JP2002144419A - 延伸加工用ビニルアルコール系重合体フィルムの製造法および偏光フィルム - Google Patents

延伸加工用ビニルアルコール系重合体フィルムの製造法および偏光フィルム

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JP2002144419A
JP2002144419A JP2000348189A JP2000348189A JP2002144419A JP 2002144419 A JP2002144419 A JP 2002144419A JP 2000348189 A JP2000348189 A JP 2000348189A JP 2000348189 A JP2000348189 A JP 2000348189A JP 2002144419 A JP2002144419 A JP 2002144419A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寒冷紗や偏光フィルムやの製造原料として有
用で、フィルム中に気泡または液滴などの欠点の発生を
抑え、延伸時にこれらの欠点に起因するフィルムの破断
が少なく均一な延伸が容易な、延伸加工用ビニルアルコ
ール系重合体フィルムを得る。 【解決手段】 ビニルアルコール系重合体を構成成分と
する製膜原料をフィルターを通過させたのち製膜するビ
ニルアルコール系重合体フィルムの製造法において、フ
ィルターを新たに交換する際に、新たなフィルター内に
予め、水もしくは水溶液、または水に溶解可能な液体も
しくは水に溶解可能な液体を主要成分とする溶液を充満
させておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光フィルムや寒
冷紗の製造原料として有用で、気泡または液滴によるフ
ィルムの欠点がないこと、さらに、これら欠点部分に起
因する延伸加工時のフィルムの破断が少ない、延伸加工
用ビニルアルコール系重合体フィルムの製造法、および
該フィルムを用いて作製した偏光フィルムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光の透過および遮蔽機能を有する偏光板
は、光のスイッチング機能を有する液晶とともに、液晶
ディスプレイ(LCD)の基本的な構成要素である。こ
のLCDの適用分野も、開発初期の頃の電卓および腕時
計などの小型機器から、近年では、ラップトップパソコ
ン、ワープロ、液晶カラープロジェクター、車載用ナビ
ゲーションシステム、液晶テレビ、パーソナルホンおよ
び屋内外の計測機器などの広範囲に広がり、従来品以上
に安価で大面積の偏光板が求められている。
【0003】偏光板は、一般にビニルアルコール系重合
体フィルム(以下、ビニルアルコール系重合体を「PV
A」、ビニルアルコール系重合体フィルムを「PVAフ
ィルム」と略記することがある)を一軸延伸させて染色
するか、染色した後一軸延伸してから、ホウ素化合物で
固定処理を行った(染色と固定処理が同時の場合もあ
る)偏光フィルムに、三酢酸セルロース(TAC)フィ
ルムや酢酸・酪酸セルロース(CAB)フィルムなどの
保護膜を貼り合わせた構成となっている。
【0004】また、農業の合理化や機械化に伴い、PV
A製の寒冷紗やビニルハウス内のPVA製の保温カーテ
ンなども注目されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、偏光フィル
ムや寒冷紗を製造するには、前記したようにPVAフィ
ルムを延伸する延伸工程が必要であるが、PVAフィル
ム中に気泡や異物を含んでいる場合には、延伸加工時に
気泡や異物部分からPVAフィルムが裂けて破断が発生
することがあり、大きなコストロスとなる。また、たと
え延伸加工時に破断がなくても、フィルム中の欠点が延
伸により広がり、外観不良になる。特に偏光板の用途に
使用される場合には、表示部の欠陥により使用できなく
なる。偏光板メーカーや寒冷紗メーカーでは、収率改善
による最終製品の低価格化のために、延伸加工時に破断
が発生しないPVAフィルムが要望されている。
【0006】そこで、本発明の目的は、フィルム中に気
泡または液滴による欠点がなく、外観が良好でかつ延伸
加工時に破断が少なく、均一な延伸が容易で、寒冷紗や
偏光フィルムの製造原料として有用な、延伸加工用PV
