JP2010194822A - インクジェット記録装置およびデータ生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】往復記録の際の打ち込み順の違いによる色むらと粒状性の両方の課題を解決する。
【解決手段】マルチパス記録において、最初の第1走査で記録されるデータを生成するためのマスクパターンに集中マスクを用い、第2走査以降に記録されるデータを生成するためのマスクパターンに分散マスクを用いることにより、色むらと粒状性を低減する。
【選択図】図8

Description

本発明は、インクジェット記録装置およびデータ生成装置に関する。
コンピュータ等の情報処理機器、さらには通信機器や通信環境の普及に伴い、それらの機器の記録装置の一つとして、インクジェット方式による記録ヘッドを用いてデジタル画像記録を行うものが急速に普及している。このインクジェット記録装置においては、複数の記録素子(ノズル:吐出口)を集積配列してなる記録素子列(ノズル列:吐出口列)を複数色分有する記録ヘッドを用いるのが一般的である。
このようなインクジェット記録装置では、マルチパス記録モード(分割記録モード)が知られている。マルチパス記録とは、記録ヘッドの複数回の移動(走査、パス)によって記録媒体のヘッド幅以下の記録領域に画像を記録する方法である。マルチパス記録方法は、インクの吐出量誤差や着弾誤差による濃度むらの低減や、インクにじみの低減に効果的である。
このようなマルチパス記録は、双方向記録方式と組合せて用いられることが多い。なお、双方向記録方式とは、周知の通り、記録ヘッドの往路走査時と復路走査時の両方において画像の記録を行う記録方式である。
しかしながら、図15(a)のような記録ヘッドを用いて双方向記録を行う場合、往路走査と復路走査におけるインクの打ち込み順の違いによる色むらによって画像弊害を生じることが知られている(特許文献1参照)。
図15(a)は、マルチパス記録に用いられる記録ヘッドの一例を示す概略図である。この記録ヘッドでは、4色記録ヘッドの各色を右からブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の順に配置している。そして、記録時には、図16に示されるように、この記録ヘッドを異色吐出口列の配列方向(主走査方向)に往復移動させて、記録ヘッドのN回(例えば、3回)の走査により所定の記録領域に記録を行うものである。
図16は、図15に示す記録ヘッドによる記録方法を説明するための図である。第一走査(19−001)では記録ヘッドを右方向に移動させつつ、ヘッド幅の3分の1の吐出口を用いて記録領域19−Aに対してCMYKの順でインクを吐出する。続いて、記録媒体を吐出口の配列方向(副走査方向)にヘッド幅の3分の1に相当する量だけ送る。第二走査(19−002)では記録ヘッドを左方向に移動させつつ、ヘッド幅の3分の2の吐出口を用いて記録領域19−Aおよび19−Bに対してKYMCの順でインクを吐出する。さらに第三走査(19−003)では記録ヘッドを右方向に移動させつつ、吐出口列の全て吐出口を用いてCMYKの順でインクを吐出する。
このように記録を行うと、インクの着弾順序が記録領域19−Aと19−Bで異なる。すなわち、記録領域19−Aには、一パス目でCMYK、二パス目でKYMC、三パス目でCMYKの順でインクが着弾することになる。一方、記録領域19−Bには、一パス目でKYMC、二パス目でCMYK、三パス目でKYMCの順でインクが着弾することになる。以降、この記録領域19−Aと19−Bの関係が繰り返される。 このように所定の記録領域毎にインクの打ち込み順(着弾順)が異なると、打ち込み順の違いによる色ムラが知覚される場合がある。例えば、複数の記録領域(19−A、19−B)を含む記録領域にグリーン(シアン+イエロー)の画像が形成される場合、記録領域19−Aでは一パス目でシアンのインクが着弾し、その後イエローのインクが着弾する。その結果、この走査では先に着弾したシアンが優先色となり、シアンの色味の強いグリーン画像が形成される。次いで、ニパス目では、イエロー、シアンの順でインクが吐出され、イエローの色味の強いグリーン画像が形成される。最後に、三パス目では、シアン、イエローの順でインクが吐出され、シアンの色味の強いグリーン画像が形成される。これにより、記録領域19−Aでは、シアンの色味が優先となる。これに対し、記録領域19−Bでは、一パス目と三パス目でイエローの色味の強いグリーン画像が形成され、二パス目ではシアンの色味の強いグリーン画像が形成される。これにより、記録領域19−Bでは、イエローの色味が優先となる。以上によれば、色味の異なる記録領域が副走査方向に交互に現れることとなり、これがバンドムラとして知覚される。
図17は、打ち込み順序の違いにより色味の差が発生する理由について説明する説明図である。例えば、シアンインク、イエローインクの順番で記録媒体上にインク液滴が打ちこまれた場合、先行するシアンインクが記録媒体の表面上に吸着するのに対して、後続するイエローインクは記録媒体の深さ方向に浸透していく。よって、色味は先行のシアン色が優先色となる。イエローインク、シアンインクの順番で記録媒体上にインク液滴が打ち込まれた場合には、先行するイエローインクが記録媒体の表面上に吸着するのに対して、後続するシアンインクは記録媒体の深い方向に浸透していく。よって、先行するイエロー色が優先となる。このように、シアンインク、イエローインクの順にインク滴が打たれた場合とイエローインク、シアンインクの順にインク滴が打たれた場合では画像の色味が異なる。
一方、インクの打ち込み順の違いによる画像劣化を軽減するために、図15(b)のような記録ヘッドの往路走査と復路走査でインクの打ち込み順を同じくする記録ヘッドが知られている。本記録ヘッドでは、4色記録ヘッドの各色の吐出口列をCMYKYMCの並びとし、往復の走査で同じインクの打ち込み順で記録を行うため、色むらを低減することができる。しかしながら、このような記録ヘッドでは、吐出口列を増やすために記録ヘッドが大型化し、コストアップにも繋がる。
また、従来のインクジェット記録において、インクドットがにじむことにより、記録媒体上の各画素に対応した面積よりも広くインクが広がるように設計されている。これは、記録率100%(ベタ画像)での記録において、インクが打ち込まれない領域が白く残ることを防ぐためである。よって、マルチパス記録において、ベタ画像の25%の画像データを記録する場合、記録媒体上をインクドットが占める面積率(被覆率)は、25%よりも高くなる。この割合が高い程、記録ヘッドのヘッド幅に対応する記録領域(バンド)毎に色味が異なるため、バンドむらとして認識され、画像劣化の要因となってしまう。特に、後述するような隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が相対的に少ない分散マスクを用いた場合、各パスにおける被覆率が高くなるため、打ち込み順の違いによる色むらが発生しやすい。
