JP2003232994A - マイクロレンズ及び光ピックアップ装置 - Google Patents

マイクロレンズ及び光ピックアップ装置

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JP2003232994A
JP2003232994A JP2002033432A JP2002033432A JP2003232994A JP 2003232994 A JP2003232994 A JP 2003232994A JP 2002033432 A JP2002033432 A JP 2002033432A JP 2002033432 A JP2002033432 A JP 2002033432A JP 2003232994 A JP2003232994 A JP 2003232994A
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microlens
lens
substrate
lens substrate
diffractive surface
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Hiroyasu Mifune
博庸 三船
Yasuhiro Sato
康弘 佐藤
Toshihiro Ishii
稔浩 石井
Yoshiyuki Kiyozawa
良行 清澤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量生産に向いた低コストで色収差を低減さ
せ得る小型・軽量なマイクロレンズ及び光ピックアップ
装置を提供する。 【解決手段】 色収差の度合いを示すアッベ数が負の特
定値−3.452を示す回折面D1をレンズ面の一つと
して組合せることにより、高NAを達成するために第
1,第2マイクロレンズ部分L1,L2が凸レンズ状に
形成された第1,第2のレンズ基板S1,S2を備える
マイクロレンズ1を構成する上で、色収差を低減させる
条件を満足させることができる。よって、マイクロレン
ズ1自体の構成を変えたり新たな素子を追加したりする
ことなく、色収差の低減を図れる小型・安価なマイクロ
レンズ1となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズ及
び光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク装置用の光ピックアッ
プ装置の構成例を図9に示す。概略的には、直線偏光の
レーザ光を発する半導体レーザ(LD)100とコリメ
ータレンズ101と偏光ビームスプリッタ102と1/
4波長板103と対物レンズ104と検出レンズ105
とフォトダイオード106とにより構成されている。半
導体レーザ100から出射され紙面に対し平行な偏光の
レーザ光はコリメータレンズ101で平行光にされる。
次に、この平行光は、偏光ビームスプリッタ102と1
/4波長板103とにより構成された光アイソレータを
通って直線偏光から円偏光に変わる。光記録媒体107
の記録面で反射する際に円偏光の旋回方向が変化し、1
/4波長板103を再び通過すると、紙面に対して垂直
な偏光の光となる。さらに、偏光ビームスプリッタ10
2で反射されてフォトダイオード106の方向へ進行
し、検出レンズ105で集光されてフォトダイオード1
06に入射する。実際にはフォーカスエラー検出やトラ
ックエラー検出及びその検出結果に基づくサーボ制御系
等の光学部品、機構があるが、ここでは省略する。ま
た、この図示例では、光ピックアップ装置を簡単化する
ため、光記録媒体107が反射率の差で情報を記録して
いる場合の再生方法として示している。
【0003】このような構成では、光の回折限界により
スポットサイズは光の波長程度までしか得られない。ス
ポットサイズwは以下のように表すことができる。
【0004】 w∝λ/sinθ′ ………………………………(1) ここで、θ′は対物レンズ104の出射角で、対物レン
ズ104のNA(開口数)とはNA=sinθ′という関
係がある。λはLD100が出射するレーザ光の波長で
ある。
【0005】従って、対物レンズ104のNAを上げれ
ばスポットサイズは小さくなり、ひいては光記録媒体1
07の容量を上げることが可能となる。
【0006】NAを上げるには単レンズだけでは限界が
あり、複数のレンズを使用する。例えば、2群2枚レン
ズを用いてNAを高くする方法が知られている。
【0007】また、スポットサイズを小さくするには、
光源波長を短くしてもよく、具体的には、440nm以
下の短波長LDの使用が図られている。反面、このよう
な光源の短波長化により、色収差が問題となることが知
られている。「色収差」とは、レンズ或いは光学系が多
波長或いは連続波長を扱わなければならないときに生じ
る収差である。光学材料の屈折率は波長によって異なる
ためにレンズの焦点距離も異なる。即ち、光学材料の屈
折率は波長分散をもっており、屈折率は赤色光より青色
光に対して大である。LDから出射されるレーザ光の波
長はほぼ数nm程度の波長幅を有している。また、LD
から出射されるレーザ光がLD自体での温度変化等によ
り中心波長が数nm突然飛ぶ、いわゆる「モードホッピ
ング」を起こす場合もある。特に、記録時には再生時よ
りも大きなパワーを必要とするため、このパワーの違い
により波長がシフトする。
【0008】従って、波長440nm以下の短波長LD
を用いた場合、波長のずれにより対物レンズで生じる色
収差は許容できない重要な問題となる。短波長で色収差
が大となることについては2つの原因が考えられる。第
1の原因は、一般の対物レンズは短い波長を取り扱う場
合、微小な波長の変動に対して屈折率の変化が大とな
り、焦点の移動量であるデフォーカス量が大となること
である。第2の原因は、光記録媒体のさらなる高密度・
大容量化とともに対物レンズで集光されるスポット径を
極力小さくする必要があるが、対物レンズの焦点深度d
はd=λ/(NA)で表されるように、取り扱う波長
が短いほど焦点深度dが小さくなり、僅かなデフォーカ
スさえも許されないことである。
【0009】対物レンズの色収差を小さくするには、分
散が小(色収差の度合いを示すアッベ数が大)である光
学材料を用いてレンズを作製することが挙げられる。ま
た、対物レンズを複数枚のレンズで構成したアクロマー
トレンズとすることが可能である。これを式で書くと次
のようになる。1つ目のレンズの焦点距離をf、アッ
ベ数をν、2つ目のレンズの焦点距離をf、アッベ
数をνとし、2つのレンズは接しているとすると、 1/f=1/f+1/f ………………………(2) 0=1/fν+1/fν ……………………(3) と書くことができる。この(2)(3)式を解くと、各
々焦点距離f,fは、 f=(ν−ν)/ν*f ……………………(4) f=(ν−ν)/ν*f ……………………(5) である。従って、2つのレンズは図10に示すように、
