JP2002080564A - 硬化性エポキシ樹脂組成物、塗料組成物、重防食塗料組成物、その塗膜、その塗膜で被覆された基材、並びに基材の防食方法 - Google Patents

硬化性エポキシ樹脂組成物、塗料組成物、重防食塗料組成物、その塗膜、その塗膜で被覆された基材、並びに基材の防食方法

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JP2002080564A
JP2002080564A JP2000268207A JP2000268207A JP2002080564A JP 2002080564 A JP2002080564 A JP 2002080564A JP 2000268207 A JP2000268207 A JP 2000268207A JP 2000268207 A JP2000268207 A JP 2000268207A JP 2002080564 A JP2002080564 A JP 2002080564A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】(A)エポキシ樹脂を含む主剤成分と、
(B)(b1)不飽和置換基含有フェノールと、アルデヒ
ド類と、アミン化合物とのマンニッヒ縮合反応で形成さ
れたマンニッヒ型硬化剤またはこのマンニッヒ型硬化剤
とエポキシ樹脂とのアダクトと、(b2)飽和置換基を含
有していてもよいフェノール類と、アルデヒド類と、ア
ミン化合物とのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニ
ッヒ型硬化剤(b2-i)および/またはポリアミドアミン(b
2-i)と、を含む硬化剤成分、とからなることを特徴とす
る硬化性エポキシ樹脂組成物。 【効果】低温硬化性に優れ、無機系・有機系のジンクシ
ョッププライマーとの付着性に優れかつハイソリッド化
塗膜を形成しうるようなノンタール型の重防食硬化性エ
ポキシ樹脂組成物、塗料組成物、重防食塗料組成物、そ
の塗膜、その塗膜で被覆された基材が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、硬化性エポキシ樹脂組成
物、塗料組成物、重防食塗料組成物、その塗膜、その塗
膜で被覆された基材、並びに基材の防食方法に関する。
さらに詳しくは、本発明は、低温硬化性に優れ、無機系
・有機系のジンクショッププライマーとの付着性に優れ
かつハイソリッド化塗膜を形成しうるノンタール型の重
防食硬化性エポキシ樹脂組成物、塗料組成物、重防食塗
料組成物、その塗膜、その塗膜で被覆された基材、並び
に基材の防食方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来、船舶の重防食塗装用途に
は、硬化性能と付着性能および重防食性能に優れている
ことから、タールエポキシ塗料が用いられてきた。しか
し、タールエポキシ重防食塗料には、タールによる発ガ
ン性が指摘されるなど、環境衛生面で問題があり、また
タール分を含むため色彩が黒色に限られることから、近
年では、ノンタール系の重防食塗料が採用されるように
なってきた。
【0003】しかし、ノンタール系エポキシ樹脂重防食
塗料のうちで、例えば、エポキシ/アミン系重防食塗料
では、5℃以下の低温では極端に硬化性に劣り硬化スピ
ードが遅くなり、また硬化性を良好な範囲で維持しよう
とするとポットライフが短くなり、実用性に欠けるとい
う問題点があった。特に、液状エポキシ樹脂塗料の場合
には、低温硬化性とポットライフの両方の面で優れたも
のを得ることは困難であった。
【0004】近年、硬化型エポキシ樹脂組成物の硬化剤
として、フェノルカアミンまたはフェノルカアミンアダ
クト(カードライト社製アルキル化フェノールマンニッ
ヒ反応物またはそのアダクト体)を使用することによ
り、低温硬化性に優れた塗料組成物が開発されている。
しかし、この改良型の硬化型エポキシ樹脂組成物では、
従来のものに比して、その低温硬化性は改良されている
ものの、無機系・有機系ジンクショッププライマーとの
付着性が充分でないという問題点があった。特に、日本
の造船所のように、無機系・有機系ジンクショッププラ
イマーが塗装されるショッププライミング方式が採用さ
れている場合には、この問題点は特に大きい。
【0005】そこで、本発明者等は、上記問題点を解決
すべく鋭意研究を重ねたところ、エポキシ樹脂ととも
に、特定の硬化剤を2種組み合わせて用いれば、ジンク
ショッププライマーとの付着性に優れ、かつハイソリッ
ド化可能な塗膜をそのプライマー表面に形成でき、しか
も低温硬化性等にも優れているノンタール系の硬化性エ
ポキシ樹脂組成物等が得られることなどを見出して、本
発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、無機系・有機
系のジンクショッププライマーとの付着性などに優れた
塗膜を該プライマー表面に形成でき、低温硬化性に優れ
ているノンタール型の重防食硬化性エポキシ樹脂組成物
を提供することを目的としている。
【0007】また本発明は、無機系・有機系のジンクシ
ョッププライマーとの付着性などに優れかつハイソリッ
ド化が可能であるような塗膜を該プライマー表面に形成
でき、低温硬化性に優れているような、ノンタール型の
重防食硬化性エポキシ樹脂組成物を提供することを目的
としている。また本発明は、上記のような優れた特性を
有する塗料組成物、重防食塗料組成物、その塗膜、その
塗膜で被覆された基材を提供することを目的としてい
る。
【0008】さらに本発明は、上記のような優れた特性
の塗膜を、船舶外板、デッキ、水中構造物表面など各種
基材の表面に、作業者にとって安全で、しかも環境汚染
の恐れもなく、効率よく形成できる船舶外板等の基材の
防食方法を提供することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る硬化性エポキシ樹脂組成物
は、(A)エポキシ樹脂を含む主剤成分と、(B)(b
1)不飽和置換基含有フェノールと、アルデヒド類と、
アミン化合物とのマンニッヒ縮合反応で形成されたマン
ニッヒ型硬化剤またはこのマンニッヒ型硬化剤とエポキ
シ樹脂とのアダクトと、(b2)飽和置換基を含有してい
てもよいフェノール類と、アルデヒド類と、アミン化合
物とのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ型硬
化剤(b2-i)および/またはポリアミドアミン(b2-ii)
と、を含む硬化剤成分、とからなることを特徴としてい
る。
【0010】本発明においては、上記成分(b2)が、成
分(b2-i)すなわち、飽和置換基を含有していてもよいフ
ェノール類と、アルデヒド類と、アミン化合物とのマン
ニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ型硬化剤(b2-i)
であることが好ましい。本発明のさらに好ましい態様に
おいては、上記成分(b2)が、飽和置換基を含有してい
てもよいフェノール類と、アルデヒド類と、ポリアミノ
アルキルベンゼンまたは脂環式ポリアミンとのマンニッ
ヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ型硬化剤であること
が好ましく、さらには、上記マンニッヒ型硬化剤(b2)
が、飽和置換基を含有していてもよいフェノール類と、
アルデヒド類と、ポリアミノアルキルベンゼンまたは脂
環式ポリアミンとのマンニッヒ縮合反応で形成されたマ
ンニッヒ型硬化剤(b2-i)であることが好ましい。
【0011】本発明のより好ましい態様においては、上
記マンニッヒ型硬化剤(b2)が、(イ)飽和置換基を有し
ていてもよいフェノール類と、(ロ)アルデヒド類と、
(ハ)キシリレンジアミン、イソホロンジアミン、ノルボ
ルナジアミン、ジアミノジシクロヘキシルメタンおよび
ビス(アミノメチル)シクロヘキサンのうちの何れか1
種以上とのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ
型硬化剤であることが好ましく、特に好ましくは、上記
