JP2010015658A - 波長板、光学素子、光ピックアップおよび光情報処理装置 - Google Patents

波長板、光学素子、光ピックアップおよび光情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010015658A
JP2010015658A JP2008176698A JP2008176698A JP2010015658A JP 2010015658 A JP2010015658 A JP 2010015658A JP 2008176698 A JP2008176698 A JP 2008176698A JP 2008176698 A JP2008176698 A JP 2008176698A JP 2010015658 A JP2010015658 A JP 2010015658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
wavelength
wave plate
optical
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008176698A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Takahashi
義孝 高橋
Hideaki Hirai
秀明 平井
Yukiko Hamano
ゆきこ 浜野
Hiroshi Nakanuma
寛 中沼
Chieko Yajima
千恵子 矢島
Satohiro Tanaka
聡弘 田中
Akihiro Iwamatsu
明宏 岩松
Hiroshi Akiyama
洋 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008176698A priority Critical patent/JP2010015658A/ja
Publication of JP2010015658A publication Critical patent/JP2010015658A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】記録/消去時にスポット形成に寄与しない不用光を利用し、スポット形成パワーを低く抑え、受光素子に入射する不用光を除去する。
【解決手段】波長λ2の光は、互換素子118を通るNA0.65相当のビーム径φAと、NA0.85相当のビーム径φXにて、φA内側の光は球面収差が補正されDVDディスク100b記録面上に記録/消去用スポット形成する。φAとφXで囲まれた領域の光は補正されず広がり、光軸が略一致した記録/消去用スポットの周囲に補助熱用スポットが形成される。補助熱用スポットのエネルギーを重畳して、記録/消去用スポット単独パワーよりも低いパワーで記録/消去ができる。反射光は、波長板117と広帯域1/4波長板により迷光成分の光軸を含まない周辺部の偏光が、光軸を含む領域とは直交した偏光とされ、PBSで分離されて迷光成分の光は受光素子に入射せず、検出信号にノイズ成分を排除した高S/Nの信号を得る。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数種類の光記録媒体に対して、単一の対物レンズで記録や再生を可能とするための波長板、光学素子、光ピックアップおよび光情報処理装置に関するものである。
従来より映像情報、音声情報、またはコンピュータ上のデータを保存する手段として、記録容量0.65GBのCD、記録容量4.7GBのDVDなどの光記録媒体が普及している。そして、近年、さらなる大容量化を実現した「Blu-ray Disc」(以下、BDという)が普及しつつある。光記録媒体の記録密度を向上させる手段としては、光記録媒体に情報の書き込みまたは読み出しを行う光ピックアップにおいて、対物レンズの開口数(以下、NAという)を大きくすること、あるいは、光源の波長を短くすることにより、対物レンズによって光記録媒体上に集光されるビームスポットを小径化することが有効である。
そこで、例えば「CD系光記録媒体」では、対物レンズのNAが0.50、光源の波長が785nmとされているのに対して、「CD系光記録媒体」よりも高記録密度化がなされた「DVD系光記録媒体」では、対物レンズのNAが0.65、光源の波長が650nmとされている。そして、さらなる高記録密度化がなされた「BD系光記録媒体」では、対物レンズのNAを0.85とし、光源の波長が405nmの光を用いて、25GBの容量を実現した。
また、CD,DVD,BDと対物レンズのNAが大きくなるに従い、光記録媒体の傾きに対する収差の増加を抑えるため、BD,DVD,CDの光記録媒体の基板厚はそれぞれ0.1mm,0.6mm,1.2mmとされている。BDのような高密度な情報の再生および/または記録および/または消去を行える記録再生装置において、現在広く普及しているCD,DVDの再生および/または記録および/または消去ができることが望ましく、記録再生装置の大型化、コスト上昇を抑えるためには、BD,DVD,CDを1つの光学系で再生および/または記録および/または消去できることが望ましい。
そのためには、記録、再生すべき光記録媒体の種類に応じて、適切な波長の光源を選択し、この選択した光束に対して適切な光学処理を施し、それぞれの光記録媒体に良好なスポットを形成する必要がある。
光学的な記録再生装置に用いる光ピックアップに関し、複数種類の光記録媒体に対応できる複数波長の光源を備えた光ピックアップの構成が提案されている(特許文献1,2参照)。
国際公開第05/076266号パンフレット 国際公開第05/083694号パンフレット
しかしながら、前述の特許文献1では、基板厚の異なる光記録媒体に、単一の対物レンズでスポットを形成した時に発生する球面収差を、回折構造を持った素子により、対物レンズ入射光の状態を変化させ良好なスポットを得るため、有効径を絞る方法として、有効径の外側にスポット形成のための回折構造と異なる回折構造を持った回折格子を形成している。
また、特許文献2では、基板厚の異なる光記録媒体に、単一の対物レンズでスポットを形成した時に発生する球面収差を、回折構造(回折格子)あるいは光路差付与構造(位相シフタ)を持った素子により、対物レンズ入射光の状態を変化させ良好なスポットを得るため、有効径を絞る方法として、ダイクロイックフィルターを用いる方法、回折作用を利用する方法が開示されている。
図17はBDディスク100aに光束が集光する様子を示す図である。対物レンズ101に入射する光は波長λ1が略405nmで、開口制限部102で光束の一部が遮光され、基板厚が略0.1mmのBDディスク100aの記録面上に集光する。対物レンズ101は、波長λ1略405nm、基板厚略0.1mmで設計されたBDディスク100a用レンズであり、理想状態であればほとんど無収差の良好なスポットを形成する。開口制限部102の有効径は、BDディスク100a側の集光角度αがsinα=0.85となる径である(BDディスク側NA0.85)。
次に、図18はDVDディスク100bに同一の対物レンズ101で集光する様子を示す図である。対物レンズ101に入射する光は波長λ2が略660nmで、基板厚は略0.6mmである。対物レンズ101はBDディスク110a用であり、DVDディスク110b記録面上のスポットには、基板厚の違い、波長の違いにより大きな球面収差が発生する。この時の波面収差を図19に示す。図19において、横軸は規格化した瞳半径、ここで、規格化半径1の位置はNA0.85に相当する瞳径である。縦軸はOPD(Optical Path Difference)である。このままのスポットでは、DVDディスク100bの再生、記録などは行うことができない。
基板厚の違い、波長の違いによる球面収差を補正する方法として、従来3つの方法が考えられている。1つ目は、図20に示すように、対物レンズ101入射光を発散光とし球面収差を補正方法である。2つ目は、図21(a)に示すように、対物レンズ101の前段に回折格子103を配置し、対物レンズ101入射光を発散光とし球面収差を補正する方法である。図21(b)に回折格子103の断面の一部を示す。回折格子103には光軸を中心に同心円状の溝が形成されている。3つ目は、図22(a)に示すように、対物レンズ101の前段に位相シフタ104を配置し、対物レンズ101入射光の位相を部分的に変化させ球面収差を補正している。図22(b)に位相シフタ104の断面の一部を示す。位相シフタ104には光軸を中心に同心円状の位相段差が形成されている。図23にDVDディスク100b用(DVDディスク100b集光時のNAは略0.65であり、図20,図21(a),図22(a)でsinβ=0.65)位相シフタ104の位相段差と補正後の波面収差を示す。DVDディスク100b記録再生消去時のNA0.65まで十分収差が補正されていることがわかる。
基板厚、波長の違いによる球面収差補正方式を説明したが、BDディスク100aの基板厚略0.1mmとDVDディスク100bの基板厚略0.6mmでは、厚みの差が大きいため、図19に示したように、NA0.65を越えたあたりから急激に波面は劣化し、前記3つの方法では、この領域まで収差を補正することは非常に困難である。逆に、NA0.65程度までは補正が可能であり、NA0.65を超える領域の光はスポット形成に寄与しないため、NA0.65の相当の開口制限を用いなくても、前記3つの方式のいずれの方式でも、NA0.85のBD用対物レンズ101で、DVD100bディスクに集光したスポットは、DVD用対物レンズで集光したスポットと略同一のスポット径とすることができる。
ただし、1つ目の方式は、有限系で対物レンズ101に入射するため、対物レンズ101のトラッキングによる光軸直交方向のずれによりコマ収差が発生するため実用は困難である。残る2つの方式では、回折格子103あるいは位相シフタ104を対物レンズ101と一体で駆動することによりコマ収差は発生しない。
