JP2022125389A - 固定治具を用いた加工方法、及び、固定治具 - Google Patents

固定治具を用いた加工方法、及び、固定治具 Download PDF

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Abstract

【課題】被加工物を固定する固定治具を用いることにより、段差のない傾斜面を形成することが可能な新規な加工方法を提供する。【解決手段】凹部50の深さが収容される被加工物1の厚みよりも浅く且つ該凹部50の底が該被保持面に対して他端側から一端側に向かって低くなる該所定の勾配で傾斜した該固定治具4を準備する治具準備ステップと、該加工装置の該保持テーブル62で該固定治具4を保持するとともに、該固定治具4の該凹部50の底に該被加工物1の該第2面20が当接するよう被加工物1を固定し、該被加工物1の該第1面10側を該固定治具4の該凹部50から突出した状態で該第1面10を露出させる固定ステップと、加工ユニットで該被加工物1の該第1面10を加工して該保持テーブル62の該保持面と平行になるように平坦化することで、一端側から他端側に向かって低くなる所定の勾配で傾斜させる加工ステップと、を備えた、加工方法とする。【選択図】図7

Description

本発明は、表裏関係にある第1面と第2面とを有した被加工物について、第1面を一端から他端に向かって所定の勾配で傾斜させる傾斜面を構成するように加工することで、第1面を第2面に対し傾斜させる加工方法に関する。
従来、例えば各種フィルタに利用される光学ガラスや、医療用の超音波振動子となるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)などの被加工物について、一方の面を所定の勾配で傾斜する傾斜面に加工したいという要望がある。
特許文献1では、回転する該研削砥石を被加工物の一側面側から反対側の他側面側へ抜けさせる所謂クリープフィード研削が開示されている。このクリープフィード研削を利用し、被加工物を加工送りしながら徐々に切り込み深さを変えて加工することにより、被加工物の被加工面に所定の勾配を形成することも考えられる。
特開2020-093318号公報
しかし、クリープフィード研削による加工では、研削ホイールの回転軌跡に沿って円弧状に階段状の段差が形成されることとなり、段差のない傾斜面を得ることができず、段差のない傾斜面を形成したいという要望には応えられないものとなる。
以上に鑑み、本願発明は、被加工物を固定する固定治具を用いることにより、段差のない傾斜面を形成することが可能な新規な加工方法を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明の一態様によれば、
被加工物を保持する保持面を含む保持テーブルと該保持テーブルで保持された被加工物を加工する加工ユニットとを備えた加工装置で、第1面と該第1面の背面の第2面とを有した被加工物を加工して、該第1面を該第2面に対して一端側から他端側に向かって低くなる所定の勾配で傾斜させる、固定治具を用いた加工方法であって、
該加工装置の該保持テーブルで保持される被保持面を含む固定治具であって、該被加工物を収容する凹部が形成されるとともに該凹部の深さが収容される該被加工物の厚みよりも浅く且つ該凹部の底が該被保持面に対して他端側から一端側に向かって低くなる該所定の勾配で傾斜した該固定治具を準備する治具準備ステップと、
該加工装置の該保持テーブルで該固定治具を保持するとともに、該固定治具の該凹部の底に該被加工物の該第2面が当接するよう被加工物を固定し、該被加工物の該第1面側を該固定治具の該凹部から突出した状態で該第1面を露出させる固定ステップと、
該固定ステップを実施した後、該加工ユニットで該被加工物の該第1面を加工して該保持テーブルの該保持面と平行になるように平坦化することで、被加工物の該第1面を該第2面に対して一端側から他端側に向かって低くなる所定の勾配で傾斜させる加工ステップと、を備えた、固定治具を用いた加工方法とする。
また、本発明の一態様によれば、
該加工装置の該保持テーブルの該保持面は該固定治具を吸引保持する吸引保持面からなり、
該固定治具には一端が該凹部の底に開口した吸引口に連通するとともに該被保持面に開口した開口に連通する吸引路が形成され、