一方、打ち込み順の違いによる色むらを軽減する記録方法として、所定の配列規則によって配列されたマスクパターン(集中マスク:クラスタマスク)が記載されている。この集中マスクは、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が相対的に多いマスクパターンであり、記録許容画素が集中して配置されている。このため、各パスにおける被覆率が低くなり、前述した色むらを軽減することができる(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に記載された記録方法では、色むらを軽減させるためには、記録許容画素の集中画素サイズ(各集中画素に含まれる最小単位画素の個数)をある程度大きくする必要がある。しかしながら、色むらに対する効果を十分に得るために集中画素サイズを大きくすると、その集中画素が視覚上目立ち、粒状感が増すことがある。これに対し、視覚上目立つ集中画素サイズを、視覚特性上周期性を認知できないサイズ以下に小さくする記録方法が知られている(特許文献2参照)。
特開平06−336016号公報 特開2001−63014号公報
しかしながら、特許文献2に記載の記録方法を用いても、集中画素サイズを小さくすることで粒状感を抑えることはできるが、色むらに対する効果が減少してしまい、粒状性と色むらの両方の課題を解決することはできない。
さらに、本発明者らがマルチパス記録における色むらの発現を精査した結果、マルチパス記録において記録される画像の色味は、記録媒体上に最初に記録された色味が支配的となっていることがわかった。つまり、記録媒体上をインクが埋め尽くすまでのパスによって記録された色が、強く発色するのである。
さらに、最初に記録されるパスにおけるインクの被覆率が大きければ大きいほど、その色味が最終的に形成される画像の色味に強く影響するため、双方向記録における色むらの原因の一つとなっている。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、双方向記録における打ち込み順の違いによる色むらを低減しつつも、画像の粒状性を低減するインクジェット記録装置およびデータ生成装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、第1の色のインクを吐出するための吐出口が所定方向に配列された第1の吐出口列と、第2の色のインクを吐出するための吐出口が所定方向に配列された第2の吐出口列とが、前記所定方向と交差する走査方向に沿って配列された記録ヘッドを用い、前記第1の吐出口列及び前記第2の吐出口列の前記所定方向における幅よりも小なる量の記録媒体の搬送を少なくとも1回介在させた前記記録ヘッドの複数回の走査によって、前記幅よりも小なる幅の記録領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、前記第1の吐出口列の複数回の走査に対応した複数のマスクパターンを有する第1パターン群を用いて、前記第1の吐出口列によって前記記録領域に記録すべき画像データを前記複数回の走査の各々で記録すべき画像データを生成する第1の生成手段と、前記第2の吐出口列の複数回の走査に対応した複数のマスクパターンを有する第2パターン群を用いて、前記第2の吐出口列によって前記記録領域に記録すべき画像データを前記複数回の走査の各々で記録すべき画像データを生成する第2の生成手段とを有し、前記第1パターン群のうち、少なくとも最初の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンは、前記最初の走査とは異なる少なくとも1回の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンよりも、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が少なく、前記第2パターン群のうち、少なくとも最初の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンは、前記最初の走査とは異なる少なくとも1回の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンよりも、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が少ないことを特徴とする。
以上の構成によれば、複数色のインクを吐出して記録を行う各記録走査において、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が相対的に多いマスクパターンと相対的に少ないマスクパターンを適切に用いる。これにより、粒状感の抑制と色むらの低減を両立可能なインクジェット記録装置およびデータ生成装置を提供する。
第1実施形態のインクジェット記録装置を示す斜視図である。 第1実施形態のハードウェアおよびソフトウェアの構成を示すブロック図である。 第1実施形態のデータ処理過程を説明するブロック図である。 2パス記録を説明するための模式図である。 2パス記録により画像を完成させる記録によるインクの構成配置を示す図である。 第1実施形態の記録方法を示す概念図である。 第1実施形態の4パス記録を行うための、1パス目のマスクパターンの例を示す図である。 第1実施形態の4パス記録のマスクパターンの例を示す図である。 図8に示すマスクパターンを利用して実際に4パス記録で記録した記録画像を示す模式図である。 第2実施形態のマスクパターンを示す図である 図10に示すマスクパターンを利用して実際に4パス記録で記録した記録画像を示す模式図である。 第3実施形態のマスクパターンを示す図である。 図12に示すマスクパターンを利用して実際に3パス記録で記録した記録画像を示す模式図である。 他の実施形態のマスクパターンの例を示す図である。 マルチパス記録に用いられる記録ヘッドを示す概略図である。 図15(a)に示す記録ヘッドによる記録方法を説明する図である。 打ち込み順序の違いにより色味の差が発生する理由について説明する説明図である。
以下に図面を参照して本発明における実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置を示す斜視図である。記録装置104は、記録ヘッドJ0010を記録媒体に対して往復走査(往復移動)させ、その間に記録ヘッドからインクを吐出して記録を行ういわゆるシリアル方式の記録装置である。記録装置104には、キャリッジM4000が設けられている。キャリッジM4000には、記録ヘッドJ0010およびシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)それぞれのインクを供給するインクタンクH1900が搭載されている。記録ヘッドJ0010は、C、M、YおよびKのそれぞれのインクに対応して用意され、これらがキャリッジM4000に装着されることにより、記録用紙などの記録媒体に対して走査する。本実施形態の記録ヘッドJ0010は、図15(a)に示すように、第1の色であるシアンを吐出する第1の吐出口列、第2の色であるイエローを吐出する第2の吐出口列を有する。同様に、第3の色であるマゼンタ、第4の色であるブラックを吐出する第3及び第4の吐出口列を有する。そして、吐出口の配列密度が1200dpiであり、それぞれの吐出口から4.5ピコリットルのインク滴を吐出する。また、それぞれの記録ヘッドの吐出口の数は1280個である。
