JP2002016158A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002016158A
JP2002016158A JP2000192966A JP2000192966A JP2002016158A JP 2002016158 A JP2002016158 A JP 2002016158A JP 2000192966 A JP2000192966 A JP 2000192966A JP 2000192966 A JP2000192966 A JP 2000192966A JP 2002016158 A JP2002016158 A JP 2002016158A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】BiCMOSプロセスにおいて、バイポーラト
ランジスタの表面再結合電流の増大による低電流でのh
FEの低下を防止し、外部ベース領域をエミッタ多結晶シ
リコンに対して自己整合的に形成することで微細化が可
能な半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】第1の半導体素子の真性ベース領域15を
形成後、真性ベース領域15上の一部のエミッタ形成領
域に開口部33caを有する絶縁膜32を形成し、当該
開口部33caを有する絶縁膜32に第1の半導体素子
のエミッタ電極24の形成および保護膜35の形成を行
う。次に、ゲ−ト電極側部にサイドウォール絶縁膜を残
し、同時にエミッタ電極下の一部にエミッタ領域形成用
絶縁膜を残しながら絶縁膜を除去し、さらに半導体基板
表層に、エミッタ電極に対して自己整合的に真性ベース
領域に接する外部ベース領域を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特にBiCMOSトランジスタを有する半
導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年電子機器の小型化、軽量化および消
費電力の低減が進行するに伴い、半導体装置の高集積化
および微細化に対する要求が高まっている。そこで、低
消費電力と高集積化という特性を有するCMOSと、大
きな駆動力と高速性という特性を有するバイポーラトラ
ンジスタとを組み合わせたバイポーラCMOS(Bi−
CMOS)の開発が活発的に行われている。
【0003】従来の製造方法により製造されるBiCM
OSトランジスタの断面図を図13に示す。
【0004】図13に示すように、p型半導体基板1上
にn型エピタキシャル層2が形成され、n型エピタキシ
ャル層2の表面には、LOCOS技術により素子分離絶
縁膜3が形成されている。
【0005】npnバイポーラトランンジスタ形成領域
には、n型コレクタ領域となるn型エピタキシャル層2
の下層にn型コレクタ埋め込み領域4が形成され、n型
コレクタ埋め込み領域4の上層に、ベース直下の不純物
濃度を増大させるためのSIC(Selective Ion Implan
tation of Collector)領域17が形成されている。n型
エピタキシャル層2の表層には、p型不純物を含有する
真性ベース領域15と、真性ベース領域15よりもさら
に高濃度のp型不純物を含有し、低抵抗化されたベース
取り出しの外部ベース領域16が接続して形成されてい
る。p型ベース領域(15,16)上には、シリコン酸
化膜33が形成されている。シリコン酸化膜33に設け
られた開口部33aおよびシリコン酸化膜33上に、エ
ミッタ多結晶シリコン24が形成されている。エミッタ
多結晶シリコン24下部の真性ベース領域15の表層に
n型エミッタ領域25が形成されている。また、n型コ
レクタ埋め込み領域4上のn型エピタキシャル層2の一
部に、p型ベース領域(15、16)と隔てて、n型コ
レクタプラグ領域6およびn型コレクタ取り出し領域6
aが形成されている。
【0006】pMOSトランジスタ形成領域には、p型
半導体基板1と分離するためのn型分離領域5が形成さ
れ、さらにn型エピタキシャル層2にn型ウェル7が形
成されている。また、nMOSトランジスタ部分には、
p型ウェル8が形成されている。pMOSおよびnMO
Sトランジスタ形成領域には、それぞれ、n型ウェル7
およびp型ウェル8の表層に、LDD領域(11,1
3)を有するソース・ドレイン領域(12,14)が形
成されている。また、各ソース・ドレイン領域(12,
14)の間にゲート酸化膜(31a,31b)を介し
て、ゲ−ト電極(22,23)が形成され、ゲ−ト電極
(22,23)の側部にサイドウォール絶縁膜(32
a,32b)がそれぞれ形成されている。
【0007】ゲ−ト電極(22,23)を被覆して全面
にシリコン酸化膜33が形成されており、また各トラン
ジスタを被覆して全面に層間絶縁膜34が形成され、シ
リコン酸化膜33および層間絶縁膜34には、pMOS
およびnMOSトランジスタのソース・ドレイン領域
(12,14)と、npnバイポーラトランジスタの外
部ベース領域16とエミッタ電極24、およびコレクタ
取り出し領域6aに達するコンタクトホール(41,4
2,43,44,45,46,47)が形成され、当該
コンタクトホールの内部および上部には、配線層(5
1,52,53,54,55,56,57)が形成され
ている。
【0008】上記の構造の半導体装置の製造方法の1例
について説明する。
【0009】まず、図14(a)に示すように、例えば
p型シリコン半導体基板1を熱酸化法により酸化して、
表面に酸化膜を形成し、当該酸化膜上部に、リソグラフ
ィー技術によって、上記シリコン半導体基板1上のnp
nバイポーラトランジスタ形成領域とpMOSトランジ
スタ形成領域に開口を有するパターンのレジスト膜R1
を形成する。そして、このレジスト膜R1をマスクとし
て、酸化膜のパターニングを行い、npnバイポーラト
ランジスタ形成領域とpMOSトランジスタ形成領域と
に開口部を有する酸化膜36を形成する。
【0010】次に、図14(b)に示すように、レジス
ト膜R1を除去した後、酸化アンチモン(Sb23
の固体ソースを用いた熱拡散処理によって、上記酸化膜
36に形成された開口部を通じてシリコン半導体基板1
中にアンチモンを拡散させ、例えばn型コレクタ埋め込
み領域4、およびp型半導体基板1と分離するためのn
型分離領域5を形成する。
【0011】次に、図15(c)に示すように、例えば
ウェットエッチングによって酸化膜36を除去した後、
エピタキシャル成長法により、シリコン半導体基板1上
にn型エピタキシャル層2を形成する。
【0012】次に、図15(d)に示すように、LOC
OSプロセスにより、n型エピタキシャル層2に素子分
離絶縁膜3を形成する。この素子分離絶縁膜3の形成工
程では、例えば、n型エピタキシャル層2の表面に熱酸
化法により酸化シリコン膜3aを形成し、当該酸化シリ
コン膜3a上の素子分離絶縁膜形成領域以外の領域に不
