JP2017088824A - 防食塗料組成物、塗膜、船舶及び海洋構造物 - Google Patents

防食塗料組成物、塗膜、船舶及び海洋構造物 Download PDF

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Abstract

【課題】上塗り塗膜に対する良好な密着性を維持しながら上塗り塗料を塗工するまでの期間を長くすることができる防食塗料組成物、これを用いて形成された塗膜、並びに当該塗膜を備える船舶及び海洋構造物を提供する。【解決手段】ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)とアミン系硬化剤(B)と塩化ビニル系共重合体(C)とモノエポキサイド化合物(D)とを含有し、塩化ビニル系共重合体(C)の含有量はビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)100質量部に対して5〜50質量部であり、モノエポキサイド化合物(D)の含有量はアミン系硬化剤(B)100質量部に対して2〜50質量部である防食塗料組成物、これを用いて形成された塗膜、並びに当該塗膜を備える船舶及び海洋構造物が提供される。【選択図】なし

Description

本発明は、エポキシ系防食塗料組成物に関する。また本発明は、当該防食塗料組成物から形成された防食塗膜、並びに当該防食塗膜を備える船舶、海洋構造物等の被塗物に関する。
一般に、船舶のほか、橋梁、タンク、プラント等の海洋構造物には、厳しい腐食環境下に対する防食性を付与する目的で、その表面に防食塗装が施される。防食塗装の上に防汚塗料を塗り重ねることも多い。
例えば、特開平10−211464号公報(特許文献1)には、船舶の船底部、又は船底部及び水線部に非タール系エポキシ樹脂重防食塗料を塗工し、その上に非有機錫系加水分解性防汚塗料を塗工することが記載されている。特開平10−259351号公報(特許文献2)には、ビスフェノール型エポキシ樹脂、塩化ビニル系共重合体及びポリアミド又はその変性物からなる硬化剤を含む非タール系エポキシ樹脂塗料組成物を重防食用塗料として船舶等に塗工し、その上に非有機錫系加水分解性防汚塗料を塗工することが記載されている。特開2002−167548号公報(特許文献3)には、特定のウレタンアミン化合物を含有するエポキシ塗料組成物を防食塗料として船舶等に塗工し、その上に上塗り塗料を塗工することが記載されている。
特開平10−211464号公報 特開平10−259351号公報 特開2002−167548号公報
エポキシ系防食塗料組成物は、これを被塗物に塗工した後、その上に上塗り塗装を施すとき、エポキシ系防食塗料組成物を塗工してから上塗り塗料を塗工するまでの期間が長いと、上塗り塗膜に対する密着性に劣るという問題があった。上記特許文献3には、エポキシ塗料組成物に特定のウレタンアミン化合物を含有させることによってこの問題を解決し得ることが記載されている。一方、上塗り塗膜に対する密着性を確保するために上記期間を短くすると、塗装作業工程が煩雑になったり、塗装作業者に過酷な作業環境を強いることになったりする。
本発明の目的は、上塗り塗料を塗工するまでの期間が長くても上塗り塗膜に対する密着性が良好な塗膜を形成することができる、換言すれば、上塗り塗膜に対する良好な密着性を維持しながら上塗り塗料を塗工するまでの期間を長くすることができる新たな防食塗料組成物を提供することにある。本発明の他の目的は、上記防食塗料組成物を用いて形成された塗膜(防食塗膜)、並びに当該塗膜を備える船舶及び海洋構造物を提供することにある。
本発明は、以下に示される防食塗料組成物、並びに塗膜、船舶及び海洋構造物を提供する。
〔1〕 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)と、アミン系硬化剤(B)と、塩化ビニル系共重合体(C)と、モノエポキサイド化合物(D)とを含有し、
前記塩化ビニル系共重合体(C)の含有量は、前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)100質量部に対して5〜50質量部であり、
前記モノエポキサイド化合物(D)の含有量は、前記アミン系硬化剤(B)100質量部に対して2〜50質量部である、防食塗料組成物。
〔2〕 前記モノエポキサイド化合物(D)と前記塩化ビニル系共重合体(C)との含有量比が、質量比で0.02〜2.5である、〔1〕に記載の防食塗料組成物。
〔3〕 前記モノエポキサイド化合物(D)がアルキルグリシジルエーテル化合物を含む、〔1〕又は〔2〕に記載の防食塗料組成物。
〔4〕 前記アミン系硬化剤(B)がポリアミドアミンである、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の防食塗料組成物。
〔5〕 前記塩化ビニル系共重合体(C)が塩化ビニル−ビニルアルキルエーテル共重合体である、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の防食塗料組成物。
〔6〕 (メタ)アクリレート化合物(E)をさらに含有する、〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の防食塗料組成物。
〔7〕 第1剤と第2剤とからなる2液型の防食塗料組成物であって、
前記第1剤が前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)と、前記塩化ビニル系共重合体(C)とを含有し、
前記第2剤が前記アミン系硬化剤(B)と、前記モノエポキサイド化合物(D)とを含有する、〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の防食塗料組成物。
〔8〕 〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の防食塗料組成物から形成された塗膜。
〔9〕 〔8〕に記載の塗膜を備える船舶又は海洋構造物。
本発明によれば、上塗り塗料を塗工するまでの期間が長くても上塗り塗膜に対する密着性が良好な塗膜を形成することができる、換言すれば、上塗り塗膜に対する良好な密着性を維持しながら上塗り塗料を塗工するまでの期間を長くすることができる防食塗料組成物、これを用いて形成された塗膜、並びに当該塗膜を備える船舶及び海洋構造物を提供することができる。本発明の防食塗料組成物は、例えば船舶のほか、橋梁、タンク、プラント等の海洋構造物等に適用される防食用塗料として有用である。
