JP2002026215A - 冷却流体冷却型半導体装置 - Google Patents
冷却流体冷却型半導体装置Info
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Abstract
効果に優れ組み付けも容易な冷却流体冷却型半導体装置
を提供すること。 【解決手段】両端が一対のヘッダに連結される扁平冷却
チューブ2、2の間に半導体モジュール1が介設され、
U字状板ばね部材4がそれらを挟圧する。扁平冷却チュ
ーブ2の両端部は半導体モジュール1の厚さ方向に変形
容易とされており、扁平冷却チューブ2と半導体モジュ
ール1との接触性が改善される。
Description
導体装置に関する。
池車など電力を用いて走行する電気自動車では、構成が
堅牢、簡素で制御が容易な交流モータを用いるために、
直流電力と交流電力との間で双方向変換する大電力のイ
ンバータ装置特に三相インバータ装置が必要となる。
複数の半導体モジュールで構成されるが、半導体モジュ
ールの発熱が大きいために、冷却流体が流れる間接冷却
部材を用いてそれらを均一に間接冷却することが実用上
必須となっている。
却流体冷却型間接冷却部材として、一対のヘッダの間に
多数の扁平冷却チューブを配置したいわゆる冷却管並列
型クーラーが好適である。
クーラーにより半導体モジュールを間接冷却する場合、
扁平冷却チューブと半導体モジュールとの良好な接触が
重要な課題となる。
却チューブの形状、半導体モジュールの厚さなどはそれ
ぞれ製造ばらつきをもつため、両者間に隙間が生じて熱
抵抗が極端に増加するという不具合があった。
も半導体モジュールの厚さが大きければ、半導体モジュ
ールの組み付け作業が困難となる上、挿入後に扁平冷却
チューブが両端部を支点として弓形に湾曲してしまい、
半導体モジュールに局部的に応力が集中する部位や、扁
平冷却チューブから離れる部位が生じてしまうという不
具合もあった。
あり、装置の製造寸法のばらつきにも関わらず、冷却効
果に優れ組み付けも容易な冷却流体冷却型半導体装置を
提供することをその目的としている。
冷却型半導体装置は、所定間隔を隔てて平行に延設され
る一対のヘッダと、互いに所定間隔を隔てて複数配置さ
れるとともに両端が前記両ヘッダに直接又は連結管部を
介して接合される冷却チューブと、前記扁平冷却チュー
ブの間に挟圧される半導体モジュールとを備え、前記ヘ
ッダの前記冷却チューブ接合部又は前記連結管部は、前
記挟圧により前記冷却チューブよりも前記半導体モジュ
ールの厚さ方向へ大きく変形されることを特徴としてい
る。
も関わらず、冷却効果に優れ組み付けも容易な冷却流体
冷却型半導体装置を実現することができる。
チューブ接合部又は連結管部が冷却チューブよりも半導
体モジュールの厚さ方向へ変形容易に形成されているの
で、製造寸法のばらつきを吸収できる上、冷却チューブ
の湾曲を抑制できる。このため、冷却チューブと半導体
モジュールとの接触性が悪化したり、半導体モジュール
に局部的な応力が集中することがない。
し付けるには、弾性変形した上記変形部の復元力を利用
してもよく、ばねなどの専用の付勢部材を用いても良
い。
の冷却流体冷却型半導体装置において更に、前記ヘッダ
の前記冷却チューブ接合部又は前記連結管部は、弾性変
形範囲内で前記変形をなされていることを特徴としてい
る。
合部又は連結管部が扁平冷却チューブよりも半導体モジ
ュールの厚さ方向へ弾性変形容易に形成されているの
で、半導体モジュールの交換などを行っても、弾性変形
したヘッダの冷却チューブ接合部又は連結管部が疲労し
たり異常変形したりすることがない。また、この弾性変
形からの復元力で冷却チューブを半導体モジュールに密
着させることができるので、専用の付勢部材の省略又は
簡素化を図ることができる。
2記載の冷却流体冷却型半導体装置において更に、前記
