JPH10139861A - 水性エポキシド樹脂組成物 - Google Patents

水性エポキシド樹脂組成物

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JPH10139861A
JPH10139861A JP30753696A JP30753696A JPH10139861A JP H10139861 A JPH10139861 A JP H10139861A JP 30753696 A JP30753696 A JP 30753696A JP 30753696 A JP30753696 A JP 30753696A JP H10139861 A JPH10139861 A JP H10139861A
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JP
Japan
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polyamine
epoxide
epoxide compound
mixture
polyamines
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JP30753696A
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English (en)
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Harumasa Sugino
治正 杉野
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Fuji Kasei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kasei Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、エポキシド化合物と新規合
成ポリアミン誘導体を組み合わせて、塗膜の造膜性や表
面光沢に優れ、良好な耐水性と耐酸性を持つ硬化塗膜を
与える水性エポキシド樹脂組成物を提供することであ
る。 【構成】 水性エポキシド樹脂組成物は、分子内に平均
1.0個より多いエポキシド基を持つエポキシド化合物
と新規合成ポリアミン誘導体とから構成される。新規合
成ポリアミン誘導体は、分子内に環構造を持つ3種類の
ポリアミンである脂環式ポリアミン、芳香核含有ポリア
ミン及びヘテロ環式ポリアミンから選択される1種類以
上のポリアミン類とポリエチレンポリアミンとの混合物
又はポリエチレンポリアミン単独に疎水性エポキシド化
合物、親水性エポキシド化合物、そしてモノエポキシド
及びアクリロニトリルから選択される単独又はこれらの
混合物を反応させて作られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性エポキシド樹脂組
成物に関わり、塗料、接着剤及び結合剤として有用なエ
ポキシド樹脂組成物に関わるものである。また、本発明
は水性エポキシド樹脂組成物に使用されるポリアミン誘
導体にも関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエポキシド化合物はエポキシド基に
由来する強い反応性という特異な性質を持つことから、
極めて多くの分野での応用の道が開かれており、中でも
塗料、接着剤及び結合剤としての応用は大きな実績を持
っている。これらの応用分野としての塗装、接着及び接
合に際しては、作業性の改善のために、しばしば、有機
溶剤による希釈が行われる。この場面で採用される有機
溶剤は、ほとんど本質的成分とはなり得ず、エポキシド
樹脂としての硬化の後には自然的又は強制的に蒸散させ
てしまうという便宜的使用がなされる。この溶剤の使用
は資源、エネルギー、大気汚染、水汚染、火災の危険及
び人間への健康障害などの問題から好ましいものではな
く、この有機溶剤を使用しない方法又は他のものへの転
換が望まれている。この要望にたいして、従来から、改
善のための多くの努力が試みられてきた。この解決のた
めの一つの方法が水を希釈剤として使用する方法であ
る。この水は天然にほぼ無尽蔵に存在し、人体にたいし
て無害であり、火災の危険が無く、環境破壊の問題も生
じさせない天然の優れた資源ということができる。
【0003】この水を使用する方法の一つに、エポキシ
ド樹脂又は硬化剤物質を界面活性剤を用いて水に分散さ
せる方法がある。この方法の場合に使用する界面活性剤
は硬化した樹脂の中に残存し、目的の硬化物とした場合
に耐水性の劣化をもたらす。また、一つの方法として、
硬化剤物質として使用するアミン系化合物を酸性物質で
中和して水に分散させる方法がある。この場合には初期
の硬化に劣り、更に酸性物質の種類によっては硬化物の
中に残存し、耐水性を劣化させる要因となる。
【0004】公告特許公報昭36−16692、昭44
−32317、昭46−38915には、重合脂肪酸か
ら合成されるポリアミノアミドを用いる水性エポキシド
樹脂についての記述がある。しかし、この方法で作られ
るエポキシド樹脂用硬化剤又はこれを用いた水性エポキ
シド組成物は、目的に従う水で希釈して使用し得るもの
