JPH07125311A - 画像記録方法および装置 - Google Patents

画像記録方法および装置

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JPH07125311A
JPH07125311A JP5274624A JP27462493A JPH07125311A JP H07125311 A JPH07125311 A JP H07125311A JP 5274624 A JP5274624 A JP 5274624A JP 27462493 A JP27462493 A JP 27462493A JP H07125311 A JPH07125311 A JP H07125311A
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尚次 大塚
Kentaro Yano
健太郎 矢野
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Toshiji Inui
利治 乾
Isao Ebisawa
功 海老沢
Atsushi Arai
篤 新井
Hisao Yaegashi
尚雄 八重樫
Nobuyuki Kuwabara
伸行 桑原
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Daigoro Kanematsu
大五郎 兼松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチパス記録方式において、各印刷領域及
び各インク種に対して、それぞれ異なるランダムマスク
パターンを用いて印刷を行うことにより、高品位の画像
形成が可能となる。 【構成】 複数回の記録走査で印刷を行うマルチパス記
録方式において、第1記録走査では第1印刷領域に対し
て、マスクA−1を介した印刷が行われ、以降の走査に
おいて第1印刷領域はマスクA−1,A−2,A−3,
A−4を介した印刷が重ねて行われ、印刷が完成する。
マスクA−1は、本体内のメモリ領域において、スター
トポインタが所定の位置で参照されるマスクを表してい
る。また、第2記録走査では第1印刷領域に対してマス
クA−2を参照しているが、マスクA−2も、本体内の
メモリ領域で第1記録走査時のスタートポインタの位置
を所定分ずらして参照される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像記録方法および装置
に関し、例えば記録ヘッドからインクを吐出させて記録
を行うインクジェット方式の画像記録方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタ、複写機、ファクシミ
リ等の画像出力装置は、画像情報に基づいて、紙やプラ
スチック薄板等の被記録材上にドットパターンからなる
画像を記録していくように構成されている。この種の記
録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤ
ドット式、サーマル式、レーザビーム式等に分けること
ができ、そのうちのインクジェット式(インクジェット
記録装置)は、記録ヘッドの吐出口からインク(記録
液)滴を吐出飛しょうさせ、これを被記録材に付着させ
て記録するように構成されている。
【0003】近年、数多くの画像出力装置が使用される
ようになり、これらの画像出力装置に対して、高速記
録、高解像度、高画像品質、低騒音などが要求されてい
る。このような要求に応える記録装置として、前記イン
クジェット記録装置を挙げることができる。インクジェ
ット記録装置では、記録ヘッドからインクを吐出させて
記録を行うため、上記要求を満たすのにインク吐出の安
定化が要求される。従来より、以下のような手段でイン
ク吐出の安定化が図られていた。
【0004】記録ヘッドの吐出口にはキャップが設けら
れており、吐出口からインクを吸引して吐出不良を解消
する吸引回復動作を行う際に使用したり、吐出口におけ
るインクの乾燥防止を図るために吐出口のキャッピング
を行ったりしていた。また、吐出するにしたがって吐出
口近傍に記録媒体から跳ね返ってきたインクや吐出時に
発生するミスト等が蓄積し、この蓄積したインクが吐出
口とつながってしまい、不吐出やヨレ等の吐出不良を引
き起こす場合がある。これを防ぐために、記録ヘッドの
表面(フェイス面)をウレタンゴム等の拭き部材でワイ
ピングすることにより、表面のインクを拭き取ってい
た。拭き部材の拭き性能は材質や機械的な設定条件によ
るが、その性能を常時維持するためには、拭き部材その
ものの表面を清浄にしておく必要がある。その手段とし
ては、拭き部材を吸収体等に押し当ててワイピングで掻
き取ったインクを吸収させるクリーニング機構が設けら
れていることが多かった。
【0005】しかし、インクジェット記録装置側で上述
のようにインク吐出の安定化を図っているが、記録され
る画像の品位は記録ヘッド単体の性能に依存するところ
が大きい。記録ヘッドの吐出口の形状や電気熱変換体
(吐出ヒータ)のバラツキ等の記録ヘッド製作工程時に
生じる僅かな違いが、それぞれ吐出されるインクの吐出
量や吐出方向に影響を及ぼし、最終的には、形成された
画像の濃度ムラとして画像品位を劣化させる原因となっ
てしまっていた。
【0006】上述の記録ヘッドの僅かな違いによる画像
劣化の具体例を図7、及び図8を参照して以下に説明す
る。図7において、1101はインクジェット記録装置
のマルチヘッドであり、簡単のため8個のノズル110
2によって構成されているものとする。1103はノズ
ル1102によって吐出されたインクドロップである。
【0007】図7に示されるように各ノズル1102か
ら同一の吐出量で、同一の方向に各インクドロップ11
03が吐出されるのが理想である。もし、図7の(a)
に示されるように理想的な吐出が行われれば、図7の
(b)に示したように紙面上に大きさの揃ったドットが
着弾され、全体的にも濃度ムラのない画像が得られる。
この場合において、着弾されたドットのノズル並び方向
の濃度分布は、図7の(c)に示すように、ほぼ均一と
なる。
【0008】しかし、上述したように実際には各ノズル
にはそれぞれバラツキがある。その例を図8に示す。図
8において、各符号は図7と同一であるため、説明を省
