JPH10297716A - 倉庫及び倉庫の荷役運用方法 - Google Patents

倉庫及び倉庫の荷役運用方法

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JPH10297716A
JPH10297716A JP11266197A JP11266197A JPH10297716A JP H10297716 A JPH10297716 A JP H10297716A JP 11266197 A JP11266197 A JP 11266197A JP 11266197 A JP11266197 A JP 11266197A JP H10297716 A JPH10297716 A JP H10297716A
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zone
warehouse
storage
pallets
unloading
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JP11266197A
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Hideji Arakawa
秀治 荒川
Hiroshi Kadota
浩 門田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷の入出庫を短時間で行うことができ、また
余分なスペースを設けることなく高い収容効率を得るこ
とができるようにする。 【解決手段】 多数の移動ラック1を主通路2に沿って
所定範囲にわたって移動するように配置した倉庫におい
て、上記電動移動ラック1を配置した部分を、倉庫の入
口に近い方から順に、出庫ゾーンA2 と保管ゾーンA3
に区分けした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動ラックを配設
した倉庫の荷役運用方法で、特に入出庫に要する時間を
短縮と共に、収容効率を高めることができるようにした
倉庫の荷役運用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】営業倉庫においては、収容効率が直接収
益につながるため、これを最も重要視する。そのため、
パレットに積載された荷を平置き多段積みすることが多
かった。しかし、最近、荷が少量多品種化し、また日付
管理が厳しくなってきたため、情報管理や先入れ、先出
しがやりにくい上記平置き多段積み形態の倉庫だけでは
荷主の細かい要求に対応できなくなっており、立体自動
倉庫方式がとられ、特に、倉庫内に立体自動ラックを設
置するようになってきた。
【0003】特に、設備費用の高い冷蔵倉庫では、荷の
管理を徹底し、かつ倉庫の収容能力を平置き多段積みに
近くするために、移動ラックを導入する例が多くなって
きている。これは、立体自動倉庫では建物から新規にな
るため、建設中は営業できず、また、設備導入のリスク
も高いため、既存倉庫には不向きであることによる。
【0004】以下に、移動ラックの一例である電動移動
ラックを導入した従来の倉庫の荷役運用方法を図1に基
づいて説明する。
【0005】(1)電動移動ラックの動作 荷役作業したい荷が収容されている電動移動ラック(以
下単にラックという)1の、主通路2側の側面に設置し
てある開放スイッチ(図示せず)を押すと、該当するラ
ック1で荷役作業ができるように、このラック1の前側
に所定幅の作業通路3が開放されるように移動する。こ
の作業通路3の開放動作は、各ラック1に付いている電
動機の回転が各ラック1の車輪に伝達されることにより
行われる。そして、今まで開放されていた作業通路に面
していたラック1についている接触センサにより、この
作業通路が閉じたことを検知するまで各ラック1の電動
機が運転される。これらの制御は、ラック1の動作全体
を管理している制御装置にて行われる。また、荷がどこ
に収容されているかは、その倉庫の管理者が記憶してい
るか、または、オフラインにより管理コンピュータに入
庫場所を入力しておき、出庫時に伝票に打ち出して在荷
