JP2024057323A - ドレッシングボード - Google Patents

ドレッシングボード Download PDF

Info

Publication number
JP2024057323A
JP2024057323A JP2022163980A JP2022163980A JP2024057323A JP 2024057323 A JP2024057323 A JP 2024057323A JP 2022163980 A JP2022163980 A JP 2022163980A JP 2022163980 A JP2022163980 A JP 2022163980A JP 2024057323 A JP2024057323 A JP 2024057323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting blade
tip
dressing board
shape
inclined surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022163980A
Other languages
English (en)
Inventor
勝文 飯田
潤一 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2022163980A priority Critical patent/JP2024057323A/ja
Priority to CN202311254627.5A priority patent/CN117862971A/zh
Priority to KR1020230129660A priority patent/KR20240051044A/ko
Priority to US18/476,697 priority patent/US20240123575A1/en
Priority to DE102023209741.9A priority patent/DE102023209741A1/de
Publication of JP2024057323A publication Critical patent/JP2024057323A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D15/00Hand tools or other devices for non-rotary grinding, polishing, or stropping
    • B24D15/06Hand tools or other devices for non-rotary grinding, polishing, or stropping specially designed for sharpening cutting edges
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B5/00Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B5/20Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring contours or curvatures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Dicing (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

【課題】切削ブレードの先端の形状の判定が簡単になるドレッシングボードを提供する。【解決手段】切削ブレードの先端のドレッシングに用いられるドレッシングボードであって、テーブルに保持される底面と、底面に対して傾斜し、テーブルに対して相対的に移動する切削ブレードの先端が切り抜けるように切削ブレードの相対的な移動の方向に対して交差する向きに配置される平坦な傾斜面と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、切削ブレードのドレッシングに用いられるドレッシングボード、及びこのドレッシングボードを用いて切削ブレードの先端の形状を判定する形状判定方法に関する。
携帯電話機やパーソナルコンピュータに代表される電子機器では、電子回路等のデバイスを備えるデバイスチップが必須の構成要素になっている。デバイスチップは、例えば、シリコン等の半導体材料でなるウェーハの表面側を分割予定ライン(ストリート)で複数の領域に区画し、各領域にデバイスを形成した後、この分割予定ラインでウェーハを分割することにより得られる。