該固定ステップでは該保持テーブルで該固定治具を吸引保持するとともに該凹部の底に負圧を作用させることで被加工物を該固定治具に固定する、こととする。
また、本発明の一態様によれば、
固定治具を用いた加工方法に用いられる固定治具であって、
該該加工装置の該保持テーブルで保持される被保持面を含む治具本体を備え、
該治具本体には、被加工物を収容する凹部が形成され、該凹部の深さは収容される被加工物の厚みよりも浅く且つ該凹部の底は該被保持面に対して他端側から一端側に向かって低くなる該所定の勾配で傾斜し、
該治具本体には、該被保持面に開口した開口と、該凹部の底に開口した吸引口と、一端が該開口に連通するとともに他端が該吸引口に連通した吸引路と、が形成された、固定治具とする。
本発明の加工方法では、被加工物を収容する凹部が形成されるとともに凹部の深さが収容される被加工物の厚みよりも浅く且つ凹部の底が被保持面に対して他端側から一端側に向かって低くなる所定の勾配で傾斜した固定治具を利用する。そして、凹部に被加工物を固定した状態で、露出した被加工物の上面を保持テーブルと平行に加工するため、被加工物の第1面を第2面に対して一端側から他端側に向かって所定の勾配で傾斜させることができる。このようにして、被加工物について、段差のない傾斜面を形成することが可能となる。
また、本発明の一態様によれば、保持テーブルに生じる負圧により、固定治具と被加工物を同時に吸引保持することができ、装置構成を複雑にすることなく、簡易な構成により実施可能となる。
(A)は被加工物の一例を示す図。(B)は(A)のA-A線断面図である。(C)は加工後に傾斜面が形成された様子を示す図である。 固定治具の一実施形態を示す図である。 (A)は図2のB-B線断面図である。(B)は図2のC-C線断面図である。 固定治具を用いた加工方法のフローチャートである。 固定ステップについて説明する図である。 研削装置の構成例について説明する図である。 (A)は加工ステップについて示す図である。(B)は加工された被加工物等について示す図。 バイト切削装置の構成例について説明する図である。 (A)は加工ステップについて示す図である。(B)は加工された被加工物等について示す図。
図1(A)は被加工物1の一例を示すものであり、厚みT、幅W,奥行きDとする板状の直方体形状をなすものである。
被加工物1としては、例えば、ガラス、樹脂、各種セラミクス、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等であるが、特に限定されるものではない。
図1(B)は、図1(A)のA-A線断面図であり、図において上側に配置される被加工物1の表側面は平坦な第1面10で構成され、図において下側に配置される被加工物1の裏側面は平坦な第2面20で構成される。
図1(C)は、本発明による加工方法により加工を行った後の被加工物1の状態を示すものであり、加工後は、第1面10が第2面20を基準とし、互いに対向する位置関係にある一端側10aから他端側10bに向かって低くなる所定の勾配で傾斜することとなる。本実施例では、加工前において第1面10と第2面20が平行な関係であったものが、加工後においては、第1面10が第2面20に対して傾斜する傾斜面にて構成される。
図2は、被加工物1を固定する固定治具4の一実施形態を示す図、図3(A)は図2のB-B線断面図、図3(B)は図2のC-C線断面図である。
図2乃至図3(A)(B)に示すように、固定治具4は円板状に構成され、その上面は、被加工物1を収容する凹部50が複数箇所に形成される収容面41として構成される。固定治具4の下面は平坦面にて構成され、加工装置の保持テーブル62の吸引保持面62aに吸引保持される被保持面42として構成される。
凹部50の開口寸法は、被加工物1の幅W(図1(A)),奥行きD(図1(A))よりもわずかに大きく形成され、各凹部50に対し被加工物1を挿入した際には、水平面内(X-Y平面)において被加工物1が規定の角度で収容される。また、凹部50の開口寸法は、加工後に被加工物1を容易に取り出せるように構成される。
凹部50の底52は、所定の勾配で傾斜する傾斜面にて構成される。具体的には、図3(A)に示すように、X軸方向において、他端側50bから一端側50aに向かって低くなる所定の勾配で傾斜する傾斜面にて構成される。凹部50の底52の深さ52dは、一端側50aが最も深くなり、当該深さ52dは、被加工物1の厚みT(図1(A))よりも浅く構成される。