であるにもかかわらず、薄い塗膜とした場合に表面状態
の良好なものとなり得ないという欠点が存在する。
【0005】公開特許公報昭54−56700には、ポ
リエポキシド化合物とポリアルキレンポリエーテルポリ
オールとの反応物とポリアミンとからの反応物を硬化剤
として使用する方法の記載がある。この場合にポリアミ
ンと反応させるところのポリエポキシドとポリアルキレ
ンポリエーテルポリオールとの反応物が分子量の大きい
ものになってしまうために、エポキシ樹脂組成物として
は硬化の遅いものになってしまう。
【0006】特許公開公報昭56−34767には、ジ
エポキシドとポリアミンとの反応物を酸性物質で中和し
水可溶性とし、このものを硬化剤として使用するという
方法の記載がある。この場合には前述のように酸性物質
が硬化物中に残存して硬化物は耐水性の劣るものになっ
てしまう。
【0007】特許公開公報平4−335020には、ポ
リアルキレンポリエーテルポリオールとジイソシアナー
トとの反応物にポリアミンを反応させたものを硬化剤と
して使用する方法の記載がある。この場合にもポリアル
キレンポリエーテルポリオールとジイソシアナートとの
反応物は分子量の大きいものになってしまうためにエポ
キシ樹脂組成物としての硬化性において劣るものになっ
てしまう。
【0008】以上のように水を希釈剤とするエポキシド
樹脂関連技術には、未だ完全なものが存在せず、多くの
努力が続けられているのが現状である。
【0009】特許公開公報平7−48434による疎水
性ジエポキシドと親水性ジエポキシドとの組み合わせに
よるポリアミン付加物、又は、疎水性ジエポキシド、親
水性ジエポキシド及びモノエポキシド又はアクリロニト
リルから選択されたものをポリアミンに反応させたもの
は水で希釈可能であり、これらと種々のポリエポキシド
と混合したものも同様に水で希釈可能であり、この水性
ポリエポキシド樹脂組成物を常温硬化させ得られた塗膜
は平滑で、表面光沢、密着性、耐水性に優れるものであ
る。しかし耐酸性が未だ不十分なため、耐酸性の要求さ
れない用途に限定して使用せざるを得ない状況にある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、特許
公開公報平成7−48434に記載されたポリエポキシ
ド樹脂組成物の欠点を改善することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】これらの欠点を改良すべ
く鋭意検討の結果、特許公開公報平7−48434に基
づくポリアミンと疎水性エポキシドと親水性エポキシド
との組み合わせによるポリアミン誘導体の耐酸性の不足
は、疎水性エポキシドと親水性エポキシドの比率にある
ことがわかった。即ち、耐酸性の良好な範囲は親水性エ
ポキシドの量がより少ないところにあった。親水性エポ
キシドの低減はポリアミン誘導体の水溶性低下を招く
が、ポリエチレンポリアミンを主成分とするポリアミン
誘導体を使用することにより、この水溶性低下を防ぐこ
とができることを見いだし本発明を完成するに至った。
本発明の水性ポリエポキシド樹脂組成物を用いることに
より、平滑で、表面光沢、密着性、耐水性、耐酸性にす
ぐれる硬化塗膜を得ることができる。
【0012】本発明の水性エポキシド樹脂組成物は、エ
ポキシド化合物(A)とポリアミン誘導体(B)を必須
の成分として含有するもので、該エポキシド化合物
(A)が、分子内に平均1.0個より多いエポキシド基
を持つものであって、該ポリアミン誘導体(B)が、分
子内に環構造を持つ3種類のポリアミンである脂環式ポ
リアミン(a−1)、芳香核含有ポリアミン(a−2)
及びヘテロ環式ポリアミン(a−3)から選択される1
種類以上のポリアミン類(a−4)とポリエチレンポリ
アミン(a−5)との混合物(a−6)に、分子内に平
均1.0個より多いエポキシド基を持つ疎水性エポキシ
ド化合物(b)、ポリアルキレンポリエーテルポリオー
ルのポリグリシジルエーテルである親水性エポキシド化
合物(c)、そしてモノエポキシド及びアクリロニトリ
ルから選択される単独又はこれらの混合物(d)を反応
させて作られるものであり、但し、分子内に環構造を持
つ3種類のポリアミンである脂環式ポリアミン(a−
1)、芳香核含有ポリアミン(a−2)及びヘテロ環式
ポリアミン(a−3)から選択される1種類以上のポリ
アミン類(a−4)とポリエチレンポリアミン(a−
5)との混合物(a−6)において、ポリエチレンポリ
アミン(a−5)の割合はポリアミンの混合物(a−
6)中の50重量%以上であり、それと共に、ポリアミ
ンの混合物(a−6)とエポキシド化合物の付加におい
て、ポリアミンの混合物(a−6)1モルに対して、分
子内に平均1.0個より多いエポキシド基を持つ疎水性
エポキシド化合物(b)、ポリアルキレンポリエーテル
ポリオールのポリグリシジルエーテルである親水性エポ
キシド化合物(c)、そしてモノエポキシド及びアクリ
ロニトリルから選択される単独又はこれらの混合物
(d)の合計当量は、ポリアミン誘導体(B)の活性水
素当量が80から200の範囲になる量であり、この場
合に、疎水性エポキシド化合物(b)と親水性エポキシ
ド化合物(c)との当量比が0.99:0.01から
0.7:0.3の範囲にあり、かつエポキシド化合物
