JP2002074734A - 光ヘッドおよび光ピックアップ - Google Patents

光ヘッドおよび光ピックアップ

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JP2002074734A
JP2002074734A JP2000265275A JP2000265275A JP2002074734A JP 2002074734 A JP2002074734 A JP 2002074734A JP 2000265275 A JP2000265275 A JP 2000265275A JP 2000265275 A JP2000265275 A JP 2000265275A JP 2002074734 A JP2002074734 A JP 2002074734A
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optical
bobbin
thermal expansion
optical lens
convex portion
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Koichiro Kijima
公一朗 木島
Akira Kochiyama
彰 河内山
Kenji Yamamoto
健二 山本
Gakuji Hashimoto
学治 橋本
Atsushi Iida
敦 飯田
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Original Assignee
Sony Corp
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    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1372Lenses
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0925Electromechanical actuators for lens positioning
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    • GPHYSICS
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    • G11B7/22Apparatus or processes for the manufacture of optical heads, e.g. assembly

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビンに取り付けられた光学レンズで生じる
熱応力を低減可能な光ヘッドを提供する。 【解決手段】 光ヘッド110は、中心孔10Hが形成
されたボビン10と、開口部40Hが形成された熱膨張
緩和部材40を介してボビン10に取り付けられた光学
レンズ20とを有する。光学レンズ20は、ボビン10
とは熱膨張率が異なる光学材料からなる基板24Aを有
する。基板24Aは、凸レンズの機能を持つ凸部21
と、凸部21の周囲に位置する平坦部22とを有する。
平坦部22は、凸部21が開口部40Hにはめ込まれる
ように、熱膨張緩和部材40に固着している。光学レン
ズ20は、凸部21の中心軸またはその延長線が、ボビ
ン10の中心孔10Hを通り抜けるように配置されてお
り、凸部21の中心軸は、ボビン10の中心孔10Hの
中心軸と一致している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボビンおよび光学
レンズを有する光ヘッドと、光ヘッドを有する光ピック
アップとに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光記録媒体の高密度化の要求があ
る。このため、光ディスク装置に関して、光源の短波長
化および再生光学系の高NA(Numerical Aperture)化
の研究開発が行われている。また、データの高転送レー
ト化が望まれている。
【0003】光源の短波長化および再生光学系の高NA
化に関しては、光学スポットのサイズが小さくなること
に加えて、焦点深度も浅くなることから、フォーカスサ
ーボのとれ残り量を少なくすることが望まれると共に、
光記録媒体におけるデータが記録されている幅(トラッ
ク幅)も狭くなるので、トラッキングサーボのとれ残り
量を少なくすることが望まれる。
【0004】また、データの高転送レート化に関して
は、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボを行う
アクチュエータの高帯域化が望まれることとなり、結果
的にサーボ特性には、とれ残り量を少なくすることと帯
域の向上という2つの特性向上が望まれる。アクチュエ
ータは、アクチュエータの軽量化によりサーボ特性を向
上可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図1は、光ヘッドを例
示する概略的な構成図であり、光ヘッドの概略的な断面
図を示している。この光ヘッド100は、ボビン10
と、光学レンズ20とを有する。ボビン10の外周に
は、ボビン10の一方の面(上面)11Aに沿って凸部
12Aが形成されていると共に、ボビン10の他方の面
(下面)11Bに沿って凸部12Bが形成されている。
ボビン10は、中心孔10Hが形成されており、この中
心孔10Hの中心軸はボビン10の上下面11A,11
Bに対して垂直または略垂直になっている。
【0006】ボビン10において、凸部12A,12B
からなる周縁の間の凹部には、コイル13が巻き付けて
ある。コイル13の外側に磁石を配置してコイル13に
駆動電流を流すことで、ボビン10および光学レンズ2
0を一体的に移動させることが可能である。
【0007】光学レンズ20は、凸レンズの機能を持つ
凸部21と、この凸部21の周囲に位置する平坦部22
とを有する。平坦部22での基板24Aの厚さは、一定
または略一定であり、凸部21での基板24Aの厚さよ
りも薄い。凸部21の外周には、凸部21をエッチング
により形成する時にトレンチという溝29が形成されて
おり、この溝29により凸部21と平坦部22との区別
が明確化されている。平坦部22の表面の周縁の部分
は、ボビン10の下面11Bに密着しており、凸部21
は、ボビン10の中心孔10Hにはめ込まれるように配
置されている。ボビン10の中心孔10Hの中心軸と光
学レンズ20の光軸は、一致または実質的に一致してい
る。
【0008】ボビン10は、軽量化および/または加工
の容易化のため、射出成形された樹脂からなることが多
い。樹脂材料は熱膨張率が大きいので、光学レンズ20
を樹脂材料に直接的にマウントした場合は、ボビン10
と光学レンズ20との熱膨張率の違いから、光学レンズ
20に熱応力が生じ易い。
【0009】例えば、光学レンズ20として石英ガラス
を用いた場合には、その熱膨張率は約0.4×10-6
℃であるのに対して、ボビン10としてポリスチレンを
用いた場合には、その熱膨張率は約50×10-6/℃で
あることから、熱膨張率には100倍以上の差が存在す
ることになる。すると、光学レンズ20の凸部21の周
囲には溝29が形成されているので、この溝29に応力
が集中し易くなり、好ましくない。また、光学レンズ1
0は、熱応力に起因する光弾性効果により、屈折率の変
化が生じるおそれがある。
【0010】本発明の目的は、ボビンに取り付けられた
光学レンズで生じる熱応力を低減可能な光ヘッドと、こ
の光ヘッドを有する光ピックアップとを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の光ヘ
ッドは、中心孔が形成されたボビンと、開口部が形成さ
れた熱膨張緩和部材を介して前記ボビンに取り付けられ
た第1の光学レンズとを有する光ヘッドであって、前記
第1の光学レンズは、前記ボビンとは熱膨張率が異なる
光学材料からなる基板を有し、前記基板は、凸レンズの
機能を持つ凸部と、前記凸部の周囲に位置する平坦部と
を有し、前記平坦部は、前記凸部が前記開口部にはめ込
まれるように、前記熱膨張緩和部材に固着しており、前
記第1の光学レンズは、前記凸部の中心軸またはその延
長線が、前記ボビンの中心孔を通り抜けるように配置さ
れている。
【0012】本発明に係る第1の光ヘッドでは、好適に
は、前記熱膨張緩和部材の熱膨張率は、前記ボビンの熱
膨張率と前記第1の光学レンズの熱膨張率との間の値で
ある。
【0013】本発明に係る第1の光ヘッドでは、好適に
は、前記熱膨張緩和部材は、前記ボビンに固着してい
る。本発明に係る第1の光ヘッドでは、例えば、前記熱
膨張緩和部材は、スペーサを介して前記ボビンに固着し
ている構成としてもよく、前記ボビンの中心孔には、第
2の光学レンズが配置されている構成としてもよい。
【0014】本発明に係る第1の光ヘッドでは、好適に
は、前記熱膨張緩和部材は、一定または実質的に一定の
厚さの光学材料であって前記第1の光学レンズの光学材
料と同じ材料からなり、前記平坦部の表面からの前記凸
部の高さは、前記熱膨張緩和部材の厚さよりも低い。
【0015】本発明に係る第1の光ヘッドでは、好適に
は、前記凸部の中心軸は、前記ボビンの中心孔の中心軸
と一致または実質的に一致しており、前記凸部の周囲に
は溝が形成されており、前記ボビンの外周には、コイル
が巻き付けてあり、前記ボビンの材料は、合成樹脂であ
り、前記第1の光学レンズの材料は、ガラスである。
【0016】本発明に係る第2の光ヘッドは、中心孔が
形成されたボビンと、熱膨張緩和部材を介して前記ボビ
