JP2002005373A - 管継手 - Google Patents
管継手Info
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Abstract
と直接当接しないように保護リングを設け、継手本体の
耐久性を一層向上させた管継手を提供する。 【解決手段】 継手本体とロックリング(40)とコレ
ット(30)と保護リング(20)とよりなり、継手本
体には入口側を小径となし深部側を大径とした円錐状の
内周傾斜面(16)を有する嵌合孔が形成され、嵌合孔
内の大径部に保護リング(20)を装着し、嵌合孔内に
嵌め込まれたコレット(30)は先端にアーム部が備え
られ、更にコレット(30)の外周側は前記内周傾斜面
(16)に摺接し、かつアーム部の先端外周がロックリ
ング(40)の内周側に当接する構造とし、ロックリン
グ(40)の外周側は保護リング(20)を介してでな
ければ嵌合孔に当接しない構造とした管継手。
Description
り結合離脱する管継手に関するものであり、特に継手本
体の耐久性を一層向上した管継手に関するものである。
手として、出願人は既に特開平11−118081号公
報に示した管継手を提案している。これは図7に示すよ
うに、本体部10とスリーブ11からなる継手本体とロ
ックリング40とコレット30とよりなり、継手本体に
は入口側を小径となし深部側を大径とした円錐状の内周
傾斜面16を有する嵌合孔が形成され、この内周傾斜面
16より深部側の嵌合孔の内周面に弾性シールリング1
3を嵌め込む周溝を備え、当該周溝内に弾性シールリン
グ13を装着すると共に、嵌合孔内に嵌め込まれたコレ
ット30は先端に嵌合孔の径方向に弾性変形しうる複数
のアーム部が備えられ、更にコレット30の外周傾斜面
は前記内周傾斜面16に摺接し、かつアーム部の先端が
ロックリング40の内周側に当接する構造としたもので
ある。
て、管継手と管体との結合状態を説明する。図8は本体
部10にスリーブが一体化された継手本体に管体50を
挿入した際の半裁断面図であり、図9は図8の継手本体
において管体50を引き抜く方向に引っ張るか或いは内
部の流体によって入口側に押圧され、ロックリング40
の爪部42及びコレット30の爪部35が管体50の表
面に食い込んだ際の半裁断面図である。
抜く方向に引っ張ると、ロックリング40とコレット3
0が入口側へ移動し、先ず、ロックリング40の外周傾
斜面と継手本体嵌合孔の内周傾斜面16とが当接する。
この時は未だコレット30は遊んでいる状態である。更
に管体50が移動すると、図9に示すように、コレット
30の外周傾斜面32と嵌合孔の内周傾斜面16とが当
接するが、この時、ロックリング40は嵌合孔内周傾斜
面16に圧迫された状態となり、ロックリングの爪部4
2が管体50の表面に食い込んでいる。又、コレット3
0の外周傾斜面32も嵌合孔の内周傾斜面16によって
押圧されてその先端が縮径する方向に圧迫され、爪部3
5が管体50の表面に食い込む。
面と継手本体の嵌合孔の内周傾斜面16とが当接する
が、継手本体と管体50との結合状態(図9)にあって
嵌合孔内周傾斜面16はロックリング40に圧迫される
ため、特に継手本体を合成樹脂製とした場合には、内周
傾斜面16に損傷を与えてしまう可能性のあるものであ
った。
面が継手本体嵌合孔の内周傾斜面と直接当接しないよう
に嵌合孔内に保護リングを設けることにより、継手本体
の耐久性を一層向上させた管継手を提供することを目的
とするものである。
決するためになされたものであって、その要旨は、継手
本体とロックリングとコレットと保護リングとよりな
り、継手本体には入口側を小径となし深部側を大径とし
た円錐状の内周傾斜面を有する嵌合孔が形成され、嵌合
孔内の大径部に保護リングを装着し、嵌合孔内に嵌め込
まれたコレットは先端にアーム部が備えられ、更にコレ
