JP2002018684A - 半導体ウェーハのノッチ研削装置及び半導体ウェーハ - Google Patents

半導体ウェーハのノッチ研削装置及び半導体ウェーハ

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JP2002018684A JP2000211093A JP2000211093A JP2002018684A JP 2002018684 A JP2002018684 A JP 2002018684A JP 2000211093 A JP2000211093 A JP 2000211093A JP 2000211093 A JP2000211093 A JP 2000211093A JP 2002018684 A JP2002018684 A JP 2002018684A
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哲雄 奥山
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Toyohisa Wada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェーハの面取りを行う際に条痕によ
ってウェーハが結晶方向に割れ難いノッチ研削装置、及
び、クラックが発生し難いノッチ溝を有する半導体ウェ
ーハを提供する。 【解決手段】 砥石台40に回転自在に支持された円板
状の砥石5と、半導体ウェーハ1を砥石5の板面に対し
て斜めに交叉する面内で保持するワーク支持台57と、
ウェーハ1の板面と平行な平面上において砥石5をウェ
ーハ1に接近又は離脱させるY軸方向に相対移動させる
Y軸送り機構20と、ウェーハ1の板面と平行な平面上
において砥石5をY軸方向と交叉するX軸方向に相対移
動させるX軸送り機構30と、砥石5をウェーハ1の板
面に対して交叉するZ軸方向に相対移動させる昇降機構
50とを備え、砥石5及びウェーハ1を相対的に三軸方
向に移動させてウェーハ1のノッチ溝3の面取り加工を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円板状の砥石を用
いて半導体ウェーハのノッチ溝の研削及び面取り加工す
る半導体ウェーハのノッチ研削装置、及び、クラックが
発生し難いノッチ溝を有する半導体ウェーハに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体デバイスの製造工程に
おいては、半導体ウェーハの結晶方位を合わせ易くする
ために、ウェーハ周縁の一部を略V字形或いは円弧状に
切欠して成るノッチ溝が形成されている。略V字形のノ
ッチ溝は、ウェーハの限られた面積を効率良く活用で
き、位置決め精度に優れる等の利点から広く採用されて
いる。
【0003】一方、半導体デバイスの製造工程において
は、当該半導体ウェーハの周縁が、同製造工程に用いら
れる装置の一部と接触することが少なくない。このよう
な接触は、時にダストを発生させたりクラックを生じさ
せたりすることがある。そこで、半導体ウェーハの周縁
またはノッチ溝に対しては、面取り加工を施しており、
今日ではそれが一般化されている。
【0004】また、ノッチ溝を正確な寸法に加工するこ
とは、次工程の微細加工時の位置合わせ時間を短縮する
ことができるため、高精度の研削加工が要求されてい
る。
【0005】このようなノッチ研削装置の一例が、特許
第2611829号公報に記載されている。このノッチ
研削装置について図20を用いて説明する。
【0006】図20は前記特許公報に記載されたノッチ
研削装置の概念図である。ノッチ研削装置100は、半
導体ウェーハ101を回転可能に保持するワークホルダ
102と、そのワークホルダ102を回転砥石107に
接近又は離脱させるためのY軸方向移動装置103を有
する。また、ノッチ溝106の面取りを行なうための円
板状砥石107を回転させるモータ108、及び、砥石
107をその回転軸線方向に移動させるX軸方向移動装
置104と、砥石107をウェーハ101に対して上下
方向に移動させるZ軸方向移動装置105よりなる。
【0007】このノッチ研削装置100によってウェー
ハ101の面取りを行うには、X軸方向移動装置104
及びY軸方向移動装置103を駆動させ、回転砥石10
7をノッチ溝106のV斜面に沿って移動させる。ま
た、Z軸方向移動装置105を駆動させることにより、
ウェーハ101の上面方向から下面方向に亘ってノッチ
溝106を研削することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のノッチ研削装置
100によると、円板状の回転砥石107とウェーハ1
01とを夫々の面が互いに直交する位置に配設してい
る。
【0009】しかし、ノッチ溝106はウェーハ101
の結晶方向を示すものであり、一般に結晶方向は、図1
9の矢印で示すようにウェーハ101の中心OWとノッ
チ溝106を結んだ直線と平行な方向を向いて形成され
ている。
【0010】この場合に、回転砥石107によりウェー
ハ101のノッチ溝106を研削すると、回転砥石10
7の研削によりノッチ溝106の被研削部分には、条痕
109が形成される。この条痕109は、ウェーハ10
1の結晶の方向と同方向に形成されるため、研削抵抗が
大きい場合等には条痕109に沿ってクラックが生じ、
ウェーハ101が結晶方向に割れてしまうことが考えら
れる。