本発明に係る防食塗料組成物は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)と、アミン系硬化剤(B)と、塩化ビニル系共重合体(C)と、モノエポキサイド化合物(D)とを含有する。以下、各成分について詳細に説明する。なお以下では、上塗り塗膜に対する良好な密着性を維持しながら上塗り塗料を塗工するまでの期間を長くすることができる性能を「インターバル密着性が高い」という。上記期間が長いほどインターバル密着性に優れている。
<ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)>
防食塗料組成物は、公知のエポキシ樹脂の中でも、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)を含有する。ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)を用いることにより、防食塗料組成物の低温硬化性を向上させることができるとともに、ブラスト鋼板、ショップ塗装鋼板、有機ジンク塗装鋼板等の基材(被塗物)に対する密着性を良好なものとすることができる。ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
防食塗料組成物は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)以外のエポキシ樹脂を含有することができる。ただし、低温硬化性、下地又は上塗り塗膜に対する密着性等の観点から、エポキシ樹脂全量に占めるビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)の含有率は、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがさらに好ましく、95質量%以上(例えば100質量%)であることが特に好ましい。ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)以外のエポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ゴム変性エポキシ樹脂等を挙げることができる。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)のエポキシ当量は、100〜3000であることが好ましく、150〜1000であることがより好ましく、180〜500であることがさらに好ましい。エポキシ当量が100以上であると、良好な低温硬化性が得られやすい傾向にあり、また、得られる塗膜の強靭性が良好なものとなりやすい。エポキシ当量が3000を超えると、低温硬化性が劣ったり、塗膜が硬くなりやすくなったりする傾向にある。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)の数平均分子量は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)測定による標準ポリスチレン換算値で、200〜5000であることが好ましく、250〜2000であることがより好ましい。数平均分子量が上記範囲内であると、塗膜物性及び塗装作業性に優れる防食塗料組成物が得られやすい。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)〔固形分〕は、防食塗料組成物の固形分中に10〜60質量%含まれることが好ましく、15〜55質量%含まれることがより好ましい。含有量が10質量%以上であると、塗膜の防食性が良好なものとなりやすい。含有量が60質量%以下であると、塗膜が硬くなり過ぎず、クラック等の不具合を生じにくい耐クラック性に優れた防食塗料組成物が得られやすい。ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)の含有量が60質量%を超えると、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、並びにインターバル密着性等が低下しやすい傾向にある。
<アミン系硬化剤(B)>
アミン系硬化剤(B)としては、従来公知のエポキシ樹脂硬化剤を用いることができる。アミン系硬化剤(B)の具体例は、ポリアミン系硬化剤、変性ポリアミン系硬化剤、ポリアミド系硬化剤、変性ポリアミド系硬化剤等を含む。アミン系硬化剤(B)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ポリアミン系硬化剤としては、例えば、脂肪族ポリアミン(メタキシレンジアミン、イソホロンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジアミノジフェニルメタン等);脂環族ポリアミン;芳香族ポリアミン等が挙げられる。変性ポリアミン系硬化剤は、上記ポリアミンの変性物であり、例えば、エポキシド付加、マイケル付加、マンニッヒ付加、チオ尿素付加、アクリロニトリル付加、ケトン封鎖等で変性された脂肪族、脂環族又は芳香族ポリアミン等が挙げられる。
ポリアミド系硬化剤としては、例えば、ダイマー酸とポリアミンとの縮合により生成し、分子中に反応性の第一及び第二アミノ基を有するポリアミドアミン等が挙げられる。ポリアミドアミンを形成するポリアミンは、上述の脂肪族ポリアミン、脂環族ポリアミン、芳香族ポリアミン等であることができる。
変性ポリアミド系硬化剤は、ポリアミドの変性物であり、例えば、ポリアミドにエポキシ化合物を付加してなるエポキシアダクト体、変性ポリアミドのマンニッヒ変性体等が挙げられる。
上記の中でも、防食性、耐クラック性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、並びにインターバル密着性等の観点から、アミン系硬化剤(B)は、ポリアミドアミンを含むことが好ましい。アミン系硬化剤(B)におけるポリアミドアミンの含有量は、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは90質量%以上であり、なおさらに好ましくは95質量%以上であり、100質量%であること(アミン系硬化剤(B)がポリアミドアミンであること)が最も好ましい。また、耐クラック性や、下地及び上塗り塗膜に対する密着性等の観点から、ポリアミドアミンは、ダイマー酸と脂肪族ポリアミンとの縮合物等である脂肪族ポリアミドアミンであることが好ましい。
