶して頒布することができる。なお、充電制御プログラムは、充電制御盤24、24Aが有する不図示のネットワークインタフェース等を介してネットワーク上にアップロードされてもよく、ネットワークからダウンロードされ、記憶部60やメモリ92等に格納されてもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
1,1A…機械式駐車装置;11…設置面;12,12a,12b,12c,12d…支柱;13…パレット;14,14a,14b,14c,14d…スタンド;15…昇降操作盤;16…駆動装置;21,21A…下段用充電用コンセント(充電用コンセント、下段用充電口);22,22A…上段用充電用コンセント(充電用コンセント、上段用充電口);23,23A…充電操作盤(操作部材);24,24A…充電制御盤(充電制御装置);26,26A…センサ;27…駆動制御装置;31…充電口;32…充電ケーブル;33…充電用プラグ;35…区画;35L…下段の区画;35U…上段の区画;35a…充電区画;37…ケーブルリール;41…コンセント本体;42…カバー;43…保護カバー;44…保護カバー用鍵;45…差込口;47…タッチパネル(操作部材);50,50A…制御部;51…充電区画設定部;52…充電時間設定部;53…充電順序設定部;54,54A…充電制御部;55…異常検出部;57A…充電電流監視部;60…記憶部;71…充電設備;72…充電ケーブル;73…プラグ;74…プラグ;75…制御回路;90…処理回路;91…プロセッサ;92…メモリ;93…ハードウェア;EV…電気自動車

Claims (13)

  1. 設置面に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本の支柱と、
    前記4本の支柱の間に配置され、駆動装置により昇降されるパレットと、
    前記4本の支柱のそれぞれに設けられ、前記パレットが上昇したときの下段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの下段用充電口と、
    前記パレット上に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本のスタンドと、
    前記4本のスタンドのそれぞれに設けられ、前記パレット上である上段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの上段用充電口と、
    前記電気自動車に流れる電流値が所定の上限値を超えないように、シーケンス制御方式またはデマンドコントロール方式により、前記下段用充電口と前記上段用充電口とから前記充電ケーブルを介して前記電気自動車へ電流を流す充電動作を制御する充電制御装置と、
    を備え
    4つの前記下段用充電口のうち、いずれか一つの前記下段用充電口が、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの前記下段用充電口は、前記充電ケーブルを介して前記電気自動車と接続することが禁止されるようにロックされ、
    4つの前記上段用充電口のうち、いずれか一つの前記上段用充電口が、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの前記上段用充電口は、前記充電ケーブルを介して前記電気自動車と接続することが禁止されるようにロックされることを特徴とする機械式駐車装置。
  2. 請求項1に記載の機械式駐車装置において、
    前記充電制御装置は、
    複数の前記区画のうち、充電対象とする充電区画を設定する充電区画設定部と、
    前記充電区画設定部によって設定された前記充電区画についての充電時間を設定する充電時間設定部と、
    前記充電区画設定部によって設定された前記充電区画についての充電順序を設定する充電順序設定部と、
    前記充電区画設定部によって設定された前記充電区画と、前記充電時間設定部によって設定された前記充電時間と、前記充電順序設定部によって設定された充電順序との少なくともいずれか一つの設定に基づいて、前記電気自動車への充電を行わせる充電制御部と、
    を備えることを特徴とする機械式駐車装置。
  3. 請求項2に記載の機械式駐車装置において、
    前記充電制御部は、前記パレットが所定の位置で停止していないときは、前記電気自動車への充電を開始させない
    ことを特徴とする機械式駐車装置。
  4. 請求項2に記載の機械式駐車装置において、
    前記充電制御装置は、
    前記充電動作についての異常を検出する異常検出部をさらに備え、
    前記充電制御部は、前記異常検出部により前記異常が検出されたときは、少なくとも前記異常が検出された前記充電区画に収容されている前記電気自動車への充電を停止させる
    ことを特徴とする機械式駐車装置。
  5. 請求項2に記載の機械式駐車装置において、
    前記充電制御装置は、
    前記充電区画に収容されている前記電気自動車への充電電流の合計値を監視する充電電流監視部をさらに備え、
