JP2002029097A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

記録装置および記録方法

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哲宏 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記録素子毎におけるドットの形成位置
のバラツキの影響を小さくして、ラスタ間におけるドッ
トの形成位置のずれを抑えることによって、画像品位の
低下を防止することができる記録装置および記録方法を
提供すること。 【解決手段】 複数のインク吐出口が複数列形成された
記録ヘッドを用いて、記録ヘッドの主走査方向における
複数のP回の主走査と被記録媒体の少なくとも1回の副
走査方向の搬送とによって、互いに隣接するNラスタ上
のドットおよび互いに隣接するMカラム上のドットを異
なる条件で記録する記録方式において、画像データの同
一レベルに対して用いられるドット配置パターンを複
数、周期的に変更し、その複数のドット配置パターンと
しては、それが繰り返し用いられる1周期内において、
Nラスタのそれぞれに形成されるドット数、およびMカ
ラムのそれぞれにて形成されるドット数を均一化するパ
ターンを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置および記
録方法に関し、特に、インクジェット記録方式に用いて
好適な記録装置および記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録ヘッドを記録媒体上にて走査させな
がら記録動作を実行するシリアル走査型の記録装置は、
さまざまな画像記録に適応されている。特に、インクジ
ェット方式の記録装置は、近年高解像度化やカラー化が
進み、画像品位が向上したことから、急速に普及してき
ている。シリアル走査型の記録装置は、記録ヘッドが主
走査方向に移動しつつ被記録媒体上に画像を記録する記
録動作と、被記録媒体を副走査方向に搬送する搬送動作
と、を繰り返すことによって、被記録媒体上に順次画像
を記録する。
【0003】シリアル走査型のインクジェット方式の記
録装置には、記録ヘッドとして、インク滴を吐出可能な
ノズルを構成する吐出口が複数集積配置されたマルチノ
ズルヘッドが用いられている。それらの吐出口の集積密
度をより高め、かつ1ドット当たりのインク吐出量を小
さくすることにより、さらなる高解像度の画像の記録が
可能となってきている。また、銀塩写真に迫る画質の画
像記録を実現するために、基本となる4色(シアン,マ
ゼンタ,イエロー,ブラック)のインクの他に、これら
の濃度を低くした淡インクを加え、計6色(シアン,マ
ゼンタ,イエロー,ブラック,淡シアン,淡マゼンタ)
のインクを用いて記録を行う等、多くの技術展開がなさ
れている。また、この高画質化に伴って懸念される記録
速度の低下を回避するために、吐出口を含む構成の記録
素子の配備数を増大したり、記録ヘッドの駆動周波数を
高めたり、さらには、記録ヘッドの一方向および他方向
の走査時に記録を行う双方向記録のような技術が採用さ
れている。この結果、良好なスループットが得られるよ
うになってきている。
【0004】このようなシリアル走査型のインクジェッ
ト記録装置においては、より高解像度の画像記録に対応
するために、記録ヘッドの構成や記録方法に関し、さま
ざまな提案がなされている。
【0005】図11から図13は、ノズルの配列密度を
高めて、高密度の画像の記録を実現するためのマルチノ
ズルヘッドとしてのインクジェット記録ヘッドHの構成
例の説明図である。マルチノズルヘッドは、吐出口を1
列に配置するノズルの1列配列では、その製造上、ノズ
ルの配列密度に限界がある。そこで、図11の記録ヘッ
ドHにおいては、インクを吐出可能な複数の吐出口Pが
2つの列(以下、「ノズル列」ともいう)L1,L2を成
すように形成されている。ノズル列L1,L2は、被記
録媒体が搬送される矢印Bの副走査方向に延在し、吐出
口Pは、ノズル列L1,L2のそれぞれにおいて所定の
ピッチPyで並ぶ。矢印Xは、記録ヘッドHが往復移動
する主走査方向である。ノズル列L1の吐出口Pとノズ
ル列L2の吐出口Pは、副走査方向に半ピッチ(Py/
2)だけずらされており、これにより、1つのノズル列
による解像度の2倍の解像度が実現される。例えば、6
色のインクを用いて画像を記録する場合には、図12の
ように、それぞれのインクを吐出する記録ヘッドHを副
走査方向に計6つ備えて、それぞれの記録ヘッドHにお
いて、ノズル列L1,L2の吐出口Pからのインクの吐
出タイミングを調整する。このように、1色のインクを
2つのノズル列L1,L2を用いて画像を記録すること
により、1色のインクを1つのノズル列を用いて画像を
記録する場合に比して、2倍の解像度のカラー画像を記
録することができる。
【0006】一方、記録装置の記録解像度は、必ずし
も、ホスト装置から記録装置に入力される画像データの
解像度(以下、「入力解像度」ともいう)と等しいわけで
はない。近年の記録装置は、複数の入力解像度に応じた
記録が可能となっている。例えば、記録装置が1200
dpi(ドット/インチ)の記録解像度をもつ場合に
は、ホスト装置が画像データを300ppi(ピクセル
/インチ)の解像度で処理して、その画像データを記録
装置に転送することによって、ホスト装置の処理時間お
よびデータ転送時間を短縮することが可能となる。記録
装置の1200dpiの記録解像度に合わせて、ホスト
装置が1200ppiの解像度で画像データを処理し
て、その画像データを記録装置に転送した場合には、ホ
スト装置に過大な負荷が掛かることになる。ホスト装置
が1200ppiの1/4の300ppiの解像度で画
像データを処理して、その画像データを記録装置に転送
した場合、記録装置は、例えば、その画像データを4画
素×4画素の記録エリアの中に階調表現して記録するこ
とができる。
【0007】このような記録方法は、例えば、特開平9
−46522号公報に記載されている。図15は、その
記録方法の一例の説明図である。図15の例の場合は、
ホスト装置からの300ppiの解像度の画像データに
基づいて、記録装置が600dpiの解像度で画像を記
録する場合の説明図である。入力解像度300ppiの
画像データを、その解像度のまま記録した場合には、記
録解像度は300dpiとなる。したがって、図15の
例は、ホスト装置からの300dpiの解像度の画像デ
ータに基づいて、記録装置が600dpiの解像度で画
像を記録する場合の説明図であるともいえる。
【0008】記録装置は、2画素×2画素の記録エリア
内におけるドットDの配置パターン(以下、「ドット配
置パターン」ともいう)を用いることにより、図15中
(a)〜(e)のように、「レベル0」〜「レベル4」の5
値の階調記録を実現する。「レベル1」、「レベル2」、お
よび「レベル3」に関しては、複数のドット配置パターン
を用いることができる。特開平9−46522号公報に
は、このような複数のドット配置パターンをシーケンシ
ャル、あるいはランダムに用いることが記載されてい
る。図15(b),(c),(d)のように、「レベル
1」、「レベル2」、および「レベル3」の階調を表現する
ドットDの配置が固定されないことにより、被記録媒体
上におけるインクの移動現象、例えば、擬似中間処理を
行った場合の擬似輪郭や画像のエッジ部に現れるいわゆ
る「はき寄せ現象」を防止することができる。また、記録
ヘッドにおけるノズルの使用頻度を平均化することもで
きる。
【0009】このような記録方法は、特に、記録解像度
の高い記録装置に用いて有効である。写真画質の画像記
録を実現する場合は、視覚によって認識可能な解像度以
上の入力解像度は必要なく、600dpi程度の入力解
像度が得られれば、それ以上に入力解像度を高めるより
も、むしろ画素の階調性を高める方が有効である。さら
に、前述したような淡インクを含む6色のインクを用い
て階調性を高めることにより、より粒状感の少ない滑ら
かな画像を記録することができる。
【0010】また、高解像度化に伴なって記録密度が高
まるにしたがい、スループットの低下が懸念される。そ
の対策としては、前述したような記録ヘッドの多ノズル
化、記録ヘッドの駆動周波数の増加、および双方向記録
方式の採用の他に、いわゆるカラム間引き記録方式の採
用などが提案されている。
【0011】次に、そのカラム間引き記録方式について
説明する。通常、シリアル走査型のインクジェット記録
装置は、記録ヘッドの駆動周波数に応じて吐出されるイ
ンクの吐出周波数と、基本解像度と、によって、記録ヘ
ッドを搭載したキャリッジの主走査方向の移動速度が規
定される。カラム間引き記録方式の場合は、そのような
規定速度以上の速さでキャリッジを移動させつつ記録動
作をする。すなわち、まず、キャリッジを主走査方向に
移動させつつ、間引かれた画像を記録ヘッドによって記
録し、その後、被記録媒体を副走査方向に所定量搬送し
てから、キャリッジを主走査方向に移動させつつ、先の
記録によっては記録されなかった画像部分を記録ヘッド
によって記録する。つまり、記録すべき画像が互いに補
完し合う複数の部分に分けられて、それらの画像部分が
記録ヘッドの複数回の走査に分けて記録されることにな
る。
【0012】例えば、2パス双方向のカラム間引き記録
方式の場合は、キャリッジの移動速度を通常に規定され
る移動速度の2倍とし、記録ヘッドの駆動周波数を通常
の駆動周波数とする。そして、図16のように、被記録
媒体上に基本記録解像度に対応する格子を想定して、そ
の格子の交点(以下、「基本格子点」ともいう)に記録さ
れるべき画素部分を黒丸部分と白丸部分によって現した
場合、前者の黒丸部分を記録ヘッドの1回目の走査時
(1パス目)に記録する。その後、記録ヘッドにおける
ノズル列の長さの半分の距離だけ、被記録媒体を副走査
方向に搬送してから、図16中の白丸部分を記録ヘッド
の2回目の走査時(2パス目)に記録する。本例の場
合、図16中の黒丸部分は、記録ヘッドが往方向に移動
する往走査時に記録(往路記録)され、同図中の白丸部
分は、記録ヘッドが復方向に移動する復走査時に記録
(復路記録)される。また、本例の場合は、記録解像度
を基本記録解像度としたまま、キャリッジの移動速度を
2倍にした。しかし、キャリッジの移動速度を変えず
に、記録ヘッドの主走査毎(パス毎)に、主走査方向に
おける画素部分の記録位置の間隔を図16の基本格子点
間の距離よりも短くすることにより、主走査方向におけ
る記録解像度を高めることもできる。また、これらを併
用して、キャリッジの移動速度と記録解像度を高めるこ
とも可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、記録画像の画
質向上のために6色インクを用いた場合には、淡インク
によって、画像の低濃度域での粒状感は向上するもの
の、淡インクによる記録領域から濃インクによる記録領
域に切り替わる階調変化部分では、画質の粒状感が残っ
てしまうことがある。その理由は、淡インクによって表
現される階調領域においては、その領域中に打ちこまれ
た濃インクが目立つためである。また、記録格子点の全
てにインクを打ち込んだにも拘わらず、充分な画像濃度
が得られない場合もある。
【0014】また、前述したように、図11の記録ヘッ
ドHを用いた場合には、矢印Yの副走査方向に交互に並
ぶ偶数ラスタと奇数ラスタに対する記録は、異なるノズ
ル列L1またはL2によって行われる。そのため、ノズ
ル列L1,L2毎に、被記録媒体上におけるインク滴の
着弾位置が微妙にずれた場合には、画像品位が低下する
ことがある。インク滴の着弾位置がずれる原因として
は、記録ヘッドHの製造時における吐出口Pの形成誤差
の他に、吐出口Pが形成される記録ヘッドHのヘッドフ
ェイス面の熱変形が挙げられる。すなわち、インクや環
境の温度によってヘッドフェイス面が変形することによ
り、図13中の2点鎖線のように、ノズル列L1の吐出
口Pからのインク滴I′の吐出方向、およびノズル列L
2の吐出口Pからのインク滴I′の吐出方向が変化して
しまう。図13の場合、それら両者のインク滴I′の吐
出方向(同図中2点鎖線の矢印方向)は、同図中実線の
正規な吐出方向から、同図中左右に開く「ハ」字状に変化
している。また、それら両者のインク滴I′の吐出方向
は、図13の場合とは逆に、同図中実線の正規な吐出方
向から、逆「ハ」字状に閉じるように変化することもあ
る。
【0015】図13の記録ヘッドHにおいて、hはヒー
タ(電気熱変換体)であり、駆動信号に応じて、インク
滴I′の吐出エネルギーとして利用される熱エネルギー
を発生する。そのヒータhの熱エネルギーによってノズ
ル内のインクIに膜沸騰が生じ、その際の発泡エネルギ
ーによって、吐出口Pからインク滴I′が吐出される。
また、このような記録ヘッドHにおいては、温度上昇に
よるインク滴I′の吐出力の増大に起因して、インク滴
I′の吐出方向がインクIの流路方向にずれて、図13
中の2点鎖線のように吐出方向が変化することもある。
【0016】このような現象に起因するノズル列L1,
L2の一方によってドットが形成される奇数ラスタと、