ンに取り付けられた光学レンズとを有する光ヘッドであ
って、前記光学レンズは、前記ボビンとは熱膨張率が異
なる光学材料からなる基板を有し、前記基板は、凸レン
ズの機能を持つ凸部と、前記凸部の周囲に位置する平坦
部と、前記平坦部の周囲に位置する外周部とを有し、前
記外周部での前記基板の厚さは、前記凸部での前記基板
の厚さよりも厚く、前記外周部は、前記熱膨張緩和部材
に固着しており、前記光学レンズは、前記凸部の中心軸
またはその延長線が、前記ボビンの中心孔を通り抜ける
ように配置されている。
【0017】本発明に係る第2の光ヘッドでは、好適に
は、前記熱膨張緩和部材の熱膨張率は、前記ボビンの熱
膨張率と前記光学レンズの熱膨張率との間の値である。
【0018】本発明に係る第2の光ヘッドでは、好適に
は、前記熱膨張緩和部材は、前記ボビンに固着してい
る。
【0019】本発明に係る第2の光ヘッドでは、好適に
は、前記熱膨張緩和部材は、一定または実質的に一定の
厚さの光学材料であって前記光学レンズの光学材料と同
じ材料からなる。
【0020】本発明に係る第2の光ヘッドでは、好適に
は、前記熱膨張緩和部材は、開口部が形成されており、
前記光学レンズは、前記凸部が前記開口部に向かって突
出するように配置されている。
【0021】本発明に係る第2の光ヘッドでは、例え
ば、前記外周部の表面には、マスク層が形成されてお
り、前記外周部の前記マスク層が前記熱膨張緩和部材に
固着している構成としてもよい。
【0022】本発明に係る第2の光ヘッドでは、好適に
は、前記凸部の中心軸は、前記ボビンの中心孔の中心軸
と一致または実質的に一致しており、前記凸部の周囲に
は溝が形成されており、前記ボビンの外周には、コイル
が巻き付けてあり、前記ボビンの材料は、合成樹脂であ
り、前記光学レンズの材料は、ガラスである。
【0023】本発明に係る第3の光ヘッドは、中心孔が
形成されたボビンと、光学レンズとを有する光ヘッドで
あって、前記光学レンズは、前記ボビンとは熱膨脹率が
異なる光学材料からなる基板を有し、前記基板は、凸レ
ンズの機能を持つ凸部と、前記凸部の周囲に位置する平
坦部と、前記平坦部の周囲に位置する外周部とを有し、
前記外周部での前記基板の厚さは、前記凸部での前記基
板の厚さよりも厚く、前記外周部は、前記ボビンに固着
しており、前記光学レンズは、前記凸部の中心軸または
その延長線が、前記ボビンの中心孔を通り抜けるように
配置されている。
【0024】本発明に係る第3の光ヘッドでは、例え
ば、前記外周部の表面には、マスク層が形成されてお
り、前記外周部の前記マスク層が前記ボビンに固着して
いる構成としてもよい。
【0025】本発明に係る第3の光ヘッドでは、好適に
は、前記凸部の中心軸は、前記ボビンの中心孔の中心軸
と一致または実質的に一致しており、前記凸部の周囲に
は溝が形成されており、前記ボビンの外周には、コイル
が巻き付けてあり、前記ボビンの材料は、合成樹脂であ
り、前記光学レンズの材料は、ガラスである。
【0026】本発明に係る第1の光ピックアップは、レ
ーザと、前記レーザからのレーザ光を光ディスクに集光
する光ヘッドと、前記光ディスクで反射した前記レーザ
光を受光する光検出器とを有する光ピックアップであっ
て、前記光ヘッドは、中心孔が形成されたボビンと、開
口部が形成された熱膨張緩和部材を介して前記ボビンに
取り付けられた第1の光学レンズとを有し、前記第1の
光学レンズは、前記ボビンとは熱膨張率が異なる光学材
料からなる基板を有し、前記基板は、前記レーザからの
レーザ光を前記光ディスクに集光する凸部と、前記凸部
の周囲に位置する平坦部とを有し、前記平坦部は、前記
凸部が前記開口部にはめ込まれるように、前記熱膨張緩
和部材に固着しており、前記第1の光学レンズは、前記
凸部の中心軸またはその延長線が、前記ボビンの中心孔
を通り抜けるように配置されている。
【0027】本発明に係る第1の光ピックアップでは、
好適には、前記熱膨張緩和部材の熱膨張率は、前記ボビ
ンの熱膨張率と前記第1の光学レンズの熱膨張率との間
の値である。
【0028】本発明に係る第1の光ピックアップでは、
好適には、前記熱膨張緩和部材は、前記ボビンに固着し
ている。本発明に係る第1の光ピックアップでは、例え
ば、前記熱膨張緩和部材は、スペーサを介して前記ボビ
ンに固着している構成としてもよい。
【0029】本発明に係る第1の光ピックアップでは、
例えば、前記ボビンの中心孔には、第2の光学レンズが
配置されており、前記第1の光学レンズは、前記レーザ
からのレーザ光であって前記第2の光学レンズを透過し
たレーザ光が供給される構成としてもよい。
【0030】本発明に係る第1の光ピックアップでは、
好適には、前記熱膨張緩和部材は、一定または実質的に
一定の厚さの光学材料であって前記第1の光学レンズと
同じ材料からなり、前記平坦部の表面からの前記凸部の
高さは、前記熱膨張緩和部材の厚さよりも低い。
【0031】本発明に係る第1の光ピックアップは、好
適には、磁石をさらに有し、前記凸部の中心軸は、前記
ボビンの中心孔の中心軸と一致または実質的に一致して
おり、前記凸部の周囲には溝が形成されており、前記ボ
ビンの外周には、コイルが巻き付けてあり、前記ボビン
の材料は、合成樹脂であり、前記第1の光学レンズの材
料は、ガラスであり、前記磁石および前記コイルは、前
記ボビンを移動させるアクチュエータを構成している。
【0032】本発明に係る第2の光ピックアップは、レ
ーザと、前記レーザからのレーザ光を光ディスクに集光
する光ヘッドと、前記光ディスクで反射した前記レーザ
光を受光する光検出器とを有する光ピックアップであっ
て、前記光ヘッドは、中心孔が形成されたボビンと、熱
膨張緩和部材を介して前記ボビンに取り付けられた光学
レンズとを有し、前記光学レンズは、前記ボビンとは熱
膨張率が異なる光学材料からなる基板を有し、前記基板
は、前記レーザからのレーザ光を前記光ディスクに集光
する凸部と、前記凸部の周囲に位置する平坦部と、前記
平坦部の周囲に位置する外周部とを有し、前記外周部で
の前記基板の厚さは、前記凸部での前記基板の厚さより
も厚く、前記外周部は、前記熱膨張緩和部材に固着して
おり、前記光学レンズは、前記凸部の中心軸またはその
延長線が、前記ボビンの中心孔を通り抜けるように配置
されている。
【0033】本発明に係る第2の光ピックアップでは、
好適には、前記熱膨張緩和部材の熱膨張率は、前記ボビ
ンの熱膨張率と前記光学レンズの熱膨張率との間の値で
ある。
【0034】本発明に係る第2の光ピックアップでは、
好適には、前記熱膨張緩和部材は、前記ボビンに固着し
ている。
【0035】本発明に係る第2の光ピックアップでは、
例えば、前記熱膨張緩和部材は、一定または実質的に一
定の厚さの光学材料であって前記光学レンズと同じ材料
からなり、前記光学レンズは、前記レーザからのレーザ
光であって前記熱膨張緩和部材を透過したレーザ光が供
給される構成としてもよい。
【0036】本発明に係る第2の光ピックアップでは、
好適には、前記熱膨張緩和部材は、開口部が形成されて
おり、前記光学レンズは、前記凸部が前記開口部に向か
って突出するように配置されている。
【0037】本発明に係る第2の光ピックアップでは、
例えば、前記外周部の表面には、マスク層が形成されて
おり、前記外周部の前記マスク層が前記熱膨張緩和部材
に固着している構成としてもよい。
【0038】本発明に係る第2の光ピックアップは、好
適には、磁石をさらに有し、前記凸部の中心軸は、前記
ボビンの中心孔の中心軸と一致または実質的に一致して
おり、前記凸部の周囲には溝が形成されており、前記ボ
ビンの外周には、コイルが巻き付けてあり、前記ボビン
の材料は、合成樹脂であり、前記光学レンズの材料は、
ガラスであり、前記磁石および前記コイルは、前記ボビ
ンを移動させるアクチュエータを構成している。
【0039】本発明に係る第3の光ピックアップは、レ
ーザと、前記レーザからのレーザ光を光ディスクに集光
する光ヘッドと、前記光ディスクで反射した前記レーザ
光を受光する光検出器とを有する光ピックアップであっ
て、前記光ヘッドは、中心孔が形成されたボビンと、光
学レンズとを有し、前記光学レンズは、前記ボビンとは
熱膨脹率が異なる光学材料からなる基板を有し、前記基
板は、前記レーザからの前記レーザ光を前記光ディスク
に集光する凸部と、前記凸部の周囲に位置する平坦部
と、前記平坦部の周囲に位置する外周部とを有し、前記
外周部での前記基板の厚さは、前記凸部での前記基板の
厚さよりも厚く、前記外周部は、前記ボビンに固着して
おり、前記光学レンズは、前記凸部の中心軸またはその
延長線が、前記ボビンの中心孔を通り抜けるように配置
されている。
【0040】本発明に係る第3の光ピックアップでは、
例えば、前記外周部の表面には、マスク層が形成されて
おり、前記外周部の前記マスク層が前記ボビンに固着し
ている構成としてもよい。
【0041】本発明に係る第3の光ピックアップは、好
適には、磁石をさらに有し、前記凸部の中心軸は、前記
ボビンの中心孔の中心軸と一致または実質的に一致して
おり、前記凸部の周囲には溝が形成されており、前記ボ
ビンの外周には、コイルが巻き付けてあり、前記ボビン
の材料は、合成樹脂であり、前記光学レンズの材料は、
ガラスであり、前記磁石および前記コイルは、前記ボビ
ンを移動させるアクチュエータを構成している。
【0042】上記した本発明に係る第1および第2の光
ヘッドでは、ボビンに対し、熱膨張緩和部材を介して第
1の光学レンズが取り付けられているので、第1の光学
レンズとボビンとの熱膨張の差を熱膨張緩和部材により
緩和することができ、第1の光学レンズでの熱応力を低
減することができ、第1の光学レンズおよび光ヘッドの
信頼性を向上可能である。
