JP2000090478A - 平面型プローブアレイの製造方法 - Google Patents

平面型プローブアレイの製造方法

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JP2000090478A
JP2000090478A JP10256446A JP25644698A JP2000090478A JP 2000090478 A JP2000090478 A JP 2000090478A JP 10256446 A JP10256446 A JP 10256446A JP 25644698 A JP25644698 A JP 25644698A JP 2000090478 A JP2000090478 A JP 2000090478A
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layer
forming
microlenses
silicon
substrate
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JP10256446A
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Hiroaki Fukuda
浩章 福田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光をプローブまで効率良く伝達する平
面型プローブアレイを容易かつ確実に製造する方法を提
供する。 【解決手段】 アレイ状のマイクロレンズ12が、一方
の面にマイクロレンズ12の平面形状に略同一な開口6
aを有して他方の面にプローブ7を有するテーパ形状の
穴部6をアレイ状に設けた薄膜基板9上に、それらの穴
部6の開口6a及びプローブ7に合わせて一体に形成さ
れる。このようなマイクロレンズ12によれば、光の波
長の半波長程度まで光を集光することが可能になること
により、光の結像点はプローブ7の位置付近とされ、プ
ローブ7までの光の伝達が高効率になるので、穴部6で
の光損失が低減される。また、マイクロレンズ12はフ
ォトリソグラフィ技術により製造されるので、容易かつ
確実に複数のマイクロレンズ12が一度に製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録密度の高い光
情報記録媒体に記憶されたデータの再生等に使用される
平面型プローブアレイの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】データの記録再生方法としては、データ
をレーザ光等によって情報記録媒体に記録するととも
に、その情報記録媒体に記録されたデータをレーザ光に
よって再生する方法が一般に知られている。データの記
録方法の具体的な例としては、特定の高分子材料に対し
て所定のレーザ光を照射することでその分子構造を局所
的に変化させ、その分子構造の変化による屈折率の違い
によりデータを記録する方法や、希土類金属と遷移金属
とからなるアモルファス合金薄膜に対して所定の磁界中
でレーザ光を照射してキューリー点または補償点以上に
加熱することでそのアモルファス合金薄膜の磁性体の方
向を局所的に変化させ、その磁性体の方向の違いにより
データを記録する方法等がある。
【0003】ところで、近年においては、情報記録媒体
の記録密度の超高密度化が進んできている。このような
超高密度化された情報記録媒体について記録再生等する
ためには、情報記録媒体の記録面上での光ピックアップ
ヘッドからのレーザ光のスポットサイズw(w∝λ/si
nθ)を小さくする必要がある。ここで、θは対物レン
ズの出射角、λはレーザ光の波長である。また、対物レ
ンズの開口数(NA)と対物レンズの出射角θとは、 NA=sinθ の関係にある。
【0004】ところが、通常、光ピックアップヘッドに
よってレーザ光を情報記録媒体に照射した場合における
情報記録媒体の記録面上でのスポットサイズwは、光の
回折限界によりレーザ光の波長程度の大きさでしか得ら
れない。スポットサイズwをさらに小さくするために
は、レーザ光の波長を短くするか、NAを大きくするた
めに対物レンズの径を大きくすることが考えられる。し
かしながら、より波長の短いレーザ光を発生する半導体
レーザの開発は容易ではなく、また、径の大きな対物レ
ンズを採用してしまうと光ピックアップヘッドが大型化
してしまうとともにフォーカス制御等が困難となる。
【0005】そこで、近接場光学効果を用いることによ
り情報記録媒体の記録面上でのスポットサイズwをレー
ザ光の波長以下とし、超高密度の記録・再生を可能にし
た光ピックアップヘッドが提案されている。具体的に
は、光ファイバの先端を先鋭化して表面を金属薄膜でコ
ーティングした部分にレーザ光の波長以下のサイズの微
小開口を設けることにより形成されたプローブを情報記
録媒体にその開口径と同程度まで接近させ、近接場光を
照射するようにしたものである。なお、この場合の光フ
ァイバのスキャンは、ピエゾ素子をアクチュエータとし
て用いてラスタスキャンすることにより行われている。
【0006】しかしながら、実用的なピエゾ素子による
最大スキャン範囲は100μm程度であり、かつ、スキ
ャン速度は数十kHz程度であるために、前述した光ピ
ックアップヘッドによれば情報記録媒体に記録されてい
るデータの読み出し速度には限界があった。また、実際
にプローブから出力される近接場光の光の強度も小さい
ために、記録・再生速度を高速化することには限界があ
った。
【0007】このような問題を解決すべくプローブをア
レイ化した平面型プローブアレイが、第6回近接場光学
研究グループ研究討論会において提案されている(第6
