JP2002211355A - シートベルト巻き取り装置 - Google Patents

シートベルト巻き取り装置

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JP2002211355A JP2001012886A JP2001012886A JP2002211355A JP 2002211355 A JP2002211355 A JP 2002211355A JP 2001012886 A JP2001012886 A JP 2001012886A JP 2001012886 A JP2001012886 A JP 2001012886A JP 2002211355 A JP2002211355 A JP 2002211355A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常時には乗員に圧迫感を与えず、緊急事態
の発生時に迅速にロック機構を作動させるシートベルト
巻き取り装置を提供する。 【解決手段】 モータ8の回転により減速ギア13とサ
ンギア13aが一体に回転する。よって、プラネタリギ
ア16が自転するが、係止レバー21がインターナルギ
ア13に係合していないと、インターナルギア13が自
由に回転するので、プラネタリギアは公転せず、スプー
ルにはモータの回転力は伝達されない。係止レバー21
がインターナルギア13に係合すると、インターナルギ
ア13は回転できなくなり、プラネタリギア16が公転
し、それに結合されているキャリアギア14が回転し
て、スプールにモータの回転力が伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車等におい
て、乗員の安全を確保するために使用されるシートベル
ト巻き取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シートベルト巻き取り装置は、乗用車の
衝突等の事故に際して乗員の安全を確保するために取り
付けが義務付けられ、種々の方式のものが開発されてい
る。そのうち最も構成が簡単なものの例を図16に示
す。
【0003】シートベルト巻き取り装置の一方の側の支
持部であるスプリングカバー41には、軸受部41aが
設けられ、それにスプール42の軸42aが嵌まりこん
で回転すると同時に、スプリングにより巻き取り方向へ
の付勢力を受けるようになっている。スプール42には
シートベルトが巻きつけられるようになっている。
【0004】スプール42の内側には凹状の嵌合部(図
示せず)が設けられ、その中にトーションバー43の一
端が嵌まり込んでいる。トーションバー43の他端は、
ロッキングベース44に設けられた凹状の嵌合部(図示
せず)に嵌まりこんでいる。ロッキングベース44の軸
44aは、ロックギア45の穴部45aを貫通し、シー
トベルト巻き取り装置の他の一方の側の支持部であるリ
テーナ46の軸受部(図示せず)に嵌まりこんでいる。
【0005】このような機構により、スプール42は、
結局スプリングカバー41とリテーナ46にその回転軸
を支持されたような形態となって回転し、スプリングの
付勢力によりシートベルトを巻き取るようになってい
る。そして、スプリングカバー41と、リテーナ46
は、ベースフレーム48の両端に固定されており、スプ
ール42はベースフレーム48の内部に収納されるよう
になっている。
【0006】これらの構成要素のうち、ロッキングベー
ス44とロックギア45は、所定量の相対回転が可能に
なっており、スプリング49によって、ロックギア45
がロッキングベース44に対して相対的にシートベルト
の引き出し方向に付勢されて、相対回転の限界に達する
ような状態になっている。通常の状態でシートベルトが
引き出されるときは、ロックギア45の回転の抵抗とな
るものはないので、スプリング49の付勢力に打ち勝つ
ことができず、ロックギア45はロッキングベース44
と一体となって回転する。
【0007】スプリングの力によりスプール42が巻き
取られ、それにつれてロッキングベース44が巻き取り
方向に回転しても、もともと、その回転方向には、前述
のように、ロックギア45がロッキングベース44に対
して相対回転の限界に達するような状態になっているの
で、ロックギア45はロッキングベース44と一体とな
って回転する。
【0008】衝突等により、急激なシートベルトの巻き
戻しが発生すると、ロックギア45の中に収納されてい
るフライホイール50がスプリング51の付勢力に打ち
勝って移動し、その結果、ロックギア45がリテーナ4
6に対して相対回転ができなくなり、回転が停止され
る。
【0009】すると、ロッキングベース44がスプリン
グ49の付勢力に抗して、ロックギア45に対して相対
回転する。この相対回転によって、ロッキングベース4
4に収納されているパウル52が外側に飛び出すように
メカニズムが構成されており、外側に飛び出したパウル
52のギアがベースフレーム43に形成されたギア部4
8aに係合し、これによりロッキングベース44の回転
も停止される。
【0010】よって、トーションバー43の回転も停止
し、スプール42はトーションバー43の捩れに対応す
るだけの回転のみが許されることになる。従って、以後
は、シートベルトは引き出されるにつれて増大する張力
を受けつつ回転する。以上説明したロック機構は、通
常、「ウェブセンサによるロック機構」と呼ばれてい
る。
【0011】以上の説明は、シートベルト巻き取り装置
の概要を示したものであり、例えば、フライホイール5
0の移動によりロックギア45の回転を止める機構、パ
ウル52を外側に押し出す機構には複雑な機構が用いら
れているが、シートベルト巻き取り装置は周知・慣用の
ものであり、当業者にとってこれ以上の詳しい説明は不
要と思われるし、本発明の主要部分と関係がない事項な
ので、これ以上の詳しい説明を省略する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシートベルトロック機構においては、実際に
シートベルトが急激に引き出されてからロック機構が作
動するので、ロック機構が作動するまでに遅れが生じる
ことがあった。また、モータ軸がスプールに連結された
状態でシートベルトを引き出すとき、引き出すのに力を