【0043】上記した本発明に係る第3の光ヘッドで
は、ボビンに対し、光学レンズの外周部が取り付けられ
ている。外周部での基板の厚さは、凸部での基板の厚さ
よりも厚いので、光学レンズとボビンとの熱膨張の差を
肉厚の外周部により緩和することができ、光学レンズの
凸部の周囲での熱応力を低減することができ、光学レン
ズおよび光ヘッドの信頼性を向上可能である。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照して説明する。
【0045】光ヘッドの第1実施形態 図2は、本発明に係る光ヘッドの第1の実施の形態を示
す概略的な構成図であり、光ヘッドの概略的な断面図を
示している。この光ヘッド110は、ボビン10と、光
学レンズ20と、熱膨張緩和部材40とを有する。
【0046】ボビン10の外周には、ボビン10の一方
の面(上面)11Aに沿って凸部12Aが形成されてい
ると共に、ボビン10の他方の面(下面)11Bに沿っ
て凸部12Bが形成されている。ボビン10は、中心孔
10Hが形成されており、この中心孔10Hの中心軸
は、ボビン10の上下面11A,11Bに対して垂直ま
たは略垂直である。
【0047】ボビン10において、凸部12A,12B
からなる周縁の間の凹部には、コイル13が巻き付けて
ある。コイル13の外側に磁石を配置してコイル13に
駆動電流を流すことで、ボビン10および光学レンズ2
0を一体的に移動させることが可能である。
【0048】光学レンズ20は、石英ガラス等の光学材
料からなる基板24Aを有し、この基板24Aは、凸レ
ンズの機能を持つ凸部21と、この凸部21の周囲に位
置する平坦部22とを有する。平坦部22での基板24
Aの厚さは、一定または略一定であり、凸部21での基
板24Aの厚さよりも薄い。光学レンズ20の熱膨張率
は、ボビン10の熱膨張率よりも小さい。凸部21の外
周には、凸部21をエッチングにより形成する時にトレ
ンチという溝29が形成されており、この溝29により
凸部21と平坦部22との区別が明確化されている。
【0049】ボビン10の下面11Bは、環状の熱膨張
緩和部材40の一方の平坦面(上面)に密着しており、
環状の熱膨張緩和部材40の他方の平坦面(下面)は、
平坦部22の表面に密着している。光学レンズ20は、
凸部21が熱膨張緩和部材40の開口部40Hに嵌め込
まれるように配置されている。平坦部22の表面からの
凸部21の高さは、熱膨張緩和部材40の厚さよりも低
い。
【0050】また、光学レンズ20は、凸部21の中心
軸またはその延長線が、ボビン10の中心孔10Hを通
り抜けるように配置されている。熱膨張緩和部材40の
開口部40Hの中心軸と、ボビン10の中心孔10Hの
中心軸と、光学レンズ20の光軸(凸部21の中心軸)
は、一致または実質的に一致している。
【0051】環状の熱膨張緩和部材40は、幅および厚
さが一定または実質的に一定である。熱膨張緩和部材4
0の厚さは、一例として約500μmとしてもよい。熱
膨張緩和部材40は、温度変化に起因するボビン10の
熱膨張による伸縮が光学レンズ20に影響を及ぼさない
ようにするため、光学レンズ20の光学材料の熱膨張率
に等しい熱膨張率または近い熱膨張率の材料としてい
る。熱膨張緩和部材40の材料(緩和材料)を、光学レ
ンズ20の光学材料と同じ材料とすることで、材料の選
定を容易化できると共に、熱膨張緩和部材40の厚さに
応じて、光学レンズ20に加わる熱応力を低減すること
ができる。
【0052】なお、光学レンズ20とボビン10の樹脂
材料との熱膨張率の差よりも、緩和材料と樹脂材料との
熱膨張率の差が大きくなるような緩和材料を選択し、熱
膨張緩和部材40の厚さを最適化することにより、光学
レンズ20に加わる熱応力を無くすことが可能である。
具体的には、ボビン10の樹脂材料の熱膨張により熱膨
張緩和部材40が引っ張られる場合において、熱膨張緩
和部材40の伸び率が、光学レンズ20の熱膨張率とほ
ぼ等しくなるように、熱膨張緩和部材40の材料および
厚さを選択することにより、光学レンズ20での熱応力
を無くすことが可能である。
【0053】このようにして、光学ヘッド110では、
ボビン10と光学レンズ20との間に熱膨張緩和部材4
0を介在させることで、光学レンズ20で生じる熱応力
を低減することができ、光学レンズ20の溝29の応力
集中を低減することができ、光学ヘッド110の信頼性
を向上可能である。
【0054】光ヘッドの第2実施形態 図3は、本発明に係る光ヘッドの第2の実施の形態を示
す概略的な構成図であり、光ヘッドの概略的な断面図を
示している。この光ヘッド120は、ボビン60と、光
学レンズ6,20と、熱膨張緩和部材90と、合成樹脂
からなるスペーサ50とを有する。なお、図3中の光学
レンズ20は、図2中の光学レンズ20と同一構造であ
り、その説明を適宜省略する。
【0055】ボビン60の外周には、ボビン60の一方
の面(上面)61Aに沿って凸部62Aが形成されてい
ると共に、ボビン60の他方の面(下面)61Bに沿っ
て凸部62Bが形成されている。ボビン60は、中心孔
60Hが形成されており、この中心孔60Hの中心軸
は、ボビン60の上下面61A,61Bに対して垂直ま
たは実質的に垂直である。
【0056】ボビン60において、凸部62A,62B
からなる周縁の間の凹部には、コイル63が巻き付けて
ある。コイル63の外側に磁石を配置してコイル63に
駆動電流を流すことで、ボビン60および光学レンズ
6,20を一体的に移動させることが可能である。
【0057】環状の熱膨張緩和部材90の一方の面(上
面)は、環状のスペーサ50の下面に密着しており、熱
膨張緩和部材90の他方の面(下面)は、光学レンズ2
0の平坦部22の平坦面に密着している。環状のスペー
サ50は、接着剤55により、ボビン60の内壁に接着
されている。環状のスペーサ50の幅および厚さは、一
定または実質的に一定である。光学レンズ20は、凸部
21が熱膨張緩和部材90の開口部90Hに嵌め込まれ
るように配置されている。平坦部22からの凸部21の
高さは、熱膨張緩和部材90の厚さよりも低い。光学レ
ンズ20の熱膨張率は、ボビン60の熱膨張率よりも小
さい。
【0058】また、光学レンズ20は、凸部21の中心
軸またはその延長線が、ボビン60の中心孔60Hを通
り抜けるように配置されている。熱膨張緩和部材90の
開口部90Hの中心軸と、ボビン60の中心孔60Hの
中心軸と、光学レンズ6,20の光軸は、一致または実
質的に一致している。
【0059】光学レンズ6は、一方の面の凸部6Aと、
他方の面の凸部6Bと、凸部6A,6Bの周囲に位置す
る外周部6Cとを有する。光学レンズ6の外周部6Cの
周縁は、ボビン60の内壁に接触または略接触してお
り、外周部6Cは、接着剤55によってボビン60の内
壁に接着されている。なお、ボビン60の内壁に外周部
6Cが食い込んだ構成としてもよい。
【0060】環状の熱膨張緩和部材90は、幅および厚
さが一定または実質的に一定である。熱膨張緩和部材9
0は、温度変化に起因するボビン60および/またはス
ペーサ50の熱膨張による伸縮が光学レンズ20に影響
を及ぼさないようにするため、光学レンズ20の光学材
料の熱膨張率に等しいか近い熱膨張率の材料としてい
る。熱膨張緩和部材90の材料(緩和材料)を、光学レ
ンズ20の光学材料と同じ材料とすることで、材料の選
定を容易化できると共に、熱膨張緩和部材90の厚さに
応じて、光学レンズ20に加わる熱応力を低減すること
ができる。
【0061】このようにして、光学ヘッド120では、
ボビン60および/またはスペーサ50と光学レンズ2
0との間に熱膨張緩和部材90を介在させることで、光
学レンズ20で生じる熱応力を低減することができ、光
学レンズ20の溝29での応力集中を低減することがで
き、光学ヘッド120の信頼性を向上可能である。
【0062】図4は、本発明に対比される光ヘッドを示
す概略的な構成図であり、光ヘッドの概略的な断面図を
示している。この光ヘッド130は、ボビン60と、光
学レンズ6,20と、合成樹脂からなる環状のスペーサ
51とを有する。なお、図4の光ヘッド130におい
て、図3の光ヘッド120と同一構成部分には同一符号
を付しており、同一構成部分の説明を適宜省略する。
【0063】環状のスペーサ51の周壁51Cは、接着
剤55によりボビン60の内壁に接着されており、スペ
ーサ51の底面(下面)は、光学レンズ20の平坦部2
2の平坦面に密着している。光学レンズ20は、凸部2
1がスペーサ51の開口部51Hに嵌め込まれるように
配置されている。スペーサ51の開口部51Hの中心軸
と、ボビン60の中心孔60Hの中心軸と、光学レンズ
6,20の光軸は、一致または実質的に一致している。
【0064】この光学ヘッド130では、スペーサ51
の熱膨張が光学レンズ20に直接的に伝わるので、光学
レンズ20に熱応力が生じ易く、凸部21の周囲の溝2
9に応力が集中し易い。したがって、図4の光学ヘッド
130よりも図3の光学ヘッド120のほうが光学レン
ズ20の溝29での応力集中を低減することができる利
点がある。
【0065】光学レンズ20の製造方法 次に、光学レンズ20の製造方法を説明する。図5は、
図2〜図4中の光学レンズ20の製造工程を示す説明図
である。
【0066】図5(a)では、光学材料からなる基板2
4上にマスク材料25が塗布されている。マスク材料2
5は、例えば感光性材料(またはホトレジスト)からな
り、スピンコーティング法などにより所定の厚さに塗布
されている。マスク材料25の厚さは、一例として約2
5μmとする。
【0067】図5(b)では、図5(a)の基板24上
のマスク材料25のパターニングにより、マスク層26
が形成されている。マスク材料25のパターニングは、