一方が凸レンズ110であれば、もう一方は凹レンズ1
11である。このようにして2枚のレンズで色消しが可
能となる。しかし、複数枚のレンズで構成した色消しレ
ンズ(アクロマートレンズ)は重量が大となるという問
題がある。
【0010】また、収差補正光学系を別途追加して色収
差を補正する方法もある(特開2000−19388公
報等参照)。これは凸レンズと凹レンズとを組合せたも
のやホログラムなどを使用したりしているが、新たな部
品を追加する必要があり、そのスペース確保や調整に問
題がある。
【0011】一方、レンズの大きさが1mmよりも小さ
いレンズはマイクロレンズと呼ばれ、近年CCDや液晶
プロジェクタなどに使われている。このようなマイクロ
レンズを光ディスク装置で使う動きがある。マイクロレ
ンズを利用することによって、光学系を小型にすること
ができ、さらにNAが大きなマイクロレンズではレンズ
底面と光記録媒体との間の距離ワーキングディスタンス
が小さいことも加わって光ピックアップ装置を小型にす
ることができるからである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うな通常の色消しレンズは、分散の異なる(アッベ数の
異なる)硝材を使い、凸レンズと凹レンズとを組み合せ
ているものであり、そのため、組立て調整が必要であ
り、単純に2枚を接着するため光ピックアップ装置の可
動部重量が増してしまう不具合がある。
【0013】また、特開2000−19388公報など
により提案されている収差補正光学系を別途追加する構
成では、新たな部品を追加する必要があり、調整工程が
複雑になり、コストアップにつながる不具合がある。
【0014】さらに、特開平9−311271号公報や
特開2000−285500公報により提案されている
回折作用と屈折作用とを持つハイブリッドレンズを使用
する方法では、回折格子は微小ピッチが必要で、レンズ
への加工は容易でない不具合がある。
【0015】また、特開平11−174318号公報に
よれば、高NAを得るために2群2枚構成のレンズと
し、かつ、色収差を軽減するために回折面を最像点側よ
り物体側に少なくとも1面設けているが、この構成では
レンズ間の高精度な調整が必要となる。
【0016】本発明は、大量生産に向いた低コストで色
収差を低減させ得る小型・軽量なマイクロレンズ及びこ
のマイクロレンズを用いた光ピックアップ装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】本発明は、さらに凸レンズのみによる構成
で色収差を低減し、かつ、レンズ厚さを薄くし得るマイ
クロレンズを提供することを目的とする。
【0018】本発明は、色収差の低減を確保しつつ作製
が容易なマイクロレンズを提供することを目的とする。
【0019】本発明は、より一層の高NA化及び色収差
の低減化を達成し得るマイクロレンズを提供することを
目的とする。
【0020】本発明は、色収差の低減を確保しつつ光の
利用効率を向上させ得るマイクロレンズを提供すること
を目的とする。
【0021】本発明は、色収差の低減を確保しつつ回折
面の傷や破損などを防止できるマイクロレンズを提供す
ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のマ
イクロレンズは、第1のマイクロレンズ部分が凸レンズ
状に形成された第1のレンズ基板と、第2のマイクロレ
ンズ部分が凸レンズ状に形成されて前記第2のマイクロ
レンズ部分が前記第1のマイクロレンズ部分に対向する
ように前記第1のレンズ基板に貼り合せられた第2のレ
ンズ基板と、前記第1及び第2のマイクロレンズ部分を
通る光軸上に位置させて前記第2のレンズ基板に設けら
れた少なくとも1つの回折面と、を備える。
【0023】従って、色収差の度合いを示すアッベ数が
負の特定値を示す回折面をレンズ面の一つとして組合せ
ることにより、高いNAを達成するために全て凸レンズ
構成としても色収差を低減させる条件を満足させること
ができる。よって、マイクロレンズ自体の構成を変えた
り新たな素子を追加したりすることなく、色収差の低減
を図れる小型・安価なマイクロレンズとなる。
【0024】請求項2記載の発明は、請求項1記載のマ
イクロレンズにおいて、前記回折面は、前記第2のレン
ズ基板の像側に設けられている。
【0025】従って、レンズ表面に回折面を形成しない
ので、レンズ作製が容易となる。
【0026】請求項3記載の発明のマイクロレンズは、
第1のマイクロレンズ部分が凸レンズ状に形成された第
1のレンズ基板と、第2のマイクロレンズ部分が凸レン
ズ状に形成されて前記第2のマイクロレンズ部分が前記
第1のマイクロレンズ部分に対向するように前記第1の
レンズ基板に貼り合せられた第2のレンズ基板と、前記
第2のレンズ基板の材料よりも屈折率の大きい材料によ
り前記第2のレンズ基板の像側に位置させて前記第2の
マイクロレンズ部分側に凸となるように凸レンズ状に形
成された第3のマイクロレンズ部分と、前記第2のレン
ズ基板に対して前記第3のマイクロレンズ部分側に設け
られた第3の基板と、前記第1,第2及び第3のマイク
ロレンズ部分を通る光軸上に位置させて前記第3の基板
に設けられた少なくとも1つの回折面と、を備える。
【0027】従って、高いNAを達成するために何れも
凸レンズ状の第1ないし第3のマイクロレンズ部分を組
合せたマイクロレンズを構成する上でも、色収差の度合
いを示すアッベ数が負の特定値を示す回折面をレンズ面
の一つとして組合せることにより、色収差を低減させる
条件を満足させることができる。よって、マイクロレン
ズ自体の構成を変えたり新たな素子を追加したりするこ
となく、色収差の低減を図れる小型・安価なマイクロレ
ンズとなる。また、第3の基板に回折面を設け、貼り合
わせてマイクロレンズを構成すればよいので、作製も容
易となる。
【0028】請求項4記載の発明は、請求項3記載のマ
イクロレンズにおいて、前記第3の基板は反射防止機能
を有し、前記回折面は前記第3の基板の前記第3のマイ
クロレンズ部分側に設けられている。
【0029】従って、第3の基板に反射防止機能を持た
せることにより、光の利用効率を上げることができ、光
ピックアップ装置等に用いた場合には記録再生信号の品
質を上げることができる。
【0030】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載のマイクロレンズにおいて、前記第3の基板は保護機
能を有し、前記回折面は前記第3の基板の前記第3のマ
イクロレンズ部分側に設けられている。
【0031】従って、第3の基板に保護機能を持たせる
ことにより、媒体などに衝突しても回折面に傷や破損を
生ずることがなく、信頼性を上げることができる。
【0032】請求項6記載の発明のマイクロレンズは、
第1のマイクロレンズ部分が凸レンズ状に形成された第
