JP2002015943A - 誘電体の製造方法及びそれを用いた誘電体及びコンデンサ - Google Patents

誘電体の製造方法及びそれを用いた誘電体及びコンデンサ

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和博 西薗
Kenichi Tajima
健一 田島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微細な導電性粒子を均一に分散させた誘電体を
製造する方法を提供する。 【解決手段】誘電体を主とするセラミック粉末と、導電
性粉末とを含む成形体に、周波数が1〜60GHzのマ
イクロ波を照射し、前記成形体を加熱することにより、
焼成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体の製造方法
に関し、特に、高周波領域で高誘電率を有する誘電体の
製造方法、誘電体及びコンデンサに関するものであり、
例えば積層セラミックコンデンサ、コンデンサ内蔵多層
基板等に好適に使用できる誘電体とその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来より、大容量のセラミックコンデンサ
として誘電体磁器組成物からなるセラミック層間に内部
電極を配置した構造の積層セラミックコンデンサが広く
知られており、前記積層セラミックコンデンサとして好
適な誘電体磁器組成物が数多く開発されている。また、
パーソナルコンピュータ、携帯電話などの情報通信技術
の発展と共に電子部品の小型化が急速に進み、積層セラ
ミックコンデンサの小型化の要求がさらに強まり、誘電
体セラミック材料の大容量化、すなわち誘電率の向上と
積層セラミックコンデンサにおいては更なる薄層化の必
要性が生じてきている。
【0003】これらのセラミックコンデンサ用誘電体磁
器組成物として、BaTiO3を主成分とするチタン酸
バリウム系誘電体磁器組成物又は酸化鉛(PbO)を含
むPbZrO3−PbTiO3(PZT)をベースにした
ペロブスカイト型複合酸化物を例示できる。
【0004】これらの誘電体磁器組成物の誘電率を向上
させるために組成の検討が種々なされているが、コンデ
ンサとして要求される電気的特性、大きな誘電率、小さ
い誘電率温度係数、低誘電損失、低誘電率バイアス電界
依存性および低絶縁抵抗等を満足するチタン酸バリウム
系では室温付近の誘電率で3000〜4000程度が限
界であった。
【0005】この誘電率を向上させる手法として、N
i、Agなどの導電性粒子をセラミックス誘電体中に分
散させることで誘電率が向上できることが文献等で報告
されている。例えばJ.Ceram.Soc.Jpn.100[4]565-559(19
92)によれば、BaTiO3にNi粒子を分散させて比誘
電率の向上が図られている。
【0006】具体的には、BaTiO3に対して30v
ol%以上のNi粒子を混合することにより比誘電率は
増大し、40vol%で11000の比誘電率が得られ
たことが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
文献に記載の方法によれば、誘電体と導電性粒子の混合
体を通常の抵抗加熱による焼成炉で焼成しているため、
焼成中に金属粒子の溶融、粒成長、マイグレーション等
が起こり、導電性粒子の粒子径が4〜7μmと非常に粗
大になっていた。このような誘電体と導電性粒子との複
合体を積層セラミックコンデンサに適用する場合、誘電
体層の厚みが4μm以下の場合、誘電体層の上下の電極
層が、単独又は連結した導電性粒子によってショートし
てしまうという問題があった。
【0008】また、導電性粒子によるショートは発生し
ない場合でも、絶縁破壊を起こす危険性が高いという問
題があった。
【0009】その結果、誘電体に導電性粒子を含有させ
ることは、誘電率を上げるために有効ではあるものの、
積層セラミックコンデンサ等への実用化には至っていな
かった。即ち、ショートや絶縁破壊を解決するための誘
電体の製造方法はこれまで確立されていなかった。
【0010】従って、本発明は、ショートや絶縁破壊を
起こしにくい誘電体を製造する方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、マイクロ波加
熱により焼成することで導電性粒子の粒成長やマイグレ
ーションを抑制できるという知見に基づきなされたもの
で、焼結体中に微細な導電性粒子を均一に分散すること
により、少量の導電性粒子の添加で誘電体の高比誘電率
化を図ったものである。
【0012】すなわち、本発明の誘電体の製造方法は、
誘電体セラミック粉末を主とし、導電性粉末を含む成形
体に、周波数が1〜60GHzのマイクロ波を照射し、
前記成形体を加熱することにより、焼成することを特徴
とするものである。
【0013】この方法によれば、導電性粒子の粒成長や
マイグレーションを抑制し、導性粒子を微細なまま焼結
体中に均一に分散させることが可能なため、ショートや
絶縁破壊を防止でき、かつ比誘電率の高い誘電体を提供
することができる。
【0014】また、前記導電性粉末が、Ni、Ag、P
d、Cu、Au、Pt等の卑金属、貴金属及びこれらの