(c)のポリアミン誘導体(B)中の割合が1重量%以
上であり、それと共に、ポリアミンの混合物(a−6)
1モルに対するモノエポキシド及びアクリロニトリルと
から選択される単独又はこれらの混合物(d)の割合が
0.01モルから2.5モルの範囲にあることを特徴と
するものである。
【0013】又、本発明の水性エポキシド樹脂組成物
は、エポキシド化合物(A)とポリアミン誘導体(C)
を必須の成分として含有するもので、該エポキシド化合
物(A)が、分子内に平均1.0個より多いエポキシド
基を持つものであって、該ポリアミン誘導体(C)が、
ポリエチレンポリアミン(a−5)単独に、分子内に平
均1.0個より多いエポキシド基を持つ疎水性エポキシ
ド化合物(b)、ポリアルキレンポリエーテルポリオー
ルのポリグリシジルエーテルである親水性エポキシド化
合物(c)、そしてモノエポキシド及びアクリロニトリ
ルから選択される単独又はこれらの混合物(d)を反応
させて作られるものであり、但し、ポリエチレンポリア
ミン(a−5)とエポキシド化合物の付加において、ポ
リエチレンポリアミン(a−5)1モルに対して、分子
内に平均1.0個より多いエポキシド基を持つ疎水性エ
ポキシド化合物(b)、ポリアルキレンポリエーテルポ
リオールのポリグリシジルエーテルである親水性エポキ
シド化合物(c)、そしてモノエポキシド及びアクリロ
ニトリルから選択される単独又はこれらの混合物(d)
の合計当量は、ポリアミン誘導体(C)の活性水素当量
が80から200の範囲になる量であり、この場合に、
疎水性エポキシド化合物(b)と親水性エポキシド化合
物(c)との当量比が0.99:0.01から0.7:
0.3の範囲にあり、かつエポキシド化合物(c)のポ
リアミン誘導体(C)中の割合が1重量%以上であり、
それと共に、ポリエチレンポリアミン(a−5)1モル
に対するモノエポキシド及びアクリロニトリルとから選
択される単独又はこれらの混合物(d)の割合が0.0
1モルから2.5モルの範囲にあることを特徴とするも
のである。
【0014】この発明に使用される分子内に平均1.0
個より多いエポキシド基を持つエポキシド化合物(A)
とは、エポキシド基を分子内に持つものであり、エポキ
シド基を含む基として、次の式(1)、(2)及び
(3)で示されるようなものを挙げることができる。
【0015】
【化1】
【0016】これらのエポキシド化合物の例としては、
下記のものがある。 (1)多価フェノールのポリグリシジルエーテル類 多価フェノールの例として、レゾルシノール、ハイドロ
キノン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,4'−ジヒドロキシフェニルメタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)フェニルメタン、4,4’−ジヒドロキ
シフェニル、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,7
−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフ
タレン、フェノール及びアルキルフェノールとアルデヒ
ド又はケトンとの縮合反応によって生成するフェノール
樹脂、そして上記各化合物の塩素化及び臭素化生成物な
どがある。 (2)多価アルコールのポリグリシジルエーテル類 多価アルコールの例として、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリ
スリトール、ジヒドロキシシクロヘキサン、ビス(ヒド
ロキシシクロヘキシル)アルカンなどがある。 (3)ポリカルボン酸のポリグリシジルエステル類 ポリカルボン酸の例として、コハク酸、アジピン酸、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、重合脂肪酸
などがある。 (4)ポリグリシジルアミン類 アミンの例として、ベンジルアミン、アニリン、トルイ
ジン、ジアミノジフェニルメタン、メタアミノフェノー
ル、パラアミノフェノール、メタキシレンジアミンなど
がある。
【0017】これらの中では、ビスフェノールA、ビス
フェノールF、ビスフェノールADなどのビス(ヒドロ
キシフェニル)アルカンのジグリシジルエーテル類が特
に好ましい。
【0018】この発明に使用されるポリアミン誘導体
(B)及び(C)の原料である脂環式ポリアミン(a−
1)とは、1,2−又は1,3−ビスアミノシクロヘキ
シルアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキ
サン、ビス(アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(ア
ミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノシクロヘ
キシル)ブタン、イソホロンジアミンなどである。芳香
核含有アミン(a−2)とは、メタキシリレンジアミ
ン、パラキシリレンジアミン、メタフェニレンジアミ
ン、メチレンジアニリン(DDM)、ジアミノジフェニ
ルスルフォンなどである。ヘテロ環式ポリアミン(a−
3)とは、N−アミノエチルピペラジン、ビス(アミノ
