JPH05114702A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH05114702A JPH05114702A JP21685691A JP21685691A JPH05114702A JP H05114702 A JPH05114702 A JP H05114702A JP 21685691 A JP21685691 A JP 21685691A JP 21685691 A JP21685691 A JP 21685691A JP H05114702 A JPH05114702 A JP H05114702A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は半導体装置の製造方法に関し、ソー
ス・ドレインをサリサイド化してもバイポーラ・トラン
ジスタ部分が金属汚染されることがなく、また、基板表
面損傷の影響やサリサイド化ソース・ドレインに於ける
不純物がサリサイド膜にゲッタリングされることがない
ようにすることを目的とする。 【構成】 真性ベース領域11、ソース領域10S、ド
レイン領域10D、ソース領域12S、ドレイン領域1
2Dが作り込まれたシリコン半導体基板1に拡散用窓2
1Aをもつ絶縁膜21を形成し、窓21A内に表出され
た真性ベース領域11にコンタクトする多結晶シリコン
膜19を形成して不純物を導入し、多結晶シリコン膜1
9と絶縁膜21をエミッタ近傍に残すようパターニング
し、Ti膜を形成してから熱処理してTiSi2 膜の生
成及びエミッタ領域の形成を同時に行うよう構成する。
ス・ドレインをサリサイド化してもバイポーラ・トラン
ジスタ部分が金属汚染されることがなく、また、基板表
面損傷の影響やサリサイド化ソース・ドレインに於ける
不純物がサリサイド膜にゲッタリングされることがない
ようにすることを目的とする。 【構成】 真性ベース領域11、ソース領域10S、ド
レイン領域10D、ソース領域12S、ドレイン領域1
2Dが作り込まれたシリコン半導体基板1に拡散用窓2
1Aをもつ絶縁膜21を形成し、窓21A内に表出され
た真性ベース領域11にコンタクトする多結晶シリコン
膜19を形成して不純物を導入し、多結晶シリコン膜1
9と絶縁膜21をエミッタ近傍に残すようパターニング
し、Ti膜を形成してから熱処理してTiSi2 膜の生
成及びエミッタ領域の形成を同時に行うよう構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サリサイド・ソース・
ドレインを用いたCMOSが構成要素になっているBi
CMOSを含んだ半導体装置の製造方法に関する。
ドレインを用いたCMOSが構成要素になっているBi
CMOSを含んだ半導体装置の製造方法に関する。
【0002】pチャネル・トランジスタ(pMOS)及
びnチャネル・トランジスタ(nMOS)を一対にして
組み合わせた所謂CMOSとバイポーラ・トランジスタ
とを集積化し、CMOSをバイポーラ・トランジスタで
駆動して半導体装置全体の動作速度を向上させることが
行われていて、このCMOSとバイポーラ・トランジス
タとを組み合わせた半導体装置はBiCMOSと呼ばれ
ている。
びnチャネル・トランジスタ(nMOS)を一対にして
組み合わせた所謂CMOSとバイポーラ・トランジスタ
とを集積化し、CMOSをバイポーラ・トランジスタで
駆動して半導体装置全体の動作速度を向上させることが
行われていて、このCMOSとバイポーラ・トランジス
タとを組み合わせた半導体装置はBiCMOSと呼ばれ
ている。
【0003】近年、このようなBiCMOSを更に高速
化する為、CMOSをサリサイド・ソース・ドレイン化
してソースとドレインの抵抗を低下させることが要求さ
れている。然しながら、そのようにした場合、製造工程
上、ベース・エミッタ接合が金属汚染され易い旨の問題
があり、また、金属シリサイドを形成してサリサイド化
する為の熱処理は高温で実施すると不純物の拡散でエミ
ッタ・コレクタ間の短絡が発生する旨の問題もあり、こ
れ等の点を解決しないと特性良好なBiCMOSが得ら
れない。
化する為、CMOSをサリサイド・ソース・ドレイン化
してソースとドレインの抵抗を低下させることが要求さ
れている。然しながら、そのようにした場合、製造工程
上、ベース・エミッタ接合が金属汚染され易い旨の問題
があり、また、金属シリサイドを形成してサリサイド化
する為の熱処理は高温で実施すると不純物の拡散でエミ
ッタ・コレクタ間の短絡が発生する旨の問題もあり、こ
れ等の点を解決しないと特性良好なBiCMOSが得ら
れない。
【0004】
【従来の技術】通常、BiCMOSに於いては、浅いエ
ミッタを得る為、ソース及びドレインの形成後にエミッ
タを形成するようにしている。
ミッタを得る為、ソース及びドレインの形成後にエミッ
タを形成するようにしている。
【0005】図7乃至図10はサリサイド・ソース・ド
レイン化されたCMOSを有するBiCMOSを製造す
る工程を解説する為の工程要所に於ける半導体装置の要
部切断側面図を表し、以下、これ等の図を参照しつつ説
明する。尚、ここでは、バイポーラ・トランジスタとし
てnpn型式を採り上げているので、例えば外部ベース
領域の形成はpチャネル・トランジスタのソース領域及
びドレイン領域の形成と同時に行っているが、若し、バ
イポーラ・トランジスタがpnp型式のものであれば、
nチャネル・トランジスタの製造工程と共通させれば良
く、また、イオン注入法を適用して不純物イオンの打ち
込みを行って領域などを形成する場合、注入不純物を活
性化する為の熱処理は他の工程と兼ねて行うこともある
ので特別の場合以外は説明されていない。
レイン化されたCMOSを有するBiCMOSを製造す
る工程を解説する為の工程要所に於ける半導体装置の要
部切断側面図を表し、以下、これ等の図を参照しつつ説
明する。尚、ここでは、バイポーラ・トランジスタとし
てnpn型式を採り上げているので、例えば外部ベース
領域の形成はpチャネル・トランジスタのソース領域及
びドレイン領域の形成と同時に行っているが、若し、バ
イポーラ・トランジスタがpnp型式のものであれば、
nチャネル・トランジスタの製造工程と共通させれば良
く、また、イオン注入法を適用して不純物イオンの打ち
込みを行って領域などを形成する場合、注入不純物を活
性化する為の熱処理は他の工程と兼ねて行うこともある
ので特別の場合以外は説明されていない。
【0006】図7参照 7−(1) 通常の技術を適用することに依り、p−シリコン半導体
基板1にp+ −埋め込み層2及びn+ −埋め込み層3を
形成し、また、p−ウエル4及びn−ウエル5を形成す
る。 7−(2) 極薄いSiO2 膜上に形成されたSi3 N4 膜を活性領
域上に形成して耐酸化性マスクとする選択的熱酸化(l