記録ヘッドを搭載したキャリッジM4000の主走査方向(本図ではX方向)への移動中、記録ヘッドJ0010からインクが吐出される。また、記録ヘッドJ0010の走査と走査の間において、記録媒体の所定量の搬送が副走査方向(所定方向;本図ではY方向)に少なくとも1回介在する。そして、このような記録ヘッドの走査と記録媒体の搬送を繰り返すことで、ヘッド幅の記録領域(バンド)毎に画像が記録される。特に、本実施形態では、記録ヘッドの走査と記録媒体の搬送を利用して行われる「マルチパス記録」が実行できるように構成されている。前述のように、「マルチパス記録」とは、記録ヘッドの吐出口配列範囲の幅(ヘッド幅)以下の記録媒体の搬送を介在させた記録ヘッドの複数回の走査によって記録媒体の所定の記録領域に対して画像を記録することを指す。例えば、「3パスのマルチパス記録」とは、記録ヘッドのヘッド幅の3分の1に対応する量の記録媒体の搬送を介在させた記録ヘッドの3回の走査によって、ヘッド幅の3分の1の記録領域に対して画像を記録することを指す。また、「4パスのマルチパス記録」とは、記録ヘッドの吐出口の配列範囲の幅の4分の1に対応する量の記録媒体の所定方向への搬送を介在させた記録ヘッドの4回の走査によって、ヘッド幅の4分の1の記録領域に対して画像を記録することを指す。
本実施形態は、マルチパス記録の各走査で用いる画像データを生成し、生成した画像データに従って画像を記録するものである。画像データの生成にあたっては、入力多値画像データを画像記録に用いる2値の画像データに変換し、その後2値の画像データを分割マスクに従って分割し、各走査で用いる2値の画像データを生成する。
なお、本実施形態では、シリアル方式の記録装置を用いているが、本発明の記録装置は、このような記録装置に限定されるものではない。すなわち、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドを用いた記録装置であってもよい。また、本実施形態では、各色ごとに記録ヘッドが具えられているが、本発明はこのような記録装置に限定されるものではない。例えば、複数の色の記録ヘッドが一体的に形成された1個の記録ヘッドを用いた記録装置であってもよい。さらに、記録装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッドを用いたものであってもよい。また、記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた記録装置であってもよい。
図2は、本実施形態のホスト機器として機能するパーソナルコンピュータ(以下、PCとも言う)及び記録装置のハードウェアおよびソフトウェアの構成を示すブロック図である。
ホストコンピュータであるPC100は、記録装置104で記録する画像データを生成する。PC100は、オペレーティングシステム(OS)102によって、アプリケーションソフトウェア101、プリンタドライバ103、モニタドライバ105の各ソフトウェアを動作させる。アプリケーションソフトウェア101は、ワープロ、表計算、インターネットブラウザなどに関する処理を行う。モニタドライバ105は、モニタ106に表示する画像データを作成するなどの処理を実行する。プリンタドライバ103は、アプリケーションソフトウェア101からOS102へ発行される各種描画命令群(イメージ/テキスト/グラフィクス描画命令など)を描画処理して、最終的に記録装置104で用いる多値または2値の画像データを生成する。すなわち、図3にて後述する画像処理を実行することにより、記録装置104で用いる複数のインク色それぞれの、多値または2値の画像データを生成する。
ホストコンピュータ100は、以上のソフトウェアを動作させるための各種ハードウェアとして、CPU108、ハードディスク(HD)107、RAM109、ROM110などを備える。すなわち、CPU108は、ハードディスク107やROM110に格納されている上記のソフトウェアプログラムに従ってその処理を実行し、RAM109はその処理実行の際にワークエリアとして用いられる。
記録装置104には、コントローラ200、記録ヘッド1000、ヘッド駆動回路202、キャリッジM4000、キャリッジモータ204、搬送ローラ205、搬送モータ206等が設けられている。ヘッド駆動回路202は記録ヘッド1000の駆動を行うための回路で、ヘッド駆動回路202によって記録ヘッド1000が駆動されてインクが吐出される。キャリッジモータ204は、記録ヘッド100を搭載するためのキャリッジM4000を往復移動させるためのモータである。搬送モータ206は、記録媒体を搬送するための搬送ローラ205を搬送するためのモータである。装置全体を制御するためのコントローラ200には、マイクロプロセッサ形態のCPU210、制御プログラムが収納されているROM211、CPUが画像データの処理等を行う際に使用するRAM212等が設けられている。ROM211には、後述する図7、図10等で示されるマスクパターンやマルチパス記録を制御するための制御プログラム等が格納されている。コントローラ200は、例えば、マルチパス記録を実行するために、ヘッド駆動回路202、キャリッジモータ204、搬送モータ206を制御する他、マルチパス記録の各走査に対応した画像データを生成する。詳しくは、コントローラ200は、制御プログラムに従ってROM211からマスクパターンを読み出し、読み出したマスクパターンを用いて、単位領域に対応する画像データをマルチパス記録の各走査に対応した吐出口列で記録すべき画像データに分割する。本実施形態においては、それぞれのインクの色毎に画像データを生成する、第1の色の第1の生成手段及び第2の色の第2の生成手段として処理を行っている。更に、コントローラ200は、この分割画像データに従って記録ヘッド1000からインクが吐出されるようにヘッド駆動回路202を制御する。
なお、記録装置104への入力画像データが多値画像データの場合には、配分比率情報に従って、多値データを分割し、その後分割された多値データを2値の分割画像データに変換してもよい。
図3は、記録装置104で記録を行う際のPC100および記録装置104における主なデータ処理過程を説明するブロック図である。
本実施形態のインクジェット記録装置104は、上述したようにシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクによって記録を行うものであり、そのためにこれら4色のインクを吐出する記録ヘッドJ0010を備えている。
ホストコンピュータ100のアプリケーション101を介して、ユーザは記録装置104で記録する画像データを作成することができる。そして、記録を行うときはアプリケーション101で作成された画像データがプリンタドライバ103に渡される。プリンタドライバ103は、その処理として、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正J0004、2値化処理J0005、および記録データ作成J0006をそれぞれ実行する。前段処理J0002では、アプリケーションによる画面を表示する表示器が持つ色域を記録装置104の色域に変換する色域変換を行う。具体的には、R、G、B夫々が8ビットで表現された画像データR、G、Bを3次元LUTにより、記録装置の色域内の8ビットデータR、G、Bに変換する。次いで、後段処理J0003では、変換された色域を再現する色をインク色に分解する。具体的には、前段処理J0002にて得られた8ビットデータR、G、Bが表す色を再現するためのインクの組合せに対応した8ビットデータC、M、Y、Kを求める処理を行う。γ補正J0004では、色分解で得られたCMYKのデータ夫々についてγ補正を行う。具体的には、色分解で得られた8ビットデータCMYK夫々が記録装置の階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。なお、この段階で記録装置104に入力多値画像データとして転送することもある。この場合、後述する2値化処理J0005や記録データ作成処理J0006は記録装置104内で実行される。
