JP2002062410A - 光学素子、光学素子の製造方法および光ピックアップ - Google Patents

光学素子、光学素子の製造方法および光ピックアップ

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JP2002062410A
JP2002062410A JP2000251240A JP2000251240A JP2002062410A JP 2002062410 A JP2002062410 A JP 2002062410A JP 2000251240 A JP2000251240 A JP 2000251240A JP 2000251240 A JP2000251240 A JP 2000251240A JP 2002062410 A JP2002062410 A JP 2002062410A
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optical
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Koichiro Kijima
公一朗 木島
Akira Kochiyama
彰 河内山
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
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    • G11B7/22Apparatus or processes for the manufacture of optical heads, e.g. assembly

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学材料からなる基板を有する光学素子であ
って、機械的強度を向上可能な光学素子を提供する。 【解決手段】 光学素子20は、光学材料からなる基板
24Aを有する。基板24Aは、凸レンズの機能を持つ
凸部21と、凸部21の周囲に位置する平坦部22と、
平坦部22の周囲に位置する外周部23とを有する。外
周部23での基板24Aの厚さは、平坦部22での基板
24Aの厚さよりも厚い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子と、光学
素子の製造方法と、光学素子を有する光ピックアップと
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光記録媒体の高密度化の要求があ
る。このため、光ディスク装置に関して、光源の短波長
化および再生光学系の高NA(Numerical Aperture)化
の研究開発が行われている。また、データの高転送レー
ト化が望まれている。
【0003】光源の短波長化および再生光学系の高NA
化に関しては、光学スポットのサイズが小さくなること
に加えて、焦点深度も浅くなることから、フォーカスサ
ーボのとれ残り量を少なくすることが望まれると共に、
光記録媒体におけるデータが記録されている幅(トラッ
ク幅)も狭くなるので、トラッキングサーボのとれ残り
量を少なくすることが望まれる。
【0004】また、データの高転送レート化に関して
は、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボを行う
アクチュエータの高帯域化が望まれることとなり、結果
的にサーボ特性には、とれ残り量を少なくすることと帯
域の向上という2つの特性向上が望まれる。アクチュエ
ータは、アクチュエータの軽量化によりサーボ特性を向
上可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図1は、本発明に対比
される光学素子を例示する説明図である。この光学素子
10は、光学材料からなる基板14Aを有する。基板1
4Aは、凸レンズを構成する凸部11と、凸部11の周
囲に位置する平坦部12とを有する。
【0006】光学素子10は、板状の光学材料の表面に
形成された円形のマスク層を熱処理して表面張力により
レンズ形状にし、当該レンズ形状が光学材料に転写され
るように板状の光学材料をエッチングすることで、形成
可能である。凸部11の外周には、エッチングによる転
写時に形成されたトレンチという溝19が形成されてい
る。溝19により、凸部11と平坦部12との区別が明
確化されている。
【0007】図1の光学素子10では、凸部11以外の
部分は、エッチングにより削られて薄板状になってい
る。この光学素子10を他の光学素子と組み合わせて使
用する場合は、組み合わせる他の光学素子の光路を遮ら
ないようにする必要がある。
【0008】図2は、図1の光学素子10をレンズホル
ダにマウントした状態を示す説明図である。図2(a)
は、光学素子10の平坦部12の周縁をレンズホルダ1
0Aでクランプした場合を示している。図2(b)は、
光学素子10の平坦部12の上面をレンズホルダ10B
でクランプした場合を示している。
【0009】図2に示すように、図1の光学素子10を
レンズホルダ10A,10Bに装着するには、平坦部1
2を広くする必要がある。また、接着時の位置ずれおよ
び接着剤のはみ出しなどを考慮すると、他の光学素子と
組み合わせて使用する場合に限らず、平坦部12を広く
する必要がある。
【0010】例えば、凸部11の凸レンズの有効径(直