略する。実際には図8の(a)に示されるように、各ノ
ズル1102より吐出されるインクドロップの大きさ及
び方向にはバラツキが生じているため、そのまま上記と
同じように印刷を行ってしまうと、紙面上においては図
8の(b)に示すように着弾される。図8の(b)によ
れば、ヘッド主走査方向に対し、周期的にエリアファク
ター100%を満たせない白紙の部分が存在したり、ま
た逆に必要以上にドットが重なり合って黒筋が発生した
り、あるいは図8の(b)の中央に見られるような白筋
が発生したりしている。この場合において、着弾された
ドットのノズル並び方向の濃度分布は、図8の(c)に
示すようになる。
【0009】以上の結果、従来のインクジェット記録装
置において通常人間の目でみた限りでは、上述の図8に
示される現象が濃度ムラとして感知される。上述の濃度
ムラ対策として、従来より以下に説明するような方法が
考案されており、その方法を図9及び図10を参照して
以下に説明する。図9は、上述の図8の(a)に示され
たバラツキを持つマルチヘッド2001を使用して、以
下に説明するマルチパス記録方式により印刷を実行した
例を示す。
【0010】図9の(a)は、マルチヘッド2001に
よる3回の走査(スキャン)を示している。図9の
(a)において、各符号は図7の(a)と同一であるた
め、説明を省略する。印刷領域を図7の(b)及び図8
の(b)と同様に、図9の(b)に示すように完成させ
るために、図9の(a)ではマルチヘッド2001を3
回スキャンしているが、マルチヘッド2001の半分で
ある4画素単位の印刷領域は2回の走査、即ち2パスに
より完成している。
【0011】図9ではマルチヘッド2001の8つのノ
ズルは、上4つのノズルと、下4つのノズルの2グルー
プに分けられ、1グループが1回のスキャンで印刷する
ドットは、規定の画像データを、約半分に間引いたもの
である。そして2回目のスキャン時に残りの半分の画像
データのドットを埋め込み、4画素単位領域の印刷を完
成させる。以上のような記録方式を以下マルチパス記録
方式と称する。
【0012】上述したマルチパス記録方式を用いると、
図8の(a)で示したバラツキのあるマルチヘッドと等
しいマルチヘッドを使用しても、各ノズル固有のバラツ
キの印刷画像への影響が半減されるので、印刷された画
像は図9の(b)に示すようになり、図8の(b)に見
られるような黒筋や白筋があまり目立たなくなる。従っ
て、着弾されたドットのノズル並び方向の濃度分布は、
図9の(c)に示すようになり、濃度ムラは図8の
(c)と比べて、かなり緩和される。
【0013】上述のようなマルチパス記録方式により記
録を行う際、1スキャン目と2スキャン目では、画像デ
ータを所定の配列に従い、互いに埋め合わせる形で分割
するが、従来この画像データ配列(間引きパターン)と
して、図10に示すような縦横1画素毎に、丁度千鳥格
子になるような千鳥パターンを用いるのが最も一般的で
ある。
【0014】従って単位印刷領域(ここでは4画素単
位)は、千鳥格子を印刷する1スキャン目と、逆千鳥格
子を印刷する2スキャン目によって印刷が完成される。
この千鳥格子の間引きによる印刷例を、図10を用いて
詳細に説明する。図10の(a),(b),(c)はそ
れぞれ千鳥、及び逆千鳥パターンを用いたときにある一
定領域の記録がどのように完成されていくかを図7〜図
9と同一の8個のノズル1102を持ったマルチヘッド
を用いて説明したものである。
【0015】まず図10の(a)に示す1スキャン目で
は、下4つのノズルを用いて千鳥パターン(斜線丸印)
の記録を行う。次に図10の(b)に示す2スキャン目
には、紙送りを4画素(ヘッド長の1/2)分のみ行
い、逆千鳥パターン(白丸印)の記録を行う。更に図1
0の(c)に示す3スキャン目には、再び4画素(ヘッ
ド長の1/2)分のみの紙送りを行い、再び千鳥パター
ンの記録を行う。このようにして順次4画素単位の紙送
りと、千鳥、逆千鳥パターンの記録を交互に行うことに
より、4画素単位の記録領域を1スキャン毎に完成させ
ていく。
【0016】上述の千鳥格子パターンによる間引きにつ
いては、特開昭60-214670号,特開昭60-214671号 及びU
SP4622561,USP4963882,USP4967203 で参照できる。上
述したような千鳥格子パターンによる間引き印刷を行う
場合の電気的制御例を、図11及び図12を参照して以
下に説明する。図11は、上述の千鳥格子及び逆千鳥格
子パターンを発生させる制御構成を示したものである。
Headユニット部900は印刷データSiを印刷データ同期
クロックCLKiに従って8ビットのシフトレジスタ901
にセットする。そしてLATCH*信号を出力して、シフトレ
ジスタ901にセットした印刷データをラッチ902に
ラッチする。その後、BEi1*,BEi2*,BEi3*,BEi4* 信号を
それぞれオンにすることでHeadユニット部900のトラ
ンジスタアレイ903を駆動し、ヒーター904を発熱
させ、印刷を行なう。CARESi* 信号はラッチ902のラ
ッチをクリアするリセット信号である。1回のヒートは
Heat Trigger信号で開始され、パルス発生器905より
BEi1*, BEi2*, BEi3*, BEi4*の信号を出力する。
【0017】間引きを行なうためにはフリップフロップ
906をHeat Trigger信号で叩き、ヒートの度に交互に
マスクする信号(例えばBEi1* とBEi3*)を変化させる。
以上の制御におけるタイミングチャートを図12に示
す。実際には図12のタイミングチャートで示されるよ
うに、マスクされる信号はフリップフロップ906の出
力信号DATAENB のHigh/Lowに、制御される。図12にお
いて、Heat Trigger信号がかかるとBEi1*, BEi2*, BEi3
*, BEi4*信号がLowになり、それぞれのノズルがヒート
する。図中破線で書かれているのがマスクされたタイミ
ングであり、DATAENB 信号と対応している。EVEN信号と
ODD 信号は共にマスクパターンの初期設定用の信号であ
り、千鳥パターンで印刷したいラインでは、1ラインの
印刷前にEVEN信号を送るとフリップフロップがプリセッ
トされ、BEi1*,BEi3* 信号が先にオンとなり千鳥印刷が
可能となる。また、逆千鳥パターンで印刷したいライン