要し、かつ、格納力が低いという問題もあった。さら
に、シートベルト着用時に急激にシートベルトを引っ張
り出すとロック機構が作動し、乗員に対して違和感や不
快感を与えることがあった。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、緊急事態の発生時に迅速にロック機構を作動さ
せるシートベルト巻き取り装置を提供すること、さらに
これに加えて、リトラクタ効率を下げずに、シートベル
トを装着するためにシートベルトを引き出しときロック
がかかる等の、乗員に対する違和感や不快感を低減した
シートベルト巻き取り装置を提供することを課題とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、モータによりシートベルトを巻き取る
機構を有するシートベルト巻き取り装置であって、前記
モータとシートベルトが巻回されたスプールとの間の動
力の伝達経路を入り切りする動力伝達経路切替機構で、
モータが巻き取り方向に回転したときのみ前記モータと
スプールとの動力伝達経路を結合するものと、作動時に
は前記スプールをシートベルト巻き取り方向にのみ回転
させ、非作動時には前記スプールのいずれの方向への回
転をも許容するラチェット機構とを有してなることを特
徴とするシートベルト巻き取り装置(請求項1)であ
る。
【0015】本手段においては、モータが巻き取り方向
に回転しないときは、動力伝達経路切替機構によりモー
タとスプールとの動力伝達経路が結合されない。したが
って、モータとスプールとの機械的な動力伝達が行われ
ない。また、このとき、ラチェット機構を非作動とする
ことにより、スプールは、モータによる負荷を受けたり
ラチェット機構に回転を妨げられたりすることなく自由
に回転できる。よって、シートベルトはゼンマイばねに
よるトルクの巻き取り力のみで巻き取られるので、乗員
が違和感を感じることがない。
【0016】車両に取り付けられている衝突予測装置
が、急ブレーキや大きな加速度等を検出して衝突が発生
する恐れがあると判断すると、モータにシートベルトの
巻き取り指令を出すと共に、ラチェット機構を作動状態
にする。すると、動力伝達経路切替機構により、モータ
とスプールとの間の動力の伝達経路が結合される。よっ
て、モータの巻き取り力によりスプールが回転し、シー
トベルトが巻き取られる。そして、ラチェット機構の働
きにより、スプールはシートベルト巻き取り方向には回
転するが、シートベルト巻き戻し方向には回転しないの
で、乗員を確実にシートに拘束することができる。
【0017】本手段においては、動力伝達経路切替機構
の作動や、ラチェット機構の作動は、ソレノイド等を使
用して、電気的に駆動してもよいし、前記モータの回転
力を利用して、自動的に作動させるようにしてもよい。
【0018】本手段における好ましい態様(第1の態
様)として、前記動力伝達経路切替機構は、モータのシ
ートベルト巻き取り方向への回転力により駆動されて、
前記モータとシートベルトが巻回されたスプールとの間
の動力の伝達経路を結合するものであることを特徴とす
るシートベルト巻き取り装置が考えられる。
【0019】第1の態様においては、動力伝達経路のオ
ン(接続)、オフ(切断)がモータの回転トルクで作動する
ようになっているので、動力伝達経路切換機構を作動さ
せるための、例えば電磁ソレノイド等の他の動力による
特別な専用のアクチュエータを用いる必要がない。した
がって、動力伝達経路切替機構は部品点数が少なく、構
造が簡単になり、かつコストがより削減される本手段に
おける好ましい態様(第2の態様)として、前記第1の
態様であって、前記動力伝達経路は動力伝達歯車機構を
備えているとともに、当該動力伝達経路切替機構は、こ
の動力伝達経路切替機構の作動を制御する回動可能な制
御レバーを備えており、前記モータの回転トルクで前記
回動可能な制御レバーが回動されることにより前記動力
伝達経路切替機構が作動して、前記動力伝達経路が接続
状態に設定されることを特徴とするものが考えられる。
【0020】第2の態様においては、モータが巻き取り
方向に回転すると、そのトルクにより制御レバーが回動
し、それにより動力伝達経路切替機構を作動させて、モ
ータとスプール間の動力の伝達を可能にする。モータが
回転していない場合には、制御レバーは初期位置にあ
り、動力伝達経路切替機構を作動させないので、モータ
とスプールは動力的に切り離され、スプールは自由に回
転可能となる。よって、簡単な構成により、モータとス
プール間の動力の伝達のオン・オフが可能となる。
【0021】本手段における好ましい態様(第3の態
様)として、前記動力伝達経路は、前記動力伝達歯車機
構からのモータの回転を減速して前記スプールに伝達す
る減速機構を備えており、この減速機構は、サンギア
と、回転可能に設けられ、外周にラチェット歯を有しか
つ内周に内歯を有するリング状のインターナルギアと、
これらのサンギアとインターナルギアとに噛合するプラ
ネタリギアと、このプラネタリギアを回転可能に支持す
るとともにその回転を前記スプールに伝達するキャリヤ
と、前記サンギアと一体回転するように設けられ、前記
動力伝達歯車機構からのモータの回転が入力される減速
ギアとからなり、また、前記動力伝達経路切替機構は、
更に、前記ラチェット歯に係合しない非係合位置と前記
ラチェット歯に係合可能な係合位置との間で回転可能な
係止レバーを備えており、前記制御レバーが回動しない
通常時は前記係止レバーを非係合位置に設定して前記イ
ンターナルギアの回転を自由にし、前記制御レバーが回
動したときは前記係止レバーを係合位置に設定して、前
記ラチェット歯に前記係止レバーが係合することで前記
インターナルギアの回転を禁止するようになっており、
前記インターナルギアの回転が自由であるときは、前記
動力伝達経路が切断状態に設定され、前記インターナル
ギアの回転が禁止されたときは、前記動力伝達経路が接
続状態に設定されるようになっていることを特徴とする
ものが考えられる。
【0022】第3の態様においては、係止レバーがラチ
ェット歯に係合していないときは、インターナルギアは
無負荷に近い状態で回転可能となっている。この状態で
モータが回転すると、それにより減速ギアとサンギアが