例えば露光および現像により行う。マスク層26の直径
は、一例として約100μm〜約250μmとする。
【0068】図5(c)では、図5(b)の基板24
(または基板24上のマスク層26)に熱処理を行い、
マスク層26の表面積が表面張力等により少なくなるよ
うな変形をさせ、なだらかな曲面を有する凸形状に変形
させる。熱処理により、図5(b)のマスク層26は、
図5(c)のマスク層26Aになっており、マスク層2
6Aは丸い凸形状(凸レンズ形状)を有する。
【0069】図5(d)では、図5(c)のマスク層2
6Aの形状が基板24に転写されて基板24Aが形成さ
れており、光学レンズ20が形成されている。例えば、
リアクティブイオンエッチング(RIE)法などのエッ
チングにより、マスク層26Aの形状を基板24に転写
し、光学レンズ20を形成する。なお、凸部21形成用
のエッチングでは、後述のNLD装置またはICP装置
を用いてもよい。凸部21は、マスク層26Aが転写さ
れて形成されており、平坦部22は、マスク層26Aの
周囲の形状が転写されて形成されており、表面が平坦ま
たは略平坦になっている。凸部21の周囲には溝29が
形成されており、凸部21と平坦部22との区別が明確
化されている。
【0070】図5に示す製造方法によれば、凸レンズの
機能を持つ凸部21を有する薄板状の基板24Aを形成
することができる。図5の製造方法では、一例として、
マスク材料25は、ガラス転移温度(Tg点)が約45
℃〜約55℃の材料を用い、熱処理温度は、約110℃
〜約150℃の範囲で行う。また、マスク層26が熱処
理により、光学的になだらかな面が得られる程度に丸く
変形させるため、マスク材料25をTg点が熱処理温度
よりも低い材料としている。
【0071】更には、ドライエッチングなどの製法によ
りマスク層26の形状を基板24に形成する場合には、
熱処理後のマスク層26Aが変質していないことが必要
であることから、熱処理温度は、マスク層26Aが変質
しない温度としている。例えば、熱処理温度は、マスク
層26の炭化温度よりも低い温度とする。
【0072】マスク層26が形成された基板24の保持
状態において、マスク層26が変形すると、プロセスの
再現(再現性)が困難となる。また、ドライエッチング
プロセス中においてマスク層26が変形するとプロセス
の再現が困難となる。このため、マスク材料25は、T
g点が保存温度(室温もしくは常温)または加工プロセ
ス温度(室温付近または常温付近)よりも高い材料とし
ている。
【0073】一般的に、Tg点とは、その材料がガラス
状態(すなわち決まった構造をとらず、流動が可能な状
態)となる境界を示す温度であることから、プロセスの
安定性を考えると、熱処理温度は、Tg点よりも余裕を
持って高い温度であることが望ましい。すなわち、マス
ク層26を熱処理によりその表面積が小さくなるように
変形させる(熱処理によりマスク層26の流動が可能な
状態とし、マスク層26の表面張力によりマスク層26
を変形させる)ためには、熱処理温度はTg点よりも数
10℃高いことが望ましい。
【0074】一例として、熱処理温度をTg点よりも4
0℃程度以上高い温度とすることにより、例えば1時間
以内にマスク層26を丸く変形させることができ、効率
良く光学レンズ(光学素子)20を製造可能である。な
お、同様の観点から保存温度または加工温度とTg点と
の関係においては、保存温度または加工温度とTg点と
の差は、数10℃以内としてもよい。
【0075】光ヘッドの第3実施形態 図6は、本発明に係る光ヘッドの第3の実施の形態を示
す概略的な構成図であり、光ヘッドの概略的な断面図を
示している。この光ヘッド210は、ボビン10と、光
学レンズ30と、熱膨張緩和部材40とを有する。
【0076】ボビン10の外周には、ボビン10の一方
の面(上面)11Aに沿って凸部12Aが形成されてい
ると共に、ボビン10の他方の面(下面)11Bに沿っ
て凸部12Bが形成されている。ボビン10は、中心孔
10Hが形成されており、この中心孔10Hの中心軸
は、ボビン10の上下面11A,11Bに対して垂直ま
たは実質的に垂直である。
【0077】ボビン10において、凸部12A,12B
からなる周縁の間の凹部には、コイル13が巻き付けて
ある。コイル13の外側に磁石を配置してコイル13に
駆動電流を流すことで、ボビン10および光学レンズ3
0を一体的に移動させることが可能である。
【0078】光学レンズ30は、石英ガラス等の光学材
料からなる基板34Aを有し、基板34Aは、凸レンズ
の機能を持つ凸部31と、この凸部31の周囲に位置す
る平坦部32と、平坦部32の周囲に位置する外周部3
3とを有する。光学レンズ30の熱膨張率は、ボビン1
0の熱膨張率よりも小さい。平坦部32での基板34A
の厚さは、一定または略一定であり、凸部31での基板
34Aの厚さよりも薄い。外周部33での基板34Aの
厚さは、凸部31での基板34Aの厚さよりも厚く、平
坦部32での基板34Aの厚さよりも厚い。一例とし
て、外周部33での基板34Aの厚さを約130μmと
してもよく、熱膨張緩和部材40の厚さを約500μm
としてもよい。
【0079】凸部31の外周には、凸部31をエッチン
グにより形成する時にトレンチという溝39が形成され
ており、この溝39により凸部31と平坦部32との区
別が明確化されている。外周部33の上面(表面)は、
無機材料からなるマスク層37Bが形成されており、平
坦または略平坦になっている。
【0080】ボビン10の下面11Bは、環状の熱膨張
緩和部材40の一方の平坦面(上面)に密着しており、
環状の熱膨張緩和部材40の他方の平坦面(下面)は、
外周部33の上面(具体的にはマスク層37B)に密着
している。光学レンズ30は、凸部31が熱膨張緩和部
材40の開口部40Hに向かって突出するように配置さ
れている。
【0081】また、光学レンズ30は、凸部31の中心
軸またはその延長線がボビン10の中心孔10Hを通り
抜けるように配置されている。熱膨張緩和部材40の開
口部40Hの中心軸と、ボビン10の中心孔10Hの中
心軸と、光学レンズ30の光軸は、一致または実質的に
一致している。
【0082】環状の熱膨張緩和部材40は、幅および厚
さが一定または実質的に一定である。熱膨張緩和部材4
0は、温度変化に起因するボビン10の熱膨張による伸
縮が光学レンズ30に影響を及ぼさないようにするため
に、光学レンズ30の光学材料の熱膨張率に等しいか近
い熱膨張率の材料としている。熱膨張緩和部材40の材
料(緩和材料)を、光学レンズ30の光学材料と同じ材
料とすることで、材料の選定を容易化できると共に、熱
膨張緩和部材40の厚さに応じて、光学レンズ30に加
わる熱応力を低減することができる。
【0083】なお、光学レンズ30とボビン10の樹脂
材料との熱膨張率の差よりも、緩和材料と樹脂材料との
熱膨張率の差が大きくなるような緩和材料を選択し、熱
膨張緩和部材40の厚さを最適化することにより、光学
レンズ30に加わる熱応力を無くすことが可能である。
具体的には、ボビン10の樹脂材料の熱膨張により熱膨
張緩和部材40が引っ張られる場合において、熱膨張緩
和部材40の伸び率が、光学レンズ30の熱膨張率とほ
ぼ等しくなるように、熱膨張緩和部材40の材料と厚さ
を選択することにより、光学レンズ30の熱応力を無く
すことが可能である。
【0084】このようにして、光学ヘッド210では、
ボビン10と光学レンズ30との間に熱膨張緩和部材4
0を介在させることで、光学レンズ30で生じる熱応力
を低減することができ、光学レンズ30の溝39での応
力集中を低減することができ、光学ヘッド210の信頼
性を向上可能である。
【0085】光ヘッドの第4実施形態 図7は、本発明に係る光ヘッドの第4の実施の形態を示
す概略的な構成図であり、光ヘッドの概略的な断面図を
示している。この光ヘッド220は、ボビン10と、光
学レンズ30と、熱膨張緩和部材41とを有する。な
お、図7の光ヘッド220では、図6の光ヘッド210
と同一構成部分には同一符号を付しており、同一構成部
分の説明を適宜省略する。
【0086】ボビン10の下面11Bは、板状の熱膨張
緩和部材41の一方の平坦面(上面)に密着しており、
板状の熱膨張緩和部材41の他方の平坦面(下面)は、
外周部33の上面(具体的にはマスク層37B)に密着
している。光学レンズ30の凸部31は、熱膨張緩和部
材41の側に突起している。また、光学レンズ30は、
凸部31の中心軸またはその延長線がボビン10の中心
孔10Hを通り抜けるように配置されている。ボビン1
0の中心孔10Hの中心軸と、光学レンズ30の光軸
は、一致または実質的に一致している。なお、凸部31
の中心軸は、板状の熱膨張緩和部材41の上下面に対し
て垂直または実質的に垂直になっている。
【0087】光学部材からなる板状の熱膨張緩和部材4
1は、幅および厚さが一定または実質的に一定である。
一例として、熱膨張緩和部材41の厚さを約500μm
としてもよい。熱膨張緩和部材41は、温度変化に起因
するボビン10の熱膨張による伸縮が光学レンズ30に
影響を及ぼさないようにするために、光学レンズ30の
光学材料の熱膨張率に等しいか近い熱膨張率を有する光
学材料としている。熱膨張緩和部材41の材料(緩和材
料)を、光学レンズ30の光学材料と同じ材料とするこ
とで、材料の選定を容易化できると共に、熱膨張緩和部
材40の厚さに応じて、光学レンズ30に加わる熱応力
を低減することができる。
【0088】なお、光学レンズ30とボビン10の樹脂
材料との熱膨張率の差よりも、緩和材料と樹脂材料との
熱膨張率の差が大きくなるような緩和材料を選択し、熱
膨張緩和部材41の厚さを最適化することにより、光学