回近接場光学研究グループ研究討論会予稿集参照)。こ
こで、図4は平面型プローブアレイを概略的に示す外観
斜視図、図5はその一部を概略的に示す断面図である。
図4に示すように、平面型プローブアレイ100には、
多数の穴部101が薄膜状の基板102に二次元平面的
な碁盤目状に並べて配置されている。この基板102の
情報記録媒体側には、Au等の金属が蒸着されている
(図示せず)。この穴部101は、図5に示すように、
近接場光を照射するためにレーザ光の波長以下のサイズ
とされる微小開口であるプローブ103を備えている。
また、高効率化を図るため、各穴部101の内部には、
微小球レンズとして機能するガラスビーズ104が置か
れている。
【0008】このような平面型プローブアレイ100
は、図4に示すように、例えば光ディスクのような情報
記録媒体D上に近接して配設される。そして、平面型プ
ローブアレイ100を介して回転する情報記録媒体Dに
照射されるレーザ光が、穴部101と同程度の微小なス
ポットサイズの近接場光となってその情報記録媒体D上
の異なる点に集束する。これにより、平面型プローブア
レイ100自体の掃引速度は高速でなくともプローブ1
03が多数個あることにより、記録・再生速度の高速化
が可能になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示したような平面型プローブアレイ100の場合にはガ
ラスビーズ104を各穴部101の内部に落し込むこと
により製造されているが、このような製造方法によれ
ば、ガラスビーズ104を所望の穴部101の位置に落
とし込むことが困難であるという問題があった。また、
ガラスビーズ104による結像点はプローブ103のや
や上方になるため、焦点距離が所望の値に調整すること
が困難になるという問題もある。さらに、ガラスビーズ
104は固定されていないので、長期にわたる信頼性に
も問題があった。
【0010】本発明の目的は、レーザ光をプローブまで
効率良く伝達する平面型プローブアレイを容易かつ確実
に製造する方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
アレイ状に配列された微小開口である複数のプローブ上
にそれぞれマイクロレンズを有する平面型プローブアレ
イの製造方法であって、シリコン(100)基板の両面
に熱酸化膜を形成した後、感光性材料である第一フォト
レジストを塗布して第一フォトレジスト層を形成する第
一フォトレジスト層形成工程と、前記シリコン(10
0)基板の一方の面に前記マイクロレンズの配列に応じ
たパターンを凹形状として有する前記第一フォトレジス
ト層を光パターニングにより形成する第一パターニング
工程と、前記シリコン(100)基板の他方の面に全て
の前記プローブを包囲するパターンを凹形状として有す
る前記第一フォトレジスト層を光パターニングにより形
成する第二パターニング工程と、光パターニングされた
前記シリコン(100)基板の両面の各熱酸化膜をマス
クにしてそのシリコン基板の両面を異方性エッチングす
ることにより、一方の面には前記マイクロレンズの平面
形状に略同一な開口を有して他方の面には前記プローブ
を有するテーパ形状の複数の穴部をアレイ状に配設する
薄膜基板を形成するエッチング工程と、前記薄膜基板の
前記プローブ側に金属薄膜をコーティングする金属コー
ティング工程と、熱変形性の感光性材料であって前記第
一フォトレジストとは反対の性質を有する第二フォトレ
ジストを前記穴部に充填して前記薄膜基板の前記マイク
ロレンズの平面形状に略同一な開口側に塗布することに
より第二フォトレジスト層を形成する第二フォトレジス
ト層形成工程と、前記マイクロレンズの配列に応じたパ
ターンを前記マイクロレンズの平面形状に略同一な開口
に重ねあわせて前記第二フォトレジスト層に対して光パ
ターニングすることにより前記マイクロレンズの配列に
応じたパターンを凸形状として形成する第三パターニン
グ工程と、光パターニングされた前記薄膜基板上の前記
第二フォトレジスト層を熱変形温度で加熱して液化させ
ることで生じる表面張力によって球面形状に変化させる
加熱工程と、球面形状の前記第二フォトレジスト層をポ
ストベーク処理することによりアレイ状の前記マイクロ
レンズを前記薄膜基板上に形成するレンズ形成工程と、
を備える。
【0012】なお、「光パターニング」とは、基板上の
光感光性の層に対して所定のパターンに従う露光を行っ
た後、光感光性の層の不要部分(露光部分または未露光
部分)を除去して、形状をパターンに合わせることをい
う。
【0013】したがって、アレイ状のマイクロレンズ
が、一方の面にマイクロレンズの平面形状に略同一な開
口を有して他方の面にプローブを有するテーパ形状の穴
部をアレイ状に設けた薄膜基板上に、それらの穴部の開
口及びプローブに合わせて一体に形成される。このよう
なマイクロレンズによれば、光の波長の半波長程度まで
光を集光することが可能になることにより、光の結像点
はプローブの位置付近とされ、プローブまでの光の伝達
が高効率になるので、穴部での光損失が低減される。ま
た、マイクロレンズはフォトリソグラフィ技術により製
造されるので、容易かつ確実に複数のマイクロレンズが
一度に製造される。さらに、マイクロレンズと薄膜基板
とが一体に形成されるので、安定性や信頼性が高くな
る。
【0014】請求項2記載の発明は、アレイ状に配列さ
れた微小開口である複数のプローブ上にそれぞれマイク
ロレンズを有する平面型プローブアレイの製造方法であ
って、シリコン(100)基板の両面に熱酸化膜を形成
した後、感光性材料である第一フォトレジストを塗布し
て第一フォトレジスト層を形成する第一フォトレジスト
層形成工程と、前記シリコン(100)基板の一方の面