回折格子103の効率を計算したものを図24に示す。図24において、横軸は溝深さ、縦軸は効率、各線は、0Tは0次光、1(2)Tは1(2)次光、−1(−2)Tは−1(−2)次光である。1例として溝深さ略6.2μmとした場合、波長405nmの0次光効率は略80%、波長660nmの−1次光効率は、略70%である。一般に、回折格子の効率を3種類の波長に対して、全て90%以上とすることは困難であり効率の低下は避けられない。また、位相シフタを用いて球面収差を補正した場合は、良好にスポットは形成されるが、高次収差が残留するため、対物レンズ入射光を同じとしてもそのピーク強度は、DVD用対物レンズでスポットを形成した時に比べ略半分程度に低下している。つまり、回折格子、位相シフタを通して、スポットを形成した場合、光学系の光利用効率は低下することになる。
記録あるいは消去を行う場合の光源パワーは、光記録媒体の回転数にもよるが、再生時の光源の発光パワーに対して、数倍〜数十倍を必要とし、回折格子、位相シフタを用いた光学系では、大出力の光源が必要となる。また、光源の出力増大に伴い、光源部の発熱、波長変動が大きくなり、放熱、色収差、不要輻射等の対策が必要となる。
また、回折格子、位相シフタの通過により効率の低下した分の光は、光記録媒体に入射し、その反射光は信号の再生に不用な迷光となる。迷光は、信号検出の受光素子に入射した場合、制御信号,再生信号へのノイズ成分となり、良好な記録再生が行えなくなることがある。図25(a),(b)を用いて迷光について説明する。図25(a)は、BDディスク用対物レンズ101と回折格子103を用いてDVDディスク100bにスポットを形成するものである。DVDディスク100b反射光を位置Aで光軸方向から見た様子を図25(b)に示す。円形の領域Iは、良好なスポットを形成したNA0.65領域内の反射光、円環状の領域IIはNA0.65の外側の光で、前記良好なスポットから離れた位置に入射し反射した光である。
例えば、ROMディスクを再生した場合、領域Iにおいて、記録マークがある部分では光の回折・干渉により反射光量は低下し、記録マークのない部分では光量の低下は起こらない。この光量差が再生信号振幅となる。一方、領域IIにおいては、ROMディスクの記録面に集光していない光が反射してくるため、記録マークの有無に対応した光量変動は生じることはない。そのため領域IIを含めて再生信号を検出すると、記録マーク有の時の光量低下が小さくなり、検出光に占める信号成分が低下し、信号のS/Nが低下する。
同様のことは、反射光の強弱により検出する信号全般に起こる。例えば、トラッキング信号をプッシュプル法で検出する場合も、信号振幅は低下し、S/Nは低下する。従来技術では、迷光の信号検出受光素子への入射を防ぐため、開口制限を回折格子、ダイクロイックフィルター等で行っている。図26に回折格子で開口制限を行う場合の1例を示す。回折格子103のNA0.65相当のビーム径の外側の領域に開口制限用回折格子105を設ける。開口制限用回折格子105による光の回折方向は、球面収差補正のための回折格子103の回折方向とは大きく異なるように回折構造を形成し、開口制限用回折格子104で回折した光が、DVDディスク100bで反射した時に、対物レンズ101の外側に反射するようにすればよい。本構成とすれば、NA0.65の外側の迷光は除去できる。
ダイクロイックフィルターで開口制限をする場合の一例を図27に示す。回折格子103はNA0.65相当のビーム径の外側の領域に波長405nm近傍の光を透過し、波長660nm近傍の光を透過しないダイクロイックフィルター106を設ける。DVDディスク100bにNA0.65の外側の光が到達することはなく、DVDディスク100b反射の迷光はない。これら、従来技術で、迷光の除去は行うことはできるが、NA0.65の外側の光を利用することはできず、記録あるいは消去時に大きな光源パワーを必要とする。ここでは、BDディスク用対物レンズ101で、DVDディスク100bに集光する場合について説明したが、BDディスク用対物レンズ101で、CDディスクに集光する場合も同様である。
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、基板厚の異なる複数の記録媒体に、単一の対物レンズで良好なスポットを形成でき、記録あるいは消去時にスポット形成に寄与しない不用光を利用して、記録あるいは消去パワーを低く抑えることと、再生、記録あるいは消去時に受光素子に入射する不用光を除去する波長板、光学素子、光ピックアップおよび光情報処理装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載した波長板は、波長λ1,λ2,λ3(λ1<λ2<λ3)の異なる光を出射する光源と、単一の対物レンズとを有し、異なる基板厚t1,t2,t3(t1<t2<t3)の光記録媒体に対して情報の記録,再生,消去のうちいずれか1以上を行う光ピックアップに用いる波長板であって、光ピックアップの球面収差補正光学系により、光源からの波長λ1の光で基板厚t1の光記録媒体上に最良のスポットが形成されるよう設計された対物レンズを用いて、光源からの波長λ2の光で基板厚t2の光記録媒体上に良好なスポットを形成し、光源からの波長λ3の光で基板厚t3の光記録媒体上に良好なスポットを形成し、当該波長板が、対物レンズと光源との間に配置され、透過光に対し第1の位相差を与える光軸を中心とする円環状の第1領域と、第1領域の周辺に位置し透過光に対して第2の位相差を与える第2領域とからなる構成としたので、第1の領域と第2の領域で透過する光に対して異なる位相差を与えることから、光記録媒体に入射する光を遮光することなく光記録媒体面に到達させ非スポット光を記録あるいは消去時において、予熱あるいは補助熱として利用可能として光源出力を低下させることができ、また波長λ2,波長λ3のそれぞれの光に対して光記録媒体反射光の信号成分と非信号成分の偏光状態を変え、非信号成分を受光素子に入射しないようにしてS/Nの高い信号再生ができる。
また、請求項2に記載した波長板は、請求項1の波長板において、光源からの波長λ2の光は、対物レンズにより基板厚t2の光記録媒体に集光され、集光時の光記録媒体側の開口数はNA2であって、開口数NA2で集光時の光束が当該波長板を通過する最も外側の径をφAとし、光源からの波長λ3の光は、対物レンズにより基板厚t3の光記録媒体に集光され、集光時の光記録媒体側の開口数はNA3であって、開口数NA3で集光時の光束が当該波長板を通過する最も外側の径をφBとした時、φBとφAで囲まれた円環状の領域において、光源からの波長λ1の光に対して「2×E×π」(Eは整数)、光源からの波長λ2の光に対して「2×F×π」(Fは整数)、光源からの波長λ3の光に対して「(4×G+1)×π/2」(Gは整数)、あるいは「(4×H+3)×π/2」(Hは整数)の位相差を与え、φAの外側の領域において、光源からの波長λ1の光に対して「2×I×π」(Iは整数)、光源からの波長λ2の光に対して「(4×J+1)×π/2」(Jは整数)、あるいは「(4×K+3)×π/2」(Kは整数)、光源からの波長λ3の光に対して「(4×L+1)×π/2」(Lは整数)、あるいは「(4×M+3)×π/2」(Mは整数)の位相差を与える構成としたので、第1の領域と第2の領域で透過する光に対して、光ピックアップに配置された広帯域1/4波長板と合わせて、波長λ2,波長λ3のそれぞれの光に対して、スポット光と非スポット光が、往復で偏光方向が直交するような位相差を与えることから、光記録媒体に入射する光を遮光することなく光記録媒体面に到達させ非スポット光を記録あるいは消去時において、予熱あるいは補助熱として利用可能として光源出力を低下させることができ、また光記録媒体反射光の信号成分と非信号成分の偏光状態を変え偏光素子で分離可能とし、非信号成分を受光素子に入射しないようにしてS/Nの高い信号再生ができる。
また、請求項3に記載した波長板は、波長λ1,λ2,λ3(λ1<λ2<λ3)の異なる光を出射する光源と、単一の対物レンズとを有し、異なる基板厚t1,t2,t3(t1<t2<t3)の光記録媒体に対して情報の記録,再生,消去のうちいずれか1以上を行う光ピックアップに用いる波長板であって、光ピックアップの球面収差補正光学系により、光源からの波長λ1の光で基板厚t1の光記録媒体上に最良のスポットが形成されるよう設計された対物レンズを用いて、光源からの波長λ2の光で基板厚t2の光記録媒体上に良好なスポットを形成し、光源からの波長λ3の光で基板厚t3の光記録媒体上に良好なスポットを形成し、当該波長板が、対物レンズと光源との間に配置され、透過光に対し第1の位相差を与える光軸を中心とする円環状の第1領域と、第1領域の周辺に位置し透過光に対して第2の位相差を与える第2領域と、第1領域の内側に位置し透過光に対して第3の位相差を与える第3領域とからなる構成としたので、第1領域と第2の領域と第3の領域により波長λ1,波長λ2,波長λ3のそれぞれの光に対して、広帯域1/4波長板の機能を持たせることで光ピックアップの広帯域1/4波長板を不用としコストを低減でき、光記録媒体に入射する光を遮光することなく光記録媒体面に到達させ非スポット光を記録あるいは消去時において、予熱あるいは補助熱として利用可能として光源出力を低下させ、また波長λ2,波長λ3のそれぞれの光に対して光記録媒体反射光の信号成分と非信号成分の偏光状態を変えて偏光素子により分離可能とし、非信号成分を受光素子に入射しないようにしてS/Nの高い信号再生ができる。
