JP2008078516A - 積層セラミックコンデンサおよびその製法 - Google Patents

積層セラミックコンデンサおよびその製法 Download PDF

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Abstract

【課題】誘電体層と内部電極層との界面のDC電圧に対する抵抗変化率の小さい積層セラミックコンデンサを提供する。
【解決手段】Tiに対するBaの比Ba/Tiが1より大きいBaTiOを主成分とする誘電体粉末を含むグリーンシートを作製する工程と、該グリーンシート上に卑金属粉末と該卑金属粉末の平均粒径よりも大きい平均粒径のSiを主成分とするガラス粉末とを含む内部電極パターンを形成する工程と、該内部電極パターンを有する前記グリーンシートを複数積層して積層体を形成する工程と、該積層体を焼成する工程とを具備する製法により、BaTiOを主成分とする結晶粒子9により構成される誘電体層5および内部電極層7が交互に積層されたコンデンサ本体1を有する積層セラミックコンデンサにおいて、前記誘電体層5と前記内部電極層7との間にSi−Ba−O化合物17を含む絶縁層18が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサおよびその製法に関し、特に、高絶縁性かつ高信頼性を有する積層セラミックコンデンサおよびその製法に関する。
近年、携帯電話などのモバイル機器が普及し、またパソコンなどの主要部品である半導体素子の高速化、高周波化が進んでおり、このような高機能の電子機器に搭載される積層セラミックコンデンサは小型、高容量化の要求がますます高まっている。そのため積層セラミックコンデンサは、それを構成する誘電体層や内部電極層の薄層化と多層化が図られている。
このような小型高容量の積層セラミックコンデンサでは、上述のように、1層当たりの誘電体層の厚みが薄くなり、単位厚みあたりの電界強度が大きくなることから積層セラミックコンデンサに対する絶縁性の確保が重要な課題となっている。そのため、例えば、誘電体層を構成する結晶粒子について、微粒の結晶粒子の界面付近に希土類元素や酸化アルミニウムを高濃度で存在させることが提案されている(例えば、特許文献1、2および3参照)。
また、誘電体層を構成する結晶粒子となるチタン酸バリウムを主成分とする誘電体粉末だけでなく、その誘電体粉末に対して焼結助剤として添加されるガラス粉末として、粒径を制御したガラス粉末を用いることが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2005−277393号公報 特開2005−217000号公報 特開2005−187218号公報 特開2003−309036号公報
しかしながら、上記特許文献1〜4に開示された積層セラミックコンデンサについて、交流インピーダンス法を用いて、誘電体層を構成する結晶粒子、粒界および誘電体層と内部電極層との界面のそれぞれの抵抗のDC電圧依存性を評価すると、DC電圧の増加に対して、抵抗の低下が大きいという問題がある。
従って本発明は、DC電圧に対する抵抗の低下の小さい積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の積層セラミックコンデンサは、BaTiOを主成分とする結晶粒子により構成される誘電体層と卑金属からなる内部電極層とが交互に積層された積層セラミックコンデンサであって、前記誘電体層と前記内部電極層との間にSi−Ba−O化合物を含む絶縁層が形成されていることを特徴とするものであり、また、上記積層セラミックコンデンサでは、前記Si−Ba−O化合物の最大粒径が前記結晶粒子の平均粒径よりも大きいことが望ましい。
次に、本発明の積層セラミックコンデンサの製法は、Tiに対するBaの比Ba/Tiが1より大きいBaTiOを主成分とする誘電体粉末を含むグリーンシートを作製する工程と、該グリーンシート上に卑金属粉末と該卑金属粉末の平均粒径よりも大きい平均粒径のSiを主成分とするガラス粉末とを含む内部電極パターンを形成する工程と、該内部電極パターンを有する前記グリーンシートを複数積層して積層体を形成する工程と、該積層体を焼成する工程とを具備することを特徴とするものであり、また、上記積層セラミックコンデンサの製法では前記ガラス粉末として、平均粒径が前記誘電体粉末の平均粒径よりも大きいガラス粉末を用いることが望ましい。
