JPH0938418A - 連続砂濾過装置 - Google Patents

連続砂濾過装置

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JPH0938418A
JPH0938418A JP7190649A JP19064995A JPH0938418A JP H0938418 A JPH0938418 A JP H0938418A JP 7190649 A JP7190649 A JP 7190649A JP 19064995 A JP19064995 A JP 19064995A JP H0938418 A JPH0938418 A JP H0938418A
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sand
sand filter
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treated water
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JP7190649A
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Naomi Yoshioka
尚規 吉岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】濾過を中断せずに逆洗、濾砂22の取り出し洗
浄および濾砂22の交換を行なう。 【解決手段】4個の砂濾過装置本体S1 〜S4 、洗浄水
供給手段3、処理水移送手段4、切替手段v11〜v44お
よび配管6からなり、切替手段v11〜44および配管6に
より構成される切替流路Aが切替手段v11〜44の切替に
より、砂濾過装置本体S1 〜S4 より単数または複数の
ものを任意に選択し相互に独立した複数の流路を形成
し、これらに異なる機能を分担させることにより、濾過
と並行して逆洗、濾砂洗浄、濾砂交換等を同時に行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生活排水や工場排
水、池、水槽、浴槽等の水の浄化に利用される連続砂濾
過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に砂濾過装置は、一対の流体出入口
をもつ容器およびその中に充填された濾砂からなる。砂
濾過装置は、数十リットルから数立方メートルに至る幅
広い容量の製品があること、鑑賞池、大型池、浴場、温
泉、プール、噴水、養殖池、冷却塔および一般循環系用
水などの幅広い用途に対応する濾砂が開発されているこ
と、構造が単純で安価なこと等の理由により、広く利用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした砂濾過装置に
より一定期間連続して汚水の濾過を続けると、濾砂表面
および濾砂粒間に汚泥等が蓄積されて目詰まりを起こす
ため、濾過力を復元させるために、濾砂に捕捉された汚
れを除去する必要がある。エアーブロー・櫛状棒・水流
等による表面洗浄は、汚水のBOD値が高いばあい、濾
砂内部に入り込んだ汚れを完全には除去できず、時間の
経過とともに砂濾過装置内部にスライム閉塞、マッドボ
ール、水みち等が生じ、濾過機能を喪失する。このた
め、濾砂内部の残存汚泥等を完全に除去し恒久的に砂濾
過装置を使用するには、濾砂の逆洗・取り出し洗浄・交
換などを定期的に行なうことが不可欠となる。
【0004】しかし、こうした砂濾過装置において、濾
砂の逆洗・取り出し洗浄・交換などを行なうには砂濾過
装置への処理水の流入を停止しなければならず、濾過処
理と並行して洗浄処理を行なうことができない。
【0005】また、従来の砂濾過装置では、処理可能な
汚水量・汚れの程度、すなわち汚水処理能力は装置の容
量により限定される。また汚水が一時に大量に流入した