マンニッヒ型硬化剤(b2)が、(イ-1)フェノールと、(ロ
-1)ホルムアルデヒドと、(ハ-1)メタキシリレンジアミ
ン、イソホロンジアミン、ノルボルナンジアミン、ジア
ミノジシクロヘキシルメタンおよびビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサンのうちの何れか1種以上とのマンニ
ッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ型硬化剤であるこ
とが望ましい。
【0012】本発明においては、上記何れの態様におい
ても、主剤成分(A)中に含まれるエポキシ樹脂(a1)
が、ビスフェノールA、ビスフェノールADおよびビス
フェノールFの何れか1種または2種以上であることが
好ましい。本発明においては、上記主剤成分(A)が、
さらに、(a2)エポキシ基含有反応性希釈剤を含むこと
が好ましく、さらには、このエポキシ基含有反応性希釈
剤(a2)がアルキルフェノールのグリシジルエーテルで
あることが望ましい。
【0013】本発明においては、上記何れの態様におい
ても、上記成分(b1)すなわち上記マンニッヒ型硬化剤
またはこのマンニッヒ型硬化剤とエポキシ樹脂とのアダ
クト(b1)が、不飽和置換基含有フェノールと、アルデ
ヒド類と、アルキレンポリアミンまたはポリアルキレン
ポリアミンとのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニ
ッヒ型硬化剤またはこのマンニッヒ型硬化剤とエポキシ
樹脂とのアダクトであることが好ましく、さらには、該
成分(b1)は、カルダノール(cardanol)と、アルデヒ
ド類と、アルキレンポリアミンまたはポリアルキレンポ
リアミンとのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッ
ヒ型硬化剤またはこのマンニッヒ型硬化剤とエポキシ樹
脂とのアダクトであることが好ましい。
【0014】本発明においては、主剤成分(A)または
硬化剤成分(B)の何れかに、顔料成分(C)を含有す
ることが好ましく、該顔料成分(C)は、高アスペクト
比マイカを含むことが望ましい。本発明においては、上
記何れの態様においても、上記主剤成分(A)または硬
化剤成分(B)の何れかに、付着強化剤(D)を含有す
ることが好ましく、さらに好ましくは、シランカップリ
ング剤、特に好ましくはγ-グリシドキシプロピルトリ
メトキシシランを含有することが望ましい。
【0015】本発明に係る塗料組成物は、上記の硬化性
エポキシ樹脂組成物からなることを特徴としている。本
発明に係る重防食塗料組成物は、上記硬化性エポキシ樹
脂組成物からなることを特徴としている。本発明に係る
塗膜は、上記硬化性エポキシ樹脂組成物から形成されて
いる。
【0016】また、本発明に係る重防食塗膜は、上記硬
化性エポキシ樹脂組成物から形成されている。本発明に
係る塗膜付き基材は、船舶に代表される基材の表面が、
上記の何れかに記載の硬化性エポキシ樹脂組成物から形
成された重防食塗膜で被覆されていることを特徴として
いる。
【0017】本発明に係る基材の防食方法は、基材の表
面を、上記硬化性エポキシ樹脂組成物から形成された重
防食塗膜で被覆することを特徴としている。本発明によ
れば、低温硬化性に優れ、無機系・有機系のジンクショ
ッププライマーとの付着性などに優れた塗膜を形成しう
るノンタール型の重防食硬化性エポキシ樹脂組成物、塗
料組成物、重防食塗料組成物、その塗膜、その塗膜で被
覆された基材、並びに基材の防食方法が提供される。
【0018】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る硬化性エポキ
シ樹脂組成物、塗料組成物、重防食塗料組成物、その塗
膜、その塗膜で被覆された基材、並びに基材の防食方法
について具体的に説明する。<硬化性エポキシ樹脂組成物> 本発明に係る硬化性エポ
キシ樹脂組成物、塗料組成物および重防食塗料組成物
(以下、これらをまとめて、単に本発明の組成物とも言
う。)は、エポキシ樹脂を含む主剤成分(A)と、硬化
剤成分(B)とからなり、この硬化剤成分(B)には、
(b1)「不飽和置換基含有フェノールと、アルデヒド類
と、アミン化合物とのマンニッヒ縮合反応で形成された
マンニッヒ型硬化剤」またはこのマンニッヒ型硬化剤と
エポキシ樹脂とのアダクトと、(b2)「飽和置換基を含
有していてもよいフェノール類と、アルデヒド類と、ア
ミン化合物のマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッ
ヒ型硬化剤」(b2-i)および/またはポリアミドアミン(b
2-ii)と、が含まれている。
【0019】[エポキシ樹脂を含む主剤成分(A)]主
剤成分(A)には、主剤のエポキシ樹脂の他に、反応性
希釈剤、(C)顔料成分(例:体質顔料、着色顔料、防
錆顔料)、(D)付着強化剤(例:シランカップリング
剤)、熱可塑性樹脂、可塑剤、無機脱水剤(安定剤)、
溶剤、タレ止め・沈降防止剤、防汚剤、その他の塗膜形
成成分などが配合されていてもよい。
【0020】エポキシ樹脂 エポキシ樹脂としては、分子内に2個以上のエポキシ基
を含むポリマーあるいはオリゴマー、およびそのエポキ
シ基の開環反応によって生成するポリマーあるいはオリ
ゴマーが挙げられる。このようなエポキシ樹脂として
は、例えば、エピクロルヒドリン−ビスフェノールAエ
ポキシ樹脂;エピクロルヒドリン−ビスフェノールAD
エポキシ樹脂;エピクロルヒドリンとビスフェノールF
(4,4’-メチレンビスフェノール)とが反応した構
造のエポキシノボラック樹脂;3,4-エポキシフェノ
キシ-3’,4’-エポキシフェニルカルボキシメタン等
の脂環式エポキシ樹脂;エピクロルヒドリン−ビスフェ
ノールAエポキシ樹脂中のベンゼン環に結合している水
素原子の少なくとも1部が臭素置換された構造の臭素化
エポキシ樹脂;エピクロルヒドリンと脂肪族2価アルコ
ールとが反応した構造の脂肪族エポキシ樹脂;エピクロ
ルヒドリンとトリ(ヒドロキシフェニル)メタンとが反
応した構造の多官能性エポキシ樹脂などが挙げられる。
【0021】本発明においては、このようなエポキシ樹
脂は、1種または2種以上組み合わせて用いることがで
きる。このように2種以上のエポキシ樹脂を組み合わせ
て用いる場合には、エポキシ樹脂の上記分子量、エポキ
シ当量は、何れもその平均値で示す。このようなエポキ
シ樹脂のうちでは、常温(15〜25℃の温度)で液状
〜固体のものが好ましく、いわゆるビスフェノールA型
エポキシ樹脂(エポキシ当量150〜1000g/equi
v)が好ましい。
【0022】このようなエポキシ樹脂の平均分子量等
は、得られる塗料の塗装硬化条件(例:常乾塗装あるい
は焼付け塗装等)などにも依り、一概に決定されない
が、その分子量が通常350〜20,000であり、粘
度が12000〜15000cPs/25℃であり、エ
ポキシ当量が通常150〜1000g/equivのものが用
いられる。
【0023】代表的な上記エポキシ樹脂としては、常温
で液状のものでは、「エピコート828(商品名),一
般名:ビスフェノールAジグリシジルエーテル」(シェ
ル(株)製、エポキシ当量180〜190、粘度12,
000〜15,000cPs/25℃)、「エポトート
YDF−170(商品名)、一般名:ビスフェノールF
ジグリシジルエーテル」(東都化成(株)製、エポキシ
当量160〜180、粘度2,000〜5,000cP
s)、「フレップ60(商品名)」(東レチオコール
(株)製、エポキシ当量約280、粘度約17,000
cPs/25℃)、「エピコート828X−90(商品
名)、一般名:ビスフェノールAジグリシジルエーテル
・キシレン溶液」(828タイプエポキシ樹脂、シェル
(株)製、エポキシ当量約210)、「エピコート83
4X−85(商品名)、一般名:ビスフェノールA型エ
ポキシ・キシレン溶液」(834タイプエポキシ樹脂、
シェル(株)製、エポキシ当量約282)、「エピコー
ト1001X−75(商品名)、一般名:ビスフェノー
ルA型エポキシ・キシレン溶液」(1001タイプエポ
キシ樹脂、シェル(株)製、エポキシ当量約633)、