ットの外周側は前記内周傾斜面に摺接し、かつアーム部
の先端外周がロックリングの内周側に当接する構造と
し、ロックリングの外周側は保護リングを介してでなけ
れば嵌合孔に当接しない構造としたことを特徴とする管
継手にかかるものである。
面より深部側の嵌合孔の内周面又はコアの外周面に弾性
シールリングを嵌め込む周溝を備え、当該周溝内に弾性
シールリングを装着した管継手にかかるものである。
又、継手本体に嵌合孔の最深部の状況を確認できる監視
孔を設けるか、継手本体において、少なくとも嵌合孔の
最深部の状況を確認できる範囲を透明として、継手本体
と管体とを確実に結合できるようにした管継手にかかる
ものである。更に、ロックリングは断面横向きのV字形
をなし、V字形の開口側を深部に向けて嵌合孔に挿入し
た管継手にかかるものである。
のロックのための爪を有するロックリングはコレットか
ら分離されて全く別物品とされたものである。即ち、コ
レットと、硬質材料であるロックリングとを別体とした
結果、複雑な形状のコレットを例えば射出成型によって
合成樹脂により容易に製造することが可能になると同時
に、爪部を構成するロックリングを所望の硬質材料から
形成することが可能になり、管体の外周面への食い込み
も確実に保証されることとなる。
が横向きのV字形の環状体とすることが管体の外周面へ
の食い込みの面から最良であって、このV字形の開口部
側を内向きに即ち深部側に配置することにより管体との
結合及び離脱が容易となるものである。
いが、コスト的に更には製造の工程上、射出成形可能な
合成樹脂製のものが好まれる。尚、コレットは先端にア
ーム部が備えられ、更にコレットの外周側は継手本体に
形成された円錐状の内周傾斜面に摺接するものであり、
好ましくは円錐状内周傾斜面に略々平行する面をもつ傾
斜面とするのがよい。
について更に言及すれば、コレットの先端には長手方向
にスリットが形成されて嵌合孔の径方向に弾性変形しう
る複数のアーム部が備えられ、かつ好ましくはアーム部
の先端外周に凹みを形成してロックリングのV字形の閉
鎖側の内周に当接する構造とされる。更にアーム部の内
側、好ましくはコレット外周傾斜面端部の最も外径の大
きくなった部分から近接する位置にあるコレットアーム
部の内周面に、管体の外周面に食い込む爪部を備えてい
るのがよい。前者は管体の離脱の際に便ならしめ、後者
は管体の結合の際により強固な固定方法ができ上がると
いうものである。
合孔内の大径部に保護リングを装着した点にある。即
ち、継手本体と管体との結合状態にあって、管体が引き
抜く方向に引っ張られると、ロックリングが入口側へ移
動し、ロックリングが管体の表面に食い込むが、ロック
リングの外周面は継手本体嵌合孔の内周傾斜面と当接せ
ずに保護リングと当接する。従って、内周傾斜面は直接
ロックリングに圧迫されず、内周傾斜面が保護される。
特に継手本体を合成樹脂製とした場合には、ロックリン
グによって内周傾斜面が損傷し易いことから、保護リン
グの装着は有効である。
いが、コスト的に更には製造の工程上、射出成形可能な
合成樹脂製のものが好まれる。特に、継手本体には嵌合
孔の最深部の状況を確認できる監視孔を設けるか、又は
継手本体において、少なくとも嵌合孔の最深部の状況を
確認できる範囲を透明とすることが最良であるが、監視
孔の形成の容易さや、継手本体を透明とするためには、
合成樹脂製とすることが好ましい。このように、継手本
体を合成樹脂製とした場合には、本発明の保護リングの
存在が一層重要となる。
体において、少なくとも嵌合孔の最深部の状況を確認で
きる範囲を透明とすることは、継手本体と管体との結合
を一層確実にするために施されるものである。即ち、ロ
ックリングの爪部及びコレットの爪部が管体の表面に確
実に食い込むようにして不用意な離脱を防止するために