次いで、2値化処理J0005では、γ補正がなされた8ビットデータC、M、Y、Kそれぞれを1ビットデータC、M、Y、Kに変換する2値化処理を行う。最後に、記録データ作成処理J0006では、2値化された1ビットデータC、M、K、Yを内容とする画像データに記録制御データなどを付して記録データを作成する。なお、記録制御データは、記録媒体情報、記録品位情報、および給紙方法等のようなその他制御情報とから構成されている。以上のようにして生成された記録データは、記録装置104へ供給される。
一方、記録装置104は、入力された記録データに含まれる2値の画像データに対しマスク処理J0008を行う。マスク処理J0008では、記録装置の所定のメモリに予め格納されている、後述の各実施形態で説明されるマスクパターンを用い、入力されてきた2値の画像データを、各走査で用いる2値の画像データに分割する。詳しくは、メモリに予め格納されているマスクパターンを読み出し、この読み出したマスクパターンと入力されてきた2値の画像データとの論理積演算(AND処理)によって、各走査で用いる2値の分割画像データを生成する。これにより、マルチパス記録におけるそれぞれの走査で用いられる2値の分割画像データが生成されると共に、実際にインクが吐出される画素が決定される。
次に、マルチパス記録による記録方法について説明する。後述する本実施形態では、4パス記録や3パス記録の例であるが、ここでは説明を簡易にするために、2パス記録の記録方法について説明する。
図4は、2パス記録を説明するために、記録ヘッド、マスクパターンのパターン群および記録媒体を模式的に示した図である。簡略のため、シアン、マゼンタ、イエローの3色を用いて記録する場合について説明する。記録ヘッドにおける各色吐出口群は、2パスのため第1グループおよび第2グループの2つのグループに分割され、各グループには640個ずつの吐出口が含まれている。各グループにはマスクパターンが対応付けられている。各マスクパターンの主走査方向および副走査方向(搬送方向)の幅は、各グループの吐出口個数、つまりヘッド幅の1/2で、640画素(主走査方向)×640画素分(副走査方向)となっている。また、同色インクの吐出口列に対応するマスクパターン群において、2つのマスクパターンは互いに補完の関係にある。すなわち、本実施形態において、第1の色であるシアンの第1パターン群であるC1とC2、第2の色であるイエローの第2パターン群であるY1とY2、第3の色であるマゼンタの第3パターン群であるM1とM2である。そして、これらを重ね合わせると640×640画素に対応した記録領域の記録が完成される構成となっている。
各色吐出口群は吐出口配列方向と交差する方向(主走査方向)へ走査しながら記録媒体にインクを吐出する。すなわち、各領域に対してC、M、Yのインク吐出が行われる。また、走査が終了するたびに、記録媒体は主走査方向と交差する方向(副走査方向)に1つのグループの幅分(ここでは、ヘッド幅の1/2である640画素分)ずつ搬送される。これにより、記録媒体の各グループの幅に対応する記録領域は2回の走査によって画像が完成する。
具体的には、第1走査では記録媒体上の記録領域Aに対して、第1グループを用いてCMYの順番で記録が行われる。そして、この第1走査では記録領域Aに対してはマスクパターンC1M1Y1が用いられる。次に、第2走査では、第1走査での記録が終了した記録領域Aに対して、第2グループをYMCの順番で用いて残りの記録が行われるとともに、未記録状態の記録領域Bに対して、第1グループを用いてYMCの順番で記録が行われる。従って、第2走査では記録領域Aに対してマスクパターンC2M2Y2が用いられるとともに、記録領域Bに対してマスクパターンC1M1Y1が用いられる。更に、このような動作を続けることで各記録領域について記録が行われていく。
図5は、図4で説明した2パス記録に用いるマスクパターンのパターン群とその補完関係を概念的に説明する模式図である。図5において、P0001は、図4に示したC、M、Yのうち、1つの色の記録ヘッドを示し、ここでは、図示の簡略化のため8個の吐出口を有するものとして示している。吐出口は、上述したように第1および第2の2つのグループに分割され、各吐出口グループにはそれぞれ4つの吐出口が含まれる。P0002AおよびP0002Bは、この第1および第2グループのノズル列(吐出口列)にそれぞれ対応したマスクパターンを示しており、4画素×4画素のサイズを有している。P0002Aは第1走査で用いるマスクパターン(同図中、下側のパターン)であり、P0002Bは第2走査で用いるマスクパターン(同図中、上側のパターン)である。それぞれのマスクパターン(P0002A;P0002B)は、記録許容画素が黒塗りで示されており、非記録許容画素が白で示されている。第1走査用のマスクパターンP0002Aと第2走査用のマスクパターンP0002Bは互いに補完関係にあり、従って、これらを重ね合わせると記録許容画素が4×4のエリアを総て埋めるパターンとなる。なお、図に示すパターンは説明を容易にするため、後述する本実施形態に特有のマスクパターンとは異なるパターンとして示している。
ここで、「記録許容画素」と「非記録許容画素」について定義する。「記録許容画素」とは、インクの吐出(ドットの記録)を許容する画素のことであり、記録する画像データとAND処理を行う。すなわち、この記録許容画素に対応する2値の画像データがインク吐出を示すデータであればドット記録が行われ、非吐出を示すデータならばドット記録は行われない。一方、「非記録許容画素」とは、2値の画像データに関わらず記録を許容しない画素のことである。従って、仮に、この非記録許容画素に対応する2値の画像データがインク吐出を示すデータであっても記録は行われない。
P0003およびP0004は、2パス記録によって完成される画像のドット配置を示している。なお、この画像は、説明を容易にするため、総ての画素にインクを吐出するいわゆるベタ画像であり、従って、2値の画像データの生成に用いるマスク(P0002A;P0002A)の記録許容画素の配置がそのまま反映されたドット配置が示されている。第1走査では、マスクパターンP0002Aを用いて生成された2値の画像データが第1グループによって記録される。その後、記録媒体は図の矢印の方向に1つのノズルグループの幅分ずつ搬送される。次の第2走査では、同じくマスクパターンP0002Aを用いて生成された2値の画像データが第1グループによって記録される。それと共に、第2走査では、マスクパターンP0002Bを用いて生成された2値の画像データが第2グループによって記録される。この2回の記録走査によって画像が完成する。
以上のような記録ヘッドの走査(主走査)と記録媒体の搬送(副走査)とを間欠的に繰り返すことにより、記録媒体の所定の記録領域に記録すべき画像が順次形成されていく。
次に、本実施形態の特徴について説明する。本実施形態は、1パス目で記録する画像データは、往復色ムラに有利な集中マスクを用いて生成し、2パス目以降で記録する画像データは、粒状性に有利な分散マスクを用いて生成するものである。
ここで、「集中マスク」とは、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が相対的に多いマスクをいい、「分散マスク」とは、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が相対的に少ないマスクをいう。
