JP3590491B2 - 水性エマルションタイプのポリアミン誘導体とそれを含む水性ポリエポキシド組成物 - Google Patents
水性エマルションタイプのポリアミン誘導体とそれを含む水性ポリエポキシド組成物 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、塗料、接着剤及び結合剤として有用な水性ポリエポキシド組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエポキシドはエポキシ基に由来する高い反応性を持つことが知られており、極めて多くの応用分野に道が開かれている。中でも、塗料、接着剤及び結合剤としての応用は大きな実績を持っている。塗装、接着及び結合に際しては、作業性の改善のために、しばしば有機溶剤による希釈が行われている。この場面で採用される有機溶剤は、ほとんど本質的成分とはなり得ず、ポリエポキシドの硬化の後には自然的又は強制的に蒸散させてしまうという便宜的使用がなされる。この溶剤の使用は、資源、エネルギー、大気汚染、水質汚濁、火災の危険及び人間への健康障害などの問題から好ましいものではなく、この有機溶剤を使用しない方法又は他のものへの転換が望まれている。この要望に対して、従来から改善のための多くの努力が試みられてきた。この解決のための一つの方法が水を希釈剤として使用する方法である。この水は天然にはほぼ無尽蔵に存在し、人体に対して無害であり、火災の危険性がなく、環境破壊の問題も生じさせない優れた資源ということができる。
【0003】
この水を使用する方法の一つに、ポリエポキシド又は硬化剤を界面活性剤を用いて水に分散させる方法がある。この場合、使用する界面活性剤は硬化物中に遊離の状態で存在し、硬化物の耐水性の劣化をもたらす。また、一つの方法として、硬化剤として使用するアミン系化合物を酸性物質で中和して水に分散させる方法がある。この場合には、初期の硬化に劣り、更に酸性物質の種類によっては硬化物中に残存し、耐水性を劣化させる要因となる。
【0004】
特公昭36−16692、特公昭44−32317、特公昭46−38915には重合脂肪酸から合成されるポリアミノアミドを用いる水性ポリエポキシド組成物についての記載がある。しかし、この方法で作られるポリエポキシド用硬化剤、またはこれを用いた水性ポリエポキシド組成物は、目的に従う水で希釈して使用し得るものであるにもかかわらず、薄い塗膜とした場合に表面状態の良好なものとなり得ないという欠点が存在する。
【0005】
特開昭54−56700には、ポリエポキシドとポリアルキレンポリエーテルポリオールとの反応物とポリアミンとからの反応物を硬化剤として使用する方法の記載がある。この場合に、ポリアミンと反応させるところのポリエポキシドとポリアルキレンポリエーテルポリオールとの反応物が分子量の大きいものになってしまうため、ポリエポキシド組成物としては硬化の遅いものとなる。
【0006】
特開昭56−34767には、ジエポキシドとポリアミンとの反応物を酸性物質で中和し、水可溶性とし、このものを硬化剤として使用するという方法の記載がある。この場合には、前述のように酸性物質が硬化物中に残存して、硬化物は耐水性の劣るものとなる。
【0007】
特開平4−335020には、ポリアルキレンポリエーテルポリオールとジイソシアナートとの反応物にポリアミンを反応させたものを硬化剤として使用する方法の記載がある。この場合にも、ポリアルキレンポエーテルポリオールとジイソシアナートとの反応物は分子量の大きいものになってしまうためにポリエポキシド組成物としての硬化性において劣るものとなる。
【0008】
以上のように水を希釈剤とするポリエポキシド関連技術には、未だ完全なものが存在せず、多くの努力が続けられているのが現状である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような現状のもとに提案されたものであり、ポリアミン類、エポキシ基を持つ反応性界面活性剤、疎水性ポリエポキシド、及びモノエポキシド又はアクリロニトリルから選択される単独又はこれらの混合物を付加させて得られる水性エマルションタイプのポリアミン誘導体は水で希釈可能であり、これらと種々のポリエポキシドと混合したものも同様に水で希釈可能であることの発見に基づく。そして、これら組成物中の水を自然的又は強制的に蒸散し得る状況で使用した場合に、組成物は速やかに硬化乾燥し、良好な表面状態の塗膜となり、硬度、密着性、耐水性、耐薬品性に優れる。本発明は、このような水性ポリエポキシド組成物を提供するものである。
【0010】