ノズル列L1,L2の他方によってドットが形成される
偶数ラスタと、の間におけるインク滴の着弾位置のずれ
は、それが僅かであっても画像の記録品位に悪影響を及
ぼす。特に、誤差拡散法のような2値化法によって得ら
れた画像データに基づいて、高解像度の画像を記録した
場合に、その記録画像の劣化が著しい。
【0017】また、従来より、記録ヘッドから吐出され
るインク滴のインク色毎の着弾位置のずれを補正する方
法、および双方向記録の往走査時と復走査時における同
色インクの着弾位置のずれを補正する方法については、
多くの提案がある。しかし、図11から図13のような
記録ヘッドHを用いた場合に、互いに隣接するラスタ間
において生じる同色インクの着弾位置のずれを補正する
方法に関しては、その着弾位置のずれの許容範囲が狭く
かつ記録画像に与える弊害も大きいにも拘わらず、今だ
有効な調整方法がなかった。
【0018】また、図13中2点鎖線のようなノズル列
L1,L2の吐出口Pからのインク滴I′の吐出方向の
ずれは、記録ヘッドHの製造時の個体差に起因する他、
インクの組成、インク滴I′の吐出頻度のなどの履歴、
あるいは記録動作時の環境によっても影響を受ける。例
えば、連続的な記録動作時においては、記録ヘッドHの
温度上昇のために、インクの粘度の低下、吐出力の増
大、吐出角度の変化、および吐出速度の上昇が生じて、
インク滴I′の吐出方向のずれを招くおそれがある。こ
のような吐出方向のずれは、記録動作中における記録ヘ
ッドHの昇温に応じて変化し、また記録動作終了後に記
録ヘッドHの温度が下がれば再び元に戻ってしまう。そ
のため、仮に、ユーザによる吐出方向の調整機構を備え
たとしても、そのような状況の変化に対応することがで
きない。
【0019】また、前述した特開平9−46522号公
報に記載の技術は、ラスタ間におけるインク滴の着弾位
置のずれをなくすためのものではなく、そのような着弾
位置のずれは依然として解消されない。また、同公報に
記載されているように、ドットの配置パターンをランダ
ムに変化させた場合には、前述したような効果は期待で
きる。しかし、複数の配置パターンをランダムに発生さ
せるための回路が必要となる上、その回路はかなり複雑
な構成になることが懸念される。また、このように複数
の配置パターンをランダムに発生する場合には、それら
複数の配置パターンを供給するメモリの容量が限られる
ために、配置パターンの変化に大きな周期性が生じて、
その周期性が記録画像上において目立ってしまうことも
予想される。
【0020】また、前述したように、スループットを低
下させることなく記録を行うために、カラム間引き記録
方法を採用した場合には、補完し合う各パス間における
ドット配置のずれによって、ラスタ間におけるインク滴
の着弾位置のずれが発生してしまう。また、双方向記録
方式を採用した場合には、各色インクを用いてカラー画
像を記録するときに、記録ヘッドの走査方向に応じて各
色インクの吐出順序が変化する。そのため、特に、被記
録媒体上に記録される高濃度部においては、各色インク
のドットの重ね順の違いによって発色が変化し、画像劣
化の要因となる色むらが発生することがある。
【0021】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、複数の記録素子毎におけ
るドットの形成位置のバラツキの影響を小さくして、ラ
スタ間におけるドットの形成位置のずれを抑えることに
よって、画像品位の低下を防止することができる記録装
置および記録方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の記録装置は、被
記録媒体にドットを形成可能な複数の記録素子が複数の
列上に配備された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドの
主走査方向における複数のP回の主走査と前記被記録媒
体の少なくとも1回の副走査方向の搬送とによって、互
いに隣接するNラスタ上のドットおよび互いに隣接する
Mカラム上のドットを異なる条件で記録する記録装置に
おいて、量子化された画像データのレベルに対応するド
ット配置パターンを用いて、前記画像データのレベルに
対応するドットを被記録媒体上に形成させ、かつ前記画
像データの同一レベルに対して用いられる前記ドット配
置パターンを複数、周期的に変更可能な制御手段を備
え、前記画像データの同一レベルに対して用いられる前
記複数のドット配置パターンは、それが繰り返し用いら
れる1周期内において、前記Nラスタのそれぞれに形成
されるドット数、および前記Mカラムのそれぞれにて形
成されるドット数を均一化するパターンであり、前記
P,N,およびMは2以上の整数であることを特徴とす
る。
【0023】また、本発明の記録装置は、被記録媒体に
ドットを形成可能な複数の記録素子が複数の列上に配備
された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドの主走査方向
における複数のP回の主走査と前記被記録媒体の少なく
とも1回の副走査方向の搬送とによって、互いに隣接す
るNラスタ上のドットおよび互いに隣接するMカラム上
のドットを異なる条件で記録する記録装置において、量
子化された画像データのレベルに対応するドット配置パ
ターンを用いて、前記画像データのレベルに対応するド
ットを被記録媒体上に形成させ、かつ前記画像データの
同一レベルに対して用いられる前記ドット配置パターン
を1つ設定可能な制御手段を備え、前記画像データの同
一レベルに対して用いられる前記1つのドット配置パタ
ーンは、そのドット配置パターンの記録範囲に相当する
前記被記録媒体の被記録面に対して、そのドット配置パ
ターンを用いて1〜Nラスタおよび1〜Mカラムの組み
合わせのそれぞれにおいて形成されるドットの形成面が
占める面積比をそれぞれ90%以上とし、前記P,N,
およびMは2以上の整数であることを特徴とする。
【0024】本発明の記録方法は、被記録媒体にドット
を形成可能な複数の記録素子が複数の列上に配備された
記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドの主走査方向におけ
る複数のP回の主走査と前記被記録媒体の少なくとも1
回の副走査方向の搬送とによって、互いに隣接するNラ
スタ上のドットおよび互いに隣接するMカラム上のドッ
トを異なる条件で記録する記録方法において、量子化さ
れた画像データのレベルに対応するドット配置パターン
を用いて、前記画像データのレベルに対応するドットを
被記録媒体上に形成し、前記画像データの少なくとも1
つのレベルに対して用いられる前記ドット配置パターン
は複数、周期的に変更し、前記画像データの同一レベル
に対して用いられる前記複数のドット配置パターンは、
それが繰り返し用いられる1周期内において、前記Nラ
スタのそれぞれに形成されるドット数、および前記Mカ
ラムのそれぞれにて形成されるドット数を均一化するパ
ターンであり、前記P,N,およびMは2以上の整数で
あることを特徴とする。
【0025】また、本発明の記録方法は、被記録媒体に
ドットを形成可能な複数の記録素子が複数の列上に配備
された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドの主走査方向
における複数のP回の主走査と前記被記録媒体の少なく
とも1回の副走査方向の搬送とによって、互いに隣接す
るNラスタ上のドットおよび互いに隣接するMカラム上
のドットを異なる条件で記録する記録方法において、量
子化された画像データのレベルに対応するドット配置パ
ターンを用いて、前記画像データのレベルに対応するド
ットを被記録媒体上に形成し、前記画像データの少なく
とも1つのレベルに対して用いられる前記ドット配置パ
ターンは1つ設定し、前記画像データの同一レベルに対
して用いられる前記1つのドット配置パターンは、その
ドット配置パターンの記録範囲に相当する前記被記録媒
体の被記録面に対して、そのドット配置パターンを用い
て1〜Nラスタおよび1〜Mカラムの組み合わせのそれ
ぞれにおいて形成されるドットの形成面が占める面積比
をそれぞれ90%以上とし、前記P,N,およびMは2
以上の整数であることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の特徴構成部分の実
施形態の説明に先立ち、まず、本発明の基本構成部分の
実施形態を図1から図10に基づいて説明する。
【0027】なお、以下に説明する実施形態では、イン
クジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを
例に挙げ説明する。
【0028】そして、本明細書において、「プリント」
(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意
の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、
また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであ
るか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、
パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も
言うものとする。
【0029】ここで、「プリント媒体」とは、一般的な
プリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プ
ラスチック・フィルム、金属板等、ガラス、セラミック
ス、木材、皮革等、インクを受容可能な物も言うものと
する。
【0030】さらに、「インク」(「液体」という場合
もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈
されるべきもので、プリント媒体上に付与されることに
よって、画像、模様、パターン等の形成またはプリント
媒体の加工、或いはインクの処理(例えばプリント媒体
に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に供
され得る液体を言うものとする。
【0031】[装置本体]図1及び図2にインクジェッ
ト記録方式を用いたプリンタの概略構成を示す。図1に
おいて、この実施形態におけるプリンタの装置本体M1
000の外郭は、下ケースM1001、上ケースM10
02、アクセスカバーM1003及び排出トレイM10
04を含む外装部材と、その外装部材内に収納されたシ
ャーシM3019(図2参照)とから構成される。
【0032】シャーシM3019は、所定の剛性を有す
る複数の板状金属部材によって構成され、記録装置の骨
格をなし、後述の各記録動作機構を保持するものとなっ
ている。
【0033】また、前記下ケースM1001は装置本体
M1000の外装の略下半部を、上ケースM1002は
装置本体M1000の外装の略上半部をそれぞれ形成し
ており、両ケースの組合せによって内部に後述の各機構
を収納する収納空間を有する中空体構造をなしている。
装置本体M1000の上面部及び前面部には、それぞ
れ、開口部が形成されている。
【0034】さらに、排出トレイM1004は、その一
端部が下ケースM1001に回転自在に保持され、その
回転によって下ケースM1001の前面部に形成される
前記開口部を開閉させ得るようになっている。このた
め、記録動作を実行させる際には、排出トレイM100
4を前面側へと回転させて開口部を開成させることによ
り、ここから記録シートが排出可能となると共に排出さ
れた記録シートPを順次積載し得るようになっている。
また、排紙トレイM1004には、2枚の補助トレイM
1004a,M1004bが収納されており、必要に応
じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持
面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0035】アクセスカバーM1003は、その一端部
が上ケースM1002に回転自在に保持され、上面に形
成される開口部を開閉し得るようになっており、このア
クセスカバーM1003を開くことによって本体内部に
収納されている記録ヘッドカートリッジH1000ある
いはインクタンクH1900等の交換が可能となる。な
お、ここでは特に図示しないが、アクセスカバーM10
03を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバ
ー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバ
ーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することに
より、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようにな
っている。
【0036】また、上ケースM1002の後部上面に
は、電源キーE0018及びレジュームキーE0019
が押下可能に設けられると共に、LED E0020が