Aフィルムをスムーズに得られるようにする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは、PVAを構成成分とする製膜原料を
製膜する前工程で通過させるフィルターに着目し、フィ
ルターに目詰まり等を生じた場合にフィルターを新たに
交換する際に、新たなフィルター内を予め特定の溶液で
充満させておくことにより、フィルム中に気泡または液
滴などの欠点の発生を抑えることが可能となり、延伸加
工時にフィルム中の欠点に起因するフィルムの破断が少
なく、均一な延伸を容易に行い得るPVAフィルムを製
造することができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、PVAを構成成分とする製膜原料
をフィルターを通過させたのち製膜するPVAフィルム
の製造法において、フィルターを新たに交換する際に、
新たなフィルター内に予め、水もしくは水溶液、または
水に溶解可能な液体もしくは水に溶解可能な液体を主要
成分とする溶液を充満させておくことを特徴とする延伸
加工用PVAフィルムの製造法である。
【0008】本発明によれば、目的とする偏光フィルム
や寒冷紗などの製造原料として有用な、フィルム中に気
泡または液滴を抑えたPVAフィルムがスムーズに得ら
れる。よって、延伸加工時に気泡や液滴によるフィルム
の破断の発生が少なく、均一な延伸加工が容易で、高収
率で延伸加工用PVAフィルムが得られ、寒冷紗や液晶
表示画面の低価格化などに対応可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられるPVAは、例えば、ビニルエステル
を重合して得られたポリビニルエステルをけん化するこ
とにより製造される。また該PVAをグラフト共重合し
た変性PVAや、ビニルエステルと共重合可能なモノマ
ーと共重合した変性ポリビニルエステルをけん化するこ
とにより製造される変性PVAや、未変性または変性P
VAをアルデヒド類で水酸基の一部を架橋したいわゆる
ポリビニルアセタール樹脂などを挙げることができる。
【0010】前記のビニルエステルとしては、酢酸ビニ
ル、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピ
バリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル、ラウリン酸
ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニルなどが例
示される。
【0011】一方、ビニルエステルと共重合可能なモノ
マーとしては、オレフィン類、アクリル酸およびその塩
およびニトリル類、、アクリル酸エステル類、メタクリ
ル酸およびその塩およびニトリル類、メタクリル酸エス
テル類、マレイン酸およびその塩およびニトリル類、マ
レイン酸エステル類、イタコン酸およびその塩およびニ
トリル類、イタコン酸エステル類、アクリルアミドおよ
びその誘導体、メタクリルアミドおよびその誘導体、N
−ビニルアミド類、ビニルエーテル類、ハロゲン化ビニ
ル類、アリル化合物、ビニルシリル化合物、酢酸イソプ
ロペニルなどを挙げることができる。
【0012】変性PVAを用いる場合は、変性量は15
モル%以下が好ましく、5モル%以下がより好ましい。
またコモノマーとしては、α−オレフィンが好ましく、
特にエチレンが好ましい。
【0013】PVAのけん化度は、偏光性能と耐久性の
点から95モル%以上が好ましく、特に99.5モル%
以上が最も好ましい。
【0014】前記けん化度とは、けん化によりビニルア
ルコール単位に変換され得る単位の中で、実際にビニル
アルコール単位にけん化されている単位の割合を示した
ものである。なお、PVAのけん化度は、JIS記載の
方法により測定を行った。
【0015】PVAの重合度は、偏光性能と耐久性の点
から1000以上が好ましく、特に2500以上が最も
好ましい。PVA重合度の上限は8000以下が好まし
く、6000以下がより好ましい。
【0016】前記PVAの重合度は、JIS K 67
26に準じて測定される。すなわちPVAを再けん化
し、精製した後、30℃の水中で測定した極限粘度から
求められる。
【0017】以上のPVAを使用してPVAフィルムを
製造する方法として、押出機中で含水PVA(有機溶剤
を含んでいても良い。以下同じ)を溶融させて押し出す