すなわち「集中マスク」は、走査方向および搬送方向の少なくとも一方向において隣接する記録許容画素の総和が多いマスクである。集中マスクにより生成された画像データにより記録される画像は、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が多く、記録許容画素同士が隣接する割合が高い。集中マスクの顕著な例が平均クラスターサイズの大きなマスクである。一方、「分散マスク」とは、走査方向および搬送方向の少なくとも一方向において隣接する記録許容画素の総和が少ないマスクである。分散マスクにより生成された画像データにより記録される画像は、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が少なく、記録許容画素同士が隣接しない割合が高い。分散マスクの顕著な例が千鳥マスクのような孤立の記録許容画素のみで構成されるマスクであり、平均クラスターサイズの小さなマスクも含まれる。
本実施形態では、1パス目で記録を行う画像データの生成に集中マスクを用いることで、前述した記録媒体上のインクの被覆率をできるだけ小さくする。これにより、1パス目の打ち込み順の違いにより生じる色味の差を低減することができる。
また、本実施形態では、各色のドットの色間干渉を極力避けるため、集中マスクにおける集中画素を色ごとに配置している。この際、インクドットの広がりを考慮すると、色間干渉がおこらないためには、記録許容画素の周囲近傍に他色の記録許容画素が隣接することをできるだけ避ける方がよい。このように色間の干渉を避けることによって、打ち込み順による画質への影響は少なくなり、色むらは低減される。また、記録媒体上でインクがにじむことを考慮すると、できるだけ異色の記録許容画素を離間させることが好ましく、同色の記録許容画素を集中させることでその実現性が増す。そこで本実施形態では、各色の記録許容画素を集中画素としてグループ化して配置することとしている。本実施形態では、記録許容画素を集中画素にすることにより、同一パス内において一の色の近傍に他の色を配置しない構成が容易になる。集中画素が大きいほど、異色インク間で排他の状況を作りやすくなり、よって色間の干渉を防ぎやすくなる。一方、粒状感を低減するために、2パス目以降のいずれかのパスでは、1パス目の画像データの生成に用いられる集中マスクよりも、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が少ない分散マスクを画像データの生成に用いている。
図6(a)及び(b)は、本実施形態の記録方法を示す概念図である。本実施形態の記録装置では、CMYKの各インクについて、記録ヘッドを異色吐出口列の配列方向(主走査方向)に往復移動させて、記録ヘッドの4回の走査(2回の往路走査と2回の復路走査)により記録を行う。本実施形態の記録ヘッドは1色あたり1280個のノズルからなる吐出口列が配置されている。
図6(a)において、第一走査である往路走査(6−001)では、記録ヘッドを右方向に移動させつつ、記録ヘッドの吐出口列(ヘッド幅)の1/4の吐出口(320ノズル)を用いて記録領域6−Aに対してCMYKの順でインクを吐出する。続いて、記録媒体を吐出口の配列方向(副走査方向;所定方向)に吐出口列の4分の1に相当する量(320画素分)だけ搬送する。第二走査である復路走査(6−002)では、記録ヘッドを左方向に移動させつつ、吐出口列の4分の2の吐出口(640ノズル)を用いて記録領域6−Aおよび6−Bに対してKYMCの順でインクを吐出する。そして、記録媒体を副走査方向に吐出口列の4分の1に相当する量だけ搬送する。続いて第三走査である往路走査(6−003)では、記録ヘッドを右方向に移動させつつ、吐出口列の4分の3の吐出口を用いてCMYKの順でインクを吐出し、記録媒体を副走査方向に吐出口列の4分の1に相当する量を搬送する。さらに、第四走査である復路走査(6−004)では、記録ヘッドを左方向に移動させつつ、吐出口列の全ての吐出口を用いてKYMCの順でインクを吐出する。このように第四走査以降も、この繰り返しを行うことにより画像を形成する。
したがって、記録領域6−Aでは、一パス目でCMYKの順でインクが着弾し、二パス目でKYMCの順でインクが着弾する。そして、三パス目でCMYKの順でインクが着弾し、四パス目でKYMCの順でインクが着弾する。一方、記録領域6−Bでは、一パス目でKYMCの順でインクが着弾し、二パス目でCMYKの順でインクが着弾する。そして、三パス目でCKYMCの順でインクが着弾し、四パス目でCMYKの順でインクが着弾する。
なお本実施形態では、画像解像度は1200dpiであり、キャリッジ速度は25inch/secである。また、シアンとイエロー2色を用いたグリーンのベタ画像は、4パス記録で各パスの記録デューティは25パーセントずつ、総記録デューティは各色100パーセントの200パーセントの量で記録を行う。吐出口から吐出される液滴体積は約4.5plである。
図7(a)〜(e)は、本実施形態の4パス記録を行うための、1パス目で記録する画像データを生成するためのマスクである集中マスクのマスクパターンの例を示す図である。各マスクパターンは一方向において隣接する複数の記録許容画素からなる集中画素が、(a)〜(c)は縦2画素、横2画素(2×2)の集中画素から成るもの、(d)は4×4画素、(e)は3×4画素から成るものを示す。ここでは、マスクパターンの記録許容画素は、第1の色のインクとしてシアン、第2の色のインクとしてイエローの2色に対応するもののみを例示している。このマスクパターンでは1パス内における同色インクの記録許容画素が集中画素となるように形成され、異色インクの集中画素は相互に排他になるように配置されている。ここで「排他」とは、記録媒体上でインクとインクが接触していない状態をいう。全体として画素アドレス上でインクドット同士が隣接しない配置になることが望ましい。さらには実際の記録媒体上でのにじみを考慮して、離間していることが望ましい。
図8は、4パス記録において、図7に示したマスクパターンのうち、2×2の集中画素になっている集中マスクを1パス目(1回目の走査)で記録する画像データの生成に用いた場合の、4パス記録のそれぞれのパスに用いられるマスクパターン群を示した例である。なお、ここでは簡単のため、単純なパターンを持つマスクを用いて説明を行っている。2パス目以降(2回目以降の走査)は1パス目のマスクの集中画素よりも小さな集中画素サイズの記録許容画素からなる分散マスクを用いている。ここで各色においてマスクパターンは相補的な関係になっている。すなわち、各色それぞれ各パスで記録される画像パターンをすべて足して100パーセントの記録を成すものとなっている。
図9は、図8に示すマスクパターン群を用いて画像データを生成し、実際に4パス記録で記録した記録画像を示す模式図である。本図では説明を簡単にするために、記録画像はグリーンのベタ画像としている。まず1パス目では記録ヘッドを図の左から右に走査することにより記録が行なわれる。この時のインクの打ち込み順は、吐出口列の関係からシアン、イエローの順である。この走査では、集中マスクにより生成された画像データに基づき記録が行なわれる。次に、記録媒体をヘッドの吐出口列の長さの4分の1に相当する量を副走査方向に搬送する。そして、2パス目では記録ヘッドを図の右から左に走査することにより記録が行われる。この時のインク打ち込み順は、イエロー、シアンの順になる。2回目の走査では、1パス目が打ち込まれた記録領域には、分散マスクにより生成された2パス目の画像データに基づいて記録が行われる。また、紙送りを行った記録領域(次の白地部分)には集中マスクにより生成された画像データに基づき記録が行なわれる。この走査を4回繰り返していくと4回のパス記録により画像が形成される。このような走査を繰り返していくことで最終画像を得ることができる。
