JP5473420B2 - データ生成装置、インクジェット記録装置、プログラム及びデータ生成方法 - Google Patents

データ生成装置、インクジェット記録装置、プログラム及びデータ生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、顔料インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置、データ生成装置及びプログラムに関する。
記録画像の耐光性や耐水性を更に向上させたいというニーズが高まり、顔料を色材とするインクを用いたインクジェット記録装置の開発が進められている。一般に、光沢紙等の記録媒体においては、インク溶剤の吸収や色材の定着を向上させるための微細な孔が表面に設けられている。染料インクを用いる場合、色材である染料が孔を介して水分とともに吸収されるため、記録媒体内部まで浸透する。しかし、顔料インクを用いる場合、色材である顔料は水に溶解しにくく水分中に微粒子として分散しており、この微粒子が媒体表面の孔よりも大きいため、顔料分子は記録媒体の内部までは浸透し難い。すなわち、顔料インクを用いると、顔料分子は記録媒体の表面に堆積した状態で定着するために記録媒体表面の平滑性が損なわれ、画像の光沢性が失われやすいという特徴がある。特に、インク量が多いほどドットが積み重なって表面の平滑性が失われるため、光沢性の低下が顕著となる。この光沢性の低下によって記録画像に相対的な光沢の差が生じるため、光沢ムラとして視認されてしまう。
このような顔料インクにおける光沢ムラという課題に対し、各インク固有の光沢特性や定着時の形状の差に応じてインクドットの分散度合いの異なるマスクパターンを用いることにより、記録画像の均一な光沢性を得る方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2008−162095号公報
ここで、本発明者らによれば、光沢の不均一性の原因は、前述したような記録媒体表面での顔料の堆積による光沢度の低下だけではないという知見が明らかになった。これについて以下に説明する。
記録画像の低階調領域では、打ち込まれたインクドットは記録媒体上で互いに積層せず、単独で存在する場合が多い。このとき、着色剤である顔料は表面上に存在するが、顔料をインク中で分散させるための分散樹脂はそのほとんどが記録媒体内部に浸透する。また、それ以外の目的で添加される高分子化合物類についても同様に浸透するため、着色層である最表層には顔料が露呈している場合が多い。
一方、記録画像の高階調領域では、インクドットが打ち込まれる量が多いため、前述のように顔料が記録媒体表面上に凹凸を持って積み重なる。このとき、インク中に含まれる分散樹脂や高分子化合物類は、下地である顔料着色層の目止め効果により該顔料着色層内や記録媒体内へ殆ど浸透することなく、その場に定着する。それにより着色層の最表層は比較的分散樹脂や高分子化合物類が多く存在している。
記録画像の光沢性の支配因子は、主に表面平滑性と表面反射率である。一般に、顔料は樹脂や高分子化合物類に比べて反射率が高い。したがって、低階調領域では最表層に顔料が多いため、光沢性が上がる。一方、高階調領域では最表層に樹脂や高分子化合物が多く、さらに表面の凹凸により平滑性が失われるため、光沢性が下がる。
以上のように、顔料インクを用いた記録画像において、高階調領域では光沢が下がり、低階調領域では光沢が上がるという記録画像の光沢不均一性が光沢ムラとなって視認されてしまう。
このような課題を解決するため、本発明は、階調情報に応じた数のインク滴を記録ヘッドによって記録媒体上の画素領域に打ち込むためのデータを生成するデータ生成装置であって、前記階調情報がインク滴を打ち込む最低濃度を示す第1階調情報の場合には、複数のインク滴を前記画素領域内の同じ位置に重ねて打ち込むためのデータを生成、前記階調情報が前記最低濃度よりも高い濃度を示す第2階調情報の場合には、複数のインク滴を前記画素領域内の異なる位置にそれぞれ打ち込むためのデータを生成する生成手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、インクジェット記録によりインクを吐出して記録を行う際、低階調領域における高い光沢性を抑制することにより、光沢の不均一性を改善可能なインクジェット記録装置、データ生成装置及びプログラムを提供する。
マルチパス記録を説明するための模式図である。 100%記録のマルチパス記録を説明するための模式図である。 第1の実施形態における装置内のブロック図である。 第1の実施形態における記録装置の斜視図である。 画像データの変換処理の流れを説明するためのブロック図である。 第1の実施形態におけるドット配置パターンを示す図である。 150%記録のマルチパス記録を説明するための模式図である。 200%記録のマルチパス記録を説明するための模式図である。 γ補正で濃度値変換を行った出力値を示すグラフである。 第1の実施形態におけるインクセットを用いた出力値を示すグラフである。 第1の実施形態における記録画像の20度鏡面光沢度を示すグラフである。 第2の実施形態におけるドット配置パターンを示す図である。 第2の実施形態におけるマスクパターンを示す図である。 第2の実施形態における記録画像の20度鏡面光沢度を示すグラフである。 第3の実施形態におけるマスクパターンを示す図である。 第3の実施形態における記録画像の20度鏡面光沢度を示すグラフである。 カラム間引き記録を説明するための模式図である。
