JP3956879B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置の製造方法に関し、特にバイポーラトランジスタとCMOSトランジスタとからなるBiCMOS型半導体集積回路装置(以下、BiCMOSデバイスと称す)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
BiCMOSデバイスは、バイポーラの高速・高電流駆動能力とCMOSの低消費電力・高集積性とを併せ持つことから、高速・高集積を必要とする移動体通信等のシステムLSIとして利用されている。
【0003】
特に近年は、バイポーラトランジスタにSi/SiGe、Si/SiGeC等のヘテロ接合構造を備えて100GHz程度の遮断周波数をもつヘテロ接合バイポーラトランジスタ(以下、HBTと称す)と、ゲート長が0.2μm程度の低消費電力・高集積なCMOSトランジスタとを同一シリコン基板上に形成するBiCMOSデバイスが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
上記のBiCMOSデバイスの製造方法について、図面を参照しながら説明する。図41〜図60は、従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0005】
まず、図41に示すように(100)面を主面とするP型シリコン基板1の上部にN型不純物をドープしながらシリコン単結晶層2をエピタキシャル成長させる。続いて、エピタキシャル層2の表面にフォトリソグラフィーを用いてN型のレトログレードウェルを形成する領域を開口したレジストをマスクに砒素のイオンを注入して、HBT形成領域に深さ約1μmのN型のレトログレードウェル3を形成する。
【0006】
次に、図42に示すように素子分離として、シリコン酸化膜が埋め込まれたシャロートレンチ4と、アンドープポリシリコン膜6およびこれを取り囲むシリコン酸化膜7により構成されるディープトレンチ5とを形成する。各トレンチ4、5の深さは、それぞれ0.35μm、2μm程度である。
【0007】
次に、N+型コレクタ引き出し層形成領域を開口したレジストをマスクに、燐イオンを注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。
【0008】
次に、フォトリソグラフィーを用いてNチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口したレジストをマスクに、ボロンのイオンを注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。続いてフォトリソグラフィーを用いてPチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口したレジストをマスクに、燐のイオンを注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。続いて、温度が850℃程度で30分程度の熱処理を行って、N+型コレクタ引き出し層8、P型のウェル9およびN型のウェル10を形成する。以上により、図43のような形状を形成する。
【0009】
次に、図44に示すようにパイロジェニック酸化で9nm程度のゲート酸化膜11を成長させた後、フォトリソグラフィーを用いて入出力回路用のMOSトランジスタ領域にレジストを残し、続いてBHFによるウエットエッチングをした後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去することで、入出力回路用のMOSトランジスタ領域にゲート酸化膜11を残し、図45のような形状を形成する。ここで、入出力回路にかかる電圧は内部回路にかかる電圧より高く、入出力回路用のMOSトランジスタは最大定格を高く設定する必要がある。
【0010】
次に、図46に示すようにRTP法で3nm程度のゲート酸窒化膜12を成長させ、続いて200nm程度のアンドープポリシリコン膜13を減圧CVD法で堆積させる。
【0011】
次に、図47に示すようにフォトリソグラフィーを用いてNチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口したレジストをマスクに、ドーズ量が5×1015cm-2程度、加速エネルギーが10〜15keVで燐をイオン注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、N型のゲートポリシリコン膜14を形成する。続いて、図48に示すようにフォトリソグラフィーを用いてPチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口したレジストをマスクにドーズ量が3×1015cm-2程度、加速エネルギーが5keVでボロンをイオン注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、P型のゲートポリシリコン膜15を形成する。
【0012】
次に、フォトリソグラフィーによりゲートポリシリコン電極を形成する領域にレジストを残し、このレジストをマスクにして前記ポリシリコン膜13、14および15を異方性エッチングした後、レジストを除去し図49に示すようにNチャネルMOSトランジスタのゲート電極16およびPチャネルMOSトランジスタのゲート電極17を形成する。ここで、ポリシリコン膜13、14および15のエッチングはHBrと塩素系の混合ガスを用いた。
【0013】
次に、図50に示すようにフォトリソグラフィーとイオン注入を用いて、NチャネルMOSトランジスタにライトドープドドレイン層18、19を、PチャネルMOSトランジスタにライトドープドドレイン層20、21を形成した後、100nm程度の酸化膜22を減圧CVD法で堆積させる。
【0014】
次に、図51に示すように前記酸化膜22を異方性エッチングし、MOSトランジスタのゲート電極側壁にサイドウォール23を形成する。
【0015】
次に、図52に示すようにフォトリソグラフィーとイオン注入を用いて、NチャネルMOSトランジスタのソース層およびドレイン層24、25を、PチャネルMOSトランジスタのソース層およびドレイン層26、27を形成し、続いて例えば温度が1000℃程度、時間が10〜15秒程度の熱処理をして前記ソース層およびドレイン層を活性化させる。
【0016】
次に、図53に示すように約50nmの酸化膜28を減圧CVD法で堆積させ、続いて約100nmのポリシリコン膜29を減圧CVD法で堆積させる。
【0017】
次に、図54に示すようにフォトリソグラフィーを用いてHBT形成領域を開口したレジストをマスクに前記ポリシリコン膜29をエッチングした後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、続いて前記ポリシリコン膜をエッチングした領域の露出している前記酸化膜28をBHFにより除去し、HBT形成領域のN型シリコン表面を露出させる。
【0018】
