JP2002059712A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
ると共に性能の向上を図る。 【解決手段】 ビード部とトレッド12との間にそれぞ
れこれらを繋ぐ一対のサイドウォール14が配置され
る。相互に断面形状の異なる凹部18と凸部20の組合
せをサイドウォール14の周方向に向かって交互に連続
して配置する構造とされるリムガード16が、一方のサ
イドウォール14の表面に配置される。
Description
ムガードをサイドウォールに備えた空気入りタイヤに関
し、特に偏平系の高性能タイヤに好適なものである。
入りタイヤ及び、その骨格を構成するカーカスは、一般
にトロイド状またはドーナツ状の円環状に形成されてい
るが、製造に際して当初から円環状とはなっていない。
つまり、まずシート状に形成されたカーカスが成形ドラ
ム上で一周回転され、巻き始めと巻き終わりの箇所が張
り付けられて連結されることで、円環状に形成される。
その後、チェーファー、ブレーカー又はベルト及び、ト
レッドなどの必要な構造部材が張り付けられて生タイヤ
が成形され、この生タイヤが、スチールやアルミニウム
などの金属よりなるモールド内で一定時間加圧及び加熱
されて、ゴムが加硫されることで完成されたタイヤとな
る。
ヤの内の低偏平率の高性能タイヤでは、リムを防護する
為に略台形に突出したリムガードが、リムラインより上
側のサイドウォールの部分に一周に亘って形成されてお
り、またリムガードの断面形状は、サイドウォールの一
周にわたって同一形状の略台形のままとされているもの
が多い。
りタイヤは、サイドウォールの一周にわたって断面形状
が同一の略台形にリムガードは形成されている為、リム
ガードの無いタイヤのサイドウォールに比べて材料とな
るゴムの量が大幅に増え、ゴムの原材料コストが上昇し
てしまう欠点があった。また、ゴムの量が増大する結果
として、タイヤ重量が増えるのに伴って転がり抵抗が増
すことで、燃費が悪くなり車両性能上好ましくないと共
に、タイヤのリム側寄りの体積が増えるのに伴ってタイ
ヤの放熱性が低下することで、高速走行時のビード部の
耐久性が悪化する虞を有している。本発明は上記事実を
考慮し、リムガードの形状を工夫してコストを低減し得
ると共に性能の向上を図り得る空気入りタイヤを提供す
ることが目的である。
りタイヤは、トレッドと一対のビード部との間にそれぞ
れ配置される一対のサイドウォールを有し、少なくとも
一方のサイドウォールの表面にリムガードが設けられた
空気入りタイヤであって、このリムガードが、相互に断
面形状の異なる凹部と凸部の組合せをサイドウォールの
周方向に向かって交互に連続して配置する構造とされる
ことを特徴とする。
下に説明する。トレッドと一対のビード部との間にそれ
ぞれ配置される一対のサイドウォールの内の少なくとも
一方の表面にリムガードが設けられたものがあり、この
リムガードは、通常、同一の断面形状で一周にわたって
形成される事が多かった。従って、サイドウォールのリ
ム側寄りのゴムの量が増える為、タイヤとしての諸性能
及び製造コスト上から従来のリムガードは好ましくなか
った。
イヤでは、リムガードが少なくとも一方のサイドウォー
ルの表面に設けられているが、相互に断面形状の異なる
凹部と凸部の組合せをサイドウォールの周方向に向かっ
て交互に連続して配置した構造と、このリムガードはさ
れている。
を全く損なうことなく、リムガードのゴムの量を削減し
て、原材料のコストダウンが図れることになる。さら
に、リムガードのゴムの量を削減できる結果として、タ
イヤ重量の軽量化により転がり抵抗が減少して燃費が向
上し、またリムガードの体積削減及びタイヤの表面積増
加により放熱性が向上して、高速走行時のビード部の耐
久性の向上が図れると共に、故障の削減が図れることに
なる。
下に説明する。本請求項では請求項1と同様に作用する
が、さらに、一組の凹部及び凸部によるタイヤ側面側の
領域が、タイヤ中心角で5度から30度の範囲の角度と
されるという構成を有している。つまり、これらの領域
の範囲が30度を越えて大きくなれば、タイヤの表面積