以上のように、本実施形態では、1パス目の記録では、隣接する記録許容画素が存在する記録許容画素の総和が多いマスクを用いることで記録媒体上でのインクの被覆率を低減し、1パス目の記録による色の影響を抑えることで色むらを低減することができる。さらに、インクが混ざり合わずに記録されることによっても色むらが低減される。そして、2パス目以降の記録では、隣接する記録許容画素が存在する記録許容画素の総和が少ないマスクを用いることで、粒状感を低減することができる。すなわち、本実施形態のように各走査ごとに適切なマスクパターンを選択して記録を行うことにより、粒状感の抑制と色むらの低減を両立することができる。
(比較例1)
4パスとも1×1の分散型の画素配置から成るマスクで記録した場合について述べる。当該マスクを用いてベタ画像を記録した場合の粒状度及びバンド間色差について評価した。本比較例では粒状度においては良好であったが、バンド間色差が発生してしまい、粒状感の抑制と色むら低減の両立できていなかった。
(比較例2)
4パスとも4×4の集中画素から成るマスク(公知技術ではクラスタマスクと称されている)で記録した場合について述べる。当該マスクを用いてベタ画像を記録した場合の粒状度及びバンド間色差について評価した。本比較例ではバンド間色差に関しては良好な結果であったが、粒状度においては高画質化要求に対しては十分なものではなく、粒状感の低減と色むら低減の両立ができていなかった。
(第2実施形態)
第1実施形態では、1パス目(1回目の走査)のマスクパターンのみを集中画素から成る集中マスクとしたが、本発明はこのようなものに限定されるものではない。第1実施形態では、1パス目の記録は、記録媒体の白地の大部分が1パス目のインクで覆われる。このため、1パス目により記録された同色のインクのドットと異色のインクのドットとの集中画素同士は相互に排他になるように配置することにより、色むらの低減と粒状感の低減を図っている。しかしながら、1パス目の記録デューティ(記録量)が少ない場合、1パス目で記録媒体の白地部がインクで十分覆われないことがある。この場合は、2パス目以後(2回目以降の走査)の記録であっても記録媒体の白地部にインクが打込まれるため、実質的には1パス目と同様に、2パス目に記録されるインクであっても色むらに対して影響がある。よって、本実施形態では、そのような場合には2パス目以降においても1パス目と同様に集中マスクを用いて画像データを生成することで、色むらの低減を図ることができるものである。
図10は、本実施形態のマスクパターン群を示す図である。ここでは、マスクパターンはシアンとイエローの2色のみを例示している。本実施形態のマスクパターンは、1パス目だけでなく3パス目においても集中マスクを画像データの生成に用いるものである。すなわち、本実施形態のマスクパターンは、1パス目の記録と3パス目の画像データの生成に関し、縦2画素、横2画素の集中画素を記録許容画素として形成している。そして、2パス目と4パス目は、1パス目および3パス目の集中画素よりも小さな集中画素サイズの記録許容画素からなる分散マスクを用いている。ここでも各色においてマスクパターンは相補的な関係になっている。
図11は、図10に示すマスクを用いて画像データを生成し、実際に4パス記録で記録した記録画像を示す模式図である。本図では説明を簡単にするために、記録画像はグリーンのベタ画像としている。まず1パス目では記録ヘッドを図の左から右に走査することにより記録が行なわれる。この時のインクの打ち込み順は、吐出口列の関係からシアン、イエローの順である。この走査では、集中マスクにより生成された画像データに基づき記録が行なわれる。次に、記録媒体をヘッドの吐出口列の長さの4分の1に相当する量を副走査方向に送る。そして、2パス目では記録ヘッドを図の左から右に走査することにより記録が行なわれる。この時のインク打ち込み順は、イエロー、シアンの順になる。2回目の走査では、1パス目が打ち込まれた記録領域には、分散マスクにより生成された2パス目の画像データに基づいて記録がなされる。また、紙送りを行った記録領域(次の白地部分)には集中マスクにより生成された画像データに基づき記録が行なわれる。さらに、記録媒体をヘッドの長さの4分の1に相当する量を副走査方向に送り、記録ヘッドを図の左から右に走査することにより、3回目の走査が行なわれる。3回目の走査では、1パス目が打ち込まれた記録領域には、分散マスクにより生成された2パス目の画像データに基づいて記録がなされる。また、紙送りを行った記録領域(次の白地部分)と、2パス目が打ち込まれた記録領域には、集中マスクにより生成された画像データに基づき記録が行なわれる。この走査を4回繰り返していくと4回のパス記録により画像が形成される。このような走査を繰り返していくことで最終画像を得ることができる。
以上のように本実施形態では、1パス目に加え、3パス目でも走査方向および搬送方向の少なくとも一方向において隣接する記録許容画素が存在する記録許容画素の総和が多いマスクを用いることで、インクが混ざり合わずに色むらを低減することができる。
(第3実施形態)
上述した実施形態では、4パス記録の場合のマスクパターンについて説明したが、本発明は4パス記録に限定されるものではなく、3パス記録であっても、5パス以上による記録であってもよい。すなわち、インクで十分覆われない記録媒体の白地部に記録を行うパスにおいて、同色のインクの記録には集中マスクを用い、異色のインクの集中画素はそれぞれ相互に排他になるように記録を行うものであればよい。
本実施形態では、CMYKの各インクについて3回の走査で画像を記録する3パスのマルチパス記録の場合について説明をする。
図12は、本実施形態のマスクパターン群を示す図である。ここではマスクパターンはシアンとイエローの2色のみを例示している。本実施形態のマスクパターンは、1パス目のマスクパターンは、集中マスクを用い、2パス目および3パス目のマスクパターンは分散マスクを用いたものである。1パス目のマスクパターンは、同色のインクは3×4の集中画素を記録許容画素として形成している。異色の集中画素同士は相互に排他であり、各色においてマスクパターンは相補的な関係になっている。
図13は、1パス目が図12のマスクパターンであるマスクパターンを用いて、実際に3パス記録で記録した記録画像を示す模式図である。本図では説明を簡単にするために、記録画像はグリーンのベタ画像としている。
まず1パス目では記録ヘッドを図の左から右に走査することで記録が行なわれる。この時のインクの打ち込み順は、吐出口列の関係からシアン、イエローの順である。この走査では、集中マスクにより生成された画像データに基づき記録が行なわれる。次に、記録媒体をヘッドの長さの1/3に相当する量を副走査方向に搬送する。そして、2パス目では記録ヘッドを図の右から左に走査することにより記録が行なわれる。この時のインク打ち込み順は、イエロー、シアンの順になる。2回目の走査では、1パス目が打ち込まれた記録領域には、分散マスクにより生成された2パス目の画像データに基づいて記録がなされる。また、紙送りを行った記録領域(次の白地部分)には集中マスクにより生成された画像データに基づき記録が行なわれる。この走査を3回繰り返していくと3回のパス記録により画像が形成される。このような走査を繰り返していくことで最終画像を得ることができる。
