JPH082210A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りラジアルタイヤ

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JPH082210A
JPH082210A JP6140339A JP14033994A JPH082210A JP H082210 A JPH082210 A JP H082210A JP 6140339 A JP6140339 A JP 6140339A JP 14033994 A JP14033994 A JP 14033994A JP H082210 A JPH082210 A JP H082210A
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tread
groove
belt
shoulder
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Yoshirou Sumiya
吉朗 住矢
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/0083Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts characterised by the curvature of the tyre tread

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重荷重用空気入りラジアルタイヤの耐偏摩耗
性の向上を図る。 【構成】 トレッド12のタイヤ幅方向両端部に位置
し、各々タイヤの周方向に連続して設けられた溝14a
により形成されたショルダーリブ領域16と、前記溝1
4aに挾まれたトレッド中央領域19とを接地面とする
ラジアルタイヤであって、加硫成型時におけるトレッド
12外周の成型形状が、タイヤ幅方向の断面において、
トレッド中央領域19とショルダーリブ領域16とがそ
れぞれ所定の曲率半径R1、R2を有する円弧状をな
し、かつ、トレッド中央領域19を形成する円弧とショ
ルダーリブ領域16を形成する円弧との交差する交点3
0が前記溝14a内にあり、かつ、ショルダーリブ領域
16を形成する円弧がショルダーリブ領域16において
トレッド中央領域19を形成する円弧よりもタイヤの半
径方向の外方に位置するようなされたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にトラックやバス等
に使用される重荷重用空気入りラジアルタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】未使用
のラジアルタイヤに、通常の使用状態における規定の空
気圧を充填したとき(この時のタイヤの外径成長をイン
フレーショングロス、以下、INFグロスという。)の
タイヤ幅方向の断面図を、図7に示す。ここで、101
はカーカス、102はベルト、103はビードワイヤ、
104はリムフランジ部、105はトレッド(踏面)
部、106はサイドウォール部である。
【0003】トレッド部105は、タイヤ中心線(赤道
線)109を挾み、その両側に延在する中央領域107
と、その中央領域107の両側でサイドウォール部10
6と連結するショルダー領域108とからなっている。
【0004】従来のラジアルタイヤは、加硫成型時にお
いて、上記の断面におけるトレッド踏面部105が1つ
の曲率半径にて形成されていた。しかしながら、このよ
うなタイヤでは、INFグロス時においては、トレッド
部105のショルダー領域108の曲率半径R12が、
中央領域107の曲率半径R11よりも小さくなり、か
つ、両領域の境界110にて接して、ショルダー領域1
08の接地面がタイヤの半径方向内方に落込んだ形状に
なる。
【0005】このINFグロス時の落込みを補うため
に、図8に示すように、タイヤの加硫成型時のトレッド
成型形状において、ショルダー領域108を、トレッド
踏面部105内のある点111で中央領域107の曲面
と接し、かつ、その曲率半径R21よりも大きい曲率半
径R22を有する曲面とする、いわゆる肩上げがなされ
ている。
【0006】このような肩上げをしたタイヤであれば、
図9(b)に示すように、INFグロス時にて、タイヤ
幅方向の断面におけるトレッド接地面105を1つの曲
率半径にて形成させることができる。しかしながら、図
10(b)に示すように、タイヤ使用時(例えば、トラ
ック装着時にて10000km程度走行時)の外径成長
(以下、サービスグロスという。)により、中央領域1
07とショルダー領域108との境界であるトレッド1
05両端よりトレッド幅の1/4に位置する1/4点1
10が突出してくる。これは、従来の肩上げしないタイ
ヤでも同様に発生する現象である。この現象は、使用時
においてタイヤが荷重を受け、更に、高速で回転するこ