に前記マイクロレンズの配列に応じたパターンを凹形状
として有する前記第一フォトレジスト層を光パターニン
グにより形成する第一パターニング工程と、前記シリコ
ン(100)基板の他方の面に全ての前記プローブを包
囲するパターンを凹形状として有する前記第一フォトレ
ジスト層を光パターニングにより形成する第二パターニ
ング工程と、光パターニングされた前記シリコン(10
0)基板の両面の各熱酸化膜をマスクにしてそのシリコ
ン基板の両面を異方性エッチングすることにより、一方
の面には前記マイクロレンズの平面形状に略同一な開口
を有して他方の面には前記プローブを有するテーパ形状
の複数の穴部をアレイ状に配設する薄膜基板を形成する
エッチング工程と、前記薄膜基板の前記プローブ側に金
属薄膜をコーティングする金属コーティング工程と、透
明材料を前記穴部に充填して前記薄膜基板の前記マイク
ロレンズの平面形状に略同一な開口側に積層させること
により透明材料層を形成する透明材料層形成工程と、熱
変形性の感光性材料であって前記第一フォトレジストと
は反対の性質を有する第二フォトレジストを前記薄膜基
板の前記マイクロレンズの平面形状に略同一な開口側に
塗布することにより第二フォトレジスト層を形成する第
二フォトレジスト層形成工程と、前記マイクロレンズの
配列に応じたパターンを前記マイクロレンズの平面形状
に略同一な開口に重ねあわせて前記第二フォトレジスト
層に対して光パターニングすることにより前記マイクロ
レンズの配列に応じたパターンを凸形状として形成する
第三パターニング工程と、光パターニングされた前記透
明材料層上の前記第二フォトレジスト層を熱変形温度で
加熱して液化させることで生じる表面張力によって球面
形状に変化させる加熱工程と、前記球面形状の第二フォ
トレジスト層をポストベーク処理し、前記透明材料層と
その透明材料層上の球面形状の前記第二フォトレジスト
層とをドライエッチングすることによりアレイ状の前記
マイクロレンズを前記透明材料層に彫り移して形成する
レンズ形成工程と、を備える。
【0015】したがって、アレイ状のマイクロレンズ
が、一方の面にマイクロレンズの平面形状に略同一な開
口を有して他方の面にプローブを有するテーパ形状の穴
部をアレイ状に設けた薄膜基板上に、それらの穴部の開
口及びプローブに合わせて一体に形成される。このよう
なマイクロレンズによれば、光の波長の半波長程度まで
光を集光することが可能になることにより、光の結像点
はプローブの位置付近とされ、プローブまでの光の伝達
が高効率になるので、穴部での光損失が低減される。ま
た、マイクロレンズはフォトリソグラフィ技術により製
造されるので、容易かつ確実に複数のマイクロレンズが
一度に製造される。さらに、マイクロレンズと薄膜基板
とが一体に形成されるので、安定性や信頼性が高くな
る。
【0016】請求項3記載の発明は、アレイ状に配列さ
れた微小開口である複数のプローブ上にそれぞれマイク
ロレンズを有する平面型プローブアレイの製造方法であ
って、シリコン(100)基板の両面に熱酸化膜を形成
した後、感光性材料である第一フォトレジストを塗布し
て第一フォトレジスト層を形成する第一フォトレジスト
層形成工程と、前記シリコン(100)基板の一方の面
に前記マイクロレンズの配列に応じたパターンを凹形状
として有する前記第一フォトレジスト層を光パターニン
グにより形成する第一パターニング工程と、前記シリコ
ン(100)基板の他方の面に全ての前記プローブを包
囲するパターンを凹形状として有する前記第一フォトレ
ジスト層を光パターニングにより形成する第二パターニ
ング工程と、光パターニングされた前記シリコン(10
0)基板の両面の各熱酸化膜をマスクにしてそのシリコ
ン基板の両面を異方性エッチングすることにより、一方
の面には前記マイクロレンズの平面形状に略同一な開口
を有して他方の面には前記プローブを有するテーパ形状
の複数の穴部をアレイ状に配設する薄膜基板を形成する
エッチング工程と、前記薄膜基板の前記プローブ側に金
属薄膜をコーティングする金属コーティング工程と、透
明材料を前記穴部が埋まる程度に前記薄膜基板の前記マ
イクロレンズの平面形状に略同一な開口側にスパッタリ
ングすることにより透明材料層を形成する透明材料層形
成工程と、前記透明材料層上にN原子またはC原子のい
ずれか一方の侵入層を形成する侵入層形成工程と、前記
侵入層上にシリコン層を所定の厚さに形成するシリコン
層形成工程と、前記マイクロレンズの配列に応じたパタ
ーンを前記マイクロレンズの平面形状に略同一な開口に
重ねあわせて前記シリコン層に対して光パターニングす
ることによりそのパターンを凸形状として形成する第三
パターニング工程と、光パターニングされた前記透明材
料層上の前記シリコン層を融点温度で加熱して液化させ
ることで生じる表面張力によって球面形状に変化させる
加熱工程と、球面形状の前記シリコン層を酸化処理して
SiO2に変化させることによりアレイ状の前記マイク
ロレンズを前記透明材料層上に形成するレンズ形成工程
と、を備える。
【0017】したがって、アレイ状のマイクロレンズ
が、一方の面にマイクロレンズの平面形状に略同一な開
口を有して他方の面にプローブを有するテーパ形状の穴
部をアレイ状に設けた薄膜基板上に、それらの穴部の開
口及びプローブに合わせて一体に形成される。このよう
なマイクロレンズによれば、光の波長の半波長程度まで
光を集光することが可能になることにより、光の結像点
はプローブの位置付近とされ、プローブまでの光の伝達
が高効率になるので、穴部での光損失が低減される。ま
た、マイクロレンズはフォトリソグラフィ技術により製
造されるので、容易かつ確実に複数のマイクロレンズが
一度に製造される。さらに、マイクロレンズと薄膜基板
とが一体に形成されるので、安定性や信頼性が高くな