このような構成により、図3(A)に示すように、凹部50に被加工物1を収容した状態では、底52の傾斜に伴って被加工物1の第2面20が載置され、被加工物1の第1面10が傾いた状態となる。この際、図5に示すように、第1面10は、固定治具4の収容面41から突出した状態となり、第1面10は、一端側10aが低く、他端側10bが高くなるように傾斜する。
図3(A)(B)に示すように、固定治具4には、一端が凹部50の底52に開口した吸引口54aに連通するとともに、固定治具4の下面を構成する被保持面42に開口した開口54bに連通する吸引路54が形成される。本実施例では、各凹部50について3箇所に吸引路54が形成される。
図3(A)(B)に示すように、加工装置の保持テーブル62の保持面は、固定治具4を吸引保持する吸引保持面62aにて構成される。吸引保持面62aは、吸引源63に通じており、吸引保持面62aに負圧が生じるように構成される。
そして、固定治具4を吸引保持面62aに載置し、吸引保持面62aに負圧を生じさせることで、固定治具4の被保持面42が保持テーブル62に吸引保持される。
吸引保持面62aの負圧は、吸引路54を通じて凹部50の底52に作用し、凹部50において被加工物1の第2面20が吸引保持される。
このようにして、保持テーブル62に生じる負圧により、固定治具4と被加工物1を同時に吸引保持することができ、装置構成を複雑にすることなく、簡易な構成により実施可能となる。
固定治具4は以上に説明した構成に限定されるものではなく、例えば、円板状とする他、角板状とすることも可能である。また、凹部50の数についても複数とする他、一つとするものであってもよく、吸引路54の数についても特に限定するものではない。
次に、固定治具4を用いた加工方法について、図4に示す検査方法のフローチャートの順に説明する。
<治具準備ステップ>
図2に示す固定治具4を準備するステップである。
図2乃至図3(A)(B)に示すように、固定治具4は、加工装置の保持テーブル62で保持される被保持面42を含み、被加工物1を収容する凹部50が形成される。凹部50の深さが収容される被加工物1の厚みTよりも浅く且つ凹部50の底52が被保持面42に対して他端側50bから一端側50aに向かって低くなる所定の勾配で傾斜するものである。
<固定ステップ>
図5に示すように、加工装置の保持テーブル62で固定治具4を保持するとともに、固定治具4の凹部50の底52に被加工物1の第2面20が当接するよう被加工物1を固定し、被加工物1の第1面10側を固定治具4の凹部50から突出した状態で第1面10を露出させるステップである。
より具体的には、固定治具4の各凹部50に被加工物1を収容し、各被加工物1の第1面10が凹部50から突出した状態とする。この状態の固定治具4を保持テーブル62の吸引保持面62aに載置するとともに、吸引保持面62aに負圧を生じさせると、吸引路54を通じて凹部50内に負圧が生じ、各被加工物1が凹部50の底52に吸引保持される。この際、固定治具4も吸引保持面62aに吸引保持される。
なお、固定治具4を保持テーブル62の吸引保持面62aに載置する前に、各凹部50に被加工物1を収容することとする他、固定治具4を保持テーブル62の吸引保持面62aに載置した後に、各凹部50に被加工物1を収容することとしてもよい。
<加工ステップ>
図6及び図7(A)に示すように、固定ステップを実施した後、加工ユニット70で被加工物1の第1面10を加工して保持テーブル62の保持面(吸引保持面62a)と平行となるように平坦化することで、被加工物1の第1面10を第2面20に対して一端側10aから他端側10bに向かって低くなる所定の勾配で傾斜させるステップである。
図6及び図7(A)は、加工装置として研削装置7を用いる実施形態について示すものである。加工ユニット70は、研削砥石74aを備える研削ホイール74を回転させることで、被加工物1の第1面10を研削するように構成される。この実施形態は、特に、被加工物1が延性材料である場合に好適な実施形態となる。
図6及び図7(A)に示すように、研削装置7の保持テーブル62は、上面に吸引保持面62aを構成する多孔質プレート62bを有し、Y軸方向に加工送りされるとともに、保持テーブルの中心を通りZ軸方向に伸長した回転軸を有し、Z軸方向中心に回転可能に構成される。多孔質プレート62bは吸引源63に接続されており、吸引保持面62aに負圧を生じさせることで固定治具4を吸引保持するとともに、固定治具4に収容された被加工物1を吸引保持するように構成される。