設けられており、電源キーE0018を押下すると、L
ED E0020が点灯し記録可能であることをオペレ
ータに知らせるものとなっている。また、LED E0
020は点滅の仕方や色の変化をさせたり、プリンタの
トラブル等をオペレータに知らせる等種々の表示機能を
有する。さらに、ブザーE0021(図7)をならすこ
ともできる。なお、トラブル等が解決した場合には、レ
ジュームキーE0019を押下することによって記録が
再開されるようになっている。
【0037】[記録動作機構]次に、プリンタの装置本
体M1000に収納、保持される本実施形態における記
録動作機構について説明する。
【0038】本実施形態における記録動作機構として
は、記録シートPを装置本体内へと自動的に給送する自
動給送部M3022と、自動給送部から1枚ずつ送出さ
れる記録シートPを所定の記録位置へと導くと共に、記
録位置から排出部M3030へと記録シートPを導く搬
送部M3029と、記録位置に搬送された記録シートP
に所望の記録を行なう記録部と、前記記録部等に対する
回復処理を行う回復部(M5000)とから構成されて
いる。
【0039】(記録部)ここで、記録部について説明す
るに、その記録部は、キャリッジ軸M4021によって
移動可能に支持されたキャリッジM4001と、このキ
ャリッジM4001に着脱可能に搭載される記録ヘッド
カートリッジH1000とからなる。
【0040】記録ヘッドカートリッジ まず、記録部に用いられる記録ヘッドカートリッジにつ
いて図3〜5に基づき説明する。
【0041】この実施形態における記録ヘッドカートリ
ッジH1000は、図3に示すようにインクを貯留する
インクタンクH1900と、このインクタンクH190
0から供給されるインクを記録情報に応じてノズルから
吐出させる記録ヘッドH1001とを有する。記録ヘッ
ドH1001は、後述するキャリッジM4001に対し
て着脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ方式を
採るものとなっている。
【0042】ここに示す記録ヘッドカートリッジH10
00では、写真調の高画質なカラー記録を可能とするた
め、インクタンクとして、例えば、ブラック、ライトシ
アン、ライトマゼンタ、シアン、マゼンタ及びイエロー
の各色独立のインクタンクH1900が用意されており、図
4に示すように、それぞれが記録ヘッドH1001に対
して着脱自在となっている。
【0043】そして,記録ヘッドH1001は、図5の
分解斜視図に示すように、記録素子基板H1100、第
1のプレートH1200、電気配線基板H1300、第
2のプレートH1400、タンクホルダーH1500、
流路形成部材H1600、フィルターH1700、シー
ルゴムH1800から構成されている。
【0044】記録素子基板H1100には、Si基板の
片面にインクを吐出するための複数の記録素子と、各記
録素子に電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術
により形成され、この記録素子に対応した複数のインク
流路と複数の吐出口H1100Tとがフォトリソグラフ
ィ技術により形成されると共に、複数のインク流路にイ
ンクを供給するためのインク供給口が裏面に開口するよ
うに形成されている。また、記録素子基板H1100は
第1のプレートH1200に接着固定されており、ここ
には、前記記録素子基板H1100にインクを供給する
ためのインク供給口H1201が形成されている。さら
に、第1のプレートH1200には、開口部を有する第
2のプレートH1400が接着固定されており、この第
2のプレートH1400を介して、電気配線基板H13
00が記録素子基板H1100に対して電気的に接続さ
れるよう保持されている。この電気配線基板H1300
は、記録素子基板H1100にインクを吐出するための
電気信号を印加するものであり、記録素子基板H110
0に対応する電気配線と、この電気配線端部に位置し本
体からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H
1301とを有しており、外部信号入力端子H1301
は、後述のタンクホルダーH1500の背面側に位置決
め固定されている。
【0045】一方、インクタンクH1900を着脱可能
に保持するタンクホルダーH1500には、流路形成部
材H1600が例えば、超音波溶着により固定され、イ
ンクタンクH1900から第1のプレートH1200に
亘るインク流路H1501を形成している。また、イン
クタンクH1900と係合するインク流路H1501の
インクタンク側端部には、フィルターH1700が設け
られており、外部からの塵埃の侵入を防止し得るように
なっている。また、インクタンクH1900との係合部
にはシールゴムH1800が装着され、係合部からのイ
ンクの蒸発を防止し得るようになっている。
【0046】さらに、前述のようにタンクホルダーH1
500、流路形成部材H1600、フィルターH170
0及びシールゴムH1800から構成されるタンクホル
ダー部と、前記記録素子基板H1100、第1のプレー
トH1200、電気配線基板H1300及び第2のプレ
ートH1400から構成される記録素子部とを、接着等
で結合することにより、記録ヘッドH1001を構成し
ている。
【0047】(キャリッジ)次に、図2を参照して記録
ヘッドカートリッジH1000を搭載するキャリッジM40
01を説明する。
【0048】図2に示すように、キャリッジM4001
には、キャリッジM4001と係合し記録ヘッドH10
01をキャリッジM4001上の所定の装着位置に案内
するためのキャリッジカバーM4002と、記録ヘッド
H1001のタンクホルダーH1500と係合し記録ヘ
ッドH1001を所定の装着位置にセットさせるよう押
圧するヘッドセットレバーM4007とが設けられてい
る。すなわち、ヘッドセットレバーM4007はキャリ
ッジM4001の上部にヘッドセットレバー軸に対して
回動可能に設けられると共に、記録ヘッドH1001と
の係合部には、ばね付勢されるヘッドセットプレート
(不図示)が備えられ、このばね力によって記録ヘッド
H1001を押圧しながらキャリッジM4001に装着
する構成となっている。
【0049】また、キャリッジM4001の記録ヘッド
H1001との別の係合部にはコンタクトフレキシブル
プリントケーブル(図7参照、以下、コンタクトFPC
と称す)E0011が設けられ、コンタクトFPC E
0011上のコンタクト部と記録ヘッドH1001に設
けられたコンタクト部(外部信号入力端子)H1301
とが電気的に接触し、記録のための各種情報の授受や記
録ヘッドH1001への電力の供給などを行い得るよう
になっている。
【0050】ここでコンタクトFPC E0011のコ
ンタクト部とキャリッジM4001との間には不図示の
ゴムなどの弾性部材が設けられ、この弾性部材の弾性力
とヘッドセットレバーばねによる押圧力とによってコン
タクト部とキャリッジM4001との確実な接触を可能
とするようになっている。さらに前記コンタクトFPC
E0011はキャリッジM4001の背面に搭載され
たキャリッジ基板E0013に接続されている(図7参
照)。
【0051】[スキャナ]この実施形態におけるプリン
タは、上述した記録ヘッドカートリッジH1000の代わり
にキャリッジM4001にスキャナを装着することで読
取装置としても使用することができる。
【0052】このスキャナは、プリンタ側のキャリッジ
M4001と共に主走査方向に移動し、記録媒体に代えて給
送された原稿画像をその主走査方向への移動の過程で読
み取るようになっており、その主走査方向の読み取り動
作と原稿の副走査方向の給送動作とを交互に行うことに
より、1枚の原稿画像情報を読み取ることができる。
【0053】図6(a)および(b)は、このスキャナ
M6000の概略構成を説明するために、スキャナM600
0を上下逆にして示す図である。
【0054】図示のように、スキャナホルダM6001
は、略箱型の形状であり、その内部には読み取りに必要
な光学系・処理回路などが収納されている。また、この
スキャナM6000をキャリッジM4001へと装着し
た時に、原稿面と対面する部分には読取部レンズM60
06が設けられており、このレンズM6006により原
稿面からの反射光を内部の読取部に収束することで原稿
画像を読み取るようになっている。一方、照明部レンズ
M6005は内部に不図示の光源を有し、その光源から
発せられた光がレンズM6005を介して原稿へと照射され
る。
【0055】スキャナホルダM6001の底部に固定さ
れたスキャナカバーM6003は、スキャナホルダM6
001内部を遮光するように嵌合し、側面に設けられた
ルーバー状の把持部によってキャリッジM4001への
着脱操作性の向上を図っている。スキャナホルダM60
01の外形形状は記録ヘッドH1001と略同形状であ
り、キャリッジM4001へは記録ヘッドカートリッジ
H1000と同様の操作で着脱することができる。
【0056】また、スキャナホルダM6001には、読
取り処理回路を有する基板が収納される一方、この基板
に接続されたスキャナコンタクトPCBが外部に露出す
るよう設けられており、キャリッジM4001へとスキ
ャナM6000を装着した際、スキャナコンタクトPC
B M6004がキャリッジM4001側のコンタクト
FPC E0011に接触し、基板を、キャリッジM4
001を介して本体側の制御系に電気的に接続させるよ
うになっている。
【0057】[プリンタの電気回路の構成]次に、本発
明の実施形態における電気的回路構成を説明する。図7
は、この実施形態における電気的回路の全体構成例を概
略的に示す図である。
【0058】この実施形態における電気的回路は、主に
キャリッジ基板(CRPCB)E0013、メインPC
B(Printed Circuit Board)E0014、電源ユニッ
トE0015等によって構成されている。ここで、電源
ユニットE0015は、メインPCB E0014と接続さ
れ、各種駆動電源を供給するものとなっている。また、
キャリッジ基板E0013は、キャリッジM4001
(図2)に搭載されたプリント基板ユニットであり、コ
ンタクトFPC E0011を通じて記録ヘッドとの信
号の授受を行うインターフェースとして機能する他、キ
ャリッジM4001の移動に伴ってエンコーダセンサE
0004から出力されるパルス信号に基づき、エンコー
ダスケールE0005とエンコーダセンサE0004と
の位置関係の変化を検出し、その出力信号をフレキシブ
ルフラットケーブル(CRFFC)E0012を通じて
メインPCB E0014へと出力する。
【0059】さらに、メインPCBE0014はこの実施形
態におけるインクジェット記録装置の各部の駆動制御を
司るプリント基板ユニットであり、紙端検出センサ(P
Eセンサ)E0007、ASF(自動給紙装置)センサ
E0009、カバーセンサE0022、パラレルインタ
ーフェース(パラレルI/F)E0016、シリアルイ
ンターフェース(シリアルI/F)E0017、リジュ
ームキーE0019、LED E0020、電源キーE
0018、ブザーE0021等に対するI/Oポートを
基板上に有する。またさらに、キャリッジM1400を主走
査させるための駆動源をなすモータ(CRモータ)E0
001、記録媒体を搬送するための駆動源をなすモータ
(LFモータ)E0002、記録ヘッドの回動動作と記
録媒体の給紙動作に兼用されるモータ(PGモータ)E
0003と接続されてこれらの駆動を制御する他、イン
クエンプティセンサE0006、GAPセンサE000
8、PGセンサE0010、CRFFC E0012、
電源ユニットE0015との接続インターフェイスを有
する。
【0060】図8は、メインPCB E0014の内部構成
を示すブロック図である。図において、E1001はC
PUであり、このCPU E1001は内部に発振回路
E1005に接続されたクロックジェネレータ(CG)
E1002を有し、その出力信号E1019によりシス
テムクロックを発生する。また、制御バスE1014を
通じてROM E1004およびASIC(Applicatio
n Specific Integrated Circuit) E1006に接続
され、ROMに格納されたプログラムに従って、ASI
C E1006の制御、電源キーからの入力信号E10
17、及びリジュームキーからの入力信号E1016、
カバー検出信号E1042、ヘッド検出信号(HSEN
S)E1013の状態の検知を行ない、さらにブザー信
号(BUZ)E1018によりブザーE0021を駆動
し、内蔵されるA/DコンバータE1003に接続され
るインクエンプティ検出信号(INKS)E1011及
びサーミスタによる温度検出信号(TH)E1012の
状態の検知を行う一方、その他各種論理演算・条件判断
等を行ない、インクジェット記録装置の駆動制御を司
る。
【0061】ここで、ヘッド検出信号E1013は、記
録ヘッドカートリッジH1000からフレキシブルフラ
ットケーブルE0012、キャリッジ基板E0013及
びコンタクトフレキシブルプリントケーブルE0011
を介して入力されるヘッド搭載検出信号であり、インク