とにより、熱や歪みを受けてカーカス形状が変形するた
め生じるものであり、肩落ちともよばれる。これによ
り、図9(a)と図10(a)とに示すように、タイヤ
の接地形状も、中央領域107の接地長がショルダー領
域108の接地長に比べて更に長くなる。
【0007】従来、トラックやバス等の国内市場におい
ては、市街地での走行が比較的多く、市街地では、発
進、停止、走行中に頻繁にハンドル操作が行なわれるた
め、トレッド踏面部の強制摩耗が促進され、上記の肩落
ちがタイヤの摩耗形状に与える影響は比較的小さかっ
た。
【0008】しかしながら、近年の輸送事情の変化によ
り長距離、高速走行が頻繁に行なわれるようになって、
この肩落ちが大きく問題になっている。特に、このよう
な走行を行うバスやトラックにおいては、直進安定性の
良いリブパターンやリブ・ラグパターンのラジアルタイ
ヤが使用されているので、より問題は深刻である。それ
は、このようなタイヤでは、通常、上記の1/4点11
0付近にタイヤ周方向に連続して溝112が設けられて
いるため、その外方のショルダーリブ108の肩落ちが
生じて、その溝112が突き出るような形状となるから
である(図10(b)参照)。
【0009】このような走行時においては、市街地での
走行のようなトレッド踏面部の強制摩耗が促進されず、
摩耗速度が極端に低下するため、荷重負荷時のタイヤ変
形、転動に基づくトレッド面内の前後圧力(ドライブ、
ブレーキングフォース)、横力(サイドフォース)、接
地形状、トレッドクラウン形状の影響を受けやすくな
る。特に、上記1/4点突出部においては、接地面内で
の横力集中を受け、溝に沿ってタイヤ周方向に発生する
偏摩耗であるリバーウエアが生じる。また、上記接地形
状の接地長、即ち外周長の短いショルダー領域が中央領
域と同一速度で転動する結果、ショルダー端でいきおい
スリップが発生し、踏面部が削り取られてショルダーウ
エア等の偏摩耗が顕著に現われる。
【0010】以上のような摩耗速度の低下による諸問題
と偏摩耗により生じる振動等により、早期にタイヤを交
換しなければならず、また、タイヤの寿命が短いという
問題があった。
【0011】これらの問題を解決するためには、上記肩
落ちの発生時期をできるだけ遅らせるようにして、少く
とも上述したようなサービスグロス時においては、発生
しないようにしなければならない。
【0012】この点に鑑み、鋭意検討の結果、トレッド
踏面部の接地性とタイヤ転動時にトレッドで消費される
摩耗エネルギー分布とを改善することにより、その発生
時期を大幅に遅らせることができ、そして、この接地性
と摩耗エネルギー分布が、トレッドクラウン形状とベル
ト形状とに左右されることが分った。
【0013】その理由について、以下に説明する。
【0014】摩耗速度の遅い高速定常走行では、主に直
進、又は、それに近い走行条件となり、スリップ角が長
時間固定された状態になっている。このような状態で
は、トレッド踏面部内の応力集中を受け易い箇所、例え
ば、図10(b)の1/4点突出部110に絶えず面内
応力が作用し、これが偏摩耗発生の一因となり得る。ま
た、このようなハンドル操作の少ない直進状態では、接
地形状あるいはトレッド踏面部内の変形が不均一のまま
固定され、上記のトレッド踏面部内の応力集中を更に引
き起こす。
【0015】一方、接地性の高いタイヤほど、高いコー
ナリングパワー(以下、CPという。)を有し、高いC
Pを有するタイヤほど、少ない操舵角、即ち、スリップ
角で高いコーナリングフォース(以下、CFという。)
を発揮する。高CPのタイヤで必要なスリップ角が減少
すれば、当然、スリップ角の付加による接地面内の変形
軽減、強いては面内応力集中の緩和につながる。つま
り、接地性の高いタイヤほど、トレッド踏面部内の変形
は少なく、応力集中を受けにくい。更には、高いCPを
発揮する為、必要とするCFに対して、少ないスリップ
角の付加とトレッド部の変形とで済むことになる。この
接地性を向上するためには、ベルト層体によって、トレ
ッドゴムをいかに踏面部全面において均一に接地させる
かがポイントとなる。
【0016】これは、図6(a)に示すように、INF
グロス時でベルト102が適度な曲率を持ち、図6
(b)に示すように、接地時(負荷状態)でこのベルト
102がフラット化するように変形すれば、トレッド1
05の中央領域107で強い反力が得られるため、接地
性が向上し、最外ベルト層が主因と言われるプライステ
アーも増加するからである。このような高い接地性を得
るための理想のタイヤベルト層体102は、INFグロ
ス時にて、ベルト上ラジアス(最外ベルトの外面のトレ
ッド幅方向における曲率半径)とクラウンラジアス(ト
レッド踏面部のトレッド幅方向における曲率半径)とが
ほぼ同じ値を持つものである。
【0017】但し、ベルト層体は、上記の接地性のみな
らず、ラジアルタイヤケースの形状を維持するタガとし
ての効果も持ち合わせており、この2つのベルト層体の
機能は、相反する特性を有する。即ち、高い接地性を確