径)として約200μm程度、凸部11の凸レンズの曲
率半径として約150μmである場合、平坦部12の厚
さ(肉厚)は50μm程度またはそれ以下となる。そし
て、接着工程における位置合わせ精度の許容値および接
着剤のはみ出し量をあわせて約500μmとすると、凸
レンズは、厚さが約50μmで長さが約500μmの薄
板上に位置することとなる。このため、図1に示すよう
な光学素子についての機械的強度の向上が望まれる。更
には、平坦部12は薄いので、厚さ方向の振動による共
振が発生し易くなるため、共振し難い構造とすることが
望まれる。
【0011】本発明の目的は、光学材料からなる基板を
有する光学素子であって、機械的強度を向上可能な光学
素子と、当該光学素子の製造方法と、当該光学素子を有
する光ピックアップとを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学素子
は、光学材料からなる基板を有する光学素子であって、
前記基板は、凸レンズの機能を持つ凸部と、前記凸部の
周囲に位置する平坦部と、前記平坦部の周囲に位置する
外周部とを有し、前記外周部での前記基板の厚さは、前
記平坦部での前記基板の厚さよりも厚い。
【0013】本発明に係る光学素子では、好適には、前
記外周部での前記基板の厚さは、前記凸部での前記基板
の厚さよりも厚い。本発明に係る光学素子では、好適に
は、前記外周部の表面は、平坦または略平坦である。
【0014】本発明に係る光学素子では、好適には、前
記外周部は、複数の段が形成されており、外側の段での
前記基板の厚さは、内側の段での前記基板の厚さよりも
厚い。
【0015】本発明に係る光学素子の製造方法は、光学
材料からなる基板上に、第1のマスク層と当該第1のマ
スク層を囲む第2のマスク層とを形成する工程と、前記
第1のマスク層を熱処理により凸レンズの形状にする工
程と、前記第1のマスク層の前記凸レンズの形状が前記
基板に転写されるように、前記基板をエッチングする工
程とを有する。
【0016】本発明に係る光学素子の製造方法では、好
適には、前記第1および第2のマスク層を形成する工程
では、前記基板上の感光性材料からなるマスク層をパタ
ーニングすることにより、前記第1および第2のマスク
層を形成する。
【0017】本発明に係る光学素子の製造方法では、好
適には、前記第1のマスク層を熱処理により凸レンズの
形状にする工程において、前記熱処理温度は、前記第1
のマスク層のガラス転移温度よりも高い。
【0018】本発明に係る光学素子の製造方法では、好
適には、前記第1のマスク層を熱処理により凸レンズの
形状にする工程において、前記熱処理温度は、前記第1
のマスク層の炭化温度よりも低い。
【0019】本発明に係る光学素子の製造方法では、好
適には、前記第1のマスク層を熱処理により凸レンズの
形状にする工程において、前記熱処理温度は、室温また
は常温よりも高い。
【0020】本発明に係る光学素子の製造方法では、好
適には、前記第1および第2のマスク層を形成する工程
では、開口部を有する前記第2のマスク層を形成した後
に、前記開口部に前記第1のマスク層を形成し、前記第
2のマスク層は、耐エッチング性の材料からなる。
【0021】本発明に係る光学素子の製造方法では、好
適には、前記第2のマスク層は、耐エッチング性の材料
からなる第3のマスク層と、前記基板上の前記第3のマ
スク層を覆うように前記第3のマスク層上に積層された
第4のマスク層とを有し、前記第4のマスク層は、前記
第1のマスク層と同じ材料からなる。
【0022】本発明に係る光ピックアップは、レーザ
と、前記レーザからのレーザ光を光ディスクに集光する
光学素子と、前記光ディスクで反射した前記レーザ光を
受光する光検出器とを有する光ピックアップであって、
前記光学素子は、光学材料からなる基板を有し、前記基
板は、前記レーザからのレーザ光を前記光ディスクに集
光する凸部と、前記凸部の周囲に位置する平坦部と、前
記平坦部の周囲に位置する外周部とを有し、前記外周部
での前記基板の厚さは、前記平坦部での前記基板の厚さ
よりも厚い。
【0023】本発明に係る光ピックアップでは、好適に
は、前記外周部での前記基板の厚さは、前記凸部での前
記基板の厚さよりも厚い。本発明に係る光ピックアップ
では、好適には、前記外周部の表面は、平坦または略平
坦である。
【0024】本発明に係る光ピックアップでは、好適に
は、前記外周部は、複数の段が形成されており、外側の
段での前記基板の厚さは内側の段での前記基板の厚さよ
りも厚い。
【0025】光学材料からなる基板は、凸レンズの機能
を持つ凸部と、凸部の周囲に位置する平坦部と、平坦部
の周囲に位置する外周部とを有する。この外周部での基
板の厚さは、平坦部での基板の厚さよりも厚いので、厚
さが等しい場合に比べ、基板の機械的強度を向上するこ
とができ、光学素子の機械的強度および信頼性を向上可
能である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照して説明する。
【0027】図3は、本発明に係る光学素子の実施の形
態を示す説明図である。この光学素子20は、光学材料
からなる基板24Aを有する。基板24Aは、凸レンズ
の機能を有する凸部21と、凸部21の周囲に位置する
平坦部22と、平坦部22の周囲に位置する外周部23
とを有する。外周部23での基板24Aの厚さ(肉厚)