【0011】本出願に係る発明は、上記のような問題点
を解決するためになされたものであり、その目的とする
ところは、ウェーハの面取りを行う際に条痕によってウ
ェーハが結晶方向に割れ難いノッチ研削装置を提供する
ことにある。
【0012】また、本出願に係る発明の他の目的は、ク
ラックが発生し難いノッチ溝を有する半導体ウェーハを
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願に係る第1の発明は、砥石台に回転自在に支
持された円板状の砥石と、半導体ウェーハを前記砥石の
板面に対して斜めに交叉する面内で保持するワーク支持
台と、前記半導体ウェーハの板面と平行或いは近似的に
平行な平面上において、前記砥石を前記半導体ウェーハ
に接近又は離脱させる第一の方向に相対移動させること
のできる第一の駆動装置と、前記半導体ウェーハの板面
と平行或いは近似的に平行な平面上において、前記砥石
を前記第一の方向と交叉する第二の方向に相対移動させ
ることのできる第二の駆動装置と、前記砥石を前記半導
体ウェーハの板面に対して交叉する第三の方向に相対移
動させることのできる第三の駆動装置とを備え、これら
第一、第二、第三の駆動装置により前記砥石及び前記半
導体ウェーハを相対的に三方向に移動させて前記半導体
ウェーハのノッチ溝の面取り加工を行うように構成した
ことを特徴とする半導体ウェーハのノッチ研削装置であ
る。
【0014】また、本出願に係る第2の発明は、回転軸
に固定された円板状の砥石を回転させ、該砥石を半導体
ウェーハのノッチ溝に当接させることにより、前記ノッ
チ溝の面取りを行うノッチ研削装置において、前記半導
体ウェーハの板面と前記回転軸のなす角度が、3°〜1
2°であることを特徴とする半導体ウェーハのノッチ研
削装置である。
【0015】更に、本出願に係る第3の発明は、ノッチ
溝の面取り加工が施された半導体ウェーハにおいて、前
記半導体ウェーハのノッチ溝には、前記面取り加工によ
り前記半導体ウェーハの結晶方向と斜めに交叉する方向
に条痕が形成されていることを特徴とする半導体ウェー
ハである。
【0016】また、本出願に係る第4の発明は、砥石台
に回転自在に支持された円板状の砥石と、半導体ウェー
ハを前記砥石の板面に対して斜めに交叉する面内で保持
するワーク支持台と、前記半導体ウェーハの板面と平行
或いは近似的に平行な平面上において前記砥石を前記半
導体ウェーハに接近又は離脱させる第一の方向に相対移
動させることのできる第一の駆動装置と、前記半導体ウ
ェーハの板面と平行或いは近似的に平行な平面上におい
て前記砥石を前記第一の方向と交叉する第二の方向に相
対移動させることのできる第二の駆動装置と、前記砥石
を前記半導体ウェーハの板面に対して交叉する第三の方
向に相対移動させることのできる第三の駆動装置とを備
えたノッチ研削装置により研削されたノッチ溝を有し、
前記研削により前記ノッチ溝に形成される条痕の方向
が、前記半導体ウェーハの板面に対して傾斜しているこ
とを特徴とする半導体ウェーハである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本出願に係る発明の一実施
の形態を図1〜図20に基づいて詳細に説明する。
【0018】図5は、本実施の形態においてノッチ溝を
面取り加工しようとする前加工された半導体ウェーハ1
の平面図である。一般に半導体チップ等に用いられるウ
ェーハ1は、硬脆材料からなるインゴットをワイヤソー
により切断し、切断されたウェーハ1を研削盤やラップ
盤で所望の厚さに研削して製造される。
【0019】ウェーハ1は略円板状の外観をなし、ウェ
ーハ1の外周は中心OWを通り板圧方向に走る中心線を
中心として描かれる円形の外周部2を有する。この外周
部2の一部にV字形のノッチ溝3が設けてある。
【0020】本実施の形態では、前加工されたウェーハ
1の板面の仕上げの有無、外周部2の面取りの有無は何
れであってもよい。また、図17に示すようにノッチ溝
3の縁のノッチ溝面3fは、前加工においてはウェーハ
1の板面に対してほぼ垂直をなしている。
【0021】図6に示すようにノッチ溝3は、V字形に
切り込まれていて直線状に形成されたV斜面3aL,3
aRと、この左右両側のV斜面3aL,3aRを滑らか
につないでいる溝底部3bと、ノッチ溝3が外周部2に
滑らかに推移するための左右の口部3cとを有する。上
記溝底部3b及び口部3cは円弧形であるが、溝底部3
bはウェーハ1から見て外方に対して凹な曲線、口部3
cはウェーハ1から見て外方に対して凸な曲線であれば
良く、必ずしも円弧形である必要は無い。
【0022】ウェーハ1は様々な大きさを取りうるが、
本実施の形態においては、直径約200mm,厚さ約7
00〜900μm程度の円板状であり、ノッチ溝3は左
右両側の口部3c間の幅Fが3mm、ノッチ溝3の深さ
Hが1〜1.5mmのものを用いて説明する。また、ノ
ッチ溝3の溝底3bの半径R1は0.9mm以上を必要
とし、ノッチ溝3の左右のV斜面3aL及び3aRによ
って形成される角θは、90〜92°程度である。但
し、本発明は前記の寸法範囲に限定されるものではな
い。
【0023】次に、図7を用いてウェーハ1を研削する
砥石5について説明する。図7は砥石及び砥石回転軸6
を、砥石5の板面に平行な方向から見た図である。砥石
5は円板状で、研削作用部の外周の母線は円弧部5aを
なし、その円弧部5aに滑らかに連なって砥石回転軸6
方向へ向かって次第に砥石幅を広げるように直線部5b