本発明の積層セラミックコンデンサでは、誘電体層と内部電極層との間に高絶縁性のSi−Ba−O化合物を含む絶縁層が形成されているために、積層セラミックコンデンサのDC電圧に対する抵抗変化を小さくできる。
これは、BaをAモル、TiをBモルとしたときに、Ba/Ti比が1よりも大きいBaTiOを主成分とする誘電体粉末を含むグリーンシートを用い、また、内部電極パターン中に卑金属粉末よりも平均粒径の大きいガラス粉末を含有させているために、焼成時に内部電極パターン中において、卑金属粉末が先に焼結しはじめ、一方、平均粒径が大きく移動度の小さいガラス粉末は卑金属粉末から取り残されるため、グリーンシート中において、Ba/Ti比が1より大きいBaTiOを主成分とする誘電体粉末と焼結しやすくなり、そのため誘電体層中の内部電極層との界面付近に高絶縁性のSi−Ba−O化合物を含む絶縁層が形成されるためである。
このように卑金属粉末よりも平均粒径の大きいガラス粉末を含有する内部電極パターンを用いる本発明の積層セラミックコンデンサの製法によれば、DC電圧に対する抵抗変化の小さい本発明の積層セラミックコンデンサを容易に形成できる。
本発明を説明するにあたり、まず、上述した従来の積層セラミックコンデンサにおける交流インピーダンス法を用いて得られた結晶粒子、粒界および誘電体層と内部電極層との界面のそれぞれの抵抗のDC電圧依存性の測定結果について説明する。
図1は、積層セラミックコンデンサに対する交流インピーダンス法による各成分の抵抗の評価手法を示す模式図である。図1において、1aは試料である積層セラミックコンデンサを装着して温度制御を行う恒温槽、1bは試料に直流電圧を印加する測定装置、1cは交流電源を有するインピーダンス測定装置である。この場合の抵抗の評価において、積層セラミックコンデンサを装着する恒温槽の温度は誘電体層を構成するチタン酸バリウムを主成分とする結晶粒子が示すキュリー温度(静電容量の温度特性における最大の静電容量値)よりも高い温度とし、一方、DC電圧は0Vから所定の範囲で変えて測定する。
図2(a)は、積層セラミックコンデンサにおける結晶粒子、粒界、および内部電極層と誘電体層との界面におけるインピーダンス変化のグラフ(コールコールプロット)である。(b)は結晶粒子、粒界および内部電極層と誘電体層との界面の3つの成分について等価回路で表したものである。
この評価では誘電体層を図の等価回路のように、結晶粒子、粒界および内部電極層と誘電体層との界面の3つの成分に区別する。図中のZ’はインピーダンス信号の実部、Z”は虚部を示す。インピーダンスの変化を示すグラフは加速寿命試験(HALT)の前と後の違いおよびシミュレーションによるフィッティングである。本発明におけるインピーダンスの評価は結晶粒子の粒界や誘電体層と内部電極層との界面の抵抗変化に着目するものである。なお、上述したインピーダンスの評価は、例えば加速寿命試験の前後における図1のコールコールプロットを専用ソフトによって結晶粒子、粒界および内部電極層と誘電体層との界面の3つの成分に分けて求めることができる。具体的には、図2(b)のように、結晶粒子、粒界および内部電極層と誘電体層との界面の3つの成分について等価回路で表したときに、実測値との誤差を最小にするようにして得られた結晶粒子、粒界および内部電極層と誘電体層との界面の3つの成分のそれぞれのRおよびCの値から粒界や界面のR(抵抗成分)の変化を求める。
図3は、従来の積層セラミックコンデンサについて、上記交流インピーダンス法によって測定した結晶粒子、粒界および内部電極層と誘電体層との界面の3つの成分の抵抗変化を示すグラフである。従来の積層セラミックコンデンサはNi金属粉末と共材としての誘電体粉末を含むものの、ガラス粉末を含まない内部電極パターンを用いて作製したものである。図3から明らかなように、誘電体層と内部電極層との界面の抵抗の変化が結晶粒子(コア、シェル)および粒界に比較して大きく変化していることがわかる。