は、平坦部22での基板24Aの厚さ(肉厚)よりも厚
く、外周部23の表面(上面)は平坦である。
【0028】この光学素子20では、凸部21は小型・
軽量であって高精度であると共に、外周部23が平坦部
22よりも厚いので、薄肉の平坦部22が少なくなって
おり、機械的強度が向上している。更には、薄肉の平坦
部22が少ないので、曲げ強度も向上しており、厚さ方
向の振動の共振周波数が高められ、共振し難い構造にな
っている。
【0029】また、光学素子20は、外周部23が厚く
形成されているので、機械的強度を維持しつつ、光学素
子20のサイズを大きくすることができる。これによ
り、接着剤のはみ出し量の許容値を大きくすることがで
きることからレンズホルダへのマウント工程が容易にな
ると共に、レンズホルダの取り付け部分の径も大きくす
ることができ、更にその精度も緩和することができるの
で、光学素子20をマウントするレンズホルダの精度を
緩和可能である。
【0030】光学素子の製造方法の第1実施形態 次に、光学素子の製造方法を説明する。図4は、図3の
光学素子20の製造工程を示す説明図である。図4
(a)では、光学材料からなる基板24上にマスク層2
5が塗布されている。マスク層25は、例えば感光性材
料(またはホトレジスト)からなり、スピンコーティン
グ法などにより所定の厚さに塗布されている。マスク層
25の厚さは、一例として約25μmとする。
【0031】図4(b)では、図4(a)の基板24上
のマスク層25のパターニングにより、第1のマスク層
26と、第2のマスク層27とが形成されている。マス
ク層25のパターニングは、例えば露光および現像によ
り行う。第1のマスク層26と第2のマスク層27との
間隔は、一例として約50μmとし、第1のマスク層2
6の直径は、一例として約100μm〜約250μmと
する。
【0032】図4(c)では、図4(b)の基板24
(または基板24上のマスク層26,27)に熱処理を
行い、マスク層26,27の表面積が表面張力等により
少なくなるような変形をさせ、なだらかな曲面を有する
凸形状に変形させる。熱処理により、図4(b)のマス
ク層26,27は、図4(c)のマスク層26A,27
Aになっており、マスク層26Aは丸い凸形状(凸レン
ズ形状)を有する。
【0033】図4(d)では、図4(c)のマスク層2
6A,27Aの形状が基板24に転写されて基板24A
が形成されており、光学素子20が形成されている。例
えば、リアクティブイオンエッチング(RIE)法など
のエッチングにより、マスク層26A,27Aの形状を
基板24に転写し、光学素子20を形成する。凸部21
は、マスク層26Aが転写されて形成されており、平坦
部22は、マスク層26A,27A間の形状が転写され
て形成されており、外周部23は、マスク層27Aの形
状が転写されて形成されており、表面が平坦または略平
坦になっている。凸部21の外周には溝29が形成され
ており、平坦部22の外周には溝28が形成されてい
る。溝28,29により、凸部21、平坦部22および
外周部23の区別が明確化されている。
【0034】凸部21を形成するエッチングでは、例え
ば、NLD(Magnetic Neutral Loop Discharge Plasm
a)装置という高密度プラズマ源を用いたプラズマエッ
チング装置により加工を行う。なお、NLD装置に関し
ては、H.Tsuboi,M.Itoh,M.Tanabe,T.Hayashi and T.Uch
ida:Jpn.J.Appl.Phys.34(1995),2476 を参考にすること
ができる。または、ICP(Inductively Coupled Plas
ma)装置という高密度プラズマ源を用いたプラズマエッ
チング装置により加工を行う。なお、ICP装置に関し
ては、J.Hopwood,Plasma Source,Sci.& Technol.1(199
2)109. を参考にすることができ、T.Fukasawa,A.Nakamu
ra,H.Shindo and Y.Horiike:Jpn.J.Appl.Phys.33(199
4),2139を参考にすることができる。
【0035】図4に示す製造方法によれば、凸レンズの
機能を有する凸部21を形成すると共に肉厚の外周部2
3を形成することができる。また、凸部21と外周部2
3との位置精度は、マスク層25のパターニングの精度
を維持することができるので、高い位置精度で凸部21
と外周部23とを作製することができる。これにより、
凸部21の周囲に位置する薄肉の平坦部22を少なくす
ることができ、例えば感光性材料の解像度まで狭くする
ことが可能である。また、光学素子20は、平坦部22
の周囲に厚肉の外周部23が形成されており、図4の製
造方法を用いることで、ガラスモールド法では作成が困
難な形状の光学素子を作成可能である。
【0036】図4の製造方法では、一例として、マスク
層25は、ガラス転移温度(Tg点)が約45℃〜約5
5℃の材料を用い、熱処理温度は、約110℃〜約15
0℃の範囲で行う。また、第1のマスク層26が熱処理
により、光学的になだらかな面が得られる程度に丸く変
形させるため、マスク層25の材料をTg点が熱処理温
度よりも低い材料としている。
【0037】更には、ドライエッチングなどの製法によ
り第1のマスク層26の形状を基板24に形成する場合
には、熱処理後のマスク層26A,27Aが変質してい
ないことが必要であることから、熱処理温度は、マスク