    前記充電制御部は、前記充電電流監視部によって監視される前記充電電流の合計値が、所定の上限値を超えないように制御しながら、複数の前記充電区画に収容されている複数の前記電気自動車への充電を同時に行わせる
    ことを特徴とする機械式駐車装置。
  6. 設置面に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本の支柱と、
    前記4本の支柱の間に配置され、駆動装置により昇降されるパレットと、
    前記4本の支柱のそれぞれに設けられ、前記パレットが上昇したときの下段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの下段用充電口と、
    前記パレット上に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本のスタンドと、
    前記4本のスタンドのそれぞれに設けられ、前記パレット上である上段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの上段用充電口と、
    前記電気自動車に流れる電流値が所定の上限値を超えないように、シーケンス制御方式またはデマンドコントロール方式により、前記下段用充電口と前記上段用充電口とから前記充電ケーブルを介して前記電気自動車へ電流を流す充電動作を制御する充電制御装置と、
    を備え、
    前記充電制御装置は、
    複数の前記区画のうち、充電対象とする充電区画を設定する充電区画設定部と、
    前記充電区画設定部によって設定された前記充電区画についての充電時間を設定する充電時間設定部と、
    前記充電区画設定部によって設定された前記充電区画についての充電順序を設定する充電順序設定部と、
    前記充電区画設定部によって設定された前記充電区画と、前記充電時間設定部によって設定された前記充電時間と、前記充電順序設定部によって設定された充電順序との少なくともいずれか一つの設定に基づいて、前記電気自動車への充電を行わせる充電制御部と、
    を備え、
    4つの前記下段用充電口のうち、いずれか一つの前記下段用充電口が、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの前記下段用充電口は、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように前記下段用充電口からの前記充電動作を制御し、
    4つの前記上段用充電口のうち、いずれか一つの前記上段用充電口が、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの前記上段用充電口は、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように前記上段用充電口からの前記充電動作を制御する
    ことを特徴とする機械式駐車装置。
  7. 請求項2に記載の機械式駐車装置において、
    前記充電制御装置は、前記機械式駐車装置が複数設置されたときは、複数設置された前記機械式駐車装置のうち、いずれか一部又は全部の前記機械式駐車装置に設けられた前記下段用充電口と前記上段用充電口とからの前記充電動作を、一括して制御可能なように構成される
    ことを特徴とする機械式駐車装置。
  8. 請求項2に記載の機械式駐車装置において、
    前記充電区画と、前記充電時間と、前記充電順序とについての少なくともいずれか一つの操作を受け付けて、受け付けた操作に基づく指示を前記充電制御装置に出力する操作部材をさらに備え、
    前記操作部材は、前記機械式駐車装置が複数設置されたときは、複数設置された前記機械式駐車装置のうち、いずれか一部又は全部の前記機械式駐車装置に対する前記操作を、一括して受け付け可能なように構成される
    ことを特徴とする機械式駐車装置
  9. 求項1から請求項8のいずれか1項に記載の機械式駐車装置において、
    前記4本の支柱の何れか一本の支柱に配置され、前記パレットの昇降に応じて、下段の電源設備と前記上段用充電口のいずれか一つとを接続するケーブルの巻き取り又は繰り出しが行われるケーブルリールを
    さらに備えることを特徴とする機械式駐車装置。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の機械式駐車装置において、
    前記下段用充電口は、前記支柱の前記設置面から少なくとも所定の高さの位置に設けられ、
    前記上段用充電口は、前記スタンドの前記パレットから少なくとも所定の高さの位置に設けられ、
    前記下段用充電口と前記上段用充電口とは、前記充電ケーブルに設けられる充電用プラグが下方から上方に向けて差し込まれるように構成される
    ことを特徴とする機械式駐車装置
  11. 設置面に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本の支柱と、
    前記4本の支柱の間に配置され、駆動装置により昇降されるパレットと、
    前記4本の支柱のそれぞれに設けられ、前記パレットが上昇したときの下段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの下段用充電口と、