すなわち、この発明は、分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つポリエポキシド(A)、及び、下記の原料を反応させて作られる水性エマルションタイプのポリアミン誘導体(B)を混合した水性ポリエポキシド組成物を提供するものである。(B)とは、ポリオキシエチレングリコールのジグリシジルエーテル(a)1当量に対し、分子内に2個の活性水素を持つアミン(b)を、1.01〜2当量反応させ、更に疎水性ジエポキシド(c)をエポキシ基過剰量で反応させて得られるエポキシ基含有化合物(I)、分子内に第一又は/及び第二アミノ基を2個以上持つポリアミン類(II)、分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つ疎水性ポリエポキシド(III)及びモノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独又はこれらの混合物(IV)を原料とし、(I)、(II)、(III)、及び(IV)を反応させて作られる水性エマルションタイプのポリアミン誘導体である。
【0011】
この発明に使用される(A)成分の分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つポリエポキシドとは、次の式(1)、(2)及び(3)で示されるグリシジル基を分子内に持つものである。
【0012】
【化1】
【0013】
これらのポリエポキシドの例としては、カテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、フェノール及びアルキルフェノールのノボラック、フェノール及びアルキルフェノールのレゾール、ジオキシナフタレン、ナフタレン及びアルキルナフタレンのノボラック、ナフタレン及びアルキルナフタレンのレゾール、フェノール及びナフタレンのノボラック、クレゾール及びナフタレンのレゾールなどの多価フェノールのグリシジルエーテル、ヒドロキシ安息香酸のグリシジルエーテルエステル、イソフタル酸、テレフタル酸、ジカルボキシアルカン、重合脂肪酸などのジグリシジルエステル、ベンジルアミン、アルキルベンジルアミンのグリシジル化物、アミノフェノールのトリグリシジル化物、ジアミン類のテトラグリシジル化物、フェノール及びアニリン、クレゾール及びアニリン、フェノール及びアルキルアニリン、クレゾール及びアルキルアニリンなどのグリシジル化物、ジヒドロキシシクロヘキサン、ビス(ヒドロキシシクロヘキシル)メタン、ビス(ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、ビス(ヒドロキシシクロヘキシル)ブタン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの多価アルコールのジグリシジルエーテル、及び、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコールのポリグリシジルエーテル、ポリオキシアルキレングリコールとジイソシアナートとの反応物である末端イソシアナート化合物とビスフェノールA又はビスフェノールFジグリシジルエーテルとの反応物などを掲げることができる。
【0014】
これらの中では、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールADなどのビフェニルアルカンのジグリシジルエーテル類が特に好ましい。
【0015】
この発明で使用する(B)成分の原料であるポリオキシエチレングリコールのジグリシジルエーテル(a)とは、通常エチレンオキサイドの重合によって合成される分子量200〜2000のグリコールをエピハロヒドリンと反応させて合成されるものである。
【0016】
この発明で使用する(B)成分の原料である分子内に2個の活性水素を持つアミン(b)とは、モノメチルアミン、モノエチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、n−ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、フルフリルアミン、N−アミノプロピルモルホリン、ピペラジン、3−メトキシプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、モノエタノールアミン、3−アミノプロパノール、モノイソプロパノールアミンなどを掲げることができる。これらは単独又はこれらの混合物のどちらでも使用可能である。
【0017】