図6に示すように、加工ユニット70は、Z軸方向に延びるスピンドルハウジング71と、スピンドルハウジング71によって回転可能に支持されたスピンドル72と、スピンドル72の上端が連結されるサーボモータ73と、スピンドル72の下端が連結される研削ホイール74と、スピンドルハウジング71を昇降基台84に固定する連結部材75と、を有して構成される。
加工ユニット70は、立設基台91の側部において研削送り機構80を介して支持されている。研削送り機構80は、Z軸方向に延びるボールネジ81と、ボールネジ81と平行に配設された一対のガイドレール82と、ボールネジ81の一端に接続されたサーボモータ83と、研削ホイール74の高さ位置を制御するための昇降基台84と、を備える。昇降基台84の一方の面には、一対のガイドレール82が摺接し、中央部分に図示しないナット構造が形成されており、当該ナット構造にボールネジ81が螺合している。そして、サーボモータ83によって回転駆動されたボールネジ81が回動することにより、昇降基台84がガイドレール82にガイドされてZ軸方向に移動し、併せて加工ユニット70がZ軸方向に昇降する。
以上の構成において、図7(A)に示すように、保持テーブル62を待機位置Aから研削ホイール74の下方の加工位置Bに移動させ、保持テーブル62を回転させながら研削ホイール74を回転させつつ下方に研削送りをすることで、研削砥石74aによって被加工物1の第1面10を研削する。
図7(A)に示すように、固定治具4に保持された被加工物1の第1面10は、凹部50の底52の傾斜により、傾いた傾斜面を構成しており、他端側10bが高く、一端側10aが低い状態となっている。これにより、研削が開始されると、まずは他端側10bから先に研削がされ、最終的には一端側10aに至るまで研削が継続される。
そして、図7(B)に示すように、研削が終了した時点で、固定治具4に保持された被加工物1の第1面10は、保持テーブルの保持面(吸引保持面62a)と平行となるように平坦化される。このようにして、第2面20を水平にした場合には、第1面10は傾斜面を構成することになる。
以上の加工方法により、図7(B)に示すように、固定治具4から取り外された被加工物1の第1面10は、第2面20に対して一端側10aから他端側10bに向かって低くなる所定の勾配で傾斜する。このようにして、第1面10を段差のない傾斜面に加工することができる。
以上のように、図6及び図7(A)に示す研削装置により加工をする他、図8及び図9(A)に示すように、加工装置としてバイト切削装置107を用いることとしてもよい。
この構成では、バイト切削装置107の加工ユニット170は、単結晶ダイヤモンド等からなる切削バイト174aを備える切削ホイール174を回転させることで、被加工物1の第1面10を切削するように構成される。この実施形態は、特に、被加工物1が延性材料である場合に好適な実施形態となる。なお、切削ホイール174は、切削バイト174aの回転軌跡が被加工物1の直径よりも大きくなるように構成される。
図8及び図9(A)に示すように、バイト切削装置107の保持テーブル162は、複数のピンの上端で吸引保持面162aを構成するピンチャックテーブル162bにて構成され、Y軸方向に加工送りされるように構成される。
ピンチャックテーブル162bは吸引源163に接続されており、吸引保持面162aに負圧を生じさせることで固定治具4を吸引保持するとともに、固定治具4に収容された被加工物1を吸引保持するように構成される。他の構成は、図6に示す構成と同一であるため説明を省略する。
以上の構成において、図9(A)に示すように、切削バイト174aを所定の第一高さに位置づけて回転させるとともに、切削ホイール174を回転させつつ保持テーブル162を待機位置Aから加工位置Bに向けて水平方向に加工送りさせることで、第一高さにある切削バイト174aによって被加工物1の第1面10を切削する。保持テーブル162をもとの待機位置Aに戻した後、切削バイト174aをより低い第二高さに位置づけた後、上記と同様にして切削を行う。以降同様にして、切削バイト174aが最終的な高さに設定されるまで段階的に低くし、切削加工が複数回行われる。