1のレンズ基板と、第2のマイクロレンズ部分が凸レン
ズ状に形成されて前記第2のマイクロレンズ部分が前記
第1のマイクロレンズ部分に対向するように前記第1の
レンズ基板に貼り合せられた第2のレンズ基板と、前記
第2のレンズ基板の材料より屈折率の大きい材料により
前記第2のレンズ基板の像側に位置させて前記第2のマ
イクロレンズ部分側に凸となるように凸レンズ状に形成
された第3のマイクロレンズ部分と、前記第1,第2及
び第3のマイクロレンズ部分を通る光軸上に位置する回
折面を有して前記第1及び第2のレンズ基板間に設けら
れた第4の基板と、を備える。
【0033】従って、高いNAを達成するために何れも
凸レンズ状の第1ないし第3のマイクロレンズ部分を組
合せたマイクロレンズを構成する上でも、色収差の度合
いを示すアッベ数が負の特定値を示す回折面をレンズ面
の一つとして組合せることにより、色収差を低減させる
条件を満足させることができる。よって、マイクロレン
ズ自体の構成を変えたり新たな素子を追加したりするこ
となく、色収差の低減を図れる小型・安価なマイクロレ
ンズとなる。また、第3の基板に回折面を設け、貼り合
わせてマイクロレンズを構成すればよいので、作製も容
易となる。
【0034】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
の何れか一記載のマイクロレンズにおいて、前記回折面
は、断面形状がブレーズ型の回折格子により形成されて
いる。
【0035】従って、回折面としての回折効率を上げる
ことができる。
【0036】請求項8記載の発明は、請求項7記載のマ
イクロレンズにおいて、前記回折面は、同心円状のパタ
ーンとして形成されている。
【0037】従って、回折面にレンズ作用を持たせるこ
とができる。
【0038】請求項9記載の発明は、請求項1ないし8
の何れか一記載のマイクロレンズにおいて、前記第1の
レンズ基板の材料と前記第2のレンズ基板の材料とが同
一である。
【0039】従って、第1、第2のレンズ基板の材料が
同一であるので、これらの製造条件を同一にすることが
でき、製造の容易化及び低コスト化を図れる。
【0040】請求項10記載の発明の光ピックアップ装
置は、光源から出射された光を光記録媒体の記録面に対
して集光させる請求項1ないし9の何れか一記載のマイ
クロレンズを対物レンズとして備える。
【0041】従って、請求項1ないし9の何れか一記載
のマイクロレンズを対物レンズとして備えるので、色収
差を低減させることができる小型で薄い光ピックアップ
装置を提供できる。
【0042】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の光ピックアップ装置において、前記光源が波長440
nm以下の短波長レーザ光を出射するレーザ光源であ
る。
【0043】従って、特に波長440nm以下のレーザ
光を出射する短波長のレーザ光源を用いた場合に重要な
問題となる波長のずれにより対物レンズで生ずる色収差
を小さく抑えることができ、色収差の影響の少ないレー
ザ光集光照射機能を発揮させることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
に基づいて説明する。本実施の形態のマイクロレンズ1
は、概略的には、何れも凸レンズ形状に形成された第1
及び第2のマイクロレンズ部分L1,L2を同一光軸上
に配置させた2面レンズであって、外形形状が平板デバ
イスとして構成されている。
【0045】より詳細に説明すると、まず、第1のマイ
クロレンズ部分L1は、第1のレンズ基板S1において
その片面側に基板表面より深い位置に非球面により凸レ
ンズ状に形成されている。また、第2のマイクロレンズ
部分L2は、第2のレンズ基板S2においてその片面側
に基板表面より深い位置に非球面により凸レンズ状に形
成されている。また、第2のレンズ基板S2を第2のマ
イクロレンズ部分L2が第1のマイクロレンズ部分L1
に対向するように第1のレンズ基板S1に貼り合せるこ
とによりマイクロレンズ1として完成されている。2は
第1のマイクロレンズ部分L1側から入射する光の入射
幅を規制するアパーチャを形成するアパーチャ部材であ
る。また、第1,第2のマイクロレンズ部分L1,L2
間は空気層3とされている。
【0046】このような構成に加え、本実施の形態のマ
イクロレンズ1では、第2のレンズ基板S2の像側面に
は第1及び第2のマイクロレンズ部分L1,L2を通る
光軸上に位置させて回折面D1が設けられている。この
回折面D1は、その断面形状が鋸歯状なるブレーズ型の
回折格子であって、同心円状のパターンとして形成され
ている。なお、回折面D1は平面でなくても構わない。
このような回折面D1を付加することにより、色収差を
低減させることができる。
【0047】この点について、考察する。本実施の形態
のマイクロレンズ1は、回折面D1を含めて3つのレン
ズ面により構成されているため、前述した(2)(3)
式は各々(6)(7)式のように書き換えることができ
る。
【0048】 1/f=1/f+1/f+1/f−t/f−t/f …… (6) 0=1/fν+1/fν+1/fν−t/f(1/ν+ 1/ν) −t/f(1/ν+1/ν)………………………………(7)
【0049】ここで、第1のマイクロレンズL1の焦点
距離をf、そのアッべ数をν、第2のマイクロレン
ズL2の焦点距離をf、そのアッべ数をνとし、回
折面D1の焦点距離f、そのアッベ数をνとする。
また、第2のマイクロレンズL2と回折面D1との間隔
はtとする。なお、回折面D1のアッベ数は−3.45
2で与えられることが知られている。
【0050】ここで、具体的な構成例により実証する。 [具体例1]具体例1で、使用した硝材は以下の通りで
ある。 レンズ部分L1(基板S1):BK7(1.5168,64.17) レンズ部分L2(基板S2):合成石英(1.45847,67.
7) なお、材料名の後の括弧内の数字は硝材の屈折率ndと
アッベ数νdを示している(以下でも、同様)。
【0051】このような材料を用いて構成されたマイク
ロレンズ1では、第2のマイクロレンズL2と回折面D
1との間隔tが殆ど無視できる位に小さくなっているた
め、前述の(6)(7)式中のtをt=0と見做すこと
ができる。
【0052】ここに、(7)式に注目すると、回折面D
1のアッべ数νが負であることから、各マイクロレンズ
部分L1,L2及び回折面D1の焦点距離f,f
のうちの何れかが負であることが必須とならず、高
いNAを達成するために全て凸レンズ構成としてもこの
式を成り立たせ得ることが分かる。この式を成り立たせ
ることにより色収差を低減させることができる。
【0053】[具体例2]実施例2で、使用した硝材は
以下の通りである。 レンズ部分L1(基板S1):合成石英(1.45847,67.
7) レンズ部分L2(基板S2):合成石英(1.45847,67.