次に、本発明について説明する。以下の詳細な説明は上述した従来の積層セラミックコンデンサにおける課題である内部電極層と誘電体層との界面の抵抗変化を改善したものである。
本発明の積層セラミックコンデンサについて、図4の概略断面図をもとに詳細に説明する。図4(a)は本発明の積層セラミックコンデンサを示す概略断面図である。(b)は誘電体層と内部電極層との界面部分の拡大図である。
本発明の積層セラミックコンデンサはコンデンサ本体1の両端部に外部電極3が形成されており、この外部電極3は、例えば、CuもしくはCuとNiの合金ペーストを焼き付けて形成されている。コンデンサ本体1は誘電体層5と内部電極層7とが交互に積層され構成されている。
ここで、誘電体層5の厚みは1μm以上3μm以下であることが望ましい。誘電体層5の厚みが1μm以上であると誘電体層5の厚みばらつきが小さくなり、また実用上の絶縁性も確保できるという利点がある。また、本発明のように高絶縁性の化合物を誘電体層5と内部電極層7との界面に存在させても比誘電率の低下を抑制できるという利点がある。
誘電体層5の厚みが3μm以下であると、積層セラミックコンデンサの規格で決められている外形寸法内で積層数を増やすことができ、小型高容量の積層セラミックコンデンサを形成する上で好適である。
また、誘電体層5は複数の結晶粒子11と粒界13とから構成されている。結晶粒子11は高誘電率が得られるという理由からBaTiOを主成分とするものが好ましい。また、この誘電体層5は誘電特性や耐還元性を高められるという理由から希土類元素の酸化物やMgOおよびMnO等を含有することが望ましい。その含有量は合わせてBaTiO100モルに対して0.1〜1モルであることが望ましい。
一方、粒界13はSiOを主成分とする非晶質相からなる。粒界13にSiOを主成分とする非晶質相を多く形成すると誘電体層5における粒界13の抵抗をおよび機械的強度を高められるという利点がある。
誘電体層5中の結晶粒子11の平均粒径は高誘電率を発現するという点で0.15μm以上、一方、誘電体層5中に厚み方向に多くの粒界13を形成し高温負荷寿命などの信頼性を確保するという理由から0.5μm以下が望ましい。また、比誘電率の温度特性の平坦化や高絶縁性のため、結晶粒子11はコアシェル構造(結晶粒子の中心部がコア、中心部の周囲に形成される殻にあたる部分がシェルである)をとることが望ましい。この場合、コア部は正方晶性のチタン酸バリウムであり、一方、シェル部はチタン酸バリウムに希土類元素、Mgなどのアルカリ土類金属元素が固溶し立方晶を有する拡散相である。尚、希土類元素にはYも含まれるものとする。
また、本発明の積層セラミックコンデンサを構成する誘電体層5ではBa/Ti比が1.003以上であることが望ましい。誘電体層5を構成するチタン酸バリウムを主成分とする結晶粒子9のBa/Tiの比が1.003以上であると誘電体層5の絶縁抵抗を高められるという利点がある。
そして、本発明では誘電体層5と内部電極層7との間にSi−Ba−O化合物17を含む絶縁層18が形成されていることが重要である。Si−Ba−O化合物17を含む絶縁層18が誘電体層5と内部電極層7との間に内部電極層7に沿って所定の厚みで形成されると、Si−Ba−O化合物17の高絶縁性(焼結体は1014Ωcm以上)に起因して、誘電体層5と内部電極層7との間の絶縁性を高めることができる。つまり、当該絶縁層18におけるSi−Ba−O化合物17の個数が多いほど本発明の効果を有するものとなる。
ここで、Si−Ba−O化合物17を含む絶縁層18におけるSi−Ba−O化合物17の割合は、図4(b)に示すように、内部電極層7の長さをLとし、その長さLの表面に沿って存在するSi−Ba−O化合物17の個々の直径(内部電極層7の面に平行な方向のSi−Ba−O化合物17の最大径)L、LおよびL等の総和をLnとしたときの比L/Lの値が大きいほど絶縁抵抗が高いものとなる。
そして、Si−Ba−O化合物17の割合は用いるガラス粉末の組成や平均粒径によって異なるが、100VのDC電圧印加時の絶縁抵抗を高め、1VのDC電圧印加時の絶縁抵抗との差を小さくするという理由からL/L比は0.067以上が好ましい。特に、L/L比はガラス粉末の平均粒径が0.25μm以上かつSiOの含有量が70モル%以上の場合には0.087以上がより好ましい。
