JPH08139312A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH08139312A
JPH08139312A JP6271176A JP27117694A JPH08139312A JP H08139312 A JPH08139312 A JP H08139312A JP 6271176 A JP6271176 A JP 6271176A JP 27117694 A JP27117694 A JP 27117694A JP H08139312 A JPH08139312 A JP H08139312A
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JP
Japan
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active region
semiconductor device
conductive film
impurity diffusion
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JP6271176A
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Makoto Motoyoshi
真 元吉
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 MOSトランジスタのゲート長のバラツキを
抑え、高速動作が可能なCMOSトランジスタやBiC
MOSトランジスタを作製する。 【構成】 ポリシリコン膜からなるソース取出し電極2
5a 上に絶縁膜を介して全面堆積されたW−ポリサイド
膜をエッチバックし、形成されたサイドウォールをゲー
ト電極31swとして用いる。LDD構造を有するドレイ
ン領域37d ,38d は2段階イオン注入により、また
ソース領域39,40はソース取出し電極25a からの
不純物拡散により自己整合的に形成する。 【効果】 ゲート長は、フォトリソグラフィの解像度や
加工バラツキに依存することなく、W−ポリサイド膜の
膜厚やソース取出し電極25a の高さに依存して精度良
く決まる。ソース領域の不純物濃度をドレイン領域より
高め、ソース抵抗を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMOSトランジスタを含
む半導体装置およびその製造方法に関し、特に微細なデ
ザイン・ルールが適用されるMOSトランジスタのゲー
ト長を高度に均一化した半導体装置、およびこれを簡便
に製造可能な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロエレクトロニクスの進歩
によりLSIの高速化および高集積化が進展し、コンピ
ュータのダウンサイジングが加速されている。この加速
の要因のひとつには、LSIの微細化によりMOSトラ
ンジスタの性能が向上してきたことが挙げられる。研究
レベルでは、ゲート長0.1μmレベルのMOSトラン
ジスタの動作も確認されており、たとえばIEDMテク
ニカル・ダイジェスト,1993年,p.131には、
室温で1ゲート当たりの遅延時間が約12psにまで短
縮された高速CMOSトランジスタが報告されている。
【0003】このような微細デバイスの開発で問題とな
るのは、加工技術の精度である。たとえば、±20%の
バラツキで0.1μmのゲート電極を加工できる技術が
ある場合、ゲート長0.08μmまでのMOSトランジ
スタの性能を保証する必要がある。ただし、MOSトラ
ンジスタの性能はショート・チャネル効果とトレードオ
フの関係にあるので、通常は規格中央のゲート長0.1
μmのMOSトランジスタの性能、特に電流駆動能力を
ある程度犠牲にすることにより、ショート・チャネル効
果を実用上許容できる範囲に抑えている。また、特にB
iCMOS(バイポーラ・トランジスタとCMOSの混
載LSI)のような高速デバイスでは、ゲート長のバラ
ツキを抑制を通じて実効チャネル長のバラツキを抑制す
ることが重要である。これは、リーク電流が主として最
も実効チャネル長の短いMOSトランジスタに支配さ
れ、このことが動作速度に直接影響を及ぼすからであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ゲート電極
の加工精度向上の要となる技術は、フォトリソグラフィ
である。しかし、縮小投影露光装置の投影レンズの光学
性能や近接効果による限界から、ゲート長と同じスケー
リング則にしたがってバラツキを低減してゆくことは、
技術的に困難となってきている。また、ゲート長の縮小
に伴って実パターンの測長も難しくなってきており、如
何にしてLSIチップのレベルでゲート長を均一化でき
るかが今後の大きな課題である。このためには、ゲート
加工をフォトリソグラフィの解像度や加工バラツキの制
約を受けないプロセスによって実現する可能性も探る必
要がある。本発明はこのような可能性を念頭に置き、ゲ
ート長が高度に均一化されたMOSトランジスタを含む
半導体装置、およびその実用的で信頼性の高い製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置およ
びその製造方法は上述の目的を達するために提案される
ものであり、MOS型トランジスタのゲート電極をサイ
ドウォール形状に加工された材料膜で構成する点に特色
がある。
【0006】サイドウォールは、一般に所定パターンを
被覆する別の材料層をRIE(反応性イオン・エッチン
グ)により異方的にエッチバックすることにより、この
所定パターンの周囲にループ状に発生する。したがっ
て、所定パターンの辺が活性領域をどのように横断して
いるかにより、ゲート電極として使用できるサイドウォ
ールの本数も変わる。本発明の半導体装置には、ひとつ
の活性領域上に形成されるゲート電極が1本のものと2
本のものとがある。また、エッチバック終了後に所定パ
ターンが除去され、結果的に所定パターンが仮想パター
ンで終わるか、もしくはエッチバック後にもこのまま残
して取出し電極として利用されるかによっても、様々な
変形例が存在する。
【0007】したがってまず、本発明の半導体装置のひ
とつのタイプとして考えられるものは、半導体基板上に
おいて素子分離領域により規定される活性領域の一部を
被覆するゲート絶縁膜と、前記活性領域を横断する仮想
パターンのサイドウォールとして前記ゲート絶縁膜上に
形成されたゲート電極と、前記活性領域の表層部におい
て前記ゲート電極をマスクとして自己整合的に形成され
た不純物拡散領域とを有するMOS型トランジスタを含
むものである。上記不純物拡散領域とは、すなわちソー
ス/ドレイン領域である。
【0008】このような半導体装置は、半導体基板上に
素子分離領域を形成することにより活性領域を規定する
工程と、前記活性領域を横断する絶縁膜パターンを形成
するパターニング工程と、前記活性領域の露出面にゲー
ト絶縁膜を形成する工程と、基体の全面に導電材料膜を
成膜する工程と、前記導電材料膜をエッチバックして前
記絶縁膜パターン側壁面にサイドウォールを形成するエ
ッチバック工程と、前記絶縁膜パターンを除去する除去
工程と、前記サイドウォールをマスクとして前記活性領
域に不純物を導入することにより、自己整合的に不純物
拡散領域を形成する不純物導入工程とを経て製造するこ
とができる。つまり、この製造プロセスにおける絶縁膜
パターンが、上述の半導体装置における仮想パターンと
して機能している。なお、この仮想パターンは、ゲート
電極(上述のサイドウォールに相当。)を構成する導電
材料膜に対してエッチング選択比が確保できる材料で構
成されれば良いが、通常の半導体プロセスでは上述のよ
うに絶縁膜パターンを用いるのが簡便であり、信頼性も
高い。
【0009】このとき、前記パターニング工程で1辺の
みが前記活性領域を横断し他辺が前記素子分離領域上へ
延在される絶縁膜パターンを形成し、前記エッチバック
工程において前記素子分離領域上に形成されたサイドウ
ォールを前記不純物導入工程に先立って選択的に除去す
れば、ひとつの活性領域上にゲート電極を1本有する半
導体装置を製造することができる。これに対し、上記パ
ターニング工程で2辺が前記活性領域を横断し他辺が前
記素子分離領域上へ延在される絶縁膜パターンを形成
し、前記不純物導入工程ではこれら2辺に沿って形成さ
れた前記サイドウォールをマスクとして前記活性領域に
自己整合的に不純物を導入した場合には、該2本のゲー
ト電極間に挟まれる前記活性領域の表層部には2個のM
OS型トランジスタに共通に利用される不純物拡散領域
が形成される。
【0010】本発明の半導体装置の別のタイプとして考