回転される。すると、インターナルギアが無負荷に近い
状態で回転可能であり、一方、プラネタリギアの公転は
スプールの負荷を受けているので、各プラネタリギアは
公転せず自転して、インターナルギアを回転させる。よ
って、モータの動力はスプールには伝達されない。
【0023】この状態でスプールが回転すると、プラネ
タリギアは公転するが、サンギアにはモータの負荷がか
かっているのに対し、インターナルギアは無負荷である
ので、サンギアを回転させず、インターナルギアを回転
させながら公転する。よって、スプールとモータの動力
伝達は切られているので、シートベルトの引き出し、巻
き取りは、モータの負荷をうけることなく自由に行われ
る。
【0024】係止レバーがラチェット歯に係合すると、
インターナルギアの回転が阻止される。この状態でモー
タが回転すると、それにより減速ギアとサンギアが回転
される。すると、インターナルギアが回転できないの
で、プラネタリギアはサンギアによって自転させられる
と共に、インターナルギアによって公転力を受け公転す
る。よって、インターナルギアに結合されているスプー
ルが駆動力を受けて回転する。このときは、スプールが
回転した場合も、インターナルギアの公転によってサン
ギアが回転力を受け、モータが回転力を受ける。すなわ
ち、モータとスプールの間の動力伝達経路が結合されて
いることになる。
【0025】本手段における好ましい態様(第4の態
様)として、前記動力伝達経路は、前記動力伝達歯車機
構からのモータの回転を減速して前記スプールに伝達す
る減速機構を備えており、この減速機構は、サンギア
と、回転可能に設けられ、外周にラチェット歯を有しか
つ内周に内歯を有するリング状のインターナルギアと、
これらのサンギアとインターナルギアとに噛合するプラ
ネタリギアと、このプラネタリギアを回転可能に支持す
るとともに前記モータの回転を前記プラネタリギアに伝
達するキャリヤと、前記サンギアと一体回転するように
設けられ、その回転を前記スプールに伝達する減速ギア
とからなり、また、前記動力伝達経路切替機構は、更
に、前記ラチェット歯に係合しない非係合位置と前記ラ
チェット歯に係合可能な係合位置との間で回転可能な係
止レバーを備えており、前記制御レバーが回動しない通
常時は前記係止レバーを非係合位置に設定して前記イン
ターナルギアの回転を自由にし、前記制御レバーが回動
したときは前記係止レバーを係合位置に設定して、前記
ラチェット歯に前記係止レバーが係合することで前記イ
ンターナルギアの回転を禁止するようになっており、前
記インターナルギアの回転が自由であるときは、前記動
力伝達経路が切断状態に設定され、前記インターナルギ
アの回転が禁止されたときは、前記動力伝達経路が接続
状態に設定されるようになっていることを特徴とするも
のが考えられる。
【0026】第4の態様においては、サンギアと減速ギ
アがスプール側に結合され、プラネタリギア側がモータ
側に結合されている点が前記第3の態様と異なるだけで
あり、その作動は前記第3の態様と同じである。よっ
て、前記第3の態様と同じ作用効果を奏する。
【0027】本手段における好ましい態様(第5の態
様)として、前記ラチェット機構が、シートベルト巻き
取り装置の回転軸に直結、又は直結したギアに噛み合う
ようにして設けられ、その外周に鋸歯状の歯を有するラ
チェット歯車と、当該鋸歯状の歯に係合可能に設けられ
たパウルと、当該パウルを当該鋸歯状の歯に係合させた
り係合を解いたりするように駆動するレバーと、当該レ
バーを、トルクリミッターを介して駆動する回転体と、
を有してなり、前記回転体は、前記モータにより駆動さ
れることを特徴とするものが考えられる。
【0028】第5の態様においては、、定常状態では、
モータの回転位置は、パウルがラチェット歯車の鋸歯状
の歯に係合しない位置とされている。衝突予測装置信号
が入ると、モータが回転し、それに伴って回転体が回転
する。それによってレバーが駆動され、パウルをラチェ
ット歯車の鋸歯状の歯に係合する位置まで駆動する。こ
れにより、パウルとラチェット歯車がラチェット機構を
構成し、ラチェット歯車はシートベルトの巻き取り方向
への回転は可能であるが巻き戻し方向への回転は不可能
な状態になる。よって、ラチェット歯車に直結された
り、ギアを介して結合されているシートベルト巻き取り
装置の回転軸も、シートベルト巻き戻し方向への回転が
阻止される。
【0029】この場合、モータは回転し続けるが、回転
体とレバーとの間にはトルクリミッターが設けられてい
るので、パウルがラチェット歯車に押し付けられる力は
トルクリミッターにより決定される力に制限され、ラチ
ェット歯車のシートベルト巻き取り方向への回転を妨げ
たり、レバー等を破損させたりすることがない。
【0030】本手段における好ましい態様(第6の態
様)として、前記ラチェット機構が、シートベルト巻き
取り装置の回転軸に直結、又は直結したギアに噛み合う
ようにして設けられ、その外周に鋸歯状の歯を有するラ
チェット歯車と、当該鋸歯状の歯に係合可能に設けら
れ、シートベルト巻取装置の固定部に設けられた回動軸
を中心として回動するパウルと、当該パウルを当該鋸歯
状の歯に係合させたり係合を解いたりするように、弾性
体を介して駆動する駆動機構を有してなることを特徴と
するものが考えられる。
【0031】第6の態様においては、定常状態では、駆
動装置により駆動されるパウルの位置は、パウルがラチ
ェット歯車の鋸歯状の歯に係合しない位置とされてい
る。衝突予測装置信号が入ると、駆動装置が作動し、そ
れによって弾性体を介してレバーが駆動され、パウルを
ラチェット歯車の鋸歯状の歯に係合する位置まで回動さ
せる。これにより、パウルとラチェット歯車がラチェッ
ト機構を構成し、ラチェット歯車はシートベルトの巻き
取り方向への回転は可能であるが巻き戻し方向への回転
は不可能な状態になる。よって、ラチェット歯車に直結
されたり、ギアを介して結合されているシートベルト巻
き取り装置の回転軸も、シートベルト巻き戻し方向への
回転が阻止される。
【0032】この場合、駆動装置とレバーとの間には弾
性体が設けられているので、ラチェット歯車のシートベ
ルト巻き取り方向へ回転しようとする力は弾性体により
吸収され、回転が妨げられることがない。
【0033】本手段における好ましい態様(第7の態
