JP2002326558A - シートベルト巻き取り装置の制御方法 - Google Patents
シートベルト巻き取り装置の制御方法Info
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- JP2002326558A JP2002326558A JP2001133967A JP2001133967A JP2002326558A JP 2002326558 A JP2002326558 A JP 2002326558A JP 2001133967 A JP2001133967 A JP 2001133967A JP 2001133967 A JP2001133967 A JP 2001133967A JP 2002326558 A JP2002326558 A JP 2002326558A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 火薬式プリテンショナが作動した場合に、従
来の「ロック機構」を正常に作動させることができるシ
ートベルト巻き取り装置を提供する。 【解決手段】 (a)においては、この巻き取りの途中
で衝突が発生し、火薬式プリテンショナが作動する。衝
突発生と同時にモータの回転を停止し、火薬式プリテン
ショナの作動と同時にソレノイドの励磁を解き、かつ、
モータをシートベルト引き出し方向に回転させる。よっ
て、スプールは引き出し方向に回転可能となり、モータ
とスプールとの間の動力伝達経路が切となって、モータ
がスプール回転の負荷とならなくなる。このようにし
て、火薬式プリテンショナの作動と共に、スプールがモ
ータの負荷を受けずにシートベルト引き出し方向に回転
可能となる。その後、従来の「ロック機構」が作動す
る。
来の「ロック機構」を正常に作動させることができるシ
ートベルト巻き取り装置を提供する。 【解決手段】 (a)においては、この巻き取りの途中
で衝突が発生し、火薬式プリテンショナが作動する。衝
突発生と同時にモータの回転を停止し、火薬式プリテン
ショナの作動と同時にソレノイドの励磁を解き、かつ、
モータをシートベルト引き出し方向に回転させる。よっ
て、スプールは引き出し方向に回転可能となり、モータ
とスプールとの間の動力伝達経路が切となって、モータ
がスプール回転の負荷とならなくなる。このようにし
て、火薬式プリテンショナの作動と共に、スプールがモ
ータの負荷を受けずにシートベルト引き出し方向に回転
可能となる。その後、従来の「ロック機構」が作動す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータによってシ
ートベルトを巻き取る機能を有するシートベルト巻き取
り装置の制御方法に関するものである。
ートベルトを巻き取る機能を有するシートベルト巻き取
り装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シートベルト巻き取り装置は、乗用車の
衝突等の事故に際して乗員の安全を確保するために取り
付けが義務付けられ、種々の方式のものが開発されてい
る。そのうち最も構成が簡単なものの例を図13に示
す。
衝突等の事故に際して乗員の安全を確保するために取り
付けが義務付けられ、種々の方式のものが開発されてい
る。そのうち最も構成が簡単なものの例を図13に示
す。
【0003】シートベルト巻き取り装置の一方の側の支
持部であるスプリングカバー41には、軸受部41aが
設けられ、それにスプール42の軸42aが嵌まりこん
で回転すると同時に、スプリングにより巻き取り方向へ
の付勢力を受けるようになっている。スプール42には
シートベルトが巻きつけられるようになっている。
持部であるスプリングカバー41には、軸受部41aが
設けられ、それにスプール42の軸42aが嵌まりこん
で回転すると同時に、スプリングにより巻き取り方向へ
の付勢力を受けるようになっている。スプール42には
シートベルトが巻きつけられるようになっている。
【0004】スプール42の内側には凹状の嵌合部(図
示せず)が設けられ、その中にトーションバー43の一
端が嵌まり込んでいる。トーションバー43の他端は、
ロッキングベース44に設けられた凹状の嵌合部(図示
せず)に嵌まりこんでいる。ロッキングベース44の軸
44aは、ロックギア45の穴部45aを貫通し、シー
トベルト巻き取り装置の他の一方の側の支持部であるリ
テーナ46の軸受部(図示せず)に嵌まりこんでいる。
示せず)が設けられ、その中にトーションバー43の一
端が嵌まり込んでいる。トーションバー43の他端は、
ロッキングベース44に設けられた凹状の嵌合部(図示
せず)に嵌まりこんでいる。ロッキングベース44の軸
44aは、ロックギア45の穴部45aを貫通し、シー
トベルト巻き取り装置の他の一方の側の支持部であるリ
テーナ46の軸受部(図示せず)に嵌まりこんでいる。
【0005】このような機構により、スプール42は、
結局スプリングカバー41とリテーナ46にその回転軸
を支持されたような形態となって回転し、スプリングの
付勢力によりシートベルトを巻き取るようになってい
る。そして、スプリングカバー41と、リテーナ46
は、ベースフレーム48の両端に固定されており、スプ
ール42はベースフレーム48の内部に収納されるよう
になっている。
結局スプリングカバー41とリテーナ46にその回転軸
を支持されたような形態となって回転し、スプリングの
付勢力によりシートベルトを巻き取るようになってい
る。そして、スプリングカバー41と、リテーナ46
は、ベースフレーム48の両端に固定されており、スプ
ール42はベースフレーム48の内部に収納されるよう
になっている。
【0006】これらの構成要素のうち、ロッキングベー
ス44とロックギア45は、所定量の相対回転が可能に
なっており、スプリング49によって、ロックギア45
がロッキングベース44に対して相対的にシートベルト
の引き出し方向に付勢されて、相対回転の限界に達する
ような状態になっている。
ス44とロックギア45は、所定量の相対回転が可能に
なっており、スプリング49によって、ロックギア45
がロッキングベース44に対して相対的にシートベルト
の引き出し方向に付勢されて、相対回転の限界に達する
ような状態になっている。
【0007】通常の状態でシートベルトが引き出される
ときは、ロックギア45の回転の抵抗となるものはない
ので、スプリング49の付勢力に打ち勝つことができ
ず、ロックギア45はロッキングベース44と一体とな
って回転する。
ときは、ロックギア45の回転の抵抗となるものはない
ので、スプリング49の付勢力に打ち勝つことができ
ず、ロックギア45はロッキングベース44と一体とな
って回転する。
【0008】スプリングの力によりスプール42が巻き
取られ、それにつれてロッキングベース44が巻き取り
方向に回転しても、もともと、その回転方向には、前述
のように、ロックギア45がロッキングベース44に対
して相対回転の限界に達するような状態になっているの
で、ロックギア45はロッキングベース44と一体とな
って回転する。
取られ、それにつれてロッキングベース44が巻き取り
方向に回転しても、もともと、その回転方向には、前述
のように、ロックギア45がロッキングベース44に対
して相対回転の限界に達するような状態になっているの
で、ロックギア45はロッキングベース44と一体とな
って回転する。
【0009】衝突等により、急激なシートベルトの引き
出しが発生すると、ロックギア45の中に収納されてい
るフライホイール50がスプリング51の付勢力に打ち
勝って移動し、その結果、ロックギア45がリテーナ4
6に対して相対回転ができなくなり、回転が停止され
る。
出しが発生すると、ロックギア45の中に収納されてい
るフライホイール50がスプリング51の付勢力に打ち
勝って移動し、その結果、ロックギア45がリテーナ4
6に対して相対回転ができなくなり、回転が停止され
る。
【0010】すると、ロッキングベース44がスプリン
グ49の付勢力に抗して、ロックギア45に対して相対
回転する。この相対回転によって、ロッキングベース4
4に収納されているパウル52が外側に飛び出すように
メカニズムが構成されており、外側に飛び出したパウル
52のギアがベースフレーム43に形成されたギア部4
8aに係合し、これによりロッキングベース44の回転
も停止される。
グ49の付勢力に抗して、ロックギア45に対して相対
回転する。この相対回転によって、ロッキングベース4
4に収納されているパウル52が外側に飛び出すように
メカニズムが構成されており、外側に飛び出したパウル
52のギアがベースフレーム43に形成されたギア部4
8aに係合し、これによりロッキングベース44の回転
も停止される。
【0011】よって、トーションバー43の回転も停止
し、スプール42はトーションバー43の捩れに対応す
るだけの回転のみが許されることになる。従って、以後
は、シートベルトは、トーションバーの捩れ力に起因す
る張力を受けつつ回転する。以上説明したロック機構
を、今後「ロック機構」と呼ぶ。
し、スプール42はトーションバー43の捩れに対応す
るだけの回転のみが許されることになる。従って、以後
は、シートベルトは、トーションバーの捩れ力に起因す
る張力を受けつつ回転する。以上説明したロック機構
を、今後「ロック機構」と呼ぶ。
【0012】以上の説明は、シートベルト巻き取り装置
の概要を示したものであり、例えば、フライホイール5
0の移動によりロックギア45の回転を止める機構、パ
ウル52を外側に押し出す機構には複雑な機構が用いら
れているが、シートベルト巻き取り装置は周知・慣用の
ものであり、当業者にとってこれ以上の詳しい説明は不