溶融押出方式や、PVAを溶剤に溶解したPVA溶液を
使用して、流延製膜法、湿式製膜法(貧溶媒中への吐
出)、ゲル製膜法(PVA水溶液を一旦冷却ゲル化した
後、溶媒を抽出除去し、PVAフィルムを得る方法)、
およびこれらの組み合わせによる方法などを採用するこ
とができる。これらのなかでも流延製膜法および溶融押
出製膜法が、良好な偏光フィルムが得られることから好
ましい。
【0018】PVAフィルムを製造する際に使用される
含水PVAやPVAを溶解する溶剤としては、例えば、
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレングリ
コール、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチ
レングリコール、トリメチロールプロパン、エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、グリセリン、水などを
挙げることができ、これらのうち1種または2種以上を
使用することができる。これらのなかでも、ジメチルス
ルホキシド、水、またはグリセリンと水の混合溶媒が好
適に使用される。
【0019】PVA溶液または含水PVAには、必要に
応じて可塑剤、界面活性剤、二色性染料などを含有させ
てもよい。
【0020】PVAフィルムを製造する際に可塑剤とし
て、多価アルコールを添加することが好ましい。多価ア
ルコールとしては、例えば、エチレングリコール、グリ
セリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジグリセリン、トリエチレングリコール、テトラエ
チレングリコール、トリメチロールプロパンなどを挙げ
ることができ、これらのうち1種または2種以上を使用
することができる。これらのなかでも延伸性向上効果か
ら、ジグリセリンやエチレングリコールやグリセリンが
好適に使用される。
【0021】多価アルコールの添加量としてはPVA1
00重量部に対し1重量部乃至30重量部が好ましく、
特に5重量部乃至20重量部が最も好ましい。1重量部
未満では、染色性や延伸性が低下する場合があり、30
重量部を超えると、PVAフィルムが柔軟になりすぎ
て、取り扱い性が低下する場合がある。
【0022】PVAフィルムを製造する際には、界面活
性剤を添加することが好ましい。界面活性剤の種類とし
ては特に限定はないが、アニオン性またはノニオン性の
界面活性剤が好ましい。アニオン性界面活性剤として
は、例えば、ラウリン酸カリウムなどのカルボン酸型、
オクチルサルフェートなどの硫酸エステル型、ドデシル
ベンゼンスルホネートなどのスルホン酸型のアニオン性
界面活性剤が好適である。ノニオン性界面活性剤として
は、例えば、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなど
のアルキルエーテル型、ポリオキシエチレンオクチルフ
ェニルエーテルなどのアルキルフェニルエーテル型、ポ
リオキシエチレンラウレートなどのアルキルエステル
型、ポリオキシエチレンラウリルアミノエーテルなどの
アルキルアミン型、ポリオキシエチレンラウリン酸アミ
ドなどのアルキルアミド型、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンエーテルなどのポリプロピレングリコー
ルエーテル型、オレイン酸ジエタノールアミドなどのア
ルカノールアミド型、ポリオキシアルキレンアリルフェ
ニルエーテルなどのアリルフェニルエーテル型などのノ
ニオン性界面活性剤が好適である。これらの界面活性剤
の1種または2種以上の組み合わせで使用することがで
きる。
【0023】界面活性剤の添加量としては、PVA10
0重量部に対して0.01重量部乃至1重量部が好まし
く、0.05重量部乃至0.3重量部が最も好ましい。
0.01重量部未満では延伸性向上や染色性向上の効果
が現れにくく、1重量部を超えると、PVAフィルム表
面に溶出し、ブロッキングの原因になり取り扱い性が低
下する場合がある。
【0024】含水PVAやPVA溶液などのPVAを構
成成分とする製膜原料を、フィルターを用いてろ過する
ことが、得られる延伸用PVAフィルム中の異物数を低
減させ、異物によるPVAフイルムの延伸時の破断を抑
制する上で重要である。フィルターとしては、公知の物
が使用可能であるが、ディスクフィルター、キャンドル