えられるものは、半導体基板上において素子分離領域に
より規定される活性領域の表層部の一部に形成されたゲ
ート絶縁膜と、前記活性領域中、ゲート絶縁膜の非形成
領域上に形成され、かつ絶縁膜に被覆された導電膜パタ
ーンと、前記ゲート絶縁膜上であって、かつ前記絶縁膜
に被覆された導電膜パターンの側壁面に接して形成され
たサイドウォール形のゲート電極と、前記活性領域の表
層部に前記ゲート電極をマスクとして自己整合的に形成
された第1の不純物拡散領域と、前記活性領域の表層部
において前記導電膜パターンからの不純物拡散により自
己整合的に形成された第2の不純物拡散領域とを有する
MOSトランジスタを含むものである。
【0011】このような半導体装置は、半導体基板上に
素子分離領域を形成することにより活性領域を規定する
工程と、第1の導電膜よりなる導電膜パターンを、少な
くともその1辺が前記活性領域を横断し、他辺が前記素
子分離領域上へ延在されるごとく形成するパターニング
工程と、前記導電膜パターンを絶縁膜で被覆する工程
と、前記活性領域の露出面にゲート絶縁膜を形成する工
程と、基体の全面に第2の導電膜を成膜する工程と、前
記第2の導電膜をエッチバックして前記導電膜パターン
の両側壁面にサイドウォールを形成するエッチバック工
程と、前記サイドウォールをマスクとして前記活性領域
に不純物を導入することにより自己整合的に第1の不純
物拡散領域を形成する不純物導入工程と、前記導電膜パ
ターンから前記活性領域に不純物を拡散させることによ
り自己整合的に第2の不純物拡散領域を形成する不純物
拡散工程とを経て製造することができる。つまり、所定
パターンをエッチバック後にもこのまま残して利用する
場合には、これを不純物拡散領域にコンタクトする取出
し電極として用いることになるので、該所定パターンと
しては上述のように導電膜パターンを用いることが必要
となる。このタイプの半導体装置の場合も、活性領域を
横断する導電膜パターンの辺が1本であるか2本である
かにより、ゲート電極として使用できるサイドウォール
の数が異なる。
【0012】導電膜パターンを用いた半導体装置には、
前記第1の不純物拡散領域と前記第2の不純物拡散領域
とを互いに異なる不純物プロファイルに従って設計でき
るというメリットがある。上記第1の不純物拡散領域は
典型的にはイオン注入により形成することができ、注入
するイオン種や投影飛程の選択によりその濃度プロファ
イルを自在に変化させることができる。一方、導電膜パ
ターンからの不純物の固相拡散は、該導電膜パターンの
厚さやそこに予め含有される不純物の濃度に依存する。
したがって、これらのパラメータの設定によりソース領
域とドレイン領域の不純物プロファイルが異なるMOS
型トランジスタを形成することが可能である。
【0013】ところで、本発明の半導体装置は、MOS
型トランジスタを含んでいれば、他にJFET(接合型
電界効果トランジスタ)やバイポーラ・トランジスタ等
の他のタイプのトランジスタ、あるいは抵抗素子や容量
素子等を含むものであって構わない。特に、BiCMO
SトランジスタのようにMOS型トランジスタとバイポ
ーラ・トランジスタとを組み合わせた集積回路を構成す
る場合、両トランジスタの作製プロセスを共通化するこ
とにより、工数低減およびこれによるコスト低減を図る
ことが可能となる。具体的には、MOS型トランジスタ
の導電膜パターンはバイポーラ・トランジスタのベース
取出し電極と、またMOS型トランジスタのゲート電極
は、バイポーラ・トランジスタのエミッタ取出し電極と
それぞれ共通の導電膜をパターニングすることにより形
成可能である。
【0014】本発明の半導体装置およびその製造方法に
おける導電膜パターンおよびゲート電極の典型的な構成
材料は、それぞれ不純物を含有するポリシリコン膜およ
び高融点金属ポリサイド膜である。
【0015】
【作用】エッチバックによるサイドウォールの形成は、
フォトリソグラフィの解像度や加工バラツキとは無関係
な、純粋に自己整合的なプロセスである。サイドウォー
ルの幅は、これが接触する所定パターンの側壁面の高
さ、該所定パターンを被覆するサイドウォール材料膜の
厚さ、およびサイドウォール材料膜のステップ・カバレ
ージ(段差被覆性)によって決まる。半導体プロセスに
おける膜厚バラツキは、現状のCVD等の成膜技術にお
いておおよそ5〜10%の範囲にあり、フォトリソグラ
フィやドライエッチングによる加工バラツキよりも低く
押さえられている。本発明の半導体装置では、このよう
に高精度をもって形成可能なサイドウォールをMOS型
トランジスタのゲート電極として用いるため、MOS型
トランジスタの特性を最も大きく左右するゲート長を均
一化することができる。したがって、回路設計において
もより正確なデバイス・パラメータ(スパイス・パラメ
ータ)を用いることが可能となり、シミュレーション結
果に近い回路動作を実現することができる。
【0016】特に、サイドウォールと接触する所定パタ
ーンとして導電膜パターンを用いた場合には、ソース領
域とドレイン領域の不純物プロファイルを独立に制御
し、高耐圧でソース抵抗の低いMOS型トランジスタを
形成することができる。また、本発明によれば工程数の
追加を最小限に抑えながらバイポーラ・トランジスタを
混載することもできるため、超高速のBiCMOSを低
コストで提供することが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0018】実施例1 本実施例では、絶縁膜パターンのサイドウォールとして
作製されたゲート電極を有するCMOSトランジスタの
構成とその作製プロセスについて説明する。
【0019】本実施例で作製されたCMOSトランジス
タの構成について、まずその要点のみを図8を参照しな
がら説明する。ここで言及しない部材については、後述
の作製プロセスの中で説明する。
【0020】本CMOSトランジスタは、p型Si基板
(p−Sub)1内に形成されたn型ウェル(n−We
ll)2内にPMOSトランジスタ、p型ウェル(p−
Well)3内にNMOSトランジスタが形成されたも
のであり、素子分離領域5により規定される活性領域内
にW−ポリサイド膜からなるサイドウォール形のゲート
電極11swを有する。上記ゲート電極11swは、活性領
域の一部を被覆するゲート酸化膜8上に形成されてお
り、ゲート長wg は約0.18μmである。その図中向
かって右側の側壁面(垂直面)は、仮想パターンに接触
していた面である。この仮想パターンとは、後述するよ
うに、作製プロセスの途中で用いられた絶縁膜パターン
(図4の符号7を参照。)である。
【0021】上記ゲート電極11swの両側壁面にはLD
Dサイドウォール15が形成されることにより、NMO
Sトランジスタのソース/ドレイン領域17sdおよびP
MOSトランジスタのソース/ドレイン領域18sdのそ
れぞれにおいて従来公知のLDD構造が実現されてい
る。すなわち、上記ソース/ドレイン領域17sd,18
sdは、ゲート電極11swをマスクとする1回目のイオン
注入により自己整合的に形成されるn- 型またはp-
の低濃度不純物領域(LDD領域)と、上記ゲート電極
11swに加えてLDDサイドウォール15もマスクとし
て用いる2回目のイオン注入により自己整合的に形成さ
れるn+ 型またはp+ 型の高濃度不純物領域からなる。
これらソース/ドレイン領域17sd,18sdには、層間
絶縁膜21に開口されたコンタクトホール22を介して
上層配線23が接続され、また基体の全面がパッシベー
ション膜24が被覆されることにより、CMOSトラン
ジスタが完成されている。
【0022】このCMOSトランジスタの最大の特色
は、ゲート電極11swのゲート長wが0.2μmを下
回るレベルまで微細化されているにもかかわらず、図示
されない活性領域を含めたウェハ上のあらゆる部位にお
いて、これが高度に均一化されていることである。これ
は、上記ゲート電極11swが後述するようにW−ポリ
サイド膜 (図3の符号11を参照。)のエッチバックに
より形成され、そのゲート長wg がフォトリソグラフィ
の解像度や加工バラツキに左右されず、作製途中で用い
られた仮想パターンの膜厚,W−ポリサイド膜の堆積膜
厚,W−ポリサイド膜のカバレージにより一義的に決ま
るからである。このようにゲート長wg が均一化された
CMOSでは、ショート・チャネル効果を抑制する上で
ゲート長の規格中央値におけるMOSトランジスタの電
流駆動能力をそれほど犠牲にする必要が無くなるため、
大幅な動作の高速化を図ることが可能となる。
【0023】次に、かかるCMOSの作製プロセスにつ
いて、図1ないし図8を参照しながら説明する。
【0024】まず、図1に示されるように、p型Si基
板(p−Sub)1上にレジスト・マスクを用いた通常