ヘッダの前記冷却チューブ接合部又は前記連結管部は、
前記半導体モジュールを挟んで配置される一対の前記冷
却チューブのうちの一方を、他方よりも前記半導体モジ
ュールの厚さ方向に大きく変位させることを特徴として
いる。
めに半導体モジュールを挟む一対の冷却チューブの一方
の変位を抑止することができるので、半導体モジュール
の位置が変動することがなく、半導体モジュールへのブ
スバーなどの接続作業が困難となることがなく、組み付
け作業が簡素となる。
は、所定間隔を隔てて平行に延設される一対のヘッダ
と、互いに所定間隔を隔てて複数配置されるとともに両
端が前記両ヘッダに直接又は連結管部を介して接合され
る冷却チューブと、前記冷却チューブの間に挟圧される
半導体モジュールとを備え、前記冷却チューブの端部
は、前記挟圧により中央部より大きく変形されることを
特徴としている。
も関わらず、冷却効果に優れ組み付けも容易な冷却流体
冷却型半導体装置を実現することができる。
の端部が中央部(冷却チューブの長手方向)よりも半導
体モジュールの厚さ方向に弾性変形容易に形成されてい
るので、冷却チューブの端部の弾性変形により製造寸法
のばらつきを吸収できる。また、冷却チューブの湾曲を
抑制できるので、冷却チューブと半導体モジュールとの
接触性が悪化したり、半導体モジュールに局部的な応力
が集中することがない。更に、半導体モジュールの交換
などを行っても、弾性変形した冷却チューブの端部がが
疲労したり異常変形したりすることがない。また、この
弾性変形からの復元力で冷却チューブを半導体モジュー
ルに密着させることができるので、専用の弾性付勢部材
の省略又は簡素化を図ることができる。
の冷却流体冷却型半導体装置において更に、前記冷却チ
ューブの端部は、弾性変形範囲内で前記変形をなされて
いることを特徴としているので、請求項2記載の構成と
同様の効果を奏することができる。
5記載の冷却流体冷却型半導体装置において更に、前記
半導体モジュールを挟む一対の前記冷却チューブの一方
は、他方よりも前記半導体モジュールの厚さ方向に大き
く変位されることを特徴としている。
めに半導体モジュールを挟む一対の冷却チューブの一方
の変位を抑止することができるので、半導体モジュール
の位置が変動することがなく、半導体モジュールへのブ
スバーなどの接続作業が困難となることがなく、組み付
け作業が簡素となる。
6のいずれか記載の冷却流体冷却型半導体装置において
更に、前記冷却チューブを前記半導体モジュールに付勢
する付勢部材を有し、前記付勢部材は、互いに隣接する
一対の前記冷却チューブ間に介設されて前記一対の冷却
チューブを前記半導体モジュールの厚さ方向反対側に押
し広げるばね部材からなることを特徴としている。
ーブを半導体モジュールに押し付けるので、付勢力のば
らつきを減らすことができる。特に、ばね部材の両端が
異なる冷却チューブを逆方向に付勢するので、ばね部材
の数を減らすこともできる。
6のいずれか記載の冷却流体冷却型半導体装置において
更に、前記冷却チューブを前記半導体モジュールに付勢
する付勢部材を有し、前記付勢部材は、前記半導体モジ
ュールと前記冷却チューブとを挟圧するU字状板ばね部
材からなることを特徴としている。
冷却チューブを半導体モジュールに押し付けるので、付
勢部材を簡素な構造とできる他、付勢力のばらつきを減
らすことができる。
置を用いたインバータ装置の好適な態様を以下の実施例
を参照して説明する。
参照して以下に説明する。図1は、このインバータ装置
の模式平面図であり、図2はそのA−A線矢視断面図で
ある。 (全体構成)1は、両面冷却型半導体モジュール、2は
扁平冷却チューブ、3は金属製で良熱伝導性及び剛性を
有する押さえ板、4はU字状板ばね部材、5、6はヘッ
ダ、7は平滑コンデンサ、8はケース、9は蓋板であ
る。