    前記パレット上に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本のスタンドと、
    前記4本のスタンドのそれぞれに設けられ、前記パレット上である上段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの上段用充電口と、
    を備える機械式駐車装置における充電制御装置であって、
    前記充電制御装置は、
    前記電気自動車に流れる電流値が所定の上限値を超えないように、シーケンス制御方式またはデマンドコントロール方式により、前記下段用充電口と前記上段用充電口とから前記充電ケーブルを介して前記電気自動車へ電流を流す充電動作を制御するものであって、
    複数の前記区画のうち、充電対象とする充電区画を設定する充電区画設定部と、
    前記充電区画設定部によって設定された前記充電区画についての充電時間を設定する充電時間設定部と、
    前記充電区画設定部によって設定された前記充電区画についての充電順序を設定する充電順序設定部と、
    前記充電区画設定部によって設定された前記充電区画と、前記充電時間設定部によって設定された前記充電時間と、前記充電順序設定部によって設定された充電順序との少なくともいずれか一つの設定に基づいて、前記電気自動車への充電を行わせる充電制御部と、
    を備え
    4つの前記下段用充電口のうち、いずれか一つの前記下段用充電口が、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの前記下段用充電口は、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように前記下段用充電口からの前記充電動作を制御し、
    4つの前記上段用充電口のうち、いずれか一つの前記上段用充電口が、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの前記上段用充電口は、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように前記上段用充電口からの前記充電動作を制御することを特徴とする充電制御装置。
  12. 設置面に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本の支柱と、
    前記4本の支柱の間に配置され、駆動装置により昇降されるパレットと、
    前記4本の支柱のそれぞれに設けられ、前記パレットが上昇したときの下段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの下段用充電口と、
    前記パレット上に所定間隔をおいて矩形状に立設される4本のスタンドと、
    前記4本のスタンドのそれぞれに設けられ、前記パレット上である上段の区画に収容される電気自動車と充電ケーブルを介して接続される4つの上段用充電口と、
    を備える機械式駐車装置における充電制御方法であって、
    前記充電制御方法は、
    前記電気自動車に流れる電流値が所定の上限値を超えないように、シーケンス制御方式またはデマンドコントロール方式により、前記下段用充電口と前記上段用充電口とから前記充電ケーブルを介して前記電気自動車へ電流を流す充電動作を制御する方法であって、
    複数の前記区画のうち、充電対象とする充電区画を設定する充電区画設定ステップと、
    前記充電区画設定ステップで設定された前記充電区画についての充電時間を設定する充電時間設定ステップと、
    前記充電区画設定ステップで設定された前記充電区画についての充電順序を設定する充電順序設定ステップと、
    前記充電区画設定ステップで設定された前記充電区画と、前記充電時間設定ステップで設定された前記充電時間と、前記充電順序設定ステップで設定された充電順序との少なくともいずれか一つの設定に基づいて、前記電気自動車への充電を行わせる充電制御ステップと、
    を備え
    4つの前記下段用充電口のうち、いずれか一つの前記下段用充電口が、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの前記下段用充電口は、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように前記下段用充電口からの前記充電動作を制御し、
    4つの前記上段用充電口のうち、いずれか一つの前記上段用充電口が、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続されたときは、残りの3つの前記上段用充電口は、前記電気自動車と前記充電ケーブルを介して接続された場合であっても、充電が行われないように前記上段用充電口からの前記充電動作を制御することを特徴とする充電制御方法。
  13. 請求項12に記載の充電制御方法の処理をコンピュータに実行させる
    ことを特徴とする充電制御プログラム。
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