エチル)ピペラジン、ビス(アミノプロピル)ピペラジ
ン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)2,4,8,10−テト
ラオキサスピロ(5,5)ウンデカンなどである。ポリ
エチレンポリアミン(a−5)とは、エチレジアミン、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミンなど
である。
【0019】また、上記の必須ポリアミン以外のアミン
も一部併用して使用することができる。例えば、ヘキサ
メチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン、ジプロピレントリアミン、ジメチルアミノプロピル
アミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ポリオキシプ
ロピレンポリアミン、1,3−プロピレンジアミンなど
である。これらは単独又は混合物であってもかまわな
い。
【0020】この発明に使用されるポリアミン誘導体
(B)及び(C)の原料である分子内に平均1.0個よ
り多いエポキシド基を持つ疎水性エポキシド化合物
(b)とは、アルコール又はフェノールのグリシジルエ
ーテルから選択されるエポキシド化合物であり、これら
にはレゾルシノール、ハイドロキノン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4'−ジヒドロキシ
フェニルメタン、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカ
ン、ジオキシナフタレン、ジヒドロキシアントラセン、
ジヒドロキシアルキルナフタレンなどの二価フェノール
のジグリシジルエーテル、ジヒドロキシシクロヘキサ
ン、ビス(ヒドロキシシクロヘキシル)メタン、ビス
(ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、ビス(ヒドロ
キシシクロヘキシル)ブタンなどから合成されるものを
挙げることができる。
【0021】これらの中では、ビスフェノールA、ビス
フェノールF、ビスフェノールADなどのビス(ヒドロ
キシフェニル)アルカンのジグリシジルエーテル類が特
に好ましい。
【0022】本発明で使用されるポリアミン誘導体
(B)及び(C)の原料であるポリアルキレンポリエー
テルポリオールのポリグリシジルエーテルである親水性
エポキシド化合物(c)とは、通常ポリアルキレンポリ
エーテルポリオールをエピハロヒドリンと反応させるこ
とによって合成される分子量が200〜10000のポ
リアルキレンポリエーテルポリオールのポリグリシジル
エーテルである。例えば、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、グリセリンなどの多価アルコールにア
ルキレンオキサイド、すなはちエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、ブチルオキサイドなどを付加させ
て製造される。例えば、ポリエチレンエーテルポリオー
ルのグリシジルエーテル、ポリプロピレンエーテルポリ
オールのグリシジルエーテルなどがある。またビスフェ
ノールA、ビスフェノールFなどのフェノール核にアル
キレンオキサイドを付加したものも用いることができ
る。
【0023】本発明で使用されるポリアミン誘導体
(B)及び(C)の原料であるモノエポキシド及びアク
リロニトリルから選択される単独又はこれらの混合物
(d)とは、グリシドール、メチルグリシジルエーテ
ル、エチルグリシジルエーテル、プロピルグリシジルエ
ーテル、ブチルグリシジルエーテル、ペンチルグリシジ
ルエーテル、ヘキシルグリシジルエーテル、ヘプチルグ
リシジルエーテル、オクチルグリシジルエーテル、ラウ
リルグリシジルエーテル、セチルグリシジルエーテル、
ステアリルグリシジルエーテルなどの炭素数18までの
アルキルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエー
テル、炭素数8までのアルキル側鎖を持つフェニルグリ
シジルエーテル、シクロヘキシルグリシジルエーテル、
炭素数8までのアルキル基を持つシクロヘキシルグリシ
ジルエーテルなど及びアクリロニトリルを挙げることが
できる。これらは単独又はこれらの混合物のどちらでも
使用可能である。
【0024】本発明で使用されるポリアミン誘導体
(B)における組成で、分子内に環構造を持つ3種類の
ポリアミンである脂環式ポリアミン(a−1)、芳香核
含有ポリアミン(a−2)及びヘテロ環式ポリアミン
(a−3)から選択される1種類以上のポリアミン類
(a−4)とポリエチレンポリアミン(a−5)との混
合物(a−6)において、ポリエチレンポリアミン(a
−5)の割合はポリアミンの混合物(a−6)中の50
重量%以上であり、又ポリアミンの混合物(a−6)と
エポキシド化合物の付加において、ポリアミンの混合物
(a−6)1モルに対して、分子内に平均1.0個より
多いエポキシド基を持つ疎水性エポキシド化合物
(b)、ポリアルキレンポリエーテルポリオールのポリ
グリシジルエーテルである親水性エポキシド化合物