情報を得るようにしている。この各ラック1にはアイテ
ム別パレットが入庫されたときの荷姿で収納されてお
り、1つのパレットには同一種類の荷しか積載されてい
ない。
【0006】(2)荷の種蒔き方式によるピンキング作
業 開放された作業通路3へフォークリフト4で進入し、ピ
ッキングしたい荷が積載されているアイテム別パレット
5をフォークリフト4で取り出し、これを例えば主通路
2まで搬送し、この主通路2に置いてある複数の店舗別
パレット6a,6b,6c,6dにそれぞれ必要とする
数だけ荷を積み付けていく。その作業が終了すると、こ
のときのアイテム別パレット5をもとのラック1の棚に
戻す。それから次に積み付ける荷を積載している別のア
イテム別パレット5をフォークリフト4で取り出して、
このアイテムを上記作業と同様にして各店舗別パレット
6a,6b,…に積み付けていき、これを順次積み付け
る他のアイテムごとに繰り返し行う。このとき、2番目
以下のアイテムの積み付けに際して、同じ作業通路3に
面しているラック1にない場合には、別の作業通路を開
放してこれにフォークリフト4を進入させて順次荷役作
業を行う。
【0007】(3)荷の摘み取り方式によるピッキング
作業 店舗別パレットをフォークリフト4に載せて走行し、作
業者はラック1の棚に収容されているアイテム別パレッ
トから、その店舗に必要な数だけ荷をピッキングして積
み付けていく。
【0008】上記両ピッキング作業は適宜必要に応じて
選択される。
【0009】(3)出庫作業 種蒔き方式の場合は、主通路2に置いてある店舗別パレ
ット6a,…を、摘み取り方式の場合は、すでにフォー
クリフト4に載っている店舗別パレットをフォークリフ
ト4を用いて配送トラックが待ち受けているドックシェ
ルタに搬送する。ドックシェルタでは、トラックの積載
効率を重要視する場合には、荷だけをトラックに積み込
み、そうでない場合にはパレットごと積み込む。
【0010】(4)入庫作業 倉庫内のラック1の空いている棚があれば、そこに入庫
してきたアイテム別のパレットを収容する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の倉庫の運用
方法では以下のような問題点がある。
【0012】(1)作業通路3を開放するためのラック
1が移動する時間がかかる。ラック1の移動を待ってピ
ッキングする方法では、迅速な出庫作業が行えない。特
に摘み取り方式では店舗毎にピッキングしていくため、
同一の通路を何度も開放することがあり、多大な時間を
要する。
【0013】現状ラックの移動速度は5m/min(=
80mm/s)であり、またラックに積載されているパ
レット荷に対してフォークリフト4が荷役作業するため
に必要な通路幅は一般的に3400mmである。よって
通路開放に必要な時間は、 3400/80=40(s) かかる。
【0014】(2)このことから、ピッキング時間の点
で種蒔き方式が移動ラックに適しているが、店舗別パレ
ットを主通路2に置く場合には、これがフォークリフト
4の走行の邪魔になってしまう。また、別途に店舗別パ
レット置き場を設置する場合には、倉庫内にそのための
余分なスペースを必要とするため、収容効率を最優先す
る倉庫では受け入れられない。
【0015】(3)荷のアイテム毎にラックの棚を割り
当てているので、収容効率が低下する。通常、生産工場
から入庫されてくる荷は1パレットに1アイテムの荷が
積み付けられている。それをそのまま、または積み替え
てラックに収容する。近年は、倉庫も配送センタ的機能
が要求されており、その配送先である店舗に1つのアイ
テムが1パレット単位で出荷されるという多量出荷は滅
多になく、数個単位で複数のアイテムが混在されて出荷
される。よってピッキング対象となったパレット上には
荷が残存している状態になる。数個のみの荷がパレット
上に残っている場合には、ラック棚内のパレットの頭上
の空間が大きく空いており、著しく収容効率が低下して
いることになる。
【0016】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、荷の入出庫時におけるラックの移動をなくして、