様)として、前記ラチェット機構が、シートベルト巻き
取り装置の回転軸に直結、又は直結したギアに噛み合う
ようにして設けられ、その外周に鋸歯状の歯を有するラ
チェット歯車と、回動することにより鋸歯状の歯に係合
可能に設けられ、シートベルト巻き取り装置の固定部に
設けられた長穴に嵌まり込む軸とを有するパウルと、往
復運動駆動部に連結して設けられ、前記パウルの回動軸
を有するラチェットレバーとを有してなり、前記往復駆
動部が第1の位置にあるときには、前記ラチェットレバ
ーのパウル回動軸が第1の位置にあると共に前記パウル
の軸が前記長穴の一端に位置することにより、前記パウ
ルが前記ラチェット歯車から離れた位置に位置し、前記
往復駆動部が第2の位置にあるときには、前記ラチェッ
トレバーのパウル回動軸が第2の位置にあることによ
り、前記パウルが前記ラチェット歯車と係合可能な位置
に位置し、その状態でスプールが巻き戻し方向に回転し
たときには、前記パウルが前記パウル回動軸を中心に回
動して、その軸が前記長穴の前記一端にぶつかって回動
を止められることにより前記ラチェット歯車の回転を阻
止し、スプールが巻き取り方向に回転したときには、前
記パウルが前記パウル回動軸を中心に前記方向とは逆方
向に回動して、その軸が前記長穴の他端に位置すること
により前記ラチェット歯車の回転を許容するようにされ
ていることを特徴とするものが考えられる。
【0034】第7の態様においては、、往復駆動部が第
1の位置にあるときには、ラチェットレバーのパウル回
動軸が第1の位置にあると共にパウルの軸がシートベル
ト巻き取り装置の固定部に設けられた長穴の一端に位置
する。これにより、パウルはラチェット歯車から離れた
位置に位置するようになるので、ラチェット歯車は自由
に回転することができ、スプールの回転は妨げられな
い。
【0035】往復駆動部が第2の位置にあるときは、ラ
チェットレバーのパウル回動軸が第2の位置にあること
により、パウルがラチェット歯車と係合可能な位置に位
置する。この状態では、パウルの軸が前記長穴の前記一
端に位置する場合には、パウルとラチェット歯車が係合
し、パウルの軸が前記長穴の多端にあるときには、パウ
ルとラチェット歯車が係合しないようになっている。
【0036】そして、スプールが巻き戻し方向に回転し
たときには、パウルがパウル回動軸を中心に回動して、
その軸が前記長穴の前記一端にぶつかって回動を止めら
れることによりラチェット歯車の回転を阻止する。よっ
て、これによりスプールの回転が阻止される。
【0037】スプールが巻き取り方向に回転したとき
は、パウルがラチェット歯車に押されてパウル回動軸を
中心に前記方向とは逆方向に回動し、それにより、その
軸が前記長穴の他端に位置する。この場合、パウルとラ
チェット歯車は係合せず、ラチェット歯車の回転は許容
される。
【0038】本手段における好ましい態様(第8の態
様)として、前記第7の態様であって、前記パウルを前
記ラチェット歯車に係合させる回動方向に付勢する弾性
体を有してなることを特徴とするものが考えられる。
【0039】第8の態様においては、、弾性体により、
パウルをラチェット歯車に係合させる回動方向に付勢す
るようにしているので、往復駆動部が第2の位置にある
とき、ラチェット歯車が巻き戻し方向に回転した場合に
は、確実にラチェット歯車とパウルを係合させ、回転を
阻止することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例
を、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態
の1例であるシートベルト巻き取り装置の概要を示す分
解斜視図である。なお、図1に示す実施の形態において
も、図16に示すようなロック機構等が設けられている
(スプールを巻き取るスプリングは設けられていない)
が、本発明と関係がないので説明を省略する。
【0041】図1に示すように、このシートベルト巻き
取り装置1においては、フレーム2の中にシートベルト
3を巻き取るスプール4が収納され、それを軸支するト
ーションバー5の一端がリテーナ6に嵌まり込み、多端
はスプール4の内部に嵌合している。スプール軸4a
は、シートベルト巻き取り用スプリング(図示せず)が
収納されたゼンマイユニット7の軸受に嵌まり込んでい
る。リテーナ6とゼンマイユニット7はフレーム2に保
持されており、これにより、スプール4が、リテーナ6
とゼンマイユニット7に保持される形でフレーム2の中
に収納されている。
【0042】モータ8は第2リテーナ9に保持され、そ
の軸に結合されたモータギア10が、コネクトギア11
に噛合し、コネクトギア11が中間減速ギア12を介し
て減速ギア13と噛合している。減速ギア13は、その
外径部に中間減速ギア12と噛合する大径歯部13aを
有すると共に、その中心部にサンギア13bを有してい
る。
【0043】キャリアギア14の中心孔(スプライン
孔)14cはスプール4のスプライン軸4bに嵌まり込
んでおり、スプール4と一体に回転する。図2に詳しく
示すように、キャリアギア14の大径部にはラチェット
歯14bが形成されている。キャリアギア14には3個
のネジ孔14dが設けられ、これにリダクションピン1
5の先端がネジ込まれている。リダクションピン15に
は、それぞれ1個づつのプラネタリギア16が回転自在
に軸支され、リダクションプレート17により保持され
ている。
【0044】インターナルギア18は円環状をしてお
り、その外周部にはラチェット歯18aが、内周部には
プラネタリギア18と噛合する内歯18bが設けられて
いる。すなわち、プラネタリギア16は、サンギア13
bとインターナルギア18の内歯18bに挟まれて、リ
ダクションピン15を中心に自転が可能になっていると
共に、キャリアギア14の中心(スプール4の軸心)の
周りに公転が可能とされている。
【0045】このように構成されたシートベルト巻き取
り装置のスプール4とモータ8の動力伝達経路を入り切
りするための機構として、係止レバー21と、コネクト
ギア11と一体に回転可能で係止レバー21を保持する
レバースプリング22と、スプリング保持部材23が設
けられている。
【0046】図3に、この機構を詳細に示す。スプリン