この発明で使用する(B)成分の原料である疎水性のジエポキシド(c)とは、2価のアルコール又はフェノールのグリシジルエーテルから選択されるジエポキシドであり、これらにはカテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、ジオキシナフタレン、ジヒドロキシアントラセン、ジヒドロキシアルキルナフタレン、などの2価フェノールのジグリシジルエーテル、ジヒドロキシシクロヘキサン、ビス(ヒドロキシシクロヘキシル)アルカンなどから合成されるものを掲げることができる。これらは、単独又はこれらの混合物のどちらでも使用可能である。
【0018】
この発明で使用する(B)成分の原料である分子内に第一又は/及び第二アミノ基を2個以上持つポリアミン類(II)とは、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、1,2−又は1,3−ジアミノプロパン、ジプロピレントリアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、ポリオキシプロピレンジアミン、N−アミノエチルピペラジン、ビス(アミノエチル)ピペラジン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、ビス(アミノプロピル)エチレンジアミン、1,2−又は1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、ビス(アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノシクロヘキシル)ブタン、イソホロンジアミンなどを掲げることができる。これらは単独又はこれらの混合物のどちらでも使用可能である。又、上記のポリアミン類の公知の方法によるアミド化、マンニッヒ化、エポキシアダクト化及びシアノエチル化されたポリアミン類も使用可能である。
【0019】
この発明で使用する(B)成分の原料である分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つ疎水性ポリエポキシド(III)とは、先の(A)成分のポリエポキシドの中の疎水性のものを掲げることができる。これらは単独又はこれらの混合物のどちらでも使用可能である。
【0020】
この発明で使用する(B)成分の原料であるモノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独又はこれらの混合物(IV)とは、フェニルグリシジルエーテル、クレジルグリシジルエーテル、ノニルフェニルグリシジルエーテルなどのアルキルフェノール類のモノグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、オクチルグリシジルエーテル、デシルグリシジルエーテル、ステアリルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテルなどのアルコール類のモノグリシジルエーテル、tert−ブチル安息香酸のグリシジルエステル、オレイン酸のグリシジルエステルなどのモノカルボン酸のグリシジルエステルなど、及びアクリロニトリルを掲げることができる。これらは単独又はこれらの混合物のどちらでも使用可能である。
【0021】
この発明で使用する(B)成分の構成は、ポリオキシエチレングリコールのジグリシジルエーテル(a)の割合が、固形分中0.5〜30重量%の範囲にあり、又、分子内に第一又は/及び第二アミノ基を2個以上持つポリアミン類(II)1モルに対して、エポキシ基含有化合物(I)、分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つ疎水性ポリエポキシド(III)、及びモノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独又はこれらの混合物(IV)との合計当量比率が0.2〜2.0当量の範囲にある。
【0022】
この場合、(a)成分の割合が固形分中0.5重量%より少ないと、得られるポリアミン誘導体は良好なエマルションを形成せず、又、30重量%より多いと、硬化物として耐水性の劣るものになる。又、(II)1モルに対して、上記エポキシ化合物の合計当量比率が、0.2当量より小さいと、得られるポリアミン誘導体は良好なエマルションを形成せず、2.0当量より大きいと、得られるポリアミン誘導体は硬化の遅いものとなる。
【0023】
この発明の水性ポリエポキシド組成物に用いる水性エマルションタイプのポリアミン誘導体の合成は、第一に窒素ガス雰囲気下、反応器にポリアミン類を仕込み、攪拌しながら所定温度に加熱し、この中にエポキシ基含有化合物を滴下し、所定時間加熱し反応を完結させる。この場合、滴下を容易にするために、エポキシ基含有化合物は溶剤で希釈し、反応温度は60℃〜150℃の範囲で行う。反応終了後、溶剤を回収し、所定量の水で希釈する。次に、内容物を激しく攪拌しながらポリエポキシド、及びモノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される化合物又はそれらの混合物を滴下し、反応させる。反応温度は60℃〜100℃の範囲で行う。反応の進行とともにエマルションが形成される。