ocal oxidation of silico
n:LOCOS)法を適用することに依ってSiO2 か
らなるフィールド絶縁膜6を形成する。
基板1にp+ −埋め込み層2及びn+ −埋め込み層3を
形成し、また、p−ウエル4及びn−ウエル5を形成す
る。 7−(2) 極薄いSiO2 膜上に形成されたSi3 N4 膜を活性領
域上に形成して耐酸化性マスクとする選択的熱酸化(l
ocal oxidation of silico
n:LOCOS)法を適用することに依ってSiO2 か
らなるフィールド絶縁膜6を形成する。
【0007】7−(3) 耐酸化性マスクとして用いたSi3 N4 膜などを除去し
て活性領域を表出させる。 7−(4) 通常の技術を適用することに依り、コレクタ・コンタク
ト領域形成予定部分を表出したマスクを形成し、イオン
注入法でn型不純物イオンの打ち込みを行ってから前記
マスクを除去して熱処理を行い、n+ −コレクタ・コン
タクト領域7を形成する。
て活性領域を表出させる。 7−(4) 通常の技術を適用することに依り、コレクタ・コンタク
ト領域形成予定部分を表出したマスクを形成し、イオン
注入法でn型不純物イオンの打ち込みを行ってから前記
マスクを除去して熱処理を行い、n+ −コレクタ・コン
タクト領域7を形成する。
【0008】7−(5) 熱酸化法を適用することに依ってSiO2 からなるゲー
ト絶縁膜8を形成する。 7−(6) 化学気相堆積(chemical vapor dep
osition:CVD)法を適用することに依ってゲ
ート絶縁膜8上に多結晶シリコン膜を積層形成する。
ト絶縁膜8を形成する。 7−(6) 化学気相堆積(chemical vapor dep
osition:CVD)法を適用することに依ってゲ
ート絶縁膜8上に多結晶シリコン膜を積層形成する。
【0009】7−(7) 通常の技術を適用することに依り、前記多結晶シリコン
膜とゲート絶縁膜8のパターニングを行う。これに依っ
て、ゲート絶縁膜8上には多結晶シリコンからなるゲー
ト電極9P及び9Nが形成される。 7−(8) 通常の技術を適用することに依り、pチャネル・トラン
ジスタ部分を表出したマスクを形成してからp型不純物
イオンの注入を行って低不純物濃度のp−ソース領域1
0S並びにp−ドレイン領域10Dを形成する。
膜とゲート絶縁膜8のパターニングを行う。これに依っ
て、ゲート絶縁膜8上には多結晶シリコンからなるゲー
ト電極9P及び9Nが形成される。 7−(8) 通常の技術を適用することに依り、pチャネル・トラン
ジスタ部分を表出したマスクを形成してからp型不純物
イオンの注入を行って低不純物濃度のp−ソース領域1
0S並びにp−ドレイン領域10Dを形成する。
【0010】7−(9) 通常の技術を適用することに依り、バイポーラ・トラン
ジスタ部分を表出したマスクを形成してからp型不純物
イオンの注入を行ってp−真性ベース領域11を形成す
る。 7−(10) 通常の技術を適用することに依り、nチャネル・トラン
ジスタ部分を表出したマスクを形成してからn型不純物
イオンの注入を行って低不純物濃度のn−ソース領域1
2S並びにn−ドレイン領域12Dを形成する。
ジスタ部分を表出したマスクを形成してからp型不純物
イオンの注入を行ってp−真性ベース領域11を形成す
る。 7−(10) 通常の技術を適用することに依り、nチャネル・トラン
ジスタ部分を表出したマスクを形成してからn型不純物
イオンの注入を行って低不純物濃度のn−ソース領域1
2S並びにn−ドレイン領域12Dを形成する。
【0011】7−(11) 活性領域の全面を表出してからCVD法を適用すること
に依り、SiO2 からなる絶縁膜13を形成する。 7−(12) エッチング・ガスをフッ素系ガスとする反応性イオン・
エッチング(reactive ion etchin
g:RIE)法を適用することに依って絶縁膜13の異
方性エッチングを行う。 この工程を経ると、絶縁膜13はゲート電極9P及び9
Nなどの側面に被着されたもののみが残留し、所謂、サ
イド・ウォールが生成される。
に依り、SiO2 からなる絶縁膜13を形成する。 7−(12) エッチング・ガスをフッ素系ガスとする反応性イオン・
エッチング(reactive ion etchin
g:RIE)法を適用することに依って絶縁膜13の異
方性エッチングを行う。 この工程を経ると、絶縁膜13はゲート電極9P及び9
Nなどの側面に被着されたもののみが残留し、所謂、サ
イド・ウォールが生成される。
【0012】7−(13) 通常の技術を適用することに依り、pチャネル・トラン
ジスタ部分及びバイポーラ・トランジスタ部分の一部を
それぞれ表出したマスクを形成してからp型不純物イオ
ンを高ドーズ量で注入してp+ −ソース領域14S、p
+ −ドレイン領域14D、p+ −外部ベース領域15を
形成する。 7−(14) 通常の技術を適用することに依り、nチャネル・トラン
ジスタ部分を表出したマスクを形成してからn型不純物
イオンを高ドーズ量で注入してn+ −ソース領域16
S、n+ −ドレイン領域16Dを形成する。
ジスタ部分及びバイポーラ・トランジスタ部分の一部を
それぞれ表出したマスクを形成してからp型不純物イオ
ンを高ドーズ量で注入してp+ −ソース領域14S、p
+ −ドレイン領域14D、p+ −外部ベース領域15を
形成する。 7−(14) 通常の技術を適用することに依り、nチャネル・トラン
ジスタ部分を表出したマスクを形成してからn型不純物
イオンを高ドーズ量で注入してn+ −ソース領域16
S、n+ −ドレイン領域16Dを形成する。
【0013】7−(15) 活性領域の全面を表出させてからスパッタリング法を適
用することに依ってTi膜を形成する。 7−(16) 熱処理を行って、Ti膜と下地のシリコンとを反応させ
ることでTiSi2膜17を生成させてから、TiSi
2 にならなかった未反応のTi膜を除去する。
用することに依ってTi膜を形成する。 7−(16) 熱処理を行って、Ti膜と下地のシリコンとを反応させ
ることでTiSi2膜17を生成させてから、TiSi
2 にならなかった未反応のTi膜を除去する。
【0014】図8参照 8−(1) CVD法を適用することに依ってSiO2 からなる絶縁
膜18を形成し、通常のリソグラフィ技術を適用するこ
とに依ってエミッタ拡散用窓18Aを形成する。
膜18を形成し、通常のリソグラフィ技術を適用するこ
とに依ってエミッタ拡散用窓18Aを形成する。
【0015】図9参照 9−(1) CVD法を適用することに依って多結晶シリコン膜19
を形成する。 9−(2) イオン注入法を適用することに依ってn型不純物の打ち
込みを行い、且つ、熱処理を行って固相拡散でn−エミ
ッタ領域20を形成する。
を形成する。 9−(2) イオン注入法を適用することに依ってn型不純物の打ち
込みを行い、且つ、熱処理を行って固相拡散でn−エミ
