JP2001203287A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2001203287A
JP2001203287A JP2000009624A JP2000009624A JP2001203287A JP 2001203287 A JP2001203287 A JP 2001203287A JP 2000009624 A JP2000009624 A JP 2000009624A JP 2000009624 A JP2000009624 A JP 2000009624A JP 2001203287 A JP2001203287 A JP 2001203287A
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Chihiro Arai
千広 荒井
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Bi−CMOSプロセスにおいて、MOSト
ランジスタのサイドウォール形成時にバイポーラトラン
ジスタ形成領域のシリコン部分の露出を防いで、表面再
結合電流の増加による低電流でのhFEの低下、信頼性の
悪化を改善する。 【解決手段】 ゲート電極24、25側部にサイドウォ
ール29を有する絶縁ゲート型トランジスタ3、4とバ
イポーラトランジスタ1とを基材10に形成してなる半
導体装置の製造方法において、サイドウォール29を形
成する前に基材10のバイポーラトランジスタ1の形成
領域上に保護膜17を形成する工程と、バイポーラトラ
ンジスタ1の形成領域が保護膜17で覆われた状態で基
材10上に形成されたゲート電極24、25側部にサイ
ドウォール29を形成する工程とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、詳しくはいわゆるBi−CMOSを備えた
半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LDD(Lightly Doped Drain の略)構
造を有するMOSトランジスタとバイポーラトランジス
タとを備えるBi−CMOSプロセスにおいて、従来構
造のLDD構造を実現するためのサイドウォール形成後
の断面構造を図11に示す概略断面構成図によって説明
する。なお、上記LDD構造とは、MOSトランジスタ
のドレイン領域に、低濃度の不純物領域であるLightly
Doped Drain を形成し、ゲート長縮小に伴う電界効果を
緩和して、ゲート長の縮小を実現させたものである。
【0003】図11に示すように、P型の半導体基板1
11の上部に、N型の埋め込み領域112がバイポーラ
トランジスタ部およびPMOSトランジスタ部に形成さ
れている。この半導体基板111上にはN型のエピタキ
シャル層113が形成されている。このように基材11
0が構成されている。
【0004】さらに基材110には素子分離のためのL
OCOS115が形成されていて、さらに高濃度のN型
不純物をドーピングしてなるプラグイン領域116が、
NPNトランジスタのコレクタ取り出し部とMIS容量
部の下部電極部に形成されている。また上記MIS容量
部の下部電極部上にはMIS容量を決定する窒化シリコ
ン膜からなる誘電体膜117が形成されている。
【0005】またPMOSトランジスタ領域にはNウエ
ル領域118が形成されている。さらにNMOSトラン
ジスタ領域には、Pウエル領域とバイポーラトランジス
タの素子分離とを兼用するP型不純物領域119が形成
されている。
【0006】また各MOSトランジスタ領域の基材11
0上には、ゲート酸化膜120が形成されていて、その
上にゲート電極がN型ポリシリコン膜121とタングス
テン膜122とからなるタングステンポリサイドで形成
されている。また、ゲート電極の両側におけるPMOS
トランジスタ形成領域にはP型のLDD不純物領域12
3が形成されている。一方、NMOSトランジスタ形成
領域にはN型のLDD不純物領域124が形成されてい
る。さらにゲート電極の側壁にはLDDの幅を決定する
サイドウォール125が形成されている。