では、1ラインの印刷前にODD 信号を送るとフリップフ
ロップがリセットされ、BEi2*,BEi4* 信号が先にオンと
なり逆千鳥印刷が可能となる。
【0018】以上説明したように、インクジェット記録
装置では、従来よりマルチパス記録方式によって、印刷
濃度のムラをなくす技術が知られていた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなマルチパス記録を行った場合でも、デューティに
よっては全く濃度ムラが解消されていなかったり、また
特に中間調では新たな濃度ムラが確認さたりする問題が
従来発生していた。本発明はこの問題を解決するために
なされたものである。以下、従来発生していた問題を図
13〜図16を参照して詳細に説明する。
【0020】一般にプリンタが受信する画像データと
は、既に規則的に配列化されているものである。記録装
置側ではそれらデータの一定量をバッファに蓄積し、上
述したような千鳥、或いは逆千鳥という新たなマスク
(画像配列パターン)をかけ、画像データとマスクの双
方がON状態になった画素についてのみ、印刷が行われ
るようになっている。
【0021】以下に、図13〜15を参照して、千鳥、
或いは逆千鳥マスクによる印刷の様子を説明する。図1
3において、1710はバッファに蓄積された既に配列
化された画像データの一部を表す画素の例、1720は
1パス目に印刷を許す画素を示した千鳥パターンのマス
ク、1730は2パス目に印刷を許す画素を示した逆千
鳥パターンのマスクである。1740、および1750
はそれぞれ1パス目および2パス目に1720、および
1730のマスクにより印刷される1710の画素を表
している。
【0022】図13において、既に配列化された画像デ
ータが1710に示されるような全領域の25%を占め
る画素としてバッファに蓄積されている場合に、この1
710の領域の画素を印刷することについて考える。通
常、1710に示される画素は、指定された一定領域に
おいて一様に濃度を保つために、印刷データがなるべく
ばらつくような状態に配置されている。1710の画素
がどのような配列になっているかは、プリンタ本体に転
送される以前の画像処理において、どのような面積階調
が行われたかによる。
【0023】1710に示した画素は、画素が25%の
領域を占める場合の、ある画像配列の一例であるが、こ
のような画像データに対し、それぞれ1720、173
0のマスクをかけて印刷を行えば1パス目及び2パス目
には、1740、1750に示すように、丁度データを
等分した状態で配分、記録される。次に、図14におい
て、既に配列化された画像データが1810に示される
ような全領域の50%を占める画素としてバッファに蓄
積されている場合に、この1810の領域の画素を印刷
することについて考える。図14の1820,183
0,1840,1850については、図13の172
0,1730,1740,1750とそれぞれ同様であ
るため、説明を省略する。
【0024】図14の1810に示されるような、画素
が全領域の50%を占めるような画像データを印刷する
場合では、1810に示す画素が最もばらついた状態に
配列された場合に、千鳥パターンマスク1820、或い
は逆千鳥パターンマスク1830のどちらか一方に全く
一致した配列状態になることは、容易に想像できる。図
14において、1810の画素が1820、1830の
いずれかのマスクに一致してしまうと、1パス目のみで
1840に示すように全ての画素の印刷が終了してしま
い、2パス目では1850に示すように全く記録を行わ
ない。即ち、全ての画素1810を同一ノズルで印刷し
てしまうことになる。
【0025】以上説明したように、従来は図14の18
10に示す画素の例においては、ノズルのバラツキの影
響をそのまま濃度ムラに反映してしまうこととなり、従
来例のマルチパス記録方式による分割記録の本来の目的
が達成されなくなる。更に、図15において、既に配列
化された画像データが1910に示されるように、全領
域の50%を越える画素としてバッファに蓄積されてい
る場合に、この1910の領域の画素を印刷することに
ついて考える。図15の1920,1930,194
0,1950については、図13の1720,173
0,1740,1750とそれぞれ同様であるため、説
明を省略する。また、1910に示す画素は、全領域の
63%を占める。
【0026】即ち図15は、図13および図14より更
にデューティを上げた状態での画像データ1910が入
力されたときの印刷状態を示したものであるが、図15
においても、1940と1950に示されるように、1
パス目と2パス目で印刷数にかなりの差が出ていること
がわかる。以上説明したように、従来のマルチパス記録
方式によって100%近くの高デューティの画像データ
では改善されていた濃度ムラも、50%付近以下の低デ
ューティの画像データでは、結局使用されるノズルが片
寄ってしまうことにより、濃度ムラが再び現れてしまう
という弊害があった。
【0027】また、上述した図10に示すように、マル
チヘッドは常に全てのノズルを使用して千鳥または逆千
鳥のどちらかのパターンを印刷している。従って、図1
0に示されるの印刷領域のうち、上半分の4画素は先に
千鳥パターンが着弾してから、次に逆千鳥パターンが着
弾するが、下半分の4画素については、まず先に逆千鳥
パターンが着弾してから、次に千鳥パターンが着弾す
る。
【0028】従って、使用ノズルに片寄りがあり、上述
した図15のようなデューティを上げた状態での印刷の
場合、1パス目で多くのドットが着弾してから、2パス
目で少量のドットが着弾する印刷領域と、1パス目では
殆ど着弾せず、2パス目で大量のドットが着弾する印刷
領域が、マルチヘッドの1/2の幅ずつ交互に現れるこ
とになる。
【0029】以上のような現象により、特にインクジェ
ット記録方式のつなぎ部に以下に説明するような弊害も
あった。インクジェット記録方式において、先に記録さ
れたドットに別のドットを重ねた場合に、その重なり部
分においては先に記録されたドットよりも後に打たれた
ドットの方が記録紙面深さ方向に沈む傾向にある。図1
6はそれを模式的に示した記録紙面の断面図であり、図
16の(a)で第1のインク滴が吐出され、図16の
(b)で、第1のインク滴が染着し、次に図16の