ウェーハに代表される板状の被加工物をデバイスチップ等の小片へと分割する際には、例えば、結合剤に砥粒が分散されてなる切削ブレードと呼ばれる加工用工具を装着した切削装置が使用される。切削ブレードを高速に回転させて、純水等の液体を供給しながら分割予定ラインに切り込ませることで、被加工物が切断され複数の小片へと分割される(例えば、特許文献1参照)。
特開2000-87282号公報
ところで、上述のような切削ブレードで被加工物を加工すると、加工の進行とともに切削ブレードの先端が摩耗して丸みを帯びる。先端が丸みを帯びた状態の切削ブレードで被加工物を加工すると、切削ブレードの先端の丸みが被加工物に転写され、被加工物が所望の形状に加工され難くなる。また、先端の丸みに起因する強度の低下や形状の非対称性に起因して、被加工物に切り込ませた切削ブレードが振動し、加工の品質が低下することもある。
そこで、平坦な板状の部材に切削ブレードを切り込ませ、形成された加工痕の形状を板状の部材の側方から観察することにより、切削ブレードの先端が丸みを帯びているか否かが必要に応じて判定されている。しかしながら、この方法では、加工痕の形状を側方から観察できるように、カメラ等に対して板状の部材を配置し直さなくてはならないので、手間がかかり、判定の完了までに長い時間が必要になる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、切削ブレードの先端の形状の判定が簡単になるドレッシングボード、及びこのドレッシングボードを用いて切削ブレードの先端の形状を判定する形状判定方法を提供することである。
本発明の一側面によれば、切削ブレードの先端のドレッシングに用いられるドレッシングボードであって、テーブルに保持される底面と、該底面に対して傾斜し、該テーブルに対して相対的に移動する該切削ブレードの該先端が切り抜けるように該切削ブレードの相対的な移動の方向に対して交差する向きに配置される平坦な傾斜面と、を有するドレッシングボードが提供される。
好ましくは、該底面と該傾斜面とのなす角度が30°以上60°以下である。
本発明の別の一側面によれば、切削ブレードの先端の形状を判定する際に用いられる形状判定方法であって、底面と、該底面に対して傾斜した平坦な傾斜面と、を有するドレッシングボードの該底面をテーブルで保持し、該テーブルに対して相対的に移動する該切削ブレードの相対的な移動の方向に対して該傾斜面が交差した状態で、該切削ブレードの該先端が該傾斜面を切り抜けるように該先端を該ドレッシングボードに切り込ませ、該先端が該傾斜面を切り抜けることで該傾斜面に形成される加工痕の形状を該ドレッシングボードの該底面とは反対側から確認して該切削ブレードの該先端の形状を判定する形状判定方法が提供される。
好ましくは、該傾斜面の該底面側の端を切り抜けないように該先端を該ドレッシングボードに切り込ませる。また、好ましくは、該底面とは反対側から確認された該加工痕の端部が曲線状の場合に、該切削ブレードの該先端が曲面状であると判定する。
本発明の一側面にかかるドレッシングボードは、テーブルに保持される底面と、底面に対して傾斜し、切削ブレードの先端が切り抜ける平坦な傾斜面と、を有するので、切削ブレードの先端が傾斜面を切り抜けるように先端をドレッシングボードに切り込ませて傾斜面に加工痕を形成するだけで、この加工痕の形状をドレッシングボードの底面とは反対側から簡単に確認できる。
つまり、本発明の一側面にかかるドレッシングボード、及び別の一側面にかかる形状判定方法によれば、切削ブレードの先端の形状に対応する加工痕の形状を確認するために、カメラ等に対してドレッシングボードを配置し直す必要がない。よって、従来の方法に比べて、切削ブレードの先端の形状を簡単に判定できる。
図1は、ドレッシングボードの構造を模式的に示す斜視図である。 図2は、ドレッシングボードがテーブルによって保持される様子を模式的に示す斜視図である。 図3は、切削ブレードの先端がドレッシングボードに切り込む様子を模式的に示す斜視図である。 図4は、切削ブレードの先端がドレッシングボードに切り込む様子を模式的に示す側面図である。 図5は、加工痕が形成されたドレッシングボードを模式的に示す斜視図である。 図6は、ドレッシングボードの傾斜面に形成された加工痕の形状が確認される様子を模式的に示す側面図である。 図7は、ドレッシングボードの傾斜面に形成された加工痕をカメラで撮影して得られる画像の一例である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかるドレッシングボード1の構造を模式的に示す斜視図である。ドレッシングボード1は、例えば、ホワイトアランダム(WA)やグリーンカーボランダム(GC)等の砥粒が、樹脂やセラミックス等の結合剤に分散されてなる平板状の部材である。