層26A,27Aが変質しない温度としている。例え
ば、熱処理温度は、第1のマスク層26の炭化温度より
も低い温度とする。
【0038】マスク層26,27が形成された基板24
の保持状態において、マスク層26,27が変形する
と、プロセスの再現(再現性)が困難となる。また、ド
ライエッチングプロセス中においてマスク層26,27
が変形するとプロセスの再現が困難となる。このため、
マスク層25の材料は、Tg点が保存温度(室温もしく
は常温)または加工プロセス温度(室温付近もしくは常
温付近)よりも高い材料としている。
【0039】一般的に、Tg点とは、その材料がガラス
状態(すなわち決まった構造をとらず、流動が可能な状
態)となる境界を示す温度であることから、プロセスの
安定性を考えると、熱処理温度は、Tg点よりも余裕を
持って高い温度であることが望ましい。すなわち、マス
ク層26を熱処理によりその表面積が小さくなるように
変形させる(熱処理によりマスク層26の流動が可能な
状態とし、マスク層26の表面張力によりマスク層26
を変形させる)ためには、熱処理温度はTg点よりも数
10℃高いことが望ましい。
【0040】一例として、熱処理温度をTg点よりも4
0℃程度以上高い温度とすることにより、例えば1時間
以内にマスク層26を丸く変形させることができ、効率
良く光学素子20を製造可能である。なお、同様の観点
から保存温度または加工温度とTg点との関係において
は、保存温度または加工温度とTg点との差は、数10
℃以内としてもよい。
【0041】光学素子の製造方法の第2実施形態 次に、本発明の光学素子の製造方法の第2の実施の形態
を、図5および図6を参照して説明する。図5(a)で
は、光学材料からなる基板34上に、開口部37Hを有
する第2のマスク層37Bが形成されている。この第2
のマスク層37Bは、耐エッチング性の材料からなり、
その厚さは一例として約0.1μmとする。第2のマス
ク層37Bは、例えば、プラチナなどの無機材料により
構成してもよく、ハードマスクにより構成してもよい。
【0042】図5(b)では、図5(a)の基板34上
にマスク層35が塗布されている。マスク層35は、例
えば感光性材料(またはホトレジスト)からなり、スピ
ンコーティング法などにより所定の厚さに塗布されてい
る。マスク層35の厚さは、一例として約25μmとす
【0043】図5(c)では、図5(b)の基板34上
のマスク層35のパターニングにより、第1のマスク層
36が形成されていると共に、第2のマスク層37Bが
露出している。マスク層35のパターニングは、例えば
露光および現像により行う。第1のマスク層36の直径
は、一例として約100μm〜約250μmとする。
【0044】図6(d)では、図5(c)の基板34
(または基板34上の第1のマスク層36)に熱処理を
行い、第1のマスク層36の表面積が表面張力で少なく
なるような変形をさせ、なだらかな曲面を有する凸形状
に変形させる。熱処理により、図5(c)のマスク層3
6は、図6(d)のマスク層36Aになっており、マス
ク層36Aは丸い凸形状(凸レンズ形状)を有する。
【0045】図6(e)では、図6(d)のマスク層3
6Aの形状が基板34に転写されて基板34Aが形成さ
れており、光学素子30が形成されている。例えば、R
IE法などのエッチングにより、マスク層36Aの形状
を基板34に転写し、光学素子30を形成する。マスク
層37Bは、凸部31形成用のエッチング時にエッチン
グされない材料もしくはエッチングされ難い材料または
エッチングレートが小さい材料で構成されている。ま
た、凸部31形成用のエッチングでは、例えば、NLD
装置またはICP装置を用いる。
【0046】凸部31は、マスク層36Aが転写されて
形成されており、平坦部32は、マスク層36A,37
B間の形状が転写されて形成されており、外周部33
は、マスク層37Bによりマスクされており、エッチン
グされていない。外周部33の表面は、平坦または略平
坦である。凸部31の外周には、溝39が形成されてい
る。この溝39により、凸部31と平坦部32との区別
が明確化されている。
【0047】図5および図6に示す製造方法によれば、
凸レンズの機能を有する凸部31を形成すると共に肉厚
の外周部33を形成することができる。また、凸部31
と外周部33との位置精度は、マスク層35のパターニ
ングの精度を維持することができるので、高い位置精度
で凸部31と外周部33とを作成することができる。こ
れにより、凸部31の周囲に位置する薄肉の平坦部32
を少なくすることができ、例えば感光性材料の解像度ま
で狭くすることが可能である。
【0048】更には、外周部33での肉厚を、凸部31
での肉厚よりも大きくすることができるので、光学素子
30は、機械的強度をより向上可能であると共に、厚さ
方向の振動の共振周波数を高めることができ、共振し難
くすることができる。また、光学素子30では、平坦部
32の周囲に厚肉の外周部33が形成されており、図5
および図6の製造方法を用いることで、ガラスモールド
法では作成が困難な形状の光学素子を作成可能である。
【0049】なお、図5(a)の第2のマスク層37B
は、リフトオフ法などにより形成することができ、この
形成工程ではレジストのリムーバなどの使用を伴うの
で、マスク層35が感光性材料などの有機材料である場
合には、第2のマスク層37Bの形成工程をマスク層3