(第1の実施形態)
図3は、本実施形態に係るデータ処理装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、単にPCとも言う)のハードウエアおよびソフトウエアの構成を主に示すブロック図である。図において、ホスト装置であるPC3000は、オペレーティングシステム(OS)3002によって、アプリケーションソフトウエア3001、プリンタドライバ3003、モニタドライバ3005の各ソフトウエアを動作させる。アプリケーションソフトウエア3001は、ワープロ、表計算、インターネットブラウザなどに関する処理のほか、画像の生成などを行う。モニタドライバ3005は、アプリケーションソフトウエア3001で作成した画像などをモニタ3006に表示するための処理を実行する。
プリンタドライバ3003は、アプリケーションソフトウエア3001からOS3002へ発信される画像データを処理し、記録装置3004で記録可能な2値の吐出データを生成する。このとき生成される吐出データは、記録装置3004で用いるインクの種類、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、グレー(Gy)およびフォトグレー(Pgy)の6色分となっている。プリンタドライバ3003で実行する画像処理の詳細については後述する。
ホストコンピュータ3000は、以上のソフトウエアを動作させるためのハードウエアとして、CPU3008、ハードディスク(HD)3007、RAM3009、ROM3010などを備えている。CPU3008は、ROM3010に格納されているプログラムに従って各ソフトウエアの処理を実行し、RAM3009はその際のワークエリアとして用いられる。
図4は、本実施形態で用いられる記録装置3004を説明するための斜視図である。本実施形態の記録装置3004はシリアル型のインクジェット記録装置であり、インクを吐出するノズルを複数備えた記録ヘッドJ0010を用いて記録媒体に画像を形成する。記録ヘッドJ0010には、各色のインクに対応した複数のヘッドが備えられ、これらのインクを収容したインクタンクH1900から夫々のヘッドにインクが供給される。キャリッジM4000は記録ヘッドJ0010とインクタンクH1900を搭載した状態で図のX方向(主走査方向)に移動(走査)する。この移動中の所定のタイミングで、記録ヘッドJ0010の各ノズルから、後述する2値の吐出データに基づいてインクを吐出する。このような記録ヘッドJ0010による記録走査が終了すると、記録媒体を図のY方向(副走査方向)に所定量だけ搬送する。以上の記録走査と搬送とを間欠的に繰り返し、記録媒体に画像を形成する。
本実施形態の記録ヘッドJ0010において、各色のノズルは1200dpi(ドット/インチ)の密度で副走査方向に128個ずつ配列しており、それぞれのノズルの吐出口からは約2ピコリットルのインク滴が吐出される。
図5は、本実施形態のインクジェット記録システムにおける画像データ変換処理の流れを説明するためのブロック図である。このインクジェット記録システムは、ホスト装置3000と記録装置(プリンタ)3004とで構成される。本実施形態において、ホスト装置3000は、記録すべき画像を示す画像データの生成やそのデータ生成のためのUI(ユーザインターフェース)の設定等を行う。記録装置(プリンタ)3004は、前述のC、M、Y、K、Gy、Pgyのインクを用いて記録を行う。これらのインクは色材として顔料を含む顔料インクである。
記録実行時、アプリケーション3001で作成された画像データは、OS3002を介してプリンタドライバ3003に渡される。プリンタドライバ3003は、受け取った画像データに対し、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正J0004、ハーフトーニングJ0005および印刷データ作成処理J0006を実行する。以下に、各処理を簡単に説明する。
前段処理J0002は色域(Gamut)のマッピングを行う。この処理は、sRGB規格の画像データR、G、Bによって再現される色域を、記録装置によって再現される色域内に写像するためのデータ変換を行う。具体的にはR、G、Bのそれぞれが8bitで表現された256階調のデータを、3次元のLUTを用いることにより、異なる内容のR、G、Bの8bitのデータに変換する。
後段処理J0003は、上記色域のマッピングがなされたR、G、Bデータに基づき、このデータが表す色を再現するインクの組み合わせに対応したそれぞれ8bitの色分解データC、M、Y、K、Gy、Pgyを求める。ここでは前段処理と同様に、3次元LUTにて補間演算を併用して処理を行う。