レンズ30に加わる熱応力を無くすことが可能である。
具体的には、ボビン10の樹脂材料の熱膨張により熱膨
張緩和部材41が引っ張られる場合において、熱膨張緩
和部材41の伸び率が、光学レンズ30の熱膨張率とほ
ぼ等しくなるように、熱膨張緩和部材41の材料と厚さ
を選択することにより、光学レンズ30の熱応力を無く
すことが可能である。
【0089】このようにして、光学ヘッド220では、
ボビン10と光学レンズ30との間に熱膨張緩和部材4
1を介在させることで、光学レンズ30で生じる熱応力
を低減することができ、光学レンズ30の溝39の応力
集中を低減することができ、光学ヘッド220の信頼性
を向上可能である。
【0090】光ヘッドの第5実施形態 図8は、本発明に係る光ヘッドの第5の実施の形態を示
す概略的な構成図であり、光ヘッドの概略的な断面図を
示している。この光ヘッド230は、ボビン70と、光
学レンズ30とを有する。なお、図8中の光学レンズ3
0は、図6および図7中の光学レンズ30と同一構成で
あり、その説明を適宜省略する。
【0091】ボビン70の外周には、ボビン70の一方
の面(上面)71Aに沿って凸部72Aが形成されてい
ると共に、ボビン70の他方の面(下面)71Bに沿っ
て凸部72Bが形成されている。ボビン70は、中心孔
70Hが形成されており、この中心孔70Hの中心軸
は、ボビン70の上下面71A,71Bに対して垂直ま
たは実質的に垂直である。
【0092】ボビン70において、凸部72A,72B
からなる周縁の間の凹部には、コイル73が巻き付けて
ある。コイル73の外側に磁石を配置してコイル73に
駆動電流を流すことで、ボビン70および光学レンズ3
0を一体的に移動させることが可能である。
【0093】光学レンズ30の外周部33のマスク層3
7Bは、ボビン70の下面71Bに密着している。光学
レンズ30の熱膨張率は、ボビン70の熱膨張率よりも
小さい。光学レンズ30の凸部31は、ボビン70の中
心孔70Hの側に突起している。光学レンズ30は、凸
部31の中心軸またはその延長線がボビン70の中心孔
70Hを通り抜けるように配置されている。ボビン70
の中心孔70Hの中心軸と、光学レンズ30の光軸は、
一致または実質的に一致している。
【0094】この光学ヘッド230では、温度変化に起
因するボビン70の熱膨張による伸縮が光学レンズ30
に影響を及ぼさない又は実質的に及ぼさないようにする
ため、光学レンズ30の肉厚の外周部33を利用してい
る。光学ヘッド230では、ボビン70の伸縮は外周部
33で緩和されて平坦部32に伝わり、図1のように凸
部の周囲の平坦部が直接的にボビンの底面に固着されて
いる場合に比べ、光学レンズでの熱応力を低減すること
ができ、凸部の周囲の溝での応力集中を低減することが
できる。また、外周部33の厚さに応じて、光学レンズ
30の溝39に加わる熱応力を低減することができる。
【0095】このようにして、光学ヘッド230では、
ボビン70に対して光学レンズ30の肉厚の外周部33
が固着しているので、光学レンズ30の平坦部32で生
じる熱応力を低減することができ、光学レンズ30の溝
39での応力集中を低減することができ、光学ヘッド2
30の信頼性を向上可能である。
【0096】光学レンズ30の製造方法 次に、光学レンズ30の製造方法を説明する。図9およ
び図10は、図6〜図8中の光学レンズ30の製造工程
を示す説明図である。
【0097】図9(a)では、光学材料からなる基板3
4上に、開口部37Hを有する第2のマスク層37Bが
形成されている。この第2のマスク層37Bは、耐エッ
チング性の材料からなり、その厚さは一例として約0.
1μmとする。第2のマスク層37Bは、例えば、プラ
チナなどの無機材料により構成してもよく、ハードマス
クにより構成してもよい。
【0098】図9(b)では、図9(a)の基板34上
にマスク材料35が塗布されている。マスク材料35
は、例えば感光性材料(またはホトレジスト)からな
り、スピンコーティング法などにより所定の厚さに塗布
されている。マスク材料35の厚さは、一例として約2
5μmとする
【0099】図9(c)では、図9(b)の基板34上
のマスク材料35のパターニングにより、第1のマスク
層36が形成されていると共に、第2のマスク層37B
が露出している。マスク材料35のパターニングは、例
えば露光および現像により行う。第1のマスク層36の
直径は、一例として約100μm〜約250μmとす
る。
【0100】図10(d)では、図9(c)の基板34
(または基板34上の第1のマスク層36)に熱処理を
行い、第1のマスク層36の表面積が表面張力で少なく
なるような変形をさせ、なだらかな曲面を有する凸形状
に変形させる。熱処理により、図9(c)のマスク層3
6は、図10(d)のマスク層36Aになっており、マ
スク層36Aは丸い凸形状(凸レンズ形状)を有する。
【0101】図10(e)では、図10(d)のマスク
層36Aの形状が基板34に転写されて基板34Aが形
成されており、光学レンズ30が形成されている。例え
ば、RIE法などのエッチングにより、マスク層36A
の形状を基板34に転写し、光学レンズ30を形成す
る。マスク層37Bは、凸部31形成用のエッチング時
にエッチングされない材料もしくはエッチングされ難い
材料またはエッチングレートが小さい材料で構成されて
いる。
【0102】凸部31を形成するエッチングでは、例え
ば、NLD(Magnetic Neutral Loop Discharge Plasm
a)装置という高密度プラズマ源を用いたプラズマエッ
チング装置により加工を行う。なお、NLD装置に関し
ては、H.Tsuboi,M.Itoh,M.Tanabe,T.Hayashi and T.Uch
ida:Jpn.J.Appl.Phys.34(1995),2476 を参考にすること
ができる。または、ICP(Inductively Coupled Plas
ma)装置という高密度プラズマ源を用いたプラズマエッ
チング装置により加工を行う。なお、ICP装置に関し
ては、J.Hopwood,Plasma Source,Sci.& Technol.1(199
2)109. を参考にすることができ、T.Fukasawa,A.Nakamu
ra,H.Shindo and Y.Horiike:Jpn.J.Appl.Phys.33(199
4),2139を参考にすることができる。
【0103】凸部31は、マスク層36Aが転写されて
形成されており、平坦部32は、マスク層36A,37
B間の形状が転写されて形成されており、外周部33
は、マスク層37Bによりマスクされており、エッチン
グされていない。外周部33の表面は、平坦または略平
坦である。凸部31の外周には、溝39が形成されてい
る。この溝39により、凸部31と平坦部32との区別
が明確化されている。
【0104】図9および図10に示す製造方法によれ
ば、凸レンズの機能を有する凸部31を形成すると共に
肉厚の外周部33を形成することができる。また、凸部
31と外周部33との位置精度は、マスク材料35のパ
ターニングの精度を維持することができるので、高い位
置精度で凸部31と外周部33とを作成することができ
る。これにより、凸部31の周囲に位置する薄肉の平坦
部32を少なくすることができ、例えば感光性材料の解
像度程度まで狭くすることが可能である。
【0105】更には、外周部33での肉厚を、凸部31
での肉厚よりも大きくすることができるので、光学レン
ズ30は、機械的強度をより向上可能であると共に、厚
さ方向の振動の共振周波数を高めることができ、共振し
難い構造にすることができる。また、光学レンズ30で
は、平坦部32の周囲に厚肉の外周部33が形成されて
おり、図9および図10の製造方法を用いることで、ガ
ラスモールド法では作成が困難な形状の光学レンズを作
成可能である。
【0106】なお、図9(a)の第2のマスク層37B
は、リフトオフ法などにより形成することができ、この
形成工程ではレジストのリムーバなどの使用を伴うの
で、マスク材料35が感光性材料などの有機材料である
場合には、第2のマスク層37Bの形成工程をマスク材
料35の形成工程よりも前にすることが望ましい。ま
た、第2のマスク層37Bは、図10(e)の基板34
Aの加工工程で加工されないことが望ましいので、図1
0(e)の工程としては、イオンミリング法よりも、化
学的な反応を利用しているRIE法のほうが好ましい。
【0107】図9および図10の製造方法では、一例と
して、マスク材料35は、ガラス転移温度(Tg点)が
約45℃〜約55℃の材料を用い、熱処理温度は、約1
10℃〜約150℃の範囲で行う。また、第1のマスク
層36が熱処理により、光学的になだらかな面が得られ
る程度に丸く変形させるため、マスク材料35はTg点
が熱処理温度よりも低い材料としている。
【0108】更には、ドライエッチングなどの製法によ
り第1のマスク層36の形状を基板34に形成する場合
には、熱処理後のマスク層36Aが変質していないこと
が必要であることから、熱処理温度は、マスク層36A
が変質しない温度としている。例えば、熱処理温度は、
第1のマスク層36の炭化温度よりも低い温度とする。
【0109】マスク層36,37Bが形成された基板3
4の保持状態において、マスク層36が変形すると、プ
ロセスの再現(再現性)が困難となる。また、ドライエ
ッチングプロセス中においてマスク層36,37Aが変
形するとプロセスの再現が困難となる。このため、マス
ク材料35は、Tg点が保存温度(室温もしくは常温)
または加工プロセス温度(室温付近もしくは常温付近)
よりも高い材料としている。
【0110】プロセスの安定性の観点から、熱処理温度
は、Tg点よりも余裕を持って高い温度であることが望