5,36の形成工程よりも前にすることが望ましい。ま
た、第2のマスク層37Bは、図6(e)の基板34A
の加工工程で加工されないことが望ましいので、図6
(e)の工程としては、イオンミリング法よりも、化学
的な反応を利用しているRIE法のほうが好ましい。
【0050】図5および図6の製造方法では、一例とし
て、マスク層35は、ガラス転移温度(Tg点)が約4
5℃〜約55℃の材料を用い、熱処理温度は、約110
℃〜約150℃の範囲で行う。また、第1のマスク層3
6が熱処理により、光学的になだらかな面が得られる程
度に丸く変形させるため、マスク層35の材料はTg点
が熱処理温度よりも低い材料としている。
【0051】更には、ドライエッチングなどの製法によ
り第1のマスク層36の形状を基板34に形成する場合
には、熱処理後のマスク層36Aが変質していないこと
が必要であることから、熱処理温度は、マスク層36A
が変質しない温度としている。例えば、熱処理温度は、
第1のマスク層36の炭化温度よりも低い温度とする。
【0052】マスク層36,37Bが形成された基板3
4の保持状態において、マスク層36が変形すると、プ
ロセスの再現(再現性)が困難となる。また、ドライエ
ッチングプロセス中においてマスク層36,37Aが変
形するとプロセスの再現が困難となる。このため、マス
ク層35の材料は、Tg点が保存温度(室温もしくは常
温)または加工プロセス温度(室温付近もしくは常温付
近)よりも高い材料としている。
【0053】プロセスの安定性の観点から、熱処理温度
は、Tg点よりも余裕を持って高い温度であることが望
ましい。すなわち、マスク層36を熱処理によりその表
面積が小さくなるように変形させる(熱処理によりマス
ク層36の流動が可能な状態とし、マスク層36の表面
張力によりマスク層36を変形させる)ためには、熱処
理温度はTg点よりも数10℃高いことが望ましい。
【0054】一例として、熱処理温度をTg点よりも4
0℃程度以上高い温度とすることにより、例えば1時間
以内にマスク層36を丸く変形させることができ、効率
良く光学素子30を製造可能である。なお、同様の観点
から保存温度または加工温度とTg点との関係において
は、保存温度または加工温度とTg点との差は、数10
℃以内としてもよい。
【0055】光学素子の製造方法の第3実施形態 次に、本発明の光学素子の製造方法の第3の実施の形態
を、図7および図8を参照して説明する。図7(a)で
は、光学材料からなる基板44上に、開口部47Hを有
する第3のマスク層47Bが形成されている。この第3
のマスク層47Bは、耐エッチング性の材料からなり、
その厚さは一例として約0.1μmとする。第3のマス
ク層47Bは、例えば、プラチナなどの無機材料により
構成してもよく、ハードマスクにより構成してもよい。
【0056】図7(b)では、図7(a)の基板44上
にマスク層45が塗布されている。マスク層45は、例
えば感光性材料(またはホトレジスト)からなり、スピ
ンコーティング法などにより所定の厚さに塗布されてい
る。マスク層45の厚さは、一例として約25μmとす
る。なお、マスク層45は、上記マスク層35と同一の
材料とする。
【0057】図7(c)では、図7(b)の基板44上
のマスク層45のパターニングにより、第1のマスク層
46および第2のマスク層47Cが形成されている。第
2のマスク層47Cは、第3のマスク層47Bと、この
第3のマスク層47Bを覆うように積層された第4のマ
スク層47とを有する。第4のマスク層47は、第3の
マスク層47Bよりもマスク層46に近い配置となって
いる。マスク層45のパターニングは、例えば露光およ
び現像により行う。第1のマスク層46と第2のマスク
層47Cとの間隔は、一例として約50μmとし、第1
のマスク層46の直径は、一例として約100μm〜約
250μmとする。
【0058】図8(d)では、図7(c)の基板44
(または基板44上の第1および第2のマスク層46,
47C)に熱処理を行い、マスク層46の表面積が表面
張力で少なくなるような変形をさせ、なだらかな曲面を
有する凸形状に変形させる。熱処理により、図7(c)
のマスク層46,47は、図8(d)のマスク層46
A,47Aになっており、マスク層46Aは丸い凸形状
(凸レンズ形状)を有する。
【0059】図8(e)では、図8(d)のマスク層4
6A,47Aの形状が基板44に転写されて基板44A
が形成されており、光学素子40が形成されている。例
えば、RIE法などのエッチングにより、マスク層46
A,47Aの形状を基板44に転写し、光学素子40を
形成する。マスク層47Bは、凸部41形成用のエッチ
ング時にエッチングされない材料もしくはエッチングさ
れ難い材料またはエッチングレートが小さい材料で構成
されている。また、凸部41形成用のエッチングでは、
例えば、NLD装置またはICP装置を用いる。
【0060】凸部41は、マスク層46Aが転写されて
形成されており、平坦部42は、マスク層46A,47
A間の形状が転写されて形成されている。外周部43
は、内側の第1の外周部43Aと、外側の第2の外周部
43Bとを有し、第1の外周部43Aの肉厚は第2の外
周部43Bの肉厚よりも小さく、段(2段)を形成して
いる。また、第2の外周部43Bは、マスク層47Bに
よりマスクされており、エッチングされていない。第1
および第2の外周部43A,43Bの表面は、平坦また