エンプティ検出信号E1011はインクエンプティセンサE
0006から出力されるアナログ信号、温度検出信号E
1012はキャリッジ基板E0013上に設けられたサ
ーミスタ(図示せず)からのアナログ信号である。
【0062】E1008はCRモータドライバであっ
て、モータ電源(VM)E1040を駆動源とし、AS
IC E1006からのCRモータ制御信号E1036
に従って、CRモータ駆動信号E1037を生成し、C
RモータE0001を駆動する。E1009はLF/P
Gモータドライバであって、モータ電源E1040を駆
動源とし、ASIC E1006からのパルスモータ制
御信号(PM制御信号)E1033に従ってLFモータ
駆動信号E1035を生成し、これによってLFモータ
を駆動すると共に、PGモータ駆動信号E1034を生
成してPGモータを駆動する。
【0063】E1010は電源制御回路であり、ASI
C E1006からの電源制御信号E1024に従って
発光素子を有する各センサ等への電源供給を制御する。
パラレルI/F E0016は、ASIC E1006
からのパラレルI/F信号E1030を、外部に接続さ
れるパラレルI/FケーブルE1031に伝達し、また
パラレルI/FケーブルE1031の信号をASIC
E1006に伝達する。シリアルI/F E0017
は、ASIC E1006からのシリアルI/F信号E
1028を、外部に接続されるシリアルI/Fケーブル
E1029に伝達し、また同ケーブルE1029からの
信号をASIC E1006に伝達する。
【0064】一方、電源ユニットE0015からは、ヘ
ッド電源(VH)E1039及びモータ電源(VM)E
1040、ロジック電源(VDD)E1041が供給さ
れる。また、ASIC E1006からのヘッド電源O
N信号(VHON)E1022及びモータ電源ON信号
(VMOM)E1023が電源ユニットE0015に入
力され、それぞれヘッド電源E1039及びモータ電源
E1040のON/OFFを制御する。電源ユニットE
0015から供給されたロジック電源(VDD)E10
41は、必要に応じて電圧変換された上で、メインPC
B E0014内外の各部へ供給される。
【0065】またヘッド電源信号E1039は、メイン
PCB E0014上で平滑化された後にフレキシブル
フラットケーブルE0011へと送出され、記録ヘッド
カートリッジH1000の駆動に用いられる。E100
7はリセット回路で、ロジック電源電圧E1041の低
下を検出して、CPU E1001及びASIC E1
006にリセット信号(RESET)E1015を供給
し、初期化を行なう。
【0066】このASIC E1006は1チップの半
導体集積回路であり、制御バスE1014を通じてCP
U E1001によって制御され、前述したCRモータ
制御信号E1036、PM制御信号E1033、電源制
御信号E1024、ヘッド電源ON信号E1022、及
びモータ電源ON信号E1023等を出力し、パラレル
I/F E0016およびシリアルI/F E0017
との信号の授受を行なう他、PEセンサE0007から
のPE検出信号(PES)E1025、ASFセンサE
0009からのASF検出信号(ASFS)E102
6、記録ヘッドと記録媒体とのギャップを検出するため
のセンサ(GAP)センサE0008からのGAP検出
信号(GAPS)E1027、PGセンサE0010か
らのPG検出信号(PGS)E1032の状態を検知し
て、その状態を表すデータを制御バスE1014を通じ
てCPU E1001に伝達し、入力されたデータに基
づきCPU E1001はLED駆動信号E1038の
駆動を制御してLEDE0020の点滅を行なう。
【0067】さらに、エンコーダ信号(ENC)E10
20の状態を検知してタイミング信号を生成し、ヘッド
制御信号E1021で記録ヘッドカートリッジH100
0とのインターフェイスをとり記録動作を制御する。こ
こにおいて、エンコーダ信号(ENC)E1020はフ
レキシブルフラットケーブルE0012を通じて入力さ
れるCRエンコーダセンサE0004の出力信号であ
る。また、ヘッド制御信号E1021は、フレキシブル
フラットケーブルE0012、キャリッジ基板E001
3、及びコンタクトFPC E0011を経て記録ヘッ
ドH1000に供給される。
【0068】図9は、ASIC E1006の内部構成
例を示すブロック図である。
【0069】なお、同図において、各ブロック間の接続
については、記録データやモータ制御データ等、ヘッド
や各部機構部品の制御にかかわるデータの流れのみを示
しており、各ブロックに内蔵されるレジスタの読み書き
に係わる制御信号やクロック、DMA制御にかかわる制
御信号などは図面上の記載の煩雑化を避けるため省略し
ている。
【0070】図中、E2002はPLLコントローラで
あり、図9に示すようにCPU E1001から出力さ
れるクロック信号(CLK)E2031及びPLL制御
信号(PLLON)E2033により、ASIC E1
006内の大部分へと供給するクロック(図示しない)
を発生する。
【0071】また、E2001はCPUインターフェー
ス(CPUI/F)であり、リセット信号E1015、
CPU E1001から出力されるソフトリセット信号
(PDWN)E2032、クロック信号(CLK)E2
031及び制御バスE1014からの制御信号により、
以下に説明するような各ブロックに対するレジスタ読み
書き等の制御や、一部ブロックへのクロックの供給、割
り込み信号の受け付け等(いずれも図示しない)を行な
い、CPU E1001に対して割り込み信号(IN
T)E2034を出力し、ASIC E1006内部で
の割り込みの発生を知らせる。
【0072】また、E2005はDRAMであり、記録
用のデータバッファとして、受信バッファE2010、
ワークバッファE2011、プリントバッファE201
4、展開用データバッファE2016などの各領域を有
すると共に、モータ制御用としてモータ制御バッファE
2023を有し、さらにスキャナ動作モード時に使用す
るバッファとして、上記の各記録用データバッファに代
えて使用されるスキャナ取込みバッファE2024、ス
キャナデータバッファE2026、送出バッファE20
28などの領域を有する。
【0073】また、このDRAM E2005は、CP
U E1001の動作に必要なワーク領域としても使用
されている。すなわち、E2004はDRAM制御部で
あり、制御バスによるCPU E1001からDRAM
E2005へのアクセスと、後述するDMA制御部E
2003からDRAM E2005へのアクセスとを切
り替えて、DRAM E2005への読み書き動作を行
なう。
【0074】DMA制御部E2003では、各ブロック
からのリクエスト(図示せず)を受け付けて、アドレス
信号や制御信号(図示せず)、書込み動作の場合には書
込みデータE2038、E2041、E2044、E2
053、E2055、E2057などをDRAM制御部
E2004に出力してDRAMアクセスを行なう。また
読み出しの場合には、DRAM制御部E2004からの
読み出しデータE2040、E2043、E2045、
E2051、E2054、E2056、E2058、E
2059を、リクエスト元のブロックに受け渡す。
【0075】また、E2006は、IEEE 1284
I/Fであり、CPUI/F E2001を介したCP
U E1001の制御により、パラレルI/F E00
16を通じて、図示しない外部ホスト機器との双方向通
信インターフェイスを行なう他、記録時にはパラレルI
/F E0016からの受信データ(PIF受信データ
E2036)をDMA処理によって受信制御部E200
8へと受け渡し、スキャナ読み取り時にはDRAM E
2005内の送出バッファE2028に格納されたデー
タ(1284送信データ(RDPIF)E2059)を
DMA処理によりパラレルI/Fに送信する。
【0076】E2007は、ユニバーサルシリアルバス
(USB)I/Fであり、CPUI/F E2001を
介したCPU E1001の制御により、シリアルI/
FE0017を通じて、図示しない外部ホスト機器との
双方向通信インターフェイスを行なう他、印刷時にはシ
リアルI/F E0017からの受信データ(USB受
信データE2037)をDMA処理により受信制御部E
2008に受け渡し、スキャナ読み取り時にはDRAM
E2005内の送出バッファE2028に格納された
データ(USB送信データ(RDUSB)E2058)
をDMA処理によりシリアルI/F E0017に送信
する。受信制御部E2008は、1284I/F E2
006もしくはUSBI/F E2007のうちの選択
されたI/Fからの受信データ(WDIF)E203
8)を、受信バッファ制御部E2039の管理する受信
バッファ書込みアドレスに、書込む。E2009は圧縮
・伸長DMAコントローラであり、CPUI/F E2
001を介したCPUE1001の制御により、受信バ
ッファE2010上に格納された受信データ(ラスタデ
ータ)を、受信バッファ制御部E2039の管理する受
信バッファ読み出しアドレスから読み出し、そのデータ
(RDWK)E2040を指定されたモードに従って圧
縮・伸長し、記録コード列(WDWK)E2041とし
てワークバッファ領域に書込む。
【0077】E2013は記録バッファ転送DMAコン
トローラで、CPUI/F E2001を介したCPU
E1007の制御によってワークバッファE2011
上の記録コード(RDWP)E2043を読み出し、各
記録コードを、記録ヘッドカートリッジH1000への
データ転送順序に適するようなプリントバッファE20
14上のアドレスに並べ替えて転送(WDWP E20
44)する。また、E2012はワーククリアDMAコ
ントローラであり、CPUI/F E2001を介した
CPU E1001の制御によって記録バッファ転送D
MAコントローラ E2013による転送が完了したワ
ークバッファ上の領域に対し、指定したワークフィルデ
ータ(WDWF)E2042を繰返し書込む。
【0078】E2015は記録データ展開DMAコント
ローラであり、CPUI/F E2001を介したCP
U E1001の制御により、ヘッド制御部E2018
からのデータ展開タイミング信号E2050をトリガと
して、プリントバッファ上に並べ替えて書込まれた記録
コードと展開用データバッファE2016上に書込まれ
た展開用データとを読み出し、展開記録データ(RDH
DG)E2045をカラムバッファ書込みデータ(WD
HDG)E2047としてカラムバッファE2017に
書込む。ここで、カラムバッファE2017は、記録ヘ
ッドカートリッジH1000への転送データ(展開記録
データ)を一時的に格納するSRAMであり、記録デー
タ展開DMAコントローラE2015とヘッド制御部E
2018とのハンドシェーク信号(図示せず)によって
両ブロックにより共有管理されている。
【0079】E2018はヘッド制御部で、CPUI/
F E2001を介したCPU E1001の制御によ
り、ヘッド制御信号を介して記録ヘッドカートリッジH
1000またはスキャナとのインターフェイスを行なう
他、エンコーダ信号処理部E2019からのヘッド駆動
タイミング信号E2049に基づき、記録データ展開D
MAコントローラに対してデータ展開タイミング信号E
2050の出力を行なう。
【0080】また、印刷時には、前記ヘッド駆動タイミ
ング信号E2049に従って、カラムバッファから展開
記録データ(RDHD)E2048を読み出し、そのデ
ータをヘッド制御信号E1021として記録ヘッドカー
トリッジH1000に出力する。また、スキャナ読み取
りモードにおいては、ヘッド制御信号E1021として
入力された取込みデータ(WDHD)E2053をDR
AM E2005上のスキャナ取込みバッファE202
4へとDMA転送する。E2025はスキャナデータ処
理DMAコントローラであり、CPUI/F E2001
を介したCPUE1001の制御により、スキャナ取込
みバッファE2024に蓄えられた取込みバッファ読み
出しデータ(RDAV)E2054を読み出し、平均化
等の処理を行なった処理済データ(WDAV)E205
5をDRAM E2005上のスキャナデータバッファ
E2026に書込む。E2027はスキャナデータ圧縮
DMAコントローラで、CPUI/F E2001を介し
たCPU E1001の制御により、スキャナデータバ
ッファE2026上の処理済データ(RDYC)E20
56を読み出してデータ圧縮を行ない、圧縮データ(W
DYC)E2057を送出バッファE2028に書込み
転送する。
【0081】E2019はエンコーダ信号処理部であ
り、エンコーダ信号(ENC)を受けて、CPU E1
001の制御で定められたモードに従ってヘッド駆動タ
イミング信号E2049を出力する他、エンコーダ信号
E1020から得られるキャリッジM4001の位置や
速度にかかわる情報をレジスタに格納して、CPU E
1001に提供する。CPU E1001はこの情報に
基づき、CRモータE0001の制御における各種パラ
メータを決定する。また、E2020はCRモータ制御
部であり、CPUI/F E2001を介したCPU
E1001の制御により、CRモータ制御信号E103