保するには、高い剛性を持つベルト層体ではなく、しな
やかさが必要であり、一方、タガ効果には、剛性を要す
る。
【0018】即ち、タガとしてのベルト層体の機能を考
えると、INFグロス時において、内圧で生じる張力を
受けたベルト102は、内圧に比例して剛性が上がり、
ベルト上ラジアスが拡大しようとする。一方、トレッド
105の両端部は、タイヤの半径方向内方に向って引張
られ、クラウンラジアスが縮小しようとする。これによ
り、図11(a)に示すようなベルトの逆反り変形が発
生する。
【0019】偏平率(H/W=)80%以上のタイヤで
は、ベルト部の内圧分担もそれ程高くなく、タイヤケー
スの形状保持も容易である。この場合、ベルト上ラジア
スは、内圧充填により拡大(ベルトの逆反り変形)する
ものの、トレッドクラウンラジアスに近い絶対値を持つ
ため問題は比較的小さい。
【0020】しかし、偏平率80%未満のタイヤでは、
空気容積の不足を高内圧充填で補うため、ベルトの負担
が大きく、図11(a)に示すように初期の時点で既に
ベルト上ラジアスがクラウンラジアスを上回る。そのた
め、接地時においては、図11(b)に示すように、迫
り上がるベルト102の両端があたかもショルダー領域
108をつら抜くような形状(クラウン1/4点の突
出)になる。このため、トレッド中央領域107では、
ベルト102の反力が十分得られず、接地性は損なわ
れ、トレッドの肩落ち変形と共に耐偏摩耗性が低下す
る。このように、トレッド105の中央領域107の接
地圧が低く、ショルダー領域108の接地圧が大きい
と、タイヤの転動時に荷重が掛ることにより、ベルト1
02の両端に歪みが集中し、トレッドゴムとベルト10
2とのセパレーションや剥離現象を引き起こす。
【0021】低角度ベルト(キュアード15°以下)の
みで構成されるベルト層体(ワインディングベルトを除
外)を用いた場合、このベルトの逆反り変形が更に顕著
に表われ、ベルト中央領域の接地性悪化でプライステア
ーが大幅に低下し、走行中の微小操舵角度内でのCP等
の諸特性にも悪影響をおよぼす。
【0022】低角度ベルトのみの構成では、ベルトの拘
束力が増すため、トレッド面内の剛性向上によって、過
大な操蛇角度(実用では切返しなどの低速走行域)での
CPは増加する。しかしながら、ベルトが逆反り変形し
て接地性が損なわれているため、直進走行に必要なCF
が不足し、よって、スリップ角を大きくしてこれを補う
必要が出てくる。スリップ角を大きくすると、トレッド
接地面内の変形が増加するため、均一な摩耗と耐偏摩耗
性とに必要不可欠と考えられるトレッド全面での一様な
摩耗エネルギーの消費を阻害し、更に、トレッド面内で
の応力集中によりリバーウエア等の発生をもたらす。
【0023】以上述べたように、ベルト層体の形状が、
タイヤの接地性と諸コーナリング特性に大きく関与する
と共に、重荷重用空気入りラジアルタイヤの摩耗ライフ
を左右する耐偏摩耗性に強い影響を与える。
【0024】ここで、上述した従来の肩上げは、接円に
よる肩上げであるため、内圧未充填時におけるショルダ
ー部108のベルト上トレッド厚みが、中央領域107
のベルト上トレッド厚みよりもそれほど大きくない。よ
って、INFグロス時において、これら両者の厚みが逆
転するなどして、上記のベルトの逆反り変形を十分に抑
えることができない。そのため、INFグロス時では、
このベルト層体の形状が肩上げをしないものに比べて、
ほとんど改善されておらず、その結果、サービスグロス
時には1/4点が突出してしまう。また、これを防ごう
として肩上げを大きくすれば、図8に示すように、肩上
げの起点となる接点111が、トレッド105の中央領
域107にまで達してしまう。こうなると、ショルダー
リブ108と中央領域107とに挾設れた溝112の両
端部も肩上げされてしまうため、1/4点が更に突出し
てしまい、特にリバーウエアが生じやすくなるという問
題がある。
【0025】本発明は、以上の点に鑑み、高いコーナリ
ングパワーを発揮するように接地性改良し、高速定常走
行におけるトレッド接地面内の変形と必要なスリップ角
度を最小に留め、耐偏磨耗性を向上させたタイヤを提供
する。尚、本発明は、特に、偏平率80%未満のタイヤ
に好適ではあるが、偏平率80%以上のタイヤにも適応
可能である。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の重荷重用空気入
りラジアルタイヤは、トレッドのタイヤ幅方向両端部に
位置し、各々タイヤの周方向に連続して設けられた溝に
より形成されたショルダーリブ領域と、前記溝に挾まれ
たトレッド中央領域とを接地面とするラジアルタイヤで
あって、加硫成型時におけるトレッド外周の成型形状
が、タイヤ幅方向の断面において、前記トレッド中央領
域と前記ショルダーリブ領域とがそれぞれ所定の曲率半
径を有する円弧状をなし、かつ、前記トレッド中央領域
を形成する円弧と前記ショルダーリブ領域を形成する円