本実施形態のように、マルチパス記録において少ないパス数で記録を行う場合、1パス当りの記録量が増えるため、色間干渉は起こりやすくなり、色むらはより発生しやすくなる。しかしながら、このような場合においても、他の実施形態と同様に、1パス目を集中マスクにより生成された画像データに基づき記録を行うことにより、色むらを低減させることができる。そして、2パス目以降を1パス目よりも小さな集中画素とする分散マスクにより生成された画像データに基づき記録を行うことにより粒状感を低減することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、集中マスクのマスクパターンは、走査方向および搬送方向の両方向に記録許容画素が隣接し、集中画素が正方形状または長方形状のものであったが、本発明のマスクパターンはこのようなものに限定されるものではない。
図14(a)〜(d)は、他の実施形態の集中マスクのマスクパターンの例を示す図である。上述の実施形態では、1つのマスクパターンにおいて異なる色であっても各色同じ形、大きさの集中画素を用いて説明したが、例えば、図14(c)に示すマスクパターンのように色間で異なる集中画素であってもよい。ただし、いずれにおいてもあまりに集合画素サイズが大きすぎると、粒状性により画質劣化の原因になるので適切なサイズを選択することを要する。
また、上述した実施形態では、集中画素が色間で隣接しないものであったが、例えば図14(d)に示すマスクパターンのように、一部の画素が隣接するものであってもよい。このような場合においても、色間干渉の程度がそれほど大きくなければ、打ち込み順による色むらを低減することができる。
本発明は、マルチパス記録において、1パス目の記録で記録媒体上の大部分がインクで埋め尽くされてしまうことにより、記録媒体の搬送幅の記録領域ごとに色むらができてしまうという問題を解決せんとするものである。すなわち、記録の最初のパスのみ、もしくは記録媒体上をインクが埋め尽くすまでの記録パスまでにおいて集中マスクを用いることにより、インクの被覆率を抑え、色むらを低減可能としている。前述の実施形態では、同パスで異色の集中画素が重ならない例を示したが、異色の集中画素が重なって記録された場合でも、集中マスクを用いて記録媒体上の被覆率を下げることにより、本発明の打ち込み順の違いによる色むら低減の効果を奏している。実際には、上述したように色間で隣接しないような画素配置にすると、色むらに対し効果的であり望ましい。しかしながら、マスクパターンの画像配置の設計上必ずしも異色間のすべてが隣接することを避けることができない場合もある。よって、ある程度異色の画素が隣接しても、できるだけ色間の重なりを避けるように配置することで本発明の効果を得ることができる。
さらに、各集中画素の分散も例に挙げたチェッカーパターンだけでなく、ディザ法による分散、その他ランダムな分散法を用いてもよい。
さらにまた、上述した実施形態では各パスにおける記録比率(記録デューティ)が均等になるように記録をしているが、記録デューティは均等である必要はない。例えば、グラデーションマスク等のマスクパターンと上述のマスクパターンとを必要に応じて組み合わせても良い。
また、本発明では打ち込み順序の違いによる色むらの低減と粒状感の低減の他、従来技術に比べ、例えば紙送りのメカニズム変動による着弾位置ずれに対する安定性(ロバスト性)にも効果を生じる。これは、すべてのパスのマスクパターンを大きな集中画素にした場合、メカニズム変動等によるずれの影響が大きく出ることによる。よって本発明のように2パス目以降は小さな集中画素にすることで、着弾位置ずれによるインク干渉量が低減され、ロバスト性は大きく向上する。
また、上述した実施形態のインクは、色むらの出やすいとされるシアンとイエローを用いて説明をした。しかしながら本発明はこれらの2色に限定したものでなく、任意のインクの組み合わせに適用することができる。例えば、濃度の薄い淡インク(淡シアンインク、淡マゼンタインク)や、レッド、ブルー、グリーンなど特色インクを用いるものであってもよい。なお、色材として染料を含有する染料インク、色材として顔料を含有する顔料インク、色材として染料および顔料を含有する混合インクのいずれについても適用可能である。
また、本発明は、特定色のみについて、少なくとも1パス目に集中マスクを用いるという形態であってもよい。これは、特に色むらが生じやすいシアンインクに対して用いることが考えられる。例えば、第1の色であるシアンと第2の色であるイエローのマスクパターンのパターン群において、シアンの1パス目のマスクパターンが、全てのパスのマスクパターンの中で最も隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が多い場合である。このように、特に色むらの出やすい特定色に対して本発明を用いる形態であってもよい。
また、本発明は、インク以外の液体を用いる形態であっても適用可能である。インク以外の液体としては、例えばインク中の色材を凝集あるいは不溶化させる反応液等を用いてもよい。
さらに、上述の実施形態ではインクは液体のものを使用しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化するものであってもよい。或いは、インクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するもの、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであってもよい。さらにまた、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを用いるものであってもよい。いずれにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとして吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質のインクを用いてもよい。
また、本発明に係る記録装置の形態としては、上述のようなワードプロセッサやコンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けられるものでよい。その他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るものであってもよい。また、熱エネルギーを利用したインクジェット方式に限らず、ピエゾ素子等を利用したインクジェット方式にも本発明は適用可能である。
また、上述した実施形態では、マスクパターンを用いて記録する画像データの生成処理をインクジェット記録装置において実行する例について説明したが、本実施形態はこの形態に限られるものではない。例えば、ホストコンピュータにて実行する形態であってもよく、データ生成処理を行った結果のデータをインクジェット記録装置に送る形態であってもよく、また、データ生成装置に関する形態であってもよい。
100 ホストコンピュータ(PC)
103 プリンタドライバ
104 記録装置
108 CPU
109 RAM
110 ROM