【0024】
この発明の水性ポリエポキシド組成物は、(A)成分の分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つポリエポキシドと、先に示した水性エマルションタイプのポリアミン誘導体である(B)成分とを混合して作ることができる。これらの混合比率は化学量論量を基準として混合する。すなわち、ポリエポキシドのエポキシ当量1に対して、ポリアミン誘導体の活性水素当量1が基準となる。しかし、幾分の変化があってもかまわない。すなわち、組成物としての硬化性や、硬化物としての諸性質の一部を強調した方法を行う場合にはこの限りではない。従って、ポリエポキシドのエポキシ当量1に対してポリアミン誘導体の活性水素当量が実質的には0.6〜1.5の範囲にある。
【0025】
この発明の組成物には、上記ポリエポキシドと水性エマルションタイプのポリアミン誘導体の必須成分のほかに他の成分を加えることができる。すなわち、アクリル樹脂エマルション等の熱可塑性樹脂のエマルション、界面活性剤、反応性希釈剤、非反応性希釈剤、増量剤、顔料、体質顔料、可塑剤、溶剤、流動性改良剤、表面状態改良剤、難燃剤などである。
【0026】
【実施例】
次に、硬化剤の合成例及び実施例によって、本発明をより具体的に説明するが、この特許は実施例に示した材料及び量的範囲に限定されるものではない。
【0027】
以下に記載の実施例において使用した略語は、以下の意味を有している:
原材料の略語:
IBA :イソブチルアミン
MPA :3−メトキシプロピルアミン
MEA :モノエタノールアミン
PPZ :ピペラジン
MXDA:メタキシリレンジアミン
IPDA:イソホロンジアミン
F5003:活性水素当量95のエポキシアダクト系変性アミンである富士化成工業社製品フジキュアー5003
DGEBPA:エポキシ当量約190のビスフェノールAのジグリシジルエーテルである東都化成社製品エポトートYD−128R
DGEXS:エポキシ当量約660のビスフェノールA系固形エポキシ樹脂の70%キシレン溶液である三井石油化学工業社製品エポミックR301X70
DGEPOE−A:エポキシ当量587のポリオキシエチレングリコールのジグリシジルエーテルであるナガセ化成社製品デナコールEX−861
DGEPOE−B:エポキシ当量382のポリオキシエチレングリコールのジグリシジルエーテルであるナガセ化成社製品デナコールEX−841
BGE :ブチルグリシジルエーテル
AN :アクリロニトリル
POH :フェノール
NPOH:ノニルフェノール
FM :ホルマリン(ホルムアルデヒド含有量37%の水溶液)
他の言葉の略語:
EQ :エポキシ当量(g/eq)
AHQ:活性水素当量(g/eq)
VI :25℃におけるE型回転粘度計にて測定した粘度
PS :島津製作所社製レーザー回折式粒度分布測定装置SALD−1100にて測定した平均粒子径
【0028】
エポキシ基含有化合物の合成例1
加熱装置、温度計、攪拌装置、窒素導入管、還流冷却管及び滴下装置を具備した2Lのフラスコに、36.5g(0.50モル)のIBA及び115.3gのイソブタノールを仕込んだ。窒素を流入させながら60℃に加熱し攪拌しながら、滴下装置に入れた557.7g(0.95当量)のDGEPOE−A、69.7gのキシレン及び69.7gの脱イオン水の混合溶液を滴下した。この後、110℃に加熱し、赤外吸収スペクトルにおいてエポキシ基の吸収ピークが消失するまで、この温度を保ち反応を完結させた。反応終了後温度を90℃まで下げ、330g(0.50当量)のDGEXSを添加して、110℃に加熱し、この温度を保ち、EQ値2050のエポキシ基含有化合物を得た。
【0029】
エポキシ基含有化合物の合成例2
合成例1と同様のフラスコに、44.5g(O.50モル)のMPA及び134.3gのイソブタノールを仕込んだ。窒素を流入させながら100℃に加熱し攪拌しながら、滴下装置に入れた362.9g(0.95当量)のDGEPOE−B及び40.3gのイソブタノールの混合溶液を滴下した。この後110℃に加熱し、赤外吸収スペクトルにおいてエポキシ基の吸収ピークが消失するまで、この温度を保ち反応を完結させた。反応終了後温度を100℃まで下げ、330g(O.50当量)のDGEXSを添加して、110℃に加熱し、この温度を保ち、EQ値1580のエポキシ基含有化合物を得た。