次に、図55に示すようにUHV−CVD法によりSi/Si1-XGeX層30(a)およびポリSi/ポリSi1-XGeX膜30(b)を堆積する。この時、Si/Si1-XGeX層にはボロンが導入されてP型になっている。
【0019】
次に、図56に示すように膜厚が約30nmの酸化膜31を減圧CVD法により堆積した後、フォトリソグラフィーを用いてHBTのエミッタ領域を開口したレジストをマスクに前記酸化膜31をBHFによりエッチングして除去し、続いて酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。
【0020】
次に、図57に示すように膜厚が300nm程度で濃度が1〜5×1020cm-3程度のN+型ポリシリコン膜32を減圧CVD法により堆積する。続いて、フォトリソグラフィーにより所定の領域を開口したレジストをマスクにして前記ポリシリコン膜32を異方性エッチングし、続いて前記酸化膜31をエッチングした後に酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、HBTのエミッタポリシリコン電極33を形成する。この時、MOSトランジスタ領域の前記ポリシリコン膜32および前記酸化膜31はエッチングにより除去される。
【0021】
次に、図58に示すように、フォトリソグラフィーにより所定の領域を開口したレジストをマスクにして前記ポリSi/ポリSi1-XGeX膜30(b)をエッチングしてパターニングし、HBTの外部ベース電極34を形成する。この時MOSトランジスタ領域の前記ポリSi/ポリSi1-XGeX膜30(b)および前記ポリシリコン膜29はエッチングにより除去される。
【0022】
次に、図59に示すように、厚さが約30〜100nm程度の酸化膜を減圧CVD法により堆積した後、温度が900℃程度、時間が10〜15秒程度の熱処理をして前記エミッタポリシリコン電極33からエミッタ層35をベース中に拡散させる。続いて、前記酸化膜を異方性エッチングし、HBTのエミッタポリシリコン電極側壁にサイドウォール36を形成する。この時、HBTのエミッタポリシリコン電極33表面、外部ベース電極34表面、N+型コレクタ引き出し層8表面、MOSトランジスタのソースドレイン24、25、26、27表面およびゲートポリシリコン電極16、17表面は、シリコン表面が露出している状態である。
【0023】
次に、Coをスパッタリングし、アニールをした後に、Co未反応層を除去し、続いてアニールを実施することによりCoシリサイド層37を形成する。続いて、層間絶縁膜38を堆積した後に、前記層間絶縁膜38を貫通してHBTのエミッタポリシリコン電極33、外部ベース電極34、N+型コレクタ引き出し層8、MOSトランジスタのソースドレイン24、25、26、27およびゲートポリシリコン電極16、17上の各前記Coシリサイド層37に到達する接続孔を形成する。そして、各接続孔内にW膜を埋め込んでWプラグ39を形成した後に、アルミニウム合金膜をスパッタリングし、所定の領域を開口したレジストをマスクにしてパターニングし、各Wプラグ39に接続され、層間絶縁膜38の上に延びる金属配線40を形成し、図60に示すようなBiCMOSデバイスが形成される。51はNPNトランジスタ、52は内部回路用のCMOSトランジスタ、53は入出力回路用のCMOSトランジスタを構成している。
【0024】
【特許文献1】
特開2000−332025号公報
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に述べた従来のBiCMOSデバイスの製造方法では、MOSトランジスタの微細化、低電圧化に伴ってMOSトランジスタのゲート絶縁膜の薄膜化が進み、MOSトランジスタのゲートポリシリコン電極を形成するエッチング時に、HBTの活性領域となるN型エピタキシャル層がエッチングされないようにエッチングストッパ膜として作用するゲート絶縁膜が3nmと薄くなっているため、オーバーエッチングレートの変動によりHBTの活性領域である前記N型エピタキシャル層がエッチングされ、HBTのコレクタ−エミッタ間耐圧がばらつくという第1の問題があった。
【0026】
また、従来のBiCMOSデバイスの製造方法では、ゲートポリシリコン電極を寸法精度よく加工するためのHBrと塩素系の混合ガスを用いたエッチングでは、ポリシリコン膜のエッチングレートはN型ポリシリコン膜が最も早く、次にアンドープポリシリコン膜、最後にP型ポリシリコン膜が最も遅いという特徴があり、所定の領域のP型ポリシリコン膜をエッチング除去するためには、N型ポリシリコン膜、アンドープポリシリコン膜が形成されている領域のオーバーエッチングはP型ポリシリコン膜が形成されている領域の約2〜3倍になる。P型ポリシリコン膜のオーバーエッチ量を30%に設定すると、HBT形成領域上のアンドープポリシリコン膜が堆積されている領域のオーバーエッチ量は60〜90%になり、従ってポリシリコンに対するSiO2の選択比は40〜60以上必要となる点から、エッチングレート、選択比の変動によりストッパに使っているゲート酸化膜がエッチングされてなくなり、HBTの活性領域である前記N型エピタキシャル層がエッチングされ、HBTのコレクタ−エミッタ間耐圧がばらつくという第2の問題があった。
【0027】
本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、BiCMOSデバイスの製造方法において、CMOSのゲート電極を形成するエッチングの際に、バイポーラ素子領域のエピタキシャル層がエッチングされるのを抑えて、電気特性が安定化したバイポーラトランジスタとMOSトランジスタを同一基板上に形成することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、BiCMOS型半導体集積回路装置の製造方法において、第1導電型の半導体基板上に第2導電型の半導体層を形成する工程と、半導体層に第1の素子領域と第2の素子領域と第3の素子領域とを設けるために素子分離層を形成する工程と、半導体層の表面に絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜上にアンドープの半導体膜を形成する工程と、第1の素子領域と第3の素子領域との上の半導体膜に第1導電型の不純物を導入する工程と、第2の素子領域上の半導体膜に第2導電型の不純物を導入する工程と、第1導電型の不純物が導入された半導体膜のエッチング速度が第2導電型の不純物が導入された半導体膜のエッチング速度よりも遅くなる条件で、第2の素子領域と第3の素子領域との上の半導体膜をエッチングしてゲート電極を形成すると同時に、第1の素子領域上の半導体膜をすべて除去する工程とを備え、第1の素子領域にバイポーラトランジスタ、第2の素子領域に第2導電型のMOSトランジスタ、第3の素子領域に第1導電型のMOSトランジスタを各々形成することを特徴とする。
【0029】