(c)、そしてモノエポキシド及びアクリロニトリルか
ら選択される単独又はこれらの混合物(d)の合計当量
は、ポリアミン誘導体(B)の活性水素当量が80から
200の範囲になる量であり、但し、疎水性エポキシド
化合物(b)と親水性エポキシド化合物(c)との当量
比が0.99:0.01から0.7:0.3の範囲にあ
り、かつエポキシド化合物(c)のポリアミン誘導体
(B)中の割合が1重量%以上であり、それと共に、ポ
リアミンの混合物(a−6)1モルに対するモノエポキ
シド及びアクリロニトリルとから選択される単独又はこ
れらの混合物(d)の割合が0.01モルから2.5モ
ルの範囲にある。
【0025】前述の場合に、ポリエチレンポリアミン
(a−5)の割合はポリアミンの混合物(a−6)中の
50重量%以上でない場合、ポリアミン誘導体(B)
は、水溶性が不良になるか又は良好な耐酸性を示さな
い。又、ポリアミン誘導体(B)の活性水素当量が90
より少ないと塗膜にした場合アミンブラッシュが起こ
り、190より多いと塗膜とした場合に耐水性及び耐酸
性に欠けるものとなってしまう。又、疎水性エポキシド
化合物(b)と親水性エポキシド化合物(c)の当量比
が0.99:0.01の場合よりも親水性エポキシド化
合物(c)の量が少ないとこれにより得られるポリアミ
ン誘導体は、良好な水による希釈性を示さず、また、上
記当量比が0.7:0.3の場合より親水性エポキシド
化合物(c)の量が多いと塗膜として耐酸性の劣るもの
になってしまう。エポキシド化合物(c)のポリアミン
誘導体(B)中の割合が1重量%以上でないとポリアミ
ン誘導体は、良好な水による希釈性を示さない。ポリア
ミンの混合物(a−6)1モルに対するモノエポキシド
及びアクリロニトリルから選択される単独又はこれらの
混合物(d)の混合量が2.5モルより多い場合には塗
膜とした場合に耐水性及び耐酸性に欠けるものとなって
しまう。
【0026】本発明で使用されるポリアミン誘導体
(C)における組成で、ポリエチレンポリアミン(a−
5)とエポキシド化合物の付加において、ポリエチレン
ポリアミン(a−5)1モルに対して、分子内に平均
1.0個より多いエポキシド基を持つ疎水性エポキシド
化合物(b)、ポリアルキレンポリエーテルポリオール
のポリグリシジルエーテルである親水性エポキシド化合
物(c)、そしてモノエポキシド及びアクリロニトリル
から選択される単独又はこれらの混合物(d)の合計当
量は、ポリアミン誘導体(C)の活性水素当量が80か
ら200の範囲になる量であり、この場合に疎水性エポ
キシド化合物(b)と親水性エポキシド化合物(c)と
の当量比が0.99:0.01から0.7:0.3の範
囲にあり、かつエポキシド化合物(c)のポリアミン誘
導体(C)中の割合が1重量%以上であり、それと共
に、ポリエチレンポリアミン(a−5)1モルに対する
モノエポキシド及びアクリロニトリルとから選択される
単独又はこれらの混合物(d)の割合が0.01モルか
ら2.5モルの範囲にある。
【0027】前述の場合に、ポリアミン誘導体(C)の
活性水素当量が90より少ないと塗膜にした場合アミン
ブラッシュが起こり、190より多いと塗膜とした場合
に耐水性及び耐酸性に欠けるものとなってしまう。又疎
水性エポキシド化合物(b)と親水性エポキシド化合物
(c)の当量比が0.99:0.01の場合より親水性
エポキシド化合物(c)の量が少ないとこれにより得ら
れるポリアミン誘導体は、良好な水による希釈性を示さ
ず、また、上記当量比が0.7:0.3の場合より親水
性エポキシド化合物(c)の量が多いと塗膜として耐酸
性の劣るものになってしまう。エポキシド化合物(c)
のポリアミン誘導体(C)中の割合が1重量%以上でな
いとポリアミン誘導体は、良好な水による希釈性を示さ
ない。ポリエチレンポリアミン(a−5)1モルに対す
るモノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される
単独又はこれらの混合物(d)の混合量が2.5モルよ
り多い場合には塗膜とした場合に耐水性及び耐酸性に欠
けるものとなってしまう。
【0028】この発明の組成物には上記エポキシド化合
物とポリアミン誘導体の必須成分のほかに通常使用され
る他の成分を加えることができる。即ち、有機又は無機
酸、溶剤、界面活性剤、反応性希釈剤、非反応性希釈
剤、増量剤、顔料、体質顔料、可塑剤、流動性改良剤、
表面状態改良剤、難燃剤などである。
【0029】本発明の組成物に加えることができる有機
酸又は無機酸には、塩酸、硫酸、硝酸、ギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸等がある。これらは本発明組成物の耐酸性を
損なわない範囲で使用できる。
【0030】本発明の組成物に加えることができる溶剤
には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、エタノール、プロパノール、キシレン、トル
エン等がある。
【0031】本発明の水性エポキシド樹脂組成物に用い
るポリアミン誘導体(B)及び(C)の合成は、反応器
に窒素ガスを流入しながらポリアミン誘導体(B)に対
応するポリアミンの混合物(a−6)又はポリアミン誘
導体(C)に対応するポリエチレンポリアミン(a−
