JP2002365406A - 対物レンズ、光ピックアップ装置及び対物レンズの作製方法 - Google Patents

対物レンズ、光ピックアップ装置及び対物レンズの作製方法

Info

Publication number
JP2002365406A
JP2002365406A JP2001176524A JP2001176524A JP2002365406A JP 2002365406 A JP2002365406 A JP 2002365406A JP 2001176524 A JP2001176524 A JP 2001176524A JP 2001176524 A JP2001176524 A JP 2001176524A JP 2002365406 A JP2002365406 A JP 2002365406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
lens
forming
objective
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001176524A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kiyozawa
良行 清澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001176524A priority Critical patent/JP2002365406A/ja
Publication of JP2002365406A publication Critical patent/JP2002365406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高記録密度が可能な光ピックアップ用対物レ
ンズに関して、放熱機構を備えながらも、構造を非常に
簡単かつ小型軽量にすることができ、外部からの振動や
衝撃に強く、信頼性の高い対物レンズを提供する。 【解決手段】 複数のレンズ部3,4を備える高NAな
対物レンズ1に関して、光ディスク2上のスポットから
発生した熱が当該対物レンズ1に伝わっても、光ディス
ク2対向面側に形成された放熱フィン6から空気中に放
熱させることができ、対物レンズ1の温度が上昇するの
を抑えることができる。さらに、構造が非常に簡単であ
るので、対物レンズ1を小型で軽量にすることもでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズ、光ピ
ックアップ装置及び対物レンズの作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクや光磁気ディスクなど
の光記録媒体の高記録密度化が要求されており、そのた
めの光ピックアップ構成として、ソリッドイマージョン
レンズや高NAレンズを用いる方法が提案されている。
【0003】従来の光ピックアップ装置では、2つのレ
ンズで構成される2群対物レンズ構成にすることによ
り、対物レンズのNAを大きくし、レーザ光のスポット
径を小さくすることが可能となり、光ディスクの高記録
密度化が可能となる。例えば、特開2000−1315
08公報によれば、2つのレンズで対物レンズを構成し
ており、これにより対物レンズのNAが大きくなり、ま
た、磁気コイルを備えており、高密度な光磁気記録を可
能にしている。
【0004】図14は特開2000−131508公報
に示される従来の2つのレンズで構成された光磁気ピッ
クアップ用対物レンズを示す断面構成図である。この対
物レンズ100は、光磁気ディスク(図示せず)側に位
置する第1のレンズ部(ソリッドイマージョンレンズ)
101と、光源(図示せず)側に位置する第2のレンズ
部とを光軸上に配置させて一体に積層させたものであ
る。103は薄膜コイルである。第1のレンズ部101
と第2のレンズ部102とにより高NAの対物レンズ1
00を構成し、薄膜コイル103で磁界を印加すること
により高密度な光磁気記録を行うようにしている。
【0005】一方、高記録密度化などの性能の向上だけ
でなく、信頼性についても向上が要求されており、光磁
気ディスク用対物レンズに形成された薄膜コイルで発生
した熱によって薄膜コイルが焼損しないように放熱機構
を設けた対物レンズが提案されている。例えば、特開2
000−173123公報によれば、対物レンズに放熱
機構を設けており薄膜コイルの焼損を防いでいる。ま
た、特開平11−120642号公報によれば、2つの
レンズ部で対物レンズを構成して高NA化を図り、か
つ、放熱機構を設けることで、コイルの焼損を防いでい
る。
【0006】図15は例えば特開2000−17312
3公報中に示される従来の放熱機構を備えた光磁気ピッ
クアップヘッドを示す断面構成図である。この光磁気ピ
ックアップヘッド200は、単一のレンズ構造の対物レ
ンズ201と磁気コイル202とを光学ガラス203を
間にして接着固定し、対物レンズ201及び光学ガラス
203を外周面に凹凸形状の放熱溝204を有するレン
ズホルダ205に取付けることにより構成されており、
磁気コイル202・光学ガラス203間には放熱溝20
4側に連続する熱伝導層206が介在されている。20
7は光磁気ディスクである。磁気コイル202で発生し
た熱は熱伝導層206を経てレンズホルダ205に伝わ
り、放熱溝204から空気中へと放熱することによっ
て、磁気コイル202に発生した熱が蓄積されるのを抑
えている。
【0007】また、図16は例えば特開平11−120
642号公報中に示される従来の放熱機構を備えた2つ
のレンズ部で構成された光磁気ピックアップ用対物レン
ズを示す断面構成図である。この対物レンズ300は、
光磁気ディスク301側に位置する第1のレンズ部30
2と、光源(図示せず)側に位置する第2のレンズ部3
03とを光軸上に配置させたものである。304,30
5は各々のレンズ部302,303に対するレンズホル
ダである。また、306は薄膜コイルであり、第1のレ
ンズ部302よりも光磁気ディスク301側に位置させ