また、請求項4に記載した波長板は、請求項3の波長板において、光源からの波長λ2の光は、対物レンズにより基板厚t2の光記録媒体に集光され、集光時の光記録媒体側の開口数はNA2であって、開口数NA2で集光時の光束が当該波長板を通過する最も外側の径をφAとし、光源からの波長λ3の光は、対物レンズにより基板厚t3の光記録媒体に集光され、集光時の光記録媒体側の開口数はNA3であって、開口数NA3で集光時の光束が当該波長板を通過する最も外側の径をφBとした時、φBの内側の第3領域において、光源からの波長λ1の光に対して「(2×AE+1)×π/2」(AEは整数)、光源からの波長λ2の光に対して「(2×AF+1)×π/2」(AFは整数)、光源からの波長λ3の光に対して「(2×AG+1)×π/2」(AGは整数)の位相差を与え、φBとφAで囲まれた円環状の第1領域において、光源からの波長λ1の光に対して「(2×AH+1)×π/2」(AHは整数)、光源からの波長λ2の光に対して「(2×AI+1)×π/2」(AIは整数)、光源からの波長λ3の光に対して「2×AJ×π」(AJは整数)の位相差を与え、φAの外側の第2領域において、光源からの波長λ1の光に対して「(2×AK+1)×π/2」(AKは整数)、光源からの波長λ2の光に対して「2×AL×π」(ALは整数)、光源からの波長λ3の光に対して「2×AM×π」(AMは整数)の位相差を与える構成としたので、第1領域と第2の領域と第3の領域により波長λ1,波長λ2,波長λ3のそれぞれの光に対して、広帯域1/4波長板の機能を持たせることで光ピックアップの広帯域1/4波長板を不用としコストを低減でき、波長λ2,波長λ3のそれぞれの光に対して、スポット光と非スポット光が、往復で偏光方向が直交するような位相差を与えることから、光記録媒体に入射する光を遮光することなく光記録媒体面に到達させ非スポット光を記録あるいは消去時において、予熱あるいは補助熱として利用可能として光源出力を低下させ、また光記録媒体反射光の信号成分と非信号成分の偏光状態を変えて偏光素子により分離可能とし、非信号成分を受光素子に入射しないようにしてS/Nの高い信号再生ができる。
また、請求項5〜8に記載した波長板は、請求項1〜4の波長板が、複屈折結晶で構成されてなること、または高分子フィルムで構成されてなること、またはフォトニック結晶で構成されてなること、またはサブ波長構造で構成されてなるようにしたことから、複屈折性結晶のような光ピックアップ用光学部品として広く使用されている水晶を用いることで、安価な波長板を実現でき、また高分子フィルムを用いることで、所定の位相差を持つ高分子フィルムを所定の領域に貼り付けることによって、容易で、領域ごとに異なる位相差を持つ波長板を実現でき、フォトニック結晶あるいはサブ波長構造(SWS)を用いることで、それらの凹凸部と互換素子(位相シフタあるいは回折格子)の凹凸部を同一工程で作製でき、球面収差補正素子と光軸を中心に円形の領域を持つ波長板の光軸を高精度に一致させ、非信号光除去を高精度に行うことができ、単一の基板を加工するため、部品の薄型化、低コスト化が可能である。
また、請求項9に記載した光学素子は、球面収差補正光学系が、位相シフタあるいは回折格子からなる球面収差補正光学素子であって、この球面収差補正光学素子と請求項1〜8のいずれか1項に記載の波長板とが一体的に構成されていることから、球面収差補正光学素子と波長板を一体として、光軸を合わせた後に、単一部品としての提供できる。
また、請求項10に記載した光学素子は、球面収差補正光学系が、位相シフタあるいは回折格子からなる球面収差補正光学素子であって、この球面収差補正光学素子と請求項1,2,5,6,7または8記載の波長板とが単一の素子で形成されていることから、球面収差補正光学素子と波長板を単一の光学素子で形成し、部品を小型化、光学系の薄型化ができ、別部品を一体化するための工数がなくコスト低減ができる。
また、請求項11,12に記載した光学素子は、球面収差補正光学系が、位相シフタあるいは回折格子からなり、光源からの波長λ2の光が対物レンズにより基板厚t2の光記録媒体に集光時に補正する第1球面収差補正面と、光源からの波長λ3の光が対物レンズにより基板厚t3の光記録媒体に集光時に補正する第2球面収差補正面とが、単一の素子の同一面に形成されてなる球面収差補正光学素子であって、球面収差補正光学素子と請求項3〜8のいずれか1項に記載の波長板とが一体的に構成されていること、または、単一の部品の表裏に形成されている構成としたことから、球面収差補正光学素子を一方の面に、また他方の面を平坦として波長板をホルダ部品等を介さずに直接貼り付け、または直接形成して部品の小型化、低コスト化ができる。
また、請求項13に記載した光学素子は、請求項9〜12の光学素子が、対物レンズと一体的に固定されてなる構成としたことから、光学素子と対物レンズを一体的に固定し、トラッキングによる対物レンズの光軸直交方向移動に対しても、対物レンズと光学素子の光軸がずれることがなく、またトラッキングによる非信号光の受光素子への入射は発生せずに、安定したS/Nの高い信号再生ができ、また、3種類の光記録媒体互換、高効率、高S/Nを実現する対物レンズ光学系を単体部品として提供できる。
また、請求項14に記載した光ピックアップは、請求項13記載の光学素子を備えたことから、3種類の光記録媒体に互換を持ち、低コスト,薄型,高S/Nの光ピックアップを提供することができる。
また、請求項15に記載した光情報処理装置は、請求項14記載の光ピックアップを備えたことから、3種類の光記録媒体に互換を持ち、低コストで高信頼性の光情報処理装置を提供することができる。
本発明によれば、基板厚の異なる複数の記録媒体に、単一の対物レンズで良好なスポットを形成でき、光記録媒体に入射する光を遮光することなく光記録媒体面に到達させ非スポット光を記録あるいは消去時において、予熱あるいは補助熱として利用可能として光源出力を低下させることができ、またそれぞれの光に対して光記録媒体反射光の信号成分と非信号成分の偏光状態を変え、非信号成分を受光素子に入射しないようにしてS/Nの高い信号再生ができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る光ピックアップの概略構成を示す図である。図1において、第1の半導体レーザー(以下、LDという)110(波長λ1:390〜420nm)から出射したP偏光の光は、偏光ビームスプリッタ(以下、PBSという)111を透過し、カップリングレンズ112によりその発散度合いを変えられ、トリクロイックプリズム113で反射され、ズームレンズ114により略平行光とされ、広帯域1/4波長板115で円偏光とされ、偏向ミラー116で反射され、波長λ1の光に対しては偏光状態に影響を与えない波長板117を透過し、波長λ1の光に対しては不感の溝高さあるいは段差高さで構成された、従来技術で記述した回折格子103あるいは位相シフタ104で構成される互換素子118を透過し、開口制限部102により光束の一部が遮光され、NA0.85のBD用対物レンズ101で、BDディスク100aの記録面上に集光され、再生あるいは記録あるいは消去が行われる。
この時、BDディスク100a側のNA(BD)は略0.85である。ズームレンズ114は、多層ディスクの再生あるいは記録あるいは消去に対応するためのもので、各層の基板厚の差により生ずる球面収差を補正するためのものである。
BDディスク100aを反射した光は、往路と逆の光路をたどる。この時、全光束が広帯域1/4波長板115で往路と直交したS偏光とされ、PBS111で反射され、検出レンズ119に入射する。受光素子120の出力信号を演算することにより、BDディスク100aの情報信号、対物レンズ101制御信号(フォーカシング方向制御信号、トラッキング方向制御信号)が検出される。検出レンズ119は例えばシリンドリカルレンズであり、フォーカシング信号は非点収差法、トラッキング信号はプッシュプル法で検出する。
また、第2のLD121(波長λ2:640〜670nm)から出射したP偏光の光は、ダイクロイックプリズム122を透過し、PBS123を透過し、カップリングレンズ124によりその発散度合いを変えられ、トリクロイックプリズム113を透過し、ズームレンズ114により再び発散度合いを変え、広帯域1/4波長板115で円偏光とされ、偏向ミラー116で反射され、波長板117で光束の光軸を含まない周辺部の光のみS偏光とされ、互換素子118を透過し、BDディスク用対物レンズ101で、DVDディスク100bの記録面上にDVD用スポットとして集光し、再生あるいは記録あるいは消去が行われる。
この時、DVDディスク100b側のNA(DVD)は略0.59〜0.66である。互換素子118は、従来技術で記述した回折格子103あるいは位相シフタ104で構成されるもので、DVDディスク100bに対応したNA(DVD)のスポットが良好に形成される。
DVDディスク100bを反射した光は、往路と逆の光路をたどる。この時、波長板117で、光軸を含まない周辺部の光の偏光は、光軸を含む領域の光の偏光とは逆向きの円偏光とされ、広帯域1/4波長板115でP偏光とされ、PBS123を透過し、受光素子126に入射しない。一方、光軸を含む領域の光の偏光は、広帯域1/4波長板115でS偏光とされ、PBS123で反射され、検出レンズ125に入射し、受光素子126に入射する。受光素子126の出力信号を演算することにより、DVDディスク100bの情報信号、対物レンズ101制御信号(フォーカシング方向制御信号、トラッキング方向制御信号)が検出される。迷光成分となる光軸を含まない周辺部の光は、PBS123を透過し、受光素子126に入射しないため、受光素子126で検出される信号は、ノイズ成分を排除した高S/Nの信号となる。この時、NA(DVD)相当で集光する光の外側の光束は、DVDスポット近傍に入射している。記録あるいは消去時には、この光で予熱あるいは補助熱効果を持たせることにより、記録あるいは消去時の発光パワーを低減することが可能となる。
ここで、図2(a),(b),図3(a),(b)を用いて、予熱と補助熱効果について説明する。図2(a)のφAは、NA0.65相当の互換素子118を通るビーム径、φXは、NA0.85相当の互換素子118を通るビーム径である。φAの内側の光は、互換素子118を通ることにより、球面収差が補正されDVDディスク100bの記録面上にスポットを形成する。φAとφXで囲まれた領域の光は、球面収差が補正されず、DVDディスク100b上には集光せず、ある程度広がりを持って集まっている。
図2(b)にDVDディスク100b記録面上のスポットを見た図を示す。記録あるいは消去用スポット170の周囲に集まってくる光が補助熱用スポット171となる。記録/消去用スポット170と補助熱用スポット171のエネルギーが重畳されるため、記録/消去用スポット170単独での記録/消去パワーよりも、低パワーで記録/消去が可能となる。記録/消去用スポット170と補助熱用スポット171の光軸は略一致している。