ばパワーMOSFETが形成された電力用半導体素子チ
ップの両面すなわちソース電極及びドレイン電極にそれ
ぞれ金属放熱板を半田層を介して密着させ、両金属放熱
板の外主面面及び制御電極端子を除いて樹脂モールドし
た構造を有している。
は、それぞれが三相インバータ回路の各半導体スイッチ
ング素子及びこの半導体スイッチング素子と逆並列に接
続されたフライホイルダイオードとして機能する。各両
面冷却型半導体モジュール1の両側の金属放熱板の外主
面は、図示しない絶縁スペ−サを介して互いに異なる扁
平冷却チューブ2の一主面に個別に当接している。この
絶縁スペーサは、窒化アルミニウムフィルムで構成され
ているが、他の絶縁フィルムでもよい。更に、シリコン
グリスなどの熱伝導グリスを熱伝導面に塗布することが
好ましい。インバータ回路の接地端をなす半導体モジュ
ール1の金属放熱板は上記絶縁スペーサなしに扁平冷却
チューブ2に直接当接させてもよい。
(又は引き抜き)成形管からなり、互いに隔壁により隔
てられた複数の冷却流体通路を有し、各冷却流体通路は
ヘッダ5、6を連結している。
冷却チューブ2、半導体モジュール1、扁平冷却チュー
ブ2、押さえ板3をこの順番に重ねてなるサブセットを
半導体モジュール1の厚さ方向に挟圧し、扁平冷却チュ
ーブ2と半導体モジュール1との間の熱抵抗を低減して
いる。押さえ板3はU字状板ばね部材4の挟圧力が扁平
冷却チューブ2の各部に均等に分散するように高い剛性
を有している。
5、6に固定されている。ヘッダ5、6の反扁平冷却チ
ューブ側の側面は平滑コンデンサ7に密着して固定され
ている。ヘッダ5、6は平滑コンデンサ7とともにケー
ス8内に収容され、蓋板9により密閉されている。ヘッ
ダ5、6の下端面にはそれぞれ連結管部10が固定さ
れ、連結管部10はケース8の底板部を通じて外部に突
出している。
により構成される三相インバータ回路の正負直流端に図
示しないブスバーにより接続されて、電圧変動を抑止す
るためのものである。(冷却系の構成)ヘッダ5、6と
扁平冷却チューブ2との結合構造を図3、図4を参照し
て以下に説明する。図3は、図1の装置の要部横断面図
を示し、図4はそのA−A線矢視断面図を示す。
却チューブ2の連結位置に扁平冷却チューブ2が嵌入す
る開口部50、60を有し、開口部50、60を囲んで
リング状の凹部51、61を有している。このリング状
の凹部51、61は、扁平冷却チューブ2の端部に接合
される内側筒壁部52、62と、この内側筒壁部52、
62に所定間隔を隔てて対面しつつ内側筒壁部52、6
2を囲む外側する外側筒壁部53、63と、この内側筒
壁部52、62と外側筒壁部53、63とを連結するリ
ング状の底壁部54、64とからなり、図3においてヘ
ッダ5、6側に食い込むU字形凹部となっている。扁平
冷却チューブ2の端部は、この開口部50、60に嵌入
されて、内側筒壁部52、62の内周面にろう付けされ
ている。
51、61が、扁平冷却チューブ2よりも容易に半導体
モジュール1の厚さ方向(X方向ともいう)に弾性変形
できるために、扁平冷却チューブ2と半導体モジュール
1とが組み付けに際して上記X方向に位置ずれしていて
もこの位置ずれを吸収することができる。
体装置によれば、次の効果を奏することができる。
却流体を均等に分配し、冷却効果のばらつきを低減する
ことができ、各半導体モジュール1は、両側の扁平冷却
チューブ2に放熱できるので冷却効果に優れる。
り、一対の扁平冷却チューブ2と半導体モジュール1と
を挟圧するので、簡素な構造で扁平冷却チューブ2に半
導体モジュール1を各部均一の力により密着させること
ができ、接触熱抵抗を低減することができる。
をなすリング状の凹部51、61が扁平冷却チューブ2
を囲み、このリング状の凹部51、61の板厚を扁平冷
却チューブ2のX方向平均厚さ以下とするなどしてリン