γ補正J0004は、後段処理J0003によって求められた色分解データの各色のデータごとに、その濃度値(階調値)変換を行う。具体的には、記録装置の各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用い、上記色分解データが記録装置の階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。後述するように、本実施形態では図9に示すLUTを用いて変換を行う。
ハーフトーニングJ0005は、8bitの色分解データC、M、Y、K、Gy、Pgyのそれぞれについて、量子化処理を行い4bitデータに変換する。本実施形態では、多値誤差拡散法を用いて、256階調の8bitデータを変換し、9階調の4bitデータを生成する。この4bitデータは、記録装置で行われる処理であるドット配置パターン化処理J0007のドット配置パターンを示すためのインデックスとなるレベル0〜8のいずれかの階調を示す階調値情報である。この9階調のインデックスは後述する図6で示される。
印刷データ作成処理J0006は、階調値情報の集合である印刷イメージ情報に、記録画像の品位や記録媒体の種類・カラーやモノクロといった印字情報などの印刷制御情報を付加し、印刷データを作成する。
ホスト装置3000によって印刷データが記録装置3004に送られると、記録装置は入力された印刷データに対して、ドット配置パターン化処理J0007及びマスク処理J0008を行う。
ドット配置パターン化処理J0007では、ハーフトーニングJ0005からの出力値である4bitデータの9階調の階調値情報を、ドット配置パターンに展開して2値化処理を行う。これにより、多値の1画素に相当する領域内にインクドット(インク滴)の記録の有無(吐出・非吐出)を示す2値データを得ることができる。ここでは、多値(4bit)の1画素(以降、画素領域と呼ぶ)のデータを変換し、2値(1bit)の2×4画素のデータを生成する。本実施形態で用いる9階調のドット配置パターンを、図6を用いて説明する。
図6において、図の左に示した各レベル値は、ハーフトーニングJ0005からの出力値である9階調値(レベル0〜レベル8)に相当する。この画素領域において、黒塗り画素はインクを吐出して記録を行う画素を示しており、2値データの1画素はインク滴の記録・非記録が定義される最小単位に相当する。本実施形態では、多値データの1画素(画素領域)は、縦横ともに600dpiの画素密度である。そして、この画素領域に対応する2値データは縦2×横4画素であり、それぞれ縦が1200dpi、横が2400dpiの記録密度となる。本実施形態の記録装置では、縦が約20μm、横が約10μmで表現される2値データの1画素に対し、4plのインクドットが各色で1つずつ記録可能に設計されている。また、図の縦方向は記録ヘッドの吐出口が配列する方向であり、2値の記録画素の記録密度と吐出口の配列密度はどちらも1200dpiで一致している。そして、図の横方向は走査方向であり、走査方向に対し2400dpiの密度で記録を行う。
次に、マスク処理J0008は、ドット配置パターン化処理J0007により決定された各色のドット配置に対し、互いに補完の関係にある複数のマスクパターンとの間で論理積がとられる。これにより、後述するマルチパス記録が行われる。本実施形態においては、4パスのマルチパス記録を行うものとし、本実施形態で用いられるマスクパターンの特徴については、後に詳しく説明する。そして、このマスク処理により、C、M、Y、K、Gy、Pgyの各色において、マルチパス記録を構成する各記録走査において、インク滴を打ち込むためのデータを生成する。
そして、この2値の記録データをヘッド駆動回路J0009へ転送する。駆動回路J0009に入力された各色の1bitデータは、記録ヘッドJ0010の駆動パルスに変換され、各色の記録ヘッドJ0010よりマルチパス記録における複数回の記録走査で、適切なタイミングでインクが吐出される。これにより、記録データに応じたインク吐出が行われ、記録媒体に画像の記録が行われる。
次に、前述のマルチパス記録について説明する。マルチパス記録とは記録媒体の単位領域に対し、複数回の記録ヘッドの走査で画像を記録する方法である。
図1は、マルチパス記録を説明するために、記録ヘッドおよびマスクパターンを模式的に示した図である。1001は記録ヘッドを示し、ここでは簡単のため16個のノズルを有しているものとする。これらのノズルは、図のように第1〜第4の4つのノズル群に分割され、各ノズル群には4つずつのノズルが含まれている。1002はマスクパターンを示し、それぞれのマスクパターンにおいて、黒は記録走査でインクドットの記録を許容する画素(以下、「記録許容画素」と呼ぶ)、白はインクドットの記録を許容しない画素(以下、「非記録許容画素」と呼ぶ)を示している。各ノズル群が記録するパターンは互いに補完の関係にあり、これらを重ね合わせると4×4画素の領域が記録される。
1003〜1006は、記録走査を重ねていくことによって画像が完成されていく様子を示している。各記録走査が終了するたびに、記録媒体は図の矢印の方向にノズル群の幅分ずつ搬送され、本図では4ノズル幅に対応する領域の記録が4回の記録走査で完成する。