ッタ領域20を形成する。
【0016】図10参照 10−(1) 通常のリソグラフィ技術を適用することに依り、多結晶
シリコン膜19のパターニングを行ってエミッタ電極と
する。 10−(2) この後、通常の技術を適用して絶縁膜や電極・配線を形
成して完成させる。
シリコン膜19のパターニングを行ってエミッタ電極と
する。 10−(2) この後、通常の技術を適用して絶縁膜や電極・配線を形
成して完成させる。
【0017】図11乃至図14はサリサイド・ソース・
ドレイン化されたCMOSを有するBiCMOSを製造
する他の従来技術を解説する為の工程要所に於ける半導
体装置の要部切断側面図を表し、以下、これ等の図を参
照しつつ説明する。尚、図7乃至図10に於いて用いた
記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つも
のとし、また、当初からn+ −ソース領域16S及びn
+ −ドレイン領域16Dを形成するまでの工程は図7乃
至図10について説明した従来例と全く同じであるから
省略し、その次の段階から説明することにする。
ドレイン化されたCMOSを有するBiCMOSを製造
する他の従来技術を解説する為の工程要所に於ける半導
体装置の要部切断側面図を表し、以下、これ等の図を参
照しつつ説明する。尚、図7乃至図10に於いて用いた
記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つも
のとし、また、当初からn+ −ソース領域16S及びn
+ −ドレイン領域16Dを形成するまでの工程は図7乃
至図10について説明した従来例と全く同じであるから
省略し、その次の段階から説明することにする。
【0018】図11参照 11−(1) 図には、p−シリコン半導体基板1にp+ −埋め込み層
2並びにn+ −埋め込み層3の形成から始まって、p−
ウエル4、n−ウエル5、フィールド絶縁膜6、n+ −
コレクタ・コンタクト領域7、ゲート絶縁膜8、ゲート
電極9P及び9N、p−ソース領域10S及びp−ドレ
イン領域10D、p−真性ベース領域11、n−ソース
領域12S及びn−ドレイン領域12D、サイド・ウォ
ールである絶縁膜13、p+ −ソース領域14S及びp
+ −ドレイン領域14D、p+ −外部ベース領域15、
n+ −ソース領域16S及びn+ ドレイン領域16Dが
形成された状態に在る半導体装置が示されている。
2並びにn+ −埋め込み層3の形成から始まって、p−
ウエル4、n−ウエル5、フィールド絶縁膜6、n+ −
コレクタ・コンタクト領域7、ゲート絶縁膜8、ゲート
電極9P及び9N、p−ソース領域10S及びp−ドレ
イン領域10D、p−真性ベース領域11、n−ソース
領域12S及びn−ドレイン領域12D、サイド・ウォ
ールである絶縁膜13、p+ −ソース領域14S及びp
+ −ドレイン領域14D、p+ −外部ベース領域15、
n+ −ソース領域16S及びn+ ドレイン領域16Dが
形成された状態に在る半導体装置が示されている。
【0019】図12参照 12−(1) CVD法を適用することに依ってSiO2 からなる絶縁
膜18を形成し、通常のリソグラフィ技術を適用するこ
とに依ってエミッタ拡散用窓18Aを形成する。 12−(2) CVD法を適用することに依って多結晶シリコン膜19
を形成する。
膜18を形成し、通常のリソグラフィ技術を適用するこ
とに依ってエミッタ拡散用窓18Aを形成する。 12−(2) CVD法を適用することに依って多結晶シリコン膜19
を形成する。
【0020】12−(3) イオン注入法を適用することに依ってn型不純物の打ち
込みを行い、且つ、熱処理を行って固相拡散でn−エミ
ッタ領域20を形成する。 12−(4) 通常のリソグラフィ技術を適用することに依り、多結晶
シリコン膜19及び絶縁膜18のパターニングを行う。
ここでパターニングされた多結晶シリコン膜19はエミ
ッタ電極となる。
込みを行い、且つ、熱処理を行って固相拡散でn−エミ
ッタ領域20を形成する。 12−(4) 通常のリソグラフィ技術を適用することに依り、多結晶
シリコン膜19及び絶縁膜18のパターニングを行う。
ここでパターニングされた多結晶シリコン膜19はエミ
ッタ電極となる。
【0021】図13参照 13−(1) 活性領域の全面を表出させてからスパッタリング法を適
用することに依ってTi膜を形成する。
用することに依ってTi膜を形成する。
【0022】図14参照 14−(1) 熱処理を行って、Ti膜と下地のシリコンとを反応させ
ることでTiSi2膜17を生成させてから、TiSi
2 にならなかった未反応のTi膜を除去する。 14−(2) この後、通常の技術を適用して絶縁膜や電極・配線を形
成して完成させる。
ることでTiSi2膜17を生成させてから、TiSi
2 にならなかった未反応のTi膜を除去する。 14−(2) この後、通常の技術を適用して絶縁膜や電極・配線を形
成して完成させる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】図7乃至図10につい
て説明した従来の技術に於いては、その工程上、バイポ
ーラ・トランジスタ部分が金属汚染されるのを免れるこ
とはできず、ベース・エミッタ接合の不良を生ずる旨の
問題、また、サリサイド化ソース・ドレインを形成した
後、高温或いは長時間の熱処理を行うと不純物がサリサ
イド膜に吸収されてソース及びドレインの抵抗値が高く
なってしまうこと、即ち、例えばp+ −ソース領域やp
+ −ドレイン領域を硼素(B)イオンの注入で形成した
場合、熱処理を行うとBがTiSi2 にゲッタリングさ
れてしまい、p+ −ソース領域及びp+ −ドレイン領域
からBが抜けてしまって抵抗値が高くなる旨の問題があ
る。
て説明した従来の技術に於いては、その工程上、バイポ
ーラ・トランジスタ部分が金属汚染されるのを免れるこ
とはできず、ベース・エミッタ接合の不良を生ずる旨の
問題、また、サリサイド化ソース・ドレインを形成した
後、高温或いは長時間の熱処理を行うと不純物がサリサ
イド膜に吸収されてソース及びドレインの抵抗値が高く
なってしまうこと、即ち、例えばp+ −ソース領域やp
+ −ドレイン領域を硼素(B)イオンの注入で形成した
場合、熱処理を行うとBがTiSi2 にゲッタリングさ
れてしまい、p+ −ソース領域及びp+ −ドレイン領域
からBが抜けてしまって抵抗値が高くなる旨の問題があ
る。
【0024】図11乃至図14について説明した従来の
技術に於いては、図7乃至図10について説明した従来
の技術に見られるようなn−エミッタ領域20の表面に
於ける金属汚染はない。然しながら、n−エミッタ領域
20を形成してから多結晶シリコン膜19及び絶縁膜1
8のパターニングを行うので、その際、CMOSトラン
ジスタ部分に於いては、ソース領域及びドレイン領域の