【0007】またMIS容量部の誘電体膜117上には
MIS容量の上部電極となるN型ポリシリコン膜121
とタングステン膜122とからなるタングステンポリサ
イドで形成されている。また、上部電極の側壁にも前記
ゲート電極の両側に形成したサイドウォール125が形
成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
上記サイドウォールの形成を反応性イオンエッチング
(以下RIEという、RIEはReactive Ion Etchingの
略)によって行う。その際、通常のシリコン半導体装置
の製造プロセスでは、LOCOS領域とポリシリコン領
域以外はシリコン部分(エピタキシャル層)が露出して
いる。このため、RIEによってシリコン部分へダメー
ジが導入される。
【0009】CMOSプロセスにおいては、サイドウォ
ール形成時にシリコン部分(エピタキシャル層)が露出
する領域は、ソース・ドレインである。このソース・ド
レインは高濃度不純物が導入される領域であるためにシ
リコン部分が露出することの影響は少ない。
【0010】しかしながら、通常のBi−CMOSプロ
セスでは、シリコン部分が露出された領域にバイポーラ
トランジスタが形成されるため、表面再結合電流の増加
による低電流でのhFEの低下、信頼性が悪化するという
問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置の製造方法である。
【0012】上記半導体装置の製造方法は、ゲート電極
側部にサイドウォールを有する絶縁ゲート型トランジス
タとバイポーラトランジスタとを基材に形成してなる半
導体装置の製造方法において、前記サイドウォールを形
成する前に前記基材の前記バイポーラトランジスタの形
成領域上に保護膜を形成する工程と、前記バイポーラト
ランジスタの形成領域が前記保護膜で覆われた状態で前
記基材上に形成された前記ゲート電極側部に前記サイド
ウォールを形成する工程とを備えていることを特徴とし
ている。
【0013】上記半導体装置の製造方法では、サイドウ
ォールを形成する前に基材のバイポーラトランジスタの
形成領域上に保護膜を形成して、バイポーラトランジス
タの形成領域を保護する。そして、保護膜によってバイ
ポーラトランジスタの形成領域が覆われて保護された状
態で基材上に形成されたゲート電極側部にサイドウォー
ルを形成することから、サイドウォールを形成する際に
通常行われるエッチング(例えば反応性イオンエッチン
グ)よるダメージがバイポーラトランジスタの形成領域
の基材部分に入ることが防がれる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置の製造方法に
係わる実施の形態を、図1の概略構成断面図によって説
明する。図1では、Bi−CMOSプロセスに適用した
一例を示し、バイポーラNPNトランジスタとMIS容
量を(1)に示し、PMOSトランジスタとNMOSト
ランジスタとを(2)に示す。
【0015】図1に示すように、第1導電型(例えばP
型)のシリコン基板11を用意し、そのシリコン基板1
1のバイポーラトランジスタの形成領域とPMOSトラ
ンジスタの形成領域とに第2導電型(この例ではN型)
の埋め込み領域12を形成する。次いで、エピタキシャ
ル成長法によって、シリコン基板11上にN型半導体層
(以下N型エピタキシャル層という)13を形成する。
このようにして基材10を形成する。
【0016】次に、LOCOSプロセスによって、N型
エピタキシャル層13に分離絶縁膜15を形成する。そ
の後、選択的にN型エピタキシャル層13のコレクタ取
り出し領域と、容量素子領域とにN型の不純物をドーピ
ングして、N型領域16を形成する。次いで、例えば減
圧化学的気相成長法によって、保護膜17を、例えば3
0nmの厚さの窒化シリコン膜で形成する。その後、N
型領域16を包含する領域およびバイポーラトランジス
タのエミッタ・ベース形成領域を残して、それ以外の領
域の保護膜17をエッチング除去する。なお、図面に示
した例では、容量素子領域のN型領域16上に上記保護
膜17を残して、それを容量素子の誘電体膜に用いてい
る。