ばあいや極端に汚れた汚水が流入したばあいには、その
つど濾過力復元処理を行なわねばならず、計画的・周期
的な維持管理をすることが困難である。
【0006】さらに、従来の砂濾過装置では、容量によ
り汚水処理能力が限定されるため、汚水処理能力の上限
を高く設定したばあい、設備の利用は非効率的である。
大量の汚水を処理するには大容量の装置が必要であるた
め、空間の利用も非効率的であり、また砂濾過装置の標
準化ひいては安価な提供は困難である。
【0007】本発明はこのような従来技術に鑑み、濾過
を中断せずに逆洗、濾砂の取り出し洗浄および濾砂交換
が行なえる砂濾過装置、すなわち連続砂濾過装置であっ
て、同じ容量の従来の砂濾過装置に比して広い範囲の量
・質または流入パターンの汚水に対応でき、維持管理を
計画的に行なえ、設備および空間の利用効率がよく安価
な提供の可能なものを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するため、処理水入口および処理水出口をもつ容器
およびその中に充填された濾砂からなる複数の砂濾過装
置本体と、前記濾砂を洗浄する洗浄水の供給手段と、除
去対象物質含有処理水の移送手段と、連結先を背反的に
選択できる切替手段と、配管とからなり、前記切替手段
および前記配管が、前記複数個の砂濾過装置本体、前記
洗浄水供給手段、前記処理水移送手段の間を結ぶ切替流
路を構成し、前記切替手段の切替によって、前記切替流
路が、任意に選択された単数または複数の砂濾過装置本
体をそれぞれ含む相互に独立した複数の流路を形成する
ことを特徴とする連続砂濾過装置を構成したものであ
る。
【0009】前記切替手段の切替によって、前記切替流
路が、任意に選択された単数または複数の砂濾過装置本
体をそれぞれ含む相互に独立した複数の流路を形成した
とする。前記複数の流路は相互に独立であるため、前記
切替流路は、全体として、複数の異なる処理、たとえば
処理水処理と逆洗、または処理水処理と濾砂交換、もし
くは処理水処理、逆洗、濾砂交換の3者などを同時に並
行して行なうことができる。ゆえに、前記切替流路は、
一部の砂濾過装置本体が何らかの原因(逆洗、濾砂の交
換、目詰まりなど)により処理水処理を行なえなくて
も、稼働しない砂濾過装置本体とそれ以外の砂濾過装置
本体とのそれぞれを別々の独立した流路に組み込むこと
によって、前記切替流路全体として処理水処理を中断せ
ず連続して行なえる。すなわち、前記切替流路は、連続
砂濾過装置として機能する。
【0010】以上の説明のとおり、本発明の連続砂濾過
装置は、独立した複数の流路の形成により、濾過処理と
並行して逆洗・濾砂の交換・濾砂の取り出し洗浄などを
行なうことができる。また、本発明の連続砂濾過装置
は、独立した複数の流路の形成パターンの変更、砂濾過
装置本体の数の増減により、幅広い利用ができ、計画的
・周期的な維持管理のみにより非定常な汚水の流入にも
対応できる。また、濾過能力の増減は砂濾過装置本体の
容器の大小ではなく、処理流路に接続される砂濾過装置
本体の数で調節可能なため、砂濾過装置本体の容器ひい
ては砂濾過装置本体の標準化が図れる。さらに、本発明
の連続砂濾過装置は、従来の砂濾過装置に比較し、同じ
容量で幅広い量・質の汚水を処理できるため、空間や設
備が効率よく利用できる。また、非定常な汚水の流入に
も対応することができるため、濾砂のライフサイクルが
長くなる。
【0011】このように、本発明により、濾過を中断せ
ずに逆洗、濾砂の取り出し洗浄および濾砂交換が行な
え、幅広い量・質・汚水の流入パターンに対応でき、維
持管理を計画的に行なえ、設備および空間の利用効率が
よく安価な提供の可能な連続砂濾過装置が提供される。
【0012】なお、前記砂濾過装置本体は公知のものを
使用できる。前記砂濾過装置本体において、処理水入口
が洗浄水出口、処理水出口が洗浄水入口であることも、
処理水入口が洗浄水入口、処理水出口が洗浄水出口であ
ることも可能である。前記砂濾過装置本体には、たとえ