形成後に基板表面がエッチングで荒らされることにな
り、その性能が劣化することは避けられず、この面で
は、図7乃至図10について説明した従来の技術と比較
しても著しく不利である。
技術に於いては、図7乃至図10について説明した従来
の技術に見られるようなn−エミッタ領域20の表面に
於ける金属汚染はない。然しながら、n−エミッタ領域
20を形成してから多結晶シリコン膜19及び絶縁膜1
8のパターニングを行うので、その際、CMOSトラン
ジスタ部分に於いては、ソース領域及びドレイン領域の
形成後に基板表面がエッチングで荒らされることにな
り、その性能が劣化することは避けられず、この面で
は、図7乃至図10について説明した従来の技術と比較
しても著しく不利である。
【0025】本発明は、ソース・ドレインのサリサイド
化に依る金属汚染がなく、また、基板表面の損傷に依る
特性劣化がなく、更にまた、サリサイド化ソース・ドレ
インの不純物がサリサイド膜にゲッタリングされること
がないようにする。
化に依る金属汚染がなく、また、基板表面の損傷に依る
特性劣化がなく、更にまた、サリサイド化ソース・ドレ
インの不純物がサリサイド膜にゲッタリングされること
がないようにする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に依る半導体装置
の製造方法に於いては、バイポーラ・トランジスタ部分
に於ける真性ベース領域(例えばp−真性ベース領域1
1)とゲートをマスクとして形成されたCMOS部分に
於ける低不純物濃度のソース領域(例えばp−ソース領
域10S、n−ソース領域12S、)及びドレイン領域
(例えばp−ドレイン領域10D、n−ドレイン領域1
2D)とが作り込まれたシリコン半導体基板(例えばp
−シリコン半導体基板1)の表面に絶縁膜(例えばSi
O2 からなる絶縁膜21)を形成する工程と、次いで、
該絶縁膜の選択的エッチングを行って該真性ベース領域
の表面に対向するエミッタ拡散用窓(例えばエミッタ拡
散用窓21A)を形成する工程と、次いで、該エミッタ
拡散用窓内に表出された該真性ベース領域の表面にコン
タクトするシリコン膜(例えば多結晶シリコン膜19)
を形成してから該シリコン膜に不純物(例えばAs)を
導入する工程と、次いで、該シリコン膜並びに該絶縁膜
をエミッタ近傍に残すようにパターニングする工程と、
しかる後、全面に金属膜(例えばTi膜)を形成してか
ら熱処理を行って下地のシリコンと反応させて金属シリ
サイド膜(例えばTiSi2 膜18)を形成し未反応の
金属膜を除去する工程が含まれてなることを特徴とす
る。
の製造方法に於いては、バイポーラ・トランジスタ部分
に於ける真性ベース領域(例えばp−真性ベース領域1
1)とゲートをマスクとして形成されたCMOS部分に
於ける低不純物濃度のソース領域(例えばp−ソース領
域10S、n−ソース領域12S、)及びドレイン領域
(例えばp−ドレイン領域10D、n−ドレイン領域1
2D)とが作り込まれたシリコン半導体基板(例えばp
−シリコン半導体基板1)の表面に絶縁膜(例えばSi
O2 からなる絶縁膜21)を形成する工程と、次いで、
該絶縁膜の選択的エッチングを行って該真性ベース領域
の表面に対向するエミッタ拡散用窓(例えばエミッタ拡
散用窓21A)を形成する工程と、次いで、該エミッタ
拡散用窓内に表出された該真性ベース領域の表面にコン
タクトするシリコン膜(例えば多結晶シリコン膜19)
を形成してから該シリコン膜に不純物(例えばAs)を
導入する工程と、次いで、該シリコン膜並びに該絶縁膜
をエミッタ近傍に残すようにパターニングする工程と、
しかる後、全面に金属膜(例えばTi膜)を形成してか
ら熱処理を行って下地のシリコンと反応させて金属シリ
サイド膜(例えばTiSi2 膜18)を形成し未反応の
金属膜を除去する工程が含まれてなることを特徴とす
る。
【0027】
【作用】本発明では、エミッタ領域を形成すべき部分は
サリサイド化ソース・ドレインを形成する前に多結晶シ
リコン膜で覆われるから金属汚染に依るエミッタ・ベー
ス接合の劣化は防止され、しかも、その多結晶シリコン
膜及び下地の絶縁膜をパターニングする際にシリコン半
導体基板に損傷が発生したとしても、それ等のパターニ
ング後にサリサイド化ソース・ドレインの形成を行って
いるので、そのような基板表面の荒れが原因となって半
導体装置の特性が劣化するようなことはなく、また、そ
れと同時に該多結晶シリコン膜から不純物が拡散されて
エミッタ領域を形成されるので、浅いエミッタ領域を得
ることができ、且つ、工程も単純化される。
サリサイド化ソース・ドレインを形成する前に多結晶シ
リコン膜で覆われるから金属汚染に依るエミッタ・ベー
ス接合の劣化は防止され、しかも、その多結晶シリコン
膜及び下地の絶縁膜をパターニングする際にシリコン半
導体基板に損傷が発生したとしても、それ等のパターニ
ング後にサリサイド化ソース・ドレインの形成を行って
いるので、そのような基板表面の荒れが原因となって半
導体装置の特性が劣化するようなことはなく、また、そ
れと同時に該多結晶シリコン膜から不純物が拡散されて
エミッタ領域を形成されるので、浅いエミッタ領域を得
ることができ、且つ、工程も単純化される。
【0028】
【実施例】図1乃至図6は本発明一実施例を解説する為
の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図を表
し、以下、これ等の図を参照しつつ説明する。尚、図7
乃至図14に於いて用いた記号と同記号は同部分を表す
か或いは同じ意味を持つものとする。図1参照 1−(1) 通常の技術を適用することに依り、p−シリコン半導体
基板1にp+ −埋め込み層2及びn+ −埋め込み層3を
形成し、また、p−ウエル4及びn−ウエル5を形成す
る。この場合、p+ −埋め込み層2の厚さは2〔μm〕
〜4〔μm〕、そして、n+ −埋め込み層3の厚さは1
〔μm〕〜3〔μm〕であり、また、基板表面から埋め
込み層2或いは3までの深さは1〔μm〕〜3〔μm〕
である。尚、p+ −埋め込み層2及びn+ −埋め込み層
3は必要に応じて形成すれば良い。 1−(2) 極薄いSiO2 膜上に形成されたSi3 N4 膜を選択的
に形成して耐酸化性マスクとするLOCOS法を適用す
ることに依って厚さ例えば6000〔Å〕〜8000
〔Å〕のSiO2 からなるフィールド絶縁膜6を形成す
る。
の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図を表
し、以下、これ等の図を参照しつつ説明する。尚、図7
乃至図14に於いて用いた記号と同記号は同部分を表す
か或いは同じ意味を持つものとする。図1参照 1−(1) 通常の技術を適用することに依り、p−シリコン半導体
基板1にp+ −埋め込み層2及びn+ −埋め込み層3を