を有し、直線部5bから平行板面の腹部5cへと滑らか
につらなる。ここで円弧部5aは研削作用面となるもの
で、その半径R2はノッチ溝3の溝底部3bの半径R1
よりも小さい。また、両側の直線部5bのなす角度θ2
は、ノッチ溝3のV斜面3aL,3aRのなす角θ1よ
りも小さい。
【0024】次に、図3を用いて砥石5とウェーハ1の
位置関係について説明する。図3は、ウェーハ1を砥石
5によって研削している状態を、ウェーハ1の板面に平
行な方向で且つノッチ溝3を正面から見たものである。
【0025】砥石5の砥石回転軸6は、ウェーハ1の板
面に対して角度αだけ傾いている。すなわち、砥石5の
平行板面である腹部5cとウェーハ1の板面とは、角度
αをもって交叉している。本実施の形態では、角度αは
5°である。砥石5の砥石回転軸6を傾ける角度αが小
さすぎる場合は、従来のノッチ研削装置と同様に、結晶
方向と平行に条痕が形成されるためクラックを生じる可
能性がある。逆に、砥石5の砥石回転軸6を傾ける角度
αが大きすぎる場合は、ノッチ溝3の一方のV斜面3a
Lを研削しているときに、砥石5が他方のV斜面3aR
に接触して研削してしまうことになる。これらを考慮す
ると、砥石回転軸6とウェーハ1の板面がなす角度α
は、3°〜12°程度の範囲内であることが望ましい。
【0026】上記のようにウェーハ1の板面に対して砥
石回転軸6を傾けることにより、ウェーハ1のノッチ溝
3の面取り部にはウェーハ1の結晶方向と3°〜12°
程度の角度をもって斜めに交叉する条痕が形成される。
また、この条痕の傾斜角度は、ノッチ溝3における割れ
やクラックの発生を防止するためには十分な角度であ
る。
【0027】次に、本発明のノッチ研削装置の具体的な
実施の形態について図1,図2を用いて説明する。図1
はノッチ研削装置11の側面図、図2はノッチ研削装置
11の平面図である。図1に示すように、ベッド12に
は、Y軸送り機構20及びX軸送り機構30よりなるX
Yテーブルが備えられており、XYテーブルの上には砥
石台40が備えられている。
【0028】Y軸送り機構20は、Y軸スライドレール
21とそのY軸スライドレール21と嵌合するY軸ガイ
ド22と、サドル23と、Y軸制御モータ24及びY軸
送りねじ25より構成される。Y軸スライドレール21
はベッド12の上面に設けられており、Y軸スライドレ
ール21上にはサドル23が載置されている。サドル2
3の底面にはY軸ガイド22が固定されており、Y軸ガ
イド22はY軸スライドレール21に沿って移動可能な
状態で嵌合している。
【0029】図2に示すように、Y軸制御モータ24
は、ブラケット28によってベッド12に固定されてい
る。そのY軸制御モータ24の回転軸線上にはY軸送り
ねじ25が設けられており、Y軸制御モータ24の回転
によりY軸送りねじ25が回転する。サドル23には、
Y軸送りねじ25が捩じ込まれた状態のナット26(図
1参照)が固定されており、Y軸送りねじ25が回転す
ることによってナット26がY軸方向に送られて、サド
ル23がY軸方向への移動を行う。このときサドル23
は、図1に示すようにY軸ガイド22によってY軸スラ
イドレール21に沿って案内されて、Y軸方向に移動す
る。
【0030】また、図1に示すようにサドル23の上に
は、更にX軸送り機構30が備えられている。X軸送り
機構30は、X軸スライドレール31とそのX軸スライ
ドレール31と嵌合するX軸ガイド32と、砥石台40
を支持するスライドテーブル33と、X軸制御モータ3
4及びX軸送りねじ35より構成される。X軸スライド
レール31はサドル23の上面に設けられており、X軸
スライドレール31上にはスライドテーブル33が載置
されている。スライドテーブル33の底面にはX軸ガイ
ド32が固定されており、X軸ガイド32はX軸スライ
ドレール31に沿って移動可能な状態で嵌合している。
【0031】X軸制御モータ34は、ブラケット38に
よってサドル23に固定されている。そのX軸制御モー
タ34の回転軸線上にはX軸送りねじ35が設けられて
おり、X軸制御モータ34の回転によりX軸送りねじ3
5が回転する。スライドテーブル33には、X軸送りね
じ35に捩じ込まれた状態のナット(不図示)が固定さ
れており、X軸送りねじ35が回転することによってナ
ットがX軸方向に送られて、スライドテーブル33がX
軸方向への移動を行う。このときスライドテーブル33
は、X軸ガイド32によってX軸スライドレール31に
沿って案内されて、X軸方向に移動する。
【0032】図2に示すように、X軸スライドレール3
1とY軸スライドレール21とは直交している。従っ
て、ノッチ溝3のV斜面3aL,3aR等の斜め方向の
研削を行う場合には、X軸方向の送りとY軸方向の送り
を合成して斜め方向の研削を行う。
【0033】また、図1に示すように砥石台40は、砥
石回転駆動用モータ10と砥石回転軸6、そして、研削
用の砥石5からなる。砥石回転駆動用モータ10はスラ
イドテーブル33上に備えられており、モータの砥石回
転軸6線上には研削用の砥石5が取り付けられている。
砥石回転駆動用モータ10は、その砥石回転軸6が、X
軸方向及びY軸方向によって形成されるXY平面と角度
αをもって交わっている。また図2に示すように、本ノ
ッチ研削装置11を上方から見た場合には、砥石回転軸
6はX軸方向と平行に配置されている。
【0034】砥石5は円板状をなし、砥石回転軸6を含
む平面によって砥石5の断面をとると、砥石5の研削作
用面は少なくともノッチ溝3の溝底3bの曲率よりも小