図3(a)は、φAとφXで囲まれた領域の光は、互換素子118により、記録/消去用スポット170からずれた位置に集光している状態を示す。図3(b)にこの状態での、DVDディスク100b記録面上のスポットを見た図を示す。記録/消去用スポット170のディスク進行の反対方向前方に予備熱用スポット172が集光している。予備熱用スポット172で熱せられた状態で、記録/消去用スポット170により書き込みを行うので、記録/消去用スポット170単独での記録/消去パワーよりも、低パワーで記録/消去が可能となる。記録/消去用スポット170の光軸に対し、予備熱用スポット172の光軸はディスク進行方向の反対方向にずれている。
また同様に、第3のLD127(波長λ3:770〜800nm)から出射したP偏光の光は、ダイクロイックプリズム122を反射し、PBS123を透過し、カップリングレンズ124によりその発散度合いを変えられ、トリクロイックプリズム113を透過し、ズームレンズ114により再び発散度合いを変え、広帯域1/4波長板115で円偏光とされ、偏向ミラー116で反射され、波長板117で光束の光軸を含まない周辺部の光のみS偏光とされ、互換素子118を透過し、BDディスク用対物レンズ101で、CDディスク100cの記録面上にCD用スポットとして集光し、再生あるいは記録あるいは消去が行われる。
この時、CDディスク100c側のNA(CD)は略0.44〜0.51である。互換素子118は、従来技術で記述した回折格子103あるいは位相シフタ104で構成されるもので、CDディスク100cに対応したNA(CD)のスポットが良好に形成される。
CDディスク100cを反射した光は、往路と逆の光路をたどる。この時、波長板117で、光軸を含まない周辺部の光の偏光は、光軸を含む領域の光の偏光とは逆向きの円偏光とされ、広帯域1/4波長板115でP偏光とされ、PBS123を透過し、受光素子126に入射しない。一方、光軸を含む領域の光の偏光は、広帯域1/4波長板115でS偏光とされ、PBS123で反射され、検出レンズ125に入射し、受光素子126に入射する。受光素子126の出力信号を演算することにより、CDディスク100cの情報信号、対物レンズ101制御信号(フォーカシング方向制御信号、トラッキング方向制御信号)が検出される。迷光成分となる光軸を含まない周辺部の光は、PBS123を透過し、受光素子126に入射しないため、受光素子126で検出される信号は、ノイズ成分を排除した高S/Nの信号となる。この時、NA(CD)相当で集光する光の外側の光束は、CDスポット近傍に入射している。記録あるいは消去時には、この光で予熱あるいは補助熱効果を持たせることにより、記録あるいは消去時の発光パワーを低減することが可能となる。
図4に波長λ1,波長λ2,波長λ3の光がそれぞれBDディスク100a,DVDディスク100b,CDディスク100cに集光する様子を示す。互換素子118として、一方の面にDVD用球面収差補正位相段差面104b、他方の面にCD用球面収差補正位相段差面104cを備える位相シフタ104を配置した。波長λ1の光は、位相シフタ104を素通りし、対物レンズ101の最も外側を通る光がαの角度でBDディスク100aに入射し、良好なスポットを形成する。この時のBDディスク100a側の開口数(NA1)は略0.85である(sinα=0.85)。φXは、波長λ1の光がNA1で集光する時、波長板117を通る最も外側の径である。
波長λ2の光は、位相シフタ104のDVD用球面収差補正位相段差面104bで波面に位相差を与えられ、対物レンズ101で集光する最も外側の光がβの角度でDVDディスク100bに入射し、球面収差の補正された良好なスポットを形成する。この時のDVDディスク100b側の開口数(NA2)は0.59〜0.66である(sinβ=0.59〜0.66)。φAは、波長λ2の光がNA2で集光する時、波長板117を通る最も外側の径である。
波長λ3の光は、位相シフタ104のCD用球面収差補正位相段差面104cで波面に位相差を与えられ、対物レンズ101で集光する最も外側の光がγの角度でCDディスク100cに入射し、球面収差の補正された良好なスポットを形成する。この時のCDディスク100c側の開口数(NA3)は0.44〜0.51である(sinγ=0.44〜0.51)。φBは、波長λ3の光がNA3で集光する時、波長板117を通る最も外側の径である。
波長λ2の光でφAの外側の光、あるいは波長λ3の光でφBの外側の光は、位相シフタ104で位相差が与えられないため、球面収差は補正されず正規のスポット近傍に入射する。これらの非スポット光は、記録あるいは消去時の予熱あるいは補助熱として作用させることができ、記録あるいは消去時の発光パワーを低減することが可能となる。
また、波長板117に入射する波長λ1,λ2,λ3の光は、広帯域1/4波長板115により全て円偏光とされている。広帯域とは、波長λ1,λ2,λ3の各波長領域全てにおいて1/4波長板としての機能を有するということである。ここで、1/4波長板について説明する。1/4波長板は、通過する光に対しその進相軸方位に沿った方向の偏光が、進相軸と直交した遅相軸に沿った方向の偏光に対し位相が1/4波長分(π/2)進む。進相軸方向と遅相軸方向の偏光成分を持つ光が同じ振幅(強度)であれば1/4波長板を通過した光は円偏光となる。円偏光の光が、光ディスクなどで反射され、その光が再び同一の1/4波長板を通過すると再び直線偏光となる。ただし、逆転した円偏光が入射することになるため、直線偏光の振動方向は初期入射光に対して90度回転した方向となる。
初期入射光をP偏光とすれば、光ディスク反射後、1/4波長板に入射し直線偏光となった光はS偏光となる。よって、偏光ビームスプリッタ(PBS)を用いることにより、往復での光が分離可能となる。ここで、進相軸方向と遅相軸方向の光の振幅を同じにするために、進相軸はP偏光の光に対して、45度(135度,225度,315度)とされる。直線偏光を円偏光とするには、進相軸方向と遅相軸方向の偏光に1/4波長(1/2π)の位相差を与えればよいが、3/4波長(3/2π)相当の位相差を与えても同様に円偏光とできる(回転方向が1/4波長相当の位相差を与えた時と逆方向)。
広帯域1/4波長板115は各波長に対して、1/4波長板と3/4波長板の組み合わせで実現されている(全て1/4波長板でも、全て3/4波長板の組み合わせでもよい)。1/4波長板として機能させるには進相軸と遅相軸に与える位相差を「(4×e+1)×π/2」(eは整数)とすればよく、3/4波長板として機能させるためには進相軸と遅相軸に与える位相差を「(4×f+3)×π/2」(fは整数)とすればよい。
また、図5には本実施形態1の波長板117を光軸方向から見た図を示す。図5の波長板117のφBとφAで囲まれた円環状の領域において、波長λ1の光に対して「2×E×π」(Eは整数)、波長λ2の光に対して「2×F×π」(Fは整数)、波長λ3の光に対して「(4×G+1)×π/2」(Gは整数)、あるいは「(4×H+3)×π/2」(Hは整数)の位相差を与える。
また、φAの外側の領域において、波長λ1の光に対して「2×I×π」(Iは整数)、波長λ2の光に対して「(4×J+1)×π/2」(Jは整数)、あるいは「(4×K+3)×π/2」(Kは整数)、波長λ3の光に対して「(4×L+1)×π/2」(Lは整数)、あるいは「(4×M+3)×π/2」(Mは整数)の位相差を与える波長板である。
ここでの位相差とは、波長板の進相軸方向と遅相軸方向の位相差である。以下に出てくる位相差も同様とする。また、φBの内側の領域は透過光に対して位相差を与えない領域である。
次に、波長板117の各領域の進相軸方位が、広帯域1/4波長板115の進相軸方位と同一方向である場合における、各波長の光が広帯域1/4波長板115と波長板117を通過した時の偏光状態について説明する。
波長λ1の光に対して、φBとφAに囲まれた円環状の領域と、φAの外側の領域にそれぞれ「2×E×π」、「2×I×π」(E,Iは整数)の位相差を与える。この場合は、進相軸方向と遅相軸方向の位相がλずれるだけであるので、偏光状態に変化はなく、広帯域1/4波長板115のみがある場合と等価となる。
波長λ2の光に対して、φBとφAに囲まれた円環状の領域に「2×F×π」(Fは整数)の位相差を与える。この場合は、進相軸方向と遅相軸方向の位相がλずれるだけであるので、何ら偏光状態に変化はなく広帯域1/4波長板115のみがある場合と等価である。また、φAの外側の領域には、「(4×J+1)×π/2」、あるいは「(4×K+3)×π/2」(J,Kは整数)の位相差が与えられる。
波長λ2の光に対して、広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×g+3)×π/2」(gは整数)の時には、「(4×J+1)×π/2」(Jは整数)とし、広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×h+1)×π/2」(hは整数)の時には、「(4×K+3)×π/2」(Kは整数)とする。この場合、波長板117を出射した光の位相差は、「2×(g+J+1)×π」,「2×(h+K+1)×π」(g,J,h,Kは整数)となり、進相軸方向と遅相軸方向の位相がλずれるだけであるので、光路中に波長板がないことと等価となる。
波長λ3の光に対して、φBとφAに囲まれた円環状の領域に、「(4×G+1)×π/2」あるいは「(4×H+3)×π/2」(G,Hは整数)の位相差を与える。波長λ3の光に対して、広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×i+3)×π/2」(iは整数)の時には、「(4×G+1)×π/2」(Gは整数)とし、広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×j+1)×π/2」(jは整数)の時には、「(4×H+3)×π/2」(Hは整数)とする。この場合、波長板117を出射した光の位相差は、「2×(i+G+1)×π」,「2×(j+H+1)×π」(i,G,j,Hは整数)となり、進相軸方向と遅相軸方向の位相がλずれるだけであるので、光路中に波長板がないことと等価となる。