アミン系硬化剤(B)のアミン当量は、通常50〜1000であり、好ましくは100〜800であり、より好ましくは150〜655、さらに好ましくは180〜500である。アミン系硬化剤(B)のアミン当量が上記範囲内であると、防食性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、並びにインターバル密着性等に優れた防食塗料組成物が得られやすい。
アミン系硬化剤(B)〔固形分〕は、防食塗料組成物の固形分中に5〜40質量%含まれることが好ましく、7〜30質量%含まれることがより好ましい。アミン系硬化剤(B)の含有量が上記範囲内であると、防食性、耐クラック性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、インターバル密着性、並びに塗装作業性等の面で有利である。同様の観点から、防食塗料組成物におけるビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)〔固形分〕とアミン系硬化剤(B)〔固形分〕との含有比は、当量比〔ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)中のエポキシ基/アミン系硬化剤(B)中の活性水素〕で、好ましくは1/0.5〜1.5であり、より好ましくは1/0.6〜1.3であり、さらに好ましくは1/0.75〜1.1である。
<塩化ビニル系共重合体(C)>
防食塗料組成物は、塩化ビニル系共重合体(C)を含有する。塩化ビニル系共重合体(C)とは、塩化ビニル由来の構成単位を含む共重合体をいう。塩化ビニル系共重合体(C)を含有させることにより、インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、耐クラック性等を高めることができる。塩化ビニル系共重合体(C)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
塩化ビニル系共重合体(C)の具体例は、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体、塩化ビニル−ビニルアルキルエーテル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−ジエチルマレエート共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−無水マレイン酸共重合体、塩化ビニル−(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−ステアリン酸ビニル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸(またはマレイン酸エステル)共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−脂肪族ビニル共重合体等を含む。
インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、耐クラック性等の観点から、塩化ビニル系共重合体(C)における塩化ビニル由来の構成単位の含有量は、50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上(例えば70質量%以上)であることがより好ましい。
上記の中でも、インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、耐クラック性、防食性、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)との相溶性、並びに塗装作業性等の観点から、塩化ビニル系共重合体(C)は、塩化ビニル−ビニルアルキルエーテル共重合体であることが好ましい。塩化ビニル−ビニルアルキルエーテル共重合体としては、例えば、塩化ビニルと、アルキル基の炭素数が1〜10、好ましくは2〜5のアルキルビニルエーテルとの共重合体を挙げることができ、より具体的には、塩化ビニル−ビニルイソブチルエーテル共重合体、塩化ビニル−ビニルイソプロピルエーテル共重合体、塩化ビニル−ビニルエチルエーテル共重合体等が好ましく用いられる。より好ましくは、塩化ビニル−ビニルイソブチルエーテル共重合体である。
塩化ビニル系共重合体(C)の重量平均分子量は、GPC測定による標準ポリスチレン換算値で、通常10000〜100000であり、好ましくは20000〜50000であり、より好ましくは23000〜40000である。塩化ビニル系共重合体(C)の重量平均分子量が上記範囲内であると、インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、耐クラック性、防食性、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)との相溶性、並びに塗装作業性等を高めるうえで有利である。
防食塗料組成物における塩化ビニル系共重合体(C)〔固形分〕の含有量は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)〔固形分〕100質量部に対して5〜50質量部であり、好ましくは10〜45質量部(例えば10〜40質量部)である。塩化ビニル系共重合体(C)の含有量が5質量部以上であることにより、インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、耐クラック性、防食性、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)との相溶性、並びに塗装作業性等を高める効果を得ることが可能となる。塩化ビニル系共重合体(C)の含有量が50質量部を超えると、例えばインターバル密着性、上塗り塗膜に対する密着性の向上効果が不十分となったり、逆に低下したりすることがある。
塩化ビニル系共重合体(C)〔固形分〕は、防食塗料組成物の固形分中に1〜30質量%含まれることが好ましく、2〜20質量%(例えば2.5〜15質量%)含まれることがより好ましい。塩化ビニル系共重合体(C)の含有量が上記範囲内であると、インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、耐クラック性、防食性、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)との相溶性、並びに塗装作業性等を高めるうえで有利である。