7) 即ち、具体例1と同様であるが、レンズ部分L1(基板
S1)とレンズ部分L2(基板S2)の材料を同じにし
たものである。レンズ基板材料が同じであるので、ν
Sとして、次の(8)式 f/f=1−νS /ν3 ………………………………(8) が成立すれば色収差は完全に0となる。
【0054】本発明の第二の実施の形態を図2に基づい
て説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分
は同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の実施
の形態でも同様とする)。
【0055】本実施の形態のマイクロレンズ1は、概略
的には、何れも凸レンズ形状に形成された第1,第2及
び第3のマイクロレンズ部分L1,L2,L3を同一光
軸上に配置させた3面レンズであって、外形形状が平板
デバイスとして構成されている。つまり、第3のマイク
ロレンズ部分L3を付加した構成とされている(このよ
うなレンズ構造自体は、例えば特開2000−2803
66公報により既に提案されているものである)。
【0056】より詳細に説明すると、まず、第1のマイ
クロレンズ部分L1は、第1のレンズ基板S1において
その片面側に基板表面より深い位置に非球面により凸レ
ンズ状に形成されている。また、第2のマイクロレンズ
部分L2は、第2のレンズ基板S2においてその片面側
に基板表面より深い位置に非球面により凸レンズ状に形
成されている。さらに、第3のマイクロレンズ部分L3
は、第2のレンズ基板S2の第2のマイクロレンズ部分
L2側とは反対側面に第2のマイクロレンズ部分L2側
に凸となるように凹部2を形成しこの凹部2に高屈折率
材料を埋め込むことにより凸レンズ状に形成されてい
る。この第3のマイクロレンズ部分L3は第2のレンズ
基板S2の表面を覆うレンズ基板S3部分も含めて形成
されている。また、第3のマイクロレンズ部分L3は、
図示例では、球面とされているが、非球面であってもよ
い。また、第3のマイクロレンズ部分L3が形成された
第2のレンズ基板S2を第2のマイクロレンズ部分L2
が第1のマイクロレンズ部分L1に対向するように第1
のレンズ基板S1に貼り合せることによりマイクロレン
ズ1として完成されている。
【0057】ちなみに、特開2000−280366公
報例では、色収差の低減に関しては考慮されていない。
このため、特に短波長の青色光源を利用する際に問題と
なる屈折率分散による色収差を考慮した材料を選ばない
と収差が大きくなり、光ディスクに利用する場合には信
号が劣化してしまう問題がある。
【0058】この点、本実施の形態では、第一の実施の
形態の場合と同様に、第2のレンズ基板S2(基板S
3)の像側に第3の基板S4を介して回折面D1が設け
られている。回折面D1が設けられた第3の基板S4は
第3のマイクロレンズL3と回折面D1とのアライメン
トが正確になるようにして第2のレンズ基板S2に貼り
合わせられている。
【0059】このような構成において、全てのレンズの
間隔が無視できるぐらいに小さい場合、前述の(6)
(7)式は次の(9)(10)式のように書くことがで
きる。 1/f=1/f+1/f+1/f+1/f ………………(9) 0=1/fν+1/fν+1/fν3+1/fν4 ………(10) ここで、第3のマイクロレンズLの焦点距離をf
そのアッベ数をν3とし、回折面D1の焦点距離を
、そのアッベ数をν4としているが、このアッベ数
ν4は基板S4材料のアッベ数ではなく、前述したよう
に−3.452である。これらの式を満たせば、色収差
を0とすることができる。
【0060】[具体例3]具体例3で、使用した硝材は
以下の通りである。 レンズ部分L1(基板S1):BK7(1.5168,64.17) レンズ部分L2(基板S2):合成石英(1.45847,67.
7) レンズ部分L3(基板S3):SK16(1.62041,60.3
3) 基板S4 :SF55(1.76180,26.9
5) この具体例3の場合、上述の(9)(10)式を満た
し、色収差を0とすることができる。
【0061】本発明の第三の実施の形態を図3に基づい
て説明する。本実施の形態のマイクロレンズ1は、図2
に示したものと同様であるが、第3の基板S4が反射防
止層4としての機能を持つように、例えば、単層薄膜或
いは多層薄膜として形成され、かつ、回折面D1がこの
第3の基板S4の第3のマイクロレンズ部分L3側に設
けられている。
【0062】[具体例4]具体例4で、使用した硝材は
以下の通りである。 レンズ部分L1(基板S1):LF7(1.5750,41.49) レンズ部分L2(基板S2):K10(1.50137,56.41) レンズ部分L3(基板S3):SK16(1.62041,60.3
3) 基板S4 :SF55(1.76180,26.9
5) この具体例4の場合も、上述の(9)(10)式を満た
し、色収差を0とすることができる。
【0063】本発明の第四の実施の形態を図4に基づい
て説明する。本実施の形態のマイクロレンズ1は、図2
に示したものと同様であるが、第3の基板S4が保護層
5としての機能を持つように、例えば、ダイヤモンドラ
イクカーボン薄膜として形成され、かつ、回折面D1が
この第3の基板S4の第3のマイクロレンズ部分L3側
に設けられている。なお、第3の基板S4に関しては、
反射防止層4としても機能させるため、適当な屈折率と
膜厚を設定し、かつ、最表面がダイヤモンドライクカー
ボンになるような多層薄膜で作製してもよい。
【0064】[具体例5]具体例5で、使用した硝材は
以下の通りである。 レンズ部分L1(基板S1):合成石英(1.45847,67.
7) レンズ部分L2(基板S2):合成石英(1.45847,67.
7) レンズ部分L3(基板S3):SK16(1.62041,60.3
3) 基板S4 :SF55(1.76180,26.9
5) この具体例5の場合も、上述の(9)(10)式を満た
し、色収差を0とすることができる。
【0065】本発明の第五の実施の形態を図5に基づい
て説明する。本実施の形態のマイクロレンズ1は、図2
に示した構成をベースとするが、第3の基板S4は単な
る基板として設けられ、回折面D1が設けられた第4の
基板S5が第1,第2の基板S1,S2(レンズ部分L
1,L2)間の中空位置に設けられている。
【0066】[具体例6]具体例6で、使用した硝材は
以下の通りである。 レンズ部分L1(基板S1):合成石英(1.45847,67.
7) レンズ部分L2(基板S2):合成石英(1.45847,67.