形成し、また、p−ウエル4及びn−ウエル5を形成す
る。この場合、p+ −埋め込み層2の厚さは2〔μm〕
〜4〔μm〕、そして、n+ −埋め込み層3の厚さは1
〔μm〕〜3〔μm〕であり、また、基板表面から埋め
込み層2或いは3までの深さは1〔μm〕〜3〔μm〕
である。尚、p+ −埋め込み層2及びn+ −埋め込み層
3は必要に応じて形成すれば良い。 1−(2) 極薄いSiO2 膜上に形成されたSi3 N4 膜を選択的
に形成して耐酸化性マスクとするLOCOS法を適用す
ることに依って厚さ例えば6000〔Å〕〜8000
〔Å〕のSiO2 からなるフィールド絶縁膜6を形成す
る。
【0029】1−(3) 耐酸化性マスクとして用いたSi3 N4 膜などを除去し
て活性領域を表出させる。 1−(4) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを適用す
ることに依り、コレクタ・コンタクト領域形成予定部分
を表出したレジスト・マスクを形成する。
て活性領域を表出させる。 1−(4) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを適用す
ることに依り、コレクタ・コンタクト領域形成予定部分
を表出したレジスト・マスクを形成する。
【0030】1−(5) イオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を例えば
1×1014〜1015〔cm-2〕とし、そして、イオン加速
電圧を100〜200〔keV〕として、n型不純物イ
オン、例えばPイオンの打ち込みを行い、次いで、前記
レジスト・マスクを除去してから熱処理することで表面
からn+ −埋め込み層3に達するn+ −コレクタ・コン
タクト領域7を形成する。尚、n+ −コレクタ・コンタ
クト領域7は必要に応じて設けるものとする。 1−(6) 熱酸化法を適用することに依り、厚さが例えば100
〔Å〕〜300〔Å〕のSiO2 からなるゲート絶縁膜
8を形成する。
1×1014〜1015〔cm-2〕とし、そして、イオン加速
電圧を100〜200〔keV〕として、n型不純物イ
オン、例えばPイオンの打ち込みを行い、次いで、前記
レジスト・マスクを除去してから熱処理することで表面
からn+ −埋め込み層3に達するn+ −コレクタ・コン
タクト領域7を形成する。尚、n+ −コレクタ・コンタ
クト領域7は必要に応じて設けるものとする。 1−(6) 熱酸化法を適用することに依り、厚さが例えば100
〔Å〕〜300〔Å〕のSiO2 からなるゲート絶縁膜
8を形成する。
【0031】1−(7) CVD法を適用することに依り、ゲート絶縁膜8上に厚
さが例えば1000〔Å〕〜3000〔Å〕の多結晶シ
リコン膜を積層形成する。 1−(8) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス及
びエッチング・ガスを塩素系ガス(多結晶シリコン用)
及びフッ素系ガス(SiO2 用)とするRIE法を適用
することに依り、前記多結晶シリコン膜とゲート絶縁膜
8のパターニングを行う。 これに依って、ゲート絶縁膜8上には多結晶シリコンか
らなるゲート電極9P及び9Nが形成される。
さが例えば1000〔Å〕〜3000〔Å〕の多結晶シ
リコン膜を積層形成する。 1−(8) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス及
びエッチング・ガスを塩素系ガス(多結晶シリコン用)
及びフッ素系ガス(SiO2 用)とするRIE法を適用
することに依り、前記多結晶シリコン膜とゲート絶縁膜
8のパターニングを行う。 これに依って、ゲート絶縁膜8上には多結晶シリコンか
らなるゲート電極9P及び9Nが形成される。
【0032】1−(9) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを
適用することに依ってpチャネル・トランジスタ部分を
表出したマスクを形成し、次に、イオン注入法を適用す
ることに依って、ドーズ量を例えば1×1013〜1014
〔cm-2〕、イオン加速電圧を例えば50〜100〔ke
V〕とし、p型不純物イオン、例えばBイオンの注入を
行って低不純物濃度のp−ソース領域10S並びにp−
ドレイン領域10Dを形成する。 1−(10) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを
適用することに依ってバイポーラ・トランジスタ部分を
表出したマスクを形成し、次に、イオン注入法を適用す
ることに依って、ドーズ量を例えば1×1013〜1014
〔cm-2〕、イオン加速電圧を例えば10〜50〔ke
V〕とし、p型不純物イオン、例えばBイオンの注入を
行ってp−真性ベース領域11を形成する。尚、最適化
すれば、本工程1−(10)は前記工程1−(9)と同
時に実施することが可能である。
適用することに依ってpチャネル・トランジスタ部分を
表出したマスクを形成し、次に、イオン注入法を適用す
ることに依って、ドーズ量を例えば1×1013〜1014
〔cm-2〕、イオン加速電圧を例えば50〜100〔ke
V〕とし、p型不純物イオン、例えばBイオンの注入を
行って低不純物濃度のp−ソース領域10S並びにp−
ドレイン領域10Dを形成する。 1−(10) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを
適用することに依ってバイポーラ・トランジスタ部分を
表出したマスクを形成し、次に、イオン注入法を適用す
ることに依って、ドーズ量を例えば1×1013〜1014
〔cm-2〕、イオン加速電圧を例えば10〜50〔ke
V〕とし、p型不純物イオン、例えばBイオンの注入を
行ってp−真性ベース領域11を形成する。尚、最適化
すれば、本工程1−(10)は前記工程1−(9)と同
時に実施することが可能である。
【0033】1−(11) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを
適用することに依ってnチャネル・トランジスタ部分を
表出したマスクを形成し、次に、イオン注入法を適用す
ることに依って、ドーズ量を例えば1×1013〜1014
〔cm-2〕、イオン加速電圧を例えば50〜100〔ke
V〕とし、n型不純物、例えばAsイオンの注入を行っ
て低不純物濃度のn−ソース領域12S並びにn−ドレ
イン領域12Dを形成する。
適用することに依ってnチャネル・トランジスタ部分を
表出したマスクを形成し、次に、イオン注入法を適用す
ることに依って、ドーズ量を例えば1×1013〜1014
〔cm-2〕、イオン加速電圧を例えば50〜100〔ke
V〕とし、n型不純物、例えばAsイオンの注入を行っ
て低不純物濃度のn−ソース領域12S並びにn−ドレ