6を出力する。
【0082】E2022はセンサ信号処理部で、PGセ
ンサE0010、PEセンサE0007、ASFセンサ
E0009、及びGAPセンサE0008等から出力さ
れる各検出信号E1033,E1025,E1026,
E1027を受けて、CPUE1001の制御で定めら
れたモードに従ってこれらのセンサ情報をCPUE10
01に伝達する他、LF/PGモータ制御用DMAコント
ローラ E2021に対してセンサ検出信号E2052
を出力する。
【0083】LF/PGモータ制御用DMAコントローラ
E2021は、CPUI/F E2001を介したCP
U E1001の制御により、DRAM E2005上
のモータ制御バッファE2023からパルスモータ駆動
テーブル(RDPM)E2051を読み出してパルスモ
ータ制御信号E1033を出力する他、動作モードによ
っては前記センサ検出信号を制御のトリガとしてパルス
モータ制御信号E1033を出力する。また、E203
0はLED制御部であり、CPUI/F E2001を
介したCPU E1001の制御により、LED駆動信
号E1038を出力する。さらに、E2029はポート
制御部であり、CPUI/F E2001を介したCP
U E1001の制御により、ヘッド電源ON信号E1
022、モータ電源ON信号E1023、及び電源制御
信号E1024を出力する。
【0084】[プリンタの動作]次に、上記のように構
成された本発明の実施形態におけるインクジェット記録
装置の動作を図10のフローチャートに基づき説明す
る。
【0085】AC電源に装置本体1000が接続される
と、まず、ステップS1では装置の第1の初期化処理を
行なう。この初期化処理では、本装置のROMおよびR
AMのチェックなどの電気回路系のチェックを行ない、
電気的に本装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0086】次にステップS2では、装置本体M100
0の上ケースM1002に設けられた電源キーE001
8がONされたかどうかの判断を行い、電源キーE00
18が押された場合には、次のステップS3へと移行
し、ここで第2の初期化処理を行う。
【0087】この第2の初期化処理では、本装置の各種
駆動機構及び記録ヘッドのチェックを行なう。すなわ
ち、各種モータの初期化やヘッド情報の読み込みを行う
に際し、装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0088】次にステップS4ではイベント待ちを行な
う。すなわち、本装置に対して、外部I/Fからの指令
イベント、ユーザ操作によるパネルキーイベントおよび
内部的な制御イベントなどを監視し、これらのイベント
が発生すると当該イベントに対応した処理を実行する。
【0089】例えば、ステップS4で外部I/Fからの
印刷指令イベントを受信した場合には、ステップS5へ
と移行し、同ステップでユーザ操作による電源キーイベ
ントが発生した場合にはステップS10へと移行し、同
ステップでその他のイベントが発生した場合にはステッ
プS11へと移行する。ここで、ステップS5では、外
部I/Fからの印刷指令を解析し、指定された紙種別、
用紙サイズ、印刷品位、給紙方法などを判断し、その判
断結果を表すデータを本装置内のRAM E2005に
記憶し、ステップS6へと進む。次いでステップS6で
はステップS5で指定された給紙方法により給紙を開始
し、用紙を記録開始位置まで送り、ステップS7に進
む。ステップS7では記録動作を行なう。この記録動作
では、外部I/Fから送出されてきた記録データを、一
旦記録バッファに格納し、次いでCRモータE0001
を駆動してキャリッジM4001の主走査方向への移動
を開始すると共に、プリントバッファE2014に格納
されている記録データを記録ヘッドH1001へと供給
して1行の記録を行ない、1行分の記録データの記録動
作が終了するとLFモータE0002を駆動し、LFロ
ーラM3001を回転させて用紙を副走査方向へと送
る。この後、上記動作を繰り返し実行し、外部I/Fか
らの1ページ分の記録データの記録が終了すると、ステ
ップ8へと進む。
【0090】ステップS8では、LFモータE0002
を駆動し、排紙ローラM2003を駆動し、用紙が完全
に本装置から送り出されたと判断されるまで紙送りを繰
返し、終了した時点で用紙は排紙トレイM1004a上
に完全に排紙された状態となる。
【0091】次にステップS9では、記録すべき全ペー
ジの記録動作が終了したか否かを判定し、記録すべきペ
ージが残存する場合には、ステップS5へと復帰し、以
下、前述のステップS5〜S9までの動作を繰り返し、
記録すべき全てのページの記録動作が終了した時点で記
録動作は終了し、その後ステップS4へと移行し、次の
イベントを待つ。
【0092】一方、ステップS10ではプリンタ終了処
理を行ない、本装置の動作を停止させる。つまり、各種
モータやヘッドなどの電源を切断するために、電源を切
断可能な状態に移行した後、電源を切断しステップS4
に進み、次のイベントを待つ。
【0093】また、ステップS11では、上記以外の他
のイベント処理を行なう。例えば、本装置の各種パネル
キーや外部I/Fからの回復指令や内部的に発生する回
復イベントなどに対応した処理を行なう。なお、処理終
了後にはステップS4に進み、次のイベントを待つ。
【0094】なお、本発明が有効に用いられる一形態
は、電気熱変換体が発生する熱エネルギーを利用して液
体に膜沸騰を生じさせ気泡を形成する形態である。
【0095】(第1の実施形態)次に、本発明の特徴的
な構成部分の第1の実施形態について説明する。
【0096】本実施形態においては、キャリッジM40
01に搭載される記録ヘッドH1001として、従来例
において説明した図11から図13と同様の構成の記録
ヘッドHが用いられる。本例の記録ヘッドHにおける吐
出口Pは、ノズル列L1,L2のそれぞれにおいて、6
00dpiに相当する間隔をピッチPyとして、128
個(128ノズル分)形成されている。また、ノズル列
L1の吐出口Pとノズル列L2の吐出口Pは、矢印Yの
副走査方向に1200dpiに相当する半ピッチ(Py
/2)だけずらされている。そして、これら2列の吐出
口Pから同色インクを吐出することにより、副走査方向
におけるドット密度を1200dpiとして、画像を記
録することができる。記録ヘッドHの吐出周波数f(H
z)と、キャリッジM4001の移動速度(記録ヘッド
Hの走査速度)Vc(インチ/秒)は、Vc=f/12
00の関係にある。したがって、矢印Xの主走査方向に
おけるドット密度も1200dpiとして、画像を記録
することができる。よって、この記録ヘッドHの記録解
像度は(1200dpi×1200dpi)となる。し
たがって、この記録ヘッドHを用いることにより、図1
6における基本格子点間の距離を1200dpiに相当
する約20μmとして、その記録格子点にドットを形成
することができる。また、この記録ヘッドHによって被
記録媒体上に形成されるドットの大きさは、インクや被
記録媒体の種類によって異なるが、概ね直径40〜50
μm程度の大きさとなる。図14は、直径dが約45μ
mのドットDと基本格子点PAとの関係を表す。
【0097】以下の説明においては、吐出口Pを含む構
成のノズルに対して、図11中の上側から下側に向かう
順序にノズル1,ノズル2,ノズル3,…ノズル256
のノズル番号を付し、ノズル列L1上には奇数番目のノ
ズル(ノズル1,ノズル3,ノズル5…ノズル255)
が位置し、またノズル列L2上には偶数番目のノズル
(ノズル2,ノズル4,ノズル6…ノズル256)が位
置するものとする。
【0098】本例の場合、このような記録ヘッドHの記
録解像度の1200dpiに対して、ホスト装置から記
録装置に入力される画像データの解像度は(600pp
i×600ppi)となっている。なお、ここでppi
とは、1インチ当たりの画素数(pixel per inch)を表
す。記録装置は、2×2の4画素により、1画像データ
を記録することができる。その場合、画像データは「レ
ベル0」から「レベル4」の5階調とされ、予め設定され
たドットの配置パターンを用いて、2×2の4画素の記
録領域において階調表現される。
【0099】本例の場合は、さらに、記録画質を向上さ
せるために、8パス双方向のカラム間引き記録方式を採
用した。記録ヘッドHは、奇数パス目(1,3,5,7
パス目)の往走査時の記録(往路記録)と、偶数パス目
(2,4,6,8パス目)の復走査時の記録(復路記
録)と、を繰り返し、かつ往路記録時と復路記録時にお
けるインク滴の着弾位置は、主走査方向における基本格
子点間の距離の半分(2400dpiに相当する距離)
だけずらす。これにより、主走査方向の記録解像度が2
400dpi、副走査方向の解像度が1200dpiの
(2400dpi×1200dpi)の解像度すること
ができる。ホスト装置から記録装置に入力される画像デ
ータの解像度は、(600ppi×600ppi)のま
まである。記録装置は、(2400dpi×1200d
pi)の記録モードに対応すべく、主走査方向が4画素
かつ副走査方向が2画素の4×2の8画素により、(6
00ppi×600ppi)の1画像データを表現す
る。
【0100】また、本例においては、濃インクと淡イン
クを含む複数色のインクを用いてカラー画像を記録し、
濃インクによる階調レベルは「レベル0」から「レベル5」
までの6階調とし、また淡インクによる階調レベルは
「レベル0」から「レベル8」までの9階調とする。濃イン
クによる階調数が淡インクに比して少ない理由は、濃イ
ンクは、淡インクに比べて重ね打ちによる記録濃度向上
の効果が少ないからである。
【0101】図17(a)から(i)は、9階調の「レ
ベル0」から「レベル8」に対応するドットの配置パター
ン(以下、「ドット配置パターン」ともいう)として考え
られる参考例である。
【0102】記録画像の滑らかさを重視する場合には、
図17のように、各階調について1つの配置パターンを
設定することが好ましい。図17の配置パターンの場合
は、主走査方向が4画素かつ副走査方向が2画素の4×
2の8画素(画素P1から画素P8)において、ドット
Dがほぼ均等に配列されるため、記録画像の均一性が高
くなる。画素P1からP4は、ノズル列L1上のノズル
(奇数番目のノズル)によって記録され、画素P5から
P8は、ノズル列L2上のノズル(偶数番目のノズル)
によって記録される。前者の画素P1からP4が位置す
るラスタRoを奇数ラスタ、後者の画素P5からP8が
位置するラスタReを偶数ラスタともいう。
【0103】しかし、この図17の参考例の場合は、使
用ノズルに偏りが生じる。すなわち、同図(b)の「レ
ベル1」においては、奇数番目のノズルのみによって画
素P1が形成されることになる。また、同図(d)の
「レベル3」においては、奇数番目のノズルによって2つ
の画素P1,P3が形成され、偶数番目のノズルによっ
て1つの画素P6が形成されることになり、奇数番目の
ノズルと偶数番目のノズルの使用率が2:1となって、
やはり奇数番目のノズルの使用率が高くなる。このよう
に、特定ノズルの負担が大きい場合には、使用率の高い
ノズルの寿命によって、記録ヘッドの寿命が規定される
ため、結果的に、記録ヘッドの寿命が短くなる。したが
って、図11のようなマルチノズルヘッドの場合には、
ノズルが極力均等に使用されることが望ましい。
【0104】図18(a)から(i)は、ノズルの使用
頻度の均等化を図りながら、画像の均一性を失わないよ
うに考慮したドットの配置パターンの参考例である。こ
の図18の場合は、「レベル1」から「レベル7」に関し
て、2種類の配置パターンを交互に用いることにより、
奇数ラスタRoと偶数ラスタReに対してドットDが等
分に形成される。この結果、画像の均一性を保ちなが
ら、奇数番目のノズルと偶数番目のノズルの負担を均一
化させることができる。
【0105】しかしながら、この図18の配置パターン
では、偶数ラスタRoと奇数ラスタReと間において、
インク滴の着弾位置のずれ、つまりドットの形成位置の
ずれが生じた場合に、弊害が生じる。図19(a)から
(d)に、その様子を示す。ここでは、図18(b)の
「レベル1」の記録領域のおいて、奇数ラスタRoと偶数
ラスタRe間のドット形成位置にずれが無い状態(図1
9(a))から、偶数ラスタReのみを1画素づつ図1
9中の左方へずらしていった状態(図19(b)〜
(d))を示している。図19(a)のずれの無いドッ
ト配置と比較して、同図(b)のように1画素ずれると
ドットが重なり合うようになり、同図(c)のように2
画素ずれるとほとんど同図中の上下方向に並んでしま
う。ドットが重なり合うと被記録媒体上における非記録
領域の割合が増大し、目視により、記録濃度が低く感知
されることになる。ドット配置パターンの記録範囲に相
当する被記録媒体の被記録面に対して、そのドット配置
パターンを用いて形成されるドットの形成面が占める面
積比は、被覆率ともいう。その被覆率は、図19(c)
のように2画素ずれたときに最小となり、同図(d)の
ように3画素ずれることによって再び上昇し、4画素ず
れることによって元に戻ることになる。