<モノエポキサイド化合物(D)>
防食塗料組成物は、モノエポキサイド化合物(D)を含有する。モノエポキサイド化合物(D)とは、分子内にエポキシ基を1個有する化合物をいう。塩化ビニル系共重合体(C)とモノエポキサイド化合物(D)とを含有する防食塗料組成物によれば、それらの相乗効果によってインターバル密着性をさらに向上させることができる。モノエポキサイド化合物(D)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
推定ではあるが、本発明に係る防食塗料組成物によれば、塩化ビニル系共重合体(C)に加えてモノエポキサイド化合物(D)を含有させることにより次のような作用によってインターバル付着性が改善されるものと考えられる。すなわち上述のように、塩化ビニル系共重合体(C)を含有させると、防食塗料組成物のインターバル密着性を向上させることができ、これにより、上塗り塗膜に対する良好な密着性を維持しつつ、防食塗料組成物からなる防食塗膜を形成してから上塗り塗料を塗工するまでの期間を長くすることができるところ、上塗り塗料を塗工するまでの期間において塩化ビニル系共重合体(C)は、光(紫外線等)暴露や酸素の影響による脱塩化水素反応を生じて連鎖的な分解反応を引き起こし得る。この分解反応(脱塩化水素反応)は、防食塗膜に残存し得るアミン系硬化剤(B)由来の遊離アミンが有する活性水素によって促進されると考えられる。防食塗料組成物にモノエポキサイド化合物(D)を含有させることにより、モノエポキサイド化合物(D)が上記遊離アミンと反応し、これを消費させることができるため、上記遊離アミンによる塩化ビニル系共重合体(C)の脱塩化水素反応促進が抑制され、その結果、インターバル密着性が向上するものと考えられる。
モノエポキサイド化合物(D)の好適な例は、モノグリシジルエーテルであり、その具体例は、アルキルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル(アルキルフェニルグリシジルエーテル等)を含む。アルキルグリシジルエーテル及びアルキルフェニルグリシジルエーテルのアルキル部分の炭素数は、通常1〜20であり、好ましくは5〜18であり、より好ましくは10〜16である。また、モノエポキサイド化合物(D)のエポキシ当量は、通常50〜1000であり、好ましくは100〜600、より好ましくは150〜500である。上記の中でも、モノエポキサイド化合物(D)は、インターバル密着性向上の観点から、アルキルグリシジルエーテルであることが好ましい。
防食塗料組成物におけるモノエポキサイド化合物(D)〔固形分〕の含有量は、アミン系硬化剤(B)〔固形分〕100質量部に対して2〜50質量部であり、好ましくは4〜48質量部(例えば5〜47質量部)である。モノエポキサイド化合物(D)の含有量が2質量部以上であることにより、モノエポキサイド化合物(D)を含有させない場合と比較したインターバル密着性のさらなる向上効果を得ることが可能となる。モノエポキサイド化合物(D)の含有量が50質量部を超えると、塗膜の防食性や硬度が低下することがある。
防食塗料組成物におけるモノエポキサイド化合物(D)〔固形分〕と塩化ビニル系共重合体(C)〔固形分〕との含有量比〔モノエポキサイド化合物(D)/塩化ビニル系共重合体(C)、質量比〕は、インターバル密着性向上の観点から、好ましくは0.02〜2.5であり、より好ましくは0.03〜2.0であり、さらに好ましくは0.05〜1.9である。同様の観点から、防食塗料組成物におけるモノエポキサイド化合物(D)〔固形分〕とアミン系硬化剤(B)〔固形分〕との含有比は、当量比〔モノエポキサイド化合物(D)中のエポキシ基/アミン系硬化剤(B)中の活性水素〕で、好ましくは1/0.01〜0.4であり、より好ましくは1/0.02〜0.3であり、さらに好ましくは1/0.03〜0.25である。
モノエポキサイド化合物(D)〔固形分〕は、防食塗料組成物の固形分中に0.1〜15質量%含まれることが好ましく、0.2〜10質量%(例えば0.5〜8質量%)含まれることがより好ましい。モノエポキサイド化合物(D)の含有量が上記範囲内であると、インターバル密着性を高めるうえで有利である。
<(メタ)アクリレート化合物(E)>
防食塗料組成物は、必要に応じて、(メタ)アクリレート化合物(E)を含有することができる。(メタ)アクリレート化合物(E)とは、分子内に(メタ)アクリロイル基を1個以上有する化合物をいう。(メタ)アクリレート化合物(E)を含有させることにより、インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、防食性、硬化性等を高め得る。(メタ)アクリレート化合物(E)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。本明細書において「(メタ)アクリロイル基」とは、メタクリロイル及びアクリロイルから選択される少なくとも1種を表す。「(メタ)アクリル」についても同様である。
(メタ)アクリレート化合物(E)の一例は、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルである。アルキル部分の炭素数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜5である。
(メタ)アクリレート化合物(E)の他の一例は、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド付加物トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサイド付加物トリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソジアヌレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートとトリレンジイソシアネートとの2:1付加物等の多官能の(メタ)アクリル化合物である。