5)を一定温度に加温し、かき混ぜながらエポキシド化
合物単独またはエポキシド化合物とアクリロニトリルと
の混合物を滴下しながら加え反応させる。ポリアミンと
エポキシド化合物やアクリロニトリルとの反応は60℃
以上150℃までの温度範囲で行う。この場合に急激な
発熱を避けるため滴下しながら行う。通常、滴下は10
0℃以下で実施し、滴下終了の後は反応の完結のために
100℃以上の温度に所定時間加熱する。ポリアミン誘
導体(B)及び(C)は、取り扱いを容易にするために
一定量の水で希釈して使用しても良い。
【0032】本発明のエポキシド樹脂組成物は、分子内
に平均1.0個より多いエポキシド基を持つエポキシド
化合物(A)と前記に示されたポリアミン誘導体(B)
又は(C)とを混合して作られる。これらの混合比率は
化学量論量を基準として混合される。即ち、エポキシド
化合物の持つエポキシド当量1に対してポリアミン誘導
体の活性水素当量1が基準となる。しかし、幾分の変化
があってもかまわない。即ち、組成物としての硬化性や
硬化物としての諸性質の中の一部を強調した使用方法を
行う場合にはこの限りではない。従って、エポキシド化
合物のエポキシド当量1に対してポリアミン誘導体の活
性水素当量が実用的には0.6から1.2の範囲にあ
る。
【0033】次に硬化剤合成例及び実施例によって具体
的に説明を加えるが、この特許は実施例に示された材料
及び量的範囲に限定されるものではない。
【0034】ここで使用された原材料はそれぞれ以下の
ような記号で表され、内容成分は次のようなものであ
る。 DETA:ジエチレントリアミン(東ソー社製品) TETA:トリエチレンテトラミン(東ソー社製品) TEPA:テトラエチレンペンタミン(東ソー社製品) MXDA:メタキシリレンジアミン(三菱ガス化学社製
品) IPDA:イソホロンジアミン(ダイセルヒュルス社製
品) DGEBPA−A:エポキシド当量約190のビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテルであるアラルダイトG
Y260(チバガイギー社製品) DGEBPA−B:エポキシド当量約490のビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテルであるエピコート#1
001(油化シェルエポキシ社製品) DGEBPF:エポキシド当量約185のビスフェノー
ルFのジグリシジルエーテルであるエピクロン830
(大日本インキ化学工業社製品) DGEPOE−A:エポキシド当量約382のポリオキ
シエチレングリコールのジグリシジルエーテルであるデ
ナコールEx−841(ナガセ化成社製品) DGEPOE−B:エポキシド当量約587のポリオキ
シエチレングリコールのジグリシジルエーテルであるデ
ナコールEx−861(ナガセ化成社製品) EPGA:エポキシド当量約310のC12,13アルコー
ルのモノグリシジルエーテルであるエポゴーセA(四日
市合成社製品) BGE:ブチルグリシジルエーテル PGE:フェニルグリシジルエーテル AN:アクリロニトリル
【0035】合成処方中の成分単位において、eは当量
を表し、mはモルを表し、gはグラム単位の重量をそれ
ぞれ表す。粘度は23℃で回転粘度計により測定された
値である。AHEは合成されたポリアミン誘導体の活性
水素当量を表し、計算により求められたものである。
【0036】ポリアミン誘導体合成例1 加熱装置、温度計、攪拌装置、窒素流入装置、還流冷却
装置及び滴下装置を備えたフラスコに、DETA(0.
70モル)72.1gとMXDA(0.125モル)1
7.0gを仕込んだ。窒素を流入させながら攪拌下80
℃に加熱し、滴下装置に仕込んだDGEBPA−A
(0.60当量)114.0gとDGEPOE−B
(0.077当量)45.0gとBGE(0.56当
量)72.8gとEPGA(0.15当量)46.5g
の混合物を少量づつ滴下した。温度は徐々に上昇し滴下
の終了時はほぼ100℃に達した。更に、内容物を12
0℃に加熱し、同温度に2時間保ち反応を完結させた。
冷却して得られたポリアミン誘導体をH−1とする。こ
のポリアミン誘導体(H−1)の樹脂分40%水溶液
は、7.0Pa・sの粘度であった。この結果を原料成分の
比率と共に表1に示した。
【0037】ポリアミン誘導体合成例2〜8 ポリアミン及びその他の成分の種類と比率を特許請求の
範囲内で変化させたものについて、前述のポリアミン誘
導体合成例1の方法に従って合成した。これらのポリア
ミン誘導体をH−2〜H−8として、その性質を原料成
分比率と共に表1に示した。
【0038】ポリアミン誘導体比較合成例1、2 ポリアミン及びその他の成分の種類と比率を特許請求の
範囲外で変化させたものについて、特許公開公報平成7
−48434に記載されたポリエポキシド樹脂組成物に
基づいて前述のポリアミン誘導体合成例1の方法に従っ
て合成し、その性質を原料成分比率と共に表1に示し
た。比較例1(H−9)はポリエチレンポリアミン(a
−5)がポリアミンの混合物(a−6)中の50重量%
以下の場合の例である。比較例2(H−10)は疎水性
エポキシド化合物(b)と親水性エポキシド化合物
(c)との当量比が0.67:0.33であり、親水性
エポキシド化合物が特許請求の範囲である同当量比0.