φAの外側の領域に、「(4×L+1)×π/2」あるいは「(4×M+3)×π/2」(L,Mは整数)の位相差を与える。波長λ3の光に対して、広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×k+3)×π/2」(kは整数)の時には、「(4×L+1)×π/2」(Lは整数)とし、広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×l+1)×π/2」(lは整数)の時には、「(4×M+3)×π/2」(Mは整数)とする。この場合、波長板117を出射した光の位相差は、「2×(k+L+1)×π」,「2×(l+M+1)×π」(k,L,l,Mは整数)となり、進相軸方向と遅相軸方向の位相がλずれるだけであるので、光路中に波長板がないことと等価となる。
以上をまとめると、広帯域1/4波長板115と波長板117を組み合わせると、波長λ1の光に対しては、全領域で1/4波長板として機能し、波長λ2の光に対しては、φAの内側が1/4波長板として機能し、波長λ3の光に対しては、φBの内側のみが1/4波長板として機能する。つまり、波長λ1のBDディスク100aの反射光は、全て受光素子120に入射し、波長λ2のDVDディスク100bの反射光は、φAの内側の光のみが受光素子126に入射し、波長λ3のCDディスク100cの反射光は、φBの内側の光のみが受光素子126に入射する。
ここでは、球面収差補正光学系(互換素子118)を位相シフタ104として説明したが、両面が図21(a),(b)で説明した回折格子103としても、また一方の面を位相シフタ、他方の面を回折格子としても本発明の効果は同様である。
また、図6に示すように、球面収差補正光学系を実現する互換素子118と波長板117をホルダ130により一体的に構成してもよい。光軸を中心として互換素子118と波長板117を一体としたので、光軸を合わせた後、単一部品としての提供ができる。
(実施形態2)
図7は本発明の実施形態2における光学素子を示す図である。前述の実施形態1で説明した球面収差補正光学系を実現する互換素子118と、波長板117を単一の光学素子として、図5に示す互換素子118−2として形成したものである。図5中のφA,φB,φXは、図4で説明した領域と同一である。
また図8(a)は、互換素子118−2をDVD用球面収差補正部118b側から見た図(第1面とする)、図8(b)は、互換素子118−2をCD用球面収差補正部118c側から見た図(第2面とする)である。DVD用球面収差補正部118b,CD用球面収差補正部118cは、前述の位相シフタあるいは回折格子で形成されるものである。
第1面のDVD用球面収差補正部118bの外側(図8(a)φAの外側)と、第2面のCD用球面収差補正部118cの外側(図8(b)φBの外側)にそれぞれに波長板を形成した。これらの波長板の構成を詳細に説明する。波長λ1の光に対して、第1面φAの内側を透過し、第2面φBとφAで囲まれた円環状の領域を透過する光に対して、第2面で「2×N×π」(Nは整数)の位相差を与え、第1面φAの外側を透過し、第2面φAの外側を透過する光に対して、第1面と第2面で、「2×O×π」(Oは整数)の位相差を与える構成とする。
波長λ1の光に対しては、第1面,第2面透過により、λの位相差が与えられるため、この領域では、波長板がないと等価である。波長λ2の光に対しては、第1面φAの内側を透過し、第2面φBとφAで囲まれた円環状の領域を透過する光に対して、第2面で「2×P×π」(Pは整数)の位相差を与え、第1面φAの外側を透過し、第2面φAの外側を透過する光に対して、第1面と第2面で、広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×g+3)×π/2」(gは整数)の時には、「(4×Q+1)×π/2」(Qは整数)、また広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×h+1)×π/2」(hは整数)の時には、「(4×R+3)×π/2」(Rは整数)の位相差を与える。
第1面φAの内側を透過し、第2面φBとφAで囲まれた円環状の領域を透過する光に対しては、第1面、第2面透過により、λの位相差が与えられるため、この領域では波長板がないと等価である。
第1面φAの外側を透過し、第2面φAの外側を透過する光に対しては、広帯域1/4波長板115が与える位相差と波長板が与える位相差が、「2×(g+Q+1)×π」,「2×(h+R+1)×π」(g,Q,h,Rは整数)となり、進相軸方向と遅相軸方向の位相がλずれるだけであるので、光路中に波長板がないことと等価となる。
波長λ3の光に対しては、第1面φAの内側を透過し、第2面φBとφAで囲まれた円環状の領域を透過する光に対して、第2面で広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×i+3)×π/2」(iは整数)の時には、「(4×S+1)×π/2」(Sは整数)、広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×j+1)×π/2」(jは整数)の時には、「(4×T+3)×π/2」(Tは整数)の位相差を与え、第1面φAの外側を透過し、第2面φAの外側を透過する光に対して、第1面と第2面で、広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×k+3)×π/2」(kは整数)の時には、「(4×U+1)×π/2」(Uは整数)、広帯域1/4波長板115が与える位相差が、「(4×l+1)×π/2」(lは整数)の時には、「(4×V+3)×π/2」(Vは整数)の位相差を与える。
波長λ3の光に対しては、第1面,第2面の透過により、広帯域1/4波長板115が与える位相差と波長板が与える位相差が、「2×(i+S+1)×π」,「2×(j+T+1)×π」,「2×(k+U+1)×π」,「2×(l+V+1)×π」(i,S,j,T,k、U,l,Vは整数)となり、進相軸方向と遅相軸方向の位相がλずれるだけであるので、光路中に波長板がないことと等価となる。
以上をまとめると、広帯域1/4波長板115と互換素子118−2を組み合わせると、波長λ1の光に対しては、全領域で1/4波長板として機能し、波長λ2の光に対しては、φAの内側が1/4波長板として機能し、波長λ3の光に対しては、φBの内側のみが1/4波長板として機能する。つまり、波長λ1のBDディスク100aの反射光は、全て受光素子120に入射し、波長λ2のDVDディスク100bの反射光は、φAの内側の光のみが受光素子126に入射し、波長λ3のCDディスク100cの反射光は、φBの内側の光のみが受光素子126に入射する。
(実施形態3)
図9は本発明の実施形態3に係る光ピックアップの概略構成を示す図である。図9において、第1のLD110(波長λ1:390〜420nm)から出射したP偏光の光は、PBS111を透過し、カップリングレンズ112によりその発散度合いを変えられ、トリクロイックプリズム113で反射され、ズームレンズ114により略平行光とされ、偏向ミラー116で反射され、波長λ1の光に対しては1/4波長板として機能する波長板117−2で円偏光とされ、波長λ1の光に対しては不感の溝高さあるいは段差高さで構成された、従来技術で記述した回折格子103あるいは位相シフタ104で構成される互換素子118を透過し、開口制限部102により光束の一部が遮光され、NA0.85のBD用対物レンズ101で、BDディスク100aの記録面上に集光され、再生あるいは記録あるいは消去が行われる。
この時、BDディスク100a側のNA(BD)は略0.85である。ズームレンズ114は、多層ディスクの再生あるいは記録あるいは消去に対応するためのもので、各層の基板厚の差により生ずる球面収差を補正するためのものである。
BDディスク100aを反射した光は、往路と逆の光路をたどる。この時、全光束が波長板117−2で往路と直交したS偏光とされ、PBS111で反射され、検出レンズ119に入射する。受光素子120の出力信号を演算することにより、BDディスク100aの情報信号、対物レンズ101制御信号(フォーカシング方向制御信号、トラッキング方向制御信号)が検出される。検出レンズ119は例えばシリンドリカルレンズであり、フォーカシング信号は非点収差法、トラッキング信号はプッシュプル法で検出する。
また、第2のLD121(波長λ2:640〜670nm)から出射したP偏光の光は、ダイクロイックプリズム122を透過し、PBS123を透過し、カップリングレンズ124によりその発散度合いを変えられ、トリクロイックプリズム113を透過し、ズームレンズ114により再び発散度合いを変え、偏向ミラー116で反射され、波長板117−2で光束の光軸を含む領域は円偏光とされ、光束の光軸を含まない周辺部の光はS偏光とされ、互換素子118を透過し、BDディスク用対物レンズ101で、DVDディスク100bの記録面上にDVD用スポットとして集光し、再生あるいは記録あるいは消去が行われる。
この時、DVDディスク100b側のNA(DVD)は略0.59〜0.66である。互換素子118は、従来技術で記述した回折格子103あるいは位相シフタ104で構成されるもので、DVDディスク100bに対応したNA(DVD)のスポットが良好に形成される。
DVDディスク100bを反射した光は、往路と逆の光路をたどる。この時、光軸を含まない周辺部の光の偏光は、波長板117−2でP偏光とされ、PBS123を透過し、受光素子126に入射しない。一方、光軸を含む領域の光の偏光は、波長板117−2で往路と直交したS偏光とされ、PBS123を反射し、検出レンズ125に入射し、受光素子126に入射する。受光素子126の出力信号を演算することにより、DVDディスク100bの情報信号、対物レンズ101制御信号(フォーカシング方向制御信号、トラッキング方向制御信号)が検出される。迷光成分となる光軸を含まない周辺部の光は、PBS123を透過し、受光素子126に入射しないため、受光素子126で検出される信号は、ノイズ成分を排除した高S/Nの信号となる。この時、NA(DVD)相当で集光する光の外側の光束は、DVDスポット近傍に入射している。記録あるいは消去時には、この光で予熱あるいは補助熱効果を持たせることにより、記録あるいは消去時の発光パワーを低減することが可能となる。