グ状の凹部51、61のX方向剛性を扁平冷却チューブ
2のそれよりも小さく設定しているので、一対の扁平冷
却チューブ2間のスペース幅が半導体モジュール1のそ
れよりも小さい場合や、両者の位置がずれている場合で
も、扁平冷却チューブ2を弓形に湾曲させることなく良
好にこの寸法誤差を吸収することができる。この結果、
扁平冷却チューブ2はその半導体モジュール当接主面各
部においてむらなく良好に半導体モジュール2の上記金
属放熱板に接することができる。
の凹部51、61により扁平冷却チューブ2のX方向変
位を可能としたが、ヘッダ5、6から扁平冷却チューブ
2の端部に向けて薄肉の筒部を突出させ、この筒部に扁
平冷却チューブ2を接合する構造を採用しても良い。
主部を起点としてX方向に容易に弾性変形可能であるた
め、扁平冷却チューブ2自体の変形を抑止しつつ扁平冷
却チューブ2をX方向に変位させて、扁平冷却チューブ
2と半導体モジュール1とを良好に密着させることがで
きる。
6との間に、それらと別体に形成された薄肉の連結管部
を介設しても上記と同様にこの連結管部を優先的に弾性
変形させることができ、同様の効果を奏することができ
る。 更に、ヘッダ5、6の扁平冷却チューブ2に連結
される部分は、弾性変形ではなく塑性変形させてもよ
い。ただし、弾性変形させる場合は、半導体モジュール
1の繰り返し交換などにおいて支障が生じないので有利
であり、更にその上、この弾性変形力を、扁平冷却チュ
ーブ2を半導体モジュール1に押し付け付勢する力の一
部又は全部として利用できるという効果も生じる。
図5、図6を参照して説明する。この実施例は、図3、
図4に示される実施例1の扁平冷却チューブ2のうち、
X方向最外側の扁平冷却チューブ2を第一の高剛性扁平
冷却チューブ21に代替し、更に第一の高剛性扁平冷却
チューブ21から(N+2、Nは1以上の整数)目の扁
平冷却チューブ2を第二の高剛性扁平冷却チューブ22
に変更したものである。なお、第一、第二の高剛性扁平
冷却チューブ21、22は、図3、図4に示すリング状
の凹部51、61なしにヘッダ5、6に固定されてい
る。
U字状板ばね部材4の代わりに、コイルバネ40を互い
に対面する一対の扁平冷却チューブ2、2の間に介設し
ている。
ブ22はX方向両側の半導体モジュール1を冷却してい
る。このため、第二の高剛性扁平冷却チューブ22は他
の扁平冷却チューブ2、21よりも大きい流路断面積を
有している。
は、厚肉とされて格段に大きい高剛性を有しているの
で、これら第一、第二の扁平冷却チューブ21、22は
扁平冷却チューブ2よりもX方向へ変位しにくい。その
結果、半導体モジュール1にブスバーを接続するに際し
て、ブスバーをこれら第一、第二の扁平冷却チューブ2
1、22を基準として配線すれば、ブスバーと半導体モ
ジュール1との接続位置のばらつきを低減して、接合部
接続作業を容易化することができる。
図7、図8を参照して説明する。この実施例は、図5、
図6に示される実施例2のコイルバネ40を板ばね41
に変更したものである。このようにすれば、板ばね41
の挿入作業は、コイルバネ40のそれよりも容易である
ので組み付け工程を簡素化することができる他、板ばね
41は、コイルバネ40よりも扁平冷却チューブ2に広
い面積にわたって対面できるので、板ばね41は押さえ
板3を通じて扁平冷却チューブ2の各部をより一層均等
に付勢することができる。
図9〜図11を参照して説明する。この実施例では、扁
平冷却チューブ2の両端面にはキャップ23が被着され
て、遮蔽されている。その代わり、扁平冷却チューブ2
には、ヘッダ5、6内の冷却流体流通方向(X方向に)
開口する一対のヘッダ連通開口部24、24が形成され
ている。
一対の扁平冷却チューブ2、2の間に位置して、ヘッダ
連通開口部24を囲んで扁平冷却チューブ2にろう付け