イン領域12Dを形成する。
【0034】図2参照 2−(1) 活性領域の全面を表出してからCVD法を適用すること
に依り、厚さ例えば500〔Å〕〜2000〔Å〕のS
iO2 からなる絶縁膜21を形成する。 2−(2) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス及
びエッチング・ガスをフッ素系ガスとするRIE法を適
用することに依って、p−真性ベース領域11上に在る
絶縁膜21の選択的エッチングを行ってエミッタ拡散用
窓21Aを形成する。
に依り、厚さ例えば500〔Å〕〜2000〔Å〕のS
iO2 からなる絶縁膜21を形成する。 2−(2) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス及
びエッチング・ガスをフッ素系ガスとするRIE法を適
用することに依って、p−真性ベース領域11上に在る
絶縁膜21の選択的エッチングを行ってエミッタ拡散用
窓21Aを形成する。
【0035】図3参照 3−(1) CVD法を適用することに依って厚さ500〔Å〕〜2
000〔Å〕の多結晶シリコン膜19を形成する。 3−(2) イオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を1×1
015〜1016〔cm-2〕、そして、イオン加速電圧を50
〜100〔keV〕としてn型不純物イオン、例えばA
sイオンの打ち込みを行う。尚、ここで実施するのはイ
オン注入のみであり、エミッタ領域を形成する為の熱処
理は行わない。
000〔Å〕の多結晶シリコン膜19を形成する。 3−(2) イオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を1×1
015〜1016〔cm-2〕、そして、イオン加速電圧を50
〜100〔keV〕としてn型不純物イオン、例えばA
sイオンの打ち込みを行う。尚、ここで実施するのはイ
オン注入のみであり、エミッタ領域を形成する為の熱処
理は行わない。
【0036】図4参照 4−(1) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス及
びエッチング・ガスを塩素系とするRIE法を適用する
ことに依り、多結晶シリコン膜19のパターニングを行
ってエミッタ電極とする。 4−(2) 引き続き、エッチング・ガスをフッ素系ガスとするRI
E法を適用することに依って絶縁膜21の異方性エッチ
ングを行う。 この工程を経ると、多結晶シリコン膜19で覆われた部
分の絶縁膜21が残ることは勿論であるが、ゲート電極
9P及び9Nなどの側面に被着されたものも残留し、所
謂、サイド・ウォールが生成される。このように、多結
晶シリコン膜19に覆われている絶縁膜21のパターニ
ングと同時にゲート電極9Pなどの側面にサイド・ウォ
ールを形成することができるのは本実施例の特徴の一つ
である。
びエッチング・ガスを塩素系とするRIE法を適用する
ことに依り、多結晶シリコン膜19のパターニングを行
ってエミッタ電極とする。 4−(2) 引き続き、エッチング・ガスをフッ素系ガスとするRI
E法を適用することに依って絶縁膜21の異方性エッチ
ングを行う。 この工程を経ると、多結晶シリコン膜19で覆われた部
分の絶縁膜21が残ることは勿論であるが、ゲート電極
9P及び9Nなどの側面に被着されたものも残留し、所
謂、サイド・ウォールが生成される。このように、多結
晶シリコン膜19に覆われている絶縁膜21のパターニ
ングと同時にゲート電極9Pなどの側面にサイド・ウォ
ールを形成することができるのは本実施例の特徴の一つ
である。
【0037】4−(3) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを
適用することに依ってpチャネル・トランジスタ部分及
びバイポーラ・トランジスタ部分の一部を表出したマス
クを形成し、次に、ドーズ量を例えば1×1015〜10
16〔cm-2〕、また、イオン加速電圧を例えば50〜10
0〔keV〕としてn型不純物イオン、例えばBイオン
の打ち込みを行ってp+ −ソース領域14S、p+ −ド
レイン領域14D、p+ −外部ベース領域15を形成す
る。 4−(4) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを
適用することに依ってnチャネル・トランジスタ部分を
表出したマスクを形成し、次いで、ドーズ量を例えば1
×1015〜1016〔cm-2〕、そして、イオン加速電圧を
例えば50〜100〔keV〕としてn型不純物イオ
ン、例えばAsイオンを打ち込んでn+ −ソース領域1
6S、n+ −ドレイン領域16Dを形成する。
適用することに依ってpチャネル・トランジスタ部分及
びバイポーラ・トランジスタ部分の一部を表出したマス
クを形成し、次に、ドーズ量を例えば1×1015〜10
16〔cm-2〕、また、イオン加速電圧を例えば50〜10
0〔keV〕としてn型不純物イオン、例えばBイオン
の打ち込みを行ってp+ −ソース領域14S、p+ −ド
レイン領域14D、p+ −外部ベース領域15を形成す
る。 4−(4) 通常のリソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを
適用することに依ってnチャネル・トランジスタ部分を
表出したマスクを形成し、次いで、ドーズ量を例えば1
×1015〜1016〔cm-2〕、そして、イオン加速電圧を
例えば50〜100〔keV〕としてn型不純物イオ
ン、例えばAsイオンを打ち込んでn+ −ソース領域1
6S、n+ −ドレイン領域16Dを形成する。
【0038】図5参照 5−(1) 活性領域の全面を表出させてからスパッタリング法を適
用することに依って厚さ例えば100〜500〔Å〕の
Ti膜を形成する。 5−(2) 温度を例えば900〜1000〔℃〕、時間を例えば5
〜30〔分〕とする熱処理を行って、Ti膜と下地のシ
リコンとを反応させることでTiSi2 膜17を生成さ
せると共に前記工程3−(2)で多結晶シリコン膜19
に打ち込んだAsをp−真性ベース領域11の表面に導
入してn−エミッタ領域20を形成する。尚、このn−
エミッタ領域20が浅く形成されることは理解されよ
う。
用することに依って厚さ例えば100〜500〔Å〕の
Ti膜を形成する。 5−(2) 温度を例えば900〜1000〔℃〕、時間を例えば5
〜30〔分〕とする熱処理を行って、Ti膜と下地のシ
リコンとを反応させることでTiSi2 膜17を生成さ
せると共に前記工程3−(2)で多結晶シリコン膜19
に打ち込んだAsをp−真性ベース領域11の表面に導
入してn−エミッタ領域20を形成する。尚、このn−
エミッタ領域20が浅く形成されることは理解されよ
う。