(c)で第2のインク滴が吐出され、図16の(d)
で、第1のインク滴の染着よりも深く、第2のインク滴
が染着する。
【0030】図16において、吐出されたインク中の染
料等の色素は記録媒体と物理的かつ化学的に結合する
が、この時に記録媒体と色素の結合は有限である。従っ
て色素の種類によって結合力に大きな差がない限りにお
いては、先に吐出された第1のインク色素が、記録媒体
との結合が優先されるため、記録媒体表面に多く残り、
後から吐出された第2のインク色素は、記録媒体表面で
は結合しにくく、従って紙面深さ方向に沈んで染着する
ものと考えられる。
【0031】更に記録媒体内部の繊維レベルでのインク
の挙動を考えた場合、一度インク中の染料等と結合した
繊維は、全く結合していない状態に比べて親水性が強く
なっている。そのため、親水性の強い部分に隣接されて
着弾したインク滴は、前のインク滴が着弾している方向
に引き寄せられる傾向がある。また、先のインク滴が充
分に定着していないほど、即ち水分を多く含んでいるほ
ど、親水性が強く、隣接に着弾したインク滴は引き寄せ
られ易い。
【0032】従って前記図15のように、1パス目で大
量のドットが着弾され、2パス目で少量のドットが着弾
される印刷領域と、1パス目に殆ど印刷されずに、2パ
ス目に大量のドットが着弾される印刷領域が、マルチヘ
ッドの1/2の幅ずつ交互に現れる場合では、その境界
において、大量のインクが着弾している印刷領域に隣接
した領域に後から着弾されるドットには引き寄せられる
力が強く働く。また、逆に少量のインクが着弾している
印刷領域に隣接した領域に後から着弾されるドットには
引き寄せられる力が弱く働く。
【0033】従って、印刷領域同士の境界において、濃
度が濃いところと薄いところが存在し、濃度ムラとなっ
てしまう。このような濃度ムラは中間調で特に目立ち易
く、マルチヘッドの1/2の幅ずつ交互に現れる周期性
を持っている。また、ある特定のマスクパターンを用い
て間引き印刷を行う場合、印刷データとマスクパターン
が同じ周期を持ってしまうことがある。この場合、マス
クパターンによる印刷画素、非印刷画素の配置からくる
濃度の振幅と印刷データの振幅が重なり合って共振して
しまい、形成された画像のドット配列がある特定の方向
性のある模様を持ってしまう。一般に、この現象をモア
レと呼んでいる。これは同じマスクパターンを使用した
画像が複数行ある場合に目立ち易く、ユーザーにも認識
され易い。このモアレはマスクパターンの周期性に依存
するところが大きい。
【0034】以上説明したような弊害により、ノズルの
バラツキ等を補正するために行っていた、従来よりのマ
ルチパス記録方式による印刷は未だ濃度ムラに関して不
十分な画質しか得られていなかった。これらの濃度ムラ
の弊害はある幅の印刷領域で交互に現れる周期性を持っ
ていために、濃度ムラとして人間の視覚で十分に認識さ
れ易い。従って、濃度ムラの周期性を無くすことが、こ
のような弊害を画像品位の劣化として操作者に認識させ
ないひとつの手段である。
【0035】また、他の画像記録方式においても、例え
ば複数の記録素子を用いるタイプの画像記録装置では、
やはり同様の問題がある。例えば熱転写方式等でも放熱
のムラや発熱素子そのもののムラにより、同様の問題が
発生する可能性がある。
【0036】
【課題を解決する手段】本発明は上述した課題を解決す
ることを目的としてなされたもので、上述した課題を解
決する一手段として以下の構成を備える。即ち、ランダ
ムマスクパターンを複数参照するパターン参照手段と、
ある印刷領域を複数の走査により1つの印刷点に対して
1ドット以上の印刷をする印刷手段とを有し、前記パタ
ーン参照手段により参照される複数のランダムマスクパ
ターンは、それぞれ異なるパターンであり、前記印刷手
段は各走査毎に前記参照手段により参照された複数のラ
ンダムマスクパターンに従って印刷することを特徴と
し、例えば前記パターン記憶手段により記憶されるラン
ダムマスクパターンは色再現マスクにおける各色のドッ
ト配置を3次元的にランダムに配置することを特徴とす
る。
【0037】更にランダムマスクパターンを生成するパ
ターン生成手段と、ランダムマスクパターンを複数参照
するパターン参照手段と、ある印刷領域を複数の走査に
より印刷手段とを有し、前記パターン生成手段により生
成されるランダムマスクパターンは非印刷画素と印刷画
素とが乱数的に配列されており、前記印刷手段は複数の
インク種毎に前記パターン生成手段により生成された複
数のランダムマスクパターンに従って印刷する。
【0038】例えば、前記印刷手段はインクを吐出して
画像を記録することを特徴とし、例えば前記印刷手段は
熱エネルギーを用いてインクを吐出して画像を記録する
ことを特徴とする。
【0039】
【作用】以上の構成において、印刷領域に対し複数回の
記録走査で印刷を行うマルチパス記録方式において、各
印刷領域及び各インク種に対して、非印刷画素と印刷画
素とが乱数的に配列したそれぞれ異なるランダムマスク
パターンを用いて印刷を行うことにより、間引き配列に
パターン周期を持たせることなく、また形成される画像
においても、従来発生していた濃度ムラの周期性をなく
し、高品位の画像形成が可能となる。
【0040】更にマルチドロップ方式の多値記録につい
ても、3次元の色再現マスクを乱数化することにより、
形成される画像濃度をマクロ的に均一化し、またマルチ
パス記録方式を適用することにより多値の階調再現性を
更に向上させることが可能となるといった特有の作用効
果がある。
【0041】
【実施例】以下、本発明の画像記録方法及び装置に係る
実施例について、図面を参照して詳細に説明する。 <第1実施例>図1は、本実施例の画像記録装置の構成
図である。図1において、10は本実施例の画像記録装
置(プリンタ)本体を示し、ホストコンピュータ1から
コマンドと共に送られた画像データはインターフェース
2を介して、画像記録装置10の受信バッファ3に蓄え
られる。受信バッファ3は数k〜数十kバイトの容量を
持っている。次にコマンド解析部4で、受信バッファ3
に蓄えられた画像データと共に送られてきたコマンドに
対するコマンド解析が行われ、画像データはテキストバ
ッファ5へ送られる。テキストバッファ5では一行分の
中間形式として画像データが保持され、コマンド解析結
果に従って各文字の印刷位置、修飾の種類、大きさ、文