7:0.3より多い場合の例である。
【0039】実施例1〜8と比較例1〜2 ポリアミン誘導体合成例1〜8により合成されたポリア
ミン誘導体(H−1)〜(H−8)及びポリアミン誘導
体比較合成例1〜2により合成されたポリアミン誘導体
(H−9)〜(H−10)とポリエポキシドDGEBP
A−Aを表2に示される組成物配合に従い混合し、樹脂
分が50%になる量の蒸留水で希釈した。この場合の配
合比率は全て重量で実施された。この組成物をバーコー
ター#75を用いて軟鋼板に塗布し、23℃で相対湿度
50%の雰囲気で7日間硬化乾燥させた。これらの塗膜
の乾燥膜厚はほぼ50μmであった。そしてこれらの塗
膜を用いて耐水性と耐酸性の試験を行った。耐水性試験
は水道水に試験片を浸漬し23℃の室温に保ち、7日後
の塗膜の状態を観察した。耐酸性試験は、5%硫酸水に
試験片を浸漬し23℃の室温に保ち、1日後、3日後、
5日後、7日後の塗膜の表面状態を観察した。この塗膜
の表面状態の観察における評価は、E:異状なし G:
わずかにふくれあり F:一部にふくれあり P:大部
分にふくれありとした。これらの試験に際する組成物と
してのエポキシ化合物と硬化剤との混合比率と耐水性と
耐酸性の結果について表2に示した。
【0040】
【発明の効果】実施例に示されたように、ポリエポキシ
ドと合成例で示されたポリアミン誘導体を混合した塗料
は、耐水性及び耐酸性に優れる塗膜を与えることができ
る。そしてこの塗料は特許公開公報平成7−48434
に記載されたポリエポキシド樹脂組成物に比較して非常
に優れていることが明らかである。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシド化合物(A)とポリアミン誘導
    体(B)を必須の成分として含有する水性エポキシド樹
    脂組成物において、 該エポキシド化合物(A)が、分子内に平均1.0個よ
    り多いエポキシド基を持つものであって、 該ポリアミン誘導体(B)が、分子内に環構造を持つ3
    種類のポリアミンである脂環式ポリアミン(a−1)、
    芳香核含有ポリアミン(a−2)及びヘテロ環式ポリア
    ミン(a−3)から選択される1種類以上のポリアミン
    類(a−4)とポリエチレンポリアミン(a−5)との
    混合物(a−6)に、分子内に平均1.0個より多いエ
    ポキシド基を持つ疎水性エポキシド化合物(b)、ポリ
    アルキレンポリエーテルポリオールのポリグリシジルエ
    ーテルである親水性エポキシド化合物(c)、そしてモ
    ノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独
    又はこれらの混合物(d)を反応させて作られるもので
    あり、 但し、分子内に環構造を持つ3種類のポリアミンである
    脂環式ポリアミン(a−1)、芳香核含有ポリアミン
    (a−2)及びヘテロ環式ポリアミン(a−3)から選
    択される1種類以上のポリアミン類(a−4)とポリエ
    チレンポリアミン(a−5)との混合物(a−6)にお
    いて、ポリエチレンポリアミン(a−5)の割合はポリ
    アミンの混合物(a−6)中の50重量%以上であり、 それと共に、ポリアミンの混合物(a−6)とエポキシ
    ド化合物の付加において、ポリアミンの混合物(a−
    6)1モルに対して、分子内に平均1.0個より多いエ
    ポキシド基を持つ疎水性エポキシド化合物(b)、ポリ
    アルキレンポリエーテルポリオールのポリグリシジルエ
    ーテルである親水性エポキシド化合物(c)、そしてモ
    ノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独
    又はこれらの混合物(d)の合計当量は、ポリアミン誘
    導体(B)の活性水素当量が80から200の範囲にな
    る量であり、 この場合に、疎水性エポキシド化合物(b)と親水性エ
    ポキシド化合物(c)との当量比が0.99:0.01
    から0.7:0.3の範囲にあり、かつエポキシド化合
    物(c)のポリアミン誘導体(B)中の割合が1重量%
    以上であり、 それと共に、ポリアミンの混合物(a−6)1モルに対
    するモノエポキシド及びアクリロニトリルとから選択さ
    れる単独又はこれらの混合物(d)の割合が0.01モ
    ルから2.5モルの範囲にある、水性エポキシド樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】エポキシド化合物(A)とポリアミン誘導
    体(C)を必須の成分として含有する水性エポキシド樹
    脂組成物において、 該エポキシド化合物(A)が、分子内に平均1.0個よ
    り多いエポキシド基を持つものであって、 該ポリアミン誘導体(C)が、ポリエチレンポリアミン
    (a−5)単独に、分子内に平均1.0個より多いエポ
    キシド基を持つ疎水性エポキシド化合物(b)、ポリア
    ルキレンポリエーテルポリオールのポリグリシジルエー
    テルである親水性エポキシド化合物(c)、そしてモノ
    エポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独又
    はこれらの混合物(d)を反応させて作られるものであ
    り、 但し、ポリエチレンポリアミン(a−5)とエポキシド
    化合物の付加において、ポリエチレンポリアミン(a−
    5)1モルに対して、分子内に平均1.0個より多いエ
    ポキシド基を持つ疎水性エポキシド化合物(b)、ポリ
    アルキレンポリエーテルポリオールのポリグリシジルエ
    ーテルである親水性エポキシド化合物(c)、そしてモ
    ノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独
    又はこれらの混合物(d)の合計当量は、ポリアミン誘
    導体(C)の活性水素当量が80から200の範囲にな
    る量であり、 この場合に、疎水性エポキシド化合物(b)と親水性エ
    ポキシド化合物(c)との当量比が0.99:0.01