7) レンズ部分L3(基板S3):SK16(1.62041,60.3
3) 基板S4 :SF55(1.76180,26.9
5) この具体例5の場合も、上述の(9)(10)式を満た
し、色収差を0とすることができる。
【0067】なお、これらの実施の形態では、各々の条
件式が成り立てば色収差を0にすることができるとして
説明したが、実際には光ディスク装置で使用する波長領
域で色収差が抑えられていればよいので、必ずしも上記
条件式が成り立たなくてはいけない、というわけではな
い。そのときは、(7)式や(10)式が焦点距離の変
動量を表す式であるので、この値が小さく抑えられてい
ればよい。
【0068】本発明の第六の実施の形態を図6及び図7
に基づいて説明する。本実施の形態は、例えば図3に示
したような構成例のマイクロレンズ1の製造方法に関す
る。
【0069】まず、第1のレンズ基板S1及び第2のレ
ンズ基板S2の各々に第1のマイクロレンズ部分L1及
び第2のマイクロレンズ部分L2を形成する。このため
に、図6(a)に示すように、基板21(S1,S2)
上に感光性材料22(レジスト)を塗布する。塗布する
感光性材料22の膜厚は形成すべきレンズ部分の高さ
(サグ)に応じて数μm〜数十μm程度である。実際に
は、塗布する感光性材料22の厚さは基板21上に形成
するレンズ高さと、基板21の材料のエッチング速度と
感光性材料22のエッチング速度との比(選択比)によ
り設定する。例えば、両者のエッチング速度が等しい場
合(選択比1)には感光性材料22の高さは形成するレ
ンズ高さとほぼ等しくする。また、基板21の材料のエ
ッチング速度が感光性材料22のエッチング速度より2
倍大きい場合(選択比2)には感光性材料22の高さは
レンズ高さの1/2でよい。ここでは、両者のエッチン
グ速度が等しいものとして説明する。また、基板21上
に塗布する感光性材料22としては通常の半導体製造で
用いられるフォトレジスト或いは感光性ドライフィルム
を使用することができる。ポジ型或いはネガ型の選択に
よりレジストに形状を転写する工程(フォトリソグラフ
ィ工程)に用いるフォトマスクの形状が変化するが、基
本的な形成手順は変わらない。本実施の形態ではポジ型
レジストを用いる場合について説明する。
【0070】次に、図6(b)に示すようにフォトリソ
グラフィプロセスにより感光性材料22の形状がレンズ
形状と同形状になるようにパターンニングする。パター
ンニングは透過率分布を設定したマスクを介して光を照
射し、感光性材料22を感光させることにより行う。光
照射後現像すると基板21上にレンズと同等形状(選択
比1であるので)の樹脂が残る。このときのマスクはレ
ンズ形状に合せた透過率分布をもったマスクを用意す
る。このマスクとしては濃度分布を持ったマスクでもよ
いし、微細なドットが所望の透過率分布を持つようなレ
イアウトをしたマスクでもよい。また、図示例では、後
で基板S1と基板S2とを突き合せて貼り合せるときの
接合構造24も予めパターンニングしている。
【0071】このようにして形成したレンズ形状23の
感光性材料22をマスクとして、図6(c)に示すよう
に、基板21を基板面に垂直な方向にエッチング(異方
性エッチング)する。エッチング手段としては半導体プ
ロセスで通常用いられるドライエッチングが可能であ
る。具体的には反応性イオンエッチング法(RIE)、
電子サイクロトロン共鳴エッチング法(ECR)等であ
る。ドライエッチングに用いるガスは基板材料により選
択でき、例えば基板材料がガラスの場合はCF,CH
等を用いることができる。また、エッチング速度、
選択性の調整のためにエッチングガスにN,O,A
r等のガスを混入することもできる。
【0072】このようにして基板21上にレンズ形状2
5(マイクロレンズ部分L1,L2)と突き合せて貼る
際に使う接合構造26とを形成する。その後、不要な感
光性材料(レジスト)22を除去(アッシング)する
(図6(d)参照)。これにより、結果的に、基板21
の表面(接合構造26の表面)より深い位置にレンズ形
状25(マイクロレンズ部分L1,L2)が形成され
る。
【0073】第1のマイクロレンズ部分L1も第2のマ
イクロレンズ部分L2も全く同じようなプロセスで作製
する。ただし、基板S1,S2の材質が異なる場合は、
エッチング速度が基本的に異なるので、パターンニング
の際に選択比に合せた形状にするか、エッチングガスな
どのエッチング条件を変えて同じ選択比が得られる作製
条件を見出す必要がある。
【0074】次に、第3のマイクロレンズ部分L3を形
成する。第3のマイクロレンズ部分L3は第2のマイク
ロレンズ部分L2が形成された第2のレンズ基板S2の
反対面側に形成される。このため、まず、図7(a)に
示すように基板S2の反対面側表面に感光性材料31を
塗布する。塗布する感光性材料31の膜厚はレンズの高
さ(サグ)に応じて数μm〜数十μm程度である。この
感光性材料31の膜厚は先のレンズ部分L1,L2を形
成する時と同様であり、実際に、形成するレンズ高さと
基板材料のエッチング速度と感光性材料のエッチング速
度との比(選択比)により設定する。基板L2上に塗布
する感光性材料31も前述の場合と同様である。
【0075】そして、図7(b)に示すように、フォト
リソグラフィプロセスにより感光性材料31の形状がレ
ンズ形状と同形状になるようにパターンニングする。パ
ターンニングは透過率分布を設定したマスクを介して光
を照射し、感光性材料31を感光させる。光照射後現像
すると基板S2上にレンズと同等形状(選択比1である
ので)の樹脂が残る。このときのマスクはレンズ形状に
合せた透過率分布を持ったマスクを用意する。このマス
クとしては濃度分布を持ったマスクでもよいし、微細な
ドットが所望の透過率分布を持つようなレイアウトをし
たマスクでもよい。
【0076】このようにして形成したレンズ形状32の
感光性材料31は前述のレンズ部分L1,L2の作製時
と同様に基板S2に垂直な方向にエッチング(異方性エ
ッチング)し(図7(c))、その後、不要な感光性材
料(レジスト)を除去(アッシング)する(図7
(d))。
【0077】次に、図7(e)に示すように、第3のマ
イクロレンズ部分L3を形成するためにエッチングした
凹形状部32に高屈折率材料33を埋め込む。この時、
高屈折率材料33を埋め込んだ後で平板34(第3の基
板S4)を貼り付ける。高屈折率材料33としてガラス
を用いる場合はスパッタリング法により埋め込み、その
後、基板S3として平坦化し、平板34を貼り合せる。
また、高屈折率材料33として樹脂材料を用いる場合
は、樹脂を塗付し硬化処理する前に平板34を上におい
て平坦になるようにした後に、硬化処理する。高屈折率
材料33として樹脂を用いた場合は、第4の基板S4は
第3のマイクロレンズ部分L3の樹脂材料の保護層とし
て働くことができる。さらに樹脂材料は接着剤としての
機能を持つ。どちらの材料の場合も基板の厚さを正確に
得るために研磨処理することがある。こうして、第2,
第3のマイクロレンズ部分L2,L3を持つ第2のレン