要と思われるし、本発明の主要部分と関係がない事項な
ので、これ以上の詳しい説明を省略する。
の概要を示したものであり、例えば、フライホイール5
0の移動によりロックギア45の回転を止める機構、パ
ウル52を外側に押し出す機構には複雑な機構が用いら
れているが、シートベルト巻き取り装置は周知・慣用の
ものであり、当業者にとってこれ以上の詳しい説明は不
要と思われるし、本発明の主要部分と関係がない事項な
ので、これ以上の詳しい説明を省略する。
【0013】図13に示すシートベルト巻取装置には、
上述のような機構の他に、火薬式プリテンショナと呼ば
れる安全装置が付属されている。これは、衝突等が実際
に発生した場合に、火薬の力により急速かつ強力にシー
トベルトを巻き取り、乗員をシートに拘束するものであ
る。
上述のような機構の他に、火薬式プリテンショナと呼ば
れる安全装置が付属されている。これは、衝突等が実際
に発生した場合に、火薬の力により急速かつ強力にシー
トベルトを巻き取り、乗員をシートに拘束するものであ
る。
【0014】以下、プリテンショナの構成を説明する。
プリテンショナカバー61とプリテンショナープレート
62の間には、パイプ63が設けられており、そのパイ
プ63の一端にはガス発生器64が取り付けられてい
る。そして、パイプ61の内部にはストッパスプリング
65、ピストン66、複数のボール67が設けられてい
る。パイプ63の他の端近傍の側方は切り欠かれてお
り、他端にはガイドブロック68が嵌め込まれている。
プリテンショナカバー61とプリテンショナープレート
62の間には、パイプ63が設けられており、そのパイ
プ63の一端にはガス発生器64が取り付けられてい
る。そして、パイプ61の内部にはストッパスプリング
65、ピストン66、複数のボール67が設けられてい
る。パイプ63の他の端近傍の側方は切り欠かれてお
り、他端にはガイドブロック68が嵌め込まれている。
【0015】プリテンションカバー61には2つのピン
69が設けられており、それに、リングギア70が嵌め
込まれて保持されている。そして、リングギア70の外
歯とパイプ63の切り欠かれていない内壁の間にボール
67の最先端のものが挟まって拘束されている。
69が設けられており、それに、リングギア70が嵌め
込まれて保持されている。そして、リングギア70の外
歯とパイプ63の切り欠かれていない内壁の間にボール
67の最先端のものが挟まって拘束されている。
【0016】一方、スプール42においては、ギア71
にピニオン72が嵌り込んでいる。通常の状態では、リ
ングギア70とピニオン72は係合していないが、ガス
発生器64からガスが発生した場合には、その圧力によ
り、ピストン66を介してボール67が押され、その力
でピン69が折れて、リングギア70がフリーとなり、
ピニオン72と係合する。そして、その状態でボール6
7に押されてリングギア70が回転し、ピニオン72を
介してスプール42を回転させる。このようにしてシー
トベルトにプリテンションがかけられる。このような機
構も周知のものであるので、これ以上の説明を省略す
る。
にピニオン72が嵌り込んでいる。通常の状態では、リ
ングギア70とピニオン72は係合していないが、ガス
発生器64からガスが発生した場合には、その圧力によ
り、ピストン66を介してボール67が押され、その力
でピン69が折れて、リングギア70がフリーとなり、
ピニオン72と係合する。そして、その状態でボール6
7に押されてリングギア70が回転し、ピニオン72を
介してスプール42を回転させる。このようにしてシー
トベルトにプリテンションがかけられる。このような機
構も周知のものであるので、これ以上の説明を省略す
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、このよう
な従来のシートベルト巻き取り装置を改良し、衝突等の
事故が実際に発生する前に、これらの発生が予想された
段階で、モータによりシートベルトを巻き取り、シート
ベルトの弛みを取り除くと共に、ある程度の力で乗員を
シートベルトに拘束する機能を有するシートベルト巻き
取り装置の発明を行い、特願2001−12886号と
して特許出願した(以下、「先願発明」という)。
な従来のシートベルト巻き取り装置を改良し、衝突等の
事故が実際に発生する前に、これらの発生が予想された
段階で、モータによりシートベルトを巻き取り、シート
ベルトの弛みを取り除くと共に、ある程度の力で乗員を
シートベルトに拘束する機能を有するシートベルト巻き
取り装置の発明を行い、特願2001−12886号と
して特許出願した(以下、「先願発明」という)。
【0018】これは、モータによりシートベルトを巻き
取る機構を有するシートベルト巻き取り装置であって、
前記モータとシートベルトが巻回されたスプールと、作
動時には前記スプールをシートベルト巻き取り方向にの
み回転させ、非作動時には前記スプールのいずれの方向
への回転をも許容するラチェット機構とを有するもので
ある。
取る機構を有するシートベルト巻き取り装置であって、
前記モータとシートベルトが巻回されたスプールと、作
動時には前記スプールをシートベルト巻き取り方向にの
み回転させ、非作動時には前記スプールのいずれの方向
への回転をも許容するラチェット機構とを有するもので
ある。
【0019】以下、先願発明の実施の形態の例を、図を
用いて説明する。図2は、先願発明の実施の形態の1例
であるシートベルト巻き取り装置の概要を示す分解斜視
図である。なお、図2に示す実施の形態においても、図
13に示すようなロック機構や、スプールを巻き取るス
プリング(図示せず)等が設けられているが、先願発明
と関係がないので説明を省略する。
用いて説明する。図2は、先願発明の実施の形態の1例
であるシートベルト巻き取り装置の概要を示す分解斜視
図である。なお、図2に示す実施の形態においても、図
13に示すようなロック機構や、スプールを巻き取るス
プリング(図示せず)等が設けられているが、先願発明
と関係がないので説明を省略する。
【0020】図2に示すように、このシートベルト巻き
取り装置1においては、フレーム2の中にシートベルト
3を巻き取るスプール4が収納され、それを軸支するト
ーションバー5の一端がリテーナ6に嵌まり込み、他端
はスプール4の内部に嵌合している。スプール軸4a
は、シートベルト巻き取り用スプリング(図示せず)が
収納されたゼンマイユニット7の軸受に嵌まり込んでい
る。リテーナ6とゼンマイユニット7はフレーム2に保
持されており、これにより、スプール4が、リテーナ6
とゼンマイユニット7に保持される形でフレーム2の中
に収納されている。
取り装置1においては、フレーム2の中にシートベルト
3を巻き取るスプール4が収納され、それを軸支するト
ーションバー5の一端がリテーナ6に嵌まり込み、他端
はスプール4の内部に嵌合している。スプール軸4a
は、シートベルト巻き取り用スプリング(図示せず)が
収納されたゼンマイユニット7の軸受に嵌まり込んでい
る。リテーナ6とゼンマイユニット7はフレーム2に保
持されており、これにより、スプール4が、リテーナ6
とゼンマイユニット7に保持される形でフレーム2の中
に収納されている。
【0021】モータ8は第2リテーナ9に保持され、そ
の軸に結合されたモータギア10が、コネクトギア11
に噛合し、コネクトギア11が中間減速ギア12を介し
て減速ギア13と噛合している。減速ギア13は、その
外径部に中間減速ギア12と噛合する大径歯部13aを
有すると共に、その中心部にサンギア13bを有してい
る。
の軸に結合されたモータギア10が、コネクトギア11
に噛合し、コネクトギア11が中間減速ギア12を介し
て減速ギア13と噛合している。減速ギア13は、その
外径部に中間減速ギア12と噛合する大径歯部13aを
有すると共に、その中心部にサンギア13bを有してい
る。
【0022】キャリアギア14の中心孔(スプライン
孔)14cはスプール4のスプライン軸4bに嵌まり込
んでおり、スプール4と一体に回転する。図3に詳しく
示すように、キャリアギア14の大径部にはラチェット
歯14bが形成されている。キャリアギア14には3個
のネジ孔14dが設けられ、これにリダクションピン1
5の先端がネジ込まれている。リダクションピン15に
は、それぞれ1個づつのプラネタリギア16が回転自在
に軸支され、リダクションプレート17により保持され
ている。
孔)14cはスプール4のスプライン軸4bに嵌まり込
んでおり、スプール4と一体に回転する。図3に詳しく
示すように、キャリアギア14の大径部にはラチェット
歯14bが形成されている。キャリアギア14には3個
のネジ孔14dが設けられ、これにリダクションピン1
5の先端がネジ込まれている。リダクションピン15に
は、それぞれ1個づつのプラネタリギア16が回転自在
に軸支され、リダクションプレート17により保持され
ている。
【0023】インターナルギア18は図3に示すように
円環状をしており、その外周部にはラチェット歯18a
が、内周部にはプラネタリギア18と噛合する内歯18
bが設けられている。すなわち、プラネタリギア16
は、サンギア13bとインターナルギア18の内歯18
bに挟まれて、リダクションピン15を中心に自転が可
能になっていると共に、キャリアギア14の中心(スプ
ール4の軸心)の周りに公転が可能とされている。
円環状をしており、その外周部にはラチェット歯18a
が、内周部にはプラネタリギア18と噛合する内歯18
bが設けられている。すなわち、プラネタリギア16
は、サンギア13bとインターナルギア18の内歯18
bに挟まれて、リダクションピン15を中心に自転が可