る。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載の平面型プローブアレイの製造方法において、前記
透明材料層形成工程は、パイレックス、ソーダガラス、
カルコゲナイド、LiNbO3のいずれか一つを透明材
料とする。
【0019】したがって、透明材料がパイレックス、ソ
ーダガラス、カルコゲナイド、LiNbO3のいずれか
一つとされることにより、穴部での光損失の低減化が図
られる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項3記載の平
面型プローブアレイの製造方法において、前記侵入層形
成工程は、SiH4とN2Oとを原料とした熱分解のCV
D法によってSiO2を成膜することによりN原子の侵
入層を形成する。
【0021】したがって、SiH4とN2Oとを原料とし
た熱分解のCVD法によってSiO 2が成膜されること
により、N原子の侵入層が形成されるので、シリコン層
が確実に球面形状に変化するようになる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項3記載の平
面型プローブアレイの製造方法において、前記侵入層形
成工程は、CH4をソースガスとするイオン注入法によ
って前記透明材料層にイオン注入することによりその透
明材料層の表面層としてC原子の侵入層を形成する。
【0023】したがって、CH4をソースガスとするイ
オン注入法によって透明材料層にイオン注入することに
より、その透明材料層の表面層としてC原子の侵入層が
形成されるので、シリコン層が確実に球面形状に変化す
るようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態の平面
型プローブアレイの製造方法を図1に基づきに説明す
る。本実施の形態の平面型プローブアレイは、記録密度
の高い光情報記録媒体に記憶されたデータの再生等に使
用される光ピックアップヘッド一部として利用される平
面型プローブアレイに適用されている。
【0025】ここで、図1は平面型プローブアレイの製
造方法について模式的に示す断面図である。まず、図1
(a)に示すように、Si(100)基板1の対向する両
面に熱酸化膜2を形成する。その後、図1(b)に示す
ように、各熱酸化膜2上にネガ型のフォトレジストをス
ピンコート法により塗布した後、そのフォトレジストを
ベークして第一フォトレジスト層3を形成する。以上に
より、第一フォトレジスト層形成工程が実施されてい
る。
【0026】次に、図1(c)に示すように、露光装置
によって第一フォトレジスト層3に所定のパターンを有
する蒸着金属膜をマスクにして露光する。ここでは、一
方の面はSi(100)基板1上に二次元平面的な碁盤目
状に配列された複数の10μm×10μm程度の円形が
未露光部分になるようなパターンであって、他方の面は
周縁部を除く部分が未露光部分になるようなパターンで
ある。その後、現像を行なうことにより未露光部分の第
一フォトレジスト層3を溶解する。そして、残った第一
フォトレジスト層3をマスクとして熱酸化膜2をフッ酸
によって除去した後、第一フォトレジスト層3を剥離す
ることにより、凹形状の凹部4及び凹部5が形成され、
パターニングがなされる。なお、熱酸化膜2は、ドライ
エッチング等により除去するようにしても良い。以上に
より、第一パターニング工程と第二パターニング工程と
が実施されている。
【0027】その後、図1(d)に示すように、凹部4
側においては、パターニングされた熱酸化膜2の凹部4
をエッチングマスクとし、KOH水溶液(液温80℃,
濃度10%)を使用したウェットエッチングによりエッ
チング(異方性エッチング)することでSi(111)の
斜面に囲まれたテーパ形状の穴部6を形成する。この穴
部6は、後述するマイクロレンズの平面形状に略同一な
大きさであって10μm×10μm程度の円形の開口6
aを有している。一方、凹部5側においては、図1
(e)に示すように、パターニングされた熱酸化膜2の
凹部5をエッチングマスクとし、KOH水溶液(液温8
0℃,濃度10%)を使用したウェットエッチングによ
りSi(100)基板1を薄層化してテーパ形状の穴部6
の先端部分を露出させるまでエッチング(異方性エッチ
ング)することで、微小な開口であるプローブ7を二次
元平面的な碁盤目状に複数有する凹部8を形成する。次
に、図1(f)に示すように、凹部8の周縁部分を切り
離すことによって薄膜基板9を形成する。以上により、
エッチング工程が実施されている。
【0028】次いで、伝搬光遮蔽のためにその薄膜基板
9のプローブ7側にスパッタ法によりAuやAl等の金
属薄膜10をコーティングする。以上により、金属コー
ティング工程が実施されている。
【0029】続いて、図1(g)に示すように、薄膜基
板9のテーパ形状の穴部6の開口6a側にプライマーを
塗布した後、熱変形性の感光性樹脂であるポジ型フォト
レジストをテーパ形状の穴部6を埋めるようにスピンコ
ート法により塗布し、ベークして薄膜基板9上に第二フ
ォトレジスト層11を形成する。以上により、第一フォ
トレジスト層形成工程が実施されている。
【0030】その後、図1(c)において示したのと同
様のパターンを有する蒸着金属膜をマスクにし、テーパ
形状の穴部6の開口6aの位置にパターンを合わせて露
光装置により第二フォトレジスト層11を露光する。こ
の場合、図1(h)に示すように、碁盤目状に配列され
た複数の10μm×10μm程度の円形が未露光部分1
1aになる。続いて、図1(i)に示すように、現像を
行なうことにより露光部分の第二フォトレジスト層11
を溶解する。以上により、第三パターニング工程が実施
されている。
