JP2007152851A - インクジェット記録装置、インクジェット記録方法および画像処理装置 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録方法および画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】同一色相を有しかつ濃度の異なるインクを用いて記録を行うインクジェット記録装置において、記録媒体の出力濃度を適正に保ちつつ光沢ムラの発生を低減する。
【解決手段】同一の色相を有する濃インクおよび淡インクを用いてインクジェット記録を行う。この際、記録媒体の記録面における光沢度を検出する検出手段30を設ける。そして、濃インクおよび淡インクによって表現される色の濃度値を入力画像信号に応じた値に保ちつつ、記録媒体の記録面における光沢度に応じて、濃インクおよび淡インクの記録媒体への打ち込み量を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、同一の色相を有する濃インクおよび淡インクを含む複数色のインクを、入力画像信号に応じて吐出させることにより記録媒体上に画像を記録するようにしたインクジェット記録装置、インクジェット記録方法および画像処理装置に関する。
現在、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録部には、画像情報に基いて、紙やプラスチック薄板等の記録媒体上にドットパターンからなる画像を記録する記録装置が用いられている。この記録装置は、記録方式によって、インクジェット記録方式、ワイヤドット方式、サ−マル方式およびレーザービーム方式等に大別される。このうちインクジェット方式を用いた記録装置(インクジェット記録装置)は、記録ヘッドの吐出口からインク滴(記録液)を吐出・飛翔させ、これを記録媒体に着弾させて記録するよう構成されている。このため、インクジェット記録装置は、静粛性に優れ、カラー化などにも容易に対応でき、かつ小型化にも適する、という利点を有している。
このようなインクジェットの記録装置でカラー画像を記録する場合、基本的には、シアン、マゼンタおよびイエローなどの3原色と、ブラックインクが用いられる。しかし、近年の高画質化の要求により、前述の4色のインク以外に、さらに多くのインクを使用することも行われている。例えば、画像品質の向上、粒状感の低下および均一性の向上を図るため、上記のシアンインク、マゼンタインクよりも濃度の低い、淡シアン、淡マゼンタなどのインクが使用されることも多い。また、画像を形成するインクには、一般に発色の良い染料が用いられているが、耐候性が必要な場所に掲示される画像を形成するために顔料インクも開発され、それぞれの用途にあったインクを選択的に使用できる記録装置も実施されている。
また、インクジェット記録装置に使用される記録媒体には、様々なタイプのものが開発されている。例えば、銀塩写真に近い光沢を有するタイプの記録媒体や、紙のベース層を樹脂でコーティングすることにより、銀塩写真に近い質感と耐水性を備えた記録媒体も開発されている。
しかしながら、顔料インクを用いたインクジェット記録装置では、光沢紙を使用した際に、次のような画質上の問題が生じる。すなわち、顔料インクを用い光沢紙に画像を形成した場合、紙面上に吐出された顔料インクの量によっては、記録媒体上に顔料インクが載っている部分と、紙の地が直接見えている部分とで、光沢感に差が生じることがある。特に、画像内での濃度差が大きい場合には光沢感の不均一が著しく、これが画像品質の低下を招く要因となっている。
そこで、前述のような6色のインクを用いたインクジェット記録装置により形成された画像を子細に検討した結果、光沢ムラを発生させる原因として次のようなことが明らかになった。すなわち、画像の光沢ムラは、画像濃度の上昇によって生じるだけでなく、インクの特性とインクの打ち込み量によっても変化することが本発明者の検討により明らかになった。
ここで、図2に淡マゼンタインクおよびマゼンタインクの光沢紙に対する打ち込み量と鏡面光沢度との関係を、図3に淡シアンインクおよびシアンインクの光沢紙に対する打ち込み量と鏡面光沢度との関係をそれぞれ示す。なお、ここで言うインクの打ち込み量とは、記録媒体上の所定面積内に設定される複数のドットの形成用のエリアの中で、実際にドットが形成されるエリアの占める割合を意味し、全エリアにドットが形成された場合を100%のインク打ち込み量とする。