さな曲率を有する円弧状をなしている。
【0035】図1に示すように、ベッド12には被研削
物であるウェーハ1を保持するワーク支持台57が備え
られ、ワーク支持台57はZ軸方向に上下動させるため
の昇降機構50に設けられている。昇降機構50は、昇
降テーブル53と、昇降テーブル53を案内するZ軸ス
ライドレール51及びそのZ軸スライドレール51に嵌
合するZ軸ガイド52、そしてZ軸制御モータ54とZ
軸送りねじ55よりなる。Z軸送りねじ55は、Z軸制
御モータ54の回転軸線上に設けられており、Z軸制御
モータ54の回転によってZ軸送りねじ55が回転す
る。Z軸制御モータ54はブラケット58によってベッ
ド12に固定されている。
【0036】昇降テーブル53には、Z軸送りねじ55
に捩じ込まれた状態のナット56が固定されており、Z
軸送りねじ55が回転することによってナット56が上
方又は下方に移動し、昇降テーブル53が昇降動作を行
う。昇降テーブル53には上下方向に亘ってZ軸スライ
ドレール51が設けられており、そのZ軸スライドレー
ル51に沿って移動可能に嵌合しているZ軸ガイド52
がベッド12に固定されている。昇降テーブル53が上
下動を行う際には、Z軸スライドレール51がZ軸ガイ
ド52に案内されてスライドするため、昇降テーブル5
3はZ軸スライドレール51に沿って昇降動作を行う。
【0037】上記において、Y軸制御モータ24,X軸
制御モータ34,Z軸制御モータ54はそれぞれサーボ
モータであって、CNC制御装置8によって制御され
る。
【0038】ワーク支持台57は昇降テーブル53の上
に設けられており、昇降テーブル53の昇降動作に伴っ
て、Z軸方向への移動を行う。ワーク支持台57上面に
は複数の穴が形成されており、その穴から空気を吸引す
ることによって、ウェーハ1がワーク支持台57上に真
空吸着されて固定される。
【0039】ウェーハ1はその板面が、X軸及びY軸に
よって形成されるXY平面に平行になるように配置さ
れ、また、Z軸はウェーハ1の板面と直交する方向に配
置されている。ウェーハ1は、そのノッチ溝3とウェー
ハ1の中心を結ぶ直線が、Y軸と平行になる方向に配置
されて、ワーク支持台57上に保持される。また、砥石
5の回転中心線(一点鎖線で示す)とウェーハ1の中心
線(Z軸)は、くい違い交叉しており、本実施の形態で
は交叉角は95°である。
【0040】次に上記ノッチ研削装置11によって、ノ
ッチ溝3の面取りを行う作業について説明する。
【0041】始めに、板面研削が終わったウェーハ1を
ワーク支持台57の上に置き、ウェーハ1のノッチ溝3
がY軸の方向を向くように位置合わせを行う。位置合わ
せは、図8に示すように、3本の位置決めピン4a,4
bによって行う。位置決めピン4a,4bを直線で結ぶ
と、ノッチ溝3に嵌り込むピン4aを頂点として、残り
二本のピン4bが二等辺三角形の底辺の角に配置されて
いる。位置決めピン4a,4bは円柱形であって、ピン
4aはウェーハ1に対してV斜面3aL,3aRの直線
部で接する。
【0042】まず、ワーク支持台57上に載置されたウ
ェーハ1は、その外周部2を二本のピン4bによって支
持される。このウェーハ1をワーク支持台57に載置す
る作業は、ロボットアーム等によって行われ、このとき
ノッチ溝3の方向はほぼY軸の方向を向くように配置さ
れる。そして、ウェーハ1の半径方向に沿って、外周か
ら中心に向かって位置決めピン4aを挿入して、ノッチ
溝3の方向を正確にY軸方向と一致させる。
【0043】ワーク支持台57上に設けられた吸引用の
穴から真空吸引することにより、ウェーハ1をワーク支
持台57上に真空吸着する。ウェーハ1がワーク支持台
57上に吸着されウェーハ1が保持されたら、位置決め
ピン4aを退避させる。
【0044】そして、砥石回転駆動用モータ10を起動
させて、砥石回転軸6に固定した砥石5を回転させる。
本実施の形態におけるノッチ研削装置11は、先ず始め
に粗加工用砥石を用いて粗研削を行い、その後、仕上げ
加工用砥石を用いて仕上げ研削を行うものである。
【0045】次に、砥石5のウェーハ1に対する工具軌
跡について説明する。
【0046】本発明のノッチ研削装置11は、ウェーハ
1の板面と平行な複数の平面内において、ノッチ溝3の
形状に合わせて砥石5が工具軌跡を描くことにより、面
取りを行うものである。
【0047】図9は、ウェーハ1と砥石5の位置関係を
示すために、ウェーハ1の一端の縦断面を示した図であ
る。図9に示すように、砥石5の回転軸中心OをO1〜
O5とすると、砥石5は各中心O1〜O5がウェーハ1
の板面と平行な複数の平面上で工具軌跡を描くように移
動する。これは、図1に示すノッチ研削装置11におい
て、X軸送り機構30及びY軸送り機構20を制御する
と共に、ウェーハ1を非回転状態でワーク支持台57上
に吸着固定して行うものである。
【0048】工具経路(工具軌跡)は、図7に示すよう
に砥石5の研削作用面である先端円弧部5aの先端部
(点T)で代表すると、図10に示す符号TP1〜TP
5のようになる。この工具経路を砥石5の中心(点Tを
通り砥石回転中心線に垂直な平面と、砥石回転中心線の
交点)で表す場合には、砥石5の砥石回転軸6がウェー
ハ1に対して5°傾いている分だけ、工具軌跡を補正す
る必要がある。以下の説明では、便宜上、砥石5の先端
部(点T)の工具経路を用いて説明する。
【0049】何れの工具経路TP1〜TP5において
も、図6に示す左側の口部3c,V斜面3aL,溝底部