ズ基板S2を形成できる。
【0078】なお、平板34(第3の基板S4)は貼り
合わせる前に、回折面D1を形成しておく必要がある。
これは前述のようにフォトリソグラフィとドライエッチ
ングで作製することが可能である。ただし、回折面D1
の断面形状としては、回折効率などを考えると、鋸歯状
のブレーズ型の回折格子が望ましい。ところがフォトリ
ソグラフィでそのような形状を作製するのは困難である
ので、細かい段差(階段状形状)でブレーズ型を作製す
る。この段差は或る程度の数があれば回折効率が飽和し
てくるので、出射光として十分な光量が得られるぐらい
の段差とする。さらに、回折面D1はレンズ作用を持た
せるために、同心円状のパターンとなっている。
【0079】また、平板34(第3の基板S4)の回折
面D1を形成した面とは反対側に反射防止層4を貼り合
わせる前に作製しておく。反射防止層4としては、平板
34(第3の基板S4)の屈折率と反射防止用の膜材料
の屈折率とその膜厚との関係で決まる。多層の場合も屈
折率と膜厚との関係で決まる。膜は真空蒸着やスパッタ
によって設計した厚さだけ成膜する。さらに、反射防止
層4は屈折率差の大きな面で必要なものなので、平板3
4(第3の基板S4)の回折面D1を形成している面に
は必要ない。膜材料としては、単層の場合はフッ化マグ
ネシウムなどが、多層の場合はTiOなどを用いる。
【0080】最後に、図7(f)に示すように、第1の
マイクロレンズ部分L1が形成された第1の基板S1と
第2,第3のマイクロレンズ部分L2,L3が形成され
た第2のレンズ基板S2とを、第1,第2のマイクロレ
ンズ部分L1,L2が対向するように接合構造26を突
き合せて貼り合せる。貼り合せには、接着剤を用いて貼
り合せる。接着剤は紫外線で硬化するタイプのものや熱
で硬化するタイプのものあるいは2液を混合して硬化さ
せるタイプのものや水硝子接合などがあり、最適なもの
を選択する。貼り合せる際にはアライメントマークを各
々の基板S1,S2に予め形成しておき、アライメント
マークを合せることによって高精度に位置合せを行うこ
とができる。
【0081】このようにしてマイクロレンズ1が作製さ
れる。このとき、1つ1つ作製するのではなく、ウエハ
プロセスで一度に数多くのマイクロレンズ1を作製する
こともできる。このとき2枚の基板S1,S2の貼り合
せは、アライメントマークを使用して高精度にアライメ
ントする。2枚のウエハ基板をアライメントすれば、1
つ1つの光学素子は同じ精度でアライメントされている
ので、生産性も大幅に向上する。1つ1つのマイクロレ
ンズ1はダイシングにより切り出す。
【0082】本実施の形態によれば、いわゆる半導体プ
ロセスを用いてマイクロレンズ1を製造できるので、微
小なマイクロレンズ1を容易かつ高精度に製造すること
ができ、大量生産も可能であり、低コスト化も図ること
ができる。
【0083】本発明の第七の実施の形態を図8に基づい
て説明する。本実施の形態は、前述したようなマイクロ
レンズ1を対物レンズ41として用いる光ピックアップ
装置42への適用例を示す。
【0084】まず、本実施の形態の光ピックアップ装置
42の構成例について説明する。この光ピックアップ装
置42では、支持ベース43上に光源としての半導体レ
ーザ(LD)44と受光検知用のフォトダイオード(P
D)45とが搭載されている。支持ベース43はLD4
4からの発熱を吸収できるように熱伝導のよい材料によ
り形成されている。また、特に図示していないが、支持
ベース43は光記録媒体46に対するアクセス中に捩れ
たりしないような構造とされている。さらに、LD44
は図示例ではサブマウントに備え付けられていないが、
熱伝導性や配置などの必要に応じてサブマウント上に設
置して構わない。LD44としては、例えば出射するレ
ーザ光の波長が440nm以下の短波長のもの、具体的
には、400〜410nm程度の短波長のもの(例え
ば、青色LD)が用いられている。
【0085】LD44は支持ベース43と平行な方向に
レーザ光を出射するように搭載されており、このLD4
4に対向する位置にそのレーザ光を光記録媒体46側に
向けて90°偏向させる(折り曲げる)反射ミラー47
と、偏向反射されたレーザ光を平行光に変換するコリメ
ータ48とが設けられている。反射ミラー47は45°
の角度を持ったLD44側の傾斜面にAl反射コートす
ることにより形成されたものであり、コリメータ48は
出射側のレンズの有効径が200μmのマイクロレンズ
である。反射ミラー47とコリメータ48とはともに同
じ材料(硝子)製で一体に構成されており、コリメータ
48部分を利用して支持ベース43中に埋め込むように
取り付けられている。ここでいう一体とは別々に作製し
たものを各々が完成した後、接着などで一体としたもの
を意味する。本実施の形態では、何れにもガラス材料を
使用しているが、例えば反射ミラー47にSi材料をコ
リメータ48にガラスを用いるなど互いに異なる材料で
も構わない。このとき、コリメータ48は色収差が問題
となるのであれば、色収差を減らすような構成をとる。
【0086】さらに、コリメータ48の出射側(光記録
媒体46側)の光路上には光路分離手段49が設けられ
ている。この光路分離手段49は、レーザ光が光記録媒
体46に行く時はそのまま透過し、光記録媒体46から
の反射光(信号光)はPD45が位置するところへ向か
うように分ける働きをするものである。本実施の形態で
は、偏光を利用しており、光路分離手段49は偏光ホロ
グラムとλ/4板とにより構成されている。偏光ホログ
ラムは格子溝に複屈折性を持つ材料を埋め込み格子溝の
方向と光の偏光方向の関係によって光路を分離するもの
である。また、同時に格子のパターンを最適化すること
により集光作用を持たせることも可能で、本実施の形態
では、偏光ホログラムに集光作用を持たせている。集光
レンズ部にホログラムを用いることにより、LD44の
波長シフトの影響による集光位置変化でも信号検出には
大きな影響を受けることがない。また、λ/4板は光学
系を小型で薄くするために、薄膜或いはシート状のもの
を使用する。
【0087】さらに、光路分離手段49と光記録媒体4
6との間の光路上には対物レンズ41が設けられてい
る。この対物レンズ41は前述したような外形形状が平
板状のマイクロレンズ1を用いたもので、第3のマイク
ロレンズ部分L3が光記録媒体46側(像側)となるよ
うに設定される。また、第3のマイクロレンズ部分L3
に関しては半球状又は超半球状なる形状として、いわゆ
るソリッドイマージョンレンズとして形成することが望
ましい。
【0088】また、この対物レンズ41は光路分離手段
49に一体化され、この光路分離手段49に接着された
フォーカス・トラッキング制御手段50を介して支持ベ
ース43に取り付けられている。フォーカス・トラッキ
ング制御手段50は光軸に沿って移動する手段と光記録
媒体46に予め形成されているトラック溝に垂直な方向
に移動する手段とPD45からの信号(フォーカスエラ
ー信号、トラックエラー信号)を処理して各移動手段の