【0031】加えて、図1(j)に示すように、パター
ニングされた第二フォトレジスト層11をポジ型フォト
レジストの熱変形温度である150℃以上に加熱するこ
とにより、薄膜基板9上に凸形状に出ている第二フォト
レジスト層11は溶融して液状となりその表面張力によ
り球面形状となる。以上により、加熱工程が実施されて
いる。次に、その球面形状の第二フォトレジスト層11
をポストベーク処理することにより、マイクロレンズ1
2がプローブ7上に形成され、平面型プローブアレイ1
3が得られる。以上により、レンズ形成工程が実施され
ている。
【0032】ここに、アレイ状のマイクロレンズ12
が、一方の面にマイクロレンズ12の平面形状に略同一
な開口6aを有して他方の面にプローブ7を有するテー
パ形状の穴部6をアレイ状に設けた薄膜基板9上に、そ
れらの穴部6の開口6a及びプローブ7に合わせて一体
に形成される。このようなマイクロレンズ12によれ
ば、光の波長の半波長程度まで光を集光することが可能
になることにより、光の結像点はプローブ7の位置付近
とされ、プローブ7までの光の伝達が高効率になるの
で、穴部6での光損失が低減される。また、マイクロレ
ンズ12はフォトリソグラフィ技術により製造されるの
で、容易かつ確実に複数のマイクロレンズ12が一度に
製造される。さらに、マイクロレンズ12と薄膜基板9
とが一体に形成されるので、安定性や信頼性が高くな
る。
【0033】本発明の第二の実施の形態の平面型プロー
ブアレイの製造方法を図2に基づきに説明する。なお、
前述した第一の実施の形態と同一部分は同一符号で示し
説明も省略する。本実施の形態の平面型プローブアレイ
の製造方法は、第一の実施の形態の平面型プローブアレ
イの製造方法と比較して、薄膜基板9を形成した後に伝
搬光遮蔽のためにその薄膜基板9のプローブ7側にスパ
ッタ法によりAuやAl等の金属薄膜10をコーティン
グする迄の製造工程については、何ら変わるものではな
い。
【0034】薄膜基板9のプローブ7側に金属薄膜10
をコーティングした後、図2(a)に示すように、スパ
ッタ法、CVD法、真空蒸着法等の手法によってテーパ
形状の穴部6を埋めて、薄膜基板9上に所定の厚さを有
するように透明材料層20を形成する。なお、透明材料
層20を形成する透明材料としては、パイレックス、ソ
ーダガラス、カルコゲナイド(chalcogenide)、LiN
bO3等が選択される。以上により、透明材料層形成工
程が実施されている。
【0035】次に、図2(b)に示すように、透明材料
層20上にプライマーを塗布した後、熱変形性の感光性
樹脂であるポジ型フォトレジストをスピンコート法によ
り塗布し、ベークして第二フォトレジスト層21を形成
する。以上により、第二フォトレジスト層形成工程が実
施されている。
【0036】その後、第一の実施の形態の図1(c)に
おいて示したのと同様のパターンを有する蒸着金属膜を
マスクにし、テーパ形状の穴部6の開口6aの位置にパ
ターンを合わせて露光装置により第二フォトレジスト層
21を露光する。この場合、図2(c)に示すように、
碁盤目状に配列された複数の10μm×10μm程度の
円形が未露光部分21aになる。続いて、図2(d)に
示すように、現像を行なうことにより露光部分の第二フ
ォトレジスト層21を溶解する。以上により、第三パタ
ーニング工程が実施されている。
【0037】加えて、図2(e)に示すように、パター
ニングされた第二フォトレジスト層21をポジ型フォト
レジストの熱変形温度である150℃以上に加熱するこ
とにより、第二フォトレジスト層21は溶融して液状と
なりその表面張力により球面形状のフォトレジスト層2
2が形成される。以上により、加熱工程が実施されてい
る。
【0038】この状態において、その球面形状の第二フ
ォトレジスト層22をポストベーク処理した後、図2
(f)に示すように、ドライエッチングによりこの球面
形状のフォトレジスト層22と略同一な形状を透明材料
層20上に彫り移すことによって、マイクロレンズ23
が開口7上に形成され、平面型プローブアレイ24が得
られる。なお、ドライエッチングとしては、CF4やC
HF3等のガスを使用した反応性イオンエッチング法
(RIE)や電子サイクロトロン共鳴エッチング法(E
CR)等が好適である。以上により、レンズ形成工程が
実施されている。
【0039】ここに、アレイ状のマイクロレンズ23
が、一方の面にマイクロレンズ23の平面形状に略同一
な開口6aを有して他方の面にプローブ7を有するテー
パ形状の穴部6をアレイ状に設けた薄膜基板9上に、そ
れらの穴部6の開口6a及びプローブ7に合わせて一体
に形成される。このようなマイクロレンズ23によれ
ば、光の波長の半波長程度まで光を集光することが可能
になることにより、光の結像点はプローブ7の位置付近
とされ、プローブ7までの光の伝達が高効率になるの
で、穴部6での光損失が低減される。また、マイクロレ
ンズ23はフォトリソグラフィ技術により製造されるの
で、容易かつ確実に複数のマイクロレンズ23が一度に
製造される。さらに、マイクロレンズ23と薄膜基板9
とが一体に形成されるので、安定性や信頼性が高くな
る。
【0040】本発明の第三の実施の形態の平面型プロー
ブアレイの製造方法を図3に基づきに説明する。なお、
前述した第一の実施の形態と同一部分は同一符号で示し
説明も省略する。本実施の形態の平面型プローブアレイ
の製造方法は、第一の実施の形態の平面型プローブアレ
イの製造方法と比較して、薄膜基板9を形成した後に伝
搬光遮蔽のためにその薄膜基板9のプローブ7側にスパ
ッタ法によりAuやAl等の金属薄膜10をコーティン
グする迄の製造工程については、何ら変わるものではな
い。
【0041】薄膜基板9のプローブ7側に金属薄膜10