ば撹拌棒などを設置することができる。
【0013】前記洗浄水供給手段は、前記切替流路への
洗浄水供給口および前記切替流路からの洗浄水回収口を
もつ。前記洗浄水供給手段は、前記洗浄水回収口から回
収した洗浄水を再生して前記洗浄水供給口から再び供給
する機能を備えることが可能である。前記洗浄水供給手
段は、ポンプを備えることができる。前記洗浄水として
使用可能な流体としては、たとえば水または洗浄用物質
を含む水溶液などがあげられる。
【0014】前記処理水移送手段は、前記切替流路への
処理水供給口および前記切替流路からの処理水回収口を
もつ。前記洗浄水供給手段は、ポンプを備えることがで
きる。
【0015】前記切替手段としては、たとえば三方弁、
二方弁またはこれらの組み合わせなどを用いることがで
きる。前記切替手段の操作は、たとえば時間の経過に基
づいて行なうばあい、前記処理水流入口の水圧に基づい
て行なうばあい、または両者を組み合わせて行なうばあ
いなどがある。前記切替手段の操作は自動制御で行なう
ことが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の連続砂濾過装置の
一実施態様を示す図1〜図8および表1を参照し、本発
明を例示する。
【0017】本実施形態は、図2に示すように、容器2
1、処理水入口23および処理水出口24を備え、濾砂
22が容器21中に充填され、処理水入口23が洗浄水
出口、処理水出口24が洗浄水入口である4個の砂濾過
装置本体S1 〜S4 (図1)と、洗浄水供給口31およ
び洗浄水回収口32をもつ洗浄水供給手段3と、処理水
供給口41および処理水排出口42をもつ処理水移送手
段4と、連結先を背反的に選択できる16個の切替手段
v11〜v44と、配管6とからなる連続砂濾過装置1であ
る。
【0018】切替手段v11〜44および配管6は切替流路
Aを構成し、砂濾過装置本体S1 〜S4 、洗浄水供給手
段3および処理水移送手段4の間を結ぶ。切替流路Aを
構成する連結は、すべてのi (i=1,2,3,4 )について
の、「砂濾過装置本体Si の処理水出口24ー切替手段
vi3ー切替手段v(i+1)2 ー砂濾過装置本体S(i+1) の
処理水入口23(i=4 のとき、砂濾過装置本体S4 の処
理水出口24ー切替手段v43ー切替手段v12ー砂濾過装
置本体S1 の処理水入口23) 」、「切替手段vi1ー切
替手段vi2」、「切替手段vi3ー切替手段vi4」、「切
替手段vi1ー洗浄水回収口32および処理水供給口4
1」、「切替手段vi4ー洗浄水供給口31および処理水
排出口42」という連結である。
【0019】すなわち、切替手段vi1は、切替手段vi2
を恒常的な連結先とし、洗浄水回収口32または処理水
供給口41を背反的に選択できる連結先とする。切替手
段vi2は、砂濾過装置本体Si の処理水入口23を恒常
的な連結先とし、切替手段vi1または切替手段v(i-1)3
(i=1 のとき、切替手段v11または切替手段v43)を背
反的に選択できる連結先とする。切替手段vi3は、砂濾
過装置本体Si の処理水出口24を恒常的な連結先と
し、切替手段vi4または切替手段v(i+1)2(i=4のと
き、切替手段v44または切替手段v12)を背反的に選択
できる連結先とする。切替手段vi4は、切替手段vi3を
恒常的な連結先とし、洗浄水供給口31または処理水排
出口42を背反的に選択できる連結先とする。前記の役
割分担から、切替手段vi1および切替手段vi4を「導入
流体切替手段」、切替手段vi2および切替手段vi3を
「流路形成切替手段」と呼ぶことが可能である。
【0020】連続砂濾過装置1は、切替流路A中に、相
互に独立した2つの流路、すなわち洗浄流路A1および
処理流路A2を、次の(1)、(2)の方法で形成す
る。
【0021】(1)i=1,2,3,4 から任意に一つの値k を
選択したとき、砂濾過装置本体Skと洗浄水供給手段3