短時間で荷の入出作業を行うことができると共に、余分
なスペースを設けることなく高い収容効率を得ることが
できる等、従来の問題点を解決できるようにした倉庫及
び倉庫の荷役運用方法を提供することを目的とするもの
である。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本発明の第1の手段である倉庫は、多
数の電動または手動移動ラック等の移動ラックを配置し
た倉庫において、上記移動ラックを配置した部分を、倉
庫の入口に近い方から順に、出庫ゾーンと保管ゾーンに
区分けした構成になっている。
【0018】また、第2の手段である倉庫は、出庫ゾー
ンの、倉庫の入口に近い部分を、ピッキングされて数が
少なくなる予定のアイテムを載置したパレットを収容す
ると共に、この相互のパレットの一方に他方のアイテム
を混載し、これによって空いた棚に新たなアイテム別パ
レットを入庫するための入庫・混載ゾーンとして割りあ
てた構成になっている。
【0019】そして上記第1の手段の倉庫では、出庫予
定の荷と保管する荷とを分けて収容することができ、出
庫時には、入口側から近い出庫ゾーンだけで出庫作業を
行うことができて出庫作業を能率よく行うことができ
る。
【0020】また、上記第2の手段の倉庫は、上記第1
の手段における倉庫において、ピッキングされ、この部
分の各パレット上の荷が少なくなる予定のパレットを出
庫ゾーンの一部に割りあてられた入庫・混載ゾーンに集
めて、ここで整理混載でき、ここでのラックに空き棚を
つくることができ、ここに新しい荷を入庫できる。この
入庫・混載ゾーンは倉庫の入口に近く割りあてたことに
より上記入庫作業が短時間で行うことができ、入庫作業
の能率化を図ることができる。
【0021】本発明の第3の手段の倉庫の荷役運用方法
は、上記第1の手段に係る倉庫で、かつ出庫ゾーンと保
管ゾーンの各移動ラックに、パレットに載置して荷を収
容した倉庫の荷役運用方法において、保管ゾーンに収容
されている荷のうち、出庫予定の荷を出庫ゾーンへ、ま
た、出庫ゾーンに収容されている荷のうち、出庫予定の
ない荷を保管ゾーンへ、予め相互に入れ替え搬送し、そ
の後出庫ゾーンで荷をピッキングして出庫するようにし
た。
【0022】また第4の手段の倉庫の荷役運用方法は、
第2の手段に係る倉庫で、かつ出庫ゾーンと保管ゾーン
の各移動ラックに、パレットに載置して荷を収容した倉
庫の荷役運用方法において、保管ゾーンに収容されてい
る荷のうち、出庫予定の荷を出庫ゾーンへ、また、出庫
ゾーンに収容されている荷のうち、出庫予定のない荷を
保管ゾーンへ、予め相互に入れ替え搬送し、その後、出
庫ゾーン内での荷の数が少なくなる予定のパレットを出
庫ゾーン内の入庫・混載ゾーンへ移動し、その後出庫ゾ
ーンでピッチングして出庫し、ついで入出庫・混載ゾー
ンでパレット相互の荷をまとめて混載し、これによって
空いた棚に新規の荷を入庫するようにした。
【0023】これら第3,第4の手段の倉庫の荷役運用
方法では、特定のラックに出庫予定の荷が集中されてい
るので、従来の摘み取り方式のように、ピッキングの度
にいちいち移動ラックを移動する必要がなくなり、短時
間でピッキングすることができる。また、従来の種蒔き
方式のように、主通路に走行の障害となる店舗別パレッ
トが存在することがなく、店舗別パレットのためのスペ
ースも不要となる。
【0024】また、出庫予定のない荷が出庫ゾーンから
保管ゾーンへ移動するので、出庫ゾーンの収容力が高め
られ、ここに新しい荷を順次入庫することができる。そ
してこのとき、入庫・混載ゾーンで荷の少なくなったパ
レット相互の荷が混載してまとめられて、空き棚を作る
ことができ、この入庫・混載ゾーンへの新しい荷の入庫
をスムーズに行うことができる。
【0025】従来は、1パレット1アイテム管理であ
り、積載数が少なくなったパレットは倉庫全体の収容効
率を下げていたが、本発明方法では、それを混載するこ
とによって収容効率を高めることができる。
【0026】また、上記荷役運用方法では、入庫・混載
ゾーンで混載作業を行い、その結果空きの出た棚に新し