フィルターが好適であり、多葉式フィルターを多段で用
いることがさらに好ましい。
【0025】前記フィルターの孔径は、10μm以下で
あることが望ましく、5μm以下がより望ましく、1μ
m以下が特に望ましい。孔径が10μmを超えると、ろ
過で除去できなかった異物により、PVAフイルムの延
伸時に破断が発生したり、偏光フィルムに光学的欠点と
なることが多い。孔径の下限は、ろ過圧力より0.1μ
mである。ここで、前記フィルターの孔径とは、捕集効
率が90%以上となる粒子径である。また、当該フィル
ターの上流側に、より大きな孔径のプレフィルターを設
置することがより望ましい。
【0026】本発明において、フィルターに目詰まり等
を生じた場合にフィルターを新たに交換するに際し、水
もしくは水溶液、または水に溶解可能な液体もしくは水
に溶解可能な液体を主要成分とする溶液を、交換する新
たなフィルター内に予め充満させておいてから、含水P
VAやPVA溶液などのPVAを構成成分とする製膜原
料を供給することが、極めて重要である。フィルター内
に予め前記液を充満させる時期は、製膜原料を供給する
前であれば良く、液を充満させたフィルターを製膜装置
の配管に組み立てても良いし、フィルターを製膜装置の
配管に組み立ててから液を充満させても良い。空のフィ
ルターに製膜原料を供給すると、フィルター内の空気が
製膜原料に完全に置換されるのに非常に長時間を要す
る。置換が完了するまでの間、PVAフィルムに気泡に
よる孔あきが発生して製品にならなかったり、気泡を含
んだPVAフィルムとなる。当該PVAフィルムを延伸
すると、気泡部分からPVAフィルムが裂けて破断に至
るので、安定した延伸ができない。
【0027】フィルター内に予め充満させる液体として
は、水もしくは水溶液、または水に溶解可能な液体もし
くは水に溶解可能な液体を主要成分とする溶液であるこ
とが重要である。水と相溶性が乏しい液体または水と相
溶性が乏しい液体を主要成分とする溶液を充満させてお
くと、フィルターが空の場合と同じく、フィルター内の
水と相溶性が乏しい液体が、製膜原料に完全に置換され
るのに非常に長時間を要する。その間、液滴を含んだP
VAフィルムが得られ、当該PVAフィルムを延伸する
と、液滴部分からPVAフィルムが裂けて破断に至るの
で、安定した延伸ができない。本発明の目的を阻害しな
い範囲で、他の物質を添加しても良い。
【0028】フィルター内に予め充満させる水に溶解可
能な液体とは、20℃の水に8重量%以上、より好まし
くは20重量%以上溶解し、融点が20℃以下、より好
ましくは10℃以下で、沸点が75℃以上、より好まし
くは90℃以上のものである。溶解度が8重量%未満で
は、得られるPVAフィルムに液滴が発生しやすく、延
伸加工時に破断が発生する恐れが多い。融点が20℃を
超えると、フィルター内や配管内などで凝固しやすく、
流路を閉塞させる恐れが多い。沸点が75℃未満では、
製膜時に当該液体が沸騰しやすく、得られるPVAフィ
ルムが白化する恐れが多い。
【0029】このような液体としては、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、1−プロパノール、イソブチル
アルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、s−
ブタノール、t−アミルアルコール、ジオキサン、アセ
チルアセトン、ジアセトンアルコール、メチルエチルケ
トン、エチレングリコール、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノアセタート、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、グリセリン、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、プロピレングリコールなどを例示でき、これらの1
種または2種以上混合物、またはそれらと水の混合物が
使用できる。
【0030】本発明において、フィルター内に予め充満
させる水溶液または水に溶解可能な液体を主成分とする
溶液の溶質としては、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、1−プロパノール、ブタノールなどの炭素数4以