また同様に、第3のLD127(波長λ3:770〜800nm)から出射したP偏光の光は、ダイクロイックプリズム122を反射し、PBS123を透過し、カップリングレンズ124によりその発散度合いを変えられ、トリクロイックプリズム113を透過し、ズームレンズ114により再び発散度合いを変え、偏向ミラー116で反射され、波長板117−2で光束の光軸を含む領域は円偏光とされ、光束の光軸を含まない周辺部の光はS偏光とされ、互換素子118を透過し、BDディスク用対物レンズ101で、CDディスク100cの記録面上にCD用スポットとして集光し、再生あるいは記録あるいは消去が行われる。
この時、CDディスク100c側のNA(CD)は略0.44〜0.51である。互換素子118は、従来技術で記述した回折格子103あるいは位相シフタ104で構成されるもので、CDディスク100cに対応したNA(CD)のスポットが良好に形成される。
CDディスク100cを反射した光は、往路と逆の光路をたどる。この時、光軸を含まない周辺部の光の偏光は、波長板117−2でP偏光とされ、PBS123を透過し、受光素子126に入射しない。一方、光軸を含む領域の光の偏光は、波長板117−2で往路と直交したS偏光とされ、PBS123で反射され、検出レンズ125に入射し、受光素子126に入射する。受光素子126の出力信号を演算することにより、CDディスク100cの情報信号、対物レンズ101制御信号(フォーカシング方向制御信号、トラッキング方向制御信号)が検出される。迷光成分となる光軸を含まない周辺部の光は、PBS123を透過し、受光素子126に入射しないため、受光素子126で検出される信号は、ノイズ成分を排除した高S/Nの信号となる。この時、NA(CD)相当で集光する光の外側の光束は、CDスポット近傍に入射している。記録あるいは消去時には、この光で予熱あるいは補助熱効果を持たせることにより、記録あるいは消去時の発光パワーを低減することが可能となる。
また、図10には本実施形態3の波長板117−2を光軸方向から見た図を示す。DVDディスク100b側の開口数(NA2)は0.59〜0.65であり、φAは、波長λ2の光がNA2で集光する時、波長板117−2を通る最も外側の径である。CDディスク100c側の開口数(NA3)は0.44〜0.51であり、φBは、波長λ3の光がNA3で集光する時、波長板117−2を通る最も外側の径である。
図10に示す波長板117−2のφBの内側の領域において、波長λ1の光に対して「(2×AE+1)×π/2」(AEは整数)、波長λ2の光に対して「(2×AF+1)×π/2」(AFは整数)、波長λ3の光に対して「(2×AG+1)×π/2」(AGは整数)の位相差を与える。
また、φBとφAで囲まれた円環状の領域において、波長λ1の光に対して「(2×AH+1)×π/2」(AHは整数)、波長λ2の光に対して「(2×AI+1)×π/2」(AIは整数)、波長λ3の光に対して「2×AJ×π」(AJは整数)の位相差を与える。
また、φAの外側の領域において、波長λ1の光に対して「(2×AK+1)×π/2」(AKは整数)、波長λ2の光に対して「2×AL×π」(ALは整数)、波長λ3の光に対して「2×AM×π」(AMは整数)の位相差を与える波長板である。
各波長の光が波長板117−2を通過した時の偏光状態について説明する。波長λ1の光に対し、φBの内側の領域、φBとφAで囲まれた円環状の領域、φAの外側の領域で、それぞれ「(2×AE+1)×π/2」,「(2×AH+1)×π/2」,「(2×AK+1)×π/2」(AE,AH,AKは整数)の位相差が与えられる。つまり、全ての領域に対し、1/4波長、あるいは3/4波長の位相差が、進相軸と遅相軸方向の偏光成分に対し与えられるため、P偏光で波長板117−2に入射した光は、BDディスク100a反射後、波長板117−2でS偏光とされ、全ての光が受光素子120に入射することになる。
波長λ2の光に対しては、φBの内側の領域、φBとφAで囲まれた円環状の領域でそれぞれ、「(2×AF+1)×π/2」,「(2×AI+1)×π/2」(AF,AIは整数)の位相差が与えられ、φAの外側では、「2×AL×π」(ALは整数)の位相差が与えられる。つまり、φAの内側の領域に対し、1/4波長、あるいは3/4波長の位相差が、進相軸と遅相軸方向の偏光成分に対し与えられるため、P偏光で波長板117−2に入射した光は、DVDディスク100b反射後、波長板117−2でS偏光とされ、受光素子126に入射することになる。また、φAの外側の領域に対しては、進相軸方向と遅相軸方向の位相がλずれるだけであるので、光路中に波長板がないことと等価となる。つまり、P偏光で波長板117−2に入射した光は、DVDディスク100b反射後、P偏光でPBS123に入射するため、PBS123を透過し受光素子126に入射することはない。
波長λ3の光に対しては、φBの内側の領域に、「(2×AG+1)×π/2」(AGは整数)の位相差が与えられ、φBとφAで囲まれた円環状の領域とφAの外側の領域にそれぞれ、「2×AJ×π」、「2×AM×π」(AJ,AMは整数)の位相差が与えられる。つまり、φBの内側の領域に対し、1/4波長、あるいは3/4波長の位相差が、進相軸と遅相軸方向の偏光成分に対し与えられるため、P偏光で波長板117−2に入射した光は、CDディスク100c反射後、波長板117−2でS偏光とされ、受光素子126に入射することになる。また、φBの外側の領域に対しては、進相軸方向と遅相軸方向の位相がλずれるだけであるので、光路中に波長板がないことと等価となり、P偏光で波長板117−2に入射した光は、DVDディスク100b反射後、P偏光でPBS123に入射し、PBS123を透過して受光素子126に入射することはない。
また、図11に示すように、球面収差補正光学系を実現する互換素子118と波長板117−2をホルダ131により一体的に構成してもよい。光軸を中心として互換素子118と波長板117−2を一体としたので、光軸を合わせた後、単一部品としての提供ができる。
(実施形態4)
図12(a)〜(c)は本発明の実施形態4における光学素子を示す図である。前述の実施形態1の図4に示した位相シフタ104の両面にそれぞれDVD用球面収差補正位相段差面104bとCD用球面収差補正位相段差面104cを形成した位相段差を、基板の同一面に形成し1つの面にDVD,CD用球面収差補正位相段差面104dを形成し、位相シフタ104−2とした例である。
本構成の位相段差は、図4で示したDVD用球面収差補正位相段差面104bとCD用球面収差補正位相段差面104cの一方を光軸に直交する面で反転させ同一位置で足し合わせた高さとなる。ここで、DVD用球面収差補正位相段差面を実質的に波長λ2(640〜670nm)の光のみに位相差を与える高さとし、CD用球面収差補正位相段差面を実質的に波長λ3(770〜800nm)の光のみに位相差を与える高さとすることで、波長λ1,波長λ2,波長λ3の各波長のスポットを良好に集光させることができる。
本実施形態4のように光学素子の1面にDVD,CD用球面収差補正面を構成できれば、他方の面は平坦とできるので、図12(b)に示すように、平坦な面に波長板117−2を貼り付けて一体化することが可能となる。図12(c)に示すように、位相シフタ104−2の平坦な面に直接波長板117−2を形成することも可能である。
本実施形態4では、DVD用球面収差補正位相段差面104bとCD用球面収差補正位相段差面104cを形成した位相シフタの位相段差を、基板の同一面に1つのDVD,CD用球面収差補正位相段差面104dを形成した位相シフタ104−2で説明したが、DVD用球面収差補正回折格子とCD用球面収差補正回折格子を同一面に設けても同様の構成が可能である。DVD用球面収差補正回折格子とCD用球面収差補正回折格子を同一面に設け、DVDディスク100bとCDディスク100cで発生する球面収差を低減するには、波長λ2,波長λ3で使用する回折光の次数を異なるように設定し設計することで可能となる。この時、回折格子の高さは、波長λ1の光に対しては、略不感の高さとしておく。また、位相シフタと回折格子を組み合わせることも可能である。
(実施形態5)
本発明の実施形態5について説明する。前述した各実施形態の波長板を構成する材料として、例えば、複屈折結晶より構成することができる。領域ごとに異なる位相差を与えるには、領域ごとに異なる厚みに制御することで可能となる。代表的な複屈折結晶としては水晶がある。また、複屈折性を示す高分子材料で構成した高分子フィルムを用いて、領域ごとに位相差の異なるフィルムから構成することも可能である。高分子材料としては、例えば、ポリカーボネート,ポリオレフィン,ポリイミド,シクロオレフィンポリマー等がある。
また、フォトニック結晶を用いて波長板を作製することも可能である。フォトニック結晶とは、2次元あるいは3次元で、屈折率の異なる材料が周期的に並んだ構造体のことである。図13に2次元のフォトニック結晶の例を示す。ガラス、石英、シリコン(Si)などからなる基板141に波長の半分程度の凹凸部142をEB(電子ビーム)描画、ナノインプリント法などで形成する。その上に、SiO,Nb,Taなどの材料をスパッタリングにより、膜A143と膜B144として交互に成膜していく。
2次元のフォトニック結晶では、光の電界振動成分が、溝に平行な方向(図中Z方向)と溝に垂直な方向(図中X方向)とで実効的な屈折率が異なる。この性質を利用して波長板としての機能を持たせる。領域ごとに異なる位相差を与えるには、領域ごとに基板の凹凸パターンを変えたり、領域ごとに多層膜の厚みを制御したりすることにより可能となる。図12(b)に示したように、位相シフタ104−2と波長板117−2を張り合わせるような場合は、基板141の平坦部を張り合わせればよい。
また、図7,図12(c)で示したように、互換素子118−2の平坦部あるいは位相シフタ104−2の球面収差補正位相段差面の裏面に作製する場合は、平坦部あるいは裏面に直接凹凸部を形成し、材料を積層させればよい。図13の例では、膜A143と膜B144の2種類を交互に積層したが、3種類以上の膜で構成することも可能である。また、サブ波長構造(以下、SWSという)により、波長板を作製することも可能である。図14にSWSの例を示す。SWSとは、格子周期PIが波長以下の回折格子である。SWSでは、光の電界振動成分が、溝に平行な方向(図中Z方向)と溝に垂直な方向(図中X方向)とで実効的な屈折率が異なる。よって光の偏光状態に対して異なる位相差を持たせることができ、波長板として機能を持たせることができる。