は略平坦である。凸部41の外周には溝49が形成され
ており、平坦部42の外周には溝48が形成されてい
る。溝48,49により、凸部41、平坦部42および
外周部43の区別が明確化されている。
【0061】図7および図8に示す製造方法によれば、
凸レンズの機能を有する凸部41を形成すると共に肉厚
の外周部43を形成することができる。また、凸部41
と外周部43との位置精度は、マスク層45のパターニ
ングの精度を維持することができるので、高い位置精度
で凸部41と外周部43とを作成することができる。こ
れにより、凸部41の周囲に位置する薄肉の平坦部42
を少なくすることができ、例えば感光性材料の解像度ま
で狭くすることが可能である。更には、外周部43(第
2の外周部43B)を、凸部41よりも肉厚にすること
ができるので、光学素子40の機械的強度をより向上可
能であると共に、厚さ方向の振動の共振周波数を高める
ことができ、共振し難い構造にすることができる。
【0062】図8(e)の光学素子40は、凸部41に
近い第1の外周部43Aが第2の外周部43Bよりも薄
肉になっているので、光路を遮り難い構造となってお
り、いわゆるけられを防止可能な構造となっている。ま
た、このような構造により、図6(e)の光学素子30
と比べ、外周部を凸部の近くまで形成でき、機械的強度
および共振周波数をいっそう向上可能である。また、光
学素子40では、平坦部42の周囲に厚肉部43が形成
されており、図7および図8の製造方法を用いること
で、ガラスモールド法では作成が困難な形状の光学素子
を作成可能である。
【0063】光ピックアップ 図9は、本発明に係る光学素子を有する光ピックアップ
の第1の実施の形態を示す構成図である。この光ピック
アップ1は、半導体レーザ4と、コリメータレンズ5
と、ビームスプリッタ3と、1/4波長板(λ/4板)
9と、集光レンズ6と、光検出器8と、光学素子20と
を有する。この光学素子20は、アームに取り付けられ
たスライダとしてもよく、2軸アクチュエータによりフ
ォーカス方向およびトラッキング方向に移動する構成と
してもよい。
【0064】半導体レーザ4は、駆動信号SLに基づい
て直線偏光のレーザ光を出力し、出力レーザ光をコリメ
ータレンズ5に供給する。コリメータレンズ5は、半導
体レーザ4からのレーザ光を平行光にしてビームスプリ
ッタ3に供給する。ビームスプリッタ3は、コリメータ
レンズ5からのレーザ光を透過して1/4波長板9を介
して光学素子20の凸部21に供給する。光学素子20
の凸部21は、対物レンズの機能を有し、ビームスプリ
ッタ3からのレーザ光を集光して光ディスク80のトラ
ックに供給する。このようにして、半導体レーザ4から
のレーザ光は、光ディスク80の記録面に集光される。
【0065】また、光学素子20は、光ディスク80で
反射したレーザ光を、1/4波長板9を介してビームス
プリッタ3に戻す。ビームスプリッタ3は、光学素子2
0からのレーザ光が入射され、入射されたレーザ光を反
射して集光レンズ6に供給する。集光レンズ6は、ビー
ムスプリッタ3からのレーザ光を集光して光検出器8に
供給する。光検出器8は、集光レンズ6からのレーザ光
を受光部で受光して出力信号SAを生成する。光検出器
8は、例えば4分割光検出器により構成する。
【0066】図9の光ピックアップ1では、光学素子2
0を用いることにより、図1の光学素子10を用いた光
ピックアップに比べて共振周波数を向上することがで
き、これにより高転送レートのデータの記録および/ま
たは再生が可能となる。また、光学素子20を用いるこ
とにより、光ピックアップの機械的強度および信頼性を
向上可能である。
【0067】図10は、本発明に係る光学素子を有する
光ピックアップの第2の実施の形態を示す構成図であ
る。この光ピックアップ1Aは、半導体レーザ4と、コ
リメータレンズ5と、ビームスプリッタ3と、1/4波
長板(λ/4板)9と、集光レンズ6と、光検出器8
と、光学素子30とを有する。この光学素子30は、ア
ームに取り付けられたスライダとしてもよく、2軸アク
チュエータによりフォーカス方向およびトラッキング方
向に移動する構成としてもよい。
【0068】半導体レーザ4は、駆動信号SLに基づい
て直線偏光のレーザ光を出力し、出力レーザ光をコリメ
ータレンズ5に供給する。コリメータレンズ5は、半導
体レーザ4からのレーザ光を平行光にしてビームスプリ
ッタ3に供給する。ビームスプリッタ3は、コリメータ
レンズ5からのレーザ光を透過して1/4波長板9を介
して光学素子30の凸部31に供給する。光学素子30
の凸部31は、対物レンズの機能を有し、ビームスプリ
ッタ3からのレーザ光を集光して光ディスク80のトラ
ックに供給する。このようにして、半導体レーザ4から
のレーザ光は、光ディスク80の記録面に集光される。
【0069】また、光学素子30は、光ディスク80で
反射したレーザ光を、1/4波長板9を介してビームス
プリッタ3に戻す。ビームスプリッタ3は、光学素子3
0からのレーザ光が入射され、入射されたレーザ光を反
射して集光レンズ6に供給する。集光レンズ6は、ビー
ムスプリッタ3からのレーザ光を集光して光検出器8に
供給する。光検出器8は、集光レンズ6からのレーザ光
を受光部で受光して出力信号SAを生成する。光検出器
8は、例えば4分割光検出器により構成する。
【0070】図10の光ピックアップ1Aでは、光学素