図2および図3に示すように、淡シアンインクと淡マゼンタインクによって記録された部分は、インク打ち込み量が増加するにつれて極端に光沢度が変化した。これ対し、通常濃度のシアンインクとマゼンタインク(以下、これらのインクを濃シアンインク、濃マゼンタインクとも言う)は、打ち込み量が変化しても光沢度の変化は少なかった。なお、ここで図示していない通常濃度のイエロー、ブラックについても、通常濃度のシアン、マゼンタインクと同様の結果が得られた。
光沢紙に顔料インクで記録を行った場合、淡インクの打ち込み量が最大であるとき、その記録部分の鏡面光沢度は最大となる。これに対し、濃インクでは、光沢紙に最大量のインクを打ち込んだ場合にも、その部分は比較的低い光沢度を呈する。また、光沢紙の中でインクが打ち込まれていない部分、つまり光沢紙の記録面自体の光沢度は、濃インクが吐出されている部分の光沢度より低い。このため、淡インクが打ち込まれた領域と、インクが打ち込まれていない領域または濃インクによって打ち込まれた領域とが隣接する場合、隣接する領域の間で大きな光沢度の差が生じる。この光沢度の差が視覚によって光沢ムラと認識され、画像品質の低下を招くこととなる。
本発明は、同一色相を有しかつ濃度の異なるインクを用いたインクジェット記録において、記録媒体に対する出力画像濃度を適正に保ちつつ、光沢ムラの発生を低減することを目的とする。
本発明の第1の形態は、同一の色相を有する濃インクおよび淡インクを含む複数色のインクを、入力画像信号に応じて吐出させることにより記録媒体上に画像を記録するようにしたインクジェット記録装置において、前記記録媒体の記録面における光沢度を検出する検出手段と、前記濃インクおよび前記淡インクによって表現される色の濃度値を前記入力画像信号に応じた値に保ちつつ、前記検出手段によって検出された前記記録媒体の記録面における光沢度に応じて、前記濃インクおよび前記淡インクの前記記録媒体への打ち込み量を変更する変更手段と、を備えた特徴とする。
本発明の第2の形態は、同一の色相を有する濃インクおよび淡インクを含む複数色のインクを、入力画像信号に応じて吐出させることにより記録媒体上に画像を記録するようにしたインクジェット記録方法において、前記記録媒体の記録面における光沢度を検出する検出工程と、前記濃インクおよび前記淡インクの表す色の濃度値を前記入力画像信号に応じた値に保ちつつ、前記濃インクと前記淡インクの打ち込み量を、前記検出工程により検出された前記記録媒体の記録面における光沢度に応じて変更する変更工程と、を備えた特徴とする。
本発明の第3の形態は、入力画像信号によって表される色信号を、インクジェット記録装置において使用される同一の色相を有する濃インクおよび淡インクを含む複数色のインクに対応した色信号に変換する信号処理手段を備えた画像処理装置であって、前記信号処理手段は、前記濃インクおよび淡インクの表す色の濃度値を前記入力画像信号に応じた値に保ちつつ、前記濃インクにおける信号値と、淡インクにおける信号値を、前記インクが打ち込まれる前記記録媒体の記録面における光沢度に応じて変更することを特徴とする。
本発明によれば、入力画像信号に対する出力濃度を適正に保ちつつ濃インクおよび淡インクの打ち込み量を記録媒体の記録面における光沢度に応じて切り替えるため、記録媒体の種類に拘わらず光沢ムラを低減でき、画像品質を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本実施形態におけるインクジェット記録装置は、記録ヘッドを所定方向に移動させつつインクを吐出させる主走査と、記録媒体を主走査方向と交差する方向に所定量移動させる副走査とを交互に行う、シリアル型のインクジェット記録装置となっている。また、本実施形態に用いる記録ヘッドには、ブラック(K)、淡シアン(Lc)、シアン(C)、淡マゼンタ(Lm)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の6色分のインク吐出部が形成されており、ここから吐出させたインクによってカラー画像を形成する。
以下、本実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を図1と共に説明する。