SWSの位相差は、基板材料、格子周期(PI)、ライン幅(LI)、格子高さ(HI)で決定される。領域ごとに、PI,LI,HIさらには領域ごとの基板材料を変えることにより、その領域ごとに異なる位相差を持たせることが可能となる。SWSの作製は、例えばナノプリント技術で行われる。図7,図12(c)で示したように、互換素子118−2の平坦部あるいは位相シフタ104−2の球面収差補正位相段差面の裏面に作製する場合は、平坦部あるいは裏面に直接凹凸部を形成すればよい。
(実施形態6)
本発明の実施形態6について図15を参照しながら説明する。前述の各実施形態の図6,図7,図11,図12(b),図12(c)で示した、互換素子118あるいは118−2(互換素子とは回折格子103あるいは位相シフタ104あるいは104−2である)と波長板117あるいは117−2が一体に構成された光学素子と、対物レンズ101とを対物レンズホルダ160を用いて一体的に構成したものである。図15には、図12(c)で説明した光学素子と対物レンズ101を一体的に構成した例を示している。
このように、光学素子と対物レンズとを一体化し、部品点数を抑えた対物レンズユニットとして提供することができる。
(実施形態7)
図16は本発明の実施形態7に係る光情報処理装置の1例を示す図である。光情報処理装置700は、光ピックアップ300とスピンドルモーター400とシークモーター500と信号処理制御部600より構成される。光ピックアップ300については、実施形態3で説明した図9の構成と同様であるが、ここでは、実施形態6の図15で示したように、対物レンズ101と位相シフタ104−2は、対物レンズホルダ160で一体化されている。
スピンドルモーター400は、光記録媒体を回転させる手段である。シークモーター500は光ピックアップ300を光記録媒体の半径方向に移動させる手段である。信号処理制御部600は、CPU・メモリ601、半導体レーザー駆動回路602、電流電圧変換回路603、信号演算回路604、サーボ回路605、アクチュエータ駆動回路606、球面収差補正素子駆動回路607、シークモーター駆動回路608、スピンドルモーター駆動回路609より構成され、CPU・メモリ601は外部インターフェース800と接続される。
信号処理制御部600は、LD110,121,127の発光制御、スピンドルモーター400の回転制御、シークモーター500の位置制御、受光素子120,126からの信号をもとに、再生信号の検出、対物レンズアクチュエータ107のフォーカス方向制御、トラック方向制御、球面収差補正のためのズームレンズ114の位置制御を行う。ズームレンズ114はコイル180で駆動される。
本実施形態7によって、複数種類以上の基板厚の異なる光記録媒体に対し、単一の対物レンズで良好なスポット形成し、不用光によるS/N低下のない再生信号が得られ、記録あるいは消去時の光源出力を抑えた部品点数の少ない小型、低コストの光ピックアップを得られ、また良好に記録、再生あるいは消去が行える小型、低コストの光情報処理装置を実現することができる。
本発明に係る波長板、光学素子、光ピックアップおよび光情報処理装置は、光記録媒体に入射する光を遮光することなく光記録媒体面に到達させ非スポット光を記録あるいは消去時において、予熱あるいは補助熱として利用可能として光源出力を低下させることができ、またそれぞれの光に対して光記録媒体反射光の信号成分と非信号成分の偏光状態を変え、非信号成分を受光素子に入射しないようにしてS/Nの高い信号再生ができ、複数種類の光記録媒体に対して、単一の対物レンズで記録や再生をするための良好なスポットの形成に有用である。
本発明の実施形態1に係る光ピックアップの概略構成を示す図 本実施形態1の補助熱効果を説明する(a)は光路、(b)はスポットを示す図 本実施形態1の予熱効果を説明する(a)は光路、(b)はスポットを示す図 波長λ1,波長λ2,波長λ3の光がBDディスク100a,DVDディスク100b,CDディスク100cに集光する様子を示す図 本実施形態1の波長板を光軸方向から見た図 本実施形態1の互換素子と波長板をホルダにより一体的に構成した図 本発明の実施形態2における光学素子を示す図 光学素子(互換素子)を示す(a)は第1面のDVD用球面収差補正部側から見た図、(b)は第2面のCD用球面収差補正部118c側から見た図 本発明の実施形態3に係る光ピックアップの概略構成を示す図 本実施形態3の波長板を光軸方向から見た図 本実施形態3の互換素子と波長板をホルダにより一体的に構成した図 本発明の実施形態4における光学素子で(a)は位相シフタの構成、(b)は位相シフタと波長板を一体的にした構成、(c)は位相シフタと波長板を単一の素子とした構成を示す図 本発明の実施形態5における波長板の2次元フォトニック結晶の例を示す図 本実施形態5のサブ波長構造(SWS)を説明する図 本発明の実施形態6における光学素子と対物レンズを一体的に構成した例を示す図 本発明の実施形態7に係る光情報処理装置の1例を示す図 従来のBDディスクに光束が集光する様子を示す図 従来のDVDディスクに同一の対物レンズで集光する様子を示す図 DVDディスクに同一の対物レンズで集光時の波面収差を示す図 対物レンズへの入射光を発散光として球面収差補正方法を示す図 対物レンズ前段に回折格子を配置して入射光を発散光として球面収差を補正する方法の(a)は光路、(b)は回折格子を示す図 対物レンズ前段に位相シフタを配置して球面収差を補正する方法の(a)は光路、(b)は位相シフタを示す図 DVDディスクにおける位相シフタの位相段差と補正後の波面収差を示す図 回折格子の溝深さと効率を計算したものを示す図 BDディスク用対物レンズと回折格子を用いてDVDディスクにスポットを形成した(a)は光路、(b)は反射光を位置Aで光軸方向から見た様子を示す図 回折格子で開口制限する場合の1例を示す図 ダイクロイックフィルターで開口制限する場合の1例を示す図
符号の説明
100a BDディスク
100b DVDディスク
100c CDディスク
101 対物レンズ
102 開口制限部
103 回折格子
104,104−2 位相シフタ
104b DVD用球面収差補正位相段差面
104c CD用球面収差補正位相段差面
104d DVD,CD用球面収差補正位相段差面
105 開口制限用回折格子
106 ダイクロイックフィルター
107 対物レンズアクチュエータ
110 LD(405nm)
111,123 PBS
112,124 カップリングレンズ
113 トリクロイックプリズム
114 ズームレンズ
115 広帯域1/4波長板
116 偏向ミラー
117,117−2 波長板
118,118−2 互換素子
118b DVD用球面収差補正部
118c CD用球面収差補正部
119,125 検出レンズ
120,126 受光素子
121 LD(650nm)
122 ダイクロイックプリズム
127 LD(785nm)
130 ホルダ
140 フォトニック結晶
141 基板
142 凹凸部
143 膜A
144 膜B
150 SWS(サブ波長構造)
160 対物レンズホルダ
170 記録/消去用スポット
171 補助熱用スポット
172 予備熱用スポット
300 光ピックアップ
400 スピンドルモーター
500 シークモーター
600 信号処理制御部
700 光情報処理装置

Claims (15)

  1. 波長λ1,λ2,λ3(λ1<λ2<λ3)の異なる光を出射する光源と、単一の対物レンズとを有し、異なる基板厚t1,t2,t3(t1<t2<t3)の光記録媒体に対して情報の記録,再生,消去のうちいずれか1以上を行う光ピックアップに用いる波長板であって、
    光ピックアップの球面収差補正光学系により、前記光源からの波長λ1の光で前記基板厚t1の光記録媒体上に最良のスポットが形成されるよう設計された前記対物レンズを用いて、前記光源からの波長λ2の光で前記基板厚t2の光記録媒体上に良好なスポットを形成し、前記光源からの波長λ3の光で前記基板厚t3の光記録媒体上に良好なスポットを形成し、
    当該波長板が、前記対物レンズと前記光源との間に配置され、透過光に対し第1の位相差を与える光軸を中心とする円環状の第1領域と、前記第1領域の周辺に位置し透過光に対して第2の位相差を与える第2領域とからなることを特徴とする波長板。
  2. 前記光源からの波長λ2の光は、対物レンズにより基板厚t2の光記録媒体に集光され、集光時の光記録媒体側の開口数はNA2であって、前記開口数NA2で集光時の光束が当該波長板を通過する最も外側の径をφAとし、前記光源からの波長λ3の光は、前記対物レンズにより基板厚t3の光記録媒体に集光され、集光時の光記録媒体側の開口数はNA3であって、前記開口数NA3で集光時の光束が当該波長板を通過する最も外側の径をφBとした時、
    前記φBと前記φAで囲まれた円環状の領域において、
    前記光源からの波長λ1の光に対して「2×E×π」(Eは整数)、
    前記光源からの波長λ2の光に対して「2×F×π」(Fは整数)、
    前記光源からの波長λ3の光に対して「(4×G+1)×π/2」(Gは整数)、あるいは「(4×H+3)×π/2」(Hは整数)の位相差を与え、
    前記φAの外側の領域において、
    前記光源からの波長λ1の光に対して「2×I×π」(Iは整数)、
    前記光源からの波長λ2の光に対して「(4×J+1)×π/2」(Jは整数)、あるいは「(4×K+3)×π/2」(Kは整数)、
    前記光源からの波長λ3の光に対して「(4×L+1)×π/2」(Lは整数)、あるいは「(4×M+3)×π/2」(Mは整数)の位相差を与えることを特徴とする請求項1記載の波長板。
  3. 波長λ1,λ2,λ3(λ1<λ2<λ3)の異なる光を出射する光源と、単一の対物レンズとを有し、異なる基板厚t1,t2,t3(t1<t2<t3)の光記録媒体に対して情報の記録,再生,消去のうちいずれか1以上を行う光ピックアップに用いる波長板であって、