された両端開口で蛇腹状の弾性筒部500、600を有
している。また、半導体モジュール1が存在しない側に
て互いに隣接する一対の扁平冷却チューブ2、2間に位
置してヘッダ連通開口部24を囲んで扁平冷却チューブ
2にろう付けされた両端開口で直管状の剛性筒部50
1、601を有している。弾性筒部500、600は、
貫通孔24に連通する貫通孔を囲む周壁部を有し、この
周壁部が蛇腹状に形成された短い金属筒などにより構成
されている。したがって、扁平冷却チューブ2の両端
部、弾性筒部500、600及び剛性筒部501、60
1は、ろう付けなどにより一体化されてヘッダを構成し
ている。
00が弾性変形容易な蛇腹形状に形成されているので、
U字状板ばね部材4による挟圧により弾性筒部500、
600を半導体モジュール1の厚さに応じて伸縮させる
ことができ、これにより、扁平冷却チューブ2を湾曲変
形させることなく半導体モジュール1と扁平冷却チュー
ブ2との良好な密着を実現することができる。また、半
導体モジュール1の挿入前の扁平冷却チューブ2、2間
の半導体モジュール挿入用隙間を大きく設定することが
でき、半導体モジュール1の挿入作業を容易とすること
ができる。図11は扁平冷却チューブ2の側面図すなわ
ちX方向にみた図である。
図12〜図14を参照して説明する。この実施例では、
図9〜図11に示す実施例3の装置において、剛性筒部
501、601を省略し、X方向両端部の扁平冷却チュ
ーブ2を除く中央部の扁平冷却チューブ2AをX方向両
側の半導体モジュール1、1にそれぞれ当接させ、各半
導体モジュール・扁平冷却チューブのセット全体を単一
のU字状板ばね部材4aでX方向に挟圧したものであ
る。
501、601を省略することができ、実施例4に比較
して装置の小型化と組み付け工数の低減を実現すること
が可能となる。ただし、この実施例では、両側の半導体
モジュール1を冷却する中央部の扁平冷却チューブ2A
の冷却流体流路断面積を増大して、各半導体モジュール
1の冷却を均等化することが好ましい。
図15を参照して説明する。この実施例では、ヘッダ
5、6が、半導体モジュール1に隣接して径大な鍔状筒
部502、602を有する点をその特徴としている。
性変形できるので、半導体モジュール1の両側の扁平冷
却チューブ2の変位を可能とすることができる。なお、
鍔状筒部502、602の代わりにリング状凹部をヘッ
ダ5、6の周囲に設けても同様の効果を奏することがで
きるが、ヘッダ5、6内の流体抵抗が増大する不具合が
生じる。
1を挟持せずに互いに隣接する扁平冷却チューブ2、2
間のヘッダ5、6の部分を直管状の剛性筒部55a、6
5aとしたが、この部分も鍔状筒部又はリング状凹部又
は蛇腹部とすることにより、扁平冷却チューブ2をX方
向に容易に弾性変形あるいは塑性変形させることができ
る。
図16、図17を参照して説明する。
て、半導体モジュール1の一方側の扁平冷却チューブ2
bを厚肉で半導体モジュールの厚さ方向に高剛性とし、
半導体モジュール1の他方側の扁平冷却チューブ2cを
薄肉で半導体モジュールの厚さ方向に低剛性(変形容
易)とし、かつ、ヘッダ5、6のリング状の凹部51、
61を省略した点をその特徴としている。
ューブ2bよりも薄肉に形成する代わりに、素材や形状
変更により上記剛性差を得てもよい。
挟圧した場合、低剛性側の扁平冷却チューブ2は、図1
6に示されるように、半導体モジュール1側に弓形に湾
曲して密着するので、次の効果を奏することができる。
・半導体モジュール1は、寸法誤差が生じても一方側の
扁平冷却チューブ2bに良好に面接触することができ、
冷却を確保することができる。・半導体モジュール1の
X方向位置を湾曲しない扁平冷却チューブ2bに対して
位置決めすることができる。・弓形に湾曲した他方の扁
平冷却チューブ2cも、その弓形湾曲により少なくとも