の高エネルギー・イオン注入によりn型ウェル(n−W
ell)2とp型ウェル(p−Well)3を順次形成
した。次に、基体の全面にパッド酸化膜4と図示されな
いSi3 4 マスクを形成し、公知のLOCOS法によ
り厚さ約500nmの素子分離領域5を形成した。次
に、BF2 + をイオン注入することにより、この素子分
離領域5の下側にp- 型のチャネル・ストップ領域6を
形成した。
【0025】次に、プラズマCVDにより全面にSi3
4 膜を約200nmの厚さに堆積させた後、この膜を
異方性エッチングすることにより、活性領域の一部から
素子分離領域5上へ延在される絶縁膜パターン7を形成
した。この後、パッド酸化膜2の露出部分を除去した。
図2には、ここまでの段階が示されている。
【0026】次に、熱酸化により活性領域の露出面に図
示されない酸化膜(SiO2 膜)を20nm程度の厚さ
に形成し、全面に閾値電圧Vth調整用のイオン注入を行
った。NMOSトランジスタの閾値電圧Vthはp型ウェ
ル3の本来の不純物濃度とこのイオン注入の合計で、ま
たPMOSトランジスタの閾値電圧Vthはn型ウェル2
の本来の不純物濃度とこのイオン注入の合計で決定され
る。この薄い酸化膜を一旦除去した後、改めて熱酸化に
よりSi基板の露出面に図3に示されるようなゲート酸
化膜8を約7nmの厚さに形成し、続いてin−sit
uにリン(P)をドープした厚さ約80nmのポリシリ
コン膜9、および厚さ約100nmのタングステン・シ
リサイド(WSix )膜10を順次堆積させた。これら
ポリシリコン膜9とWSix 膜10からなるW−ポリサ
イド膜11は、基体の表面段差にならってほぼコンフォ
ーマルに形成されている。
【0027】次に、図4に示されるように、上記W−ポ
リサイド膜11をRIEによりエッチバックし、絶縁膜
パターン7の両側壁面上にポリシリコン膜9swとWSi
x 膜10swからなるサイドウォールを形成した。ここ
で、活性領域上に形成されたサイドウォールがゲート電
極11sw、素子分離領域5上に形成されたサイドウォー
ルが不要パターン11swa であり、後者は後述の工程で
除去される。なお、添字swは、サイドウォール(sidewa
ll) に含まれる部材であることを意味する。このとき達
成されたゲート長wg は、約0.18μmであった。こ
の値は、ポリシリコン膜9の膜厚、WSix 膜10の膜
厚、絶縁膜パターン7の膜厚等に依存したものである。
しかも、ウェハ面内におけるそのバラツキは5〜10%
であった。この値は、フォトリソグラフィで達成される
バラツキの値(約20%)を大きく下回る良好な値であ
る。
【0028】なお、この上記W−ポリサイド膜11は、
素子分離領域5上における他の配線パターン形成にも利
用することができる。この場合には、素子分離領域5上
において所望のパターンに対応したレジスト・マスクを
形成し、エッチングによる他の配線パターンの形成と同
時に上記サイドウォール形のゲート電極11swを形成す
ることができる。
【0029】この後、必要に応じてソース抵抗低減のた
めのイオン注入を行っても良い。このイオン注入は、N
MOS部に対してはAs+ 、PMOS部についてはBF
2 +をそれぞれ用い、5×1014〜1015/cm2 程度
のドース量にて行うことができる。
【0030】次に、図5に示されるように、ウェハを1
60℃の熱リン酸溶液に浸漬し、絶縁膜パターン7をウ
ェットエッチングにより除去した。さらに、活性領域を
図示されないレジスト・マスクで被覆し、ドライエッチ
ングを行って素子分離領域5上の不要パターン11swa
を除去した。
【0031】次に、図6に示されるように、基体の全面
にCVDによりチャネリング防止用SiOx 膜12を約
15nmの厚さに堆積させ、図示されないレジスト・マ
スクを用いてNMOS部にAs+ 、PMOS部にBF2
+ へそれぞれイオンを打ち分けることにより、n- 型の
LDD領域13とp- 型のLDD領域14を形成した。
このときのイオン注入条件はいずれも、イオン加速エネ
ルギー30keV程度,ドース量1×1013-14 /cm
2 のオーダーで行った。
【0032】次に、基体の全面にCVD酸化膜を約20
0nmの厚さに堆積させ、Si基板が露出するまでRI
Eエッチバックを行った。これにより、図7に示される
ように、ゲート電極11swの側壁面上にLDDサイドウ
ォール15を形成した。さらに、チャネリング防止用S
iOx 膜16を約15nmの厚さに形成した後、図示さ
れないレジスト・マスクを用いてNMOS部とn型ウェ
ル2へのコンタクト部にAs+ をイオン注入することに
より、n+ 型のソース/ドレイン領域17sdとn+ 型の
ウェル・コンタクト領域17wcを形成した。また、PM
OS部とp型ウェル3へのコンタクト部にはBF2 +
イオン注入することにより、p+ 型のソース/ドレイン
領域18sdとp+ 型のウェル・コンタクト領域18wcを
形成した。このときのイオン注入条件は、たとえばイオ
ン加速エネルギー30keV,ドース量1×1015-16
/cm2 のオーダーとした。この後、950℃,10秒
間のRTA(ラピッド・サーマル・アニール)を行い、
Si基板中に導入された不純物を活性化させた。
【0033】次に、図8に示されるように、CVDによ
りカバレージに優れるノンドープSiOx 膜19と平坦
化特性に優れるBPSG(ホウ素リン・シリケート・ガ
ラス)膜20を順次積層してなるSiOx 系層間絶縁膜
21を基体の全面に形成し、900℃でリフローさせ
た。続いて、この層間絶縁膜21をパターニングし、上
記ソース/ドレイン領域17sd,18sd、ウェル・コン
タクト領域17wc,18wcに臨み、さらに図示されない
領域においてはゲート電極11swにも臨むコンタクトホ
ール22を開口した。さらに、このコンタクトホール2
2を埋め込むごとくAl系多層膜等からなる導電材料膜
をたとえばスパッタリング法により成膜し、これをパタ
ーニングして上層配線23を形成した。さらに、フォー
ミンク・ガス中、400℃でアニールを行った後、基体
の全面をプラズマCVD法により形成されるSi3 4
膜からなるパッシベーション膜24で被覆し、CMOS
トランジスタを完成させた。
【0034】実施例2 本実施例では、絶縁膜パターンをその両エッジが共に活
性領域上に来るように形成し、その結果として該活性領
域上に2本のゲート電極を持つMOSトランジスタを作
製した。
【0035】まず、このMOSトランジスタの作製プロ
セスについて、図9および図10を参照しながら説明す
る。ただし、実施例1と共通する部分については詳しい
説明を省略する。
【0036】まず、図9に示されるように、n型Si基
板(n−Sub)41上にp型ウェル(p−Well)
42を形成し、公知のLOCOS法により素子分離領域
43を形成した後、BF2 + をイオン注入してこの素子
分離領域43の下側にp- 型のチャネル・ストップ領域
44を形成した。次に、プラズマCVD法により全面に
Si3 4 膜を堆積させ、これをパターニングして活性
領域のほぼ中央を横断する絶縁膜パターン45を形成し
た。閾値電圧Vth調整用のイオン注入を経て、熱酸化に
よりSi基板の露出面にゲート酸化膜46を形成し、基
体の全面にn+型のポリシリコン膜とタングステン・シ
リサイド(WSix )膜を順次堆積させ、W−ポリサイ
ド膜を形成した。次に、このW−ポリサイド膜をエッチ
バックし、上記絶縁膜パターン45の両側壁面にゲート
電極49swを形成した。このゲート電極49swは、ポリ
シリコン膜47swとWSix 膜48swからなる。
【0037】この後、図10に示されるように、チャネ
リング防止用SiOx 膜50の形成、上記ゲート電極4
9sw側壁面に接するLDDサイドウォール51の形成、
LDD領域形成用の1回目イオン注入、チャネリング防
止用SiOx 膜52の形成、2回めイオン注入によるソ
ース領域53S , ドレイン領域53d ,ウェル・コンタ
クト領域53wcの形成を順次行った。さらに、基体の全
面にノンドープSiOx 膜54とBPSG膜55からな
る層間絶縁膜56を成膜し、リフロー後、これをパター
ニングしてコンタクトホール57を開口し、このコンタ
クトホールを上層配線58で埋め込み、パッシベーショ
ン膜59で被覆してMOSトランジスタを完成させた。
【0038】このMOSトランジスタは、ゲート長wg
のバラツキの極めて少ない2本のゲート電極49swの間
に、2個のトランジスタに共用されるドレイン領域53
d を有している。したがってその作製プロセスでは、実
施例1と異なり、素子分離領域上で不要パターンを除去
する工程を省略することができる。
【0039】実施例3 本実施例では、実施例1で用いた絶縁膜パターンに替え
て、不純物を含有する導電性のポリシリコン・パターン