て透明なコイル支持基板307上に形成されている。こ
れにより、第1のレンズ部302と第2のレンズ部30
3とにより高NAの対物レンズ300が構成され、薄膜
コイル306で磁界を印加することで、高密度の光磁気
記録が可能となる。さらに、薄膜コイル306で発生し
た熱は熱伝導率の高い部材により形成されたコイル支持
基板307に伝わり放熱されることによって、薄膜コイ
ル306に発生した熱が蓄積されるのを抑えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】まず、特開2000−
131508公報に示されるように、磁気コイルで発熱
した熱を放熱する放熱機構を備えていない場合には、前
述の特開2000−173123公報や特開平11−1
20642号公報に述べられているように、磁気コイル
が焼損してしまったり、或いは、磁気コイルの焼損まで
には至らないまでにも、磁気コイルで発生した熱で、レ
ンズなどの光学部品や保持部品が膨張や変形或いは光学
部品の屈折率変動を起こしてしまい、記録媒体上に微小
なスポットを形成できなくなってしまうといった問題が
ある。
【0009】また、相変化型や追記型或いは再生専用型
記録媒体用の光ピックアップ用対物レンズのように磁気
コイルを備えていない場合においても、2つのレンズで
高NAの対物レンズを構成するような場合では、レンズ
を光記録媒体に対して数10μm〜数100μmにまで
接近させるので、光記録媒体上に集光した際に発生した
熱がレンズに伝わり、レンズの屈折率が変動したりレン
ズが熱膨張を起こす、といった問題がある。特に、相変
化型光ディスクや追記型光ディスクは、集光した際に発
生する熱を利用したものであるので、問題となりやす
い。さらに、特開2000−131508公報などに示
されるように、エバネッセント光を利用する場合は、レ
ンズと光記録媒体の間隔を光源波長以下にする必要があ
るため、この問題は特に顕著となる。
【0010】一方、特開平11−120642号公報に
よれば、図16に示したように、2つのレンズ部30
2,303で対物レンズ300を構成することにより高
NA化を実現し、かつ、放熱機構を備えることで磁気コ
イル306が焼損してしまうことを防いでいるが、放熱
機構及びレンズやコイル、さらにはこれらを保持する部
分が各々個別の部品となっているために、光磁気ヘッド
部全体として大きく重くなるという問題がある。
【0011】近年では、情報機器のモバイル化に伴い、
情報機器に内蔵される光ディスク装置及び光磁気ディス
ク装置の耐衝撃性も要求されているが、光磁気ヘッドの
重さは耐衝撃性に対しては非常に不利になり、耐衝撃性
が低いものとなってしまう。
【0012】特に高NAレンズでは、上述したようにレ
ンズを光記録媒体に接近させるので、光磁気ヘッドの重
さは非常に重要な問題となっている。
【0013】本発明は、高記録密度が可能な光ピックア
ップ用対物レンズに関して、放熱機構を備えながらも、
構造を非常に簡単かつ小型軽量にすることができ、外部
からの振動や衝撃に強く、信頼性の高い対物レンズ及び
光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、量産性が良く低コストで
製造することができる対物レンズの作製方法を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
レンズ光軸上に複数のレンズ部を有し、光源光を光記録
媒体上に集光させる対物レンズであって、前記光記録媒
体に対向する面に放熱フィンを有する。
【0016】従って、複数のレンズ部により構成される
高NAの対物レンズにおいて、光記録媒体に集光された
スポットに発生した熱が当該対物レンズに伝わってきて
も、光記録媒体に対向する面に有する放熱フィンを通し
てその熱を放熱させることができ、そのための構成とし
ても、当該対物レンズ自身において光記録媒体に対向す
る面に放熱フィンを有すればよく、構造を非常に簡単か
つ小型軽量な構造で済み、外部からの振動や衝撃に強
く、信頼性の高い対物レンズとなる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の対
物レンズにおいて、前記放熱フィンは、前記光記録媒体
に対向する面側の光透過部分の周囲に形成された凹凸形
状と、この凹凸形状部分に成膜されたレンズ材質よりも
熱伝導率の高い材料の薄膜とよりなる。
【0018】従って、放熱フィンを簡単な構成で実現で
きるとともに、レンズ材質よりも熱伝導率の高い材料の
薄膜を有することにより、放熱効果を高めることができ
る。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の対物レンズにおいて、前記放熱フィンは、前記光記
録媒体に対向する面側の光透過部分の高さよりも低く形
成されている。
【0020】従って、対物レンズが傾いた場合でも、放
熱フィンが光記録媒体に接触することが少なくなり、放
熱フィン及び対物レンズの破壊を低減させることができ
る。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の対物レンズにおいて、前記光記録媒体
に対向する面に磁界発生手段を有する。
【0022】従って、請求項1ないし3の何れか一記載
の対物レンズを光磁気ディスク用にも好適に適用でき
る。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項4記載の対
物レンズにおいて、前記磁界発生手段は、薄膜コイルで
ある。
【0024】従って、請求項4記載の対物レンズを実現
する上で、対物レンズの小型軽量化を実現できる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項5記載の対
物レンズにおいて、前記放熱フィンは、前記光記録媒体
に対向する面側の光透過部分の周囲に形成された凹凸形
状と、この凹凸形状部分に成膜されたレンズ材質よりも
熱伝導率の高い材料の薄膜とよりなり、前記薄膜コイル