子30を用いることにより、図1の光学素子10を用い
た光ピックアップに比べて共振周波数を向上することが
でき、これにより高転送レートのデータの記録および/
または再生が可能となる。また、光学素子30を用いる
ことにより、光ピックアップの機械的強度および信頼性
を向上可能である。
【0071】図11は、本発明に係る光学素子を有する
光ピックアップの第3の実施の形態を示す構成図であ
る。この光ピックアップ1Bは、半導体レーザ4と、コ
リメータレンズ5と、ビームスプリッタ3と、1/4波
長板(λ/4板)9と、集光レンズ6と、光検出器8
と、光学素子40とを有する。この光学素子40は、ア
ームに取り付けられたスライダとしてもよく、2軸アク
チュエータによりフォーカス方向およびトラッキング方
向に移動する構成としてもよい。
【0072】半導体レーザ4は、駆動信号SLに基づい
て直線偏光のレーザ光を出力し、出力レーザ光をコリメ
ータレンズ5に供給する。コリメータレンズ5は、半導
体レーザ4からのレーザ光を平行光にしてビームスプリ
ッタ3に供給する。ビームスプリッタ3は、コリメータ
レンズ5からのレーザ光を透過して1/4波長板9を介
して光学素子40の凸部41に供給する。光学素子40
の凸部41は、対物レンズの機能を有し、ビームスプリ
ッタ3からのレーザ光を集光して光ディスク80のトラ
ックに供給する。このようにして、半導体レーザ4から
のレーザ光は、光ディスク80の記録面に集光される。
【0073】また、光学素子40は、光ディスク80で
反射したレーザ光を、1/4波長板9を介してビームス
プリッタ3に戻す。ビームスプリッタ3は、光学素子4
0からのレーザ光が入射され、入射されたレーザ光を反
射して集光レンズ6に供給する。集光レンズ6は、ビー
ムスプリッタ3からのレーザ光を集光して光検出器8に
供給する。光検出器8は、集光レンズ6からのレーザ光
を受光部で受光して出力信号SAを生成する。光検出器
8は、例えば4分割光検出器により構成する。
【0074】図11の光ピックアップ1Bでは、光学素
子40を用いることにより、図1の光学素子10を用い
た光ピックアップに比べて共振周波数を向上することが
でき、これにより高転送レートのデータの記録および/
または再生が可能となる。また、光学素子40を用いる
ことにより、光ピックアップの機械的強度および信頼性
を向上可能である。
【0075】なお、上記実施の形態は本発明の例示であ
り、本発明は上記実施の形態に限定されない。
【0076】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の光学素
子は、外周部が厚く形成されているために、外周部より
も薄い平坦部を少なくすることができ、機械的強度を増
すことができる。また、薄肉の平坦部の減少により曲げ
強度も増しており、厚さ方向の共振周波数は高められ、
共振し難い構造にすることができる。
【0077】更に、本発明の光学素子は、薄肉の平坦部
の減少により、光学素子のサイズを大きくすることがで
きる。これにより、接着剤のはみ出し量の許容値を大き
くすることが可能となることからレンズホルダへのマウ
ント工程が容易になると共に、レンズホルダに形成され
る取り付け部分の径も大きくすることができ、その精度
も緩和できるので、この光学素子をマウントするレンズ
ホルダの精度を緩和可能である。
【0078】本発明の光学素子の製造方法によれば、凸
部を形成する場合に、工程を増すことなく又は殆んど増
すことなく、肉厚の外周部を形成することができる。ま
た、凸部と外周部との位置精度は、マスク層のパターニ
ングの位置精度を維持することができるので、高精度に
作製することができ、凸部の外周の平坦部を少なくする
ことができ、例えばマスク層の材料の解像度程度まで狭
くすることが可能である。
【0079】更に、本発明の光学素子の製造方法によれ
ば、外周部のマスク層の材料として耐エッチング性の材
料を用いることにより、外周部を凸部よりも厚くするこ
とができ、機械的強度および共振周波数をより向上可能
である。
【0080】また、外周部のマスク層として積層構造の
マスク層を用いることにより、厚肉の外周部が多段構造
の光学素子を作成することができ、外周部が光路を遮り
難い構造にすることができるので、厚肉の外周部を凸部
の近くまで形成でき、機械的強度および共振周波数をい
っそう向上可能である。
【0081】また、本発明に係る光ピックアップによれ
ば、上記本発明に係る光学素子を有する光ピックアップ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に対比される光学素子を例示する説明図
である。
【図2】図1の光学素子をレンズホルダにマウントした
状態を示す説明図である。
【図3】本発明に係る光学素子の実施の形態を示す説明
図である。
【図4】図3の光学素子を製造する製造方法を示す説明
図である。
【図5】本発明の光学素子の製造方法の第2の実施の形
態を示す概略的な説明図である。
【図6】図5に続いて、本発明の光学素子の製造方法の
第2の実施の形態を示す概略的な説明図である。
【図7】本発明の光学素子の製造方法の第3の実施の形
態を示す概略的な説明図である。
【図8】図7に続いて、本発明の光学素子の製造方法の
第3の実施の形態を示す概略的な説明図である。
【図9】本発明に係る光学素子を有する光ピックアップ
の第1の実施の形態を示す構成図である。