このようなマルチパス記録を用いることにより、スジや濃度ムラのような画像弊害を低減することが出来る。これは、各ノズルの吐出特性や搬送量にばらつきがあったとしても、これらの特性が分散され、目立たなくなるからである。図1では、同一の画像領域に対して4回の記録走査を行う4パスのマルチパス記録を例に説明したが、マルチパス記録において分割する回数はこれに限定されるものではない。マルチパス数が多くなればなるほど、各ノズルの吐出特性や搬送量のばらつきがより分散され、より滑らかな画像を得ることが出来る。
図2は、マスクパターンを用いて画像データを複数に分割して記録を行うマルチパス記録を説明するための図である。図1は記録率100%の画像データが記録される例であるが、図2では2001に示すような画像データをマルチパス記録で記録する例を示す。2001は縦4画素×横8画素の領域に与えられた画像データである。2002〜2005は互いに補完の関係にあるマスクパターンであり、4回の記録走査で100%の記録となる。それぞれの記録走査で実際に記録を行う画素のデータは、画像データ2001とマスクパターン2002〜2005とで論理積をとることによって生成され、2012〜2015がその処理結果を表している。2022〜2025で示した各パターンは、記録走査を重ねていくことによって画像が完成されていく様子を示しており、2025で完成した画像データは2001の画像データと等しくなる。
以上のマルチパス記録を用いると、前述したような高階調領域における表面凹凸により、光沢性の低下がさらに顕著なものとなってしまう。すなわち、顔料インクのように色材が記録媒体内部まで浸透し難いインクを用いた場合、インクの打ち込み量が多い高階調領域では、各記録走査で付与されたインク滴が記録媒体上で順々に乾燥し、重ねられながら定着する。このため、マルチパス記録を用いない場合に比べて顔料が凹凸を持ったまま残り、表面の平滑性が失われて画像の光沢性が低下する。さらに、前述したように記録画像の低階調領域では顔料の露呈によって光沢性が上がるため、光沢性が下がりやすい高階調領域との光沢ムラが目立ってしまう。
これに対し本実施形態では、インクセットの中で最も色材濃度が低いインクを画素領域内の同じ位置に重ねて打ち込むことで、記録画像の光沢ムラを抑制する。画素領域内の同じ位置とは、本実施形態においてはインク滴の記録・非記録を示す2値データの1画素に相当する。複数の異なる色材濃度のインクを用いる場合、色材濃度が低いインクほど単ドットレベルでのドット高さ(凹凸)が小さく、色材濃度が高いインクに比べて光沢度が高くなる傾向がある。従って、色材濃度が低いインクのインク滴を重ねて打ち込むことにより、記録画像における平滑性を下げ、光沢が上がりすぎないように制御を行うことができるのである。
また、インクの色材濃度が低いほど、記録画像の低階調領域における粒状性が低減しやすく、滑らかな階調性が得られるという特徴がある。このため、同系色の異なる複数の色材濃度のインクセットを用いる場合、低い濃度情報を示す低階調領域ほど、色材濃度の低いインクが選択的に使用されることが多い。よって、色材濃度の低いインクにおいて、上述したような制御を用いる必要があるのである。以下に、本実施形態に特徴的な記録方法について説明する。
図7の7002〜7005に、Pgyインクに適用する4パス用のマスクパターンを示す。Pgyインクは、本実施形態のインクセットにおいて、ブラック:K、グレー:Gy、フォトグレー:Pgyの同系色のインクの中で、最も色材濃度が低いインクである。7002〜7005はそれぞれの記録走査で使用されるマスクパターンである。ここでも図2と同様に、記録許容画素は黒、非記録許容画素は白で表されており、画像データ7001とマスクパターン7002〜7005の論理積を取ることにより画像データを各記録走査で記録するデータ7012〜7015に分割する。7022〜7025で示した各パターンは、第1〜第4の記録走査を重ねていくことによって画像が完成されていく様子を示している。また、記録許容画素内に示された数字は、その画素に記録されるドット数を表している。
この図からもわかるように、本実施形態の最も色材濃度が低いインクであるPgyインクのマスクパターンは、4パスの各記録走査においてそれぞれ50%相当の記録比率となっている。この全てのパスのマスクパターンを重ね合わせると200%相当の記録比率が得られる構成である。すなわち、画素領域内の同じ位置(各画素)に対し、異なる走査で2回ずつインク滴を重ねて打ち込むためのデータが生成可能となる。
図7では、インクセットの中で最も色材濃度が低いインクで適用するマスクパターンとして、200%マスクの例を示したが、本発明はこれに限定するものではない。すなわち、色材濃度が低いインクを用いて記録を行う画素領域において、一部のドットだけ選択的に重なるように打ち込むことも可能であり、図8にその一例を示す。