などを挙げることができ、常温で半固型状のものでは、
「エポトートYD−134(商品名)、一般名:ビスフ
ェノールA型エポキシ」(東都化成(株)製、エポキシ
当量230〜270)などを挙げることができ、常温で
固型状のものでは、「エピコート1001(商品名)、
一般名:ビスフェノールA型エポキシ」(シェル(株)
製、エポキシ当量450〜500)などを挙げることが
できる。本発明においては、これらエポキシ樹脂を1種
または2種以上含んでいてもよい。
【0024】本発明においては、上記主剤のエポキシ樹
脂は、主剤成分(A)中に、通常10〜60重量%、好
ましくは15〜40重量%の量で含まれ、本発明の組成
物中には通常1〜50重量%、好ましくは10〜35重
量%の量で含まれていることが望ましい。また、主剤成
分(A)中の固形分100重量部中に、1〜60重量
部、好ましくは10〜60重量部の量で含まれているこ
とが好ましい。
【0025】反応性希釈剤 反応性希釈剤は、低温での硬化促進作用の向上にも寄与
でき、このような反応性希釈剤としては、具体的には、
例えば、フェニルグリシジルエーテル、アルキルグリシ
ジルエーテル(アルキル基の炭素数1〜10、好ましく
は1〜5、例:ブチルグリシジルエーテル)、バーサテ
ィック酸(Versatic acid)グリシジルエステル[R12
3C−COO−Gly、R1+R2+R3=C8〜C10
のアルキル基、Gly:グリシジル基]、α-オレフィン
エポキサイド(CH3-(CH2n-Gly、n=11〜
13、Gly:グリシジル基)、1,6−ヘキサンジオ
ールジグリシジルエーテル(Gly-O-(CH26-O-
Gly、Gly:同上)、ネオペンチルグリコールジグ
リシジルエーテル(Gly-O-CH2-C(CH32-C
2-O-Gly、Gly:同上)、トリメチロールプロ
パントリグリシジルエーテル(CH3-CH2-C(CH2-
O-Gly)3、Gly:同上)、アルキルフェノールグ
リシジルエーテル[アルキル基の炭素数1〜10、好ま
しくは1〜5、例:メチルフェノールグリシジルエーテ
ル、エチルフェノールグリシジルエーテル、プロピルフ
ェノールグリシジルエーテル]等が挙げられる。
【0026】これらの反応性希釈剤のうちでは、エポキ
シ基を含有するものが好ましく、さらには、上記アルキ
ルフェノールグリシジルエーテルが低粘度であり、希釈
効果を発揮でき、塗料のハイソリッド化(すなわち、塗
料中の固形分濃度が高く、低溶剤含量となり、少ない塗
装回数で塗膜の厚膜化を図ることができること)を図る
ことができ、低公害化を図ることができるため好まし
い。
【0027】これら反応性希釈剤は、1種または2種以
上組み合わせて用いることができる。このような反応性
希釈剤としては、「NC−513」(アルキレイティッ
ドフェノールグリシジルエーテル、カードライト社製)
が、特に低粘度であり、希釈効果があり、塗料等のハイ
ソリッド化に寄与できるため好ましい。
【0028】このような反応性希釈剤は、主剤成分
(A)中に、通常、0.1〜8重量%の量で含有され、
また本発明の組成物中には、0.1〜10重量%の量で
含まれていることが望ましい。顔料成分(C) 顔料成分(C)としては、体質顔料、着色顔料、防錆顔
料等が挙げられ、有機系、無機系の何れでもよく、有機
系顔料としては、カーボンブラック、フタロシアニンブ
ルー、紺青等があげられる。無機系顔料としては、例え
ば、チタン白、ベンガラ、バライト粉、シリカ、タンカ
ル、タルク、白亜、酸化鉄粉、マイカ等のように中性で
非反応性のもの;亜鉛華(ZnO、酸化亜鉛)、鉛白、
鉛丹、亜鉛末、亜酸化鉛粉等のように塩基性で塗料中の
酸性物質と反応性のもの(活性顔料)等があげられる。
【0029】上記マイカのうちで、そのアスペクト比が
30〜90の高アスペクト比マイカが塗膜の耐膨れ性の
向上、クリープ性の減少の観点から好ましく、このよう
な高アスペクト比マイカとしては、「スゾライトマイカ
200HK」(クラレ(株)製、アスペクト比:40〜
60)等が用いられる。なお、染料等の各種着色剤も含
まれていてもよい。
【0030】特に顔料成分の1種である高アスペクト比
マイカは、主剤成分(A)100重量部中に、通常2〜
10重量部の量で用いられると、耐膨れ性が向上し、ク
リープ性に優れた塗膜が得られる傾向があるため望まし
い。またこのマイカを含めた上記各種顔料(C)の配合
量は、その用途によっても異なり一概に決定されない
が、通常、合計で、主剤成分(A)中に、10〜75重
量%の量で含まれることが多い。また、主剤成分(A)
中の固形分100重量部中に、15〜75重量部程度の
量で含有され、また本発明の組成物中には、10〜70
重量%の量で含有されることが多い。
【0031】付着強化剤(D) 付着強化剤(D)としては、シランカップリング剤など
が挙げられる。これら付着強化剤のうちで、シランカッ
プリング剤は、通常、同一分子内に2種の官能基を有
し、無機質基材に対する接着力向上に寄与でき、例え
ば、式:X−Si(OR)3[X:有機質と反応性の官
能基(例:アミノ基、ビニル基、エポキシ基、メルカプ
ト基、ハロゲン基、またはこれらの基を含有する炭化水
素基等の基を示し、この炭化水素基にはエーテル結合等
が存在していてもよい。)またはアルキル基を示し、R
Oは、加水分解性基(例:メトキシ基、エトキシ基)を
示す。]で表される。
【0032】このようなシランカップリング剤として
は、具体的には、例えば、「KBM403」(γ-グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、信越化学工業
(株)製)等が挙げられる。このような付着強化剤を配
合する場合には、該付着強化剤は、主剤成分(A)中
に、0.01〜1.0重量%の量で含有され、また、本
発明の組成物中には、必要により、0.01〜2.0重
量%、好ましくは0.1〜1.0重量%の量で含有され
ていることが望ましい。このような量で付着強化剤を主
成分(A)等の中に含む塗料を用いると、耐膨れ性に優
れ、耐クリープ性に優れた塗膜が得られる傾向がある。
【0033】熱可塑性樹脂 熱可塑性樹脂としては、具体的には、例えば、塩化ゴ
ム、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩
素化ポリオレフィン;(メタ)アクリル酸メチル系共重
合体、(メタ)アクリル酸エチル系共重合体、(メタ)
アクリル酸プロピル系共重合体、(メタ)アクリル酸ブ
チル系共重合体、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル系
共重合体等のアクリル系樹脂;塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体、
塩化ビニル−イソブチルビニルエーテル共重合体、塩化
ビニル−イソプロピルビニルエーテル共重合体、塩化ビ
ニル−エチルビニルエーテル共重合体等の塩化ビニル系
樹脂(塩ビ共重合体);スチレン系樹脂;芳香族系石油
樹脂;脂肪族系石油樹脂;尿素アルデヒド縮合系樹脂;
ケトン系樹脂等を挙げることができる。
【0034】このような熱可塑性樹脂は、主剤成分
(A)中に、0〜40重量%の量で含有されていてもよ
く、また、本発明の組成物中には、0〜35重量%の量
で含有されていてもよい。タレ止め・沈降防止剤(搖変剤) タレ止め・沈降防止剤としては、有機粘度系Al、C
a、Znのステアレート塩、レシチン塩、アルキルスル
ホン酸塩などの塩類、ポリエチレンワックス、アマイド
ワックス、水添ヒマシ油ワックス系、ポリアマイドワッ
クス系および両者の混合物、合成微粉シリカ、酸化ポリ
エチレン系ワックス等があげられ、好ましくは、ポリア
マイドワックス、合成微粉シリカ、酸化ポリエチレン系
ワックス、有機粘度系が用いられる。
【0035】このようなタレ止め・沈降防止剤として
は、楠本化成(株)製の「ディスパロン305」、「ディ
スパロン4200-20」等の他、「ディスパロンA630-20
X」、伊藤精油(株)製の「ASAT−250F」等の
商品名で上市されているものが挙げられる。タレ止め・
沈降防止剤は、この主剤成分(A)中に、例えば、0.