が十分に増えず放熱性が低下し、また、これらの領域の
範囲が5度未満であれば、金型の構造が複雑となり過ぎ
て製造コストが増大する。この為、一組の凹部及び凸部
によるタイヤ側面側の領域は、上記の5度から30度の
範囲の角度とされ、またより好ましい角度は10度から
20度の範囲とされる。
下に説明する。本請求項では請求項1及び請求項2と同
様に作用するが、さらに、凹部及び凸部のタイヤ側面側
の形状が、それぞれ多角形状とされるという構成を有し
ている。つまり、略台形、略四角形、略三角形、略平行
四辺形等の多角形以外の円形等の形状では、凹部と凸部
を密接に配置することができず、結果としてリムガード
の体積を十分に削減できないと共にタイヤの表面積を十
分に増加できないことになるので、多角形状とする必要
が生じる。
下に説明する。本請求項では請求項1から請求項3と同
様に作用するが、さらに、凸部の断面形状が、平面或い
は緩やかな曲面とされるという構成を有している。つま
り、凸部の頂部分における断面形状が上記のように平面
或いは緩やかな曲面であれば、この凸部によりリムガー
ドのリムを保護する機能が十分に発揮されることにな
る。
下に説明する。本請求項では請求項1から請求項4と同
様に作用するが、さらに、凸部に対する凹部の断面形状
が、略三角形或いは略台形にくぼんだ形状とされるとい
う構成を有している。つまり、凹部が略三角形或いは略
台形にくぼんだ断面形状とされれば、凹部を形成する両
側の壁面がそれぞれ斜面となって、これらの壁面の強度
が高まることになる。この結果として、凹部の存在によ
りタイヤの強度が低下することもなくなる。
下に説明する。本請求項では請求項1から請求項5と同
様に作用するが、さらに、凹部と凸部との間の最大段差
量が10mm以内とされるという構成を有している。つ
まり、凹部と凸部との間の段差量が余りに大きいと、凸
部が路面と接触した際に倒れたりしてリムガードの機能
が不十分となるので、上記の範囲とされ、またより好ま
しくは最大段差量が5mm以内とされる。
空気入りタイヤを図1から図3に示し、これらの図に基
づき説明する。本実施の形態に係る空気入りタイヤ10
の骨格を構成するトロイド状ラジアルカーカスであるカ
ーカスが、例えばポリエステルコードの複数層の部材に
より、形成されている。このカーカスの両端部近傍に
は、それぞれリング状にスチールワイヤーが巻かれて束
ねられた一対のビードコアが配置されており、これら一
対のビードコアにそれぞれカーカスの両端部が巻き付け
られている。
にわたって配置されることになり、この空気入りタイヤ
10の頂部となるカーカスの上部には、複数枚のベルト
層が配置されるだけでなく、ゴム材で形成されて路面に
接地する踏面を形成するトレッド12が重ねられつつ配
置されている。そして、一対のビードコアよりそれぞれ
なるビード部とトレッド12との間には、それぞれこれ
らを繋ぐ一対のサイドウォール14が配置されている。
断面形状の異なる凹部18と凸部20の組合せをサイド
ウォール14の周方向に向かって交互に連続して配置す
る構造とされるリムガード16が、一方のサイドウォー
ル14の表面におけるタイヤ最大幅付近から内周側のリ
ム22付近までの間に配置されている。
状が、トレッド12側を短辺とすると共にリム22側を
長辺とする略台形とされ、また、この凸部20のタイヤ
側面側の形状が、トレッド12側を長辺とすると共にリ
ム22側を短辺とする同じく略台形とされていて、これ
ら一組の凹部18及び凸部20によるタイヤ側面側の領
域が、空気入りタイヤ10の中心に対する角度である図
1に示すタイヤ中心角θで、5度から30度の範囲の角
度とされている。この凸部20の頂部分における断面形
状は平面或いは緩やかな曲面とされる一方、凸部20に
対してこの凹部18は略三角形にくぼんだ断面形状とさ
れていて、図2に示す凹部18と凸部20との間の最大
段差量Hが10mm以内とされている。
10の作用を以下に説明する。本実施の形態に係る空気
入りタイヤ10は、一方のサイドウォール14の表面に
おけるタイヤ最大幅付近から内周側のリム22付近まで
の間に設けられているリムガード16が、相互に断面形
状の異なる凹部18と凸部20の組合せをサイドウォー