弧との交差する交点が前記溝内にあり、かつ、前記ショ
ルダーリブ領域を形成する円弧が前記ショルダーリブ領
域において前記トレッド中央領域を形成する円弧よりも
前記タイヤの半径方向の外方に位置するようなされたも
のである。
【0027】上記のタイヤにおいて、前記トレッド中央
領域を形成する円弧と前記ショルダーリブ領域を形成す
る円弧との交差する前記交点が、前記溝内にて、前記溝
をタイヤの幅方向に2等分する線である前記溝の中央線
と前記溝のタイヤ幅方向外方の壁面との間にある方が好
ましい。
【0028】更に、上記のタイヤにおいて、前記トレッ
ド中央領域を形成する円弧と前記ショルダーリブ領域を
形成する円弧との交差する前記交点が、前記溝の前記外
方壁面のタイヤ半径方向外端にある方が好ましい。
【0029】
【作用】上述した本発明のラジアルタイヤであれば、ト
レッドのショルダー領域におけるベルト端部からのトレ
ッドの厚みが、トレッドの中央領域におけるベルト上か
らのトレッドの厚みよりも十分に大きい。そのため、I
NFグロス時に、ショルダー領域がタイヤ半径方向内方
に引張られても、ベルト上ラジアスとクラウンラジアス
とをほぼ同一の値とすることができ、上記のベルトの逆
反り変形を抑えることができる。そのため、荷重付加時
において、ベルトがフラット化する変形の反力でトレッ
ド中央部の接地性が向上する。この接地性向上により、
最外ベルト層が主因と考えられるプライステアーの増加
をもたらす一方、トレッドの均一な接地でコーナリング
パワーも増加する。高いコーナリングパワーを持つタイ
ヤは、タイヤ直進状態を保つため打消さなければならな
いプライステアーやコーナリングパワーの各力の合力を
最小スリップ角度の付加で対処できることを意味し、接
地面内の変形減とトレッド全面の均一な摩耗エネルギー
消費を可能とする。
【0030】更に、トレッド中央領域を形成する円弧と
ショルダーリブ領域を形成する円弧との交点が、前記溝
をタイヤの幅方向に2等分する線である前記溝の中央線
と前記溝のタイヤ幅方向外方の壁面との間にあると、タ
イヤ接地面における前記溝のタイヤ幅方向外方端を、前
記溝のタイヤ幅方向内方端よりもタイヤ半径方向内方に
形成させやすいので、ショルダーリブ領域のみがより有
効に肩上げされる。
【0031】更にまた、前記交点が、前記溝の前記外方
壁面のタイヤ半径方向外端にあると、トレッド接地面に
おける前記溝の両側端が同一円弧上に形成されて、ショ
ルダーリブ領域のみがいっそう有効に肩上げされるた
め、より均一な接地性が得られる。
【0032】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0033】図1は、本発明の一実施例に係るラジアル
タイヤの製造に使用する加硫金型の内壁面部のトレッド
部の構成を示す要部拡大断面図である。この金型に、加
硫成型前のいわゆる生タイヤを入れ、熱と圧力を加え
る。この時のタイヤの形状が、加硫成型時における形状
であり、金型の内壁面と同一の形状を有する。よって、
この図1及び図2により、加硫成型時のラジアルタイヤ
10の構造について説明する。
【0034】このタイヤ10のトレッド部12には、タ
イヤ周方向に連続する溝14が4本形成されている。各
溝14は、深さ15mm、幅12mmで、タイヤ周方向
に沿って直線状に形成されている。これら4本の溝14
の内、トレッド12の両端部に近い2本の溝14aによ
り、トレッド12両端部に各々ショルダーリブ16が形
成されている。この溝14aとトレッド12中央よりの
溝14bとの間に1/4点リブ18が形成されており、
それら中央よりの2本の溝14bの間に、タイヤ中心線
(赤道線)22が通るセンターリブ20が形成されてい
る。ここで、タイヤの接地面におけるこのタイヤ中心線
22から溝14aの内側端24、即ち、1/4点リブ1
8の外側端までの長さは、トレッド幅(TW)の1/4
(1/4TW)に設定してある。
【0035】タイヤ幅方向の断面において、1/4点リ
ブ18とセンターリブ20とからなる中央領域19は、
その接地面が、曲率半径R1を有する円弧状に形成され
ている。この円弧を形成する円の中心は、タイヤ中心線
22上にあり、R1は、300R≦R1≦2000R
(mm)の範囲に設定してある。
【0036】一方、ショルダーリブ16は、その接地面
が、曲率半径R2を有する円弧状に形成されている。こ
のR2は、R1≦R2<4000R(mm)の範囲に設
定してある。R2が4000R以上であると、加硫成型
後のトレッドゴムの熱収縮により、ショルダーリブ16
の中心部が陥没して、トレッド12の端部が突出するよ
うな形状になってしまうため好ましくない。ショルダー
リブ16の円弧は、上記の中央領域19の円弧をショル
ダーリブ16の領域まで延長した延長線21よりも、タ
イヤ半径方向の外方に位置しており、ショルダーリブ1
6のタイヤ幅方向外方壁において、dだけショルダーリ
ブ16が厚くなるように形成されている。また、ショル
ダーリブ16の円弧と中央領域19の円弧とは、溝14