このドレッシングボード1は、環状の切削ブレード(加工用工具)をドレッシングしてその形状を整えたり性能を引き出したりする際に、及び/又は、切削ブレードの先端の形状を判定する際に用いられる。なお、対象の切削ブレードは、例えば、砥粒が結合剤に分散された構造を有している。
図1に示されるように、ドレッシングボード1は、概ね平坦な長方形状の底面1aと、底面1aとは反対側の上面1bと、を有している。底面1aの長方形状の4つの辺のうちの3つに相当する部位(端部)は、それぞれ、側面1c、側面1d、及び側面1eを介して、上面1bに接続されている。底面1aと上面1bとは、互いに概ね平行であり、側面1c、側面1d、及び側面1eは、底面1a及び上面1bに対して概ね垂直である。
一方で、底面1aの長方形状の4つの辺のうちの残りの1つに相当する部位は、底面1a及び上面1bに対して傾斜した傾斜面1fを介して、上面1bに接続されている。この傾斜面1fは、例えば、底面1a(又は上面1b)に対して所定の角度をなすように概ね平坦に形成されている。
底面1a(又は上面1b)と傾斜面1fとのなす角度θ1(図4参照)に大きな制限はないが、底面1aと傾斜面1fとのなす角度θ1を30°以上60°以下にすると、切削ブレードの先端の形状を上面1b側から十分に確認できるようになる。また、底面1aと傾斜面1fとのなす角度θ1を43°以上48°以下(代表的には、45°)にすると、切削ブレードの先端の形状を上面1b側からより厳密に確認できる。
ドレッシングボード1の製造方法に特段の制限はない。例えば、切削加工、レーザー加工、エッチング加工等の任意の方法で、傾斜面1fを有さない一般的なドレッシングボードに傾斜面1fを形成することで、本実施形態にかかるドレッシングボード1を得ることができる。
次に、上述したドレッシングボード1を用いて切削ブレードの先端の形状を判定する形状判定方法について説明する。本実施形態にかかる形状判定方では、まず、ドレッシングボード1の底面1aが、加工装置のテーブルによって保持される(保持ステップ)。図2は、ドレッシングボード1が切削装置(加工装置)2のテーブル(チャックテーブル)4によって保持される様子を模式的に示す斜視図である。
図2に示されるように、本実施形態で使用される切削装置2は、半導体ウェーハに代表される板状の被加工物(不図示)を保持するためのテーブル4を備えている。テーブル4は、例えば、ステンレス鋼に代表される金属を用いて形成される円盤状の枠体6を含む。枠体6の上面側には、円形状の開口を上端に持つ凹部6aが形成されている。
枠体6の凹部6aには、セラミックス等を用いて多孔質の円盤状に形成された保持板8が固定されている。保持板8の上面8aは、概ね平坦に構成されており、被加工物を保持する保持面として機能する。保持板8の下面側は、枠体6の内部に設けられた流路やバルブ(不図示)等を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。
なお、この切削装置2で被加工物を加工する際には、例えば、被加工物よりも径の大きなテープ(ダイシングテープ)が被加工物の下面側に貼付される。また、テープの外周部分には、環状のフレームが被加工物を囲むように固定される。この環状のフレームを把持するために、枠体6の周囲には、4個のクランプ10が配置されている。
枠体6の下部には、モーター等の回転駆動源(不図示)が連結されている。テーブル4及びクランプ10は、この回転駆動源が生じる力によって、上面8aの中心が回転の中心となるように、例えば、上面8aに対して概ね垂直な鉛直方向(Z軸方向)に沿う軸(回転軸)の周りに回転する。また、枠体6は、テーブル移動機構(不図示)に支持されており、テーブル4は、このテーブル移動機構により、上面8aに対して概ね平行な加工送り方向(X軸方向)に沿って移動する。
図2に示されるように、ドレッシングボード1は、被加工物と同様に、テープ(ダイシングテープ)3を介して環状のフレーム5に支持された状態で、底面1a側をテーブル4に保持される。よって、テーブル4でドレッシングボード1を保持する前には、ドレッシングボード1よりも大きなテープ3がドレッシングボード1の底面1aに貼付される。また、テープ3の外周部分には、環状のフレーム5がドレッシングボード1を囲むように固定される。