下のアルコール、グリセリン、ジグリセリン、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
などの炭素数10以下のポリオール、テトラヒドロフル
フリルアルコール、エチレングリコールモノブチルエー
テルなどの炭素数8以下のエーテルアルコール、エチレ
ングリコールモノアセタートなどの炭素数8以下のエス
テルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセル
ロース誘導体、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、エチレンジアミン、ジオキサン、N−メチルピ
ロリドン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリビニルピロリドン、PVA(製膜原料の
PVAと同一でなくても良い)などが挙げられ、これら
の1種または2種以上の混合物が好適であり、グリセリ
ンとPVAがより好適である。溶質の濃度は、50重量
%未満が好ましい。
【0031】さらに本発明において、フィルター内に予
め充満させる溶液としては、製膜原料よりも粘度が低い
PVA溶液が好ましい。PVA溶液のPVA濃度は30
重量%以下が好ましく、25重量%以下がより好まし
く、特に15重量%以下が最も好ましい。PVA濃度が
30重量%を超えると、フィルターに液体を予め充満す
るときに、空気の追い出しが不十分になり、得られるP
VAフィルムに気泡が含まれることが多い。なお、PV
A溶液に用いるPVAは、製膜原料に用いるPVAと同
じものが好ましい。
【0032】フィルター内に予め充満させるPVA溶液
の溶媒としては、水、グリセリン、ジグリセリン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、エチレンジ
アミン、ジオキサンなどが挙げられ、これらの1種また
は2種以上の混合物が使用される。
【0033】PVAフィルムの乾燥には、スチーム・熱
媒・温水・電気ヒーターなどにより加熱された金属ロー
ルや金属ベルトが使用される。また、温風や冷風などを
PVAフィルムに吹き付けたり、PVAフィルム周囲の
空気や蒸気などを吸引するなどの手段を、補助的に用い
ても良い。また、金属ロールや金属ベルトで生乾きにし
た後に、テンター方式やフリー方式などのフローティン
グドライヤーなどの金属ロールや金属ベルト以外の乾燥
方法を用いることも可能である。
【0034】PVAフィルムの厚みは、好ましくは5μ
m乃至150μmであり、最も好ましくは30μm乃至
80μmである。
【0035】また、本発明のPVAフィルムから、偏光
フィルムを製造するには、例えばPVAフィルムを染
色、一軸延伸、固定処理、乾燥処理、さらに必要に応じ
て熱処理を行えばよく、染色、一軸延伸、固定処理の操
作順に特に制限はない。また、各操作を二回またはそれ
以上行っても良い。
【0036】染色は、一軸延伸前、一軸延伸時、一軸延
伸後のいずれでも可能である。染色に用いる染料として
は、ヨウ素−ヨウ化カリウム;ダイレクトブラック 1
7、19、154;ダイレクトブラウン 44、10
6、195、210、223;ダイレクトレッド 2、
23、28、31、37、39、79、81、240、
242、247;ダイレクトブルー 1、15、22、
78、90、98、151、168、202、236、
249、270;ダイレクトバイオレット 9、12、
51、98;ダイレクトグリーン 1、85;ダイレク
トイエロー 8、12、44、86、87;ダイレクト
オレンジ 26、39、106、107などの二色性染
料などが、1種または2種以上の混合物で使用できる。
通常、染色は、PVAフィルムを上記染料を含有する溶
液中に浸漬させることにより行うことが一般的である
が、PVAフィルムに塗工したり、PVAフィルムに混
ぜて製膜するなど、その処理条件や処理方法は特に制限
されるものではない。
【0037】一軸延伸は、湿式延伸法または乾熱延伸法
が使用でき、温水中(前記染料を含有する溶液中や後記
固定処理浴中でも良い)または吸水後のPVAフィルム
を用いて空気中で行うことができる。延伸温度は特に限
定されないが、PVAフィルムを温水中で延伸(湿式延
伸)する場合は30℃乃至90℃が、また乾熱延伸する
場合は50℃乃至180℃が好適である。また一軸延伸
の延伸倍率(多段の一軸延伸の場合には合計の延伸倍