    光ピックアップの球面収差補正光学系により、前記光源からの波長λ1の光で前記基板厚t1の光記録媒体上に最良のスポットが形成されるよう設計された前記対物レンズを用いて、前記光源からの波長λ2の光で前記基板厚t2の光記録媒体上に良好なスポットを形成し、前記光源からの波長λ3の光で前記基板厚t3の光記録媒体上に良好なスポットを形成し、
    当該波長板が、前記対物レンズと前記光源との間に配置され、透過光に対し第1の位相差を与える光軸を中心とする円環状の第1領域と、前記第1領域の周辺に位置し透過光に対して第2の位相差を与える第2領域と、前記第1領域の内側に位置し透過光に対して第3の位相差を与える第3領域とからなることを特徴とする波長板。
  4. 前記光源からの波長λ2の光は、対物レンズにより基板厚t2の光記録媒体に集光され、集光時の光記録媒体側の開口数はNA2であって、前記開口数NA2で集光時の光束が当該波長板を通過する最も外側の径をφAとし、前記光源からの波長λ3の光は、前記対物レンズにより基板厚t3の光記録媒体に集光され、集光時の光記録媒体側の開口数はNA3であって、前記開口数NA3で集光時の光束が当該波長板を通過する最も外側の径をφBとした時、
    前記φBの内側の第3領域において、
    前記光源からの波長λ1の光に対して「(2×AE+1)×π/2」(AEは整数)、
    前記光源からの波長λ2の光に対して「(2×AF+1)×π/2」(AFは整数)、
    前記光源からの波長λ3の光に対して「(2×AG+1)×π/2」(AGは整数)の位相差を与え、
    前記φBと前記φAで囲まれた円環状の第1領域において、
    前記光源からの波長λ1の光に対して「(2×AH+1)×π/2」(AHは整数)、
    前記光源からの波長λ2の光に対して「(2×AI+1)×π/2」(AIは整数)、
    前記光源からの波長λ3の光に対して「2×AJ×π」(AJは整数)の位相差を与え、
    前記φAの外側の第2領域において、
    前記光源からの波長λ1の光に対して「(2×AK+1)×π/2」(AKは整数)、
    前記光源からの波長λ2の光に対して「2×AL×π」(ALは整数)、
    前記光源からの波長λ3の光に対して「2×AM×π」(AMは整数)の位相差を与えることを特徴とする請求項3記載の波長板。
  5. 前記波長板が、複屈折結晶で構成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の波長板。
  6. 前記波長板が、高分子フィルムで構成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の波長板。
  7. 前記波長板が、フォトニック結晶で構成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の波長板。
  8. 前記波長板が、サブ波長構造で構成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の波長板。
  9. 前記球面収差補正光学系が、位相シフタあるいは回折格子からなる球面収差補正光学素子であって、
    前記球面収差補正光学素子と請求項1〜8のいずれか1項に記載の波長板とが一体的に構成されていることを特徴とする光学素子。
  10. 前記球面収差補正光学系が、位相シフタあるいは回折格子からなる球面収差補正光学素子であって、
    前記球面収差補正光学素子と請求項1,2,5,6,7または8記載の波長板とが単一の素子で形成されていることを特徴とする光学素子。
  11. 前記球面収差補正光学系が、位相シフタあるいは回折格子からなり、光源からの波長λ2の光が対物レンズにより基板厚t2の光記録媒体に集光時に補正する第1球面収差補正面と、前記光源からの波長λ3の光が前記対物レンズにより基板厚t3の光記録媒体に集光時に補正する第2球面収差補正面とが、単一の素子の同一面に形成されてなる球面収差補正光学素子であって、
    前記球面収差補正光学素子と請求項3〜8のいずれか1項に記載の波長板とが一体的に構成されていることを特徴とする光学素子。
  12. 前記球面収差補正光学系が、位相シフタあるいは回折格子からなり、光源からの波長λ2の光が対物レンズにより基板厚t2の光記録媒体に集光時に補正する第1球面収差補正面と、前記光源からの波長λ3の光が前記対物レンズにより基板厚t3の光記録媒体に集光時に補正する第2球面収差補正面とが、単一の素子の同一面に形成されてなる球面収差補正光学素子であって、
    前記球面収差補正光学素子と請求項3〜8のいずれか1項に記載の波長板とが単一の部品の表裏に形成されていることを特徴とする光学素子。
  13. 前記光学素子が、対物レンズと一体的に固定されてなることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の光学素子。
  14. 請求項13記載の光学素子を備えたことを特徴とする光ピックアップ。
  15. 請求項14記載の光ピックアップを備えたことを特徴とする光情報処理装置。
JP2008176698A 2008-07-07 2008-07-07 波長板、光学素子、光ピックアップおよび光情報処理装置 Pending JP2010015658A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008176698A JP2010015658A (ja) 2008-07-07 2008-07-07 波長板、光学素子、光ピックアップおよび光情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008176698A JP2010015658A (ja) 2008-07-07 2008-07-07 波長板、光学素子、光ピックアップおよび光情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010015658A true JP2010015658A (ja) 2010-01-21

Family

ID=41701626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008176698A Pending JP2010015658A (ja) 2008-07-07 2008-07-07 波長板、光学素子、光ピックアップおよび光情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010015658A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011093345A1 (ja) 2010-01-27 2011-08-04 株式会社ヨロズ スリーブ一体型メンバーとその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011093345A1 (ja) 2010-01-27 2011-08-04 株式会社ヨロズ スリーブ一体型メンバーとその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008052826A (ja) 光ピックアップ装置
US20040213135A1 (en) Optical pickup apparatus and optical system for optical pickup apparatus
US7233562B2 (en) Optical pickup device
WO2009147827A1 (ja) 光ピックアップおよび光ディスク装置、コンピュータ、光ディスクプレーヤ、光ディスクレコーダ
KR100782813B1 (ko) 능동형 보정소자 및 이를 채용한 호환형 광픽업 및 광 기록및/또는 재생기기
JP4008003B2 (ja) 位相補償板つきピックアップレンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置
JP4891142B2 (ja) 光ピックアップおよび光情報処理装置
WO2011033786A1 (ja) 光ピックアップ光学系
JP4126530B2 (ja) 収差補正素子、光ピックアップ装置及び記録再生装置
JP2010015658A (ja) 波長板、光学素子、光ピックアップおよび光情報処理装置
JP2009037718A (ja) 光ピックアップ装置及び対物光学素子
JP4568653B2 (ja) 光ピックアップおよび光情報処理装置
JP2004246931A (ja) 光ピックアップ及びこれを用いる光情報処理装置
US20070211604A1 (en) Optical pickup apparatus
JP4394137B2 (ja) 位相補償板つきピックアップレンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置
JP4985839B2 (ja) 光ピックアップ装置およびコリメートレンズ
JP4394136B2 (ja) 位相補償板つきピックアップレンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置
JP4394138B2 (ja) 位相補償板つきピックアップレンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置
JP3963904B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4633817B2 (ja) 光ピックアップ
WO2012111552A1 (ja) 光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置
WO2011033791A1 (ja) 対物レンズ素子
JP2005327375A (ja) 位相光学素子及び光ピックアップ装置
JP2012119042A (ja) 対物レンズ、及びこれを備えた光学ヘッド
JP2008204583A (ja) 光学素子及び光ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100614

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100624