図8において、図2及び図7と同様に、8001は縦4画素×横8画素の領域の画像データであり、8002〜8005はマスクパターンであり、8012〜8015が論理積を取った結果を表している。8022〜8025に示す各パターンは、記録走査を重ねていくことによって画像が完成されていく様子を示している。このマスクパターンの特徴は、各記録走査のそれぞれが全画素に対して、37.5%相当の記録比率になっており、総てのパスを重ね合わせると、150%相当の記録比率が得られる構成になっていることである。従って、4回の記録走査で記録されるドットは、その一部が、異なる走査間で重なるよう配置される。ここでは、8001で指定した記録画素のうち、50%が2ドット重なるよう配置され、残りの50%が1ドットのみで記録される。この150%マスクを用いた場合でも、前述した高い光沢性という課題に対して効果を奏する。
尚、色材濃度が異なる複数のインクの場合、最も光沢の高い低階調領域を記録するインクである最も色材濃度の低いインクを含む1色以上で、図7や図8で示したような複数ドットが重なるように配置されたマスクパターンを適用すればよい。
前述の図2に示したマスクパターンを例にあげて比較を行うと、図2のマスクパターンは各記録走査において25%の記録比率となっており、全てのパスを重ね合わせると100%相当の記録比率となっている。4回の走査で記録されるインクドットはいずれも、走査間に関係なく、インク滴が同じ位置に重ねて打ち込まれるような制御は行っていない。
ここで、前述したγ補正J0004の濃度値変換について説明する。図9は、後段処理J0003で求められた各色の入力値に対し、γ補正J0004で濃度値変換を行った出力値を示すグラフである。図9(a)は、図2に示す100%のマスクパターンを使用した場合であり、0〜255の256階調の濃度値データである。図9(b)は図7で示す200%のマスクパターンを使用した場合であり、0〜127の128階調の濃度値データである。本実施形態では、インクセットの中で最も色材濃度が低いインクであるPgyインクのみ200%マスクを用い、それ以外の色のインクは100%マスクを用いる。すなわち、Pgyインクの出力値が(b)であり、KおよびGyインクの出力値は(a)となる。このとき、(a)の出力値に対して(b)の出力値は、ちょうど0.5倍の値となっている。200%マスクを用いる場合、100%マスクと比べて0.5倍の濃度データに対応する画素領域に対してインク滴を2回重ねて打ち込むため、記録画像上では100%マスクを用いた場合と同じ数のインク滴を打ち込むことになる。
図10は、3種類の色材濃度の異なる同系色からなるインクセット(K/Gy/Pgy)を同時に搭載してグレースケール画像を記録する場合の、入力値に対する各インクの出力値を説明するための図である。前述のように、一般的に色材濃度の低いインクほど低階調領域における粒状性が低減しやすく、滑らかな階調性が得られるため、低階調領域ではPgyインクを用いて画像を形成している。さらに、Pgyのみで記録された低階調領域よりも高階調領域ではGyインクが用いられ、最も高階調領域ではKインクが用いられる。
図11は、図10で示した各インクを用いて、光沢紙媒体(キヤノン製プレミアム光沢紙:LFM−GPPC)に低階調から高階調まで記録した場合の、記録画像の20度鏡面光沢度の測定結果を示したグラフである。尚、20度鏡面光沢度の測定にはBYK−Gardner社製micro haze plusを使用している。(a)は本実施形態を示し、最も色材濃度が低いインクであるPgyに200%マスクを適用し、K・Gyに100%マスクを適用した場合、(b)は全色に100%マスクを適用した場合の20度鏡面光沢度の測定結果である。図11(a)は(b)と比較すると、特に低階調領域における20度鏡面光沢度が抑制されており、高階調領域における20度鏡面光沢度とほぼ同等の値となる。従って、記録画像の光沢度が均一化され、従来課題であった光沢ムラが抑制されていることがわかる。
本実施形態では、インクセットの中で最も色材濃度が低いPgyインクが、異なる走査間でドットを重ねて配置する割合が最も高くなる制御手段により記録を行った場合の例を示したが、複数のインクセットがある場合、この例に限定されるものではない。例えば、K、Gy、Pgyのインクセットの他に、シアン(C)、フォトシアン(Pc)のインクセット及び、マゼンタ(M)、フォトマゼンタ(Pm)のインクセットを用いた場合にも本発明は効果を奏する。すなわち、該インクセットの中で最も色材濃度が低いインクはPgy、Pc、Pmであり、これらの内少なくとも1色に、前述したインクを重ねて打ち込む制御を適用して記録を行うことで本発明の効果を得ることができる。尚、この制御を適用するインク数が多いほどその効果は高いものになるが、粒状性の低下等の弊害が生じる可能性もあり、適用するインクは色分解や種々の画像特性を考慮した上で決定することが好ましい。
また、本実施形態ではインク滴を重ねて打ち込むためのデータを生成するために、マルチパス記録において200%及び150%の記録率のマスクパターンを例として用いた。しかし、本発明はこれに限るものではなく、記録画像の光沢を下げるためにインク滴を同じ位置に重ねて打ち込む方法であれば、マスクパターンを用いなくても良い。さらに、重ねて打ち込む際にインクドットがレベリングされずに表面凹凸を促進する形態であれば、同じ走査でインク滴を打ち込んでもよい。すなわち、異なる走査でインクを打ち込まなくてもよく、マルチパス記録を用いなくても良い。