1〜10重量%の量で含有されていてもよく、また本発
明の組成物中には、例えば、0.1〜10重量%の量で
含有されていてもよい。
【0036】溶剤 溶剤としては、ケトン類[(例:メチルイソブチルケト
ン(MIBK)、メチルエチルケトン(MEK)]、ア
ルコール類(例:ブタノール)、芳香族炭化水素類
(例:キシレン)、エチレンジクロライド、アクリロニ
トリル、エーテル類(例:メチルターシャリブチルエー
テル(MTBE)、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル(PGM))等が挙げられる。
【0037】これら溶剤は、1種または2種以上組み合
わせて用いられる。上記溶剤の配合量には、特に制限は
ないが、塗工性などを考慮すると、通常、主成分(A)
中に、通常2〜40重量%、好ましくは5〜30重量%
の量で含まれ、また本発明の組成物中には合計で約5〜
50重量%の量で含まれていることが望ましい。
【0038】本発明においては、上記各種配合成分のう
ちで、シランカップリング剤に代表される付着強化剤、
熱可塑性樹脂、顔料などは、上記のように主剤成分
(A)に含有されていてもよく、また、下記硬化剤成分
(B)に含有されていてもよく、あるいは主剤成分
(A)と硬化剤成分(B)の両者に含有されていてもよ
い。[硬化剤成分(B) ]本発明で用いられる硬化剤成分
(B)には、上記したように、(b1)「不飽和置換基含
有フェノールと、アルデヒド類と、アミン化合物とのマ
ンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ型硬化剤」ま
たはこのマンニッヒ型硬化剤とエポキシ樹脂とのアダク
トと、(b2)「飽和置換基を含有していてもよいフェノ
ール類と、アルデヒド類と、アミン化合物のマンニッヒ
縮合反応で形成されたマンニッヒ型硬化剤」(b2-i)およ
び/またはポリアミドアミン(b2-ii)と、が含まれてい
る。
【0039】本発明のさらに好ましい態様においては、
この硬化剤成分(B)には、上記特定のマンニッヒ型硬
化剤またはそのアダクト(b1)と、これとは別異のマン
ニッヒ型硬化剤(b2-i)とが含まれていることが望まし
い。ここで、硬化剤成分(B)として、上記成分(b1)
と、上記成分(b2)中のポリアミドアミン(b2-ii)とが含
有されていると、従来と異なり無機・有機ジンクショッ
ププライマーとの付着性に優れた塗膜を該プライマーの
表面に形成でき、しかも塗膜硬化に際しては、0℃以下
の低温域でも硬化が進行し、例えば、0℃では24時間
で硬化し、−5℃では40時間で硬化するなど、低温硬
化性等にも優れ、なおかつポットライフが20℃で3〜
4時間もあるなどポットライフが長いノンタール系の硬
化性エポキシ樹脂組成物等が得られる。
【0040】また、特に、上記硬化剤成分(B)とし
て、上記特定のマンニッヒ型硬化剤またはそのアダクト
(b1)と、これとは別異のマンニッヒ型硬化剤(b2-i)と
が含まれていると、該ノンタール系の硬化性エポキシ樹
脂組成物等は、従来と異なり無機・有機ジンクショップ
プライマーとの付着性に優れた塗膜を該プライマーの表
面に形成でき、しかも塗膜硬化に際しては、0℃以下の
低温域でも硬化が進行し、例えば、0℃では24時間で
硬化し、−5℃では40時間で硬化するなど、低温硬化
性等にも優れ、さらにポットライフが20℃で3〜4時
間もあるなどポットライフが長くなり、その上、この組
成物は、固形分含量が多くなり、少量の溶剤を使用して
1回の塗装で厚膜化(high solid、ハイソリッド化)が
可能となり、あるいは塗料の低粘度化が可能となり、そ
の結果、作業効率や環境安全性なども高まるため、より
好ましい。
【0041】<成分(b1)>上記成分(b1)を形成するマ
ンニッヒ型硬化剤は、上記のように、不飽和置換基含有
フェノールと、アルデヒド類と、アミン化合物とのマン
ニッヒ(脱水)縮合反応で形成されるが、この不飽和置
換基含有フェノールとしては、分子中に少なくとも1個
のモノヒドロキシフェニル基を含み、かつフェニル基水
素の一部、すなわち該水素1〜5個が不飽和炭化水素基
で置換されたものなどが挙げられる。
【0042】該不飽和炭化水素基としては、例えば、炭
素数1〜10程度のアルキレン基、上記アルキレン基を
含有したフェニル基などが挙げられる。このような不飽
和置換基含有フェノールとしては、具体的には、例え
ば、カルダノール(cardanol)、イソプロペニルフェノ
ール、ジイソプロペニルフェノール、ブテニルフェノー
ル、イソブテニルフェノール、シクロヘキセニルフェノ
ール、モノスチレン化フェノール(C65-CH=CH-
64-OH)、ジスチレン化フェノール((C65-C
H=CH)2-C63-OH)、などが挙げられ、好まし
くは、カルダノールが用いられる。
【0043】このカルダノールは、カシューナッツオイ
ルであって、例えば、式:m−C1527−Ph(Ph:
フェニル基、側鎖中の炭素−炭素二重結合数が0〜3個
存在し、その平均値は1.8個程度)で示される成分
が、例えば、75〜80%程度含まれている。このカル
ダノールは、例えば、「カードライトNC−700」、
「カードライトNC−4708」なる商品名でCARO
LITE社(日本代理店/新正商会(株))より上市さ
れている。
【0044】アルデヒド類としては、炭素数が1〜1
0、好ましくは1〜5の範囲にあるものが望ましい。こ
のようなアルデヒド類としては、例えば、ホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、パラホルムアルデヒド、クロ
トンアルデヒド、フルフリルアルデヒド、コハク酸アル
デヒド、アセトン、プロピオアルデヒド等が挙げられ、
好ましくはホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等が用
いられる。
【0045】アミン化合物としては、脂肪族系、脂環族
系、芳香族系、複素環系などの何れでもよい。脂肪族系
アミン化合物としては、例えば、アルキレンポリアミ
ン、ポリアルキレンポリアミン、その他の脂肪族系ポリ
アミン類などが挙げられ、より具体的には、上記アルキ
レンポリアミンとしては、例えば、式:H2N−R1−N
2(R1:炭素数1〜10の炭化水素基側鎖を1個また
は複数個有していてもよい主鎖炭素数1〜12の二価炭
化水素基)で表され、例えば、メチレンジアミン、エチ
レンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジ
アミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジ
アミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−
ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9
−ジアミノノナン、1,10−ジアミノデカン等が用い
られる。
【0046】上記ポリアルキレンポリアミンとしては、
例えば、式:H2N−(Cm2mNH)nH(m:1〜1
0の整数、n:2〜10、好ましくは2〜6の整数)で
表され、より具体的には、例えば、ジエチレントリアミ
ン、ジプロピレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、トリプロピレンテトラミン、テトラエチレンペンタ
ミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタエチレンヘ
キサミン、ノナエチレンデカミン、トリメチルヘキサメ
チレンジアミン等が挙げられる。
【0047】その他の脂肪族系ポリアミン類としては、
特公昭49−48480号公報第24欄などに記載され
ているような、テトラ(アミノメチル)メタン、テトラ
キス(2−アミノエチルアミノメチル)メタン、1,3
−ビス(2’−アミノエチルアミノ)プロパン、トリエ
チレン−ビス(トリメチレン)ヘキサミン、ビス(3−
アミノエチル)アミン、ビスヘキサメチレントリアミン
[H2N(CH2nNH(CH2nNH2、n=6]、等が
挙げられる。
【0048】脂環族系のアミン類としては、より具体的
には、1,4−シクロヘキサンジアミン、4,4’−メ
チレンビスシクロヘキシルアミン、4,4’−イソプロ
ピリデンビスシクロヘキシルアミン、ノルボルナジアミ