図9(A)に示すように、固定治具4に保持された被加工物1の第1面10は、凹部50の底52の傾斜により、傾いた傾斜面を構成しており、他端側10bが高く、一端側10aが低い状態となっている。切削が開始されると、まずは他端側10bから先に切削がされ、最終的には一端側10aに至るまで切削が継続される。図9(B)に示すように、切削が終了した時点では、固定治具4に保持された被加工物1の第1面10は、保持テーブル162の保持面(吸引保持面162a)と平行となるように平坦化される。そして、第2面20を水平にした場合には、第1面10は傾斜面を構成することになる。
以上に説明した本発明の加工方法では、図2及び図7(A)(B)の例に示すように、被加工物1を収容する凹部50が形成されるとともに凹部50の深さが収容される被加工物1の厚みよりも浅く且つ凹部50の底52が被保持面42に対して他端側50bから一端側50aに向かって低くなる所定の勾配で傾斜した固定治具4を利用する。
そして、凹部50に被加工物1を固定した状態で、露出した被加工物1の上面である第1面10を保持テーブル62と平行に加工するため、被加工物1の第1面10を第2面20に対して一端側10aから他端側10bに向かって所定の勾配で低くなる傾斜させることができる。このようにして、被加工物1について、段差のない傾斜面を形成することが可能となる。
1 被加工物
4 固定治具
7 研削装置
10 第1面
10a 一端側
10b 他端側
20 第2面
41 収容面
42 被保持面
50 凹部
50a 一端側
50b 他端側
52 底
54 吸引路
54a 吸引口
54b 開口
62 保持テーブル
62a 吸引保持面
62b 多孔質プレート
63 吸引源
70 加工ユニット
71 スピンドルハウジング
72 スピンドル
73 サーボモータ
74 研削ホイール
74a 研削砥石
80 研削送り機構
81 ボールネジ
82 ガイドレール
83 サーボモータ
84 昇降基台

Claims (3)

  1. 被加工物を保持する保持面を含む保持テーブルと該保持テーブルで保持された被加工物を加工する加工ユニットとを備えた加工装置で、第1面と該第1面の背面の第2面とを有した被加工物を加工して、該第1面を該第2面に対して一端側から他端側に向かって低くなる所定の勾配で傾斜させる、固定治具を用いた加工方法であって、
    該加工装置の該保持テーブルで保持される被保持面を含む固定治具であって、該被加工物を収容する凹部が形成されるとともに該凹部の深さが収容される該被加工物の厚みよりも浅く且つ該凹部の底が該被保持面に対して他端側から一端側に向かって低くなる該所定の勾配で傾斜した該固定治具を準備する治具準備ステップと、
    該加工装置の該保持テーブルで該固定治具を保持するとともに、該固定治具の該凹部の底に該被加工物の該第2面が当接するよう被加工物を固定し、該被加工物の該第1面側を該固定治具の該凹部から突出した状態で該第1面を露出させる固定ステップと、
    該固定ステップを実施した後、該加工ユニットで該被加工物の該第1面を加工して該保持テーブルの該保持面と平行になるように平坦化することで、被加工物の該第1面を該第2面に対して一端側から他端側に向かって低くなる所定の勾配で傾斜させる加工ステップと、を備えた、固定治具を用いた加工方法。
  2. 該加工装置の該保持テーブルの該保持面は該固定治具を吸引保持する吸引保持面からなり、
    該固定治具には一端が該凹部の底に開口した吸引口に連通するとともに該被保持面に開口した開口に連通する吸引路が形成され、
    該固定ステップでは該保持テーブルで該固定治具を吸引保持するとともに該凹部の底に負圧を作用させることで被加工物を該固定治具に固定する、ことを特徴とする請求項1に記載の固定治具を用いた加工方法。
  3. 請求項2に記載の固定治具を用いた加工方法に用いられる固定治具であって、
    該該加工装置の該保持テーブルで保持される被保持面を含む治具本体を備え、
    該治具本体には、被加工物を収容する凹部が形成され、該凹部の深さは収容される被加工物の厚みよりも浅く且つ該凹部の底は該被保持面に対して他端側から一端側に向かって低くなる該所定の勾配で傾斜し、
    該治具本体には、該被保持面に開口した開口と、該凹部の底に開口した吸引口と、一端が該開口に連通するとともに他端が該吸引口に連通した吸引路と、が形成された、固定治具。

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