字(コード)、フォントのアドレス等が付加される処理
が行われる。テキストバッファ5の容量は各機種毎によ
り異なり、シリアルプリンタであれば数行分の容量、ペ
ージプリンタであれば1ページ分の容量を持っている。
更にテキストバッファ5に蓄えられた画像データを展開
部6において展開し、プリントバッファ7に2値化され
た状態で蓄える。そして展開された2値化画像データは
記録ヘッド8に送られ、印刷が行われる。
【0042】本実施例では、プリントバッファ7に蓄え
られている2値化画像データに、ランダムマスクパター
ンによる間引き処理を行ってから記録ヘッド8に送って
いる。そのため、プリントバッファ7に蓄えられている
印刷データの状態により、ランダムマスクパターンを設
定することも可能である。尚、画像記録装置の種類によ
っては、テキストバッファ5を有することなく、受信バ
ッファ3に蓄積した記録データをコマンド解析部4によ
るコマンド解析の直後に展開部6において展開し、プリ
ントバッファ7に書き込むものもある。
【0043】以上の本実施例画像記録装置について、以
下詳細に説明する。本実施例においては4パスのマルチ
パス印刷を行い、ランダムマスクパターンを各印刷領域
毎に設定し、更に各パス毎及び各色毎に異なるランダム
マスクパターンを使用して印刷出力している。図2に、
本実施例で使用するランダムマスクパターンを生成する
メモリ構成の例を示す。
【0044】本実施例では、図2に示すように32Kバ
イト(ラスタ方向:4バイト×カラム方向:8Kバイ
ト)の大きさのメモリを使用して、ランダムマスクパタ
ーンを生成しており、本実施例においてランダムマスク
パターンは4パス分必要なので、図2に示すメモリはそ
れぞれ領域A,B,C,Dに分かれているが、その4つ
の領域は連続している。そして、各領域毎に1〜8の8
つのスタートポインタで示されるマスクが格納されてい
る。
【0045】図2に示されるメモリ領域は、本実施例装
置のRAM上に記録されており、読み出す位置(スター
トポインタ)を自由に設定することができ、更に各印刷
領域毎にスタートポインタをずらしてメモリを参照する
ことができる。尚、図2に示すメモリ領域に格納される
ランダムマスクパターンは、予め乱数を用いて作成され
ているものとする。
【0046】以下、本実施例におけるランダムマスクパ
ターンの使用例を、図3および図4を参照して説明す
る。図3に各印刷領域に対する記録ヘッドとその走査の
例を示し、図4に各走査で使用するランダムマスクパタ
ーンの例を示す。図3において、第1記録走査では第1
印刷領域に対して、マスクA−1を介した印刷が行わ
れ、以降の走査において第1印刷領域はマスクA−1,
A−2,A−3,A−4を介した印刷が重ねて行われ、
印刷が完成する。尚、マスクA−1は、図2においてA
の領域でスタートポインタが1の位置で参照されるマス
クを表しており、また、マスクB−1,C−1,D−1
等も同様にそれぞれの領域でスタートポインタの位置が
1で参照されるマスクである。
【0047】また、図3において、第2記録走査では第
1印刷領域に対してマスクA−2を参照している。マス
クA−2は、図2のAの領域で第1記録走査時に1の位
置であったスタートポインタを2の位置にずらして参照
されたものである。マスクB−2,C−2,D−2につ
いても同様に、それぞれ直前の記録走査で参照されたマ
スクに対してスタートポインタの位置をずらすことによ
り参照される。
【0048】上述のスタートポインタをずらす量は任意
に設定することができるが、本実施例では一つの領域内
で256カラム分づつ、ずれていく構成になっている。
従って、同じ位置にスタートポインタが来るのは9回目
の記録走査になる。よって近接の印刷領域では、あたか
も異なるランダムマスクパターンを使用しているかのよ
うに見える。
【0049】以上説明したように、RAM上に記憶され
たランダムマスクパターンに対してスタートポインタを
ずらすことにより、一つのメモリ領域から複数の異なる
ランダムマスクパターンを参照することができ、濃度ム
ラの少ないマルチパス記録方式による印刷が可能とな
る。以上説明したように本実施例によれば、マルチパス
記録方式による印刷において、各記録走査毎に、異なる
ランダムマスクパターンを参照する構成を実現し、印刷
データとランダムマスクパターンとの同調を極力抑える
ことが可能となる。従って、ノズルのバラツキ等による
出力画像の濃度ムラを軽減することが可能となる。
【0050】<第2実施例>以上の説明はモノクロ印刷
の場合を考慮して行ったが、本発明は以上の例に限定さ
れるものではなく、カラー印刷の場合にも適用可能であ
る。次に、カラー印刷に本発明を適用した場合について
説明する。第2実施例では、上述した第1実施例の各記
録走査毎にランダムマスクパターンを異ならせる方法に
加え、更に各色間でランダムマスクパターンを異ならせ
ることにより、各色間での重ね印刷において、疑似乱数
による乱数の欠陥である画像データとランダムマスクパ
ターンの同調がなくなるように配慮している。
【0051】第2実施例におけるカラー印刷時のランダ
ムマスクパターンの作成方法について、図5を参照して
説明する。図5は第2実施例におけるカラー印刷時のラ
ンダムマスクパターン作成の様子を表すブロック図であ
る。第2実施例では、上述したように4パスのマルチパ
ス印刷の場合について説明する。
【0052】図5において、まず特定の大きさの画像領
域を設定し、その中を同数の4つのパラメータ(a,
b,c,d)で満たす。そして、そのパラメータのなか
から乱数的に2つを選択し、互いに入れ替える。この処
理を複数回行うことにより、各パラメータがランダムに
配列したマスクパターンを作成する。入れ替えを行う回
数は、マスクにランダム性を持たせられるだけの回数で
あれば任意であるが、第2実施例では25000×15
回行っている。
【0053】上記のように作成されたランダムな配列の
パラメータの状態をROMに記憶しておく。そして、そ
れぞれの間引きマスクを作成する。例えば、4つのパラ
メータa,b,c,dは、それぞれ4つのマスクA,
B,C,Dに対応するとして、各パラメータのある位置
だけにビットを立て、それぞれのマスクパターンを作成
する。
【0054】各パラメータの位置はランダムに配列して
いるので、作成されたマスクもランダムの配列を有する