【0106】図20中点線のパターン1は、このような
被覆率とドットのずれとの関係を示し、ドットの形成位
置が4画素ずれる4画素周期で、被覆率が55〜95%
の幅で変化することが分かる。
【0107】また、本例において採用した8パス双方向
のカラム間引き記録方式は、奇数カラムCoを奇数パス
目(1,3,5,7パス目)に記録し、偶数カラムCe
を偶数バス目(2,4,6,8パス目)に記録すること
により、主走査方向における記録解像度を基本記録密度
(1200dpi)の2倍の4200dpiとしてい
る。このように、8パス双方向のカラム間引き記録方式
は、記録ヘッドHの8回のパスによって、同一ラスタ上
の画素を異なる8つのノズルを用いて記録するため、各
ノズルにおけるインクの吐出方向のずれ(ヨレ)やイン
ク吐出量のバラツキの影響を受けにくい。しかし、図1
8(b)の「レベル1」のように、奇数カラムCoにしか
ドットが存在しない場合には、そのドットは奇数パス目
(1,3,5,7パス目)にしか形成されず、8ノズル
の半分の4ノズルのみを用いての記録となる。そのた
め、各ノズルにおけるインクの吐出方向のずれ(ヨレ)
やインク吐出量のバラツキの影響を強く受けてしまう。
【0108】図21(a)から(i)は、本発明の第1
の実施形態において用いるドットの配置パターンの説明
図である。
【0109】図21(b),(d),(f)(h)のよ
うに、「レベル1」,「レベル3」,「レベル5」,「レベル
7」に関しては、4種類のドット配置パターンを同図中
横並びの順序で用い、同図(c),(g)のように、「レ
ベル2」,「レベル6」に関しては、2種類のドット配置
パターンを同図中の横並びの順序で用いる。このような
配置パターンは、奇数ラスタRoと偶数ラスタReに対
してドットDを均等に配置し、かつ奇数カラムCoと偶
数カラムCeに対してもドットDを均等に配置する。こ
の結果、画像の均一性を保ちながら、奇数番目のノズル
と偶数番目のノズルの負担を均一化させることができる
と共に、記録ヘッドHの奇数パス目と偶数パス目におい
て偏りなく記録をすることもできる。
【0110】図22(a)から(h)は、図21(b)
の「レベル1」の記録領域のおいて、奇数ラスタRoと偶
数ラスタRe間のドット形成位置にずれが無い状態(図
19(a))から、偶数ラスタReのみを1画素づつ7
画素分まで同図中の左方へずらしていった状態(図19
(b)〜(h))を示す。図20中実線のパターン2
は、このときにおける被覆率とドットのずれとの関係を
示し、ドットの形成位置が2画素程度ずれても、被覆率
の変化は10%程度に収まる。
【0111】以上の説明においては、特に「レベル1」の
ドット配置を重視した。その理由は、「レベル1」のドッ
ト配置においては、奇数ラスタRoと偶数ラスタRe間
のドット形成位置がずれた場合に被覆率が大きく変化し
て、その弊害が現れやすいからである。「レベル2」以上
の階調については、記録領域全体がドットによってほぼ
埋められてしまうため、「レベル1」ほどの影響は受けな
いものの、ずれによる影響は同様の傾向にある。特に、
淡インクの場合には、ドットの重なりによる濃度アップ
の影響があるため、被覆率のみならず、ドットの重なり
部分の面積の変化率も重要となる。このような被覆率や
ドットの重なり部分の面積の変化は、「レベル4」のよう
な均一なドット配置となる場合に特に目立つ。そのた
め、「レベル1」のみならず「レベル4」のドット配置に関
しても重視する必要がある。
【0112】本例の場合は、「レベル4」の配置パターン
として、図21(e)のような1種の配置パターンを用
いる。図23(a)から(d)は、図21(e)の「レ
ベル4」の配置パターンによって形成されるドットの配
置を4つに分けて、表したものである。すなわち、図2
3(a)は、奇数ラスタRoかつ奇数カラムCo上の画
素P1を形成するドットの配置、同図(b)は、奇数ラ
スタRoかつ偶数カラムCe上の画素P2を形成するド
ットの配置、同図(c)は、偶数ラスタReかつ奇数カ
ラムCo上の画素P5を形成するドットの配置、同図
(d)は、偶数ラスタReかつ偶数カラムCe上の画素
P6を形成するドットの配置、をそれぞれ表す。これら
4つのドット配置においては、それぞれの被覆率が90
%以上となり、ドットが一様に分布する。そのため、奇
数ラスタRoと偶数ラスタReとの間、および奇数カラ
ムCoと偶数カラムCeとの間のそれぞれにおいて、ド
ットの配置がずれたとしても、それぞれのドットの重な
り方の変化、つまり被覆率の変化は10%以下と小さ
い。したがって、このようなドットの配置は、記録の一
様性に優れている。
【0113】図23のように被覆率をほぼ100%とす
るための配置パターンは、図21(e)の配置パターン
のみに限定されず、隣接する2つのラスタの間(奇数ラ
スタRoと偶数ラスタReとの間)、および隣接する2
つのカラムの間(奇数カラムCoと偶数カラムCeとの
間)のそれぞれにおいて、ドットの配置を均等化できる
配置パターンであればよい。例えば、「レベル4」の配置
パターンとして、図24(a)または(b)のような配
置パターンを用いることによっても、被覆率をほぼ10
0%とすることができる。
【0114】図25(a)および(b)は、「レベル4」
の配置パターンとして、仮に、複数種の配置パターンを
用いた場合の説明図である。図25(a)および(b)
の場合は、2種類の配置パターンを同図中の横並びの順
序で用いる。図26(a)から(d)は、図25(a)
の「レベル4」の配置パターンによって形成されるドット
の配置を4つに分けて、表したものである。すなわち、
図26(a)は、奇数ラスタRoかつ奇数カラムCoに
形成されるドットの配置、同図(b)は、奇数ラスタR
oかつ偶数カラムCeに形成されるドットの配置、同図
(c)は、偶数ラスタReかつ奇数カラムCoに形成さ
れるドットの配置、同図(d)は、偶数ラスタReかつ
偶数カラムCeに形成されるドットの配置、をそれぞれ
表す。同様に、図27(a)から(d)は、図25
(b)の「レベル4」の配置パターンによって形成される
ドットの配置を4つに分けて、表したものである。図2
6(a)から(d)、および図27(a)から(d)の
ように、複数種の配置パターンを用いた場合には、それ
ら4つずつのドット配置に著しい偏りが生じる。そのた
め、奇数ラスタRoと偶数ラスタReとの間、および奇
数カラムCoと偶数カラムCeとの間のそれぞれにおい
て、ドットの配置ずれが生じたときに、被覆率に大きな
差が生じることは明らかである。
【0115】(第2の実施形態)前述した実施形態の8パ
ス双方向のカラム間引き記録方式の場合、往路記録時と
復路記録時におけるインク滴の着弾位置は、基本格子点
間の距離の1/2(2400dpiに相当する距離)だ
け主走査方向にずらされ、これにより、主走査方向にお
ける記録解像度が2倍の2400dpiとなる。このよ
うに、カラム間引き記録方式において、ドットの着弾位
置を基本格子点間距離の1/Mだけ主走査方向にずらす
ることによって、記録解像度がM倍となる。
【0116】本実施形態においては、このように記録解
像度をM倍とするカラム間引き記録方式の特徴を利用す
る。以下においては、前述した実施形態と同様に、M=
2とした8パス双方向のカラム間引き記録方式を例にし
て説明する。
【0117】この8パス双方向のカラム間引き記録方式
の場合は、前述したように、記録ヘッドHの奇数パス目
の往走査時に奇数カラムのドットが記録され、記録ヘッ
ドHの偶数パス目の復走査時に偶数カラムのドットが記
録される。そのため、主走査方向が4ドットかつ副走査
方向が2ドットの(4×2)ドットの記録領域に対する
ドット配置の割り付け方によって、つまり奇数カラムま
たは偶数カラムに対するドット配置の割り付け方によっ
て、記録ヘッドHの往走査時あるいは復走査時のいずれ
において記録をするかを選択することができる。
【0118】ここで、記録画像の劣化要因としては、記
録ヘッドのノズルにおけるインク吐出方向のずれ(ヨ
レ)やインク吐出量のバラツキによる画像の乱れと、双
方向記録によってインクの重ね順序が変化することによ
る発色の違いに起因する色むらと、がある。前者の画像
の乱れは、主に、ドット密度があまり高くない低濃度か
ら中濃度の記録領域において目立ち、一方、後者の色む
らは、ドット密度が高い高濃度の記録領域において目立
つ。その理由は、低濃度から中濃度の記録領域において
は、個々のノズルにおけるインク吐出方向のずれ(ヨ
レ)などによるインク滴の着弾位置の乱れが目立ちやす
く、一方、被覆率の高い高濃度の記録領域では、個々の
ノズルにおけるインク吐出方向のずれ(ヨレ)がインク
滴の着弾位置の乱れとして認識されにくいからである。
【0119】従来は、低濃度から中濃度の記録領域にお
ける画像の乱れを回避するために、記録ヘッドHの複数
回の走査に分けて1ラスタを記録するマルチパス記録方
式を採用したり、1ラスタを複数のノズルを用いて記録
する方法が採られていた。一方、色むらを防止する方法
としては、1ラスタを記録する記録ヘッドの走査回数
(マルチパス数)を増やしたり、先に記録されるドット
の記録率をマスクを用いて調整する方法などが採られて
いた。
【0120】本発明は、上述したカラム間引き記録方式
を採用することにより、階調レベルに応じた双方向記録
または片方向記録の選択を可能とする。
【0121】例えば、「レベル1」,「レベル2」,「レベ
ル3」,および「レベル4」のドット配置パターンを図2
8(a)から(d)のように設定する。そして、図28
(a)および(b)の「レベル1」および「レベル2」は、
記録ヘッドHの双方向の走査時に記録(双方向記録)
し、同図(c)および(d)の「レベル3」および「レベ
ル4」は、記録ヘッドHの片方向の走査時にのみ記録
(片方向記録)する。したがって、「レベル1」および
「レベル2」の低濃度の記録領域に関しては、8パス双方
向記録方式により、記録ヘッドHの8回のパスによって
同一ラスタが8つの異なるノズルを用いて記録されるこ
とになる。この結果、個々のノズルにおけるインク吐出
方向のずれ(ヨレ)などに起因する画像の乱れの影響を
小さく抑えることができる。一方、「レベル3」および
「レベル4」の高濃度の記録領域に関しては、8パス片方
向記録方式により、記録ヘッドHの8回のパスの内、奇
数パス目の往走査時においてのみ記録されることにな
る。この結果、インクの重ね順序が一定して、色むらの
発生が回避される。
【0122】(他の実施形態)本発明において用いる記
録ヘッドは、インクを吐出するインクジェット記録ヘッ
ドのみに特定さず、被記録媒体上にドットを形成可能な
種々の記録素子を複数備えたものであればよい。
【0123】また、記録方式は、上述した実施形態のよ
うな8パスの双方向記録方式のみに限定されず、記録ヘ
ッドの主走査方向における複数のP回の主走査と被記録
媒体の少なくとも1回の副走査方向の搬送とによって、
互いに隣接するNラスタ上のドットおよび互いに隣接す
るMカラム上のドットを異なる条件で記録できればよ
い。また、同一レベルに対して用いられる複数のドット
配置パターンは、上述した実施形態のパターンのみに限
定されず、それが繰り返し用いられる1周期内におい
て、Nラスタのそれぞれに形成されるドット数、および
Mカラムのそれぞれにて形成されるドット数を均一化す
るパターンであればよい。また、記録ヘッドにおける記
録素子列は、2列以上のN列であればよい。そのN列の
記録素子により、互いに隣接するNラスタ上のドットを
形成することができる。その場合には、記録素子は列に
沿って一定のPy間隔に並び、かつ列毎の記録素子の群
はPy/Nだけ列方向にずれて備えればよい。
【0124】また、基本格子点間距離の分割数は、上述
した実施形態のような2分割のみに特定されない。例え
ば、それをM分割した距離を主走査方向のドット間隔と
して、複数列の記録素子を用いて、Mの倍数のP回の主
走査によってドットを形成することができる。また、n
を0〜P/Mの整数、kを1〜M−1の整数としたとき
に、記録ヘッドのn×M+k(≦P)回目の主走査時
に、基本格子点間距離をM分割した位置のドットを形成
することができる。
【0125】また、nを0〜P/Mの整数、kを1〜M
−1の整数としたときに、画像データの同一レベルに対
して周期的に用いられる複数のドット配置パターンは、
それが繰り返し用いられる1周期内において、記録ヘッ
ドのn×M+k(≦P)回目の主走査時に形成される合
計ドット数を均等化するパターンであればよい。
【0126】また、ドット配置パターンの記録範囲は、
上述した実施形態のみに特定されない。そのドット配置
パターンの記録範囲は、l、mのそれぞれを自然数とし
たときに、副走査方向が(l×N)ドット、主走査方向
が(m×N×M)ドットの範囲とすることができる。
【0127】また、画像データの同一レベルに対して周
期的に用いられる複数のドット配置パターンは、それが
繰り返し用いられる1周期内において、複数のドット配
置パターンの少なくとも1つに基づいて形成されるドッ
トが主走査方向に少なくとも2画素分ずれたときに、被
覆率の変化を10%以内とするものが望ましい。
【0128】また、画像データの同一レベルに対して用
いられる1つのドット配置パターンは、上述した実施形