【0030】
エポキシ基含有化合物の合成例3
MPAを30.5g(0.50モル)のMEAに代え、イソブタノールを128.3g使用する以外は、合成例2と同様に合成し、EQ値1750のエポキシ基含有化合物を得た。
【0031】
エポキシ基含有化合物の合成例4
MPAを43.0g(0.50モル)のPPZに代え、イソブタノールを133.7g使用する以外は、合成例2と同様に合成し、EQ値2410のエポキシ基含有化合物を得た。
【0032】
ポリアミン誘導体合成例5
加熱装置、温度計、攪拌装置、窒素導入管、溜出管、滴下装置及び減圧装置を具備した1Lのフラスコに、285g(3.00当量)のF5003を仕込んだ。窒素を流入させながら100℃に加熱し攪拌しながら、滴下装置に入れた89.8g(0.0438当量)の合成例1で合成したエポキシ基含有化合物を滴下した。滴下終了後140℃に加熱し、赤外吸収スペクトルにおいてエポキシ基の吸収ピークが消失するまで、この温度に保った後、減圧して溶剤を完全に除去した。反応終了後温度を100℃まで下げ187.3gの脱イオン水を添加し固形分65%まで希釈した。その後温度を70℃に保ち、激しく攪拌しながら、滴下装置に入れた57.0g(0.30当量)のDGEBPA及び19.5g(0.15当量)のBGEの混合物を滴下した。滴下終了後温度を70℃で赤外吸収スペクトルにおいてエポキシ基の吸収ピークが消失するまで保ち、更に95.6gの脱イオン水で固形分60%に希釈し、活性水素当量が282であるエマルションタイプのポリアミン誘導体を得た。
【0033】
ポリアミン誘導体合成例6
合成例1で合成したエポキシ基含有化合物の代わりに、90.1g(0.0570当量)の合成例2で合成したエポキシ基含有化合物を使用する以外は、合成例5と同様に合成し、活性水素当量284であるエマルションタイプのポリアミン誘導体を得た。
【0034】
ポリアミン誘導体合成例7
合成例1で合成したエポキシ基含有化合物の代わりに、91.4g(0.0522当量)の合成例3で合成したエポキシ基含有化合物を使用し、脱イオン水で固形分55%に希釈する以外は、合成例5と同様に合成し、活性水素310であるエマルションタイプのポリアミン誘導体を得た。
【0035】
ポリアミン誘導体合成例8
合成例3で合成したエポキシ基含有化合物の代わりに、88.8g(0.0368当量)の合成例4で合成したエポキシ基含有化合物を使用する以外は、合成例7と同様に合成し、活性水素当量307であるエマルションタイプのポリアミン誘導体を得た。
【0036】
ポリアミン誘導体合成例9
合成例5と同様のフラスコに、68.0g(0.50モル)のMXDA、85.0g(0.50モル)のIPDA及び65.6gのイソブタノールを仕込んだ。窒素を流入させながら100℃に加熱し攪拌しながら、滴下装置に入れた87.5g(0.0554当量)の合成例2で合成したエポキシ基含有化合物を滴下した。その後DGEBPAを95.0g(0.50当量)及びBGEを117.0g(0.90当量)使用する以外は、合成例5と同様に合成し、活性水素当量279であるエマルションタイプのポリアミン誘導体を得た。
【0037】
ポリアミン誘導体合成例10
合成例5と同様のフラスコに、37.6g(0.40モル)のPOH、32.4g(0.40モル)のFM、2.7g(0.02モル)のMXDA及び206.0gのイソブタノールを仕込んだ。窒素を流入させながら、100℃に加熱し攪拌し、メチロール化反応を行った。この後温度を70℃に下げ、滴下装置に入れた133.3g(0.98モル)のMXDAを滴下した。再び温度を100℃とし、マンニッヒ反応を完結させた後、滴下装置に入れた82.3g(0.0470当量)の合成例3で合成したエポキシ基含有化合物を滴下した。滴下終了後140℃に加熱し、赤外吸収スペクトルにおいてエポキシ基の吸収ピークが消失するまで、この温度に保った後、減圧して溶剤を完全に除去した。反応終了後温度を100℃まで下げ、127.1gの脱イオン水を添加し固形分65%まで希釈した。その後温度を70℃に保ち、激しく攪拌しながら、滴下装置に入れた110.2g(0.58当量)のDGEBPA、29.9g(0.23当量)のBGE及び26.5g(0.50モル)のANの混合物を滴下した。滴下終了後、赤外吸収スペクトルにおいてエポキシ基の吸収ピークが消失するまで、温度を70℃に保ち、更に141.3gの脱イオン水で固形分60%に希釈し、活性水素当量299であるエマルションタイプのポリアミン誘導体を得た。
【0038】
ポリアミン誘導体合成例11