ここで、本発明において、Si−Ba−O化合物17を含む絶縁層18とは、図4(b)に示すように、内部電極層9の表面10から垂直な方向のSi−Ba−O化合物17の最大径を示す間隔(内部電極層7の界面10と破線との間の間隔)で表される領域のことであり、その間隔が絶縁層18の厚みに相当する。このSi−Ba−O化合物17を含む絶縁層18は後述する電子顕微鏡のエネルギー分散型分析(EDS)によれば、Siが高濃度に分散している領域である。
また、Si−Ba−O化合物17を含む絶縁層18の厚みは高い絶縁抵抗が得られるという理由から誘電体層5の厚みの10分の1以上が好ましく、一方、高誘電率が得られるという理由から誘電体層5の厚みの10分の3以下が好ましい。具体的には誘電体層5の厚みが3μm以上8μm以下の場合、0.3μm以上2μm以下が望ましい。ここで、本発明ではSi−Ba−O化合物17の最大粒径が誘電体層5を構成する結晶粒子11の平均粒径よりも大きいことが望ましい。Si−Ba−O化合物17の最大粒径が誘電体層5を構成する結晶粒子11の平均粒径よりも大きいと、Si−Ba−O化合物17を含む絶縁層18を十分な厚みで形成できることから誘電体層5の絶縁性が高まり、DC電圧依存性を小さくできるという利点がある。
Si−Ba−O化合物17は化学量論的にはBaSiOであるが、形成されるサイズによってBaサイトおよびSiサイトの量比が異なるものが含まれる。
次に、本発明の積層セラミックコンデンサを構成する内部電極層7は、その厚みが1μm以上であると、厚みを十分に確保できることから空隙などの欠陥を低減でき有効面積を高められるという利点がある。
一方、内部電極層7の厚みが2μm以下であると誘電体層5との段差を小さくできデラミネーションを抑制でき、かつ誘電体層5と同じように高積層化が容易となるため高容量化に好適である。
内部電極層7は、高積層化しても製造コストを抑制できるという点で、ニッケル(Ni)や銅(Cu)などの卑金属が望ましく、特に、本発明における誘電体層5との同時焼成が図れるという点でニッケル(Ni)がより望ましい。
次に、本発明の積層セラミックコンデンサの製法について説明する。本発明では、先ず、BaTiOを主成分とする誘電体粉末を含むグリーンシートを作製する。用いる誘電体粉末としては、ペロブスカイト型構造を有するチタン酸バリウムが望ましく、絶縁性を高める理由からBaサイトとTiサイトとの原子比Ba/Tiが1より大きいことが重要であり、特に、Si−Ba−O化合物17を含む絶縁層18を形成しやすく、DC電圧による絶縁抵抗変化が小さく、かつ比誘電率を高められるという理由からA/Bが1.003以上1.005が特に望ましい。Ba/Ti比が1.003以上であると、誘電体層5を構成する主成分であるBaTiOの化学量論比に対してBaリッチとなるために余分なBaが内部電極パターン中に存在するSi成分と化合しやすくなり、より高頻度でBa−Si−O化合物を形成しやすいという利点がある。
一方、Ba/Ti比が1.005以下であると、誘電体層5中におけるBaTiOの強誘電体相の割合を増やすことができ高誘電率化できるという利点がある。
なお、Ba/Tiが1以下では、内部電極パターンに卑金属粉末の平均粒径よりも平均粒径の大きいガラス粉末を添加しても、EDS分析において検出可能なSi−Ba−O化合物17が生成されず、100VのDC電圧での抵抗が低く、このため1VのDC電圧印加時の抵抗と100VのDC電圧印加時の抵抗差が大きくなる恐れがある。
また、用いる誘電体粉末の平均粒径は誘電体層5の薄層化を容易にし、かつ誘電体粉末の比誘電率を高めるという点で0.15〜0.4μmであることが望ましい。
また、グリーンシートは焼結助剤としてガラス粉末を含有することが望ましい。その組成は、モル比でSiO:40〜60%、BaO:10〜30%、CaO:10〜30%、LiO:5〜15%であればグリーンシートの焼結性を高められるという利点がある。なお、グリーンシートの厚みは2.5〜10μmが好ましい。グリーンシートの厚みが2.5μm以上であると1層あたりの絶縁性を高められるという利点がある。グリーンシートの厚みが10μm以下であると静電容量を高められるという利点がある。