は、管体を継手本体の嵌合孔の最深部まで挿入しておく
必要がある。この際、継手本体が不透明な材質により形
成されており、かつ継手本体に監視孔がなければ管体の
挿入深さが確認できず、嵌合孔の最深部に届いていない
状態で放置されてしまう可能性が生じるのである。
最深部の状況を確認できる位置及び大きさに形成され、
継手本体を透明とする場合は、必ずしも継手本体全部が
透明でなくてもよく、少なくとも嵌合孔の最深部の状況
を確認できる範囲が透明であればよい。
体の先端内側にはコアが装着されるのが通例である。こ
れはロックリングの爪と管体との噛み合いを確実とする
ものであって、このコアは管体の先端内側に嵌め込んだ
状態で嵌合孔内に挿入することができるが、場合によっ
ては予めコアを嵌合孔内に固定しておき、管体の挿入に
際してはこのコアに管体を嵌め込むようにして一体化す
ることもできる。
細に説明する。図1は本発明の管継手の第1実施例を示
す半裁断面図である。継手本体は黄銅製の本体部10及
び合成樹脂製のスリーブ11からなり、本体部10のコ
ア12に周溝を形成し、コア12の周溝には弾性シール
リング13としてO−リングが装着されている。一方、
スリーブ11には段部16aを経て入口側が小径で深部
側が大径である円錐状の内周傾斜面16が形成され、内
周傾斜面16の段部16bには金属製の保護リング20
が装着されている。又、継手本体には嵌合孔の最深部の
状況を確認できる監視孔18が設けられている。尚、図
1に示す第1実施例では弾性シールリング13としてO
−リングを使用したが、弾性シールリングは必ずしも断
面が円形や楕円形のものに限られず、断面V字状のシー
ルリング等であってもよい。又、継手本体は本体部1
0、スリーブ11及びコア12で構成され、第1実施例
では本体部10とコア12とが一体で、スリーブ11が
別体となっているが、これらは相互に一体化されていて
も、別体の物を組み合わせて構成してもよい。
ーブ11の内面に嵌め込まれるが、ロックリング40の
背面には合成樹脂製のカバーリング14が挿入されてい
る。従って、ロックリング40の移動範囲はコレット3
0とカバーリング14との間に制限される。
を説明する。図2は図1において管体50を引き抜く方
向に引っ張るか或いは内部の流体によって入口側に押圧
された際に、コレット30及びロックリング40が管体
50に追随して移動した状態を示す半裁断面図である。
又、図3はコレット30及びロックリング40が更に移
動し、ロックリング40の爪部42及びコレット30の
爪部35が管体50の表面に食い込み、結合が完了した
状態を示す半裁断面図である。
レット30は遊んだ状態となっており、ロックリング4
0は管体50に接触しているが、共にスリーブ11の内
周傾斜面16及び保護リング20には接触していない。
次に、管体50を引き抜く方向に引っ張ると、ロックリ
ング40とコレット30が入口側へ移動して図2に示す
状態となる。この状態にあっては、ロックリング40の
外周傾斜面が継手本体嵌合孔の保護リング20と当接
し、スリーブ11の内周傾斜面16には接触しない。一
方、コレット30の外周傾斜面はスリーブ11の内周傾
斜面16に当接する。
うに、ロックリング40が保護リング20に圧迫され、
ロックリングの爪部42が管体50の表面に食い込む。
又、コレット30の外周傾斜面も内周傾斜面16によっ
て押圧され、段部35が管体50の表面を押圧して結合
が完全に完了する。従って、ロックリング40がスリー
ブ11の内周傾斜面16に当接することがなく、たとえ
スリーブ11を合成樹脂製とした場合であっても、内周
傾斜面16が損傷することはない。
示す結合状態においてコレット30の端部を継手本体内
に押し込めば、図2を経て図1の状態に戻る。ここで、
コレット30の端部を保持したまま管体50を引き抜け
ば、離脱が完了する。