の少なくとも片面に成膜されてレンズ材質よりも熱伝導
率の高い材料の薄膜が前記凹凸形状部分の薄膜に連続し
ている。
【0026】従って、請求項5記載の対物レンズを実現
する上で、放熱効果を高めることができる。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項2又は6記
載の対物レンズにおいて、レンズ材質よりも熱伝導率の
高い材料は、ダイヤモンドライクカーボンである。
【0028】従って、ダイヤモンドライクカーボンは熱
伝導率が高いだけでなく、非常に硬く、また、摩擦係数
が低いので、当該対物レンズが光記録媒体に接触するこ
とによる放熱フィン及び対物レンズの破壊を低減させる
上でより効果的となる。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか一記載の対物レンズにおいて、前記光記録媒体
に対向する面側にスライダ形状を一体に有する。
【0030】従って、請求項1ないし7の何れか一記載
の対物レンズを光ピックアップ装置に適用する上で、光
ピックアップ装置の小型軽量化を図ることができる。
【0031】請求項9記載の発明の光ピックアップ装置
は、光源と、この光源からの光源光を光記録媒体上に集
光させる請求項1ないし8の何れか一記載の対物レンズ
と、前記光記録媒体から反射され前記対物レンズを再び
透過した戻り光を受光する受光手段と、を備える。
【0032】従って、光記録媒体に集光されたスポット
に発生した熱が対物レンズに伝わってきても対向面側に
形成された放熱フィンを通して空気中に放熱させること
ができ、かつ、ヘッド構造が簡単で小型軽量にすること
ができる。従って、外部からの衝撃や振動に強い光ピッ
クアップ装置を提供することができる。また、光記録媒
体として光磁気ディスクに適用する場合には、例えば薄
膜コイルによる磁界発生手段を備える対物レンズを用い
ることにより、磁界発生手段に起因する熱が対物レンズ
に伝わってきても対向面側に形成された放熱フィンを通
して空気中に放熱させることができる。
【0033】請求項10記載の発明は、請求項2記載の
対物レンズの作製方法であって、レンズ部形成、凹凸形
状形成、及び、レンズ材質よりも熱伝導率の高い材料の
薄膜形成をウエハプロセスで行ってウエハ上に複数の対
物レンズを作製した後、個々の対物レンズに分割するよ
うにした。
【0034】従って、大量の高NAな対物レンズを一括
して製造することが可能となり、非常に低コストで製造
できる。
【0035】請求項11記載の発明は、請求項5又は6
記載の対物レンズの作製方法であって、レンズ部形成、
凹凸形状形成、レンズ材質よりも熱伝導率の高い材料の
薄膜形成、及び、薄膜コイル形成をウエハプロセスで行
ってウエハ上に複数の対物レンズを作製した後、個々の
対物レンズに分割するようにした。
【0036】従って、大量の高NAな光磁気ディスク用
の対物レンズを一括して製造することが可能となり、非
常に低コストで製造できる。
【0037】請求項12記載の発明は、請求項8記載の
対物レンズの作製方法であって、レンズ部形成、凹凸形
状形成、レンズ材質よりも熱伝導率の高い材料の薄膜形
成、及び、スライダ形状形成をウエハプロセスで行って
ウエハ上に複数の対物レンズを作製した後、個々の対物
レンズに分割するようにした。
【0038】従って、大量の高NAな対物レンズを一括
して製造することが可能となり、非常に低コストで製造
できる。
【0039】請求項13記載の発明は、請求項8記載の
対物レンズの作製方法であって、レンズ部形成、凹凸形
状形成、レンズ材質よりも熱伝導率の高い材料の薄膜形
成、薄膜コイル形成、及び、スライダ形状形成をウエハ
プロセスで行ってウエハ上に複数の対物レンズを作製し
た後、個々の対物レンズに分割するようにした。
【0040】従って、大量の高NAな光磁気ディスク用
の対物レンズを一括して製造することが可能となり、非
常に低コストで製造できる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態は、相変
化型光ディスクや追記型光ディスク或いは再生専用光デ
ィスク用の光ピックアップ装置に用いられる対物レンズ
への適用例を示す。
【0042】図1は本実施の形態の対物レンズを示す断
面構成図、図2はこの対物レンズを裏返して示す斜視図
である。本実施の形態の対物レンズ1は、基本的には、
光記録媒体としての光ディスク2側に位置するソリッド
イマージョンレンズ構造の第1のレンズ部3と、光源
(図示せず)側に位置する第2のレンズ部4とがレンズ
光軸上に配置させて石英ガラス基板5上に一体に形成さ
れている。このような対物レンズ1の光ディスク2に対
向する対向面側には第1のレンズ部3の周囲に位置させ
て放熱フィン6が一体に形成されている。この放熱フィ
ン6は、細かい凹凸形状7部分と石英ガラス基板5より
も熱伝導率の高い材料、例えば、DLC(ダイヤモンド
ライクカーボン)によりこの凹凸形状7の表面に成膜さ
れた薄膜であるDLC膜8とにより構成されている。
【0043】即ち、本実施の形態の対物レンズ1にあっ
ては、石英ガラス基板5に第1のレンズ部3と第2のレ
ンズ部4とが所定の形状でレンズ光軸上に位置させて作
り込まれ、かつ、光ディスク2と対向する面側に放熱フ
ィン6が作り込まれている。この放熱フィン6は、石英
ガラス基板5の第1のレンズ部3が形成された面に凹凸
形状7を形成し、かつ、石英ガラス基板5よりも熱伝導
率の高いDLC膜8を成膜することにより構成されてい
る。
【0044】このような対物レンズ1の作製工程につい
て、図3に示す工程図を参照して説明する。
【0045】まず、石英ガラス基板5に第2のレンズ部
4を形成する。第2のレンズ部4の形成は、フォトリソ
グラフィ工程とドライエッチング工程とにより行われ
る。フォトリソグラフィ工程では、石英ガラス基板5上
にフォトレジスト11で第2のレンズ部形状を形成する
(図3(a))。フォトレジスト11でレンズ形状を形
成する方法としては、光学的濃淡分布のあるマスクで露
光する方法、微小ドットパターンの密度分布があるマス