との間を洗浄流路A1が連結し、砂濾過装置本体S(k+
1) 、S(k+2) およびS(k+3) (k+1,k+2,k+3 は、その
値が5以上のとき、それらから4を減じた値に置き換え
る)と処理水移送手段4との間を処理流路A2が連結す
る。
【0022】洗浄流路A1は「洗浄水供給口31ー切替
手段vk4ー切替手段vk3ー砂濾過装置本体Sk ー切替手
段vk2ー切替手段vk1ー洗浄水回収口32」という連結
として、処理流路A2は「処理水供給口41ー切替手段
v(k+1)1ー切替手段v(k+1)2ー砂濾過装置本体S(k+1)
ー切替手段v(k+1)3ー切替手段v(k+2)2ー砂濾過装置本
体S(k+2) ー切替手段v(k+2)3ー切替手段v(k+3)2ー砂
濾過装置本体S(k+3)ー切替手段v(k+3)3ー切替手段v
(k+3)4ー処理水排出口42(k+1,k+2,k+3 は、その値が
5以上のとき、それらから4を減じた値に置き換え
る)」という連結として、それぞれ形成される。k=1 、
k=2 、k=3 、k=4 に対応する連続砂濾過装置1の状態す
なわち洗浄流路A1および処理流路A2を図3〜図6
に、k=1 、k=2、k=3 、k=4 に対応する切替手段v11〜4
4の状態を表1に示す。
【0023】
【表1】 表1における切替手段v11〜v44の状態は次のように表
示した。切替手段vi1については、洗浄水回収口32に
連結する状態を「0」、処理水供給口41に連結する状
態を「1」、どちらに連結してもよい状態を「−」と表
示した。切替手段vi2については、切替手段v(i-1)3
(i=1 のとき、切替手段v43)に連結する状態を
「0」、切替手段vi1に連結する状態を「1」、どちら
に連結してもよい状態を「−」と表示した。切替手段v
i3については、切替手段vi4に連結する状態を「0」、
切替手段v(i+1)2(i=4 のときは切替手段v12)に連結
する状態を「1」、どちらに連結してもよい状態を
「−」と表示した。切替手段vi4については、洗浄水供
給口31に連結する状態を「0」、処理水排出口42に
連結する状態を「1」、どちらに連結してもよい状態を
「−」と表示した。図3〜図6が示すように、洗浄流路
A1および処理流路A2は相互に独立である。
【0024】(2)砂濾過装置本体S1 〜S4 は交替で
洗浄流路A1に連結する。砂濾過装置本体Sk の次に
は、切替手段v(k+1)2を介して処理水供給口41に連結
していた砂濾過装置本体S(k+1) (k=4 のとき、k+1 は
1に置き換える)が洗浄流路A1に連結する。このと
き、洗浄流路A1に連結していた砂濾過装置本体Sk
は、切替手段vk4を介して処理水排出口42に連結する
ことにより、処理流路A2に連結する。
【0025】(1)および(2)の方法による切替流路
Aの変化により、連続砂濾過装置1は、砂濾過装置本体
S1 〜S4 のうち、洗浄流路A1に回す1個を「…、S
1 ,S2 ,S3 ,S4 、S1 、S2 …」の順に交替させ
つつ、洗浄流路A1に連結された1個に洗浄水Cを、処
理流路A2に連結された3個に処理水Wを通し、連続濾
過を行なう。
【0026】洗浄流路A1および処理流路A2は相互に
独立であるため、連続砂濾過装置1は、4個の砂濾過装
置本体S1 〜S4 のうち任意のいくつかが何らかの原因
または処理(目詰まり、逆洗、濾砂22の取り出し洗浄
または濾砂22の交換など)により濾過を行なえなくて
も、砂濾過装置本体S1 〜S4 のうち濾過を行なうもの
と濾過を行なわないものとを別々の独立した流路につな
げることによって、2つの異なる処理、たとえば濾過お
よび逆洗、または濾過および濾砂22の交換などを同時
に並行して行なうことができる。
【0027】本実施形態は、砂濾過装置本体Sk に交替
して砂濾過装置本体S(k+1)が洗浄流路A1に連結する
際、交替前に洗浄流路A1に連結していた砂濾過装置本
体Sk を処理水排出口42に連結し、交替前に処理水供