図示の窒化シリコン膜を形成し、当該窒化シリコン膜を
耐酸化性マスクに用いて、n型エピタキシャル層2の表
面を熱酸化して、素子分離絶縁膜3を形成する。その
後、窒化シリコン膜をエッチング除去することにより素
子分離絶縁膜3が形成される。
【0013】次に、図16(e)に示すように、npn
バイポーラトランジスタ形成領域におけるn型コレクタ
プラグ領域を形成する領域に開口を有するレジスト膜R
2を形成した後、当該レジスト膜R2をマスクとして、
例えば、n型不純物のリンをイオン注入することによ
り、n型エピタキシャル層2に、n型コレクタ埋め込み
領域4に接続するn型コレクタプラグ領域6を形成す
る。その後、レジスト膜R2を除去する。
【0014】次に、図16(f)に示すように、n型エ
ピタキシャル層2上にpMOSトランジスタ形成領域に
開口を有するレジスト膜R3をリソグラフィー技術を用
いて形成し、n型不純物の例えばリンをイオン注入を行
うことによって、n型ウェル7を形成する。その後レジ
スト膜R3を除去する。
【0015】次に、図17(g)に示すように、n型エ
ピタキシャル層2上に、nMOSトランジスタ形成領域
と、nMOSおよびpMOSトランジスタとnpnバイ
ポーラトランジスタ形成領域の間の素子分離領域の一部
に開口を有するレジスト膜R4をリソグラフィー技術を
用いて形成し、例えば、p型不純物のホウ素をイオン注
入することによって、素子分離領域を兼用したp型ウェ
ル8を形成する。
【0016】次に、図17(h)に示すように、レジス
ト膜R4を除去した後、例えばウェットエッチングによ
り、酸化膜3aを除去し、例えば熱酸化法によってゲー
ト酸化膜31を形成する。
【0017】次に、図18(i)に示すように、nMO
SおよびpMOSトランジスタ形成領域にゲ−ト電極
(22,23)を形成する。
【0018】次に、図18(j)に示すように、リソグ
ラフィー技術によって、pMOS形成領域に開口を有す
るレジスト膜R5を形成し、レジスト膜R5をマスクと
して、p型不純物の例えば二フッ化ホウ素(BF2+)を
イオン注入することによって、ゲ−ト電極22の両側部
のn型ウェル7中にp型LDD領域11を形成する。そ
の後、レジスト膜R5を除去する。
【0019】次に、図19(k)に示すように、リソグ
ラフィー技術によって、nMOSトランジスタ形成領域
に開口を有するレジスト膜R6を形成し、レジスト膜R
6をマスクとして、n型不純物の例えばヒ素(As+
をイオン注入することによって、ゲ−ト電極23の両側
部のp型ウェル8中にn型LDD領域13を形成する。
その後、レジスト膜R6を除去する。
【0020】次に、図19(l)に示すように、リソグ
ラフィー技術によって、npnバイポーラトランジスタ
の真性ベース形成領域に開口を有するレジスト膜R7を
形成し、レジスト膜R7をマスクとして、p型不純物の
例えば二フッ化ホウ素をイオン注入することによって、
真性ベース領域15を形成する。さらに、レジスト膜R
7をマスクとして、n型不純物の例えばリンをイオン注
入することによって、ベース直下のコレクタ不純物濃度
を増大させるためのSIC(Selective Ion Implantati
on of Collector)領域17を形成する。その後、レジス
ト膜R7を除去する。
【0021】次に、図20(m)に示すように、CVD
法によって、各トランジスタを被覆して全面に酸化シリ
コンを堆積させて、サイドウォール用絶縁膜32を形成
する。
【0022】次に、図20(n)に示すように、例えば
RIEにより、サイドウォール用絶縁膜32をエッチン
グ除去して、各ゲ−ト電極(22,23)の側部にサイ
ドウォール絶縁膜(32a,32b)を形成する。
【0023】次に、図21(o)に示すように、nMO
Sトランジスタ形成領域、およびnpnバイポーラトラ
ンジスタのコレクタ取り出し領域に開口を有するレジス
ト膜R8をリソグラフィー技術を用いて形成し、n型の
不純物として、例えばヒ素をイオン注入することによっ
て、nMOSトランジスタのソース・ドレイン領域14
および、npnバイポーラトランジスタのコレクタ取り
出し領域6aを形成する。その後、レジスト膜R8を除
去する。
【0024】次に、図21(p)に示すように、pMO
Sトランジスタ形成領域、およびnpnバイポーラトラ
ンジスタの外部ベース形成領域に開口を有するレジスト
膜R9をリソグラフィー技術を用いて形成し、p型の不
純物として、例えば二フッ化ホウ素をイオン注入するこ
とによって、pMOSトランジスタのソース・ドレイン
領域12およびnpnバイポーラトランジスタの外部ベ
ース領域16を形成する。その後、レジスト膜R9を除
去する。
【0025】次に、図22(q)に示すように、酸化シ
リコン膜33を全面に堆積させて、酸化シリコン膜33
の上部にエミッタ形成領域に開口を有するレジスト膜R
10をリソグラフィー技術を用いて形成し、レジスト膜
R10をマスクとして、RIEによって、酸化シリコン
膜33にエミッタ形成用開口部33aを形成する。その
後、レジスト膜R10を除去する。
【0026】次に、図22(r)に示すように、LPC
VD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition) 法に
より、開口部33a内を含む全面にエミッタ多結晶シリ
コンとなるn型不純物のヒ素が高濃度にドーピングされ
たエミッタ多結晶シリコン用層24aを形成する。
【0027】次に、図23(s)に示すように、エミッ
タ多結晶シリコン用層24a上に、リソグラフィー技術
によって、npnバイポーラトランジスタのエミッタ多
結晶シリコンのパターンを有するレジスト膜R11を形
成し、当該レジスト膜R11をマスクとして、エミッタ
多結晶シリコン用層24aにエッチングを行い、エミッ
タ多結晶シリコン24を形成する。その後、レジスト膜
R11を除去する。
【0028】次に、図23(t)に示すように、例えば
RTA(Rapid Thermal Anneal)を行い、pMOSおよ
びnMOSのソース・ドレイン領域(12,14)に導
入された不純物を活性化させる。また、この熱処理によ
りエミッタ多結晶シリコン24からシリコン酸化膜33
の開口部33aを介してp型真性ベース領域15に不純
物が拡散し、n型エミッタ領域25が形成される。その
後、全面にホウ素リンシリケートグラス(BPSG)を
堆積させて、層間絶縁膜34を形成する。また、層間絶
縁膜34上に不図示のレジスト膜を形成し、当該レジス
ト膜をマスクとして、層間絶縁膜34および酸化シリコ
ン膜33に、pMOSトランジスタのソースドレイン領
域12に達する開口部(41,42)、nMOSトラン
ジスタのソース・ドレイン領域14に達する開口部(4
3,44)、npnバイポーラトランジスタの外部ベー
ス領域16に達する開口部45、エミッタ多結晶シリコ
ン24に達する開口部46、コレクタ取り出し領域6a
に達する開口部47を形成する。