能になっていると共に、キャリアギア14の中心(スプ
ール4の軸心)の周りに公転が可能とされている。
【0024】このように構成されたシートベルト巻き取
り装置のスプール4とモータ8の動力伝達経路を入り切
りするための機構として、係止レバー21と、コネクト
ギア11と一体に回転可能で係止レバー21を保持する
レバースプリング22と、スプリング保持部材23が設
けられている。
り装置のスプール4とモータ8の動力伝達経路を入り切
りするための機構として、係止レバー21と、コネクト
ギア11と一体に回転可能で係止レバー21を保持する
レバースプリング22と、スプリング保持部材23が設
けられている。
【0025】図4に、この機構を詳細に示す。スプリン
グ保持部材23の軸方向側面には軸方向に延びる3本の
突出ピン23aが設けられており、これらの突出ピン2
3aがコネクトギア11の3個の軸方向孔11cそれぞ
れ嵌合されることで、スプリング保持部材23がコネク
トギア11に組み付けられる。また、スプリング保持部
材23の外周面には、径方向に延びる3個の突起23b
が周方向に等間隔に設けられている。そして、レバース
プリング22が、その湾曲部22aがスプリング保持部
材23の外周に位置するようにして配置されるととも
に、この湾曲部22aがスプリング保持部材23の2個
の突起23bとコネクトギア11との間に、回転方向に
所定の摩擦を有して扶持されることでスプリング保持部
材23に組み付けられる。
グ保持部材23の軸方向側面には軸方向に延びる3本の
突出ピン23aが設けられており、これらの突出ピン2
3aがコネクトギア11の3個の軸方向孔11cそれぞ
れ嵌合されることで、スプリング保持部材23がコネク
トギア11に組み付けられる。また、スプリング保持部
材23の外周面には、径方向に延びる3個の突起23b
が周方向に等間隔に設けられている。そして、レバース
プリング22が、その湾曲部22aがスプリング保持部
材23の外周に位置するようにして配置されるととも
に、この湾曲部22aがスプリング保持部材23の2個
の突起23bとコネクトギア11との間に、回転方向に
所定の摩擦を有して扶持されることでスプリング保持部
材23に組み付けられる。
【0026】また、係止レバー21は第2リテーナ9に
設けられた溝に沿って平行移動し、平行移動によりイン
ターナルギア18のラチェット歯18aに接離可能に設
けられている。そして、係止レバー21は、その凹部2
1bに嵌まり込んだレバースプリング22によって、前
記のように平行移動するように駆動される。
設けられた溝に沿って平行移動し、平行移動によりイン
ターナルギア18のラチェット歯18aに接離可能に設
けられている。そして、係止レバー21は、その凹部2
1bに嵌まり込んだレバースプリング22によって、前
記のように平行移動するように駆動される。
【0027】以下、モータ8とスプール4間の動力伝達
のメカニズムと、動力伝達の入り切りのメカニズムにつ
いて、図5〜図7を用いて説明する。
のメカニズムと、動力伝達の入り切りのメカニズムにつ
いて、図5〜図7を用いて説明する。
【0028】これらの図に示されるように、モータ8の
回転はモータギア10から、コネクトギア11の歯11
aを介してコネクトギア11に伝えられ、その歯11b
と、中間減速ギア12の歯12aを介して中間減速ギア
12に伝えられる。そして、中間減速ギア12の歯12
bと減速ギア13の大径歯部13aを介して減速ギア1
3に伝達される。減速ギア13には、サンギア13bが
その中心軸を同じにして一体に取り付けられている。よ
って、モータ8が回転すると、これらのギア群が一体と
なって回転する。
回転はモータギア10から、コネクトギア11の歯11
aを介してコネクトギア11に伝えられ、その歯11b
と、中間減速ギア12の歯12aを介して中間減速ギア
12に伝えられる。そして、中間減速ギア12の歯12
bと減速ギア13の大径歯部13aを介して減速ギア1
3に伝達される。減速ギア13には、サンギア13bが
その中心軸を同じにして一体に取り付けられている。よ
って、モータ8が回転すると、これらのギア群が一体と
なって回転する。
【0029】一方、図2に示されるスプール4のスプラ
イン軸4bには、前述のようにキャリアギア14の中心
孔(スプライン孔)14cが嵌まり込んでいる。よっ
て、スプール4が回転すると、キャリアギア14が一体
に回転し、それにより3個のプラネタリギア16がスプ
ール軸を中心として公転する。
イン軸4bには、前述のようにキャリアギア14の中心
孔(スプライン孔)14cが嵌まり込んでいる。よっ
て、スプール4が回転すると、キャリアギア14が一体
に回転し、それにより3個のプラネタリギア16がスプ
ール軸を中心として公転する。
【0030】これら、モータ8に結合された動力伝達系
と、スプール4に連結された動力伝達系の連結を入り切
りするのが、インターナルギア18である。図5は、モ
ータ8が回転していないときの様子を示す図である。こ
のとき、レバースプリング22により、係止レバー21
は、インターナルギア18のラチェット歯車18aとは
係合しないような位置となっている。よって、インター
ナルギア18は完全にフリーな状態にあり、何の抵抗も
受けずに回転できる。それに対し、サンギア13bと減
速ギア13を回転させるためには、モータ8の回転抵抗
に打ち勝たなければならない。
と、スプール4に連結された動力伝達系の連結を入り切
りするのが、インターナルギア18である。図5は、モ
ータ8が回転していないときの様子を示す図である。こ
のとき、レバースプリング22により、係止レバー21
は、インターナルギア18のラチェット歯車18aとは
係合しないような位置となっている。よって、インター
ナルギア18は完全にフリーな状態にあり、何の抵抗も
受けずに回転できる。それに対し、サンギア13bと減
速ギア13を回転させるためには、モータ8の回転抵抗
に打ち勝たなければならない。
【0031】このような状態で、スプール4がどちらか
の方向に回転すると、プラネタリギア16が公転する。
そのとき、インターナルギア18の抵抗がないので、プ
ラネタリギア16は、自転しながらサンギア13aの周
りを公転し、インターナルギア18を回転させる。すな
わち、サンギア13aは回転しない。よって、スプール
4は、モータ8の回転抵抗を受けずに回転することがで
きる。従って、特に、人間がシートベルトを引き出すと
き、大きな抵抗力を受けることなく引き出しが可能とな
る(巻き取り用ゼンマイの力に抗するのみでよい)。
の方向に回転すると、プラネタリギア16が公転する。
そのとき、インターナルギア18の抵抗がないので、プ
ラネタリギア16は、自転しながらサンギア13aの周
りを公転し、インターナルギア18を回転させる。すな
わち、サンギア13aは回転しない。よって、スプール
4は、モータ8の回転抵抗を受けずに回転することがで
きる。従って、特に、人間がシートベルトを引き出すと
き、大きな抵抗力を受けることなく引き出しが可能とな
る(巻き取り用ゼンマイの力に抗するのみでよい)。
【0032】図6は、モータ8がシートベルト巻き取り
方向に駆動されたときの様子を示す図である。すなわ
ち、モータ8が図のCW方向に回転すると、コネクトギ
ア11がCCW方向に減速されて回転する。すると、前
述のようにレバースプリング22の湾曲部22aがスプ
リング保持部材23の突起23bとコネクトギア11と
の間に回転方向に所定の摩擦を有して保持されているの
で、このコネクトギア11のCCW方向の回転で、レバ
ースプリング22も同方向に一緒に回転する。
方向に駆動されたときの様子を示す図である。すなわ
ち、モータ8が図のCW方向に回転すると、コネクトギ
ア11がCCW方向に減速されて回転する。すると、前
述のようにレバースプリング22の湾曲部22aがスプ
リング保持部材23の突起23bとコネクトギア11と
の間に回転方向に所定の摩擦を有して保持されているの
で、このコネクトギア11のCCW方向の回転で、レバ
ースプリング22も同方向に一緒に回転する。
【0033】これにより、係止レバー21がインターナ
ルギア18に接近する方向に平行移動して、係止爪21
aがインターナルギア18のラチェット歯18aの外周
に当接して係合可能な係合位置となる。係止爪21aが
ラチェット歯18aの外周に当接した後は、レバースプ
リング22はそれ以上CCW方向には回転できなくな
る。しかし、コネクトギア11とレバースプリング22
との間にすべりが生じてコネクトギア11がレバースプ
リング22に対して相対回転する。これにより、モータ
8は回転を継続することができる。
ルギア18に接近する方向に平行移動して、係止爪21
aがインターナルギア18のラチェット歯18aの外周
に当接して係合可能な係合位置となる。係止爪21aが
ラチェット歯18aの外周に当接した後は、レバースプ
リング22はそれ以上CCW方向には回転できなくな
る。しかし、コネクトギア11とレバースプリング22
との間にすべりが生じてコネクトギア11がレバースプ
リング22に対して相対回転する。これにより、モータ
8は回転を継続することができる。
【0034】同時に、コネクトギア11の回転が中間減
速ギア12を介して減速されて減速ギア13に伝達さ
れ、減速ギア13がベルトCCW方向に回転するので、
サンギア13bが同方向に減速ギア13と同速度で回転
する。このサンギア13aの回転で各プラネタリギア1
6がCW方向に自転し、インターナルギア18がCW方
向に回転する。このとき、インターナルギア18が回転
するため、各プラネタリギア16は公転しない。
速ギア12を介して減速されて減速ギア13に伝達さ
れ、減速ギア13がベルトCCW方向に回転するので、