また、本実施形態では、淡インクであるPgyインクに対して、全ての階調において200%もしくは150%の記録率のマスクパターンを用いて重ねて打ち込む例を示している。しかし、階調レベルが上がるにつれて打ち込まれるインク量が多くなり、淡インクを重ねて打ち込まなくても平滑性を下げ、光沢が下がる。すなわち、光沢が高い低階調の領域、少なくともインクを打ち込む最低濃度に対応するレベルにおいてインクを重ねて打ち込めばよく、全ての階調において淡インクを重ねて打ち込まなくてもよい。その場合、図12に示すように、淡インクをレベル1において2ドットを同じ位置(画素)に重ねて打ち込み、レベル2以降は1ドットずつ重ねずに打ち込むことにより、前記課題を解決できる。
以上のように、本実施形態において、主に低階調領域で用いられる色材濃度が低いインク滴を重ねて打ち込むことにより、低階調領域における記録画像の光沢を下げ、記録画像の光沢不均一性を改善可能とする。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、色材濃度が低いインクを重ねて打ち込むことにより、低階調領域における高い光沢を抑制させる例を示した。本実施形態では、画像データにおいて低階調を示すレベルの領域に対してインクを重ねて打ち込むことにより、低階調領域における光沢を下げ、光沢ムラを改善させる。本実施形態では、ブラック(K)のインクについて示す。
図12に本実施形態におけるドット配値パターンを示す。レベル0〜8の9階調の画素領域の中の数字は、その画素に記録されるインク滴の打ち込み数を表している。すなわち、本実施形態ではインクが打ち込まれる最低濃度であるレベル1を閾値としており、レベル1以下(第1階調情報)の低階調を示す画素領域において、記録されるインク滴が同じ位置に重なって打ち込まれるように配置する。そして、レベル2以上(第2階調情報)を示す画素領域において、インク滴が異なる位置に打ち込まれる。このような方法を行うことにより、低階調領域における表面の平滑性を下げて光沢性を低下させ、光沢ムラを抑制する。
前述したように、光沢度が高くなる傾向にある低階調領域はインク滴の打ち込み量が少ない画素領域であり、光沢度が低くなる傾向にある高階調領域はインク滴の打ち込み量が多い画素領域である。上述した方法でインク滴を打ち込むためのデータを生成して記録を行うことにより、低階調領域では表面凹凸の促進により高い光沢が抑制され、高階調領域では異なる位置にインク滴を打ち込むことにより光沢の低下が抑制される。
尚、本実施形態では閾値をレベル1に設定してインク滴を打ち込むためのデータを生成したが、本発明はこれに限定するものではない。また、閾値は2値データだけでなく、多値データであってもかまわない。
図13は4パス用のマスクパターンを、縦2×横4画素で切り出したものである。図13(a)の1301〜1304はレベル1用の各記録走査のマスクパターン、図13(b)の1311〜1314はレベル2〜8用の各記録走査のマスクパターンである。第1の実施形態と同様に、記録許容画素は黒、非記録許容画素は白で表されている。レベル1に用いられる図13(a)のマスクパターンは、レベル1のドット配置パターンで記録される画素、すなわち左上の1画素に対してインクが重ねて打ち込まれるような配置になっている。一方、レベル2〜8に用いられる図13(b)のマスクパターンは、100%の記録率のマスクパターンであり、各画素に1つのドットが打ち込まれる配置となっている。
図14は、第1の実施形態と同様の光沢紙媒体を使用し、同様の方式で記録画像を作製し、20度鏡面光沢度を測定した結果を示したグラフである。図14の(a)は本実施形態を示す、全色に図12で示したドット配置パターンを適用し、更にそれを反映させたマスクを使用した場合、(b)は全色に図6で示したドット配置パターンを適用した場合の20度鏡面光沢度の測定結果である。図14の(a)は(b)と比べ、特に低階調部における20度鏡面光沢度が抑制され、高階調部における20度鏡面光沢度とほぼ同等の値となる。従って、記録物の光沢度が均一化され、従来課題であった光沢度の違いによるムラが抑制される。
このように、本実施形態は、ブラック(K)インクを用いる場合に閾値よりも低階調領域ではインクドットが重ねて打ち込まれる方法を用い、低階調領域における高い光沢を抑制し、光沢ムラを改善可能としている。本発明はこれに限るものではなく、例えば、ブラック(K)とグレー(Gy)の2色のインクを用いる場合、グレーインクのみで上述した方法を用いてもよい。さらに、ブラック(K)、グレー(Gy)、フォトグレー(Pgy)の3色のインクを用いる場合、グレーとフォトグレーの2色のインクで上述した方法を用いてもよく、フォトグレー1色のみで用いてもよい。閾値はレベル1でなくてもよく、さらに、複数の閾値を有して制御を行ってもよい。また、本実施形態では、レベル1を記録する全ての画素領域において同じ位置にインクを重ねて打ち込む場合の例を示した。本発明はこれに限るものではなく、光沢性の低下レベル1に対応する画素領域において光沢性の低下を得ることができれば、全てのインクが重なって打ち込まれなくてもよい。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態について説明する。第1および第2の実施形態では、記録画像の低階調領域の高すぎる光沢を下げるため、インクが重ねて打ち込まれるような配置のマスクパターンを用いることにより、光沢ムラを改善した。本実施形態では、記録画像の低階調領域に対して、隣接する画素に打ち込まれるインクドットが異なる記録走査で打ち込まれるように制御を行う方法を用いる。