【0029】以降の工程としては、各開口部(41〜4
7)の内部に例えばタングステンを堆積させて不図示の
タングステンプラグを形成し、当該タングステンプラグ
を介して、pMOSトランジスタのソースドレイン領域
12に接続する配線(51,52)、nMOSトランジ
スタのソース・ドレイン領域14に接続する配線(5
3,54)、npnバイポーラトランジスタの外部ベー
ス領域16に接続する配線55、エミッタ多結晶シリコ
ン24に接続する配線56、コレクタ取り出し領域6a
に接続する配線57を形成することにより図13に示す
半導体装置に至る。
【0030】上記の従来技術によるBiCMOSを有す
る半導体装置の製造方法では、図20(n)に示すよう
に、nMOSおよびpMOSトランジスタのサイドウォ
ール絶縁膜(32a,32b)の形成を、サイドウォー
ル用絶縁膜32をRIEによってエッチング除去するこ
とによって行う。その際、素子分離絶縁膜3の領域とゲ
−ト電極(22、23)の領域以外は、シリコン部分
(エピタキシャル層2)が露出していることから、RI
Eによってシリコン部分へのダメージが与えられる。
【0031】pMOSおよびnMOSトランジスタ形成
領域においては、サイドウォール絶縁膜形成時に、シリ
コン部分が露出する領域は、ソース・ドレイン領域であ
る。このソース・ドレイン領域は、高濃度不純物が導入
される領域であるため、シリコン部分が露出することの
影響は少ない。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイポ
ーラトランジスタ形成領域においては、シリコン部分が
露出された領域にエミッタ領域が形成されるため、表面
再結合電流の増加に伴う低電流でのhFE(電流増幅率)
の低下により信頼性が悪化するという問題がある。この
バイポーラトランジスタ形成領域において表面再結合電
流が増加することによる低電流でのhFEの低下は一般に
知られており、この表面再結合電流は、基板表面での結
晶の不連続性やその他の欠陥から生ずる表面準位を介し
て行われるキャリアの再結合が原因であるため、表面の
処理状態に強い影響を受ける。従って、バイポーラトラ
ンジスタの活性領域となるエミッタ形成領域、およびエ
ミッタとp型外部ベース領域間には、RIEダメージを
与えないことが重要である。
【0033】また従来では、図22(q)に示すよう
に、エミッタ多結晶シリコンを形成するために、レジス
ト膜R10により、酸化シリコン膜33に開口を形成す
る工程において、エミッタ領域25が形成される開口部
33aとその左右の外部ベース領域16の位置合わせを
考慮する必要がある。すなわち、エミッタ領域25と外
部ベース領域16との距離が短すぎると耐圧の低下や、
エミッタ領域25と真性および外部ベース領域(15,
16)の接合容量の増加といった不利益が生じ、また、
エミッタ領域25と外部ベース領域16との距離が長す
ぎるとベース抵抗の増大といった不利益を招くことか
ら、エミッタ領域25と外部ベース領域16との間の距
離の最適化が重要となってくる。これらの問題と、レジ
スト膜の位置合わせのずれを考慮して、ある程度のマー
ジンをもたせるため、通常エミッタ領域25と外部ベー
ス領域16間の距離を比較的大きくとることとなる。具
体的には、例えば、図21(p)におけるエミッタ多結
晶シリコン形成領域をレジスト膜R9で保護し、外部ベ
ース領域16を形成する工程では、エミッタ多結晶シリ
コン形成領域を保護する部分のレジスト膜R9の幅を大
きく形成し、図22以降の工程で当該大きく保護した領
域に、レジスト膜R10の位置合わせを行い、エミッタ
多結晶シリコンを形成することとなるが、かかるマージ
ンの必要性により、エミッタ領域25と外部ベース領域
16間の距離が比較的大きくなることからBiCMOS
の微細化に限界がある。
【0034】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、従って、本発明は、BiCMOSプロセスに
おいて、バイポーラトランジスタの表面再結合電流の増
大による低電流でのhFEの低下を防止し、外部ベース領
域をエミッタ多結晶シリコンに対して自己整合的に形成
することで微細化が可能な半導体装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体装置の製造方法は、第1領域に、コ
レクタ領域とエミッタ領域と真性ベース領域とを有する
第1の半導体素子を形成し、第2領域に、ソース・ドレ
イン領域とゲ−ト電極とを有し、当該ゲ−ト電極の側部
にサイドウォール絶縁膜を有する第2の半導体素子とを
形成する半導体装置の製造方法であって、前記第1領域
の半導体基板に前記コレクタ領域を形成する工程と、前
記第2領域の半導体基板上に前記ゲ−ト電極を形成する
工程と、前記第1領域の前記半導体基板に前記真性ベー
ス領域を形成する工程と、前記第1および第2領域の前
記半導体基板上に、前記真性ベース領域上のエミッタ形
成領域に開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、前記
第1領域の前記絶縁膜の前記開口部内および前記開口部
近傍にエミッタ電極を形成する工程と、前記第1領域の
前記エミッタ電極への不純物の導入を抑止する保護膜を
形成する工程と、前記エミッタ電極をマスクとして、前
記ゲ−ト電極側部にサイドウォール絶縁膜を残し、前記
エミッタ電極下の一部にエミッタ領域形成用絶縁膜を残
しながら前記第1および前記第2領域の前記絶縁膜を除
去する工程と、前記第1領域の前記半導体基板に、前記
エミッタ電極に対して自己整合的に前記真性ベース領域
に接する外部ベース領域を形成する工程と、前記サイド
ウォール絶縁膜をマスクとして前記第2領域の前記半導
体基板に前記ソース・ドレイン領域を形成する工程と、
前記エミッタ電極から前記エミッタ領域形成用絶縁膜の
前記開口部を介して前記真性ベース領域に不純物を拡散
させて、前記開口部下部の前記第1領域の前記半導体基
板に前記真性ベース領域に接する前記エミッタ領域を形
成する工程とを有する。
【0036】上記の本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、第1の半導体素子の真性ベース領域を形成後、真
性ベース領域上のエミッタ形成領域に開口部を有する絶
縁膜を形成し、当該開口部を有する絶縁膜に第1の半導
体素子のエミッタ電極の形成および保護膜の形成を行
う。次に、エミッタ電極をマスクとして、ゲ−ト電極側
部にサイドウォール絶縁膜を残し、エミッタ電極下の一
部にエミッタ領域形成用絶縁膜を残しながら第1および
第2領域の絶縁膜を除去する。次に、第1領域の半導体
基板に、エミッタ電極に対して自己整合的に真性ベース
領域に接する外部ベース領域を形成することとなる。従
って、サイドウォール絶縁膜を形成する際には、エミッ
タ電極下部のエミッタ領域形成用絶縁膜が残るため、第