本実施形態におけるインクジェット記録装置では、ステッピングモータからなる搬送モータ1の駆動が、ギア群2を介して搬送ローラ3に伝達される。この搬送ローラ3とこれに対向して設けられたピンチローラ4との間には、図外の給紙部から記録媒体Pが送り込まれ、搬送ローラ3の回転によって副走査方向(Y方向)へと送り出される。この後、搬送ローラ3によって送り出された記録媒体Pは、プラテン5により下方から支持されて平面性を保ちつつ上下一対の押さえローラ6、7の間に導入される。その後、記録媒体Pは搬送ローラ3とピンチローラ4および押さえローラ6および7とによって平面的に保持されつつ副走査方向へと間欠的に搬送される。
また、記録媒体Pの間欠的な搬送動作に同期して、キャリッジ8が主走査方向(X方向)に沿って往動または復動する。この往復動作中、キャリッジ8に搭載された記録ヘッドから記録媒体Pに向けてインクが吐出され、記録媒体上に画像が記録される。このキャリッジ8の移動は、インクジェット記録装置に設けられたCPU、ROMおよびRAMなどを有する制御系回路によって制御されるキャリッジモータ(CRモータ)9の駆動力を用いて行う。すなわち、CRモータ9の駆動力は、プーリ10、11およびこれらに架け渡されたベルト12を介してキャリッジ8に伝達される。ベルト12がキャリッジモータ9の正転および逆転に伴って、正方向および逆方向に移動することにより、キャリッジ8はX方向に延在するガイドシャフト13に沿って往動および復動する。なお、このキャリッジ8には、記録ヘッドに設けられた前述の6色分のインク吐出部に対し、それぞれインクを供給するインクタンク14〜19が交換可能に搭載される。
また、記録媒体Pの搬送経路に対向して記録媒体Pの記録面における光沢度を検出する光沢度検出器30が設けられている。図2は、この光沢度検出器30の概略構成を示す断面図である。
図2において、この光沢度検出器30の筐体部31内には、記録媒体Pの記録面に対し所定の入射角で光を発する発光部32と、記録媒体Pの記録面で反射された光を受光する第1の受光部33と、第2の受光部34とからなる。このうち、第1の受光部33は発光素子32から発せられた光のうち記録媒体P上で正反射された光を受光する角度で配置され、第2の受光部34は記録媒体Pと直交する方向に乱反射された光を受光する角度で配置される。また、図中、35は前記発光部32、第1の受光部33および第2の受光素子34を制御する制御回路である。
上記の光沢度検出器30は、記録媒体Pの記録面に記録動作が開始される前にその記録面の光沢度を検出する。すなわち、搬送ローラ3とピンチローラ4とによって搬送される記録媒体Pは、記録動作が開始される前に上記光沢度検出器30の下方に達し、ここで、光沢度検出器30の発光部32が制御回路35によって点灯する。発光部32から発せられた光は記録媒体Pの記録面に対して所定の角度で入射する。記録媒体Pで正反射された光を受けた第1の受光部33は、その受光量に応じた出力信号を送出する。また、第2の受光部34は、記録媒体P上で乱反射された光を受けてその受光量に応じた出力信号を送出する。各受光部33、34から送出された出力信号を受けて、インクジェット記録装置内に設けられた制御系回路は、両出力信号の差分をとり、その差分が予め設定した閾値よりも大きい場合には記録媒体Pが光沢紙であると判断する。また、各受光部33、34から送出された出力信号の差分が前記閾値以下である場合には、非光沢紙であると判断する。つまり、記録面の光沢度が高い光沢紙においては、発光部から照射された光のうち、多くの光が正反射され、乱反射される光は減少する。このため、第1の受光部33の出力信号値は高くなり、かつ第2の受光部34における出力信号値は低くなる。従って、両信号値の差分は大きくなる。これに対し、光沢度が低い記録面を有する記録媒体では正反射される光は減少し、乱反射される光は増大する。その結果、第1の受光部33から送出される信号値と第2の受光部34から出力される信号値との差分は減少する。従って、第1、第2の受光部33、34から出力される信号値の差分によって記録媒体が光沢紙であるか否かを判別することができる。
次に、本発明の実施形態における画像処理部において実施される基本的な画像処理手順を図3に基づいて説明する。
図3は、本実施形態のインクジェット記録システムにおける画像処理部J1000によって実行される画像データ変換処理の流れを示したブロック図である。なお、この実施形態において図4に示す画像処理部の各処理は、インクジェット記録装置に設けられたCPU、ROM、RAM等を有する制御系回路によって実施される。
インクジェット記録装置内で動作するプログラムとしては、アプリケーションやプリンタドライバがあり、アプリケーションJ0001は記録装置で記録する画像データを作成する処理を実行する。実際の記録時にはアプリケーションで作成された画像データがプリンタドライバに渡される。