い荷の入庫を行い、またそれ以外の出庫ゾーンではピッ
キング作業を行い、これらを同時に行うことができ、入
出庫の作業能率を極めて向上することができる。
【0027】また、保管ゾーンと出庫ゾーンとの間で無
人搬送車による自動搬送が行われている場合でも、入庫
・混載ゾーンでは安全に人手作業を行うことができる。
そしてこの入庫・混載ゾーンが倉庫の出入口に近いこと
により、上記荷の入出庫を迅速に行うことができる。
【0028】また、本発明の第5の手段による倉庫の荷
役運用方法は、ピッキング後に荷が少なくなり混載可能
となる荷同士を隣接して出庫ゾーンから入庫・混載ゾー
ンへ搬入配置するようにしたから、荷が少なくなったパ
レット相互の荷の積み替えによる整理混載を運搬機など
を用いずに短時間で人手で能率よく行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図2以下に
基づいて説明する。倉庫A内を、ドア11を有する入口
に最も近い部分の入出庫作業ゾーンA1 と、これに隣接
した出庫ゾーンA2 、さらにその奥側の全体の保管ゾー
ンA3 とに入口側から順次エリア分けしてある。そして
出庫ゾーンA2 と保管ゾーンA3 内に、間に主通路2を
構成して2列状に多数のラック(電動移動ラック)1が
配置されている。各列のラックは入出庫作業ゾーンA1
を除く各ゾーンA2 ,A3 内で図1で示した場合と同様
にフォークリフト4が通る作業通路3分の3400mm
の空間があく範囲にわたって移動できるようになってい
る。各ラック1はこれの両側からそれぞれの棚にパレッ
トごと荷が収容及び取り出しできるようになっている。
また各パレットには従来の技術の場合と同様に同一のア
イテムだけを載置したアイテム別のパレットである。
【0030】そして上記出庫ゾーンA2 内に、入出庫作
業ゾーンA1 に面している部分が入庫・混在ゾーン
2 ′に割りあてられている。
【0031】次に本発明方法の実施態様を順を追って説
明する。倉庫A内の各ゾーンA2 ,A3 内の各ラックの
うち、少なくとも1個の棚だけを空にし、残りの全ての
棚に所定の種類のアイテム別パレットを搬入収容する。
この作業は、フォークリフト等の適当な運搬車を用い
て、倉庫外から入出庫作業ゾーンA1 及び主通路2を通
り、さらに、各ラック1の移動によってできる作業通路
3を通って行われる。
【0032】(a)次の日等、近い将来に出庫予定の荷
を保管ゾーンA3 から出庫ゾーンA2 へ搬送する。
【0033】これは、上記倉庫A内にある少なくとも1
個の空き棚を利用して順次アイテム別パレットの入れ替
えを繰り返して所定のアイテム別パレットを出庫ゾーン
2の各ラック1の棚に収納する。このとき、出庫ゾー
ンA2 内にあった出庫予定のないアイテム別パレットは
上記入れ替えに応じて順次保管ゾーンA3 へ移動され
る。すなわち、保管ゾーンA3 から出庫ゾーンA2 への
アイテム別パレットの移動と、その逆の移動は入り乱れ
て行われる。この各アイテム別パレットの移動は各ラッ
クの移動を繰り返しながらフォークリフトあるいは無人
搬送車にて行う。
【0034】(b)出庫ゾーンA2 でのピッキング及び
出庫。
【0035】出庫ゾーンA2 内に店舗別パレットを積ん
だフォークリフトあるいはカート等の運搬車12を出庫
ゾーンA2 内のラック1の間に設けた空間内に進入させ
て、作業員により、ここの各ラック1に収納されたアイ
テム別パレットから所定の店舗向けのアイテムを順次摘
み取り方式でピッキングしていく。そしてピッキングが
完了したらそのまま、入出庫作業ゾーンA1 を通り、ド
ア11より倉庫外に設けたドックシェルタへ搬送し、こ
こで待機しているトラックに積み込む。この作業を予定
した店舗向けごとに行い、出庫作業を行う。
【0036】このときのピッキング作業は出庫ゾーンA
2 という狭いゾーンに集中しているアイテムをピッキン
グするので、ピッキングのための走行距離が少なく、短
時間で行うことができる。またこのピッキング作業が入
出庫作業ゾーンA1 に近い位置で行われることにより、
出庫作業も短い走行距離の範囲で行われる。
【0037】なお上記出庫予定のアイテム別パレットの