この構成によれば、MOSトランジスタのゲート電極を形成するために堆積した半導体膜において、バイポーラ素子領域の半導体膜はP型になる。このため、半導体膜をエッチングしてゲート電極を形成すると同時にバイポーラ素子領域の半導体膜を除去する際に、P型の半導体膜のエッチングレートはアンドープまたはN型の半導体膜に比べて遅くなるので、バイポーラ素子領域のエッチングストッパ膜となる下地の絶縁膜がエッチングガスに曝される時間が短くなり、絶縁膜のエッチング量を減らすことができる。従って、半導体膜のエッチングにおける対SiO2選択比の低下などのエッチング変動により、バイポーラトランジスタの活性領域として動作するN型エピタキシャル層がエッチングされるのを抑え、電気特性の安定化を図ることができるので、安定したバイポーラトランジスタとMOSトランジスタを同一基板上に形成することができる。
【0030】
上記の半導体集積回路装置の製造方法において、第1導電型の不純物はボロン、第2導電型の不純物はリンまたはヒ素であることが好ましい。
【0031】
また、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、BiCMOS型半導体集積回路装置の製造方法において、第1導電型の半導体基板上に第2導電型の半導体層を形成する工程と、半導体層に第1の素子領域と第2の素子領域と第3の素子領域とを設けるために素子分離層を形成する工程と、半導体層の表面に第1の絶縁膜を形成する工程と、第1の素子領域と第3の素子領域との上の第1の絶縁膜は残し、第2の素子領域上の該第1の絶縁膜は除去する工程と、半導体層の表面に第1の絶縁膜より薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜との上に半導体膜を形成する工程と、第2の素子領域と第3の素子領域との上の半導体膜をエッチングしてゲート電極を形成すると同時に、第1の素子領域上の半導体膜をすべて除去する工程と、第1の素子領域上の第1の絶縁膜をすべて除去する工程とを備え、第1の素子領域にバイポーラトランジスタ、第2の素子領域に第1のMOS型素子、第3の素子領域に第2のMOS型素子を各々形成し、第2のMOS型素子は、第1のMOS型素子よりもゲート耐圧が高いことを特徴とする。
【0032】
この構成によれば、バイポーラ素子領域のエッチングストッパ膜として作用する第2の絶縁膜は、第1のMOS型素子よりゲート耐圧の高い第2のMOS型素子のゲート絶縁膜と共用して厚く形成される。このため、MOS型素子のゲート電極を形成するために半導体膜をエッチングすると同時にバイポーラ素子領域の半導体膜を除去する際に、第2の絶縁膜はオーバーエッチングに曝されても確実に残すことができる。従って、バイポーラトランジスタの活性領域として動作するN型エピタキシャル層がエッチングされるのを抑え、電気特性の安定化を図ることができるので、安定したバイポーラトランジスタとMOS型素子を同一基板上に形成することができる。
【0033】
上記の半導体集積回路装置の製造方法において、半導体膜を形成する工程は、アンドープの半導体膜を堆積し、第1の素子領域上のアンドープの半導体膜に第1導電型の不純物を導入し、第1の素子領域とは異なる領域上のアンドープの半導体膜に第2導電型の不純物を導入する工程とをさらに備え、第1の素子領域上の半導体膜をすべて除去する工程においては、第1導電型の不純物が導入された半導体膜のエッチング速度が第2導電型の不純物が導入された半導体膜のエッチング速度よりも遅くなる条件でエッチングを行うことが好ましい。
【0034】
上記の半導体集積回路装置の製造方法において、第1の素子領域とは異なる領域は、第2の素子領域と第3の素子領域であることが好ましい。
【0035】
上記の半導体集積回路装置の製造方法において、第1のMOS型素子および第2のMOS型素子はMOSトランジスタであることが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。図1〜図20は、第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0037】
まず、図1に示すように(001)面を主面とするP型シリコン基板101の上部にN型不純物をドープしながらシリコン単結晶層102をエピタキシャル成長させる。続いて、エピタキシャル層102の表面にフォトリソグラフィーを用いてN型のレトログレードウェルを形成する領域を開口したレジストをマスクに、砒素のイオンを注入して、HBT形成領域に深さ約1μmのN型のレトログレードウェル103を形成する。
【0038】
次に、図2に示すように素子分離として、シリコン酸化膜が埋め込まれたシャロートレンチ104と、アンドープポリシリコン膜106およびこれを取り囲むシリコン酸化膜107により構成されるディープトレンチ105とを形成する。各トレンチ104、105の深さは、それぞれ0.35μm、2μm程度である。
【0039】
次に、N+型コレクタ引き出し層形成領域を開口したレジストをマスクに、燐イオンを注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。
【0040】
次に、フォトリソグラフィーを用いてNチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口したレジストをマスクに、ボロンのイオンを注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。続いてフォトリソグラフィーを用いてPチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口したレジストをマスクに、燐のイオンを注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。続いて、温度が850℃程度で30分程度の熱処理を行って、N+型コレクタ引き出し層108、P型のウェル109およびN型のウェル110を形成する。以上により、図3のような形状を形成する。
【0041】
次に、図4に示すようにパイロジェニック酸化で9nm程度のゲート酸化膜111を成長させた後、フォトリソグラフィーを用いて入出力回路用のMOSトランジスタ領域にレジストを残し、続いてBHFによるウエットエッチングをした後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去することで、入出力回路用のMOSトランジスタ領域にゲート酸化膜111を残し、図5のような形状を形成する。ここで、入出力回路にかかる電圧は内部回路にかかる電圧より高く、入出力回路用のMOSトランジスタは最大定格を高く設定する必要がある。
【0042】
次に、図6に示すようにRTP法で3nm程度のゲート酸窒化膜112を成長させ、続いて200nm程度のアンドープポリシリコン膜113を減圧CVD法で堆積させる。
【0043】