本実施形態におけるプリンタドライバはその処理として、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正J0004、多値量子化であるハーフトーニングJ0005、および記録データ作成J0006を行う。ここで、各処理を簡単に説明すると、前段処理J0002は色域(Gamut)のマッピングを行う。そして、sRGB規格の画像データR、G、Bによって再現される色域を、記録装置によって再現される色域内に写像するためのデータ変換を行う。具体的にはR、G、Bのそれぞれが8bitで表現されたデータを3次元のLUTを用いることにより、異なる内容のR、G、Bの8bitのデータに変換する。
後段処理J0003は、上記色域のマッピングがなされたデータR、G、Bに基づき、このデータが表す色を再現するインクの組み合わせに対応した色分解データY、M、C、K、LcおよびLmを求める処理を行う。ここでは前段処理と同様に、3次元LUTにて補間演算を併用して行うものとする。
γ補正J0004は、後段処理J0003によって求められた色分解データの各色のデータごとにその階調値変換を行う。具体的には、インクジェット記録装置の各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、上記色分解データが記録装置の階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。
ハーフトーニングJ0005は、8ビットの色分解データY、M、C、K、Lc、Lmそれぞれについて2ビットのデータに変換する量子化を行う。本実施形態では、多値の誤差拡散法を用いて256階調の8ビットデータを、3階調の2ビットデータに変換する。この2ビットデータは、インクジェット記録装置で行われるドット配置パターン化処理における配置パターンを示すためのインデックスとなるデータである。
プリンタドライバで行う処理の最後には、記録データ作成処理J0006によって、上記2ビットのインデックスデータを内容とする記録イメージデータに記録制御情報を加えた記録データを作成する。この後、インクジェット記録装置は、入力されてきた上記記録データに対し、ドット配置パターン化処理J0007およびマスクデータ変換処理J0008を行う。
ここで、本実施形態におけるドット配置パターン化処理J0007について説明する。上述したハーフトーン処理では、256値の多値濃度情報(8ビットデータ)を3値の階調値情報(2ビットデータ)までにレベル数を下げている。しかし、実際に本実施形態のインクジェット記録装置が記録できる情報は、インクを記録するか否かの2値情報である。ドット配置パターン化処理では、0〜2の3値レベルをドットの有無を決定する2値レベルまで低減する役割を果たす。具体的には、このドット配置パターン化処理J0007では、ハーフトーン処理部からの出力値であるレベル0〜2の2ビットデータで表現される画素ごとに、その画素の階調値(レベル0〜2)に対応したドット配置パターンを割当てる。これにより1画素内の複数のエリア各々にドットのオン・オフを定義し、1画素内の各エリアに「1」または「0」の1ビットの吐出データを配置する。このドット配置パターン化処理J0007を終了した段階で、記録媒体に対するドットの配列パターン(記録データ)が全て決定される。従って、この記録データを記録ヘッドJ0010の駆動回路に入力すれば、所望の画像を記録することができる。但し、本実施形態では、マルチパス記録を実施するため、マスクデータ変換処理J0008においては、前記記録データを各走査に分配するための処理を行う。
次に、上記光沢度検出器20による判別結果に基づいて実施されるインク打ち込み量の制御を説明する。
光沢度検出器20によって使用する記録媒体が光沢紙であると判断された場合、入力画像信号によって表される濃度値(階調値)とインクの打ち込み量との関係は図6に示すようになる。一方、記録媒体が光沢紙でないと判断された場合、入力画像信号によって表される濃度値(階調値)とインク打ち込み量との関係は図7に示すようになる。また、図8に入力画像信号と記録媒体上に形成される画像の濃度(出力濃度)との関係を示す。