J0005 2値化処理
J0006 記録データ作成
J0008 マスクデータ変換処理

Claims (5)

  1. 第1の色のインクを吐出するための吐出口が所定方向に配列された第1の吐出口列と、第2の色のインクを吐出するための吐出口が所定方向に配列された第2の吐出口列とが、前記所定方向と交差する走査方向に沿って配列された記録ヘッドを用い、前記第1の吐出口列及び前記第2の吐出口列の前記所定方向における幅よりも小なる量の記録媒体の搬送を少なくとも1回介在させた前記記録ヘッドの複数回の走査によって、前記幅よりも小なる幅の記録領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記第1の吐出口列の複数回の走査に対応した複数のマスクパターンを有する第1パターン群を用いて、前記第1の吐出口列によって前記記録領域に記録すべき画像データを前記複数回の走査の各々で記録すべき画像データを生成する第1の生成手段と、
    前記第2の吐出口列の複数回の走査に対応した複数のマスクパターンを有する第2パターン群を用いて、前記第2の吐出口列によって前記記録領域に記録すべき画像データを前記複数回の走査の各々で記録すべき画像データを生成する第2の生成手段とを有し、
    前記第1パターン群のうち、少なくとも最初の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンは、前記最初の走査とは異なる少なくとも1回の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンよりも、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が少なく、
    前記第2パターン群のうち、少なくとも最初の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンは、前記最初の走査とは異なる少なくとも1回の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンよりも、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が少ないことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1パターン群の最初の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンにおける記録許容画素の配置は、前記第2パターン群の最初の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンにおける記録許容画素の配置とは異なることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1パターン群の最初の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンと、前記第2パターン群の最初の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンは、記録許容画素が互いに重ならない配置となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 第1の色のインクを吐出するための吐出口が所定方向に配列された第1の吐出口列と、第2の色のインクを吐出するための吐出口が所定方向に配列された第2の吐出口列とが、前記所定方向と交差する走査方向に沿って配列された記録ヘッドを用い、前記第1の吐出口列及び前記第2の吐出口列の前記所定方向における幅よりも小なる量の記録媒体の搬送を少なくとも1回介在させた前記記録ヘッドの複数回の走査によって、前記幅よりも小なる幅の記録領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記第1の吐出口列の複数回の走査に対応した複数のマスクパターンを有する第1パターン群を用いて、前記第1の吐出口列によって前記記録領域に記録すべき画像データを前記複数回の走査の各々で記録すべき画像データを生成する第1の生成手段と、
    前記第2の吐出口列の複数回の走査に対応した複数のマスクパターンを有する第2パターン群を用いて、前記第2の吐出口列によって前記記録領域に記録すべき画像データを前記複数回の走査の各々で記録すべき画像データを生成する第2の生成手段とを有し、
    前記第1パターン群のうち、少なくとも最初の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンは、前記第1パターン群と前記第2パターン群の全てのマスクパターンの中で最も隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が多いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 第1の色のインクを吐出するための吐出口が所定方向に配列された第1の吐出口列と、第2の色のインクを吐出するための吐出口が所定方向に配列された第2の吐出口列とが、前記所定方向と交差する走査方向に沿って配列された記録ヘッドを用い、前記第1の吐出口列及び前記第2の吐出口列の前記所定方向における幅よりも小なる量の記録媒体の搬送を少なくとも1回介在させた前記記録ヘッドの複数回の走査によって、前記幅よりも小なる幅の記録領域に記録を行うためのデータを生成するデータ生成装置であって、
    前記第1の吐出口列の複数回の走査に対応した複数のマスクパターンを有する第1パターン群を用いて、前記第1の吐出口列によって前記記録領域に記録すべき画像データを前記複数回の走査の各々で記録すべき画像データを生成する第1の生成手段と、
    前記第2の吐出口列の複数回の走査に対応した複数のマスクパターンを有する第2パターン群を用いて、前記第2の吐出口列によって前記記録領域に記録すべき画像データを前記複数回の走査の各々で記録すべき画像データを生成する第2の生成手段とを有し、
    前記第1パターン群のうち、少なくとも最初の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンは、前記最初の走査とは異なる少なくとも1回の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンよりも、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が少なく、
    前記第2パターン群のうち、少なくとも最初の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンは、前記最初の走査とは異なる少なくとも1回の走査で記録すべき画像データを生成するために用いられるマスクパターンよりも、隣に記録許容画素が存在する記録許容画素の数が少ないことを特徴とするデータ生成装置。
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JP2013129140A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Seiko Epson Corp 印刷装置および印刷物生産方法

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