を用い、サイドウォール形のゲート電極の形成後にも該
パターンを残し、ここからの不純物拡散によりソース領
域を形成すると共に、該パターンをソース取出し電極と
して用いるCMOSを構成した。
【0040】本実施例で作製されたCMOSトランジス
タの構成について、まずその要点のみを図16を参照し
ながら説明する。ここで言及しない部材については、後
述の作製プロセスの中で説明する。
【0041】本CMOSトランジスタは、p型Si基板
(p−Sub)1内に形成されたn型ウェル(n−We
ll)2内にPMOSトランジスタ、p型ウェル(p−
Well)2内にNMOSトランジスタが形成されたも
のであり、素子分離領域5により規定される活性領域内
にW−ポリサイド膜からなるサイドウォール形のゲート
電極31swを有する。上記ゲート電極31swは、活性領
域の一部を被覆するゲート酸化膜28上に形成されてお
り、ゲート長wg は約0.18μmである。また、その
右側の側壁面(垂直面)は、導電膜パターンであるソー
ス取出し電極25aに絶縁用サイドウォール27を介し
て接触している。
【0042】上記ゲート電極31swの両側壁面にはLD
Dサイドウォール35が形成されることにより、NMO
Sトランジスタのドレイン領域37d およびPMOSト
ランジスタのドレイン領域38d のそれぞれにおいて従
来公知のLDD構造が実現されている。すなわち、上記
ドレイン領域37d ,38d は、ゲート電極31swをマ
スクとする1回目のイオン注入により自己整合的に形成
されるn- 型またはp- 型のLDD領域と、上記ゲート
電極31swに加えてLDDサイドウォール35もマスク
として用いる2回目のイオン注入により自己整合的に形
成されるn+ 型またはp+ 型の高濃度不純物領域からな
る。一方のソース領域はソース取出し電極25aからの
不純物拡散により形成されており、NMOS部にはn+
型のソース領域39、PMOS部にはp+ 型のソース領
域40がそれぞれ形成されている。これらドレイン領域
37d ,38d およびソース領域39,40には、層間
絶縁膜21に開口されたコンタクトホール22を介して
上層配線23が接続され、また基体の全面がパッシベー
ション膜24が被覆されることにより、CMOSトラン
ジスタが完成されている。
【0043】このCMOSトランジスタの特色は、ゲー
ト電極11swのゲート長wg のバラツキが良好に抑制さ
れていることはもちろんであるが、ソース領域とドレイ
ン領域が互いに異なる不純物プロファイルを持ち得る点
である。すなわち、通常のMOSトランジスタでは自己
整合的イオン注入によりソース/ドレイン領域がゲート
電極の両側に対称に形成されるため、ソース領域とドレ
イン領域が共にLDD構造を有しているが、本実施例に
おいてLDD構造を有しているのはドレイン領域37d
,38d のみである。LDD構造は本来、ドレイン近
傍の高電界を緩和してホットキャリヤの発生を抑制する
ことを目的とするため、ソース領域がLDD構造を有し
ている必要はない。本実施例では、ドレイン領域37d
,38d とソース領域39,40の形成が別プロセス
で行われるため、たとえばソース取出し電極25aの不
純物濃度を予め十分に高く設定しておくことにより、ソ
ース領域39,40の不純物濃度をドレイン領域37d
,38d のそれに比べて高く設定し、ソース抵抗を低
減させることができる。
【0044】次に、かかるCMOSの作製プロセスにつ
いて、図11ないし図16を参照しながら説明する。た
だし、実施例1と共通する部分については、詳しい説明
を省略する。
【0045】まず、図11に示されるように、ウェル形
成、LOCOS法による素子分離、チャネル・ストップ
領域の形成を実施例1と同様に行った後、LOCOS法
で用いたパッド酸化膜(図示せず。)を除去し、基体の
全面にCVDによりポリシリコン膜25を約200nm
の厚さに堆積させた。このポリシリコン膜25は、後工
程においてソース取出し電極25aに加工され、またこ
こからの不純物拡散によりソース領域39,40を形成
するものであるため、不純物をドープする必要がある。
このため、図示されないレジスト・マスクを介してNM
OS部にはP+、PMOS部にはBF2 + をイオン注入
した。このときのイオン注入条件は、たとえばイオン加
速エネルギー30keV,ドース量1×1015-16 /c
2 のオーダーとした。なお、ソース取出し電極25a
のより一層の低抵抗化を図るために、上記ポリシリコン
膜25に替えてW−ポリサイド膜を形成したり、あるい
はSi基板の露出面上にTiやCoのスパッタ膜を成膜
し、これをアニールにより自己整合的にシリサイド膜に
変化させる、いわゆるSALICIDE(自己整合的シ
リサイド化)プロセスを適用しても良い。
【0046】次に、上記ポリシリコン膜25の上に絶縁
膜として厚さ約250nmのSiOx 膜をCVDにより
堆積させ、該酸化膜とポリシリコン膜25とを共通パタ
ーンにて異方性エッチングしてソース取出し電極25a
とその上の酸化膜パターン26を形成した。さらに、別
の絶縁膜として厚さ約150nmのSiOx 膜をCVD
により堆積させ、これをエッチバックして上記ソース取
出し電極25aの側壁面に絶縁用サイドウォール27を
形成した。以上のプロセスにより、図12に示されるよ
うに、ソース取出し電極25aの露出面はすべて絶縁膜
で被覆された。
【0047】次に、閾値電圧Vth調整用のイオン注入を
経て、熱酸化によりSi基板の露出面にゲート酸化膜2
8を形成し、基体の全面にn+ 型のポリシリコン膜とタ
ングステン・シリサイド(WSix )膜を順次堆積さ
せ、W−ポリサイド膜を形成した。次に、このW−ポリ
サイド膜をエッチバックし、図13に示されるように、
上記ソース取出し電極25a の両側壁面にサイドウォー
ルを形成した。このサイドウォールはポリシリコン膜2
9swとWSix 膜30swからなり、活性領域上に形成さ
れたものはゲート電極31sw、素子分離領域5上に形成
されたものは不要パターン31swa である。
【0048】次に、活性領域を図示されないレジスト・
マスクで被覆してドライエッチングを行い、図14に示
されるように、素子分離領域5上の不要パターン31sw
a を除去した。さらに、基体の全面にチャネリング防止
用SiOx 膜34を薄く堆積させた後、図示されないレ
ジスト・マスクを用いてNMOS部にAs+ 、PMOS
部にBF2 + の低濃度イオン注入を行い、それぞれn-
型のLDD領域32とp- 型のLDD領域33を形成し
た。
【0049】次に、図15に示されるように、基体の全
面にCVDにより酸化膜を約200nmの厚さに堆積さ
せた後、これをエッチバックし、LDDサイドウォール
35を形成した。さらに、チャネリング防止用の酸化膜
36を約15nmの厚さに形成した後、図示されないレ
ジスト・マスクを用いてNMOS部とn型ウェル2への
コンタクト部にAs+ をイオン注入することにより、n
+ 型のドレイン領域37d とn+ 型のウェル・コンタク
ト領域37wcを形成した。また、PMOS部とp型ウェ
ル3へのコンタクト部にはBF2 + をイオン注入するこ
とにより、p+型のドレイン領域38d とp+ 型のウェ
ル・コンタクト領域38wcを形成した。続いて、950
℃,10秒間のアニールを行い、イオン注入により導入
された不純物を活性化させた。このとき、NMOS部で
はソース取出し電極25aからp型ウェル3内へP(リ
ン)が拡散してn+ 型のソース領域39が形成され、ま
たPMOS部ではソース取出し電極25aからn型ウェ
ル内2内へB(ホウ素)が拡散してp+ 型のソース領域
40が形成された。
【0050】この後、図16に示されるように、基体の
全面にノンドープSiOx 膜19とBPSG膜20から
なる層間絶縁膜21を成膜し、リフロー後、これをパタ
ーニングしてコンタクトホール22を開口し、このコン
タクトホールを上層配線23で埋め込み、パッシベーシ
ョン膜24で被覆してCMOSトランジスタを完成させ
た。
【0051】実施例4 本実施例では、ソース取出し電極をその両エッジが共に
活性領域上に来るように形成し、その結果として該活性
領域上に2本のゲート電極を持つMOSトランジスタを
作製した。
【0052】まず、このMOSトランジスタの作製プロ
セスについて、図17および図18を参照しながら説明
する。ただし、実施例2および実施例3と共通する部分
については詳しい説明を省略する。
【0053】まず、図17に示されるように、n型Si
基板41上でウェル形成、LOCOS法による素子分
離、チャネル・ストップ領域の形成を実施例2と同様に
順次行った後、LOCOS法で用いたパッド酸化膜(図
示せず。)を除去し、基体の全面に後にソース取出し電
極となるポリシリコン膜をCVDにより堆積させ、Pを