【0017】次に、N型エピタキシャル層13のPMO
Sトランジスタの形成領域にN型不純物をイオン注入す
ることによってN型ウエル18を形成する。さらにVt
h制御用のP型不純物のイオン注入を行う。また、N型
エピタキシャル層13およびP型シリコン基板11にお
ける、NMOSトランジスタ領域とバイポーラトランジ
スタ領域と容量素子領域とを分離する領域、およびNM
OSトランジスタ形成領域にP型不純物をイオン注入す
ることによって、素子分離領域19とP型ウエル20を
形成する。さらにVth制御用にN型不純物のイオン注
入を行う。その後、ゲート酸化膜形成の前処理として、
フッ酸(HF)を用いたウエットエッチングによって、
LOCOSプロセスで用いた酸化膜を除去する。
【0018】次に、ゲート酸化を行って、MOSトラン
ジスタの形成領域のN型ウエル18およびP型ウエル2
0上にゲート酸化膜21を形成する。次いでゲート電極
となる多結晶シリコン膜22を形成した後、三塩化酸化
リン(PОCl3 )を用いたプレデポジションによっ
て、多結晶シリコン膜22中にリンを高濃度に導入す
る。次いで、タングステンシリサイド膜23を形成す
る。その後、タングステンシリサイド膜23と多結晶シ
リコン膜22とをパターニングして、ゲート電極24、
25と容量素子の上部電極26とを形成する。
【0019】次いで、上記ゲート電極24の両側におけ
るエピタキシャル層13のPMOSトランジスタ領域に
P型不純物を選択的に導入してP型LDD27を形成す
る。また、上記ゲート電極25の両側におけるエピタキ
シャル層13のNMOSトランジスタ領域にN型不純物
を選択的に導入してN型LDD28を形成する。
【0020】その後、化学的気相成長法によって、LD
D形成のための酸化シリコン膜を例えば200nmの厚
さに形成する。次いで、反応性イオンエッチングによっ
てエッチングすることでゲート電極24、25と容量素
子の上部電極26の各側部にサイドウォール29を形成
する。その際、エッチング条件を最適化することによっ
て保護膜17を残すようにする。
【0021】上記説明したように、窒化シリコン膜から
なる保護膜17を残すことによって、バイポーラトラン
ジスタのエミッタ・ベース領域の表面は、従来の技術の
ようにシリコン表面が露出することなく保護膜17によ
って覆われた状態となる。そのため、保護膜17によっ
て反応性イオンエッチングダメージがシリコン領域に導
入されることが防止される。また、反応性イオンエッチ
ング時にシリコン表面の露出を防ぐための窒化シリコン
からなる保護膜17は容量素子(この実施の形態ではM
IS型容量)の窒化シリコン膜を用いることによって、
反応性イオンエッチングダメージを食い止めることが、
特別な工程増加を行うことなく実現される。
【0022】その後、通常のBiCMOSプロセスを行
う。例えば、バイポーラトランジスタの形成領域にベー
ス領域30を形成する。さらに、バイポーラトランジス
タの形成領域とPMOSトランジスタ形成領域(N型ウ
エル18)とにP型不純物をイオン注入して、外部ベー
ス領域31とP型ソース・ドレイン領域32、33とを
形成する。また、NMOSトランジスタ形成領域(P型
ウエル20)にN型不純物をイオン注入してN型ソース
・ドレイン領域34、35を形成する。それとともに、
バイポーラトランジスタの形成領域のN型領域16およ
び容量素子形成領域のN型領域16の一部の各上層に高
濃度N型領域36、37を形成する。
【0023】次に、全面に酸化膜41を形成した後、エ
ミッタ形成領域上の酸化膜41、保護膜17等にエミッ
タ開口部42を形成する。次いでエミッタ開口部42を
通してベース領域30に接続するものでN型不純物を高
濃度に含むエミッタポリシリコン膜38を形成する。さ
らにエミッタポリシリコン膜38からの拡散によって上
記ベース領域30の上層にエミッタ領域39を形成す
る。
【0024】次に、全面にホウ素リンシリケートガラス
(BPSG)膜43を形成する。次いで、外部ベース領
域31に達する開口部44、エミッタポリシリコン膜3
8に達する開口部45、高濃度N型領域36に達する開
口部46、上部電極26に達する開口部47、下部電極