aの接地面における外側端26にて交わっている。即
ち、溝14aのタイヤ接地面における外側端26に上記
2つの円弧の交点30があり、この点を起点として肩上
げがなされている。
【0037】この肩上げの起点30は、上記の溝14a
の接地面における外側端26に限定されることはなく、
その溝14a内にあればよい。つまり、図14(a)に
示すように、1/4点リブ18のタイヤ幅方向外側壁2
5、即ち、溝14aのタイヤ幅方向内方の壁面25と、
ショルダーリブ16のタイヤ幅方向内側壁27、即ち、
溝14aのタイヤ幅方向外方の壁面27とに挾まれた領
域(TW1)にあればよい。
【0038】このTW1の領域に交点30があると、シ
ョルダーリブ16内に交点のような大きく円弧が変化す
る変曲点を設けなくてもよい。
【0039】上記交点30は、好ましくは、上記の溝1
4aの中心線28と、その溝14aのタイヤ幅方向外方
の壁面27との間にある方がよい。つまり、図14
(b)に示すように、溝14aをタイヤ幅方向に2等分
する線である溝14aの中央線28と、ショルダーリブ
16のタイヤ幅方向内側壁27との間の領域(TW2)
にある方が好ましい。
【0040】このTW2の領域に交点30がある方が、
溝14aの接地面における両端24と26との間に適度
な段差を形成しやすい。
【0041】この段差は、図14(b)に示すように、
溝14aの接地面における内側端24の方が、その外側
端26よりもタイヤの半径方向外方に位置して形成され
てなるものである。そして、溝14aの接地面における
両端24、26からタイヤ中心線22に下した垂線間の
距離をhとすれば、この段差hは、0<h≦3(mm)
の範囲に形成されている。段差hが0mm、ないしは、
上記外側端26の方がタイヤ半径方向外方にある場合、
1/4点リブ18の接地性が低く、そこが大きく偏摩耗
するリブパンチが発生しやすくなる。一方、3mm以上
では、ショルダーリブ16の内端部付近の外周長が短す
ぎて偏摩耗が発生しやすくなる。ここで、段差hは、好
ましくは、0.1≦h≦0.5(mm)である。
【0042】図14(c)に示すように、上記の交点3
0を、上記溝14aの外方壁面27のタイヤ半径方向外
端26、即ち、接地面における溝14aの外側端26に
設けた方が、更にこの適度な段差hを形成しやすいので
好ましい。
【0043】符号32は、ショルダーリブ16と連結さ
れているサイドウォール部であり、符号34は、ベル
ト、符号36は、カーカスである。このベルト34は、
加硫成型時においては、トレッドの中央領域19と同一
の曲率を有するように配置されている。
【0044】図3には、図1により製造されるラジアル
タイヤ10の他の実施例に係るトレッド踏面部12のリ
ブパターンの一部が示されている。各溝14a、14b
は、タイヤ周方向に沿ってジグザグ状に設けられてい
る。このようなリブパターンを有する場合には、肩上げ
の起点である交点30は、ショルダーリブ16に隣設す
る溝14aが最もタイヤ中心線22に向って振れている
所で、上述した起点30の構成を適用すればよい。ただ
し、タイヤ周方向の他の部分において1/4点リブ18
上に交点30がない方が好ましい。ジグザグ状のリブパ
ターンを有するタイヤでは、溝14aが最もトレッド中
央よりに位置するときのショルダーリブ16の接地面に
おける内側端38に、交点30を設けるのがもっとも好
ましい。
【0045】本発明におけるトレッドのパターンは、上
述した図2、図3のパターンに限定されることなく、上
記のショルダーリブを形成する溝14aを有するもので
あればよく、例えば、直線状のリブとジグザグ状のリブ
を組合わせたパターンでも、あるいは、リブ・ラグパタ
ーンでもよい。ただし、ジグザグ状リブのタイヤ幅方向
への振りは、あまり大きくない方が耐摩耗性には好まし
い。
【0046】図4は、本発明の一実施例に係る重荷重用
空気入りラジアルタイヤ10のタイヤ幅方向断面の要部
拡大図であり、0.5kg/cmの内圧を充填した状
態である。この0.5kg/cmの内圧を充填した時
のラジアルタイヤの形状は、加硫成型時の形状とほぼ同
一であるため、この図4により、ベルト34とトレッド
踏面部12の形状について、更に詳述する。尚、図1と
同一の符号を用いているものは、特に断わらない限り同
一の構造を有する。
【0047】ベルト34は、タイヤの外径方向におい
て、外側から、34a、34b、34cの3枚で構成さ
れている。ここで、ベルト34は、3枚以上である方が
好ましい。真中のベルト34bは、最も幅が広い最大幅
ベルトである。この最大幅ベルト34bの1つ外側の最
外ベルト34aからタイヤ中心線22におけるトレッド
12の厚みAと、最外ベルト34aの両端からショルダ
ーリブ16に下した法線の長さである、最外ベルト34
a端上のトレッド12の厚みBとの間には、A<Bの関
係がある。
【0048】このA<Bの関係により、図5に示すよう
に、INFグロス時において、ベルト34は、ベルト上