半裁断面図である。即ち、この例の継手本体は、コア1
2が一体化された黄銅製の本体部10に、別体の透明樹
脂部材15を結合し、更に透明樹脂部材15にスリーブ
11を結合して構成したものである。第2実施例では継
手本体に監視孔を設けていないが、透明樹脂部材15の
存在により嵌合孔の最深部の状況が把握でき、透明樹脂
部材15を通して管体50の結合状態を確認することが
できる。尚、ロックリング40が内周傾斜面16に当接
せず、内周傾斜面16を損傷しない点は第1実施例と全
く同様である。
半裁断面図である。この例は、第2実施例と同様に透明
樹脂部材をスリーブに結合しているが、本体部を設けず
に両端コネクタ継手としたものである。即ち、継手本体
は、コア12’に透明樹脂部材15’を結合し、更に透
明樹脂部材15’の両端にスリーブ11を結合した3者
で構成したものである。第3実施例においても内周傾斜
面16が損傷することはなく、透明樹脂部材15’の存
在により嵌合孔の最深部の状況を把握することができ
る。
半裁断面図である。この例は、第1乃至第3実施例のよ
うにコアの外周面に周溝を備えず、継手本体の内周傾斜
面16より深部側の嵌合孔の内周面、即ち、本体部10
に周溝を備え、当該周溝内に弾性シールリング13を装
着したものである。第4実施例においてもロックリング
40が内周傾斜面16に当接することはなく、たとえス
リーブ11を合成樹脂製とした場合であっても、内周傾
斜面16が損傷することがない。尚、第4実施例では監
視孔を設けていない。
嵌合孔内の大径部に保護リングを装着したため、ロック
リングは直接継手本体の内周傾斜面に当接せず、内周傾
斜面に損傷を与えることがない。従って、継手本体の耐
久性を一層向上させることができる。特に、継手本体に
嵌合孔の最深部の状況を確認できる監視孔を設けるか、
又は継手本体において、少なくとも嵌合孔の最深部の状
況を確認できる範囲を透明とすれば、嵌合孔の最深部の
状況が把握でき、管体の結合状態を確認することができ
る。
裁断面図である。
を示す半裁断面図である。
状態を示す半裁断面図である。
裁断面図である。
裁断面図である。
裁断面図である。
る。
は分離時を示す半裁断面図である。
を示す半裁断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 継手本体とロックリング(40)とコレ
ット(30)と保護リング(20)とよりなり、継手本
体には入口側を小径となし深部側を大径とした円錐状の
内周傾斜面(16)を有する嵌合孔が形成され、嵌合孔
内の大径部に保護リング(20)を装着し、嵌合孔内に
嵌め込まれたコレット(30)は先端にアーム部が備え
られ、更にコレット(30)の外周側は前記内周傾斜面
(16)に摺接し、かつアーム部の先端外周がロックリ
ング(40)の内周側に当接する構造とし、ロックリン
グ(40)の外周側は保護リング(20)を介してでな
ければ嵌合孔に当接しない構造としたことを特徴とする
管継手。 - 【請求項2】 継手本体の内周傾斜面(16)より深部
側の嵌合孔の内周面又はコア(12又は12’)の外周
面に弾性シールリング(13)を嵌め込む周溝を備え、
当該周溝内に弾性シールリング(13)を装着した請求
項第1項記載の管継手。 - 【請求項3】 継手本体に嵌合孔の最深部の状況を確認
できる監視孔(18)を設けた請求項第1項又は第2項
記載の管継手。 - 【請求項4】 継手本体において、少なくとも嵌合孔の
最深部の状況を確認できる範囲を透明とした請求項第1
項又は第2項記載の管継手。 - 【請求項5】 ロックリング(40)は断面横向きのV
字形をなし、V字形の開口側を深部に向けて嵌合孔に挿
入した請求項第1項乃至第4項のいずれか1項に記載の
管継手。
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