1の半導体素子の活性領域であるエミッタ領域と、エミ
ッタ領域と外部ベース領域の間の半導体基板にはサイド
ウォール絶縁膜形成の際のダメージを与えることなくサ
イドウォール絶縁膜を形成することができる。また、エ
ミッタ電極に対して自己整合的に外部ベース領域を形成
でき、かつエミッタ電極上部に保護膜を形成しているこ
とにより、外部ベース領域形成のための不純物がエミッ
タ電極中に導入されることによる特性変動を防止するこ
とができる。
【0037】また、好適には、前記真性ベース領域を形
成する工程においては、前記第1領域において前記半導
体基板に不純物をイオン注入して前記真性ベース領域を
形成するとともに、前記第2領域においても当該不純物
をイオン注入して前記ゲ−ト電極側部の前記半導体基板
に前記ソース・ドレイン領域に含まれる導電性不純物よ
りも低濃度の導電性不純物の拡散層を形成する。これに
より、第1の半導体素子の真性ベース領域を形成する工
程において、同時に、第2の半導体素子の低濃度拡散層
を形成することができるため製造工程を削減することが
できる。
【0038】好適には、前記真性ベース領域を形成する
工程の後、前記絶縁膜を形成する工程の前に、前記第1
領域において前記真性ベース領域下の前記コレクタ領域
の不純物濃度を増大させるための不純物層を形成する工
程をさらに有し、当該不純物層を形成する工程におい
て、前記第2領域において前記低濃度拡散層下に当該低
濃度拡散層とは異なる導電性不純物を含有するポケット
領域を形成する。これにより、第1の半導体素子のベー
ス領域下のコレクタ領域の不純物濃度を増大させるため
の不純物層を形成する工程において、同時に、第2の半
導体素子の例えば短チャネル効果防止のためのポケット
領域を形成できるため、製造工程を削減することができ
る。
【0039】好適には、前記外部ベース領域を形成する
工程および前記ソース・ドレイン領域を形成する工程に
おいては、前記第1領域において前記半導体基板に不純
物をイオン注入して前記外部ベース領域を形成するとと
もに、前記第2領域においても前記不純物をイオン注入
して前記ソース・ドレイン領域を形成する。これによ
り、第1の半導体素子の外部ベース領域を形成する工程
において、同時に、第2の半導体素子のソース・ドレイ
ン領域をも形成するため、製造工程を削減することがで
きる。
【0040】例えば、前記エミッタ電極を形成する工程
および前記保護膜を形成する工程は、前記絶縁膜の前記
開口部内および前記絶縁膜上にエミッタ用導電体層を形
成する工程と、前記エミッタ用導電体層上に前記保護膜
用膜を形成する工程と、前記エミッタ電極を形成する領
域の前記保護膜用膜上にマスク層を形成し、当該マスク
層をマスクとして、前記エミッタ用導電体層および前記
保護膜用膜を除去して、前記エミッタ電極および前記保
護膜を形成する。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の半導体装置の製
造方法の実施の形態について、図面を参照して説明す
る。
【0042】図1は、本発明の半導体装置の製造方法に
より製造されるBiCMOSトランジスタの断面図であ
る。
【0043】図1に示すように、p型半導体基板1上に
n型エピタキシャル層2が形成され、n型エピタキシャ
ル層2の表面には、LOCOS技術により素子分離絶縁
膜3が形成されている。
【0044】npnバイポーラトランンジスタ形成領域
には、n型コレクタ領域となるn型エピタキシャル層2
の下層にn型コレクタ埋め込み領域4が形成され、n型
コレクタ埋め込み領域4の上層に、ベース直下のコレク
タ不純物濃度を増大させるためのSIC(Selective Io
n Implantation of Collector)領域17が形成されてい
る。n型エピタキシャル層2の表層にp型不純物を含有
する真性ベース領域15と、真性ベース領域15よりも
さらに高濃度のp型不純物を含有し、低抵抗化されたベ
ース取り出しの外部ベース領域16が接続して形成され
ている。p型真性ベース領域15上の一部に、シリコン
酸化膜32cが形成されている。シリコン酸化膜32c
に設けられた開口部32caおよびシリコン酸化膜32
c上に、エミッタ多結晶シリコン24が形成されてい
る。エミッタ多結晶シリコン24上には、反射防止膜3
5が形成されており、また、エミッタ多結晶シリコン2
4下部の真性ベース領域15の表層にn型エミッタ領域
25が形成されている。また、n型コレクタ埋め込み領
域4上のn型エピタキシャル層2の一部に、p型ベース
領域(15、16)と隔てて、n型コレクタプラグ領域
6およびn型コレクタ取り出し領域6aが形成されてい
る。
【0045】pMOSトランジスタ形成領域には、p型
半導体基板1と分離するためにn型分離領域5が形成さ
れ、さらにn型エピタキシャル層2にn型ウェル7が形
成されている。また、nMOSトランジスタ形成領域に
は、p型ウェル8が形成されている。各pMOSおよび
nMOSトランジスタ形成領域には、n型ウェル7およ
びp型ウェル8の表層に、LDD領域(11,13)を
有するソース・ドレイン領域(12,14)が形成され
ている。また、各ソース・ドレイン領域(12,14)
の間にゲート酸化膜(31a,31b)を介して、ゲ−
ト電極(22,23)が形成され、ゲ−ト電極(22,
23)の側部にサイドウォール絶縁膜(32a,32
b)がそれぞれ形成されている。
【0046】各トランジスタを被覆して全面に層間絶縁
膜34が形成され、層間絶縁膜34には、pMOSおよ
びnMOSトランジスタのソース・ドレイン領域(1
2,14)と、npnバイポーラトランジスタの外部ベ
ース領域16とエミッタ電極24、およびコレクタ取り
出し領域6aに達するコンタクトホール(41,42,
43,44,45,46,47)が形成され、当該コン
タクトホールの内部および上部には、配線層(51,5
2,53,54,55,56,57)が形成されてい
る。
【0047】上記の構造の半導体装置の製造方法につい
て説明する。
【0048】まず、図2(a)に示すように、例えばp
型シリコン半導体基板1を熱酸化法により酸化して、表
面に酸化膜36を例えば300nmの厚さに形成する。
そして、レジスト塗布およびリソグラフィー技術によっ
て、上記シリコン半導体基板1上のnpnバイポーラト
ランジスタ形成領域とpMOSトランジスタ形成領域に
開口を有するパターンのレジスト膜R1を形成する。そ
して、このレジスト膜R1をマスクとして、例えば、フ
ッ酸を用いたウェットエッチングによって、シリコン半
導体基板1の表面に形成された酸化膜36に、npnバ
イポーラトランジスタ形成領域とpMOSトランジスタ
形成領域とに開口部を形成する。
【0049】次に、図2(b)に示すように、レジスト
膜R1を例えば、過酸化水素と硫酸との混合液を用いて
除去した後、酸化アンチモン(Sb23 )の固体ソー
スを用いた1200℃、60分間の熱拡散処理によっ