ドレッシングボード1の底面1aがテーブル4により保持される際には、まず、ドレッシングボード1に貼付されているテープ3の下面(ドレッシングボード1とは反対側の面)がテーブル4の上面8aに接触する。また、テープ3の外周部分に固定されている環状のフレーム5が4個のクランプ10に把持される。そして、バルブが開かれ、吸引源の負圧がテーブル4に作用する。これにより、ドレッシングボード1の底面1aがテープ3を介してテーブル4により保持され、ドレッシングボード1の上面1bが上方に露出する。
なお、本実施形態では、加工時に被加工物を保持するテーブル(チャックテーブル)4によってドレッシングボード1が保持されるが、例えば、テーブル4の脇に配置されるドレッシングボード1用のサブテーブル(サブチャックテーブル)等によってドレッシングボード1が保持されてもよい。また、その場合には、テープ3やフレーム5が使用されなくてもよい。
ドレッシングボード1の底面1aがテーブル4等で保持された後には、切削装置2で使用される切削ブレードの先端がドレッシングボード1の傾斜面1fを切り抜けるように、この切削ブレードの先端がドレッシングボード1に切り込む(切り込みステップ)。図3は、切削装置2で使用される切削ブレード(加工用工具)12の先端がドレッシングボード1に切り込む様子を模式的に示す斜視図である。なお、図3では、説明の便宜上、ドレッシングボード1を保持するテーブル4等が省略されている。
図3に示されるように、テーブル4に保持されたドレッシングボード1の上方には、切削ユニット(加工ユニット)14が配置されている。切削ユニット14は、筒状のスピンドルハウジング16を備えている。スピンドルハウジング16の内側の空間には、加工送り方向及び鉛直方向に対して概ね垂直な割り出し送り方向(Y軸方向)に対して軸心(回転軸)が沿うように、スピンドル18の一部が収容されている。
スピンドルハウジング16から露出するスピンドル18の一端側には、樹脂や金属等の結合剤にダイヤモンド等の砥粒が分散されてなる切削ブレード12が装着されている。スピンドル18の他端側には、モーター等の回転駆動源(不図示)が連結されており、スピンドル18の一端側に装着された切削ブレード12は、この回転駆動源が生じる力によって、スピンドル18とともに回転する。
スピンドルハウジング16(切削ユニット14)は、例えば、切削ユニット移動機構(不図示)に支持されている。切削ユニット14は、この切削ユニット移動機構により、割り出し送り方向と、鉛直方向と、に沿って移動する。
例えば、切削ユニット14の鉛直方向の位置を調整した上で、切削ブレード12を回転させながらテーブル4を加工送り方向に沿って移動させ、テーブル4に保持されている被加工物に切削ブレード12を切り込ませることで、被加工物は、切削加工される。すなわち、本実施形態の切削装置2では、被加工物を保持するためのテーブル4に対して切削ブレード12が相対的に移動しながら、テーブル4に保持された被加工物が加工される。
切削ブレード12の先端をドレッシングボード1に切り込ませる際には、例えば、ドレッシングボード1の傾斜面1fが加工送り方向(すなわち、相対的な移動の方向)に対して交差する向きに配置されるように、テーブル4の軸(回転軸)の周りの向きが調整される。具体的には、加工送り方向(相対的な移動の方向)に対して傾斜面1fの長手方向が交差するように、テーブル4の向きが調整される。
加工送り方向と傾斜面1fの長手方向とのなす角度に制限はないが、これが垂直に近づくほど、切削ブレード12の先端の形状が上面1b側からより厳密に確認され得る。代表的には、加工送り方向と傾斜面1fの長手方向とのなす角度が85°以上95°以下(つまり、90°±5°の範囲)となるようにテーブル4の向きが調整されていれば、切削ブレード12の先端の形状は、十分に確認される。
テーブル4の向きが調整された後(又は、調整される前)には、切削ユニット14の鉛直方向の位置が調整される。具体的には、切削ブレード12の先端(下端)の高さがドレッシングボード1の傾斜面1fの上端(上面1b側の端)の高さよりも低くなるように、切削ユニット14の鉛直方向の位置が調整される。また、切削ブレード12の先端(下端)の高さがドレッシングボード1の傾斜面1fの下端(底面1a側の端)の高さよりも高くなるように、切削ユニット14の鉛直方向の位置が調整される。
そして、図3に示されるように、切削ブレード12を回転させながらテーブル4を加工送り方向に沿って移動させることで、ドレッシングボード1に切削ブレード12が切り込む。図4は、切削ブレード12の先端がドレッシングボード1に切り込む様子を模式的に示す側面図である。なお、図4では、説明の便宜上、ドレッシングボード1及び切削ブレード12のみが示されている。