サンギア13bが同方向に減速ギア13と同速度で回転
する。このサンギア13aの回転で各プラネタリギア1
6がCW方向に自転し、インターナルギア18がCW方
向に回転する。このとき、インターナルギア18が回転
するため、各プラネタリギア16は公転しない。
【0035】インターナルギア18がCW方向に回転す
ると、ラチェット歯18aと係止爪21aとが互いに係
合し、インターナルギア18の回転が停止する。
ると、ラチェット歯18aと係止爪21aとが互いに係
合し、インターナルギア18の回転が停止する。
【0036】インターナルギア18の回転が停止する
と、前述のようにモータ8の駆動トルクで各プラネタリ
ギア16が自転しているので、各プラネタリギア16は
インターナルギア18の内歯18bに沿って、サンギア
13bのまわりをCCW方向に減速されて公転するよう
になる。
と、前述のようにモータ8の駆動トルクで各プラネタリ
ギア16が自転しているので、各プラネタリギア16は
インターナルギア18の内歯18bに沿って、サンギア
13bのまわりをCCW方向に減速されて公転するよう
になる。
【0037】したがって、プラネタリギア16を保持す
るキャリアギア14が、各プラネタリギア16の公転速
度でCCW方向に回転するので、スプール4がシートベ
ルト巻き取り方向に回転する。
るキャリアギア14が、各プラネタリギア16の公転速
度でCCW方向に回転するので、スプール4がシートベ
ルト巻き取り方向に回転する。
【0038】図7は、モータ8がシートベルト引き出し
方向に回転したときの様子を示す図である。モータ8が
図のCCW方向に回転すると、コネクトギア11がCW
方向に減速されて回転する。すると、前述のようにレバ
ースプリング22の湾曲部22aがスプリング保持部材
23の突起23bとコネクトギア11との間に回転方向
に所定の摩擦を有して保持されているので、このコネク
トギア11のCW方向の回転で、レバースプリング22
も同方向に一緒に回転する。これにより、係止レバー2
1がインターナルギア18から遠ざかる方向に平行移動
して、係止爪21aとインターナルギア18のラチェッ
ト歯18aの係合が外れる。すると、インターナルギア
18の回転が自由になる。
方向に回転したときの様子を示す図である。モータ8が
図のCCW方向に回転すると、コネクトギア11がCW
方向に減速されて回転する。すると、前述のようにレバ
ースプリング22の湾曲部22aがスプリング保持部材
23の突起23bとコネクトギア11との間に回転方向
に所定の摩擦を有して保持されているので、このコネク
トギア11のCW方向の回転で、レバースプリング22
も同方向に一緒に回転する。これにより、係止レバー2
1がインターナルギア18から遠ざかる方向に平行移動
して、係止爪21aとインターナルギア18のラチェッ
ト歯18aの係合が外れる。すると、インターナルギア
18の回転が自由になる。
【0039】図6に示したと同じように、モータ8の回
転により減速ギア13とサンギア13aが駆動され、サ
ンギア13aの回転がプラネタリギア16に伝わってプ
ラネタリギア16を自転させる。しかし、インターナル
ギア18が回転抵抗無く回転するので、プラネタリギア
16は公転を行うことが無く、従って、モータ8の回転
はスプール4には伝達されない。
転により減速ギア13とサンギア13aが駆動され、サ
ンギア13aの回転がプラネタリギア16に伝わってプ
ラネタリギア16を自転させる。しかし、インターナル
ギア18が回転抵抗無く回転するので、プラネタリギア
16は公転を行うことが無く、従って、モータ8の回転
はスプール4には伝達されない。
【0040】以上をまとめると、モータが巻き取り方向
に回転したときは、その回転力によって駆動される係止
レバーによってインターナルギアの回転が止められ、そ
れによりモータとスプールとの間の動力伝達経路が結合
される。その他の場合は、係止レバーとインターナルギ
アとの係合が無く、インターナルギアは自由に回転でき
るので、モータとスプールとの間の動力伝達経路は切り
離される。
に回転したときは、その回転力によって駆動される係止
レバーによってインターナルギアの回転が止められ、そ
れによりモータとスプールとの間の動力伝達経路が結合
される。その他の場合は、係止レバーとインターナルギ
アとの係合が無く、インターナルギアは自由に回転でき
るので、モータとスプールとの間の動力伝達経路は切り
離される。
【0041】なお、以上の実施の形態においては、係止
レバーの駆動をモータの動力を使用して行っていたが、
例えばソレノイド等により電気的に駆動し、インターナ
ルギアと係合させたり係合を解いたりするようにしても
よい。
レバーの駆動をモータの動力を使用して行っていたが、
例えばソレノイド等により電気的に駆動し、インターナ
ルギアと係合させたり係合を解いたりするようにしても
よい。
【0042】以下、スプール4のシートベルト引き出し
方向への回転をロックし、シートベルト巻き取り方向へ
の回転を許容する機構について説明する。これは、図2
に示されるキャリアギア14のラチェット歯14bと、
ソレノイド24、プランジャースプリング25、ラチェ
ットレバー26、パウル27、ラチェットスプリング2
8から構成される。この機構の作動を図8〜図12を用
いて説明する。
方向への回転をロックし、シートベルト巻き取り方向へ
の回転を許容する機構について説明する。これは、図2
に示されるキャリアギア14のラチェット歯14bと、
ソレノイド24、プランジャースプリング25、ラチェ
ットレバー26、パウル27、ラチェットスプリング2
8から構成される。この機構の作動を図8〜図12を用
いて説明する。
【0043】図8は、ロック機構(ラチェット機構)の
要部を示す分解斜視図である。ソレノイド24のピスト
ン24aには、ラチェットレバー26が係合しており、
ソレノイド24が無励磁の場合には、プランジャースプ
リング25の働きにより、ピストン24aが伸長し、ラ
チェットレバー26が図の上方に押し上げられるように
なっている。ラチェットレバー26に設けられた突起2
6cは、パウル27の穴27dを貫通し、第2リテーナ
9の長穴9aに嵌まり込んでいる。
要部を示す分解斜視図である。ソレノイド24のピスト
ン24aには、ラチェットレバー26が係合しており、
ソレノイド24が無励磁の場合には、プランジャースプ
リング25の働きにより、ピストン24aが伸長し、ラ
チェットレバー26が図の上方に押し上げられるように
なっている。ラチェットレバー26に設けられた突起2
6cは、パウル27の穴27dを貫通し、第2リテーナ
9の長穴9aに嵌まり込んでいる。
【0044】ラチェットスプリング28は、図9〜図1
2に示されるように、その一端を第2リテーナ9に固定
され、その他端はパウル27の突起27eに接触し、そ
の弾発力により、パウル27を、ラチェットレバー26
の突起26cを回動軸として、キャリアギア14のラチ
ェット歯14bに噛み込む方向に付勢している。なお、
図には示されていないが、突起27eは、パウル27の
裏側の同じ位置にも設けらており、これが、第2リテー
ナ9の長穴9bに嵌まり込んでいる。(なお、図8にお
いて、第2リテーナ9の形状が図2に示したものと少し
異なるが、先願発明の説明とは関係ない事項であるの
で、あえて、両者を整合させていない。)以下、このよ
うな構造を有するロック機構の作動を図9〜図12を用
いて説明する。
2に示されるように、その一端を第2リテーナ9に固定
され、その他端はパウル27の突起27eに接触し、そ
の弾発力により、パウル27を、ラチェットレバー26
の突起26cを回動軸として、キャリアギア14のラチ
ェット歯14bに噛み込む方向に付勢している。なお、
図には示されていないが、突起27eは、パウル27の
裏側の同じ位置にも設けらており、これが、第2リテー
ナ9の長穴9bに嵌まり込んでいる。(なお、図8にお
いて、第2リテーナ9の形状が図2に示したものと少し
異なるが、先願発明の説明とは関係ない事項であるの
で、あえて、両者を整合させていない。)以下、このよ
うな構造を有するロック機構の作動を図9〜図12を用
いて説明する。
【0045】図9は、ソレノイド24が励磁されていな
い定常状態の様子を示すものである。このとき、プラン
ジャースプリング25の付勢力によって、ピストン24
aが伸長し、ラチェットレバー26は、案内部9cの上
端に位置している。そのとき、突起26cは、長穴9a
の上端部に当接している。ラチェットスプリング28
は、一端を第2リテーナ9に固定され、第2リテーナ9
に設けられたピン9cを介して、パウル27の突起27
eに当接し、パウル27を、突起26cを回動軸として
図のCCW方向に回動させている。よって、パウル27
の裏側の突起27eが、第2リテーナ9の長穴9bの右
上端に当たった状態で、パウル27の回動が停止し、パ
ウル27はその位置に位置決めされる。
い定常状態の様子を示すものである。このとき、プラン
ジャースプリング25の付勢力によって、ピストン24
aが伸長し、ラチェットレバー26は、案内部9cの上
端に位置している。そのとき、突起26cは、長穴9a
の上端部に当接している。ラチェットスプリング28
は、一端を第2リテーナ9に固定され、第2リテーナ9
に設けられたピン9cを介して、パウル27の突起27
eに当接し、パウル27を、突起26cを回動軸として
図のCCW方向に回動させている。よって、パウル27
の裏側の突起27eが、第2リテーナ9の長穴9bの右
上端に当たった状態で、パウル27の回動が停止し、パ
ウル27はその位置に位置決めされる。
【0046】しかし、この状態では、パウル27の係合
部27cは、キャリアギア14のラチェット歯14bの