グ保持部材23の軸方向側面には軸方向に延びる3本の
突出ピン23aが設けられており、これらの突出ピン2
3aがコネクトギア11の3個の軸方向孔11cそれぞ
れ嵌合されることで、スプリング保持部材23がコネク
トギア11に組み付けられる。また、スプリング保持部
材23の外周面には、径方向に延びる3個の突起23b
が周方向に等間隔に設けられている。そして、レバース
プリング22が、その湾曲部22aがスプリング保持部
材23の外周に位置するようにして配置されるととも
に、この湾曲部22aがスプリング保持部材23の2個
の突起23bとコネクトギア11との間に、回転方向に
所定の摩擦を有して扶持されることでスプリング保持部
材23に組み付けられる。
【0047】また、係止レバー21は第2リテーナ9に
設けられた溝に沿って平行移動し、平行移動によりイン
ターナルギア18のラチェット歯18aに接離可能に設
けられている。そして、係止レバー21は、その凹部2
1bに嵌まり込んだレバースプリング22によって、前
記のように平行移動するように駆動される。
【0048】以下、モータ8とスプール4間の動力伝達
のメカニズムと、動力伝達の入り切りのメカニズムにつ
いて、図4〜図6を用いて説明する。これらの図に示さ
れるように、モータ8の回転はモータギア10から、コ
ネクトギア11の歯11aを介してコネクトギア11に
伝えられ、その歯11bと、中間減速ギア12の歯12
aを介して中間減速ギア12に伝えられる。そして、中
間減速ギア12の歯12bと減速ギア13の大径歯部1
3aを介して減速ギア13に伝達される。減速ギア13
には、サンギア13bがその中心軸を同じにして一体に
取り付けられている。よって、モータ8が回転すると、
これらのギア群が一体となって回転する。
【0049】一方、図1に示されるスプール4のスプラ
イン軸4bには、前述のようにキャリアギア14の中心
孔(スプライン孔)14cが嵌まり込んでいる。よっ
て、スプール4が回転すると、キャリアギア14が一体
に回転し、それにより3個のプラネタリギア16がスプ
ール軸を中心として公転する。
【0050】これら、モータ8に結合された動力伝達系
と、スプール4に連結された動力伝達系の連結を入り切
りするのが、インターナルギア18である。図4は、モ
ータ8が回転していないときの様子を示す図である。こ
のとき、レバースプリング22の付勢力により、係止レ
バー21は、インターナルギア18のラチェット歯車1
8aとは係合しないような位置となっている。よって、
インターナルギア18は完全にフリーな状態にあり、何
の抵抗も受けずに回転できる。それに対し、サンギア1
3bと減速ギア13を回転させるためには、モータ8の
回転抵抗に打ち勝たなければならない。
【0051】このような状態で、スプール4がどちらか
の方向に回転すると、プラネタリギア16が公転する。
そのとき、インターナルギア18の抵抗がないので、プ
ラネタリギア16は、自転しながらサンギア13aの周
りを公転し、インターナルギア18を回転させる。すな
わち、サンギア13aは回転しない。よって、スプール
4は、モータ8の回転抵抗を受けずに回転することがで
きる。従って、特に、人間がシートベルトを引き出すと
き、大きな抵抗力を受けることなく引き出しが可能とな
る(巻き取り用ゼンマイの力に抗するのみでよい)。
【0052】図5は、モータ8がシートベルト巻き取り
方向に駆動されたときの様子を示す図である。すなわ
ち、モータ8が図のCW方向に回転すると、コネクトギ
ア11がCCW方向に減速されて回転する。すると、前
述のようにレバースプリング22の湾曲部22aがスプ
リング保持部材23の突起23bとコネクトギア11と
の間に回転方向に所定の摩擦を有して保持されているの
で、このコネクトギア11のCCW方向の回転で、レバ
ースプリング22も同方向に一緒に回転する。
【0053】これにより、係止レバー21がインターナ
ルギア18に接近する方向に平行移動して、係止爪21
aがインターナルギア18のラチェット歯18aの外周
に当接して係合可能な係合位置となる。係止爪21aが
ラチェット歯18aの外周に当接した後は、レバースプ
リング22はそれ以上方向CCW方向には回転できなく
なる。しかし、コネクトギア11とレバースプリング2
2との間にすべりが生じてコネクトギア11がレバース
プリング22に対して相対回転する。これにより、モー
タ8は回転を継続することができる。
【0054】同時に、コネクトギア11の回転が中間減
速ギア12を介して減速されて減速ギア13に伝達さ
れ、減速ギア13がベルトCCW方向に回転するので、
サンギア13bが同方向に減速ギア13と同速度で回転
する。このサンギア13aの回転で各プラネタリギア1
6がCW方向に自転し、インターナルギア18がCW方
向に回転する。このとき、インターナルギア18が回転
するため、各プラネタリギア16は公転しない。
【0055】インターナルギア18がCW方向に回転す
ると、ラチェット歯18aと係止爪21aとが互いに係
合し、インターナルギア18の回転が停止する。インタ
ーナルギア18の回転が停止すると、前述のようにモー
タ8の駆動トルクで各プラネタリギア16が自転してい
るので、各プラネタリギア16はインターナルギア18
の内歯18bに沿って、サンギア13bのまわりをCC
W方向に減速されて公転するようになる。
【0056】したがって、プラネタリギア16を保持す
るキャリアギア14が、各プラネタリギア16の公転速
度でCCW方向に回転するので、スプール4がシートベ
ルト巻き取り方向に回転する。
【0057】図6は、モータ8がシートベルト巻き戻し
方向に回転したときの様子を示す図である。モータ8が
図のCCW方向に回転すると、コネクトギア11がCW
方向に減速されて回転する。すると、前述のようにレバ
ースプリング22の湾曲部22aがスプリング保持部材
23の突起23bとコネクトギア11との間に回転方向
に所定の摩擦を有して保持されているので、このコネク
トギア11のCW方向の回転で、レバースプリング22
も同方向に一緒に回転する。これにより、係止レバー2
1がインターナルギア18から遠ざかる方向に平行移動
して、係止爪21aとインターナルギア18のラチェッ
ト歯18aの係合が外れる。すると、インターナルギア
18の回転が自由になる。