【図10】本発明に係る光学素子を有する光ピックアッ
プの第2の実施の形態を示す構成図である。
【図11】本発明に係る光学素子を有する光ピックアッ
プの第3の実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】 1,1A,1B…光ピックアップ、3…ビームスプリッ
タ、4…半導体レーザ、5…コリメータレンズ、6…集
光レンズ、8…光検出器、9…1/4波長板、10,2
0,30,40…光学素子、10A,10B…レンズホ
ルダ、11,21,31,41…凸部、12,22,3
2,42…平坦部、13,23,33,43…外周部、
19,28,29…溝、24,24A,34,34A,
44,44A…基板、25,35…マスク層、26,3
6,46…第1のマスク層、27,37B,47C…第
2のマスク層、37H,47H…開口部、43A…第1
の外周部、43B…第2の外周部、47…第4のマスク
層、47B…第3のマスク層、80…光ディスク。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学材料からなる基板を有する光学素子で
    あって、 前記基板は、 凸レンズの機能を持つ凸部と、 前記凸部の周囲に位置する平坦部と、 前記平坦部の周囲に位置する外周部とを有し、 前記外周部での前記基板の厚さは、前記平坦部での前記
    基板の厚さよりも厚い光学素子。
  2. 【請求項2】前記外周部での前記基板の厚さは、前記凸
    部での前記基板の厚さよりも厚い請求項1記載の光学素
    子。
  3. 【請求項3】前記外周部の表面は、平坦または略平坦で
    ある請求項1記載の光学素子。
  4. 【請求項4】前記外周部は、複数の段が形成されてお
    り、外側の段での前記基板の厚さは、内側の段での前記
    基板の厚さよりも厚い請求項1記載の光学素子。
  5. 【請求項5】光学材料からなる基板上に、第1のマスク
    層と当該第1のマスク層を囲む第2のマスク層とを形成
    する工程と、 前記第1のマスク層を熱処理により凸レンズの形状にす
    る工程と、 前記第1のマスク層の前記凸レンズの形状が前記基板に
    転写されるように、前記基板をエッチングする工程とを
    有する光学素子の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第1および第2のマスク層を形成する
    工程では、前記基板上の感光性材料からなるマスク層を
    パターニングすることにより、前記第1および第2のマ
    スク層を形成する請求項5記載の光学素子の製造方法。
  7. 【請求項7】前記第1のマスク層を熱処理により凸レン
    ズの形状にする工程において、前記熱処理温度は、前記
    第1のマスク層のガラス転移温度よりも高い請求項5記
    載の光学素子の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第1のマスク層を熱処理により凸レン
    ズの形状にする工程において、前記熱処理温度は、前記
    第1のマスク層の炭化温度よりも低い請求項5記載の光
    学素子の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第1のマスク層を熱処理により凸レン
    ズの形状にする工程において、前記熱処理温度は、室温
    または常温よりも高い請求項5記載の光学素子の製造方
    法。
  10. 【請求項10】前記第1および第2のマスク層を形成す
    る工程では、開口部を有する前記第2のマスク層を形成
    した後に、前記開口部に前記第1のマスク層を形成し、 前記第2のマスク層は、耐エッチング性の材料からなる
    請求項5記載の光学素子の製造方法。
  11. 【請求項11】前記第2のマスク層は、 耐エッチング性の材料からなる第3のマスク層と、 前記基板上の前記第3のマスク層を覆うように前記第3
    のマスク層上に積層された第4のマスク層とを有し、 前記第4のマスク層は、前記第1のマスク層と同じ材料
    からなる請求項5記載の光学素子の製造方法。
  12. 【請求項12】レーザと、 前記レーザからのレーザ光を光ディスクに集光する光学
    素子と、 前記光ディスクで反射した前記レーザ光を受光する光検
    出器とを有する光ピックアップであって、 前記光学素子は、光学材料からなる基板を有し、 前記基板は、 前記レーザからのレーザ光を前記光ディスクに集光する
    凸部と、 前記凸部の周囲に位置する平坦部と、 前記平坦部の周囲に位置する外周部とを有し、 前記外周部での前記基板の厚さは、前記平坦部での前記
    基板の厚さよりも厚い光ピックアップ。
  13. 【請求項13】前記外周部での前記基板の厚さは、前記
    凸部での前記基板の厚さよりも厚い請求項12記載の光
    ピックアップ。
  14. 【請求項14】前記外周部の表面は、平坦または略平坦
    である請求項12記載の光ピックアップ。
  15. 【請求項15】前記外周部は、複数の段が形成されてお
    り、外側の段での前記基板の厚さは内側の段での前記基
    板の厚さよりも厚い請求項12記載の光ピックアップ。
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