図6および図7では、R、G、Bの入力画像データによって表されるシアンの濃度信号に対し、淡シアンインクと濃マゼンタインクがどのように分けて打ち込まれているかを示している。図6および図7において、横軸の値は入力画像信号によって表される濃度値(階調値)を示しており、縦軸の値はインクの打ち込み量(%)を示している。ここで、インクの打ち込み量とは、記録媒体上の特定の面積内の複数のドットの形成エリアの中で、実際にドットが形成されたエリアの占める割合を意味し、全てのエリアにドットが形成された場合を100%のインク打ち込み量とする。なお、図6および図7に示す関係は、淡マゼンタインクと濃マゼンタインクにおいても同様になる。
図6に示すように、使用される記録媒体が、光沢紙以外の記録媒体である通常記録モードの場合、255階調の濃度を表す入力画像信号に対し、0から64階調までは淡シアンインクのみが使用され、64階調からは濃シアンインクも使用される。淡シアンインクの打ち込み量は、0から64階調まで増大し、64階調からは階調値の上昇に伴って減少して行き、128階調で0になる。また、濃シアンインクの打ち込み量は、64階調から255階調まで階調値の上昇に伴って増大する。このように、光沢紙以外の記録媒体を使用する場合、淡シアンのみが使用される領域と、淡シアンと濃シアンとが使用される領域の切換点は64階調となる。
一方、使用される記録媒体が光沢紙である光沢ムラ緩和モードの場合、淡シアンインクのみを使用する濃度領域と、濃シアンインクと淡シアンインクとを組み合わせて使用する濃度領域との切換点は、32階調に設定される。この場合も、淡シアンインクの打ち込み量は、0から64階調まで増大し、その後は128階調まで減少する。これに対し、濃シアンインクは、32から255階調まで階調値の上昇に伴って増大する。このように、淡シアンインクと濃シアンインクとを組み合わせて使用する濃度領域は、光沢紙以外の記録媒体を使用する場合の濃度領域に比べて拡大されている。加えて、淡インクの最大インク打ち込み量は、約半分に制限されている。このようにして打ち込み量を制限することにより、前記の切換点を低階調側にずらしても、記録媒体上に形成される画像濃度(出力濃度)を、濃度的に同一にすることができる。また、淡インクの打ち込み量を制御することで、図4および図5に示すように鏡面光沢度が高まることもなく、均一な光沢度の画像を形成することができる。
なお、濃インクと淡インクの双方を使用する濃度領域と、淡インクのみを使用する濃度領域との切換点の設定や打ち込み量を制限する値などの記録条件は、記録装置の特性や要求される性能などに応じて適宜変更すれば良く、上記に限定されない。
以上の制御は、画像処理部J1000における後段処理J0003を、記録媒体が光沢紙であるか否かによって切り換えることによって行うことができる。すなわち、後段処理J0003では、入力画像データR、G、Bに基づいて、使用するインクの組み合わせに対応した色分解データY、C、M、Lc、Lmを作成する際、色分解テーブルを使用する。このとき使用する色分解テーブルを2種類用意し、記録媒体が光沢紙であるか否かに応じてこれらの色分解テーブルを適宜選択することにより、濃インクと淡インクに対する信号値を変更することができる。このようにして、後段処理J0003から出力される信号値を増減させることにより、マスクデータ変換処理J0008から記録ヘッドJ0010へと出力されるインクの吐出データを傾向的に増減させることができる。これにより、図6および図7に示すような濃インクと淡インクのインク打ち込み量の切り換えを行うことができる。
以上のように本実施形態によれば、光沢紙を使用する場合には、淡インクと濃インクとの切換点を低濃度領域側に下げると共に、両インクの打ち込み量を削減する。これにより、入力画像信号によって表される画像濃度を維持しつつ、記録媒体上の光沢ムラを低減することができる。
なお、上記実施形態では、図4に示す画像処理部の各処理を、インクジェット記録装置で行うものとしたが、インクジェット記録装置に接続されたホストコンピュータなどに上記画像処理部の一部または全部の機能を持たせることも可能である。
本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態における光沢度検出器の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態における画像処理部において実施される基本的な画像交換処理の流れを示したブロック図である。 本発明の実施形態におけるインク打ち込み量と鏡面光沢度との関係を、淡マゼンタインクとマゼンタインクのそれぞれについて示す図である。 本発明の実施形態におけるインク打ち込み量と鏡面光沢度との関係を、淡シアンインクとシアンインクのそれぞれについて示す図である。 光沢紙以外の記録媒体を使用する通常記録モードにおける淡インクと濃インクとの打ち込み量を示す図である。 光沢紙を仕様する光沢ムラ緩和モードにおける淡インクと濃インクとの打ち込み量を示す図である。 入力画像信号と記録媒体上に形成される画像の濃度(出力濃度)との関係を示す図である。