の取り出し部となる高濃度N型領域37に達する開口部
48、ソース・ドレイン領域32、33に達する開口部
49、50、ソース・ドレイン領域34,35に達する
開口部51、52を形成する。
【0025】次いで、通常の配線形成技術によって、各
開口部44〜52の内部にタングステンプラグ60を形
成した後、対応するタングステンプラグ60を介して、
外部ベース領域30に接続する配線61、エミッタポリ
シリコン膜38に接続する配線62、高濃度N型領域3
6に接続する配線63、上部電極26に接続する配線6
4、下部電極の取り出し部となる高濃度N型領域37に
接続する配線65、ソース・ドレイン領域32、33に
接続する配線66,67、ソース・ドレイン領域34,
35に接続する配線68、69を形成する。
【0026】このようにして、基材10に、バイポーラ
トランジスタ1、容量素子2、絶縁ゲート型トランジス
タ(NMOSトランジスタ)3および絶縁ゲート型トラ
ンジスタ(PMOSトランジスタ)4が形成される。
【0027】上記説明したように、LDD構造を有する
BiCMOSプロセスでは、LDD構造実現のためのサ
イドウォール形成時に、バイポーラトランジスタの形成
領域にシリコン部分(エピタキシャル層13)が露出し
ないように、バイポーラトランジスタの形成領域上が窒
化シリコン膜からなる保護膜17で覆われた状態でサイ
ドウォール29を形成するための反応性イオンエッチン
グを行う。そして、その反応性イオンエッチングを行っ
た後もバイポーラトランジスタの形成領域上に保護膜1
7が残された状態としている。そのため、サイドウォー
ル29を形成する時の反応性イオンエッチングダメージ
がバイポーラトランジスタの形成領域に導入されること
を防ぐ。
【0028】次に、上記実施の形態をより詳しく、図2
〜図9の概略構成断面図によって説明する。なお図2〜
図9では、前記図1によって示した構成部品と同様のも
のには同一符号を付与して示す。また各図では、バイポ
ーラNPNトランジスタとMIS容量を(1)に示し、
PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとを
(2)に示す。
【0029】図2に示すように、第1導電型(この例で
はP型)のシリコン基板11を用意し、それを熱酸化に
よって表面に酸化膜(図示せず)を例えば300nmの
厚さに形成する。そして、レジスト塗布およびリソグラ
フィー技術によって、上記シリコン基板11上のNPN
トランジスタ形成部とPMOSトランジスタ形成部とに
相当する位置に開口を有する所定のパターンのレジスタ
膜を形成する。そしてこのレジスト膜をエッチングマス
クに用いてシリコン基板11の表面に形成された酸化膜
を例えばフッ酸を用いたウエットエッチングによってエ
ッチングを行い、開口部を形成する。その後、エッチン
グマスクに用いたフォトレジストを除去する。フォトレ
ジストの除去には例えば過酸化水素と硫酸との混合液を
用いる。
【0030】そして、酸化アンチモン(Sb2 О3 )の
固体ソースを用いた1200℃、60分間の熱拡散処理
によって、上記酸化膜に形成した開口部を通じてシリコ
ン基板11中にアンチモンを拡散し、第2導電型(この
例ではN型)の埋め込み領域12を形成する。その後、
フッ酸を用いたウエットエッチングを行って酸化膜を選
択的に除去する。
【0031】次いで、エピタキシャル成長法によって、
シリコン基板11上に例えば厚さが1μmで抵抗率が1
ΩcmとなるN型半導体層(以下N型エピタキシャル層
という)13を形成する。このようにして基材10を形
成する。
【0032】次に、図3に示すように、LOCOSプロ
セスによって、N型エピタキシャル層13に分離絶縁膜
15を形成する。この分離絶縁膜15の形成は、N型エ
ピタキシャル層13の表面を熱酸化することにより、例
えば厚さが30nmの酸化シリコン膜14を形成する。
さらに減圧化学的気相成長法によって、上記酸化シリコ
ン膜14上に窒化シリコン膜(図示せず)を例えば10
0nmの厚さに形成する。そして、窒化シリコン膜を反
応性イオンエッチングによる選択的に除去する。その
後、残された窒化シリコン膜を耐酸化性マスクに用いて