【0039】図6参照 6−(1) ハロゲンを含まない還元性の酸からなる液、例えば過酸
化水素とアンモニアとの混合溶液、又は、硫酸とアンモ
ニアとの混合溶液中に浸漬してTiSi2 にならなかっ
た未反応のTi膜を除去し、この後、通常の技術を適用
して絶縁膜や電極・配線を形成して完成させる。 前記説明した実施例に於いては、多結晶シリコン膜19
のパターニングを行った後にp+ −ソース領域14S、
p+ −ドレイン領域14D、p+ −外部ベース領域1
5、n+ −ソース領域16S、n+ −ドレイン領域16
Dの形成を行っているが、これはサイド・ウォールの形
成後、p+ −ソース領域14Sなどの形成を先に行い、
後から多結晶シリコン膜19のパターニングを行い、そ
して、TiSi2 膜17を形成するようにしても良い。
化水素とアンモニアとの混合溶液、又は、硫酸とアンモ
ニアとの混合溶液中に浸漬してTiSi2 にならなかっ
た未反応のTi膜を除去し、この後、通常の技術を適用
して絶縁膜や電極・配線を形成して完成させる。 前記説明した実施例に於いては、多結晶シリコン膜19
のパターニングを行った後にp+ −ソース領域14S、
p+ −ドレイン領域14D、p+ −外部ベース領域1
5、n+ −ソース領域16S、n+ −ドレイン領域16
Dの形成を行っているが、これはサイド・ウォールの形
成後、p+ −ソース領域14Sなどの形成を先に行い、
後から多結晶シリコン膜19のパターニングを行い、そ
して、TiSi2 膜17を形成するようにしても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明に依る半導体装置の製造方法に於
いては、真性ベース領域と低不純物濃度のソース領域及
びドレイン領域とが作り込まれたシリコン半導体基板の
表面に絶縁膜を形成し、その絶縁膜にエミッタ拡散用窓
を形成し、エミッタ拡散用窓内に表出された該真性ベー
ス領域の表面にコンタクトするシリコン膜を形成してか
ら該シリコン膜に不純物を導入し、該シリコン膜並びに
該絶縁膜をエミッタ近傍に残すようにパターニングし、
しかる後、全面に金属膜を形成してから熱処理を行って
下地のシリコンと反応させて金属シリサイド膜を生成さ
せ未反応の金属膜を除去するようにしている。
いては、真性ベース領域と低不純物濃度のソース領域及
びドレイン領域とが作り込まれたシリコン半導体基板の
表面に絶縁膜を形成し、その絶縁膜にエミッタ拡散用窓
を形成し、エミッタ拡散用窓内に表出された該真性ベー
ス領域の表面にコンタクトするシリコン膜を形成してか
ら該シリコン膜に不純物を導入し、該シリコン膜並びに
該絶縁膜をエミッタ近傍に残すようにパターニングし、
しかる後、全面に金属膜を形成してから熱処理を行って
下地のシリコンと反応させて金属シリサイド膜を生成さ
せ未反応の金属膜を除去するようにしている。
【0041】本発明では、エミッタ領域を形成すべき部
分はサリサイド化ソース・ドレインを形成する前に多結
晶シリコン膜で覆われるから金属汚染に依るエミッタ・
ベース接合の劣化は防止され、しかも、その多結晶シリ
コン膜及び下地の絶縁膜をパターニングする際にシリコ
ン半導体基板に損傷が発生したとしても、それ等のパタ
ーニング後にサリサイド化ソース・ドレインの形成を行
っているので、そのような基板表面の荒れが原因となっ
て半導体装置の特性が劣化するようなことはなく、ま
た、それと同時に該多結晶シリコン膜から不純物が拡散
されてエミッタ領域を形成されるので、浅いエミッタ領
域を得ることができ、且つ、工程も単純化される。
分はサリサイド化ソース・ドレインを形成する前に多結
晶シリコン膜で覆われるから金属汚染に依るエミッタ・
ベース接合の劣化は防止され、しかも、その多結晶シリ
コン膜及び下地の絶縁膜をパターニングする際にシリコ
ン半導体基板に損傷が発生したとしても、それ等のパタ
ーニング後にサリサイド化ソース・ドレインの形成を行
っているので、そのような基板表面の荒れが原因となっ
て半導体装置の特性が劣化するようなことはなく、ま
た、それと同時に該多結晶シリコン膜から不純物が拡散
されてエミッタ領域を形成されるので、浅いエミッタ領
域を得ることができ、且つ、工程も単純化される。
【図1】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
る半導体装置の要部切断側面図である。
る半導体装置の要部切断側面図である。
【図2】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
る半導体装置の要部切断側面図である。
る半導体装置の要部切断側面図である。
【図3】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
る半導体装置の要部切断側面図である。
る半導体装置の要部切断側面図である。
【図4】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
る半導体装置の要部切断側面図である。
る半導体装置の要部切断側面図である。
【図5】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
る半導体装置の要部切断側面図である。
る半導体装置の要部切断側面図である。
【図6】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
る半導体装置の要部切断側面図である。
る半導体装置の要部切断側面図である。
【図7】サリサイド・ソース・ドレイン化されたCMO
Sを有するBiCMOSを製造する工程を解説する為の
工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図である。
Sを有するBiCMOSを製造する工程を解説する為の
工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図である。
【図8】サリサイド・ソース・ドレイン化されたCMO
Sを有するBiCMOSを製造する工程を解説する為の
工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図である。
Sを有するBiCMOSを製造する工程を解説する為の
工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図である。
【図9】サリサイド・ソース・ドレイン化されたCMO
Sを有するBiCMOSを製造する工程を解説する為の
工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図である。
Sを有するBiCMOSを製造する工程を解説する為の
工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図である。