(メタ)アクリレート化合物(E)のさらに他の一例は、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸ととの反応により得られるビニルエステル樹脂(エポキシ(メタ)アクリレート)である。エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂のほか、<ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)>の項で上述したような他のエポキシ樹脂であることもできるが、好ましくはビスフェノールA型エポキシ樹脂である。
上記の中でも、インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、防食性、硬化性等の観点から、(メタ)アクリレート化合物(E)は、ビニルエステル樹脂であることが好ましく、ビスフェノールA型ビニルエステル樹脂であることがより好ましい。ビニルエステル樹脂の数平均分子量は、GPC測定による標準ポリスチレン換算値で、好ましくは1000〜5000であり、より好ましくは1000〜3000である。ビニルエステル樹脂の数平均分子量が上記範囲内であると、インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、防食性、硬化性等を高めるうえで有利である。
(メタ)アクリレート化合物(E)〔固形分〕は、防食塗料組成物の固形分中に0.2〜15質量%含まれることが好ましく、0.5〜10質量%(例えば1〜6質量%)含まれることがより好ましい。(メタ)アクリレート化合物(E)の含有量が上記範囲内であると、インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、防食性、硬化性等を高めるうえで有利である。同様の理由から、防食塗料組成物における(メタ)アクリレート化合物(E)〔固形分〕の含有量は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)〔固形分〕100質量部に対して、好ましくは5〜25質量部であり、より好ましくは10〜20質量部(例えば10〜16質量部)である。
<シランカップリング剤(F)>
防食塗料組成物は、必要に応じて、シランカップリング剤(F)を含有することができる。シランカップリング剤(F)を含有させることにより、インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、防食性、硬化性等を高め得る。シランカップリング剤(F)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
シランカップリング剤(F)の好適な例は、アルコキシシラン化合物である。アルコキシシラン化合物としては、例えば、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン等のγ−グリシジルオキシアルキルトリアルコキシシラン;γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリプロポキシシラン等のγ−アミノアルキルトリアルコキシシラン;N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリプロポキシシラン等のN−フェニル−γ−アミノアルキルトリアルコキシシラン等が挙げられる。
シランカップリング剤(F)〔固形分〕は、防食塗料組成物の固形分中に0.1〜15質量%含まれることが好ましく、0.2〜10質量%(例えば1〜5質量%)含まれることがより好ましい。シランカップリング剤(F)の含有量が上記範囲内であると、インターバル密着性、下地及び上塗り塗膜に対する密着性、防食性、硬化性等を高めるうえで有利である。
<その他の配合成分>
防食塗料組成物は、必要に応じて、その他の配合成分を1種又は2種以上含有することができる。その他の配合成分としては、例えば、熱可塑性樹脂、溶剤、顔料、ダレ止め剤(沈降防止剤)、色分れ防止剤、消泡・ワキ防止剤、造膜助剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、ツヤ消し剤、硬化促進剤、分散剤、粘性調整剤、表面調整剤、可塑剤、防腐剤、反応性希釈剤、非反応性希釈剤等を挙げることができる。熱可塑性樹脂としては、例えば、石油系樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等を用いることができる。熱可塑性樹脂を含有させることにより、塗膜物性を改善することができることがある。
溶剤としては、当該分野において通常用いられるものを用いることができ、例えば、トルエン、キシレン、イソブタノール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が挙げられる。2種以上の混合溶剤を用いてもよい。
顔料としては、着色顔料、体質顔料、防錆顔料等が挙げられる。着色顔料の具体例は、酸化チタン、カーボンブラック、鉛白、黒鉛、硫化亜鉛、酸化亜鉛(亜鉛華)、酸化クロム、黄色ニッケルチタン、黄色クロムチタン、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、黒色酸化鉄、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ウルトラマリンブルー、ベンズイミダゾロンイエロー、キナクリドンレッド、アゾ系赤・黄色顔料等を含む。2種以上の着色顔料を用いてもよい。
体質顔料の具体例は、タルク、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、ケイ酸、ケイ酸塩、アルミナ、硫酸カルシウム、雲母状酸化鉄(MIO)、ガラスフレーク、マイカ(スゾライト・マイカ、クラライト・マイカ等)等を含む。2種以上の体質顔料を用いてもよい。
防錆顔料の具体例は、モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸アルミニウム、シアナミド鉛、鉛丹、亜酸化鉛、ジンククロメート、亜鉛末(Zn)、酸化亜鉛(亜鉛華)、塩基性クロム酸鉛、塩基性硫酸鉛、鉛酸カルシウム、トリポリリン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、アルミ粉(Al)、半水石膏等を含む。2種以上の防錆顔料を用いてもよい。
<防食塗料組成物の調製>