率)は、偏光性能の点から4倍以上が好ましく、特に5
倍以上が最も好ましい。延伸倍率の上限は特に制限はな
いが、8倍以下であると均一な延伸が得られやすいので
好ましい。延伸後のフィルムの厚みは、3μm乃至75
μmが好ましく、5μm乃至50μmがより好ましい。
【0038】延伸フィルムへの上記染料の吸着を強固に
することを目的に、固定処理を行うことが多い。固定処
理に使用する処理浴には、通常、ホウ酸および/または
ホウ素化合物が添加される。また、必要に応じて処理浴
中にヨウ素化合物を添加しても良い。
【0039】前記延伸フィルムの乾燥処理(熱処理)は
30℃乃至150℃で行うのが好ましく、50℃乃至1
50℃で行うのがより好ましい。
【0040】以上のようにして得られた偏光フィルム
は、通常、その両面または片面に、光学的に透明で、か
つ機械的強度を有した保護膜を貼り合わせて偏光板とし
て使用される。保護膜としては、三酢酸セルロース(T
AC)フィルム、酢酸・酪酸セルロース(CAB)フィ
ルム、アクリル系フィルム、ポリエステル系フィルムな
どが使用される。また、貼り合わせのための接着剤とし
ては、PVA系の接着剤やウレタン系の接着剤などを挙
げることができるが、PVA系の接着剤が好適である。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものでは
ない。
【0042】実施例1 プレフィルターとして孔径80μmのキャンドルフィル
ターと、フィルターとして孔径1μmのディスクを80
枚取り付けたディスクフィルターに、水とグリセリンの
等重量混合液を満たしてから、キャンドルフィルターと
ディスクフィルターを製膜装置の配管に取り付けた。
【0043】けん化度99.9モル%、重合度1750
のPVA100重量部に対し、グリセリン10重量部を
含有する、PVA濃度が15重量%の水溶液を、キャン
ドルフィルターとディスクフィルターを経由させて、金
属ロールを用いて流延製膜した。製膜時、気泡や液滴に
よる孔あきや、白化などは見られず、スムーズに厚さ7
5μmのきれいな延伸加工用PVAフィルムを得た。
【0044】前記PVAフィルムを予備膨潤、染色、一
軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フ
ィルムを作成した。すなわち、前記PVAフィルムを3
0℃の水中に5分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度
0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リッ
トルの35℃の水溶液中に3分間浸漬させた。続いて、
ホウ酸濃度4%の40℃の水溶液中で5.5倍に一軸延
伸を行い、ヨウ化カリウム濃度40g/リットル、ホウ
酸濃度40g/リットル、塩化亜鉛濃度10g/リット
ルの30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を行
った。この後延伸フィルムを取り出し、定長下、40℃
で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行っ
た。
【0045】延伸工程でフィルムの破断もなく、安定し
た延伸が可能で、得られた偏光フィルムの厚みは22μ
mであり、色斑も無く良品であった。
【0046】実施例2 プレフィルターとして孔径120μmのキャンドルフィ
ルターと、フィルターとして孔径5μmのディスクを8
0枚取り付けたディスクフィルターを製膜装置の配管に
取り付け、下記PVA10重量%、グリセリン10重量
%、水80重量%の90℃の溶液を満たした。
【0047】けん化度99.9モル%、重合度4000
のPVA100重量部に、グリセリン10重量部および
水120重量部を押出機で溶融し、金属ロールを用いて
溶融押出製膜を行った。製膜時、気泡や液滴による孔あ
きや、白化などは見られず、スムーズに厚さ75μmの
きれいな延伸加工用PVAフィルムを得た。
【0048】前記PVAフィルムを予備膨潤、染色、一
軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フ
ィルムを作成した。すなわち、PVAフィルムを30℃
の水中に5分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度0.