【図10】サリサイド・ソース・ドレイン化されたCM
OSを有するBiCMOSを製造する工程を解説する為
の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図であ
る。
OSを有するBiCMOSを製造する工程を解説する為
の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図であ
る。
【図11】サリサイド・ソース・ドレイン化されたCM
OSを有するBiCMOSを製造する他の従来技術を解
説する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面
図である。
OSを有するBiCMOSを製造する他の従来技術を解
説する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面
図である。
【図12】サリサイド・ソース・ドレイン化されたCM
OSを有するBiCMOSを製造する他の従来技術を解
説する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面
図である。
OSを有するBiCMOSを製造する他の従来技術を解
説する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面
図である。
【図13】サリサイド・ソース・ドレイン化されたCM
OSを有するBiCMOSを製造する他の従来技術を解
説する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面
図である。
OSを有するBiCMOSを製造する他の従来技術を解
説する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面
図である。
【図14】サリサイド・ソース・ドレイン化されたCM
OSを有するBiCMOSを製造する他の従来技術を解
説する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面
図である。
OSを有するBiCMOSを製造する他の従来技術を解
説する為の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面
図である。
1 p−シリコン半導体基板 2 p+ −埋め込み層 3 n+ −埋め込み層 4 p−ウエル 5 n−ウエル 6 フィールド絶縁膜 7 n+ −コレクタ・コンタクト領域 8 SiO2 からなるゲート絶縁膜 9P ゲート電極 9N ゲート電極 10S 低不純物濃度のp−ソース領域 10D 低不純物濃度のp−ドレイン領域 11 p−真性ベース領域 12S 低不純物濃度のn−ソース領域 12D 低不純物濃度のn−ドレイン領域 13 SiO2 からなる絶縁膜 14S p+ −ソース領域 14D p+ −ドレイン領域 15 p+ −外部ベース領域 16S n+ −ソース領域 16D n+ −ドレイン領域 17 TiSi2 膜 18 SiO2 からなる絶縁膜 18A エミッタ拡散用窓 19 多結晶シリコン膜 20 n−エミッタ領域 21 SiO2 からなる絶縁膜 21A エミッタ拡散用窓
Claims (1)
- 【請求項1】バイポーラ・トランジスタ部分に於ける真
性ベース領域とゲートをマスクとして形成されたCMO
S部分に於ける低不純物濃度のソース領域及びドレイン
領域とが作り込まれたシリコン半導体基板の表面に絶縁
膜を形成する工程と、 次いで、該絶縁膜の選択的エッチングを行って該真性ベ
ース領域の表面に対向するエミッタ拡散用窓を形成する
工程と、 次いで、該エミッタ拡散用窓内に表出された該真性ベー
ス領域の表面にコンタクトするシリコン膜を形成してか
ら該シリコン膜に不純物を導入する工程と、 次いで、該シリコン膜並びに該絶縁膜をエミッタ近傍に
残すようにパターニングする工程と、 しかる後、全面に金属膜を形成してから熱処理を行って
下地のシリコンと反応させて金属シリサイド膜を形成し
未反応の金属膜を除去する工程が含まれてなることを特
徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21685691A JPH05114702A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21685691A JPH05114702A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05114702A true JPH05114702A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=16694982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21685691A Pending JPH05114702A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05114702A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08274201A (ja) * | 1995-03-30 | 1996-10-18 | Nec Corp | 半導体集積回路装置およびその製造方法 |
JPH09116038A (ja) * | 1995-10-19 | 1997-05-02 | Nec Corp | 半導体装置の製造方法 |
-
1991
- 1991-08-28 JP JP21685691A patent/JPH05114702A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08274201A (ja) * | 1995-03-30 | 1996-10-18 | Nec Corp | 半導体集積回路装置およびその製造方法 |
JPH09116038A (ja) * | 1995-10-19 | 1997-05-02 | Nec Corp | 半導体装置の製造方法 |
US5926705A (en) * | 1995-10-19 | 1999-07-20 | Nec Corporation | Method for manufacturing a semiconductor device with stabilization of a bipolar transistor and a schottky barrier diode |
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Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001003 |