合成例5と同様のフラスコに、66.0g(0.30モル)のNPOH、40.5g(0.50モル)のFM、2.7g(0.02モル)のMXDA及び109.2gのイソブタノールを仕込んだ。窒素を流入させながら、100℃に加熱し攪拌し、メチロール化反応を行った。この後、温度を70℃に下げ、滴下装置に入れた133.3g(0.98モル)のMXDAを滴下した。再び温度を100℃とし、マンニッヒ反応を完結させた後、滴下装置に入れた154.0g(0.088当量)の合成例3で合成したエポキシ基含有化合物を滴下した。滴下終了後140℃に加熱し、赤外吸収スペクトルにおいてエポキシ基の吸収ピークが消失するまで、この温度を保った後、減圧して溶剤を完全に除去した。反応終了後温度を100℃まで下げ、170.0gの脱イオン水を添加し固形分65%まで希釈した。その後温度を70℃に保ち、激しく攪拌しながら、滴下装置に入れた38.0g(0.20当量)のDGEBA及び78.0g(0.60当量)のBGEの混合物を滴下した。滴下終了後、赤外吸収スペクトルにおいてエポキシ基の吸収ピークが消失するまで、温度を70℃に保ち、更に357.8gの脱イオン水で固形分45%に希釈し、活性水素当量367であるエマルションタイプのポリアミン誘導体を得た。
【0039】
ポリアミン誘導体合成例12
合成例3で合成したエポキシ基含有化合物を28.4g(0.0162当量)、DGEBAを95.0g(0.50当量)、BGEを74.1g(0.57当量)使用し、脱イオン水で固形分62.5%に希釈する以外は、合成例11と同様に合成し、活性水素当量264であるエマルションタイプのポリアミン誘導体を得た。
【0040】
ポリアミン誘導体合成例13
BGEの代わりに、37.1g(0.7モル)のアクリロニトリルを使用し、脱イオン水で固形分70%に希釈する以外は、合成例12と同様に合成し、活性水素当量225であるエマルションタイプのポリアミン誘導体を得た。
【0041】
比較合成例
ポリアミン誘導体合成例(失敗例)
合成例5において、合成例1で合成したエポキシ基含有化合物を使用せず、同じ原料組成となるような配合で、一段階でポリアミン誘導体を合成しようと試みた。すなわち、合成例5と同様のフラスコに、285g(3.00当量)のF5003及び2.8g(0.038モル)のIBAを仕込んだ。窒素を流入しながら60℃に加熱し攪拌しながら、滴下装置に入れた42.5g(0.0724当量)のDGEPOE−A、25.1g(0.038当量)のDGEXS及び19.4gのイソブタノールの混合溶液を滴下した。滴下終了後140℃に加熱し、赤外吸収スペクトルにおいてエポキシ基の吸収ピークが消失するまで、この温度を保った後、減圧して溶剤を完全に除去した。その後は、合成例5と同様に反応させたが、得られたエマルションは翌日には2層に分離しており、性能評価はできなかった。
【0042】
各合成例に記載した、本発明の水性エマルションタイプのポリアミン誘導体のいくつかの性質を表1に示す。
【0043】
実施例1〜9
ポリアミン誘導体合成例5〜13で得たポリアミン誘導体とポリエポキシドであるDGEBPAとを化学量論量で混合し、更に脱イオン水で希釈し、表2に示す塗料組成物を得た。又、これらの塗料組成物を用いて行った試験結果を表3に示す。
【0044】
試験項目及び試験方法
1.硬化乾燥性試験
塗料組成物をブレードコーターを用いてガラス板に約200μmのウエット塗膜厚で塗布し、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気でRCI式硬化乾燥性試験機を用いて試験を行った。
2.表面状態
硬化乾燥終了後に塗膜表面の状態として、光沢及び平滑性を観察した。
3.付着性試験
塗料組成物を研磨した軟鋼板に、バーコーターで硬化乾燥塗膜厚が約100μmとなるように塗布後、温度23℃相対湿度50%で7日間硬化乾燥させた。得られた塗膜をカッターナイフで2mm幅、5×5の碁盤目にカットし、セロテープではく離試験をした。評価は全くはがれなかったものを10とし、10段階で行った。
4.薬品浸漬試験
付着性試験と同様にして得られた塗装板を、7日間各試験液に浸漬し塗膜の外観を観察した。評価は全く膨れの発生が見られないものを10とし、10段階で行った。
【0045】
【発明の効果】
本発明のポリエポキシド組成物は、水により容易に希釈でき、有機溶剤を全く使わない塗装剤として用いることが可能である。このものを塗装剤として用いたとき速やかに硬化乾燥し、表面状態に優れる塗膜を与えることができる。又、得られた硬化塗膜は付着性及び耐薬品性に優れ、特にこれまでの水性ポリエポキシド組成物では得られなかった優れた耐酸性が得られる。この結果、この組成物は塗料、接着剤、更にはその他の結合剤などの産業用資材として重要なものであることが分かる。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