て、上記酸化膜36に形成された開口部を通じてシリコ
ン半導体基板1中にアンチモンを拡散させ、例えばn型
コレクタ埋め込み領域4、およびp型半導体基板1と分
離するためのn型分離領域5を形成する。
【0050】次に、図3(c)に示すように、例えばフ
ッ酸を用いたウェットエッチングによって酸化膜36を
除去した後、エピタキシャル成長法により、シリコン半
導体基板1上に例えば、膜厚1μmで、抵抗率が1Ωc
mとなるn型エピタキシャル層2を形成する。
【0051】次に、図3(d)に示すように、LOCO
Sプロセスにより、n型エピタキシャル層2に素子分離
絶縁膜3を形成する。この素子分離絶縁膜3の形成工程
では、例えば、n型エピタキシャル層2の表面を熱酸化
法により酸化して、例えば膜厚30nmの酸化シリコン
膜3aを形成する。さらに減圧化学的気相成長法(LP
CVD法:Low Pressure Chemical VaporDeposition)
によって、上記酸化シリコン膜3aに不図示の窒化シリ
コン膜を例えば100nmの厚さに形成する。そして、
当該窒化シリコン膜上に素子分離絶縁膜形成領域に開口
を有するパターンの不図示のレジスト膜を形成し、当該
レジスト膜をマスクとして素子分離絶縁膜形成領域にお
ける窒化シリコン膜をRIE(反応性イオンエッチン
グ:Reactive ion etching) により除去する。その後、
素子分離絶縁膜形成領域以外の領域に形成された窒化シ
リコン膜を耐酸化性マスクに用いて、1050℃のウェ
ット酸素雰囲気中でn型エピタキシャル層2の表面を熱
酸化して、例えば膜厚450nmの素子分離絶縁膜3を
形成する。その後、窒化シリコン膜を例えば150℃の
熱リン酸を用いて選択的にエッチング除去することによ
り素子分離絶縁膜3が形成される。
【0052】次に、図4(e)に示すように、n型エピ
タキシャル層2に、npnバイポーラトランジスタ形成
領域のn型コレクタ埋め込み領域4に接続するn型コレ
クタプラグ領域6を形成する。n型コレクタプラグ領域
6の形成は、当該n型コレクタプラグ領域6を形成する
領域に開口を有するレジスト膜R2を形成した後、当該
レジスト膜R2をマスクとして、イオンエネルギー50
0keV、ドーズ量2×1012atoms/cm2 、お
よびイオンエネルギー70keV、ドーズ量7×1015
atoms/cm2 の条件で連続してn型不純物のリン
をイオン注入することにより行われる。その後、レジス
ト剥離技術によって、レジスト膜R2を除去する。
【0053】次に、図4(f)に示すように、n型エピ
タキシャル層2上にpMOSトランジスタ形成領域に開
口を有するレジスト膜R3をリソグラフィー技術を用い
て形成し、n型不純物の例えばリン(P+ )をイオンエ
ネルギー600keV、ドーズ量5×1012atoms
/cm2 の条件と、イオンエネルギー300keV、ド
ーズ量3×1012atoms/cm2 の条件で、続けて
イオン注入を行うことによって、n型ウェル7を形成す
る。さらに、しきい値制御用として、p型不純物の例え
ばホウ素(B+ )を、イオンエネルギー20keV、ド
ーズ量5×10 12atoms/cm2 の条件で、イオン
注入を行う。その後レジスト膜R3を除去する。
【0054】次に、図5(g)に示すように、n型エピ
タキシャル層2上に、nMOSトランジスタ形成領域
と、pMOSおよびnMOSトランジスタとnpnバイ
ポーラトランジスタ形成領域の間の素子分離領域の一部
に開口を有するレジスト膜R4をリソグラフィー技術を
用いて形成し、例えば、p型不純物のホウ素をイオンエ
ネルギー800keV、ドーズ量5×1012atoms
/cm2 の条件と、イオンエネルギー350keV、ド
ーズ量5×1012atoms/cm2 の条件と、イオン
エネルギー100keV、ドーズ量5×1012atom
s/cm2 の条件で、連続してイオン注入を行うことに
よって、素子分離領域を兼用したp型ウェル8を形成す
る。さらに、しきい値制御用に、例えば、n型不純物の
リンをイオンエネルギー20keVで、ドーズ量2×1
12atoms/cm2 の条件で、イオン注入を行う。
【0055】次に、図5(h)に示すように、レジスト
膜R4を除去した後、フッ酸(HF)を用いたウェット
エッチングにより、酸化膜3aを除去し、例えば、85
0℃のウェット酸素雰囲気中における5分間の熱酸化に
よって、例えば膜厚5nmのゲート絶縁膜31を形成す
る。
【0056】次に、図6(i)に示すように、nMOS
およびpMOSトランジスタ形成領域にゲ−ト電極(2
2,23)を形成する。当該ゲ−ト電極(22,23)
の形成工程では、例えば、LPCVD法によって、不図
示の多結晶シリコン膜を例えば100nmの厚さに形成
し、例えば、三塩化酸化リン(POCl3 )を用いた、
プレデポジッション法によって、多結晶シリコン膜にリ
ンを高濃度に導入する。その後、例えば、CVD(Chem
ical Vapor Deposition)法によって、不図示のタングス
テン膜を例えば100nmの厚さに形成し、リソグラフ
ィー技術により、pMOSおよびnMOSトランジスタ
のゲ−ト電極パターンを有する不図示のレジスト膜を形
成して、RIEによりゲ−ト電極部以外のタングステン
膜および多結晶シリコン膜をエッチング除去する。その
結果、多結晶シリコン膜とタングステン膜とにより構成
されるゲ−ト電極(22,23)が形成されることにな
る。
【0057】次に、図6(j)に示すように、リソグラ
フィー技術によって、pMOSトランジスタ形成領域に
開口を有するレジスト膜R5を形成し、レジスト膜R5
をマスクとして、p型不純物の例えば二フッ化ホウ素
(BF2+)を、イオンエネルギー25keV、ドーズ量
2×1013atoms/cm2 の条件で、イオン注入す
ることによって、ゲ−ト電極22の両側部におけるエピ
タキシャル層2のn型ウェル7中にp型LDD領域11
を形成する。また、続けて、p型LDD領域11の下部
に短チャネル効果防止のために、n型不純物の例えばヒ
素(As+ )をイオンエネルギー300keV、ドーズ
量1.5×1013atoms/cm2 の条件でイオン注
入することによって、p型LDD領域11の下部にn型
ウェル7の一部となる不図示のn型ポケットを形成す
る。その後、レジスト膜R5を除去する。
【0058】次に、図7(k)に示すように、リソグラ
フィー技術によって、nMOSトランジスタ形成領域に
開口を有するレジスト膜R6を形成し、レジスト膜R6
をマスクとして、n型不純物の例えばヒ素(As+
を、イオンエネルギー60keV、ドーズ量3.5×1
13atoms/cm2 の条件で、イオン注入すること
によって、ゲ−ト電極23の両側部におけるエピタキシ
ャル層2のp型ウェル8中にn型LDD領域13を形成
する。また、続けて、n型LDD領域13の下部に短チ
ャネル効果防止のために、p型不純物の例えばホウ素
(B+ )をイオンエネルギー30keV、ドーズ量1.