3bを通って、対称中心SLに対して反対側に位置する
V斜面3aR,右側の口部3cを夫々連続して面取りす
ることができる。また、面取りできる工具経路の両側に
は、エアカットを行う工具経路部TPAを有する。
【0050】また図10に示すように、このエアカット
工具経路部TPAの終端O1′〜O5′(工具経路TP
の終端でもある)においては、図11の二点鎖線で示す
ように、砥石5とウェーハ1は離れている。この工具経
路部TPAの終端O1′〜O5′は、砥石中心O1〜O
5に夫々対応している。
【0051】図6及び図10を参照して、X軸送り機構
30及びY軸送り機構20の具体的な制御方法について
説明する。
【0052】まず、砥石回転駆動用モータ10を回転さ
せ、その砥石回転軸6に取り付けられた砥石5を回転さ
せる。ノッチ溝3の面取りは、粗加工及び仕上げ加工に
よって鏡面仕上げを行うため、始めは粗加工用砥石を用
いて研削を行う。
【0053】そして、粗加工用砥石5の中心が左側のO
1′に配置されるように、X軸送り機構30及びY軸送
り機構20の制御を行う。砥石中心がO1′にある状態
では、未だ砥石5の研削作用面はウェーハ1には接触し
ていない状態である。
【0054】次に、Y軸送り機構20のY軸制御モータ
24を作動させ、砥石5の研削作用面がウェーハ1の左
側の口部3cに接触する位置まで移動させる。この状態
から砥石5によってウェーハが研削され始める。
【0055】X軸送り機構30及びY軸送り機構20を
制御して、ノッチ溝3の口部3cがウェーハ1の外周部
2へと滑らかにつらなるように研削を行う。この口部3
cは、外周部2とノッチ溝3のV斜面3aが連結する部
分であり、その後の半導体生産工程において製造装置と
の接触により粉塵が発生しやすい場所であるため、外周
部2と連続して極力滑らかに形成する必要がある。
【0056】口部3cの面取りが終了すると今度は、V
斜面3aLの研削につながる。本ノッチ研削装置11
は、Y軸送り機構20及びX軸送り機構30による送り
を合成することにより、V斜面3aLと同方向に平行に
砥石5を送ることができる。このときは、Y軸制御モー
タ24とX軸制御モータ34の回転速度比は一定であ
る。
【0057】そして、V斜面3aLの直線部の研削が終
了すると、今度は溝底部3bの研削につながる。この溝
底部3bはR1の曲率を持つ円弧状であるため、砥石5
をX軸及びY軸の送りの合成によってR1の曲率を描く
ように送り移動を行う。
【0058】溝底部3bの研削が終了すると、今度は右
側のV斜面3aRの直線部の研削につながる。右側のV
斜面3aRの研削は、Y軸送り機構20及びX軸送り機
構30による送りを合成することによって行う。
【0059】その後、X軸送り機構30及びY軸送り機
構20を制御することにより、外周部2との連結部であ
る口部3cを滑らかに研削し、口部3cの研削が終了し
たら、右側の終端部O1′へと砥石5を移動させ、ウェ
ーハ1から砥石5を離れさせる。
【0060】以上の制御をTP2〜TP5についても同
様に行うことにより、ウェーハ1の面取りを行うことが
できる。このとき、研削作業時間を極力短くするため
に、図10に示すようにTP2はTP1とは反対の方向
から研削を行う。同様に、TP3はTP2とは反対の方
向から、TP4はTP3とは反対の方向から、TP5は
TP4とは反対の方向から研削を行う。このように制御
することにより、工具軌跡が短くなり、作業時間が短縮
される。
【0061】次に、砥石5が研削作業を行っている場合
と、ウェーハ1から離れている場合の位置関係について
図12を用いて説明する。図12はウェーハ1の一端の
縦断面を示す図であり、砥石中心がO1にあるときがウ
ェーハ1の研削作業を行っている場合を示し、O1′に
あるときがウェーハ1から離れている状態を示してい
る。図10の矢印のようにX軸送り機構30,Y軸送り
機構20を制御して工具経路TP1に沿って砥石5を送
る場合について説明する。まず始めに左側のエアカット
工具経路部TPAを通り、砥石5の研削作用面がウェー
ハ1に接触すると、図12に示すようにノッチ溝3の縁
に沿って断面線を施した部分のストックS1が除去さ
れ、面取りC1が形成される。そして、右側のエアカッ
ト工具経路部TPAに入り、図10に示す右側の終端O
1′に砥石中心が達すると、砥石5は図12の二点鎖線
で示すようにウェーハ1と離れて位置することになる。
【0062】ここで昇降機構50のZ軸制御モータ54
を制御してウェーハ1を上昇させると共に、Y軸送り機
構20を制御してスライドテーブル33をウェーハ1か
ら離れる方向に後退させる。ウェーハ1の上昇量は、図
12に示すように砥石中心O1,O2又はO1′,O
2′のZ方向差△Z1であり、スライドテーブル33の
後退量は、夫々平面図で示されている図10の工具経路
TP1,TP2のY方向差△Y1である。
【0063】次に、X軸送り機構30及びY軸送り機構
20を上記TP1の場合と反対方向に制御して、工具経
路TP2に沿って図10の矢印のように砥石5を左方へ
送ると、図13に示すようにノッチ溝3の縁に沿って断
面線を施した部分のストックS2が除去され、面取りC
2が形成される。そして、図10において砥石中心が左
側の終端O2′に達すると、砥石5は図13の二点鎖線
で示すようにウェーハ1と離れて位置することになる。
【0064】昇降機構50のZ軸制御モータ54を制御
してウェーハ1を上昇させると共に、Y軸送り機構20
を制御してスライドテーブル33を後退させる。ウェー