本発明に係る防食塗料組成物は、エポキシ樹脂を用いた一般的な防食塗料と同様にして調製することができる。本発明に係る防食塗料組成物は、好ましくは2液型の塗料組成物である。2液型の防食塗料組成物は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)を少なくとも含有する第1剤(主剤)と、アミン系硬化剤(B)を少なくとも含有する第2剤(硬化剤)とからなる。第1剤、第2剤はいずれも溶剤を含有することができる。2液型の防食塗料組成物においては通常、使用する直前に第1剤と第2剤とを混合して被塗物に塗装する。
2液型の防食塗料組成物において、塩化ビニル系共重合体(C)、モノエポキサイド化合物(D)、(メタ)アクリレート化合物(E)、シランカップリング剤(F)及びその他の配合成分は、第1剤、第2剤のいずれに配合されてもよく、あるいは両者に配合されてもよい。通常、(メタ)アクリレート化合物(E)及びシランカップリング剤(F)は第1剤に配合される。
2液型の防食塗料組成物に係る1つの好ましい実施形態において、塩化ビニル系共重合体(C)は第1剤(主剤)に含有され、モノエポキサイド化合物(D)は第2剤(硬化剤)に含有される。これにより、塩化ビニル系共重合体(C)及びモノエポキサイド化合物(D)をともに第1剤に含有させる場合と比べて、インターバル密着性を高めることができる。
<防食塗料組成物の塗装>
防食塗料組成物の被塗物への塗装は、刷毛、ローラー、スプレー等の一般的な方法により行うことができる。2液型の塗料組成物である場合には、使用する直前に第1剤と第2剤とを混合することにより得られる塗料組成物を、上記方法を用いて塗装する。第1剤と第2剤とを混合することにより得られる塗料組成物の被塗物への塗装は、第1剤と第2剤との混合後、可使時間内に行う。本発明の防食塗料組成物は、典型的には、30分〜8時間程度の可使時間を示す。塗装を行った後、乾燥処理を行って防食塗膜を形成することができる。乾燥温度は、通常、常温(20〜35℃程度)であるが、これより低い温度で行うことも可能である。
被塗物(防食塗料組成物が塗装される対象物)としては、防食を必要とするものであれば特に限定されるものではないが、例えば、船舶(船舶のバラストタンク内表面や、船底部、外板部等)のほか、橋梁、タンク、プラント(石油プラント等)、パイプ等の海洋構造物等であることができる。防食塗料組成物が塗装される被塗物表面の材質は、例えば、鋼等の鉄系金属、非鉄金属、コンクリート、旧塗膜等の塗料からなる塗膜等であることができる。旧塗膜とは、以前に形成され、使用に供されたことのある塗膜又はその一部をいう。
本発明に係る防食塗料組成物は、被塗物の表面に下塗り塗膜を形成した後、その上に上塗り塗膜を形成する塗装方法(複合塗膜の製造方法)に好適に適用することができる。この方法において本発明に係る防食塗料組成物は、下塗り塗膜の形成に用いることができる。下塗り塗膜は複数の塗膜の積層構造であってもよく、この場合、本発明に係る防食塗料組成物は、最表面の(上塗り塗膜に接する)下塗り塗膜の形成に少なくとも用いられる。
本発明に係る防食塗料組成物からなる下塗り塗膜の下地となり得るさび止め塗装、ショップ塗装、有機又は無機ジンクプライマー塗装された塗膜等を挙げることができる。被塗物の表面はブラスト処理されていてもよい。
本発明に係る防食塗料組成物から形成される防食塗膜の膜厚は、被塗物の種類、用途等に応じて適宜のものとすることができるが、通常、乾燥膜厚で10〜500μm程度である。また、本発明に係る防食塗料組成物から形成される防食塗膜は、該組成物を複数回塗り重ねて所望の膜厚を有する乾燥塗膜を形成してもよい。その際の1回の塗布量は特に制限されるものではなく、通常、それぞれの塗膜の乾燥膜厚が10〜500μmとなるように塗装される。複数回塗り重ねる場合において、ウェット塗膜を複数層塗り重ねて形成した後、乾燥を行って所望の膜厚を有する乾燥塗膜を得てもよいし、乾燥塗膜を複数層形成することによって所望の膜厚を有する乾燥塗膜を得てもよい。
防食塗膜上に形成される上塗り塗膜に用いられる上塗り塗料としては、防食塗装において一般的に使用されているものを用いることができる。上塗り塗料の具体例は、油性系塗料、長油性フタル酸樹脂塗料、シリコンアルキッド樹脂塗料、フェノール樹脂塗料、塩化ゴム系樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、変性エポキシ樹脂塗料、タールエポキシ樹脂塗料、塩化ビニル樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、シリコン変性樹脂塗料、生物付着を防止するための防汚塗料等を含む。防汚塗料としては、アクリル樹脂系防汚塗料、ビニル樹脂系防汚塗料などが挙げられる。上塗り塗料は、好ましくはエポキシ樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、アクリル樹脂系防汚塗料、ビニル樹脂系防汚塗料等である。上塗り塗膜の乾燥膜厚は、通常10〜300μm程度である。
また上塗り塗料は、本発明に係る防食塗料組成物であってもよい。本発明の防食塗料組成物が上塗り塗料である場合の一態様は、本発明に係る防食塗料組成物から形成された旧塗膜の上に、例えば補修のために、本発明に係る防食塗料組成物からなる塗膜を形成する場合である。なお、本発明に係る防食塗料組成物は、下塗り塗膜ではなく、もっぱら上塗り塗膜形成用として用いることもできる。本発明に係る防食塗料組成物から形成される上塗り塗膜の乾燥膜厚は、通常10〜300μm程度である。
本発明に係る防食塗料組成物から形成される防食塗膜は、良好な防食性及び耐クラック性等を確保しながら、当該防食塗料組成物から形成される上塗り塗膜に対しても、あるいは上述した他の上塗り塗料から形成される上塗り塗膜に対しても良好な密着性を示し、また、良好なインターバル密着性を示すことができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。なお、表中の「PVC」を除き、特に明記しない限り、実施例における部及び%は質量基準である。
<実施例1〜22、比較例1〜7>
表1〜表3に示される配合処方に従い、各配合成分を混合して、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)を含む第1剤(主剤)と、アミン系硬化剤(B)を含む第2剤(硬化剤)をそれぞれ調製し、2液型防食塗料組成物を得た。表1〜表3に示される各配合成分の詳細は次のとおりである。なお、表に示す配合量の単位は、固形分換算した質量部である。