次に、上記グリーンシートの主面上に矩形状の内部電極パターンを印刷により形成する。ここで内部電極パターンとなる導体ペーストは、Ni、Cuもしくはこれら卑金属の合金粉末を主成分金属とし、これに共材としてのセラミック粉末を混合し、さらに有機バインダ、溶剤および分散剤などの有機ビヒクルを添加して調製する。
本発明の積層セラミックコンデンサは内部電極パターンに平均粒径が上記卑金属粉末よりも大きいガラス粉末を含ませることが重要である。このように内部電極パターンに金属粉末よりも平均粒径の大きいガラス粉末を含有させると、焼成時に内部電極パターン中において、金属粉末が先に焼結しはじめ、平均粒径が大きく移動度の小さいガラス粉末は金属粉末から取り残されるかたちで系外へ移動し、グリーンシート中の誘電体粉末と焼結しやすくなり、結果的に、誘電体層5と内部電極層7との界面に添ってSi−Ba−O化合物17が形成されることになる。また内部電極パターンに含まれるガラス粉末はグリーンシートに含まれる誘電体粉末よりも大きいことが望ましい。内部電極パターンに含まれるガラス粉末の平均粒径がグリーンシートに含まれる誘電体粉末よりも大きければ、内部電極パターンに含まれるガラス粉末の焼結時の移動度が誘電体粉末に比較して小さくなりガラス粉末を内部電極パターン付近に偏在させやすくなる。
ガラス粉末としては、SiOを70モル%以上、特に90モル%以上含有するガラス粉末であれば、SiO比率が70モル%よりも低いガラス粉末に比較して融点が高いために誘電体粉末との反応性が低く誘電体粉末の焼結体中においてグリーンシートに含まれる余分のBa成分との間でSi−Ba−O化合物17が形成されやすい。
なお、SiOを70モル%以上含むガラス粉末としては、SiOおよびBaOの2成分から構成されるガラス粉末が好ましく、SiOを70〜90モル%、BaOを10〜30モル%の割合で含有するものが好ましい。ここで、SiOを含むガラス粉末の純度は99.5%以上が好ましい。なお、ガラス粉末ではなく結晶性のBaSiOを用いた場合には、その化合物が熱的に安定であるために、Si−Ba−O化合物17が誘電体層5中で孤立してSi成分の拡散が抑えられるために絶縁層18を形成しにくく高い絶縁抵抗を得ることが困難となる。
また、用いるガラス粉末量は金属粉末100質量部に対して0.1〜4質量部であることが望ましい。ガラス粉末量が0.1質量部以上では、誘電体層5と内部電極層7との界面10中におけるBa−Si−O化合物17の頻度を高め、かつ誘電体層5の絶縁性を高められる。一方、4質量部以下では誘電体層5におけるBa−Si−O化合物粒子17の存在による比誘電率の低下を抑えられる。また、内部電極パターンの厚みは積層セラミックコンデンサの小型化および内部電極パターンによる段差を低減するという理由から0.5μm以上2μm以下が好ましい。
次に、導体ペーストに用いる金属粉末の平均粒径は0.1μm以上0.3μm以下の範囲が望ましく、これに対して、ガラス粉末の平均粒径は0.25〜0.4μmの範囲であることが望ましい。ガラス粉末の平均粒径が0.25〜0.4μmの範囲であるとDC電圧を変化させたときの絶縁抵抗の変化が小さくかつ高い比誘電率が得られるという利点がある。
次に、内部電極パターンの形成されたグリーンシートを所望の枚数積層して、その上下に内部電極パターンを形成していないグリーンシートを複数枚、上下層が同じ枚数になるように重ねて、仮積層体を形成し、次いで、これを切断して端面に内部電極パターンが交互に露出された積層体を形成する。
次に、この積層体を、所定の雰囲気下、温度条件で焼成してコンデンサ本体を形成する。この場合、脱脂は500℃までの温度範囲で、昇温速度が5〜20℃/h、焼成温度は最高温度が1000〜1300℃の範囲、最高温度での保持時間が0.5〜4時間にて雰囲気が水素―窒素雰囲気、焼成後の熱処理(再酸化処理)最高温度が900〜1200℃、雰囲気が窒素であることが好ましい。
次に、得られたコンデンサ本体1の稜線部分の面取りを行うとともに、コンデンサ本体1の対向する端面から露出する内部電極層7を露出させるためにバレル研磨を施しても良い。