ラジアスがクラウンラジアスとほぼ同一の曲率半径を有
するようになる。即ち、ベルト上ラジアスが、図5の点
線で示すようなA=Bの関係を有するときに比べて、よ
り丸く形成される。
【0049】このように、ベルト層体の逆反り変形防止
の為、最大幅ベルトの上に位置するベルトにおいて、A
<Bの関係を設け、強制的にベルトをラウンド形状に形
成させる。このA<Bのベルト上厚みを確保するため
に、上述したベルト端に位置するショルダーリブに限定
した、交点を用いた肩上げを行う。これにより、トレッ
ドクラウン形状の肩落ち防止にも寄与できる。更に、こ
のような交点を用いた肩上げであれば、容易にBの厚み
を有効な範囲に形成することができる。
【0050】ベルト層体のラウンド形状で、トレッドセ
ンター部の外向き凸形状は強調され、接地面内でのベル
トセンター部陥没変形による強い反発力で、タイヤセン
ター部の接地性は向上する。ベルトの接地向上は、最外
ベルト層が主因と考えられるプライステアーの増加をも
たらす一方、トレッドの均一な接地でコーナリングパワ
ー(CP)も増加する。
【0051】この高CPは、タイヤ直進状態を保つため
打消さなければならないが、上述した場合、プライステ
アーやコニシティーの各力の合力を最小スリップ角度の
付加で対処でき、接地面内の変形減とトレッド全面の均
一な摩耗エネルギー消費を可能とする。この結果、接地
性改良によって高CPを実現し、重荷重用タイヤでは最
も重要と言われる耐偏摩耗性能の向上を図れる上、面内
の均一な接地で耐磨耗性もあがる。
【0052】以上の効果を確認するために、本発明の実
施例のタイヤと、比較例のタイヤとについて、諸特性の
評価を行った。その結果を下記の表1及び図12、図1
3に示す。ここで、実施例のタイヤとは、図1に示すよ
うな肩上げの起点となる交点30が、溝14aのタイヤ
接地面における外側端26、即ち、ショルダーリブ16
の内端に位置する肩上げをしたタイヤ10である。これ
に対して、比較例1、2のタイヤは、加硫成型時におい
て、トレッド踏面部を1つの曲率半径にて形成させた肩
上げをしていないタイヤである。
【0053】
【表1】 実施例、比較例ともに、タイヤサイズが、285/75
R24.5 14PRであり、トレッドパターンが、
図2に示すような4本のストレート状の溝に隔成された
5本のストレートリブパターンのタイヤを使用した。各
タイヤのベルト構成は、表1の項目1に示すように、4
枚であり、#1Bとは、最もタイヤの半径方向内方に位
置するベルトであり、#2B、#3B、#4Bと順次外
方に配置されている。また、20°Lとは、タイヤのト
レッド部展開面において、ベルトを構成するコードがタ
イヤ周方向と20°の角度をなして、その進行方向に対
して左上りに配置されていることを示す。タイヤの各ベ
ルトの構成は、実施例と比較例1とは同一の構成とし、
比較例2については、#2B〜#4Bのベルト角度を他
の2例よりも低角度(17°)とした。
【0054】これらのタイヤを、8.25×24.5の
リムに装着し、7.7kg/cm、の内圧を充填し
た。この充填時におけるベルト上3点ラジアスは、表1
の項目2に示すように、本実施例のタイヤ10が200
0R(mm)と最も小さく、比較例1が4000Rであ
った。このように、同一のベルト構成にもかかわらず、
本実施例のタイヤ10は、上述した交点による肩上げの
ため、INFグロス時のベルトがより丸く形成されてい
る。一方、比較例2のタイヤは、ベルトがフラットとな
り、曲面形状を有していなかった。このようにベルト角
度が小さいと、ベルトの剛性が高く、外径成長が抑えら
れ、上述したベルトの逆反り変形が生じる。尚、このベ
ルト上3点ラジアスとは、最外ベルトの中央部及び両端
を通るラジアスであり、R定規により測定する。
【0055】各タイヤのユニフォーミティ(U/F)で
あるプライステア(PS)、コニシティ(CO)と、コ
ーナリング特性としてのコーナリングパワー(CP)、
コーナリングフォース(CF)と、更に、直進に必要な
スリップ角を表1に示す。
【0056】これらの値は、ドラム試験機上で、タイヤ
に荷重をかけ、半径一定の状態に保持してタイヤを転動
させた際に、タイヤに発生する横力(F)と制動力
(F)を測定して求める。ここで、プライステア(P
S)とコニシティ(CO)は、正転の時に発生する横力
をFy+、逆転の時に発生する横力をFy−とすると、
次式により求められる。
【0057】PS=(Fy+−Fy−)/2 CO=(Fy++Fy−)/2 また、コーナリングフォース(CF)は、スリップ角を
θとしてタイヤを転動させて、F、Fを測定し、以
下の計算式により求める。
【0058】CF=Fcosθ−Fsinθ コーナリングパワー(CP)は、CP=CF/θより得
られる。尚、直進に必要なスリップ角は、上記のドラム
上をまっすぐにタイヤを転動させるために必要なスリッ
プ角の実測値である。
【0059】U/F特性について、プライステアは、本
実施例のタイヤ10がその絶対値が最も大きく、比較例