4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットル
の35℃の水溶液中に3分間浸漬させた。続いて、ホウ
酸濃度4%の40℃の水溶液中で5.6倍に一軸延伸を
行い、ヨウ化カリウム濃度40g/リットル、ホウ酸濃
度40g/リットル、塩化亜鉛濃度10g/リットルの
30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を行っ
た。その後延伸フィルムを取り出し、定長下、40℃で
熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行った。
【0049】延伸工程でフィルムの破断もなく、安定し
た延伸が可能で、得られた偏光フィルムの厚みは22μ
mであり、色斑も無く良品であった。
【0050】比較例1 実施例1において、各フィルターに水にほとんど溶解し
ないクロロホルムを充填した以外は、実施例1と同様の
操作を行った。孔あきや、白化が多発しており、厚さ7
5μmのきれいな延伸加工用PVAフィルムを得るのに
7時間を要した。
【0051】比較例2 実施例2において、空の各フィルターに直接製膜原料を
導入した以外は、実施例2と同様の操作を行った。孔あ
きが多発しており、厚さ75μmのきれいな延伸加工用
PVAフィルムを得るのに12時間を要した。
【0052】比較例3 実施例2において、各フィルターに水にほとんど溶解し
ない流動パラフィンを充填した以外は、実施例2と同様
の操作を行った。孔あきもなくスムーズに厚さ75μm
の延伸加工用PVAフィルムを得た。しかし、PVAフ
ィルム中には流動パラフィンの液滴が多数存在してお
り、延伸加工時に液滴に起因する破断が多発して、安定
した延伸ができなかった。
【0053】比較例4 実施例2において、各フィルターに充填するPVA水溶
液に代えて、30重量%含水させたPVAとした以外
は、実施例2と同様の操作を行った。孔あきが多発して
おり、厚さ75μmのきれいな延伸加工用PVAフィル
ムを得るのに19時間を要した。
【0054】比較例5 実施例2において、各フィルターに替えてパイプを取り
付けた以外は、実施例2と同様の操作を行った。スムー
ズに延伸加工用PVAフィルムを得たが、延伸加工時に
異物に起因する破断が多発して、安定した延伸ができな
かった。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、フィル
ム中に気泡または液滴などの欠点の発生を抑え、延伸時
にこれらの欠点に起因するフィルムの破断が少なく、均
一な延伸が容易な延伸加工用PVAフィルムがスムーズ
に得られる。このPVAフィルムを用いて、寒冷紗や液
晶表示画面用として最適な偏光フィルムを得ることがで
きる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 C08L 29:04 C08L 29:04 (72)発明者 藤田 聡 愛媛県西条市朔日市892番地 株式会社ク ラレ内 Fターム(参考) 2H049 BA25 BA27 BB23 BB28 BB33 BB43 BB51 BC03 BC14 BC22 4F071 AA29 AF35 AH19 BA02 BB07 BC01 4F201 AA19 AG01 AH73 BA03 BC01 BC02 BC13 BC33 BD05 BD10 BM06 BN50 4F210 AA19 AG01 AH73 QA03 QC01 QG01 QG18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニルアルコール系重合体を構成成分と
    する製膜原料をフィルターを通過させたのち製膜するビ
    ニルアルコール系重合体フィルムの製造法において、フ
    ィルターを新たに交換する際に、新たなフィルター内に
    予め、水もしくは水溶液、または水に溶解可能な液体も
    しくは水に溶解可能な液体を主要成分とする溶液を充満
    させておくことを特徴とする延伸加工用ビニルアルコー
    ル系重合体フィルムの製造法。
  2. 【請求項2】 フィルター内に予め充満させる水溶液ま
    たは溶液が、ビニルアルコール系重合体の水溶液または
    溶液であり、該ビニルアルコール系重合体の濃度が30
    重量%以下である請求項1記載の延伸加工用ビニルアル
    コール系重合体フィルムの製造法。
  3. 【請求項3】 延伸加工用ビニルアルコール系重合体フ
    ィルムが偏光フィルム用である請求項1または2記載の
    延伸加工用ビニルアルコール系重合体フィルムの製造
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の製造法で得た延伸加工
    用ビニルアルコール系重合体フィルムから製造された偏
    光フィルム。
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