ましい。すなわち、マスク層36を熱処理によりその表
面積が小さくなるように変形させる(熱処理によりマス
ク層36の流動が可能な状態とし、マスク層36の表面
張力によりマスク層36を変形させる)ためには、熱処
理温度はTg点よりも数10℃高いことが望ましい。
【0111】一例として、熱処理温度をTg点よりも4
0℃程度以上高い温度とすることにより、例えば1時間
以内にマスク層36を丸く変形させることができ、効率
良く光学レンズ30を製造可能である。なお、同様の観
点から保存温度または加工温度とTg点との関係におい
ては、保存温度または加工温度とTg点との差は、数1
0℃以内としてもよい。
【0112】光ピックアップ 図11は、本発明に係る光ヘッドを有する光ピックアッ
プの第1の実施の形態を示す概略的な構成図である。こ
の光ピックアップ119は、半導体レーザ4と、コリメ
ータレンズ5と、ビームスプリッタ3と、1/4波長板
(λ/4板)9と、集光レンズ7と、光検出器8と、光
ヘッド110と、磁石111とを有する。光ヘッド11
0の構造については、図2に関連して既に説明している
ので、その説明を省略する。この光ヘッド110は、光
ヘッド110のコイル13の発生磁界により、コイル1
3近傍に配置された磁石111を利用して、フォーカス
方向および/またはトラッキング方向に移動可能となっ
ている。磁石111およびコイル13は、ボビン10を
移動させるアクチュエータを構成している。
【0113】半導体レーザ4は、駆動信号SLに基づい
て直線偏光のレーザ光を出力し、出力レーザ光をコリメ
ータレンズ5に供給する。コリメータレンズ5は、半導
体レーザ4からのレーザ光を平行光にしてビームスプリ
ッタ3に供給する。
【0114】ビームスプリッタ3は、コリメータレンズ
5からのレーザ光を透過して1/4波長板9を介して光
ヘッド110に供給する。光ヘッド110では、1/4
波長板9の透過レーザ光は、ボビン10の中心孔10H
を通過して凸部21に供給される。光学レンズ20は対
物レンズの機能を有し、その凸部21は、1/4波長板
9からのレーザ光を集光して光ディスク80のトラック
を照射する。このようにして、半導体レーザ4からのレ
ーザ光は、光ディスク80の記録面に集光される。
【0115】また、光ヘッド110は、光ディスク80
で反射したレーザ光を、1/4波長板9を介してビーム
スプリッタ3に戻す。ビームスプリッタ3は、光ヘッド
110からのレーザ光が入射され、入射されたレーザ光
を反射して集光レンズ7に供給する。集光レンズ7は、
ビームスプリッタ3からのレーザ光を集光して光検出器
8に供給する。光検出器8は、集光レンズ7からのレー
ザ光を受光部で受光して出力信号SAを生成する。光検
出器8は、例えば4分割光検出器により構成する。
【0116】図11の光ピックアップ119では、熱膨
張緩和部材40を有する光ヘッド110を用いることに
より、図1の光ヘッド100を用いた光ピックアップに
比べて使用可能な温度範囲を広げることができ、信頼性
を向上可能である。
【0117】図12は、本発明に係る光ヘッドを有する
光ピックアップの第2の実施の形態を示す概略的な構成
図である。この光ピックアップ129は、半導体レーザ
4と、コリメータレンズ5と、ビームスプリッタ3と、
1/4波長板(λ/4板)9と、集光レンズ7と、光検
出器8と、光ヘッド120と、磁石121とを有する。
光ヘッド120の構造については、図3に関連して既に
説明しているので、その説明を省略する。この光ヘッド
120は、光ヘッド120のコイル63の発生磁界によ
り、コイル63近傍に配置された磁石121を利用し
て、フォーカス方向および/またはトラッキング方向に
移動可能となっている。磁石121およびコイル63
は、ボビン60を移動させるアクチュエータを構成して
いる。
【0118】半導体レーザ4は、駆動信号SLに基づい
て直線偏光のレーザ光を出力し、出力レーザ光をコリメ
ータレンズ5に供給する。コリメータレンズ5は、半導
体レーザ4からのレーザ光を平行光にしてビームスプリ
ッタ3に供給する。
【0119】ビームスプリッタ3は、コリメータレンズ
5からのレーザ光を透過して1/4波長板9を介して光
ヘッド120の光学レンズ6に供給する。光学レンズ6
は、1/4波長板9からのレーザ光を、光学レンズ20
の凸部21に供給する。光学レンズ6および光学レンズ
20は、対物レンズの機能を有しする。光学レンズ20
の凸部21は、光学レンズ6からのレーザ光を集光して
光ディスク80のトラックを照射する。このようにし
て、半導体レーザ4からのレーザ光は、光ディスク80
の記録面に集光される。
【0120】また、光ヘッド120は、光ディスク80
で反射したレーザ光を、1/4波長板9を介してビーム
スプリッタ3に戻す。ビームスプリッタ3は、光ヘッド
120からのレーザ光が入射され、入射されたレーザ光
を反射して集光レンズ7に供給する。集光レンズ7は、
ビームスプリッタ3からのレーザ光を集光して光検出器
8に供給する。光検出器8は、集光レンズ7からのレー
ザ光を受光部で受光して出力信号SAを生成する。光検
出器8は、例えば4分割光検出器により構成する。
【0121】図12の光ピックアップ129では、熱膨
張緩和部材90を有する光ヘッド120を用いることに
より、図4の光ヘッド130を用いた光ピックアップに
比べて使用可能な温度範囲を広げることができ、信頼性
を向上可能である。
【0122】図13は、本発明に係る光ヘッドを有する
光ピックアップの第3の実施の形態を示す概略的な構成
図である。この光ピックアップ219は、半導体レーザ
4と、コリメータレンズ5と、ビームスプリッタ3と、
1/4波長板(λ/4板)9と、集光レンズ7と、光検
出器8と、光ヘッド210と、磁石211とを有する。
光ヘッド210の構造については、図6に関連して既に
説明しているので、その説明を省略する。この光ヘッド
210は、光ヘッド210のコイル13の発生磁界によ
り、コイル13近傍に配置された磁石211を利用し
て、フォーカス方向および/またはトラッキング方向に
移動可能となっている。磁石211およびコイル13
は、ボビン10を移動させるアクチュエータを構成して
いる。
【0123】半導体レーザ4は、駆動信号SLに基づい
て直線偏光のレーザ光を出力し、出力レーザ光をコリメ
ータレンズ5に供給する。コリメータレンズ5は、半導
体レーザ4からのレーザ光を平行光にしてビームスプリ
ッタ3に供給する。
【0124】ビームスプリッタ3は、コリメータレンズ
5からのレーザ光を透過して1/4波長板9を介して光
ヘッド210に供給する。光ヘッド210では、1/4
波長板9の透過レーザ光は、ボビン10の中心孔10H
および熱膨張緩和部材40の開口部40Hを通過して凸
部31に供給される。光学レンズ30は対物レンズの機
能を有し、その凸部31は、1/4波長板9からのレー
ザ光を集光して光ディスク80のトラックを照射する。
このようにして、半導体レーザ4からのレーザ光は、光
ディスク80の記録面に集光される。
【0125】また、光ヘッド210は、光ディスク80
で反射したレーザ光を、1/4波長板9を介してビーム
スプリッタ3に戻す。ビームスプリッタ3は、光ヘッド
210からのレーザ光が入射され、入射されたレーザ光
を反射して集光レンズ7に供給する。集光レンズ7は、
ビームスプリッタ3からのレーザ光を集光して光検出器
8に供給する。光検出器8は、集光レンズ7からのレー
ザ光を受光部で受光して出力信号SAを生成する。光検
出器8は、例えば4分割光検出器により構成する。
【0126】図13の光ピックアップ219では、熱膨
張緩和部材40を有する光ヘッド210を用いることに
より、図1の光ヘッド100を用いた光ピックアップに
比べて使用可能な温度範囲を広げることができ、信頼性
を向上可能である。また、光学レンズ30の共振周波数
の向上により高転送レートのデータの記録および/また
は再生が可能となる。
【0127】図14は、本発明に係る光ヘッドを有する
光ピックアップの第4の実施の形態を示す概略的な構成
図である。この光ピックアップ229は、半導体レーザ
4と、コリメータレンズ5と、ビームスプリッタ3と、
1/4波長板(λ/4板)9と、集光レンズ7と、光検
出器8と、光ヘッド220と、磁石221とを有する。
光ヘッド220の構造については、図7に関連して既に
説明しているので、その説明を省略する。この光ヘッド
220は、光ヘッド220のコイル13の発生磁界によ
り、コイル13近傍に配置された磁石221を利用し
て、フォーカス方向および/またはトラッキング方向に
移動可能となっている。磁石221およびコイル13
は、ボビン10を移動させるアクチュエータを構成して
いる。
【0128】半導体レーザ4は、駆動信号SLに基づい
て直線偏光のレーザ光を出力し、出力レーザ光をコリメ
ータレンズ5に供給する。コリメータレンズ5は、半導
体レーザ4からのレーザ光を平行光にしてビームスプリ
ッタ3に供給する。
【0129】ビームスプリッタ3は、コリメータレンズ
5からのレーザ光を透過して1/4波長板9を介して光
ヘッド220に供給する。光ヘッド220では、1/4
波長板9の透過レーザ光は、ボビン10の中心孔10H
および熱膨張緩和部材41を通過して凸部31に供給さ
れる。光学レンズ30は対物レンズの機能を有し、その
凸部31は、1/4波長板9からのレーザ光を集光して
光ディスク80のトラックを照射する。このようにし
て、半導体レーザ4からのレーザ光は、光ディスク80
の記録面に集光される。
【0130】また、光ヘッド220は、光ディスク80
で反射したレーザ光を、1/4波長板9を介してビーム
スプリッタ3に戻す。ビームスプリッタ3は、光ヘッド
220からのレーザ光が入射され、入射されたレーザ光