次に、このコンデンサ本体1の対向する端部に外部電極ペーストを塗布して焼付けを行い外部電極3を形成し、次いで、その表面に実装性を高めるためにメッキ膜を形成する。
積層セラミックコンデンサを以下のようにして作製した。チタン酸バリウム(BT)粉末はBa/Tiサイト比が1.001〜1.007のものを用いた。BT粉末の平均粒径は0.24μmのものを用いた。このBT粉末100モル部に対して、Yを0.5モル部、MgOを0.5モル部、MnOを0.3モル部(MnCOとして)混合し、さらに、これに、ガラス粉末を添加した。ガラス粉末の組成はSiO=50、BaO=20、CaO=20、LiO=10(モル%)、平均粒径は0.3μm、添加量はBT粉末100質量部に対し1.2質量部とした。
次に、上記混合粉末にポリビニルブチラール樹脂およびトルエンとアルコールの混合溶媒を添加し、セラミックスラリを調製し、ドクターブレード法により厚み6μmのグリーンシートを作製した。
次に、作製したグリーンシートの表面に導体ペーストを印刷して内部電極パターンを形成した。導体ペーストは平均粒径0.2μmのNi粉末を用い、このNi粉末100体積%に対して微粒のチタン酸バリウム粉末を30体積%加え、さらに、これに、SiOを主成分とするガラス粉末(純度99.5%)を表1に示す割合で加えた。ガラス粉末の添加量はNi粉末100質量部に対しての割合である。なお、微粒のチタン酸バリウム粉末は上記セラミックグリーンシートに用いたBT粉末を粉砕し平均粒径を0.06μmとしたものである。有機ビヒクルは、Ni粉末45質量部に対して、エチルセルロース5.5質量%、α-テルピネオール94.5質量%からなるビヒクル45〜55質量部加えて3本ロールで混練することで導体ペーストを調製した。
次に、内部電極パターンを形成したグリーンシートを150枚積層し、その上下面に内部電極パターンを印刷していないグリーンシートをそれぞれ20枚積層し、プレス機を用いて一括積層し、所定の寸法に切断した。
次に、積層体を大気中で昇温速度300℃/hの条件にて脱バインダ処理を行い、水素−窒素中、1200℃で2時間焼成し、続いて窒素雰囲気中1000℃で4時間再酸化処理をし、コンデンサ本体を作製した。このコンデンサ本体の大きさは2×1.3×1.3mm、誘電体層の厚みは5μmであった。内部電極層の有効面積は1.5mm×1mmであった。
次に、焼成したコンデンサ本体をバレル研磨した後、コンデンサ本体の両端部にCu粉末とガラスを含んだ外部電極ペーストを塗布し、850℃で焼き付けを行い、外部電極を形成した。その後、電解バレル機を用いて、この外部電極の表面に、順にNiメッキ及びSnメッキを行い、積層セラミックコンデンサを得た。
次に、これらの積層セラミックコンデンサについて、DC電圧に対する絶縁抵抗変化を測定し、また室温における静電容量を測定して比誘電率を求めた。絶縁抵抗の測定はDC電圧1Vから100Vまで行い、1V印加時および100V印加時の絶縁抵抗値を評価し、その差を対数値で求めた。比誘電率は積層セラミックコンデンサの各試料を5個選択し、測定した静電容量、積層数および内部電極層の有効面積から求め、平均化した。結果を表1に示す。
なお、原材料として用いた内部電極パターン用の金属粉末、BT粉末およびガラス粉末、ならびにグリーンシート中の誘電体粉末、ガラス粉末の平均粒径は撮影した電子顕微鏡写真に対角線を引き、線上に存在する粉末について個々に最大径を測定し、測定した全ての粉末を平均化して求めた。
焼成後の誘電体層の結晶粒子の平均粒径は得られた積層セラミックコンデンサの破断面を研磨した後、走査型電子顕微鏡を用いて内部組織の写真を撮り、次いで、その写真に映し出されている結晶粒子の輪郭を画像処理し、各粒子を円と見立ててその直径を求め、平均化して求めた。
Ba−Si−O化合物の最大粒径は電子顕微鏡に付設のEDS分析から特定可能な結晶粒子を選択し、また、上記と同様の手法により、同じ大きさの範囲でBa−Si−O化合物の輪郭を画像処理し、各粒子を円と見立ててその直径を求め最大粒径を求めた。この場合、Ba−Si−O化合物の特定はEDS分析においてSiおよびBaについて周囲よりも強度の強い色が浮き上がった部分がある場合とした。