ル14の周方向に向かって交互に連続して配置される構
造とされている。従って、リムガード16のリム22を
防護する機能を全く損なうことなく、リムガード16の
ゴムの量を削減して、原材料のコストダウンが図れるこ
とになる。さらに、リムガード16のゴムの量を削減で
きる結果として、タイヤ重量の軽量化により転がり抵抗
が減少して燃費が向上して燃費が向上し、またリムガー
ド16の体積削減及びタイヤの表面積増加により放熱性
が向上して、高速走行時のビード部の耐久性の向上が図
れると共に、故障の削減が図れることになる。
及び凸部20によるタイヤ側面側の領域が、図1に示す
タイヤ中心角θで5度から30度の範囲の角度とされて
いる。つまり、これらの領域の範囲が30度を越えて大
きくなれば、タイヤの表面積が十分に増えず放熱性が低
下し、また、これらの領域の範囲が5度未満であれば、
金型の構造が複雑となり過ぎて製造コストが増大する。
この為、一組の凹部18及び凸部20によるタイヤ側面
側の領域は、上記の5度から30度の範囲の角度とさ
れ、またより好ましい角度として10度から20度の範
囲が望ましい。
20の頂部分における断面形状が平面或いは緩やかな曲
面とされているので、この凸部20によりリムガード1
6のリム22を保護する機能が十分に発揮されることに
なる。さらに、本実施の形態では、図2に示す凸部20
に対する凹部18の断面形状が略三角形にくぼんだ形状
とされているので、凹部18を形成する両側の壁面18
Aがそれぞれ斜面となって、これらの壁面18Aの強度
が高まることになり、この結果として凹部18の存在に
よりタイヤの強度が低下することもなくなる。
20との間の図2に示す最大段差量Hが10mm以内と
されている。つまり、凹部18と凸部20との間の段差
量が余りに大きいと、凸部20が路面と接触した際にこ
の凸部20が倒れたりしてリムガード16の機能が不十
分となるので、上記の範囲とした。またより好ましくは
最大段差量Hを5mm以内とするのが望ましい。
気入りタイヤを図4から図6に示し、これらの図に基づ
き説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同
一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略
する。図4から図6に示すように本実施の形態では、凹
部18及び凸部20の形状が第1の実施の形態に対して
逆とされる。つまり、凹部18のタイヤ側面側の形状
が、トレッド12側を長辺とすると共にリム22側を短
辺とする略台形とされ、また、凸部20のタイヤ側面側
の形状が、トレッド12側を短辺とすると共にリム22
側を長辺とする同じく略台形とされた構造となってい
る。さらに、凹部18には、周方向に延びる二本の線で
あるライン24が設けられており、また、凸部20のト
レッド12寄りの部分が第1の実施の形態と比較して低
くされて、凸部20が略三角形に突出した構造とされて
いる。
気入りタイヤを図7、図8及び図3に示し、これらの図
に基づき説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部
材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明
を省略する。図3に示すように、本実施の形態の凸部2
0は第1の実施の形態と同一の構造となっているもの
の、図7及び図8に示すように、凸部20に対して凹部
18は略台形にくぼんだ断面形状とされている。この
為、第1の実施の形態と同様に、凹部18を形成する両
側の壁面18Aがそれぞれ斜面となって、これらの壁面
18Aの強度が高まることになる。
気入りタイヤを図9、図2及び図3に示し、これらの図
に基づき説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部
材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明
を省略する。図2及び図3に示すように断面の構造は第
1の実施の形態と同様であるが、図9に示すように、本