ン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ジアミノジ
シクロヘキシルメタン、イソホロンジアミン、メンセン
ジアミン(MDA)等が挙げられる。
【0049】芳香族系のアミン類としては、ビス(アミ
ノアルキル)ベンゼン、ビス(アミノアルキル)ナフタ
レン、ベンゼン環に結合した2個以上の1級アミノ基を
有する芳香族ポリアミン化合物、その他の芳香族系ポリ
アミン類などが挙げられる。この芳香族系アミン類とし
て、より具体的には、例えば、ビス(シアノエチル)ジ
エチレントリアミン、o−キシリレンジアミン、m−キ
シリレンジアミン(MXDA)、p−キシリレンジアミ
ン、フェニレンジアミン、ナフチレンジアミン、ジアミ
ノジフェニルメタン、ジアミノジエチルフェニルメタ
ン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、
4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジ
アミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、2,4’−ジアミノヒ゛フェニル、2,3’−ジメ
チル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメ
トキシ−4、4’−ジアミノビフェニル、ビス(アミノ
メチル)ナフタレン、ビス(アミノエチル)ナフタレン
等が挙げられる。
【0050】複素環系のアミン類としては、より具体的
には、N−メチルピペラジン[CH 3-N(CH2CH2
2NH]、モルホリン[HN(CH2CH22O]、1,
4−ビス−(8-アミノプロピル)-ピペラジン、ピペラ
ジン−1,4−ジアザシクロヘプタン、1−(2’−ア
ミノエチルピペラジン)、1−[2’−(2”−アミノ
エチルアミノ)エチル]ピペラジン、1,11−ジアザ
シクロエイコサン、1,15−ジアザシクロオクタコサ
ン等が挙げられる。
【0051】その他、本発明で使用可能なアミン化合物
としては、例えば、特公昭49−48480号公報第1
2頁24欄第43行〜第14頁第28欄第25行に記載
の芳香族系のアミン類(アミン化合物)を使用すること
もできる。その他、ジエチルアミノプロピルアミン、ポ
リエーテルジアミン等が挙げられる。
【0052】本発明では、これらのアミン化合物は、1
種または2種以上組み合わせて用いることができる。こ
れらアミン化合物のうちでは、脂肪族系に属する上記ア
ルキレンポリアミン、ポリアルキレンポリアミンが好ま
しく、さらには、エチレンジアミン、ジエチレンポリア
ミンが好ましい。
【0053】上記マンニッヒ脱水縮合反応の際には、例
えば、不飽和置換基含有フェノールの1種であるカルダ
ノールと、アルデヒド類のホルムアルデヒドと、アミン
化合物のキシリレンジアミンとを、理論的には等モルで
用いればよいが、通常、不飽和置換基含有フェノール1
モルに対して、アルデヒド類は0.5〜2.5モルの量
で、アミン化合物は0.5〜2.5モルの量で用いて、
50〜180℃程度の温度で3〜12時間程度加熱保持
すればよい。
【0054】例えば、上記カルダノール(c)と、ホルマ
リン(b)と、キシリレンジアミン(a)とのマンニッヒ縮合
反応では、得られるマンニッヒ硬化剤(d)は、下記のよ
うな構造をしているのであろうと考えられる。
【0055】
【化1】
【0056】(式中、nは繰り返し単位数を示す。) このように不飽和置換基含有フェノールと、アルデヒド
類と、アミン化合物とをマンニッヒ縮合反応させて得ら
れるマンニッヒ型硬化剤(b1)のうちでは、上記不飽和
置換基含有フェノールのカルダノールと、アルデヒド類
のホルムアルデヒドと、アミン化合物の上記アルキレン
ポリアミンまたはポリアルキレンポリアミンとを反応さ
せて得られるマンニッヒ型硬化剤が好ましい。
【0057】<成分(b2)>上記硬化剤成分(B)のう
ちで、成分(b2)としては、特定のマンニッヒ型硬化剤
(b2-i)とポリアミドアミン(b2-ii)のうちの何れか一方
を単独で用いてもよく、また、この特定のマンニッヒ型
硬化剤とポリアミドアミンとの両者を任意の量比で組み
合わせて用いてもよい。
【0058】成分(b2)のうちで、マンニッヒ型硬化剤
(b2-i)は、飽和置換基を含有していてもよいフェノール
類と、アルデヒド類と、アミン化合物とのマンニッヒ縮
合反応で形成されたものであり、特公昭49−4867
9号公報に記載の方法に準拠して調製でき、このマンニ
ッヒ型硬化剤を合成する際には、原料として飽和置換基
を含有していてもよいフェノール類と、アルデヒド類
と、アミン化合物とを用いる点以外は、上記成分(b1)
として用いられるマンニッヒ型硬化剤の場合と同様にし
て得られる。
【0059】該マンニッヒ型硬化剤(b2-i)に含まれる、
飽和置換基を含有していてもよいフェノール類として
は、1価でも多価でもよく、単核でも多核でもよく、具
体的には、例えば、1価単核フェノールのフェノール;
2価単核フェノールのレゾルシノール、ハイドロキノン
など;2価多核フェノール類の1,5−ジヒドロキシナ
フタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、2,6−
ジヒドロキシナフタレンなどの他に、アルキルフェノー
ル(アルキル基の炭素数1〜10、好ましくは1〜
5)、ハロゲン化フェノール、アルコキシフェノール
(アルコキシ基の炭素数はアルキル基の場合と同様)、
ビスフェノールA(2,2−ジ(p−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、ビスフェノールF(ジ(p−ヒドロキ
シフェニル)−メタン)などが挙げられる。
【0060】さらに具体的には、上記アルキルフェノー
ルとしては、メチルフェノール(o,m,p−クレゾー
ル)、エチルフェノール、ブチルフェノール、ターシャ
リブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェ
ノール、ドデシルフェノール、ジノニルフェノール等の
1価フェノールが挙げられ、ハロゲン化フェノールとし
ては、クロルフェノール等の1価フェノールが挙げられ
る。
【0061】これらのうちでは、1価の単核フェノール
が好ましい。アルデヒド類としては、上記成分(b1)調
製時に用いたと同様のアルデヒド類が挙げられ、これら
のうちでは、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等、
上記成分(b1)調製時に用いたと同様のアルデヒド類が
好ましい。アミン化合物としては、上記成分(b1)調製
時に用いたと同様のアミン化合物が挙げられ、これらの
うちでは、上記脂環族系のアミン類、芳香族系のアミン
化合物が好ましく、具体的には、例えば、脂環族系アミ
ン類のイソホロンジアミン、ノルボルナジアミン、ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、ジアミノジシクロヘ
キシルメタン、アミノエチルピペラジン等が好ましく、
またアリールアルキルアミンのo,m,p−キシリレン
ジアミン、芳香族アミンのメタフェニレンジアミン、ジ
アミノジフェニルメタンが好ましい。
【0062】これらのアミン化合物は、1種または2種
以上組み合わせて用いられる。このように飽和置換基を
含有していてもよいフェノール類と、アルデヒド類と、
アミン化合物とをマンニッヒ縮合反応させて得られるマ
ンニッヒ型硬化剤(b2-i)のうちでは、上記飽和置換基を
含有していてもよいフェノール類と、上記アルデヒド類
と、上記ポリアミノアルキルベンゼンまたは脂環式ポリ
アミンとのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ
型硬化剤であることが好ましく、さらには、(イ)飽和置
換基を有していてもよいフェノール類と、(ロ)アルデヒ
ド類と、(ハ)キシリレンジアミン、イソホロンジアミ
ン、ノルボルナジアミン、ジアミノジシクロヘキシルメ
タンおよびビス(アミノメチル)シクロヘキサンのうち
の何れか1種以上とのマンニッヒ縮合反応で形成された
マンニッヒ型硬化剤であることが好ましく、特に好まし
くは、上記成分(b2)が、(イ-1)フェノールと、(ロ-1)
ホルムアルデヒドと、(ハ-1)メタキシリレンジアミン、
イソホロンジアミン、ノルボルナンジアミン、ジアミノ