傾斜面1fの向きと、傾斜面1fに対する切削ブレード12の高さとは、上述のように調整されている。そのため、ドレッシングボード1に切削ブレード12が切り込むと、切削ブレード12の先端は、傾斜面1fの下端(底面1a側の端)を切り抜けることなく傾斜面1fを切り抜ける。その結果、ドレッシングボード1の傾斜面1fには、切削ブレード12の先端の形状に対応する形状を持つ加工痕が形成される。図5は、加工痕1gが形成されたドレッシングボード1を模式的に示す斜視図である。
傾斜面1fに加工痕1gが形成された後には、この加工痕1gの形状をドレッシングボード1の上面1b側(底面1aとは反対側)から確認することで、切削ブレード12の先端の形状が判定される(形状判定ステップ)。図6は、ドレッシングボード1の傾斜面1fに形成された加工痕1gの形状が確認される様子を模式的に示す側面図である。なお、図6では、説明の便宜上、加工痕1gの形状を確認するための主要な構成のみが示されている。
図5に示されるように、テーブル4に保持されたドレッシングボード1の上方には、このドレッシングボード1を撮影できるカメラ20が配置されている。カメラ20は、例えば、可視光に感度を持つCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー等の2次元光センサーを備え、切削ユニット14に固定されている。つまり、カメラ20は、上述した切削ユニット移動機構により、切削ユニット14とともに、割り出し送り方向と、鉛直方向と、に沿って移動する。
傾斜面1fに形成された加工痕1gの形状を上面1b側から確認する際には、例えば、加工痕1gの直上にカメラ20が配置されるように、テーブル4の位置とカメラ20の位置とが調整される。そして、ドレッシングボード1の上方(上面1b側、底面1aとは反対側)から、カメラ20で、傾斜面1fの加工痕1gを含む領域が撮影される。図7は、ドレッシングボード1の傾斜面1fに形成された加工痕1gをカメラ20で撮影して得られる画像7の一例である。
上述のように、ドレッシングボード1の傾斜面1fは、テーブル4によって保持されるドレッシングボード1の底面1aに対して傾斜している。そのため、テーブル4の上方からドレッシングボード1の傾斜面1fをカメラ20で撮影することにより、切削ブレード12の先端の形状を反映した加工痕1gが写る画像7が取得される。そして、画像7に写った加工痕1gの形状に基づいて、切削ブレード12の先端の形状の判定が可能になる。
例えば、図7に示されるように、傾斜面1fの下端側(画像7では垂直面1h側)に位置する加工痕1gの端部1hが曲線状の場合には、切削ブレード12の先端が曲面状であり、丸みを帯びていると判定される。すなわち、切削ブレード12の先端に存在すべき角が摩耗により失われた状態にあると判定される。一方で、傾斜面1fの下端側に位置する加工痕1gの端部1hが直線状(角がある形状)の場合には、切削ブレード12の先端に角が残っていると判定される。
切削ブレード12の先端の形状の判定は、例えば、切削装置2を制御する制御ユニット(コンピューター)(不図示)が画像7を処理することで行われる。判定の結果は、例えば、警告灯(光)、スピーカー(音)、ディスプレイ(表示)等の報知機器(不図示)を利用してオペレーターに通知される。ただし、切削ブレード12の先端の形状の判定は、オペレーターの主観に基づいて行われることがある。この場合には、カメラ20で画像7を取得することなく、オペレーターの目視で加工痕1gの形状が確認されてもよい。
以上のように、本実施形態にかかるドレッシングボード1は、テーブル4に保持される底面1aと、底面1aに対して傾斜し、切削ブレード12の先端が切り抜ける平坦な傾斜面1fと、を有するので、切削ブレード12の先端が傾斜面1fを切り抜けるように先端をドレッシングボード1に切り込ませて傾斜面1fに加工痕1gを形成するだけで、この加工痕1gの形状をドレッシングボード1の底面1aとは反対側(上面1b側)から簡単に確認できる。
つまり、本実施形態にかかるドレッシングボード1、及び形状判定方法によれば、切削ブレード12の先端の形状に対応する加工痕1gの形状を確認するために、カメラ20等に対してドレッシングボード1を配置し直す必要がない。よって、従来の方法に比べて、切削ブレード12の先端の形状を簡単に判定できる。