中央部は半導体モジュール1に密着することができ、こ
の湾曲がない場合に比較して格段の放熱性能を確保する
ことができる。・ヘッダ5、6又はヘッダ5、6と扁平
冷却チューブ2b、2cとの連結部に弾性変形構造を導
入する必要がないので、構造が簡素となる。
U字状板ばね部材4により弾性限界範囲でX方向に弓形
湾曲しても良く、弾性限界を超えて塑性変形範囲で湾曲
してもよい。
図18を参照して説明する。
半導体モジュール1を挟む一対の扁平冷却チューブの一
方を低剛性化したものである。すなわち、扁平冷却チュ
ーブ2eは、実施例1の扁平冷却チューブ2の両端部を
中ぐり加工して薄肉で隔壁なしの低剛性部として形成さ
れている。
ち、半導体モジュール1に接する中央部に高剛性を与え
てその変形を抑止しつつ、その両端部を低剛性とするこ
とができるので、U字状板ばね部材4の付勢により扁平
冷却チューブ2eの中央部は良好に半導体モジュール1
に密着することができる。 (変形態様)変形態様を図21に示す。この変形態様
は、U字状板ばね部材4の代わりに、既述したコイルバ
ネ40により扁平冷却チューブ2eを半導体モジュール
1に押し付ける構造を採用したものである。
図19を参照して説明する。
で扁平冷却チューブ2を低剛性化したものである。すな
わち、この実施例の扁平冷却チューブの中央部2fは、
ヘッダ5、6に連結される扁平冷却チューブの先端部2
gに薄肉で径大な鍔状筒部2hにより連結されている。
鍔状筒部2hの中央部はその両端部よりも径大に形成さ
れている。中央部分と同一形状とされている。
扁平冷却チューブの中央部2fに高剛性を与えてその変
形を抑止しつつ、鍔状筒部2hを低剛性とすることがで
きるので、U字状板ばね部材4の付勢により扁平冷却チ
ューブの中央部2fは良好に半導体モジュール1に密着
することができる。 (変形態様)変形態様を図22に示す。この変形態様
は、U字状板ばね部材4の代わりに、既述したコイルバ
ネ40を用いたものである。
図20を参照して説明する。
を6〜8と異なる方法で低剛性化したものである。すな
わち、この実施例の扁平冷却チューブは、その両端部
に、薄肉で径大な鍔状筒部2iを有している。この鍔状
筒部2iは、扁平冷却チューブの厚肉の中央部2fを囲
むリング状の凹部2kを有している。 (変形態様)変形態様を図23に示す。この変形態様
は、U字状板ばね部材4の代わりに、既述したコイルバ
ネ40を採用したものである。
を図24を参照して説明する。
冷却チューブ2、2を同一形状に形成するとともにあら
かじめ半導体モジュール1から離れる方向に塑性変形さ
せておき(図24a)、半導体モジュール1が挿入され
るスペースの幅を十分に確保しておき、半導体モジュー
ル1の挿入後に、U字状板ばね部材4で付勢することに
より変形させて、扁平冷却チューブ2、2を半導体モジ
ュール1に所定圧力で接触させる(図24b)ものであ
る。これにより、半導体モジュール1の挿入作業を簡素
化することができる。
既述した低剛性の扁平冷却チューブ21と高剛性の扁平
冷却チューブ2とを用いても良い。
を図25、図26を参照して説明する。
に半導体モジュール配列方向(X方向)にベースプレー
ト10000を配置したものである。ヘッダ5、6はこ
のベースプレート1000に固定されている。
部10001が立設されている。一対の扁平冷却チュー
ブ2、2とこれら扁平冷却チューブ2、2に挟設される
半導体モジュール1からなるセットが2つ、両固定壁部
10001の間に配置され、両セット間に、押さえ板3
3、33と楔状部材1002とが配置されている。押さ
え板33、33は、扁平冷却チューブ2の反半導体モジ
ュール側の主面に密着され、押さえ板33は、下方へ向
かうにつれて厚さが増大する。押さえ板33の楔状部材
側の表面は斜面となっている。楔状部材1002は下方
へ向かうにつれて薄くなる形状を有している。楔状部材