〔1〕ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A):DIC株式会社製のビスフェノールA型エポキシ樹脂(溶剤希釈型)、商品名「EPICLON 860−90X」、エポキシ当量:230〜270g/eq、数平均分子量(GPC測定による標準ポリスチレン換算):470、不揮発分(固形分):90質量%、
〔2〕アミン系硬化剤(B−1):エアープロダクツ社製のポリアミドアミン〔ダイマー酸変性された脂肪族ポリアミドアミン(アミン成分:トリエチレンテトラミンとテトラエチレンペンタミンとの混合物)〕、商品名「アンカマイド 2050」、アミン当量:225mg KOH/g、不揮発分(固形分):69質量%、
〔3〕アミン系硬化剤(B−2):エアープロダクツ社製のポリアミドアミン〔ダイマー酸変性された脂肪族ポリアミドアミン(アミン成分:ペンタエチレンヘキサミン)〕、商品名「サンマイド 308D−65T」、アミン当量:180〜200mg KOH/g、不揮発分(固形分):65質量%、
〔4〕塩化ビニル系共重合体(C):BASF社製の塩化ビニル−ビニルイソブチルエーテル共重合体、商品名「ラロフレックス MP25」、塩化ビニル/ビニルイソブチルエーテルのモル比:約75/25、重量平均分子量(GPC測定による標準ポリスチレン換算):28000〜30000、不揮発分(固形分):100質量%、
〔5〕モノエポキサイド化合物(D−1):エアープロダクツ社製のアルキルグリシジルエーテル化合物(アルキル部分の炭素数12〜14)、商品名「Epodil 748」、エポキシ当量:275〜300、不揮発分(固形分):100質量%、
〔6〕モノエポキサイド化合物(D−2):Cardolite社製の3−n−ペンタデカジエニルフェニルグリシジルエーテル、商品名「Cardolite Lite 2513HP」、エポキシ当量:400、不揮発分(固形分):100質量%、
〔7〕ジエポキサイド化合物:エアープロダクツ社製のネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、商品名「Epodil 749」、エポキシ当量:130〜145、不揮発分(固形分):100質量%、
〔8〕(メタ)アクリレート化合物(E):昭和電工株式会社製のビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレート(ビスフェノールA型ビニルエステル樹脂)、商品名「リポキシ VR−90−M」、数平均分子量(GPC測定による標準ポリスチレン換算):2000、不揮発分(固形分):70質量%、
〔9〕シランカップリング剤(F):EVONIK DEGUSSA社製のγ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、商品名「DYNASYLAN GLYMO」、不揮発分(固形分):100質量%、
〔10〕着色顔料1:石原産業株式会社製の酸化チタン(白色顔料)、商品名「CR50」、不揮発分(固形分):100質量%、
〔11〕着色顔料2:チタン工業社製の黄色酸化鉄、商品名「TAROX 合成酸化鉄 LL−XLO」、不揮発分(固形分):100質量%、
〔12〕体質顔料1:富士タルク工業株式会社製のタルク、商品名「タルク 34−N」、不揮発分(固形分):100質量%、
〔13〕体質顔料2:富士タルク工業株式会社製の硫酸バリウム、商品名「バライトパウダーFBA」、不揮発分(固形分):100質量%、
〔14〕防錆顔料:株式会社ノリタケカンパニー製の半水石膏(β石膏):商品名「TA−85N」、不揮発分(固形分):100質量%、
〔15〕ダレ止め剤:楠本化成株式会社製のダレ止め剤、商品名「ディスパロン6700」、不揮発分(固形分):100質量%、
〔16〕溶剤1:キシレン、
〔17〕溶剤2:イソブタノール、
〔18〕溶剤3:メチルイソブチルケトン。
Figure 2017088824
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得られた2液型防食塗料組成物の第1剤(主剤)と第2剤(硬化剤)とを表1〜表3における「合計」欄に示される量比(例えば実施例1の場合、第1剤:第2剤=79.2質量部:11.5質量部)で混合し、十分に攪拌、均一化させた。得られた混合塗料(防食塗料組成物)について、以下の評価試験を行った。試験結果を表4〜表6に示す。ただし、比較例4〜6においては、第2剤(硬化剤)がゲル化を生じたため、評価試験を実施することができなかった。
[1]耐電気防食性評価試験(陰極防食試験)
まず、グリッドブラスト鋼板(7cm×15cm×3.2mm)に、日本ペイントマリン(株)製の無機ジンクショッププライマー(商品名「セラモ」)を、その乾燥塗膜厚が約15μmとなるように塗装し、7日間乾燥させることにより、プライマー処理鋼板を作製した。次いで、当該プライマー処理鋼板に、乾燥塗膜厚が約250μmとなるように、調製直後の上記防食塗料組成物を、エアスプレーを用いて塗装し、23℃×65%RHの雰囲気下で7日間乾燥させることにより各試験塗板を得た。この試験塗板を用いて、ASTM G8−90に準じて試験を行い、評価した。すなわち、まず当該試験塗板の試験面(塗装面)の浸漬部分の中央に6.3mmφのドリルの刃を用いて6.3mmφ大の素地露出部を形成した板を作製した。次いで、この板を、NaCl、Na2SO4、及びNa2CO3をそれぞれ1重量%含む40℃の水溶液に浸漬しながら1.5Vの電位をかけ、1ヶ月後の素地露出部からの塗膜の剥離部の長さ〔クリープ幅、mm〕を測定した。表4〜表6に記載の数値(クリープ幅)は、上記3種類の水溶液に浸漬した結果の平均値である。
[2]40℃耐塩水性評価試験(防食性評価試験)
まず、グリッドブラスト鋼板(7cm×15cm×3.2mm)に、日本ペイントマリン(株)製の無機ジンクショッププライマー(商品名「セラモ」)を、その乾燥塗膜厚が約15μmとなるように塗装し、7日間乾燥させることにより、プライマー処理鋼板を作製した。次いで、当該プライマー処理鋼板に、乾燥塗膜厚が約250μmとなるように、調製直後の上記防食塗料組成物を、エアスプレーを用いて塗装し、20℃×65%RHの雰囲気下で7日間乾燥させることにより各試験塗板を得た。次に、この各試験塗板を、40℃の3%食塩水中に3ヶ月浸漬した。3ヶ月浸漬後の塗膜のプライマー処理鋼板への付着力(MPa)をエルコメーター社製アドヒージョンテスターで測定した。
[3]上塗り密着性評価試験(インターバル密着性試験)
[3−1]上塗り塗料が防汚塗料組成物である場合