給口41に連結していた砂濾過装置本体S(k+1) を洗浄
流路A1に連結する。すなわちこの交替により、前回の
逆洗から最も長く時間が経過していた砂濾過装置本体S
(k+1) が洗浄流路A2に回され、2つの砂濾過装置本体
S(k+1)、S(k+3) により濾過された相対的に清浄な処
理水Wが回される処理流路A2の末尾に逆先直後の砂濾
過装置本体S(k+1) が回される。
【0028】以上の構成および作用により、本発明の連
続砂濾過装置1は、次のような効果を発揮する。
【0029】まず、本発明の連続砂濾過装置1において
は、逆洗・濾砂22の取り出し洗浄・濾砂22の交換な
どを行なう際、処理水Wの流入を停止する必要がない。
すなわち、本発明の連続砂濾過装置1は、濾過処理を継
続しつつ、並行して逆洗・濾砂22の取り出し洗浄・濾
砂22の交換などを行なうことができる。
【0030】本実施形態のように、処理水供給口41に
連結していた砂濾過装置本体S(k+1) を洗浄水供給口3
1に連結する際、洗浄流路A1に連結していた砂濾過装
置本体Sk を処理水排出口42に連結することが、本発
明の連続砂濾過装置1の最も好ましい実施態様である。
砂濾過装置本体S1 〜S4 のうち最も汚泥が多く蓄積さ
れたものを洗浄流路A1に回すため一度の逆洗により多
くの汚泥を除くことができ、また逆洗直後の砂濾過装置
本体S(k+1) に相対的に清浄な処理水Wを通すため個々
の砂濾過装置本体Si (i=1,2,3,4 )について逆洗が必
要となる期間を延長できるためである。
【0031】また、本発明の連続砂濾過装置1は、たと
えば切替流路A内の独立した複数の流路の形成パターン
の変更・砂濾過装置本体S1 〜S4 のうち濾過に回すも
のの数の増減などにより、同じ総容量の従来の砂濾過装
置に比較して、幅広い応用場面、たとえば汚水のさまざ
まな量・質または非定常的な流入を含むさまざまな汚水
の流入パターンに対応できる。たとえば相対的に小容量
の砂濾過装置本体S1〜S4 を複数組み合わせれば、少
量の汚水の処理にも、大量の汚水の定常的な処理にも対
応できる。また、汚水が一時に大量に流入しても、切替
流路A内の独立した複数の流路の形成パターンを変えた
り、切替手段v11〜44の切替周期を早めたりすることに
より、計画的・周期的な維持管理のみにより非定常な汚
水の流入にも対処できる。
【0032】さらに、本発明の連続砂濾過装置1は、同
じ総容量の従来の砂濾過装置に比較して幅広い量・質の
汚水を処理できるため、設備の遊休や非効率的な空間利
用が減少する。たとえば、大量の汚水を定常的に処理す
るばあいにも、大容量の装置が必要でないためデッドス
ペースを作らずにすみ、空間を有効に利用できる。
【0033】またさらに、砂濾過装置本体S1 〜S4 の
うち任意の砂濾過装置本体Si (i=1,2,3,4 )が濾過を
停止しても連続砂濾過装置1全体は濾過を中断しない。
すなわち個々の砂濾過装置本体Si の処理能力は連続砂
濾過装置1の処理能力の一部を負担すればよく、砂濾過
装置本体Si は標準化が可能である。したがって、大量
生産による砂濾過装置本体S1 〜S4 の安価な供給が可
能となる。
【0034】なお、本発明は以上説明したとおりである
が、本発明の特徴を生かした種々の変形実施形態を包含
するものである。
【0035】たとえば、本実施形態では処理水入口23
が洗浄水出口、処理水出口24は洗浄水入口であるが、
処理水入口23が洗浄水入口、処理水出口24が洗浄水
出口となるばあいもある。また容器21中にたとえば撹
拌棒等が設けられるばあいもある。また本実施形態では
砂濾過装置本体S1 〜S4 を4個用いているが、処理水
Wの量や質に応じて砂濾過装置本体S1 〜S4 を増設ま
たは削除するばあいもある。
【0036】洗浄水供給手段3は、洗浄水回収口32か
ら回収した洗浄水Cを再生して洗浄水供給口31から再
び供給するばあいもある。洗浄水Cとしては水を用いる
ばあいも、洗浄用物質を含む水溶液を用いるばあいもあ