【0058】図5に示したと同じように、モータ8の回
転により減速ギア13とサンギア13aが駆動され、サ
ンギア13aの回転がプラネタリギア16に伝わってプ
ラネタリギア16を自転させる。しかし、インターナル
ギア18が回転抵抗無く回転するので、プラネタリギア
16は公転を行うことが無く、従って、モータ8の回転
はスプール4には伝達されない。
【0059】以上をまとめると、モータが巻き取り方向
に回転したときは、その回転力によって駆動される係止
レバーによってインターナルギアの回転が止められ、そ
れによりモータとスプールとの間の動力伝達経路が結合
される。その他の場合は、係止レバーとインターナルギ
アとの係合が無く、インターナルギアは自由に回転でき
るので、モータとスプールとの間の動力伝達経路は切り
離される。
【0060】なお、以上の実施の形態においては、係止
レバーの駆動をモータの動力を使用して行っていたが、
例えばソレノイド等により電気的に駆動し、インターナ
ルギアと係合させたり係合を解いたりするようにしても
よい。
【0061】以下、スプール4のシートベルト巻き戻し
方向への回転をロックし、シートベルト巻き取り方向へ
の回転を許容する機構について説明する。これは、図1
に示されるキャリアギア14のラチェット歯14bと、
ソレノイド24、プランジャースプリング25、ラチェ
ットレバー26、パウル27、ラチェットスプリング2
8から構成される。この機構の作動を図7〜図11を用
いて説明する。
【0062】図7は、ロック機構(ラチェット機構)の
要部を示す分解斜視図である。ソレノイド24のピスト
ン24aには、ラチェットレバー26が係合しており、
ソレノイド24が無励磁の場合には、プランジャースプ
リング25の働きにより、ピストン24aが伸長し、ラ
チェットレバー26が図の上方に押し上げられるように
なっている。ラチェットレバー26に設けられた突起2
6cは、パウル27の穴27dを貫通し、第2リテーナ
9の長穴9aに嵌まり込んでいる。
【0063】ラチェットスプリング28は、図8〜図1
1に示されるように、その一端を第2リテーナ9に固定
され、その他端はパウル27の突起27eに接触し、そ
の弾発力により、パウル27を、ラチェットレバー26
の突起26cを回動軸として、キャリアギア14のラチ
ェット歯14bに噛み込む方向に付勢している。なお、
図には示されていないが、突起27eは、パウル27の
裏側の同じ位置にも設けらており、これが、第2リテー
ナ9の長穴9bに嵌まり込んでいる。(なお、図7にお
いて、第2リテーナ9の形状が図1に示したものと少し
異なるが、本発明の説明とは関係ない事項であるので、
あえて、両者を整合させていない。)以下、このような
構造を有するロック機構の作動を図8〜図11を用いて
説明する。
【0064】図8は、ソレノイド24が励磁されていな
い定常状態の様子を示すものである。このとき、プラン
ジャースプリング25の付勢力によって、ピストン24
aが伸長し、ラチェットレバー26は、案内部9cの上
端に位置している。そのとき、突起26cは、長穴9a
の上端部に当接している。ラチェットスプリング28
は、一端を第2リテーナ9に固定され、第2リテーナ9
に設けられたピン9cを介して、パウル27の突起27
eに当接し、パウル27を、突起26cを回動軸として
図の反時計回りに回動させている。よって、パウル27
の裏側の突起27eが、第2リテーナ9の長穴9bの右
上端に当たった状態で、パウル27の回動が停止し、パ
ウル27はその位置に位置決めされる。
【0065】しかし、この状態では、パウル27の係合
部27cは、キャリアギア14のラチェット歯14bの
歯より離れており、キャリアギア14は自由に回転でき
るので、スプール4の回転は妨げられない。
【0066】図9は、図8に示す状態から、ソレノイド
24が励磁されたときの状態の変化を示している。この
ときピストン24aがプランジャースプリング25の付
勢力に抗して縮退し、それにより、ラチェットレバー2
6が案内部9cに沿って下方に下がる。そして、その突
起26cが、長穴9aの下端に接触した位置で停止す
る。その際、パウル27は、穴27dに突起26cが貫
通しているので、その位置が下に下がる。その際、パウ
ル27は、ラチェットスプリング28の付勢力により、
長穴9bの右上端に当接している突起27eを軸とし
て、図8に示す位置からさらに反時計回りに回動する。
それにより、図9に示すように、係合部27cの先端部
が、キャリアギア14のラチェット歯14bの歯部と噛
みあうような位置にくる。
【0067】図10は、図9に示す状態において、スプ
ール4がシートベルトを巻き戻す方向に回転したときの
状態を示すものである。このとき、キャリアギア14
は、図に示すように時計回りに回転する。すると、その
ラチェット歯14bとパウル27の係合部27cが噛み
あう。よって、パウル27は、突起26cを中心として
図の矢印のように反時計回りに回動しようとするが、突
起27eが長穴9bの端で拘束されているので回動する
ことができず、それにより、キャリアギア14の回転が
停止される。よって、スプール4はシートベルトを巻き
戻す方向には回転できなくなる。
【0068】図11は、図8に示す状態において、スプ
ール4がシートベルトを巻き取る方向に回転したときの
状態を示すものである。このとき、キャリアギア14
は、図に示すように反時計回りに回転する。すると、パ
ウル27の係合部27cが、ラチェット歯14bに押さ
れるので、パウル27は、突起26cを中心として時計
回りに回動する。この回動は、ラチェットスプリング2
8の付勢力に抗して行われる。そして、その結果、パウ
ル27の裏側の突起27eは、長穴9bの左下側の端ま
で移動可能である。
【0069】このようにして、パウル27は、ラチェッ
トスプリング28の付勢力により、その係合部27cを
キャリアギア14の歯車に接触させた状態で、その歯車
を乗り越え、キャリアギアの回転を許容する。図11に
示す状態から、スプールが巻き戻し方向に回転しようと
すると、係合部27cがキャリアギア14のラチェット
歯14bに接触した状態となっているので、直ちに図1
0に示すような状態となり、スプール4の回転が阻止さ
れる。
【0070】以上に説明したように、ソレノイド24が