ドープした。続いて酸化膜を堆積し、この酸化膜とポリ
シリコン膜61とを共通パターンにて異方性エッチング
することにより、活性領域のほぼ中央を横断するソース
取出し電極61と酸化膜パターン62を形成した。この
後、閾値電圧Vth調整用のイオン注入、熱酸化によるゲ
ート酸化膜46の形成、W−ポリサイド膜のエッチバッ
クによるゲート電極66swの形成を、実施例3と同様に
行った。このゲート電極66swは、ポリシリコン膜64
swとWSix 膜65swからなる。
【0054】この後、図18に示されるように、チャネ
リング防止用SiOx 膜67の形成、LDD領域形成用
の1回目イオン注入、上記ゲート電極66sw側壁面に接
するLDDサイドウォール68の形成、チャネリング防
止用SiOx 膜52の形成、2回めイオン注入によるド
レイン領域53d ,ウェル・コンタクト領域53wcの形
成、熱拡散によるソース領域53S の形成を順次行っ
た。さらに、基体の全面にノンドープSiOx 膜54と
BPSG膜55からなる層間絶縁膜56を成膜し、リフ
ロー後、これをパターニングしてコンタクトホール57
を開口し、このコンタクトホール57を上層配線58で
埋め込み、パッシベーション膜59で被覆してMOSト
ランジスタを完成させた。
【0055】このMOSトランジスタは、ゲート長wg
のバラツキの極めて少ない2本のゲート電極66swの間
に、2個のトランジスタに共用されるソース領域53S
を有している。したがってその作製プロセスでは、実施
例1と異なり、素子分離領域上で不要なゲート電極を除
去する工程を省略することができる。
【0056】実施例5 本実施例では、ソース取出し電極の側壁面に形成された
サイドウォール形のゲート電極を有するCMOSをバイ
ポーラ・トランジスタと同一基板上に混載し、BiCM
OSトランジスタを作製した。
【0057】本実施例で作製されたBiCMOSトラン
ジスタの構成について、まずその要点のみを図28を参
照しながら説明する。ここで言及しない部材について
は、後述の作製プロセスの中で説明する。
【0058】本BiCMOSトランジスタは、p型Si
基板(p−Sub)71上に成長させたn型エピタキシ
ャル(n−Epi)層73内に形成されたn型ウェル
(n−Well)74内にPMOSトランジスタ、p型
ウェル(p−Well)75内にNMOSトランジスタ
が形成されたCMOS部と、n型エピタキシャル層73
内に作られたNPNトランジスタ(NPNTr)部とに
大別される。
【0059】上記CMOS部においては、素子分離領域
77により規定される活性領域内にW−ポリサイド膜か
らなるサイドウォール形のゲート電極88swを有する。
上記ゲート電極88swは、活性領域の一部を被覆するゲ
ート酸化膜85上に形成されており、ゲート長wg は約
0.18μmである。また、その垂直側壁面は、導電膜
パターンであるソース取出し電極80S に絶縁用サイド
ウォール84を介して接触している。
【0060】上記ゲート電極88swの傾斜側壁面にはL
DDサイドウォール91が形成されることにより、NM
OSトランジスタのドレイン領域93d およびPMOS
トランジスタのドレイン領域94d のそれぞれにおいて
従来公知のLDD構造が実現されている。すなわち、上
記ドレイン領域93d ,94d は、ゲート電極88swを
マスクとする1回目のイオン注入により自己整合的に形
成されるn- 型またはp- 型のLDD領域と、上記ゲー
ト電極88swに加えてLDDサイドウォール91もマス
クとして用いる2回目のイオン注入により自己整合的に
形成されるn+型またはp+ 型の高濃度不純物領域から
なる。一方のソース領域はソース取出し電極80S から
の不純物拡散により形成されており、NMOS部にはn
+ 型のソース領域95S ,PMOS部にはp+ 型のソー
ス領域96S がそれぞれ形成されている。
【0061】一方、NPNTr部においては、n型エピ
タキシャル層73の表層部にp+ 型のグラフト・ベース
領域95gbとこれをつなぐp型の真性ベース領域95ib
が形成され、該真性ベース領域95ib内にはこれら両ベ
ース領域95gb,95ibを確実に接続させるためのp型
のリンク・ベース領域83とn型のエミッタ領域95e
とが順次入れ子式に形成されている。上記グラフト・ベ
ース領域95gbは、ベース取出し電極80b からの不純
物拡散により形成されるが、このベース取出し電極80
b は、前述のCMOS部のソース取出し電極80s と共
通のポリシリコン膜を加工して形成されたものである。
また、上記エミッタ領域95e はエミッタ取出し電極8
8e からの不純物拡散により形成されるが、このエミッ
タ取出し電極88e は、前述のCMOS部のゲート電極
88swと共通のW−ポリサイド膜を加工して形成された
ものである。
【0062】上記n型エピタキシャル層73の深部には
コレクタ抵抗を下げるためのn+ 型の埋込みコレクタ領
域(n+ −BL)72が形成されており、ここに接続さ
れるコレクタ取出し領域79,93c を介し、コレクタ
電流を隣りの活性領域から取り出すようになされてい
る。上記コレクタ取出し領域93c は、CMOS部のn
型ウェル74へのウェル・コンタクト領域93wcと共通
のイオン注入工程により形成されている。
【0063】上述のウェル・コンタクト領域93wc、コ
レクタ取出し領域93c 、ソース取出し電極80s 、ベ
ース取出し電極80b 、エミッタ取出し電極88e に
は、それぞれ層間絶縁膜99に開口されたコンタクトホ
ール100を介して上層配線101が接続されている。
この基体の全面をパッシベーション膜102で被覆し
て、BiCMOSトランジスタが完成されている。
【0064】このBiCMOSトランジスタにおいて
は、実施例3で上述したCMOSトランジスタの特色に
加え、電極を構成する導電材料膜の共通化や不純物拡散
プロファイルが共通化されている点も特色となってい
る。このことは、CMOSトランジスタの作製プロセス
に追加する工程数を最小限に抑えたバイポーラ・トラン
ジスタの混載が可能となることを意味している。
【0065】そこで、次に上述のBiCMOSトランジ
スタの作製プロセスについて、図19ないし図28を参
照しながら説明する。ただし、以前の実施例と共通する
部分については、詳しい説明は省略する。
【0066】まず、p型Si基板(p−Sub)71上
にチャネリング防止用の薄いSiOx 膜(図示せず。)
を形成し、この上にNPNTr部に対応して開口された
レジスト・マスク(図示せず。)を形成し、たとえばイ
オン加速エネルギー80keV,ドース量1×10
15-16 /cm2 のオーダーにてSb+ の高エネルギー・
イオン注入を行った。続いて1150℃,3時間のアニ
ールを行い、n+ 型の埋込みコレクタ領域(n+ −B
L)72を形成した。上記の薄いSiOx 膜を除去した
後、全面的なSiのエピタキシャル成長を行い、比抵抗
約1Ω・cmのn型エピタキシャル層73を形成した。
図19には、ここまでの状態が示されている。
【0067】次に、図20に示されるように、公知の技
術によりn型ウェル74とp型ウェル75とを形成した
後、基体の全面に熱酸化法にてパッド酸化膜76を形成
し、Si3 4 マスク(図示せず。)を用いた通常のL
OCOS法に厚さ約300nmの素子分離領域77を形
成した。Si3 4 マスクを除去した後、図示されない
レジスト・マスクを用いてBF2 + をイオン注入するこ
とにより、素子分離領域77の下側にチャネル・ストッ
プ領域78を形成した。また、別マスクにてP+ をイオ
ン注入することにより、n+ 型のコレクタ取出し領域7
9を形成した。このコレクタ取出し領域79のイオン注
入は同一イオン種を用いて2段階に分けて行い、1回目
はたとえばイオン加速エネルギー50keV,ドース量
1×1015-16 /cm2 のオーダー、2回目はたとえば
イオン加速エネルギー360keV,ドース量1×10
13-14 /cm2 のオーダーで行うことにより、表層部へ
向かうほど濃度が上昇するような不純物プロファイルを
実現させた。
【0068】次に、図21に示されるように、パッド酸
化膜76を除去した後、基体の全面にCVDによりポリ
シリコン膜80を約200nmの厚さに堆積させた。こ
の後、図示されないレジスト・マスクを介してNMOS
部にはP+ 、PMOS部域とNPNTr部にはBF2 +
を選択的にイオン注入した。このときのイオン注入条件
はいずれも、たとえばイオン加速エネルギー30ke
V,ドース量1×1015 -16 /cm2 のオーダーとし
た。なお、このポリシリコン膜80は、後工程でMOS
トランジスタのソース取出し電極80s およびNPNト
ランジスタのベース取出し電極80b となるので、より