    から0.7:0.3の範囲にあり、かつエポキシド化合
    物(c)のポリアミン誘導体(C)中の割合が1重量%
    以上であり、 それと共に、ポリエチレンポリアミン(a−5)1モル
    に対するモノエポキシド及びアクリロニトリルとから選
    択される単独又はこれらの混合物(d)の割合が0.0
    1モルから2.5モルの範囲にある、水性エポキシド樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】ポリアルキレンポリエーテルポリオールの
    ポリグリシジルエーテルである親水性エポキシド化合物
    (c)が、エポキシド当量として200から10000
    の範囲にある請求の範囲第1項及び第2項記載の水性エ
    ポキシド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】分子内に環構造を持つ3種類のポリアミン
    である脂環式ポリアミン(a−1)、芳香核含有ポリア
    ミン(a−2)及びヘテロ環式ポリアミン(a−3)か
    ら選択される1種類以上のポリアミン類(a−4)とポ
    リエチレンポリアミン(a−5)との混合物(a−6)
    に、分子内に平均1.0個より多いエポキシド基を持つ
    疎水性エポキシド化合物(b)、ポリアルキレンポリエ
    ーテルポリオールのポリグリシジルエーテルである親水
    性エポキシド化合物(c)、そしてモノエポキシド及び
    アクリロニトリルから選択される単独又はこれらの混合
    物(d)を反応させることにより製造され、 但し、分子内に環構造を持つ3種類のポリアミンである
    脂環式ポリアミン(a−1)、芳香核含有ポリアミン
    (a−2)及びヘテロ環式ポリアミン(a−3)から選
    択される1種類以上のポリアミン類(a−4)とポリエ
    チレンポリアミン(a−5)との混合物(a−6)にお
    いて、ポリエチレンポリアミン(a−5)の割合はポリ
    アミンの混合物(a−6)中の50重量%以上であり、 それと共に、ポリアミンの混合物(a−6)とエポキシ
    ド化合物の付加において、ポリアミンの混合物(a−
    6)1モルに対して、分子内に平均1.0個より多いエ
    ポキシド基を持つ疎水性エポキシド化合物(b)、ポリ
    アルキレンポリエーテルポリオールのポリグリシジルエ
    ーテルである親水性エポキシド化合物(c)、そしてモ
    ノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独
    又はこれらの混合物(d)の合計当量は、ポリアミン誘
    導体(B)の活性水素当量が80から200の範囲にな
    る量であり、 この場合に、疎水性エポキシド化合物(b)と親水性エ
    ポキシド化合物(c)との当量比が0.99:0.01
    から0.7:0.3の範囲にあり、かつエポキシド化合
    物(c)のポリアミン誘導体(B)中の割合が1重量%
    以上であり、 それと共に、ポリアミンの混合物(a−6)1モルに対
    するモノエポキシド及びアクリロニトリルとから選択さ
    れる単独又はこれらの混合物(d)の割合が0.01モ
    ルから2.5モルの範囲にあることを特徴とする、ポリ
    アミン誘導体。
  5. 【請求項5】ポリエチレンポリアミン(a−5)単独
    に、分子内に平均1.0個より多いエポキシド基を持つ
    疎水性エポキシド化合物(b)、ポリアルキレンポリエ
    ーテルポリオールのポリグリシジルエーテルである親水
    性エポキシド化合物(c)、そしてモノエポキシド及び
    アクリロニトリルから選択される単独又はこれらの混合
    物(d)を反応させて作られるものであり、 但し、ポリエチレンポリアミン(a−5)とエポキシド
    化合物の付加において、ポリエチレンポリアミン(a−
    5)1モルに対して、分子内に平均1.0個より多いエ
    ポキシド基を持つ疎水性エポキシド化合物(b)、ポリ
    アルキレンポリエーテルポリオールのポリグリシジルエ
    ーテルである親水性エポキシド化合物(c)、そしてモ
    ノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独
    又はこれらの混合物(d)の合計当量は、ポリアミン誘
    導体(C)の活性水素当量が80から200の範囲にな
    る量であり、 この場合に、疎水性エポキシド化合物(b)と親水性エ
    ポキシド化合物(c)との当量比が0.99:0.01
    から0.7:0.3の範囲にあり、かつエポキシド化合
    物(c)のポリアミン誘導体(C)中の割合が1重量%
    以上であり、 それと共に、ポリエチレンポリアミン(a−5)1モル
    に対するモノエポキシド及びアクリロニトリルとから選
    択される単独又はこれらの混合物(d)の割合が0.0
    1モルから2.5モルの範囲にあることを特徴とする、
    ポリアミン誘導体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005123802A1 (en) * 2004-06-21 2005-12-29 Huntsman Advanced Materials (Switzerland) Gmbh Curing agents for epoxy resins
JP2007277392A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Dainippon Ink & Chem Inc 水性エポキシ樹脂組成物

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WO2005123802A1 (en) * 2004-06-21 2005-12-29 Huntsman Advanced Materials (Switzerland) Gmbh Curing agents for epoxy resins
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