を反射して集光レンズ7に供給する。集光レンズ7は、
ビームスプリッタ3からのレーザ光を集光して光検出器
8に供給する。光検出器8は、集光レンズ7からのレー
ザ光を受光部で受光して出力信号SAを生成する。光検
出器8は、例えば4分割光検出器により構成する。
【0131】図14の光ピックアップ229では、熱膨
張緩和部材41を有する光ヘッド220を用いることに
より、図1の光ヘッド100を用いた光ピックアップに
比べて使用可能な温度範囲を広げることができ、信頼性
を向上可能である。また、光学レンズ30の共振周波数
の向上により高転送レートのデータの記録および/また
は再生が可能となる。
【0132】図15は、本発明に係る光ヘッドを有する
光ピックアップの第5の実施の形態を示す概略的な構成
図である。この光ピックアップ239は、半導体レーザ
4と、コリメータレンズ5と、ビームスプリッタ3と、
1/4波長板(λ/4板)9と、集光レンズ7と、光検
出器8と、光ヘッド230と、磁石231とを有する。
光ヘッド230の構造については、図8に関連して既に
説明しているので、その説明を省略する。この光ヘッド
230は、光ヘッド230のコイル73の発生磁界によ
り、コイル73近傍に配置された磁石231を利用し
て、フォーカス方向および/またはトラッキング方向に
移動可能となっている。磁石231およびコイル73
は、ボビン70を移動させるアクチュエータを構成して
いる。
【0133】半導体レーザ4は、駆動信号SLに基づい
て直線偏光のレーザ光を出力し、出力レーザ光をコリメ
ータレンズ5に供給する。コリメータレンズ5は、半導
体レーザ4からのレーザ光を平行光にしてビームスプリ
ッタ3に供給する。
【0134】ビームスプリッタ3は、コリメータレンズ
5からのレーザ光を透過して1/4波長板9を介して光
ヘッド230に供給する。光ヘッド230では、1/4
波長板9の透過レーザ光は、ボビン70の中心孔70H
を通過して凸部31に供給される。光学レンズ30は対
物レンズの機能を有し、その凸部31は、1/4波長板
9からのレーザ光を集光して光ディスク80のトラック
を照射する。このようにして、半導体レーザ4からのレ
ーザ光は、光ディスク80の記録面に集光される。
【0135】また、光ヘッド230は、光ディスク80
で反射したレーザ光を、1/4波長板9を介してビーム
スプリッタ3に戻す。ビームスプリッタ3は、光ヘッド
230からのレーザ光が入射され、入射されたレーザ光
を反射して集光レンズ7に供給する。集光レンズ7は、
ビームスプリッタ3からのレーザ光を集光して光検出器
8に供給する。光検出器8は、集光レンズ7からのレー
ザ光を受光部で受光して出力信号SAを生成する。光検
出器8は、例えば4分割光検出器により構成する。
【0136】図15の光ピックアップ239では、光ヘ
ッド230を用いることにより、図1の光ヘッド100
を用いた光ピックアップに比べて使用可能な温度範囲を
広げることができ、信頼性を向上可能である。また、光
学レンズ30の共振周波数の向上により高転送レートの
データの記録および/または再生が可能となる。
【0137】なお、図6の光ヘッド210では、光学レ
ンズ30の外周部33からマスク層37Bを除去した外
周部の上面が、熱膨張緩和部材40に固着している構成
としてもよい。図7の光ヘッド220では、光学レンズ
30の外周部33からマスク層37Bを除去した外周部
の上面が、熱膨張緩和部材41の下面に固着している構
成としてもよい。図8の光ヘッド230では、光学レン
ズ30の外周部33からマスク層37Bを除去した外周
部の上面が、ボビン70の下面71Bに固着している構
成としてもよい。また、上記実施の形態は本発明の例示
であり、本発明は上記実施の形態に限定されない。
【0138】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ボビンに取り付けられた光学レンズで生じる熱応力
を低減可能な光ヘッドと、この光ヘッドを有する光ピッ
クアップとを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に対比される光ヘッドを例示する概略的
な構成図である。
【図2】本発明に係る光ヘッドの第1の実施の形態を示
す概略的な構成図である。
【図3】本発明に係る光ヘッドの第2の実施の形態を示
す概略的な構成図である。
【図4】本発明に対比される光ヘッドを例示する概略的
な構成図である。
【図5】図2〜図4中の光学レンズの製造工程を示す説
明図である。
【図6】本発明に係る光ヘッドの第3の実施の形態を示
す概略的な構成図である。
【図7】本発明に係る光ヘッドの第4の実施の形態を示
す概略的な構成図である。
【図8】本発明に係る光ヘッドの第5の実施の形態を示
す概略的な構成図である。
【図9】図6〜図8中の光学レンズの製造工程を示す説
明図である。
【図10】図9に続いて、図6〜図8中の光学レンズの
製造工程を示す説明図である。
【図11】本発明に係る光ヘッドを有する光ピックアッ
プの第1の実施の形態を示す概略的な構成図である。
【図12】本発明に係る光ヘッドを有する光ピックアッ
プの第2の実施の形態を示す概略的な構成図である。
【図13】本発明に係る光ヘッドを有する光ピックアッ
プの第3の実施の形態を示す概略的な構成図である。
【図14】本発明に係る光ヘッドを有する光ピックアッ
プの第4の実施の形態を示す概略的な構成図である。
【図15】本発明に係る光ヘッドを有する光ピックアッ
プの第5の実施の形態を示す概略的な構成図である。
【符号の説明】
3…ビームスプリッタ、4…半導体レーザ、5…コリメ
ータレンズ、6,20,30…光学レンズ、6A,6B
…凸部、6C,33…外周部、7…集光レンズ、8…光
検出器、9…1/4波長板、10,60,70…ボビ
ン、11A,61A,71A…一方の面(上面)、11
B,61B,71B…他方の面(下面)、12A,12
B,,21,31,62A,62B,72A,72B…
凸部、13,63,73…コイル、22,32…平坦
部、24,24A,34,34A…基板、25,35…
マスク材料、26…マスク層、29,39…溝、36…
第1のマスク層、37B…第2のマスク層、37H…開
口部、40,41,90…熱膨張緩和部材、40H,5
1H,90H…開口部、50,51…スペーサ、51C
…周壁、55…接着剤、100,110,120,13
0,210,220,230…光ヘッド、80…光ディ
スク、111,121,211,221,231…磁
石、119,129,219,229,239…光ピッ
クアップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 健二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 橋本 学治 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 飯田 敦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D118 AA20 DC03 EA02 EB05 5D119 AA50 JA44 JB03 JC03 JC05 JC06 LB05

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心孔が形成されたボビンと、 開口部が形成された熱膨張緩和部材を介して前記ボビン
    に取り付けられた第1の光学レンズとを有する光ヘッド
    であって、 前記第1の光学レンズは、前記ボビンとは熱膨張率が異
    なる光学材料からなる基板を有し、 前記基板は、 凸レンズの機能を持つ凸部と、 前記凸部の周囲に位置する平坦部とを有し、 前記平坦部は、前記凸部が前記開口部にはめ込まれるよ
    うに、前記熱膨張緩和部材に固着しており、 前記第1の光学レンズは、前記凸部の中心軸またはその
    延長線が、前記ボビンの中心孔を通り抜けるように配置
    されている光ヘッド。
  2. 【請求項2】前記熱膨張緩和部材の熱膨張率は、前記ボ
    ビンの熱膨張率と前記第1の光学レンズの熱膨張率との
    間の値である請求項1記載の光ヘッド。
  3. 【請求項3】前記熱膨張緩和部材は、前記ボビンに固着
    している請求項1記載の光ヘッド。
  4. 【請求項4】前記熱膨張緩和部材は、スペーサを介して
    前記ボビンに固着している請求項1記載の光ヘッド。
  5. 【請求項5】前記ボビンの中心孔には、第2の光学レン
    ズが配置されている請求項1記載の光ヘッド。
  6. 【請求項6】前記熱膨張緩和部材は、一定または実質的
    に一定の厚さの光学材料であって前記第1の光学レンズ
    の光学材料と同じ材料からなり、 前記平坦部の表面からの前記凸部の高さは、前記熱膨張
    緩和部材の厚さよりも低い請求項1記載の光ヘッド。
  7. 【請求項7】前記凸部の中心軸は、前記ボビンの中心孔
    の中心軸と一致または実質的に一致しており、前記凸部
    の周囲には溝が形成されており、 前記ボビンの外周には、コイルが巻き付けてあり、 前記ボビンの材料は、合成樹脂であり、 前記第1の光学レンズの材料は、ガラスである請求項1
    記載の光ヘッド。
  8. 【請求項8】中心孔が形成されたボビンと、 熱膨張緩和部材を介して前記ボビンに取り付けられた光
    学レンズとを有する光ヘッドであって、 前記光学レンズは、前記ボビンとは熱膨張率が異なる光
    学材料からなる基板を有し、 前記基板は、 凸レンズの機能を持つ凸部と、 前記凸部の周囲に位置する平坦部と、 前記平坦部の周囲に位置する外周部とを有し、 前記外周部での前記基板の厚さは、前記凸部での前記基