一層の低抵抗化を図るためにW−ポリサイド膜、あるい
はSALICIDEプロセスにより形成されるTiSi
x 膜やCoSix 膜に置き換えても良い。
【0069】次に、図22に示されるように、上記ポリ
シリコン膜80上に厚さ約350nmのCVD酸化膜を
堆積させ、これを該ポリシリコン膜80と共通パターン
にて異方性エッチングした。これにより、NMOS部と
PMOS部には酸化膜パターン81と積層されたソース
取出し電極80s 、NPNTr部にはベース取出し電極
80b を形成した。さらに、上記ベース取出し電極80
b に開口されたエミッタ窓82を介してBF2 + のイオ
ン注入を行い、p型のリンク・ベース83を形成した。
このときのイオン注入条件は、たとえばイオン加速エネ
ルギー30keV,ドース量1×1013/cm2 とし
た。上記リンク・ベース83は、後に形成される真性ベ
ース領域95ibとグラフト・ベース領域95gbとの電気
的接続を確実にするための領域であり、エミッタ−ベー
ス間耐圧を劣化させず、かつベース抵抗を低減できる不
純物濃度をもって形成される。
【0070】次に、CVD酸化膜を約250nmの厚さ
に堆積させた後、これをエッチバックして図23に示さ
れるような絶縁用サイドウォール84を形成した。この
ときのエッチバック条件は、酸化膜パターン81が15
0nm以上残るように設定した。ここまでのプロセスに
より、ソース取出し電極80s とベース取出し電極80
b の露出面は全て絶縁膜により被覆された状態となっ
た。
【0071】次に、熱酸化により活性領域の露出面に図
示されない厚さ約20nmのチャネリング防止用SiO
x 膜を形成し、全面に閾値電圧Vth調整用のBF2 +
イオン注入を行った。このときのイオン注入条件は、た
とえばイオン加速エネルギー30keV,ドース量1×
1012-13 /cm2 のオーダーとした。NMOSトラン
ジスタの閾値電圧Vthはp型ウェル75の本来の不純物
濃度とこのイオン注入の合計で、またPMOSトランジ
スタの閾値電圧Vthはn型ウェル74の本来の不純物濃
度とこのイオン注入の合計で決定される。また、このイ
オン注入によりエミッタ窓82を通じてベース・コンタ
クト部にもB(ホウ素)が導入されるので、リンク・ベ
ース38の不純物濃度は先のイオン注入と今回のイオン
注入の和で決定されることとなる。次に、上記の薄いチ
ャネリング防止用酸化膜を除去し、改めて熱酸化により
活性領域の露出面にゲート酸化膜85を形成した。さら
に、図示されないレジスト・マスクを用いてベース・コ
ンタクト部のゲート酸化膜85を選択的に除去した。
【0072】次に、図24に示されるように、CVDに
より基体の全面にポリシリコン膜86を約80nmの厚
さに堆積させ、全面にBF2 + とAs+ を順次イオン注
入した。このときのイオン注入条件は、BF2 + に関し
てはイオン加速エネルギー50keV,ドース量1×1
14/cm2 のオーダー,As+ に関してはイオン加速
エネルギー25keV,ドース量5×1015〜2×10
16/cm2 程度とした。この2回のイオン注入は、後に
形成されるゲート電極88swの導電型をn+ とし、かつ
ベース・コンタクト部において両不純物の拡散係数の差
を利用した2重の拡散層(すなわち、真性ベース領域9
5ibとエミッタ領域95e )を形成するために行われる
ものである。
【0073】次に、WSix 膜を全面に積層し、さらに
エミッタ取出し電極と活性領域外の配線層のパターンに
ならったレジスト・マスク(図示せず。)を形成し、こ
れらWSix 膜と上記ポリシリコン膜86を異方的にド
ライエッチングした。これにより、図25に示されるよ
うに、W−ポリサイド膜からなるエミッタ取出し電極8
8e が形成されると共に、絶縁膜で被覆されたベース取
出し電極80b およびソース取出し電極80s の側壁面
にサイドウォールが形成された。これらサイドウォール
は、ポリシリコン膜86swとWSix 膜87swからな
り、活性領域上に形成されたものがゲート電極88sw、
素子分離領域上77上に形成されたものが不要パターン
88swa である。また、上記エミッタ取出し電極88e
は、ポリシリコン膜86a とWSix 膜87a からな
る。
【0074】次に、図示されないレジスト・マスクを用
いて不要パターン88swa を除去し、さらに図示されな
い薄いチャネリング防止用SiOx 膜をCVDにより全
面的に堆積させた後、図26に示されるようにNMOS
部にAs+ 、PMOS部にBF2 + をそれぞれイオン注
入した。このときのイオン注入条件は共に、たとえばイ
オン加速エネルギー30keV,ドース量1×10
13-14 /cm2 のオーダーとした。これにより、NMO
S部にはn- 型のLDD領域89、PMOS部にはp-
型のLDD領域90がそれぞれ形成された。
【0075】次に、基体の全面にCVD酸化膜を約20
0nmの厚さに堆積させ、これをエッチバックして図2
7に示されるようなLDDサイドウォール91を形成し
た。基体の全面をチャネリング防止用SiOx 膜92で
被覆した後、図示されないレジスト・マスクを用いてま
ずAs+ のイオン注入を行い、NMOSトランジスタの
ドレイン領域93d 、n型ウェル74へのコンタクト領
域93wc、およびNPNトランジスタのコレクタ取出し
領域93c (いずれもn+ 型)を形成した。次に、別の
レジスト・マスクを用いてBF2 + のイオン注入を行
い、PMOSトランジスタのドレイン領域94d および
図示されないp型ウェル75へのコンタクト領域(いず
れもp+ 型)を形成した。なお、これら2回のイオン注
入は、いずれもイオン加速エネルギー30keV,ドー
ス量1×1015-16 /cm2 のオーダーで行った。
【0076】続いて950℃,10秒間のRTAを行
い、イオン注入により導入された不純物を活性化させ
た。この時、NMOS部およびPMOS部では、ソース
取出し電極80s からの不純物拡散によりそれぞれn+
型およびp+ 型のソース領域95s ,96s が形成され
た。またNPNTr部では、ベース取出し電極80b か
らの不純物拡散によりp+ 型のグラフト・ベース領域9
5gbが形成されると共に、エミッタ取出し電極88e の
下層側を構成するポリシリコン膜86a から異なる拡散
係数にてn型,p型2種類の不純物が拡散し、p型の真
性ベース領域95ibとn型のエミッタ領域95e が形成
された。
【0077】次に、図28に示されるように、基体の全
面にノンドープSiOx 膜97とPBSG膜98からな
る層間絶縁膜99を形成し、リフロー後、これをパター
ニングしてコンタクトホール100を開口し、このコン
タクトホール100を上層配線101で埋込み、パッシ
ベーション膜102で被覆してBiCMOSトランジス
タを完成させた。
【0078】以上、本発明を5例の実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではなく、デバイスのレイアウト、導電型、膜厚、
イオン注入条件、薄膜の形成方法等の項目は、本発明の
主旨を逸脱しない限りにおいてすべて適宜変更可能であ
る。
【0079】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明を適用すれば、半導体装置において最小デザイン・ル
ールが適用されるゲート電極を、フォトリソグラフィの
解像度の制約を受けず、しかもフォトリソグラフィより
も高いレベルで加工バラツキを抑制しながら作製するこ
とができる。また、不純物拡散の方法によっては、ソー
ス抵抗の低減も可能である。したがって、高速動作性に
優れるCMOS,BiCMOS等の半導体装置を、低コ
ストで高い信頼性と歩留りをもって提供することが可能
となる。また、回路設計の段階で得られる理論動作に近
い動作を実デバイスにおいて実現することができるよう
になるため、TAT(turn around tim
e=受注から納品までに要する時間)の大幅な短縮が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したCMOSトランジスタの作製
プロセスの一例において、半導体基板上にウェル、パッ
ド酸化膜、素子分離領域、チャネル・ストップ領域を形
成した状態を示す模式的断面図である。
【図2】図1のパッド酸化膜を除去し、活性領域から素
子分離領域にわたる絶縁膜パターンを形成した状態を示
す模式的断面図である。
【図3】図2の活性領域の露出面にゲート酸化膜を形成
した後、基体の全面にW−ポリサイド膜を堆積させた状
態を示す模式的断面図である。
【図4】図3のW−ポリサイド膜をエッチバックしてサ
イドウォールを形成した状態を示す模式的断面図であ
る。
【図5】図4の絶縁膜パターン、および素子分離領域上