酸化物から選ばれる少なくとも1種を含むことが好まし
い。これらの導電性粒子が誘電体中に単独で存在する
と、粒子表面には電荷がチャージし、誘電体中の実効誘
電場が増大するため、少量の金属量で誘電体の比誘電率
を効果的に向上できる。
【0015】さらに、前記成形体に含まれる導電性粒子
が、5〜20容量%であることが好ましい。導電性粒子
が5容量%以上であれば、誘電体の比誘電率を効果的に
向上させることができ、また、20容量%以下であれ
ば、例えば積層セラミックコンデンサとして使用する場
合に導電性粒子が連結され隣接する電極間のショートや
絶縁破壊の発生を抑制しやすい。
【0016】本発明の誘電体は、セラミック粒子を主体
とし、導電性粒子を含む焼結体であって、前記導電性粒
子の平均粒子径が0.7μm以下であることを特徴とす
るものである。これにより、少ない導電性粉末の添加で
比誘電率を向上できるため、隣接する一対の電極がショ
ートすることを防ぎ、薄層化した場合でも絶縁不良を起
こしにくい。
【0017】特に、前記焼結体に含まれる導電性粒子
が、5〜20容量%であることが好ましく、これによ
り、例えば積層セラミックコンデンサとして使用する場
合に導電性粒子が連結され隣接する電極間のショートや
絶縁破壊を防ぐことができる。
【0018】また、前記セラミック粒子の平均粒子径が
2μm以下であることが好ましい。これにより、薄層化
を容易にし、例えば積層セラミックコンデンサに好適に
適応できる。
【0019】本発明のコンデンサは、本発明の誘電体
と、内部電極とを具備し、交互に積層されてなることを
特徴とするものである。本発明の誘電体を用いるため、
ショートや絶縁破壊のない信頼性の高いコンデンサを実
現できる。また、高い誘電率を得られるため、少ない積
層数で同じ容量が得られるため小型化でき、また、同一
の容積でも大容量化することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の誘電体の製造方法は、誘
電体を主とするセラミック粉末と、導電性粉末とを含む
成形体に、周波数が1〜60GHzのマイクロ波を照射
し、前記成形体を加熱することにより、焼成することが
必要である。
【0021】マイクロ波では、導電性粉末は加熱され
ず、誘電体のみが発熱する。また、加熱時間も短時間で
あるため、導電性粉末の溶融、粒成長、マイグレーショ
ン等が起きにくい結果、誘電体中に微細な導電性粒子を
均一に分散させることができる。
【0022】また、照射するマイクロ波の周波数が1G
Hz以下では、マイクロ波の吸収が悪いため、誘電体を
効果的に加熱できず、緻密体を得ることが難しい。製品
コストが上昇する。また、60GHz以上の周波数では
マイクロ波の吸収には問題はないものの、現状では連続
照射が可能な発振管が無いために装置に汎用性がなく高
価で、製品のコスト上昇につながる。したがって、マイ
クロ波の周波数を1〜60GHzとすることが重要で、
特に、2〜30GHzが好ましい。
【0023】セラミック誘電体材料としては、例えばB
aTiO3を主成分とするチタン酸バリウム系誘電体磁
器組成物やPb(Zr,Ti)O3(以下、PZTと言う)等
が挙げることができるが、多層配線基板等に用いられる
アルミナ等であってもよい。また、これらの誘電体材料
に、焼結助剤等としてY23等の希土類元素やMgO、
MnO等を誘電特性に影響の少ない範囲で添加してもよ
い。
【0024】導電性粉末はNi、Pd等の卑金属、A
g、Cu、Au、Pt等の貴金属、およびそれらの酸化
物から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、
特に好適にはNiが安価であり、また微粉末も入手し易
く、現在市販の積層セラミックコンデンサの内部電極に
多く使用されており、たとえ電極と反応して合金に変化
しても導電性が大幅に変化する可能性が低いことから好
適に用いられる。また、上記の組み合わせ、例えばAg
−Pd、Ag−Pt等の合金でもよく、また、添加する
際はAg2OやNiO等の酸化物であっても、焼結体中
でAg、Ni等に還元されれば差し支えない。
【0025】ここで、一般に卑金属とはアルカリ金属、
アルカリ土類金属、アルミニウム、亜鉛、鉄等の空気中
の加熱で酸化されやすい金属を言う。また、貴金属は
金、銀および白金族元素が含まれ、空気中で酸化するこ
となく、他の物質の化学作用をほとんど受けない金属を
言う。これらの導電性粉末は極力微細であることが好ま
しく、その製造方法としてゾル・ゲル法、水熱合成法、
気相化学反応法(CVD法)等を挙げることができる。
【0026】これらの導電性粒子からなる導電性粉末は
全量中5〜20容量%、特に、10〜15容量%である
ことが好ましい。導電性粒子が全量中5%以上で比誘電
率は十分高くなり、全量中20容量%以下にすると、例
えば積層セラミックコンデンサとして用いた場合、導電
性粒子同士の接触等による電極間のショートや絶縁破壊
の発生を抑制する傾向が高い。しかも、マイクロ波加熱
では導電性粒子を誘電体中に微細均一に分散でき、20
容量%以下であっても十分効果的に比誘電率を増大する
ことができる。
【0027】さらに、導電性粉末の平均粒子径は、0.