態のみに特定されない。そのように、画像データの同一
レベルに対して用いられる1つのドット配置パターン
は、被覆率を90%以上とするものが望ましい。
【0129】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0130】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0131】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0132】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0133】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0134】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0135】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0136】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数の
記録素子が複数の上に配備された記録ヘッドを用いて、
記録ヘッドの主走査方向における複数のP回の主走査と
被記録媒体の少なくとも1回の副走査方向の搬送とによ
って、互いに隣接するNラスタ上のドットおよび互いに
隣接するMカラム上のドットを異なる条件で記録する記
録方式において、画像データの同一レベルに対して用い
られるドット配置パターンを複数、周期的に変更し、そ
の複数のドット配置パターンとしては、それが繰り返し
用いられる1周期内において、Nラスタのそれぞれに形
成されるドット数、および前記Mカラムのそれぞれにて
形成されるドット数を均一化するパターンを用いること
により、複数の記録素子毎におけるドットの形成位置の
バラツキの影響を小さくして、ラスタ間におけるドット
の形成位置のずれを小さく抑えることができ、この結
果、画像品位の低下を防止することができる。
【0138】また、本発明は、複数の記録素子が複数の
列上に配備された記録ヘッドを用いて、記録ヘッドの主
走査方向における複数のP回の主走査と被記録媒体の少
なくとも1回の副走査方向の搬送とによって、互いに隣
接するNラスタ上のドットおよび互いに隣接するMカラ
ム上のドットを異なる条件で記録する記録方式におい
て、画像データの同一レベルに対して用いられるドット
配置パターンを1つ設定し、そのドット配置パターンと
しては、そのドット配置パターンの記録範囲に相当する
被記録媒体の被記録面に対して、そのドット配置パター
ンを用いて1〜Nラスタおよび1〜Mカラムの組み合わ
せのそれぞれにおいて形成されるドットの形成面が占め
る面積比をそれぞれ90%以上とするパターンを用いる
ことにより、複数の記録素子毎におけるドットの形成位
置のバラツキの影響を小さくして、ラスタ間におけるド
ットの形成位置のずれを小さく抑えることができ、この
結果、画像品位の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるインクジェットプリン
タの外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すプリンタの外装部材を取り外した状
態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例によるプリンタに用いる記録
ヘッドカートリッジを組立てた状態を示す斜視図であ
る。
【図4】図3に示す記録ヘッドカートリッジを示す分解
斜視図である。
【図5】図4に示した記録ヘッドを斜め下方から観た分
解斜視図である。
【図6】(a)および(b)は、図3の記録ヘッドカー
トリッジに代えて本発明の一実施例によるプリンタに搭
載可能なスキャナカートリッジの構成を示すために、そ
のスキャナカートリッジを天地逆にして示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の一実施例のプリンタにおける電気的回
路の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図8】図7に示した電気回路のうちメインPCBの内
部構成例を示すブロック図である。
【図9】図8に示したメインPCBのうちASICの内部
構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施例のプリンタの動作例を示す
フローチャートである。
【図11】本発明の特徴的な構成部分の第1の実施形態
において用いた記録ヘッドを、ノズル側から見た概略構
成図である。
【図12】図11の記録ヘッドを複数用いる場合の説明
図である。
【図13】図11のXIII−XIII線に沿う拡大断
面図である。
【図14】本発明の特徴的な構成部分の第1の実施形態
における基本格子点の説明図である。
【図15】(a)〜(e)は、従来の記録方式において
用いられるドット配置パターンの説明図である。
【図16】従来の記録方式における記録格子点の説明図
である。
【図17】(a)〜(i)は、画像データの9階調のレ
ベルに対応するドット配置パターンの参考例の説明図で
ある。
【図18】(a)〜(i)は、画像データの9階調のレ
ベルに対応するドット配置パターンの他の参考例の説明
図である。
【図19】(a)〜(d)は、図18(b)の「レベル
1」の記録領域におけるドットの位置ずれの説明図であ
る。
【図20】図18(b)の「レベル1」と、本発明の特徴
的な構成部分の第1の実施形態における「レベル1」と、
における画像ずれと被覆率との関係の説明図である。
【図21】(a)〜(i)は、本発明の特徴的な構成部
分の第1の実施形態におけるドット配置パターンの説明
図である。
【図22】(a)〜(h)は、図21(b)の「レベル
1」の記録領域におけるドットの位置ずれの説明図であ
る。
【図23】(a)〜(d)は、図21(e)の「レベル
4」の記録領域におけるドットの形成位置を4つに分け
て表す説明図である。
【図24】(a)および(b)は、図21(e)の「レ
ベル4」のドット配置パターンの異なる他の例の説明図
である。
【図25】(a)および(b)は、「レベル4」のドット
配置パターンの異なる参考例の説明図である。
【図26】(a)〜(d)は、図25(a)のドット配
置パターンを用いた場合のドットの位置ずれの説明図で
ある。
【図27】(a)〜(d)は、図25(b)のドット配
置パターンを用いた場合のドットの位置ずれの説明図で
ある。
【図28】(a)〜(d)は、本発明の特徴的な構成部
分の第2の実施形態におけるドット配置パターンの説明
図である。
【符号の説明】
M1000 装置本体 M1001 下ケース M1002 上ケース M1003 アクセスカバー M1004 排出トレイ M2015 紙間調整レバー M2003 排紙ローラ M3001 LFローラ M3019 シャーシ M3022 自動給送部 M3029 搬送部 M3030 排出部 M4000 記録部 M4001 キャリッジ M4002 キャリッジカバー M4007 ヘッドセットレバー M4021 キャリッジ軸 M5000 回復系ユニット M6000 スキャナ M6001 スキャナホルダ M6003 スキャナカバー M6004 スキャナコンタクトPCB M6005 スキャナ照明レンズ M6006 スキャナ読取レンズ1 M6100 保管箱 M6101 保管箱ベース M6102 保管箱カバー M6103 保管箱キャップ M6104 保管箱バネ E0001 キャリッジモータ E0002 LFモータ E0003 PGモータ E0004 エンコーダセンサ E0005 エンコーダスケール E0006 インクエンドセンサ E0007 PEセンサ E0008 GAPセンサ(紙間センサ) E0009 ASFセンサ E0010 PGセンサ E0011 コンタクトFPC(フレキシフ゛ルフ゜リントケーフ゛ル) E0012 CRFFC(フレキシフ゛ルフラットケーフ゛ル) E0013 キャリッジ基板 E0014 メイン基板 E0015 電源ユニット E0016 パラレルI/F E0017 シリアルI/F E0018 電源キー E0019 リジュームキー E0020 LED E0021 ブザー E0022 カバーセンサ E1001 CPU E1002 OSC(CPU内蔵オシレータ) E1003 A/D(CPU内蔵A/Dコンバータ) E1004 ROM E1005 発振回路 E1006 ASIC E1007 リセット回路 E1008 CRモータドライバ E1009 LF/PGモータドライバ E1010 電源制御回路 E1011 INKS(インクエンド検出信号) E1012 TH(サーミスタ温度検出信号) E1013 HSENS(ヘッド検出信号) E1014 制御バス E1015 RESET(リセット信号) E1016 RESUME(リジュームキー入力) E1017 POWER(電源キー入力) E1018 BUZ(ブザー信号) E1019 発振回路出力信号 E1020 ENC(エンコーダ信号) E1021 ヘッド制御信号 E1022 VHON(ヘッド電源ON信号) E1023 VMON(モータ電源ON信号) E1024 電源制御信号 E1025 PES(PE検出信号) E1026 ASFS(ASF検出信号) E1027 GAPS(GAP検出信号) E0028 シリアルI/F信号 E1029 シリアルI/Fケーブル E1030 パラレルI/F信号 E1031 パラレルI/Fケーブル E1032 PGS(PG検出信号) E1033 PM制御信号(パルスモータ制御信号) E1034 PGモータ駆動信号 E1035 LFモータ駆動信号 E1036 CRモータ制御信号 E1037 CRモータ駆動信号 E0038 LED駆動信号 E1039 VH(ヘッド電源) E1040 VM(モータ電源) E1041 VDD(ロジック電源) E1042 COVS(カバー検出信号) E2001 CPU I/F E2002 PLL E2003 DMA制御部 E2004 DRAM制御部 E2005 DRAM E2006 1284 I/F E2007 USB I/F E2008 受信制御部 E2009 圧縮・伸長DMA E2010 受信バッファ E2011 ワークバッファ E2012 ワークエリアDMA E2013 記録バッファ転送DMA E2014 プリントバッファ E2015 記録データ展開DMA E2016 展開用データバッファ E2017 カラムバッファ E2018 ヘッド制御部 E2019 エンコーダ信号処理部 E2020 CRモータ制御部 E2021 LF/PGモータ制御部 E2022 センサ信号処理部 E2023 モータ制御バッファ E2024 スキャナ取込みバッファ E2025 スキャナデータ処理DMA E2026 スキャナデータバッファ E2027 スキャナデータ圧縮DMA E2028 送出バッファ E2029 ポート制御部 E2030 LED制御部 E2031 CLK(クロック信号) E2032 PDWM(ソフト制御信号) E2033 PLLON(PLL制御信号) E2034 INT(割り込み信号) E2036 PIF受信データ E2037 USB受信データ E2038 WDIF(受信データ/ラスタデータ) E2039 受信バッファ制御部 E2040 RDWK(受信バッファ読み出しデータ/
ラスタデータ) E2041 WDWK(ワークバッファ書込みデータ/
記録コード) E2042 WDWF(ワークフィルデータ) E2043 RDWP(ワークバッファ読み出しデータ
/記録コード) E2044 WDWP(並べ替え記録コード) E2045 RDHDG(記録展開用データ) E2047 WDHDG(カラムバッファ書込みデータ
/展開記録データ) E2048 RDHD(カラムバッファ読み出しデータ
/展開記録データ) E2049 ヘッド駆動タイミング信号 E2050 データ展開タイミング信号 E2051 RDPM(パルスモータ駆動テーブル読み
出しデータ) E2052 センサ検出信号 E2053 WDHD(取込みデータ) E2054 RDAV(取込みバッファ読み出しデー
タ) E2055 WDAV(データバッファ書込みデータ/
処理済データ) E2056 RDYC(データバッファ読み出しデータ
/処理済データ) E2057 WDYC(送出バッファ書込みデータ/圧
縮データ) E2058 RDUSB(USB送信データ/圧縮デー
タ) E2059 RDPIF(1284送信データ) H1000 記録ヘッドカートリッジ H1001 記録ヘッド H1100 記録素子基板 H1100T 吐出口 H1200 第1のプレート H1201 インク供給口 H1300 電気配線基板 H1301 外部信号入力端子 H1400 第2のプレート H1500 タンクホルダー H1501 インク流路 H1600 流路形成部材 H1700 フィルター H1800 シールゴム H1900 インクタンク H1600d 連通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月20日(2001.6.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正内容】