2×1013atoms/cm2 の条件でイオン注入する
ことによって、n型LDD領域13の下部にp型ウェル
8の一部となる不図示のp型ポケットを形成する。その
後、レジスト膜R6を除去する。
【0059】次に、図7(l)に示すように、リソグラ
フィー技術によって、npnバイポーラトランジスタの
真性ベース形成領域に開口を有するレジスト膜R7を形
成し、レジスト膜R7をマスクとして、p型不純物の例
えば二フッ化ホウ素をイオンエネルギー30keV、ド
ーズ量5×1013atoms/cm2 の条件でイオン注
入することによって、真性ベース領域15を形成する。
なお、この真性ベース領域15は、後に形成される外部
ベース領域と、真性ベース領域の間のリンクベース領域
をも兼ねている。さらに、レジスト膜R7をマスクとし
て、n型不純物の例えばリンをイオンエネルギー120
keV、ドーズ量2×1012atoms/cm2 の条
件、およびイオンエネルギー360keV、ドーズ量3
×1012atoms/cm2 の条件で連続してイオン注
入することによって、真性ベース領域15の直下のコレ
クタ不純物濃度を増大させるためのSIC(Selective
Ion Implantation of Collector)領域17を形成する。
なお、当該工程において、npnバイポーラトランジス
タの真性ベース領域15は、後に形成するエミッタポリ
シリコンのサイズと同程度のサイズで構わない。
【0060】次に、図8(m)に示すように、CVD法
によって、各トランジスタを被覆して全面に酸化シリコ
ンを例えば膜厚200nmに堆積させて、サイドウォー
ル用絶縁膜32を形成する。
【0061】次に、図8(n)に示すように、サイドウ
ォール用絶縁膜32の上部にエミッタ形成領域に開口を
有する不図示のレジスト膜をリソグラフィー技術を用い
て形成し、当該レジスト膜をマスクとして、例えばRI
Eによって、サイドウォール用絶縁膜32およびゲート
絶縁膜31にエミッタ形成用開口部32caを形成す
る。
【0062】次に、図9(o)に示すように、LPCV
D法により、開口部33ca内を含むサイドウォール用
絶縁膜32の全面に、n型不純物のヒ素が高濃度にドー
ピングされた多結晶シリコンを例えば膜厚150nmで
堆積させ、エミッタ多結晶シリコン用層24aを形成す
る。さらに、当該エミッタ多結晶シリコン用層24aを
被覆して全面に、例えばCVD法によりシリコン酸化膜
を例えば膜厚10nmで堆積させ、さらにシリコン窒化
酸化膜をCVD法により膜厚110nmで堆積させて、
反射防止膜35aを形成する。
【0063】次に、図9(p)に示すように、エミッタ
多結晶シリコン用層24a上に、リソグラフィー技術に
よって、npnバイポーラトランジスタのエミッタ多結
晶シリコンのパターンを有するレジスト膜R8を形成
し、当該レジスト膜R8をマスクとして、例えばRIE
により反射防止膜35aおよびエミッタ多結晶シリコン
用層24aのパターニングを行い、反射防止膜35およ
びエミッタ多結晶シリコン24を形成する。
【0064】次に、図10(q)に示すように、レジス
ト膜R8をマスクとして、例えばRIEによりサイドウ
ォール用絶縁膜32およびゲート絶縁膜31をエッチン
グ除去して、ゲ−ト電極(22,23)の側部にサイド
ウォール絶縁膜(32a,32b)を形成する。なお、
このとき、エミッタ多結晶シリコン24の一部の下部に
も、サイドウォール用絶縁膜である酸化シリコン膜32
cが残ることになる。また、ゲート電極(22,23)
の下部にゲート絶縁膜(31a,31b)が形成され
る。その後、レジスト膜R8を除去する。なお、図中、
サイドウォール絶縁膜(32a,32b)および酸化シ
リコン膜32c下部のゲート絶縁膜は、サイドウォール
絶縁膜および酸化シリコン膜と一体化させて示してあ
る。
【0065】次に、後の工程で行われるイオン注入の緩
衝用として、例えばCVD法により、不図示のシリコン
酸化膜を例えば10nm程度堆積させて、熱酸化法によ
り当該酸化シリコン膜を12nm程度に成長させる。
【0066】次に、図10(r)に示すように、nMO
Sトランジスタ形成領域、およびnpnバイポーラトラ
ンジスタのn型コレクタプラグ領域6に開口を有するレ
ジスト膜R9をリソグラフィー技術を用いて形成し、n
型の不純物として、例えばヒ素をイオンエネルギー35
keV、ドーズ量5×1015atoms/cm2 の条件
でイオン注入することによって、nMOSトランジスタ
のソース・ドレイン領域14と、npnバイポーラトラ
ンジスタのn型コレクタ取り出し領域6aを形成する。
【0067】次に、図11(s)に示すように、pMO
Sトランジスタ形成領域、およびnpnバイポーラトラ
ンジスタの外部ベース領域に開口を有するレジスト膜R
10をリソグラフィー技術を用いて形成し、p型の不純
物として、例えば二フッ化ホウ素をイオンエネルギー3
5keV、ドーズ量3×1015atoms/cm2 の条
件でイオン注入することによって、pMOSトランジス
タのソース・ドレイン領域12およびnpnバイポーラ
トランジスタの外部ベース領域16を形成する。
【0068】次に、図11(t)に示すように、例えば
1000℃で10秒間程度のRTA(Rapid Thermal An
neal)を行い、pMOSおよびnMOSトランジスタの
ソース・ドレイン領域(12,14)に導入された不純
物を活性化させる。また、この熱処理によりエミッタ多
結晶シリコン24からシリコン酸化膜32cの開口部3
2caを介してp型真性ベース領域15に不純物が拡散
し、n型エミッタ領域25が形成される。その後、全面
にホウ素リンシリケートグラス(BPSG)を堆積させ
て層間絶縁膜34を形成し、900℃で20分間、N2
雰囲気中でリフローを行うことにより、平坦化する。そ
の後、層間絶縁膜34および反射防止膜35に、不図示
のレジスト膜をマスクとして、pMOSトランジスタの
ソースドレイン領域12に達する開口部(41,4
2)、nMOSトランジスタのソース・ドレイン領域1
4に達する開口部(43,44)、npnバイポーラト
ランジスタの外部ベース領域16に達する開口部45、
エミッタ多結晶シリコン24に達する開口部46、n型
コレクタ取り出し領域6aに達する開口部47を形成す
る。
【0069】以降の工程としては、各開口部(41〜4
7)の内部に例えばタングステンを堆積させ、不図示の
タングステンプラグを形成し、当該タングステンプラグ
を介して、pMOSトランジスタのソースドレイン領域
12に接続する配線(51,52)、nMOSトランジ
スタのソース・ドレイン領域14に接続する配線(5
3,54)、npnバイポーラトランジスタの外部ベー
ス領域16に接続する配線55、エミッタ多結晶シリコ
ン24に接続する配線56、コレクタ取り出し領域6a
に接続する配線57を形成することにより、図1に示す
半導体装置に至る。
【0070】上記の本発明の実施形態の半導体装置の製
造方法によれば、サイドウォール絶縁膜形成のためのエ
ッチング時に、バイポーラトランジスタの活性領域とな
るエミッタ領域、およびエミッタ領域と外部ベース領域
の間の領域は、エミッタポリシリコン下部のサイドウォ
ール用絶縁膜で覆われ、エッチングによるダメージがバ
イポーラトランジスタの活性領域の基板部分に与えられ
るのを防止することができる。従って、BiCMOSプ
ロセスにおいて、バイポーラトランジスタの表面再結合
電流の増加による低電流でのhFEの低下を防止し、信頼
性の向上を図ることができる。また、外部ベース領域1
6を形成する際に、エミッタ多結晶シリコン24の上部
は、反射防止膜35で被覆されているため、エミッタ多
結晶シリコン24の内部に外部ベース領域形成のための
不純物が導入されることなく、外部ベース領域をエミッ
タ多結晶シリコンに対して自己整合的に形成することが