クで露光時にデフォーカスするなどの露光量分布が生じ
るような露光方法などで可能である。
【0046】次に、フォトレジスト11のレンズ形状が
形成された石英ガラス基板5をドライエッチングし、レ
ンズ形状を石英ガラス基板5に転写する(図3
(b))。本実施の形態では、ドライエッチングを行う
エッチング装置としてECRエッチング装置を使用し
た。エッチングガスはCFを用い、これにHやO
を添加して、エッチングレート及びエッチング選択比
(石英ガラスエッチングレート/フォトレジストエッチ
ングレート)を調整した。選択比をほぼ1に設定した場
合は、フォトレジストパターンがほぼそのままの形状及
び大きさで石英ガラスウエハに転写される。選択比が1
より大きい場合はフォトレジストパターン形状の高さ方
向を拡大して転写され、選択比が1より小さい場合はフ
ォトレジストパターン形状の高さ方向を縮小して転写さ
れる。
【0047】同様に、フォトリソグラフィ工程とドライ
エッチング工程とにより、石英ガラス基板5の第2のレ
ンズ部4を形成した面とは反対の面に第1のレンズ部3
用の凹形状3aと放熱フィン6用の凹凸形状7とを形成
する(図3(c),(d))。
【0048】凹形状3a部分には高屈折率材料12を埋
め込むことで、第1のレンズ部3を形成する(図3
(e))。高屈折率材料12としてはLaF(屈折率
1.74)やSFS(屈折率1.91)などを用いる
ことができる(屈折率は波長632.8nmでの値)。
これらの高屈折率材料12をスパッタリング法などで堆
積し、エッチバック及び平坦化によって凹形状3a部分
に選択的に残存させる。
【0049】次に、凹凸形状7側の全面にDLC膜8を
プラズマCVDで成膜する(図3(f))。その後、フ
ォトリソグラフィ工程で第1のレンズ部3部分を開口し
たパターンを形成し、Oプラズマによるドライエッチ
ングを行って、第1のレンズ部3上のDLC膜8を除去
し、凹凸形状7部分にのみ残存させて放熱フィン6を完
成させる(図3(g))。このようにして、対物レンズ
1が作製される。
【0050】なお、本実施の形態で説明した製造工程の
順序は一例であり、例えば、第1のレンズ部3及び放熱
フィン6を先に形成し、その後、第2のレンズ部4を形
成するなど、問題のない範囲で変更しても構わない。
【0051】なお、製造工程を示す図3では、1つの対
物レンズ1の製造方法として説明しているが、実際に
は、何れの工程もウエハプロセスで行っている。図4は
本実施の形態の対物レンズ1を形成した石英ガラス基板
(ウエハ)5を示す平面図である。図4中、13はアラ
イメントマークである。1枚の石英ガラス基板5上に本
実施の形態の対物レンズ1を同時に複数形成し、最後に
ダイシングなどによって個々の対物レンズ1に分割する
ことにより作製される。また、石英ガラス基板5には個
々の対物レンズ1用の第2のレンズ部4を形成する際に
アライメントマーク13も同時に形成してあり、個々の
対物レンズ1用の第1のレンズ部3を形成する際にこの
アライメントマーク13を用いて位置合わせを行うので
第1のレンズ部3と第2のレンズ部4とのレンズ光軸を
非常に精度良く合わせて作製することができる。
【0052】このように、本実施の形態の対物レンズ1
によれば、光ディスク2上のスポットから発生した熱が
当該対物レンズ1に伝わっても、光ディスク2側に形成
された放熱フィン6から空気中に放熱されるので、対物
レンズ1の温度が上昇するのを抑えることができる。さ
らに、構造が非常に簡単であるので、対物レンズ1を小
型で軽量にすることができる。また、本実施の形態で示
した作製方法により対物レンズ1を製造することによ
り、大量の高NAな対物レンズ1を一括して製造するこ
とが可能となり、非常に低コストで製造することができ
る。
【0053】ところで、本実施の形態の対物レンズ1に
あっては、放熱フィン6の高さは、図1に示すように第
1のレンズ部3の底面(光透過部分)とほぼ同じ高さと
なるように形成してもよいが、好ましくは、図5に示す
ように、第1のレンズ部3の底面より低くなるように形
成するのがよい。これによれば、図5に示すように、対
物レンズ1が傾いた場合でも、放熱フィン6が光ディス
ク2に接触することが少なくなり、放熱フィン6及び対
物レンズ1の破壊を低減することができる。なお、この
場合には図5に示すように、第1のレンズ部3の周辺部
に丸み形状をつけて第1のレンズ部3が光ディスク2と
接触しても破壊しないようにしておくことが望ましい。
【0054】なお、放熱フィン6の形状としては図2に
示すような板状のものが複数並んだ凹凸形状7以外に、
例えば、図6に示すように縦横に独立した棒状のものが
複数並んだ凹凸形状7など、他の形状でも良い。
【0055】また、対物レンズ1のレンズ部構造例とし
ては、図1に示した構造例に限らず、各種構造例が考え
られる。例えば、図7に示すように、第2のレンズ部4
も第1のレンズ部3と同様に凹形状内に高屈折率材料1
2を埋め込むことで形成したものでもよい。或いは、図
8に示すように、第1のレンズ部3、第2のレンズ部4
を各々別の石英ガラス基板5a,5bに形成し、第1の
レンズ部3、第2のレンズ部4が内側で対向するように
石英ガラス基板5a,5bを貼り合せたものであっても
よい。さらには、図9に示すように、図8に示した構造
に加えて、第1のレンズ部3の反対側に凹形状を形成し
て高屈折率材料12を埋め込み第3のレンズ部14を形
成したものであってもよい。
【0056】なお、本実施の形態では、放熱フィン6を
構成する高熱伝導率の薄膜として、DLC膜8を用いた
が、対物レンズ1(石英ガラス基板5)の材質より熱伝
導率の高いものであれば、他の材質でも良く、例えば、
Alなどの金属膜でも良い。ただし、DLC膜8は熱伝
導率が高いだけでなく、非常に硬く、また、摩擦係数が
低いので、対物レンズ1が記録媒体に接触することによ
る放熱フィン6及び対物レンズ1の破壊を低減させる上
でより効果的となる。
【0057】また、本実施の形態では、第1のレンズ部
3上の高熱伝導率の薄膜8を全て除去するようにした