【0107】また、本例において採用した8パス双方向
のカラム間引き記録方式は、奇数カラムCoを奇数パス
目(1,3,5,7パス目)に記録し、偶数カラムCe
を偶数バス目(2,4,6,8パス目)に記録すること
により、主走査方向における記録解像度を基本記録密度
(1200dpi)の2倍の2400dpiとしてい
る。このように、8パス双方向のカラム間引き記録方式
は、記録ヘッドHの8回のパスによって、同一ラスタ上
の画素を異なる8つのノズルを用いて記録するため、各
ノズルにおけるインクの吐出方向のずれ(ヨレ)やイン
ク吐出量のバラツキの影響を受けにくい。しかし、図1
8(b)の「レベル1」のように、奇数カラムCoにしか
ドットが存在しない場合には、そのドットは奇数パス目
(1,3,5,7パス目)にしか形成されず、8ノズル
の半分の4ノズルのみを用いての記録となる。そのた
め、各ノズルにおけるインクの吐出方向のずれ(ヨレ)
やインク吐出量のバラツキの影響を強く受けてしまう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今野 裕司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 藤田 美由紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 枝村 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 前田 哲宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田鹿 博司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA07 EC11 EC12 EC71 EC74 EC77 ED05 HA22 2C057 AF30 AF39 AG15 AG16 CA05 CA09 2C062 KA03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体にドットを形成可能な複数の
    記録素子が複数の列上に配備された記録ヘッドを用い、
    前記記録ヘッドの主走査方向における複数のP回の主走
    査と前記被記録媒体の少なくとも1回の副走査方向の搬
    送とによって、互いに隣接するNラスタ上のドットおよ
    び互いに隣接するMカラム上のドットを異なる条件で記
    録する記録装置において、 量子化された画像データのレベルに対応するドット配置
    パターンを用いて、前記画像データのレベルに対応する
    ドットを被記録媒体上に形成させ、かつ前記画像データ
    の同一レベルに対して用いられる前記ドット配置パター
    ンを複数、周期的に変更可能な制御手段を備え、 前記画像データの同一レベルに対して用いられる前記複
    数のドット配置パターンは、それが繰り返し用いられる
    1周期内において、前記Nラスタのそれぞれに形成され
    るドット数、および前記Mカラムのそれぞれにて形成さ
    れるドット数を均一化するパターンであり、 前記P,N,およびMは2以上の整数であることを特徴
    とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドの主走査方向における前
    記P回の主走査と前記被記録媒体の少なくとも1回の副
    走査方向の搬送とによって、同一ラスタ上のドットが異
    なる前記記録素子を用いて形成されることを特徴とする
    請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録素子は前記列に沿って一定のP
    y間隔に並び、かつ前記列毎の前記記録素子の群はPy
    /Nだけ列方向にずれて備えられ、 前記制御手段は、前記列毎の記録素子の群によって、互
    いに隣接する前記ラスタ毎のドットを形成することを特
    徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の記録素子はN列に配備され、 前記制御手段は、前記記録素子のN列と前記Nラスタと
    を1対1に対応付けて、前記列毎の記録素子の群によっ
    て前記ラスタ毎のドットを形成することを特徴とする請
    求項3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 1列の前記記録素子を用いて、前記記録
    ヘッドの1回の主走査によって形成可能なドットの主走
    査方向のドット間隔を基本格子点間距離としたときに、 前記制御手段は、前記基本格子点間距離をM分割した距
    離を主走査方向のドット間隔として、前記複数列の記録
    素子を用いて、Mの倍数のP回の前記記録ヘッドの主走
    査によってドットを形成することを特徴とする請求項1
    から4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 nを0〜P/Mの整数、kを1〜M−1
    の整数としたときに、 前記制御手段は、前記記録ヘッドのn×M+k(≦P)
    回目の主走査時に、前記基本格子点間距離をM分割した
    位置のドットを形成することを特徴とする請求項5に記
    載の記録装置。
  7. 【請求項7】 nを0〜P/Mの整数としたときに、 前記画像データの同一レベルに対して周期的に用いられ
    る前記複数のドット配置パターンは、それが繰り返し用
    いられる1周期内において、k=1,2,…,M−1に
    対して、前記記録ヘッドのn×M+k(≦P)回目の主
    走査時に形成される合計ドット数を均等化するパターン
    であることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 l、mのそれぞれを自然数としたとき
    に、 前記ドット配置パターンは、副走査方向が(l×N)ド
    ット、主走査方向が(m×N×M)ドットの範囲を記録
    範囲とすることを特徴とする請求項5から7のいずれか
    に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記画像データの同一レベルに対して周
    期的に用いられる前記複数のドット配置パターンは、そ
    れが繰り返し用いられる1周期内において、前記複数の
    ドット配置パターンの少なくとも1つを用いて形成され
    るドットが主走査方向に少なくとも2画素分ずれたとき
    に、前記ドット配置パターンの記録範囲に相当する前記
    被記録媒体の被記録面に対して、前記複数のドット配置
    パターンを用いて形成されるドットの形成面が占める面
    積比の変化を10%以内とすることを特徴とする請求項
    1から8のいずれかに記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記画像データの同
    一レベルに対して用いられる前記ドット配置パターンを
    1つ設定可能であり、 前記画像データの同一レベルに対して用いられる前記1
    つのドット配置パターンは、そのドット配置パターンの
    記録範囲に相当する前記被記録媒体の被記録面に対し
    て、そのドット配置パターンを用いて1〜Nラスタおよ
    び1〜Mカラムの組み合わせのそれぞれにおいて形成さ
    れるドットの形成面が占める面積比をそれぞれ90%以
    上とすることを特徴とする請求項1から9のいずれかに
    記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 被記録媒体にドットを形成可能な複数
    の記録素子が複数の列上に配備された記録ヘッドを用
    い、前記記録ヘッドの主走査方向における複数のP回の
    主走査と前記被記録媒体の少なくとも1回の副走査方向
    の搬送とによって、互いに隣接するNラスタ上のドット
    および互いに隣接するMカラム上のドットを異なる条件
    で記録する記録装置において、 量子化された画像データのレベルに対応するドット配置
    パターンを用いて、前記画像データのレベルに対応する
    ドットを被記録媒体上に形成させ、かつ前記画像データ
    の同一レベルに対して用いられる前記ドット配置パター
    ンを1つ設定可能な制御手段を備え、 前記画像データの同一レベルに対して用いられる前記1
    つのドット配置パターンは、そのドット配置パターンの
    記録範囲に相当する前記被記録媒体の被記録面に対し
    て、そのドット配置パターンを用いて1〜Nラスタおよ
    び1〜Mカラムの組み合わせのそれぞれにおいて形成さ
    れるドットの形成面が占める面積比をそれぞれ90%以
    上とし、 前記P,N,およびMは2以上の整数であることを特徴
    とする記録装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記画像データのレ
    ベルに対応する前記ドット配置パターンとして、前記記
    録ヘッドの一方向の主走査時にのみドットを形成する片
    方向記録用のドット配置パターン、または前記記録ヘッ
    ドの双方向の主走査時にドットを形成する双方向記録用
    のドット配置パターンを選択可能であることを特徴とす
    る請求項1から11のいずれかに記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記画像データの所
    定レベル以下に対応する前記ドット配置パターンとして
    前記片方向記録用のドット配置パターンを用い、前記画
    像データの前記所定レベルを越えたレベルに対応する前
    記ドット配置パターンとして前記双方向記録用のドット
    配置パターンを用いることを特徴とする請求項12に記
    載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記記録素子は、インクを吐出可能な
    吐出口を有することを特徴とする請求項1から13のい
    ずれかに記載の記録装置。
  15. 【請求項15】前記記録素子は、前記吐出口からインク
    を吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電
    気熱変換体を有することを特徴とする請求項14に記載
    の記録装置。
  16. 【請求項16】 被記録媒体にドットを形成可能な複数
    の記録素子が複数の列上に配備された記録ヘッドを用
    い、前記記録ヘッドの主走査方向における複数のP回の
    主走査と前記被記録媒体の少なくとも1回の副走査方向
    の搬送とによって、互いに隣接するNラスタ上のドット
    および互いに隣接するMカラム上のドットを異なる条件
    で記録する記録方法において、 量子化された画像データのレベルに対応するドット配置
    パターンを用いて、前記画像データのレベルに対応する
    ドットを被記録媒体上に形成し、 前記画像データの少なくとも1つのレベルに対して用い
    られる前記ドット配置パターンは複数、周期的に変更
    し、 前記画像データの同一レベルに対して用いられる前記複
    数のドット配置パターンは、それが繰り返し用いられる
    1周期内において、前記Nラスタのそれぞれに形成され
    るドット数、および前記Mカラムのそれぞれにて形成さ
    れるドット数を均一化するパターンであり、 前記P,N,およびMは2以上の整数であることを特徴
    とする記録方法。
  17. 【請求項17】 被記録媒体にドットを形成可能な複数
    の記録素子が複数の列上に配備された記録ヘッドを用
    い、前記記録ヘッドの主走査方向における複数のP回の
    主走査と前記被記録媒体の少なくとも1回の副走査方向
    の搬送とによって、互いに隣接するNラスタ上のドット
    および互いに隣接するMカラム上のドットを異なる条件
    で記録する記録方法において、 量子化された画像データのレベルに対応するドット配置
    パターンを用いて、前記画像データのレベルに対応する
    ドットを被記録媒体上に形成し、 前記画像データの少なくとも1つのレベルに対して用い
    られる前記ドット配置パターンは1つ設定し、 前記画像データの同一レベルに対して用いられる前記1
    つのドット配置パターンは、そのドット配置パターンの
    記録範囲に相当する前記被記録媒体の被記録面に対し
    て、そのドット配置パターンを用いて1〜Nラスタおよ
    び1〜Mカラムの組み合わせのそれぞれにおいて形成さ
    れるドットの形成面が占める面積比をそれぞれ90%以
    上とし、 前記P,N,およびMは2以上の整数であることを特徴
    とする記録方法。
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