ハ1の上昇量は図13に示すように砥石中心O2,O3
又はO2′,O3′のZ方向差△Z2であり、スライド
テーブル33の後退量は夫々平面図で示されている図1
0の工具経路TP2,TP3のY方向差△Y2である。
【0065】ここでX軸送り機構30,Y軸送り機構2
0を制御して工具経路TP3に沿って図10の矢印のよ
うに砥石5を右方へ送ると、ノッチ溝3の縁に沿って図
14に示すように断面線を施した部分のストックS3が
除去され、面取りC3が形成される。そして、図10に
おいて砥石中心が右側の終端O3′に達すると、砥石5
は図14の二点鎖線で示すようにウェーハ1と離れ、中
心がO3′に位置することになる。
【0066】そして、昇降機構50のZ軸制御モータ5
4を制御してウェーハ1を上昇させると共に、Y軸送り
機構20を制御して、今度はスライドテーブル33を前
進させる。ウェーハ1の上昇量は図14に示すように、
砥石中心O3,O4又はO3′,O4′のZ方向差△Z
3であり、スライドテーブル33の前進量は、夫々平面
図で示されている図10の工具経路TP2,TP3のY
方向差△Y3である。
【0067】今度は、X軸送り機構30及びY軸送り機
構20を制御して、工具経路TP4に沿って図10の矢
印のように左方へ送ると、ノッチ溝3の縁に沿って図1
5に示すように断面線を施した部分のストックS4が除
去され、面取りC4が形成される。そして、図10にお
いて砥石中心が左側の終端O3′に達すると、砥石5は
図15の二点鎖線で示すように中心がO4′に位置する
ことになる。
【0068】ここで、Y軸送り機構20と昇降機構50
を制御してウェーハ1を上昇すると共にスライドテーブ
ル33を前進させる。ウェーハ1の上昇量は、図15に
示すように砥石中心O4,O5又はO4′,O5′のZ
方向差△Z4であり、スライドテーブル33の前進量
は、夫々平面図で示されている図10の工具経路TP
4,TP5のY方向差△Y4である。
【0069】X軸送り機構30及びY軸送り機構20を
制御して、図10に示す工具経路TP5に沿って矢印の
ように右方へ送ると、ノッチ溝3の縁に沿って図16に
示すように断面線を施した部分のストックS5が除去さ
れ、面取りC5が形成される。そして、図10において
砥石中心が右側の終端O5′に達すると、砥石5は図1
6の二点鎖線で示すように、その中心がO5′に位置す
ることになる。Y軸送り機構20を制御してスライドテ
ーブル33を後退させる。
【0070】上記のように粗加工用砥石による面取りが
終わったら、今度は仕上げ加工用砥石によって同様に面
取りを行う。なお、仕上げ加工用砥石による面取りにつ
いては、粗加工用砥石による面取りと同様であるため、
説明を省略する。
【0071】仕上げ加工が終了したら、X軸送り機構3
0及びY軸送り機構20と昇降機構50を制御してウェ
ーハ1を上昇させると共に、スライドテーブル33を後
退させる。このときウェーハ1は、ウェーハ1の交換可
能な位置まで上昇する。
【0072】上記研削が終了したウェーハ1のノッチ溝
3には、図4に示すような条痕7が形成される。本ノッ
チ研削装置は、砥石回転軸6をウェーハ1の板面に対し
て5°傾けているため、砥石5の研削により形成される
条痕7が、図4に示すようにウェーハ1の結晶方向に対
して5°傾いた状態となる。このように、条痕7の方向
を傾けることにより、ウェーハ1にクラックが入りやす
い結晶方向に条痕7が入るのを避け、ウェーハ1の割れ
を防止することができる。
【0073】上記工程によるノッチ溝3の研削による面
取り方法においては、面取りは多角形状であり、本例で
は5角形である。そして、ウェーハ1の上下面において
ほぼ対称な形状に面取りを施している。試算によれば、
ノッチ溝3の縁に垂直な法面で切った各面取りC1〜C
5の各辺に接する曲線と、面取りC1〜C5間の夫々の
角部との距離は最大12μmである。また、9角形にす
ると各面取りC1〜C9の辺に接する曲線と、面取りC
1〜C9間の夫々の角部との距離は最大2μmである。
従って、ノッチ溝3の後工程として行われるバフ等によ
るポリッシングにより面取りで角部を丸める時間は、本
例で1min程度であり、従来に比較して後工程時間が
極端に短縮された。
【0074】この面取りは、5角形よりも7角形、7角
形よりも9角形というように、多角形になるほど面取り
の断面形状は滑らかになり円弧状に近くなる。ウェーハ
1のノッチ溝3の面取りにおいては、少なくとも5角形
以上であることが望ましい。
【0075】また、本実施の形態においては、レジノイ
ドボンドの砥石を用いて鏡面研削条件を得ることができ
るため、Rmax0.1μm程度の面粗度を得ることが
できる。これによってチッピングやクラッキング等の発
生がなくなる。また、大径砥石を用いることが可能なた
め、鏡面仕上げに必要とされる軟かい砥石を用いた場合
でも、砥石研削作用面の形状の維持が比較的容易であ
る。
【0076】上記における工具経路は一例を示すもの
で、例えば、面取りC1→C5→C4→C2→C3のよ
うな順序を採用してもよい。また、切り込みは一回を示
したが複数回に分けて切り込んでもよい。また、各工具
経路TP1とTP5、TP2とTP4を同一としたが、
工具経路TP1とTP5、TP2とTP4は夫々異なっ
ていても良い。
【0077】なお、本実施の形態においては、ウェーハ
1をワーク支持台57上に吸着固定し、ワーク支持台5
7が回転しない構造を示しているが、本発明はこれらに
限られるものではなく、ワーク支持台57は回転可能な