ランダムマスクパターンとなる。更に、前記作成された
ランダムマスクパターンは、初めは一つの画像領域であ
り、そこから作成されるため、必ずもとの画像を100
%補間できるランダムマスクパターンとなる。尚、上述
のランダムマスクパターン作成処理はCPUで行い、作
成されたランダムマスクパターンはRAMに記憶して使
用する。図6に、ランダムマスクパターン作成の際のC
PUとROM、及びRAMの関係を示す。
【0055】例えばプリンタ本体でランダムマスクパタ
ーン作成を実施する場合には、ランダムな配列のデータ
を予めROM等に格納しておき、電源ON等のタイミン
グで上記のランダムマスクパターンの作成を行い、ラン
ダムマスクパターンが完成した状態で、RAM等に記憶
しておく。そして、実際にランダムマスクパターンを参
照する際には、各記録走査のキャリッジのランプアップ
時に、ランダムマスクパターンをRAMから読み込ん
で、プリントバッファに格納されている印刷データとの
ANDをとり、印刷を行う。
【0056】従って、ランダムマスクパターンを作成す
るタイミングでの印刷モードに応じてランダムマスクパ
ターンを変更することが可能となる。例えば、同じラン
ダムマスクパターンから、2パス印刷用、4パス印刷
用、8パス印刷用のランダムマスクパターンの作成も可
能となる。これはランダムマスクパターンを作成する際
に用いたパラメータ数で決定されるのであるが、24種
類(例えば、パラメータ0〜23)のパラメータがある
とすれば、その約数分のパスに対応させることができ、
即ち、2、3、4、6、8、12、24パスに対応が可
能となる。また、一つのパラメータと一つのマスクパタ
ーンを対応させるのではなく、複数のパラメータと一つ
のマスクパターンとを対応させることにより、100%
以上の補間、即ちある特定の割合で2重印刷を行うこと
ができ、その割合も設定するパラメータの数で、任意に
設定することが可能となる。
【0057】尚、一般に2値プリンタにおいて、色再現
マスクで色毎にドットがずれている、即ち色再現マスク
が小さく、その出力画像がドットオンドットで構成され
る場合は希であるために、色毎に同じマスクパターンを
かけても問題がない例が多い。しかし、少なくとも出力
画像の一部がドットオンドットで構成される場合もあ
り、このような場合に、第2実施例は特に有効である。
【0058】また、第2実施例は色間にのみならず濃淡
画像を出力する場合においても、上記の場合と同様に有
効である。更に、ほぼドットオンドットの構成を取るマ
ルチドット方式の画像記録装置においても、本実施例は
適用可能である。カラー印刷の場合は、記録ヘッドが横
並びの場合においては、記録ヘッドの位置がずれている
距離そのもので、使用するランダムマスクのポインタ位
置をずらしても良いし、少なくとも1ドット以上の固定
値のズレを色間でもたせても良いし、ズレの量そのもの
を乱数化させても良い。
【0059】以上説明したように第2実施例によれば、
カラー印刷の場合にも、各色毎に異なるランダムマスク
パターンを参照することにより、上述した第1実施例の
効果と同様に出力画像の濃度ムラが軽減される。 <第3実施例>本発明に係る第3実施例を、以下に説明
する。
【0060】第3実施例では、マルチパス記録方式を適
用したマルチドロップ方式による多値記録について、説
明する。一般にマルチドロップ方式においては、4値程
度のドットオンドットによる重ね印刷で、2×2程度の
色再現マスクを用いて256階調の色再現を行うが、記
録ヘッドのバラツキによる出力画像の濃度ムラをなくす
ために、やはりマルチドロップ方式においても記録する
ノズルをパス毎にずらしていくマルチパス記録方式の適
用が考えられる。
【0061】一般に、マルチパス記録方式を適用したマ
ルチドロップ方式の画像記録装置では、多値記録である
ため、色再現性の良い、混色の少ないコート紙に代表さ
れる特殊紙に印刷することを中心に構成されており、上
述した隣接するドット同士の記録紙への浸透の特性は考
慮されていない。しかし、マルチドロップ方式において
も色再現性を考慮する必要は当然あり、マルチドロップ
方式において色再現性の均一性を考慮すると、各色の打
ち込み順序等の組み合わせに着目せねばならない。例え
ば同じ緑色を再現する場合においても、Y,Y,Y,C
の順で描画した場合と、C,Y,Y,Yの順で描画した
場合とでは色相が若干異なることがある。
【0062】これは上述したように、先に印刷されたド
ットの上に更に重ねてドットの印刷を行うと、後から印
刷したドットのインクが先に印刷したドットのインクの
下に潜りこんでしまうという特性のためである。この特
性は記録媒体の性質に依存するが、一般にこの特性は強
い場合が多い。従って第3実施例では、この色の打ち込
み順序を乱数化し、出力画像濃度をマクロ的に均一化す
る。即ち、多値の表現空間である3次元的な色再現マス
クの中で、色の打ち込み順序をランダム化して、印刷を
実行する。
【0063】また、横並びの記録ヘッドを用いた往復印
刷等の場合、色の打ち込み順序は往路と復路で逆になる
ため、色の打ち込み順序を入れ換えたい場合には、往路
で印刷する走査と復路で印刷する走査の組み合わせをラ
ンダムに変化させることで、出力画像濃度をマクロ的に
均一化することが可能となる。また、濃淡印刷記録方式
の場合も同様であり、濃インクと淡インクを複数種類組
み合わせて描画を行う際に、上記と同様に複数種のイン
クの組み合わせをランダムに変化させることにより、出
力画像濃度をマクロ的に均一化することが可能となる。
【0064】以上説明したように第3実施例によれば、
マルチドロップ方式においても、マクロ的に出力画像の
色再現性を均一化することが可能となる。 <第4実施例>上述した第3実施例のマルチドロップ方
式に対して、第4実施例では更に間引き処理を付加した
マルチパス方式を組み合わせた場合について述べる。
【0065】以下、第4実施例においては4値のドット
オンドットの重ね印刷において、2×2の色再現マスク
上で間引き処理を行いながら、4パス以上のマルチパス
方式で印刷を行う場合について説明する。第4実施例で
は、上述した第2実施例の如くのカラー印刷の場合の、
ランダムマスクパターンを作成する際の複数のパラメー
タの合計が100%になるよう補間されたランダムマス
クパターンを参照して、印刷を実行する。