励磁されないときはスプールの回転は自由であり、ソレ
ノイド24が励磁されたときは、スプールはシートベル
トの巻き取り方向には回転可能であるが、巻き戻し方向
には回転が不可能になる。
【0071】次に、スプール4のシートベルト巻き戻し
方向への回転をロックし、シートベルト巻き取り方向へ
の回転を許容する他の機構について説明する。以下の図
においては、いずれも、キャリアギア14をラチェット
歯車として使用し、シートベルト巻き取り方向への回転
のみを許容するようにするもので、作動原理を説明する
ものであるので概要図として簡略化して示している。
【0072】図12は、別のロック機構の例を示す概要
図である。図12において、パウル27は第2リテーナ
9の回動ピン32の周りに回動自在に保持されている。
パウル27は図に示すような「へ」字型をしている。そ
して、パウル27の1端はキャリアギア14のラチェッ
ト歯14aと噛み合うようにされており、他の一端は、
バネ材33を介してソレノイド24のピストン24aに
結合されている。
【0073】定常状態では、ソレノイド24のピストン
24aは伸長状態にあり、パウル27は2点鎖線で示す
ように、キャリアギア14のラチェット歯14aと噛み
合わないようになっている。よって、図12に示すロッ
ク機構は、シートベルト巻き取り装置の作動には何の影
響も与えない。
【0074】ソレノイド24が駆動されると、そのピス
トン24aが縮退する。よれにより、バネ材33を介し
て、パウル17が回動ピン32の回りに時計回りに回動
し、図12に実線で示すように、その一端がキャリアギ
ア14のラチェット歯14aと接する位置に移動する。
【0075】この状態で、シートベルトを巻き戻す方向
への回転力がかかると、キャリアギア14が図12にお
ける反時計方向に回転しようとするが、キャリアギア1
4の鋸歯状の歯の段部とパウル27が接触し、パウル4
は、回動ピン32によって、横方向への移動を拘束され
ているので、結局キャリアギア14は回転できない。
【0076】一方、シートベルトを巻き取る方向への回
転は、キャリアギア14のラチェット歯14aの斜行部
がパウル27を押し下げる用に働くので、パウル27が
回動ピン32を中心に反時計回りに回動し、これによっ
て回転が可能となる。すなわち、キャリアギア14のラ
チェット歯14aとパウル27はラチェットを構成して
いる。このとき、パウル27を押し下げる力は、バネ材
33が伸長することによって吸収される。
【0077】図13〜図15は、本発明の他のロック機
構の例を示す概要図である。図13は定常状態を示す図
であり、ソレノイド24のピストン24aが伸長した状
態にある。よって、ラチェットレバー26は下方に下が
った状態にあり、それにより回動軸部26aに支えられ
たパウル15が重力により下に下がり、その長穴27b
の右上の部分が、固定部(例えばリテーナ)に設けられ
た支持軸31に当たり、結局、パウル27は、支持軸3
1とラチェットレバー26の回動軸部26aに支えられ
て図のような位置で停止する。
【0078】この状態では、パウル27の係止部27c
はキャリアギア14のラチェット歯14aより離れてお
り、キャリアギア14は自由に回転できる。ラチェット
レバー26の先細部26bは、パウル27の案内穴27
aの右端に接触している。なお、案内穴27aは図に示
すように、先細部26bよりは広くなっており、特にそ
の上方で斜め右側に拡大した構造をしている。これによ
り、パウル27は、左右方向にある程度の移動が可能で
あると共に、回動軸部26aを中心にして回動が可能で
ある。
【0079】この状態からソレノイド24のピストン2
4aが縮退すると、ラチェットレバー26が図14に示
すように上方に引き上げられる。これにより、パウル2
7が、図に示すように反時計周りに回転しながら持ち上
げられ、キャリアギア14と係合可能な状態になる。こ
の状態で、図に示すように、キャリアギア14がシート
ベルトの巻き戻し方向、すなわち図に矢印で示すように
反時計方向に回転すると、係止部27cの先端がキャリ
アギア14の歯と噛合し、パウル27は回動軸部26a
を中心に回動しようとするが、その長穴27bの右上端
が支持軸31に当たり、それ以上回動しない。よって、
その状態でキャリアギア14の回転が阻止され、スプー
ルのシートベルト巻き戻し方向への回転は阻止される。
【0080】一方、この状態で、スプールが巻き取り方
向に駆動された場合、図15に示されるような状態とな
る。すなわち、図の矢印に示すようにキャリアギア14
が反時計方向に回転すると、パウル27の係止部27c
はキャリアギア14の歯に押されて、その結果パウル2
7は図に矢印で示すように、重力に反して回動軸部26
aを中心に時計回りに回動し、長穴27bの左下側が支
持軸31に当たった状態となる。よって、キャリアギア
14は、スプールの巻き取り方向には自由に回転でき
る。なお、図では、キャリアギア14のラチェット歯4
bとパウル27の係止部27cが離間したように書いて
あるが、これはラチェット歯車に押された慣性で離間し
たものであり、パウル27には、重力により常に反時計
方向に回転する力がかかっているので、やがて、キャリ
アギア14の歯車部とパウル27の係止部27cは接触
し、これらが離れっぱなしになることはない。よって、
図15の状態から、キャリアギア14が時計方向に回転
し始めた場合には、速やかに図4の状態が実現される。
【0081】以上に説明したように、ソレノイド24の
ピストン24aが伸長しているときは、スプールの回転
は自由であり、ソレノイド24のピストン24aが縮退
したときは、スプールはシートベルトの巻き取り方向に
は回転可能であるが、巻き戻し方向には回転が不可能に
なる。
【0082】なお、このような実施の形態のほかに、図
3に示したような機構により、モータ8自体の回転力を
利用して、パウルをキャリアギア14のラチェット歯1
4aに係合させたり係合を解いたりすることにより、キ
ャリアギア14を巻き取り方向のみに回転させることが
できる。このようにすると、モータ8の回転力を利用し
て、モータとスプール間の動力伝達経路を入り切りする
のと同時に、スプールの回転方向の規制を行うことがで
きる。
【0083】また、モータとスプールの動力伝達経路の
入り切りをするために、インターナルギアの一方向への