構造であっても良い。こうすることにより、例えば1枚
のウェーハ1に複数個のノッチ溝3が形成されているよ
うな場合には、ウェーハ1をワーク支持台57に位置決
め吸着させた後、ワーク支持台57の回転によって各ノ
ッチ溝3を順次加工位置に割出して、複数個のノッチ溝
3の面取り加工を順次行うことができるものである。更
に、ウェーハ1の外周部2のエッジに当接するように砥
石5を配置して、ウェーハ1を回転させることにより、
ノッチ溝3の面取り加工のみならず、ウェーハ1の外周
エッジの面取り加工も行えるものである。
【0078】図17は面取り加工前のウェーハ1の斜視
図、図18は上述の面取り加工後におけるウェーハのノ
ッチ溝の斜視図である。図17においては、ノッチ溝面
3fは板面にほぼ垂直であり、略直角の角部を有するの
に対して、図18に示すウェーハ1においては、ノッチ
溝3には面取りが施されており、角部は緩やかな鈍角を
描く。そのため、接触によるウェーハ1の欠けを防ぐこ
とができ、粉塵の発生を防止することができる。
【0079】また、ウェーハ1に対して研削作用により
生じた条痕7の方向が結晶方向に対して斜め方向、即
ち、ウェーハ1の板面に対して斜め方向であるため、ウ
ェーハ1にはクラックが発生し難くなる。
【0080】なお、本実施の形態においては、ウェーハ
1の板面と砥石5の板面の交叉角αを5°として、くい
違い交叉するようにしたが、交叉角αは5°に限定され
るものではない。また、スライドテーブル33がX軸方
向及びY軸方向に移動する構成にしているが、スライド
テーブル33の代わりにワーク支持台57が移動する構
成にしても良い。更に、ワーク支持台57ではなく、ス
ライドテーブル33がZ軸方向に昇降する構成にしても
良い。すなわち、砥石5とウェーハ1が相互に相対的に
X軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動可能な構成であれ
ば良い。
【0081】また、本実施の形態においては、Z軸の方
向は、X軸及びY軸によって形成されるXY平面に垂直
であるが、必ずしも垂直である必要はなく、XY平面に
交叉する方向(XY平面と平行でない方向)であれば良
い。
【0082】以上の通り、本出願に係る発明は、砥石台
40に回転自在に支持された円板状の砥石5と、半導体
ウェーハ1を砥石5の板面に対して斜めに交叉する面内
で保持するワーク支持台57と、半導体ウェーハ1の板
面と平行或いは近似的に平行な平面上において砥石5を
半導体ウェーハ1に接近又は離脱させるY軸方向に相対
移動させることのできるY軸送り機構20と、半導体ウ
ェーハ1の板面と平行或いは近似的に平行な平面上にお
いて砥石5をY軸方向と交叉するX軸方向に相対移動さ
せることのできるX軸送り機構30と、砥石5を半導体
ウェーハ1の板面に対して交叉するZ軸方向に相対移動
させることのできる昇降機構50とを備えた半導体ウェ
ーハのノッチ研削装置11である。そして、これらX軸
送り機構30,Y軸送り機構20,昇降機構50により
砥石5及び半導体ウェーハ1を相対的に三軸方向に移動
させて半導体ウェーハ1のノッチ溝3の面取り加工を行
うように構成している。
【0083】また、本出願に係る他の発明は、砥石回転
軸6に固定された円板状の砥石5を回転させ、砥石5を
半導体ウェーハ1のノッチ溝3に当接させることによ
り、ノッチ溝3の面取りを行うノッチ研削装置におい
て、半導体ウェーハ1の板面と砥石回転軸6のなす角度
が、3°〜12°であることを特徴とする半導体ウェー
ハのノッチ研削装置11である。
【0084】更に、本出願に係る他の発明は、ノッチ溝
3の面取り加工が施された半導体ウェーハ1であって、
半導体ウェーハ1のノッチ溝3には、面取り加工により
半導体ウェーハ1の結晶方向と斜めに交叉する方向に条
痕7が形成されたものである。
【0085】更にまた、本出願に係る他の発明は、半導
体ウェーハのノッチ研削装置11により研削されたノッ
チ溝3を有し、研削によりノッチ溝3に形成される条痕
7の方向が、半導体ウェーハ1の板面に対して傾斜して
いる半導体ウェーハ1である。
【0086】
【発明の効果】本ノッチ研削装置は、砥石回転軸をウェ
ーハの板面に対して傾けているため、砥石の研削により
形成される条痕が、ウェーハの結晶方向に対して傾いた
状態となる。このように、条痕の方向を傾けることによ
り、ウェーハにクラックが入りやすい結晶方向に条痕が
入るのを避け、ウェーハの割れを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノッチ研削装置の側面図である。
【図2】本発明のノッチ研削装置を上方から見た平面図
である。
【図3】砥石回転軸とウェーハ板面との傾きの関係を示
す側面図である。
【図4】結晶方向と条痕の方向の関係を示すウェーハの
斜視図である。
【図5】面取り加工を行う前のウェーハの平面図であ
る。
【図6】面取り加工を行う前のウェーハのノッチ溝の形
状を示す平面図である。
【図7】ウェーハと砥石の関係を示す平面図である。
【図8】ウェーハを位置決めピンにより位置決めする様
子を示す平面図である。
【図9】ウェーハのノッチ溝の面取り形状を示し、ノッ
チ溝の縁に対して法面で切った断面図である。
【図10】砥石の工具軌跡を示す平面図である。
【図11】工具移動経路の垂直断面図である。
【図12】面取り工程を示す垂直断面図である。
【図13】面取り工程を示す垂直断面図である。
【図14】面取り工程を示す垂直断面図である。