歯より離れており、キャリアギア14は自由に回転でき
るので、スプール4の回転は妨げられない。
部27cは、キャリアギア14のラチェット歯14bの
歯より離れており、キャリアギア14は自由に回転でき
るので、スプール4の回転は妨げられない。
【0047】図10は、図9に示す状態から、ソレノイ
ド24が励磁されたときの状態の変化を示している。こ
のときピストン24aがプランジャースプリング25の
付勢力に抗して縮退し、それにより、ラチェットレバー
26が案内部9cに沿って下方に下がる。そして、その
突起26cが、長穴9aの下端に接触した位置で停止す
る。その際、パウル27は、穴27dに突起26cが貫
通しているので、その位置が下に下がる。その際、パウ
ル27は、ラチェットスプリング28の付勢力により、
長穴9bの右上端に当接している突起27eを軸とし
て、図9に示す位置からさらにCCW方向に回動する。
それにより、図10に示すように、係合部27cの先端
部が、キャリアギア14のラチェット歯14bの歯部と
噛みあうような位置にくる。
ド24が励磁されたときの状態の変化を示している。こ
のときピストン24aがプランジャースプリング25の
付勢力に抗して縮退し、それにより、ラチェットレバー
26が案内部9cに沿って下方に下がる。そして、その
突起26cが、長穴9aの下端に接触した位置で停止す
る。その際、パウル27は、穴27dに突起26cが貫
通しているので、その位置が下に下がる。その際、パウ
ル27は、ラチェットスプリング28の付勢力により、
長穴9bの右上端に当接している突起27eを軸とし
て、図9に示す位置からさらにCCW方向に回動する。
それにより、図10に示すように、係合部27cの先端
部が、キャリアギア14のラチェット歯14bの歯部と
噛みあうような位置にくる。
【0048】図11は、図10に示す状態において、ス
プール4がシートベルトを引き出す方向に回転したとき
の状態を示すものである。このとき、キャリアギア14
は、図に示すようにCW方向に回転する。すると、その
ラチェット歯14bとパウル27の係合部27cが噛み
あう。よって、パウル27は、突起26cを中心として
図の矢印のようにCCW方向に回動しようとするが、突
起27eが長穴9bの端で拘束されているので回動する
ことができず、それにより、キャリアギア14の回転が
停止される。よって、スプール4はシートベルトを引き
出す方向には回転できなくなる。
プール4がシートベルトを引き出す方向に回転したとき
の状態を示すものである。このとき、キャリアギア14
は、図に示すようにCW方向に回転する。すると、その
ラチェット歯14bとパウル27の係合部27cが噛み
あう。よって、パウル27は、突起26cを中心として
図の矢印のようにCCW方向に回動しようとするが、突
起27eが長穴9bの端で拘束されているので回動する
ことができず、それにより、キャリアギア14の回転が
停止される。よって、スプール4はシートベルトを引き
出す方向には回転できなくなる。
【0049】図12は、図10に示す状態において、ス
プール4がシートベルトを巻き取る方向に回転したとき
の状態を示すものである。このとき、キャリアギア14
は、図に示すようにCCW方向に回転する。すると、パ
ウル27の係合部27cが、ラチェット歯14bに押さ
れるので、パウル27は、突起26cを中心としてCW
方向に回動する。この回動は、ラチェットスプリング2
8の付勢力に抗して行われる。そして、その結果、パウ
ル27の裏側の突起27eは、長穴9bの左下側の端ま
で移動可能である。
プール4がシートベルトを巻き取る方向に回転したとき
の状態を示すものである。このとき、キャリアギア14
は、図に示すようにCCW方向に回転する。すると、パ
ウル27の係合部27cが、ラチェット歯14bに押さ
れるので、パウル27は、突起26cを中心としてCW
方向に回動する。この回動は、ラチェットスプリング2
8の付勢力に抗して行われる。そして、その結果、パウ
ル27の裏側の突起27eは、長穴9bの左下側の端ま
で移動可能である。
【0050】このようにして、パウル27は、ラチェッ
トスプリング28の付勢力により、その係合部27cを
キャリアギア14の歯車に接触させた状態で、その歯車
を乗り越え、キャリアギアの回転を許容する。図12に
示す状態から、スプールが引き出し方向に回転しようと
すると、係合部27cがキャリアギア14のラチェット
歯14bに接触した状態となっているので、直ちに図1
1に示すような状態となり、スプール4の回転が阻止さ
れる。
トスプリング28の付勢力により、その係合部27cを
キャリアギア14の歯車に接触させた状態で、その歯車
を乗り越え、キャリアギアの回転を許容する。図12に
示す状態から、スプールが引き出し方向に回転しようと
すると、係合部27cがキャリアギア14のラチェット
歯14bに接触した状態となっているので、直ちに図1
1に示すような状態となり、スプール4の回転が阻止さ
れる。
【0051】以上に説明したように、ソレノイド24が
励磁されないときはスプールの回転は自由であり、ソレ
ノイド24が励磁されたときは、スプールはシートベル
トの巻き取り方向には回転可能であるが、引き出し方向
には回転が不可能になる。
励磁されないときはスプールの回転は自由であり、ソレ
ノイド24が励磁されたときは、スプールはシートベル
トの巻き取り方向には回転可能であるが、引き出し方向
には回転が不可能になる。
【0052】以下、以上のように構成された先願発明の
実施の形態であるシートベルト巻き取り装置の作動の例
について説明する。この実施の形態においては、通常の
状態では、動力伝達経路切替機構により、モータとスプ
ール間の動力伝達経路をオフとしておく。シートベルト
の巻き取りは、ゼンマイばねによって行われる。よっ
て、乗員は、シートベルトを引き出す際に、ゼンマイば
ねの巻き取り力に抗する引き出し力のみで、シートベル
トを引き出すことができる。
実施の形態であるシートベルト巻き取り装置の作動の例
について説明する。この実施の形態においては、通常の
状態では、動力伝達経路切替機構により、モータとスプ
ール間の動力伝達経路をオフとしておく。シートベルト
の巻き取りは、ゼンマイばねによって行われる。よっ
て、乗員は、シートベルトを引き出す際に、ゼンマイば
ねの巻き取り力に抗する引き出し力のみで、シートベル
トを引き出すことができる。
【0053】そして、衝突予測装置等より、衝突等の事
故が発生する可能性のあることを示す信号が与えられた
とき、シートベルト巻き取り制御装置が、モータをシー
トベルト巻き取り方向に駆動すると共に、動力伝達経路
切替機構によりモータとスプール間の動力伝達経路を結
合する。これは、前述の実施の形態で示したように、モ
ータを巻き取り方向に駆動することにより、自然に行わ
れる場合もある。よって、スプールにモータの巻き取り
力が伝達され、スプールによりシートベルトが巻き取ら
れる。このシートベルトの巻き取りは、従来のように、
実際に衝突が発生してから行われるのでなく、衝突が予
測された時点から開始されるので、確実に乗員をシート
に拘束することができる。
故が発生する可能性のあることを示す信号が与えられた
とき、シートベルト巻き取り制御装置が、モータをシー
トベルト巻き取り方向に駆動すると共に、動力伝達経路
切替機構によりモータとスプール間の動力伝達経路を結
合する。これは、前述の実施の形態で示したように、モ
ータを巻き取り方向に駆動することにより、自然に行わ
れる場合もある。よって、スプールにモータの巻き取り
力が伝達され、スプールによりシートベルトが巻き取ら
れる。このシートベルトの巻き取りは、従来のように、
実際に衝突が発生してから行われるのでなく、衝突が予
測された時点から開始されるので、確実に乗員をシート
に拘束することができる。
【0054】シートベルト巻き取り制御装置は、モータ
の駆動を行うと同時に、ラチェット機構を作動させ、ス
プールがシートベルトの巻取方向のみに駆動できるよう
な状態とする。それにより、シートベルトの巻き取り中
に、シートベルトを引き出そうとする力(例えば、実際
の衝突等により発生する)がかかっても、シートベルト
が引き出されることがない。
の駆動を行うと同時に、ラチェット機構を作動させ、ス
プールがシートベルトの巻取方向のみに駆動できるよう
な状態とする。それにより、シートベルトの巻き取り中
に、シートベルトを引き出そうとする力(例えば、実際
の衝突等により発生する)がかかっても、シートベルト
が引き出されることがない。
【0055】衝突等の発生が実際に起こらなかった場合
は、モータの駆動を停止すると共に、前記ラチェット機
構の作動を解除することにより、スプールの回転が自由
になり、人間が容易にシートベルトを引き出すことが可
能となる。
は、モータの駆動を停止すると共に、前記ラチェット機
構の作動を解除することにより、スプールの回転が自由
になり、人間が容易にシートベルトを引き出すことが可
能となる。
【0056】なお、以上の先願発明の説明においては、
図面が煩雑になるのを避けるため、あえて図に示された
火薬式プリテンショナの図示を省略し、その説明も省略
したが、火薬式プリテンショナが、図2における第2リ
テーナ9の右側に設置されており、その場合における火
薬式プリテンショナの作動と役割は、図に示した従来技
術と同じである。
図面が煩雑になるのを避けるため、あえて図に示された
火薬式プリテンショナの図示を省略し、その説明も省略
したが、火薬式プリテンショナが、図2における第2リ
テーナ9の右側に設置されており、その場合における火
薬式プリテンショナの作動と役割は、図に示した従来技
術と同じである。