のサイドウォールを除去し、活性領域上のサイドウォー
ルのみをゲート電極として残した状態を示す模式的断面
図である。
【図6】図5の基体の全面にチャネリング防止用酸化膜
を堆積し、NMOS部とPMOS部にそれぞれLDDイ
オン注入を行った状態を示す模式的断面図である。
【図7】図6の基体の全面に堆積した酸化膜をエッチバ
ックし、ゲート電極の側壁面にサイドウォールを形成
し、チャネリング防止用酸化膜を介したイオン注入によ
りソース/ドレイン領域とウェル・コンタクト領域を形
成した状態を示す模式的断面図である。
【図8】図7の基体上で層間絶縁膜の堆積、コンタクト
ホール形成、上層配線のパターニング、パッシベーショ
ンを行い、CMOSトランジスタを完成させた状態を示
す模式的断面図である。
【図9】図1ないし図8に示した作製プロセスの変形例
として、絶縁膜パターンの側壁面のサイドウォールを2
本とも活性領域内に形成した状態を示す模式的断面図で
ある。
【図10】図9の基体上でCMOSトランジスタを完成
させた状態を示す模式的断面図である。
【図11】本発明を適用したCMOSトランジスタの作
製プロセスの他の例において、半導体基板上にウェル、
素子分離領域、チャネル・ストップ領域を形成した後、
全面にポリシリコン膜を堆積させ、選択的に不純物を導
入している状態を示す模式的断面図である。
【図12】図11のポリシリコン膜をその上のCVD酸
化膜と共にパターニングし、さらに別の酸化膜の全面堆
積とエッチバックを行い、絶縁膜に被覆されたソース取
出し電極を形成した状態を示す模式的断面図である。
【図13】図12の活性領域の露出面にゲート酸化膜を
形成し、この上に堆積したW−ポリサイド膜をエッチバ
ックしてサイドウォール形のゲート電極を形成した状態
を示す模式的断面図である。
【図14】図13の素子分離領域上に形成された不要パ
ターンを選択的に除去し、LDD領域形成用のイオン注
入を行っている状態を示す模式的断面図である。
【図15】ゲート電極の側壁面にLDDサイドウォール
を形成し、イオン注入によりソース/ドレイン領域とウ
ェル・コンタクト領域を形成し、かつソース取出し電極
からの不純物拡散によりソース領域を形成した状態を示
す模式的断面図である。
【図16】図15の基体上で層間絶縁膜の堆積、コンタ
クトホール形成、上層配線のパターニング、パッシベー
ションを行い、CMOSトランジスタを完成させた状態
を示す模式的断面図である。
【図17】図11ないし図16に示した作製プロセスの
変形例として、絶縁膜パターンの側壁面のサイドウォー
ルを2本とも活性領域内に形成した状態を示す模式的断
面図である。
【図18】図17の基体上でCMOSトランジスタを完
成させた状態を示す模式的断面図である。
【図19】本発明を適用したBiCMOSトランジスタ
の作製プロセスの一例において、半導体基板に埋込みコ
レクタ領域を形成した後、エピタキシャル層を成長させ
た状態を示す模式的断面図である。
【図20】図19の基体にウェルと素子分離領域を形成
し、さらにチャネル・ストップ領域とコレクタ取出し領
域を形成するためのイオン注入を行っている状態を示す
模式的断面図である。
【図21】基体の全面にポリシリコン膜を堆積させ、選
択的に不純物を含有させるためのイオン注入を行ってい
る状態を示す模式的断面図である。
【図22】図21のポリシリコン膜を、その上に積層さ
れたCVD酸化膜と共にパターニングしてソース取出し
電極とベース取出し電極とを形成し、さらにエミッタ窓
を介してリンク・ベース形成用のイオン注入を行ってい
る状態を示す模式的断面図である。
【図23】図22のソース取出し電極とベース取出し電
極の側壁面に絶縁用サイドウォールを形成し、さらにゲ
ート酸化膜を形成した状態を示す模式的断面図である。
【図24】図23の基体の全面にポリシリコン膜を堆積
し、この膜に対してn型不純物とp型不純物のイオン注
入を行っている状態を示す模式的断面図である。
【図25】図24のポリシリコン膜をこの上に積層され
たWSix 膜と共に異方性エッチングし、エミッタ取出
し電極のパターンを形成すると共に、ソース取出し電極
とベース取出し電極の側壁面にサイドウォール形のゲー
ト電極を形成した状態を示す模式的断面図である。
【図26】図25のサイドウォール中、素子分離領域上
の不要パターンを除去し、LDDイオン注入を行ってい
る状態を示す模式的断面図である。
【図27】LDDサイドウォールの形成、イオン注入に
よるドレイン領域,ウェル・コンタクト領域およびコレ
クタ取出し領域の形成、ソース取出し電極とベース取出
し電極からの不純物拡散によるソース領域,グラフト・
ベース領域,真性ベース領域およびエミッタ領域の形成
を順次行った状態を示す模式的断面図である。
【図28】図27の基体上で層間絶縁膜の堆積、コンタ
クトホール形成、上層配線のパターニング、パッシベー
ションを行い、BiCMOSトランジスタを完成させた
状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
5,43,77 素子分離領域(SiO2 ) 7 絶縁膜パターン(Si3 4 ) 8,28,46,85 ゲート酸化膜(SiO2 ) 11sw,31sw,49sw,66sw,88sw ゲート電極
(W−ポリサイド) 15,35,51,68,91 LDDサイドウォール
(SiO2 ) 17sd,18sd ソース/ドレイン領域 25a ,61,80s ソース取出し電極(ポリシリコ
ン) 37d ,38d ,53d ,93d ,94d ドレイン領
域 39,40,53s ,95s ,96s ソース領域 80b ベース取出し電極(ポリシリコン) 88e エミッタ取出し電極(W−ポリサイド) wg ゲート長
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/06 21/8238 27/092 H01L 27/06 321 A 27/08 321 D 29/78 301 Y

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上において素子分離領域によ
    り規定される活性領域の一部を被覆するゲート絶縁膜
    と、 前記活性領域を横断する仮想パターンのサイドウォール
    として前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、 前記活性領域の表層部において前記ゲート電極をマスク
    として自己整合的に形成された不純物拡散領域とを有す
    るMOS型トランジスタを含む半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極を前記活性領域上に1本
    有する請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極を前記活性領域上に2本
    有し、該2本のゲート電極間に挟まれる前記活性領域の
    表層部に形成された不純物拡散領域が2個のMOS型ト
    ランジスタに共有される請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上において素子分離領域によ
    り規定される活性領域の一部を被覆するゲート絶縁膜
    と、 前記ゲート絶縁膜の非形成領域を被覆して前記活性領域
    を横断するごとく形成され、かつ絶縁膜に被覆された導
    電膜パターンと、 前記ゲート絶縁膜上であって、かつ前記絶縁膜に被覆さ
    れた導電膜パターンの側壁面にサイドウォールとして形
    成されたゲート電極と、 前記活性領域の表層部に前記ゲート電極をマスクとして
    自己整合的に形成された第1の不純物拡散領域と、 前記活性領域の表層部において前記導電膜パターンから
    の不純物拡散により自己整合的に形成された第2の不純
    物拡散領域とを有するMOS型トランジスタを含む半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 前記ゲート電極を前記活性領域上に1本
    有する請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記ゲート電極を前記活性領域上に2本
    有し、該2本のゲート電極間に挟まれる前記活性領域の
    表層部に形成された前記第2の不純物拡散領域が2個の
    MOS型トランジスタに共有される請求項4記載の半導
    体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の不純物拡散領域と前記第2の
    不純物拡散領域とが相異なる不純物プロファイルを有す