1002にはボルトが挿通されており、ボルトの先端部
はベースプレート1000に螺入されている。したがっ
て、このボルトを締め込むことにより、楔状部材002
が下方へ変位し、扁平冷却チューブ2は半導体モジュー
ル1に密着される。楔状部材1002の戻りはボルトに
より阻止される。
ューブ2と一体に成形することができる。
る。
部横断面図である。
る。
部横断面図である。
要部横断面図である。
要部横断面図である。
要部横断面図である。
要部横断面図である。
要部横断面図である。
要部横断面図である。
る。
る。
る。
をを示す要部横断面図(半導体モジュール挿入直後)で
ある。bはその完成図である。
す要部横断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】所定間隔を隔てて平行に延設される一対の
ヘッダと、 互いに所定間隔を隔てて複数配置されるとともに両端が
前記両ヘッダに直接又は連結管部を介して接合される冷
却チューブと、 前記扁平冷却チューブの間に挟圧される半導体モジュー
ルと、 を備え、 前記ヘッダの前記冷却チューブ接合部又は前記連結管部
は、前記挟圧により前記冷却チューブよりも前記半導体
モジュールの厚さ方向へ大きく変形されることを特徴と
する冷却流体冷却型半導体装置。 - 【請求項2】請求項1記載の冷却流体冷却型半導体装置
において、 前記ヘッダの前記冷却チューブ接合部又は前記連結管部
は、弾性変形範囲内で前記変形をなされていることを特
徴とする冷却流体冷却型半導体装置。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の冷却流体冷却型半導
体装置において、 前記ヘッダの前記冷却チューブ接合部又は前記連結管部
は、前記半導体モジュールを挟んで配置される一対の前
記冷却チューブのうちの一方を、他方よりも前記半導体
モジュールの厚さ方向に大きく変位させることを特徴と
する冷却流体冷却型半導体装置。 - 【請求項4】所定間隔を隔てて平行に延設される一対の
ヘッダと、 互いに所定間隔を隔てて複数配置されるとともに両端が
前記両ヘッダに直接又は連結管部を介して接合される冷
却チューブと、 前記冷却チューブの間に挟圧される半導体モジュール
と、 を備え、 前記冷却チューブの端部は、前記挟圧により中央部より
大きく変形されることを特徴とする冷却流体冷却型半導
体装置。 - 【請求項5】請求項4記載の冷却流体冷却型半導体装置
において、 前記冷却チューブの端部は、弾性変形範囲内で前記変形
をなされていることを特徴とする冷却流体冷却型半導体
装置。 - 【請求項6】請求項4又は5記載の冷却流体冷却型半導
体装置において、 前記半導体モジュールを挟む一対の前記冷却チューブの
一方は、他方よりも前記半導体モジュールの厚さ方向に
大きく変位されることを特徴とする冷却流体冷却型半導
体装置。 - 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか記載の冷却流体
冷却型半導体装置において、 前記冷却チューブを前記半導体モジュールに付勢する付
勢部材を有し、 前記付勢部材は、互いに隣接する一対の前記冷却チュー
ブ間に介設されて前記一対の冷却チューブを前記半導体
モジュールの厚さ方向反対側に押し広げるばね部材から
なることを特徴とする冷却流体冷却型半導体装置。 - 【請求項8】請求項1乃至6のいずれか記載の冷却流体
冷却型半導体装置において、 前記冷却チューブを前記半導体モジュールに付勢する付
勢部材を有し、 前記付勢部材は、前記半導体モジュールと前記冷却チュ
ーブとを挟圧するU字状板ばね部材からなることを特徴
とする冷却流体冷却型半導体装置。
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