1、比較例2の順に小さくなっている。また、コニシテ
ィは、本実施例のタイヤ10がその絶対値が最も小さ
く、比較例1、比較例2の順に大きくなっている。
【0060】図12に示すように、各タイヤのコーナリ
ングパワー(CP)立上がり曲線は、本実施例のタイヤ
10が、最も鋭く立上がり、接地性に優れる。比較例
1、比較例2は、実施例に比べて立上がりが鈍く、接地
性が悪化している。
【0061】このように、内圧充填に伴うベルト上ラジ
アスが大きい程、タイヤ接地面内でのベルト逆反り変形
は増加するので、接地中心部でのベルトの浮き上がり現
象は顕著となる(図11(b)参照)。これにより、タ
イヤ踏面部の接地性は、悪化するので、最外ベルト層の
伸縮が主因となるプライステアーは、接地の低下と共に
減少する。また、タイヤの接地性が損なわれることでコ
ーナリング特性も悪化する。尚、項目4において、コー
ナリングパワー(CP)は、スリップ角がθ=1°/2
°/3°のときの値であり、コーナリングフォース(C
F)は、スリップ角がθ=13°の時の値である。
【0062】以上のようなU/F及びコーナリング特性
により、本実施例のタイヤ10は、プライステアー、コ
ニシティー、残留コーナリングフォースを打消し、直進
に必要なコーナリングフォースを発生させるスリップ角
の付加が減少する。項目5に示すように、比較例1、2
のタイヤでは、十分なコーナリングフォースを発生させ
るのに、実施例品の2〜3.5倍に相当するスリップ角
を要する事がわかる。つまり、内圧充填時のベルト上ラ
ジアスの縮小で、接地中心部の接地性が向上し、コーナ
リングパワーが高くなり、走行中必要となるスリップ角
の付加量と操蛇に伴う接地面内の変形を減らし、偏摩耗
の発生やその成長の低減に寄与する。
【0063】尚、項目5の( )内の値は、実施例のス
リップ角を100としたときの比較例のスリップ角の値
である。
【0064】図13は、接地面内で消費される摩耗エネ
ルギー分布である。この摩耗エネルギー分布は、直進状
態を想定したスリップ角をタイヤに与えて、5本リブの
各3点において測定した摩耗エネルギーの分布状態であ
る(図中、SHはショルダーリブ、1/4は1/4点リ
ブ、CEはセンターリブを示す)。ここで、摩耗エネル
ギーとは、一定のサンプリング間隔で測定した面内圧力
ベクトルと変位ベクトルの内積を接地開始から終りまで
積分したデータである。尚、面内圧力は、タイヤの鉛直
圧力とロードミューで補正している。
【0065】また、タイヤの接地面内、又はリブ内の摩
耗エネルギー分布が均一であれば、偏摩耗は発生しにく
い。
【0066】各タイヤに付加したスリップ角は、本実施
例のタイヤ10が0.05°、比較例1が0.12°、
比較例2が0.20°である。実施例のタイヤは、図1
3(a)に示すように、スリップ角の付加が最小で、面
内摩耗エネルギー分布が最も均一であった。このため、
トレッド全面において、一様な摩耗が生じる。
【0067】比較例1のタイヤは、図13(b)に示す
ように、ショルダーリブで摩耗エネルギーが低下してい
る。また、比較例2のタイヤは、図13(c)に示すよ
うに、スリップ角の付加が最大で、面内摩耗エネルギー
分布の変動が大きい。これは、比較例のタイヤでは、図
11(b)に示すように、ベルトがトレッド踏面部の1
/4点付近を強く押出しているため、ショルダー部とト
レッド中央部の接地圧が低くなっているためである。以
上より、比較例1、2は、上述した1/4点の突出が起
りやすい。
【0068】尚、セリアル側のショルダーリブにおい
て、摩耗エネルギーが低下しているが、このセリアル側
は、車輌に装着する際、車輌の外側になるように装着さ
れるため、実走行時には、均一な摩耗エネルギーとな
る。なぜなら、その部分は、タイヤ回転軸端部の大きな
荷重により、接地圧が高くなるためである。つまり、上
記の摩耗エネルギーの低下がこの接地圧により補われる
ためである。
【0069】
【発明の効果】本発明の重荷重用ラジアルタイヤであれ
ば、タイヤ直進状態を保つためスリップ角を小さくする
ことができ、トレッド面内の変形減とトレッド全面の均
一な摩耗エネルギー消費を可能となり、耐偏摩耗性が向
上する。特に、高速定常走行における耐偏摩耗性が向上
し、タイヤ寿命が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るラジアルタイヤを成型
する加硫成型金型の内壁面部の要部拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るラジアルタイヤの加硫
成型時におけるトレッド踏面部の要部拡大平面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例に係るラジアルタイヤの加
硫成型時におけるトレッド踏面部の要部拡大平面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に係るラジアルタイヤの0.