をコーティングした後、図3(a)に示すように、スパ
ッタ法、CVD法、真空蒸着法等の手法によってテーパ
形状の穴部6を埋めて、薄膜基板9上に所定の厚さ(1
μm程度)を有する透明材料層30を形成する。なお、
透明材料層30を形成する透明材料としては、パイレッ
クス、ソーダガラス、カルコゲナイド(chalcogenid
e)、LiNbO3等が選択される。以上により、透明材
料層形成工程が実施されている。
【0042】続いて、図3(b)に示すように、透明材
料層30上にN原子の侵入層31を形成する。より詳細
には、SiH4とN2Oとを原料とした熱分解のCVD法
によってSiO2を成膜することにより、N原子の侵入
層31を形成する。なお、本実施の形態においてはN原
子の侵入層31を形成したがこれに限るものではなく、
CH4をソースガスとするイオン注入法によって透明材
料層30にイオン注入することにより、透明材料層30
の表面層としてC原子の侵入層を形成するようにしても
良い。また、N原子の侵入層31をCVD法によって形
成したが、真空蒸着法やスパッタ法等によって形成する
ようにしても良い。さらに、イオン注入法によってN原
子の侵入層31を形成しても良い。この侵入層31は、
後述するシリコン(Si)層32を溶融した場合におい
て、「接触角の増大」を抑制して球面形状の曲率が過大
に大きくなるのを防止するために設けられる。以上によ
り、侵入層形成工程が実施されている。
【0043】次に、図3(c)に示すように、N原子の
侵入層31上にシリコン(Si)層32を所定の厚さで
形成する。このシリコン(Si)層32の形成方法とし
ては、CVD法等の気相法、粉末シリコンを塗布する塗
布法等がある。また、シリコン層32の構造は、結晶質
・非晶質を問わないが、高密度とされている。以上によ
り、シリコン層形成工程が実施されている。
【0044】その後、第一の実施の形態の図1(c)に
おいて示したのと同様のパターンを有する蒸着金属膜を
マスクにし、テーパ形状の穴部6の開口6aの位置にパ
ターンを合わせてシリコン層32と侵入層31とをパタ
ーニングする。このパターニングは、フォトリソグラフ
ィ技術とエッチングとによって行われる。そして、図3
(d)に示すように、碁盤目状に配列された複数の10
μm×10μm程度の円形がパターニングされたシリコ
ン層32a及び侵入層31aになる。なお、このパター
ニングにおいては、シリコン層32のみを対象としても
良く、また、侵入層31aの方をシリコン層32aに比
べて若干大きく残すようにしても良い。以上により、第
三パターニング工程が実施されている。
【0045】加えて、図3(e)に示すように、パター
ニングされたシリコン層32aをシリコンの融点温度で
ある1412℃で加熱することにより、シリコン層32
aを溶融して液状とし、その表面張力により球面形状の
シリコン層を形成する。ここで、シリコン層32aの加
熱は、炉中加熱、レーザ光やランプ光等による光加熱、
電子ビームによる粒子加熱等が好適である。以上によ
り、加熱工程が実施されている。
【0046】この球面形状のシリコン層を固化して酸化
処理することによって、透明なSiO2のマイクロレン
ズ33がプローブ7上に形成され、平面型プローブアレ
イ34が得られる。ここで、酸化処理は、半導体製造プ
ロセスで行われている通常のシリコン酸化プロセス等で
あって、不透明な固化したシリコン(Si)を透明な酸
化物であるSiO2にするためのものである。以上によ
り、レンズ形成工程が実施されている。
【0047】なお、侵入層31aは、シリコン層32a
の溶融の際の表面張力による球面形状の曲率半径が過大
になるのを防止するためのものである。
【0048】ここに、アレイ状のマイクロレンズ33
が、一方の面にマイクロレンズ33の平面形状に略同一
な開口6aを有して他方の面にプローブ7を有するテー
パ形状の穴部6をアレイ状に設けた薄膜基板9上に、そ
れらの穴部6の開口6a及びプローブ7に合わせて一体
に形成される。薄膜基板9にアレイ状に形成されて一方
の面にマイクロレンズ33の平面形状に略同一な開口6
aを有して他方の面にプローブ7を有するテーパ形状の
穴部6に対して、それらの穴部6の開口6aに合わせた
アレイ状のマイクロレンズ33が薄膜基板9のプローブ
7と一体に形成される。このようなマイクロレンズ33
によれば、光の波長の半波長程度まで光を集光すること
が可能になることにより、光の結像点はプローブ7の位
置付近とされ、プローブ7までの光の伝達が高効率にな
るので、穴部6での光損失が低減される。また、マイク
ロレンズ33はフォトリソグラフィ技術により製造され
るので、容易かつ確実に複数のマイクロレンズ33が一
度に製造される。さらに、マイクロレンズ33と薄膜基
板9とが一体に形成されるので、安定性や信頼性が高く
なる。
【0049】
【発明の効果】請求項1,2,3記載の発明によれば、
アレイ状のマイクロレンズを一方の面にそのマイクロレ
ンズの平面形状に略同一な開口を有して他方の面にプロ
ーブを有するテーパ形状の穴部をアレイ状に設けた薄膜
基板上に、それらの穴部の開口及びプローブに合わせて
一体に形成することにより、光の波長の半波長程度まで
光を集光することで光の結像点をプローブの位置付近と
し、プローブまでの光の伝達を高効率にすることで穴部
での光損失を低減することができ、また、マイクロレン
ズをフォトリソグラフィ技術により製造することによ
り、容易かつ確実に複数のマイクロレンズを一度に製造
することができ、さらに、マイクロレンズと薄膜基板と
を一体に形成することにより、安定性や信頼性を高くす
ることができる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、請求項2ま
たは3記載の平面型プローブアレイの製造方法におい