【0066】一般にマルチドロップ方式においては、間
引き処理なしで4色を重畳するのであれば、4パス乃至
1パスの印刷でキャリッジの動きに対して相対的に高い
記録周波数で印刷することが考えられるが、第4実施例
では、それ以上のパス数で、更に間引き処理を付加して
印刷を行う。パス数を増やして間引き処理を行い、所定
のドット数を描画することにより、隣接ドット間での滲
みが改善されるとともに、ドットが重畳された部分の階
調再現性も著しく改善される。
【0067】一般にドットの重畳による多値印刷では、
階調再現性の飽和が早いという問題があったが、その原
因としては、上述したように多値記録を行う際に連続し
てドットを打ち込むと先に打たれたドットのインクが定
着しないうちに、後のドットが印刷されてしまうため
に、インクの染料が記録紙の深さ方向に沈んでしまうと
共に、横方向にも広がってしまい、濃度階調性のリニア
リティーが低下してしまう現象が起きるためである。
【0068】以上説明したように第4実施例によれば、
上述した第3実施例に示したマルチドロップ方式の多値
記録において、上述した第2実施例で示した100%の
補間ができる複数のランダムマスクパターンを参照して
間引き処理を行い、パス数を増やして印刷することによ
り、更に階調再現性の優れた画像を出力できる。尚、各
実施例で使用する間引きマスクとして、乱数を用いた乱
数パターンを主に説明したが、もちろん固定パターンで
も本発明は適用できる。但し、固定パターンを使用して
間引き等を行うと、上述したようにモアレが発生する可
能性があるため、乱数を用いて作成した乱数パターンを
間引きマスクとして使用するのが望ましい。
【0069】また、上述の第1〜第4実施例において
は、主にインクジェットプリンタについて説明を行った
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばレ
ーザビームプリンタや熱転写プリンタ、バブルジェット
プリンタ等の、他の方式の複写機であっても同様に応用
できる。本発明は、特にインクジェット記録方式の中で
も、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギー
として熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換
体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりイン
クの状態変化を生起させる方式のプリント装置について
説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、高精
細化が達成できる。
【0070】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0071】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0072】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。加えて、装置本体に装着され
ることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からの
インクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記
録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタ
ンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用
いてもよい。
【0073】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0074】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。以上説明した本発明実施例においては、インクを
液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化する
インクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを
用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク
自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。
【0075】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0076】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステム
に適用しても1つの機器から成る装置に適用しても良
い。また、本発明は、システム或いは装置にプログラム
を供給することによって達成される場合にも適用できる
ことはいうまでもない。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷領域に対し複数回の記録走査で印刷を行うマルチパス
記録法において、各印刷領域及び各インク種に対して、
非印刷画素と印刷画素とが乱数的に配列したそれぞれ異
なるランダムマスクパターンを用いて印刷を行うことに
より、間引き配列にパターン周期を持たせることなく、
また形成される画像においても、従来発生していた濃度
ムラの周期性をなくし、高品位の画像形成が可能とな
る。
【0078】更にマルチドロップ方式の多値記録につい
ても、3次元の色再現マスクの色の打ち込み順序を乱数
化することにより、形成される画像濃度をマクロ的に均
一化し、またマルチパス記録方式を適用することにより
多値の階調再現性を更に向上させることが可能となると
いった特有の作用効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例における画像データの
流れを示す構成図である。
【図2】本実施例におけるランダムマスクパターンの例
を示す図である。
【図3】本実施例における各印刷領域に対する記録ヘッ
ドとその走査の例を示す図である。
【図4】本実施例におけるランダムマスクパターンの例
を示す図である。
【図5】本発明に係る第2実施例におけるカラー印刷の