7μm以下、特に0.5μm以下、さらには0.3μm
以下が望ましい。また、導電性粒子の製造方法は特に限
定されるものではないが、小さな平均粒子径を有するた
め、例えば沈殿還元法、還元析出法、ゾル−ゲル法、水
熱合成法、気相化学反応法(CVD法)等の方法が好まし
い。特に、CVD法で合成されたNi粉末は球形で、平
均粒子径が0.1〜0.5μm、純度99.99%以
上、かつ結晶性が高く、酸化もされにくく、本発明の誘
電体の製造方法に好適に用いることができる。
【0028】これらの導電性粉末とセラミック誘電体の
混合体はボールミル等の公知の方法で混合、粉砕し、成
形する。例えば、アクリル系、ブチラール系、アルコー
ル系等の有機結合剤、溶媒等を添加し、ボールミル、振
動ミル等により混合する。得られた混合粉末又はスラリ
ーを公知の成型方法により所望の形状に成形する。具体
例として、一軸プレス法、ドクターブレード法を例示で
きる。
【0029】ただし、卑金属粉末を用いるときには酸化
を避けるために、混合や粉砕時に不活性雰囲気を用いた
り、不活性雰囲気での乾式造粒法等を用いると良い。
【0030】次に、成形体をマイクロ波加熱装置の共振
器内に配置し、マグネトロン、クライストロン又はジャ
イロトロン等の発振管より発振され、導波管を通して空
洞共振器内に導かれた周波数1〜60GHzのマイクロ
波を成形体に照射する。なお、成形体はアルミナ繊維等
からなる断熱材にて周囲を囲むことで試料表面からの放
熱を抑制でき、効果的に加熱することができる。また、
試料温度は公知の測定方法、例えばタングステン−レニ
ウム等の熱電対や二色温度計等の非接触法で測定するこ
とができる。
【0031】焼成温度、時間は誘電体の種類により異な
り、それぞれの材料で緻密化が行われる最適な条件を選
択することが必要であるが、導電性粒子の微細化のた
め、焼成時間は30分以下、特に20分以下、さらに1
0分以下、より好適には5分以下であることが望まし
い。このように短時間で焼成すると、導電性粒子がマイ
クロ波により直接加熱されないため、微細な粒子径を保
ち、均一に分散した状態を実現できるまた、誘電体の焼
成の雰囲気は、所望によりAr、N2等をキャリアガス
とし、所望により酸素含有ガスを用いて、酸素分圧を制
御した雰囲気で行うことが好ましい。これにより、所望
の組成を有する誘電体を得ることができる。
【0032】本発明の誘電体は、セラミック粒子を主体
とし、導電性粒子を含む焼結体であることが重要であ
り、この構成により、誘電体単体と比較して比誘電率を
大幅に向上することができる。そして、焼結体中の導電
性粒子の平均粒子径が0.7μm以下であることが重要
である。その平均粒子径が0.7μmを越えると比誘電
率を効果的に高めるために導電性粒子の添加量が増え、
積層セラミックコンデンサにおける隣接する電極間の絶
縁破壊が防止される。
【0033】また、前記焼結体に含まれる誘電体セラミ
ック粒子の平均粒子径が2μm以下、特に1μm以下で
あることが好ましい。これは、誘電体セラミック粒子の
平均粒子径を2μm以下とすることにより薄層化が容易
となり、積層セラミックコンデンサに適応することがで
きる。
【0034】以上のように構成された本発明の誘電体
は、比誘電率が例えばBaTiO3では5000以上と
高く、導電性粒子の添加量が少なく、微細で均一に分散
しているため電極を付した際、絶縁が保たれ、ショート
を発生させることがない。
【0035】さらに、本発明のコンデンサは、上記の誘
電体と、内部電極とが、交互に積層されていることを特
徴とするもので、これにより、導電性粒子が含まれてい
ない誘電体を用いたコンデンサと比較して、同一のコン
デンサ容量を得る場合、積層数が少なくできるため小型
化できると共にショートを発生することなく、また、同
一の容積でも大容量化することが可能となる
【0036】
【実施例】出発原料には、誘電体粉末として、市販の平
均粒子径が0.4μmのBaTiO3粉末、平均粒子径
が1.0μmのSrTiO3粉末、及び平均粒子径が
1.0μmのPZT粉末を用いた。また、導電性粉末と
して、CVD法で作製した平均粒子径0.3μmのNi
粉末、Ag粉末、Pd粉、Cu粉末、Au粉末及びPt
粉末、平均粒子径0.5μmのNiO粉及びAg2O粉
を用いた。
【0037】誘電体粉末と導電性粉末とを表1の組成に
なるように秤量した。この混合粉末98.8モル%に対
して、Y23粉末を0.1モル%、MgOを1モル%、
MnOを0.1モル%を添加し、公知の有機結合剤、分
散剤及び分散媒等と共に20時間ボールミルにて混合