保管ゾーンA3 からの搬送は、入庫・混載ゾーンA2
を含む出庫ゾーンA2 の全体で行われ、ピッキング作業
はこの入庫・混載ゾーンA2 ′でも行われる。
【0038】(c)入庫・混載作業 この出庫ゾーンA2 内のラック上の各アイテム別パレッ
トにおいて、ピッキングの結果、これの上の荷が、例え
ば30%位しか残らない予定のパレットを、上記入れ替
え作業により、入庫・混載ゾーンA2 ′に移動する。そ
してこの入庫・混載ゾーンA2 ′にて、作業員により、
図3(a),(b)に示すように、積載数が少なくなっ
たアイテム14a,14b同士をどちらか一方のパレッ
ト15に混載する。この場合、このパレットには数種
類、一般には2種類のアイテムが混載される。これによ
り、入庫・混載ゾーンA2 ′内の半数のパレットが空き
パレットとなり、この空きパレットをラックから取り除
くことにより、入庫・混載ゾーンA2 ′のラックの半分
の棚が空き棚となる。この状態で、この空き棚に新たに
新しいアイテムを載置したアイテム別パレットを入庫す
る。これにより、この入庫・混載ゾーンA2 ′では、混
載パレットと新規入庫のアイテム別パレットが混合した
状態で収納されている。
【0039】なお、この入庫・混載作業における積載数
が少なくなったパレットの入庫・混載ゾーンA2 ′への
移動のための入れ替え作業は、上記した(a)の作業の
後に行われる。そして、この上記(a)の作業が行われ
ている間に、入庫・混載ゾーンA2 ′への入庫が行われ
る。
【0040】また、この入庫・混載ゾーンA2 ′へのパ
レットの移動は、それぞれのパレット上のアイテムの数
において及びアイテムの種類において、互いに混載可能
になるパレット同士を隣接した位置に搬入する。これに
より、作業員による混載作業が少ない労力及び時間にて
行うことができる。
【0041】上記(a),(b),(c)の作業によ
り、これから出庫しようとするアイテムの入庫・混載ゾ
ーンA2 ′を含む出庫ゾーンA2 への移動、入庫・混載
ゾーンA2 ′を含む出庫ゾーンA2 でのピッキング及び
出庫、この出庫ゾーンA2 のアイテム数が少ないパレッ
トの整理混載、入庫・混載ゾーンA2 ′への新しいアイ
テム別パレットの入庫の各作業が行われる。
【0043】これらの作業のタイムスケジュールの一例
を示すと図4に示すようになる。予かじめ上記(a)の
作業が行われた状態の倉庫において、早期に出庫ゾーン
2でのピッキング・出庫作業bを行い、引き続いて入
庫・混載作業cを行う。そしてこの混載作業c1 及び混
載ゾーンへの入庫作業c2 と並行して翌日出荷するアイ
テム別パレットの入庫・混載ゾーンA2 ′を除く出庫ゾ
ーンA2 への搬送作業が行われる。これにより、翌日に
行われるピッキング・出庫のための準備が整ったことに
なる。
【0044】その後の空き時間である夜間は、異常対策
用の予備時間となり、この間に上記入庫・混載ゾーンA
2 ′を除く出庫ゾーンA2 へのアイテム別パレットの移
動が予定通り行われたかどうかを確認し、もし、これに
不備がある場合には、これを補正する作業を行う。
【0045】上記確認作業にて不備がないことを確認し
たら、昼間の上記(a),(b),(c)の作業におい
ても、まだ入庫・混載ゾーンA2 ′を含む出庫ゾーンA
2 に残っている出庫予定のない混載パレット及びアイテ
ム別パレットが、この出庫ゾーンA2 から保管ゾーンA
3 へ搬送eされ、またこれと並行して多量出庫アイテム
のパレットを入庫・混載ゾーンA2 ′を除く出庫ゾーン
2 からピッキングしやすい入庫・混載ゾーンA2 ′へ
搬送fする。
【0046】この出庫予定のないアイテムを保管ゾーン
3 へ移動する際に、混載パレットも保管ゾーンA3
移動されるが、この混載パレット上のアイテムの種類及
びそれぞれの数は予め記憶しておくことにより、保管ゾ
ーンA3 へ移動されたこの混載パレットは、以後通常の
アイテム別パレットと同様の扱いを受ける。
【0047】上記各ゾーンA2 ,A3 でのパレットの移
動は、各ゾーンA2 ,A3 内での少なくとも1つの空き
棚を利用した入れ替え作業で行われるが、この場合は、