    る請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載の半導
    体装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体基板上の他の活性領域におい
    てはバイポーラ・トランジスタが形成され、前記MOS
    型トランジスタに含まれる導電膜パターンと共通の導電
    膜に由来する他の導電膜パターンにより該バイポーラ・
    トランジスタのベース取出し電極が形成されてなる請求
    項4ないし請求項7のいずれか1項に記載の半導体装
    置。
  9. 【請求項9】 前記半導体基板上の他の活性領域におい
    てはバイポーラ・トランジスタが形成され、前記MOS
    型トランジスタのゲート電極と共通の導電膜に由来する
    他のパターンを用いて該バイポーラ・トランジスタのエ
    ミッタ取出し電極が形成されてなる請求項4ないし請求
    項8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記導電膜パターンが不純物を含有す
    るポリシリコン膜からなる請求項4ないし請求項9のい
    ずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記ゲート電極が高融点金属ポリサイ
    ド膜より構成される請求項1ないし請求項10のいずれ
    か1項に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 単一の半導体基板上にMOS型トラン
    ジスタを含む集積回路を作製する半導体装置の製造方法
    において、 半導体基板上に素子分離領域を形成することにより活性
    領域を規定する工程と、 前記活性領域を横断する絶縁膜パターンを形成するパタ
    ーニング工程と、 前記活性領域の露出面にゲート絶縁膜を形成する工程
    と、 基体の全面に導電膜を成膜する工程と、 前記導電膜をエッチバックして前記絶縁膜パターンの側
    壁面にサイドウォールを形成するエッチバック工程と、 前記絶縁膜パターンを除去する除去工程と、 前記サイドウォールをマスクとして前記活性領域に不純
    物を導入することにより、自己整合的に不純物拡散領域
    を形成する不純物導入工程とを有する半導体装置の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 前記パターニング工程では、1辺のみ
    が前記活性領域を横断し他辺が前記素子分離領域上に延
    在される絶縁膜パターンを形成し、 前記エッチバック工程で前記他辺に沿って前記素子分離
    領域上に形成されたサイドウォールを、前記不純物導入
    工程に先立ち選択的に除去する請求項12記載の半導体
    装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記パターニング工程では、2辺が前
    記活性領域を横断し他辺が前記素子分離領域上に延在さ
    れる絶縁膜パターンを形成し、 前記不純物導入工程では、これら2辺に沿って形成され
    た2本のサイドウォールをマスクとして前記活性領域に
    不純物を導入することにより2個のMOS型トランジス
    タに共有される不純物拡散領域を形成する請求項12記
    載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記導電膜として高融点金属シリサイ
    ド膜を用いる請求項12ないし請求項14のいずれか1
    項に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 単一の半導体基板上にMOS型トラン
    ジスタを含む集積回路を作製する半導体装置の製造方法
    において、 半導体基板上に素子分離領域を形成することにより活性
    領域を規定する工程と、 前記活性領域を横断する第1の導電膜よりなる導電膜パ
    ターンを形成するパターニング工程と、 前記導電膜パターンを絶縁膜で被覆する工程と、 前記活性領域の露出面にゲート絶縁膜を形成する工程
    と、 基体の全面に第2の導電膜を成膜する工程と、 前記第2の導電膜をエッチバックして前記導電膜パター
    ンの側壁面にサイドウォールを形成するエッチバック工
    程と、 前記サイドウォールをマスクとして前記活性領域に不純
    物を導入することにより、自己整合的に第1の不純物拡
    散領域を形成する不純物導入工程と、 前記導電膜パターンから前記活性領域に不純物を拡散さ
    せることにより、自己整合的に第2の不純物拡散領域を
    形成する不純物拡散工程とを有する半導体装置の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 前記パターニング工程では、1辺のみ
    が前記活性領域を横断し他辺が前記素子分離領域上に延
    在される導電膜パターンを形成し、 前記エッチバック工程で前記他辺に沿って前記素子分離
    領域上に形成されたサイドウォールを、前記不純物導入
    工程に先立ち選択的に除去する請求項16記載の半導体
    装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記パターニング工程では、2辺が前
    記活性領域を横断し他辺が前記素子分離領域上に延在さ
    れる導電膜パターンを形成し、 前記不純物導入工程では、これら2辺に沿って形成され
    た2本のサイドウォールをマスクとして前記活性領域に
    不純物を導入することにより自己整合的に前記第1の不
    純物拡散領域を形成し、 前記不純物拡散工程ではこれら2本のサイドウォール間
    に挟まれた前記活性領域の表層部に前記導電膜パターン
    から不純物を拡散させることにより、2個のMOS型ト
    ランジスタに共通に利用される第2の不純物拡散領域を
    形成する請求項16記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の不純物拡散領域と前記第2
    の不純物拡散領域の不純物プロファイルを互いに相異な
    らしめる請求項16ないし請求項18のいずれか1項に
    記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記半導体基板上の他の活性領域にお
    いてバイポーラ・トランジスタを形成し、前記MOS型
    トランジスタに含まれる前記導電膜パターンと共通の前
    記第1の導電膜に由来する他の導電膜パターンを用いて
    該バイポーラ・トランジスタのベース取出し電極を形成
    する請求項16ないし請求項19のいずれか1項に記載
    の半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記半導体基板上の他の活性領域にお
    いてバイポーラ・トランジスタを形成し、前記サイドウ
    ォールと共通の第2の導電膜に由来する他の導電膜パタ
    ーンを用いて該バイポーラ・トランジスタのエミッタ取
    出し電極を形成する請求項16ないし請求項20のいず
    れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第1の導電膜として不純物を含有
    するポリシリコン膜を用いる請求項16ないし請求項2
    1のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記第2の導電膜として高融点金属ポ
    リサイド膜を用いる請求項16ないし請求項22のいず
    れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100415191B1 (ko) * 1997-06-25 2004-03-26 삼성전자주식회사 비대칭형 씨모스 트랜지스터의 제조 방법
JP2007294872A (ja) * 2006-03-29 2007-11-08 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 高耐圧横型mosfet
JP2009253006A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Nec Electronics Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法

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