本実施形態において、記録される画像データのドット配置パターンは、図6で示したドット配値パターンにおいてレベル1のみが選択されず、レベル0及びレベル2から選択されるものである。
本実施形態では、4plのインク滴を縦1200×横2400dpiの解像度で記録する。従って、縦が約20μm、横が約10μmで表現される1つの画素に対し、2ドット打ち込まれた場合、着弾後のドット径はおおよそ30〜40μmである。よって、光沢紙媒体上でドット同士は完全に重なり合わないまでも、隣接配置され、部分的には重なり合うことになる。それにより、ドット同士を完全に重ね合わせた場合程ではないが、重ねて配置する効果、すなわち光沢度を低下させる効果を十分に得ることができる。
図15に本実施形態のインクセットの中で最も色材濃度が低いインクで適用する4パス用のマスクパターンの例を示す。このマスクパターンの特徴は、図6で示したドット配置パターンにおいて、レベル2に相当する2つのドットを、異なる走査間で記録するよう構成されていることである。図6で示したドット配置パターンにおいて、レベル2に相当するドット配置パターンは、記録する2つの画素が走査方向に対し隣接配置されているため、2つの画素は必ず偶数列と奇数列に選択される。図15のマスクパターンを用いることにより、奇数記録走査では図6で示したドット配値パターンにおいて奇数列のみが記録されるように分割され、偶数記録走査では偶数列のみが記録されるよう分割されている。よって、図15のマスクを用いて記録を行った場合、横方向である主走査方向に隣接する2つの画素は異なる走査間で記録が行われ、光沢紙記録媒体上で隣接配置され、部分的に重なって記録される。
尚、インクセットが複数ある場合は、それらのうち少なくとも1色以上に、前記したようなレベル1が選択されないドット配置パターンと、前述したような隣接したドットが異なる走査間で配置されるマスクを適用する。
図16は、第1の実施形態と同様のインクセット、光沢紙媒体を使用し、同様の方式で記録物を作製し、該記録物の20度鏡面光沢度を測定した結果を示したグラフである。図16(a)は本実施形態を示す、最も色材濃度が低いインクであるPgyに図6で示したドット配値パターンにおいてレベル1が選択されないものを適用し、K、Gyに図6で示したドット配置パターンを適用した場合の20度鏡面光沢度の測定結果である。図16(b)は全色に図6で示したドット配置パターンを適用した場合の20度鏡面光沢度の測定結果である。
図16(a)は(b)と比べ、特に低階調部における20度鏡面光沢度が抑制され、高階調部における20度鏡面光沢度とほぼ同等の値となる。従って記録物の光沢度が均一化され、従来課題であった光沢度の違いによるムラが抑制される。
本実施形態は、各記録走査においてカラム間引き記録を行うことでも実現可能である。図17は、カラム間引き記録を説明するための模式図である。カラム間引き記録とは、主走査方向に配列する2値のデータを所定の間隔ずつ間引きながら記録する記録方法である。ここでは1つおきのカラムデータを交互に記録する場合を示しており、本実施形態もこの方法(2カラム間引き)を行うものとする。1701は、多値データの4画素の領域(2値データの8画素×4画素)に対し、レベル5のデータが入力された場合のドット配置パターンである。パターン1701の上部に記された0および1はカラム番号を示しており、交互に配列するカラム0とカラム1は異なる記録走査で記録される。1702および1703は、カラム0およびカラム1のみを集めたドットパターンを示している。2カラム間引きを行うことにより、前述した隣接する2つの画素は異なる走査間で記録が行われ、光沢紙記録媒体上で隣接配置され、部分的に重なって記録される。
このように、本実施形態では、副走査方向に隣接するインクドットを異なる走査で記録することにより、記録媒体上でインクドットがレベリングされずに重なるため、表面凹凸を促進して、光沢を抑制することができる。本実施形態においては、副走査方向に隣接するインクドットを異なる走査で記録したが、本発明はこれに限るものではなく、主走査方向において上記制御を行ってもよい。また、複数色のインクを用いて記録を行う場合は、光沢が特定の色に対して上記制御を行ってもよい。
(その他の実施形態)