できる。さらにバイポーラトランジスタの外部ベース領
域は、pMOSトランジスタのソース・ドレイン領域と
同時に形成することで、製造工程を削減することができ
る。
【0071】本発明の半導体装置およびその製造方法の
実施形態は、上記の説明に限定されない。例えば、本実
施形態において、例えば、図6(j)〜7(l)の工程
を以下のような工程とすることも可能である。
【0072】例えば、図12(j−l)に示すように、
図6(j)および図7(l)での工程を1工程で行う。
すなわち、図12(j−l)に示すように、リソグラフ
ィー技術によって、pMOSトランジスタ形成領域、お
よびnpnバイポーラトランジスタの真性ベース形成領
域に開口を有するレジスト膜R57を形成し、レジスト
膜R57をマスクとして、p型不純物の例えば二フッ化
ホウ素(BF2+)を、イオンエネルギー25keV、ド
ーズ量2×1013atoms/cm2 の条件で、イオン
注入することによって、ゲ−ト電極22の両側部におけ
るエピタキシャル層2のn型ウェル7中にp型LDD領
域11を形成し、同時にp型真性ベース領域15を形成
する。また、さらにレジスト膜57をマスクとして、n
型不純物の例えばヒ素(As + )をイオンエネルギー3
00keV、ドーズ量1.5×1013atoms/cm
2 の条件でイオン注入することによって、p型LDD領
域11の下部にn型ウェル7の一部となる不図示のn型
ポケットを形成し、同時に、真性ベース領域15の直下
のn型コレクタ不純物濃度を増大させるためのSIC
(Selective IonImplantation of Collector)領域17
を形成する。
【0073】次に、レジスト膜57を除去した後、図1
2(k)に示すように、図7(k)と同様の工程を行
う。すなわち、リソグラフィー技術によって、nMOS
形成領域に開口を有するレジスト膜R6を形成し、レジ
スト膜R6をマスクとして、n型不純物の例えばヒ素
(As+ )を、所定の条件でイオン注入することによっ
て、ゲ−ト電極23の両側部におけるエピタキシャル層
2のp型ウェル8中にn型LDD領域13を形成する。
また、続けて、n型LDD領域13の下部に短チャネル
効果防止のために、p型不純物の例えばホウ素(B+
を所定の条件でイオン注入することによって、n型LD
D領域13の下部にp型ウェル8の一部となる不図示の
p型ポケットを形成する。続けて、図8(m)以降の工
程を行うことにより、図1に示す半導体装置に至ことと
なる。
【0074】これにより、バイポーラトランジスタの真
性ベース領域はpMOSトランジスタp型LDD領域
と、バイポーラトランジスタのSIC領域はpMOSト
ランジスタのポケット領域と同時に形成することで、製
造工程を削減することができる。
【0075】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々の変更が可能である。
【0076】
【発明の効果】本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、サイドウォール絶縁膜を形成する際には、エミッタ
電極下部のエミッタ領域形成用絶縁膜が残るため、第1
の半導体素子の活性領域であるエミッタ領域、およびエ
ミッタ領域と外部ベース領域の間の領域における半導体
基板には、サイドウォール絶縁膜形成の際のダメージを
与えることなくサイドウォール絶縁膜を形成することが
できる。また、エミッタ電極に対して自己整合的に外部
ベース領域を形成でき、かつエミッタ電極上部に保護膜
を形成していることにより、外部ベース領域形成のため
の不純物がエミッタ電極中に導入されることによる特性
変動を防止することができる。さらに、第1の半導体素
子の真性ベース領域、真性ベース領域下のコレクタ領域
の不純物濃度を増大させるための不純物層および外部ベ
ース領域の形成工程において、同時にそれぞれ第2の半
導体素子の低濃度拡散層、ポケット領域およびソース・
ドレイン領域を形成することにより、製造工程の削減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の半導体装置の製造方法により
製造されるBiCMOSトランジスタの断面図である。
【図2】図2は、本発明の半導体装置の製造方法の製造
工程を示す断面図であり、(a)は酸化膜への開口部の
形成工程まで、(b)はn型コレクタ埋め込み領域およ
びn型分離領域の形成工程までを示す。
【図3】図3は、図2の続きの工程を示す断面図であ
り、(c)はn型エピタキシャル層の形成工程まで、
(d)は素子分離絶縁膜の形成工程までを示す。
【図4】図4は、図3の続きの工程を示す断面図であ
り、(e)はn型コレクタプラグ領域の形成工程まで、
(f)はn型ウェルの形成工程までを示す。
【図5】図5は、図4の続きの工程を示す断面図であ
り、(g)はp型ウェルの形成工程まで、(h)はゲー
ト絶縁膜の形成工程までを示す。
【図6】図6は、図5の続きの工程を示す断面図であ
り、(i)はゲ−ト電極の形成工程まで、(j)はp型
LDD領域の形成工程までを示す。
【図7】図7は、図6の続きの工程を示す断面図であ
り、(k)はn型LDD領域の形成工程まで、(l)は
真性ベース領域およびSIC領域の形成工程までを示
す。
【図8】図8は、図7の続きの工程を示す断面図であ
り、(m)はサイドウォール用絶縁膜の形成工程まで、
(n)はエミッタ形成のための開口部の形成工程までを
示す。
【図9】図9は、図8の続きの工程を示す断面図であ
り、(o)は反射防止膜の形成工程まで、(p)はエミ
ッタ多結晶シリコン層の形成工程までを示す。
【図10】図10は、図9の続きの工程を示す断面図で
あり、(q)はサイドウォール絶縁膜の形成工程まで、
(r)はnMOSトランジスタのソース・ドレイン領域
およびn型コレクタ取り出し領域の形成工程までを示
す。
【図11】図11は、図10の続きの工程を示す断面図
であり、(s)はpMOSトランジスタのソース・ドレ
イン領域形成工程まで、(t)は配線用の開口部の形成
工程までを示す。
【図12】図12は、本実施形態に係る半導体装置の製
造方法の他の例である。
【図13】図13は、従来の製造方法により製造される
BiCMOSトランジスタの断面図である。
【図14】図14は、従来のBiCMOSトランジスタ
の製造方法による製造工程を示す断面図であり、(a)
酸化膜への開口部の形成工程まで、(b)はn型コレク
タ埋め込み領域およびn型分離領域の形成工程までを示
す。
【図15】図15は、図14の続きの工程を示す断面図
であり、(c)はn型エピタキシャル層の形成工程ま
で、(d)は素子分離絶縁膜の形成工程までを示す。
【図16】図16は、図15の続きの工程を示す断面図
であり、(e)はn型コレクタプラグ領域の形成工程ま
で、(f)はn型ウェルの形成工程までを示す。
【図17】図17は、図16の続きの工程を示す断面図
であり、(g)はp型ウェルの形成工程まで、(h)は
ゲート絶縁膜の形成工程までを示す。
【図18】図18は、図17の続きの工程を示す断面図
であり、(i)はゲ−ト電極の形成工程まで、(j)は
p型LDD領域の形成工程までを示す。
【図19】図19は、図18の続きの工程を示す断面図
であり、(k)はn型LDD領域の形成工程まで、
(l)は真性ベース領域およびSIC領域の形成工程ま
でを示す。
【図20】図20は、図19の続きの工程を示す断面図
であり、(m)はサイドウォール用絶縁膜の形成工程ま
で、(n)はサイドウォール絶縁膜形成工程までを示
す。
【図21】図21は、図20の続きの工程を示す断面図
であり、(o)はnMOSトランジスタのソース・ドレ
イン領域およびn型コレクタ取り出し領域の形成工程ま
で、(p)はpMOSトランジスタのソース・ドレイン