次に、図7に示すようにフォトリソグラフィーを用いてNチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口したレジストをマスクに、ドーズ量が5×1015cm-2程度、加速エネルギーが10〜15keVで燐をイオン注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、N型のゲートポリシリコン膜114を形成する。続いて、図8に示すようにフォトリソグラフィーを用いてPチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口すると同時にHBT形成領域を開口したレジストをマスクにドーズ量が3×1015cm-2程度、加速エネルギーが5keVでボロンをイオン注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、P型のポリシリコン膜115を形成する。
【0044】
次に、フォトリソグラフィーによりゲートポリシリコン電極を形成する領域にレジストを残し、このレジストをマスクにして前記ポリシリコン膜113、114および115を異方性エッチングした後、レジストを除去し図9に示すようにNチャネルMOSトランジスタのゲート電極116およびPチャネルMOSトランジスタのゲート電極117を形成する。ここで、ポリシリコン膜113、114および115のエッチングはHBrと塩素系の混合ガスを用いた。
【0045】
この時、HBT形成領域のポリシリコン膜115はP型に注入されていることにより、HBT形成領域のポリシリコン膜115をエッチングして除去する際のポリシリコン膜のエッチングレートは、ポリシリコン膜がアンドープまたはN型注入されている場合に比べて1/2〜1/3に遅くできているため、バイポーラ領域上の前記ポリシリコン膜115を除去する際のストッパ膜となる下地絶縁膜112が、前記ポリシリコン膜115のエッチングガスに曝される時間が短くなり、前記下地絶縁膜112のエッチング量を減らすことができる。従って、前記ポリシリコン膜115のエッチングにおける対SiO2選択比(ポリシリコンに対するSiO2の選択比)の低下などのエッチング変動により、バイポーラトランジスタの活性領域として動作するN型エピタキシャル層102がエッチングされるのを抑え、HBTの電気特性の安定化を図ることができる。
【0046】
次に、図10に示すようにフォトリソグラフィーとイオン注入を用いて、NチャネルMOSトランジスタにライトドープドドレイン層118、119を、PチャネルMOSトランジスタにライトドープドドレイン層120、121を形成した後、100nm程度の酸化膜122を減圧CVD法で堆積させる。
【0047】
次に、図11に示すように前記酸化膜122を異方性エッチングし、MOSトランジスタのゲート電極側壁にサイドウォール123を形成する。
【0048】
次に、図12に示すようにフォトリソグラフィーとイオン注入を用いて、NチャネルMOSトランジスタのソース層およびドレイン層124、125を、PチャネルMOSトランジスタのソース層およびドレイン層126、127を形成し、続いて例えば温度が1000℃程度、時間が10〜15秒程度の熱処理をして前記ソース層およびドレイン層を活性化させる。
【0049】
次に、図13に示すように約50nmの酸化膜128を減圧CVD法で堆積させ、続いて約100nmのポリシリコン膜129を減圧CVD法で堆積させる。
【0050】
次に、図14に示すようにフォトリソグラフィーを用いてHBT形成領域を開口したレジストをマスクに前記ポリシリコン膜129をエッチングした後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、続いて前記ポリシリコン膜をエッチングした領域の露出している前記酸化膜128をBHFにより除去し、HBT形成領域のN型シリコン表面を露出させる。
【0051】
次に、図15に示すようにUHV−CVD法によりSi/Si1-XGeX層130(a)およびポリSi/ポリSi1-XGeX膜130(b)を堆積する。この時、Si1-XGeX層にはボロンが導入されてP型になっている。
【0052】
次に、図16に示すように膜厚が約30nmの酸化膜131を減圧CVD法により堆積した後、フォトリソグラフィーを用いてHBTのエミッタ領域を開口したレジストをマスクに前記酸化膜131をBHFによりエッチングして除去し、続いて酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。
【0053】
次に、図17に示すように膜厚が300nm程度で濃度が1〜5×1020cm-3程度のN+型ポリシリコン膜132を減圧CVD法により堆積する。続いて、フォトリソグラフィーにより所定の領域を開口したレジストをマスクにして前記ポリシリコン膜132を異方性エッチングし、続いて前記酸化膜131をエッチングした後に酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、HBTのエミッタポリシリコン電極133を形成する。この時MOSトランジスタ領域の前記ポリシリコン膜132および前記酸化膜131はエッチングにより除去される。
【0054】
次に、図18に示すように、フォトリソグラフィーにより所定の領域を開口したレジストをマスクにして前記ポリSi/ポリSi1-XGeX膜130(b)をエッチングしてパターニングし、HBTの外部ベース電極134を形成する。この時MOSトランジスタ領域の前記ポリSi/ポリSi1-XGeX膜130(b)および前記ポリシリコン膜129はエッチングにより除去される。
【0055】
次に、図19に示すように、厚さが約30〜100nm程度の酸化膜を減圧CVD法により堆積した後、温度が900℃程度、時間が10〜15秒程度の熱処理をして前記エミッタポリシリコン電極133からエミッタ層135をベース中に拡散させる。続いて、前記酸化膜を異方性エッチングし、HBTのエミッタポリシリコン電極側壁にサイドウォール136を形成する。この時、HBTのエミッタポリシリコン電極133表面、外部ベース電極134表面、N+型コレクタ引き出し層108表面、MOSトランジスタのソースドレイン124、125、126、127表面およびゲートポリシリコン電極116、117表面は、シリコン表面が露出している状態である。
【0056】
次に、Coをスパッタリングし、アニールをした後に、Co未反応層を除去し、続いてアニールを実施することによりCoシリサイド層137を形成する。続いて、層間絶縁膜138を堆積した後に、前記層間絶縁膜138を貫通してHBTのエミッタポリシリコン電極133、外部ベース電極134、N+型コレクタ引き出し層108、MOSトランジスタのソースドレイン124、125、126、127およびゲートポリシリコン電極116、117上の各前記Coシリサイド層137に到達する接続孔を形成する。そして、各接続孔内にW膜を埋め込んでWプラグ139を形成した後に、アルミニウム合金膜をスパッタリングし、所定の領域を開口したレジストをマスクにしてパターニングし、各Wプラグ139に接続され、層間絶縁膜138の上に延びる金属配線140を形成し、図20に示すようなBiCMOSデバイスが形成される。151はNPNトランジスタ、152は内部回路用のCMOSトランジスタ、153は入出力回路用のCMOSトランジスタを構成している。
【0057】