また、本実施形態にかかるドレッシングボード1、及び形状判定方法によれば、切削ブレード12の先端の形状に対応する加工痕1gの形状の確認と、切削ブレード12のドレッシングと、が同時に遂行されるので、被加工物の効率的な加工が可能になる。また、切削ブレード12の先端の形状を判定しながら切削ブレード12をドレッシングすることができるので、例えば、切削ブレード12の先端の形状の変化に合わせて、ドレッシングの条件を最適化することが可能になる。
なお、本発明は、上述した実施形態の記載に制限されず種々変更して実施可能である。例えば、上述した実施形態では、ドレッシングボード1の傾斜面1fに形成された加工痕に基づき切削ブレード12の先端の形状が判定されているが、同様の手順で、切削ブレード12の曲がり等の変形が判定されてもよい。なお、この場合には、切削ブレード12の曲がり等の変形が容易に判定されるように、例えば、ドレッシングボード1の側面1d側に階段状の構造が設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、テーブル4に対して切削ブレード12を加工送り方向に沿って相対的に移動(底面1aに沿う方向に相対的に移動)させることで、ドレッシングボード1に切削ブレード12を切り込ませているが、テーブル4に対して切削ブレード12を鉛直方向に沿って相対的に移動(底面1aに対して垂直な方向に沿って相対的に移動)させることで、ドレッシングボード1に切削ブレード12を切り込ませる(傾斜面1fを切削ブレード12の先端によって切り抜けさせる)こともできる。
また、上述した実施形態では、ドレッシングボード1の底面1aにテープ3を貼付し、このテープ3を介してドレッシングボード1の底面1aがテーブル4により保持されているが、ドレッシングボード1の底面1aに樹脂製のプレート等を貼付し、このプレート等を介してドレッシングボード1の底面1aがテーブル4で保持されてもよい。もちろん、ドレッシングボード1が専用のサブテーブルにより保持される場合には、テープ3や樹脂製のプレート等が使用されなくてもよい。
その他、上述した実施形態や各変形例にかかる構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 :ドレッシングボード
1a :底面
1b :上面
1c :側面
1d :側面
1e :側面
1f :傾斜面
1g :加工痕
1h :端部
3 :テープ
5 :フレーム
7 :画像
2 :切削装置(加工装置)
4 :テーブル(チャックテーブル)
6 :枠体
6a :凹部
8 :保持板
8a :上面
10 :クランプ
12 :切削ブレード(加工用工具)
14 :切削ユニット(加工ユニット)
16 :スピンドルハウジング
18 :スピンドル
20 :カメラ

Claims (5)

  1. 切削ブレードの先端のドレッシングに用いられるドレッシングボードであって、
    テーブルに保持される底面と、
    該底面に対して傾斜し、該テーブルに対して相対的に移動する該切削ブレードの該先端が切り抜けるように該切削ブレードの相対的な移動の方向に対して交差する向きに配置される平坦な傾斜面と、を有するドレッシングボード。
  2. 該底面と該傾斜面とのなす角度が30°以上60°以下である請求項1に記載のドレッシングボード。
  3. 切削ブレードの先端の形状を判定する際に用いられる形状判定方法であって、
    底面と、該底面に対して傾斜した平坦な傾斜面と、を有するドレッシングボードの該底面をテーブルで保持し、
    該テーブルに対して相対的に移動する該切削ブレードの相対的な移動の方向に対して該傾斜面が交差した状態で、該切削ブレードの該先端が該傾斜面を切り抜けるように該先端を該ドレッシングボードに切り込ませ、
    該先端が該傾斜面を切り抜けることで該傾斜面に形成される加工痕の形状を該ドレッシングボードの該底面とは反対側から確認して該切削ブレードの該先端の形状を判定する形状判定方法。
  4. 該傾斜面の該底面側の端を切り抜けないように該先端を該ドレッシングボードに切り込ませる請求項3に記載の形状判定方法。
  5. 該底面とは反対側から確認された該加工痕の端部が曲線状の場合に、該切削ブレードの該先端が曲面状であると判定する請求項3又は請求項4に記載の形状判定方法。
JP2022163980A 2022-10-12 2022-10-12 ドレッシングボード Pending JP2024057323A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022163980A JP2024057323A (ja) 2022-10-12 2022-10-12 ドレッシングボード