【図15】面取り工程を示す垂直断面図である。
【図16】面取り工程を示す垂直断面図である。
【図17】面取り加工を施す前のノッチ溝の斜視図であ
る。
【図18】面取り加工を施した後のノッチ溝の斜視図で
ある。
【図19】結晶方向と条痕の方向の関係を示す従来のウ
ェーハの斜視図である。
【図20】従来のノッチ溝研削装置を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
OW…ウェーハの中心 O(O1〜O5)…砥石中心 O1′〜O5′…終端 θ1…ノッチ溝の直線部のなす角 θ2…砥石の直線部のなす角 TP1〜TP5…工具経路 TPA…エアカット工具経路部 1…ウェーハ 2…外周部 3…ノッチ溝 3aL,3aR…V斜面 3b…溝底部
3c…口部 3f…ノッチ溝面 4a,4b…ピン 5…砥石 5a…円弧部 5b…直線部 5c…腹部 6…砥石回転軸 7…条痕 8…CNC制御装置 10…砥石回転駆動用モータ 11…ノッチ研削装置 12…ベッド 20…Y軸送り機構 21…Y軸スライドレール 22…Y軸ガイド 23…サドル 24…Y軸制御モータ 25…Y軸送りねじ 26…ナット 28…ブラケット 30…X軸送り機構 31…X軸スライドレール 32…X軸ガイド 33…スライドテーブル 34…X軸制御モータ 35…X軸送りねじ 38…ブラケット 40…砥石台 50…昇降機構 51…Z軸スライドレール 52…Z軸ガイド 53…昇降テーブル 54…Z軸制御モータ 55…Z軸送りねじ 56…ナット 57…ワーク支持台 58…ブラケット C1〜C5…面取り △Z1,△Z2,△Z3,△Z4…Z方向差 △Y1,△Y2,△Y3,△Y4…Y方向差 100…ノッチ研削装置 101…ウェーハ 102…ワークホルダ 103…Y軸方向移動装置 104…X軸方向移動装置 105…Z軸方向移動装置 106…ノッチ溝 107…砥石 108…モータ 109…条痕。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥山 哲雄 神奈川県横須賀市神明町1番地 株式会社 日平トヤマ技術センター内 (72)発明者 高田 道浩 神奈川県横須賀市神明町1番地 株式会社 日平トヤマ技術センター内 (72)発明者 和田 豊尚 神奈川県横須賀市神明町1番地 株式会社 日平トヤマ技術センター内 Fターム(参考) 3C049 AA03 AA11 AA13 AB01 AB04 AB06 CA01 CA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥石台に回転自在に支持された円板状の
    砥石と、 半導体ウェーハを前記砥石の板面に対して斜めに交叉す
    る面内で保持するワーク支持台と、 前記半導体ウェーハの板面と平行或いは近似的に平行な
    平面上において、前記砥石を前記半導体ウェーハに接近
    又は離脱させる第一の方向に相対移動させることのでき
    る第一の駆動装置と、 前記半導体ウェーハの板面と平行或いは近似的に平行な
    平面上において、前記砥石を前記第一の方向と交叉する
    第二の方向に相対移動させることのできる第二の駆動装
    置と、 前記砥石を前記半導体ウェーハの板面に対して交叉する
    第三の方向に相対移動させることのできる第三の駆動装
    置とを備え、 これら第一、第二、第三の駆動装置により前記砥石及び
    前記半導体ウェーハを相対的に三方向に移動させて前記
    半導体ウェーハのノッチ溝の面取り加工を行うように構
    成したことを特徴とする半導体ウェーハのノッチ研削装
    置。
  2. 【請求項2】 回転軸に固定された円板状の砥石を回転
    させ、該砥石を半導体ウェーハのノッチ溝に当接させる
    ことにより、前記ノッチ溝の面取りを行うノッチ研削装
    置において、 前記半導体ウェーハの板面と前記回転軸のなす角度が、
    3°〜12°であることを特徴とする半導体ウェーハの
    ノッチ研削装置。
  3. 【請求項3】 ノッチ溝の面取り加工が施された半導体
    ウェーハにおいて、 前記半導体ウェーハのノッチ溝には、前記面取り加工に
    より前記半導体ウェーハの結晶方向と斜めに交叉する方
    向に条痕が形成されていることを特徴とする半導体ウェ
    ーハ。
  4. 【請求項4】 砥石台に回転自在に支持された円板状の
    砥石と、半導体ウェーハを前記砥石の板面に対して斜め
    に交叉する面内で保持するワーク支持台と、前記半導体
    ウェーハの板面と平行或いは近似的に平行な平面上にお
    いて前記砥石を前記半導体ウェーハに接近又は離脱させ
    る第一の方向に相対移動させることのできる第一の駆動
    装置と、前記半導体ウェーハの板面と平行或いは近似的
    に平行な平面上において前記砥石を前記第一の方向と交
    叉する第二の方向に相対移動させることのできる第二の
    駆動装置と、前記砥石を前記半導体ウェーハの板面に対
    して交叉する第三の方向に相対移動させることのできる
    第三の駆動装置とを備えたノッチ研削装置により研削さ
    れたノッチ溝を有し、 前記研削により前記ノッチ溝に形成される条痕の方向
    が、前記半導体ウェーハの板面に対して傾斜しているこ
    とを特徴とする半導体ウェーハ。
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