以上の様な製造方法によると、HBT形成領域のポリシリコン膜115はP型に形成されていることにより、HBT形成領域のポリシリコン膜115をエッチングして除去する際のポリシリコン膜のエッチングレートは、ポリシリコン膜がアンドープまたはN型に形成されている場合に比べて1/2〜1/3に遅くできているため、バイポーラ領域上の前記ポリシリコン膜115を除去する際のエッチングストッパ膜となる下地絶縁膜112が、前記ポリシリコン膜115のエッチングガスに曝される時間が短くなり、前記下地絶縁膜112のエッチング量を減らすことができる。従って、前記ポリシリコン膜115のエッチングにおける対SiO2選択比の低下などのエッチング変動により、バイポーラトランジスタの活性領域として動作するN型エピタキシャル層102がエッチングされるのを抑え、HBTの電気特性の安定化を図ることができるので、安定したバイポーラトランジスタとMOSトランジスタを同一基板上に形成することができる。
【0058】
更に、HBT形成領域のポリシリコン膜115は、PチャネルMOSトランジスタのP型ゲート電極を形成するために使うマスクおよびイオン注入工程を使って一度に形成できており、マスク枚数を増やすことなく安定したバイポーラトランジスタとMOSトランジスタを同一基板上に形成することができる。
【0059】
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。図21〜図40は、第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0060】
まず、図21に示すように(001)面を主面とするP型シリコン基板201の上部にN型不純物をドープしながらシリコン単結晶層202をエピタキシャル成長させる。続いて、エピタキシャル層202の表面にフォトリソグラフィーを用いてN型のレトログレードウェルを形成する領域を開口したレジストをマスクに、砒素のイオンを注入して、HBT形成領域に深さ約1μmのN型のレトログレードウェル203を形成する。
【0061】
次に、図22に示すように素子分離として、シリコン酸化膜が埋め込まれたシャロートレンチ204と、アンドープポリシリコン膜206およびこれを取り囲むシリコン酸化膜207により構成されるディープトレンチ205とを形成する。各トレンチ204、205の深さは、それぞれ0.35μm、2μm程度である。
【0062】
次に、N+型コレクタ引き出し層形成領域を開口したレジストをマスクに、燐イオンを注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。
【0063】
次に、フォトリソグラフィーを用いてNチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口したレジストをマスクに、ボロンのイオンを注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。続いてフォトリソグラフィーを用いてPチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口したレジストをマスクに、燐のイオンを注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。続いて、温度が850℃程度で30分程度の熱処理を行って、N+型コレクタ引き出し層208、P型のウェル209およびN型のウェル210を形成する。以上により、図23のような形状を形成する。
【0064】
次に、図24に示すようにパイロジェニック酸化で9nm程度のゲート酸化膜211を成長させた後、フォトリソグラフィーを用いて入出力回路用のMOSトランジスタ領域にレジストを残すと同時にHBT形成領域にレジストを残し、続いてBHFによるウエットエッチングをした後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去することで、入出力回路用のMOSトランジスタ領域およびHBT形成領域にゲート酸化膜211を残し、図25のような形状を形成する。ここで、入出力回路にかかる電圧は内部回路にかかる電圧より高く、入出力回路用のMOSトランジスタは最大定格を高く設定する必要がある。
【0065】
次に、図26に示すようにRTP法で3nm程度のゲート酸窒化膜212を成長させ、続いて200nm程度のアンドープポリシリコン膜213を減圧CVD法で堆積させる。
【0066】
次に、図27に示すようにフォトリソグラフィーを用いてNチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口したレジストをマスクに、ドーズ量が5×1015cm-2程度、加速エネルギーが10〜15keVで燐をイオン注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、N型のゲートポリシリコン膜214を形成する。続いて、図28に示すようにフォトリソグラフィーを用いてPチャネルMOSトランジスタ形成領域を開口したレジストをマスクにドーズ量が3×1015cm-2程度、加速エネルギーが5keVでボロンをイオン注入した後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、P型のポリシリコン膜215を形成する。ここで、更にHBTの特性の安定化を図るために、前記のフォトリソグラフィーを用いてPチャネルMOSトランジスタ形成領域にレジストを開口する際に、同時にHBT形成領域にレジストを開口しHBT形成領域のポリシリコン膜をP型化してもよい。
【0067】
次に、フォトリソグラフィーによりゲートポリシリコン電極を形成する領域にレジストを残し、このレジストをマスクにして前記ポリシリコン膜213、214および215を異方性エッチングした後、レジストを除去し図29に示すようにNチャネルMOSトランジスタのゲート電極216およびPチャネルMOSトランジスタのゲート電極217を形成する。ここで、ポリシリコン膜213、214および215のエッチングはHBrと塩素系の混合ガスを用いた。
【0068】
この時、MOSトランジスタのゲート電極として使用するポリシリコン膜をエッチングしてMOSトランジスタのゲート電極216、217を形成し、同時にHBT形成領域のポリシリコン膜213を除去するエッチングの際、HBT形成領域のエッチングストッパ膜として作用する絶縁膜211は、内部回路用のMOSトランジスタ252より耐圧の高い入出力回路用のMOSトランジスタ253のゲート絶縁膜と共用して厚く形成できているため、HBTの活性領域として動作するN型エピタキシャル層がエッチングされるのを抑え、特性の安定化を図ることができるので、安定したHBTとMOSトランジスタを同一基板上に形成することができる。加えて、図28のHBT形成領域のポリシリコン膜213をP型化してポリシリコン膜215にしておけば、本発明の第1の実施形態で述べたような理由から、更にHBTの電気特性の安定化を図ることができる。
【0069】
次に、図30に示すようにフォトリソグラフィーとイオン注入を用いて、NチャネルMOSトランジスタにライトドープドドレイン層218、219を、PチャネルMOSトランジスタにライトドープドドレイン層220、221を形成した後、100nm程度の酸化膜222を減圧CVD法で堆積させる。