回転を止めたり、両方向への回転を許したりする動力伝
達経路切替機構のラチェット機構として、図3〜図6に
示されるようなレバースプリング22と係止レバー21
等を用いたものではなく、図7〜図15に示したような
ラチェット機構を使用できることは、当業者には明らか
な事項であろう。
【0084】以下、以上のように構成された本発明の実
施の形態であるシートベルト巻き取り装置の作動の例に
ついて説明する。この実施の形態においては、通常の状
態では、動力伝達経路切替機構により、モータとスプー
ル間の動力伝達経路をオフとしておく。シートベルトの
巻き取りは、ゼンマイばねによって行われる。よって、
乗員は、シートベルトを引き出す際に、ゼンマイばねの
巻き取り力に効する引き出し力のみで、シートベルトを
引き出すことができる。
【0085】そして、衝突予測装置等より、衝突等の事
故が発生する可能性のあることを示す信号が与えられた
とき、シートベルト巻き取り制御装置が、モータをシー
トベルト巻き取り方向に駆動すると共に、動力伝達経路
切替機構によりモータとスプール間の動力伝達経路を結
合する。これは、前述の実施の形態で示したように、モ
ータを巻き取り方向に駆動することにより、自然に行わ
れる場合もある。よって、スプールにモータの巻き取り
力が伝達され、スプールによりシートベルトが巻き取ら
れる。このシートベルトの巻き取りは、従来のように、
実際に衝突が発生してから行われるのでなく、衝突が予
測された時点から開始されるので、確実に乗員をシート
に拘束することができる。
【0086】シートベルト巻き取り制御装置は、モータ
の駆動を行うと同時に、ラチェット機構を作動させ、ス
プールがシートベルトの巻取方向のみに駆動できるよう
な状態とする。それにより、シートベルトの巻き取り中
に、シートベルトを巻き戻そうとする力(例えば、実際
の衝突等により発生する)がかかっても、シートベルト
が巻き戻されることがない。
【0087】衝突等の発生が実際に起こらなかった場合
は、モータの駆動を停止すると共に、前記ラチェット機
構の作動を解除することにより、スプールの回転が自由
になり、人間が容易にシートベルトを引き出すことが可
能となる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシー
トベルト巻き取り装置を使用すれば、緊急事態の発生時
に迅速にロック機構を作動させることができると共に、
シートベルトを装着するためにシートベルトを引き出し
ときロックがかかって、乗員に対して違和感や不快感を
与えることがないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例であるシートベルト
巻き取り装置の概要を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す実施の形態における動力伝達経路切
替機構の要部を示す概要図である。
【図3】図1に示す実施の形態における動力伝達経路切
替機構の要部を示す概要図である。
【図4】図1に示す実施の形態における動力伝達経路切
替機構の作動を説明する図である。
【図5】図1に示す実施の形態における動力伝達経路切
替機構の作動を説明する図である。
【図6】図1に示す実施の形態における動力伝達経路切
替機構の作動を説明する図である。
【図7】図1に示す実施の形態におけるロック機構(ラ
チェット機構)の要部を示す分解斜視図である。
【図8】図7に示すロック機構の作動を説明するための
図である。
【図9】図7に示すロック機構の作動を説明するための
図である。
【図10】図7に示すロック機構の作動を説明するため
の図である。
【図11】図7に示すロック機構の作動を説明するため
の図である。
【図12】ロック機構(ラチェット機構)の他の形態を
示す図である。
【図13】ロック機構(ラチェット機構)の他の形態を
示す図である。
【図14】図13に示したロック機構の作動を説明する
ための図である。
【図15】図13に示したロック機構の作動を説明する
ための図である。
【図16】従来のシートベルト巻き取り装置の概要を示
す図である。
【符号の説明】
1…シートベルト巻き取り装置、2…フレーム、3…シ
ートベルト、4…スプール、4a…スプール軸、4b…
スプライン軸、5…トーションバー、6…リテーナ、7
…ゼンマイユニット、8…モータ、9…第2リテーナ、
9a…長穴、9b…長穴、9c…案内部、10…モータ
ギア、11…コネクトギア、11a…歯、11b…歯、
11c…軸方向孔、12…中間減速ギア、12a…歯、
12b…歯、13…減速ギア、13a…大径歯部、13
b…サンギア、14…キャリアギア、14b…ラチェッ
ト歯、14c…中心穴、14d…ネジ穴、15…リダク
ションピン、16…プラネタリギア、17…リダクショ
ンプレート、18…インターナルギア、18a…ラチェ
ット歯、18b…内歯、21…係止レバー、21a…係
止爪、21b…凹部、22…レバースプリング、22a
…湾曲部、23…スプリング保持部材、23a…突出ピ
ン、23b…突起、24…ソレノイド、24a…ピスト
ン、25…プランジャースプリング、26…ラチェット
レバー、26a…回動軸部、26b…先細部、26c…
突起、27…パウル、27a…案内穴、27b…長穴、
27c…係合部、27d…穴、27e…突起、28…ラ
チェットスプリング、31…支持軸、32…回動ピン、
33…バネ材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによりシートベルトを巻き取る機
    構を有するシートベルト巻き取り装置であって、前記モ
    ータとシートベルトが巻回されたスプールとの間の動力
    の伝達経路を入り切りする動力伝達経路切替機構で、モ
    ータが巻き取り方向に回転したときのみ前記モータとス
    プールとの動力伝達経路を結合するものと、作動時には
    前記スプールをシートベルト巻き取り方向にのみ回転さ
    せ、非作動時には前記スプールのいずれの方向への回転
    をも許容するラチェット機構とを有してなることを特徴
    とするシートベルト巻き取り装置。
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