場合のランダムマスクパターン作成の様子を表す図であ
る。
【図6】本発明に係る第2実施例におけるランダムマス
クパターン作成時のCPUとROM、及びRAMの関係
を示す図である。
【図7】従来例のインクジェットプリンタにおける理想
的な印刷状態を表す図である。
【図8】従来例のインクジェットプリンタにおける濃度
ムラが発生する印刷状態を表す図である。
【図9】従来例のインクジェットプリンタにおけるマル
チパス印刷の印刷状態を表す図である。
【図10】従来例のインクジェットプリンタにおけるマ
ルチパス印刷の印刷過程を表す図である。
【図11】従来例の千鳥格子及び逆千鳥格子パターンを
発生させる構成図である。
【図12】従来例の千鳥格子及び逆千鳥格子パターンを
発生させる際のタイミングチャートである。
【図13】従来例のマルチパス印刷における25%デー
タおよび印刷ドットを表す図である。
【図14】従来例のマルチパス印刷における50%デー
タおよび印刷ドットを表す図である。
【図15】従来例のマルチパス印刷における63%デー
タおよび印刷ドットを表す図である。
【図16】従来例のインクジェットプリンタにおける2
つのドット着弾の場合の記録紙の断面を表す図である
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 インターフェイス 3 受信バッファ 4 コマンド解析部 5 テキストバッファ 6 展開部 7 プリントバッファ 8 記録ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/04 101 A 3/12 M (72)発明者 乾 利治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 海老沢 功 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 新井 篤 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 八重樫 尚雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 桑原 伸行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランダムマスクパターンを複数参照する
    パターン参照工程と、所定の印刷領域を複数の走査によ
    り1つの印刷点に対して1ドット以上の印刷をする印刷
    工程とを有し、前記パターン参照工程により参照される
    複数のランダムマスクパターンは、それぞれ異なるパタ
    ーンであり、前記印刷工程は各走査毎に前記参照工程に
    より参照された複数のランダムマスクパターンに従って
    印刷することを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 前記パターン記憶工程により記憶される
    ランダムマスクパターンは色再現マスクにおける各色の
    ドット配置を3次元的にランダムに配置することを特徴
    とする請求項1記載の画像記録方法。
  3. 【請求項3】 ランダムマスクパターンを生成するパタ
    ーン生成工程と、前記ランダムマスクパターンを複数参
    照するパターン参照工程と、所定の印刷領域を複数の走
    査により印刷する印刷工程とを有し、前記パターン生成
    工程により生成されるランダムマスクパターンは非印刷
    画素と印刷画素とが乱数的に配列されており、前記印刷
    工程は複数のインク種毎に前記パターン生成工程により
    生成された複数のランダムマスクパターンに従って印刷
    することを特徴とする画像記録方法。
  4. 【請求項4】 前記パターン生成工程はメモリに記憶さ
    れたパターンから読み出してランダムマスクパターンを
    生成することを特徴とする請求項3記載の画像記録方
    法。
  5. 【請求項5】 前記パターン生成工程は前記メモリの読
    み出し位置を可変にすることを特徴とする請求項4記載
    の画像記録方法。
  6. 【請求項6】 ランダムマスクパターンを複数参照する
    パターン参照手段と、ある印刷領域を複数の走査により
    1つの印刷点に対して1ドット以上の印刷をする印刷手
    段とを有し、前記パターン参照手段により参照される複
    数のランダムマスクパターンは、それぞれ異なるパター
    ンであり、前記印刷手段は各走査毎に前記参照手段によ
    り参照された複数のランダムマスクパターンに従って印
    刷することを特徴とする画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記パターン記憶手段により記憶される
    ランダムマスクパターンは色再現マスクにおける各色の
    ドット配置を3次元的にランダムに配置することを特徴
    とする請求項6記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 ランダムマスクパターンを生成するパタ
    ーン生成手段と、ランダムマスクパターンを複数参照す
    るパターン参照手段と、ある印刷領域を複数の走査によ
    り印刷手段とを有し、前記パターン生成手段により生成
    されるランダムマスクパターンは非印刷画素と印刷画素
    とが乱数的に配列されており、前記印刷手段は複数のイ
    ンク種毎に前記パターン生成手段により生成された複数
    のランダムマスクパターンに従って印刷することを特徴
    とする画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記印刷手段はインクを吐出して画像を
    記録することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいず
    れかに記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記印刷手段は熱エネルギーを用いて
    インクを吐出して画像を記録することを特徴とする請求
    項9記載の画像記録装置。
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