1050℃のウエット酸素雰囲気中でN型エピタキシャ
ル層13の表面を熱酸化して、例えば厚さが450nm
の分離絶縁膜15を形成する。その後、上記窒化シリコ
ン膜を例えば150℃の熱リン酸で選択的にエッチング
除去する。
【0033】そして、図4に示すように、バイポーラト
ランジスタ形成領域のN型エピタキシャル層13に埋め
込み領域12に接続するコレクタ取り出し領域をN型領
域16で形成するとともに、容量素子形成領域のN型エ
ピタキシャル層13にコレクタ取り出し領域となるN型
領域16を形成する。各N型領域16の形成は、前記領
域のみ選択的に開口したレジスト膜(図示せず)を形成
した後、それをエッチングマスクに用いて、500ke
Vで2×1012個/cm2 、70keVで7×1015
/cm2 の条件でリン(P+ )をイオン注入する。続け
て、上記イオン注入の際に用いたマスクを利用してN型
領域16上の酸化膜14(前記図3参照)を例えばフッ
酸を用いたウエットエッチングによって除去し、さらに
通常のレジスト剥離技術によって上記レジスト膜を除去
する。
【0034】そして、図5に示すように、例えば減圧化
学的気相成長法によって、保護膜17を例えば30nm
の厚さの窒化シリコン膜で形成する。その後、レジスト
塗布、リソグラフィー技術およびエッチング技術とを用
いて、N型領域16を包含する領域上およびバイポーラ
トランジスタのエミッタ・ベース形成領域上を残して、
それ以外の領域の保護膜17をエッチング除去する。な
お、図面に示した例では、容量素子領域のN型領域16
上に上記保護膜17を残して、それを容量素子の誘電体
膜に用いる。
【0035】次に、図6に示すように、MOSトランジ
スタの形成を行う。まず、N型エピタキシャル層13の
PMOSトランジスタの形成領域に、例えばリン(P)
を600keVで5×1012個/cm2 なる条件と30
0keVで3×1012個/cm2 なる条件でイオン注入
を行うことによって、N型ウエル18を形成する。さら
にVth制御用として、例えばホウ素(B)を20ke
Vで5×1012個/cm2 なる条件でイオン注入を行
う。
【0036】次いで、N型エピタキシャル層13および
シリコン基板11における、MOSトランジスタ領域と
バイポーラトランジスタ領域と容量素子領域とを分離す
る素子分離領域、およびNMOSトランジスタ形成領域
に、例えばホウ素(B+ )を800keVで5×1012
個/cm2 と350keVで5×1012個/cm2 と1
00keVで5×1012個/cm2 となる条件でイオン
注入を行うことによって、素子分離領域19とP型ウエ
ル20とを形成する。さらにVth制御用に例えば20
keVで2×1012個/cm2 なる条件でイオン注入を
行う。その後、ゲート酸化膜形成の前処理として、フッ
酸(HF)を用いたウエットエッチングによって、MO
Sトランジスタ形成領域の酸化膜14(図3参照)を除去
する。
【0037】次いで、図7に示すように、850℃のウ
エット酸素雰囲気中で5分間の酸化によってゲート酸化
を行い、その結果、MOSトランジスタの形成領域のN
型ウエル18およびP型ウエル20上にゲート酸化膜2
1を例えば5nmの厚さに形成する。このとき、窒化シ
リコンからなる上記保護膜17の上部も酸化されるが、
ゲート酸化膜21の膜厚が薄いため、保護膜17の上部
の酸化は無視できるレベルとなっている。
【0038】次いで、図8に示すように、例えば減圧化
学的気相成長法によって、ゲート電極となる多結晶シリ
コン膜22を例えば100nmの厚さに形成する。その
後、三塩化酸化リン(PОCl3 )を用いたプレデポジ
ションによって、多結晶シリコン膜22中にリンを高濃
度に導入する。次いで、例えば化学的気相成長法によっ
て、タングステンシリサイド膜23を例えば100nm
の厚さに形成する。続いて、通常のリソグラフィー技術
と反応性イオンエッチングとによって、MOSトランジ
スタのゲート電極部分と容量素子部分とを残して、それ
以外の部分のタングステンシリサイド膜23と多結晶シ
リコン膜22とを選択的にエッチング除去する。その結
果、多結晶シリコン膜22とタングステンシリサイド膜