空き棚の数が多い程入れ替えにかかる時間を短くでき
る。しかしその場合、この空き棚の数分だけ倉庫の収容
量が減少して収容効率が悪くなる。
【0048】上記各作業の全てはフォークリフトやカー
トを用いて作業員が行ってもよいが、出庫予定の荷を保
管ゾーンA3 から入庫・混載ゾーンA2 ′を含む出庫ゾ
ーンA2 への移動作業と、夜間に行われる出庫予定のな
い混載パレット及びアイテム別パレットの入庫・混載ゾ
ーンA2 ′を含む出庫ゾーンA2 から保管ゾーンA3
の移動作業と、多量出庫アイテムのパレットの入庫・混
載ゾーンA2 ′を除く出庫ゾーンA2 から入庫・混載ゾ
ーンA2 ′への移動作業は無人搬送車を用いて自動搬送
にて行うようにする。この場合、無人搬送車は、複数の
荷主からの出庫オーダに基づいて搬送管理コンピュータ
からの指令により作動させる。従って、上記入れ替え作
業もコンピュータからの指令に従って順次最短の径路を
たどって行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の倉庫及び倉庫の荷役運用方法を示す説明
図である。
【図2】本発明に係る倉庫及び倉庫の荷役運用方法を示
す説明図である。
【図3】(a),(b)は荷が少なくなったパレットの
混載状態を示す説明図である。
【図4】本発明方法のタイムスケジュール図である。
【符号の説明】
1…電動移動ラック(ラック) 2…主通路 3…作業通路 4…フォークリフト 5…アイテム別パレット 6a,6b,6c…店舗別パレット 11…ドア 12…運搬車 13…無人搬送車。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の移動ラックを配置した倉庫におい
    て、上記移動ラックを配置した部分を、倉庫の入口に近
    い方から順に、出庫ゾーンと保管ゾーンに区分けしたこ
    とを特徴とする倉庫。
  2. 【請求項2】 出庫ゾーンの、倉庫の入口に近い部分
    を、ピッキングされて数が少なくなる予定のアイテムを
    載置したパレットを収容すると共に、この相互のパレッ
    トの一方に他方のアイテムを混載し、これによって空い
    た棚に新たなアイテム別パレットを入庫するための入庫
    ・混載ゾーンとして割りあてたことを特徴とする請求項
    1記載の倉庫。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の倉庫で、かつ出庫ゾーン
    と保管ゾーンの各移動ラックに、パレットに載置して荷
    を収容した倉庫の荷役運用方法において、保管ゾーンに
    収容されている荷のうち、出庫予定の荷を出庫ゾーン
    へ、また、出庫ゾーンに収容されている荷のうち、出庫
    予定のない荷を保管ゾーンへ、予め相互に入れ替え搬送
    し、その後出庫ゾーンで荷をピッキングして出庫するよ
    うにしたことを特徴とする倉庫の荷役運用方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の倉庫で、かつ出庫ゾーン
    と保管ゾーンの各移動ラックに、パレットに載置して荷
    を収容した倉庫の荷役運用方法において、保管ゾーンに
    収容されている荷のうち、出庫予定の荷を出庫ゾーン
    へ、また、出庫ゾーンに収容されている荷のうち、出庫
    予定のない荷を保管ゾーンへ、予め相互に入れ替え搬送
    し、その後、出庫ゾーン内での荷の数が少なくなる予定
    のパレットを出庫ゾーン内の入庫・混載ゾーンへ移動
    し、その後出庫ゾーンでピッキングして出庫し、ついで
    入庫・混載ゾーンでパレット相互の荷をまとめて混載
    し、これによって空いた棚に新規の荷を入庫するように
    したことを特徴とする倉庫の荷役運用方法。
  5. 【請求項5】 混載可能となる荷同士を隣接して出庫ゾ
    ーンから入庫・混載ゾーンへ搬入配置することを特徴と
    する請求項4記載の倉庫の荷役運用方法。
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