し、その後一軸プレスにて100MPaの成形圧で、直
径20mm、厚さ2mmの成形体を作製した。
【0038】次に、マイクロ波加熱炉及び抵抗加熱焼成
炉により上記の成形体を焼成した。ここで、マイクロ波
加熱炉のマイクロ波源として、周波数0.915GH
z、出力3kW、及び2.45GHz、出力2kWのマ
グネトロン、周波数6GHz、出力8kWのクライスト
ロン、周波数28GHz、出力10kWのジャイロトロ
ンのいずれかを用いた。そして、空洞共振器内のアルミ
ナ断熱材中に成形体を設置し、成形体にマイクロ波を照
射した。
【0039】焼成は20℃/分の速度で昇温し、表1に
示す焼成温度及び焼成時間の条件で保持し、焼結体を得
た。なお、雰囲気は窒素ガスをキャリアとし、3×10
-8Paの酸素分圧を維持した。
【0040】得られた焼結体の相対密度は全て98%以
上であり、粒子径は、焼結体を研磨後、鏡面状態に研磨
し、走査型電子顕微鏡により400、1000および3
000倍の写真を撮影し、コード法により誘電体粒子及
び導電性粒子の結晶粒子径を算出した。
【0041】また、これらの焼結体の上下面にスパッタ
リングにより金電極を形成し、電気特性を測定した。電
気特性は周波数1kHz、入力信号レベル1.0Vrm
sにて静電容量および誘電正接を測定し、静電容量から
比誘電率を算出した。その後、作製した誘電体の中から
100個を選び導通試験を行い不良率を算出した。これ
らの結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】本発明の試料No.2〜10、No.12
〜20、N0.25及びNo.28は、導電性粒子の粒
子径が0.7μm以下、比誘電率がBaTiO3で60
00以上、SrTiO3粉末で620、PZTで560
0であった。
【0044】一方、導電性粒子を含まない本発明の範囲
外の試料No.1、24及び27は、比誘電率がBaT
iO3で4000、SrTiO3粉末で300、PZTで
2500であった。
【0045】また、抵抗加熱焼成炉を用いて焼成した本
発明の範囲外の試料No.21〜23、26及び29は
導電性粒子の粒子径が1.4μm以上、比誘電率がBa
TiO3で4800以下、SrTiO3粉末で320、P
ZTで3900、ショートの発生率が2%以上だった。
【0046】さらに、マイクロ波周波数が0.915G
Hzと低く本発明の範囲外の試料No.8は、相対密度
が90%と焼結できず、誘電体として使用できなかっ
た。
【0047】
【発明の効果】本発明の誘電体の製造方法は、導電性粒
子を誘電体中に微細かつ均一に分散でき、その結果、少
ない導電性粒子で大きな比誘電率を有し、ショートや絶
縁破壊の発生しない信頼性の高い誘電体を実現できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体セラミック粉末を主とし、導電性粉
    末を含む成形体に、周波数が1〜60GHzのマイクロ
    波を照射し、前記成形体を加熱することにより、焼成す
    ることを特徴とする誘電体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記導電性粉末が、Ni、Ag、Pd、C
    u、Au、Pt等の卑金属、貴金属及びこれらの酸化物
    から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請
    求項1記載の誘電体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記成形体に含まれる導電性粒子が、5〜
    20容量%であることを特徴とする請求項1又は2記載
    の誘電体の製造方法。
  4. 【請求項4】セラミック粒子を主体とし、導電性粒子を
    含む焼結体であって、前記導電性粒子の平均粒子径が
    0.7μm以下であることを特徴とする誘電体。
  5. 【請求項5】前記セラミック粒子の平均粒子径が2μm
    以下であることを特徴とする請求項4記載の誘電体。
  6. 【請求項6】前記焼結体に含まれる導電性粒子が、5〜
    20容量%であることを特徴とする請求項4又は5記載
    の誘電体。
  7. 【請求項7】請求項4及び/又は5記載の誘電体と、内
    部電極とを具備し、前記誘電体と前記内部電極が交互に
    積層されてなることを特徴とするコンデンサ。
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