【0070】
次に、図31に示すように前記酸化膜222を異方性エッチングし、MOSトランジスタのゲート電極側壁にサイドウォール223を形成する。
【0071】
次に、図32に示すようにフォトリソグラフィーとイオン注入を用いて、NチャネルMOSトランジスタのソース層およびドレイン層224、225を、PチャネルMOSトランジスタのソース層およびドレイン層226、227を形成し、続いて例えば温度が1000℃程度、時間が10〜15秒程度の熱処理をして前記ソース層およびドレイン層を活性化させる。
【0072】
次に、図33に示すように約50nmの酸化膜228を減圧CVD法で堆積させ、続いて約100nmのポリシリコン膜229を減圧CVD法で堆積させる。
【0073】
次に、図34に示すようにフォトリソグラフィーを用いてHBT形成領域を開口したレジストをマスクに前記ポリシリコン膜229をエッチングした後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、続いて前記ポリシリコン膜をエッチングした領域の露出している前記酸化膜228をBHFにより除去し、HBT形成領域のN型シリコン表面を露出させる。
【0074】
次に、図35に示すようにUHV−CVD法によりSi/Si1-XGeX層230(a)およびポリSi/ポリSi1-XGeX膜230(b)を堆積する。この時、Si1-XGeX層にはボロンが導入されてP型になっている。
【0075】
次に、図36に示すように膜厚が約30nmの酸化膜231を減圧CVD法により堆積した後、フォトリソグラフィーを用いてHBTのエミッタ領域を開口したレジストをマスクに前記酸化膜231をBHFによりエッチングして除去し、続いて酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。
【0076】
次に、図37に示すように膜厚が300nm程度で濃度が1〜5×1020cm-3程度のN+型ポリシリコン膜232を減圧CVD法により堆積する。続いて、フォトリソグラフィーにより所定の領域を開口したレジストをマスクにして前記ポリシリコン膜232を異方性エッチングし、続いて前記酸化膜231をエッチングした後に酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去し、HBTのエミッタポリシリコン電極233を形成する。この時MOSトランジスタ領域の前記ポリシリコン膜232および前記酸化膜231はエッチングにより除去される。
【0077】
次に、図38に示すように、フォトリソグラフィーにより所定の領域を開口したレジストをマスクにして前記ポリSi/ポリSi1-XGeX膜230(b)をエッチングしてパターニングし、HBTの外部ベース電極234を形成する。この時MOSトランジスタ領域の前記ポリSi/ポリSi1-XGeX膜230(b)および前記ポリシリコン膜229はエッチングにより除去される。
【0078】
次に、図39に示すように、厚さが約30〜100nm程度の酸化膜を減圧CVD法により堆積した後、温度が900℃程度、時間が10〜15秒程度の熱処理をして前記エミッタポリシリコン電極233からエミッタ層235をベース中に拡散させる。続いて、前記酸化膜を異方性エッチングし、HBTのエミッタポリシリコン電極側壁にサイドウォール236を形成する。この時、HBTのエミッタポリシリコン電極233表面、外部ベース電極234表面、N+型コレクタ引き出し層208表面、MOSトランジスタのソースドレイン224、225、226、227表面およびゲートポリシリコン電極216、217表面は、シリコン表面が露出している状態である。
【0079】
次に、Coをスパッタリングし、アニールをした後に、Co未反応層を除去し、続いてアニールを実施することによりCoシリサイド層237を形成する。続いて、層間絶縁膜238を堆積した後に、前記層間絶縁膜238を貫通してHBTのエミッタポリシリコン電極233、外部ベース電極234、N+型コレクタ引き出し層208、MOSトランジスタのソースドレイン224、225、226、227およびゲートポリシリコン電極216、217上の各前記Coシリサイド層237に到達する接続孔を形成する。そして、各接続孔内にW膜を埋め込んでWプラグ239を形成した後に、アルミニウム合金膜をスパッタリングし、所定の領域を開口したレジストをマスクにしてパターニングし、各Wプラグ239に接続され、層間絶縁膜238の上に延びる金属配線240を形成し、図40に示すようなBiCMOSデバイスが形成される。251はNPNトランジスタ、252は内部回路用のCMOSトランジスタ、253は入出力回路用のCMOSトランジスタを構成している。
【0080】
以上の様な製造方法によると、HBT形成領域のポリシリコン膜213または前記ポリシリコン膜をP型化した場合にはポリシリコン膜215をエッチングして除去する際、エッチングストッパ膜として作用する絶縁膜211は、内部回路用のMOSトランジスタ252より耐圧の高い入出力回路用のMOSトランジスタ253のゲート絶縁膜と共用して厚く形成できているため、HBTの活性領域として動作するN型エピタキシャル層がエッチングされるのを抑え、HBTの電気特性の安定化を図ることができるので、安定したHBTとMOSトランジスタを同一基板上に形成することができる。
【0081】
更に、HBT形成領域のポリシリコン膜213をP型化してポリシリコン膜215にしておく場合には、本発明の第1の実施形態で述べたような理由から、更にHBTの特性の安定化を図ることができる。
【0082】
尚、本実施形態ではMOS型素子にMOSトランジスタを用いて説明したが、これに代えてMOS型バリキャップなどのMOS型容量素子を用いた場合にも本発明の効果は得られる。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の半導体集積回路装置の製造方法によれば、HBT形成領域上の半導体膜を除去する際に、HBTの活性領域として動作するエピタキシャル層がエッチングされるのを抑え、HBTの電気特性の安定化を図ることができる。