【0057】しかしながら、先願発明において、火薬式
プリテンショナを有するものにおいては、以下のような
問題点が発生する場合がある。
プリテンショナを有するものにおいては、以下のような
問題点が発生する場合がある。
【0058】すなわち、従来技術においては、実際に衝
突が起こって火薬式プリテンショナが作動し、乗員をシ
ートに強力に拘束した後、火薬による力が消滅すると、
シートベルトが引き出されるようになっていた。この
際、前述した「ロック機構」が働き、シートベルトはト
ーションバーの捩れ力による張力を受けながら引き出さ
れるようにされていた。
突が起こって火薬式プリテンショナが作動し、乗員をシ
ートに強力に拘束した後、火薬による力が消滅すると、
シートベルトが引き出されるようになっていた。この
際、前述した「ロック機構」が働き、シートベルトはト
ーションバーの捩れ力による張力を受けながら引き出さ
れるようにされていた。
【0059】ところが、先願発明の実施の形態を例にと
ると、キャリアギア14のラチェット歯14bにパウル
27の係合部27cが嵌り込んで、スプールのシートベ
ルト引き出し方向への回転を阻止するような状態のまま
とされている。そのため、前述した「ロック機構」にお
けるトーションバーの機能が果たせなくなってしまう。
このため、ある程度の引き出し抵抗力を与えながら、シ
ートベルトの引き出しを可能にするという「ロック機
構」がうまく働かず、乗員が強力にシートに固定された
ままになってしまう。
ると、キャリアギア14のラチェット歯14bにパウル
27の係合部27cが嵌り込んで、スプールのシートベ
ルト引き出し方向への回転を阻止するような状態のまま
とされている。そのため、前述した「ロック機構」にお
けるトーションバーの機能が果たせなくなってしまう。
このため、ある程度の引き出し抵抗力を与えながら、シ
ートベルトの引き出しを可能にするという「ロック機
構」がうまく働かず、乗員が強力にシートに固定された
ままになってしまう。
【0060】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、先願発明を改良し、火薬式プリテンショナが作
動した場合に、「ロック機構」を正常に作動させること
ができるシートベルト巻き取り装置を提供することを課
題とする。
もので、先願発明を改良し、火薬式プリテンショナが作
動した場合に、「ロック機構」を正常に作動させること
ができるシートベルト巻き取り装置を提供することを課
題とする。
【0061】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、モータによりシートベルトを巻き取る
機構を有するシートベルト巻き取り装置であり、前記モ
ータとシートベルトが巻回されたスプールと、作動時に
は前記スプールをシートベルト巻き取り方向にのみ回転
させ、非作動時には前記スプールのいずれの方向への回
転をも許容するラチェット機構とを有してなり、かつ、
シートベルトを急激に引き出すような力が働いたとき、
シートベルトが巻き付けられているスプールのシートベ
ルト引き出し方向への回転をトーションバーによる捩れ
力に抗して行わせるロック機構と、衝突が検知されたと
きシートベルトを強制的に巻き取る火薬式プリテンショ
ナを有するものの制御方法であって、前記火薬式プリテ
ンショナを作動させるタイミングとほぼ同時に、前記ラ
チェット機構を非作動状態とすることを特徴とするシー
トベルト巻き取り装置の制御方法(請求項1)である。
の第1の手段は、モータによりシートベルトを巻き取る
機構を有するシートベルト巻き取り装置であり、前記モ
ータとシートベルトが巻回されたスプールと、作動時に
は前記スプールをシートベルト巻き取り方向にのみ回転
させ、非作動時には前記スプールのいずれの方向への回
転をも許容するラチェット機構とを有してなり、かつ、
シートベルトを急激に引き出すような力が働いたとき、
シートベルトが巻き付けられているスプールのシートベ
ルト引き出し方向への回転をトーションバーによる捩れ
力に抗して行わせるロック機構と、衝突が検知されたと
きシートベルトを強制的に巻き取る火薬式プリテンショ
ナを有するものの制御方法であって、前記火薬式プリテ
ンショナを作動させるタイミングとほぼ同時に、前記ラ
チェット機構を非作動状態とすることを特徴とするシー
トベルト巻き取り装置の制御方法(請求項1)である。
【0062】本手段においては、火薬式プリテンショナ
による強制巻き取り開始とほぼ同時に、前記ラチェット
機構を非作動状態とする。よって、火薬式プリテンショ
ナによる強制巻き取りによる回転力により、ラチェット
機構を構成するラチェットパウルとラチェット歯車の係
合は確実に解除される。
による強制巻き取り開始とほぼ同時に、前記ラチェット
機構を非作動状態とする。よって、火薬式プリテンショ
ナによる強制巻き取りによる回転力により、ラチェット
機構を構成するラチェットパウルとラチェット歯車の係
合は確実に解除される。
【0063】従って、スプールの引き出し方向への回転
を阻止する作用が無くなり、火薬式プリテンショナの作
動終了後は、シートベルトを急激に引き出すような力が
働いたとき、シートベルトが巻き付けられているスプー
ルのシートベルト引き出し方向への回転をトーションバ
ーによる捩れ力に抗して行わせるロック機構が働くよう
になり、乗員にある程度の拘束力を与えながらシートベ
ルトを引き出すことにより、乗員に与えるショックを和
らげることができる。
を阻止する作用が無くなり、火薬式プリテンショナの作
動終了後は、シートベルトを急激に引き出すような力が
働いたとき、シートベルトが巻き付けられているスプー
ルのシートベルト引き出し方向への回転をトーションバ
ーによる捩れ力に抗して行わせるロック機構が働くよう
になり、乗員にある程度の拘束力を与えながらシートベ
ルトを引き出すことにより、乗員に与えるショックを和
らげることができる。
【0064】なお、「ほぼ同時」とは、ラチェット機構
を構成するラチェットパウルとラチェット歯車の係合が
確実に解除でき、かつ、火薬式プリテンショナの作動後
にスプールのシートベルト引き出し方向への回転を可能
とするようなタイミングであれば、多少の時間の前後が
許されることを意味する。
を構成するラチェットパウルとラチェット歯車の係合が
確実に解除でき、かつ、火薬式プリテンショナの作動後
にスプールのシートベルト引き出し方向への回転を可能
とするようなタイミングであれば、多少の時間の前後が
許されることを意味する。
【0065】前記課題を解決するための第2の手段は、
モータによりシートベルトを巻き取る機構を有するシー
トベルト巻き取り装置であり、前記モータとシートベル
トが巻回されたスプールと、作動時には前記スプールを
シートベルト巻き取り方向にのみ回転させ、非作動時に
は前記スプールのいずれの方向への回転をも許容するラ
チェット機構と、前記モータと前記スプールとの間の動
力の伝達を入切する動力伝達経路切替機構を有してな
り、かつ、シートベルトを急激に引き出すような力が働
いたとき、シートベルトが巻き付けられているスプール
のシートベルト引き出し方向への回転をトーションバー
による捩れ力に抗して行わせるロック機構と、衝突が検
知されたときシートベルトを強制的に巻き取る火薬式プ
リテンショナを有するものの制御方法であって、前記火
薬式プリテンショナを作動させるタイミングとほぼ同時
に、前記ラチェット機構を非作動状態とすると共に、前
記動力伝達経路を切とすることを特徴とするシートベル
ト巻き取り装置の制御方法(請求項2)である。
モータによりシートベルトを巻き取る機構を有するシー
トベルト巻き取り装置であり、前記モータとシートベル
トが巻回されたスプールと、作動時には前記スプールを
シートベルト巻き取り方向にのみ回転させ、非作動時に
は前記スプールのいずれの方向への回転をも許容するラ
チェット機構と、前記モータと前記スプールとの間の動
力の伝達を入切する動力伝達経路切替機構を有してな
り、かつ、シートベルトを急激に引き出すような力が働
いたとき、シートベルトが巻き付けられているスプール
のシートベルト引き出し方向への回転をトーションバー
による捩れ力に抗して行わせるロック機構と、衝突が検
知されたときシートベルトを強制的に巻き取る火薬式プ
リテンショナを有するものの制御方法であって、前記火
薬式プリテンショナを作動させるタイミングとほぼ同時
に、前記ラチェット機構を非作動状態とすると共に、前
記動力伝達経路を切とすることを特徴とするシートベル
ト巻き取り装置の制御方法(請求項2)である。
【0066】本手段に係るシートベルト巻き取り装置
は、前記第1の手段のシートベルト巻き取り装置に加
え、モータとスプールとの間の動力の伝達を入り切りす
る動力伝達経路切替機構を有している。本手段において
は、火薬式プリテンショナを作動させるとタイミングと
ほぼ同時に、ラチェット機構を非作動状態とすると共
に、前記動力伝達経路を切とするようにしている。
は、前記第1の手段のシートベルト巻き取り装置に加
え、モータとスプールとの間の動力の伝達を入り切りす
る動力伝達経路切替機構を有している。本手段において
は、火薬式プリテンショナを作動させるとタイミングと
ほぼ同時に、ラチェット機構を非作動状態とすると共
に、前記動力伝達経路を切とするようにしている。
【0067】従って、スプールの引き出し方向への回転
を阻止する作用が無くなり、火薬式プリテンショナの作
動終了後は、シートベルトを急激に引き出すような力が
働いたとき、シートベルトが巻き付けられているスプー
ルのシートベルト引き出し方向への回転をトーションバ
ーによる捩れ力に抗して行わせるロック機構が働くよう
になり、乗員にある程度の拘束力を与えながらシートベ