また、Ba−Si−O化合物の最大粒径はコンデンサ本体における内部電極層に接しているBa−Si−O化合物についてものである。これら誘電体層を構成する結晶粒子の平均粒径およびBa−Si−O化合物の最大粒径は電子顕微鏡写真の倍率を5000倍とし、試料数を5個とし、各試料について3箇所の電子顕微鏡写真を撮ったものから求めた。Ba−Si−O化合物が存在する内部電極層との界面の領域のEDS分析の結果、Ba−Si−O化合物が多く存在する内部電極層との界面の領域には他の領域に比較してSiの高濃度の分布が見られたことから、Ba−Si−O化合物の最大粒径を高絶縁層の領域とした。また、Si−Ba−O化合物を含む絶縁層18におけるSi−Ba−O化合物17の割合は、図4(b)に示したように、積層セラミックコンデンサの外部電極方向の断面を下記のように評価して求めた。この場合、内部電極層は断面の積層方向の中央部の2層を選択し、各内部電極層の片面側について評価した。選択した内部電極層の範囲は外部電極間の全範囲とした。そして、内部電極層の所定長さをLとし、その所定長さLの表面に沿って存在するSi−Ba−O化合物の個々の直径(内部電極層の面に平行な方向のSi−Ba−O化合物の最大径)L、LおよびL等の総和をLnとしたときの比L/Lの値として評価した。積層セラミックコンデンサの試料数は各試料番号毎に2個とした。
Figure 2008078516
Figure 2008078516
表1、2の結果から明らかなように、Ba/Ti比が1.003以上のBaTiOを主成分とする誘電体粉末を含むグリーンシート間に、卑金属粉末とともに、平均粒径が卑金属粉末よりも大きいガラス粉末を含む内部電極パターンを積層して作製し、誘電体層の内部電極層との界面付近にSi−Ba−O化合物を含む絶縁層を形成した本発明の積層セラミックコンデンサの試料(試料No.5〜39、45〜54)では、1V印加時の絶縁抵抗値と100V印加時の絶縁抵抗値との差(対数値)が1以下であり、当該領域にSi−Ba−O化合物が見られない試料に比較してDC電圧依存性が小さかった。
従来の積層セラミックコンデンサに対する交流インピーダンス法による各成分の抵抗の評価手法を示す模式図である。 (a)は、積層セラミックコンデンサのインピーダンス変化を示すグラフ(コールコールプロット)、(b)は結晶粒子、粒界および内部電極層と誘電体層との界面の3つの成分について等価回路で表した模式図である。 従来の積層セラミックコンデンサについて、交流インピーダンス測定によって測定した各成分の抵抗変化を示すグラフである。 本発明の積層セラミックコンデンサを示すもので、(a)は概略断面図、(b)は誘電体層と内部電極層との界面部分の拡大図である。
符号の説明
1 コンデンサ本体
5 誘電体層
7 内部電極層
11 結晶粒子
17 Si−Ba−O化合物
18 絶縁層


Claims (4)

  1. BaTiOを主成分とする結晶粒子により構成される誘電体層と卑金属からなる内部電極層とが交互に積層された積層セラミックコンデンサであって、前記誘電体層と前記内部電極層との間にSi−Ba−O化合物を含む絶縁層が形成されていることを特徴とする積層セラミックコンデンサ。
  2. 前記Si−Ba−O化合物の最大粒径が前記結晶粒子の平均粒径よりも大きい請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
  3. Tiに対するBaの比Ba/Tiが1より大きいBaTiOを主成分とする誘電体粉末を含むグリーンシートを作製する工程と、該グリーンシート上に卑金属粉末と該卑金属粉末の平均粒径よりも大きい平均粒径のSiを主成分とするガラス粉末とを含む内部電極パターンを形成する工程と、該内部電極パターンを有する前記グリーンシートを複数積層して積層体を形成する工程と、該積層体を焼成する工程とを具備することを特徴とする積層セラミックコンデンサの製法。
  4. 平均粒径が前記誘電体粉末の平均粒径よりも大きいガラス粉末を用いる請求項3に記載の積層セラミックコンデンサの製法。

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