て、透明材料をパイレックス、ソーダガラス、カルコゲ
ナイド、LiNbO3のいずれか一つとすることによ
り、穴部での光損失の低減化を図ることができる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、請求項3記
載の平面型プローブアレイの製造方法において、SiH
4とN2Oとを原料とした熱分解のCVD法によってSi
2を成膜することにより、N原子の侵入層を形成する
ことができるので、シリコン層を確実に球面形状に変化
させることができる。
【0052】請求項6記載の発明によれば、請求項3記
載の平面型プローブアレイの製造方法において、CH4
をソースガスとするイオン注入法によって透明材料層に
イオン注入することにより、その透明材料層の表面層と
してC原子の侵入層を形成することができるので、シリ
コン層を確実に球面形状に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の平面型プローブア
レイの製造方法について模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態の平面型プローブア
レイの製造方法について模式的に示す断面図である。
【図3】本発明の第三の実施の形態の平面型プローブア
レイの製造方法について模式的に示す断面図である。
【図4】従来の平面型プローブアレイを概略的に示す外
観斜視図である。
【図5】その一部を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン(100)基板 2 熱酸化膜 3 第一フォトレジスト層 4,5 凹形状 6 穴部 6a マイクロレンズの平面形状に略
同一な開口 7 プローブ 9 薄膜基板 10 金属薄膜 11,21 第二フォトレジスト層 12,23,33 マイクロレンズ 13,24,34 平面型プローブアレイ 20,30 透明材料層 31 侵入層 32 シリコン層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アレイ状に配列された微小開口である複
    数のプローブ上にそれぞれマイクロレンズを有する平面
    型プローブアレイの製造方法であって、 シリコン(100)基板の両面に熱酸化膜を形成した
    後、感光性材料である第一フォトレジストを塗布して第
    一フォトレジスト層を形成する第一フォトレジスト層形
    成工程と、 前記シリコン(100)基板の一方の面に前記マイクロ
    レンズの配列に応じたパターンを凹形状として有する前
    記第一フォトレジスト層を光パターニングにより形成す
    る第一パターニング工程と、 前記シリコン(100)基板の他方の面に全ての前記プ
    ローブを包囲するパターンを凹形状として有する前記第
    一フォトレジスト層を光パターニングにより形成する第
    二パターニング工程と、 光パターニングされた前記シリコン(100)基板の両
    面の各熱酸化膜をマスクにしてそのシリコン基板の両面
    を異方性エッチングすることにより、一方の面には前記
    マイクロレンズの平面形状に略同一な開口を有して他方
    の面には前記プローブを有するテーパ形状の複数の穴部
    をアレイ状に配設する薄膜基板を形成するエッチング工
    程と、 前記薄膜基板の前記プローブ側に金属薄膜をコーティン
    グする金属コーティング工程と、 熱変形性の感光性材料であって前記第一フォトレジスト
    とは反対の性質を有する第二フォトレジストを前記穴部
    に充填して前記薄膜基板の前記マイクロレンズの平面形
    状に略同一な開口側に塗布することにより第二フォトレ
    ジスト層を形成する第二フォトレジスト層形成工程と、 前記マイクロレンズの配列に応じたパターンを前記マイ
    クロレンズの平面形状に略同一な開口に重ねあわせて前
    記第二フォトレジスト層に対して光パターニングするこ
    とにより前記マイクロレンズの配列に応じたパターンを
    凸形状として形成する第三パターニング工程と、 光パターニングされた前記薄膜基板上の前記第二フォト
    レジスト層を熱変形温度で加熱して液化させることで生
    じる表面張力によって球面形状に変化させる加熱工程
    と、 球面形状の前記第二フォトレジスト層をポストベーク処
    理することによりアレイ状の前記マイクロレンズを前記
    薄膜基板上に形成するレンズ形成工程と、を備える平面
    型プローブアレイの製造方法。
  2. 【請求項2】 アレイ状に配列された微小開口である複
    数のプローブ上にそれぞれマイクロレンズを有する平面
    型プローブアレイの製造方法であって、 シリコン(100)基板の両面に熱酸化膜を形成した
    後、感光性材料である第一フォトレジストを塗布して第
    一フォトレジスト層を形成する第一フォトレジスト層形
    成工程と、 前記シリコン(100)基板の一方の面に前記マイクロ
    レンズの配列に応じたパターンを凹形状として有する前
    記第一フォトレジスト層を光パターニングにより形成す
    る第一パターニング工程と、 前記シリコン(100)基板の他方の面に全ての前記プ
    ローブを包囲するパターンを凹形状として有する前記第
    一フォトレジスト層を光パターニングにより形成する第
    二パターニング工程と、 光パターニングされた前記シリコン(100)基板の両
    面の各熱酸化膜をマスクにしてそのシリコン基板の両面
    を異方性エッチングすることにより、一方の面には前記
    マイクロレンズの平面形状に略同一な開口を有して他方