ルトを引き出すことにより、乗員に与えるショックを和
らげることができる。
を阻止する作用が無くなり、火薬式プリテンショナの作
動終了後は、シートベルトを急激に引き出すような力が
働いたとき、シートベルトが巻き付けられているスプー
ルのシートベルト引き出し方向への回転をトーションバ
ーによる捩れ力に抗して行わせるロック機構が働くよう
になり、乗員にある程度の拘束力を与えながらシートベ
ルトを引き出すことにより、乗員に与えるショックを和
らげることができる。
【0068】その際、モータとスプールとの間の動力伝
達機構が切となっているので、モータがスプールの回転
の負荷となることが無くなり、スプールの回転が妨げら
れることが無くなる。なお、「ほぼ同時」とは、ラチェ
ット機構を構成するラチェットパウルとラチェット歯車
の係合が確実に解除でき、モータとスプールとの間の動
力伝達機構を確実に切とすることができて、かつ、火薬
式プリテンショナの作動後にスプールのシートベルト引
き出し方向への回転を可能とするようなタイミングであ
れば、多少の時間の前後が許されることを意味する。
達機構が切となっているので、モータがスプールの回転
の負荷となることが無くなり、スプールの回転が妨げら
れることが無くなる。なお、「ほぼ同時」とは、ラチェ
ット機構を構成するラチェットパウルとラチェット歯車
の係合が確実に解除でき、モータとスプールとの間の動
力伝達機構を確実に切とすることができて、かつ、火薬
式プリテンショナの作動後にスプールのシートベルト引
き出し方向への回転を可能とするようなタイミングであ
れば、多少の時間の前後が許されることを意味する。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例
を、図を用いて説明する。以下の説明において制御の対
象としているのは、図2〜図12に示されるような先願
発明の実施の形態であるシートベルト巻き取り装置(火
薬式プリテンショナ付き)である。
を、図を用いて説明する。以下の説明において制御の対
象としているのは、図2〜図12に示されるような先願
発明の実施の形態であるシートベルト巻き取り装置(火
薬式プリテンショナ付き)である。
【0070】図1は、本発明の実施の形態の1例であ
る、シートベルト巻き取り装置の制御方法を示すタイム
チャートである。(a)はモータによるシートベルト巻
き取り中に衝突が発生し(衝突が検出され)、火薬式プ
リテンショナ(火薬PT)が作動した場合、(b)はモ
ータによるシートベルト巻き取りが完了した後に衝突が
発生し(衝突が検出され)、、火薬式プリテンショナが
作動した場合の例を示したものである。
る、シートベルト巻き取り装置の制御方法を示すタイム
チャートである。(a)はモータによるシートベルト巻
き取り中に衝突が発生し(衝突が検出され)、火薬式プ
リテンショナ(火薬PT)が作動した場合、(b)はモ
ータによるシートベルト巻き取りが完了した後に衝突が
発生し(衝突が検出され)、、火薬式プリテンショナが
作動した場合の例を示したものである。
【0071】いずれの場合も、実際の衝突が発生する前
に衝突の発生が予知され、それによりモータを使用した
プリテンショナが作動している。すなわち、モータ8が
巻き取り方向に回転すると共に、ソレノイド24が励磁
され、パウル27の係合部27aがキャリアギア14の
ラチェット歯14aと係合して、スプール4がシートベ
ルト引き出し方向に回転するのを阻止するようになる。
そして、モータの巻き取り方向への回転により、係止レ
バー21がインターナルギア18のラチェット歯18a
に係合し、モータ8とスプール4との間の動力伝達経路
が入となって、スプール4がシートベルト巻き取り方向
に回転し、シートベルトを巻き取っている。
に衝突の発生が予知され、それによりモータを使用した
プリテンショナが作動している。すなわち、モータ8が
巻き取り方向に回転すると共に、ソレノイド24が励磁
され、パウル27の係合部27aがキャリアギア14の
ラチェット歯14aと係合して、スプール4がシートベ
ルト引き出し方向に回転するのを阻止するようになる。
そして、モータの巻き取り方向への回転により、係止レ
バー21がインターナルギア18のラチェット歯18a
に係合し、モータ8とスプール4との間の動力伝達経路
が入となって、スプール4がシートベルト巻き取り方向
に回転し、シートベルトを巻き取っている。
【0072】(a)においては、この巻き取りの途中で
衝突が発生し、火薬式プリテンショナが作動する。その
とき、衝突発生が検出されると同時に、モータ8の巻き
取り方向への回転を停止する。これは、モータ8とスプ
ール4間の動力伝達経路が切りとなれるような状態を作
り、モータ8が火薬プリテンショナの負荷とならないよ
うにするためである。そして、火薬式プリテンショナの
作動と同時に、モータ8を逆転させて、モータとスプー
ル間の動力伝達経路を確実に切りとすると共に、ソレノ
イド24の励磁を解く。よって、パウル27の係合部2
7aとキャリアギア14のラチェット歯14aとの係合
が解除され、パウル27は図12に示したような位置に
復帰するので、その後は、スプール4は、引き出し方向
に回転可能となる。そして、火薬式プリテンショナの作
動により、スプール4は強力な力で巻き取り方向に回転
する。この際、前述のように、モータ8は火薬式プリテ
ンショナの負荷とならない。
衝突が発生し、火薬式プリテンショナが作動する。その
とき、衝突発生が検出されると同時に、モータ8の巻き
取り方向への回転を停止する。これは、モータ8とスプ
ール4間の動力伝達経路が切りとなれるような状態を作
り、モータ8が火薬プリテンショナの負荷とならないよ
うにするためである。そして、火薬式プリテンショナの
作動と同時に、モータ8を逆転させて、モータとスプー
ル間の動力伝達経路を確実に切りとすると共に、ソレノ
イド24の励磁を解く。よって、パウル27の係合部2
7aとキャリアギア14のラチェット歯14aとの係合
が解除され、パウル27は図12に示したような位置に
復帰するので、その後は、スプール4は、引き出し方向
に回転可能となる。そして、火薬式プリテンショナの作
動により、スプール4は強力な力で巻き取り方向に回転
する。この際、前述のように、モータ8は火薬式プリテ
ンショナの負荷とならない。
【0073】火薬プリテンショナの作動が終了した状態
では、前述のように、スプール4はシートベルト引き出
し方向への回転が可能となっており、かつ、モータ8と
スプール4間の動力伝達経路は切りとなっている。よっ
て、「ロック機構」は、モータ8や、ラチェット機構の
影響を受けず、従来と同じように作動する。
では、前述のように、スプール4はシートベルト引き出
し方向への回転が可能となっており、かつ、モータ8と
スプール4間の動力伝達経路は切りとなっている。よっ
て、「ロック機構」は、モータ8や、ラチェット機構の
影響を受けず、従来と同じように作動する。
【0074】(b)においては、モータ8によるシート
ベルトの巻き取りが完了しており、プリテンションがか
けられた状態にある。そして、ソレノイド24は励磁さ
れたままになっているので、スプール4のシートベルト
引き出し方向への回転は阻止され、プリテンションはか
かったままになっている。この状態で衝突が発生し火薬
式プリテンショナが作動する。そして、火薬式プリテン
ショナの作動と同時に、モータ8を逆転させて、モータ
とスプール間の動力伝達経路を確実に切りとすると共
に、ソレノイド24の励磁を解く。よって、パウル27
の係合部27aとキャリアギア14のラチェット歯14
aとの係合が解除され、パウル27は図12に示したよ
うな位置に復帰するので、その後は、スプール4は、引
き出し方向に回転可能となる。そして、火薬式プリテン
ショナの作動により、スプール4は強力な力で巻き取り
方向に回転する。この際、前述のように、モータ8は火
薬式プリテンショナの負荷とならない。
ベルトの巻き取りが完了しており、プリテンションがか
けられた状態にある。そして、ソレノイド24は励磁さ
れたままになっているので、スプール4のシートベルト
引き出し方向への回転は阻止され、プリテンションはか
かったままになっている。この状態で衝突が発生し火薬
式プリテンショナが作動する。そして、火薬式プリテン
ショナの作動と同時に、モータ8を逆転させて、モータ
とスプール間の動力伝達経路を確実に切りとすると共
に、ソレノイド24の励磁を解く。よって、パウル27
の係合部27aとキャリアギア14のラチェット歯14
aとの係合が解除され、パウル27は図12に示したよ
うな位置に復帰するので、その後は、スプール4は、引
き出し方向に回転可能となる。そして、火薬式プリテン
ショナの作動により、スプール4は強力な力で巻き取り
方向に回転する。この際、前述のように、モータ8は火
薬式プリテンショナの負荷とならない。
【0075】火薬プリテンショナの作動が終了した状態
では、前述のように、スプール4はシートベルト引き出
し方向への回転が可能となっており、かつ、モータ8と
スプール4間の動力伝達経路は切りとなっている。よっ
て、「ロック機構」は、モータ8や、ラチェット機構の
影響を受けず、従来と同じように作動する。
では、前述のように、スプール4はシートベルト引き出
し方向への回転が可能となっており、かつ、モータ8と
スプール4間の動力伝達経路は切りとなっている。よっ
て、「ロック機構」は、モータ8や、ラチェット機構の
影響を受けず、従来と同じように作動する。
【0076】以上の説明においては、モータ8とスプー
ル4との間の動力の伝達を入切する動力伝達経路切替機
構を切とするために、モータ8を所定時間逆転させてい
るが、他の機構、たとえばソレノイドによりこの動力伝