Claims (3)
- ポリエポキシド(A)と、ポリアミン誘導体(B)の水性エマルションとを必須の成分として含有する水性ポリエポキシド組成物において、
該ポリエポキシド(A)が分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つポリエポキシドであって、
該ポリアミン誘導体(B)がポリオキシエチレングリコールのジグリシジルエーテル(a)1当量に対し、分子内に2個の活性水素を持つアミン(b)を、1.01〜2当量反応させ、更に疎水性ジエポキシド(c)をエポキシ基過剰量で反応させて得られるエポキシ基含有化合物(I)、分子内に第一又は/及び第二アミノ基を2個以上持つポリアミン類(II)、分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つ疎水性ポリエポキシド(III)、モノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独又はこれらの混合物(IV)を原料とし、(I)、(II)、(III)、及び(IV)を反応させて作られるものである、
水性ポリエポキシド組成物。 - ポリエポキシド(A)と、ポリアミン誘導体(B)の水性エマルションとを必須の成分として含有する水性ポリエポキシド組成物において、
該ポリエポキシド(A)が分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つポリエポキシドであって、
該ポリアミン誘導体(B)が分子量200〜2000のポリオキシエチレングリコールのジグリシジルエーテル(a)1当量に対し、分子内に2個の活性水素を持つアミン(b)を、1.01〜2当量反応させ、更に疎水性ジエポキシド(c)をエポキシ基過剰量で反応させて得られるエポキシ基含有化合物(I)、分子内に第一又は/及び第二アミノ基を2個以上持つポリアミン類(II)、分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つ疎水性ポリエポキシド(III)、モノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独又はこれらの混合物(IV)を原料とし、(I)、(II)、(III)、及び(IV)を反応させて作られるものであり、
但し、該ポリアミン誘導体(B)は、ポリオキシエチレングリコールのジグリシジルエーテル(a)の割合が、固形分中0.5〜30重量%の範囲にあり、又、分子内に第一又は/及び第二アミノ基を2個以上持つポリアミン類(II)1モルに対して、エポキシ基含有化合物(I)、分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つ疎水性ポリエポキシド(III)及びモノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独又はこれらの混合物(IV)の合計当量比率が0.2〜2.0当量の範囲にあり、また
該ポリエポキシド(A)のエポキシ当量1に対して該ポリアミン誘導体(B)の活性水素当量が0.6〜1.5の範囲にある、
水性ポリエポキシド組成物。 - 分子量200〜2000のポリオキシエチレングリコールのジグリシジルエーテル(a)1当量に対し、分子内に2個の活性水素を持つアミン(b)を、1.01〜2当量反応させ、更に疎水性ジエポキシド(c)をエポキシ基過剰量で反応させて得られるエポキシ基含有化合物(I)、分子内に第一又は/及び第二アミノ基を2個以上持つポリアミン類(II)、分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つ疎水性ポリエポキシド(III)、モノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独又はこれらの混合物(IV)を原料とし、先ず(I)、(II)を反応させ、次にこれを水で希釈し、(III)、及び(IV)と反応させることにより製造され、
但し、ポリオキシエチレングリコールのジグリシジルエーテル(a)の割合が、0.5〜30重量%の範囲にあり、又、分子内に第一又は/及び第二アミノ基を2個以上持つポリアミン類(II)1モルに対して、エポキシ基含有化合物(I)、分子内に平均1個より多いエポキシ基を持つ疎水性ポリエポキシド(III)及びモノエポキシド及びアクリロニトリルから選択される単独又はこれらの混合物(IV)の合計当量比率が0.2〜2.0当量の範囲にあることを特徴とする、ポリアミン誘導体。
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