移動量を演算する手段とに大別される。この信号処理方
法には種々の方法があるが、ここではフォーカス検出に
はダブルビームサイズ法、トラッキング検出にはプッシ
ュプル法を用いている。移動量の演算は電子回路で行
う。また、移動手段としては積層ピエゾのような圧電素
子或いは電磁誘導型や超音波のアクチュエータなどがあ
る。さらに半導体プロセスを利用して作製する静電アク
チュエータは小型・薄型に適しており、前述の実施の形
態のようなマイクロレンズ作製プロセスに類似したプロ
セスで作製できる。本実施の形態では圧電素子を利用し
たアクチュエータを使用しているが、移動量や周波数応
答や大きさなどを考慮して適宜選択すればよい。
【0089】このような光ピックアップ装置42の動作
について説明する。まず、LD44から出射されたレー
ザ光は反射ミラー47で折り曲げられ光記録媒体46の
方向へ向かって進んで行く。次にコリメータ48で発散
光がコリメート光に変換される。この時、LD44から
のレーザ光のプロファイルは非点隔差により楕円となっ
ているため、本実施の形態では楕円の短軸に合せてコリ
メートし、長軸方向の光はカットしている。コリメート
光は光路分離手段49に入射し、偏光ホログラムを透過
後、λ/4板で直線偏光が円偏光に変わる。この後、対
物レンズ41に入射し収束する光となって光記録媒体4
6に照射される。ここで、記録の場合は、信号に合せた
適切な変調がLD44に与えられ、光記録媒体46に照
射され、再生の場合はLD44が変調されずに照射され
る。再生の場合、光記録媒体46からの信号光は照射時
と逆に発散する光となって図の上側に向かって進む。対
物レンズ41でコリメートする光となってλ/4板を透
過する。ここで、円偏光が直線偏光となるが、往きとは
90°偏光方向が変わっているので、この光が偏光ホロ
グラムに入射すると今度は回折され集光する光となって
PD45に入射する。ここで電気信号に変換されて信号
処理されて情報を読み取ることになる。
【0090】従って、本実施の形態によれば、基本的に
前述したようなマイクロレンズ1を対物レンズ41とし
て備えるので、色収差を低減させることができる小型で
薄い光ピックアップ装置42を提供することができる。
特に、波長400〜410nmのレーザ光を出射する短
波長のLD44を用いた場合に重要な問題となる波長の
ずれにより対物レンズ41で生ずる色収差も小さく抑え
ることができ、色収差の影響の少ないレーザ光集光照射
機能を発揮させることができる。さらには、第3のマイ
クロレンズ部分L3を半球状又は超半球状なる形状とし
て、いわゆるソリッドイマージョンレンズとして形成
し、光記録媒体46に対向させることで、より一層の高
NA化が図られた対物レンズ41となるため、光記録媒
体46に対してより小さな光スポットを形成することが
でき、記録密度の向上を図ることもできる。
【0091】なお、本実施の形態の光ピックアップ装置
は、追記型光ディスク装置、書換え型光ディスク装置
(媒体としては、相変化型光ディスク、光磁気ディスク
の何れでもよい)、再生専用光ディスク装置等の各種光
ディスク装置に適用可能である。特に、短波長領域の光
源を搭載し、PC等の情報処理装置の外部メモリ装置と
して用いられる光ディスク装置には好適である。
【0092】
【発明の効果】請求項1記載の発明のマイクロレンズに
よれば、色収差の度合いを示すアッベ数が負の特定値を
示す回折面をレンズ面の一つとして組合せることによ
り、高いNAを達成するために全て凸レンズ構成として
も色収差を低減させる条件を満足させることができ、よ
って、マイクロレンズ自体の構成を変えたり新たな素子
を追加したりすることなく、色収差の低減を図れる小型
・安価なマイクロレンズを提供することができる。
【0093】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のマイクロレンズの回折面を第2のレンズ基板の像側
に設けることで、レンズ表面に回折面を形成しないの
で、レンズ作製を容易にすることができる。
【0094】請求項3記載の発明のマイクロレンズによ
れば、高いNAを達成するために何れも凸レンズ状の第
1ないし第3のマイクロレンズ部分を組合せたマイクロ
レンズを構成する上でも、色収差の度合いを示すアッベ
数が負の特定値を示す回折面をレンズ面の一つとして組
合せることにより、色収差を低減させる条件を満足させ
ることができ、よって、マイクロレンズ自体の構成を変
えたり新たな素子を追加したりすることなく、色収差の
低減を図れる小型・安価なマイクロレンズとなり、か
つ、第3の基板に回折面を設け、貼り合わせてマイクロ
レンズを構成すればよいので、作製も容易となるマイク
ロレンズを提供することができる。
【0095】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載のマイクロレンズにおいて、第3の基板に反射防止機
能を持たせることにより、光の利用効率を上げることが
でき、光ピックアップ装置等に用いた場合には記録再生
信号の品質を上げることができる。
【0096】請求項5記載の発明によれば、請求項3又
は4記載のマイクロレンズにおいて、第3の基板に保護
機能を持たせることにより、媒体などに衝突しても回折
面に傷や破損を生ずることがなく、信頼性を上げること
ができる。
【0097】請求項6記載の発明のマイクロレンズによ
れば、高いNAを達成するために何れも凸レンズ状の第
1ないし第3のマイクロレンズ部分を組合せたマイクロ
レンズを構成する上でも、色収差の度合いを示すアッベ
数が負の特定値を示す回折面をレンズ面の一つとして組
合せることにより、色収差を低減させる条件を満足させ
ることができ、よって、マイクロレンズ自体の構成を変
えたり新たな素子を追加したりすることなく、色収差の
低減を図れる小型・安価なマイクロレンズとなり、ま
た、第3の基板に回折面を設け、貼り合わせてマイクロ
レンズを構成すればよいので、作製も容易となるマイク
ロレンズを提供することができる。
【0098】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし6の何れか一記載のマイクロレンズにおける回折面
を、断面形状がブレーズ型の回折格子により形成するこ
とにより、回折面としての回折効率を上げることができ
る。
【0099】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載のマイクロレンズにおける回折面は、同心円状のパタ
ーンとして形成することにより、回折面にレンズ作用を
持たせることができる。
【0100】請求項9記載の発明によれば、請求項1な
いし8の何れか一記載のマイクロレンズにおいて、第
1、第2のレンズ基板の材料が同一であるので、これら
の製造条件を同一にすることができ、製造の容易化及び
低コスト化を図ることができる。
【0101】請求項10記載の発明の光ピックアップ装
置によれば、請求項1ないし9の何れか一記載のマイク
ロレンズを対物レンズとして備えるので、色収差を低減