が、光の経路が確保されていれば第1のレンズ部3上の
一部に残しておいても構わない。また、高熱伝導率の薄
膜8が光源波長に対して透明であり、かつ、高熱伝導率
の薄膜8の平坦度が問題ない程度(例えば、光源波長の
1/50以下)であれば、光の経路上に高熱伝導率の薄
膜8を残しておいても構わない。ただし、この場合に
は、当然ながら高熱伝導率の薄膜8の光学特性も考慮し
てレンズ設計を行う必要がある。
【0058】さらに、本実施の形態では、対物レンズ1
の材質を石英ガラスとしているが、光ピックアップ装置
の光源波長に対して透明な材質であれば、石英ガラス以
外のガラスやガラス以外の材質でもよい。当然ではある
が、ドライエッチングの条件はエッチングガスの種類を
含めて、材質に合わせて変更する必要がある。
【0059】また、本実施の形態では、高屈折率材料1
2としてはLaFやSFSを使用したが、高屈折率
の樹脂でも良い。なお、高屈折率樹脂を使用する際に
は、製造工程において高屈折率樹脂の埋め込みを石英ガ
ラス基板に熱のかかる工程の後に行うことが望ましい。
【0060】また、本実施の形態では、石英ガラス基板
5をエッチングするドライエッチング装置として、EC
Rエッチング装置を使用しているが、ICPエッチング
装置など他の方式によるエッチング装置でも良い。当然
ではあるが、方式や装置が異なると、エッチングレート
及び選択比が異なるので、エッチング条件を変更する必
要がある。同様に、本実施の形態では、DLC膜8を成
膜する装置として、プラズマCVD装置を使用している
が、熱CVD装置など他の方式による成膜装置でも良
い。
【0061】本発明の第二の実施の形態を図10及び図
11に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した部
分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する
(以降の実施の形態でも同様とする)。本実施の形態
は、光磁気ディスク用の光ピックアップ装置(光磁気ピ
ックアップ装置)に用いられる対物レンズへの適用例を
示す。
【0062】図10は本実施の形態の対物レンズを示す
断面構成図である。本実施の形態の対物レンズ21は、
基本的には、前述の対物レンズ1と同様の構成とされて
いるが、光記録媒体としての光磁気ディスク22用であ
るため、この光磁気ディスク22に対向する面には第1
のレンズ部3の周囲に磁界発生手段としての薄膜コイル
23が設けられ、絶縁膜24で覆われている。25は薄
膜コイル23の端部から引き出された引き出し線であ
る。
【0063】このような薄膜コイル23の周囲には前述
の場合と同様に凹凸形状7とDLC膜8とによる放熱フ
ィン6が形成されている。さらには、薄膜コイル23の
下層(又は上層=表層側でもよい)にもDLC膜26が
形成され、凹凸形状7部分のDLC膜8に連続してい
る。
【0064】このような対物レンズ21の作製工程につ
いて、図11に示す工程図を参照して説明する。まず、
図3(a)〜(f)に示した工程と同様な方法で、DL
C膜8のエッチングまでの工程を行う。この際、薄膜コ
イル23が形成される個所にもDLC膜26を成膜して
おく(図11(a))。
【0065】次に導電性の膜を成膜し、フォトリソグラ
フィ工程とエッチング工程とにより薄膜コイル23のコ
イルパターンを形成する(図11(b))。
【0066】このコイルパターン上に絶縁膜24を成膜
した後、同様にフォトリソグラフィ工程とエッチング工
程とにより第1のレンズ部3と放熱フィン6部分及び薄
膜コイル23の引き出し線用開口部の絶縁膜24を除去
し、再度、導電膜の成膜とフォトリソグラフィ工程及び
エッチング工程で薄膜コイル23の引き出し線25のパ
ターンを形成する(図11(c))。
【0067】導電性膜としては、Alなどの金属膜で良
く、また、金属以外でも導電性がある膜であれば良い。
導電膜の成膜方法は、金属膜の場合にはスパッタリング
法や真空蒸着法などを用いることができる。コイルパタ
ーン及び引き出し線パターンのエッチングはウエットエ
ッチング及びドライエッチングのどちらでも良く、例え
ば導電膜としてAlを用いた場合には、HPO+N
HO+CHCOOHによるウエットエッチングで行
うことができる。また、成膜前にフォトリソグラフィ工
程を行い、リフトオフ工法で行っても良い。絶縁膜24
はSiO膜やSi膜など絶縁性の膜であれば良
く、エッチングも、例えばSiの場合であればH
POを用いたウエットエッチングで行うことができ
る。当然ながらドライエッチングで行っても良い。これ
らの薄膜コイル23の形成工程も、第一の実施の形態で
説明した対物レンズ1の製造工程同様ウエハプロセスで
行うことができる。即ち、本実施の形態のように薄膜コ
イル形成を含む対物レンズ21に関しても、図4で説明
した場合と同様にウエハプロセスで複数個同時に作製す
ることができる。
【0068】このように本実施の形態の光磁気ディスク
22用の対物レンズ21によれば、薄膜コイル23から
熱が発生しても放熱フィン6から空気中に放熱すること
ができるので、薄膜コイル23及び対物レンズ21自身
の温度が上昇するのを抑えることができる。特に、薄膜
コイル23の下層にもDLC膜26が設けられ、放熱フ
ィン6を構成するDLC膜8と連続しているので、薄膜
コイル23で発生した熱は薄膜コイル23の下層のDL
C膜26を経て放熱フィン6に良好に伝わり、空気中へ
と放熱される。さらに、構造が非常に簡単であるので、
対物レンズ21を小型で軽量にすることができる。ま
た、ウエハプロセスを利用した製造方法により対物レン
ズ21を製造することにより、大量の対物レンズ21を
一括して製造することが可能となり、非常に低コストで
製造することができる。
【0069】なお、本実施の形態では、第1のレンズ部
3の周囲に薄膜コイル23を形成しているが、光の経路
が確保されていれば、薄膜コイル23の一部或いは全て
が第1のレンズ部3上にあっても構わない。
【0070】本発明の第三の実施の形態を図12に基づ
いて説明する。本実施の形態は、例えば第一の実施の形