ジシクロヘキシルメタンおよびビス(アミノメチル)シ
クロヘキサンのうちの何れか1種以上とのマンニッヒ縮
合反応で形成されたマンニッヒ型硬化剤であることが望
ましい。
【0063】これらマンニッヒ型硬化剤(b2-i)は、通常
N.V.50〜100%に調製されその時のE型粘度計
で測定した粘度は、100〜100000(10万)c
Ps、好ましくは500〜10000cPsの範囲にあ
ると、取扱い性、塗工性に優れるため好ましい。このよ
うなマンニッヒ型硬化剤(b2-i)としては、例えば、「M
AD204(A)」(大竹明新化学(株)製、MXDA
マンニッヒ変性アミン)、「M−37TB60」(三菱
ガス化学(株)製、MXDAマンニッヒ変性アミン)、
「IPDAマンニッヒ硬化剤」(三井化学(株)製)な
どが挙げられる。
【0064】このマンニッヒ型硬化剤(b2-i)は、硬化剤
成分(B)中に、通常、10〜75重量%、好ましくは
30〜60重量%の量で、また、本発明の組成物中に
は、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量
%の量で含まれることが望ましい。本発明では、上記成
分(b2)のうちで、ポリアミドアミン(b2-ii)としては、
例えば、下記のようなものが挙げられる。
【0065】すなわち、ポリアミドアミン(b2-ii)とし
ては、主としてダイマー酸とポリアミンの縮合により生
成し、分子中に反応性の第一及び第二アミノ基を有する
ものであり、ダイマー酸とポリアミンのモル比、脂肪酸
組成中のモノマー酸/ダイマー酸/トリマー酸の比率、
ポリマーの種類、官能基量等によりポリアミドの分子
量、粘度、アミン価等は変化し、市販品としては、例え
ば、富士化成社製の「トーマイド210」(アミン価1
00、半固体),「同215X」(アミン価220、粘
度:500〜700ポイズ/40℃)、「同225X」
(アミン価300、80〜120ポイズ/40℃)、
「同2500」(アミン価330、5〜10ポイズ/2
5℃),「同213A」(ポリアミドアダクト、アミン
価85、キシレン/ブタノール50%溶液)、「同23
8」(ポリアミドアダクト、アミン価230、キシレン
/ブタノール75%溶液)等のトーマイドシリーズ;ヘ
ンケル白水社製の「バーサミド100」(アミン価9
0、半固体)、「同115」(アミン価240)、「同
125」(アミン価345、75〜100ポイズ/40
℃)、「バーサミド230」(ポリアミドアダクト、ア
ミン価125、キシレン/ブタノール60%溶液)等の
バーサミドシリーズ;「ゼナミド250」(アミン価4
40、5〜10ポイズ/25℃)、「ゼナミド200
0」(アミン価600、10〜25ポイズ/25℃)等
のゼナミドシリーズ;大日本インキ社製の「ラッカマイ
ドN−153 IM 65」(アミン価100、キシレン
/ブタノール65%溶液)、「同TD966」(アミン
価170、キシレン/ブタノール60%溶液)、「同T
D973」(ポリアミンアダクト、アミン価170、キ
シレン/ブタノール60%溶液)などのラッカマイドシ
リーズ;三和化学社製の「サンマイド300」(アミン
価90、半固体)、「同306」(アミン価210、5
00〜700ポイズ/40℃)、「同316」(アミン
価310、90〜110ポイズ/40℃)、「X−20
00」(アミン価400、10〜30ポイズ/25℃)
等のサンマイドシリーズ;三洋化成社製の「ポリマイド
L−10−3」(アミン価100、半固体)、「同L−
55−3」(アミン価380、9.5〜25.5ポイズ
/20℃)等のポリマイドシリーズ;等が挙げられる。
【0066】上記各ポリアミド形成用アミンあるいは酸
を2種以上用いて重縮合してなる共重合ポリアミド、そ
の他に、ポリアミドイミド(無水トリメリット酸と芳香
族ジアミンとの反応物)等が挙げられる。これらポリア
ミドアミンは、1種または2種以上組み合わせて用いて
もよい。これらポリアミドアミン系硬化剤はN.V.5
0〜100%に調製され、その時のE型粘度計で測定し
た粘度は100〜100000cPs、好ましくは50
0〜10000cPsの範囲にあると、取扱い性、塗工
性に優れるため好ましい。
【0067】このようなポリアミドアミン(b2-ii)は、
硬化剤成分(B)中に、通常、10〜75重量%、好ま
しくは30〜60重量%の量で、また、本発明の組成物
中には、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15
重量%の量で含まれることが望ましい。本発明で用いら
れる硬化剤成分(B)にも、上記主剤成分(A)の場合
と同様な溶剤が、通常含まれている。
【0068】上記溶剤の配合量には、特に制限はない
が、塗工性などを考慮すると、通常、硬化剤成分(B)
中に、通常1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%
の量で含まれ、また本発明の組成物中には合計で、上述
したように、約5〜50重量%の量で含まれていること
が望ましい。本発明においては、この硬化剤成分(B)
には、任意成分として、例えば、硬化促進剤が含有され
ていてもよい。また、この硬化剤成分(B)には、上記
各種配合成分のうちで、主剤成分(A)にも配合可能な
成分例えば、シランカップリング剤に代表される付着強
化剤、熱可塑性樹脂、顔料などが含有されていてもよ
い。
【0069】硬化促進剤としては、例えば、3級アミン
類が挙げられる。具体的には、例えば、トリエタノール
アミン(N(C25OH)3)、ジアルキルアミノエタ
ノール{[CH3(CH2n]2NCH2OH、n:繰返し
数}、トリエチレンジアミン[1,4−ジアザシクロ
(2,2,2)オクタン]、2,4,6−トリ(ジメチ
ルアミノメチル)フェノール[C65−CH2N(C
32、商品名「バーサミンEH30」、ヘンケル白水
(株)製]等が挙げられる。これら硬化促進剤は、本発
明の組成物中に、必要により、0.1〜5.0重量%の
量で配合される。
【0070】本発明において、上記硬化剤成分(B)を
調製するには、成分(b1)と成分(b2)とを、成分(b1)
100重量部に対して、成分(b2)を、通常50〜30
0重量部、好ましくは100〜250重量部の量で、1
5〜40℃の温度下に攪拌・混合等すればよい。本発明
の組成物すなわち、硬化性エポキシ樹脂組成物、塗料組
成物、重防食塗料組成物等の組成物を得るには、上記主
剤成分(A)を、通常20〜80重量%の量で、硬化剤
成分(B)を、残部量すなわち、80〜20重量%
((A)+(B)=100重量%)の量で、例えば、1
5〜40℃の温度下に配合し攪拌・混合等すればよい。
【0071】このような本発明に係る組成物は、無機系
・有機系ジンクショッププライマーとの付着性に優れ、
例えば、0℃以下の温度でも充分に硬化可能(例:0℃
で24時間、−5℃で40時間で硬化)であり、かつポ
ットライフも長く(例:20℃で3〜4時間)、エポキ
シ−アミン樹脂系低温硬化型重防食塗料として好適であ
る。このような本発明の組成物は、防食性能、耐温度差
性[定義:温度差による熱浸透圧により、付着性を低下
させることがあり、その現象に対する耐性のこと]など
が良好であり、陸上金属製タンクの内外表面、コンクリ
ート製地下排水槽、陸上、地中、あるいは海中パイプラ
インなどの上塗り塗装としても使用できるが、船舶、漁
業資材(例:ロープ、漁網、浮き子、ブイ)、火力・原
子力発電所の給排水口等の水中構造物、湾岸道路、海底
トンネル、港湾設備、運河・水路等のような各種海洋土
木工事の汚泥拡散防止膜などの各種基材の表面等として
より好適に使用できる。
【0072】本発明の組成物は、低温環境、寒冷地など
で使用可能な低温硬化型の重防食塗料として好適であ
り、特に船舶タンク用(例:バラストタンク用、カーゴ
オイルタンク用)、船舶外板用、デッキ用、カーゴホー
ルド用、水中構造物用などの用途に好適に用いられる。
また、本発明の組成物は、それ自体を型内などに流し込
んで反応硬化させ、船具、漁具(例:浮き)などの防食
性の各種成形体として用いることもできる。
【0073】本発明の上記組成物は、例えば塗布され
て、乾燥・硬化するとき、主剤成分(A)中に含まれる
エポキシ樹脂中のエポキシ基が開環して、エポキシ酸素
(O)は水酸基(−OH)となり、またエポキシ基を形
成していた分子末端の炭素はアミン硬化剤中のアミノ基
「−NH2」と反応して、「-NH−」結合にてアミン硬
化剤と結合しているのであろうと推測される。