る。
【0037】洗浄水供給手段3および処理水移送手段4
は、ポンプまたは圧力ヘッドを備えることが可能であ
る。
【0038】本実施形態では連続砂濾過装置1は相互に
独立な流路として洗浄流路A1および直列の処理流路A
2の2つを形成しているが、これ以外の方法も可能であ
る。たとえば、洗浄流路A1および並列または直列並列
併用の処理流路A2を形成するばあい、または3以上の
独立の流路を形成するばあいなどである。このようにす
れば、たとえば3種以上の流体を同時に処理したり、濾
過・逆洗・濾砂の交換の3つを同時に行なうことなどが
可能となる。
【0039】切替手段v11〜v44の切替は、時間の経過
に基づいて行なうことも、処理水供給口41の圧力値に
基づいて行なうことも可能である。切替を時間経過に基
づいて行なえば、砂濾過装置本体S1 〜S4 が汚れた順
に逆洗または濾砂の交換を行なえる。また、処理水供給
口41の圧力値に基づいて行なえば、処理水供給口41
に非定常的な汚水の流入があったばあいに対応できる。
定常運転を時間経過に基づいた切替により行ない処理水
供給口41の圧力値が一定の値を超えたとき圧力に基づ
く切替を行なうばあいもある。前記のような切替手段v
11〜44の切替は自動運転により行なうことも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態を構成する砂濾過装置本体
の一例を示す概念図。
【図3】本発明の一実施形態が独立流路を形成する様子
の一つを示す作用説明図。
【図4】本発明の一実施形態が独立流路を形成する様子
の一つを示す作用説明図。
【図5】本発明の一実施形態が独立流路を形成する様子
の一つを示す作用説明図。
【図6】本発明の一実施形態が独立流路を形成する様子
の一つを示す作用説明図。
【図7】本発明の一実施形態が他の型の独立流路を形成
する様子を示す作用説明図。
【図8】本発明の一実施形態がさらに他の型の独立流路
を形成する様子を示す作用説明図。
【符号の説明】
1…連続砂濾過装置 3…洗浄水供給手段 4…処理水移送手段 6…配管 21…容器 22…濾砂 23…処理水入口 24…処理水出口 A…切替流路 S1 〜S4 …砂濾過装置本体 v11〜v44…連結先を背反的に選択できる切替手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理水入口および処理水出口をもつ容器お
    よびその中に充填された濾砂からなる複数の砂濾過装置
    本体と、前記濾砂を洗浄する洗浄水の供給手段と、除去
    対象物質含有処理水の移送手段と、連結先を背反的に選
    択できる切替手段と、配管とからなり、前記切替手段お
    よび前記配管が、前記複数個の砂濾過装置本体、前記洗
    浄水供給手段、前記処理水移送手段の間を結ぶ切替流路
    を構成し、前記切替手段の切替により、前記切替流路
    が、任意に選択された単数または複数の砂濾過装置本体
    をそれぞれ含む相互に独立した複数の流路を形成するこ
    とを特徴とする連続砂濾過装置。
JP7190649A 1995-07-26 1995-07-26 連続砂濾過装置 Pending JPH0938418A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002144419A (ja) * 2000-11-15 2002-05-21 Kuraray Co Ltd 延伸加工用ビニルアルコール系重合体フィルムの製造法および偏光フィルム
KR100949058B1 (ko) * 2008-11-21 2010-03-25 에스아이비(주) 여과장치
CN105110455A (zh) * 2015-10-09 2015-12-02 北京建筑大学 间歇式生物砂滤处理系统

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