23とでゲート電極24、25と容量素子の上部電極2
6とが形成される。
【0039】次いで、図9に示すように、上記ゲート電
極24の両側におけるエピタキシャル層13のPMOS
トランジスタ領域(N型ウエル18)に、P型不純物の例
えば二フッ化ホウ素(BF2 )を選択的にイオン注入し
て、P型LDD27を形成する。このイオン注入では、
例えば、打ち込みエネルギーを35keV、ドーズ量を
2×1013個/cm2 に設定した。また、ゲート電極2
5の両側におけるエピタキシャル層13のNMOSトラ
ンジスタ領域(P型ウエル20)に、N型不純物の例えば
ヒ素(As)を選択的にイオン注入して、N型LDD2
8を形成する。このイオン注入では、例えば、打ち込み
エネルギーを25keV、ドーズ量を1×1013個/c
2 に設定した。
【0040】その後、化学的気相成長法によって、LD
D形成のための酸化シリコン膜を例えば200nmの厚
さに形成する。次いで、反応性イオンエッチングによっ
てエッチングすることでゲート電極24、25と容量素
子の上部電極26の各側部にサイドウォール29を形成
する。その際、エッチング条件を最適化することによっ
て保護膜17を残すようにする。
【0041】上記説明したように、窒化シリコン膜から
なる保護膜17を残すことによって、バイポーラトラン
ジスタ形成領域におけるエミッタ・ベース領域の表面
は、従来の技術のようにシリコン表面が露出することな
く保護膜17によって覆われた状態となる。そのため、
LDD構造のMOSトランジスタを有するBiCMOS
プロセスで、保護膜17によって反応性イオンエッチン
グダメージがシリコン領域に導入されることが防止され
る。また、反応性イオンエッチング時にシリコン表面の
露出を防ぐための窒化シリコンからなる保護膜17は容
量素子(この実施の形態ではMIS型容量)の窒化シリ
コン膜を用いることによって、反応性イオンエッチング
ダメージを食い止めることが、特別な工程増加を行うこ
となく実現される。
【0042】その後、前記図1によって説明したのと同
様に、通常のBiCMOSプロセスを行うことによっ
て、前記図1によって説明したのと同様なる半導体装置
を得ることができる。
【0043】なお、前記図9によって説明した工程の
後、図10の(1)に示すように、例えば、第1のNP
Nバイポーラトランジスタの形成領域71と第2のバイ
ポーラトランジスタの形成領域72とが設けられてい
て、それらの領域のエピタキシャル層13上には酸化シ
リコン膜からなる酸化膜14が形成されている。さらに
それらの領域を覆う状態に保護膜17が形成されてい
る。
【0044】そして、図10の(2)に示すように、特
定のバイポーラトランジスタ、(図面では第2のNPN
バイポーラトランジスタ72のエミッタ・ベース領域上
に形成された保護膜17〔前記(1)参照〕をエッチン
グ除去する。その結果、第1のNPNバイポーラトラン
ジスタの形成領域71には保護膜17が残る。その後、
ベース、エミッタの形成を行う。
【0045】このような場合には、イオン注入によって
ベース不純物を導入する際のバッファとなる膜が、第1
のNPNバイポーラトランジスタの形成領域71では、
酸化膜14と窒化シリコン膜からなる保護膜17とによ
って形成されている。他方、第2のNPNバイポーラト
ランジスタの形成領域72では、酸化膜14のみで形成
されている。そのため、第1、第2のNPNバイポーラ
トランジスタの形成領域71、72に同時にベース不純
物をイオン注入した場合には、第2のNPNバイポーラ
トランジスタの形成領域72には、第1のNPNバイポ
ーラトランジスタの形成領域71に比べて深いベース領
域が形成されることになる。したがって、異なる2種の
特性を有するNPNバイポーラトランジスタを同一のベ
ース不純物注入条件で形成することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の半導体装
置の製造方法によれば、サイドウォールを形成する前に
基材のバイポーラトランジスタの形成領域上に保護膜を
形成するので、バイポーラトランジスタの形成領域を保
護することができる。そして、保護膜によってバイポー