【0074】
【発明の効果】本発明に係る組成物すなわち硬化性エポ
キシ樹脂組成物、塗料組成物、重防食塗料組成物によれ
ば、無機系・有機系ジンクショッププライマーとの付着
性などに優れた塗膜を形成でき、0℃以下の低温域にお
いても充分に硬化可能であり低温硬化性に優れ、防食
性、耐温度差性などに優れたノンタール系の重防食塗膜
を形成し得る。
【0075】このノンタール系の重防食用低温硬化性エ
ポキシ樹脂組成物は、船舶重防食用塗料として好適であ
り、特に、船舶外板、デッキ、バラストタンク、カーゴ
オイルタンク、カーゴホールド等の重防食用途に好適に
使用することができる。
【0076】
【実施例】以下、本発明に係る硬化性エポキシ樹脂組成
物、塗料組成物、重防食塗料組成物、その塗膜などにつ
いて、実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本
発明は、かかる実施例により何ら制限されるものではな
い。なお、以下の実施例、比較例で用いた試験方法など
は以下の通り。(1)温度差耐水性の外観評価方法と評価基準 (イ)試験方法:サンドブラスト処理銅板上に「セラボン
ド2000」(中国塗料(株)製、エチルシリケートジ
ンクプライマー)を約15μ(乾燥膜厚)となるように
塗装し7日屋外バクロし、実施例、比較例で得た各種防
食塗料を約250μ(乾燥膜厚)となるように塗装し、
20℃×65%RHの雰囲気で7日間乾燥して各種試験
板を作成した。
【0077】上記試験板の塗装面が50℃の温水に、裏
面が20℃の水に接するような浸漬槽中に14日浸漬し
た後、塗膜状態、付着性を評価した。 (ロ)評価基準: ○ :ASTM D714−56 No.10(異常な
し) 8D:ASTM D714−56 No.8D 8F:ASTM D714−56 No.8F 8M:ASTM D714−56 No.8M・・・・・ 以上ASTM D714−56に準拠した。(2)耐塩水性の試験方法と評価基準 試験板として、上記温度差耐水性試験用と同様にして作
成した試験板を準備し、40℃/3%塩水中に、上記試
験板にカットを入れて3ヶ月浸漬した後、塗膜外観、付
着性を評価した。(3)硬化性の試験方法と評価基準 ブリキ板にアプリケーターで250μ(乾燥膜厚)とな
るよう塗装し、各温度で歩行可能となる時間を測定し
た。(4)初期付着性と評価 試験板として、上記温度差耐水性試験用と同様にして作
成した試験板を準備し、20℃/65RHの雰囲気で7
日乾燥後、付着性を調査した。(5)ポットライフの試験方法と評価基準 20℃、200gの試料(塗料組成物)で初期粘度の3
倍になるまでの時間を測定した。(6)鉛筆硬度の試験方法と評価基準 ブリキ板にアプリケーターで250μ(乾燥膜厚)とな
るように塗装し、各温度で乾燥させ、塗膜の硬さを、鉛
筆のしんで引っかいて調べ、鉛筆の濃度記号で表した。
(JISK−5400 8.4に準拠) なお、表中の注釈および備考欄の記載の意味は、以下の
通り。 (a)♯834/♯1001エポキシタイプベース:通常
の溶剤型塗料でボリュームソリッドは約50〜70%。 (b)♯828タイプベース(ハイソリッド型):ハイソ
リッド(ソルベントレス型)でボリュームソリッドが高
く70%以上。
【0078】下記の実施例、比較例で用いた各成分を以
下に示す。 (1)「エピコート828X−90」 (エポキシ樹脂の種類:ビスフェノールAジグリシジル
エーテル、シェル(株)製) (2)「エピコート834X−85」 (エポキシ樹脂の種類:ビスフェノールAエポキシ、シ
ェル(株)製) (3)「エピコート1001X−75」 (エポキシ樹脂の種類:ビスフェノールA型エポキシ、
大竹明新化学(株)製) (4)「ネオポリマーK2」 (石油樹脂、日石化学(株)製) (5)「NC−513」 (反応性希釈剤、アルキレイテッドフェノールグリシジ
ルエーテル、カードライト社製) (6)「KBM403」 (シランカップリング剤、信越化学工業(株)製) (7)「F−2タルク」 (タルク、富士タルク(株)製) (8)「チオナRCL−575」 (二酸化チタン、SCM社製) (9)「スゾライトマイカ200HK」 (高アスペクト比マイカ、アスペクト比50、クラレ
(株)製) (10)「ASAT−250F」 (タレ止め剤、伊藤製油(株)製) (11)プロピレングリコールモノメチルエーテル (PGM、溶剤、ダイセル化学工業(株)製) (12)「NC556X80」 (フェノルカミンアダクト、カードライト社製) (12)「ラッカマイドTD966」 (ポリアミドアミン、大日本インキ化学工業(株)製) (13)「MAD204A」 (MXDAマンニッヒポリアミン、三和化学(株)製) (14)「M−37TB60」 (MXDAマンニッヒ、三菱ガス化学(株)製) (15)「IPDAマンニッヒ硬化剤」 (IPDAマンニッヒ、三井化学(株)製) (16)「サンマイドCX1154」 (一部フェノルカミン変性MXDAマンニッヒポリアミ
ン、三和化学(株)製) (17)「アデカハードナーEH342W3」 (MXDAマンニッヒポリアミン、旭電化(株)製) (18)「バーサミンEH30」 (3級アミン、ヘンケル白水(株)製)
【0079】
【実施例1】<主剤成分の調製> 「エピコート828X−90」(エポキシ樹脂の種類:
ビスフェノールA型エポキシ、シェル(株)製)0重量
部と、 「エピコート834X−85」(エポキシ樹脂の種類:
ビスフェノールA型エポキシ、粘度:2000〜400
0cPs、シェル(株)製)12重量部と、 「エピコート1001X−75」(エポキシ樹脂の種
類:ビスフェノールA型エポキシ、シェル(株)製)1
0重量部と、 「ネオポリマーK2」(石油樹脂、日石化学(株)製)
0重量部と、 「NC−513」(反応性希釈剤、アルキレイテッドフ
ェノールグリシジルエーテル、カードライト社製)4重
量部と、 「KBM403」(シランカップリング剤、信越化学工
業(株)製)0重量部と、 「F−2タルク」(タルク、富士タルク(株)製)35
重量部と、 「チオナRCL−575」(二酸化チタン、SCM社
製)5重量部と、 「スゾライトマイカ200HK」(高アスペクト比マイ
カ、アスペクト比50、クラレ(株)製)0重量部と、 「ASAT−250F」(タレ止め剤、伊藤製油(株)
製)2重量部と、溶剤のキシレン10重量部と、メチル
イソブチルケトン(MIBK)5重量部と、メチルエチ
ルケトン(MEK)1重量部と、プロピレングリコール
モノメチルエーテル(PGM)0重量部と、ノルマルブ
タノール(n−BuOH)1重量部との配合物(合計8
5重量部)を混合・攪拌して主剤成分を調製した。
【0080】<硬化剤成分の調製> 「NC556X80」(フェノルカミンアダクト、カー
ドライト社製)4重量部と、 「ラッカマイドTD966」(ポリアミドアミン、大竹
明新化学(株)製)8重量部と、 「バーサミンEH30」(3級アミン、ヘンケル白水
(株)製)1重量部と、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル(PGM)2重量部と、の配合物(合計15
重量部)を混合・攪拌して硬化剤成分を調製した。
【0081】<硬化性エポキシ樹脂組成物(塗料組成
物、防汚塗料組成物)の調製>上記主剤成分85重量部
と、上記硬化剤成分15重量部とを混合して硬化性エポ
キシ樹脂組成物(塗料組成物、防汚塗料組成物)を調製
した。該組成物を用いて、上記条件で各種試験を行っ
た。結果を表1〜3に示す。
【0082】
【実施例2〜8,比較例1〜3】実施例1において、成
分組成およびその配合量をそれぞれ表1〜3に示すよう
に変えた以外は、実施例1と同様にして組成物を調製
し、試験を行った。結果を表1〜3に示す。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 177/00 C09D 177/00 179/02 179/02 (72)発明者 渡 辺 正 泰 広島県大竹市明治新開1番地の7 中国塗 料株式会社内 (72)発明者 井 上 逸 郎 広島県大竹市明治新開1番地の7 中国塗 料株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA03C AB01B AB03B AB18C AC05A AC05H AH03A AH03H AH03K AH06A AH06H AK53A BA02 BA03 BA07 BA10A BA10B CA02A CA02K CA13A CA30A DD07B DE01A DE01H GB31 JB02 JB07 JK06 JK12 4J036 AA01 AA05 AD08 AF06 AF19 AJ02 AJ05 AJ06 AJ08 AJ14 DA05 DA09 DB05 DC02 DC18 DC22 FA01 FA05 FB08 FB13 FB16 JA01 4J038 DB021 DB031 DB061 DB071 DH021 DJ011 JA09 JA18 JA32 JA69 JB09 JB23 JC32 JC35 JC36 KA04 KA05 KA06 KA08 MA14 NA03 NA12 NA24 NA27 PA18 PB02 PB05 PB07 PC02 PC04 PC08