実施の形態では凹部18及び凸部20のタイヤ側面側の
形状がそれぞれ略平行四辺形に形成されるという相違を
第1の実施の形態に対して有している。
気入りタイヤを図10、図2及び図3に示し、これらの
図に基づき説明する。尚、第1の実施の形態で説明した
部材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説
明を省略する。図2及び図3に示すように断面の構造は
第1の実施の形態と同様であるが、図10に示すよう
に、本実施の形態では凹部18及び凸部20のタイヤ側
面側の形状がそれぞれ略三角形に形成されるという相違
を第1の実施の形態に対して有している。
18及び凸部20のタイヤ側面側の形状は、それぞれ多
角形状とされている。つまり、実施の形態で示した略台
形、略三角形及び略平行四辺形等だけでなく単なる略四
角形を含む多角形以外の円形等の形状では、凹部と凸部
を密接に配置することができず、結果としてリムガード
16の体積削減及びタイヤの表面積の増加が不十分とな
るので、多角形状とする必要が生じる。また上記のよう
に、リムガード16を相互に異なる断面形状でデザイン
的に処理する事によって、リムガード16の機能を損な
わずにゴムの量を削減して諸性能の向上を図ることがで
きるだけでなく、リムガード16を目立たせて空気入り
タイヤのファッション性を高める事もできるようにな
る。
16を一対のサイドウォール14の内の一方の表面にの
み設けるようにしたが、一対のサイドウォール14のそ
れぞれにリムガード16を設けるようにしても良い。ま
た、上記実施の形態において、凹部18及び凸部20を
略台形、略三角形、略平行四辺形等の多角形としたが、
この多角形の各頂点の角度を変更して、上記実施の形態
と異なる形状の多角形の凹部及び凸部としても良い。
たので、リムガードの形状を工夫してコストが低減でき
ると共に性能の向上が図れるという優れた効果を有す
る。
ヤの要部を示す側面図である。
る空気入りタイヤの断面図である。
対応する空気入りタイヤの断面図である。
ヤの要部を示す側面図である。
の断面図である。
の断面図である。
ヤの要部を示す側面図である。
の断面図である。
ヤの要部を示す側面図である。
イヤの要部を示す側面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 トレッドと一対のビード部との間にそれ
ぞれ配置される一対のサイドウォールを有し、少なくと
も一方のサイドウォールの表面にリムガードが設けられ
た空気入りタイヤであって、 このリムガードが、相互に断面形状の異なる凹部と凸部
の組合せをサイドウォールの周方向に向かって交互に連
続して配置する構造とされることを特徴とする空気入り
タイヤ。 - 【請求項2】 一組の凹部及び凸部によるタイヤ側面側
の領域が、タイヤ中心角で5度から30度の範囲の角度
とされたことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタ
イヤ。 - 【請求項3】 凹部及び凸部のタイヤ側面側の形状が、
それぞれ多角形状とされることを特徴とする請求項1或
いは請求項2記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 凸部の頂部分における断面形状が、平面
或いは緩やかな曲面とされることを特徴とする請求項1
から請求項3の何れかに記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項5】 凸部に対する凹部の断面形状が、略三角
形或いは略台形にくぼんだ形状とされることを特徴とす
る請求項1から請求項4の何れかに記載の空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項6】 凹部と凸部との間の最大段差量が10m
m以内とされることを特徴とする請求項1から請求項5
の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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