させることができる小型で薄い光ピックアップ装置を提
供することができる。
【0102】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0記載の光ピックアップ装置において、特に波長440
nm以下のレーザ光を出射する短波長のレーザ光源を用
いた場合に重要な問題となる波長のずれにより対物レン
ズで生ずる色収差を小さく抑えることができ、色収差の
影響の少ないレーザ光集光照射機能を発揮させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のマイクロレンズを
示す断面構造図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態のマイクロレンズを
示す断面構造図である。
【図3】本発明の第三の実施の形態のマイクロレンズを
示す断面構造図である。
【図4】本発明の第四の実施の形態のマイクロレンズを
示す断面構造図である。
【図5】本発明の第五の実施の形態のマイクロレンズを
示す断面構造図である。
【図6】本発明の第六の実施の形態の第1,第2のマイ
クロレンズ部分を形成する工程をプロセス順に示す断面
構造図である。
【図7】第3のマイクロレンズ部分を形成する工程及び
貼り合せ工程をプロセス順に示す断面構造図である。
【図8】本発明の第七の実施の形態の光ピックアップ装
置を示す断面構造図である。
【図9】従来、一般の光ピックアップ装置の構成例を示
す原理的な構造図である。
【図10】色消しレンズの構成例を示す断面構造図であ
る。
【符号の説明】
1 マイクロレンズ 41 対物レンズ 42 光ピックアップ装置 44 光源、半導体レーザ 46 光記録媒体 L1 第1のマイクロレンズ部分 L2 第2のマイクロレンズ部分 L3 第3のマイクロレンズ部分 S1 第1のレンズ基板 S2 第2のレンズ基板 S3 基板 S4 第3の基板 S5 第4の基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 稔浩 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 清澤 良行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H087 KA13 LA01 PA02 PA18 PB03 QA01 QA05 QA13 QA21 QA25 QA33 QA41 QA45 RA46 5D119 AA01 AA11 AA22 AA32 AA38 AA40 AA43 BA01 BB01 BB02 BB04 BB05 DA01 DA05 EB02 EC03 FA05 JA44 JA64 JA65 JB01 JB03 JB04 NA05 5D789 AA01 AA11 AA22 AA32 AA38 AA40 AA43 BA01 BB01 BB02 BB04 BB05 CA21 CA22 CA23 DA01 DA05 EB02 EC03 FA05 JA44 JA64 JA65 JB01 JB03 JB04 NA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のマイクロレンズ部分が凸レンズ状
    に形成された第1のレンズ基板と、 第2のマイクロレンズ部分が凸レンズ状に形成されて前
    記第2のマイクロレンズ部分が前記第1のマイクロレン
    ズ部分に対向するように前記第1のレンズ基板に貼り合
    せられた第2のレンズ基板と、 前記第1及び第2のマイクロレンズ部分を通る光軸上に
    位置させて前記第2のレンズ基板に設けられた少なくと
    も1つの回折面と、を備えるマイクロレンズ。
  2. 【請求項2】 前記回折面は、前記第2のレンズ基板の
    像側に設けられている請求項1記載のマイクロレンズ。
  3. 【請求項3】 第1のマイクロレンズ部分が凸レンズ状
    に形成された第1のレンズ基板と、 第2のマイクロレンズ部分が凸レンズ状に形成されて前
    記第2のマイクロレンズ部分が前記第1のマイクロレン
    ズ部分に対向するように前記第1のレンズ基板に貼り合
    せられた第2のレンズ基板と、 前記第2のレンズ基板の材料よりも屈折率の大きい材料
    により前記第2のレンズ基板の像側に位置させて前記第
    2のマイクロレンズ部分側に凸となるように凸レンズ状
    に形成された第3のマイクロレンズ部分と、 前記第2のレンズ基板に対して前記第3のマイクロレン
    ズ部分側に設けられた第3の基板と、 前記第1,第2及び第3のマイクロレンズ部分を通る光
    軸上に位置させて前記第3の基板に設けられた少なくと
    も1つの回折面と、を備えるマイクロレンズ。
  4. 【請求項4】 前記第3の基板は反射防止機能を有し、
    前記回折面は前記第3の基板の前記第3のマイクロレン
    ズ部分側に設けられている請求項3記載のマイクロレン
    ズ。
  5. 【請求項5】 前記第3の基板は保護機能を有し、前記
    回折面は前記第3の基板の前記第3のマイクロレンズ部
    分側に設けられている請求項3又は4記載のマイクロレ
    ンズ。
  6. 【請求項6】 第1のマイクロレンズ部分が凸レンズ状
    に形成された第1のレンズ基板と、 第2のマイクロレンズ部分が凸レンズ状に形成されて前
    記第2のマイクロレンズ部分が前記第1のマイクロレン
    ズ部分に対向するように前記第1のレンズ基板に貼り合
    せられた第2のレンズ基板と、 前記第2のレンズ基板の材料より屈折率の大きい材料に
    より前記第2のレンズ基板の像側に位置させて前記第2
    のマイクロレンズ部分側に凸となるように凸レンズ状に
    形成された第3のマイクロレンズ部分と、 前記第1,第2及び第3のマイクロレンズ部分を通る光
    軸上に位置する回折面を有して前記第1及び第2のレン
    ズ基板間に設けられた第4の基板と、を備えるマイクロ
    レンズ。
  7. 【請求項7】 前記回折面は、断面形状がブレーズ型の
    回折格子により形成されている請求項1ないし6の何れ
    か一記載のマイクロレンズ。
  8. 【請求項8】 前記回折面は、同心円状のパターンとし
    て形成されている請求項7記載のマイクロレンズ。
  9. 【請求項9】 前記第1のレンズ基板の材料と前記第2
    のレンズ基板の材料とが同一である請求項1ないし8の
    何れか一記載のマイクロレンズ。
  10. 【請求項10】 光源から出射された光を光記録媒体の
    記録面に対して集光させる請求項1ないし9の何れか一
    記載のマイクロレンズを対物レンズとして備える光ピッ
    クアップ装置。
  11. 【請求項11】 前記光源が波長440nm以下の短波
    長レーザ光を出射するレーザ光源である請求項10記載
    の光ピックアップ装置。
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