5kg/cmの内圧充填時における要部拡大断面図で
ある。
【図5】本発明の一実施例に係るラジアルタイヤの使用
時における規定内圧充填時おける要部拡大断面図であ
る。
【図6】本発明に係るラジアルタイヤのベルトとトレッ
ドの形状を説明する図であって、(a)は、規定内圧充
填時おける要部拡大断面図、(b)は、その接地時にお
ける要部拡大断面図である。
【図7】従来のラジアルタイヤに使用時における規定内
圧を充填したときの断面図である。
【図8】従来の肩上げをしたラジアルタイヤの加硫成型
時におけるトレッド形状を示す、要部拡大断面図であ
る。
【図9】従来のラジアルタイヤに使用時における規定内
圧を充填したときの形状を説明する図であって、(a)
は、そのタイヤが接地したときのトレッド接地面の平面
形状であり、(b)は、未接地時のトレッドの断面形状
である。
【図10】従来のラジアルタイヤに使用時におけるサー
ビスグロス時の形状を説明する図であって、(a)は、
そのタイヤが接地したときのトレッド接地面の平面形状
であり、(b)は、未接地時のトレッドの断面形状であ
る。
【図11】従来のラジアルタイヤのベルトとトレッドの
形状を説明する図であって、(a)は、規定内圧充填時
おける要部拡大断面図、(b)は、その接地時における
要部拡大断面図である。
【図12】本発明の一実施例に係るラジアルタイヤと従
来のラジアルタイヤとについて、スリップ角とコーナリ
ングパワーの関係を示すグラフである。
【図13】本発明の一実施例に係るラジアルタイヤと従
来のラジアルタイヤとについて、直進走行中(スリップ
角付加)にトレッド全面で消費される摩耗エネルギー分
布を示す図である。
【図14】本発明のラジアルタイヤの肩上げの起点であ
る交点30の位置を説明するためのトレッドの要部断面
略図であり、(a)は、溝14a内にある場合、(b)
は、溝14aの中央線28と溝14aの外方壁面27に
ある場合、(c)は、接地面における溝14aの外側端
26にある場合である。
【符号の説明】
10……ラジアルタイヤ 12……トレッド 14a……溝 16……ショルダーリブ 19……トレッド中央領域 26……接地面における溝14aの外側端 27……溝14aのタイヤ幅方向外方の壁面 28……溝14aの中央線 30……交点 R1……トレッド中央領域の曲率半径 R2……ショルダーリブの曲率半径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッドのタイヤ幅方向両端部に位置し、
    各々タイヤの周方向に連続して設けられた溝により形成
    されたショルダーリブ領域と、前記溝に挾まれたトレッ
    ド中央領域とを接地面とするラジアルタイヤであって、 加硫成型時におけるトレッド外周の成型形状が、タイヤ
    幅方向の断面において、前記トレッド中央領域と前記シ
    ョルダーリブ領域とがそれぞれ所定の曲率半径を有する
    円弧状をなし、かつ、前記トレッド中央領域を形成する
    円弧と前記ショルダーリブ領域を形成する円弧との交差
    する交点が前記溝内にあり、かつ、前記ショルダーリブ
    領域を形成する円弧が前記ショルダーリブ領域において
    前記トレッド中央領域を形成する円弧よりも前記タイヤ
    の半径方向の外方に位置するようなされたことを特徴と
    する重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】前記トレッド中央領域を形成する円弧と前
    記ショルダーリブ領域を形成する円弧との交差する前記
    交点が、前記溝内にて、前記溝をタイヤの幅方向に2等
    分する線である前記溝の中央線と前記溝のタイヤ幅方向
    外方の壁面との間にあることを特徴とする請求項1の重
    荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】前記トレッド中央領域を形成する円弧と前
    記ショルダーリブ領域を形成する円弧との交差する前記
    交点が、前記溝の前記外方壁面のタイヤ半径方向外端に
    あることを特徴とする請求項2の重荷重用空気入りラジ
    アルタイヤ。
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