符号の説明
30 光沢度検出器
J1000 画像処理部
J0002 前段処理
J0003 後段処理
J0004 γ補正
J0005 ハーフトーニング
J0006 記録データの作成
J0007 ドット配置パターン化処理
J0008 マスクデータ変換処理
J0009 ヘッド駆動回路
J0010 記録ヘッド

Claims (6)

  1. 同一の色相を有する濃インクおよび淡インクを含む複数色のインクを、入力画像信号に応じて吐出させることにより記録媒体上に画像を記録するようにしたインクジェット記録装置において、
    前記記録媒体の記録面における光沢度を検出する検出手段と、
    前記濃インクおよび前記淡インクによって表現される色の濃度値を前記入力画像信号に応じた値に保ちつつ、前記検出手段によって検出された前記記録媒体の記録面における光沢度に応じて、前記濃インクおよび前記淡インクの前記記録媒体への打ち込み量を変更する変更手段と、を備えた特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記変更手段は、前記淡インクと前記濃インクの打ち込み量の比率および前記両インクの打ち込み量を、前記検出手段により検出された記録媒体の記録面における光沢度に応じて変更することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記変更手段は、入力画像信号によって表される色信号を、前記濃インクおよび淡インクを含む複数色のインクに対応した色信号に変換する信号処理手段であって、
    前記信号処理手段は、前記濃インクおよび前記淡インクによって表現される色の濃度値を前記入力画像信号に応じた値に保ちつつ、前記濃インクの濃度を表す信号値と、前記淡インクの濃度を表す信号値との比率を、前記検出手段により検出された記録媒体の記録面における光沢度に応じて変更することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記信号処理手段は、加法混色における三原色の色信号からなる入力画像信号を、記録媒体に吐出するインクの組み合わせに対応した色信号に変換するテーブルを2種類備えると共に、前記記録媒体の記録面における光沢度に応じて前記各テーブルを切り替える切替手段を有し、前記各テーブルは、前記濃インクの濃度を表す信号値と、前記淡インクの濃度を表す信号値との比率が、同一の入力画像信号に対して異なることを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 同一の色相を有する濃インクおよび淡インクを含む複数色のインクを、入力画像信号に応じて吐出させることにより記録媒体上に画像を記録するようにしたインクジェット記録方法において、
    前記記録媒体の記録面における光沢度を検出する検出工程と、
    前記濃インクおよび前記淡インクの表す色の濃度値を前記入力画像信号に応じた値に保ちつつ、前記濃インクと前記淡インクの打ち込み量を、前記検出工程により検出された前記記録媒体の記録面における光沢度に応じて変更する変更工程と、を備えた特徴とするインクジェット記録方法。
  6. 入力画像信号によって表される色信号を、インクジェット記録装置において使用される同一の色相を有する濃インクおよび淡インクを含む複数色のインクに対応した色信号に変換する信号処理手段を備えた画像処理装置であって、
    前記信号処理手段は、前記濃インクおよび淡インクの表す色の濃度値を前記入力画像信号に応じた値に保ちつつ、前記濃インクにおける信号値と、淡インクにおける信号値との比率を、前記インクが打ち込まれる前記記録媒体の記録面における光沢度に応じて変更することを特徴とする画像処理装置。
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JP2010284951A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Canon Inc インクジェット記録装置

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