CN202311254627.5A CN117862971A (zh) 2022-10-12 2023-09-25 修整板和形状判定方法
KR1020230129660A KR20240051044A (ko) 2022-10-12 2023-09-26 드레싱 보드 및 형상 판정 방법
US18/476,697 US20240123575A1 (en) 2022-10-12 2023-09-28 Dressing board and shape determining method
DE102023209741.9A DE102023209741A1 (de) 2022-10-12 2023-10-05 Abrichtplatte und formbestimmungsverfahren

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022163980A JP2024057323A (ja) 2022-10-12 2022-10-12 ドレッシングボード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024057323A true JP2024057323A (ja) 2024-04-24

Family

ID=90469565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022163980A Pending JP2024057323A (ja) 2022-10-12 2022-10-12 ドレッシングボード

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20240123575A1 (ja)
JP (1) JP2024057323A (ja)
KR (1) KR20240051044A (ja)
CN (1) CN117862971A (ja)
DE (1) DE102023209741A1 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3992168B2 (ja) 1998-09-17 2007-10-17 株式会社ディスコ 電着ブレードの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN117862971A (zh) 2024-04-12
US20240123575A1 (en) 2024-04-18
DE102023209741A1 (de) 2024-04-18
KR20240051044A (ko) 2024-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5717571B2 (ja) 切削装置
JP5208644B2 (ja) 加工方法および加工装置
JP5975723B2 (ja) 切削装置
JP5340832B2 (ja) マウントフランジの端面修正方法
JP2010278052A (ja) 切削装置のチャックテーブル
JP2021094693A (ja) 面取り基板の製造方法及びそれに用いられる面取り装置
JP6486785B2 (ja) 端面修正治具および端面修正方法
JP4436641B2 (ja) 切削装置におけるアライメント方法
JP2024057323A (ja) ドレッシングボード
JP2014069277A (ja) 切削装置
TW202415492A (zh) 修整板及形狀判定方法
JP5340835B2 (ja) マウントフランジの端面修正方法
US20230032327A1 (en) Determining tool and shape determining method
JP2021040097A (ja) 被加工物の切削方法
JP7242129B2 (ja) 切削装置及び切削ブレードのドレッシング方法
JP2009126006A (ja) ワークの切削加工方法
JP7362334B2 (ja) 加工方法
JP2024001803A (ja) 切削装置及びドレス方法
JP5669524B2 (ja) チップ切り出し方法
JP6938160B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP2023074572A (ja) 被加工物の加工方法
JP2022047397A (ja) 原始ウエーハの加工方法
JP2022044159A (ja) 原始ウエーハの加工方法
JP2021186922A (ja) 被加工物の加工方法
JP2022032303A (ja) 基板の加工方法