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エポキシ樹脂を含む主剤成分と、
    (B)(b1)不飽和置換基含有フェノールと、アルデヒ
    ド類と、アミン化合物とのマンニッヒ縮合反応で形成さ
    れたマンニッヒ型硬化剤またはこのマンニッヒ型硬化剤
    とエポキシ樹脂とのアダクトと、(b2)飽和置換基を含
    有していてもよいフェノール類と、アルデヒド類と、ア
    ミン化合物とのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニ
    ッヒ型硬化剤(b2-i)および/またはポリアミドアミン(b
    2-ii)と、を含む硬化剤成分、とからなることを特徴と
    する硬化性エポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】上記成分(b2)が、飽和置換基を含有して
    いてもよいフェノール類と、アルデヒド類と、アミン化
    合物とのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ型
    硬化剤(b2-i)であることを特徴とする請求項1に記載の
    硬化性エポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】上記成分(b2)が、飽和置換基を含有して
    いてもよいフェノール類と、アルデヒド類と、ポリアミ
    ノアルキルベンゼンまたは脂環式ポリアミンとのマンニ
    ッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ型硬化剤であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の硬化性エポキシ樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】上記成分(b2)が、(イ)飽和置換基を有し
    ていてもよいフェノール類と、(ロ)アルデヒド類と、
    (ハ)キシリレンジアミン、イソホロンジアミン、ノルボ
    ルナジアミン、ジアミノジシクロヘキシルメタンおよび
    ビス(アミノメチル)シクロヘキサンのうちの何れか1
    種以上とのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ
    型硬化剤である請求項1に記載の硬化性エポキシ樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】上記成分(b2)が、(イ-1)フェノールと、
    (ロ-1)ホルムアルデヒドと、(ハ-1)メタキシリレンジア
    ミン、イソホロンジアミン、ノルボルナンジアミン、ジ
    アミノジシクロヘキシルメタンおよびビス(アミノメチ
    ル)シクロヘキサンのうちの何れか1種以上とのマンニ
    ッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ型硬化剤である請
    求項1に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】上記主剤成分(A)中に含まれるエポキシ
    樹脂(a1)が、ビスフェノールA、ビスフェノールAD
    およびビスフェノールFの何れか1種または2種以上で
    ある請求項1〜5の何れかに記載の硬化性エポキシ樹脂
    組成物。
  7. 【請求項7】上記主剤成分(A)が、さらに、(a2)エ
    ポキシ基含有反応性希釈剤を含むことを特徴とする請求
    項1〜6の何れかに記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  8. 【請求項8】上記エポキシ基含有反応性希釈剤(a2)
    が、アルキルフェノールのグリシジルエーテルである請
    求項7に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  9. 【請求項9】上記成分(b1)が、 不飽和置換基含有フェノールと、アルデヒド類と、アル
    キレンポリアミンまたはポリアルキレンポリアミンとの
    マンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ型硬化剤ま
    たはこのマンニッヒ型硬化剤とエポキシ樹脂とのアダク
    トであることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載
    の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  10. 【請求項10】上記成分(b1)が、 カルダノール(cardanol)と、アルデヒド類と、アルキ
    レンポリアミンまたはポリアルキレンポリアミンとのマ
    ンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ型硬化剤また
    はこのマンニッヒ型硬化剤とエポキシ樹脂とのアダクト
    である請求項1〜8の何れかに記載の硬化性エポキシ樹
    脂組成物。
  11. 【請求項11】主剤成分(A)または硬化剤成分(B)
    の何れかに、顔料成分(C)を含有する請求項1〜10
    の何れかに記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  12. 【請求項12】上記顔料成分(C)が、高アスペクト比
    マイカを含有する請求項11に記載の硬化性エポキシ樹
    脂組成物。
  13. 【請求項13】主剤成分(A)または硬化剤成分(B)
    の何れかに、付着強化剤(D)を含有する請求項1〜1
    2の何れかに記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  14. 【請求項14】上記付着強化剤(D)が、シランカップ
    リング剤である請求項13に記載の硬化性エポキシ樹脂
    組成物。
  15. 【請求項15】上記付着強化剤(D)が、γ-グリシド
    キシプロピルトリメトキシシランである請求項13〜1
    4の何れかに記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  16. 【請求項16】請求項1〜15の何れかに記載された硬
    化性エポキシ樹脂組成物からなる塗料組成物。
  17. 【請求項17】請求項1〜15の何れかに記載された硬
    化性エポキシ樹脂組成物からなる重防食塗料組成物。
  18. 【請求項18】請求項1〜15の何れかに記載された硬
    化性エポキシ樹脂組成物から形成された塗膜。
  19. 【請求項19】請求項1〜15の何れかに記載された硬
    化性エポキシ樹脂組成物から形成された重防食塗膜。
  20. 【請求項20】基材の表面が、請求項1〜15の何れか
    に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物から形成された重防
    食塗膜で被覆されていることを特徴とする塗膜付き基
    材。
  21. 【請求項21】基材の表面を、請求項1〜15の何れか
    に記載された硬化性エポキシ樹脂組成物から形成された
    重防食塗膜で被覆することを特徴とする、基材の防食方
    法。
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