更に、マスク枚数を増やすことなく安定したHBTとMOSトランジスタを同一基板上に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図2】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図3】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図4】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図5】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図6】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図7】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図8】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図9】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図10】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図11】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図12】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図13】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図14】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図15】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図16】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図17】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図18】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図19】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図20】本発明の第1の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図21】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図22】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図23】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図24】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図25】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図26】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図27】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図28】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図29】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図30】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図31】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図32】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図33】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図34】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図35】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図36】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図37】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図38】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図39】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図40】本発明の第2の実施形態の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図41】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図42】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図43】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図44】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図45】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図46】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図47】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図48】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図49】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図50】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図51】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図52】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図53】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図54】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図55】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図56】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図57】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図58】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図59】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【図60】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す工程断面図
【符号の説明】
1、101、201 P型シリコン基板
2、102、202 シリコン単結晶層
3、103、203 レトログレードウェル
4、104、204 シャロートレンチ
5、105、205 ディープトレンチ
6、106、206 アンドープポリシリコン膜
7、107、207 シリコン酸化膜
8、108、208 N+型コレクタ引き出し層
9、109、209 P型ウェル
10、110、210 N型ウェル
11、111、211 ゲート酸化膜
12、112、212 ゲート酸窒化膜
13、113、213 アンドープポリシリコン膜
14、114、214 N型ポリシリコン膜
15、115、215 P型ポリシリコン膜
16、116、216 NチャネルMOSトランジスタのゲート電極
17、117、217 PチャネルMOSトランジスタのゲート電極
18、118、218 NチャネルMOSトランジスタのライトドープドドレイン層
19、119、219 NチャネルMOSトランジスタのライトドープドドレイン層
20、120、220 PチャネルMOSトランジスタのライトドープドドレイン層
21、121、221 PチャネルMOSトランジスタのライトドープドドレイン層
22、122、222 酸化膜
23、123、223 サイドウォール
24、25、124、125、224、225 NチャネルMOSトランジスタのソース層およびドレイン層
26、27、126、127、226、227 PチャネルMOSトランジスタのソース層およびドレイン層
28、128、228 酸化膜
29、129、229 ポリシリコン膜
30(a)、130(a)、230(a) Si/Si1-XGeX
30(b)、130(b)、230(b) ポリSi/ポリSi1-XGeX
31、131、231 酸化膜
32、132、232 N+型ポリシリコン膜
33、133、233 エミッタポリシリコン電極
34、134、234 外部ベース電極
35、135、235 エミッタ層
36、136、236 サイドウォール
37、137、237 Coシリサイド層
38、138、238 層間絶縁膜
39、139、239 Wプラグ
40、140、240 アルミニウム金属配線
51、151、251 NPNトランジスタ
52、152、252 内部回路用のCMOSトランジスタ
53、153、253 入出力回路用のCMOSトランジスタ

Claims (6)

  1. BiCMOS型半導体集積回路装置の製造方法において、
    第1導電型の半導体基板上に第2導電型の半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層に第1の素子領域と第2の素子領域と第3の素子領域とを設けるために素子分離層を形成する工程と、
    前記半導体層の表面に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上にアンドープの半導体膜を形成する工程と、
    前記第1の素子領域と前記第3の素子領域との上の前記半導体膜に第1導電型の不純物を導入する工程と、
    前記第2の素子領域上の前記半導体膜に第2導電型の不純物を導入する工程と、
    第1導電型の不純物が導入された前記半導体膜のエッチング速度が第2導電型の不純物が導入された前記半導体膜のエッチング速度よりも遅くなる条件で、前記第2の素子領域と前記第3の素子領域との上の前記半導体膜をエッチングしてゲート電極を形成すると同時に、前記第1の素子領域上の前記半導体膜をすべて除去する工程とを備え、
    前記第1の素子領域にバイポーラトランジスタ、第2の素子領域に第2導電型のMOSトランジスタ、第3の素子領域に第1導電型のMOSトランジスタを各々形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1導電型の不純物はボロン、前記第2導電型の不純物はリンまたはヒ素であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. BiCMOS型半導体集積回路装置の製造方法において、
    第1導電型の半導体基板上に第2導電型の半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層に第1の素子領域と第2の素子領域と第3の素子領域とを設けるために素子分離層を形成する工程と、
    前記半導体層の表面に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の素子領域と前記第3の素子領域との上の前記第1の絶縁膜は残し、前記第2の素子領域上の該第1の絶縁膜は除去する工程と、
    前記半導体層の表面に前記第1の絶縁膜より薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜との上に半導体膜を形成する工程と、
    前記第2の素子領域と前記第3の素子領域との上の前記半導体膜をエッチングしてゲート電極を形成すると同時に、前記第1の素子領域上の前記半導体膜をすべて除去する工程と
    前記第1の素子領域上の前記第1の絶縁膜をすべて除去する工程とを備え、
    前記第1の素子領域にバイポーラトランジスタ、前記第2の素子領域に第1のMOS型素子、前記第3の素子領域に第2のMOS型素子を各々形成し、
    前記第2のMOS型素子は、前記第1のMOS型素子よりもゲート耐圧が高いことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 請求項3に記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記半導体膜を形成する工程は、アンドープの半導体膜を堆積し、
    前記第1の素子領域上の前記アンドープの半導体膜に第1導電型の不純物を導入し、前記第1の素子領域とは異なる領域上の前記アンドープの半導体膜に第2導電型の不純物を導入する工程とをさらに備え
    前記第1の素子領域上の前記半導体膜をすべて除去する工程においては、第1導電型の不純物が導入された前記半導体膜のエッチング速度が第2導電型の不純物が導入された前記半導体膜のエッチング速度よりも遅くなる条件でエッチングを行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 請求項4に記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1の素子領域とは異なる領域は、前記第2の素子領域と前記第3の素子領域であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 請求項3〜5の何れか1項に記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1のMOS型素子および前記第2のMOS型素子は、MOSトランジスタであることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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