まず、グリッドブラスト鋼板(7cm×15cm×3.2mm)に、日本ペイントマリン(株)製の無機ジンクショッププライマー(商品名「ニッペセラモ」)を、その乾燥塗膜厚が約15μmとなるように塗装し、7日間乾燥させることにより、プライマー処理鋼板を作製した。次いで、当該プライマー処理鋼板に、乾燥塗膜厚が約250μmとなるように、調製直後の上記防食塗料組成物を、エアスプレーを用いて塗装し、20℃×65%RHの雰囲気下で7日間乾燥させることにより試験塗板を得た。次いで、試験塗板を屋外暴露させ、表4〜表6に示される一定期間のインターバルを設けた後、試験塗板の防食塗膜の上に、上塗り塗料として(a)加水分解性アクリル樹脂防汚塗料「エコロフレックスSPC 200」(日本ペイントマリン株式会社製)を乾燥塗膜厚が約150μmとなるようにスプレーにより塗布した。表4〜表6において、「インターバル」の欄の「初期」とは、試験塗板を屋外暴露させ始めた直後に上塗り塗料を塗布したことを意味する。
次に、上塗り塗料を塗装した塗板を、室内にて24時間乾燥させた。次いで、この塗板を実海水に6ヶ月浸漬し、取り出し直後に、JIS K 5600−5−6に準拠したクロスカット法を、隙間間隔5mm、マス目数9にて行い、上塗り密着性を評価した。評価基準は、次のとおりである。
A:カットの部分での剥離面積が5%以下である、
B:カットの部分での剥離面積が5%超15%以下である、
C:カットの部分での剥離面積が15%超35%以下である、
D:カットの部分での剥離面積が35%超65%以下である。
また、上塗り塗料として上記(a)とは異なる下記の(b)〜(f)を用い、上と同様の上塗り密着性評価試験を行った。結果は、上記(a)の防汚塗料を用いた場合と同じであった。
(b)加水分解性アクリル樹脂防汚塗料「エコロフレックス SPC 150 HyB」(日本ペイントマリン株式会社製)、
(c)加水分解性アクリル樹脂防汚塗料「エコロフレックス SPC 250 HyB」(日本ペイントマリン株式会社製)、
(d)加水分解性アクリル樹脂防汚塗料「ビオフレックス 1000」(日本ペイントマリン株式会社製)、
(e)加水分解性アクリル樹脂防汚塗料「LF−Sea 150 HyB」(日本ペイントマリン株式会社製)、
(f)加水分解性アクリル樹脂防汚塗料「LF−Sea 250 HyB」(日本ペイントマリン株式会社製)。
[3−2]上塗り塗料が防汚塗料組成物以外である場合
上塗り塗料(g)として、その下塗り塗料として用いた実施例、比較例に係る防食塗料組成物を用いた(下塗りの防食塗料組成物と同一の塗料を用いた)こと以外は、上記[3−1]と同様にして上塗り密着性評価試験を行った。この際、上塗り塗料は、乾燥塗膜厚が約125μmとなるようにスプレーにより塗布した。
また、上塗り塗料として上記(g)とは異なる下記の(h)〜(m)を用い、かつ、上塗り塗膜の乾燥塗膜厚を下記のとおりとしたこと以外は、上と同様の上塗り密着性評価試験を行った。結果は、上記上塗り塗料(g)を用いた場合と同じであった。
(h)エポキシ樹脂塗料「ニッペ エポキシ フィニッシュ M」(日本ペイントマリン株式会社製)、乾燥塗膜厚:100μm、
(i)アルキッド樹脂塗料「CR マリン フィニッシュ」(日本ペイントマリン株式会社製)、乾燥塗膜厚:35μm、
(j)アクリル樹脂塗料「ニッポン A−マリン フィニッシュ」(日本ペイントマリン株式会社製)、乾燥塗膜厚:50μm、
(k)ウレタン樹脂塗料「ポリウレ マイティラック M」(日本ペイントマリン株式会社製)、乾燥塗膜厚:30μm×2(30μm厚の乾燥塗膜を形成した後、その上にさらに30μm厚の乾燥塗膜を形成したことを意味する。)、
(l)エポキシ樹脂塗料「NOA A/C II」(日本ペイントマリン株式会社製)、乾燥塗膜厚:75μm、
(m)エポキシ樹脂塗料「ニッポン E−マリン A/C II」(日本ペイントマリン株式会社製)乾燥塗膜厚:75μm。
Figure 2017088824
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Claims (9)

  1. ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)と、アミン系硬化剤(B)と、塩化ビニル系共重合体(C)と、モノエポキサイド化合物(D)とを含有し、
    前記塩化ビニル系共重合体(C)の含有量は、前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)100質量部に対して5〜50質量部であり、
    前記モノエポキサイド化合物(D)の含有量は、前記アミン系硬化剤(B)100質量部に対して2〜50質量部である、防食塗料組成物。
  2. 前記モノエポキサイド化合物(D)と前記塩化ビニル系共重合体(C)との含有量比が、質量比で0.02〜2.5である、請求項1に記載の防食塗料組成物。
  3. 前記モノエポキサイド化合物(D)がアルキルグリシジルエーテル化合物を含む、請求項1又は2に記載の防食塗料組成物。
  4. 前記アミン系硬化剤(B)がポリアミドアミンである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の防食塗料組成物。
  5. 前記塩化ビニル系共重合体(C)が塩化ビニル−ビニルアルキルエーテル共重合体である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の防食塗料組成物。
  6. (メタ)アクリレート化合物(E)をさらに含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の防食塗料組成物。
  7. 第1剤と第2剤とからなる2液型の防食塗料組成物であって、
    前記第1剤が前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)と、前記塩化ビニル系共重合体(C)とを含有し、
    前記第2剤が前記アミン系硬化剤(B)と、前記モノエポキサイド化合物(D)とを含有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の防食塗料組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の防食塗料組成物から形成された塗膜。
  9. 請求項8に記載の塗膜を備える船舶又は海洋構造物。
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