前述した実施形態では、レベル1を閾値としてインク滴を打ち込む処理を行ったが、本実施形態はこれに限るものではない。すなわち、最低濃度を示す第1階調情報(レベル1)の場合は画素領域内の同じ位置にインク滴を打ち込み、第1階調情報よりも高い濃度情報を示す第2階調情報(例えばレベル5)では異なる位置に打ち込む。そして、第1階調情報と第2階調情報の間の濃度を示す第3階調情報(例えばレベル2)では、インク滴を同じ位置に打ち込んでもよいし、異なる位置に打ち込んでもよい。
また、前述した実施形態では、前段処理、後段処理、γ処理、量子化部および記録データ作成処理をホスト装置3000で実行した。そして、ドット配置パターン化処理およびマスク処理を記録装置(プリンタ)3004で実行する例について説明したが、本実施形態はこの形態に限られるものではない。例えば、ホスト装置3000で実行している処理J0002〜J0005の一部を記録装置3004にて実行する形態であってもよいし、すべての処理をホスト装置3000にて実行する形態であってもよい。あるいは、処理J0002〜J0008を記録装置3004にて実行するようなインクジェット記録システムであってもよい。
また、前述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。これは、本実施形態においては、図5に示すフローチャートに対応したプログラムである。
1001 記録ヘッド
1002 マスクパターン
3000 PC(ホスト装置)
3001 アプリケーションソフトウェア
3003 プリンタドライバ
3004 記録装置
3005 モニタドライバ
H1900 インクタンク

Claims (9)

  1. 階調情報に応じた数のインク滴を記録ヘッドによって記録媒体上の画素領域に打ち込むためのデータを生成するデータ生成装置であって、
    前記階調情報がインク滴を打ち込む最低濃度を示す第1階調情報の場合には、複数のインク滴を前記画素領域内の同じ位置に重ねて打ち込むためのデータを生成し、前記階調情報が前記最低濃度よりも高い濃度を示す第2階調情報の場合には、複数のインク滴を前記画素領域内の異なる位置にそれぞれ打ち込むためのデータを生成する生成手段を有することを特徴とするデータ生成装置。
  2. 前記生成手段は、前記階調情報が前記第2階調情報の場合、複数のインク滴を前記画素領域内の同じ位置には打ち込まずに異なる位置にそれぞれ打ち込むためのデータを生成することを特徴とする請求項1に記載のデータ生成装置。
  3. 前記生成手段は、前記階調情報が第1階調情報の場合には、複数のインク滴を前記画素領域内の同じ位置に重ねて打ち込むためのデータ、あるいは1つのインク滴を前記画素領域内に打ち込むためのデータを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ生成装置。
  4. 前記インク滴は、前記記録ヘッドによって打ち込み可能な同系色で色材濃度の異なる複数のインクのうちの最も濃度の低いインクのインク滴であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  5. 前記インク滴は、色材として顔料を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  6. 前記記録媒体は、光沢紙であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  7. 階調情報に応じた数のインク滴を記録ヘッドによって記録媒体上の画素領域に打ち込むインクジェット記録装置であって、
    前記階調情報がインク滴を打ち込む最低濃度を示す第1階調情報の場合には、複数のインク滴を前記画素領域内の同じ位置に重ねて打ち込み、前記階調情報が前記最低濃度よりも高い濃度を示す第2階調情報の場合には、複数のインク滴を前記画素領域内の異なる位置にそれぞれ打ち込むことを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 階調情報に応じた数のインク滴を記録ヘッドによって記録媒体上の画素領域に打ち込むためのデータを生成する生成装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
    前記生成装置は、前記階調情報がインク滴を打ち込む最低濃度を示す第1階調情報の場合には、複数のインク滴を前記画素領域内の同じ位置に重ねて打ち込むためのデータを生成し、前記階調情報が前記最低濃度よりも高い濃度を示す第2階調情報の場合には、複数のインク滴を前記画素領域内の異なる位置にそれぞれ打ち込むためのデータを生成することを特徴とするプログラム。
  9. 階調情報に応じた数のインク滴を記録ヘッドによって記録媒体上の画素領域に打ち込むためのデータを生成するデータ生成方法であって、
    前記階調情報がインク滴を打ち込む最低濃度を示す第1階調情報の場合には、複数のインク滴を前記画素領域内の同じ位置に重ねて打ち込むためのデータを生成し、前記階調情報が前記最低濃度よりも高い濃度を示す第2階調情報の場合には、複数のインク滴を前記画素領域内の異なる位置にそれぞれ打ち込むためのデータを生成することを特徴とするデータ生成方法。
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