ラトランジスタの形成領域が保護された状態で、基材上
に形成されたゲート電極側部にサイドウォールを形成す
るので、サイドウォールを形成する際に通常行われるエ
ッチング(例えば反応性イオンエッチング)よるダメージ
がバイポーラトランジスタの形成領域の基材部分に入る
のを防止することができる。よって、Bi−CMOSプ
ロセスにおいて、バイポーラトランジスタの表面再結合
電流の増加による低電流でのhFEの低下を防止し、信頼
性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法に係わる実施の
形態を示す概略構成断面図である。
【図2】実施の形態をより詳細に説明する概略構成断面
図である。
【図3】実施の形態をより詳細に説明する概略構成断面
図である。
【図4】実施の形態をより詳細に説明する概略構成断面
図である。
【図5】実施の形態をより詳細に説明する概略構成断面
図である。
【図6】実施の形態をより詳細に説明する概略構成断面
図である。
【図7】実施の形態をより詳細に説明する概略構成断面
図である。
【図8】実施の形態をより詳細に説明する概略構成断面
図である。
【図9】実施の形態をより詳細に説明する概略構成断面
図である。
【図10】本発明の半導体装置の製造方法に係わる別の
実施の形態を示す概略構成断面図である。
【図11】従来の技術を説明する概略構成断面図であ
る。
【符号の説明】
1…バイポーラトランジスタ、3,4…絶縁ゲート型ト
ランジスタ、10…基材、17…保護膜、24,25…
ゲート電極、29…サイドウォール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F003 AP04 BA13 BB06 BC07 BE07 BE08 BJ15 BJ18 BM01 BP31 BS05 5F048 AA07 AA09 AA10 AC05 AC10 BA12 BB06 BB08 BC06 BD04 BE03 BG12 CA03 CA05 CA07 CA14 DA19 DA25 5F082 AA13 AA40 BA04 BA11 BA26 BA27 BA36 BC03 BC09 BC13 DA10 EA09 EA36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極側部にサイドウォールを有す
    る絶縁ゲート型トランジスタとバイポーラトランジスタ
    とを基材に形成してなる半導体装置の製造方法におい
    て、 前記サイドウォールを形成する前に前記基材の前記バイ
    ポーラトランジスタの形成領域上に保護膜を形成する工
    程と、 前記バイポーラトランジスタの形成領域が前記保護膜で
    覆われた状態で前記基材上に形成された前記ゲート電極
    側部に前記サイドウォールを形成する工程とを備えたこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記保護膜を窒化シリコン膜で形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記半導体装置はMISキャパシタを備
    え、 前記保護膜と前記MISキャパシタの誘電体膜とを同一
    層の膜で形成することを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体装置のバイポーラトランジス
    タは第1のバイポーラトランジスタと第2のバイポーラ
    トランジスタとを備え、 ベース領域を形成するイオン注入の際に、 前記第1のバイポーラトランジスタ上の前記保護膜は残
    した状態で、前記第2のバイポーラトランジスタ上の前
    記保護膜を除去してから、各ベース領域を形成するイオ
    ン注入を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013093452A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

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