達経路切替機構を入切している場合には、その機構を利
用して動力伝達経路切替機構を切とする。この場合、動
力伝達経路切替機構を切とするタイミングは、図1にお
ける衝突発生のタイミングでも、火薬PT作動のタイミ
ングでもよい。
ル4との間の動力の伝達を入切する動力伝達経路切替機
構を切とするために、モータ8を所定時間逆転させてい
るが、他の機構、たとえばソレノイドによりこの動力伝
達経路切替機構を入切している場合には、その機構を利
用して動力伝達経路切替機構を切とする。この場合、動
力伝達経路切替機構を切とするタイミングは、図1にお
ける衝突発生のタイミングでも、火薬PT作動のタイミ
ングでもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
先願発明のような構成を有するシートベルト巻き取り装
置においても、火薬式プリテンショナが作動した場合
に、「ロック機構」を正常に作動させることができる。
先願発明のような構成を有するシートベルト巻き取り装
置においても、火薬式プリテンショナが作動した場合
に、「ロック機構」を正常に作動させることができる。
【図1】本発明の実施の形態の1例である、シートベル
ト巻き取り装置の制御方法を示すタイムチャートであ
る。
ト巻き取り装置の制御方法を示すタイムチャートであ
る。
【図2】先願発明の実施の形態の1例であるシートベル
ト巻き取り装置の概要を示す分解斜視図である。
ト巻き取り装置の概要を示す分解斜視図である。
【図3】図2に示す実施の形態における動力伝達経路切
替機構の要部を示す概要図である。
替機構の要部を示す概要図である。
【図4】図2に示す実施の形態における動力伝達経路切
替機構の要部を示す概要図である。
替機構の要部を示す概要図である。
【図5】図2に示す実施の形態における動力伝達経路切
替機構の作動を説明する図である。
替機構の作動を説明する図である。
【図6】図2に示す実施の形態における動力伝達経路切
替機構の作動を説明する図である。
替機構の作動を説明する図である。
【図7】図2に示す実施の形態における動力伝達経路切
替機構の作動を説明する図である。
替機構の作動を説明する図である。
【図8】図2に示す実施の形態におけるロック機構(ラ
チェット機構)の要部を示す分解斜視図である。
チェット機構)の要部を示す分解斜視図である。
【図9】図8に示すロック機構の作動を説明するための
図である。
図である。
【図10】図8に示すロック機構の作動を説明するため
の図である。
の図である。
【図11】図8に示すロック機構の作動を説明するため
の図である。
の図である。
【図12】図8に示すロック機構の作動を説明するため
の図である。
の図である。
【図13】従来のシートベルト巻き取り装置の概要を示
す図である。
す図である。
1…シートベルト巻き取り装置、2…フレーム、3…シ
ートベルト、4…スプール、4a…スプール軸、4b…
スプライン軸、5…トーションバー、6…リテーナ、7
…ゼンマイユニット、8…モータ、9…第2リテーナ、
9a…長穴、9b…長穴、9c…案内部、10…モータ
ギア、11…コネクトギア、11a…歯、11b…歯、
11c…軸方向孔、12…中間減速ギア、12a…歯、
12b…歯、13…減速ギア、13a…大径歯部、13
b…サンギア、14…キャリアギア、14b…ラチェッ
ト歯、14c…中心穴、14d…ネジ穴、15…リダク
ションピン、16…プラネタリギア、17…リダクショ
ンプレート、18…インターナルギア、18a…ラチェ
ット歯、18b…内歯、21…係止レバー、21a…係
止爪、21b…凹部、22…レバースプリング、22a
…湾曲部、23…スプリング保持部材、23a…突出ピ
ン、23b…突起、24…ソレノイド、24a…ピスト
ン、25…プランジャースプリング、26…ラチェット
レバー、26a…回動軸部、26b…先細部、26c…
突起、27…パウル、27a…案内穴、27b…長穴、
27c…係合部、27d…穴、27e…突起、28…ラ
チェットスプリング
ートベルト、4…スプール、4a…スプール軸、4b…
スプライン軸、5…トーションバー、6…リテーナ、7
…ゼンマイユニット、8…モータ、9…第2リテーナ、
9a…長穴、9b…長穴、9c…案内部、10…モータ
ギア、11…コネクトギア、11a…歯、11b…歯、
11c…軸方向孔、12…中間減速ギア、12a…歯、
12b…歯、13…減速ギア、13a…大径歯部、13
b…サンギア、14…キャリアギア、14b…ラチェッ
ト歯、14c…中心穴、14d…ネジ穴、15…リダク
ションピン、16…プラネタリギア、17…リダクショ
ンプレート、18…インターナルギア、18a…ラチェ
ット歯、18b…内歯、21…係止レバー、21a…係
止爪、21b…凹部、22…レバースプリング、22a
…湾曲部、23…スプリング保持部材、23a…突出ピ
ン、23b…突起、24…ソレノイド、24a…ピスト
ン、25…プランジャースプリング、26…ラチェット
レバー、26a…回動軸部、26b…先細部、26c…
突起、27…パウル、27a…案内穴、27b…長穴、
27c…係合部、27d…穴、27e…突起、28…ラ
チェットスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 智二 東京都港区六本木一丁目4番30号 タカタ 株式会社内 Fターム(参考) 3D018 MA02
Claims (2)
- 【請求項1】 モータによりシートベルトを巻き取る機
構を有するシートベルト巻き取り装置であり、前記モー
タとシートベルトが巻回されたスプールと、作動時には
前記スプールをシートベルト巻き取り方向にのみ回転さ
せ、非作動時には前記スプールのいずれの方向への回転
をも許容するラチェット機構とを有してなり、かつ、シ
ートベルトを急激に引き出すような力が働いたとき、シ
ートベルトが巻き付けられているスプールのシートベル
ト引き出し方向への回転をトーションバーによる捩れ力
に抗して行わせるロック機構と、衝突が検知されたとき
シートベルトを強制的に巻き取る火薬式プリテンショナ
を有するものの制御方法であって、前記火薬式プリテン
ショナを作動させるタイミングとほぼ同時に、前記ラチ
ェット機構を非作動状態とすることを特徴とするシート
ベルト巻き取り装置の制御方法。 - 【請求項2】 モータによりシートベルトを巻き取る機
構を有するシートベルト巻き取り装置であり、前記モー
タとシートベルトが巻回されたスプールと、作動時には
前記スプールをシートベルト巻き取り方向にのみ回転さ
せ、非作動時には前記スプールのいずれの方向への回転
をも許容するラチェット機構と、前記モータと前記スプ
ールとの間の動力の伝達を入切する動力伝達経路切替機
構を有してなり、かつ、シートベルトを急激に引き出す
ような力が働いたとき、シートベルトが巻き付けられて
いるスプールのシートベルト引き出し方向への回転をト
ーションバーによる捩れ力に抗して行わせるロック機構
と、衝突が検知されたときシートベルトを強制的に巻き
取る火薬式プリテンショナを有するものの制御方法であ
って、前記火薬式プリテンショナを作動させるタイミン
グとほぼ同時に、前記ラチェット機構を非作動状態とす
ると共に、前記動力伝達経路を切とすることを特徴とす
るシートベルト巻き取り装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001133967A JP2002326558A (ja) | 2001-05-01 | 2001-05-01 | シートベルト巻き取り装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001133967A JP2002326558A (ja) | 2001-05-01 | 2001-05-01 | シートベルト巻き取り装置の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002326558A true JP2002326558A (ja) | 2002-11-12 |
Family
ID=18981734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001133967A Withdrawn JP2002326558A (ja) | 2001-05-01 | 2001-05-01 | シートベルト巻き取り装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002326558A (ja) |
Cited By (11)
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EP1878626A1 (en) | 2006-07-11 | 2008-01-16 | Honda Motor Co., Ltd | Seat belt device |
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WO2015037487A1 (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-19 | タカタ株式会社 | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 |
-
2001
- 2001-05-01 JP JP2001133967A patent/JP2002326558A/ja not_active Withdrawn
Cited By (21)
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