領域、および外部ベース領域の形成工程までを示す。
【図22】図22は、図21の続きの工程を示す断面図
であり、(q)はエミッタ形成のための酸化膜の形成工
程まで、(r)はエミッタ多結晶シリコン用層の形成工
程までを示す。
【図23】図23は、図22の続きの工程を示す断面図
であり、(s)はエミッタ多結晶シリコンの形成工程ま
で、(t)は層間絶縁膜への配線用の開口部の形成工程
までを示す。
【符号の説明】
1…p型半導体基板、2…n型エピタキシャル層、3…
素子分離絶縁膜、4…n型コレクタ埋め込み領域、5…
n型分離領域、6…コレクタプラグ領域、7…n型ウェ
ル、8…p型ウェル、11…p型LDD領域、12…p
型ソース・ドレイン領域、13…n型LDD領域、14
…n型ソース・ドレイン領域、15…真性ベース領域、
16…外部ベース領域、17…SIC領域、22,23
…ゲ−ト電極、24…エミッタ多結晶シリコン、25…
エミッタ領域、31,31a,31b…ゲート絶縁膜、
32,32a,32b…サイドウォール絶縁膜、32c
…シリコン酸化膜、32ca…開口部、33…シリコン
酸化膜、33a…開口部、34…層間絶縁膜、41,4
2,43,44,45,46,47…配線用開口部、5
1,52,53,54,55,56,57…配線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8222 Fターム(参考) 5F048 AA01 AA07 AA09 AA10 AC05 BA02 BA07 BA12 BB05 BB06 BB09 BC05 BC06 BD04 BE03 BF07 BF11 BG12 BH03 CA03 CA07 CA14 CA15 DA06 DA07 DA25 5F082 AA17 BA04 BA22 BA31 BC03 BC09 DA03 DA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1領域に、コレクタ領域とエミッタ領域
    と真性ベース領域とを有する第1の半導体素子を形成
    し、第2領域に、ソース・ドレイン領域とゲ−ト電極と
    を有し、当該ゲ−ト電極の側部にサイドウォール絶縁膜
    を有する第2の半導体素子とを形成する半導体装置の製
    造方法であって、 前記第1領域の半導体基板に前記コレクタ領域を形成す
    る工程と、 前記第2領域の半導体基板上に前記ゲ−ト電極を形成す
    る工程と、 前記第1領域の前記半導体基板に前記真性ベース領域を
    形成する工程と、 前記第1および第2領域の前記半導体基板上に、前記真
    性ベース領域上のエミッタ形成領域に開口部を有する絶
    縁膜を形成する工程と、 前記第1領域の前記絶縁膜の前記開口部内および前記開
    口部近傍にエミッタ電極を形成する工程と、 前記第1領域の前記エミッタ電極への不純物の導入を抑
    止する保護膜を形成する工程と、 前記エミッタ電極をマスクとして、前記ゲ−ト電極側部
    にサイドウォール絶縁膜を残し、前記エミッタ電極下の
    一部にエミッタ領域形成用絶縁膜を残しながら前記第1
    および前記第2領域の前記絶縁膜を除去する工程と、 前記第1領域の前記半導体基板に、前記エミッタ電極に
    対して自己整合的に前記真性ベース領域に接する外部ベ
    ース領域を形成する工程と、 前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第2領域
    の前記半導体基板に前記ソース・ドレイン領域を形成す
    る工程と、 前記エミッタ電極から前記エミッタ領域形成用絶縁膜の
    前記開口部を介して前記真性ベース領域に不純物を拡散
    させて、前記開口部下部の前記第1領域の前記半導体基
    板に前記真性ベース領域に接する前記エミッタ領域を形
    成する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記真性ベース領域を形成する工程におい
    ては、前記第1領域において前記半導体基板に不純物を
    イオン注入して前記真性ベース領域を形成するととも
    に、前記第2領域においても当該不純物をイオン注入し
    て前記ゲ−ト電極側部の前記半導体基板に前記ソース・
    ドレイン領域に含まれる導電性不純物よりも低濃度の導
    電性不純物の拡散層を形成する請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記真性ベース領域を形成する工程の後、
    前記絶縁膜を形成する工程の前に、前記第1領域におい
    て前記真性ベース領域下の前記コレクタ領域の不純物濃
    度を増大させるための不純物層を形成する工程をさらに
    有し、 当該不純物層を形成する工程において、前記第2領域に
    おいて前記低濃度拡散層下に当該低濃度拡散層とは異な
    る導電性不純物を含有するポケット領域を形成する請求
    項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記外部ベース領域を形成する工程におい
    ては、前記第1領域において前記半導体基板に不純物を
    イオン注入して、前記保護膜により前記エミッタ電極へ
    の当該不純物の注入を抑止しながら、前記エミッタ電極
    に対して自己整合的に前記外部ベース領域を形成する請
    求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記外部ベース領域を形成する工程および
    前記ソース・ドレイン領域を形成する工程においては、
    前記第1領域において前記半導体基板に不純物をイオン
    注入して前記外部ベース領域を形成するとともに、前記
    第2領域においても前記不純物をイオン注入して前記ソ
    ース・ドレイン領域を形成する請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記絶縁膜を形成する工程は、前記第1お
    よび第2領域において前記半導体基板上の全面に絶縁膜
    を形成する工程と、 前記絶縁膜上に、前記第1領域における前記真性ベース
    領域上の前記エミッタ形成領域に開口部を有するマスク
    層を形成する工程と、 前記マスク層をマスクとして、前記開口部内の前記絶縁
    膜を除去する工程とを有する請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】前記エミッタ電極を形成する工程および前
    記保護膜を形成する工程は、 前記絶縁膜の前記開口部内および前記絶縁膜上にエミッ
    タ用導電体層を形成する工程と、 前記エミッタ用導電体層上に前記保護膜用膜を形成する
    工程と、 前記エミッタ電極を形成する領域の前記保護膜用膜上に
    マスク層を形成し、当該マスク層をマスクとして、前記
    エミッタ用導電体層および前記保護膜用膜を除去して、
    前記エミッタ電極および前記保護膜を形成する請求項1
    記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記エミッタ電極を形成する工程におい
    て、多結晶シリコンにより前記エミッタ電極を形成する
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記保護膜を形成する工程において、前記
    保護膜を反射防止膜により形成する請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
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