態の対物レンズ1に適用されており、第1のレンズ部
3、第2のレンズ部4及び放熱フィン6が形成された石
英ガラス基板5に光ディスク2の回転に伴ない浮上させ
るためのテーパ状のスライダ形状31も一体に形成した
ものである。このようなスライダ形状31の形成方法
は、第一の実施の形態で説明したレンズ形状形成と同様
のフォトリソグラフィ工程とドライエッチング工程によ
り可能であり、当然ながら、図4で説明したようなウエ
ハプロセスで製造することができる。
【0071】スライダ形状31を有する本実施の形態の
対物レンズ1によれば、光ディスク2の高速回転に伴な
い光ディスク2上で浮上させることができるので、特
に、第1のレンズ部3を光ディスク2の極近傍(光源波
長以下)に配置させ、かつ、第1のレンズ部3をソリッ
ドイマージョンレンズとしてエバネッセント光を利用し
た記録再生を行う場合には、非常に有効となる。
【0072】本実施の形態では、光ディスク2用の対物
レンズ1の場合への適用例として説明したが、第二の実
施の形態で説明した薄膜コイル23を備える光磁気ディ
スク22用の対物レンズ21の場合にも同様にスライダ
形状を形成することができるのはもちろんである。
【0073】本発明の第四の実施の形態を図13に基づ
いて説明する。本実施の形態は、例えば第三の実施の形
態の対物レンズ1を用いた光ピックアップ装置に関す
る。図13は、本実施の形態の光ピックアップ装置40
の構成例を示し、(a)は平面図、(b)はその縦断側
面図である。
【0074】この光ピックアップ装置40は、対物レン
ズ1がスライダ形状31を有することにより光ディスク
2上を浮上する浮上スライダ41構造とされている。こ
の浮上スライダ41上に、例えば、コヒーレントな光と
してレーザビームを出射する光源としての半導体レーザ
42と、半導体レーザ42から出射されたレーザビーム
を平行ビームに整形するコリメータレンズ43と、半導
体レーザ42からの平行ビームと光ディスク2からの反
射光とを分離する偏光ビームスプリッタ44と、半導体
レーザ42からの平行ビームの直線偏光を円偏光にする
1/4波長板45と、光ディスク2からの反射光が偏光
ビームスプリッタ44を介して入力される受光手段とし
てのフォトダイオード46と、平行ビームを反射させ対
物レンズ1の第2のレンズ部4に入射させる反射プリズ
ム47を各々配置している。なお、半導体レーザ42と
コリメータレンズ43と偏光ビームスプリッタ44と1
/4波長板45とフォトダイオード46とはこれらを支
持するホルダ48上に設置されている。
【0075】また、全体はケース50内に収納され、こ
のケース50は、サスペンション51の先端に固定され
ている。
【0076】このような構成にすることで、光ディスク
2に集光されたスポットに発生した熱が対物レンズ1に
伝わってきても対向面側に形成された放熱フィン6を通
して空気中に放熱させることができ、かつ、ヘッド構造
が簡単で小型軽量にすることができる。従って、外部か
らの衝撃や振動に強い光ピックアップ装置を構成するこ
とができる。また、軽量化されるので、シークタイムが
短くなり、光ディスク2に対する情報の記録、再生又は
消去動作が速くなる。さらに、浮上スライダ41上のレ
ンズ部3,4と光ピックアップ光学系を構成する他の光
学部品42〜47が一体化されているので、これらが分
離していたときのように両者をトラッキングさせながら
記録、再生又は消去動作を行わせる必要がない。
【0077】なお、本実施の形態では、対物レンズ1を
用いた光ディスク2用の光ピックアップ装置への適用例
として説明したが、対物レンズ21を用いる光磁気ディ
スク22用の光ピックアップ装置(光磁気ピックアップ
装置)にも同様に適用できるのはもちろんである。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の発明の対物レンズによれ
ば、複数のレンズ部により構成される高NAの対物レン
ズにおいて、光記録媒体に集光されたスポットに発生し
た熱が当該対物レンズに伝わってきても、光記録媒体に
対向する面に有する放熱フィンを通してその熱を放熱さ
せることができ、そのための構成としても、当該対物レ
ンズ自身において光記録媒体に対向する面に放熱フィン
を有すればよく、構造を非常に簡単かつ小型軽量な構造
で済み、外部からの振動や衝撃に強く、信頼性の高い対
物レンズを提供することができる。
【0079】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の対物レンズにおいて、放熱フィンを簡単な構成で実
現できるとともに、レンズ材質よりも熱伝導率の高い材
料の薄膜を有することにより、放熱効果を高めることが
できる。
【0080】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の対物レンズにおいて、対物レンズが傾いた場
合でも、放熱フィンが光記録媒体に接触することが少な
くなり、放熱フィン及び対物レンズの破壊を低減させる
ことができる。
【0081】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3の何れか一記載の対物レンズを光磁気ディスク用
にも好適に適用することができる。
【0082】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の対物レンズを実現する上で、対物レンズの小型軽量
化を実現できる。
【0083】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の対物レンズを実現する上で、放熱効果を高めること
ができる。
【0084】請求項7記載の発明によれば、請求項2又
は6記載の対物レンズにおいて、ダイヤモンドライクカ
ーボンは熱伝導率が高いだけでなく、非常に硬く、ま
た、摩擦係数が低いので、当該対物レンズが光記録媒体
に接触することによる放熱フィン及び対物レンズの破壊
を低減させる上でより効果的となる。
【0085】請求項8記載の発明によれば、請求項1な