    の面には前記プローブを有するテーパ形状の複数の穴部
    をアレイ状に配設する薄膜基板を形成するエッチング工
    程と、 前記薄膜基板の前記プローブ側に金属薄膜をコーティン
    グする金属コーティング工程と、 透明材料を前記穴部に充填して前記薄膜基板の前記マイ
    クロレンズの平面形状に略同一な開口側に積層させるこ
    とにより透明材料層を形成する透明材料層形成工程と、 熱変形性の感光性材料であって前記第一フォトレジスト
    とは反対の性質を有する第二フォトレジストを前記薄膜
    基板の前記マイクロレンズの平面形状に略同一な開口側
    に塗布することにより第二フォトレジスト層を形成する
    第二フォトレジスト層形成工程と、 前記マイクロレンズの配列に応じたパターンを前記マイ
    クロレンズの平面形状に略同一な開口に重ねあわせて前
    記第二フォトレジスト層に対して光パターニングするこ
    とにより、前記マイクロレンズの配列に応じたパターン
    を凸形状として形成する第三パターニング工程と、 光パターニングされた前記透明材料層上の前記第二フォ
    トレジスト層を熱変形温度で加熱して液化させることで
    生じる表面張力によって球面形状に変化させる加熱工程
    と、 前記球面形状の第二フォトレジスト層をポストベーク処
    理し、前記透明材料層とその透明材料層上の球面形状の
    前記第二フォトレジスト層とをドライエッチングするこ
    とによりアレイ状の前記マイクロレンズを前記透明材料
    層に彫り移して形成するレンズ形成工程と、を備える平
    面型プローブアレイの製造方法。
  3. 【請求項3】 アレイ状に配列された微小開口である複
    数のプローブ上にそれぞれマイクロレンズを有する平面
    型プローブアレイの製造方法であって、 シリコン(100)基板の両面に熱酸化膜を形成した
    後、感光性材料である第一フォトレジストを塗布して第
    一フォトレジスト層を形成する第一フォトレジスト層形
    成工程と、 前記シリコン(100)基板の一方の面に前記マイクロ
    レンズの配列に応じたパターンを凹形状として有する前
    記第一フォトレジスト層を光パターニングにより形成す
    る第一パターニング工程と、 前記シリコン(100)基板の他方の面に全ての前記プ
    ローブを包囲するパターンを凹形状として有する前記第
    一フォトレジスト層を光パターニングにより形成する第
    二パターニング工程と、 光パターニングされた前記シリコン(100)基板の両
    面の各熱酸化膜をマスクにしてそのシリコン基板の両面
    を異方性エッチングすることにより、一方の面には前記
    マイクロレンズの平面形状に略同一な開口を有して他方
    の面には前記プローブを有するテーパ形状の複数の穴部
    をアレイ状に配設する薄膜基板を形成するエッチング工
    程と、 前記薄膜基板の前記プローブ側に金属薄膜をコーティン
    グする金属コーティング工程と、 透明材料を前記穴部が埋まる程度に前記薄膜基板の前記
    マイクロレンズの平面形状に略同一な開口側にスパッタ
    リングすることにより透明材料層を形成する透明材料層
    形成工程と、 前記透明材料層上にN原子またはC原子のいずれか一方
    の侵入層を形成する侵入層形成工程と、 前記侵入層上にシリコン層を所定の厚さに形成するシリ
    コン層形成工程と、 前記マイクロレンズの配列に応じたパターンを前記マイ
    クロレンズの平面形状に略同一な開口に重ねあわせて前
    記シリコン層に対して光パターニングすることにより、
    そのパターンを凸形状として形成する第三パターニング
    工程と、 光パターニングされた前記透明材料層上の前記シリコン
    層を融点温度で加熱して液化させることで生じる表面張
    力によって球面形状に変化させる加熱工程と、 球面形状の前記シリコン層を酸化処理してSiO2に変
    化させることによりアレイ状の前記マイクロレンズを前
    記透明材料層上に形成するレンズ形成工程と、を備える
    平面型プローブアレイの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記透明材料層形成工程は、パイレック
    ス、ソーダガラス、カルコゲナイド、LiNbO3のい
    ずれか一つを透明材料とする請求項2または3記載の平
    面型プローブアレイの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記侵入層形成工程は、SiH4とN2
    とを原料とした熱分解のCVD法によってSiO2を成
    膜することによりN原子の侵入層を形成する請求項3記
    載の平面型プローブアレイの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記侵入層形成工程は、CH4をソース
    ガスとするイオン注入法によって前記透明材料層にイオ
    ン注入することによりその透明材料層の表面層としてC
    原子の侵入層を形成する請求項3記載の平面型プローブ
    アレイの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016052769A1 (ko) * 2014-09-29 2016-04-07 (주) 마이크로핏 마이크로 반구체 어레이 플레이트의 제조방법, 마이크로 반구체 어레이 플레이트를 포함하는 미세유체소자 및 이를 이용한 세포 집합체의 배양방법

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