    板の厚さよりも厚く、 前記外周部は、前記熱膨張緩和部材に固着しており、 前記光学レンズは、前記凸部の中心軸またはその延長線
    が、前記ボビンの中心孔を通り抜けるように配置されて
    いる光ヘッド。
  9. 【請求項9】前記熱膨張緩和部材の熱膨張率は、前記ボ
    ビンの熱膨張率と前記光学レンズの熱膨張率との間の値
    である請求項8記載の光ヘッド。
  10. 【請求項10】前記熱膨張緩和部材は、前記ボビンに固
    着している請求項8記載の光ヘッド。
  11. 【請求項11】前記熱膨張緩和部材は、一定または実質
    的に一定の厚さの光学材料であって前記光学レンズの光
    学材料と同じ材料からなる請求項8記載の光ヘッド。
  12. 【請求項12】前記熱膨張緩和部材は、開口部が形成さ
    れており、 前記光学レンズは、前記凸部が前記開口部に向かって突
    出するように配置されている請求項8記載の光ヘッド。
  13. 【請求項13】前記外周部の表面には、マスク層が形成
    されており、前記外周部の前記マスク層が前記熱膨張緩
    和部材に固着している請求項8記載の光ヘッド。
  14. 【請求項14】前記凸部の中心軸は、前記ボビンの中心
    孔の中心軸と一致または実質的に一致しており、前記凸
    部の周囲には溝が形成されており、 前記ボビンの外周には、コイルが巻き付けてあり、 前記ボビンの材料は、合成樹脂であり、 前記光学レンズの材料は、ガラスである請求項8記載の
    光ヘッド。
  15. 【請求項15】中心孔が形成されたボビンと、 光学レンズとを有する光ヘッドであって、 前記光学レンズは、前記ボビンとは熱膨脹率が異なる光
    学材料からなる基板を有し、 前記基板は、 凸レンズの機能を持つ凸部と、 前記凸部の周囲に位置する平坦部と、 前記平坦部の周囲に位置する外周部とを有し、 前記外周部での前記基板の厚さは、前記凸部での前記基
    板の厚さよりも厚く、 前記外周部は、前記ボビンに固着しており、 前記光学レンズは、前記凸部の中心軸またはその延長線
    が、前記ボビンの中心孔を通り抜けるように配置されて
    いる光ヘッド。
  16. 【請求項16】前記外周部の表面には、マスク層が形成
    されており、前記外周部の前記マスク層が前記ボビンに
    固着している請求項15記載の光ヘッド。
  17. 【請求項17】前記凸部の中心軸は、前記ボビンの中心
    孔の中心軸と一致または実質的に一致しており、前記凸
    部の周囲には溝が形成されており、 前記ボビンの外周には、コイルが巻き付けてあり、 前記ボビンの材料は、合成樹脂であり、 前記光学レンズの材料は、ガラスである請求項15記載
    の光ヘッド。
  18. 【請求項18】レーザと、 前記レーザからのレーザ光を光ディスクに集光する光ヘ
    ッドと、 前記光ディスクで反射した前記レーザ光を受光する光検
    出器とを有する光ピックアップであって、 前記光ヘッドは、 中心孔が形成されたボビンと、 開口部が形成された熱膨張緩和部材を介して前記ボビン
    に取り付けられた第1の光学レンズとを有し、 前記第1の光学レンズは、前記ボビンとは熱膨張率が異
    なる光学材料からなる基板を有し、 前記基板は、 前記レーザからのレーザ光を前記光ディスクに集光する
    凸部と、 前記凸部の周囲に位置する平坦部とを有し、 前記平坦部は、前記凸部が前記開口部にはめ込まれるよ
    うに、前記熱膨張緩和部材に固着しており、 前記第1の光学レンズは、前記凸部の中心軸またはその
    延長線が、前記ボビンの中心孔を通り抜けるように配置
    されている光ピックアップ。
  19. 【請求項19】前記熱膨張緩和部材の熱膨張率は、前記
    ボビンの熱膨張率と前記第1の光学レンズの熱膨張率と
    の間の値である請求項18記載の光ピックアップ。
  20. 【請求項20】前記熱膨張緩和部材は、前記ボビンに固
    着している請求項18記載の光ピックアップ。
  21. 【請求項21】前記熱膨張緩和部材は、スペーサを介し
    て前記ボビンに固着している請求項18記載の光ピック
    アップ。
  22. 【請求項22】前記ボビンの中心孔には、第2の光学レ
    ンズが配置されており、 前記第1の光学レンズは、前記レーザからのレーザ光で
    あって前記第2の光学レンズを透過したレーザ光が供給
    される請求項18記載の光ピックアップ。
  23. 【請求項23】前記熱膨張緩和部材は、一定または実質
    的に一定の厚さの光学材料であって前記第1の光学レン
    ズと同じ材料からなり、 前記平坦部の表面からの前記凸部の高さは、前記熱膨張
    緩和部材の厚さよりも低い請求項18記載の光ピックア
    ップ。
  24. 【請求項24】磁石をさらに有し、 前記凸部の中心軸は、前記ボビンの中心孔の中心軸と一
    致または実質的に一致しており、前記凸部の周囲には溝
    が形成されており、 前記ボビンの外周には、コイルが巻き付けてあり、 前記ボビンの材料は、合成樹脂であり、 前記第1の光学レンズの材料は、ガラスであり、 前記磁石および前記コイルは、前記ボビンを移動させる
    アクチュエータを構成している請求項18記載の光ピッ
    クアップ。
  25. 【請求項25】レーザと、 前記レーザからのレーザ光を光ディスクに集光する光ヘ
    ッドと、 前記光ディスクで反射した前記レーザ光を受光する光検
    出器とを有する光ピックアップであって、 前記光ヘッドは、 中心孔が形成されたボビンと、 熱膨張緩和部材を介して前記ボビンに取り付けられた光
    学レンズとを有し、 前記光学レンズは、前記ボビンとは熱膨張率が異なる光
    学材料からなる基板を有し、 前記基板は、 前記レーザからのレーザ光を前記光ディスクに集光する
    凸部と、 前記凸部の周囲に位置する平坦部と、 前記平坦部の周囲に位置する外周部とを有し、 前記外周部での前記基板の厚さは、前記凸部での前記基
    板の厚さよりも厚く、 前記外周部は、前記熱膨張緩和部材に固着しており、 前記光学レンズは、前記凸部の中心軸またはその延長線
    が、前記ボビンの中心孔を通り抜けるように配置されて
    いる光ピックアップ。
  26. 【請求項26】前記熱膨張緩和部材の熱膨張率は、前記
    ボビンの熱膨張率と前記光学レンズの熱膨張率との間の
    値である請求項25記載の光ピックアップ。
  27. 【請求項27】前記熱膨張緩和部材は、前記ボビンに固
    着している請求項25記載の光ピックアップ。
  28. 【請求項28】前記熱膨張緩和部材は、一定または実質
    的に一定の厚さの光学材料であって前記光学レンズと同
    じ材料からなり、 前記光学レンズは、前記レーザからのレーザ光であって
    前記熱膨張緩和部材を透過したレーザ光が供給される請
    求項25記載の光ピックアップ。
  29. 【請求項29】前記熱膨張緩和部材は、開口部が形成さ
    れており、 前記光学レンズは、前記凸部が前記開口部に向かって突
    出するように配置されている請求項25記載の光ピック
    アップ。
  30. 【請求項30】前記外周部の表面には、マスク層が形成
    されており、前記外周部の前記マスク層が前記熱膨張緩
    和部材に固着している請求項25記載の光ピックアッ
    プ。
  31. 【請求項31】磁石をさらに有し、 前記凸部の中心軸は、前記ボビンの中心孔の中心軸と一
    致または実質的に一致しており、前記凸部の周囲には溝
    が形成されており、 前記ボビンの外周には、コイルが巻き付けてあり、 前記ボビンの材料は、合成樹脂であり、 前記光学レンズの材料は、ガラスであり、 前記磁石および前記コイルは、前記ボビンを移動させる
    アクチュエータを構成している請求項25記載の光ピッ
    クアップ。
  32. 【請求項32】レーザと、 前記レーザからのレーザ光を光ディスクに集光する光ヘ
    ッドと、 前記光ディスクで反射した前記レーザ光を受光する光検
    出器とを有する光ピックアップであって、 前記光ヘッドは、 中心孔が形成されたボビンと、 光学レンズとを有し、 前記光学レンズは、前記ボビンとは熱膨脹率が異なる光
    学材料からなる基板を有し、 前記基板は、 前記レーザからの前記レーザ光を前記光ディスクに集光
    する凸部と、 前記凸部の周囲に位置する平坦部と、 前記平坦部の周囲に位置する外周部とを有し、 前記外周部での前記基板の厚さは、前記凸部での前記基
    板の厚さよりも厚く、 前記外周部は、前記ボビンに固着しており、 前記光学レンズは、前記凸部の中心軸またはその延長線
    が、前記ボビンの中心孔を通り抜けるように配置されて
    いる光ピックアップ。
  33. 【請求項33】前記外周部の表面には、マスク層が形成
    されており、前記外周部の前記マスク層が前記ボビンに
    固着している請求項32記載の光ピックアップ。
  34. 【請求項34】磁石をさらに有し、 前記凸部の中心軸は、前記ボビンの中心孔の中心軸と一
    致または実質的に一致しており、前記凸部の周囲には溝
    が形成されており、 前記ボビンの外周には、コイルが巻き付けてあり、 前記ボビンの材料は、合成樹脂であり、 前記光学レンズの材料は、ガラスであり、 前記磁石および前記コイルは、前記ボビンを移動させる
    アクチュエータを構成している請求項32記載の光ピッ
    クアップ。
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