いし7の何れか一記載の対物レンズを光ピックアップ装
置に適用する上で、光ピックアップ装置の小型軽量化を
図ることができる。
【0086】請求項9記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、請求項1ないし8の何れか一記載の対物レン
ズを備えるので、光記録媒体に集光されたスポットに発
生した熱が対物レンズに伝わってきても対向面側に形成
された放熱フィンを通して空気中に放熱させることがで
き、かつ、ヘッド構造が簡単で小型軽量にすることがで
きる。従って、外部からの衝撃や振動に強い光ピックア
ップ装置を提供することができる。また、光記録媒体と
して光磁気ディスクに適用する場合には、例えば薄膜コ
イルによる磁界発生手段を備える対物レンズを用いるこ
とにより、磁界発生手段に起因する熱が対物レンズに伝
わってきても対向面側に形成された放熱フィンを通して
空気中に放熱させることができる。
【0087】請求項10記載の発明によれば、請求項2
記載の大量の高NAな対物レンズを一括して製造するこ
とが可能となり、非常に低コストで製造することができ
る。
【0088】請求項11記載の発明によれば、請求項5
又は6記載の大量の高NAな光磁気ディスク用の対物レ
ンズを一括して製造することが可能となり、非常に低コ
ストで製造することができる。
【0089】請求項12記載の発明によれば、請求項8
記載の大量の高NAな対物レンズを一括して製造するこ
とが可能となり、非常に低コストで製造することができ
る。
【0090】請求項13記載の発明によれば、請求項8
記載の大量の高NAな光磁気ディスク用の対物レンズを
一括して製造することが可能となり、非常に低コストで
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の対物レンズを示す
断面構成図である。
【図2】裏返して示す対物レンズの斜視図である。
【図3】製造工程を順に示す断面構成図である。
【図4】ウエハプロセスによる製造方法の場合の平面図
である。
【図5】対物レンズが傾いた状態を示す断面構成図であ
る。
【図6】変形例を示す斜視図である。
【図7】レンズ部構成の変形例を示す断面構成図であ
る。
【図8】レンズ部構成の他の変形例を示す断面構成図で
ある。
【図9】レンズ部構成のさらに他の変形例を示す断面構
成図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態の対物レンズを示
す断面構成図である。
【図11】製造工程を順に示す断面構成図である。
【図12】本発明の第三の実施の形態の対物レンズを示
す断面構成図である。
【図13】本発明の第四の実施の形態の光ピックアップ
装置を示し、(a)は平面図、(b)は断面構成図であ
る。
【図14】従来例を示す断面構成図である。
【図15】他の従来例を示す断面構成図である。
【図16】さらに他の従来例を示す断面構成図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 光記録媒体 3,4 レンズ部 5 ウエハ 6 放熱フィン 7 凹凸形状 8 熱伝導率の高い材料の薄膜 14 レンズ部 21 対物レンズ 22 光記録媒体 23 薄膜コイル、磁界発生手段 31 スライダ形状 42 光源 46 受光手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 11/105 551 G11B 11/105 551A 566 566A

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ光軸上に複数のレンズ部を有し、
    光源光を光記録媒体上に集光させる対物レンズであっ
    て、前記光記録媒体に対向する面に放熱フィンを有する
    対物レンズ。
  2. 【請求項2】 前記放熱フィンは、前記光記録媒体に対
    向する面側の光透過部分の周囲に形成された凹凸形状
    と、この凹凸形状部分に成膜されたレンズ材質よりも熱
    伝導率の高い材料の薄膜とよりなる請求項1記載の対物
    レンズ。
  3. 【請求項3】 前記放熱フィンは、前記光記録媒体に対
    向する面側の光透過部分の高さよりも低く形成されてい
    る請求項1又は2記載の対物レンズ。
  4. 【請求項4】 前記光記録媒体に対向する面に磁界発生
    手段を有する請求項1ないし3の何れか一記載の対物レ
    ンズ。
  5. 【請求項5】 前記磁界発生手段は、薄膜コイルである
    請求項4記載の対物レンズ。
  6. 【請求項6】 前記放熱フィンは、前記光記録媒体に対
    向する面側の光透過部分の周囲に形成された凹凸形状
    と、この凹凸形状部分に成膜されたレンズ材質よりも熱
    伝導率の高い材料の薄膜とよりなり、前記薄膜コイルの
    少なくとも片面に成膜されてレンズ材質よりも熱伝導率
    の高い材料の薄膜が前記凹凸形状部分の薄膜に連続して
    いる請求項5記載の対物レンズ。
  7. 【請求項7】 レンズ材質よりも熱伝導率の高い材料
    は、ダイヤモンドライクカーボンである請求項2又は6
    記載の対物レンズ。
  8. 【請求項8】 前記光記録媒体に対向する面側にスライ
    ダ形状を一体に有する請求項1ないし7の何れか一記載
    の対物レンズ。
  9. 【請求項9】 光源と、 この光源からの光源光を光記録媒体上に集光させる請求
    項1ないし8の何れか一記載の対物レンズと、 前記光記録媒体から反射され前記対物レンズを再び透過
    した戻り光を受光する受光手段と、 を備える光ピックアップ装置。
  10. 【請求項10】 レンズ部形成、凹凸形状形成、及び、
    レンズ材質よりも熱伝導率の高い材料の薄膜形成をウエ
    ハプロセスで行ってウエハ上に複数の対物レンズを作製
    した後、個々の対物レンズに分割するようにした請求項
    2記載の対物レンズの作製方法。
  11. 【請求項11】 レンズ部形成、凹凸形状形成、レンズ
    材質よりも熱伝導率の高い材料の薄膜形成、及び、薄膜
    コイル形成をウエハプロセスで行ってウエハ上に複数の
    対物レンズを作製した後、個々の対物レンズに分割する
    ようにした請求項5又は6記載の対物レンズの作製方
    法。
  12. 【請求項12】 レンズ部形成、凹凸形状形成、レンズ
    材質よりも熱伝導率の高い材料の薄膜形成、及び、スラ
    イダ形状形成をウエハプロセスで行ってウエハ上に複数
    の対物レンズを作製した後、個々の対物レンズに分割す
    るようにした請求項8記載の対物レンズの作製方法。
  13. 【請求項13】 レンズ部形成、凹凸形状形成、レンズ
    材質よりも熱伝導率の高い材料の薄膜形成、薄膜コイル
    形成、及び、スライダ形状形成をウエハプロセスで行っ
    てウエハ上に複数の対物レンズを作製した後、個々の対
    物レンズに分割するようにした請求項8記載の対物レン
    ズの作製方法。
JP2001176524A 2001-06-12 2001-06-12 対物レンズ、光ピックアップ装置及び対物レンズの作製方法 Pending JP2002365406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001176524A JP2002365406A (ja) 2001-06-12 2001-06-12 対物レンズ、光ピックアップ装置及び対物レンズの作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001176524A JP2002365406A (ja) 2001-06-12 2001-06-12 対物レンズ、光ピックアップ装置及び対物レンズの作製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002365406A true JP2002365406A (ja) 2002-12-18

Family

ID=19017500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001176524A Pending JP2002365406A (ja) 2001-06-12 2001-06-12 対物レンズ、光ピックアップ装置及び対物レンズの作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002365406A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005057570A1 (ja) * 2003-12-11 2005-06-23 Fujitsu Limited 光磁気ヘッド
US7440361B2 (en) 2003-02-26 2008-10-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7440361B2 (en) 2003-02-26 2008-10-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup apparatus
WO2005057570A1 (ja) * 2003-12-11 2005-06-23 Fujitsu Limited 光磁気ヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4095623B2 (ja) 磁気光融合記録装置用ヘッド及びその製造方法
JP3231331B2 (ja) 積層型近接場光ヘッドおよび光情報記録再生装置
JP2008130165A (ja) ヘッド,ヘッドジンバルアセンブリ及び情報記録装置
JP2002508869A (ja) 高容量の光磁気データ記憶システム
JP2003006912A (ja) 光情報記録再生装置
JP2002072037A (ja) 光学系、光学系の製造方法および光ピックアップ
EP1233410A2 (en) Information recording/reproduction apparatus
JP3521770B2 (ja) 光ヘッドおよび光ディスク装置
JP2004506288A (ja) 平面コイルを有する磁気ヘッドの製造方法
JP3668189B2 (ja) 光学ヘッドおよび光情報処理装置
JP2002365406A (ja) 対物レンズ、光ピックアップ装置及び対物レンズの作製方法
JP4002084B2 (ja) 光磁気ヘッド及びそれを用いた光磁気記録装置
JP2002074734A (ja) 光ヘッドおよび光ピックアップ
JPH11177123A (ja) 光ピックアップ用光学素子の作製方法
KR100806238B1 (ko) 광학 소자, 그 제조 방법 및 광 픽업
JP2002350609A (ja) 光学素子作製方法、光学素子および光ピックアップ装置
JPH11238238A (ja) 光ヘッドおよび光ディスク装置
KR100425684B1 (ko) 정보저장장치용 공기부양 슬라이더 헤드 및 그 제조방법
JP2003022560A (ja) 情報記録再生装置
JP2000207797A (ja) 光学ピックアップ装置及び光学ピックアップ装置の製造方法、並びに光磁気ディスク装置
JP2000021010A (ja) 光記録用フライングヘッド
JP2005322414A (ja) 光記録再生装置
JP2008198263A (ja) 近接場光発生器、光アシスト式磁気記録ヘッド、光アシスト式磁気記録装置
WO2011074322A1 (ja) 中間生成体及び光アシスト磁気ヘッドの製造方法
JP2007035192A (ja) 光情報記録媒体、光情報記録装置、光情報記録媒体の製造方法、製造プログラム及び記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041004

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051021